JP2008010369A - 燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システムの起動方法および燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】PGバーナを設けず、発電までの起動時間を短縮して省エネを図り、触媒の劣化の抑制、触媒の寿命の向上を図れる燃料電池システムの起動方法および燃料電池システムの提供。
【解決手段】起動時に燃焼手段27で所定量の燃料を燃焼して、改質器20を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、加熱手段50、51を動作させて、CO低減手段34を低減反応が行える第二の所定の温度に昇温し、CO低減手段34が第二の所定の温度になった後に、水供給手段24により水を改質器20に供給し、水を供給してから所定時間が経過した後に、燃料供給手段22により燃料を改質器20に供給して改質ガスを発生させ、CO低減手段34により改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減して燃料電池28に供給し、燃料電池28から排出される未反応ガスを燃焼手段27に供給して燃焼させる燃料電池システムGSの起動方法により課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムの起動方法および燃料電池システムに関するものである。
近年、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどの炭化水素系燃料を原燃料として水素に改質する改質器(RF)と、改質ガスに含まれる一酸化炭素を変成するCO変成器(SH)と、一酸化炭素を除去するCO除去器(RM)と、一酸化炭素を除去した水素によって発電する燃料電池と、起動時や停止時に各反応器が安定するまで水素を燃焼するプロセスガスバーナとを備え、発電開始後は燃料電池から排出される未反応水素ガスを燃焼して前記改質器の改質反応に必要な熱量を供給する改質器用バーナを備えた小型電源としての燃料電池システムが提案されている。
図11は、従来の燃料電池システムのフローを示す系統図である(例えば、特許文献1参照)。
従来の燃料電池システムGSは、燃料を改質して改質ガスを発生させる改質器(RF)20と、改質器20に燃料を供給するための閉止弁1、閉止弁2、脱硫器21を連結した燃料供給手段22と、改質器20に水を供給するための閉止弁4、気化器23を連結した水供給手段24と、燃料供給手段22の閉止弁1と閉止弁2の間のラインから分岐して閉止弁3、調節弁25を経て第一の燃料を燃焼装置(バーナ)27へ供給して燃焼させ改質器20に熱を供給する第一の燃料供給ライン26と、燃料電池本体28での未反応ガスを第二の燃料として燃焼装置27へ供給して燃焼させ改質器20に熱を供給する第二の燃料供給ライン29と、燃焼装置27での燃焼時の火炎の有無を検知できる炎検知装置30と、燃焼装置27で燃料に点火するための点火装置31と、改質器20で改質された改質ガス中に含まれる一酸化炭素の濃度を低減するためのCO変成器(SH)32およびCO除去器(RM)33から成るCO低減手段34とを備えている。
38は燃焼手段27に燃焼用空気を送る燃焼用空気ラインであり、39は燃料電池本体28の空気極へ空気を供給する電気化学反応用空気ラインである。
改質ガス供給ライン35を経て燃料電池本体28の燃料極へ供給された改質ガスと電気化学反応用空気ライン39を経て燃料電池本体28の空気極へ供給された空気中の酸素との電気化学反応によって発電が行われる。
また、従来の燃料電池システムGSには、燃料電池本体28への改質ガス供給ライン35のCO除去器(RM)33と閉止弁5の間のラインから分岐したライン36の閉止弁6を経て安定した規定値に達していない改質ガスを供給して燃焼させるプロセスガスバーナ(PGバーナ)37が備えられている。
従来の燃料電池システムGSの起動時には、改質器20、CO変成器32、CO除去器33を経た改質ガスの組成が燃料電池本体28の運転に適した安定した規定値に達していないので、それが安定するまでは、このガスを燃料電池本体28に供給することができない。そこで、各反応器が安定するまでは、ガス組成が規定値に達していないガスをこのPGバーナ37に導いて燃焼させる。
40はPGバーナ37に燃焼用空気を送る燃焼用空気ラインである。
PGバーナ37には燃焼時の火炎の有無を検知できる炎検知装置41と、PGバーナ37で燃焼させる改質ガスに点火するための点火装置42が備えられている。
図12(イ)は、従来の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)20、CO変成器(SH)32、CO除去器(RM)33の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は閉止弁1〜6の開閉、点火装置31、42および炎検知装置30、41のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。
図13は、従来の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。
従来の燃料電池システムGSの起動時、点火装置31を動作させ、閉止弁1、3を開けると、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどの燃料ガスが燃料供給手段22の閉止弁1を経て第一の燃料供給ライン26の閉止弁3、調節弁25を経て燃焼装置(バーナ)27へ供給され、燃焼用空気ライン38を経て空気が供給されて燃焼する。その燃焼熱により改質器20は加熱されて温度が上昇する。
炎検知装置30を動作し、炎が検知されたら点火装置31を停止させる。そして、改質器20の温度が改質反応を行える第一の所定の温度(Trf)に達したら、閉止弁4を開けて水を供給し気化器23で蒸発させて水蒸気を改質器20へ供給する。そして水蒸気が改質器20内へ均一に供給されるように、第一の遅れ時間を持たせてから、燃料供給手段22の閉止弁2を開けて、燃料ガスを閉止弁1、2を経て脱硫器21へ供給し、ここで燃料ガスから硫黄成分が除去されて改質器20へ供給する。
改質器20における化学反応は吸熱反応であるので、燃焼用空気ライン38を経て空気を供給して、第一の燃料供給ライン26からの燃料ガスを燃焼して加熱しながら化学反応を継続させる。
そして改質器20で燃料ガスが改質されて水素、二酸化炭素、および一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。
この改質器20を経た改質ガスは、CO低減手段34のCO変成器32に供給され、ここでは改質ガスに含まれる一酸化炭素が二酸化炭素に変成される。
このCO変成器32を経た改質ガスは、CO低減手段34のCO除去器33に供給され、ここではCO変成器32を経た改質ガス中の未変成の一酸化炭素が例えば10ppm(容量)以下に低減される。
CO変成器32およびCO除去器33から成るCO低減手段34で行われる化学反応は発熱反応であるので、発熱反応の熱によりCO変成器32、CO除去器33の温度が上昇する。
しかし、起動時はCO低減手段34で処理された改質ガスの組成が燃料電池本体28の運転に適した安定した規定値に達していないので、それが安定するまでは、この改質ガスを燃料電池本体28に供給することができない。
そこで、各反応器が安定するまでは、閉止弁5を閉めガス組成が規定値に達していない改質ガスをライン36の閉止弁6を経てPGバーナ37に導いて、燃焼用空気ライン40を経て空気を導入し、点火装置42を動作させこの改質ガスをPGバーナ37て燃焼させる。炎検知装置41を動作し、炎が検知されたら点火装置42を停止させる。
そしてCO変成器32、CO除去器33の温度が上昇して、CO変成器32で改質ガスに含まれる一酸化炭素が二酸化炭素に充分に変成される第二の所定の温度(Tsh)(約150℃以上)になり、CO除去器33でCO変成器32を経た改質ガス中の未変成の一酸化炭素が例えば10ppm(容量)以下に低減される第二の所定の温度(Trm)(約100℃以上)になったら、ライン36の閉止弁6を閉め、改質ガス供給ライン35の閉止弁5を開けてこの改質ガスを燃料電池本体28の燃料極へ供給し、電気化学反応用空気ライン39から空気を燃料電池本体28の空気極へ供給し、電気化学反応によって発電を行う。炎検知装置41は停止する。
燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)は、第二の燃料ガスとして第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給して、点火装置31を動作して点火して燃焼し、その燃焼熱により改質器20を加熱しながら化学反応を継続させる。
そして第一の燃料供給ライン26の閉止弁3を閉じて第一の燃料供給ライン26から燃焼装置27への第一の燃料ガスの供給を停止する。
炎検知装置30は動作し続け、炎が検知されたら点火装置31を停止させる。
特開2005−174745
以上のような従来の燃料電池システムGSは、CO変成器32およびCO除去器33で行われる発熱反応の熱により、これらの反応器の温度を上昇させる構成であるので、これらの反応器が、改質ガスに含まれる一酸化炭素を二酸化炭素に充分に変成でき、変成されたガス中の未変成の一酸化炭素を充分に低減できる第二の所定の温度に達するまでに長時間を要し、その間、ガス組成が規定値に達していない改質ガスはPGバーナ37て燃焼させる必要があり、発電までの起動時間が例えば約70分と長くなる問題があった。
また、その間に第一の燃料ガスの消費が大きくなり不経済となる問題やPGバーナ37を備える必要があるためシステムが複雑化する問題もあった。
本発明の第1の目的は、燃料電池システムにPGバーナを設けることなく、改質器を改質反応を行える温度に急速に上昇させるとともに、CO変成器およびCO除去器から成るCO低減手段を加熱して温度を急速に上昇させて、発電までの起動時間を短縮し、そして改質器の加熱に用いる燃料ガスの消費を少なくし、触媒の劣化の抑制、触媒の寿命の向上を図れる燃料電池システムの起動方法であって、それにより省エネルギーを達成するとともに、システムの部品構成を簡素化でき、システムの小型化や低価格化などを可能にできる燃料電池システムの起動方法を提供することであり、
本発明の第2の目的は、そのような起動方法を制御して行うことができる燃料電池システムを提供することである。
前記課題を解決するための本発明の請求項1記載の燃料電池システムの起動方法は、燃料を改質して改質ガスを発生させる改質器と、前記改質器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記改質器に水を供給する水供給手段と、前記改質ガスに含まれる一酸化炭素の濃度を低減するCO低減手段と、前記改質ガスを用いて発電する燃料電池と、前記燃料を燃焼させて前記改質器に熱を供給する燃焼手段と、前記CO低減手段を加熱する加熱手段と、を備えた燃料電池システムの起動方法であって、
前記燃焼手段で所定量の前記燃料を燃焼して、前記改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、前記加熱手段を動作させて、前記CO低減手段を低減反応が行える第二の所定の温度に昇温し、
前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記水供給手段により前記水を前記改質器に供給し、
前記水を供給してから所定時間が経過した後に、前記燃料供給手段により前記燃料を前記改質器に供給して前記改質ガスを発生させ、前記CO低減手段により前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減して前記燃料電池に供給し、前記燃料電池から排出される未反応ガスを前記燃焼手段に供給して燃焼させる
ことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の燃料電池システムの起動方法は、請求項1記載の燃料電池システムの起動方法において、前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記燃料の前記燃焼手段への供給を停止するとともに、前記未反応ガスの点火動作を開始することを特徴とする。
本発明の請求項3記載の燃料電池システムの起動方法は、請求項1記載の燃料電池システムの起動方法において、前記燃料電池システムは、火炎温度の時間あたりの温度変化率を測定して火炎の有無を検知する炎検知手段をさらに備え、
前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記未反応ガスの点火動作を開始し、
前記炎検知手段により火炎が有ることを検知した後に、前記燃料の前記燃焼手段への供給を停止することを特徴とする。
本発明の請求項4記載の燃料電池システムは、燃料を改質して改質ガスを発生させる改質器と、前記改質器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記改質器に水を供給する水供給手段と、前記改質ガスに含まれる一酸化炭素の濃度を低減するCO低減手段と、前記改質ガスを用いて発電する燃料電池と、前記燃料を燃焼させて前記改質器に熱を供給する燃焼手段と、前記CO低減手段を加熱する加熱手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
前記燃焼手段で所定量の前記燃料を燃焼して、前記改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、前記加熱手段を動作させて、前記CO低減手段を低減反応が行える第二の所定の温度に昇温し、
前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記水供給手段により前記水を前記改質器に供給し、
前記水を供給してから所定時間が経過した後に、前記燃料供給手段により前記燃料を前記改質器に供給して前記改質ガスを発生させ、前記CO低減手段により前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減して前記燃料電池に供給し、前記燃料電池から排出される未反応ガスを前記燃焼手段に供給して燃焼させる制御を行う制御手段を備えることを特徴とする。
本発明の請求項1記載の燃料電池システムの起動方法は、燃料を改質して改質ガスを発生させる改質器と、前記改質器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記改質器に水を供給する水供給手段と、前記改質ガスに含まれる一酸化炭素の濃度を低減するCO低減手段と、前記改質ガスを用いて発電する燃料電池と、前記燃料を燃焼させて前記改質器に熱を供給する燃焼手段と、前記CO低減手段を加熱する加熱手段と、を備えた燃料電池システムの起動方法であって、
前記燃焼手段で所定量の前記燃料を燃焼して、前記改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、前記加熱手段を動作させて、前記CO低減手段を低減反応が行える第二の所定の温度に昇温し、
前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記水供給手段により前記水を前記改質器に供給し、
前記水を供給してから所定時間が経過した後に、前記燃料供給手段により前記燃料を前記改質器に供給して前記改質ガスを発生させ、前記CO低減手段により前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減して前記燃料電池に供給し、前記燃料電池から排出される未反応ガスを前記燃焼手段に供給して燃焼させることを特徴とするものであり、
前記燃焼手段で所定量の前記燃料を燃焼して、前記改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、前記加熱手段を動作させて、低減反応が行える第二の所定の温度に急速に昇温するので、第二の所定の温度に達するまでの時間を短縮でき、そして発電までの起動時間を大幅に短縮できるので、前記燃料の消費を少なくでき、省エネ効果が大きく、触媒の劣化の抑制、触媒の寿命の向上を図ることができるとともに、PGバーナを設ける必要がなくなるので、システムの部品構成を簡素化でき、システムの小型化や低価格化が可能となるという顕著な効果を奏する。
本発明の請求項2記載の燃料電池システムの起動方法は、請求項1記載の燃料電池システムの起動方法において、前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記燃料の前記燃焼手段への供給を停止するとともに、前記未反応ガスの点火動作を開始することを特徴とするものであり、
前記燃料の消費を一層少なくでき、省エネ効果がさらに大きくなるというさらなる顕著な効果を奏する。
本発明の請求項3記載の燃料電池システムの起動方法は、請求項1記載の燃料電池システムの起動方法において、前記燃料電池システムは、火炎温度の時間あたりの温度変化率を測定して火炎の有無を検知する炎検知手段をさらに備え、
前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記未反応ガスの点火動作を開始し、
前記炎検知手段により火炎が有ることを検知した後に、前記燃料の前記燃焼手段への供給を停止することを特徴とするものであり、
失火したかどうかの判断を迅速かつ確実に検知ができ、炎検知手段により炎を検知した後に前記燃料の燃焼手段を停止するので火炎を無くさずに確実に前記未反応ガスに切り替えることができ、安全性および信頼性が高くなるとともに、前記燃料の消費を一層少なくでき、省エネ効果がさらに大きくなる顕著な効果を奏する。
本発明の請求項4記載の燃料電池システムは、請求項1記載の燃料電池システムの作動を制御して行う制御手段を備えたので、システムの作動を精度よく確実に行うができ、安全性および信頼性が高いという顕著な効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の燃料電池システムのフローを示す系統図である。
図2(イ)は、本発明の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)20、CO変成器(SH)32、CO除去器(RM)33の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は、閉止弁1〜6の開閉、点火装置31および炎検知装置30のオン/オフ動作および加熱装置50、51のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。
図3は、本発明の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。
図1〜3において前記図11〜13と同一符号の部分は同一機能をもつ部分である。
本発明の燃料電池システムGSには、従来の燃料電池システムGSに備えられていたプロセスガスバーナ(PGバーナ)37がなく、また、このPGバーナ37に付属する燃焼用空気ライン40、炎検知装置41、点火装置42もなく、そしてCO変成器32を加熱するための加熱装置50とCO除去器33を加熱するための加熱装置51が設けられている以外は図9に示した従来の燃料電池システムGSと同様になっている。
本発明の燃料電池システムGSの起動時、閉止弁2、4、5は閉めたまま、閉止弁6を開け、加熱装置50、51をそれぞれ動作させ、点火装置31を動作させ、そして閉止弁1、3を開けて天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどの燃料ガスを第一の燃料として燃料供給手段22の閉止弁1を経て第一の燃料供給ライン26の閉止弁3、調節弁25を経て燃焼装置(バーナ)27へ供給し、燃焼用空気ライン38から空気を燃焼装置(バーナ)27へ供給して燃焼する。
その燃焼熱により改質器20は加熱されて温度が上昇するとともに、加熱装置50、51によりCO変成器32およびCO除去器33がそれぞれ加熱されて温度が上昇する。
炎検知装置30を動作し、炎が検知されたら点火装置31を停止する。開始当初は開けて大気に開放していた閉止弁6を閉め、改質ガス供給ライン35の閉止弁5を開ける。
改質器20の温度が改質反応を生じる第一の所定の温度(Trf)(約500〜600℃)に達したあと、第一の所定の温度(Trf)に制御しながら、CO変成器32およびCO除去器33から成るCO低減手段34の温度の上昇を待ち、第二の所定の温度になったら、すなわち、CO変成器32で改質ガスに含まれる一酸化炭素が二酸化炭素に充分に変成される第二の所定の温度(Tsh=T2=約150℃以上)になり、CO除去器33でCO変成器32を経たガス中の未変成の一酸化炭素が例えば10ppm(容量)以下に低減される第二の所定の温度(Trm=T3 =約100℃以上)になったら、閉止弁4を開けて水を供給し気化器23で蒸発させて水蒸気を改質器20へ供給する。
そして水蒸気が改質器20内へ均一に供給されるように、第一の遅れ時間を持たせてから、燃料供給手段22の閉止弁2を開けて燃料ガスを閉止弁1、2を経て脱硫器21へ供給し、ここで燃料ガスから硫黄成分を除去して改質器20へ供給する。
改質器20における化学反応は吸熱反応であるので、燃焼用空気ライン38を経て空気を供給して、第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスを燃焼して加熱しながら化学反応を継続させる。
そして改質器20で燃料ガスが改質されて水素、二酸化炭素、および一酸化炭素を含む改質ガスが生成され、そして、CO低減手段34で充分CO低減された改質ガスを燃料電池本体28の燃料極へ供給し、電気化学反応用空気ライン39から空気を燃料電池本体28の空気極へ供給し、電気化学反応によって発電を行う。
燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)は第2の燃料として第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給されて燃焼され、改質器20を加熱しながら化学反応を継続させる。
炎検知装置30で炎が検知されることを確認して閉止弁3を閉め第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスの供給を停止する。
CO変成器32、CO除去器33で行われる化学反応は発熱反応であるので、発熱反応の熱によりCO変成器32、CO除去器33の温度は上昇し維持されるので、加熱装置50、51によるCO変成器32、CO除去器33の加熱を停止する。
以上のように、本発明の燃料電池システムGSは、PGバーナを設けることなく、起動シーケンスにより構成の簡略化を行った。
すなわち改質器20に燃焼用空気ライン38を経て空気を供給し、第一の燃料供給ライン26から第一の燃料ガスを供給して燃焼して改質器20を加熱するとともに、加熱装置50、51によりCO変成器32およびCO除去器33から成るCO低減手段34を加熱して温度を急速に上昇させる。
そして、改質器20の温度が改質反応を生じる第一の所定の温度(Trf)(約500〜600℃)に達したあと、第一の所定の温度(Trf)に制御しながら、CO変成器32およびCO除去器33から成るCO低減手段34の温度の上昇を待ち、第二の所定の温度になったら、すなわち、CO変成器32で改質ガスに含まれる一酸化炭素が二酸化炭素に充分に変成される第二の所定の温度(Tsh=T2 =約150℃以上)になり、CO除去器33でCO変成器32を経たガス中の未変成の一酸化炭素が例えば10ppm(容量)以下に低減される第二の所定の温度(Trm=T3 =約100℃以上)になったら、水蒸気および硫黄成分を除去した燃料ガスの改質器20への供給を開始して、そしてCO低減手段34で充分CO低減された改質ガスを燃料電池本体28へ供給して発電するようにしたので、発電までの起動時間を大幅に短縮することができ、また、燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)を第2の燃料として第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給して燃焼し、炎検知装置30で炎が検知されることを確認したら閉止弁3を閉め第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスの供給を停止するようにしたので、そのため第一の燃料ガスの消費を少なくすることができるとともに、触媒の劣化の抑制、触媒の寿命の向上を図ることができる。
従来の燃料電池システムGSは発電までの起動時間が約70分と長かったが、本発明の燃料電池システムGSの起動方法によれば、発電までの起動時間を約40分と短縮することができ、起動時の燃焼装置27への第一の燃料ガスの投入時間が短くなるので、第一の燃料ガスの消費量を削減できる。
本発明の燃料電池システムGSは、システムの作動を制御して行う図示しない制御手段を備えており、この制御手段によりシステムの作動を精度よく確実に行うができるので、安全性および信頼性が高くなる。
(第2の実施の形態)
図4(イ)は、図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第2の実施の形態における起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)20、CO変成器(SH)32、CO除去器(RM)33の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は、閉止弁1〜6の開閉、点火装置31および炎検知装置30のオン/オフ動作および加熱装置50、51のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。
図5は、図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第2の実施の形態における起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。
図4〜5において、図1〜3および図11〜13と同一符号の部分は同一機能をもつ部分であるので、説明を省略する。
本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第2の実施の形態は、CO低減手段34が第二の所定の温度になった時(Tsh=T2 =約150℃以上、Trm=T3 =約100℃以上)、閉止弁3を閉めて第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスの燃焼装置27への供給を停止するとともに、燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)を第2の燃料として第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給して、点火装置31を動作して点火して燃焼し、改質器20を加熱しながら化学反応を継続させる以外は図1〜3に示した本発明の燃料電池システムGSおよび起動方法と同様になっている。
このように構成することにより、第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスの消費量を一層少なくでき、省エネ効果がさらに大きくなる。
(第3の実施の形態)
図6(イ)は、図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第3の実施の形態における起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)20、CO変成器(SH)32、CO除去器(RM)33の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は、閉止弁1〜6の開閉、点火装置31および炎検知装置30のオン/オフ動作および加熱装置50、51のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。
図7は、図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第3の実施の形態における起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。
図6〜7において、図1〜5および図11〜13と同一符号の部分は同一機能をもつ部分であるので、説明を省略する。
本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第3の実施の形態は、CO低減手段34が第二の所定の温度になった時、燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)を第2の燃料として第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給して、点火装置31を動作して点火して燃焼し、炎検知装置30で炎を検知した後に、閉止弁3を閉めて第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスの燃焼装置27への供給を停止する以外は図1〜3に示した本発明の燃料電池システムGSおよび起動方法と同様になっている。
第一の燃料ガスの消費を一層少なくでき、省エネ効果がさらに大きくなるとともに、炎検知装置30により炎を検知した後に第一の燃料を停止するので、確実に第二の燃料の燃焼に切り替えることができる。
(第4の実施の形態)
図8(イ)は、起動時の火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフであり、(ロ)は、起動時の閉止弁1、3の開閉、点火装置31および炎検知装置30のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。
図8において、図1〜7および図11〜13と同一符号の部分は同一機能をもつ部分であるので、説明を省略する。
炎検知装置30に、火炎温度の時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)を測定する機能を具備させ、変化率(ΔT/Δt)(例えば、ΔT=200℃、Δt=5secの場合、ΔT/Δt=200/5=20)により炎検知を行い、炎検知を検知してから点火装置31の動作を停止するようにした以外は図1〜7に示した本発明の燃料電池システムGSおよび起動方法と同様になっている。
温度を閾値とした場合(例えば、閾値を400℃とした場合)、失火した時に失火と判断するまでに時間を要し、燃料生ガスを放出することになり不安全となる。
温度を閾値とした場合の失火と判断するまでの時間を短縮するために、火炎温度を閾値との差を小さくすると失火の検出は早くなるが、燃料ガスや燃焼用空気の流量などの変動により火炎温度が変動し、失火と誤認してしまい検出ミスを起こす可能性がある。
それに対して時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)により炎検知を行うと、失火したかどうかの判断を迅速かつ確実に検知ができるので安全性および信頼性が高くなる。
(第5の実施の形態)
図9(イ)は、第一の燃料から第二の燃料への切り替え時における火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフであり、(ロ)は、起動時の閉止弁1〜6の開閉、点火装置31および炎検知装置30のオン/オフ動作と、加熱装置50、51のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。
図9において、図1〜8および図11〜13と同一符号の部分は同一機能をもつ部分であるので、説明を省略する。
起動時、開閉弁1、3を開けて図示しない第一の燃料供給ライン26から第一の燃料ガスを図示しない燃焼装置27に供給して、点火装置31を作動して点火して燃焼して改質器20を加熱する。炎検知装置30を作動して炎を検知する。炎を検知したらし点火装置31を停止する。起動時、加熱装置50、51により図示しないCO変成器32およびCO除去器33から成るCO低減手段34を加熱して温度を急速に上昇させる。そして、図示しない改質ガス供給ライン35の開閉弁5を開け、一方、開閉弁6を閉める。
そして、図示しない改質器20の温度が改質反応を生じる第一の所定の温度(Trf)に達したあと、第一の所定の温度(Trf)に制御しながら、CO低減手段34の温度の上昇を待ち、第二の所定の温度になったら、開閉弁4を開け水蒸気の改質器20への供給を開始し、第一の遅れ時間後、開閉弁2を開けて硫黄成分を除去した燃料ガスを改質器20へ供給して改質し、改質ガスをCO低減手段34により充分CO低減し、充分CO低減された改質ガスを燃料電池本体28へ供給して発電する。そして開閉弁3を閉めて図示しない第一の燃料供給ライン26からの第一の燃料ガスの供給を停止する。
図示しない燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)を第2の燃料として第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給して燃焼する。
第1の燃料から第2の燃料に切り替える際、点火装置31を作動させ、炎検知装置30を一旦短時間停止し、炎検知装置30を再度作動させて、時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)により炎検知を行う。
温度を閾値とした場合、失火した時に失火と判断するまでに時間を要し、燃料生ガスを放出することになり不安全となる。
温度を閾値とした場合の失火と判断するまでの時間を短縮するために、火炎温度を閾値との差を小さくすると失火の検出は早くなるが、燃料ガスや燃焼用空気の流量などの変動により火炎温度が変動し、失火と誤認してしまい検出ミスを起こす可能性がある。
それに対して時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)により炎検知を行うと、失火したかどうかの判断を迅速かつ確実に検知ができるので安全性および信頼性が高くなる。
(第6の実施の形態)
図10(イ)は、第一の燃料から第二の燃料への切り替え時における火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフであり、(ロ)は、起動時の閉止弁1〜6の開閉、点火装置31および炎検知装置30のオン/オフ動作と、加熱装置50、51のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ハ)は失火止した際の火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフである。
図10において、図1〜9および図11〜13と同一符号の部分は同一機能をもつ部分であるので、説明を省略する。
起動時、開閉弁1、3を開けて図示しない第一の燃料供給ライン26から第一の燃料ガスを図示しない燃焼装置27に供給して、点火装置31を作動して点火して燃焼して改質器20を加熱する。炎検知装置30を作動して炎を検知する。炎を検知したら点火装置31を停止する。起動時、加熱装置50、51により図示しないCO変成器32およびCO除去器33から成るCO低減手段34を加熱して温度を急速に上昇させる。そして、図示しない改質ガス供給ライン35の開閉弁5を開け、一方、開閉弁6を閉める。
そして、図示しない改質器20の温度が改質反応を生じる第一の所定の温度(Trf)に達したあと、第一の所定の温度(Trf)に制御しながら、CO低減手段34の温度の上昇を待ち、第二の所定の温度になったら、開閉弁4を開け水蒸気の改質器20への供給を開始し、第一の遅れ時間後、開閉弁2を開けて硫黄成分を除去した燃料ガスを改質器20へ供給して改質し、改質ガスをCO低減手段34により充分CO低減し、充分CO低減された改質ガスを燃料電池本体28へ供給して発電する。
そして開閉弁3を開けたまま図示しない燃料電池本体28の燃料極から排出される未反応水素(オフガス)を第2の燃料として第2の燃料供給ライン29を経て燃焼装置27へ供給して燃焼する。そして時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)により炎検知を行う。
温度を閾値とした場合、失火した時に失火と判断するまでに時間を要し、燃料生ガスを放出することになり不安全となる。
温度を閾値とした場合の失火と判断するまでの時間を短縮するために、火炎温度を閾値との差を小さくすると失火の検出は早くなるが、燃料ガスや燃焼用空気の流量などの変動により火炎温度が変動し、失火と誤認してしまい検出ミスを起こす可能性がある。
それに対して時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)により炎検知を行うと、失火したかどうかの判断を迅速かつ確実に検知ができるので安全性および信頼性が高くなる。
万一失火した場合においても、図10(ハ)に示したように、時間(Δt)による温度(ΔT)の変化率(ΔT/Δt)により炎検知を行うと、失火の判断を迅速かつ確実に検知ができる。
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の燃料電池システムの起動方法によれば、燃焼手段で所定量の燃料を燃焼して、改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、加熱手段を動作させて、低減反応が行える第二の所定の温度に急速に昇温するので、第二の所定の温度に達するまでの時間を短縮でき、そして発電までの起動時間を大幅に短縮できるので、燃料の消費を少なくでき、省エネ効果が大きく、触媒の劣化の抑制、触媒の寿命の向上を図ることができるとともに、PGバーナを設ける必要がなくなるので、システムの部品構成を簡素化でき、システムの小型化や低価格化が可能となるという顕著な効果を奏するものであり、本発明の燃料電池システムは前記燃料電池システムの作動を制御して行う制御手段を備えたので、システムの作動を精度よく確実に行うができ、安全性および信頼性が高いという顕著な効果を奏するので、産業上の利用価値が高い。
本発明の燃料電池システムのフローを示す系統図である。 (イ)は、本発明の燃料電池システムGSの第1の実施の形態における起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)、CO変成器(SH)、CO除去器(RM)の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は、閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作および加熱装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。 本発明の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。 (イ)は、図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第2の実施の形態における起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)、CO変成器(SH)、CO除去器(RM)の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は、閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作および加熱装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。 図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第2の実施の形態における起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。 (イ)は、図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第3の実施の形態における起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)、CO変成器(SH)、CO除去器(RM)の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は、閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作および加熱装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。 図1に示した本発明の燃料電池システムGSの起動方法の第3の実施の形態における起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。 (イ)は、起動時の火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフであり、(ロ)は、起動時の閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。 (イ)は、第一の燃料から第二の燃料への切り替え時における火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフであり、(ロ)は、起動時の閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作と、加熱装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。 (イ)は、第一の燃料から第二の燃料への切り替え時における火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフであり、(ロ)は、起動時の閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作と、加熱装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ハ)は失火止した際の火炎温度(縦軸)と時間の関係を示すグラフである。 従来の燃料電池システムのフローを示す系統図である。 (イ)は、従来の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでの改質器(RF)、CO変成器(SH)、CO除去器(RM)の器内温度(℃)(グラフ中にそれぞれRF温度、SH温度、RM温度と記載されている)(左側の縦軸)および燃料電池本体の出力(w)(右側の縦軸)と、時間(横軸)との関係を示すグラフであり、(ロ)は閉止弁の開閉、点火装置および炎検知装置のオン/オフ動作と、時間(横軸)との関係を示すグラフである。 従来の燃料電池システムGSの起動時から安定して発電するまでのフローチャートである。
符号の説明
1〜6 閉止弁
20 改質器
21 脱硫器
22 燃料供給手段
23 気化器
24 水供給手段
25 調節弁
26 第一の燃料供給ライン
27 燃焼装置(バーナ)
28 燃料電池本体
29 第二の燃料供給ライン
30、41 炎検知装置
31、42 点火装置
32 CO変成器(SH)
33 CO除去器(RM)
34 CO低減手段
35 改質ガス供給ライン
36 ライン
37 プロセスガスバーナ(PGバーナ)
38 燃焼用空気ライン
39 電気化学反応用空気ライン
40 燃焼用空気ライン

Claims (4)

  1. 燃料を改質して改質ガスを発生させる改質器と、前記改質器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記改質器に水を供給する水供給手段と、前記改質ガスに含まれる一酸化炭素の濃度を低減するCO低減手段と、前記改質ガスを用いて発電する燃料電池と、前記燃料を燃焼させて前記改質器に熱を供給する燃焼手段と、前記CO低減手段を加熱する加熱手段と、を備えた燃料電池システムの起動方法であって、
    前記燃焼手段で所定量の前記燃料を燃焼して、前記改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、前記加熱手段を動作させて、前記CO低減手段を低減反応が行える第二の所定の温度に昇温し、
    前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記水供給手段により前記水を前記改質器に供給し、
    前記水を供給してから所定時間が経過した後に、前記燃料供給手段により前記燃料を前記改質器に供給して前記改質ガスを発生させ、前記CO低減手段により前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減して前記燃料電池に供給し、前記燃料電池から排出される未反応ガスを前記燃焼手段に供給して燃焼させる
    ことを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  2. 前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記燃料の前記燃焼手段への供給を停止するとともに、前記未反応ガスの点火動作を開始することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システムの起動方法。
  3. 前記燃料電池システムは、火炎温度の時間あたりの温度変化率を測定して火炎の有無を検知する炎検知手段をさらに備え、
    前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記未反応ガスの点火動作を開始し、
    前記炎検知手段により火炎が有ることを検知した後に、前記燃料の前記燃焼手段への供給を停止することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システムの起動方法。
  4. 燃料を改質して改質ガスを発生させる改質器と、前記改質器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記改質器に水を供給する水供給手段と、前記改質ガスに含まれる一酸化炭素の濃度を低減するCO低減手段と、前記改質ガスを用いて発電する燃料電池と、前記燃料を燃焼させて前記改質器に熱を供給する燃焼手段と、前記CO低減手段を加熱する加熱手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記燃焼手段で所定量の前記燃料を燃焼して、前記改質器を改質反応が行える第一の所定の温度に制御するとともに、前記加熱手段を動作させて、前記CO低減手段を低減反応が行える第二の所定の温度に昇温し、
    前記CO低減手段が第二の所定の温度になった後に、前記水供給手段により前記水を前記改質器に供給し、
    前記水を供給してから所定時間が経過した後に、前記燃料供給手段により前記燃料を前記改質器に供給して前記改質ガスを発生させ、前記CO低減手段により前記改質ガスに含まれる一酸化炭素を低減して前記燃料電池に供給し、前記燃料電池から排出される未反応ガスを前記燃焼手段に供給して燃焼させる制御を行う制御手段を備える
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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