JP2007187426A - 燃焼装置、改質器、燃料電池発電システム、及び改質器の運転方法 - Google Patents

燃焼装置、改質器、燃料電池発電システム、及び改質器の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃焼時にイオンの生成がほとんど起こらない燃料を燃焼させる場合においても着火失敗や失火を検知して安全な燃焼を行う燃焼装置を提供すること。
【解決手段】水素含有ガスGhを導出する水素含有ガス供給口11hが形成された水素含有ガス供給管11と、水素含有ガス供給管11の外周部に炭化水素系燃料Gcを供給する、燃料供給口12hが形成された燃料供給管12と、水素含有ガスGhが燃焼したとき及び炭化水素系燃料Gcが燃焼したときに形成される火炎の温度を検出する温度検出手段18とを備える燃焼装置10とすると、イオンの生成がほとんど起こらない水素含有ガスGhが燃焼したときに形成される火炎の有無を温度検出手段によって検出することができる。この燃焼装置10を改質器に設置し、改質器を備える燃料電池発電システムを構築することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は燃焼装置、改質器、燃料電池発電システム、及び改質器の運転方法に関し、特に着火失敗や失火を検知して安全な燃焼を行う燃焼装置、この燃焼装置を備えた改質器、及びその運転方法、並びにこの改質器を備えた燃料電池発電システムに関する。
例えば燃料電池に供給する改質ガスを生成する改質器等の、加熱が必要な機器では、熱を得る手段としての燃焼装置を備えていることが多い。熱を利用する機器においても、他の一般的な機器と同様に、安全性は考慮される事項である。燃焼装置が備える安全装置として、火炎の有無を監視するフレームロッドが知られている。
フレームロッドは、炎の中に設けられた部材としての1本のフレームロッドと燃焼装置本体とで1組の電極を構成し、これに交流電圧を印加すると、炎の中に存在するイオンの作用により一方向にしか電流を流さないという性質を利用して炎の有無を検知する装置である。すなわち、一般に燃焼中の火炎の内部は自由電子と陽イオンとに電離しており、内炎と外炎が接触する部分は化学反応が激しく多量の陽イオンが存在している反面、自由電子は外炎に集中して存在しているところ、これに交流電圧を印加すると炎の中に存在するイオンの作用により一方向にしか電流を流さなくなるという性質を利用したものである。
しかしながら、フレームロッドは、燃焼時に生成されるイオンの量が多い炭化水素系燃料を燃焼させる場合には有効であるが、燃料電池からのオフガス等の燃焼時に生成されるイオンの量が少ない燃料では、その原理上、用いることができない。
本発明は上述の課題に鑑み、燃焼時にイオンの生成がほとんど起こらない燃料を燃焼させる場合においても着火失敗や失火を検知して安全な燃焼を行う燃焼装置、この燃焼装置を備えた改質器及び改質器の運転方法、並びにこの改質器を備えた燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る燃焼装置は、例えば図1に示すように、水素を含有する水素含有ガスGhを導出する水素含有ガス供給口11hが形成された水素含有ガス供給管11と;水素含有ガス供給管11の外周部に炭化水素系燃料Gcを供給する、燃料供給口12hが形成された燃料供給管12と;水素含有ガス供給口11hから導出された水素含有ガスGhが燃焼したときに形成される火炎Fhの温度及び燃料供給口12hから導出された炭化水素系燃料Gcが燃焼したときに形成される火炎Fcの温度を検出する温度検出手段18とを備える。
このように構成すると、水素含有ガス供給口から導出された水素含有ガスが燃焼したときに形成される火炎の温度及び燃料供給口から導出された炭化水素系燃料が燃焼したときに形成される火炎の温度を検出する温度検出手段を備えるので、イオンの生成がほとんど起こらない水素含有ガスが燃焼したときに形成される火炎の有無を温度検出手段によって検出することができる。
また、例えば図1に示すように、請求項1に記載の燃焼装置10において、水素含有ガス供給管11が円筒状に形成され;燃料供給口12hが、水素含有ガス供給管11の軸直角方向断面の円と同心円の円周上に形成されていてもよい。このように構成すると、燃焼性状の異なる水素含有ガス及び炭化水素系燃料が燃焼したときに形成されるそれぞれの火炎の温度を1つの温度検出手段で検出することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る燃焼装置は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の燃焼装置10において、温度検出手段18が温度検出部18aを有し、温度検出部18aが、炭化水素系燃料Gcが燃焼したときに形成される火炎Fcの外縁部の近傍に位置するように配設されている。
このように構成すると、温度検出部が、炭化水素系燃料が燃焼したときに形成される火炎の外縁部の近傍に位置するように配設されているので、火炎の有無による温度変化を迅速に検知することができる。また、水素含有ガスが燃焼したときの火炎が形成される時間よりも炭化水素系燃料が燃焼したときの火炎が形成される時間の方が短いときは、温度検出手段の寿命を延ばすことができる。
また、請求項3に記載の発明に係る燃焼装置は、例えば図1に示すように、請求項1又は請求項2に記載の燃焼装置10において、温度検出手段18で検出した温度に基づいて、水素含有ガスGhの水素含有ガス供給口11hからの導出及び炭化水素系燃料Gcの燃料供給口12hからの導出を停止する制御部19を備える。
このように構成すると、温度検出手段で検出した温度を検出することにより着火失敗及び失火の有無を判断することができ、着火失敗又は失火が発生したときに水素含有ガスの水素含有ガス供給口からの導出及び炭化水素系燃料の燃料供給口からの導出を停止することが可能になる。なお「失火」とは、意図しない炎の消失を意味している。
また、請求項3に記載の燃焼装置において、制御部19(例えば図1参照)が、温度検出手段18(例えば図1参照)で検出した温度の単位時間当たりの変化を算出し、燃焼装置10(例えば図1参照)の着火時においては温度検出手段18(例えば図1参照)で検出した温度の上昇率が所定の上昇率未満のときに、燃焼装置10(例えば図1参照)の起動時においては温度検出手段18(例えば図1参照)で検出した温度が第1の所定の温度以下及び検出した温度の低下率が第1の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに、燃焼装置10(例えば図1参照)の定常運転時においては温度検出手段18(例えば図1参照)で検出した温度が第2の所定の温度以下及び検出した温度の低下率が第2の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに、燃焼装置10(例えば図1参照)の燃焼を停止するように構成されていてもよい。このように構成すると、燃焼装置10の着火時においては温度検出手段18で検出した温度の上昇率が所定の上昇率未満のときに着火失敗があったと判断し、燃焼装置の起動時においては温度検出手段で検出した温度が第1の所定の温度以下及び検出した温度の低下率が第1の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに失火があったと判断し、燃焼装置の定常運転時においては温度検出手段で検出した温度が第2の所定の温度以下及び検出した温度の低下率が第2の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに失火があったと判断して、着火失敗又は失火が発生したときに水素含有ガスの水素含有ガス供給口からの導出及び炭化水素系燃料の燃料供給口からの導出を停止することができる。ここで、燃焼装置の着火時とは典型的には火炎がない燃焼装置に火が着くまで、燃焼装置の起動時とは典型的には着火後必要な温度に至るまで、燃焼装置の定常運転時とは典型的には必要な温度に至った後をいう。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明に係る改質器は、例えば図2に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃焼装置10(例えば図1参照)と;原料燃料mを導入する原料燃料導入管25fとを備え;原料燃料mを、燃焼装置10(例えば図1参照)で発生した熱を用いて改質し、水素に富む改質ガスgを生成するように構成されている。
このように構成すると、生成した水素に富む改質ガスの余剰分を燃焼装置に供給して燃焼させ改質熱を得る改質器とした場合に、安全性の高い改質器となる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明に係る燃料電池発電システムは、例えば図2に示すように、請求項4に記載の改質器20と;改質ガスgと、酸素を含有する酸化剤ガスtとを導入し、電気化学的反応により発電する燃料電池30とを備える。
このように構成すると、燃料電池で消費されなかった余剰分の改質ガスを燃焼させて改質熱を得ることができ、燃焼装置の安全性を備えつつ1次エネルギー消費量を削減した燃料電池発電システムを構築することができる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明に係る改質器の運転方法は、例えば図3に示すように、改質器の運転状況を把握する工程(ST2)と;前記改質器における燃焼温度を検出する工程(ST3、ST4、ST6、ST8、ST9)と;前記改質器の運転が着火時の場合、前記検出した燃焼温度の上昇率が所定の上昇率未満のときに前記改質器を停止する工程(ST3、ST11)と;前記改質器の運転が起動時の場合、前記検出した燃焼温度が第1の所定の温度以下及び前記検出した燃焼温度の低下率が第1の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに前記改質器を停止する工程(ST4、ST6、ST11)と;前記改質器の運転が定常運転時の場合、前記検出した燃焼温度が第2の所定の温度以下及び前記検出した燃焼温度の低下率が第2の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに前記改質器を停止する工程(ST8、ST9、ST11)とを備える。ここで、改質器の運転が着火時とは典型的には火炎がない燃焼装置に火が着くまで、改質器の運転が起動時とは典型的には着火後改質ガスの生成が開始されるまで、改質器の運転が定常運転時とは典型的には改質ガスが生成されているときをいう。なお、典型的には、燃焼装置の着火時と改質器の運転が着火時、燃焼装置の起動時と改質器の運転が起動時、燃焼装置の定常運転時と改質器の運転が定常運転時とは対応している。
このように構成すると、燃焼温度を検出し、検出した温度の変化率に基づいて改質器の運転を停止するので、イオンの生成がほとんど起こらない水素含有ガスを燃焼させた場合であっても着火失敗及び失火の有無を判断することができ、着火失敗又は失火が発生したときに改質器を停止して安全性を確保することができる。
本発明によれば、水素含有ガス供給口から導出された水素含有ガスが燃焼したときに形成される火炎の温度及び燃料供給口から導出された炭化水素系燃料が燃焼したときに形成される火炎の温度を検出する温度検出手段を備えるので、イオンの生成がほとんど起こらない水素含有ガスが燃焼したときに形成される火炎の有無を温度検出手段によって検出することができる。
また、温度検出手段で検出した温度に基づいて、前記燃焼燃料の燃料導管からの導出を停止する制御部を備える場合は、温度検出手段で検出した温度から着火失敗及び失火の有無を判断することができ、着火失敗又は失火が発生したときに燃焼燃料の燃料導管からの導出を停止することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る燃焼装置10の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は炭化水素系燃料を燃焼させた場合の火炎Fcを示した状態の部分縦断面図、(d)は水素含有ガスを燃焼させた場合の火炎Fhを示した状態の部分縦断面図である。
燃焼装置10は、燃料導管としての水素含有ガス供給管11及び燃料供給管12が外套管13に覆われ、外套管13の外側に温度検出手段としての熱電対18が配設されると共に、制御部19を備えている。水素含有ガス供給管11は可燃性の燃焼燃料である水素含有ガスGhを内部に流し、燃料供給管12は燃焼に用いる空気Ga及び可燃性の燃焼燃料である炭化水素系燃料Gcを内部に流すように構成されている。ここで、水素含有ガスGhは、水素分子(水素ガス)を含むガスであり、典型的には、後述する、燃料電池の燃料極に供給するための改質ガスや燃料電池の燃料極から排出された燃料極オフガスがこれに該当する。他方、炭化水素系燃料Gcは、メタン、エタン等の天然ガスやメタノール等の鎖式炭化水素はもとより、ガソリン、ナフサ、灯油に代表される石油製品やLPG等の炭化水素を主成分とする混合物等の、加熱用の燃焼に適するものも含まれる。
水素含有ガス供給管11は、円筒状の部材であり、一端が閉塞されて閉塞端11aが形成されている。閉塞端11a近傍の円筒状の側部には、内部を流れる水素含有ガスGhを導出して燃焼場所に供給する水素含有ガス供給口11hが形成されている。水素含有ガス供給口11hは、円筒状の円周方向に沿ってほぼ等間隔に4つ形成されている。水素含有ガス供給口11hの数及び径は、燃焼によって得ることが必要な熱量を考慮して適宜決定するとよい。
は、水素含有ガス供給管11よりも大きな径を有する円筒状の部材である。燃料供給管12は、水素含有ガス供給管11とほぼ同軸に配設されている。燃料供給管12は、水素含有ガス供給口11hから燃料供給管12の径の約0.5〜0.7倍分閉塞端11aと離れる方向の位置で閉塞されて、閉塞端12aが形成されている。水素含有ガス供給口11hと閉塞端12aとの距離は、炭化水素系燃料Gcの種類に応じた形成される火炎の大きさによって適宜決定するとよい。閉塞端12aには、水素含有ガス供給管11の軸直角方向断面の円と同心円の円周上に、炭化水素系燃料Gc及び燃焼用の空気Gaを燃焼場所に供給する燃料供給口12hが形成されている。燃料供給口12hは、水素含有ガス供給管11よりも外側の同心円の円周上でほぼ等間隔に4つ形成されている。燃料供給口12hの数及び径は、炭化水素系燃料Gcの燃焼状態や水素含有ガスGhの燃焼に必要な空気量を考慮して適宜決定するとよい。また、燃料供給管12には、燃焼用の空気を供給する空気供給管16が接続されている。なお、炭化水素系燃料Gcとして灯油やガソリン等の液体燃料が用いられる場合は、燃料供給管12の内部に気化器(不図示)が設けられる。
外套管13は、燃料供給管12と同径で、水素含有ガス供給管11を囲むように、閉塞端12aから軸方向に延びて形成されている。閉塞端12aと反対側の外套管13の端部には、開口端13aが形成されている。外套管13の長さは、閉塞端12aから閉塞端11aまでの長さよりも長く、およそ燃料供給管12の直径の0.7〜1.5倍、好ましくは0.8〜1.2倍に形成されている。外套管13の内部には、水素含有ガス供給口11hから水素含有ガスGhが、あるいは燃料供給口12hから炭化水素系燃料Gcが、また、燃料供給口12hから燃焼用空気Gaが供給され、これらの燃料が点火装置(不図示)によって点火され、外套管13の内部で燃焼させることができるように構成されている。なお、水素含有ガス供給口11h及び燃料供給口12hの配置構成、並びに水素含有ガスGhと炭化水素系燃料Gcとの燃焼性状の相違から、炭化水素系燃料Gcを燃焼させた場合は図1(c)に示すような長く大きな1つの火炎Fcが形成され、水素含有ガスGcを燃焼させた場合は図1(d)に示すような水素含有ガス供給口11hの数に応じた小さな火炎Fhが形成される傾向を示す。
熱電対18は、火炎Fc、Fhの温度を検出する部材であり、シース熱電対が好適に用いられる。シース熱電対は、一般に、応答速度が速く、耐熱性及び耐食性に優れている。熱電対としては、JISC1602−1995に定められている所定の種類の他、「ロジウム50%を含むイリジウム合金−イリジウム」、「レニウム5%を含むタングステン合金−レニウム26%を含むタングステン合金」等を用いるとよい。また、シース材料としては、JIS規格材料の他、NCF600、NCF800等が用いられるが、測定温度での使用に耐え得る材料であればよい。熱電対18は、外套管13の外側に、水素含有ガス供給管11及び外套管13の軸方向に沿って取り付けられている。熱電対18は、外套管13の開口端13aよりも突き出たところで外套管13の内側に向けて曲げられている。熱電対18の内側への曲がりの程度は、炭化水素系燃料Gcが燃焼したときに(図1(c)参照)、熱電対18の先端(温度検出部18a)が火炎Fcの外縁部の近傍に位置する程度である。炭化水素系燃料Gcが燃焼したときに形成される火炎Fcの外縁部の近傍とは、およそ火炎Fcの外縁から20mmの範囲内であって温度検出部18aが火炎Fcの外縁と接触してもよいが、好ましくは温度検出部18aが火炎Fcの外縁から3〜10mm程度離れ、より好ましくは5mm程度離れた位置である。温度検出部18aの好ましい位置は上記の通りであり、本実施の形態では温度検出部18aが炭化水素系燃料Gcが燃焼したときに形成される火炎Fcの中に入ってもよいが、水素含有ガスGhが燃焼したときに形成される火炎Fhの中に入らず、火炎Fhと接触しないことが好ましい。本実施の形態では、後述する改質器及び燃料電池の運転事情から、炭化水素系燃料Gcが燃焼したときの火炎Fcが形成される時間は短いが、水素含有ガスGhが燃焼したときの火炎Fhが形成される時間が長いため、温度検出部18aが火炎Fhと接触あるいは中に入ると熱電対18の寿命が短くなるおそれがあるからである。ところで、上述のように、火炎Fhは火炎Fcよりも小さいので、火炎Fhが形成されている場合は、熱電対18は、熱輻射及び周囲の気体を介した伝熱により温度を検出して、火炎Fhの有無を検出するように構成されている。火炎Fhが形成されているときの熱電対18の温度検出部18aと火炎Fh外縁との距離は、50mm以下、好適には20mm程度となっているとよい。このように、温度検出端が火炎の中に入らないように設置されると、熱電対18の長寿命化を図ることができる。また、本実施の形態では、1つの熱電対18が断線等により故障した場合であっても温度の検出を継続することができるように、2つの熱電対18が設けられている。同様の趣旨から熱電対18を3個以上設けてもよい。反対に、熱電対18の信頼性が高い場合は、少なくとも1個あればよい。各熱電対18は、制御部19と信号ケーブル18cを介して接続されており、温度信号を制御部19に送信することができるように構成されている。
制御部19は、信号ケーブル18cを介して熱電対18と接続されており、熱電対18が検出した温度信号を受信することができるように構成されている。制御部19は、熱電対18から受信した温度信号に基づいて、燃焼装置10に火炎Fc、Fhが形成されているか否かを検出することができるように構成されている。また、制御部19は、後述する燃料電池発電システム100(図2参照)を制御する制御装置36(図2参照)に接続されており、燃料電池発電システム100の状態に応じた燃焼装置10の燃焼を制御することができるようになっている。
次に図2を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る改質器20、及び本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池発電システム100の構成について説明する。図2は、改質器20を含む燃料電池発電システム100を示す系統図である。まず、改質器20について説明する。
改質器20は、原料燃料mと水蒸気sとを導入し水蒸気改質反応により水素に富む改質ガスgを生成する改質部25と、吸熱反応である水蒸気改質反応に必要な熱を生成する燃焼部23と、プロセス水wを導入して改質部25に供給する水蒸気sを生成する水蒸気発生部24とがケーシングに収容されて構成されている。原料燃料mは、典型的には、燃焼装置10(図1参照)の燃料供給管12に供給される燃料Gcと同じ炭化水素系燃料が用いられる。すなわち、原料燃料mは、燃料Fuから分かれて改質部25に入るものを呼んだものであり、同じく燃料Fuから分かれて燃焼部23に入る炭化水素系燃料Gcと同じものである。原料燃料mと炭化水素系燃料Gcとは別のものであってもよい。また、水素に富む改質ガスgとは、水素を40体積%以上、典型的には70〜80体積%程度含んだ、後述する燃料電池30に供給するガスである。改質ガスg中の水素濃度は80体積%以上でもよく、すなわち燃料電池30に供給したときに酸化剤ガスt中の酸素との電気化学的反応により発電可能な濃度であればよい。
改質部25には、改質触媒が充填されており、水蒸気改質反応を促進させるように構成されている。改質触媒としては、典型的には、ニッケル系改質触媒やルテニウム系改質触媒が用いられる。改質触媒の作用により原料燃料mが改質されて生成された水素に富むガスに所定量以上の一酸化炭素が含まれていると、燃料電池30の電極触媒が被毒する。そのため、改質部25は、変成触媒が充填された変成部(不図示)、及び選択酸化触媒が充填された一酸化炭素低減部(不図示)を有し、改質器20から導出される改質ガスg中の一酸化炭素濃度が約10体積ppm以下、好適には1体積ppm程度となるようにするのが好ましい。変成触媒には、典型的には、鉄−クロム系変成触媒、銅−亜鉛系変成触媒、白金系変成触媒等が用いられる。選択酸化触媒には、典型的には、白金系選択酸化触媒、ルテニウム系選択酸化触媒、白金−ルテニウム系選択酸化触媒等が用いられる。なお、改質触媒における反応は吸熱反応であるが、変成触媒を有する変成部及び選択酸化触媒を有する一酸化炭素低減部における反応は発熱反応となる。
改質部25には、原料燃料mを導入するための原料導入管25fと、水蒸気sを導入するための水蒸気導入管25sが接続されている。水蒸気導入管25sは、改質部25直近の原料導入管25fに接続されていると、原料燃料mと水蒸気sとが混合された状態で改質部25に導入されて好適である。しかしながら、水蒸気導入管25sが改質部25に直接接続されていてもよい。また、改質部25(改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減させる部位を有する場合は当該部位)には改質ガスgを導出する改質ガス導出管25gが接続されている。
燃焼部23は、改質部25の改質触媒が設けられている位置に隣接するように、改質器20内に配設されている。燃焼部23には、改質熱を発生するための装置として、上述の燃焼装置10(図1参照)が設けられている。燃焼装置10は、燃焼部23内に、外套管13の開口端13a(図1参照)が鉛直下向きになるように配設されている。燃焼部23には、水素含有ガスGhである燃料極オフガスp及び改質ガスgを導入可能な燃料オフガス管21と、炭化水素系燃料Gcを導入する燃料導入管22と、燃焼用空気Gaを導入する空気導入管26とが接続されている。燃料オフガス管21、燃料導入管22、空気導入管26は、燃焼装置10(図1参照)の水素含有ガス供給管11、燃料供給管12、空気供給管16にそれぞれ接続されている。また、燃焼部23には、燃焼装置10で燃焼した後の燃焼排ガスeを排出する燃焼ガス排出管23eが接続されている。
水蒸気発生部24は、プロセス水wを導入し、これを熱によって蒸発させて水蒸気sを生成するように構成されている。プロセス水wを蒸発させるための熱には、変成部における変成反応の際に発生する熱や、選択酸化部における選択酸化反応の際に発生する熱を用いるのが好ましいが、別途バーナーや電気ヒータ等の加熱手段を設けてこれらから発生する熱を用いてもよい。水蒸気発生部24には、プロセス水wを導入するための水導入管24wが接続されている。また、水蒸気発生部24には、水蒸気発生部24で生成された水蒸気sを改質部25に送るための水蒸気導入管25sが接続されている。なお、改質器20に水蒸気が直接供給される場合は、水蒸気発生部24を設けなくてもよい。この場合は改質器20をコンパクトにできる。
次に、燃料電池発電システム100について説明する。燃料電池発電システム100は、上述の改質器20と、水素と酸素との電気化学的反応により発電する燃料電池30と、これらを作動するためのブロワやポンプ等の付帯機器と、システムを制御する制御装置36とを備えている。
燃料電池30は、典型的には固体高分子型燃料電池である。燃料電池30は、改質ガスgを導入する燃料極31と、酸化剤ガスtを導入する空気極32と、電気化学的反応により発生した熱を奪う冷却部33とを含んで構成されている。燃料電池30は、図2では簡易的に示されているが、実際には、固体高分子膜を燃料極と空気極とで挟んで単一のセルが形成され、このセルを冷却部を介し複数枚積層して構成されている。燃料電池30では、燃料極31に供給された改質ガスg中の水素が水素イオンと電子とに分解し、水素イオンが固体高分子膜を通過して空気極32に移動すると共に電子が燃料極31と空気極32とを結ぶ導線を通って空気極32に移動して、空気極32に供給された酸化剤ガスt中の酸素と反応して水を生成し、この反応の際に発熱する。この反応における、電子が導線を通ることにより、直流の電力を取り出すことができる。燃料電池30には、直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナー35が接続されている。
燃料極31は、改質器20の改質ガス導出管25gと改質ガス管51を介して接続されている。改質ガス管51には改質ガス開閉弁81が設けられている。また、燃料極31は、改質器20の燃料オフガス管21と燃料極オフガス管53を介して接続され、燃料電池30での電気化学的反応に利用されなかった水素を含む燃料極オフガスpを燃焼部23に導入することができるようになっている。燃料極オフガス管53には、燃料極オフガス開閉弁83が配設されている。また、改質ガス開閉弁81の上流側の改質ガス管51と、燃料極オフガス開閉弁83よりも下流の燃料極オフガス管53とが、バイパス管52で接続されている。バイパス管52にはバイパス開閉弁82が設けられている。空気極32には、酸化剤ガスtを導入する酸化剤ガス管54と、燃料電池30での電気化学的反応に利用されなかった酸素を含む空気極オフガスqを排出する空気極オフガス管55とが接続されている。酸化剤ガス管54には空気極32に酸化剤ガスtを圧送する酸化剤ガスブロワ45が配設されている。また、冷却部33には、電気化学的反応により発生した熱を奪う冷却水cを流す冷却水管56が接続されている。
改質器20は、上述の、燃料電池30と改質ガス管51及び燃料極オフガス管53で接続されている他に、以下の配管が接続されている。原料導入管25fには原料燃料mを改質部25に供給するための原料燃料管61Aが接続されており、燃料導入管22には炭化水素系燃料Gcを燃焼部23に供給するための燃焼燃料管61Bが接続されている。原料燃料管61A及び燃焼燃料管61Bは、1つの配管である炭化水素系燃料管61が分岐したものである。原料燃料管61Aにはマスフローコントローラ71が設けられている。燃焼燃料管61Bにはマスフローコントローラ72が設けられている。炭化水素系燃料管61には、炭化水素系燃料Gcを燃焼部23及び改質部25に送るための燃料ブロワ41と燃料Fuの流れを遮断する開閉弁75とが配設されている。なお、改質部25に供給される炭化水素系燃料に硫黄化合物が含まれている場合は、脱硫器(不図示)を設けることが好ましい。
改質器20の空気導入管26には、燃焼装置10(図1参照)での燃焼用の空気Gaを燃焼部23に供給する燃焼空気管63が接続されている。燃焼空気管63には、燃焼用空気Gaを圧送する空気ブロワ43と、空気ブロワ43の吐出側にマスフローコントローラ73とがそれぞれ配設されている。また、燃焼排ガス排出管23eには、燃焼排ガスeを系外に排出するための排ガス管62が接続されている。水導入管24wには、プロセス水wを水蒸気発生部24に供給するプロセス水管64が接続されている。プロセス水管64には、プロセス水wを圧送するプロセス水ポンプ44と、プロセス水ポンプ44の吐出側にプロセス水開閉弁74とがそれぞれ設けられている。
制御装置36は、燃焼装置10(図1参照)や改質器20を含む燃料電池発電システム100の運転を制御する装置である。制御装置36は、マスフローコントローラ71、72、73とそれぞれ信号ケーブル(不図示)で接続されており、開度信号を送信して弁の開度を調節することができるように構成されている。また、各開閉弁74、75、81、82、83とそれぞれ信号ケーブル(不図示)で接続されており、開閉信号を送信して弁の開閉動作をさせることができるように構成されている。また、各ブロワ41、43、45やプロセス水ポンプ44とそれぞれ信号ケーブル(不図示)で接続されており、これらの機器の起動や停止及び回転速度を制御できるように構成されている。また、制御装置36は、燃焼装置10の制御部19と信号ケーブル(不図示)で接続されており、改質器20を含む運転状態に関する信号を送信することができるように構成されている。
続いて図1及び図2を参照して、燃焼装置10、改質器20、及び燃料電池発電システム100の作用を説明する。
燃料電池発電システム100の起動時は、燃料ブロワ41及び空気ブロワ43が起動し、マスフローコントローラ72、73及び開閉弁75が開となって、炭化水素系燃料Gc及び燃焼用空気Gaが燃焼部23内の燃焼装置10に供給される。起動直後は原料燃料mが改質部25に供給されないように、マスフローコントローラ71が閉となっている。燃焼装置10に供給された炭化水素系燃料Gc及び燃焼用空気Gaは、燃料供給管12内で混合される。燃料供給管12内で混合した炭化水素系燃料Gc及び燃焼用空気Gaは、燃料供給口12hから外套管13内側に導出され、点火装置(不図示)によって点火されて燃焼し、図1(c)に示すような火炎Fcを形成する。燃焼部23内における燃焼の熱は、起動時には改質器20を昇温するために用いられ、改質器20が定常運転時の温度まで昇温した後には改質部25における改質反応に必要な改質熱として利用される。
燃焼部23での燃焼が開始され改質部25が予熱されたら、プロセス水ポンプ44を起動しプロセス水開閉弁74を開にしてプロセス水wを水蒸気発生部24に供給すると共に、マスフローコントローラ71を開にして原料燃料mを改質部25に供給する。改質部25には水蒸気発生部24で発生した水蒸気sも供給され、改質器25内で原料燃料mの水蒸気改質反応が起こり改質ガスgが生成される。このとき改質器25は、約650〜750℃に加熱されている。改質器20で生成された改質ガスgは、改質ガス管51に導出される。改質器20で改質ガスgが生成され始めた頃は、改質ガスgの組成が不安定であり、水素を含むものの燃料電池30に有害な一酸化炭素を多く含む場合がある。したがって生成され始めの改質ガスgが燃料電池30に供給されないように、改質ガス開閉弁81及び燃料極オフガス開閉弁83を閉とし、バイパス開閉弁82を開として、生成され始めの改質ガスgを、バイパス管52を介して改質器20の燃焼部23へ導く。
燃焼部23に導かれた生成され始めの改質ガスgは、水素含有ガス供給管11に供給される。すると、マスフローコントローラ72が閉じられ、炭化水素系燃料Gcの燃焼装置10への供給が停止される。他方、燃焼用空気Gaの燃料供給管12への供給は、継続される。水素含有ガス供給管11に供給された生成され始めの改質ガスgは水素含有ガスGhとして水素含有ガス供給口11hから、燃料供給管12に供給された燃焼用空気Gaは燃料供給口12hから、それぞれ外套管13内側に導出され、点火装置(不図示)によって点火されて燃焼し、図1(d)に示すような火炎Fhを形成する。この燃焼の熱が改質部25における改質反応に必要な改質熱として利用される。
改質器20で生成される改質ガスgの組成が安定し、改質ガスgに含まれる一酸化炭素濃度が所定の濃度(例えば約10体積ppm以下)まで低下したら、改質ガス開閉弁81及び燃料極オフガス開閉弁83を開にし、バイパス開閉弁82を閉にして、燃料電池30の燃料極31に改質ガスgを供給する。また、酸化剤ガスブロワ45を起動して空気極32に酸化剤ガスtを供給する。燃料極31に改質ガスgが供給され、空気極32に酸化剤ガスtが供給されると、改質ガスg中の水素と酸化剤ガスt中の酸素との電気化学的反応により燃料電池30は発電し発熱する。発電した電力はパワーコンディショナー35で交流電力に変換されて、電力需要(不図示)に向けて送電される。電気化学的反応に伴い燃料電池30で発生した熱は冷却水cに奪われ、典型的には熱需要(不図示)にて消費される。
燃料極31に供給される改質ガスg中の水素がすべて消費されるような条件で燃料電池30が運転されると、燃料極31で水素不足が発生し、燃料極31自体が損傷を受けるおそれがあるため、改質ガスg中の水素の利用率が所定の値(例えば75%)となるように制御される。この制御は、典型的には、燃料電池30の発電電流に基づいた消費酸素量に応じて空気極32に供給される酸化剤ガスtの流量が調節されることにより行われる。ゆえに、燃料極31から排出される燃料極オフガスpには水素が残存している。燃料極オフガスpは改質器20の燃焼部23へ導かれる。燃焼部23に導かれた燃料極オフガスpは、生成され始めの改質ガスgと入れ替わるように水素含有ガス供給管11に供給される。水素含有ガス供給管11に供給された燃料極オフガスpは水素含有ガスGhとして水素含有ガス供給口11hから、引き続き燃焼用空気Gaが燃料供給口12hから、それぞれ外套管13内側に導出され、点火装置(不図示)によって点火されて燃焼し、図1(d)に示すような火炎Fhを形成する。この燃焼の熱が改質部25における改質反応に必要な改質熱として利用される。他方、空気極32に供給された酸化剤ガスtのうち電気化学反応に利用されなかった酸素を含む空気極オフガスqは、空気極オフガス管55を介して系外へと排出される。
上述のように、改質熱を発生させるために燃焼装置10で炭化水素系燃料Gc又は水素含有ガスGhを燃焼させる際、着火失敗あるいは失火があったときに、速やかに燃料の供給を停止することが好ましい。燃焼装置10は、以下に説明するように、着火失敗あるいは失火があったときに速やかに燃料の供給を停止して、安全な運転を可能にしている。
ここで図3をさらに参照して、燃焼装置10の安全動作について説明する。図3は、燃焼装置10の安全動作を説明するフローチャートである。制御装置36は、燃料電池発電システム100が起動すると、上述(段落0041参照)のように開閉弁75を開にする(ST1)。次に制御部19は、燃料電池発電システム100の制御装置36から改質器20の運転状態についての信号を受信して、改質器20が起動工程にあるか否かを判断する(ST2)。ここで、起動工程とは、次の工程(ST3)である着火による改質器20の昇温開始から、改質ガスgの生成が開始されるまでの工程をいうこととする。また、改質ガスgが生成される工程を「改質ガス生成工程」ということとする。起動工程では、主に燃焼装置10が炭化水素系燃料Gcを燃焼させている。改質器20が起動工程にある場合は、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの上昇が所定の上昇率以上か否かを判断する(ST3)。この工程は、本発明の着火時に行う工程であり、燃焼装置10が着火したか否かを判断するものである。所定の上昇率は、例えば炭化水素系燃料Gcの燃焼装置10への投入開始から10秒間で100℃の温度上昇としてもよいが、これに限定されるものではなく、使用する炭化水素系燃料の種類や燃焼装置の具体的構成に応じて適宜決定するとよい。熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの上昇が所定の上昇率以上か否かを判断する工程(ST3)において所定の上昇率未満の場合(上述の例では、炭化水素系燃料Gcの燃焼装置10への投入開始から10秒間で100℃の温度上昇が見られなかった場合)は、着火に失敗したと判断し(ST10)、開閉弁75を閉にする(ST11)。
熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの上昇が所定の上昇率以上か否かを判断する工程(ST3)において、所定の上昇率以上(この場合着火があったと判断される)のときは、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの低下が第1の所定の低下率以上か否かを判断する(ST4)。ここでの判断は燃焼装置10着火後の失火の有無を検知しているため、第1の所定の低下率は、炭化水素系燃料Gcの燃焼により正常に形成された火炎Fcが失火によって消失したときの温度「低下」の割合をいうこととしている。したがって、温度変化がない場合や第1の所定の低下率に相当する変化率以上の温度「上昇」があった場合は本条件を満たさないこととなる。第1の所定の低下率は、例えば、10秒当たり40℃以上の温度低下としてもよいが、これに限定されるものではなく、使用する炭化水素系燃料の種類や燃焼装置の具体的構成に応じて適宜決定するとよい。熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの温度低下が第1の所定の低下率以上あった場合(所定の温度差以上の温度低下があった場合)は、燃焼装置10の失火があったと判断して(ST10)、開閉弁75を閉にする(ST11)。
熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの温度低下が第1の所定の低下率以上でない場合は、燃焼装置10の着火から所定時間が経過したか否かを判断する(ST5)。この所定時間は、典型的には改質器20の温度が定常運転時の温度になるまでに通常要する時間であり、例えば150秒と設定してもよいが、これに限定されるのもではなく適宜設定しうる。所定時間が経過していない場合は、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの低下が第1の所定の低下率以上か否かを判断する工程(ST4)に戻る。他方、所定時間を経過した場合は、熱電対18で検出した温度が第1の所定の温度以下か否かを判断する(ST6)。第1の所定の温度は、典型的には定常運転時の改質器20の温度よりも低い温度であり、例えば500℃としてもよいが、これに限定されるものではなく適宜決定してもよい。熱電対18で検出した温度が第1の所定の温度以下の場合は、燃焼装置10の失火があったと判断して(ST10)、開閉弁75を閉にする(ST11)。他方、第1の所定の温度を超える場合は、起動工程が完了したか否かを判断する(ST7)。起動工程が完了したか否かは、改質ガスgの生成が開始されたか否かで判断する。なお、上述(段落0042参照)のように、改質部25の予熱がなされた時点(典型的には定常運転時の温度に昇温した時点)でマスフローコントローラ71が開にされ、原料燃料mが改質部25に供給される。起動工程が完了していない場合は、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの低下が第1の所定の低下率以上か否かを判断する工程(ST4)に戻って上記のフローを繰り返し、起動工程が完了している場合は、改質器20が起動工程にあるか否かを判断する工程(ST2)に戻る。
改質器20が起動工程にあるか否かを判断する工程(ST2)において、起動工程になく定常運転時の場合は、熱電対18で検出した温度が第2の所定の温度以下か否かを判断する(ST8)。第2の所定の温度は、火炎Fhが形成されているときに少なくとも達している温度よりも低い温度であって、失火が検知できる温度であり、第1の所定の温度と同じ温度(例えば500℃)であってもよい。第2の所定の温度以下の場合は燃焼装置10に失火があったと判断し(ST10)、開閉弁75を閉にして(ST11)、改質部25への原料燃料mの供給を停止することにより改質ガスgの生成を停止して、外套管13内側への水素含有ガスGhの供給を停止する。
第2の所定の温度以下か否かを判断する工程(ST8)において第2の所定の温度以下でない場合は、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの低下が第2の所定の低下率以上か否かを判断する(ST9)。第2の所定の低下率は、水素含有ガスGhの燃焼により火炎Fcが形成されている状態が維持している場合に変動しうる温度の範囲を超えた温度低下率であり、第1の所定の低下率(例えば10秒当たり40℃以上の温度降下)と同じであってもよい。低下率が第2の所定の低下率以上でない場合、水素含有ガスGhが正常に燃焼を続けていることとなり、この場合は、再び改質器20が起動工程にあるか否かを判断する工程(ST2)に戻る。他方、低下率が第2の所定の低下率以上の場合は燃焼装置10に失火があったと判断し(ST10)、開閉弁75を閉にして(ST11)、改質部25への原料燃料mの供給を停止することにより改質ガスgの生成を停止して、外套管13内側への水素含有ガスGhの供給を停止する。なお、熱電対18で検出した温度が第2の所定の温度以下か否かを判断する工程(ST8)と、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの低下が第2の所定の低下率以上か否かを判断する工程(ST9)とは、順序が逆であってもよい。熱電対18で検出した温度が第2の所定の温度以下か否かを判断する工程(ST8)及び熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの低下が第2の所定の低下率以上か否かを判断する工程(ST9)は、改質ガス生成工程において行われる判断となる。開閉弁75が閉になったら、次に改質器20を起動させるまでの間に制御部19をリセットすることで(ST12)、再び燃焼装置10の起動が可能になる。
以上のように、本発明によれば、水素含有ガスのように燃焼時に生成されるイオンの量が少ない燃料を用いる場合にも、燃焼装置10における着火の失敗あるいは失火をいち早く検知して、着火失敗又は失火が生じたときに改質器20の運転を停止することができる。また、以上の説明では、着火失敗又は失火の検知を、熱電対18で検出した温度の単位時間当たりの変化(温度勾配)に基づく判断(ST3、ST4、ST9)と、熱電対18で検出した温度が第1又は第2の所定温度以下か否かのように温度閾値に基づく判断(ST6、ST8)とを同時に行うこととしたが、いずれか一方の判断に基づくこととしてもよい。この場合の着火失敗又は失火の判断において、温度勾配に基づいて判断する場合(ST3、ST4、ST9)は、着火失敗又は失火が生じたか否かを短時間(例えば10秒程度)で検知することができる。他方、温度閾値に基づいて失火が生じたか否かを判断する場合(ST6、ST8)は、温度勾配に基づいて判断する場合のようにソフト処理を用いた演算処理を要さず、ハード論理回路のみの構成で判断することができるので燃料電池発電システム100の安全性を向上させることができる。また、着火失敗又は失火を、温度勾配に基づいて判断する場合の迅速性と温度閾値に基づいて判断する場合の信頼性との利害得失を考慮して、主として温度勾配に基づいて判断することにより迅速性を求めつつ、温度閾値に基づく判断をバックアップとして備えることにより信頼性を確保するように構成してもよい。
以上の説明では、燃料電池30が固体高分子型燃料電池として説明したが、りん酸型燃料電池等の固体高分子型燃料電池以外の燃料電池であってもよい。しかしながら、固体高分子型燃料電池とすると、比較的低温で運転することができ、装置を小型化できるので、一般家庭等に設置するのに適している。
本発明の実施の形態に係る燃焼装置を説明する図である。(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は炭化水素系燃料を燃焼させた場合の火炎を示した状態の部分縦断面図、(d)は水素含有ガスを燃焼させた場合の火炎を示した状態の部分縦断面図である。 燃料電池発電システムを示す系統図である。 燃焼装置の安全動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 燃焼装置
11 水素含有ガス供給管
11h 水素含有ガス供給口
12 燃料供給管
12h 燃料供給口
18 熱電対(温度検出手段)
18a 温度検出部
19 制御部
20 改質器
22 原料燃料導入管
30 燃料電池
100 燃料電池発電システム
g 改質ガス
t 酸化剤ガス
Fc 火炎(炭化水素系燃料燃焼時)
Fh 火炎(水素含有ガス燃焼時)
Gc 炭化水素系燃料
Gh 水素含有ガス

Claims (6)

  1. 水素を含有する水素含有ガスを導出する水素含有ガス供給口が形成された水素含有ガス供給管と;
    前記水素含有ガス供給管の外周部に炭化水素系燃料を供給する、燃料供給口が形成された燃料供給管と;
    前記水素含有ガス供給口から導出された水素含有ガスが燃焼したときに形成される火炎の温度及び前記燃料供給口から導出された炭化水素系燃料が燃焼したときに形成される火炎の温度を検出する温度検出手段とを備える;
    燃焼装置。
  2. 前記温度検出手段が温度検出部を有し、該温度検出部が、前記炭化水素系燃料が燃焼したときに形成される火炎の外縁部の近傍に位置するように配設された;
    請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記温度検出手段で検出した温度に基づいて、前記水素含有ガスの前記水素含有ガス供給口からの導出及び前記炭化水素系燃料の前記燃料供給口からの導出を停止する制御部を備える;
    請求項1又は請求項2に記載の燃焼装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃焼装置と;
    原料燃料を導入する原料燃料導入管とを備え;
    前記原料燃料を、前記燃焼装置で発生した熱を用いて改質し、水素に富む改質ガスを生成するように構成された;
    改質器。
  5. 請求項4に記載の改質器と;
    前記改質ガスと、酸素を含有する酸化剤ガスとを導入し、電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える;
    燃料電池発電システム。
  6. 改質器の運転状況を把握する工程と;
    前記改質器における燃焼温度を検出する工程と;
    前記改質器の運転が着火時の場合、前記検出した燃焼温度の上昇率が所定の上昇率未満のときに前記改質器を停止する工程と;
    前記改質器の運転が起動時の場合、前記検出した燃焼温度が第1の所定の温度以下及び前記検出した燃焼温度の低下率が第1の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに前記改質器を停止する工程と;
    前記改質器の運転が定常運転時の場合、前記検出した燃焼温度が第2の所定の温度以下及び前記検出した燃焼温度の低下率が第2の所定の低下率以上の少なくとも一方の条件を満たすときに前記改質器を停止する工程とを備える;
    改質器の運転方法。
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