JP2011098584A - 乗物シート用リクライニング装置 - Google Patents

乗物シート用リクライニング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】乗物シート用リクライニング装置において、スライド装置に設けられたシートバックと係合するストライカのガタ付きを抑えられるようにする。
【解決手段】シートバック2は、ロック装置10が車体側壁Bo(乗物本体)上に設けられたスライド装置20のストライカ22Dと係合することでその背凭れ角度が固定される。ストライカ22Dは、可動側レール22に設けられ、可動側レール22と共に固定側レール21に対してスライドすることでシートバック2の背凭れ角度を変化させ、ストライカ22Dと一体的に設けられた係合ピン22F2が固定側レール21に形成された円弧状のガイド溝21C2に沿ってスライドする動作によって首振りして、ストライカ22Dとロック装置10との間の高さ方向のズレの移動量を吸収する構成とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗物シート用リクライニング装置に関する。詳しくは、シートバックの乗物本体に対する背凭れ角度を固定するための乗物シート用リクライニング装置に関する。
従来、乗物シート用リクライニング装置として、例えば下記特許文献1に開示されているものが知られている。すなわち、乗物本体にスライドロック可能な機能を有したスライド装置が設けられており、このスライド装置にシートバックに設けられたロック装置を係合させることにより、シートバックの背凭れ角度が固定されるようになっているものである。
具体的には、スライド装置には、上記したロック装置に掛け合わされるU字形のフレームから成るストライカが設けられており、このストライカの一脚にロック装置のフックが掛け合わされてロックされる構成となっている。ところで、上記したスライド装置は、車両前後方向に直線状にスライド動作するように構成されており、シートバックは、シートクッションとのヒンジ連結点となる下端部を中心に傾動するように構成されている。
このように、スライド装置とシートバックとが互いに異なる態様で運動するようになっていることにより、ストライカの移動軌跡(直線)とロック装置の移動軌跡(円弧)とが相互に合致しない構成とされている。そこで、この両者の運動軌跡の違いによるズレの移動量を吸収するために、ストライカがスライド装置に対して高さ方向に首振り運動可能に構成されたものとなっている。
特開2008−94227号公報
しかし、上記開示の従来技術では、スライド装置に首振り運動可能に設けられたストライカは、スライド装置に対してバネ力によって弾性支持された支持状態の不安定な構成となっている。これにより、ストライカと係合したシートバックがガタつくなどの問題を生じることがある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スライド装置に設けられたシートバックと係合するストライカのガタ付きを抑えられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物シート用リクライニング装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックの乗物本体に対する背凭れ角度を固定するための乗物シート用リクライニング装置である。この乗物シート用リクライニング装置は、シートバックに設けられた係合装置と、係合装置と係合可能に乗物本体に設けられたスライド装置と、を有する。シートバックは、係合装置がスライド装置に設けられたストライカと係合することにより、乗物本体に対する背凭れ角度が固定されるようになっている。ストライカは、スライド装置を構成する可動側レールに設けられ、可動側レールと共に固定側レールに対して車両前後方向にスライドすることで、シートバックを傾動させて背凭れ角度を変化させる構成となっている。スライド装置には、可動側レールが固定側レールに対してスライドする動作に合わせてストライカの高さ位置を変化させ、当接によりストライカの高さ位置を固定した状態に保持する変換機構が設けられている。この変換機構によるストライカの高さ位置変化によって、スライド装置の移動軌跡とシートバックの移動軌跡との差異によるストライカと係合装置との間の高さ方向のズレの移動量が吸収されるようになっている。
この第1の発明によれば、スライド装置に設けられた変換機構により、ストライカは、可動側レールが固定側レールに対してスライドする動作に合わせてその高さ位置を変化させる。このストライカの高さ位置の変化により、スライド装置の移動軌跡とシートバックの移動軌跡との差異によるストライカと係合装置との間の高さ方向のズレの移動量が吸収される。そして、この高さ位置が変化したストライカは、当接によりその高さ位置に固定された状態となって保持される。したがって、ストライカのガタ付きを抑えることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、変換機構は、ストライカに設けられた係合部と固定側レールに設けられたガイド部との係合により、ストライカの固定側レールに対する高さ位置を固定した状態に保持する構成となっている。ガイド部は、可動側レールのスライド方向に長尺状に延び、かつ、そのスライド位置毎に係合部を係合させる高さ位置が変化するように係合部をスライドガイドする形状とされてストライカの高さ位置を変化させるようになっている。
この第2の発明によれば、ストライカは、係合部と固定側レールのガイド部との係合により、固定側レールに対して高さ位置が固定された状態となって保持される。このガイド部は、可動側レールのスライドに伴って、係合部を係合させる高さ位置が変化するように係合部をスライドガイドし、ストライカの高さ位置を変化させる。このように、固定側レールに設けたガイド部の形状に沿って係合部をスライドさせるという比較的簡素な構成によって、変換機構を具現化することができる。
次に、第3の発明によれば、上述した第1又は第2の発明のおいて、ストライカに設けられた係合部が、ストライカと一体的となって可動側レールに対して回転可能に軸連結されて設けられている。固定側レールに設けられたガイド部は、係合部の一部形状を受け入れて、係合部及びストライカの回転姿勢を保持する長尺状の凹溝として形成されている。
この第3の発明によれば、ストライカに一体的に設けられた係合部が、固定側レールに形成された凹溝内に入り込んで係合する構成となっていることにより、ストライカの高さ位置を固定側レールに対してより確実に固定できるようにすることができる。また、係合部が可動側レールに回転可能に支持されてその一部形状が固定側レールの凹溝内に入り込んだ構成となっていることにより、係合部が凹溝の高さ位置の変化に合わせて滑らかに回転移動して、ストライカの高さ位置を滑らかに変化させることができる。
実施例1の乗物シートの概略構成を表した側面図である。 シートバックの背凭れ角度が固定された状態を表した側面図である。 スライド装置の正面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 係合ピンとストライカの動きの関係を表した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の乗物シート用リクライニング装置の構成について、図1〜図5を用いて説明する。図1〜図2に示すように、本実施例の乗物シート用リクライニング装置は、自動車のシートを構成する乗物シート1のシートバック2と、このシートバック2と隣接する車体側壁Bo(乗物本体)との間に設けられており、シートバック2の背凭れ角度を車体側壁Boに対して固定する機構を備えたものとなっている。
ここで、上記した乗物シート1は、運転席シートの後ろ側となる車両向かって右側に配設された座席用シートとして構成されており、そのシートバック2の右側部に設けられたロック装置10が、同シートバック2の右側部に隣接する車体側壁Bo上に設けられたスライド装置20と係合することにより、シートバック2の背凭れ角度が車体側壁Boに対して固定された状態となって保持されるようになっている。
ここで、上記したスライド装置20は、上記したロック装置10との係合部となるストライカ22Dを前後方向にスライドさせたりスライドロックさせたりすることのできる構成となっており、スライドロック状態のストライカ22Dに上記したシートバック2のロック装置10を係合させることにより、シートバック2の背凭れ角度を車体側壁Boに対して固定した状態に保持することができるようになっている。
そして、スライド装置20は、上記したストライカ22Dにロック装置10が係合した状態で、ストライカ22Dを車両前方側或いは後方側へとスライドさせることにより、シートバック2をそのスライドさせた方向側へと傾動させて背凭れ角度を変化させることができるようになっている。そして、スライド装置20は、ストライカ22Dを移動させた位置で再びスライドロックした状態とすることにより、シートバック2をその傾動させた背凭れ角度位置にて固定することができるようになっている。
以下、上記したスライド装置20の構成について、車両用シート1の構成と共に詳しく説明していく。先ず、車両用シート1の構成について説明する。車両用シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有する。シートクッション3は、図示しない車両フロア上に固定されて設けられており、シートバック2は、その下部が、連結軸Rによってシートクッション3の後部に回転可能にヒンジ連結されて設けられている。
これにより、シートバック2は、上記した連結軸Rによるヒンジ連結点を中心に、シートクッション3に対して車両前後方向に傾動回転可能な状態とされている。そして、上記したシートバック2の車体側壁Boと隣接する側の側部には、上記したスライド装置20のストライカ22Dと係合可能な構造を備えたロック装置10が設けられている。このロック装置10は、図2に示すように、シートバック2の後傾によって、その内部に設けられたフック11が、ストライカ22Dに押し込まれて回転し、この回転により、フック11がストライカ22Dに回し掛けられて係合した状態となってロックされる構成となっている。
このロック装置10のロックにより、シートバック2は、ストライカ22Dのスライド動作に追従して移動することができる状態となる。ここで、スライド装置20は、車両前後方向に後方側下がりに斜め真っ直ぐにストライカ22Dをスライド動作させるように構成されている。一方、シートバック2は、前述もしたように、シートクッション3との連結点(連結軸R)を中心に傾動する構成となっており、この両者の運動態様の違いによって、ストライカ22Dが可動側レール22に対し首振りしないと仮定した場合の移動軌跡Tr1(直線)とロック装置10の移動軌跡Tr2(円弧)とが相互に合致しない構成となっている。
そこで、この両者の運動軌跡の違いによるズレの移動量を吸収するために、ストライカ22Dがスライド装置20に対してこのズレの移動量を吸収する方向に向かって首振り運動することができるように構成されている。このストライカ22Dの首振り運動の構成については、後に詳しく説明することとする。ところで、上記したロック装置10は、シートバック2の肩口に設けられたストラップ2Aを引張る操作によって、そのストライカ22Dに対する係合状態が解除されるようになっている。
具体的には、ストラップ2Aが引張られることにより、このストラップ2Aに繋がれたケーブル12が引かれ、このケーブル12の引張りによって、フック11をロック状態に保持している機構部(図示省略)が操作されて、フック11がストライカ22Dとの係合状態から外されるようになっている。次に、スライド装置20の構成について説明する。スライド装置20は、図3〜図4に示すように、固定側レール21と、可動側レール22と、スライドロック機構23と、を有して構成されている。
固定側レール21は、長板状に形成され、その板面が車両用シート1が配されている車両内側に向けられて、長板の長手方向が車両前後方向に後方側下がりとなるように斜めに向けられた状態で車体側壁Bo上に固定されて設けられている。この固定側レール21は、その上縁部21Aの長手方向の全域と下縁部21Bの長手方向の全域が、それぞれ中央板部21Cに対して車両内側に向けて段上げされるように曲げ加工された形に形成されている。
また、固定側レール21の平板状の中央板部21Cには、その上縁側寄りの箇所に、板厚方向に貫通したロック孔21C1が長手方向に等間隔に並んで複数形成されている。これらロック孔21C1は、後述するスライドロック機構23のロック部材23Aの爪部23A1を挿通させる機能をするものとなっている。また、図4に示すように、固定側レール21の中央板部21Cには、車両外側(図示右側)に向かって凹んだガイド溝21C2が形成されている。ここで、ガイド溝21C2が本発明のガイド部に相当する。
このガイド溝21C2は、固定側レール21の長手方向に円弧状に延びて形成されており、後述する可動側レール22に設けられたストライカ22Dと一体的に設けられた係合ピン22F2をその溝内部に受け入れて、係合ピン22F2をストライカ22Dのスライド移動に伴ってその溝形状に沿って移動案内させる機能部位となっている。ここで、係合ピン22F2が本発明の係合部の形状の一部に相当する。このガイド溝21C2の内周部には、溝内部に受け入れた係合ピン22F2を挟持してガタつかせないようにするための樹脂製のガタ詰め材21C3が一体的に貼着されて設けられている。
次いで、可動側レール22の構成について説明する。可動側レール22は、上述した固定側レール21よりも板長の短い長板によって形成されている。この可動側レール22は、固定側レール21に対して互いの板面を向かい合わせた状態として、固定側レール21の形状に沿って長手方向に移動可能となるようにガイドされた状態となって組み付けられている。具体的には、可動側レール22の上縁部と下縁部には、その長手方向の全域部分に、それぞれ、固定側レール21と対面する方向側に鉤状に曲げ返された上側掛部22Aと下側掛部22Bとがそれぞれ形成されている。
上記した可動側レール22は、図4に示すように、その上側掛部22Aと下側掛部22Bとを、固定側レール21の上縁部21Aと下縁部21Bとにそれぞれ掛け入れる格好で固定側レール21に長手方向の一端側から差し込まれることにより、固定側レール21に組み付けられた状態となる。これにより、可動側レール22は、その上側掛部22Aと下側掛部22Bとによって、固定側レール21の上縁部21Aと下縁部21Bとを本体部22Cとの間で板厚方向に僅かな隙間を空けて挟み込んだ状態として、固定側レール21に対して長手方向に移動可能にガイドされた状態となって組み付けられた状態となる。
図2に戻って、上記した可動側レール22の本体部22C及び後述する取付板22Eには、板厚方向に連通した1個のロック孔22C1が貫通形成されている。このロック孔22C1は、後述するスライドロック機構23のロック部材23Aの爪部23A1を挿通させる機能をするものとなっている。そして、上記した本体部22Cには、同本体部22Cの車両内側の板面上から突出する格好で、U字型のフレーム材によって形成されたストライカ22Dが回転可能に軸連結されて装着されている。
詳しくは、ストライカ22Dは、本体部22Cに一体的に結合された取付板22Eに回転可能に軸連結されて設けられた回転部材22Fに一体的に装着されて設けられている。ここで、回転部材22Fが本発明の係合部に相当する。この回転部材22Fは、支軸22F1によって取付板22Eから切り起こし形成された固定片22E1に回転可能に軸連結されて設けられている。この回転部材22Fには、取付板22E及び本体部22Cに連通形成された縦長状の貫通孔22C2内を通って前述した固定側レール21のガイド溝21C2内に入り込むように突出する丸棒状の係合ピン22F2が一体的に装着されている。
これにより、ストライカ22Dは、係合ピン22F2が固定側レール21のガイド溝21C2の形状に沿って上下に揺動する動きに伴って、支軸22F1を中心に上下に揺動するように構成されている。上記したストライカ22Dは、そのU字の両脚となる部分が可動側レール22のスライド移動方向に前後に並んだ向きとされて回転部材22Fに装着されている。これにより、ストライカ22Dは、図1に示すように、シートバック2の後傾により、その前側の脚部を形成する係合片22D1がロック装置10に押し当てられて、同係合片22D1にロック装置10のフック11が回し掛けられてロックされるようになっている。
次いで、スライドロック機構23は、上記した可動側レール22を固定側レール21に対してスライドロックする機能を備えたものとなっている。具体的には、スライドロック機構23は、ロック部品となるロック部材23Aと、ロック部材23Aを可動側レール22に対して回転可能に軸支する支軸23Bと、ロック部材23Aをスライドロックの作動方向に附勢する巻きバネ23Cと、ロック部材23Aをスライドロック状態から解除する方向に操作するケーブル23Dと、によって構成されている。
上記したロック部材23Aは、図4に示すように、板材によって形成されており、可動側レール22の本体部22Cの車両内側に配されて、支軸23Bによって前述した取付板22Eから切り起こし形成された固定片22E2に回転可能に軸連結されて設けられている。ここで、支軸23Bは、その軸線方向が可動側レール22のスライド移動方向に向けられた状態で、取付板22Eに一体的に結合されて設けられており、ロック部材23Aを回転可能に軸支した構成となっている。これにより、ロック部材23Aは、その支軸23Bを中心とした回転運動によって、その上端部に形成された突起状の爪部23A1を可動側レール22に形成されたロック孔22C1と固定側レール21に形成されたロック孔21C1とに挿通させたり、爪部23A1をこれらロック孔22C1,21C1から抜き外したりするように作動するようになっている。
そして、このロック部材23Aと取付板22Eとの間には、ロック部材23Aを上記した爪部23A1をロック孔22C1,21C1内に挿通させるスライドロックの作動方向(図4における反時計回り方向)に附勢する巻きバネ23Cが掛着されている。この巻きバネ23Cは、前述した支軸23Bの外周部に巻装されて設けられており、その一端が支軸23Bに掛着されて固定され、他端がロック部材23Aの下端部に掛着されている。
これにより、ロック部材23Aは、常時は附勢によって爪部23A1を可動側レール22のロック孔22C1内に入り込ませた状態として、可動側レール22のロック孔22C1と固定側レール21のロック孔21C1とが合致していない時には、爪部23A1を固定側レール21の中央板部21Cの板面に押し付けた状態となって保持され、可動側レール22のスライドによって両ロック孔22C1,21C1が合致することにより、爪部23A1を附勢によって固定側レール21のロック孔21C1内にも入り込み移動させるようになっている。
そして、このようにロック部材23Aの爪部23A1が両ロック孔22C1,21C1内に貫通して入り込んだ状態となることにより、可動側レール22が固定側レール21に対してスライドロックされた状態となる。そして、このスライドロック状態は、ロック部材23Aの下端部に繋がれたケーブル23Dが牽引操作されて、ロック部材23Aが図4における時計回り方向に回転して、爪部23A1が固定側レール21のロック孔21C1から外し出されることによって解除されるようになっている。ここで、上記したケーブル23Dは、図1に示すように、車体側壁Boに設けられた解除レバーMと繋がれており、解除レバーMが引き上げられる操作によって牽引操作されるようになっている。
ところで、図2に示すように、上記したストライカ22Dは、前述もしたように、シートバック2のロック装置10と係合した状態で、可動側レール22が固定側レール21に対してスライドすることにより、この可動側レール22の移動軌跡(Tr1:図5参照)とロック装置10の移動軌跡(Tr2:図5参照)との違いによるズレの移動量(Di:図5参照)を吸収するべく、ロック装置10の移動軌跡Tr2に合わせるように首振り運動するようになっているが、その具体的な構成は次のようになっている。
すなわち、図3〜図4に示すように、ストライカ22Dは、可動側レール22のスライドによって係合ピン22F2が固定側レール21のガイド溝21C2の形状に沿ってスライドし、ガイド溝21C2の形状が高さ方向に変化して係合ピン22F2の高さ位置が変化することにより、これに合わせて下方側に首振りしたり上方側に首振りしたりするようになっている。ここで、ガイド溝21C2は、図3及び図5に示すように、シートバック2の回転中心である連結軸Rを中心に描かれる円弧を半径方向に引っ繰り返した円弧の形に湾曲して形成されている。
これにより、このガイド溝21C2の形状に沿ってスライドする係合ピン22F2の動き(移動軌跡Tr3)に伴って、ストライカ22D(係合片22D1)は、支軸22F1を中心としたシーソーの動きにより、上記したガイド溝21C2の円弧の形を半径方向に引っ繰り返した円弧の形、すなわちロック装置10と同じようにシートバック2の回転中心である連結軸Rを中心とした円弧の形に添った移動軌跡Tr2を描くようになる。これにより、スライド装置20の直線状の移動軌跡Tr1とシートバック2(ロック装置10)の移動軌跡Tr2との差異によるストライカ22D(係合片22D1)とロック装置10との間の高さ方向のズレの移動量(ズレDi)が吸収される。
また、ストライカ22Dは、常時、可動側レール22がどのスライド位置にいても、係合ピン22F2が固定側レール21のガイド溝21C2内で樹脂製のガタ詰め材21C3により挟持されて高さ方向にガタつかないように支えられた状態とされていることにより、その高さ位置がガタつかないように固定された状態となって保持される。また、上記したストライカ22Dの高さ位置を変化させる移動は、ストライカ22Dが回転部材22Fによって可動側レール22に回転可能に支持されて、回転部材22Fに設けられた係合ピン22F2が固定側レール21のガイド溝21C2の形状に沿って高さ方向に揺動する動きによってシーソーの動きのように回転によりその高さ位置が変えられる構成となっていることにより、高さ方向への移動を滑らかに行うことができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、上記実施例では、ストライカ22Dと共に回転する回転部材22Fに設けられた係合ピン22F2が、固定側レール21に形成されたガイド溝21C2内に入り込んでその高さ位置が挟持されることにより、ストライカ22Dの高さ位置が固定された状態に保持されるように構成されたものを例示したが、ガイド溝21C2に代えて固定側レール21に湾曲状に突出するガイドレールを形成し、回転部材22Fをこのガイドレールの形状に沿ってスライドできるようにガイドレールに係合させた構成としたものであってもよい。
すなわち、ストライカ22Dに設けられた係合部と固定側レール21に設けられたガイド部との当接による係合によりストライカ22Dの固定側レール21に対する高さ位置を固定した状態に保持することができる形状となっているものであれば良い。また、ストライカ22Dがガイド溝21C2内をスライドする係合ピン22F2の動きに合わせて回転運動(首振り運動)してその高さ位置を変化させる構成を例示したが、回転構造とせずに、ガイド部の案内に従って上下に直動して高さ位置を変化させる構成としたものであってもよい。
1 乗物シート
2 シートバック
2A ストラップ
3 シートクッション
R 連結軸
10 ロック装置
11 フック
12 ケーブル
20 スライド装置
21 固定側レール
21A 上縁部
21B 下縁部
21C 中央板部
21C1 ロック孔
21C2 ガイド溝(ガイド部)
21C3 ガタ詰め材
22 可動側レール
22A 上側掛部
22B 下側掛部
22C 本体部
22C1 ロック孔
22C2 貫通孔
22D ストライカ
22D1 係合片
22E 取付板
22E1 固定片
22E2 固定片
22F 回転部材(係合部)
22F1 支軸
22F2 係合ピン(係合部の形状の一部)
23 スライドロック機構
23A ロック部材
23A1 爪部
23B 支軸
23C 巻きバネ
23D ケーブル
Bo 車体側壁(乗物本体)
M 解除レバー
Tr1 移動軌跡
Tr2 移動軌跡
Tr3 移動軌跡
Di ズレ

Claims (3)

  1. シートバックの乗物本体に対する背凭れ角度を固定するための乗物シート用リクライニング装置であって、
    前記シートバックに設けられた係合装置と、
    該係合装置と係合可能に前記乗物本体に設けられたスライド装置と、を有し、
    前記シートバックは前記係合装置が前記スライド装置に設けられたストライカと係合することにより前記乗物本体に対する背凭れ角度が固定されるようになっており、前記ストライカは前記スライド装置を構成する可動側レールに設けられ該可動側レールと共に固定側レールに対して車両前後方向にスライドすることで前記シートバックを傾動させて背凭れ角度を変化させる構成となっており、
    前記スライド装置には前記可動側レールが前記固定側レールに対してスライドする動作に合わせて前記ストライカの高さ位置を変化させ当接により該ストライカの高さ位置を固定した状態に保持する変換機構が設けられており、該変換機構による前記ストライカの高さ位置変化によって前記スライド装置の移動軌跡と前記シートバックの移動軌跡との差異による前記ストライカと前記係合装置との間の高さ方向のズレの移動量が吸収されるようになっていることを特徴とする乗物シート用リクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の乗物シート用リクライニング装置であって、
    前記変換機構は前記ストライカに設けられた係合部と前記固定側レールに設けられたガイド部との係合により前記ストライカの前記固定側レールに対する高さ位置を固定した状態に保持する構成となっており、前記ガイド部は前記可動側レールのスライド方向に長尺状に延び、かつ、そのスライド位置毎に前記係合部を係合させる高さ位置が変化するように該係合部をスライドガイドする形状とされて前記ストライカの高さ位置を変化させるようになっていることを特徴とする乗物シート用リクライニング装置。
  3. 請求項2に記載の乗物シート用リクライニング装置であって、
    前記ストライカに設けられた係合部は該ストライカと一体的となって前記可動側レールに対して回転可能に軸連結されて設けられており、前記固定側レールに設けられたガイド部は前記係合部の一部形状を受け入れて該係合部及び前記ストライカの回転姿勢を保持する長尺状の凹溝として形成されていることを特徴とする乗物シート用リクライニング装置。
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