JP2011097967A - 遊技機の発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】斬新な光の演出を可能とした遊技機の発光装置を提供する。
【解決手段】軸71回りに旋回させられる透光性材料よりなる翼体72と、当該翼体72の後方に位置させられた発光体とを備え、発光体の出力光路を翼体72が通過することによって、出力光が屈折、反射、散乱等の光学的変化を受けるようにした。突出体が通過する毎に発光体からの出力光が光学的変化を受けるから、斬新な光の演出がなされる。この場合、突出体の旋回を高速で行えば、遊技者の目の残像現象によってさらに効果的な光演出がなされる。
【選択図】図3

Description

本発明は遊技機の発光装置に関し、特に、斬新な光の演出を可能とした遊技機の発光装置に関する。
近年の遊技機、例えばパチンコ遊技機等では、遊技領域に比較的大きな液晶表示画面が設けられており、遊技者の関心は専ら液晶表示画面に向けられている。そこで、遊技領域を囲む本体枠やガラス枠周縁の光表示(電飾)装置としては、従来の点滅のみならず、液晶表示と連携した、あるいは独立の、斬新な光演出ができるものが求められている。
ここで、特許文献1には、多数の発光ダイオード群の前方に、発光しつつ旋回する指針を設けて、レーダの様な表示を行なう発光装置が開示されている。
特開2008−259920
しかし、上記特許文献1に記載の発光装置では、適宜選択的に発光させられて魚群を表現する発光ダイオード群の前方に、これらとは全く独立に発光して旋回する指針が設けられているだけであるため、液晶表示画面等と相乗しあるいは液晶表示画面等に増して遊技者の注意を引き付ける斬新な光の演出は未だ実現されていなかった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、従来に無い斬新な光の演出を可能とした遊技機の発光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明では、軸(71)回りに旋回させられる透光性材料よりなる突出体(72)と、当該突出体(72)の後方に位置させられた発光体(LD2)とを備え、前記発光体(LD2)の出力光路を前記突出体(72)が通過することによって、出力光が光学的変化を受けるようにしたことを特徴としている。ここで、光学的変化とは、屈折、反射、散乱、あるいは干渉、回折等の、透光性材料よりなる突出体との作用で光が受ける変化を広く含むものである。なお、突出体は一個でも良いし、複数個であっても良い。
本第1発明においては、突出体が通過する毎に発光体からの出力光が光学的変化を受けるから、斬新な光の演出がなされる。この場合、突出体の旋回を高速で行えば、遊技者の目の残像現象によってさらに効果的な光演出がなされる。
本第2発明では、前記突出体(72)を、その旋回時に前方への送風を行なう形状に成形する。
本第2発明においては、出力光が光学的変化を受けるのに加えて、旋回する突出体によって、遊技機の前側に着座して遊技を行う遊技者へ向けての送風がなされるから、触覚的に遊技者の注意を引き付けるさらに斬新な演出が可能となる。
本第3発明では、前記発光体(LD1,LD2,LD3)を、前記突出体(72)の通過領域の後方に加えて、前記突出体(72)の旋回軸(71)の後方、および前記突出体(72)の通過領域から外れた領域の後方、の複数個所に設ける。
本第3発明においては、複数箇所の発光体を適宜選択発光させることによって、複雑かつ変化に富んだ発光演出が可能となる。さらに、突出体の通過領域の後方に位置する発光体からの光は突出体の通過に伴って大きく変化する一方、突出体の旋回軸の後方や突出体の通過領域から外れた領域の後方に位置する発光体からの光はあまり変化しない。このように形成することができるので、大きく変化する発光領域と、あまり変化しない発光領域とを、径方向へ交互に配置することができ、これによっても斬新な光の演出が可能となる。
本第4発明では、前記突出体(72)に、前記出力光に光学的変化を付与する凹凸部(73,74,75)を形成する。この凹凸部は、例えば突出体に溝を形成することによって実現される。
本第4発明においては、凹凸部を設けることによって出力光の屈折、反射、散乱、干渉、回折等の光学的変化が効率的に生じ、突出体の旋回に伴う斬新な光の演出が効果的になされる。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の遊技機の発光装置によれば、液晶表示画面等と相乗しあるいは液晶表示画面等に増して遊技者の注意を引き付ける従来に無い斬新な光の演出が可能となる。
本発明の発光装置を設けたパチンコ遊技機の概略正面図である。 本発明の発光装置の拡大正面図である。 カバー体と枠体を取り去った状態の、本発明の発光装置の正面図である。 カバー体と枠体とガラス枠の前カバーを取り去った状態の、本発明の発光装置の概略側面図である。 複数の翼体を設けたファンの裏面図である。 前側導光体とファンを取り去った状態の、本発明の発光装置の正面図である。 レンズ体の部分断面斜視図である。 レンズ体と後側導光体を取り去った状態の、本発明の発光装置の正面図である。 リフレクタを取り去った状態の、本発明の発光装置の正面図である。
図1には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示し、そのガラス枠GFの上縁左右位置に本発明の発光装置1A,1B,2A,2Bが各一対設けられている。図2にはガラス枠GF上縁の右側に設けられた発光装置1A,1Bを示し、一対の発光装置1A,1Bは一方が他方よりも大径である以外はいずれも同一構造の円筒形のもので、いずれもやや下方(パチンコ遊技機の前側に着座して遊技をしている遊技者側)を向けて設けてある。これら発光装置1A,1Bはガラス枠GFの前カバー2の内面側に適宜取付機構により固定されている。以下は、大径の発光装置1Aについてその構造の詳細を説明する。
発光装置1Aは円筒状の樹脂製カバー体3を備えており、カバー体3の外方から見えない内周面にはメッキが施されて光反射面となっている。カバー体3の円形状の開口31にはこれの内周縁に沿って、後述する前側導光体4のリング状の前端面41が位置している。そして、この前端面41のリング内の空間に、中心から放射状に延びる複数の放射状枠部51と同心円形の円形枠部52からなる枠体5が嵌着してある。枠体5は全体が透光性の材料で構成されるとともに、その外周領域は複数の放射状枠部51,51と円形枠部52の間が開口して通気口53となっている。
図3にはカバー体3と枠体5を取り去った状態の発光装置1Aを示す。前側導光体4は透光性の材料よりなり、上記カバー体3よりもやや小径の円筒状のもので、既述のようにカバー体3の開口31の内周縁に沿って位置するそのリング状の前端面41には、光散乱用の鋸歯状の凹凸が周方向へ形成されている。前側導光体4の後端面42には図4に示すように、周方向へ等間隔で略三角状に切り欠かれた切欠き部43が形成されている。
前側導光体4の後方(図4の右方)にはこれに接して透光性の材料よりなる後側導光体6が配設されている。後側導光体6は前側導光体4と同径のリング状の基部61を有して、当該基部61が前側導光体4のリング状の後端面42に接している。後側導光体6の基部61の周方向複数位置からは前方へ角形棒状の突出部62が突出形成されており、これら突出部62はそれぞれ前側導光体4の切欠き部43内に進入している。
図3において、前側導光体4の筒空間内にはファン7が配設されている。ファン7は筒状の旋回軸71の外周に、本実施形態では周方向の三箇所から突出体として形成された略三角状の翼体72を突出させたもので、全体が透明樹脂等の透光性の材料で構成されている。上記旋回軸71はモータの回転軸76に嵌着されている。
各翼体72は旋回軸71に対しその軸方向へ湾曲傾斜した姿勢で形成されており、旋回軸71が回転させられると、これに伴って発光装置1Aの前方へ送風が行われる。ここで、各翼体72の後面(裏面)には図5に示すように、翼体72を横切って幅方向(周方向)へ延びる三角断面溝73,74,75が形成されて、これらの溝73〜75によって凹凸部が形成されている。本実施形態では、凹凸部を形成する三角断面溝は、一端から他端へ漸次その溝幅が狭くなるとともに、各翼体72毎にファン7の径方向の異なる位置、すなわち旋回軸71の旋回中心からの距離がそれぞれ異なる位置に形成されている。
図6には前側導光体4とファン7を取り去った状態の発光装置1Aを示す。ファン翼体72の通過領域の後方には、レンズ体8が配設されている。レンズ体8は透光性の材料よりなる円環状の板体で、ファン7の旋回軸71の周囲に配設されており(図3参照)、その板面には周方向へ等間隔でレンズ部81が形成されている。各レンズ部81は図7に示すように、中心部に前方(図の上方)へ膨出湾曲する凸レンズ811が形成されるとともに、凸レンズ811の周囲には、同心状に上方へ円弧断面をなして突出するレンズ条812が形成されている。なお、レンズ条812には複数位置に長孔状の通孔813が形成されている。
図8にはさらにレンズ体8と後側導光体6を取り去った状態の発光装置を示す。レンズ体8の後方にはリフレクタ9が位置している。リフレクタ9はレンズ体8とほぼ同形の円環状の板体で、その表面にはメッキが施されて光反射面となっている。リフレクタ9の板面には周方向の複数位置に、上記レンズ体8の各凸レンズ811と対応させて光反射用のコーン部91が形成されている。各コーン部91は円錐状に前方へ向かって拡開する形状に成形されており、前側開口911は後側開口912よりも大径で、上記凸レンズ811とその周囲のレンズ条812の背後をカバーする大きさとなっている。
図9には、さらにリフレクタ9を取り去った状態の発光装置を示す。発光装置の最後部にはプリント配線基板10が設けられて、当該基板10上に、発光体としての発光ダイオードLD1,LD2,LD3が設けられている。発光ダイオードLD1〜LD3は略円形の基板10の中心部、中間部、外周部に同心円を描くように三列に設けられている。
中心部の同心円上に位置する各発光ダイオードLD1はフルカラーのもので、ファン7の旋回軸71の筒後端面の直後に当該後端面に対向するように設けられている。中間部の同心円上に位置する各発光ダイオードLD2はフルカラーのもので、リフレクタ9の各コーン部91の後側開口912の中心に対向して位置し、すなわちファン7の翼体72の通過領域の後方に位置している。詳しくは、図9に示すように、3つの翼体72によって覆われる個所と各翼体72,72の間に形成される空間によって露出する個所とに設けられている。外周部の同心円上に位置する各発光ダイオードLD3は単色高輝度のもので、これらダイオードLD3はファン7の翼体72の通過領域から外れた領域(外側領域)である後側導光体6の突出部62の形成位置後方に位置している。そして、上記各発光ダイオードLD1〜LD3は図略の制御装置によって、ファン7の回転駆動に伴って、予め定められたタイミングで点灯とその発色が通電制御される。
図4に示すように、発光装置1Aが取り付けられたガラス枠GFの前カバー2に対向するベース壁14にはスピーカ11が設けられており、制御装置によってファン7の回転駆動とともに出力された音は、反射板12で下方へ反射させられた後、前カバー2に設けた発光装置1Aの下部に形成されパンチングメタル等の透し穴付きカバーで覆われた開口13から前方(図4の左方)へ出力される。このように、発光装置の近傍位置に、スピーカ11から出力された音が放出される出力開口13を設けたので、光(視覚)と送風(触覚)にあわせて、音(聴覚)による遊技演出をも一体的に同一領域において形成させることができ、遊技者に対してより効果的に遊技演出を行うことができる。
上記構成の発光装置において、例えば所定の入賞状態が成立すると、制御装置によって発光ダイオードLD1〜LD3が選択点灯させられるとともに、ファン7が回転させられる。中心部の発光ダイオードLD1の出力光はその前方に位置する旋回軸71の後端面に入力して内部で反射しつつその前端面から射出する。発光ダイオードLD1の発色が変化させられると、遊技者から見て旋回軸71はその前端面が刻々と色を変える。これによって斬新な光の演出がなされる。
中間部の発光ダイオードLD2の出力光は、対向するリフレクタ9の各コーン部91で拡散された後、レンズ体8の各凸レンズ811とその周囲のレンズ条812に入力する。凸レンズ811に入射した光は集光されてその光束が前方の一点へ絞られる。レンズ条812へ入力した光は集光されてその光束が前方へリング状に絞られる。光束が絞られた出力光は、透光性材料よりなる翼体72がその前方を横切るように通過する毎に屈折や反射、散乱等の光学的変化を受ける。このとき、3枚設けられた翼体72のそれぞれには、幅方向へ延びる三角断面溝73〜75が各翼体72毎にファン7の径方向の異なる位置に形成されているので、ファン7の回転によって三条の円形状のリングのような発光軌跡(光学的変化)を形成することとなり、斬新な光の演出を行なうことができる。このように、発光ダイオードLD2の出力光は、翼体72の周期的通過によってその都度光学的変化を受け、これによって斬新な光の演出がなされる。特にファン7を高速で旋回させると、遊技者の目の残像現象によって翼体72が光りつつ止まっているように見え、これによっても斬新な光の演出がなされる。また、発光ダイオードLD2の発色が変化させられると、これに応じて翼体72の色彩も変化させられる。また。ファン7の回転速度を遊技演出に合わせて高速回転、低速回転等、適宜変化させて回転制御することにより光の演出に変化を与えることができる。
外周部の発光ダイオードLD3の出力光は、後側導光体6の基部61に入射し、続いて突出部62に至ってその端面や側面で散乱する。これにより、遊技者の目には突出部62の端面や側面が光って見える。上記出力光は続いて前側導光体4に入射しその前端面41の凹凸で散乱される。この結果、遊技者からは前側導光体4の前端面41が強く輝いて見え、斬新な光の演出がなされる。このように、発光ダイオードLD1〜LD3が、三重のリングを形成するようにファン7の後側に配列され、かつ、発光ダイオードLD1は旋回軸71の後側、LD2は翼体72の後側、LD3は翼体72の通過領域から外れた領域(外側領域)である後側導光体6の後側に配置されているので、ファン7の回転によって大きく変化する発光領域と、あまり変化しない発光領域とが交互にリング状に形成されることとなり、斬新な光の演出を行なうことができる。
さらに、反射・屈折等によってカバー体3の内周面に向かった光はここで反射され、内周面間で反射を繰り返してカバー体3の開口から前方へ射出する。これによって遊技者にはカバー体3の開口内が全体的に光って見え、斬新な光の演出がなされる。なお、突出体の形状は、本実施形態のようなファン形状の翼体に限定されず、軸部から突出している形状であれば、棒形状、円形状、多角形状等、どのような形状であってもよい。また、旋回することによって前方に向けて送風がなされないような形状で突出体を形成してもよい。軸部から突出して形成される突出体(本実施形態では翼体)は3つに限定されず、1つでもよいし、4つ以上で構成してもよい。さらに、翼体(突出体)に形成する凹凸部の形状は、本実施形態のような正面視で幅方向に直線状に伸びる三角断面溝に限定されず、正面視で円形形状の溝、正面視で複数の斜線を交差させた格子形状の溝等、様々な凹凸形状を用いてもよい。また、凹凸部は必ずしも必要なものではなく、省略してもよい。さらに翼体(突出体)の旋回移動は回転することに限定されず、軸部を中心として往復回動するように旋回移動させてもよい。
本実施形態では、ファンの軸部、及び翼体(突出体)を含め、構成される全ての部分を透光性材料(透光性部材)により形成しているが、これに限定されず、軸部を不透光性材料(不透光性部材)で形成してもよいし、翼体(突出体)の一部分を不透光性材料で形成してもよい。また翼体(突出体)を複数個形成した場合は、それらのうちのいくつかの翼体(突出体)を透光性材料で形成し、それ以外の翼体(突出体)を不透光性材料で形成してもよい。翼体(突出体)をこのように形成しても、本実施形態と同様に斬新な光の演出を行なうことができる。本実施形態では発光ダイオード(発光体)を、三重のリング形状を形成するように配列しているが、これに限定されず、その他の幾何学模様を有するように配列したり、ランダム的に配列してもよい。また、発光体は発光ダイオードに限定されず、ランプ球等、その他の発光素子を用いることができる。
本発光装置を配置する部位はガラス枠に限定されず、球皿部やハンドル、本体枠や外枠の幕板部、または遊技盤の遊技領域内等、遊技機の適宜個所に配置してよい。また、遊技者が操作する演出用の操作部に形成してもよい。なお、本発明による発光装置の構造は、パチンコ遊技機に限らず、アレンジボール式遊技機、スロットマシン等、その他の遊技機に用いてもよい。
1A,1B…発光装置、3…カバー体、4…導光体、5…枠体、6…導光体、7…ファン、71…旋回軸、72…翼体(突出体)、73,74,75…溝(凹凸部)、LD1,LD2,LD3…発光ダイオード(発光体)。

Claims (4)

  1. 軸回りに旋回させられる透光性材料よりなる突出体と、当該突出体の後方に位置させられた発光体とを備え、前記発光体の出力光路を前記突出体が通過することによって、出力光が光学的変化を受けるようにしたことを特徴とする遊技機の発光装置。
  2. 前記突出体を、その旋回時に前方への送風を行なう形状に成形した請求項1に記載の遊技機の発光装置。
  3. 前記発光体を、前記突出体の通過領域の後方に加えて、前記突出体の旋回軸の後方、および前記突出体の通過領域から外れた領域の後方、の複数個所に設けた請求項1又は2に記載の遊技機の発光装置。
  4. 前記突出体に、前記出力光に光学的変化を付与する凹凸部を形成した請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014023792A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2017051359A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技用表示装置及び遊技機

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