JP2009205339A - 無線タグ処理装置及び無線タグ - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の利便性を向上することができる無線タグ処理装置及び無線タグを提供する。
【解決手段】複数のアドレスを備えたIC回路部150と、情報の送受信を行うタグアンテナ151とを有する無線タグ回路素子Toに対し、無線通信により情報を送受信するためのループアンテナ130と、無線タグ回路素子Toと可逆性被印字領域Sとを備えたICカード200の可逆性被印字領域Sの更新前の印字Rを実質的に消去し、更新後のデータに対応した内容の印字Rを可逆性被印字領域Sに形成する消去用サーマルヘッド120及び形成用サーマルヘッド120と、ループアンテナ130を介し、所定のアドレスに記憶された情報を実質的に保持しつつ、その他のアドレスに対し対応する情報を書き込む制御回路140とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うためのタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子を有する無線タグに対し、無線通信により情報を送受信すると共に所定の印字を行う無線タグ処理装置及び無線タグに関する。
近年、所定の情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うタグアンテナを備えた無線タグ回路素子を有する小型の無線タグと、リーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが提唱されており、様々な分野において実用化されつつある。
このように種々の分野において活用されつつある無線タグの1つとして、可逆性被印字領域を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、配送表に設けた無線タグ(ICタグ)の無線タグ回路素子(ICチップ)に配送情報を書き込むと共に、無線タグの可逆性被印字領域(リライト層)に対応する印字(バーコード)を行い、これら書き込み情報及び印字情報を用いて配送作業が行われる。配送終了後は、配送表から無線タグを分離し、無線タグ回路素子から配送情報を消去すると共に印字を消去する。その後、無線タグ回路素子に対し新たな配送情報を書き込むと共に、可逆性被印字領域に対応する新たな印字を行うことで、再び配送作業に用いられる。このようにして、無線タグの配送作業における再利用を可能としている。
特開2002−211755号公報
上記従来技術の無線タグでは、再利用のたびに無線タグ回路素子から以前の情報を消去し、新たな情報に書き換える。このため、情報書き換え後に何らかの事情により前の情報を利用する必要が生じた場合に、利用者は無線タグから必要な情報を取得することができず、利便性がよいものとは言えなかった。
本発明の目的は、利用者の利便性を向上することができる無線タグ処理装置及び無線タグを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明の無線タグ処理装置は、第1及び第2情報をそれぞれ記憶するための第1及び第2記憶領域を含む複数の記憶領域を備えたIC回路部と、情報の送受信を行うタグアンテナとを有する無線タグ回路素子に対し、無線通信により情報を送受信するための装置アンテナと、前記無線タグ回路素子と可逆性被印字領域とを備え、前記IC回路部の前記第1記憶領域には前記第1情報が記憶され、前記可逆性被印字領域には前記第1情報に対応した内容の第1印字が形成された無線タグの前記可逆性被印字領域の前記第1印字を実質的に消去し、前記第2情報に対応した内容の第2印字を前記可逆性被印字領域に形成する印字形成手段と、前記装置アンテナを介し、前記第1記憶領域に記憶された前記第1情報を実質的に保持しつつ、前記第2記憶領域に対し前記第2情報を書き込む情報形成手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明の無線タグ処理装置においては、無線タグ回路素子と可逆性被印字領域とを備えた無線タグが受け入れられる。無線タグ回路素子に備えられたIC回路部には、第1情報記憶用の第1記憶領域や第2情報記憶用の第2記憶領域が備えられている。そのうち少なくとも第1記憶領域には、既に第1情報が記憶されている。可逆性被印字領域には、第1情報に対応した第1印字が既に形成されている。
情報形成手段は、上記IC回路部を備えた無線タグ回路素子に対し、装置アンテナを介し情報送受信を行う。情報形成手段は、第1記憶領域の(既に記憶された)第1情報を実質的に保持したまま、第2記憶領域に第2情報を書き込む。そして、印字形成手段は、上記第2情報の書き込みに対応して、可逆性被印字領域の(既に形成されている)第1印字を実質的に消去し、第2情報に対応した第2印字を形成する。
すなわち、既に情報を記憶している所定の記憶領域以外の記憶領域に対し所定の情報が書き込まれるたび、可逆性被印字領域が(既に記憶された第1情報に対応した第1印字から)新たに書き込まれる第2情報に対応した第2印字に書き換えられることとなる。
この結果、無線タグの可逆性被印字領域には、複数の記憶領域のうちのいずれかに対し最も最近書き込まれた情報に対応した印字が常時表示されることになる。したがって、利用者は、無線タグの複数の記憶領域のうちの最新記憶情報を、常に目視によって確認することが可能となる。
またこのとき、最新情報が書き込まれなかった他の記憶領域の記憶内容は消去されることなく保持される。これにより、第1記憶領域の第1情報を(過去の記憶履歴として)適宜のタイミングで読み出すことが可能となり、利用者の利便性を向上することができる。また、複数の記憶領域いずれかに選択的に情報を書き込んでその記憶内容を更新しつつ、その更新の都度、可逆性被印字領域に当該更新された情報に対応した表示を行うことも可能になる。この場合、複数の記憶領域それぞれに別の情報を記憶しつつ、そのうちの最新記憶情報を表示する商業用情報カード等として用いることもでき、これによっても利用者の利便性が向上する。
第2発明の無線タグ処理装置は、上記第1発明において、前記無線タグを受け入れて搬送する搬送手段を備え、前記搬送手段は、前記第1記憶領域に前記第1情報が記憶されると共に前記第2記憶領域に更新前の前記第2情報が記憶され、前記可逆性被印字領域に前記第1印字が形成された、前記無線タグを搬送し、前記情報形成手段は、前記第2記憶領域に記憶されていた前記更新前の第2情報を少なくとも読み取る情報読み取り手段と、前記情報読み取り手段で読み取った前記更新前の前記第2情報を新たな第2情報に更新し、当該更新後の第2情報を前記第2記憶領域に書き込む情報書き込み手段とを備えることを特徴とする。
本願第2発明の無線タグ処理装置は、無線タグ回路素子のIC回路部の第1及び第2記憶領域に対して第1及び第2情報がそれぞれ既に記憶された無線タグを搬送手段で受け入れる。そして、第2記憶領域への情報書き込みに係わる情報形成手段は、情報読み取り手段と情報書き込み手段とを備えている。情報読み取り手段は、第2記憶領域に記憶された第2情報(更新前)を読み取る。情報書き込み手段は、その読み取った第2情報を新たな第2情報に更新して、第2記憶領域に書き込む。
これにより、利用者が無線タグ処理装置に無線タグを差し込む都度、複数の記憶領域いずれかから選択的に情報を読み取ってその記憶内容を更新して書き込み、かつ可逆性被印字領域をその更新された情報に対応した表示に変更することができる。したがって、複数の記憶領域それぞれに別の情報を記憶しつつ、そのうちの最新記憶情報を表示する商業用情報カードを確実に実現できる。例えば、複数の店舗におけるポイントやマイル等の購入情報をそれぞれ積算可能なサービスカードとすることができ、利用者の利便性を向上することができる。
第3発明の無線タグ処理装置は、上記第2発明において、前記無線タグが前記搬送手段へ受け入れられたとき、前記IC回路部に備えられた前記複数の記憶領域の中から、前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域となる記憶領域をそれぞれ決定する記憶領域決定手段を有し、前記情報読み取り手段は、前記記憶領域決定手段で決定された前記第2記憶領域に記憶されていた前記更新前の第2情報を少なくとも読み取り、前記情報書き込み手段は、前記記憶領域決定手段で決定された前記第2記憶領域に対し前記更新後の第2情報を書き込むことを特徴とする。
本願第3発明の無線タグ処理装置では、搬送手段で無線タグを受け入れると、無線タグ回路素子に備えられたIC回路部の複数の記憶領域について、記憶領域決定手段が自動的に第1記憶領域及び第2記憶領域を決定する。これにより、例えば利用者が複数の無線タグ処理装置の設置箇所のうちいずれかに赴いて無線タグを差し込むと、複数の記憶領域のうち、当該装置の設置された箇所に対応した記憶領域を第2記憶領域として決定することが可能となる。この結果、その第2記憶領域に対して当該店舗等に対応した情報を書き込む(あるいは書き込んで記憶内容を更新する)と共に、可逆性被印字領域にその当該店舗等の情報を印字して表示させることができる。すなわちこの場合、複数の店舗等のいずれに行っても、その行った店舗等の情報が自動的に対応する記憶領域に書き込まれる(他の店舗等に係わる他の記憶領域に記憶された情報は保持されたままである)と共に、可逆性被印字領域の表示を、その行った店舗等に対応した表示に自動的に変化させることができる。
第4発明の無線タグ処理装置は、上記第3発明において、前記情報読み取り手段は、前記第2記憶領域に記憶されていた前記更新前の第2情報と、前記第1記憶領域に記憶されていた前記第1情報とを読み取り、前記情報書き込み手段は、前記更新後の第2情報を前記第2記憶領域に書き込むと共に、前記情報読み取り手段で読み取った前記第1情報を前記第1記憶領域に書き込むことを特徴とする。
本願第4発明の無線タグ処理装置では、無線タグとの通信時に、第1情報と(更新前の)第2情報とを併せて情報読み取り手段で読み取り、第1情報と(更新後の)第2情報とを併せて情報書き込み手段で書き込む。このように第1情報も第2情報もいずれも読み取り・書き込みの両方を行うようにすることで、通信処理における制御が簡素化され、通信の円滑性・信頼性を向上することができる。
第5発明の無線タグ処理装置は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記印字形成手段は、前記無線タグに前記可逆性被印字領域として備えられた可逆性感熱記録部に対し、前記第1印字の消去と前記第2印字の形成とを行う、少なくとも1つのサーマルヘッドであることを特徴とする。
サーマルヘッドで可逆性感熱記録部に対し加熱することにより、感熱粒子の配列を一様にして第1印字を消去することができ、また所望の態様に感熱粒子を配列することで第2印字の形成を行うことができる。
第6発明の無線タグ処理装置は、上記第5発明において、前記印字形成手段は、前記第1印字の消去と前記第2印字の形成との両方を行う消去・形成用サーマルヘッドであることを特徴とする。
1つのサーマルヘッドが消去機能を印字形成機能とを兼ねることで、消去用と印字形成用に合計2つのヘッドを設ける場合よりも省スペース化及びコスト低減を図ることができる。
第7発明の無線タグ処理装置は、上記第6発明において、前記無線タグを順方向に搬送しつつ前記第1印字の消去を行い、前記第1印字の消去が完了したら前記無線タグを所定距離だけ逆方向に搬送し、前記所定距離の前記逆方向への搬送が完了したら前記無線タグを順方向に搬送しつつ前記第2印字の形成を行うように、前記搬送手段と前記消去・形成用サーマルヘッドを連携して制御する第1制御手段を有することを特徴とする。
第1制御手段の制御に基づき、まず無線タグを順方向搬送しながら、例えば搬送方向と直角方向(無線タグの幅方向)に設けた1つの消去・形成用サーマルヘッドで、第1印字の搬送方向前端から後方側へと順次消去を行っていく。第1印字が搬送方向後端まで消去し終わったら(この時点で消去・形成用サーマルヘッドが可逆性被印字領域の搬送方向後方側に位置していることから)、新たに第2印字を可逆性被印字領域の搬送方向前方側から印字するために、無線タグを逆方向に所定距離だけ搬送する。これにより、可逆性被印字領域のうち第2印字の搬送方向前端に相当する部分(印字開始部分)に、消去・形成用サーマルヘッドを対向させることが可能となる。その後、無線タグを再び順方向に搬送することで、消去・形成用サーマルヘッドで、第2印字を搬送方向前端から後方側へと順次形成していくことができる。
第8発明の無線タグ処理装置は、上記第5発明において、前記印字形成手段は、前記第1印字の消去を行う消去用サーマルヘッドと、前記第2印字の形成を行う形成用サーマルヘッドとを備えることを特徴とする。
1つのサーマルヘッドで消去機能と印字形成機能とを兼ねず、消去用と印字形成用に特化した専用ヘッドをそれぞれ設けることにより、消去性能と印字形成性能をそれぞれ向上することができる。また、可逆性被印字領域のうち消去用サーマルヘッドで第1印字の消去が完了した部分に対し、(第1印字のその他の部分の消去が終わるのを待たず)直ちに形成用サーマルヘッドで第2印字の形成を行うことができる。したがって、1つのサーマルヘッドを用いる場合のような順方向→逆方向→順方向といった搬送方向切替を不要とし、順方向のみの搬送とすることができる。
第9発明の無線タグ処理装置は、上記第8発明において、前記無線タグを一方向に搬送しつつ、前記消去用サーマルヘッドで前記第1印字の消去を行い、前記形成用サーマルヘッドで前記第2印字の形成を行うように、前記搬送手段、前記消去用サーマルヘッド、及び前記形成用サーマルヘッドを連携して制御する第2制御手段を有することを特徴とする。
第2制御手段の制御に基づき、無線タグを一方向に搬送しながら、例えば搬送方向と直角方向(無線タグの幅方向)に設けた消去用サーマルヘッドで、第1印字の搬送方向前端から後方側へと順次消去を行っていく。こうして可逆性被印字領域のうち第1印字の消去が完了した部分に対し、(第1印字のその他の部分の消去が終わるのを待つことなく)形成用サーマルヘッドで、第2印字を順次形成していく。このようにして、無線タグの搬送による可逆性被印字領域の一方向への移動に連動し、第1印字の消去と第2印字の形成とを一括して行うことができる。
上記目的を達成するために、第10発明の無線タグは、シート状又はカード状に構成されたタグ媒体と、前記タグ媒体に配置され、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子とを有する無線タグであって、前記IC回路部は、複数の記憶領域を備えており、前記タグ媒体の一方側の面に、前記複数の記憶領域のうち、その都度選択される1つの前記記憶領域に記憶される情報に対応した内容の印字を、その都度上書き印刷可能な可逆性被印字領域を備えることを特徴とする。
本願第10発明の無線タグは、複数の記憶領域をIC回路部に備えた無線タグ回路素子を有している。そして、可逆性被印字領域の印字内容は、上記複数の記憶領域のうち、その都度選択される1つの記憶領域の記憶情報に対応したものとなっている。これにより、例えば、複数の記憶領域それぞれに別の情報を記憶しつつそのうちの最新記憶情報を印字表示することで、複数の店舗におけるポイントやマイル等の購入情報をそれぞれ積算可能な商業用情報カード(サービスカード)を実現することが可能となる。この結果、利用者の利便性を向上することができる。
本発明によれば、利用者の利便性を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明の無線タグ処理装置を、店舗での商品購入時等に取得される購入ポイントのデータを、ICカードに対し情報書き込み及び印字するためのカード処理装置に適用したものである。
図1に、本実施形態のカード処理装置の全体構造を示す。
カード処理装置(無線タグ処理装置)100は、各店舗において図示しないレジスタ装置と接続されて設置されており、利用者が各店舗にて商品を購入等した際に、レジスタ装置から店舗名及びその購入金額に応じた購入ポイント数を入力し、当該入力したデータ等をICカード200に対し無線通信(電磁誘導等の非接触による信号送受信を含む。以下同様)により書き込むと共に、対応する印字(印刷)の形成を行う機能を有するものである。このカード処理装置100は、その前面に形成されたICカード200を挿入するための挿入口101と、挿入口101の上方に設けられ、液晶パネル等により構成される表示部102とを備えている。表示部102は、店名、購入商品名、購入金額、購入ポイント数等の各種表示を行うようになっている。
ICカード200(無線タグ)は、情報を記憶するためのIC回路部150及び情報の送受信を行うためのループコイル形状に構成されたタグアンテナ151を備えた無線タグ回路素子Toを内部に有しており、上述したポイントデータ等は上記IC回路部150に記憶される。また、ICカード200は、サーマルヘッド(後述するサーマルヘッド120,121)により印字の形成・消去が可能な可逆性被印字領域Sを有しており、カード処理装置100に挿入された際にはこの可逆性被印字領域Sに対し印字Rの形成が行われるようになっている。
なお、ICカード200は、上記可逆性被印字領域Sと無線タグ回路素子Toの配置領域とが、カード厚み方向において重ならないように構成されている。これにより、無線タグ回路素子Toをサーマルヘッド(後述するサーマルヘッド120,121)による熱から保護できるようになっている。
図2に、カード処理装置100の機能的構成を示す。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
カード処理装置100は、挿入口101から搬入されたICカード200を挿入方向(図2中左方向。逆方向)及び排出方向(図2中右方向。順方向)に搬送可能な複数の搬送ローラ110(搬送手段)と、これら複数の搬送ローラ110を駆動する搬送用モータ(例えばパルスモータ)111と、この搬送用モータ111の駆動を制御するモータ駆動回路112と、ICカード200の搬送方向と直角方向(ICカード200の幅方向)に沿うように設けられ、ICカード200における可逆性被印字領域Sに形成された印字Rの実質的な消去を行う消去用サーマルヘッド120(印字形成手段)及び可逆性被印字領域Sに所定の印字Rの形成を行う形成用サーマルヘッド121(印字形成手段)と、これらのサーマルヘッド120,121への通電を制御する印刷駆動回路122と、ICカード200に備えられる無線タグ回路素子Toとの間でHF帯等の無線通信により情報の送受信を行うループアンテナ130(装置アンテナ)と、このループアンテナ130を介し上記無線タグ回路素子Toへアクセスする(読み取り及び書き込みを行う)ための送信回路131及び受信回路132と、上記モータ駆動回路112、印刷駆動回路122、送信回路131、及び受信回路132等の制御を行う制御回路140と、ICカード200が挿入口101に挿入されたことを光学的に検出し、検出信号を上記制御回路140に出力する挿入センサ150と、前述した各種表示を行うための表示部102とを有している。制御回路140は、いわゆるマイクロコンピュータであり、図示しない入出力インターフェースを介し前述したレジスタ装置に接続されている。
なお、上記消去用サーマルヘッド120によって行われる印字Rの実質的な消去とは、消去用サーマルヘッド120や可逆性感熱記録層204(後述)の機能上の制約等により印字Rを完全には消去できないがICカード200の利用上問題ない程度に消去することを含むものである。さらに、消去後に形成用サーマルヘッド121で印字Rを形成した際に、当該形成された印字Rと消去前の印字Rとで重複する領域が存在するような場合をも含むものである。
上記送信回路131は、上記ループアンテナ130を介して無線タグ回路素子Toにアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させると共に、上記制御回路140から入力される制御信号に基づいて上記搬送波を変調して質問波を出力する。また、上記受信回路132は、無線タグ回路素子Toから上記ループアンテナ130を介して受信された応答波(応答信号)の復調を行い、上記制御回路140に出力する。これら送受信回路131,132と上記ループアンテナ130とは、アンテナ共用器133を介して接続されている。
上記ループアンテナ130は、ICカード200が搬送ローラ110で所定のアクセス位置(情報送受信が行われる位置。図2に示す位置)まで搬送された際に、ICカード200の無線タグ回路素子Toと略正対する位置に設けられている。
なお、上記ではアンテナ共用器133を用いて1つのループアンテナで情報の送受信を行うようにしたが、これに限られず、送信回路131と受信回路132とに対応してループアンテナを2つ設けるようにしてもよい。また、上記挿入センサ150としては、光学センサ以外にも、例えばメカニカルスイッチ等の機械的検出を行うものや、磁気的検出を行うセンサ等を用いてもよい。
図3に、ICカード200の全体構造を示し、図4に、図3中IV−IV′断面による側断面を概念的に示す。なお、図4はICカード200の層構成を表すための概念的な断面図であるため、厚み方向の寸法を拡大して図示している。
これら図3及び図4において、ICカード200は5層構造となっており、裏面側(図4中下側)より表面側(図4中上側)へ向かって、適宜の基材よりなりカード状に構成されたカード基材層201(タグ媒体)、適宜の粘着剤より構成された粘着層202、適宜の基材よりなりカード状に構成されたカード基材層203、加熱により印字Rを可逆的に形成・消去可能な可逆性感熱記録層204(可逆性感熱記録部)、この可逆性感熱記録層204を保護すると共にICカード200の表面を構成する保護層205を有している。そして、無線タグ回路素子Toは、カード基材層201及び粘着層202内に備えられると共に、可逆性感熱記録層204に無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(この例では店舗名「ABC電機」及び購入ポイント数を示す「120p」の文字)が形成されている。
上記可逆性感熱記録層204は、消去用サーマルヘッド120で所定の温度に加熱されることにより、感熱粒子の配列が一様となって印字Rを消去することができる。また、形成用サーマルヘッド121で所定の配列部分が所定の温度に加熱されることにより、所望の態様に感熱粒子が配列されて印字Rの形成を行うことができるようになっている。
なお、上記可逆性感熱記録層204はICカード200の全面に亘って設けられているが、前述したように無線タグ回路素子Toの配置領域との重なりを回避するためと、サーマルヘッド120,121の設置位置との関係から、ICカード200の表面における長手方向中央部分のみが、前述したサーマルヘッド120,121により印字の形成・消去が可能な可逆性被印字領域Sとなっている。
図5に、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を示す。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
この図5において、無線タグ回路素子Toは、カード処理装置100側のループアンテナ130と非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグアンテナ151により受信された質問波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグアンテナ151に接続された変復調部156と、上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された上記カード処理装置100のループアンテナ130からの質問波の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出し、当該クロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図6に、上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155の記憶内容を概念的に示す。
図6に示すように、IC回路部150のメモリ部155は、複数の記憶領域としてのアドレスを有しており、各アドレスには、店舗名及び購入ポイント数に関するデータが格納されるようになっている(図6はまだデータが格納されていない状態を示している)。ICカード200に対し、新たな店舗に関わるデータ書き込みが行われる際には、データが格納されていないアドレスのうち最も小さなアドレスに順次データが格納される。すなわち、最初のデータ書き込み時にはアドレス「01」にデータが書き込まれ、その後の新規データ書き込み時にはアドレス「02」「03」・・・に順次データが書き込まれる。一方、同じ店舗に関するデータが書き込まれる際には、対応するアドレスに格納されたデータが更新されるようになっている。
図7に、カード処理装置100の制御回路140によって行われる制御内容を示す。
まずステップS5では、制御回路140は、ICカード200が挿入口101から挿入されたか否かを、挿入センサ150からの検出信号に基づき判定する。ICカード200が挿入されるまで本ステップを繰り返し、挿入されると次のステップS10に移る。
次のステップS10では、制御回路140は、モータ駆動回路112に制御信号を出力し、搬送用モータ111を駆動させて複数の搬送ローラ110を正転駆動させる。これにより、ICカード200が挿入方向(図2中左方向)に搬送される。そして、ICカード200が前述したアクセス位置まで搬送されると、制御回路140はモータ駆動回路112に制御信号を出力し、搬送用モータ111を停止させて複数の搬送ローラ110を停止させる。これにより、ICカード200の無線タグ回路素子Toは、カード処理装置100側のループアンテナ130と略正対する。
次のステップS15では、制御回路140は、送信回路131に制御信号を出力し、無線タグ回路素子To(のIC回路部150のメモリ部155。以下同様)に記憶された情報を取得するための問い合わせ信号として、所定の変調を行った質問波をループアンテナ130を介して読み取り対象の無線タグ回路素子Toに送信する。そして、上記問い合わせ信号に対応して読み取り対象の無線タグ回路素子Toから返信されたリプライ信号をループアンテナ130を介して受信し、受信回路132を介し取り込む。そして、この受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toに記憶された情報(タグID、アドレス、店舗名、購入ポイント数を含む)を取得する。なお、この取得した情報中の店舗名及び購入ポイント数は、対応するアドレスとそれぞれ関連付けられている。
次のステップS20では、制御回路140は、上記ステップS15で無線タグ回路素子Toから読み取った情報中の複数のアドレスの中から、データを更新するアドレスを決定する。具体的には、無線タグ回路素子Toから読み取った情報中に対応する店舗名がある場合には、当該アドレスを更新アドレスとして決定する。一方、無線タグ回路素子Toから読み取った情報中に対応する店舗名がない場合には、前述したように、データが格納されていないアドレスのうち最も小さなアドレスを新規データ格納用の更新アドレスとして決定する。
次のステップS25では、制御回路140は、前述したレジスタ装置から店舗名及び購入ポイント数を入力する。
次のステップS30では、制御回路140は、無線タグ回路素子Toに書き込むための更新データを作成する。具体的には、上記ステップS15で無線タグ回路素子Toから読み取った情報中に対応する店舗名がある場合には、(上記ステップS20で決定した)更新アドレスに格納された更新前の購入ポイントに新たな購入ポイントを加算することで、更新データを作成する。一方、無線タグ回路素子Toから読み取った情報中に対応する店舗名がない場合には、(上記ステップS20で決定した)更新アドレスに店舗名及び購入ポイント数を格納することで、更新データを作成する。
次のステップS35では、制御回路140は、送信回路131に制御信号を出力し、ステップS15にて読み取ったタグIDを指定して、上記ステップS30で作成した更新データを書き込む信号として、所定の変調を行った質問波をループアンテナ130を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、情報を書き込む。
次のステップS40では、制御回路140は、上記ステップS30で作成した更新データに対応する印刷データ(更新アドレス中の店舗名及び購入ポイント数)を作成する。
次のステップS45では、制御回路140は、モータ駆動回路112に制御信号を出力し、搬送用モータ111を駆動させて複数の搬送ローラ110を逆転駆動させる。これにより、ICカード200の排出方向(図2中右方向)への搬送が開始される。
次のステップS50では、制御回路140は、印刷駆動回路122に制御信号を出力し、消去用サーマルヘッド120及び形成用サーマルヘッド121を用いて印字消去・形成処理を行う。すなわち、挿入されたICカード200の可逆性被印字領域Sに既に印字が形成されている場合には、消去用サーマルヘッド120でICカード200の搬送方向前端から後方側へと順次印字の消去を行っていき、消去が完了した部分に対し、形成用サーマルヘッド121で上記ステップS40で作成した印刷データに対応する印字を順次形成する。一方、挿入されたICカード200の可逆性被印字領域Sにまだ印字が形成されていない場合には、消去用サーマルヘッド120を発熱させることなく、形成用サーマルヘッド121により上記ステップS40で作成した印刷データに対応する印字を形成する。
次のステップS55では、制御回路140は、モータ駆動回路112に制御信号を出力し、上記ステップS45で開始した搬送ローラ110の逆転駆動を継続させることにより、ICカード200を挿入口101から排出する。
次のステップS60では、制御回路140は、処理を終了するか否かを判定する。具体的には、カード処理装置100の電源が落とされた場合等に、処理終了と判定する。処理を終了しない場合には、先のステップS5に戻り同様の手順を繰り返す。一方、上記のような処理終了操作がなされた場合には、判定が満たされて本フローを終了する。
上記において、ステップS15は特許請求の範囲各項記載の第2記憶領域に記憶されていた更新前の第2情報を少なくとも読み取る情報読み取り手段を構成し、ステップS35は情報読み取り手段で読み取った更新前の第2情報を新たな第2情報に更新し、当該更新後の第2情報を第2記憶領域に書き込む情報書き込み手段を構成し、これらステップS15及びステップS35と、ステップS30とが、装置アンテナを介し、前記第1記憶領域に記憶された前記第1情報を実質的に保持しつつ、前記第2記憶領域に対し前記第2情報を書き込む情報形成手段を構成する。
また、ステップS20は、無線タグが搬送手段へ受け入れられたとき、IC回路部に備えられた複数の記憶領域の中から、第1記憶領域及び第2記憶領域となる記憶領域をそれぞれ決定する記憶領域決定手段を構成する。さらに、ステップS45及びステップS50は、無線タグを一方向に搬送しつつ、消去用サーマルヘッドで第1印字の消去を行い、形成用サーマルヘッドで第2印字の形成を行うように、搬送手段、消去用サーマルヘッド、及び形成用サーマルヘッドを連携して制御する第2制御手段を構成する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は変更等をしてもよい。例えば、上記ステップS35とステップS40の順番を逆にしてもよい。
次に、利用者が複数の店舗でICカード200を利用した場合における、ICカード200の印字R及び無線タグ回路素子Toの記憶内容の一例を、図8及び図9を用いて説明する。なお、これら図8及び図9に示す例では、購入金額の1%が購入ポイントとして利用者に与えられるものとする。
図8(a)〜図8(c)に、利用者が以前利用したことのない新たな店舗で商品の購入を行った場合を示す。まず図8(a)は、利用者が店舗「ABC電機」で12000円の商品を購入した例を示しており、カード処理装置100で処理されたICカード200の可逆性被印字領域Sには、店舗名及び取得した購入ポイント数を表す「ABC電機 120p」の印字Rが形成されている。また無線タグ回路素子To(のIC回路部150のメモリ部155。以下同様)のアドレス「01」には、対応する店舗名及び購入ポイント数が書き込まれている。
図8(b)は、上記図8(a)の状態から、利用者が新たな店舗「DEFカメラ」で5000円の商品を購入した例を示しており、カード処理装置100で処理されたICカード200の可逆性被印字領域Sには、店舗名及び取得した購入ポイント数を表す「DEFカメラ 50p」の印字Rが形成されている。また無線タグ回路素子Toのアドレス「02」には、対応する店舗名及び購入ポイント数が書き込まれている。
なお、上記図8(b)に示す場合において、アドレス「01」が特許請求の範囲各項記載の第1記憶領域、このアドレス「01」に格納された店舗名「ABC電機」及び購入ポイント数「120p」が、第1記憶領域に記憶された第1情報に相当する。また、アドレス「02」が第2記憶領域に相当し、このアドレス「02」に書き込まれた店舗名「DEFカメラ」及び購入ポイント数「50p」が、第2記憶領域に書き込む第2情報に相当する。
図8(c)は、上記図8(b)の状態から、利用者が新たな店舗「GHIムセン」で20000円の商品を購入した例を示しており、カード処理装置100で処理されたICカード200の可逆性被印字領域Sには、店舗名及び取得した購入ポイント数を表す「GHIムセン 200p」の印字Rが形成されている。また無線タグ回路素子Toのアドレス「03」には、対応する店舗名及び購入ポイント数が書き込まれている。
なお、上記図8(c)に示す場合において、アドレス「01」「02」が特許請求の範囲各項記載の第1記憶領域、これらのアドレス「01」「02」に格納された店舗名「ABC電機」「DEFカメラ」及び購入ポイント数「120p」「50p」が、第1記憶領域に記憶された第1情報に相当する。また、アドレス「03」が第2記憶領域に相当し、このアドレス「03」に書き込まれた店舗名「GHIムセン」及び購入ポイント数「200p」が、第2記憶領域に書き込む第2情報に相当する。
一方、図9(a)及び図9(b)に、利用者が以前利用したことのある店舗で再度商品の購入を行った場合を示す。図9(a)は、後述する図9(b)と対比するためのものであり、上記図8(c)と同じ状態を示している。
図9(b)は、上記図9(a)の状態から、利用者が以前利用したことのある店舗「DEFカメラ」で新たに10000円の商品を購入した例を示しており、カード処理装置100で処理されたICカード200の可逆性被印字領域Sには、店舗名及び更新された購入ポイント数を表す「DEFカメラ 150p」の印字Rが形成されている。また無線タグ回路素子Toの記憶内容は、対応するアドレス「02」の購入ポイント数が、更新前のポイント数50pに新たに取得したポイント数100pを加えた150pに更新されている。
上記図9(b)に示す場合では、アドレス「01」及び「03」に対応するデータについては変更されないため、これらアドレス「01」及び「03」に記憶されたデータについては実質的に保持されていると言うことができる。
なお、上記図9(a)及び図9(b)に示す場合において、アドレス「01」「03」が特許請求の範囲各項記載の第1記憶領域、これらアドレス「01」「03」に格納された店舗名「ABC電機」「GHIムセン」及び購入ポイント数「120p」「200p」が、第1記憶領域に記憶された第1情報に相当する。また、アドレス「02」が第2記憶領域に相当し、このアドレス「02」に格納された店舗名「DEFカメラ」及び購入ポイント数「50p」が、第2記憶領域に記憶されていた更新前の第2情報に相当すると共に、データ更新後にアドレス「02」に書き込まれた店舗名「DEFカメラ」及び購入ポイント数「150p」が、第2記憶領域に書き込む更新後の第2情報に相当する。
図9(c)は、上記図9(b)の状態から、利用者が以前利用したことのある店舗「ABC電機」で新たに5000円の商品を購入した例を示しており、カード処理装置100で処理されたICカード200の可逆性被印字領域Sには、店舗名及び更新された購入ポイント数を表す「ABC電機 170p」の印字Rが形成されている。また無線タグ回路素子Toの記憶内容は、対応するアドレス「01」の購入ポイント数が、更新前のポイント数120pに新たに取得したポイント数50pを加えた170pに更新されている。
上記図9(c)に示す場合では、アドレス「02」及び「03」に対応するデータについては変更されないため、これらアドレス「02」及び「03」に記憶されたデータについては実質的に保持されていると言うことができる。
なお、上記図9(b)及び図9(c)に示す場合において、アドレス「02」「03」が特許請求の範囲各項記載の第1記憶領域、これらアドレス「02」「03」に格納された店舗名「DEFカメラ」「GHIムセン」及び購入ポイント数「150p」「200p」が、第1記憶領域に記憶された第1情報に相当する。また、アドレス「01」が第2記憶領域に相当し、このアドレス「01」に格納された店舗名「ABC電機」及び購入ポイント数「120p」が、第2記憶領域に記憶されていた更新前の第2情報に相当すると共に、データ更新後にアドレス「01」に書き込まれた店舗名「ABC電機」及び購入ポイント数「170p」が、第2記憶領域に書き込む更新後の第2情報に相当する。
以上説明した実施形態においては、利用者が店舗で商品の購入をするたびに、ICカード200の可逆性被印字領域Sが、データ更新前の印字Rから新たに書き込まれる更新データに対応した印字Rに書き換えられることとなる。この結果、ICカード200の可逆性被印字領域Sには、無線タグ回路素子Toの複数のアドレスのうちのいずれかに対し最も最近書き込まれたデータに対応した印字が常時表示されることになる。したがって、利用者は、ICカード200の複数のアドレスのうちの最新記憶情報を、常に目視によって確認することができる。
またこのとき、最新情報が書き込まれなかった他のアドレスの記憶内容は消去されることなく保持される。これにより、複数のアドレスのいずれかに選択的に情報を書き込んでその記憶内容を更新しつつ、その更新の都度、可逆性被印字領域Sに当該更新された情報に対応した表示を行うことできる。その結果、ICカード200を、無線タグ回路素子Toの複数のアドレスそれぞれに別個独立した情報を記憶しつつ、そのうちの最新記憶情報を表示する商業用情報カード等として用いることができ、利用者の利便性が向上する。
また、本実施形態では特に、カード処理装置100の搬送ローラ110でICカード200を受け入れると、無線タグ回路素子Toに備えられたIC回路部150の複数のアドレスについて、制御回路140が図7中ステップS20において自動的に更新対象であるアドレスを決定する。これにより、利用者が複数の店舗のうちいずれかに赴いて当該店舗に設置されたカード処理装置100にICカード200を差し込むと、複数のアドレスのうち、当該装置の設置された店舗に対応したアドレスを決定することができる。この結果、その更新アドレスに対して当該店舗等に対応したデータを書き込む(あるいは書き込んで記憶内容を更新する)と共に、可逆性被印字領域Sにその当該店舗等のデータを印字して表示させることができる。すなわち、複数の店舗等のいずれに行っても、その行った店舗等のデータが自動的に対応するアドレスに書き込まれる(他の店舗等に係わる他のアドレスに記憶されたデータは保持されたままである)と共に、可逆性被印字領域Sの表示を、その行った店舗等に対応した表示に自動的に変化させることができる。
また、本実施形態では特に、カード処理装置100において、ICカード200との通信時に、無線タグ回路素子Toの全アドレスに対応するデータを併せて読み取り、更新アドレス部分のデータを更新した後、再び全アドレスに対応するデータを更新データとして無線タグ回路素子Toに対し書き込む。このようにデータ更新するアドレス及び更新しないアドレスを含めていずれも読み取り・書き込みの両方を行うようにすることで、通信処理における制御が簡素化され、通信の円滑性・信頼性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、カード処理装置100は、印字Rの消去を行う消去用サーマルヘッド120と、印字Rの形成を行う形成用サーマルヘッド121とを備える。このように、1つのサーマルヘッドで消去機能と印字形成機能とを兼ねず、消去用と印字形成用に特化した専用ヘッドをそれぞれ設けることにより、消去性能と印字形成性能をそれぞれ向上することができる。また、可逆性被印字領域Sのうち消去用サーマルヘッド120で印字Rの消去が完了した部分に対し、印字Rのその他の部分の消去が終わるのを待たずに直ちに形成用サーマルヘッド121で更新データに対応する印字Rの形成を行うことができる。したがって、1つのサーマルヘッドを用いる場合のようなICカード200の排出方向→挿入方向→排出方向といった搬送方向切替を不要とし、一方向のみの搬送とすることができる。
また、本実施形態では特に、ICカード200を一方向に搬送しながら、消去用サーマルヘッド120で、印字Rの搬送方向前端から後方側へと順次消去を行っていく。こうして可逆性被印字領域Sのうち印字Rの消去が完了した部分に対し、形成用サーマルヘッド121で、更新データに対応した印字Rを順次形成していく。このようにして、ICカード200の搬送による可逆性被印字領域Sの一方向への移動に連動し、更新前の印字Rの消去と更新後の印字Rの形成とを一括して行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)印字消去・形成が可能な1つのサーマルヘッドを有する場合
上記実施形態では、カード処理装置100が、消去用サーマルヘッド120及び形成用サーマルヘッド121の2つのサーマルヘッドを有する構成としたが、これに限られず、印字の消去と印字の形成との両方を行う1つのサーマルヘッドを設けてもよい。
図10に、本変形例のカード処理装置100Aの機能的構成を示す。なお、図2と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
カード処理装置100Aは、ICカード200の搬送方向と直角方向(ICカード200の幅方向)に沿うように設けられ、ICカード200における可逆性被印字領域Sに形成された印字Rの実質的な消去及び所定の印字Rの形成の両方を行う消去・形成用サーマルヘッド123(印字形成手段)と、この消去・形成用サーマルヘッド123による印字消去・形成に伴う搬送ローラ110の連携制御(後述の図11参照)を行う機能を有する制御回路140Aとを有している。上記消去・形成用サーマルヘッド123は、前述の実施形態と同様に印刷駆動回路122によって通電を制御される。
図11に、本変形例の制御回路140Aによって行われる制御内容を示す。なお、図7と同様の手順には同符号を付し説明を省略する。
ステップS5〜ステップS45は、前述の図7と同様であり、制御回路140Aは、ICカード200が挿入されると搬送ローラ110を正転駆動させてICカード200をアクセス位置まで搬送し、無線タグ回路素子Toに対し情報の読み取りを行う。そして、読み取った情報中の複数のアドレスの中からデータを更新するアドレスを決定すると共に、レジスタ装置から店舗名及び購入ポイント数を入力し、無線タグ回路素子Toに書き込むための更新データを作成する。その後、無線タグ回路素子Toに対し更新データを書き込むと共に、作成した更新データに対応する印刷データを作成し、搬送ローラ110を逆転駆動させて、ICカード200の排出方向(図10中右方向)への搬送を開始する。
次のステップS51では、制御回路140Aは、印刷駆動回路122に制御信号を出力し、消去・形成用サーマルヘッド123を用いて印字消去を行う。
次のステップS52では、制御回路140Aは、モータ駆動回路112に制御信号を出力し、搬送用モータ111を駆動させて複数の搬送ローラ110を正転駆動させる。これにより、ICカード200が再度挿入方向(図10中左方向)に逆戻りするように搬送される。そして、所定距離(消去・形成用サーマルヘッド123が少なくともICカード200の可逆性被印字領域Sの印字開始位置(図10中右端)に到達するまでの距離)搬送されると、制御回路140Aはモータ駆動回路112に制御信号を出力し、搬送用モータ111を停止させて複数の搬送ローラ110を停止させる。
次のステップS53では、制御回路140Aは、上記ステップS45と同様にして、モータ駆動回路112に制御信号を出力し、搬送用モータ111を駆動させて複数の搬送ローラ110を逆転駆動させる。これにより、ICカード200の排出方向(図10中右方向)への搬送が再度開始される。
次のステップS54では、制御回路140Aは、印刷駆動回路122に制御信号を出力し、消去・形成用サーマルヘッド123を用いて上記ステップS40で作成した印刷データに対応する印字を形成する。
その後のステップS55及びステップS60は、前述の図7と同様である。
以上のような制御を行うことにより、まずICカード200を排出方向に搬送しながら、消去・形成用サーマルヘッド123で、印字の搬送方向前端から後方側へと順次消去を行っていき、印字が搬送方向後端まで消去し終わったら、この時点で消去・形成用サーマルヘッド123が可逆性被印字領域Sの搬送方向後方側に位置していることから、新たに印字を可逆性被印字領域Sの搬送方向前方側から印字するために、ICカード200を挿入方向に所定距離だけ搬送する。これにより、可逆性被印字領域Sのうち印字の搬送方向前端に相当する部分(印字開始部分)に、消去・形成用サーマルヘッド123を対向させることができる。その後、ICカード200を再び排出方向に搬送することで、消去・形成用サーマルヘッド123で、印字を搬送方向前端から後方側へと順次形成していくことができる。
上記において、ステップS45、ステップS51、ステップS52、ステップS53、及びステップS54は、特許請求の範囲各項記載の無線タグを順方向に搬送しつつ第1印字の消去を行い、第1印字の消去が完了したら無線タグを所定距離だけ逆方向に搬送し、所定距離の逆方向への搬送が完了したら無線タグを順方向に搬送しつつ第2印字の形成を行うように、搬送手段と消去・形成用サーマルヘッドを連携して制御する第1制御手段を構成する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は変更等をしてもよい。
以上説明した変形例によれば、1つのサーマルヘッド123が消去機能と印字形成機能とを兼ねることで、上記実施形態のように消去用と印字形成用に合計2つのヘッドを設ける場合よりも省スペース化及びコスト低減を図ることができる。
(2)その他
以上では、利用者が商品を購入して新たに購入ポイントを取得する場合のみを例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば商品を購入しない場合(新たに取得する購入ポイントがない場合)でも、カード処理装置100にICカード200が挿入された場合には、無線タグ回路素子Toから当該店舗に対応した購入ポイント数を読み出し、可逆性被印字領域Sに印字するようにしてもよい。これにより、利用者が所定の店舗の取得ポイント数を確認したい場合には、当該店舗に赴きカード処理装置100にICカード200を挿入することで、可逆性被印字領域Sに当該店舗に対応するポイント数の表示を行わせることができる。
また以上では、カード処理装置100が、前面に設けた挿入口101から挿入されたICカード200を処理した後、同じ挿入口101から排出させる構成としたが、これに限られない。すなわち、カード処理装置100の背面に排出口を設けておき、面に設けた挿入口101から挿入されたICカード200を処理した後、背面の排出口から排出する構成としてもよい。この場合、ICカード200を一方向にのみ搬送すればよいので、搬送ローラ110による搬送制御を容易とすることができる。
さらに以上では、カード処理装置100が搬送ローラ110を備え、挿入されたICカード200を(挿入方向及び排出方向に)搬送する構成としたが、カードの搬送を必ずしも行う必要はない。すなわちこの場合、カード処理装置100において、利用者が挿入口101にICカード200を差し込むと、無線タグ回路素子Toとループアンテナ130が略正対する位置となり、情報の送受信が行われ、また消去・形成用サーマルヘッド123によりICカード200が停止した状態で可逆性被印字領域Sの印字消去・形成が行われる。そして、処理終了後に利用者がICカード200を引き抜くようにすればよい。このような構成とすることで、カード処理装置100に搬送ローラ110や搬送駆動制御が不要となり、構成及び制御を簡素化することができる。
また以上では特に説明しなかったが、カード処理装置100にICカード200の全て(又は一部でもよい)の記憶内容を記憶履歴として表示する機能を設けてもよい。この場合、例えば上記実施形態の例では利用者は3店舗全ての購入ポイントを一度に確認することができ、利便性をさらに向上することができる。さらに、その記憶履歴の全て(又は一部)を可逆性被印字領域Sに印字するようにしてもよい。
また以上では、ICカード200との通信時に、無線タグ回路素子Toの全アドレスに対応するデータを併せて読み取り、更新アドレス部分のデータを更新した後、再び全アドレスに対応するデータを更新データとして無線タグ回路素子Toに対し書き込むようにしたが、これに限られず、更新アドレスに対応するデータのみを読み取り、その部分のデータのみを更新して書き込むようにしてもよい。
また以上では、無線タグ回路素子Toを配置するタグ媒体としてカードを例にとって説明したが、これに限られず、ラベル状又はシート状のタグ媒体を用いてもよい。
さらに、以上では、本発明の適用事例として、複数の店舗における購入ポイントをICカードに記憶させる場合を説明したが、本発明はその他にも、例えば複数の航空会社における取得マイルを記憶させたり、一枚のカードで複数の金融機関に対応するキャッシュカードや複数のクレジット会社に対応するクレジットカードとして利用したりといったように、多種多様な場合に適用可能である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本実施形態のカード処理装置の全体構造を表す斜視図である。 カード処理装置の機能的構成を表す機能ブロック図である。 ICカードの全体構造を表す平面図である。 図3中IV−IV′断面による側断面図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子のIC回路部のメモリ部の記憶内容を概念的に表す図である。 カード処理装置の制御回路によって行われる制御内容を表すフローチャートである。 利用者が以前利用したことのない新たな店舗で商品の購入を行った場合における、ICカードの印字及び無線タグ回路素子の記憶内容の一例を表す図である。 利用者が以前利用したことのある店舗で再度商品の購入を行った場合における、ICカードの印字及び無線タグ回路素子の記憶内容の一例を表す図である。 印字消去・形成が可能な1つのサーマルヘッドを有する変形例におけるカード処理装置の機能的構成を表す機能ブロック図である。 印字消去・形成が可能な1つのサーマルヘッドを有する変形例における制御回路によって行われる制御内容を表すフローチャートである。
符号の説明
100 カード処理装置(無線タグ処理装置)
100A カード処理装置(無線タグ処理装置)
110 搬送ローラ(搬送手段)
120 消去用サーマルヘッド(印字形成手段)
121 形成用サーマルヘッド(印字形成手段)
123 消去・形成用サーマルヘッド(印字形成手段)
130 ループアンテナ(装置アンテナ)
150 IC回路部
151 タグアンテナ
200 ICカード(無線タグ)
201 カード基材層(タグ媒体)
204 可逆性感熱記録層(可逆性感熱記録部)
S 可逆性被印字領域

Claims (10)

  1. 第1及び第2情報をそれぞれ記憶するための第1及び第2記憶領域を含む複数の記憶領域を備えたIC回路部と、情報の送受信を行うタグアンテナとを有する無線タグ回路素子に対し、無線通信により情報を送受信するための装置アンテナと、
    前記無線タグ回路素子と可逆性被印字領域とを備え、前記IC回路部の前記第1記憶領域には前記第1情報が記憶され、前記可逆性被印字領域には前記第1情報に対応した内容の第1印字が形成された無線タグの前記可逆性被印字領域の前記第1印字を実質的に消去し、前記第2情報に対応した内容の第2印字を前記可逆性被印字領域に形成する印字形成手段と、
    前記装置アンテナを介し、前記第1記憶領域に記憶された前記第1情報を実質的に保持しつつ、前記第2記憶領域に対し前記第2情報を書き込む情報形成手段と
    を有することを特徴とする無線タグ処理装置。
  2. 請求項1記載の無線タグ処理装置において、
    前記無線タグを受け入れて搬送する搬送手段を備え、
    前記搬送手段は、
    前記第1記憶領域に前記第1情報が記憶されると共に前記第2記憶領域に更新前の前記第2情報が記憶され、前記可逆性被印字領域に前記第1印字が形成された、前記無線タグを搬送し、
    前記情報形成手段は、
    前記第2記憶領域に記憶されていた前記更新前の第2情報を少なくとも読み取る情報読み取り手段と、
    前記情報読み取り手段で読み取った前記更新前の前記第2情報を新たな第2情報に更新し、当該更新後の第2情報を前記第2記憶領域に書き込む情報書き込み手段と
    を備えることを特徴とする無線タグ処理装置。
  3. 請求項2記載の無線タグ処理装置において、
    前記無線タグが前記搬送手段へ受け入れられたとき、
    前記IC回路部に備えられた前記複数の記憶領域の中から、前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域となる記憶領域をそれぞれ決定する記憶領域決定手段を有し、
    前記情報読み取り手段は、
    前記記憶領域決定手段で決定された前記第2記憶領域に記憶されていた前記更新前の第2情報を少なくとも読み取り、
    前記情報書き込み手段は、
    前記記憶領域決定手段で決定された前記第2記憶領域に対し前記更新後の第2情報を書き込む
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  4. 請求項3記載の無線タグ処理装置において、
    前記情報読み取り手段は、
    前記第2記憶領域に記憶されていた前記更新前の第2情報と、前記第1記憶領域に記憶されていた前記第1情報とを読み取り、
    前記情報書き込み手段は、前記更新後の第2情報を前記第2記憶領域に書き込むと共に、前記情報読み取り手段で読み取った前記第1情報を前記第1記憶領域に書き込む
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の無線タグ処理装置において、
    前記印字形成手段は、
    前記無線タグに前記可逆性被印字領域として備えられた可逆性感熱記録部に対し、前記第1印字の消去と前記第2印字の形成とを行う、少なくとも1つのサーマルヘッドである
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  6. 請求項5記載の無線タグ処理装置において、
    前記印字形成手段は、
    前記第1印字の消去と前記第2印字の形成との両方を行う消去・形成用サーマルヘッドである
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  7. 請求項6記載の無線タグ処理装置において、
    前記無線タグを順方向に搬送しつつ前記第1印字の消去を行い、前記第1印字の消去が完了したら前記無線タグを所定距離だけ逆方向に搬送し、前記所定距離の前記逆方向への搬送が完了したら前記無線タグを順方向に搬送しつつ前記第2印字の形成を行うように、前記搬送手段と前記消去・形成用サーマルヘッドを連携して制御する第1制御手段を有する
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  8. 請求項5記載の無線タグ処理装置において、
    前記印字形成手段は、
    前記第1印字の消去を行う消去用サーマルヘッドと、
    前記第2印字の形成を行う形成用サーマルヘッドとを備える
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  9. 請求項8記載の無線タグ処理装置において、
    前記無線タグを一方向に搬送しつつ、前記消去用サーマルヘッドで前記第1印字の消去を行い、前記形成用サーマルヘッドで前記第2印字の形成を行うように、前記搬送手段、前記消去用サーマルヘッド、及び前記形成用サーマルヘッドを連携して制御する第2制御手段を有する
    ことを特徴とする無線タグ処理装置。
  10. シート状又はカード状に構成されたタグ媒体と、
    前記タグ媒体に配置され、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子と
    を有する無線タグであって、
    前記IC回路部は、複数の記憶領域を備えており、
    前記タグ媒体の一方側の面に、
    前記複数の記憶領域のうち、その都度選択される1つの前記記憶領域に記憶される情報に対応した内容の印字を、その都度上書き印刷可能な可逆性被印字領域を備える
    ことを特徴とする無線タグ。
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