JP2011096568A - 電線振れ防止機能を有するリアカバー - Google Patents

電線振れ防止機能を有するリアカバー Download PDF

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謙一 池谷
Hiroaki Yamagishi
広明 山岸
Motoki Murakoshi
元貴 村越
Toshinori Sakurai
俊典 櫻井
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Abstract

【課題】リアカバーがメス型コネクタハウジングに装着した場合、リアカバー内の電線の固定性を向上させて、電線振動によるメス型コネクタハウジング内の端子接点部の摩耗を防ぐことができるリアカバーを提供する。
【解決手段】コネクタハウジング20に装着されてコネクタハウジング20から導出される電線Wを案内するリアカバー10において、電線Wを収容する電線収容溝10Aを設け、電線収容溝10A内にレール部10Fを複数本電線Wの収容方向に沿って形成し、電線出口部10Nでレール部10Fの間隔を幅狭にし、かつリアカバー10の後端部を細く形成してテープTPを巻き易くした。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタハウジングにリアカバーを取付けて電線をリアカバーに沿って案内させるコネクタに関するもので、特にその電線の振れを防止する機能を有するリアカバーに関する。
コネクタハウジングの後側(相手方コネクタとの嵌合側の反対側)から導出された電線をリアカバーを形成する基壁の前側に沿わせることで、電線がリアカバーに案内されるようにしたリアカバー付きのコネクタは知られている(特許文献1参照)。
特開2003−45556号公報
〈特許文献1記載のカバー付コネクタの構成〉
特許文献1記載のカバー付コネクタは、片面に粘着剤が塗布されたテープを用いて、リアカバーの基壁とこの基壁の前側に束ねられた複数の電線とをテープの巻付けにより固定し、複数の電線をリアカバーの基壁に固定するものである。
粘着剤が塗布された面側が内側となるように粘着テープで複数の電線とリアカバーの基壁とを巻くことで、複数の電線をリアカバーの基壁の前側に固定するものである。
〈特許文献1記載のカバー付コネクタの問題点〉
ところが、特許文献1記載のカバー付コネクタにおいては、リアカバーの基壁とこの基壁の前側に束ねられた複数の電線とが粘着テープに巻付けられている場合に、複数の電線がすべて粘着テープにて完全に固定されることが難しいため、粘着テープに接触しない電線は振動で動き易く、振動が長期的に加わると、電線の振動がメス端子の接点部に伝わることにより接点の摩耗が発生する虞があった。
〈本発明の目的〉
本発明は上記欠点を解決するためになされたもので、リアカバー内での電線の固定性の向上を図り、コネクタに振動が加わってもリアカバー内の電線が振動することのないようにし、したがってまた、電線の振動によるコネクタ内の端子接点部の摩耗が生じないようにすることを目的としている。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、本願の第1発明は、コネクタハウジングに装着されて前記コネクタハウジングから導出される電線を案内するリアカバーにおいて、前記電線を収容する電線収容溝を設け、前記電線収容溝内にレール部を複数本前記電線の収容方向に沿って形成し、電線出口部で前記レール部の間隔を幅狭にし、かつ前記リアカバーの後端部を細く形成してテープを巻き易くしたことを特徴としている。
第2発明は、第1発明のリアカバーにおいて、前記電線収容溝内の電線入口部における両壁面を幅狭に形成して、複数の電線が緊密に接して収容されることを特徴としている。
第3発明は、第1発明のリアカバーにおいて、前記電線収容溝内の前記電線入口部と前記レール部との間に突起物を複数個形成したことを特徴としている。
第4発明は、第1又は第3発明のリアカバーにおいて、前記電線収容溝内の前記電線入口部と前記突起物との間に分岐用突起物を複数個形成したことを特徴としている。
第5発明は、第1〜第4発明のリアカバーにおいて、前記電線収容溝内の両壁面の高さを電線出口部に近づくにつれて低くし、電線出口部での壁面の高さを収容する電線の直径よりも低くしたことを特徴としている。
第1発明によれば、電線収容溝の壁面とレール部間、およびレール部間同士の間の電線に振動が加わっても動き難くなっており、リアカバー内での電線の固定性が向上し、コネクタに振動が加わっても電線の振動によるコネクタ内の端子接点部の摩耗が生じないようになる。また、リアカバーの後端部を細く形成したので、テープが巻き易くなり、かつ接着力も強くなり、剥離し難くなる。
第2発明によれば、電線収容溝内の電線入口部における両壁面を幅狭に形成したので、電線に振動が加わってもさらに動き難くなってリアカバー内での電線の固定性が向上し、コネクタに振動が加わっても電線の振動によるコネクタ内の端子接点部の摩耗が生じないようになる。
第3発明によれば、電線収容溝内の電線入口部とレール部との間に突起物を複数個形成したので、電線入口部とレール部との間にある電線に振動が加わっても動き難くなってリアカバー内での電線の固定性が向上し、コネクタに振動が加わっても電線の振動によるコネクタ内の端子接点部の摩耗が生じないようになる。
第4発明によれば、電線収容溝内の電線入口部と突起物との間に分岐用突起物を複数個形成したので、電線の収容がし易くなり作業性が向上すると共に、下流の突起物で電線が固定されるので、電線の振動によるコネクタ内の端子接点部の摩耗が生じないようになる。
第5発明によれば、電線収容溝内の両壁面の高さを電線出口部に近づくにつれて低くし、電線出口部での壁面の高さを収容する電線の直径よりも低くしたので、斜面から露出した電線はテープとの接触面が増えるため、ここでテープを巻回すると電線をリアカバーに確実に固定させることが可能となり、リアカバー内での電線の固定性がさらに向上し、電線の振動によるコネクタ内の端子接点部の摩耗が生じないようになる。
図1は本発明の実施例1に係るリアカバーを説明するための平面図である。 図2は図1のリアカバーがメス型コネクタハウジングに装着した状態のメス型コネクタ全体の平面図である。 図3は図1のリアカバーを電線出口部から見た斜視図で、(A)は全体図、(B)は電線出口部の拡大図である。 図4はリアカバーの電線出口部の部位を説明する図で、(A)は電線出口部の部位の斜視図、(B)は電線出口部の部位の側面図、(C)は太い電線の場合の電線出口部の部位の斜視図である。 図5は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施したリアカバー10を電線出口部から見た斜視図である。 図6はリアカバーがメス型コネクタハウジングに装着した状態をメス型コネクタハウジング側から見た斜視図である。 図7は本発明の実施例2に係るリアカバーを説明するための平面図である。 図8は図7のリアカバーがメス型コネクタハウジングに装着した状態のメス型コネクタ全体の平面図である。 図9は図7のリアカバーを電線出口部から見た斜視図で、(A)は全体図、(B)は電線出口部の部分拡大図、(C)は突起物の更なる拡大図である。 図10は本発明の実施例2に係るリアカバーに電線を収容した状態を説明する図で、(A)は突起物の部位の拡大平面図、(B)は電線出口部の側面図、(C)は太い電線の場合の電線出口部の部位の斜視図である。 図11は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施した実施例2のリアカバーを電線出口部から見た斜視図である。 図12は本発明の実施例3に係るリアカバーを説明するための平面図である。 図13は図12のリアカバーがメス型コネクタハウジングに装着した状態のメス型コネクタ全体の平面図である。 図14は図12のリアカバーを電線出口部から見た斜視図で、(A)は全体図、(B)は電線出口部の部分拡大図、(C)は突起物の更なる拡大図である。 図15は本発明の実施例3に係るリアカバーに電線を収容した状態を説明する図で、(A)は突起物の部位の拡大平面図、(B)は電線出口部の側面図、(C)は太い電線の場合の電線出口部の部位の斜視図である。 図16は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施した実施例3のリアカバーを電線出口部から見た斜視図である。
以下、電線の固定性の向上により電線振動による端子接点部の摩耗を防ぐ本発明に係る実施例1〜3のリアカバーについて、以下に図面を用いて説明する。
〈リアカバー10は装着部と実施例1に係る電線把持部とから成る〉
図1は、本発明の実施例1に係るリアカバー10を説明するための平面図、図2は図1のリアカバー10がメス型コネクタハウジング20に装着した状態のメス型コネクタ全体の平面図である。
図1において、リアカバー10は、後端部から電線Wが導出されている状態のメス型コネクタハウジング20(図2)と装着するための装着部10Xと、装着されたメス型コネクタハウジング20から導出される電線Wを通過させて把持する電線把持部10Yとを備えている。
《装着部10X》
装着部10Xはリアカバー10の前端側にあってメス型コネクタハウジング20の後端(電線導出側)を装着する開口10Gを有し、かつその開口10Gの内部にメス型コネクタハウジング20の係止突起20K(図6)と係合する係止溝10Kとを備えている。
この装着部の構造自体は公知なので、説明は省略する。
《電線把持部10Y》
本発明の実施例1に係るリアカバー10の特徴は電線把持部10Yにあり、特に電線把持部10Yに次のような電線収容溝10Aを形成したことにある。
〈電線把持部10Yの特徴は4つ〉
本発明の実施例1に係る電線把持部10Yは、4つの特徴を備えている。すなわち、電線収容溝10Aの(1)レール部、(2)斜面部、(3)上流幅狭部と、(4)電線把持部10Yの先細部である。
これらの特徴により、電線Wがリアカバー10の電線収容溝10Aに収容された状態では、リアカバー10の電線収容溝内面に挟持されることにより、電線Wの左右方向への振れが規制されるようになる。以下、これらについて順次述べる。
〈電線収容溝10Aの特徴1:レール部10F〉
電線収容溝10Aは底面10Cと底面10Cの両端から立ち上がる両壁面10B、10Bから構成されている。電線収容溝10Aは電線出口部に向かうにしたがって両壁面10B、10Bが幅狭になっていき、最終的に電線出口部10Nが一番の幅狭となっている。このような電線収容溝10Aにおいて、電線収容溝10Aの特徴1は、その底面10Cの電線出口部(下流)10Nにレール部10Fを、電線出口部で電線Wが1本ギリギリに通過できる幅になるように複数本(図では2本)、電線Wの収容方向に沿って形成している点である。
一方、各レール部10F自体は電線出口部10Nに向かうにしたがって幅広になっていき、最終的に電線出口部10Nが一番の幅広となっているので、その結果、電線収容溝10Aの壁面10Bとレール部10Fの間隔、および2本のレール部10Fの間隔は電線出口部に向かうにしたがって幅狭になっていき、最終的にで電線出口部10Nが一番の幅狭となり、電線Wが1本ギリギリに通過できる幅になっている。
〈電線収容溝10Aの特徴2:斜面部〉
図3は図1のリアカバー10を電線出口部から見た斜視図で、(A)は全体図、(B)は電線出口部の拡大図である。
電線収容溝10Aの特徴2は、溝の両壁面の高さを電線出口部に向かうにつれて図3に示すように徐々に低くなるように斜面10E(図3(B))に形成し、電線出口部の丈を最も低くして、かつ、電線収容溝10Aを通って電線出口部に位置する電線Wの直径の方が電線出口部の丈よりも高くなるようにしている点である。なお、これに合わせて各レール部10Fの高さも電線出口部に向かうにつれて図3に示すように徐々に低くなるように斜面に形成している。
図4はこのような特徴を備えたリアカバー10の電線出口部の部位を説明する図で、(A)は電線出口部の部位の斜視図、(B)は電線出口部の部位の側面図、(C)は太い電線の場合の電線出口部の部位の斜視図である。
図4(A)および(B)において、電線出口部10Nに位置する電線Wは、電線Wが電線出口部の丈よりも高くて上部に露出している。したがって、リアカバー10の斜面10Eから露出した電線Wは、テープTPとの接触面が増えるので、テープTPによる巻回処理がスムーズに捗(はかど)るようになる。
図5は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施したリアカバー10を電線出口部から見た斜視図である。電線Wはすべてがリアカバー10の斜面10Eから露出しているので、テープTPはすべての電線Wと接触しながら巻回されることができる。これによって、すべての電線Wをリアカバー10に確実に固定させることが可能となる。
《太い電線WLの場合》
なお、太い電線WL(図4(C))の場合は、上記のように電線収容溝10Aの壁面10Bとレール部10Fの面10Gをそれぞれ斜面にして、カバー10の電線出口部に向かうにつれ電線収容溝10Aを狭くしているので、電線の径が太い電線WLは電線出口部10Nまで到達できないが、その場合は図4(C)のように途中から外に出せば問題ない。この状態で外に出たすべての電線WLはテープTPと広い接触範囲で接するので、同じくテープTPしっかりで固定されることができる。
〈特徴1と2の効果〉
以上のように形成することで、図2のようにコネクタハウジング20から導出された図で3本の電線Wは、リアカバー10の電線収容溝10Aに設けられたレール部10Fとレール部10Fに対向する壁面10B(図1、図3(A))、レール部10Fの対向面10G(図3(B))にて複数の電線Wがそれぞれ挟持されることにより、図2のように複数の電線Wがそれぞれ個別に左右方向への振れを規制され、電線Wの振動がメス端子の接点部に伝わるようなことがなくなる。
電線Wはリアカバー10が装着された際、指で押し込むことにより、簡単にリアカバー10の電線収容溝10Aのレール部10F間等に収容され、斜面に形成された電線出口部10Nで電線のすべてがリアカバー10の斜面10Eから露出しているので、テープTPはすべての電線Wと接触しながら巻回されることができる。これによって、すべての電線Wをリアカバー10に確実に固定させることが可能となるので、特に、電線Wの飛び出しを防ぐカバー等を必要とせず、作業性が向上する。
〈電線収容溝10Aの特徴3:上流幅狭部〉
電線収容溝10Aの特徴3は、電線入口部(上流側)10M(図1)の両壁面10Bの間隔を狭く形成して、複数の電線が密着固定されている点である。
このように形成することで、特徴1と特徴3の合わせ技により、図2のように電線入口部10Mの幅狭の両壁面で強く締めつけられた電線Wは、その後互いに広がってもリアカバー10の電線出口部に向かうにつれて次第に接近し、電線出口部10Nの幅狭の両壁面で再び強く締めつけられるので、電線Wは固定性が向上し、第1幅狭部の電線入口部10Mと第2幅狭部の電線出口部10Nとの両端で電線Wを固定しているため、電線Wが振動を受けても振動がメス端子の接点部に伝わらなくなる。
また、電線収容溝10Aの全長に亘って電線Wを引張状態で収容する必要がないので、作業性が良くなる。
〈特徴4:リアカバー10の後端部の先細〉
図5は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施した状態を電線出口部から見た斜視図である。実施例1の特徴4では、リアカバー10の後端部10D(図1)を上流よりも幅を次第に細く形成して先細にしている点である。
このように形成することで、特徴2と特徴4の合わせ技により、リアカバー10の後端部10DにテープTPを巻き付け易くして作業性の向上を図ることができ、かつ強くテープTPの巻回ができるため、テープTPの電線Wからの剥離を防止することができる。
〈リアカバー10とメス型コネクタハウジング20の係合部〉
ここで、リアカバー10とメス型コネクタハウジング20の係合部について、図6を用いて説明しておく。図6はリアカバー10がメス型コネクタハウジング20に装着完了した状態の斜視図で、図2のリアカバー10とメス型コネクタハウジング20の図を裏返しにしてメス型コネクタハウジング20側から見た図である。また、図中の拡大図Sはリアカバー10の係止溝10Kとメス型コネクタハウジング20の係止突起20Kとの係合部を説明する図で、リアカバー10のフードの部位における係合部を通る面で切断した横断面図である。図6の一部断面拡大図Sにおいて、リアカバー10の左右方向両側の所定部位に係止溝10Kが形成されている。また、メス型コネクタハウジング20の装着時の対向箇所に係止突起20Kが形成されている。リアカバー10とメス型コネクタハウジング20とが装着した状態で、リアカバー10に形成されている係止溝10Kにメス型コネクタハウジング20の係止突起20Kが係合して、リアカバー10がメス型コネクタハウジング20から外れないようになっている。
実施例1におけるリアカバー10とメス型コネクタハウジング20の係合関係は、同様に、実施例2におけるリアカバー10’とメス型コネクタハウジング20の係合や、実施例3におけるリアカバー10”とメス型コネクタハウジング20の係合にも当てはまる。
〈実施例1の長所〉
以上のように、実施例1によれば、電線入口部と電線出口部の2箇所で電線が固定されるので、しかも、斜面に形成された電線出口部で電線のすべてがリアカバーの斜面から露出することでテープはすべての電線と接触しながら巻回されることができ、これによって、すべての電線Wをリアカバーに確実に固定させるので、しかもリアカバー10の後端部10D(図1)を上流よりも幅を次第に細く形成して先細にしているため、テープが巻き付け易く強くテープTPの巻回ができるので、作業性が向上し、テープの電線からの剥離を防止することができ、電線が少々振動しても両端から先に振動が伝わることがないので端子接点部の磨耗を確実に防ぐことができる。
〈リアカバー10’は装着部と実施例2の電線把持部とから成る〉
図7は、本発明の実施例2に係るリアカバー10’を説明するための平面図、図8は図7のリアカバー10’がメス型コネクタハウジング20に装着した状態のメス型コネクタ全体の平面図である。
図7において、実施例2に係るリアカバー10’は装着部10Xと電線把持部10Yとを備えている。装着部10Xは実施例1で説明したので重複説明は省略し、実施例2に係る特徴部である電線把持部10Yについて説明する。
〈リアカバー10の電線把持部10Yの特徴〉
本発明の実施例2に係る電線把持部10Yは実施例1の特徴である電線収容溝10Aの(1)レール部、(2)斜面部、(3)上流幅狭部と、(4)電線把持部10Yの先細部の特徴を備えた他に、さらに(5)複数の突起物を備えたことが特徴である。
これらの特徴により、同じく、電線Wがリアカバー10’の電線収容溝10Aに収容された状態では、リアカバー10’の電線収容溝内面に挟持されることにより、電線Wの左右方向への振れが規制されるようになる。
これらの5つの特徴のうち、特徴(1)〜(4)は実施例1で述べたとおりなので、こでは、(5)の複数の突起物について説明する。
〈電線収容溝10Aの特徴:複数の突起物10J〉
電線収容溝10Aは底面10Cと底面10Cの両端から立ち上がる両壁面10Bから構成されている。電線収容溝10Aは電線出口部に向かうにしたがって両壁面10B、10Bが幅狭になっていき、最終的にで電線出口部が一番の幅狭となっている。
このような電線収容溝10Aの上流側の底面10Cに実施例1(図1)では何も設けなかったが、実施例2により次のような突起物10Jを複数個設けたのが特徴である。
〈突起物10Jの形状〉
図9(C)に突起物10Jを拡大斜視図で示している。
それによれば、突起物10Jは断面T字状をした「きのこ」形状をしている。このきのこ形状の突起物10Jを図で底面10Cに2箇所、幅方向(電線の収納方向と直角方向)に間隔をあけてかつ長さ方向(電線の収納方向)に互いにずらして配置している。幅方向
の間隔は突起物10Jのきのこの根元に相当する部分同士の間に電線Wが1本収容する間隔である。また、長さ方向の間隔は突起物10Jのきのこの笠に相当する部分同士の間に電線Wが入り込む間隔である。両者の間隔がこれより近いと2個の突起物10Jの間に電線Wを手で押し込むことができない。
なお、電線収容溝10Aの上流側の底面10Cの両側壁面にも突起物10Jのきのこの笠に相当する部分だけを形成しておくと、壁面も突起物10Jと同じような効果を発揮することができる。図9(C)では突起物10J’が 壁面に形成された突起物を表している。
〈突起物10Jの効果〉
このように、2個の突起物10Jを設けることにより、その間に電線Wを通すことで、電線Wが上下方向へ離脱することをきのこの笠部分が防ぐと共に、電線Wの振れをきのこの根元部分が規制することができる。
〈電線収容溝10Aの特徴2:斜面部〉
図9は、図7のリアカバーを電線出口部から見た斜視図で、(A)は全体図、(B)は電線出口部の部分拡大図、(C)は突起物の更なる拡大図である。
電線収容溝10Aの特徴2は、溝の両壁面の高さを電線出口部に向かうにつれて図9に示すように徐々に低くなるように斜面10E(図9(B))に形成し、電線出口部の丈を最も低くして、かつ、電線収容溝10Aを通って電線出口部に位置する電線Wの直径の方が電線出口部の丈よりも高くなるようにしている点である。なお、これに合わせて各レール部10Fの高さも電線出口部に向かうにつれて図9に示すように徐々に低くなるように斜面に形成している。
図10はこのような特徴を備えたリアカバー10’の電線出口部の部位を説明する図で、(A)は電線出口部の部位の斜視図、(B)は電線出口部の部位の側面図、(C)は太い電線の場合の電線出口部の部位の斜視図である。
図10(A)および(B)において、電線出口部10Nに位置する電線Wは、電線Wが電線出口部の丈よりも高くて上部に露出している。したがって、リアカバー10’の斜面10Eから露出した電線Wは、テープTPとの接触面が増えるので、テープTPによる巻回処理がスムーズにいくこととなる。
図11は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施したリアカバー10’を電線出口部から見た斜視図である。電線Wはすべてがリアカバー10’の斜面10Eから露出しているので、テープTPはすべての電線Wと接触しながら巻回されることができる。これによって、すべての電線Wをリアカバー10’に確実に固定させることが可能となる。
《太い電線WLの場合》
なお、太い電線WL(図10(C))の場合は、上記のように電線収容溝10Aの壁面10Bとレール部10Fの面10Gをそれぞれ斜面にして、カバー10’の電線出口部に向かうにつれ電線収容溝10Aを狭くしているので、電線の径が太い電線WLは電線出口部まで到達できないが、その場合は図10(C)のように途中から外に出せば問題ない。この状態で外に出たすべての電線WLはテープTPと広い接触範囲で接するので、同じくテープTPしっかりで固定されることができる。
〈特徴4:リアカバー10’の後端部の先細〉
図11は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施した状態を電線出口部から見た斜視図である。実施例2の特徴4では、リアカバー10’の後端部10D(図7)を上流よりも幅を次第に細く形成して先細にしている点である。
このように形成することで、特徴2と特徴4の合わせ技により、リアカバー10’の後端部10DにテープTPを巻き付け易くして作業性の向上を図ることができ、かつ強くテープTPの巻回ができるため、しかもテープTPの電線Wからの剥離を防止することができる。
〈リアカバー10”は装着部と実施例3の電線把持部とから成る〉
図12は、本発明の実施例3に係るリアカバー10”を説明するための平面図、図13は図12のリアカバー10”がメス型コネクタハウジング20に装着した状態のメス型コネクタ全体の平面図である。図12において、実施例3に係るリアカバー10”は装着部10Xと電線把持部10Yとを備えている。装着部10Xは実施例1で説明したので重複説明は省略し、実施例3に係る特徴部である電線把持部10Yについて説明する。
〈電線把持部10Yの特徴〉
本発明の実施例3に係る電線把持部10Yは実施例2の特徴である電線収容溝10Aの(1)レール部、(2)斜面部、(3)上流幅狭部と、(4)電線把持部10Yの先細部、(5)複数の突起物を備えた特徴のうち(3)上流幅狭部を省略し、代わりに、(5)分岐用突起物10Lを用いて、上流での電線Wの収容通路を変更したことが特徴である。
これらの特徴により、電線Wがリアカバー10”の電線収容溝10Aに収容された状態で、実施例1および2と同じくリアカバー10”の電線収容溝内面に挟持されることにより、電線Wの左右方向への振れが規制されるようになる。
〈複数の突起物10Jと分岐用突起物10L〉
電線収容溝10Aは上流側の底面10Cに実施例2のように突起物10Jと10j’とを同じように設け、さらにこれらの突起物10Jと10j’の上流に更に分岐用突起物10Lを2個設けて、3本の電線Wを上流でそれぞれ分岐用突起物10Lによって図13のように分離させるようにしたのが特徴である。
〈分岐用突起物10Lの形状〉
図14(C)に分岐用突起物10Lを拡大斜視図で示している。
それによれば、分岐用突起物10Lは断面が直角三角形状をしている。この分岐用突起物10Lを2個、突起物10Jと10j’の上流に、互いに直角三角形の直角を挟む1辺を底面10Cに置き直角を挟む他の1辺を底面10Cに対して垂直にし、かつ互いにその垂直面が対向するように設けている。
そして、2個の分岐用突起物10Lは電線収容溝10Aの幅方向(電線の収容方向と直角な方向)に互いに1直線となるように配置されている。
〈分岐用突起物10Lの効果〉
したがって、3本の電線Wのうち真ん中の電線Wは、対向する2個の分岐用突起物10Lの垂直面の間を通り(図13)、左右の電線は、対向する2個の分岐用突起物10Lの斜面と電線収容溝10Aの壁面の間を通るようになる。したがって、両壁面側に収容される電線が手による押し込みで斜面に沿って進むので作業がし易くなり、作業性が向上する。
〈突起物10Jの形状〉
図14(C)に突起物10Jを拡大斜視図で示している。
それによれば、実施例3の突起物10Jは実施例2の断面T字状の「きのこ」形状とは若干異なり、断面L字状をしている。したがって、断面L字状の突起物10Jの根元を挟んで収容される2本の電線Wの一方は、断面L字のカギで上への移動が押さえられるが他方の電線Wは上への移動が押さえられない(しかしながら、他のL字状突起物10Jのカギによって同じく押さえられる。)。
なお、実施例3による突起物10J’は図14(C)では 壁面に形成された突起物を表しており、実施例2と同じものである。
〈突起物10J、10j’の効果〉
このように、2個の突起物10Jと2個の突起物10J’を設け、各突起物10J、10J’のL字のかぎ部分の下に電線Wを通すことで、電線Wが上下方向へ離脱することを各突起物10J、10J’のL字のかぎ部分が防ぐと共に、電線Wの振れを根元部分が規制することができる。
以上の構造により、電線Wはリアカバー10”の電線収容溝10Aに収容・固定され、コネクタに振動が加わった際でも電線Wの振れを防止することができ、端子接点部の磨耗を確実に防ぐことができる。また、リアカバー後端部を細く形成することでテープを巻き易くし、作業性を向上できる。
〈電線収容溝10Aの特徴2:斜面部〉
図14は図12のリアカバー10”を電線出口部から見た斜視図で、(A)は全体図、(B)は電線出口部の部分拡大図、(C)は突起物の更なる拡大図である。
電線収容溝10Aの特徴2は、溝の両壁面の高さを電線出口部に向かうにつれて図14に示すように徐々に低くなるように斜面10E(図14(B))に形成し、電線出口部の丈を最も低くして、かつ、電線収容溝10Aを通って電線出口部に位置する電線Wの直径の方が電線出口部の丈よりも高くなるようにしている点である。なお、これに合わせて各レール部10Fの高さも電線出口部に向かうにつれて図14に示すように徐々に低くなるように斜面に形成している。
図15はこのような特徴を備えたリアカバー10”の電線出口部の部位を説明する図で、(A)は電線出口部の部位の斜視図、(B)は電線出口部の部位の側面図、(C)は太い電線の場合の電線出口部の部位の斜視図である。
図15(A)および(B)において、電線出口部10Nに位置する電線Wは、電線Wが電線出口部の丈よりも高くて上部に露出している。したがって、リアカバー10”の斜面10Eから露出した電線Wは、テープTPとの接触面が増えるので、テープTPによる巻回処理がスムーズにいくこととなる。
図16は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施したリアカバー10”を電線出口部から見た斜視図である。電線Wはすべてがリアカバー10”の斜面10Eから露出しているので、テープTPはすべての電線Wと接触しながら巻回されることができる。これによって、すべての電線Wをリアカバー10”に確実に固定させることが可能となる。
《太い電線WLの場合》
なお、太い電線WL(図15(C))の場合は、上記のように電線収容溝10Aの壁面10Bとレール部10Fの面10Gをそれぞれ斜面にして、カバー10”の電線出口部に向かうにつれ電線収容溝10Aを狭くしているので、電線の径が太い電線WLは電線出口部まで到達できないが、その場合は図15(C)のように途中から外に出せば問題ない。この状態で外に出たすべての電線WLはテープTPと広い接触範囲で接するので、同じくテープTPしっかりで固定されることができる。
〈特徴4:リアカバー10”の後端部の先細〉
図16は電線出口部で電線Wにテーピング処理を施した状態を電線出口部から見た斜視図である。実施例3の特徴4では、リアカバー10”の後端部10D(図1)を上流よりも幅を次第に細く形成して先細にしている点である。
このように形成することで、特徴2と特徴4の合わせ技により、リアカバー10”の後端部10DにテープTPを巻き付け易くして作業性の向上を図ることができ、かつ強くテープTPの巻回ができるため、しかもテープTPの電線Wからの剥離を防止することができる。
10 実施例1のリアカバー
10’ 実施例2のリアカバー
10” 実施例3のリアカバー
10A 電線収容溝
10B 壁面
10C 底面
10E 斜面
10F レール部
10J、10J’ 突起物
10K 係止溝
10L 分岐用突起物
10M 電線入口部
10N 電線出口部
10X 装着部
10Y 電線把持部
20 メス型コネクタハウジング
20K 係止突起
W 電線
WL 太い電線
TP テープ

Claims (5)

  1. コネクタハウジングに装着されて前記コネクタハウジングから導出される電線を案内するリアカバーにおいて、前記電線を収容する電線収容溝を設け、前記電線収容溝内にレール部を複数本前記電線の収容方向に沿って形成し電線出口部で前記レール部の間隔を幅狭にし、かつ前記リアカバーの後端部を細く形成してテープを巻き易くしたことを特徴とするリアカバー。
  2. 前記電線収容溝内の電線入口部における両壁面を幅狭に形成したことを特徴とする請求項1記載のリアカバー。
  3. 前記電線収容溝内の前記電線入口部と前記レール部との間に突起物を複数個形成したことを特徴とする請求項1記載のリアカバー。
  4. 前記電線収容溝内の前記電線入口部と前記突起物との間に分岐用突起物を複数個形成したことを特徴とする請求項1又は3記載のリアカバー。
  5. 前記電線収容溝内の両壁面の高さを電線出口側に近づくにつれて低くし、電線出口側での壁面の高さを収容する電線の直径よりも低くしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のリアカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021057304A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 日本圧着端子製造株式会社 コネクタ

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