JP2011096595A - 燃焼装置、燃料電池システム及び燃焼部の着火判定方法 - Google Patents

燃焼装置、燃料電池システム及び燃焼部の着火判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バーナ燃料の炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時における着火判定を、高応答・高精度、かつ、低コストで行える燃焼装置、燃料電池システム及び燃焼部の着火判定方法を提供する。
【解決手段】燃焼部に供給する燃料を炭化水素系燃料から水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)へ移行させるときに、移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における燃焼部の最低温度Tminを求める(S207)。そして、着火判定タイミングでの温度Tから最低温度Tminを減算した値が閾値ΔTを上回ったときに着火成功を判定する(S208→S209)。また、着火判定の検出開始から最大判定時間が経過した時点である判定終了タイミングにおいて(S204)、最低温度Tminが、水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度Thよりも高い場合には、着火成功を判定する(S210→S209)。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃焼装置、燃料電池システム及び燃焼部の着火判定方法に関し、特に、炭化水素系燃料と水素含有ガスとが燃料として選択的に供給される燃焼部を備えた燃焼装置、該燃焼装置を備えた燃料電池システム、並びに、前記燃焼部における着火判定方法に関する。
特許文献1には、都市ガス(炭化水素系燃料)又は燃料電池から排出されるオフガス(水素含有ガス)又は都市ガスとオフガスとを混合したガス体を燃焼する燃焼部の下流側の温度変化と火炎の形成状態(燃焼状態)による温度変化を検知する複数個の温度検知手段を備え、予め記憶された火炎不形成時の温度検知データまで燃焼ガスの温度が低下した場合に、失火が起こったことを判定する燃焼装置が開示されている。
また、特許文献2には、改質熱を発生させる燃焼装置において、熱電対で検出される燃焼部の温度の上昇率・低下率(単位時間当たりの上昇・低下)に基づいて、着火及び着火後の失火の有無を検知する燃焼装置が開示されている。
特開2006−002991号公報 特開2007−187426号公報
ところで、特許文献1のように、複数の温度検知手段を備える構成では、燃焼装置のコストが上がり、また、燃焼装置が大型化してしまうという問題があり、また、予め設定した閾値まで温度変化したか否かに基づいて燃焼状態の判定を行うから、最終的な判定が下されるまでに時間を要するという問題があった。
また、特許文献2のように、温度の上昇率・低下率に基づいて着火・失火の判定を行う場合、外因による温度変動の影響を受け易いため、誤検知の可能性があった。
特に、燃焼部に供給する燃料を、炭化水素系燃料から水素含有ガス(オフガスや水素リッチ改質ガスなど)に移行させる場合、混焼状態(炭化水素系燃料及び水素含有ガス双方の供給状態)を長くすれば、失火の発生を抑制できるものの、混焼状態が長くなると、温度が過剰上昇してしまう可能性があり、混焼状態を短く制限する必要がある。
しかし、混焼状態を短くすると、移行直後は水素含有ガスの供給が不安定であるため、失火することがあり、更に、失火中に一時的に着火し直ぐに失火してしまう場合もある。
従って、燃焼部に供給する燃料を、炭化水素系燃料から水素含有ガスに移行させる場合には、温度が一様に変化せず、増減を繰り返すことになってしまい、温度上昇率・低下率(変化速度)に基づく着火判定では、高精度に着火判定を行わせることは難しかった。
そこで本発明では、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時における着火判定を、高応答・高精度、かつ、低コストで行える燃焼装置、燃料電池システム及び燃焼部の着火判定方法を提供することを目的とする。
そのため、請求項1の燃焼装置は、燃料として炭化水素系燃料と水素含有ガスとが選択的に供給される燃焼部と、燃焼部の温度を検出する温度センサと、温度センサの検出信号を受けて前記燃焼部における着火判定を行う着火判定部と、を含み、着火判定部が、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における燃焼部の温度の最低値を、温度センサの検出信号に基づいて検出し、着火判定タイミングにおいて温度センサで検出された燃焼部の温度が最低値よりも閾値を超えて高い場合に、水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する構成とした。
かかる構成では、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における燃焼部の温度の最低値を求め、周期的な着火判定タイミング毎に、そのときの温度とそれまでの最低値とを比較し、着火判定タイミングにおける温度が最低値よりも閾値を超えて高い場合、換言すれば、着火判定タイミングにおける温度が最低値よりも高く、かつ、その差が閾値を超えている場合に、水素含有ガスの着火に成功したものと判定する。
請求項1の構成において、請求項2のように、着火判定部が、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行後に設定した判定終了タイミングまでの間に着火成功を判定しなかった場合に、水素含有ガスの供給状態での着火失敗を判定するとよい。
かかる構成では、判定終了タイミングに至るまでの間に着火成功の判定がなされなかった場合には、所定の最大時間だけ着火動作を継続させても着火成功に至らなかったものと判断し、着火失敗(タイムアウト)を判定する。
上記請求項2の構成において、請求項3のように、着火判定部が、前記判定終了タイミングに達したときの最低値が、水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度よりも高い場合に、水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する構成とすることができる。
かかる構成では、判定終了タイミングまでの間に、最低値と検出温度との比較に基づいて着火成功が判定されなかったとしても、判定終了タイミングに達したときの最低値が、水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度よりも高い場合、即ち、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から判定終了タイミングに達するまでの間において、検出温度が下限燃焼温度よりも低くなることがなかった場合には、水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する。
また、請求項1又は2の構成において、請求項4のように、着火判定部が、燃焼部の温度が水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度よりも高い状態が、所定時間を越えて連続した場合に、水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定することができる。
かかる構成では、燃焼部の温度が最低値よりも閾値を超えて高いと判断されなくても、水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度よりも高い状態が所定時間を越えて連続すれば、水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する。
また、請求項1〜4のいずれか1つの構成において、請求項5のように、着火判定部が、燃焼部の温度が最低値よりも閾値を超えて高い状態が、所定時間を越えて連続した場合に、水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する構成とすることができる。
かかる構成では、着火判定タイミングにおいてそのときの温度が最低値よりも閾値を超えて高いと判断されるようになっても直ちに着火成功を判定せず、その後も所定時間を越えて、温度が最低値よりも閾値を超えて高いと判断され続けた場合、換言すれば、所定回以上連続して、温度が最低値よりも閾値を超えて高いと判断され続けた場合に、着火成功を判定する。
また、請求項1〜5のいずれか1つの構成において、請求項6のように、燃焼装置が、燃焼部に設けた点火装置と、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行開始前に、点火装置の点火動作を開始させ、かつ、着火判定部が着火成功を判定した後に、点火装置の点火動作を停止させる点火制御部と、を更に備えるようにするとよい。
かかる構成では、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行開始前に予め点火装置の点火動作を開始させておき、着火判定部が着火成功を判定した後に遅れて点火装置の点火動作を停止させる。
請求項7の燃料電池システムは、請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃焼装置における燃焼部を、改質装置に設けた触媒の加熱用として備え、燃焼部に供給する水素含有ガスとして、燃料電池から排出されるオフガスを用いる構成とした。
かかる構成によると、改質装置に設けた触媒の加熱用としての燃焼部に対する燃料として、炭化水素系燃料から、燃料電池から排出されるオフガスへの移行がなされ、このオフガスの供給状態での着火判定を、前記最低値に基づいて行わせる。
また、請求項8の燃料電池システムは、請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃焼装置における燃焼部を、改質装置に設けた触媒の加熱用として備え、燃焼部に供給する水素含有ガスとして、改質装置が炭化水素系燃料を改質して生成した水素リッチ改質ガスを用いる構成とした。
かかる構成によると、改質装置に設けた触媒の加熱用としての燃焼部に対する燃料として、炭化水素系燃料から、炭化水素系燃料を改質装置で改質して生成した水素リッチ改質ガスへの移行がなされ、この水素リッチ改質ガスの供給状態での着火判定を、前記最低値に基づいて行わせる。
請求項9の燃焼部の着火判定方法は、燃料として炭化水素系燃料と水素含有ガスとが選択的に供給される燃焼部における着火判定を行う着火判定方法であって、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における燃焼部の最低温度を求め、着火判定タイミングにおける燃焼部の温度が前記最低温度よりも閾値を超えて高い場合に水素含有ガスの供給状態における着火成功を判定するようにした。
かかる構成では、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における燃焼部の最低温度を求め、周期的な着火判定タイミング毎に、そのときの温度とそれまでの最低温度とを比較し、着火判定タイミングにおける温度が最低温度よりも閾値を超えて高い場合、換言すれば、着火判定タイミングにおける温度が最低温度よりも高く、かつ、その差が閾値を超えている場合に、水素含有ガスの着火に成功したものと判定する。
上記発明によると、温度の最低値を基準に、燃焼部における温度上昇を判断するので、着火成功による温度上昇を高応答・高精度に判定でき、また、複数の温度センサを必要とせず、コストを抑えることができる。
実施形態における燃料電池システムの概略構成図である。 実施形態におけるバーナ燃焼器及び改質器を示す一部断面図である。 実施形態においてオフガスをバーナ燃料として用いる場合の燃料電池システムの起動処理を示すフローチャートである。 実施形態において水素リッチ改質ガスをバーナ燃料として用いる場合の燃料電池システムの起動処理を示すフローチャートである。 バーナ燃料の移行時における着火判定処理の第1実施形態を示すフローチャートである。 実施形態におけるバーナ燃料の移行処理及び着火判定処理を、燃焼部の温度変化と共に示すタイムチャートである。 実施形態におけるバーナ燃料の移行処理及び着火判定処理を、燃焼部の温度変化と共に示すタイムチャートである。 バーナ燃料の移行時における着火判定処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る燃焼装置を含む燃料電池システムを示す構成ブロック図である。
本実施形態における燃料電池システムは、原燃料として灯油などの炭化水素系燃料を用いて発電を行なうものである。
図1に示すように、燃料電池システム1は、脱硫器2、改質装置として燃料処理システム(以下「FPS」とする)3、固体高分子形燃料電池(以下「PEFC」とする)スタック4、インバータ5、及び、これらを収容する筐体6を備えている。
脱硫器2は、外部から供給される炭化水素系燃料から硫黄分を除去するものである。この脱硫器2は、脱硫触媒及びヒータを備え、脱硫触媒は、ヒータによって例えば220℃〜230℃に加熱され、炭化水素系燃料の脱硫処理に用いられる。
FPS3は、炭化水素系燃料を改質して改質ガス(水素リッチ改質ガス)を生成するものであり、改質器(水素生成器)7,バーナ燃焼器(燃焼部)8,変成器9及び選択酸化器11を有している。
改質器7は、脱硫処理後の炭化水素系燃料と水蒸気とを改質触媒で水蒸気改質反応させて、水素を含有する水蒸気改質ガスを生成する。
バーナ燃焼器8は、改質器7の改質触媒を加熱することで、水蒸気改質反応に必要な熱量を供給する。
変成器9は、改質器7が生成した水蒸気改質ガスを水性シフト反応させて、一酸化炭素COの濃度を低下させたシフト改質ガスを生成する。
また、選択酸化器11は、変成器9が生成したシフト改質ガスを、空気の供給によって選択酸化反応させて一酸化炭素COの濃度を更に低下させ、PEFCスタック4における発電反応に用いる改質ガス(水素リッチ改質ガス)を生成する。
PEFCスタック4は、複数の電池セル(単セル)が複数直列接続されており、FPS3が生成した改質ガス(水素リッチ改質ガス)を用いて発電する。PEFCスタック4を構成する各電池セルは、アノードと、カソードと、アノード及びカソード間に配置した固体酸化物である電解質とを有しており、アノードに改質ガスを供給させると共に、カソードに空気を供給させることで、発電反応が行われる。
インバータ5は、前記PEFCスタック4が出力するDC電流をAC電流に変換する。
筐体6は、その内部に、前述の脱硫器2、FPS3、PEFCスタック4及びインバータ5をモジュール化して収容する。
また、燃料電池システム1は、筐体6の外部からFPS3に炭化水素系燃料(LPGや都市ガスなどの気体燃料、又は、灯油などの液体燃料)を供給するための燃料ラインL1を備えている。
尚、本実施形態においては、前記炭化水素系燃料として灯油を用いる。
燃料ラインL1は、脱硫器2の下流側において、炭化水素系燃料を改質器7に供給する燃料ラインL11と、炭化水素系燃料をバーナ燃焼器8に供給する燃料ラインL12とに分岐する。
また、燃料ラインL11及び燃料ラインL12には、改質器7及びバーナ燃焼器8への炭化水素系燃料の供給量を調整する電磁バルブ12,13を設けてある。
更に、改質器7付近の燃料ラインL11には、水蒸気改質に用いる水(原料水)を改質器7に供給するための水ラインL2が連結されている。
この水ラインL2は水タンク15に連結し、また、水ラインL2には、改質器7への水の供給量を調整する電磁バルブ14を設けてある。
また、水タンク15には、筐体6の外部から水タンク15に水を供給する水ラインL21、及び、PEFCスタック4で反応により生成したプロセス水を回収する回収水ラインL22が連結されている。
更に、水タンク15には、バーナ燃焼器8から排出された燃焼ガス(排出ガス)に含まれる水を回収する回収水ラインL23が連結されている。
前記回収水ラインL23を介した燃焼ガスからの水の回収は、バーナ燃焼器8において水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)が燃焼される場合に行われるようになっている。
これは、バーナ燃焼器8において炭化水素系燃料を燃焼させた場合の燃焼ガスに比べて、水素含有ガスを燃焼させた場合の燃焼ガスには油成分が少なく、不純物の少ない水を回収できるためである。
尚、オフガスは、前記PEFCスタック4から排出される未反応水素を含む水素含有ガスであり、水素リッチ改質ガスは、前記FPS3で炭化水素系燃料を改質して生成された水素含有ガスである。
また、バーナ燃焼器8には、筐体6の外部から空気をバーナ燃焼器8に供給するためのバーナ用空気ラインL31が連結されており、このバーナ用空気ラインL31には、バーナ燃焼器8への空気の供給量を調整する電磁バルブ16を設けてある。
また、PEFCスタック4は、改質ガス供給ラインL4を介してFPS3と接続されており、PEFCスタック4に対し、前記改質ガス供給ラインL4を介して改質ガス(水素リッチ改質ガス)が供給される。
また、前記改質ガス供給ラインL4の途中から分岐し、前記バーナ燃焼器8に接続されるバーナ用改質ガス供給ラインL14が設けられ、このバーナ用改質ガス供給ラインL14に設けた電磁バルブ26と、前記バーナ用改質ガス供給ラインL14の分岐部よりも下流側の改質ガス供給ラインL4に設けた電磁バルブ27とを制御することで、FPS3が生成した改質ガス(水素リッチ改質ガス)を直接バーナ燃焼器8に供給できるようになっている。
また、PEFCスタック4には、筐体6の外部から空気を導入するための空気導入ラインL32が接続され、この空気導入ラインL32には、PEFCスタック4への空気の供給量を調整する電磁バルブ17を設けてある。
更に、PEFCスタック4には、発電反応に寄与しなかった水素を含むオフガスを排出させるためのオフガスラインL5が連結され、このオフガスラインL5の下流側は、バーナ燃焼器8に連結され、バーナ燃料としてオフガスがバーナ燃焼器8に供給されるようになっている。また、オフガスラインL5には、バーナ燃焼器8へのオフガスの供給量を調整する電磁バルブ18を設けてある。
上記のように、バーナ燃焼器8(燃焼部)には、炭化水素系燃料、オフガス(水素含有ガス)、水素リッチ改質ガス(水素含有ガス)のいずれかを、電磁バルブ13,18,26,27を制御することで、選択的に供給できるようになっている。
尚、バーナ用改質ガス供給ラインL14及び電磁バルブ26,27を備えないシステムであってもよく、この場合、炭化水素系燃料とオフガス(水素含有ガス)とのいずれかを選択的にバーナ燃焼器8(燃焼部)に供給することになる。
また、水素含有ガスの供給ラインとして、L14又はL5の少なくともいずれか一方を有していればよく、炭化水素系燃料と水素リッチ改質ガスとのいずれかを選択的にバーナ燃焼器8(燃焼部)に供給する構成とすることができる。
また、オフガスや改質ガスには炭化水素ガスであるメタンが含有される場合があるが、炭化水素を含有しているガスであっても、L14又はL5からバーナ燃焼器8に導入されるガスは水素含有ガスであるものとする。
また、炭化水素系燃料から水素含有ガス(オフガス及び/又は水素リッチ改質ガス)への移行は、主燃料が炭化水素系燃料から水素含有ガスに移行する構成であればよく、例えば、水素含油ガスに移行した後も、炭化水素燃料が量を減じて継続的にバーナ燃焼器8に供給される場合も、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行に含まれるものとする。
ここで、前記改質器7及びバーナ燃焼器(燃焼部)8の構造を詳細に説明する。
図2は、図1に示した改質器7及びバーナ燃焼器8の一部断面図である。
この図2に示すように、バーナ燃焼器(燃焼部)8は、バーナ燃料(炭化水素系燃料、オフガス、水素リッチ改質ガス)を空気と共に噴射するバーナ部19、及び、バーナ燃焼を行うための燃焼筒21を有している。
前記バーナ部19には、前記燃料ラインL12、オフガスラインL5、バーナ用空気ラインL31、バーナ用改質ガス供給ラインL14が連結され、また、連続して点火動作を行える点火装置としてイグナイタ22が設けられており、バーナ燃料は、前記イグナイタ22の火花点火によって着火燃焼する。
灯油などの液体の炭化水素系燃料を用いる場合、燃料ラインL12又はバーナ燃焼器内部に気化器(図示省略)を配置してあり、灯油などの液体の炭化水素系燃料は、この気化器による気化後に燃焼筒21に供給される。
燃焼筒21は、バーナ燃焼空間Sを画定し、この燃焼筒21内で燃焼が行われる。また、この燃焼筒21には、該燃焼筒21内の温度T(燃焼部の温度)を検出する温度センサ(熱電対)23が備えられている。
一方、燃焼筒21の外側を囲むように、円筒状の改質器筐体24が配置され、燃焼筒21の外周面と、改質器筐体24の内周面との間に、環状の触媒収容空間SCが形成される。
触媒収容空間SCには、環状に形成された改質触媒容器25が、改質器筐体24の内周面及び燃焼筒21の外周面に対してそれぞれに隙間SR1,SR2を有して挿置され、かつ、改質触媒容器25のバーナ燃焼器8側の端面と、改質器筐体24のバーナ燃焼器8側の端面との間にも隙間SREが形成される。
改質触媒容器25には、例えば、ニッケル若しくはルテニウムを主成分とする触媒(改質触媒)25aが充填され、脱硫された炭化水素系燃料と水蒸気とからなる原料ガスを前記改質触媒25aで水蒸気改質反応させて、水素を含有する水蒸気改質ガスを生成する。
改質触媒容器25内には、改質触媒容器25内の環状空間を内外に隔成する仕切り壁25bが形成され、原料ガスは、改質触媒容器25の下方端から仕切り壁25bの内側に導入され、仕切り壁25bの内側の改質触媒25a中を下方から上方に向けて通過した後、バーナ燃焼器8側の端部で方向を転じて仕切り壁25aの外側の改質触媒25a中を上方から下方に向けて通過し、最終的に、改質触媒容器25の下方端から水蒸気改質ガスとして取り出される。
改質器筐体24の下端側の周壁には、バーナ燃焼により発生する燃焼ガスを排出するため開口部24aが形成されており、燃焼筒21で発生した燃焼ガスは、前記燃焼筒21の外周面と改質触媒容器25の内周面とで挟まれる環状空間SR1を通って、バーナ燃焼器8側の端部に向けて移動した後、前記改質触媒容器25のバーナ燃焼器8側の端面を回り込むようにして、改質器筐体24の内周面と改質触媒容器25の外周面とで挟まれる環状空間SR2に入り、前記環状空間SR2をバーナ燃焼器8から離れる方向に移動した後、前記開口部24aを介して外部に排出される。
上記のようにして、燃焼筒21(燃焼部)で発生した高温の燃焼ガスが、改質触媒容器25の内周面及び外周面に沿って流れることで、改質触媒容器25内の改質触媒25a及び原料ガスが、前記改質触媒25aにおける吸熱反応に必要な温度(例えば700℃〜800℃)に加熱される。
また、前記燃料電池システム1は、図2に示すように、運転時にシステム全体を制御する制御装置30を備えている。
前記制御装置30は、マイクロプロセッサを含んで構成され、電磁バルブ13,16,18,26,27を制御することで、バーナ燃焼器8に対する燃料(炭化水素系燃料、オフガス、水素リッチ改質ガス)及び空気の供給をそれぞれ制御し、また、電磁バルブ12,14を制御することで、改質器7に対する炭化水素系燃料及び原料水の供給量をそれぞれ制御する。
図3は、燃料電池システム1の起動時に、制御装置30により実行される制御処理手順を示すフローチャートである。
尚、図3のフローチャートに示す処理手順は、バーナ燃焼器8に対して供給する燃料として、炭化水素系燃料とオフガス(水素含有ガス)とのいずれかを選択的に用いる場合を示す。
図3のフローチャートに示す制御処理は、例えば、起動スイッチ31のオン操作信号が制御装置30に入力されることで開始される。
まず、電磁バルブ13,16を制御して、バーナ燃焼器8に炭化水素系燃料及び空気を供給し(S101)、イグナイタ22によって着火燃焼させる。これにより、バーナ燃焼器8の燃焼排ガスが改質触媒25aを加熱するようになる。
FPS3で改質ガスが生成されるようになるまでは、バーナ燃焼器8に供給できるオフガスが発生しないので、起動時はバーナ燃料として灯油などの炭化水素系燃料を用い、改質熱を発生させる。
燃料電池システム1の起動時には、炭化水素系燃料が燃焼することで、燃焼部の温度Tが常温から急激に上昇し、かつ、燃料としての炭化水素系燃料を安定して供給できるので、着火判定は、燃焼部温度の上昇速度が判定速度を超えたことや、燃焼部温度が着火判定温度を超えたことなどに基づいて高精度に行える。
バーナ燃焼器8における炭化水素系燃料の燃焼によって改質触媒25aの温度が高まると、FPS3における改質ガス(水素リッチ改質ガス)の生成を開始させるべく、電磁バルブ12,14を制御して、改質器7に向けて炭化水素系燃料及び原料水(原料ガス)を供給する(S102)。
前記原料ガスの供給によって、FPS3により改質ガス(水素リッチ改質ガス)が生成され、生成された改質ガス(水素リッチ改質ガス)を、改質ガス供給ラインL4を介してPEFCスタック4に供給させる。
また、電磁バルブ17を制御して、PEFCスタック4のカソードに空気を供給する(S103)。
PEFCスタック4への発電用空気の供給の開始は、改質器7に対する原料ガスの供給開始前、又は、改質器7に対する原料ガスの供給開始と同時であってもよい。
その後、PEFCスタック4が所定の温度まで昇温された後、PEFCスタック4から電流を取り出すことにより、PEFCスタック4による発電が開始される。このとき、PEFCスタック4からはオフガスが排出される。
PEFCスタック4からオフガスが排出されるようになると、バーナ燃料を炭化水素系燃料からオフガス(水素含有ガス)に移行させるために、まず、電磁バルブ13を制御して、バーナ燃焼器8への炭化水素系燃料の供給を停止し(S104)、続いて電磁バルブ18を制御してバーナ燃焼器8にオフガスを供給させる(S105)。このとき、電磁バルブ16を制御して、オフガスの燃焼に最適な空気の供給量に制御する。
尚、電磁バルブ18を制御してオフガスの供給を開始し、続いて電磁バルブ13を制御して炭化水素系燃料の供給を停止させてもよい。
上記のように、バーナ燃焼器8へ供給されるバーナ燃料として、起動直後は炭化水素系燃料を用いるが、PEFCスタック4による発電が開始され、PEFCスタック4からオフガス(水素含有ガス)が排出されるようになると、バーナ燃焼器8へ供給するバーナ燃料を、炭化水素系燃料からオフガス(水素含有ガス)に移行させるようになっている。
また、制御装置30(点火制御部)は、バーナ燃料の炭化水素系燃料からオフガスへの移行時は、移行開始前から、イグナイタ22による短周期での火花点火動作を開始させ、オフガス(水素含有ガス)をバーナ燃料とする状態で着火成功を判定すると、その後にイグナイタ22による短周期での火花点火動作を停止させるようになっている。
尚、前記炭化水素系燃料からオフガスへの移行処理においては、炭化水素系燃料の供給停止とオフガスの供給開始とを略同時に行っても良いし、また、炭化水素系燃料の供給停止に先立ってオフガスの供給を開始させ、その後、炭化水素系燃料の供給を停止させることで、炭化水素系燃料とオフガスとの双方をバーナ燃焼器8に供給させる混焼工程を、炭化水素系燃料を燃焼させる工程とオフガスを燃焼させる行程との間に設定することができる。
また、前記炭化水素系燃料から水素リッチ改質ガス(水素含有ガス)へ移行させることもでき、係るバーナ燃料の移行処理を行わせる場合の処理手順を、図4のフローチャートに従って説明する。
図4のフローチャートに示す制御処理は、図3に示した処理と同様に、例えば、起動スイッチ31のオン操作信号が制御装置30に入力されることで開始される。
そして、まず、電磁バルブ13,16を制御して、バーナ燃焼器8に炭化水素系燃料及び空気を供給し(S111)、イグナイタ22によって着火燃焼させる。これにより、バーナ燃焼器8の燃焼排ガスが改質触媒25aを加熱するようになる。
FPS3で改質ガスが生成されるようになるまでは、改質ガスをバーナとして用いることができないので、起動時はバーナ燃料として灯油などの炭化水素系燃料を用い、改質熱を発生させる。
燃料電池システム1の起動時には、炭化水素系燃料が着火燃焼することで、燃焼部の温度Tが常温から急激に上昇し、かつ、燃料としての炭化水素系燃料を安定して供給できるので、着火判定は、燃焼部温度の上昇速度が判定速度を超えたことや、燃焼部温度が着火判定温度を超えたことなどに基づいて高精度に行える。
バーナ燃焼器8における炭化水素系燃料の燃焼によって改質触媒25aの温度が高まると、FPS3における改質ガス(水素リッチ改質ガス)の生成を開始させるべく、電磁バルブ12,14を制御して、改質器7に向けて炭化水素系燃料及び原料水(原料ガス)を供給する(S112)。
前記原料ガスの供給によって、FPS3により改質ガス(水素リッチ改質ガス)が生成されるようになると、バーナ燃料を炭化水素系燃料から改質ガス(水素リッチ改質ガス)に移行させるために、まず、電磁バルブ13を制御して、バーナ燃焼器8への炭化水素系燃料の供給を停止し(S113)、続いて電磁バルブ26,27を制御してバーナ燃焼器8に改質ガス(水素リッチ改質ガス)を供給させる(S114)。
尚、電磁バルブ26、27を制御してオフガスの供給を開始し、続いて電磁バルブ13を制御して炭化水素系燃料の供給を停止させてもよい。
このとき、電磁バルブ16を制御して、改質ガス(水素リッチ改質ガス)の燃焼に最適な空気の供給量に制御し、また、改質ガス(水素リッチ改質ガス)をバーナ燃焼器8と共にPEFCスタック4に対しても十分に供給できるようになると、前記電磁バルブ26,27を制御して、バーナ燃焼器8とPEFCスタック4との双方に改質ガス(水素リッチ改質ガス)供給させる。
次いで、電磁バルブ17を制御して、PEFCスタック4のカソードに空気を供給する(S115)。PEFCスタック4への発電用空気の供給の開始は、改質器7に対する原料ガスの供給開始前、又は、改質器7に対する原料ガスの供給開始と同時であってもよい。
その後、PEFCスタック4が所定の温度まで昇温された後、PEFCスタック4から電流を取り出すことにより、PEFCスタック4による発電が開始される。このとき、PEFCスタック4からはオフガスが排出されるが、ここで、バーナ燃焼器8に供給する燃料を改質ガス(水素リッチ改質ガス)からオフガスに移行させても良い。
尚、前記炭化水素系燃料から改質ガス(水素リッチ改質ガス)への移行処理においても炭化水素系燃料の供給停止に先立って改質ガス(水素リッチ改質ガス)の供給を開始させ、その後、炭化水素系燃料の供給を停止させることで、炭化水素系燃料と改質ガス(水素リッチ改質ガス)との双方をバーナ燃焼器8に供給させる混焼工程を、炭化水素系燃料を燃焼させる工程とオフガスを燃焼させる行程との間に設定することができる。
ここで、制御装置30による炭化水素系燃料から水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)への移行時における着火判定処理の様子、換言すれば、制御装置30の着火判定部としての機能(着火判定方法)を、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、バーナ燃料の移行処理に伴う温度変化の検出を開始させるタイミング(炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時)であるか否かを判断する(ステップS201)。
前記温度変化の検出開始タイミングは、例えば、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行条件が成立した時点(例えば、オフガスや水素リッチ改質ガスの発生判定時点)や、バーナ燃料の移行処理に先立ってイグナイタ22による点火動作を開始した時点や、移行開始から所定時間だけ前の時点や、炭化水素系燃料の供給遮断時点や、水素含有ガスの供給開始時点や、炭化水素系燃料の供給遮断時点又は水素含有ガスの供給開始時点から所定時間後に設定することができる。
温度変化の検出開始タイミングになると(換言すれば、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時であると判断されると)、そのときに前記温度センサ23で検出された燃焼筒21内の温度(燃焼部の温度)Tを読み込む(ステップS202)。
次いで、温度変化の検出開始タイミングにおいて読み込んだ温度Tを、初期値として最低温度Tminにセットする(ステップS203)。
次いで、前記検出開始タイミングからの経過時間が最大判定時間(例えば4分〜10分程度)に達しているか否か、換言すれば、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行後に設定した判定終了タイミングに達しているか否かを判断する(ステップS204)。
前記検出開始タイミングから最大判定時間が経過した時点を、着火判定の終了タイミングとするものであり、前記検出開始タイミングからの経過時間が最大判定時間に達していなければ、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の供給状態で着火に成功したか否かを判断させるべく、前記温度センサ23で検出された(最新の)燃焼筒21内の温度(燃焼部の温度)Tを読み込む(ステップS205)。
そして、前回までの最低温度Tminと、今回検出した燃焼部の温度Tとを比較し(ステップS206)、前回までの最低温度Tminよりも今回検出した燃焼部の温度Tが低ければ、今回検出した燃焼部の温度Tを最低温度Tminにセットする(ステップS207)。
これにより、失火による温度降下中であれば、最低温度Tminは周期的に最新の検出温度に更新されることになる。
一方、今回検出した燃焼部の温度Tが前回までの最低温度Tmin以上であれば、最低温度Tminの更新は行わず、今回検出した燃焼部の温度Tから前回までの最低温度Tminを減算した温度(最低温度Tminからの最新温度の上昇分)が、閾値ΔT(例えば5℃〜10℃程度)以上であるか否かを判断する(ステップS208)。
換言すれば、今回の着火判定タイミングにおいて温度センサ23で検出された燃焼部の温度Tがそれまでの最低温度(最低値)Tminよりも閾値ΔT以上に高いか否かを判断する。
前記最低温度Tminを更新した場合(Tmin>Tであった場合)、及び、Tmin≦Tであって、かつ、今回検出した燃焼部の温度Tから前回までの最低温度Tminを減算した温度が閾値ΔT未満であると判断された場合には、再度、最大判定時間に達したか否かを判断する処理(ステップS204)に戻る。
これにより、最大判定時間に達するまでは、微小時間間隔(一定周期)の着火判定タイミング毎に、前回までの最低温度Tminと今回検出した燃焼部の温度Tとを比較して、最低温度Tminの更新処理、更に、Tmin≦Tであった場合には最低温度Tminと今回検出した燃焼部の温度Tとの比較が繰り返される。
このため、前記最低温度Tminは、温度変化の検出開始タイミング(炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時)から今回の着火判定タイミングまでの間における燃焼部の温度Tの最低値を示すことになる。
そして、今回検出した燃焼部の温度Tから前回までの最低温度Tminを減算した温度(最低温度Tminからの最新温度の上昇分)が、閾値ΔT以上であると判断された場合には、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の供給状態での着火成功を判定する(ステップS209)。
換言すれば、今回の着火判定タイミングにおいて温度センサ23で検出された燃焼部の温度Tが、検出開始タイミング(炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時)から今回までの間における最低温度(最低値)Tminよりも閾値ΔT以上に高いと判断すると、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の供給状態での着火成功を判定する。
着火成功を判定すると、その後遅れてイグナイタ22の点火動作を停止させ、停止指令が発生するまで燃料電池システムの運転を継続させる。
一方、着火判定を開始してからの経過時間が前記最大判定時間に達するまでの間に(着火判定の終了タイミングになるまでの間に)、一定周期毎に最低温度Tminと検出温度Tとの比較(着火判定処理)を繰り返しても、着火成功が判定されなかった場合には、最大判定時間に達するまでの間の最低温度Tminと、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の供給状態での下限燃焼温度Thとを比較する(ステップS210)。
前記下限燃焼温度Thは、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)を燃焼させたときの燃焼部温度Tの下限値であり、水素含有ガスが継続して燃焼していれば、燃焼部の温度Tが下回ることがない温度である。
最大判定時間に達した時点、即ち、判定終了タイミングにおける最低温度Tminが、下限燃焼温度Th以上である場合には、燃料を炭化水素系燃料から水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)に移行させてから最大判定時間が経過するまでの間、燃焼部の温度Tが一度も下限燃焼温度Thを下回らず、下限燃焼温度Th以上の温度を維持したことを示す。
ここで、前述のように、下限燃焼温度Thは、水素含有ガスが継続して燃焼していれば、燃焼部の温度Tが下回ることがない温度であるから、最大判定時間だけ下限燃焼温度Th以上の温度を維持していた場合には、水素含有ガスの供給状態で着火に成功し、安定した燃焼状態を維持しているものと推定されるので、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の供給状態での着火成功を判定する(ステップS209)。
一方、判定終了タイミングにおける最低温度Tminが下限燃焼温度Th未満であった場合には、最大判定時間が経過するまでの間に、燃焼部温度Tが下限燃焼温度Th未満になったことがあること、換言すれば、一時的であったとしても失火が発生したことを示すから、着火に成功したとは判定できず、しかも、最低温度(最低値)Tminから閾値ΔT以上の温度上昇が最大判定時間内で発生しなかったので、既定時間内で着火状態に至らなかった着火失敗(タイムアウト:着火処理の時間切れ)を判定する(ステップS211)。
着火失敗(タイムアウト)を判定すると、アラーム(警告)を発し、空気・炭化水素系燃料・原料水などの供給を停止させて燃料電池システムをリセットする。
次に、上記の着火判定処理の作用・効果を、図6のタイムチャートを参照しつつ説明する。
図6のタイムチャートは、バーナ燃料を、炭化水素系燃料から水素含有ガスに移行させたときの温度変化の一例を示す。
尚、図6では、バーナ燃料を炭化水素系燃料(灯油)とする工程を工程1とし、その後のバーナ燃料を水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)とする工程を工程2として示してある。
図6に示す例では、時刻t2において、バーナ燃料を炭化水素系燃料から水素含有ガスに移行させるが、該移行時点(切り替え時点)t2よりも前の時刻t1から、イグナイタ22による点火動作を開始させ、水素含有ガスの着火性能を確保できるようにしている。
時刻t2において、炭化水素系燃料の供給を停止させ、略同時に水素含有ガスの供給を開始させ、炭化水素系燃料から水素含有ガスへ移行させる(切り替える)と、直後は、炭化水素系燃料と水素含有ガスとの混焼状態となり、燃焼部の温度は、切り替え以前の炭化水素系燃料の燃焼時における温度(例えば750℃程度)よりも一時的に上昇する場合がある。図6に示す例では、時刻t2から時刻t3までの間が、混焼による温度上昇期間である。
但し、水素含有ガスへの移行直後(バーナ燃焼器8への水素含有ガスの供給開始直後)は、バーナ燃焼器8に対する水素含有ガスの供給が安定せず、水素含有ガスの供給が一時的に滞ったりすることでバーナ燃焼器8が失火し、燃焼部の温度Tが降下することがある。図6に示す例では、時刻t3から時刻t4までの間が、水素含有ガスの供給が一時的に滞ったことなどによる燃焼部の温度降下期間である。
炭化水素系燃料の供給停止に先立って水素含有ガスの供給を開始させ、水素含有ガスの燃焼が安定化するのを待って、炭化水素系燃料の供給停止を行えば、過渡的な失火を回避してバーナ燃料の切り替えを行えるが、この場合、混焼時間が長くなることで、過剰な温度上昇を招くことになってしまう。
そこで、温度の過剰上昇を回避すべく、混焼時間を短くすると、水素含有ガスの供給が不安定な状態で水素含有ガス単独の燃焼に移行することになり、失火を生じさせることになってしまい、温度の過剰上昇を避けようとすると、図6の時刻t3から時刻t4までの間に示されるような温度降下が発生することがある。
上記のような失火による温度降下の間も、イグナイタ22による点火動作は継続され、また、時間経過に伴って水素含有ガスの供給安定性が改善されるため、途中で着火に成功し、そのまま水素含有ガスの安定燃焼状態に移行する場合があるが、一時的に着火したものの直ぐに失火状態に戻ってしまう場合もあり、図6に示す例では、時刻t4で着火による温度上昇に転じたものの直ぐに失火し、時刻t5から再度温度が降下し始める場合を示す。
また、図6に示す例では、時刻t6の時点で着火しその後安定的な水素含有ガスの燃焼状態を保持したため、燃焼部の温度Tが漸増し、最終的に、水素含有ガスの燃焼状態での安定温度付近(例えば730℃程度)に収束している。
本実施形態の着火判定では、最低温度Tminに対する上昇分が閾値ΔT以上の場合に着火判定を行う構成であり、例えば、図6に示す例では、前記最低温度Tminは、時刻t3までは、炭化水素系燃料をバーナ燃料とする場合の燃焼部の温度(例えば750℃程度)に保持されることになり、バーナ燃料の移行に伴う混焼状態で温度上昇すると、燃焼部の温度Tは最低温度Tminを超える温度になる。
但し、前記閾値ΔTとして、前記混焼状態による温度上昇分を上回るような値を予め設定し、前記混焼状態による温度上昇に対しては、着火判定がなされないようにしてある。換言すれば、混焼状態による温度上昇が、閾値ΔT以上になることがないように、バーナ燃料の移行が行われるようにしてある。
前記混焼状態の後で、水素含有ガスの供給が滞ることで、燃焼部の温度Tが降下すると、これに応じて最低温度Tminもより低い温度に更新され、一時的な着火による温度上昇が発生する直前の時刻t4の時点では、この時刻t4での検出温度が最低温度Tminにセットされることになる。
一時的な着火による温度上昇が発生すると、時刻t4での検出温度である最低温度Tminよりも温度が高くなるが、係る一時的な温度上昇に対しても着火判定されないように、前記閾値ΔTが予め設定されており、一時的な着火によって温度がピーク値を示す時刻t5における温度Tでも、時刻t4での検出温度である最低温度Tminに対する相対比較に基づいて着火成功が判定されることはない。
そして、前記一時的な着火状態から失火状態に戻り、温度Tが漸減すると、これに応じて最低温度Tminをより低い温度に更新し、時刻t6の時点では、そのときの検出温度Tを最低温度Tminに設定する。
前記時刻t6の後の温度上昇過程で、周期的に最低温度Tmin(時刻t6での検出温度)と最新の検出温度Tとを比較し、最終的に、時刻t6での温度Tよりも閾値ΔT以上に高くなった時点(時刻t7)において着火成功を判定する。
換言すれば、前記閾値ΔTは、混焼や一時的な着火による温度上昇で着火成功を判定することがなく、かつ、失火状態から安定した燃焼状態に移行し順調に温度上昇して初めて着火成功を判定するように、予め適合してある。
そして、着火成功を判定した時刻t7から予め設定した遅延時間が経過した時点である時刻t8において、イグナイタ22による点火動作を停止する。
このように、最低温度Tminからの上昇分に基づいて着火判定する構成であるから、例えば、時刻t2,時刻t4,時刻t6直後の温度上昇率(温度上昇速度)が同程度であったとしても、時刻t2,時刻t4からの温度上昇では、最終的に到達する最高温度と時刻t2,時刻t4での温度Tとの偏差が閾値ΔT未満であり、着火成功は判定されない。
一方、時刻t6からの温度上昇では、時刻t6での温度Tを起点として、実際に着火に成功したことに基づいて順調に温度上昇することで、時刻t6での温度Tよりも閾値ΔT以上に高い温度Tにまで上昇し、閾値ΔT以上の温度上昇を判定した時点(時刻t7)において、着火成功を判定する。
換言すれば、実際に着火に成功したことに基づいて順調に温度上昇すれば、仮に、温度上昇勾配が、混焼による温度上昇や一時的な着火による温度上昇時よりも緩やかであったとしても、着火成功を判定することができる。
このように、本実施形態の着火判定処理によれば、混焼による温度上昇や一時的な着火による温度上昇に基づいて着火成功を誤検出することがなく、また、水素含有ガスの燃焼時の安定温度(到達目標温度)に達する前に着火成功を判断でき、かつ、複数の温度センサを必要としないので、着火成功を高応答・高精度に判定でき、燃焼装置のコストを抑えることができる。
一方、炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時に、失火することなく水素含有ガスの安定燃焼状態になった場合には、図6中に一点鎖線で示すように、下限燃焼温度Th以上の温度域で燃焼部の温度Tが変化し、判定終了タイミングにおける最低温度Tminが、下限燃焼温度Th以上であると判断することで、着火成功を判定する。
尚、図6のタイムチャートでは、炭化水素系燃料の供給遮断と略同時に、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)のバーナ燃焼器(燃焼部)8への供給開始を行わせる例を示したが、図7のタイムチャートに示すように、炭化水素系燃料の供給遮断に先立って水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の供給を開始させ、水素含有ガスの供給開始後に炭化水素系燃料の供給を遮断させる構成においても、上記同様の作用・効果を得ることができる。
ところで、図5のフローチャートに示した実施形態では、温度変化の検出開始タイミングから今回の着火判定タイミングまでの間における最低温度(最低値)Tminよりも現時点の温度Tが閾値ΔT以上に高いと判断した時点で、直ちに着火成功を判定したが、ΔT≦T−Tminである状態が所定時間以上継続していることを条件に着火成功を判定させることができ、係る構成とした第2実施形態を、図8のフローチャートを用いて説明する。
図8のフローチャートにおいて、ステップS221〜227の各ステップでは、図5のフローチャートのステップS201〜207と同様な処理を実行するので、詳細な説明は省略する。
第2実施形態では、最低温度(最低値)Tminの更新を行った(ステップS227)場合、次いで、今回検出した燃焼部の温度Tが前記下限燃焼温度Th以上であるか否かを判断する(ステップS228)。
そして、今回検出した燃焼部の温度Tが前記下限燃焼温度Th以上の場合には、このT≧Thの状態が所定時間以上継続しているか否かを判断し(ステップS230)、T≧Thの状態が所定時間以上継続していれば、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)をバーナ燃料とする燃焼における着火成功を判定する(ステップS231)。
失火によって温度Tが降下する場合には、直ぐに下限燃焼温度Thを下回るようになり、T≧Thの状態が所定時間以上継続することはないので、最低温度(最低値)Tminの更新を行うような温度Tの降下状態であっても、温度Tが継続して下限燃焼温度Thを上回っている場合には、水素含有ガスの安定燃焼状態であって、炭化水素系燃料での燃焼温度から水素含有ガスでの燃焼温度に向けて漸減している状態であるものと推定されるので、着火成功を判定する。
一方、T<Thである場合、又は、T≧Thであってもその継続時間が所定時間未満である場合には、判定終了タイミングに達しているか否かを判断する処理(ステップS224)に戻る。
また、最大判定時間(判定終了タイミング)に達していない状態であると判断され(ステップS224)、前記温度センサ23で検出された燃焼筒21内の温度(燃焼部の温度)Tを読み込み(ステップS225)、Tmin>Tであると判断すると(ステップS226)、今回検出した燃焼部の温度Tから前回までの最低温度Tminを減算した温度(最低温度Tminからの最新温度の上昇分)が、閾値ΔT(例えば5℃〜10℃程度)以上であるか否か(ΔT≦T−Tminが成立するか否か)を判断する(ステップS229)。
図5のフローチャートに示した第1実施形態では、ΔT≦T−Tminであると判断された時点で直ちに着火成功を判定したが、図8のフローチャートに示す第2実施形態では、ΔT≦T−Tminと判断されると、更に、ΔT≦T−Tminが成立する状態が所定時間以上継続しているか(着火判定タイミングの所定回以上連続してΔT≦T−Tminであるか)否かを判断する(ステップS230)。
そして、今回ΔT≦T−Tminが成立していると判断されても、ΔT≦T−Tminの継続時間が前記所定時間に満たない場合(ΔT≦T−Tminであると判断された着火判定タイミングの連続回数が所定回に満たない場合)には、着火成功を判定することなく、最大判定時間が経過しているか否かを判断するステップ(ステップS224)に戻る。
一方、ΔT≦T−Tminの継続時間が前記所定時間に達すると、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)をバーナ燃料とする燃焼における着火成功を判断する(ステップS231)。また、着火成功を判定しないまま、最大判定時間が経過した場合には、着火失敗(タイムアウト)を判定する(ステップS232)。
上記構成によると最低温度Tminよりも閾値ΔT以上に高い温度を所定時間以上維持しないと着火成功を判定しないから、より着火判定の精度を向上させることができ、また、第1実施形態に比べて閾値ΔTをより小さい値に設定しても判定精度を維持することが可能である。
尚、ΔT≦T−Tminの継続時間の判定に用いる所定時間は予め記憶された一定値であってもよいし、例えば、燃焼部温度Tの上昇変化速度が速いほど短い時間に設定して、判定応答を速めることができる。
燃焼部温度Tの上昇変化速度が遅い場合には、燃焼が不安定で失火に至る可能性が高いと推定できるため、判定精度を確保するために、前記所定時間を長くする。逆に、燃焼部温度Tの上昇変化が速い場合には、水素含有ガス(オフガス又は水素リッチ改質ガス)の安定した燃焼で順調に温度上昇しているものと推定できるため、前記所定時間を短くして判定処理の応答を高める。
また、第1実施形態を示す図5のフローチャートにおいて、T≧Thの状態が所定時間以上継続したときに着火成功を判定させることができ、逆に、第2実施形態を示す図8のフローチャートにおいて、判定終了タイミングにおける最低温度Tminが、下限燃焼温度Th以上の場合に着火成功を判定させることができる。
尚、図7は、下限燃焼温度Thは炭化水素系燃料供給時の燃焼部温度より低い場合の例であるが、下限燃焼温度Thが炭化水素系燃料供給時の燃焼部温度よりも高い場合は、図8のステップS230で判定する所定時間を、混焼による一時的な温度上昇の時間よりも長くなるように設定することで同様の判定が可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、バーナ燃焼器8(燃焼部)に用いる炭化水素系燃料として灯油を例示したが、この他、ガソリン、ナフサ、軽油、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、バイオマスを利用したバイオ燃料を用いてもよく、更に、炭化水素系燃料は液体燃料に限定されず、都市ガスなどの気体燃料であってもよい。
また、燃焼部の温度は、燃焼部に供給する燃料だけでなく温度センサ23の取り付け位置(センシング位置)によっても異なるため、図6及び図7に記載の温度変遷傾向に限定されない。
また、上記実施形態では、PEFCスタック4を備えた燃料電池システム1としたが、固体酸化物形燃料電池(SOFC)スタックを備えた燃料電池システムでもよい。
また、例えば、改質器7と変成器9とを一体的に形成したり、改質器7と変成器9と選択酸化部11とを一体的に形成したり、脱硫器2と改質器7と変成器9とを一体的に形成したりすることができる。
また、バーナ燃焼器8が、変成器9に備えられるシフト触媒(例えばFe−Crの混合酸化物)の加熱用として用いられるものであってもよい。
1…燃料電池システム1、3…燃料処理システム(FPS)、4…固体高分子形燃料電池(PEFC)スタック、7…改質器、8…バーナ燃焼器(燃焼部)、9…変成器、11…選択酸化器、21…燃焼筒、22…イグナイタ(点火装置)、23…温度センサ、30…制御装置(着火判定部、点火制御部)

Claims (9)

  1. 燃料として炭化水素系燃料と水素含有ガスとが選択的に供給される燃焼部と、
    前記燃焼部の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出信号を受けて前記燃焼部における着火判定を行う着火判定部と、
    を含み、
    前記着火判定部が、
    前記炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における前記燃焼部の温度の最低値を、前記温度センサの検出信号に基づいて検出し、前記着火判定タイミングにおいて前記温度センサで検出された前記燃焼部の温度が前記最低値よりも閾値を超えて高い場合に、前記水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する燃焼装置。
  2. 前記着火判定部が、前記炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行後に設定した判定終了タイミングまでの間に着火成功を判定しなかった場合に、前記水素含有ガスの供給状態での着火失敗を判定する請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記着火判定部が、前記判定終了タイミングに達したときの前記最低値が、前記水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度よりも高い場合に、前記水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する請求項2記載の燃焼装置。
  4. 前記着火判定部が、前記燃焼部の温度が前記水素含有ガスの供給状態での下限燃焼温度よりも高い状態が、所定時間を越えて連続した場合に、前記水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する請求項1又は2記載の燃焼装置。
  5. 前記着火判定部が、前記燃焼部の温度が前記最低値よりも閾値を超えて高い状態が、所定時間を越えて連続した場合に、前記水素含有ガスの供給状態での着火成功を判定する請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃焼装置。
  6. 前記燃焼装置が、
    前記燃焼部に設けた点火装置と、
    前記炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行開始前に、前記点火装置の点火動作を開始させ、かつ、前記着火判定部が着火成功を判定した後に、前記点火装置の点火動作を停止させる点火制御部と、
    を更に備える請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃焼装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃焼装置における燃焼部を、改質装置に設けた触媒の加熱用として備え、
    前記燃焼部に供給する水素含有ガスとして、燃料電池から排出されるオフガスを用いる燃料電池システム。
  8. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃焼装置における燃焼部を、改質装置に設けた触媒の加熱用として備え、
    前記燃焼部に供給する水素含有ガスとして、前記改質装置が前記炭化水素系燃料を改質して生成した水素リッチ改質ガスを用いる燃料電池システム。
  9. 燃料として炭化水素系燃料と水素含有ガスとが選択的に供給される燃焼部における着火判定を行う着火判定方法であって、
    前記炭化水素系燃料から水素含有ガスへの移行時から周期的な着火判定タイミングまでの間における前記燃焼部の最低温度を求め、
    前記着火判定タイミングにおける燃焼部の温度が前記最低温度よりも閾値を超えて高い場合に前記水素含有ガスの供給状態における着火成功を判定する燃焼部の着火判定方法。
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