JP5537218B2 - 燃料電池システム、及び、燃料電池システムの起動方法 - Google Patents

燃料電池システム、及び、燃料電池システムの起動方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池システムの起動時の制御技術に関する。
燃料電池は、負荷をつながない状態で発電がなされると開回路電圧(OCV)の増大により劣化し、また、反応ガスが不足する状態で大きな負荷をつないで強制的に電流が流れることによっても劣化する。
そこで、燃料電池の起動時には、燃料電池に放電抵抗を接続することで、微弱な電流を流して電圧を下げ、その後、外部負荷に接続するようにしている(特許文献1参照)。
特開平10−284104号公報
しかしながら、燃料電池の起動時にすぐさま放電抵抗を接続すると、燃料電池への水素の供給が不十分な状態で電流を引き始める場合があり、その場合は、電圧が立たず、起動に失敗することがあった。
また、放電抵抗接続後に電圧が立たない場合は、一度放電抵抗の接続を止め、電圧上昇を待ってリトライせざるを得ず、煩雑な制御となる。しかも、リトライ待ちのタイミングで電圧が立ちすぎると、OCV状態であるため、燃料電池の劣化の原因となる。
本発明は、このような実状に鑑み、起動時の放電抵抗の接続タイミングを適正化することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、炭化水素系燃料等の水素含有燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質装置と、アノード側に前記改質装置からの改質ガスが供給され、カソード側に空気が供給されることで、発電する燃料電池と、前記改質装置での改質用熱源となり、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後は、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを燃焼させて燃焼熱を得るバーナーと、前記燃料電池の起動時で外部負荷接続前に前記燃料電池に接続される放電抵抗と、を備える燃料電池システムにおいて、前記燃料電池への改質ガスの供給開始後に、前記バーナーでの前記オフガスの着火を検知し、この着火検知と同時に、前記燃料電池に前記放電抵抗を接続する構成とする。
又は、本発明は、同上の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池への改質ガスの供給開始後の前記バーナーでの前記オフガスの着火タイミングを学習し、学習した着火タイミングに基づいて前記放電抵抗の接続タイミングを設定し、設定された接続タイミングにて前記燃料電池に前記放電抵抗を接続する構成とする。
改質装置からの改質ガスは、燃料電池に供給された後、未反応水素を含むオフガスとなってアノード出口から排出され、バーナーへ供給される。従って、バーナーに供給されたオフガスが着火に至るときには、燃料電池に改質ガス中の水素が十分に供給されている。このため、バーナーでのオフガスの着火を検知し、この着火検知に基づくタイミングで燃料電池に放電抵抗を接続することで、燃料電池に水素が十分に供給されているタイミングで放電抵抗を接続できる。
従って、本発明によれば、放電抵抗を接続した際に、燃料電池にて水素が不足していて、起動失敗となる頻度を低減できる。また、起動リトライ時のOCV状態を経ることが少なくなるので、燃料電池の劣化を軽減できる。
本発明の一実施形態を示す燃料電池システムの概略構成図 起動時制御のフローチャート オフガス着火検知ルーチンのフローチャート 他の実施形態での起動時制御のフローチャート 学習制御ルーチンのフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す燃料電池システムの概略構成図である。
本実施形態の燃料電池システムは、家庭用(定置式)の燃料電池システムであり、主に、炭化水素系燃料(例えば都市ガス、LPG、灯油など)を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質装置1と、改質装置1から供給される改質ガス中の水素と空気供給系(エアポンプ13など)から供給される空気中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池6と備えて構成される。
改質装置1は、炭化水素系燃料を改質触媒を用いて水蒸気供給下で改質により水素(H2、CO2を含む水素リッチな改質ガス)を生成する改質部を主体として構成される。また、改質反応(吸熱反応)のための改質部加熱用のバーナー(燃焼器)2を備える。改質装置1への炭化水素系燃料の供給は必要により燃料ポンプ3を用いバルブ4を介してなされる。また、別のバルブ5により改質前の炭化水素系燃料をバーナー2に供給可能としている。但し、バーナー2の燃料は、後述のように、起動の進行に伴って切り替えられる。
図示は省略するが、改質装置1は、この他、改質部の上流側に設けられて、改質前の炭化水素系燃料に含まれる硫黄化合物を吸着剤を用いて吸着除去又は脱硫触媒を用いて変換除去する脱硫部を備える。また、改質部の下流側に設けられて、改質ガス中の副生COをシフト触媒により残留水蒸気と反応させてCO2とH2に変えるCOシフト反応器と、シフト反応後のガス中にわずかながら残存するCOを選択酸化触媒を用いて空気供給下で選択的に酸化してCO2に変えるCO選択酸化器と、を備える。
燃料電池6は、水素リッチな改質ガスが供給されるアノード7と空気供給系から空気が供給されるカソード8とが電解質層を挟んで重ね合わされて構成される発電セルを主要な構成要素とするものであり、また、複数の発電セルが多段に積層されたスタック構造とされている。
燃料電池6の各発電セルは、改質ガス中の水素と空気中の酸素との電気化学反応により化学エネルギーを電気エネルギーに変換する。すなわち、各発電セルのアノード7では、改質ガス中の水素が水素イオンと電子とに解離する反応が起き、水素イオンは電解質層を通り、電子は外部回路を通って電力を発生させ、カソード8側にそれぞれ移動する。一方、カソード8では、空気供給系から供給された空気中の酸素と前記水素イオン及び電子が反応して水が生成され、外部に排出される。尚、燃料電池6の電解質層としては、一般に固体高分子形の電解質層用いるが、他の形式の電解質層を用いてもよい。
改質ガスの供給系は、メイン経路(通路9a、9b)と、バイパス経路(通路10)と、これらの経路を選択的に切り替える経路切替手段(バルブ11、12)とから構成される。
メイン経路は、改質装置1から燃料電池6のアノード7入口に接続される通路9aと、アノード7出口からバーナー2に接続される通路9bとを含み、改質装置1からの改質ガスを燃料電池6に供給し、燃料電池6のアノード7出口から排出される未反応水素を含むオフガスをバーナー2に供給する。
バイパス経路は、通路9aと通路9bとを接続する通路10を含み、改質装置1からの改質ガスを燃料電池6をバイパスしてバーナー2へ供給する。
経路切替手段は、メイン経路(9a、9b)とバイパス経路(10)とを選択的に切り替えるもので、本実施形態においては、通路9aに介装されたメインバルブ11と、通路10に介装されたバイパスバルブ12とから構成される。
従って、バーナー2には、メイン経路(9a、9b)の選択による燃料電池6への改質ガスの供給開始後は、燃料電池6からアノードオフガスが供給されるが、それ以前は、バイパス経路(10)の選択により、改質ガスの供給が可能となっている。これにより、バーナー2の燃料は、起動の進行に伴って、改質前の炭化水素系燃料、改質ガス、アノードオフガスの順で変化させる。
空気供給系は、燃料電池6の各発電セルのカソード8に酸化剤ガスとして空気を供給するものであり、例えば、空気供給源としてエアポンプ13を備え、このエアポンプ13からの通路14aをカソード8入口に接続し、この通路14aを介してカソード8に空気を供給する。そして、カソード8出口には排気用の通路14bを接続してある。
尚、図示は省略したが、炭化水素燃料の供給系、改質ガスの供給系、及び、空気供給系には、必要により、供給流量を制御する制御弁や供給圧力を調整する調圧弁等が設けられる。
燃料電池6の出力側には、燃料電池6で発生した直流電力を電圧変換して取り出すDC/DCコンバータ15と、直流電力を交流電力に変換するDC/ACインバータ16とが設けられ、DC/ACインバータ16の出力側に外部負荷17が接続される。
ここで、DC/DCコンバータ15とDC/ACインバータ16との間にスイッチ18を介在させて外部負荷17の接続を制御可能としている。
また、DC/DCコンバータ15の出力側にスイッチ19を介して放電抵抗20を接続可能としてある。
制御装置21は、要求発電量に応じて、実発電量を検出しつつ、燃料電池6の発電量を制御するものであり、発電量の制御のため、燃料電池6に対する改質ガス供給量や空気供給量の制御、改質装置1に対する燃料供給量(及び水供給量)の制御を含む、システム各部の制御を行うものである。従って、制御装置21には、システム各部より各種情報(燃料電池6の出力電圧を含む)が入力されている。また、バーナー2内に燃焼温度を検出する温度センサ22が設けられ、その信号も制御装置21に入力されている。
制御装置21はまた、バーナー2に対する燃料切替制御を含む、システム起動時の制御をも担う。この制御装置21に起動時の放電抵抗20及び外部負荷17の接続制御の機能を持たせている(接続制御部23)。
従って、前記スイッチ18、19のオン・オフは制御装置21中の接続制御部23により制御され、この制御には、バーナー2内に設けた温度センサ22からの信号の他、燃料電池6の出力電圧などが用いられる。
尚、本実施形態の燃料電池システムは家庭用であるので、燃料電池6において発電に伴って発生する熱を回収して給湯に用いる給湯ユニット(貯湯槽等を含む)が一体的に設けられ、コージェネレーションシステムが構築されるが、図示は省略した。
次に前記制御装置21による燃料電池システムの起動時の制御について説明する。
図2は起動時制御のフローチャートである。本制御は、例えばシステム起動スイッチ(図示せず)の投入によって開始される。
S1では、バーナー2への炭化水素系燃料の供給を開始する。すなわち、バルブ5を開き、改質前の炭化水素系燃料をバーナー2へ供給して、着火燃焼させ、改質に必要な熱(改質熱)を得る。尚、フローでは省略したが、バーナー2への燃料供給時には同時に燃焼用の空気を供給する。また、燃料の供給開始時は、連続して点火動作を行うことができるイグナイタ等の点火装置(図示せず)を用いて火花点火を行い、温度センサ22からの信号に基づく着火検知後に火花点火を停止する。
S2では、改質装置1への炭化水素系燃料の供給を開始する。すなわち、改質装置1の昇温後、バルブ4を開き、炭化水素系燃料を改質装置1へ供給して、水素リッチな改質ガスの生成を開始する。尚、フローでは省略したが、改質装置1への燃料供給開始に先立って改質装置1への改質用水の供給を開始し、水蒸気改質を可能とする。
S3では、バーナー2への炭化水素系燃料の供給を停止し、改質ガスをバーナー2へ供給する。すなわち、改質装置1から改質ガスが生成されるタイミングで、バルブ5を閉じて、改質前の炭化水素系燃料のバーナー2への供給を停止し、これとほぼ同時に、通路10のバイパスバルブ12を開いて、バイパス経路を選択的に開通させ、改質装置1からの改質ガスをバーナー2へ供給する。このときもバーナー2での改質ガスの着火が検知されるまで、点火装置を用いて火花点火を行う。
S4では、バーナー2への改質ガスの供給を停止し、改質ガスを燃料電池6へ供給し、アノードオフガスをバーナー2へ供給する。すなわち、バーナー2での改質ガスの着火検知後、改質ガス組成が安定するのを待ってから、通路10のバイパスバルブ12を閉じて、改質ガスのバーナー2への供給を停止し、これと同時に、通路9aのメインバルブ11を開いて、メイン経路を選択的に開通させ、改質装置1からの改質ガスを燃料電池6のアノード7に供給し、アノード7出口からのオフガスを通路9bによりバーナー2へ供給する。このときもバーナー2でのオフガスの着火が検知されるまで、点火装置を用いて火花点火を行う。また、改質装置1から燃料電池6のアノード7への改質ガスの供給開始に伴い、適当なタイミングで、エアポンプ13による燃料電池6のカソード8への空気供給を開始する。
S5では、燃料電池6への改質ガスの供給開始後の放電抵抗20の接続制御のため、バーナー2でのオフガスの着火を検知する。オフガスの着火検知方法(着火検知手段)については後に図3で説明する。ここで、バーナー2にてアノードオフガスの着火が検知されるということは、バーナー2に燃焼に十分な量の水素が供給され、上流側の燃料電池6のアノード7に発電に十分な量の水素が供給されていると見ることができるので、バーナー2でのオフガスの着火を検知すると、S6へ進む。
S6では、スイッチ19をオンにして、燃料電池6の出力側に放電抵抗20を接続する。これにより、燃料電池6にて発電が開始されても、OCV状態を回避でき、OCV状態による燃料電池6の劣化を防止できる。また、放電抵抗20を接続した際に、燃料電池6にて水素が不足していると、電圧が立たず、起動失敗となるが、このような事態も防止でき、起動失敗後のリトライも大幅に減少するので、リトライ時のOCV状態を経ることもほとんどなくなる。
S7では、燃料電池6の出力電圧を監視して、出力電圧が外部負荷を接続可能な所定電圧V2を超えるのを待ち、出力電圧>V2となったときに、S8へ進む。
S8では、スイッチ18をオンにして、燃料電池1に外部負荷17を接続する。そして、これと同時に、スイッチ19をオフにして、放電抵抗20の接続を遮断する。
尚、フローでは省略したが、放電抵抗20の接続後、燃料電池6の出力電圧が下限側の所定電圧V1(V1<V2)を下回ったときには、放電抵抗20の接続を一旦遮断し、電圧上昇を待ってリトライする。但し、本制御により、リトライは少なくなる。
図3はオフガスの着火検知方法(着火検知手段)について説明するためのオフガス着火検知ルーチンのフローチャートである。本ルーチンでは、バーナー2内に設けた温度センサ22により検出されるバーナー2の燃焼温度(バーナー温度)に基づいて、着火検知を行うようにしている。
S11では、改質ガスの燃料電池6への供給開始後(又は改質ガスのバーナー2への供給停止後)、バーナー温度が低下した後に、再上昇したか否かを判定する。具体的には、改質ガスの燃料電池6への供給開始後から、周期的なサンプルタイミングで、バーナー温度を検出して、最低値を記憶していく一方、検出値と最低値とを比較する。そして、検出値−最低値>所定値となった場合に、オフガスの着火を検知する。これは、燃料の切り替えにより一旦失火状態となり、再着火により温度上昇した場合を想定している。
S12では、改質ガスの燃料電池6への供給開始後(又は改質ガスのバーナー2への供給停止後)、所定時間以上、所定値以上のバーナー温度を維持したか否かを判定する。すなわち、所定時間以上、所定値以上のバーナー温度を維持した場合は、所定時間経過した時点で、オフガスの着火を検知する。これは、燃料の切り替えがスムーズに行われ、失火することなく、燃焼を継続した場合を想定している。尚、燃料の切り替え過程で2種の燃料が混在するようにオーバーラップ期間を長くすれば、失火の恐れはないが、オーバーラップ期間は燃焼エネルギーが過多となって、改質装置1各部の劣化を招くことがあり、これを長くすることは好ましくない。
S11又はS12のいずれかでYESの場合は、S13へ進み、オフガスの着火を検知して、フラグを立てる等の処理を行う。
尚、本実施形態では、バーナー2内に設けた温度センサ22により着火検知を行うようにしているが、フレームロッド(炎検出器)を用いて着火検知を行うようにしてもよく、着火検知方法(着火検知手段)は限定されるものではない。
本実施形態によれば、燃料電池6への改質ガスの供給開始後に、バーナー2でのアノードオフガスの着火を検知し、この着火検知に基づくタイミングで、燃料電池6に放電抵抗20を接続することにより、燃料電池6に水素が十分に供給されているタイミングで放電抵抗20を接続でき、放電抵抗20を接続した際に、燃料電池6にて水素が不足していて、起動失敗となる頻度を低減できる。また、起動リトライ時のOCV状態を経ることが少なくなるので、燃料電池6の劣化を軽減できる。
また、本実施形態によれば、放電抵抗20の接続後は、燃料電池6の出力電圧が所定電圧V2を超えたときに、燃料電池6に放電抵抗20に代えて外部負荷17を接続することにより、外部負荷17の接続タイミングも適正化することができる。
また、本実施形態によれば、改質装置1からの改質ガスを燃料電池6に供給し、燃料電池6のアノード7出口から排出されるオフガスをバーナー2へ供給するメイン経路(通路9a、9b)と、改質装置1からの改質ガスを燃料電池6をバイパスしてバーナー2へ供給するバイパス経路(通路10)と、これらの経路を選択的に切り替える経路切替手段(メインバルブ11及びバイパスバルブ12)と、を備える燃料電池システムにおいて、前記メイン経路の選択による燃料電池6への改質ガスの供給開始を起点として、バーナー2でのオフガスの着火タイミングを検知し、これに基づいて放電抵抗20の接続タイミングを決定することで、上記システムにおける放電抵抗20の接続タイミングをより適正化することができる。
また、本実施形態によれば、着火検知と同時に、燃料電池6に放電抵抗20を接続することにより、制御の複雑化を回避することができる。ここでいう「着火検知と同時」とは、着火検知をトリガとして放電抵抗接続を指令することを意味し、制御遅れや動作遅れにより、着火検知から所定の遅れを持って放電抵抗の接続がなされのを排除する趣旨ではない。また、必ずしも、着火と同時のタイミングでなくてもよく、着火検知に対し一定の時間差を持たせたタイミングで放電抵抗接続(指令)を行うようにしてもよい。
次に本発明の他の実施形態について説明する。
図2及び図3のフローチャートに示される実施形態では、バーナー2でのアノードオフガスの着火を検知し、着火検知と同時に、燃料電池6に放電抵抗20を接続していたが、本実施形態(図4及び図5のフローチャート)では、着火タイミングを学習し、学習した着火タイミングに基づいて接続タイミングを設定するようにしている。
図4は本実施形態での起動時制御のフローチャートであり、図2のフローとS5’の部分のみが異なる。
すなわち、図2のS5では、燃料電池6への改質ガスの供給開始後の放電抵抗20の接続制御のため、バーナー2でのオフガスの着火を検知し、バーナー2でのオフガスの着火を検知すると、S6へ進むようにしているが、図4のS5’では、燃料電池6への改質ガスの供給開始後の放電抵抗20の接続制御のため、図5の学習制御ルーチンにより算出・記憶されている時間Tbを読込み、燃料電池6への改質ガスの供給開始から、Tb時間経過したか否かを判定し、Tb時間経過した時点で、S6へ進むようにしている。
図5は学習制御ルーチンのフローチャートである。
S21では、改質ガスの燃料電池6への供給開始(図4のフローのS4)と同時に、計時用のタイマーをスタートさせる。
S22では、図2のS5と同様、改質ガスの燃料電池6への供給開始後の、バーナー2でのオフガスの着火を検知する。オフガスの着火検知方法(着火検知手段)については図3で説明した方法を用いればよい。ここで、バーナー2でのオフガスの着火を検知すると、S23へ進む。
S23では、このときのタイマー値を時間Taに格納し、着火タイミング(改質ガスの燃料電池6への供給開始からバーナー2でのオフガスの着火までの時間)Taを得る。
S24では、着火タイミング(改質ガスの燃料電池6への供給開始からバーナー2でのオフガスの着火までの時間)Taを平均化処理する。
例えば、時系列的に検出される最新のn個の着火タイミング(時間)をTa1、Ta2、・・・、Tanとすると(例えばシフトレジスタを用いて記憶)、
平均化Ta=(Ta1+Ta2+・・・+Tan)/n
として算出する。
又は、加重平均処理(前回までの平均化Taと今回のTaとの加重平均をとって、平均化Taを更新する処理)を用い、
平均化Ta=平均化Ta×(1−F)+Ta×F
(Fは重み付け係数で、0<F<1)
として算出する。
S25では、学習した着火タイミングである平均化Taから所定値(例えば3秒)を減算して、接続タイミングTb=平均化Ta−所定値を求め、記憶する。このとき、所定値は、平均化Taより小さい値とする。例えば、オフガスがアノード7出口からバーナー2に到達するまでに要する時間以下を所定値として設定することができる。
ここで、S21〜S24の部分が着火検知手段を含む着火タイミング学習手段に相当し、S25の部分が接続タイミング設定手段に相当する。
従って、図4のフローのS5’では、この接続タイミング(時間)Tbを読込み、燃料電池6への改質ガスの供給開始から、Tb時間経過したか否かを判定し、Tb時間経過した時点(接続タイミングとなった時点)で、S6へ進み、スイッチ19をオンにして、燃料電池6の出力側に放電抵抗20を接続する。
すなわち、バーナー2にてアノードオフガスの着火が検知されるということは、バーナー2に燃焼に十分な量の水素が供給され、上流側の燃料電池6のアノード7に発電に十分な量の水素が供給されていると見ることができるが、経験的に、バーナー2にてアノードオフガスの着火が検知される数秒前に、上流側の燃料電池6のアノード7に発電に十分な量の水素が供給されていると見ることができる場合は、着火タイミング(改質ガスの燃料電池6への供給開始からバーナー2でのオフガスの着火までの時間)Taを学習し、学習した着火タイミングTaに基づいて、接続タイミングTbを設定することで、着火前の最適タイミングで、放電抵抗20の接続を行う。
特に本実施形態によれば、燃料電池6への改質ガスの供給開始後の着火タイミング(Ta)を学習し、学習した着火タイミング(Ta)に基づいて放電抵抗20の接続タイミング(Tb)を設定し、設定された接続タイミング(Tb)にて燃料電池6に放電抵抗20を接続することにより、最適な接続タイミングが着火タイミングとの間に所定の時間差を有する場合などにも、好適に対処可能となる。
また、特に本実施形態によれば、放電抵抗20の接続タイミング(Tb)を、学習した着火タイミング(Ta)より予め定めた時間早いタイミングに設定することにより、着火前のタイミングでの放電抵抗20の接続が可能となる。但し、状況によって着火後のタイミングでの接続が最適となる場合に、着火検知より一定時間遅らせて接続することを排除するものではない。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 改質装置
2 バーナー
3 燃料ポンプ
4 バルブ
5 バルブ
6 燃料電池
7 アノード
8 カソード
9a、9b 通路(メイン経路)
10 通路(バイパス経路)
11 メインバルブ(経路切替手段)
12 バイパスバルブ(経路切替手段)
13 エアポンプ
14a、14b 通路
15 DC/DCコンバータ
16 DC/ACインバータ
17 外部負荷
18 スイッチ
19 スイッチ
20 放電抵抗
21 制御装置
22 温度センサ
23 接続制御部

Claims (10)

  1. 水素含有燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質装置と、
    アノード側に前記改質装置からの改質ガスが供給され、カソード側に空気が供給されることで、発電する燃料電池と、
    前記改質装置での改質用熱源となり、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後は、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを燃焼させて燃焼熱を得るバーナーと、
    前記燃料電池の起動時で外部負荷接続前に前記燃料電池に接続される放電抵抗と、
    を備える、燃料電池システムであって、
    前記燃料電池への改質ガスの供給開始後の前記バーナーでの前記オフガスの着火を検知する着火検知手段を有し、この着火検知と同時に、前記燃料電池に前記放電抵抗を接続する接続制御部を設けたことを特徴とする、燃料電池システム。
  2. 水素含有燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質装置と、
    アノード側に前記改質装置からの改質ガスが供給され、カソード側に空気が供給されることで、発電する燃料電池と、
    前記改質装置での改質用熱源となり、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後は、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを燃焼させて燃焼熱を得るバーナーと、
    前記燃料電池の起動時で外部負荷接続前に前記燃料電池に接続される放電抵抗と、
    を備える、燃料電池システムであって、
    前記燃料電池への改質ガスの供給開始後の前記バーナーでの前記オフガスの着火を検知する着火検知手段と、この着火検知手段により検知される前記燃料電池への改質ガスの供給開始後の着火タイミングを学習する着火タイミング学習手段と、学習した着火タイミングに基づいて前記放電抵抗の接続タイミングを設定する接続タイミング設定手段とを有し、設定された接続タイミングにて前記燃料電池に前記放電抵抗を接続する接続制御部を設けたことを特徴とする、燃料電池システム。
  3. 前記接続タイミング設定手段は、前記放電抵抗の接続タイミングを、学習した着火タイミングより予め定めた時間早いタイミングに設定することを特徴とする、請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記接続制御部は、前記放電抵抗の接続後、前記燃料電池の出力電圧が所定電圧を超えたときに、前記燃料電池に前記放電抵抗に代えて外部負荷を接続することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池システムは、
    前記改質装置からの改質ガスを前記燃料電池に供給し、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを前記バーナーへ供給するメイン経路と、
    前記改質装置からの改質ガスを前記燃料電池をバイパスして前記バーナーへ供給するバイパス経路と、
    これらの経路を選択的に切り替える経路切替手段と、
    を含んで構成され、
    前記接続制御部は、前記バーナーに前記バイパス経路を通じて改質ガスを供給している状態から、前記経路切替手段により前記メイン経路を選択することで、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後に、前記バーナーでの前記オフガスの着火を検知することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  6. 水素含有燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質装置と、アノード側に前記改質装置からの改質ガスが供給され、カソード側に空気が供給されることで、発電する燃料電池と、前記改質装置での改質用熱源となり、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後は、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを燃焼させて燃焼熱を得るバーナーと、を備える、燃料電池システムの起動時に、
    前記燃料電池に外部負荷を接続する前に、前記燃料電池に放電抵抗を接続する、燃料電池システムの起動方法であって、
    前記燃料電池への改質ガスの供給開始後に、前記バーナーでの前記オフガスの着火を検知し、この着火検知と同時に、前記燃料電池に前記放電抵抗を接続することを特徴とする、燃料電池システムの起動方法。
  7. 水素含有燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質装置と、アノード側に前記改質装置からの改質ガスが供給され、カソード側に空気が供給されることで、発電する燃料電池と、前記改質装置での改質用熱源となり、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後は、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを燃焼させて燃焼熱を得るバーナーと、を備える、燃料電池システムの起動時に、
    前記燃料電池に外部負荷を接続する前に、前記燃料電池に放電抵抗を接続する、燃料電池システムの起動方法であって、
    前記燃料電池への改質ガスの供給開始後の前記バーナーでの前記オフガスの着火タイミングを学習し、学習した着火タイミングに基づいて前記放電抵抗の接続タイミングを設定し、設定された接続タイミングにて前記燃料電池に前記放電抵抗を接続することを特徴とする、燃料電池システムの起動方法。
  8. 前記放電抵抗の接続タイミングは、学習した着火タイミングより予め定めた時間早いタイミングに設定することを特徴とする、請求項7記載の燃料電池システムの起動方法。
  9. 前記放電抵抗の接続後は、前記燃料電池の出力電圧が所定電圧を超えたときに、前記燃料電池に前記放電抵抗に代えて外部負荷を接続することを特徴とする、請求項6〜請求項8のいずれか1つに記載の燃料電池システムの起動方法。
  10. 前記燃料電池システムは、前記改質装置からの改質ガスを前記燃料電池に供給し、前記燃料電池のアノード出口から排出されるオフガスを前記バーナーへ供給するメイン経路と、前記改質装置からの改質ガスを前記燃料電池をバイパスして前記バーナーへ供給するバイパス経路と、これらの経路を選択的に切り替える経路切替手段と、を含んで構成され、
    前記バーナーに前記バイパス経路を通じて改質ガスを供給している状態から、前記経路切替手段により前記メイン経路を選択することで、前記燃料電池への改質ガスの供給を開始した後に、前記バーナーでの前記オフガスの着火を検知することを特徴とする、請求項6〜請求項9のいずれか1つに記載の燃料電池システムの起動方法。
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