JP2011103455A - 一体化リアクトル及びアクティブフィルタ - Google Patents

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孝行 仲村
Masamichi Ogasa
正道 小笠
Yoshiteru Taguchi
義晃 田口
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Abstract

【課題】軽量化を達成する一体化リアクトル及びアクティブフィルタを提供する。
【解決手段】第1の巻線(11a)が巻かれた第1のリアクトル素子(11)と、第1の巻線(11a)同士の間に配置された第2の巻線(12a)を有し、この第2の巻線(12a)が前記第1の巻線(11a)と共に巻かれた第2のリアクトル素子(12)とを有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、電車の電源回路用多相チョッパ装置に用いられる一体化リアクトル及びアクティブフィルタに関する。
近年、ブレーキ時の回生電気エネルギーの有効利用を目的とした架線ハイブリッド電車が開発された。架線ハイブリッド電車とは、走行に必要な電力を、架線と車載蓄電装置とから同時に供給することが可能な電車であり、車載蓄電装置のパワーやエネルギー量次第で無架線区間での架線レス走行が可能な電車である。
このような架線ハイブリッド電車において、主電動機等の電源回路には、チョッパ装置が用いられている。そして、チョッパ装置を多相化することによりチョッパによる電流リップルの抑制を図っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−340561号公報
しかしながら、多相化によって、電流リップルの平滑化を図るためのリアクトル素子の搭載数が増加する。このリアクトル素子の増加は車体重量が増加させる。
そこで、本発明の目的は軽量化を達成する一体化リアクトル及びアクティブフィルタを提供することにある。
以下、符号を付して本発明の特徴を説明する。なお、符号は参照のためであり、本発明を実施形態に限定するものでない。
本発明の第1の特徴に係る一体化リアクトルは、第1の巻線(11a)が巻かれた第1のリアクトル素子(11)と、第1の巻線(11a)同士の間に配置された第2の巻線(12a)を有し、この第2の巻線(12a)が第1の巻線(11a)と共に巻かれた第2のリアクトル素子(12)とを有する。
以上の第1の特徴において、第1の巻線(11a)と第2の巻線(12a)の間に配置された第3の巻線(13a)を有し、この第3の巻線(13a)が第1の巻線(11a)及び第2の巻線(12a)と共に巻かれた第3のリアクトル素子(13)を有する。
第1の巻線(11a)の一部と第2の巻線(12a)の一部とは交互に巻かれ、残りの第1の巻線(11a)と残りの第2の巻線(12a)とはそれぞれ単独で巻かれている。
第1のリアクトル素子(11)及び第2のリアクトル素子(12)はループされている。
第1のリアクトル素子(11)と第2のリアクトル素子(12)とは切換器(51)によって直列又は並列に接続される。
本発明の第2の特徴に係るアクティブフィルタ(60)は、第1の巻線(11a)が巻かれたと第1のリアクトル素子(11)と、前記第1の巻線(11a)と電気的に絶縁され且つ第1の巻線(11a)同士の間に配置された第2の巻線(12a)を有し、この第2の巻線(12a)が第1の巻線(11a)と共に巻かれた第2のリアクトル素子(12)とを有する一体化リアクトル(10D)を備える。
本発明の特徴によれば、各巻線の相互インダクタンスが大きくなり、相互誘導による起電力も大きくなるので電流リップルをより低減させる。これにより、一体化リアクトルの長さ及び巻線の巻数を低減させ、一体化リアクトルの軽量化を達成することができる。
第1の実施形態に係る電気車両システムの概要図である。 図1に示す三相多重チョッパの回路図である。 (A)は図1に示す一体化リアクトルの概要図であり、(B)は変形した一体化リアクトルの概要図であり、(C)は第2の実施形態に係る一体化リアクトルの概要図である。 第3の実施形態に係る一体化リアクトルの概要図である。 第4の実施形態に係る一体化リアクトルの概要図である。 第5の実施形態に係る一体化リアクトルの概要図である。 第6の実施形態に係るアクティブフィルタの概要図である。 第1の実施形態に対応した第1の実施例に係る一体化リアクトルの上半分の斜視図である。 第2の実施形態に対応した第2の実施例に係る一体化リアクトルの上半分の斜視図である。 第3の実施形態に対応した第3の実施例に係る一体化リアクトルの上半分の斜視図である。 比較例に係る単体リアクトルの斜視図である。 電磁結合係数に対する合成電流リップルの振幅を示すグラフである。 電磁結合係数に対する相電流リップルの振幅を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
第1の実施形態
図1に示すように、電気車両システム100は、架線T1、一体化リアクトル10を有すると共にパンタグラフP1を経由する直流電流を制御する3相多重チョッパ20と、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ30と、交流電圧によって駆動してレールR1上の車輪W1の車軸にトルクを与える電機子群40を有する。
図2に示すように、3相多重チョッパ20は、第1、第2、第3のチョッパ回路21、22、23を有する。第1のチョッパ回路21は、直列に接続されたスイッチとしてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)21a、21bと、IGBT21a、21bと並列に接続されたダイオード21c、21dを有する。第2のチョッパ回路22は、直列に接続されたスイッチとしてのIGBT22a、22bと、IGBT22a、22bと並列に接続されたダイオード22c、22dを有する。第3のチョッパ回路23は、直列に接続されたスイッチとしてのIGBT23a、23bと、IGBT23a、23bと並列に接続されたダイオード23c、23dを有する。IBGT21a、21b、22a、22b、23a、23bのスイッチングのタイミングが制御されて、位相の異なるA相、B相、C相のパルス電圧を発生する。
一体化リアクトル10は、互いに並列に接続された第1のリアクトル素子11と、第2のリアクトル素子12と、第3のリアクトル素子13を有する。第1のリアクトル素子11は第1のチョッパ回路21に接続される。第2のリアクトル素子12は第2のチョッパ回路22に接続される。第3のリアクトル素子13は第3のチョッパ回路23に接続される。
図3(A)に示すように、一体化リアクトル10は、第1のリアクトル素子11の第1の巻線11aと、第2のリアクトル素子12の第2の巻線12aと、第3のリアクトル素子13の第3の巻線13aを有する。第1の巻線11aは、螺旋状に巻かれ、第2の巻線12a及び第3の巻線13aの間に並列に配置される。第2の巻線12aは、第1の巻線11aと共に螺旋状に巻かれ、第1の巻線11a及び第3の巻線13aの間に並列に配置される。第3の巻線13aは、第1の巻線11a及び第2の巻線12aと共に螺旋状に巻かれ、第1の巻線11a及び第2の巻線12aの間に並列に配置される。また、1回巻きの第1の巻線11aは1回巻きの第2の巻線12a及び1回巻きの第3の巻線13aの隣に配置される。1回巻きの第2の巻線12aは1回巻きの第1の巻線11a及び1回巻きの第3の巻線13aの隣に配置される。1回巻きの第3の巻線13aは1回巻きの第1の巻線11a及び1回巻きの第2の巻線12aの隣に配置される。
また、一体化リアクトル10は、図3(B)に示すように、2回巻きの第1の巻線11a、11aと、第1の巻線11a、11aの隣に配置された2回巻の第2の巻線12a、12aと、第2の巻線12a、12aの隣に配置された2回巻きの第3の巻線13a、13aを有してもよい。また、巻線11a、12a、13aは2回巻きのみならず、3回巻き、4回巻き以上づつ配置してもよい。
次に、電気車両システム100の動作について説明する。
図1、2において、直流電流が架線T1からパンタグラフP1を経由して三相多重チョッパ20に入力される。IGBT21a、21b、22a、22b、23a、23bのスイッチのタイミングを制御して、IGBT21a、21bはA相、IGBT22a、22bはB相、IGBT23a、23bはC相のパルス電圧を生じさせる。このとき、各リアクトル素子11、12、13は、電流リップルを低減する。インバータ30は直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧は電機子群40を駆動する。
ここで、図3(A)において、第1の巻線11aにA相の電流が流れるとき、第2の巻線12a、第3の巻線13aは相互誘導により起電力を生じる。このとき、第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aは共通の磁路を有するので、磁束の漏れが少なく、効率的な相互誘導を達成する。この相互誘導による起電力は、それぞれ、第2の巻線12a、第3の巻線13aの自己誘導による起電力と合わされ、電流リップルを大きく低減させる。すなわち、第2の巻線12a、第3の巻線13aの相互インダクタンスは、それぞれ、第2の巻線12a、第3の巻線13aの自己インダクタンスと合わされ、実質的インダクタンスになる。この実質的インダクタンスは単独の自己インダクタンスより大きくなるからである。同様に、第2の巻線12aにB相の電流が通過するとき、第1の巻線11a、第3の巻線13aは相互誘導されて起電力を生じさせ、電流リップルを低減させる。第3の巻線13aにC相の電流が通過するとき、第1の巻線11a、第2の巻線12aは相互誘導されて起電力を生じ、電流リップルを低減させる。
以上の実施形態によれば、第1のリアクトル素子11の第1の巻線11aと、第2のリアクトル素子12の第2の巻線12aと、第3のリアクトル素子13の第3の巻線13aは一体に巻かれている。これにより、各巻線11a、12a、13aの相互インダクタンスが大きくなり、相互インダクタンス及び自己インダクタンスによる誘導起電力も大きくなるので、電流リップルを著しく低減させる。これにより、一体化リアクトル10の長さ及び巻数を低減させることができるので、一体化リアクトル10の軽量化を達成することができる。
第2の実施形態
図3(C)に示すように、一体化リアクトル10Aは、螺旋状に巻かれた第1の巻線11aを有する第1のリアクトル素子11Aと、1回巻きの第1の巻線11a、11a同士の間に1回巻きで並列に配置され、第1の巻線11aと共に螺旋状に巻かれた第2の巻線12aを有する第2のリアクトル素子12Aを有する。
第1の巻線11aには、A相の電流が通過する。第2の巻線12aには、A相と位相の異なるB相の電流が通過する。
この実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を達成する。
第3の実施形態
図4に示すように、一体化リアクトル10Bは、第1の巻線11aからなる第1のリアクトル素子11Bと、第2の巻線12aからなる第2のリアクトル素子12Bとを有する。
第1の巻線11aの、例えば、半分は第1の巻線11a同士が隣り合うように単独で螺旋状に巻かれる。第2の巻線12aの、例えば、半分は第2の巻線12a同士が隣り合うように、単独で螺旋状に巻かれる。これらの第1の巻線11aの半分と第2の巻線12aの半分とは直列に配置される。第1の巻線11aの残り半分と第2の巻線12aの残り半分とは1回巻きごとに交互に巻かれている。すなわち、1回巻きの第1の巻線11aは隣り合う1回巻きの第2の巻線12a、12a同士の間に配置され、また、1回巻きの第2の巻線12aは隣り合う1回巻きの第1の巻線11a、11a同士の間に配置される。
第1の巻線11aには、A相の電流が通過する。第2の巻線12aには、A相と位相の異なるB相の電流が通過する。
この実施形態によれば、各リアクトル素子11B、12Bの自己インダクタンスは低下さする一方、相互インダクタンスは向上する。また、自己インダクタンスと相互インダクタンスを合算した実質的インダクタンスは、単体のインダクタンスと比較して向上する。
また、第1の巻線11a及び第2の巻線12aのそれぞれの単独巻き、並びに、第1の巻線11aと第2の巻線12aとの交互巻きとを組み合わることにより、電磁結合係数(自己インダクタンスに対する相互インダクタンスの割合)を調整して、合成電流リップルのみならず、各相電流リップルも減少させることができる。合成電流リップルとは、それぞれの相電流リップルを合わせたものである。
なお、第1の巻線11a及び第2の巻線12aの単独巻きと交互巻きとの比率は任意に設定してよい。単独巻きと交互巻の割合を変えることで、電磁結合係数を任意にすることができる。また、第1の巻線11a、第2の巻線12aとは複数回巻きづつ交互に巻いてもよい。
第4の実施形態
図5に示すように、一体化リアクトル10Cは、ループされた第1のリアクトル素子11C、第2のリアクトル素子12C、第3のリアクトル素子13Cを有する。第1のリアクトル素子11C、第2のリアクトル素子12C、第3のリアクトル素子13Cは、第1の実施形態と同様に、第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aで巻かれている。
このように、第1のリアクトル素子11C、第2のリアクトル素子12C、第3のリアクトル素子13Cをループすることにより、各巻線11a、11b、11cによって生じる磁束F1もループし、磁束の漏れをさらに減少させる。これにより、各巻線11a、11b、11cの相互インダクタンスを増加させる。
第5の実施形態
図6に示すように、一体化リアクトル10Dの各第1、第2、第3のリアクトル素子11D、12D、13Dは切換器51に接続されている。第1、第2、第3のリアクトル素子11D、12D、13Dは、第1の実施形態と同じ構造を有する。この切換器51は、各リアクトル素子11D、12D、13Dを直列又は並列に接続する。
第6の実施形態
図7に示すように、一体化リアクトル10Eは、アクティブフィルタ60に用いてもよい。一体化リアクトル10Eは、第2の実施形態と同じ構造を有した第1のリアクトル素子11E及び第2のリアクトル素子12Eを有する。アクティブフィルタ60は第2のリアクトル素子12Eに接続された電圧源61を有する。
ここで、第2のリアクトル素子12Eは第1のリアクトル素子11Eを流れる電流リップルと反対位相の電圧を発生させ、電流リップルを消去する。
まず、一体化リアクトルの原理について説明する。
図2に示す3相多重チョッパの回路図において、A相、B相、C相の各相のON/OFFによって以下の方程式が成立する。
A相on
A相off
B相on
B相off
C相on
C相off
ここで、Eは電圧、iは電流、Lは自己インダクタンス、Mは相互インダクタンスを示す。
同相スイッチングの場合,ia=ib=icとなるので(10)式((12)式,(14
)式)は次のように変形できる。
よって、
となる。電流リップルの振幅は
となる。通流率α、周波数fを用いると、
となる。
以上から、同相スイッチングの場合、相互インダクタンスを正に大きくすれば電流リップルが小さくなることが示される。
また、120°位相差を設けてスイッチングする際にも、例えば通流率α≦1/3の場合、合成したリップル振幅は
となり、相互インダクタンスを正に大きくすれば電流リップルが小さくなることが示される。
この傾向は、二相多重チョッパにおいても同様に、同相スイッチングでも位相差スイッチングでも相互インダクタンスを正に大きくすれば電流リップルが小さくなる傾向が得られている。
次に、本実施例の試験結果を説明する。
図11は、比較例としての単体リアクトル200のモデルを示す。単体リアクトル200は、LH02形電車に搭載されているものから巻数と磁束発生方向の長さを1割削減したモデルである。つまり、比較例の単体リアクトル200では単体あたり磁路長が378mm分、巻数が216である。このときの自己インダクタンスは3.23mHであった。
このモデルを、A相、B相、(三相の場合はC相も)の巻線を交互に配置したモデルについて検討した。具体的な形状を図8、9に示されている。
図8に示すように、第1の実施形態に対応する第1の実施例に係る三相の一体化リアクトル10は、内コイル15と、内コイル15の外側に配置された外コイル17と、外コイル17と内コイル15の間に配置された中コイル16を有する。各コイル15、16、17では、第1のリアクトル素子としての第1の巻線11a、第2のリアクトル素子としての第2の巻線12a、第3のリアクトル素子としての第3の巻線13aの順で巻かれ、これらの巻線の順が繰り返されている。
図9に示すように、第2の実施形態に対応する第2の実施例に係る二相の一体化リアクトル10Aは、内コイル15Aと、内コイル15Aの外側に配置された外コイル17Aと、外コイル17Aと内コイル15Aの間に配置された中コイル16Aを有する。各コイル15A、16A、17Aは交互に巻かれた第1のリアクトル素子としての第1の巻線11a及び第2のリアクトル素子としての第2の巻線12aを有する。
このモデルについて、電磁界解析にてインダクタンス値を計算した結果、表1、2の結果が得られた。表1は第1の実施例に係る三相の一体化リアクトル10のインダタンス値を示す。表2は第2の実施例に係る二相の一体化リアクトル10Aのインダクタンス値を示す。
これより、自己インダクタンスについては二相の一体化リアクトルで約57%、三相の一体化リアクトルで約40%と大きく低下していることが分かる。この原因として、一相あたりの巻線のピッチが長くなり,単体で見ると磁路長が長くなることにより自己インダクタンスが低下していることが挙げられる。
一方、相互インダクタンスについては,自己インダクタンスの99%と高い値を維持しており、結合(一体化)による効果が出ていると考えられる。
自己インダクタンスと相互インダクタンスを合算した実質的インダクタンスについてみると、二相の一体化リアクトルで3.69mH、三相の一体化リアクトルで3.86mHとなった。いずれも、単体のみの3.23mHの値を上回っており、結合(一体化)による効果が出ていることが判明した。
さらに、図10に示すように、第3の実施形態に対応する第3の実施例に係る一体化リアクトル10Bは、内コイル15Bと、内コイル15Bの外側に配置された外コイル17Bと、外コイル17Bと内コイル15Bの間に配置された中コイル16Bを有する。各コイル15B、16B、17Bでは、第1のリアクトル素子11Bとしての第1の巻線11aは単独で、例えば、108回巻かれ、第2のリアクトル素子12Bの第2の巻線12aは単独で、例えば、108回、巻かれる。第1の巻線11aの残りと第2の巻線12aの残りはそれぞれ108回巻きづつ交互に巻かれる。
第3の実施例について、電磁界解析にてインダクタンス値を計算した結果を、表3に示す。
これより、自己インダクタンスは、比較例に係る自己インダクタンス3.23mHに対して、約77%と低下している。この原因として、一相あたりの巻線のピッチが長くなり、単体で見ると磁路長が長くなることによりインダクタンスが低下していることが挙げられる。一方、相互インダクタンスについては、自己インダクタンスの47.2%となり、部分結合による効果が表われていると考えられる。
自己インダクタンスと相互インダクタンスを合算した実質的インダクタンスは、3.68mHとなった。いずれも、比較例の3.23mHの値を上回っており、結合による効果が表われていることが判明した。
また、第3の実施例によれば、電磁結合係数(M/L)が47.2%なので、合成電流リップルのみならず、各相の電流リップルも減少することができる。図12、13は2相チョッパを用いたシュミレーション結果である。図12は、電磁結合係数に対する合成電流リップルの振幅を示す。同図によれば、合成電流リップルは電磁結合係数の増加に対して単調減少することが分かる。図13は、電磁結合係数に対する各相電流リップルの振幅を示す。αはチョッパのオンの割合を示す。α≦1/2において0〜−0.5の電磁結合係数で相電流リップルの最小値が存在することが分かる(電磁結合係数の±は電流の向きによって変えることができる)。すなわち、第3の実施例による0.472(47.2%)の電磁結合係数では、合成電流リップル及び各相の電流リップルは共に低減されると考えられる。
なお、本実施例は単独巻と交互巻との割合を1:1に設定した例であり、その割合は任意に設定することができる。
10 一体化リアクトル
11 第1のリアクトル素子
12 第2のリアクトル素子
13 第3のリアクトル素子
11a 第1の巻線
12a 第2の巻線
13a 第3の巻線

Claims (6)

  1. 第1の巻線が巻かれた第1のリアクトル素子と、
    第1の巻線同士の間に配置された第2の巻線を有し、この第2の巻線が前記第1の巻線と共に巻かれた第2のリアクトル素子とを有する、一体化リアクトル。
  2. 前記第1の巻線と第2の巻線の間に配置された第3の巻線を有し、この第3の巻線が前記第1の巻線及び第2の巻線と共に巻かれた第3のリアクトル素子を有する、請求項1に記載の一体化リアクトル。
  3. 第1の巻線の一部と第2の巻線の一部とは交互に巻かれ、
    残りの第1の巻線と残りの第2の巻線とはそれぞれ単独で巻かれている、請求項1又は2に記載の一体化リアクトル。
  4. 前記第1のリアクトル素子及び第2のリアクトル素子はループされている、請求項1乃至3の何れか一つに記載の一体化リアクトル。
  5. 前記第1のリアクトル素子と第2のリアクトル素子とは切換器によって直列又は並列に接続される、請求項1乃至4の何れか一つに記載の一体化リアクトル。
  6. 第1の巻線が巻かれたと第1のリアクトル素子と、前記第1の巻線と電気的に絶縁され且つ第1の巻線同士の間に配置された第2の巻線を有し、この第2の巻線が前記第1の巻線と共に巻かれた第2のリアクトル素子とを有する一体化リアクトルを備えたアクティブフィルタ。
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