JP2012190891A - 一体化リアクトル - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化を達成する一体化リアクトルを提供する。
【解決手段】それぞれの巻線を有するn個(nは2以上の自然数)のリアクトル素子(11、12,13)を有し、n本の巻線(11a、12a、13a)は同じ巻数を有すると共に円周上に配置され、隣り合う巻線(11a、12a、13a)同士は重なると共に所定の巻数ずつ交互に巻かれ、n個の巻線(11a、12a、13a)はn回対称をなす。
【選択図】図3
【解決手段】それぞれの巻線を有するn個(nは2以上の自然数)のリアクトル素子(11、12,13)を有し、n本の巻線(11a、12a、13a)は同じ巻数を有すると共に円周上に配置され、隣り合う巻線(11a、12a、13a)同士は重なると共に所定の巻数ずつ交互に巻かれ、n個の巻線(11a、12a、13a)はn回対称をなす。
【選択図】図3
Description
この発明は、例えば、電車の電源回路用多相チョッパ装置に用いられる一体化リアクトルに関する。
近年、ブレーキ時の回生電気エネルギーの有効利用を目的とした架線ハイブリッド電車が開発された。架線ハイブリッド電車とは、走行に必要な電力を、架線と車載蓄電装置とから同時に供給することが可能な電車であり、車載蓄電装置のパワーやエネルギー量次第で無架線区間での架線レス走行が可能な電車である。
このような架線ハイブリッド電車において、主電動機等の電源回路には、チョッパ装置が用いられている。そして、チョッパ装置を多相化することによりチョッパによる電流リップルの抑制を図っていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、多相化によって、電流リップルの平滑化を図るためのリアクトル素子の搭載数が増加する。このリアクトル素子の増加は車体重量を増加させる。
そこで、本発明の目的は軽量化を達成する一体化リアクトルを提供することにある。
以下、符号を付して本発明の特徴を説明する。なお、符号は参照のためであり、本発明を実施形態に限定するものでない。
本発明の特徴に係る一体化リアクトルは、それぞれの巻線を有するn個(nは2以上の自然数)のリアクトル素子(11、12,13)を有し、n本の巻線(11a、12a、13a)は同じ巻数を有すると共に円周上に配置され、隣り合う巻線(11a、12a、13a)同士は重なると共に所定の巻数ずつ交互に巻かれ、n個の巻線(11a、12a、13a)はn回対称をなす。
以上の特徴において、前記n個のリアクトル素子は、第1の巻線(11a)を有する第1のリアクトル素子(11)と、第2の巻線(12a)を有する第2のリアクトル素子(12)と、第3の巻線(13a)を有する第3のリアクトル素子(13)を有する。第1のリアクトル素子(11)は第1の巻線(11a)が単独で巻かれた第1の単独巻部(Ra)を有し、第2のリアクトル素子(12)は第2の巻線(12a)が単独で巻かれた第2の単独巻部(Rb)を有し、第3のリアクトル素子(13)は第3の巻線(13a)が単独で巻かれた第3の単独巻部(Rc)を有し、第1の単独巻部(Ra)、第2の単独巻部(Rb)および第3の単独巻部(Rc)は3回対称をなす。第1のリアクトル素子(11)および第2のリアクトル素子(12)は第1の巻線(11a)および第2の巻線(12a)が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第1の単独巻部(Ra)および第2の単独巻部(Rb)の間に配置された第1の二相交互巻部(Rab)を有する。第2のリアクトル素子(12)および第3のリアクトル素子(13)は第2の巻線(12a)および第3の巻線(13a)が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第2の単独巻部(12a)および第3の単独巻部(13a)の間に配置された第2の二相交互巻部(Rbc)を有する。第3のリアクトル素子(13)および第1のリアクトル素子(11)は第3の巻線(13a)および第1の巻線(11a)が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第3の単独巻部(Rc)および第1の単独巻部(Ra)の間に配置された第3の二相交互巻部(Rca)を有する。第1の二相交互巻部(Rab)、第2の二相交互巻部(Rbc)および第3の二相交互巻部(Rca)は3回対称をなす。
第1の単独巻部(Ra)は第1の巻線(11a)の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。第2の単独巻部(Rb)は第2の巻線(12a)の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。第3の単独巻部(Rc)は第3の巻線(13a)の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。第1の交互巻部(Rab)は第1の巻線(11a)の全巻数の1/4の巻数と第2の巻線(12a)の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。第2の交互巻部(Rbc)は第2の巻線(12a)の全巻数の1/4の巻数と第3の巻線(13a)の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。第3の交互巻部(Rca)は第3の巻線(13a)の全巻数の1/4の巻数と第1の巻線(11a)の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。
前記n個のリアクトル素子は、第1の巻線(11a)を有する第1のリアクトル素子(11)と、第2の巻線(12a)を有する第2のリアクトル素子(11)と、第3の巻線(13a)を有する第3のリアクトル素子(13)を有する。第1のリアクトル素子(11)、第2のリアクトル素子(12)および第3のリアクトル素子(13)は第1の巻線(11a)、第2の巻線(12a)および第3の巻線(13a)が第1の巻数ごと交互に巻かれ、3回対称をなす第1の三相交互巻部(Rabc)、第2の三相交互巻部(Rabc)および第3の三相交互巻部(Rabc)を有する。第1のリアクトル素子(11)および第2のリアクトル素子(12)は第1の巻線(11a)および第2の巻線(12a)が第2の巻数毎に交互に巻かれると共に第1の三相交互巻部(Rabc)および第2の三相交互巻部(Rabc)の間に配置された第1の二相交互巻部(Rab)を有する。第2のリアクトル素子(12)および第3のリアクトル素子(13)は第2の巻線(12a)および第3の巻線(13a)が第2の巻数毎に交互に巻かれると共に第2の三相交互巻部(Rabc)および第3の三相交互巻部(Rabc)の間に配置された第2の二相交互巻部(Rbc)を有する。第3のリアクトル素子(13)および第1のリアクトル素子(11)は第3の巻線(13a)および第1の巻線(11a)が第2の巻数毎に交互に巻かれると共に第3の三相交互巻部(Rabc)および第1の三相交互巻部(Rabc)の間に配置された第3の二相交互巻部(Rca)を有する。第1の二相交互巻部(Rab)、第2の二相交互巻部(Rbc)および第3の二相交互巻部(Rca)は3回対称をなす。
第1の三相交互巻部(Rabc)、第2の三相交互巻部(Rabc)および第3の三相交互巻部(Rabc)は第1の巻線(11a)、第2の巻線(12a)および第3の巻線(13a)のそれぞれの全巻数の1/6の巻数を有すると共にそれぞれ1/3πラジアンの中心角をなす。第1の二相交互巻部(Rab)は第1の巻線(11a)および第2の巻線(12a)のそれぞれの全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。第2の二相交互巻部(Rbc)は第2の巻線(12a)および第3の巻線(13a)のそれぞれの全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。
第3の二相交互巻部(Rca)は第3の巻線(13a)および第1の巻線(11a)のそれぞれの全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす。 前記n個のリアクトル素子は、第1の巻線(11a)を有する第1のリアクトル素子(11)と、第2の巻線(12a)を有する第2のリアクトル素子(12)を有する。第1のリアクトル素子(11)は第1の巻線(11a)が単独で巻かれた第1の単独巻部(Ra)を有する。第2のリアクトル素子(12)は第2の巻線(12a)が単独で巻かれた第2の単独巻部(Rb)を有する。第1の単独巻部(Ra)と第2の単独巻部(Rb)とは2回対称を有する。第1のリアクトル素子(11)および第2のリアクトル素子(12)は第1の巻線(11a)および第2の巻線(12a)が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第1の単独巻部(Ra)および第2の単独巻部(Rb)の間に配置されて2回対称をなす第1の二相交互巻部(Rab)および第2の二相交互巻部(Rab)を有する。
第1の単独巻部(Ra)は第1の巻線(11a)の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなす。第2の単独巻部(Rb)は第2の巻線(12a)の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなす。第1の交互巻部(Rab)は第1の巻線(11a)の全巻数の1/4の巻数および第2の巻線(12a)の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなす。第2の交互巻部(Rab)は第1の巻線(11a)の全巻数の1/4の巻数および第2の巻線(12a)の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなす。
本発明の特徴によれば、漏れ磁束を少なくし、自己インダクタンスと相互インダクタンスとの結合係数が大きくなり、相互インダクタンスが大きくなるので、合成電流リップルをより低減させる。これにより、一体化リアクトルの長さ及び巻線の巻数を低減させ、一体化リアクトルの軽量化を達成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
第1の実施形態
図1に示すように、電気車両システム100は、架線T1、一体化リアクトル10を有すると共にパンタグラフP1を経由する直流電流を制御する三相多重チョッパ20と、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ30と、交流電圧によって駆動されると共にレールR1上の車輪W1に車軸を経由してトルクを与える電機子群40を有する。
図1に示すように、電気車両システム100は、架線T1、一体化リアクトル10を有すると共にパンタグラフP1を経由する直流電流を制御する三相多重チョッパ20と、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ30と、交流電圧によって駆動されると共にレールR1上の車輪W1に車軸を経由してトルクを与える電機子群40を有する。
図2に示すように、3相多重チョッパ20は、並列に接続した第1、第2、第3のチョッパ回路21、22、23を有する。第1のチョッパ回路21は、直列に接続されたスイッチとしてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)21a、21bと、IGBT21a、21bと並列に接続されたダイオード21c、21dを有する。第2のチョッパ回路22は、直列に接続されたスイッチとしてのIGBT22a、22bと、IGBT22a、22bと並列に接続されたダイオード22c、22dを有する。第3のチョッパ回路23は、直列に接続されたスイッチとしてのIGBT23a、23bと、IGBT23a、23bと並列に接続されたダイオード23c、23dを有する。IBGT21a、21b、22a、22b、23a、23bのスイッチングのタイミングが制御されて、位相の異なるA相、B相、C相のパルス電圧を発生する。
一体化リアクトル10は、互いに並列に接続された第1のリアクトル素子11と、第2のリアクトル素子12と、第3のリアクトル素子13を有する。第1のリアクトル素子11は第1のチョッパ回路21に接続される。第2のリアクトル素子12は第2のチョッパ回路22に接続される。第3のリアクトル素子13は第3のチョッパ回路23に接続される。
図3、4に示すように、第1のリアクトル素子11は第1の巻線11aを有する。第2のリアクトル素子12は第2の巻線12aを有する。第3のリアクトル素子13は第3の巻線13aを有する。第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aはそれぞれ螺旋状に巻かれ、中心O1についての円周上に配置される。第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aの巻数は、それぞれ、例えば、216巻である。
第1の巻線11aは、全巻数(216巻)の1/2の巻数(108巻)で巻線同士が隣り合うように単独で巻かれている第1の単独巻部Raを有する。第1の単独巻部Raは中心O1について1/3πラジアンの中心角をなすように配置される。第2の巻線12aは全巻数の1/2の巻数で巻線同士が隣り合うように単独で巻かれている第2の単独巻部Rbを有する。第2の単独巻部Rbは中心O1について1/3πラジアンの中心角をなすように配置される。第3の巻線13aは、全巻数の1/2の巻数で巻線同士が隣り合うように単独で巻かれている第3の単独巻部Rcを有する。第3の単独巻部Rcは中心O1について1/3πラジアンの中心角をなすように配置される。
第1の単独巻部Ra、第2の単独巻部Rbおよび第3の単独巻部位Rcは、それぞれ中心O1について2/3πラジアン間隔で配置され、中心01について3回対称をなす。
第1の巻線11aおよび第2の巻線12aは、それぞれ全巻数(216巻)の1/4の巻数(54巻)を有すると共に1回巻毎に交互に巻かれている第1の二相交互巻部Rabを有する。第1の二相交互巻部Rabは、第1および第2の巻線11a、12aの第1および単独巻部Ra、Rb同士の間で中心01について1/3πラジアンの中心角をなすように配置される。
第2の巻線12aおよび第3の巻線13aは、それぞれ全巻数の1/4の巻数を有すると共に1回巻毎に交互に巻かれている第2の二相交互巻部Rbcを有する。第2の二相交互巻部Rbcは、第2および第3の巻線12a、13aの単独巻部Rb、Rc同士の間で中心01について1/3πラジアンの中心角をなすように配置される。
第3の巻線13aと第1の巻線11aとは、それぞれ全巻数の1/4の巻数で1回巻毎に交互に巻かれている第3の二相交互巻部Rcaを有する。第3の二相交互巻部Rcaは、第3および第1の巻線13a、11aの単独巻部Rc、Ra同士の間で中心01について1/3πラジアンの中心角をなすように配置される。
第1の交互巻部Rab、第2の交互巻部Rbcおよび第3の交互巻部Rcaはそれぞれ中心Oについて2/3π間隔で配置され、中心O1について3回対称をなす。
以上から、第1のリアクトル素子11、第2のリアクトル素子12、第3のリアクトル素子13の自己インダクタンスは互いに等しくなる。第1のリアクトル素子11、第2のリアクトル素子12および第3のリアクトル素子13の相互インダクタンスも等しくなる。よって、第1のリアクトル素子11、第2のリアクトル素子12、第3のリアクトル素子は回路の対称性を有する。
また、第1のリアクトル素子11、第2のリアクトル素子12、第3のリアクトル素子13の巻線11a、12a、13aは、中心O1について3回対称(120度対称)を有する。これにより、漏れ磁束を少なくなり、自己インダクタンスと相互インダクタンスとの結合係数は大きくなり、相互インダクタンスを大きくする。
なお、単独巻部と交互巻部との割合は任意に設定してもよい。単独巻部と交互巻部の巻数を変えることで、電磁結合係数(自己インダクタンスに対する相互インダクタンスの割合)を調整することができる。
また、各交互巻部において、第1、第2、第3の巻線11a、12a、13aは1回巻毎に限られず2以上の複数回巻毎に交互に巻いてもよい。
次に、電気車両システム100の動作について説明する。
図1、2において、直流電流が架線T1からパンタグラフP1を経由して三相多重チョッパ20に入力される。IGBT21a、21b、22a、22b、23a、23bのスイッチのタイミングを制御して、IGBT21a、21bはA相、IGBT22a、22bはB相、IGBT23a、23bはC相のパルス電圧を生じさせる。このとき、各リアクトル素子11、12、13は、電流リップルを低減する。インバータ30は直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧は電機子群40を駆動する。
ここで、図4において、第1の巻線11aにA相の電流が流れるとき、第1の巻線11aは自己誘導により起電力を生じ、第2の巻線12a、第3の巻線13aは相互誘導により起電力を生じる。同様に、第2の巻線12aにB相の電流が通過するとき、第2の巻線12aは自己誘導により起電力を生じ、第1の巻線11a、第3の巻線13aは相互誘導により起電力を生じる。第3の巻線13aにC相の電流が通過するとき、第3の巻線13Cは自己誘導により起電力を生じ、第1の巻線11a、第2の巻線12aは相互誘導されて起電力を生じる。第1、第2、第3の巻線11a、12a、13aのそれぞれにおいて、自己誘導による起電力と相互誘導による起電力とは合わされて、各相電流リップルを低減する。
このとき、第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aは円周上で共通の磁路を有するので、磁束の漏れを少なくする。また、第1、第2および第3の単独巻部Ra、Rb、Rc並びに第1、第2および第3の二相交互巻部Rab、Rbc、Rcaは中心O1について3回対称になるように配置されている。よって、第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aの効率的な相互誘導を達成し、合成電流リップルを大きく低減させる。合成電流リップルとは、それぞれの相電流リップルを合わせたものである。
以上の実施形態によれば、第1のリアクトル素子11、第2のリアクトル素子12、第3のリアクトル素子13の巻線11a、12a、13aは円周上に配置されると共に中心O1について3回の対称性を有する。これにより、漏れ磁束を少なくなり、第1のリアクトル素子11、第2のリアクトル素子12、第3のリアクトル素子13の自己インダクタンスと相互インダクタンスとの結合係数が大きくなり、相互インダクタンスを大きくするので、合成電流リップルを著しく低減させる。これにより、一体化リアクトル10の長さ及び巻数を低減させるので、一体化リアクトル10の軽量化を達成することができる。
また、第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aのそれぞれの単独巻部Ra、Rb、Rc、並びに、第1の巻線11a、第2の巻線12aおよび第3の巻線13aの交互巻部Rab、Rbc、Rcaを組み合わることにより、電磁結合係数(自己インダクタンスに対する相互インダクタンスの割合)を調整して、合成電流リップルのみならず、各相電流リップルも減少させることができる。
第2の実施形態
図5、6に示すように、一体化リアクトル10Aは、中心O1の円周上に配置される共に螺旋状に巻かれた第1の巻線11aを有する第1のリアクトル素子11Aと、中心O1の円周上に配置される共に螺旋状に巻かれた第2の巻線12aを有する第2のリアクトル素子12Aと、中心O1の円周上に配置される共に螺旋状に巻かれた第3の巻線13aを有する第3のリアクトル素子13Aを有する。第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aのそれぞれ巻数は、例えば、216巻である。第1の巻線11aには、A相の電流が通過する。第2の巻線12aには、B相の電流が通過する。第3の巻線13aにはC相の電流が流れる。
図5、6に示すように、一体化リアクトル10Aは、中心O1の円周上に配置される共に螺旋状に巻かれた第1の巻線11aを有する第1のリアクトル素子11Aと、中心O1の円周上に配置される共に螺旋状に巻かれた第2の巻線12aを有する第2のリアクトル素子12Aと、中心O1の円周上に配置される共に螺旋状に巻かれた第3の巻線13aを有する第3のリアクトル素子13Aを有する。第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aのそれぞれ巻数は、例えば、216巻である。第1の巻線11aには、A相の電流が通過する。第2の巻線12aには、B相の電流が通過する。第3の巻線13aにはC相の電流が流れる。
第1、第2および第3のリアクトル素子11A、12A、13Aは、第1の巻線11a、第2の巻線12aおよび第3の巻線13aがそれぞれ1回巻毎に順に交互に巻かれた第1、第2および第3の三相交互巻部Rabcを有する。各三相交互巻部Rabcは、第1の巻線11a、第2の巻線12a、第3の巻線13aのそれぞれの全巻数(216巻)の1/6の巻数(36巻)からなる。各三相交互巻部Rabcは中心O1について1/3πラジアンの中心角をなすと共に互いに1/3πラジアンの間隔で配置されている。第1、第2および第3の三相交互巻部Rabcは中心O1について3回対称をなす。
第1および第2のリアクトル素子11A、12Aは、それぞれ1回巻毎に交互に巻かれた第1の二相交互巻部Rabを有する。第1の二相交互巻部Rabは、第1の巻線11aおよび第2の巻線12aのそれぞれの全巻数(216巻)の1/4の巻数(54巻)を有する。第1の二相交互巻部Rabは、三相交互巻部Rabc同士の間で中心01について1/3πラジアンの中心角の範囲に配置される。
第2および第3のリアクトル素子12A、13Aは、それぞれ1回巻ずつ交互に巻かれた第2の二相交互巻部Rbcを有する。第2の二相交互巻部をRbcは、第2の巻線12aおよび第3の巻線13aのそれぞれの全巻数(216巻)の1/4の巻数(54巻)を有する。第2の二相交互巻部をRbcは、三相交互巻部Rabc同士の間で中心O1について1/3πラジアンの中心角の範囲に配置される。
第3および第1のリアクトル素子13A、11Aは、それぞれ1回巻ずつ交互に巻かれた第3の二相交互巻部Rcaを有する。第3の二相交互巻部をRbcは、第3の巻線13aおよび第1の巻線11aのそれぞれの全巻数(216巻)の1/4の巻数(54巻)を有する。第3の二相交互巻部Rcaは三相交互巻部Rabc同士の間で1/3πラジアンの中心角の範囲に配置される。
第1の二相交互巻部Rab、第2の二相交互巻部をRbcおよび第3の二相交互巻部Rcaは中心O1について3回対称をなす。
この実施形態よれば、第1の実施形態の一体化リアクトル10と比較して一体化リアクトル10Aの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの結合係数をより大きくし、相互インダクタンスをより大きくするので、合成電流リップルをより低減することができる。
第3の実施形態
図7、8に示すように、一体化リアクトル10Bは、第1の巻線11aからなる第1のリアクトル素子11Bと、第2の巻線12aからなる第2のリアクトル素子12Bとを有する。第1および第2の巻線11a、12aは中心O1の円周上に配置される。第1の巻線11aには、A相の電流が通過する。第2の巻線12aには、B相の電流が通過する。
図7、8に示すように、一体化リアクトル10Bは、第1の巻線11aからなる第1のリアクトル素子11Bと、第2の巻線12aからなる第2のリアクトル素子12Bとを有する。第1および第2の巻線11a、12aは中心O1の円周上に配置される。第1の巻線11aには、A相の電流が通過する。第2の巻線12aには、B相の電流が通過する。
第1のリアクトル素子11Bは、全巻数の1/2の巻数(108巻)は、第1の巻線11a同士が隣り合うように単独で螺旋状に巻かれた第1の単独巻部Raを有する。第1の単独巻部Raは中心O1について円周上で1/2πラジアンの中心角をなすように配置される。
第2のリアクトル素子12Bは、全巻数の1/2の巻数(108巻)は第2の巻線12a同士が隣り合うように、単独で螺旋状に巻かれた第2の単独巻部Rbを有する。第2の単独巻部Rbは中心O1について円周上で1/2πラジアンの中心角をなすように配置される。
第1の単独巻部Raと第2の単独巻部Rbとは中心O1についてπラジアンの間隔で配置され、中心O1について2回対称をなす。
第1のリアクトル素子11B、第2のリアクトル素子12Bは、全巻数の1/4の巻数の第1の巻線11aと全巻数の1/4の巻数の第2の巻線12aとが1回巻毎に交互に巻かれた第1、第2の交互巻部Rab、Rabを有する。第1、第2の交互巻部Rab、Rabは、それぞれ、第1の単独巻部Raと第2の単独巻部Rbとの間で、中心O1について1/2πラジアンをなすように配置される。第1、第2の交互巻部Rab、Rabは中O1についてπラジアン間隔で配置され、中心O1について2回対称をなす。
なお、第1の巻線11a及び第2の巻線12aの単独巻部Ra、Rbと交互巻部Rabとの割合は任意に設定してよい。単独巻部Ra、Rbと交互巻部Rabの割合を変えることで、電磁結合係数を任意にすることができる。また、交互巻部Rabにおいて第1の巻線11a、第2の巻線12aとは複数回巻毎に交互に巻いてもよい。
この実施形態よれば、漏れ磁束を減少させ、第1のリアクトル素子11B、第2のリアクトル素子12Bの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの結合係数が大きくなり、相互インダクタンスを大きくするので、合成電流リップルを低減させる。これにより、一体化リアクトル10Bの長さ及び巻数を低減させるので、一体化リアクトル10の軽量化を達成することができる。
第1の巻線11a及び第2の巻線12aの単独巻部Ra、Rb、並びに、第1の巻線11aと第2の巻線12aとの交互巻部Rab、Rabとを組み合わることにより、電磁結合係数(自己インダクタンスに対する相互インダクタンスの割合)を調整して、合成電流リップルのみならず、各相電流リップルも減少させることができる。
まず、一体化リアクトルの原理について説明する。
図2に示す3相多重チョッパの回路図において、A相、B相、C相の各相のON/OFFによって以下の方程式が成立する。
A相on
A相off
B相on
B相off
C相on
C相off
ここで、Eは電圧、iは電流、Lは自己インダクタンス、Mは相互インダクタンスを示す。
同相スイッチングの場合,ia=ib=icとなるので(10)式((12)式、(14
)式)は次のように変形できる。
)式)は次のように変形できる。
よって、
となる。電流リップルの振幅は
となる。通流率α、周波数fを用いると、
となる。
以上から、同相スイッチングの場合、相互インダクタンスを正に大きくすれば電流リップルが小さくなることが示される。
また、120°位相差を設けてスイッチングする際にも、例えば通流率α≦1/3の場合、合成したリップル振幅は
となり、相互インダクタンスを正に大きくすれば合成電流リップルが小さくなることが示される。
この傾向は、二相多重チョッパにおいても同様に、同相スイッチングでも位相差スイッチングでも相互インダクタンスを正に大きくすれば電流リップルが小さくなる傾向が得られている。
次に、第1の実施形態の各リアクトル素子11、12、13において、巻線11a、12a、13aの216巻のうち単独巻部(x巻)と交互巻部(y巻)を任意の割合に変化させた実施例について説明する。
単独巻部(x巻)と交互巻部(y巻)の割合に対する自己インダクタンスL、相互インダクタンスM、結合係数kを表1に示す。
表1によれば、単独巻に対して交互巻の割合が増加するにつれて、自己インダクタンスは減少する一方、相互インダクタンス、結合係数は増加する。
図9は、結合係数に対する合成電流リップルの大きさを示す。この結果によれば、自己インダクタンスと相互インダクタンスとの結合係数が大きくなるにつれて合成電流リップルは小さくなることが分かる。すなわち、相互インダクタンスが大きくなるにつれて、合成電流リップルは減少する。
10、10A、10B 一体化リアクトル
11、11A、11B 第1のリアクトル素子
12、12A、12B 第2のリアクトル素子
13、13A 第3のリアクトル素子
11a 第1の巻線
12a 第2の巻線
13a 第3の巻線
11、11A、11B 第1のリアクトル素子
12、12A、12B 第2のリアクトル素子
13、13A 第3のリアクトル素子
11a 第1の巻線
12a 第2の巻線
13a 第3の巻線
Claims (7)
- それぞれの巻線を有するn個(nは2以上の自然数)のリアクトル素子を有し、
n本の巻線は同じ巻数を有すると共に円周上に配置され、
隣り合う巻線同士は重なると共に所定の巻数ずつ交互に巻かれ、
n個の巻線はn回対称をなす、
一体化リアクトル。 - 前記n個のリアクトル素子は、第1の巻線を有する第1のリアクトル素子と、第2の巻線を有する第2のリアクトル素子と、第3の巻線を有する第3のリアクトル素子を有し、
第1のリアクトル素子は第1の巻線が単独で巻かれた第1の単独巻部を有し、
第2のリアクトル素子は第2の巻線が単独で巻かれた第2の単独巻部を有し、
第3のリアクトル素子は第3の巻線が単独で巻かれた第3の単独巻部を有し、
第1の単独巻部、第2の単独巻部および第3の単独巻部は3回対称をなし、
第1のリアクトル素子および第2のリアクトル素子は第1の巻線および第2の巻線が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第1の単独巻部および第2の単独巻部の間に配置された第1の二相交互巻部を有し、
第2のリアクトル素子および第3のリアクトル素子は第2の巻線および第3の巻線が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第2の単独巻部および第3の単独巻部の間に配置された第2の二相交互巻部を有し、
第3のリアクトル素子および第1のリアクトル素子は第3の巻線および第1の巻線が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第3の単独巻部および第1の単独巻部の間に配置された第3の二相交互巻部を有し、
第1の二相交互巻部、第2の二相交互巻部および第3の二相交互巻部は3回対称をなす、
請求項1に記載の一体化リアクトル。 - 第1の単独巻部は第1の巻線の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第2の単独巻部は第2の巻線の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第3の単独巻部は第3の巻線の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第1の交互巻部は第1の巻線の全巻数の1/4の巻数と第2の巻線の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第2の交互巻部は第2の巻線の全巻数の1/4の巻数と第3の巻線の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第3の交互巻部は第3の巻線の全巻数の1/4の巻数と第1の巻線の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
請求項2に記載の一体化リアクトル。 - 前記n個のリアクトル素子は、第1の巻線を有する第1のリアクトル素子と、第2の巻線を有する第2のリアクトル素子と、第3の巻線を有する第3のリアクトル素子を有し、
第1のリアクトル素子、第2のリアクトル素子および第3のリアクトル素子は第1の巻線、第2の巻線および第3の巻線が第1の巻数ごと交互に巻かれ、3回対称をなす第1の三相交互巻部、第2の三相交互巻部および第3の三相交互巻部を有し、
第1のリアクトル素子および第2のリアクトル素子は第1の巻線および第2の巻線が第2の巻数毎に交互に巻かれると共に第1の三相交互巻部および第2の三相交互巻部の間に配置された第1の二相交互巻部を有し、
第2のリアクトル素子および第3のリアクトル素子は第2の巻線および第3の巻線が第2の巻数毎に交互に巻かれると共に第2の三相交互巻部および第3の三相交互巻部の間に配置された第2の二相交互巻部を有し、
第3のリアクトル素子および第1のリアクトル素子は第3の巻線および第1の巻線が第2の巻数毎に交互に巻かれると共に第3の三相交互巻部および第1の三相交互巻部の間に配置された第3の二相交互巻部を有し、
第1の二相交互巻部、第2の二相交互巻部および第3の二相交互巻部は3回対称をなす、
請求項1に記載の一体化リアクトル。 - 第1の三相交互巻部、第2の三相交互巻部および第3の三相交互巻部は第1の巻線、第2の巻線および第3の巻線のそれぞれの全巻数の1/6の巻数を有すると共にそれぞれ1/3πラジアンの中心角をなし、
第1の二相交互巻部は第1の巻線および第2の巻線のそれぞれの全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第2の二相交互巻部は第2の巻線および第3の巻線のそれぞれの全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなし、
第3の二相交互巻部は第3の巻線および第1の巻線のそれぞれの全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/3πラジアンの中心角をなす、
請求項4に記載の一体化リアクトル。 - 前記n個のリアクトル素子は、第1の巻線を有する第1のリアクトル素子と、第2の巻線を有する第2のリアクトル素子を有し、
第1のリアクトル素子は第1の巻線が単独で巻かれた第1の単独巻部を有し、
第2のリアクトル素子は第2の巻線が単独で巻かれた第2の単独巻部を有し、
第1の単独巻部と第2の単独巻部とは2回対称を有し、
第1のリアクトル素子および第2のリアクトル素子は第1の巻線および第2の巻線が所定の巻数ごとに交互に巻かれると共に第1の単独巻部および第2の単独巻部の間に配置されて2回対称をなす第1の二相交互巻部および第2の二相交互巻部を有する、
請求項1に記載の一体化リアクトル。 - 前記第1の単独巻部は第1の巻線の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなし、
前記第2の単独巻部は第2の巻線の全巻数の1/2の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなし、
第1の交互巻部は第1の巻線の全巻数の1/4の巻数および第2の巻線の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなし、
第2の交互巻部は第1の巻線の全巻数の1/4の巻数および第2の巻線の全巻数の1/4の巻数を有すると共に1/2πラジアンの中心角をなす、
請求項6に記載の一体化リアクトル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011051363A JP2012190891A (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 一体化リアクトル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011051363A JP2012190891A (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 一体化リアクトル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012190891A true JP2012190891A (ja) | 2012-10-04 |
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ID=47083764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011051363A Withdrawn JP2012190891A (ja) | 2011-03-09 | 2011-03-09 | 一体化リアクトル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012190891A (ja) |
-
2011
- 2011-03-09 JP JP2011051363A patent/JP2012190891A/ja not_active Withdrawn
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