JP2011100304A - 情報通信装置および情報通信方法ならびに無線icタグ - Google Patents

情報通信装置および情報通信方法ならびに無線icタグ Download PDF

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Abstract

【課題】 通信対象である無線ICタグとの情報通信を安定的に行うことができると共に装置の小型化を図ることができる情報通信装置および情報通信方法ならびに無線ICタグを提供する。
【解決手段】 ラベル等の記録媒体に埋設されている無線ICタグは、電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する。情報通信装置は、無線ICタグの導通回復部を含む領域を加熱し、通信回路の導通を復活させた後の状態で無線ICタグと情報通信を行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無線ICタグと通信をおこなう情報通信装置および、情報通信方法ならびに無線ICタグに関するものである。
近年、非接触型改札システムや電子マネー決済システム等の普及により急激に利用が広まっているRFID(Radio Frequency Identification)等を用いた電子機器には、無線ICタグに対してデータ通信を行い且つ表面のラベルに印刷を行うための無線通信機能を備えたラベルプリンタがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたラベルプリンタでは、長尺状の台紙に複数のラベルが貼付されたロール状の用紙を用い、通常このロール状の用紙を搬送し、各ラベルに埋設されたRFタグに対してRFタグリーダライタによるデータ書き込み等を個別に行ったり、ラベルに印刷を行ったりすることができる。また、特許文献1のラベルプリンタにおいては、データ書き込み動作のときの電磁波出力よりも読み取り動作のときの電磁波出力を小さくし、複数のRFタグが隣接している場合でも読み書き対象のRFタグに対して確実に読み書きを行えるようになっている。
特開2005−322030号 公報
通常、RFタグ等との間で無線通信を行うラベルプリンタ等の情報通信装置においては、例えば、ラベル(記録媒体)が密に並んで配置されている用紙を用いる場合には、通信対象であるRFタグに近い別のラベルのRFタグとの間で読み書き等してしまうおそれがある。
上記特許文献1のラベルプリンタでは、データ書き込み動作のときの電磁波出力よりも読み取り動作のときの電磁波出力を小さくしているので、複数のRFタグがある程度隣接していても特定のRFタグとの間で読み書きを行うことができる。
しかしながら、このような上記の電磁波出力を制御する技術では、ラベルプリンタ等の情報通信装置自体を小型化するのには限界がある。すなわち、上記ラベルプリンタでは、読み取り動作のときの電磁波出力を小さくしても、装置小型化のために、通信対象のRFタグと他のタグとがかなり接近する構造を採用した場合、通信対象以外のRFタグとの間で読み書き等してしまうおそれがある。一方、電磁波出力を小さくし過ぎると、特定のRFタグとの通信が不安定になるおそれもある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、通信対象である無線ICタグとの情報通信を安定的に行うことができると共に装置の小型化を図ることができる情報通信装置および情報通信方法ならびに無線ICタグを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の情報通信装置は、電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する無線ICタグとの間で通信を行う通信手段と、前記無線ICタグの前記導通回復部を含む領域を加熱する加熱手段と、を備え、前記通信手段は、前記加熱手段により前記導通回復部を加熱して前記通信回路の導通を復活させた後の状態で前記無線ICタグと情報通信を行うものであることを特徴とする。
また、電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する無線ICタグが装着された記録媒体を保持する保持手段と、無線ICタグとの間で通信を行う通信手段と、前記無線ICタグの前記導通回復部を含む領域を加熱する加熱手段と、を備え、前記通信手段は、前記加熱手段により前記導通回復部を加熱して前記通信回路の導通を復活させた後の状態で前記無線ICタグと情報通信を行うものであることを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の無線ICタグは、電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を備え、外部の情報通信装置に設けられた加熱手段により前記導通回復部が加熱されて前記通信回路の導通が復活することを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の情報通信方法は、電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する無線ICタグの当該導通回復部を含む領域を加熱し、前記通信回路の導通を復活させた後の状態で前記無線ICタグと情報通信を行うことを特徴とする。
本発明によれば、通信対象である無線ICタグとの情報通信を安定的に行うことができると共に装置の小型化を図ることができる。
実施形態1に係る携帯型端末の外観を示す斜視図。 実施形態1に係る携帯型端末及び無線ICタグの電装系システムブロック図。 実施形態1に係る携帯型端末の印字ユニット部をA‐A′断面図。 実施形態1に係る無線ICタグのアンテナの一部を示した平面図。 実施形態1に係る無線ICタグのデータ通信と印刷処理を示すフローチャート図。 実施形態2に係る無線ICタグのアンテナの一部を示した平面図。 実施形態3に係る無線ICタグのアンテナの一部を示した平面図。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図面を参照して、本発明の実施形態1に係る情報処理装置の一例である携帯型端末について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理装置の一例である携帯型端末の概略構成を示す外観斜視図である。また、図2は、情報処理装置の外尺構成を示す機能ブロック図である。さらに、図3は、図1のA−A´断面図である。
図1に示すように、本実施形態の携帯型端末100は、例えば、ガスや水道等の検針に用いられるハンディターミナルであり、使用者が各種操作を行うための装置本体100Aと、この装置本体100Aに装着されて用紙を保持する用紙ホルダ110とを備えている。
ここで、このような携帯型端末100を構成する装置本体100Aは、図1及び図2に示すように、各機能部を駆動制御する主制御部120と、後述するラベル200(無線ICタグ210)との間で通信を行う通信手段としての無線ICタグリーダライタ130と、印字等を行うサーマルプリンタユニット140と、使用者が入力等を行うキー等のボタン類が配置された入力手段としての操作部150と、表示手段としてのLCD等で構成される表示部160とを備えている。
また、装置本体100Aの主制御部120は、図2に示すように、各デバイスの制御の中心であるCPU121と、そのCPU121にバスライン180を介して接続されるROM122及びRAM123とを備えている。
ROM122は、起動プログラムやオペレーティングシステム等の固定的データを予め記憶するメモリである。RAM123は、書換え自在の各種データ、例えばラベル200への印刷データ等、一時的に処理するデータ類を記憶するメモリとして機能する。
このような主制御部120には、無線ICタグリーダライタ130、サーマルプリンタユニット140、操作部150、表示部160、無線ICタグラベル検出センサ170がバスライン180を介して接続されており、各部を駆動させるように機能する。
さらに、無線ICタグリーダライタ130は、RF回路131とアンテナ回路132とを備える。RF回路131は、通信データの検波・整流、変調を行い直流から電波を生成する回路である。一方、アンテナ回路132はRF回路131と接続され、無線ICタグ210に対して電磁波(通信データ電波)を送受信する回路となる。なお、無線ICタグリーダライタ130における通信方式としては、例えば、静電結合方式、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等が挙げられ、何れを採用してもよい。
また、サーマルプリンタユニット140は、図2及び図3に示すように、加熱手段としてのサーマルヘッド141と、回転駆動部としてのプラテン型の駆動モータ142と、ラベル200をサーマルヘッド141に押圧するプラテン143とを備える。
このような本実施形態の携帯型端末100を構成する装置本体100Aには、用紙ホルダ110が装着される。以下、図2及び図3を参照して、用紙ホルダ110及びその内部構造について詳細に説明する。
用紙ホルダ110は、図3に示すように、本実施形態では、複数の無線ICタグを有する長尺の用紙(記録媒体)が巻き付けられた回転体Xを保持する保持部110aと、この保持部110aに回動可能に設けられた開閉自在なカバー部110bを有する。
また、このような用紙ホルダ110内には、サーマルプリンタユニット140が配置されている。このサーマルプリンタユニット140は、回転体Xと装置本体100Aとの間にプラテン143が設置されている。そして、回転体Xから引き出されるラベル200は、駆動モータ142で回転駆動されるプラテン143により、ライン型に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッド141に押圧されながらラベル印字等されると、用紙ホルダ110の外(装置本体100Aの上面側)に排出される。
なお、サーマルプリンタユニット140は、印刷の際、1ライン分の駆動ごとに発熱素子(図示しない)を選択的に加熱すると共にサーマルヘッド141の各発熱素子とラベル200とを略接触させる等して所定の印刷を行う。印刷内容については、例えば、予め決まった処理に基づく文字情報としてもよいし、操作部150等からユーザ入力された文字等を含めるようにしてもよい。
無線ICタグリーダライタ130は、図3に示すように、用紙ホルダ110に保持される回転体Xの下部、すなわち、直下に位置するような配置で、用紙ホルダ110の保持部110aに設けられている。このような無線ICタグリーダライタ130は、詳細は後述するが、サーマルヘッド141とプラテン143との間で挟まれて加熱されるラベル200を通信対象とし、当該通信対象のラベルに装着された無線ICタグ210との間で通信を行う。
以下、図4を参照して、このような無線ICタグリーダライタ130の通信対象となる無線ICタグ(ラベル200)について詳細に説明する。なお、図4は、本発明の実施形態1に係る無線ICタグの構造例を示す概略平面図である。
図4に示すように、記録媒体の一例であるラベル200は、無線ICタグ210と感熱用紙220とを備える。例えば、本実施形態では、無線ICタグ210の上面は、感熱用紙220で覆われており、携帯型端末100に設置されたサーマルヘッド141により図面や文字の印刷が可能である。そして、感熱用紙220には、ラベル200の開始位置を示すマーキング230が付加されている。台紙に貼付された複数のラベル200がロール状に集結されたラベル群200α(回転体X)が、携帯型端末100の用紙ホルダ110にセットされる。
また、ラベル200に装着される無線ICタグ210は、携帯型端末100の無線ICタグリーダライタ130との間でアンテナ回路132を介して通信データの送受信を行うタグアンテナ211と、CPUや不揮発性メモリ、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)やデータ通信用RF回路等が内蔵されたIC(integrated Circuit)チップ213とを備える。
このような構成の無線ICタグ210は、携帯型端末100から出力された電磁波を受信し、電源として供給するとともに通信コマンドを受信する。すなわち、無線ICタグリーダライタ130は、無線ICタグ210に送信する通信コマンドに応じて、ICチップ213のメモリ部からデータの読み出し、あるいは書き込み等をおこなう。
ここで、無線ICタグ210のタグアンテナ211は、例えば、本実施形態では、銅線等の導電性材を渦巻状に形成されている。また、このタグアンテナ211を構成する通信回路は、その一部を意図的に断線させた部分、より詳細には、電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる断線部(導通回復部)211aを有している。すなわち、タグアンテナ211は、初期状態では非導通の状態としており、このままでは外部の携帯型端末100の無線ICタグリーダライタ130との間で通信できないようにしているが、所定温度又はそれ以上の熱を加えることによって通信回路の導通が回復するようにしている。
具体的には、このような断線部211aは、例えば、所定の加熱温度に反応して内部の金属材料を放出することにより通信回路の導通を復活させるためのマイクロカプセルで構成されている。このマイクロカプセルは、本実施形態では、サーマルヘッド141の発熱(規定温度300℃程度の加熱)により融解する、内包された低融点の金属をカプセル化したものである。
また、本実施形態の断線部211aは、ガイド212を備えている。このガイド212は、マイクロカプセルから放出されて流出する金属を断線部211aの端部同士を接続するように案内する溝部あるいは枠部等からなる。
なお、図4に示すラベル200においては、携帯型端末100の無線ICタグリーダライタ130との通信、及びサーマルプリンタユニット140の印刷処理との関係で、断線部211aをラベル200の端部、すなわち、ラベル200の搬送方向の上流側(先端側)の端部に設けている。
すなわち、サーマルプリンタユニット140は、無線ICタグリーダライタ130よりもラベル200の搬送方向下流側に配置している。そして、ラベル200(無線ICタグ210)と無線ICタグリーダライタ130との通信は、サーマルプリンタユニット140によりラベル200(実際にはタグアンテナ211の断線部211a及びその近傍領域)が加熱された後、すなわち、タグアンテナ211の導通が回復した後に実行される。これにより、無線ICタグ210との通信結果に基づいて、ラベル200を一定の長さ搬送して、ラベル200の印刷領域に所定の印刷処理を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態では、無線ICタグ210のタグアンテナ211は、非加熱状態では断線部211aにより通信回路の一部を不連続な非導通状態(通信不可能)としている。この状態から、携帯型端末100のサーマルヘッド141により断線部211a及びその周辺を局部的に規定温度以上に加熱することで、マイクロカプセルから金属を放出させて、融解した金属をガイド212に沿って流し込むことにより断線部211aとなっていた部分を実質的に接続する。これにより、タグアンテナ211の電気的な導通が形成(復活)され、初めて無線ICタグ210は通信可能な状態となるようにしている。
以下、図5を参照して、無線ICタグリーダライタ130と無線ICタグ210とのデータ通信、及び感熱用紙220への印刷の処理の手順を説明する。なお、図5は、本発明の実施形態1に係る無線ICタグのデータ通信と印刷処理を示すフローチャート図である。
図5に示すように、まず、ラベル200の搬送を開始する(ステップS101)。具体的には、携帯型端末100の主制御部120のCPU121に対して、操作部150から印刷命令が入力されると、CPU121は駆動モータ142を駆動させ、プラテン143を回転させる。これにより、ラベル200の搬送が開始される。
次に、無線ICタグラベル検出センサ170によりラベル200の搬送状態を検出する(ステップS102)。具体的には、ラベル200の検知は、ラベル200に付加されたマーキング230が無線ICタグラベル検出センサ170によって検出するかどうかにより行う。
ステップS102でラベル200を検知した場合(Yes)、サーマルヘッド141を加熱制御する(ステップS103)。具体的には、CPU121は、ラベル200に装着された無線ICタグ210の断線部211aがサーマルヘッド141に対向する部分に到達するタイミングで、プラテン駆動モータ142の駆動を一時的に停止させると共に、サーマルヘッド141に対してRAM123に記憶されていたデータに基づき所定時間昇温させる命令を送る。これにより、サーマルヘッド141(実際には発熱素子)により断線部211aが局部的に加熱され、マイクロカプセルから金属が溶け出て、断線部211aを電気的に接続し、タグアンテナ211の導通を回復させる。
続いて、CPU121は加熱時間が所定時間経過したかを判断する(ステップS104)。そして、ステップS104において所定時間経過した後は、CPU121が無線ICタグリーダライタ130へ所定の指示を送り、タグアンテナ211の導通が回復した無線ICタグ210との間で無線通信を行ってデータの書き込み等をおこなう(ステップS105)。
なお、本実施形態の無線ICタグ210は、断線部211aがラベル200の搬送方向の先端側に設けられ、タグアンテナ211は搬送方向下流側に延設されている。このため、断線部211aが加熱位置にあるとき、ラベル200のタグアンテナ211はその下流側の位置で、サーマルヘッド141よりも搬送方向下流側に設置された無線ICタグリーダライタ130との通信を良好に行うことができる。なお、データの書き込み動作は、無線ICタグ210へのデータ書き込み前と書き込み後において行う無線ICタグ210のデータ確認のための読み出し動作を含む。
なお、このようにしてデータ通信を行った後は、サーマルヘッド141及び駆動モータ142の駆動によりラベル200の印刷領域に所定の印刷を行う(ステップS106)。ここでのラベル200表面への印刷は、駆動モータ142の駆動によりラベル200を搬送しつつ、サーマルヘッド141の発熱素子への選択的な通電により感熱用紙220へRAM123に記憶された所定の印刷データを印刷することで行う。
以上説明したように、本実施形態の携帯型端末100では、各ラベル200の断線部211aを加熱しなければ無線ICタグ210の通信機能が回復しないため、用紙ホルダ110に保持されている回転体X(ラベル群200α)の通信対象以外のラベルには、通信電磁波が影響することはない。これにより、特定の無線ICタグ210へ確実にリードライト等することができる。したがって、無線ICタグ210に対する無線ICタグリーダライタ130の配置を自由にレイアウトすることができるため、ラベル群200αを保持する用紙ホルダ110と無線ICタグリーダライタ130を近接して配置する等して、装置の大幅な小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、上述したようにラベル200の断線部211aの加熱手段を、印刷手段であるサーマルヘッド141で行うようにした。このように、印刷ユニットの機能をそのまま使用すれば新たな部材を追加しなくて良いため、部品点数を低減することができる。
また、上述の図5に示すフローチャート図では、無線ICタグリーダライタ130によるデータ通信をおこなった後、感熱用紙220への印刷の処理をしているが、これに限らない。すなわち、無線ICタグリーダライタ130の配置や、断線部211aの位置等によって処理手順は変更することができる。例えば、タグアンテナ211の導通が回復した状態で無線ICタグリーダライタ130によるデータ通信が行われるのであれば、例えば、ラベル表面への印刷処理を先に行っても良い。
さらに、上述の図5に示すフローチャート図において、ステップS103でのサーマルヘッド141(発熱素子)への通電は、断線部211aが加熱されるように制御することができる。例えば、断線部211aに対応する部分の発熱素子だけに選択的に通電を行うように制御してもよいし、ライン全体に対応する発熱素子に通電してもよい。
(実施形態2)
以上、本発明を実施形態1に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態1に限定されるものではない。以下、図6を参照して、本実施形態に係る無線ICタグについて説明する。図6は本実施形態における無線ICタグのタグアンテナの一部を示した平面図である。
図6に示すように、本実施形態の無線ICタグ310は、タグアンテナ311にGNDへ接続されるライン311cが設けられている。また、本実施形態では、ライン311cの途中には、タグアンテナ311とGNDとの接続を切ってタグアンテナ311単独の導通を回復させるためのライン切断部(導通回腹部)314が設けられている。このライン切断部314は、規定温度300℃程度の熱を加えると融解する低融点の金属部分でライン311cを局部的に接続している。したがって、ライン切断部314の非加熱状態(常温時等)では、ライン311cによりタグアンテナ311がGND接続されて全体として通信のための導通が確保されておらず、この状態で無線ICタグ310は基本的に通信不可能である。
一方、携帯型端末100のサーマルヘッド141によりライン切断部314を加熱すると、ライン311cが断線されるため、タグアンテナ311自体の電気的な導通が回復される。これにより初めて無線ICタグ310は通信可能な状態となる。その他、無線ICタグ310へのデータ通信と、感熱用紙220の印刷の処理の手順は前述の実施形態と同様である。
(実施形態3)
さらに、図7を参照して、本発明の実施形態3に係る無線ICタグについて説明する。なお、図7は、本発明の実施形態3に係る無線ICタグのアンテナの一部を示した平面図である。
図7に示すように、本実施形態の無線ICタグ410を構成するタグアンテナ411は、搬送方向先端側に対応する通信回路の一部を断線させた断線部411aを有している。そして、この断線部411aには、本実施形態における導通回復部であり、規定温度300℃程度の熱を加えると融解する低融点の金属を埋め込んだマイクロカプセル(図示していない)と、ガイド412を備えている。これにより、携帯型端末100のサーマルヘッド141により断線部411a上の導通回復部を規定温度以上で加熱すると、融解した金属がガイド412に沿って流れ込むことでタグアンテナ411が形成されて、タグアンテナ411の電気的な導通が形成される。
さらに、本実施形態のタグアンテナ411は、上記断線部411aとは別の位置に設けられて、所定温度の熱に反応して通信回路の導通を切断する導通切断部としての融解部415を備えている。この融解部415は、規定温度300℃程度の熱を加えると融解する低融点の金属でタグアンテナ411を一時的に接続している。これにより、タグアンテナ411は、携帯型端末100のサーマルヘッド141により融解部415を加熱すると通信回路の導通が切断される。
上記のような構造によって、ラベル400の初期状態(非加熱状態)では、タグアンテナ411は導通しておらず、無線ICタグ410は通信不可能となるようにしている。携帯型端末100のサーマルヘッド141により断線部411a部分を規定温度以上加熱すると、融解した金属がガイド412に沿って流れ込みタグアンテナ411が形成される。これにより無線ICタグ410は通信可能となるようにしている。しかし、融解部415を加熱すると、金属が融解しタグアンテナ411が断線することによって、非導通の状態となり、この場合無線ICタグ410は通信不可能となるようにしている。
そのため、発熱素子による選択的な加熱によって、導通回復部を加熱して、融解部415を加熱しないようにしなければ、ラベル400の無線ICタグと通信することができず、不正なデータのリードライトが抑制できてセキュリティ性の高いシステムを実現することができる。なお、ここで発熱素子による選択的な加熱は、断線部411aに対応する発熱素子の加熱と、融解部415に対応する発熱素子の加熱とを別々に行って選択的に制御することにより実現できる。
このような処理の実行を使用者の操作に基づいて行う場合には、例えば、次のようにすることによって実現できる。すなわち、印刷命令が入力されると、表示部160にパスワードを求める表示をする。CPU121は、使用者によって入力されたパスワードが正しければ、上述のように、予め設定された導通回復部の位置に対応する箇所の発熱素子のみを加熱し、融解部415を加熱しないように、サーマルヘッド141の発熱素子を選択的に昇温させる。その後の処理は、上述した実施形態1の図5のフローチャートのステップS104以降と同様に処理の手順を実行すればよい。なお、このようなパスワードを要求するような認証の処理は上述の実施形態でも行っても良い。
本実施形態の無線ICタグ410は、例えば、上述した実施形態1及び2の無線ICタグ210,310と共にラベルに装着して使用することができる。具体的には、無線ICタグ210,310のアクセス用パスワード情報を無線ICタグ410に記憶させておき、携帯型端末から、まず無線ICタグ410にアクセスしてパスワードを取得後、そのパスワードを使って同ラベルの無線ICタグ210等にリードライトする。無線ICタグ210等にリードライトした後は、無線ICタグ410の通信回路を断線させて使用不可能とすることで、セキュリティを確保することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明を実施形態1〜3に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態1〜3に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1〜3では、サーマル方式のプリンタを備えたハンディターミナルを例示して説明したが、上述した通信方式を採用すれば、プリンタ一体型情報通信装置等、プリンタ等を搭載した小型・携帯型の情報通信装置を提供することができる。また、上述の実施形態において、ラベルへの印刷方式は、感熱紙を用いるのではなくインクリボンによって印刷する熱転写方式でも良い。なお、用紙は、ロール状のものに限らず、例えばファンフォールド紙でも良い。ICタグを有する記録媒体としては、ラベルに限らず、伝票やチケット等でも良い。
また、上述した実施形態1〜3では、加熱手段としてサーマルプリンタユニットのサーマルヘッドを用いたが、別途加熱する手段を設けても良い。また、サーマルヘッドはライン型でなくても良い。さらに、上述の実施形態1〜3では導通回復部を加熱する方法として、発熱素子の箇所を選択的に発熱させることにより説明したが、これに限らず、例えば温度の高さを制御することによっても実施可能である。
なお、上述した実施形態1〜3において、所定温度によって融解する低融点金属は、例えば、インゴットや亜鉛−インジューム合金等を用いることができる。また、携帯型端末の入力手段としては、キーボードに限らず、二次元バーコードや三次元バーコードを読み取り可能なバーコード読取機能を実現するものや、赤外線通信機能等の、他の情報処理装置との無線通信を実現するものであっても良い。
さらに、上述した実施形態1〜3において、タグアンテナに設けられた導通回復部や導通切断部は一箇所ずつではなく、複数設けることも可能である。また、導通回復部をガイドとマイクロカプセルとによって構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、通信回路に幅が狭いスリット等の不連続部を設け、当該不連続部で対向する回路端部及びその近傍を所定温度の加熱により溶融し、スリット等の不連続部を埋める等して、通信回路の断線部を接続して導通を回復させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態3で例示した無線ICタグ410において、融解部(導通切断部)415の前後を接続するための迂回回路を設け、その迂回回路に他の導通回復部を設けるようにしてもよい。そして、携帯型端末により、他の導通回復部を選択的に加熱できるようにすれば、無線ICタグ410を繰り返し使用することができる。
なお、本発明の情報通信方法を実現するための一例の情報通信装置として、上述の実施形態では表示部やキーボードを有していて情報の編集等を行うことが出来るハンディターミナル等の携帯型端末を用いて説明したが、これに限らない。すなわち、情報処理のための表示部やキーボード等を備えない無線ICタグ通信機能付きラベルプリンタでも本発明は実施可能である。
ここで、本発明は、上述した実施形態1〜4で例示したような携帯型端末であるハンディターミナルに適用することで、小型化に適しており、操作性や携帯性等において有利である。ハンディターミナルは、無線ICタグリーダライタ機能により、無線ICタグリーダライタで外部の無線ICタグに対するデータの読み込みあるいは書き込み機能を有している。また、情報処理機能により無線ICタグから読み込んだ情報を表示部で確認しながら情報の編集等を行うこともできる。印刷機能により、無線ICタグを備えるラベル表面への印刷を行うことができる。このような機能が一体的な携帯型端末に備えられているため、操作部等で入力した情報を、用紙ホルダに保持する特定のラベルに対し、無線ICタグにデータとして書き込んだりラベル表面への印刷を行ったりできる等、一つの端末において一連の情報に関する操作、編集等ができ、使用性、汎用性に優れた携帯型端末を提供することができる。
100 携帯型端末
110 用紙ホルダ
130 無線ICタグリーダライタ
140 サーマルプリンタユニット
200、300、400 ラベル
210、310、410 無線ICタグ
220 感熱用紙
211、311、411 タグアンテナ

Claims (11)

  1. 電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する無線ICタグとの間で通信を行う通信手段と、
    前記無線ICタグの前記導通回復部を含む領域を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記通信手段は、前記加熱手段により前記導通回復部を加熱して前記通信回路の導通を復活させた後の状態で前記無線ICタグと情報通信を行うものであることを特徴とする情報通信装置。
  2. 電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する無線ICタグが装着された記録媒体を保持する保持手段と、
    無線ICタグとの間で通信を行う通信手段と、
    前記無線ICタグの前記導通回復部を含む領域を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記通信手段は、前記加熱手段により前記導通回復部を加熱して前記通信回路の導通を復活させた後の状態で前記無線ICタグと情報通信を行うものであることを特徴とする情報通信装置。
  3. 前記保持手段は、前記無線ICタグが複数装着された記録媒体を保持可能であることを特徴とする請求項2記載の情報通信装置。
  4. 前記保持手段は、長尺の前記記録媒体が巻き付けられた回転体が装着されて当該回転体を回転させる回転駆動部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の情報通信装置。
  5. 前記導通回復部は、所定の加熱温度に反応して内部の金属材料を放出することにより前記通信回路の導通を復活させるためのマイクロカプセルが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報通信装置。
  6. 前記無線ICタグは、電気的に導通している状態から加熱によって電気的な導通が切断する導通切断部が前記導通回復部とは別の位置に設けられると共に前記導通切断部の前後を接続するための迂回回路に他の導通回復部が設けられた通信回路を有し、
    前記加熱手段は、前記導通回復部以外の前記導通切断部を含む領域と他の導通回復部を含む領域とを選択的に加熱可能であること特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報通信装置。
  7. 前記記録媒体に印刷を行うサーマルプリンタをさらに備え、
    前記サーマルプリンタには、前記無線ICタグの前記導通回復部を加熱する前記加熱手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報通信装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報通信装置と、情報を表示する表示手段と、情報を入力する入力手段とを備えることを特徴とするハンディターミナル。
  9. 電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を備え、
    外部の情報通信装置に設けられた加熱手段により前記導通回復部が加熱されて前記通信回路の導通が復活することを特徴とする無線ICタグ。
  10. 前記通信回路は、さらに、前記導通回復部とは別の位置に設けられると共に加熱によって電気的な導通が切断する導通切断部と、前記導通切断部の前後を接続するための迂回回路に設けられると共に電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる他の導通回復部とを有することを特徴とする請求項9に記載の無線ICタグ。
  11. 電気的な導通が切断された状態から加熱によって導通可能な状態となる導通回復部が設けられた通信回路を有する無線ICタグの当該導通回復部を含む領域を加熱し、前記通信回路の導通を復活させた後の状態で前記無線ICタグと情報通信を行うことを特徴とする情報通信方法。



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