JP2011095498A - 車載情報処理装置及び車載情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報端末の接続後、速やかに音声認識を車両の乗員に行なわせることができる車載情報制御装置及び車載情報処理方法を提供する。
【解決手段】車載情報処理装置の処理装置は、情報端末に記憶された属性データを音声認識情報に変換される際に要する変換経過時間Thを属性データの種類毎に推定し(ステップS16)、情報端末に記憶される全ての属性データを音声認識情報に変換する際に要する総時間よりも短時間に設定された辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データを検出する(ステップS17)。そして、処理装置の音声認識辞書作成部は、辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成する(ステップS19,S20,S21)。
【選択図】図8
【解決手段】車載情報処理装置の処理装置は、情報端末に記憶された属性データを音声認識情報に変換される際に要する変換経過時間Thを属性データの種類毎に推定し(ステップS16)、情報端末に記憶される全ての属性データを音声認識情報に変換する際に要する総時間よりも短時間に設定された辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データを検出する(ステップS17)。そして、処理装置の音声認識辞書作成部は、辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成する(ステップS19,S20,S21)。
【選択図】図8
Description
本発明は、自動車などの車両に搭載され、楽曲データなどの情報データを記憶可能な情報端末が接続される車載情報処理装置及び車載情報処理方法に関する。
近年、車両に搭載されるナビゲーション装置などの車載情報処理装置は、多数かつ多様なデータ、例えば地図データや音楽データ、映像データなどの種々の情報データの取り扱いが可能となっている。このようなデータの中からの目的のデータの選択は、ユーザが表示装置の表示を確認しながら行なうボタン操作などにより行なわれる。
しかしながら、ナビゲーション装置の取り扱うデータが増加すると、データの選択における表示の確認回数やボタン操作などの回数が増加したり、選択を終了するまでに要する時間が長くなったりし、データの選択が煩わしいものとなる。特に、車両の操作なども行なうため、データ選択操作を限られた時間で行なわなければならない運転者の場合、データの選択に要する時間が長くなると、その限られた時間でのデータ選択ができなくなるおそれも懸念される。
そこで、近年では、そのようなデータ選択に伴うユーザの煩わしさを軽減するため、データ選択に音声認識処理を用いる技術として、特許文献1に記載の再生制御装置が提案されている。この特許文献1に記載の再生制御装置は、CDに格納されているTOCデータ内の曲名データを読み込み、その曲名データを予め音声認識結果と同じフォーマットの音声認識用のデータに変換して音声認識辞書を作成しておく。そして、再生制御装置は、音声入力された曲名に音声認識処理を施して得られた結果と音声認識辞書とを照合し、最も整合性の高い音声認識用のデータに対応する楽曲を再生するようにしている。つまり、ユーザの音声により再生する楽曲が指定できることにより、ユーザによる表示確認やボタン操作などが低減される。
ところで、上記再生制御装置では、同装置により文字情報である曲名データが音声認識辞書に変換される。しかし、曲名データ等の文字情報を音声認識辞書へ変換する処理の負荷は、大きいものである。そのため、ナビゲーション装置に代表されるように多種多様の情報処理を行なう車載情報処理装置においては、既に行なっている各情報処理を行ないつつ、この変換処理を伴う音声認識辞書の作成や更新などの作業を迅速に行なうことが難しい。そのため、他の情報処理を行ないつつ行なわれる上記変換処理では、その処理に要する時間の長期化が避け難く、これにより音声認識辞書の完成も遅延してしまう。それゆえ、こうして完成された音声認識辞書を参照するという音声認識に基づいて目的のデータを選択すること、即ち音声認識処理を用いて目的のデータを選択すること、それ自体が音声認識辞書の更新中に長時間行えないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、情報端末の接続後、速やかに音声認識を車両の乗員に行なわせることができる車載情報制御装置及び車載情報処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、情報データ及び該情報データと関連する複数種類の属性データを記憶する情報端末が接続された場合に、該情報端末に記憶される属性データを取得すると共に該属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成する音声認識辞書作成手段と、入力手段を介して入力された音声に基づき音声認識情報を生成し、該音声認識情報に対応する属性データを前記音声認識辞書から検索する音声認識処理を行なう音声認識処理手段と、前記音声認識処理手段によって検索された前記属性データと関連する情報データを前記情報端末から取得し、該取得した情報データに基づく情報を出力手段に出力させる制御手段と、を備えた車載情報処理装置において、接続される情報端末に記憶された属性データが前記音声認識辞書作成手段によって音声認識情報に変換される際に要する変換経過時間を、属性データの種類毎に推定する変換時間推定手段と、前記情報端末に記憶される全ての属性データを音声認識情報に変換する際に要する総時間よりも短時間に設定された辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データを検出する属性データ検出手段と、をさらに備え、前記音声認識辞書作成手段は、情報端末が接続された場合に、前記属性データ検出手段によって検出された種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを要旨とする。
上記構成によれば、情報端末が接続された場合には、該情報端末に記憶される属性データを音声認識情報に変換する際に要する変換経過時間が属性データの種類毎に推定される。そして、各種類の属性データのうち、辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが選択され、該選択された種類の属性データが音声認識情報に変換されて音声認識辞書が作成される。その結果、車両の乗員は、全ての属性データが音声認識情報に変換されることを待たずに、音声認識によって情報端末に記憶される情報データを選択することが可能となる。したがって、情報端末の接続後、速やかに音声認識を車両の乗員に行なわせることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載情報処理装置において、情報端末が接続されてから、前記音声認識処理手段による前記音声認識処理が開始されるまでの開始時間を取得する開始時間取得手段と、前記辞書更新許容時間を、前回に前記情報端末が接続された場合に前記開始時間取得手段によって取得された開始時間に基づき設定する辞書更新許容時間設定手段と、をさらに備えることを要旨とする。
上記構成によれば、辞書更新許容時間は、車両の運転時に情報端末を接続する車両の乗員の特徴に応じた長さに設定される。すなわち、辞書更新許容時間は、情報端末を接続してから入力手段への音声入力を開始するまでの時間が長い傾向がある乗員ほど長時間に設定される。そのため、車両の運転時に情報端末を接続する乗員の特徴に関係なく、該乗員に音声認識を速やかに行なわせることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の車載情報処理装置において、前記入力手段を介して音声が入力された場合に、該音声に対応する属性データの選択回数を属性データの種類毎に計数する計数手段と、前記計数手段によって計数された選択回数が多い種類の属性データほど優先順位が高くなるように、前記複数種類の属性データに対して優先順位を設定する優先順位設定手段と、をさらに備え、前記音声認識処理手段は、情報端末が接続された場合において、前記辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在するときに、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データを選択し、該選択した種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを要旨とする。
上記構成によれば、辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在する場合には、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データが音声認識情報に変換され、該音声認識情報と最も優先順位の高い種類の属性データとを関連付けた音声認識辞書が作成される。しかも、優先順位は、車両の乗員が音声認識を行う際に利用される種類の属性データほど高く設定される。そのため、車両の乗員にとって利用しやすい音声認識辞書が優先的に作成される。したがって、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の車載情報処理装置において、前記各種類の属性データには、前記音声認識辞書作成手段によって音声認識情報に変換する際に要する時間が長いと推定される種類ほど高い優先順位がそれぞれ設定されており、前記音声認識処理手段は、情報端末が接続された場合において、前記辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在するときに、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データを選択し、該選択した種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを要旨とする。
一般に、音声認識情報に変換する際に要する時間が長い種類の属性データは、多くの情報を含んでいると考えられる。また、車両の乗員は、音声認識を行なう場合に、多くの情報を含んだ属性データに対応する音声を入力手段に入力する傾向が高いと考えられる。そこで、本発明では、優先順位は、多くの情報を含むと推定される種類の属性データほど高く設定される。そのため、車両の乗員にとって利用しやすい音声認識辞書が最優先で作成される。したがって、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車載情報処理装置において、前記属性データとして、情報データのタイトル名、情報端末で最近更新された情報データのタイトル名、情報データを含んだ作品の作品名、情報端末で最近更新された作品の作品名、情報データを表現する表現者名、情報端末で最近更新された情報データを表現する表現者名が情報データに関連付けて情報端末に記憶されており、優先順位は、情報データのタイトル名、情報端末で最近更新された情報データのタイトル名、情報データを含んだ作品の作品名、情報端末で最近更新された作品の作品名、情報データを表現する表現者名、情報端末で最近更新された情報データを表現する表現者名の順に高くそれぞれ設定されていることを要旨とする。
上記構成によれば、優先順位は、情報データのタイトル名、情報端末で最近更新された情報データのタイトル名、情報データを含んだ作品の作品名、情報端末で最近更新された作品の作品名、情報データを表現する表現者名、情報端末で最近更新された情報データを表現する表現者名の順に設定される。そのため、多くの情報を含むと推定される種類の属性データほど優先順位が高く設定され、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の車載情報処理装置において、情報端末には、情報データを表現する表現者名を示す属性データと、情報データの作品名を示す属性データ及び情報データのタイトル名を示す属性データの少なくとも一方とが情報データに関連付けて記憶されており、接続された情報端末において、情報データ毎に記憶される表現者名のうち、作品名及びタイトル名の少なくとも一方の数が多い表現者名に関連する作品名及びタイトル名の少なくとも一方ほど優先順位を高く設定する優先順位設定手段をさらに備え、前記音声認識処理手段は、情報端末が接続された場合において、前記辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在するときに、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データを選択し、該選択した種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを要旨とする。
一般に、情報端末には、車両の乗員が最も気に入っている表現者の作品及びタイトル名の少なくとも一方が、他の表現者の作品及びタイトル名の少なくとも一方よりも多く記憶されていると考えられる。そこで、本発明において優先順位は、情報端末に記憶される作品及びタイトル名の少なくとも一方の数が多い表現者に相当する属性データほど高く設定される。そのため、車両の乗員にとって利用しやすい音声認識辞書が最優先で作成される。したがって、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の車載情報処理装置において、前記制御手段は、前記音声認識処理手段によって音声認識辞書が作成された場合に、該音声認識辞書を用いた音声認識が可能となった属性データの種類を、車両の乗員に対して報知手段に報知させることを要旨とする。
上記構成によれば、音声認識辞書を用いた音声認識が可能となった属性データの種類が報知される。そのため、車両の乗員は、報知手段からの報知内容を確認することにより、入力手段を介してどのような情報(即ち、音声)を入力すればよいかを知ることになる。したがって、車両の乗員に音声認識を確実に行なわせることが可能となり、ひいては乗員の望んだ情報データの情報を出力手段から出力させることが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の車載情報処理装置において、前記制御手段は、前記音声認識処理手段によって検索された属性データと対応関係にある情報データが、接続された情報端末に複数存在する場合に、所定の基準に基づき選択された情報データを前記情報端末から取得し、該取得した情報データに基づく情報を前記出力手段に出力させることを要旨とする。
上記構成によれば、車両の乗員による音声入力に対応する情報データが情報端末に複数記憶されている場合には、所定の基準に基づき情報端末から取得される情報データが設定される。そのため、乗員による音声入力において、タイトル名を指定せず例えば作品名や表現者名に相当する音声入力がなされた場合であっても、適切な情報を出力手段から確実に出力させることが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の車載情報処理装置において、前記所定の基準を、前記情報端末側で更新されてからの経過時間、前記情報端末での再生回数、及びお気に入りに設定されているか否かのうち少なくとも一つに基づき設定する基準設定手段をさらに備えることを要旨とする。
上記構成によれば、所定の基準とは、情報端末の使用者による使用状況に応じた基準に設定される。そのため、車両の乗員による音声入力に対応する情報データが複数存在する場合であっても、乗員の希望通りの情報が出力手段から出力される可能性を高くすることが可能となる。
一方、車載情報処理方法にかかる請求項10に記載の発明は、情報データ及び該情報データに関連し且つ互いに種類の異なる複数の属性データを記憶する情報端末が車載情報処理装置に接続された場合に、該情報端末に記憶される属性データを取得させると共に該属性データを音声認識情報に変換させ、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成させる音声認識辞書作成ステップと、入力された音声に応じた音声認識情報を生成させ、該生成された音声認識情報に対応する属性データを前記音声認識辞書から検索させる音声認識処理ステップと、前記音声認識処理ステップで検索した前記属性データと対応関係にある情報データを前記情報端末から取得させるデータ取得ステップと、前記データ取得ステップで取得した情報データに基づく情報を出力させる情報出力ステップと、を有する車載情報処理方法において、前記車載情報処理装置に情報端末が接続された場合に、前記音声認識辞書作成ステップで属性データを音声認識情報に変換する際に要する変換経過時間を、属性データの種類毎に推定させる変換時間推定ステップと、前記情報端末に記憶される全ての属性データを音声認識情報に変換する際に要する時間よりも短時間に設定された辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データを検出させる属性データ検出ステップと、をさらに有し、前記音声認識辞書作成ステップでは、前記車載情報処理装置に情報端末が接続された場合に、前記属性データ検出ステップで検出した種類の属性データを音声認識情報に変換させ、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成させることを要旨とする。
上記構成によれば、請求項1と同等の作用効果を得ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図11に基づき説明する。
図1に示すように、車載システムは、車両に搭載される車載情報処理装置1と、車載情報処理装置1に接続可能な情報端末2とを備えている。
図1に示すように、車載システムは、車両に搭載される車載情報処理装置1と、車載情報処理装置1に接続可能な情報端末2とを備えている。
まず、情報端末2について説明する。
情報端末2は、図示しない表示装置や再生装置を有する携帯型の音楽再生装置であって、演算装置や各種メモリー(ROMやRAM)などで構築される、いわゆる小規模なコンピュータとしての処理装置10を備えている。そして、情報端末2の表示機能や再生機能などの各種機能は、メモリー等に記憶されている各種制御プログラムを処理装置10が処理することにより実行される。また、情報端末2は、各種メモリーなどよりも多量のデータを読み書き可能に保存できるデータ記憶領域としての情報記憶装置11と、同情報端末2を車載情報処理装置1と通信可能に接続させる外部通信装置12とを備えている。
情報端末2は、図示しない表示装置や再生装置を有する携帯型の音楽再生装置であって、演算装置や各種メモリー(ROMやRAM)などで構築される、いわゆる小規模なコンピュータとしての処理装置10を備えている。そして、情報端末2の表示機能や再生機能などの各種機能は、メモリー等に記憶されている各種制御プログラムを処理装置10が処理することにより実行される。また、情報端末2は、各種メモリーなどよりも多量のデータを読み書き可能に保存できるデータ記憶領域としての情報記憶装置11と、同情報端末2を車載情報処理装置1と通信可能に接続させる外部通信装置12とを備えている。
情報記憶装置11は、ハードディスクなどの大容量記憶装置を有しており、情報記憶装置11には、情報データ(例えば、楽曲データ)や属性データ(例えば、文字データ)などのようにユーザに提供することを目的とした各種データが多数記憶される。こうした情報記憶装置11には、情報データテーブル16と属性データテーブル17とが設けられている。
情報データテーブル16には、複数の情報データがそれぞれ情報端末2にて特定される数字からなる識別番号(ID)に関連付けられるようにして保持されている。なお、本実施形態において各情報データは、情報端末2にて再生可能な楽曲データからそれぞれ構成されている。
属性データテーブル17には、複数種類の属性データが保持されている。本実施形態において属性データの種類としては、情報端末2にて特定される上述の識別番号としての「ID」、楽曲の歌手や演奏者の名称などの表現者名を示す「アーティスト名」、楽曲が含まれる作品名を示す「アルバム名」、楽曲の名前などのタイトル名を示す「楽曲名」及び最後に更新された日時を示す「更新日時」が含まれる。例えば、図2に示すように、属性データテーブル17の一例としてのテーブル50には、13個の情報データに対応する各種属性データが、互いに関連付けられた状態で保持されている。すなわち、IDが「1」となる各種属性データとして、アーティスト名には「BEATLES」、アルバム名には「Abbey Road」、楽曲名には「Here Comes The Sun」、更新日時には「2001/12/14/08:30」が設定されている。また、IDが「8」となる各種属性データとして、アーティスト名には「Oasis」、アルバム名には「Definitely Maybe」、楽曲名には「Shakermaker」、更新日時には「2005/05/03/10:00」が設定されている。
なお、本実施形態の属性データテーブル17は、情報データテーブル16と同様の性質を有する一種のデータベースであるとともに、同情報データテーブル16に同期されている。例えば、情報データテーブル16に新規の情報データが追加された場合、属性データテーブル17には、該新規の情報データに対応する各種属性データ(ID、アーティスト名、アルバム名、楽曲名、更新日時)が追加される。一方、情報データテーブル16から一部の情報データが削除された場合、属性データテーブル17からは、該一部の情報データに対応する各種属性データが削除される。すなわち、情報データテーブル16の各情報データと属性データテーブル17の各種属性データとは、それぞれのIDが一致することにより関連付けられる。
処理装置10には、図1に示すように、情報データテーブル16の各情報データと属性データテーブル17の各種属性データへのアクセス等を管理するデータ管理部15が設けられている。データ管理部15は、IDなどの付属データに基づいて、情報データテーブル16から再生機能によって出力される情報データや外部転送する情報データなどを読み出したり、属性データテーブル17から表示機能によって出力される属性データや外部転送する属性データなどを読み出したりする。また、データ管理部15は、情報データテーブル16と属性データテーブル17とを監視して、属性データテーブル17を情報データテーブル16に同期させる。
外部通信装置12は、処理装置10と電気的に接続されており、情報端末2と車載情報処理装置1とを通信可能に接続させる。そして、外部通信装置12は、車載情報処理装置1に接続された場合、該車載情報処理装置1からの通信信号を処理装置10に伝達したり、処理装置10から出力された通信信号を車載情報処理装置1に伝達したりする。
例えば、車載情報処理装置1から特定のIDの情報データを取得する指令用の通信信号(リクエスト)が伝達された場合、情報端末2は、同リクエストの内容を処理して、データ管理部15を介してそのIDに対応する情報データを情報データテーブル16から取得して車載情報処理装置1に転送させる。このとき、本実施形態では、処理装置10は、IDに対応する情報データが存在する場合において同情報データを転送するときには、「転送する」との内容の応答用の通信信号(レスポンス)に「アーティスト名」と「楽曲名」とを付加して車載情報処理装置1に返す。一方、処理装置10は、IDに対応する情報データが存在しないときには、「IDなし」とのレスポンスを車載情報処理装置1に返す。また、車載情報処理装置1から特定のIDの情報データを再生するリクエストが伝達される場合、情報端末2は、そのIDに対応する情報データ(楽曲)を再生することもできる。このとき、情報端末2は、「再生する」というレスポンスを車載情報処理装置1に返す。一方、情報端末2は、IDに対応する情報データが存在しない場合、「IDなし」のレスポンスを車載情報処理装置1に返す。一般に、リクエストやレスポンスの内容などは任意に設定可能であり、また通信プロトコルなどにも依存するものであることから、上述したものと同様の指示内容及び応答内容の情報伝達が可能であれば、リクエストやレスポンスの内容や、同内容を取得するための通信回数、及び通信プロトコルなどは上記態様に限定されない。
次に、車載情報処理装置1について説明する。
車載情報処理装置1は、演算装置や各種メモリー(ROMやRAM)などから構成される、いわゆる小規模なコンピュータとしての処理装置20を備える装置であって、その各種機能は、メモリー等に記憶されている各種制御プログラムを処理装置20が処理することにより実行される。本実施形態では、処理装置20は、音声認識辞書の更新処理のプログラムや、音声認識処理のプログラムなどを実行する。また、メモリー(RAM)には、それらプログラムにより用いられる各種フラグの領域が適宜確保される。
車載情報処理装置1は、演算装置や各種メモリー(ROMやRAM)などから構成される、いわゆる小規模なコンピュータとしての処理装置20を備える装置であって、その各種機能は、メモリー等に記憶されている各種制御プログラムを処理装置20が処理することにより実行される。本実施形態では、処理装置20は、音声認識辞書の更新処理のプログラムや、音声認識処理のプログラムなどを実行する。また、メモリー(RAM)には、それらプログラムにより用いられる各種フラグの領域が適宜確保される。
また、車載情報処理装置1は、情報記憶装置21と、外部通信装置22と、タッチパネル制御装置23と、音声出力装置24と、音声認識処理手段としての音声認識装置25とをさらに備えている。
情報記憶装置21は、ハードディスクなどの大容量記憶装置を有しており、情報記憶装置21には、上記各種メモリーなどよりも多量のデータが保存可能であるとともに、それらデータが読み書き可能になっている。こうした情報記憶装置21には、複数の音声認識辞書が保持される音声認識辞書テーブル40と、音声認識辞書の作成などに用いられるワークエリア41とが設けられている。例えば、図3に示されるように、音声認識辞書テーブル40は、アルバム名に基づき情報データ(楽曲データ)を検索するためのアルバム名辞書、アーティスト名に基づき情報データを検索するためのアーティスト名辞書及び楽曲名に基づき情報データを検索するための楽曲名辞書などを保持可能である。また、音声認識辞書テーブル40には、詳しくは後述するが、アルバム名辞書、アーティスト名辞書及び楽曲名辞書以外の他の音声認識辞書もまた保持可能である。
例えば、図4(a)に示すように、アルバム名辞書には、アルバム名(例えば、「Abbey Road」)と、音声認識情報としての音声認識用のデータ(例えば、「アアビイロオド」)とが互いに関連付けられた状態で記憶される。また、図4(b)に示すように、アーティスト名辞書には、アーティスト名(例えば、「BEATLES」)と、該アーティスト名に対応する音声認識用のデータ(例えば、「ビイトルズ」)とが互いに関連付けられた状態で記憶される。さらに、図4(c)に示すように、楽曲名辞書には、楽曲名(例えば、「Here Comes The Sun」)と、該楽曲名に対応する音声認識用のデータ(例えば、「ヒアカムズザサン」)とが互いに関連付けられた状態で記憶される。なお、図4(a)(b)(c)では、音声認識用のデータを、付属データと区別する目的で斜字にて表記するものとする。
また、ワークエリア41には、図1に示すように、情報端末2の属性データテーブル17から取得した属性データを一時的に保存する領域としての属性データ領域42と、属性データから逐次作成される音声認識用のデータを一時的に保存する領域としての音認データ領域43とが必要に応じて適宜設けられる。また、ワークエリア41には、音声認識装置25を介して入力される音声信号が入力音声データとして一時的に保存される入力音声データ領域44も必要に応じて適宜設けられる。
外部通信装置22は、処理装置20に接続されているとともに、情報端末2の外部通信装置12と通信可能な状態で接続することも可能に構成されている。すなわち、外部通信装置22は、該外部通信装置22に外部接続される情報端末2に処理装置20からの通信信号を伝達したり、情報端末2からの通信信号を処理装置20へ伝達したりすることが可能である。また、外部通信装置22は、情報端末2から入力される情報データを図示しない音楽データ記憶部に記憶させたり、情報端末2から入力される同情報端末2が再生した楽曲などの再生信号を音声出力装置24に伝達したりすることが可能である。
タッチパネル制御装置23には、表示面TPD及び複数のボタンを有するタッチパネルTPが接続されている。こうしたタッチパネル制御装置23は、図示しない画像処理プロセッサと入出力インターフェースとを備えている。画像処理プロセッサは、処理装置20から入力される制御信号に対応する地図や各種インターフェース画面などの画像データを図示しない画像データ記憶部から読み出してタッチパネルTPの表示面TPDに出力させる。例えば、画像処理プロセッサは、処理装置20によって取得された情報データに画像データが含まれる場合には該画像データを表示面TPDに表示(出力)させ、処理装置20によって取得された情報データが楽曲データである場合には該楽曲データに対応する「アーティスト名」や「楽曲名」を表示させる。入出力インターフェースは、タッチパネルTPの表示面TPDの接触位置やタッチパネルTPの各ボタンの押下状態などを検出して、それらの検出結果に基づく操作信号を処理装置20に出力する。
音声出力装置24には、出力手段としてのスピーカSPが接続されている。音声出力装置24は、処理装置20からの制御信号が入力された場合、該制御信号に対応する音声や楽曲などを図示しない音声データ記憶部から読み出してスピーカSPに出力(再生)させる。例えば、処理装置20は、取得された情報データに基づく楽曲を音声出力装置24に出力させる。また、情報端末2にて再生された音楽などの再生信号が外部通信装置22を介して入力されるとき、音声出力装置24は、処理装置20からの制御信号に応じて同再生信号に基づく楽曲などをスピーカSPに出力させる。
音声認識装置25には、処理装置20と、情報記憶装置21と、音声が入力される入力手段としてのマイクMKとが接続されている。処理装置20は、タッチパネル操作又は音声入力ボタン(図示略)の押釦による音声認識の実行命令を入力されると、音声認識装置25を制御して、車両の乗員(例えば、運転手)による発話を待機する。
音声認識装置25は、音声認識用LSIを備えるとともに、情報記憶装置21の音声認識辞書テーブル40の各音声認識辞書にアクセス可能になっている。音声認識装置25は、車室内に設けられたマイクMKを介してユーザの発話に基づく音声信号が入力された場合、該音声信号に基づき音声認識用のデータ(以下、「音認用生成データ」という。)を生成する。そして、音声認識装置25は、音認用生成データを音声認識辞書テーブル40の各音声認識辞書に格納された各音声認識用のデータと照合し、類似度の高い音声認識用のデータを検索する音声認識処理を行なう。こうした音声認識処理の結果、音認用生成データと類似度の高い音声認識用のデータが音声認識辞書テーブル40に存在する場合、音声認識装置25は、その旨を処理装置20に出力する。その結果、処理装置20は、認識結果に基づくコマンドを、各種制御回路に出力する。なお、音声を認識するための演算処理方法は、公知の演算処理方法を使用することが可能である。
また、音声認識装置25は、マイクMKから入力された音声信号を情報記憶装置21のワークエリア41の入力音声データ領域44に一時保存させる。そして、音声認識装置25は、処理装置20からの制御信号に基づいて入力音声データ領域44から音声信号を取得し、当該音声信号の音声認識処理を行なうことも可能である。
処理装置20には、通信制御部30と、音声認識辞書作成手段としての音声認識辞書作成部34と、計時部35とが設けられている。
通信制御部30は、車載情報処理装置1と外部通信装置22を介して接続された情報端末2との間の相互通信を制御等するものであって、情報データ取得部31を有している。この情報データ取得部31は、処理装置20によって情報端末2に送信される通信信号(リクエスト)と、そのリクエストに対して情報端末2から送られてくる通信信号(レスポンス)とを関連付けて処理する。これにより、特定のIDの情報データを転送するリクエストを情報端末2に送信した場合、情報データ取得部31には、リクエストに対する情報端末2からのレスポンスが同リクエストに関連付けられた状態で受信される。その結果、通信制御部30は、リクエストに対する情報端末2の応答が「転送する」であるのか「IDなし」であるのかなどが分かる。また、通信制御部30は、情報端末2から取得した情報が画像や楽曲などのように車両の乗員に提供する情報データの場合、その情報データを前記音楽データ記憶部やタッチパネル制御装置23に転送する。さらに、通信制御部30は、情報端末2から取得した情報が属性データテーブル17の属性データの場合、情報記憶装置21のワークエリア41の属性データ領域42に転送する。
通信制御部30は、車載情報処理装置1と外部通信装置22を介して接続された情報端末2との間の相互通信を制御等するものであって、情報データ取得部31を有している。この情報データ取得部31は、処理装置20によって情報端末2に送信される通信信号(リクエスト)と、そのリクエストに対して情報端末2から送られてくる通信信号(レスポンス)とを関連付けて処理する。これにより、特定のIDの情報データを転送するリクエストを情報端末2に送信した場合、情報データ取得部31には、リクエストに対する情報端末2からのレスポンスが同リクエストに関連付けられた状態で受信される。その結果、通信制御部30は、リクエストに対する情報端末2の応答が「転送する」であるのか「IDなし」であるのかなどが分かる。また、通信制御部30は、情報端末2から取得した情報が画像や楽曲などのように車両の乗員に提供する情報データの場合、その情報データを前記音楽データ記憶部やタッチパネル制御装置23に転送する。さらに、通信制御部30は、情報端末2から取得した情報が属性データテーブル17の属性データの場合、情報記憶装置21のワークエリア41の属性データ領域42に転送する。
なお、本実施形態では、通信制御部30は、図5に示すように、車載情報処理装置1に情報端末2が接続されると、情報端末2の属性データテーブル17の全ての属性データを情報記憶装置21のワークエリア41の属性データ領域42にコピーする。そして、属性データ領域42にコピーされた属性データに基づき、音声認識辞書テーブル40に各種音声認識辞書が作成される。なお、情報端末2から車載情報処理装置1へのデータ転送は通信量に制約を有する通信を介して行なわれることから、属性データテーブル17の属性データ領域42へのコピーには所定の時間を要する。
音声認識辞書作成部34は、情報端末2から取得された属性データテーブル17から音声認識辞書テーブル40を作成する。このとき、図6に示すように、音声認識辞書作成部34は、ワークエリア41の属性データ領域42にコピーされた各種属性データを、音声認識辞書(図4(a)(b)(c)に示すような各音声認識辞書)に変換する。なお、本実施形態では、音声認識辞書作成部34は、「アーティスト名」、「アルバム名」及び「楽曲名」を音声認識用のデータに変換する。
ところで、音声認識に用いるための音声認識用のデータは、それが対応するテキストデータから作成される。例えば、図4(a)に示すように、認識語IDが「1」の音声認識用のデータの「ビイトルズ」は、そのテキストデータである「BEATLES」が発音されたときの音声の特徴量からなる音声認識用のデータとして作成される。このような音声認識用のデータの演算処理方法は、公知の演算処理方法を使用することが可能であるが、この演算処理には多くの時間を要するため、属性データの数が多くなることに伴いその処理に要する時間が長くなる。こうした時間も音声認識辞書の更新に要する時間の一部を構成する。
また、音声認識辞書作成部34は、図7に示すように、一つの音声認識辞書(例えば、アルバム名辞書)の作成が完了した場合、該作成した音声認識辞書を音声認識辞書テーブル40にコピーする。続いて、音声認識辞書作成部34は、二つ目の音声認識辞書(例えば、楽曲名辞書)の作成が完了した場合、該作成した音声認識辞書を音声認識辞書テーブル40にコピーする。すなわち、音声認識辞書テーブル40には、音声認識辞書作成部34で作成された音声認識辞書が順番にコピーされる。より具体的には、音声認識辞書テーブル40に記憶される音声認識辞書の種類は、時間の経過とともに増加する。なお、音声認識辞書テーブル40内に保管される音声認識辞書は、車両のイグニッションスイッチがオンになると、リセット(消去)される。
また、音声認識辞書作成部34は、属性データ領域42に保持された全ての属性データを音声認識用のデータに変換するために要する総時間の推定値を算出すると共に、該総時間の推定値と経過時間とから進行状況等を算出する。また、音声認識辞書作成部34は、属性データを音声認識用のデータに変換するために要する変換経過時間Th(図8参照)を、属性データの種類(アーティスト名、アルバム名、楽曲名、最近更新されたアーティスト名、最近更新されたアルバム名、最近更新された楽曲名など)毎に推定する。変換経過時間Thは、音声認識用のデータに変換するデータ量が多いほど長くなる。したがって、本実施形態では、音声認識辞書作成部34が、変換時間推定手段としても機能する。
なお、本実施形態では、「最近更新されたアーティスト名」とは、更新日時が最も新しいアーティストのことであり、図2では「Arctic Monkeys」を示す。また、「最近更新されたアルバム名」とは、更新日時が最も新しいアルバムのことであり、図2では「Humbug」を示す。また、「最近更新された楽曲名」とは、更新日時が最も新しい楽曲のことであり、図2では「My Propeller」、「Crying Lightning」及び「Dangerous Animals」を示す。
計時部35は、コンピュータに設けられる内部タイマー36と、不揮発性のメモリーなどで構築される記憶部37とを有しており、計測時間に相当するカウンタをカウントアップする。内部タイマー36は、情報端末2が車載情報処理装置1に接続されると、カウンタを「0(零)」にリセットした後、カウンタのカウントアップを行なう。その結果、内部タイマー36は、情報端末2が車載情報処理装置1に接続されてから、マイクMKから入力された音声信号に基づく音声認識処理が開始されるまでの開始時間Ts(図8参照)を計測可能である。そして、計時部35は、内部タイマー36によって計測された開始時間Tsを記憶部37に記憶させる。したがって、本実施形態では、計時部35が、開始時間取得手段として機能する。
次に、本実施形態の車載情報処理装置1が実行する各種制御処理のうち、音声認識辞書を作成するための音声認識辞書作成処理ルーチンについて、図8に示すフローチャートと図11及び図12に示す作用図に基づき説明する。
さて、処理装置20は、車両の図示しないイグニッションスイッチがオンになったことを契機に音声認識辞書作成処理ルーチンを実行する。この音声認識辞書作成処理ルーチンにおいて、処理装置20は、辞書更新許容時間KTkを設定する(ステップS10)。一例として、処理装置20は、計時部35の記憶部37に記憶される開始時間Tsを読み出すと共に、以下に示す関係式(式1)に基づいた演算処理を行なうことにより、辞書更新許容時間KTkを設定する。すなわち、辞書更新許容時間KTkは、開始時間Tsが長いほど長時間に設定される。したがって、本実施形態では、前回に情報端末2が車載情報処理装置1に接続された際に取得された開始時間Tsに基づき辞書更新許容時間KTkを設定する処理装置20が、辞書更新許容時間設定手段としても機能する。
ただし、KTk…辞書更新許容時間、Tbase…基準許容時間(例えば5分)、Ts…開始時間、x…第1定数(2以上の自然数であって、例えば4)、y…第2定数(1以上であって且つ第1定数x未満の自然数であって、例えば1)
続いて、処理装置20は、音声認識辞書の作成時の仮の優先順位(以下、「仮優先順位」という。)を設定する(ステップS11)。すなわち、処理装置20は、車両の乗員が音声認識により情報端末2に記憶される情報データを再生させる場合には、マイクMKを介して入力された音声信号に対応する属性データの種類の選択回数を計数している。そこで、本実施形態では、処理装置20は、選択回数の多い種類の属性データほど仮優先順位が高くなるように、各種類の属性データの仮優先順位を個別に設定する。具体的には、「楽曲名」、「最近更新された楽曲名」、「アルバム名」、「最近更新されたアルバム名」、「アーティスト名」、「最近更新されたアーティスト名」の順に選択回数が多い場合、処理装置20は、図11(a)に示すように、「楽曲名」の仮優先順位を最も高くし、「最近更新された楽曲名」の仮優先順位を2番目に高く設定する。また、処理装置20は、「アルバム名」の仮優先順位を3番目に高くし、「最近更新されたアルバム名」の仮優先順位を4番目に高くし、「アーティスト名」の仮優先順位を5番目に高くし、「最近更新されたアーティスト名」の仮優先順位を最も低く設定する。なお、選択回数が同数の属性データが複数種類存在する場合、処理装置20は、音声認識用のデータへ変換する際に要する時間が長いと推定される種類の属性データの仮優先順位を高めに設定する。一例として、「楽曲名」の選択回数と「最近更新された楽曲名」の選択回数が同数である場合、処理装置20は、「楽曲名」の仮優先順位を「最近更新された楽曲名」の仮優先順位よりも高く設定する。したがって、本実施形態では、処理装置20が、選択回数の多い種類の属性データほど仮優先順位が高くなるように各種類の属性データに対して仮優先順位を設定する優先順位設定手段としても機能する。
図8のフローチャートに戻り、処理装置20は、車載情報処理装置1に情報端末2が接続されたか否か、即ち外部通信装置22と情報端末2とが通信可能な状態になったか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、情報端末2から情報データや属性データなどの各種データを受信不能であると判断し、外部通信装置22と情報端末2とが通信可能な状態になるまで、ステップS12の判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS12の判定結果が肯定判定である場合、処理装置20は、計時部35による開始時間Tsの計時を開始させると共に、音声認識フラグFLG1を「オフ」にセットする(ステップS13)。
そして、処理装置20は、「楽曲名」、「アルバム名」、「アーティスト名」及び「更新日時」などの全ての属性データを情報端末2から取得し、該全ての属性データを情報記憶装置21のワークエリア41の属性データ領域42にコピーする(ステップS14)。続いて、処理装置20は、属性データ領域42にコピーした全ての属性データを分析し、新たな属性データとして「占有率の高いアーティスト名」を作成し、該「占有率の高いアーティスト名」の仮優先順位を「楽曲名」の仮優先順位よりも高く設定する(ステップS15)。そして、処理装置20は、「占有率の高いアーティスト名」、「楽曲名」、「最近更新された楽曲名」、「アルバム名」、「最近更新されたアルバム名」、「アーティスト名」及び「最近更新されたアーティスト名」の変換経過時間Thを個別に推定する(ステップS16)。変換経過時間Thとは、一つの種類の属性データ(例えば、アルバム名)を全て音声認識用のデータに変換する際に要する時間のことである。したがって、本実施形態では、ステップS16が、変換時間推定ステップに相当する。
ここで、情報端末2には、複数のアーティストによって演奏される多数の楽曲が記憶されている。こうしたアーティストの中で、他のアーティストよりも情報端末2に記憶される楽曲(又はアルバム)が多いアーティストのことを、「占有率の高いアーティスト名」という。例えば、「BEATLES」、「Oasis」及び「Arctic Monkeys」のうち、「BEATLES」の楽曲は、6曲存在する一方で、「Oasis」の楽曲は4曲存在し、「Arctic Monkeys」の楽曲は3曲存在する(図2参照)。この場合、「BEATLES」が「占有率の高いアーティスト名」に相当する。
なお、図11(a)に示すように、「占有率の高いアーティスト名」の変換経過時間Thは、該当するアーティスト名が例えば「100件」存在する場合には例えば「0.5分」に設定されると共に、「楽曲名」の変換経過時間Thは、該当する楽曲名が例えば「10000件」存在する場合には例えば「50分」に設定される。また、「最近更新された楽曲名」の変換経過時間Thは、該当する楽曲名が例えば「1200件」存在する場合には例えば「6分」に設定されると共に、「アルバム名」の変換経過時間Thは、該当するアルバム名が例えば「2000件」存在する場合には例えば「10分」に設定される。また、「最近更新されたアルバム名」の変換経過時間Thは、該当するアルバム名が例えば「400件」存在する場合には例えば「2分」に設定されると共に、「アーティスト名」の変換経過時間Thは、該当するアーティスト名が例えば「1400件」存在する場合には例えば「7分」に設定される。また、「最近更新されたアーティスト名」の変換経過時間Thは、該当するアーティスト名が例えば「200件」存在する場合には例えば「1分」に設定される。
また、処理装置20は、各種類の変換経過時間Thの合計、即ち全ての属性データを音声認識用のデータに変換するために要する総時間よりも、ステップS10で設定した辞書更新許容時間KTkの方が大きい場合、辞書更新許容時間KTkを基準許容時間Tbaseとする。例えば、ステップS10で設定された辞書更新許容時間KTkが「76.5分」以上である場合、辞書更新許容時間KTkは変更される。
図8のフローチャートに戻り、処理装置20は、音声認識辞書の作成順位を設定する辞書作成順位設定処理を実行する(ステップS17)。具体的には、処理装置20は、各種類の属性データの中から、設定した辞書更新許容時間KTk内に音声認識辞書を作成可能な種類の属性データを選択する。例えば、辞書更新許容時間KTkが「5分」である場合、図11(a)に示すように、処理装置20は、「占有率の高いアーティスト名」(0.5分)、「最近更新されたアルバム名」(2分)及び「最近更新されたアーティスト名」(1分)を、音声認識辞書を作成可能な種類の属性データとして選択する。すなわち、処理装置20は、辞書更新許容時間KTkと変換経過時間Thとの比較を属性データの種類毎に行ない、辞書更新許容時間KTk以下の変換経過時間Thを有する種類の属性データを抽出する。したがって、本実施形態では、処理装置20が、属性データ検出手段としても機能する。また、ステップS17が、属性データ検出ステップに相当する。
このとき、辞書更新許容時間KTk未満の変換経過時間Thを有する種類の属性データが複数(この場合、3つ)存在する場合、図11(b)に示すように、処理装置20は、各種類の属性データの中で最も仮優先順位の高い種類の属性データの優先順位(以下、「本優先順位」という。)を最も高く設定する。この場合、処理装置20は、「占有率の高いアーティスト名」の本優先順位が最も高く、「最近更新されたアルバム名」の本優先順位が2番目に高く、さらに「最近更新されたアーティスト名」の本優先順位が3番目に高く設定する。続いて、処理装置20は、辞書更新許容時間KTk以上の変換経過時間Thを有する種類の属性データについて、仮優先順位が高いほど本優先順位が高くなるように各種類の属性データを個別に設定する。つまり、本実施形態では、「占有率の高いアーティスト名」、「最近更新されたアルバム名」、「最近更新されたアーティスト名」、「楽曲名」、「最近更新された楽曲名」、「アルバム名」、「アーティスト名」の順に本優先順位が高くなる。
図8のフローチャートに戻り、処理装置20は、順位nに「1」をセットする(ステップS18)。そして、処理装置20は、順位nに対応する本優先順位、即ちn番目に高い本優先順位を有する種類の属性データに関する音声認識辞書の作成を開始する(ステップS19)。例えば、処理装置20は、順位nが「1」であるときには本優先順位が1番目に高い本優先順位の種類の属性データ(例えば「占有率の高いアーティスト名」)に関する音声認識辞書の作成を音声認識辞書作成部34に開始させる。また、処理装置20は、順位nが「4」であるときには本優先順位が4番目に高い本優先順位の種類の属性データ(例えば「楽曲名」)に関する音声認識辞書の作成を音声認識辞書作成部34に開始させる。したがって、本実施形態では、ステップS19が、音声認識辞書作成ステップに相当する。
そして、処理装置20は、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データに関する音声認識辞書の作成が完了したか否かを判定する(ステップS20)。この判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データに関する音声認識辞書は作成中であるため、その旨の制御信号をタッチパネル制御装置23に出力し(ステップS21)、その処理を前述したステップS20に移行する。すると、タッチパネル制御装置23は、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データの変換経過時間Thと音声認識辞書の作成開始時間とに基づき、該音声認識辞書の完成までの時間を推定する。そして、タッチパネル制御装置23は、図12(a)に示すように、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データでの音声認識が可能となるまでの時間を表示面TPDに表示(報知)させる。
図8のフローチャートに戻り、ステップS20の判定結果が肯定判定である場合、処理装置20は、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データに関する音声認識辞書の作成が完了したと判断し、その旨の制御信号をタッチパネル制御装置23に出力する(ステップS22)。すると、タッチパネル制御装置23は、表示面TPDに、処理装置20からの制御信号に応じた内容を表示させる。具体的には、タッチパネル制御装置23は、図12(b)に示すように、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データでの音声認識が可能になった旨を表示面TPDに表示(報知)させる。したがって、本実施形態では、タッチパネル制御装置23が、報知手段として機能する。
図8のフローチャートに戻り、処理装置20は、順位nを「1」だけインクリメントし(ステップS23)、ステップS23で更新した順位nが予め設定された順位閾値Knを超えたか否かを判定する(ステップS24)。この順位閾値Knは、音声認識辞書を作成する属性データの種類数に応じた値(この場合、8)に設定される。ステップS24の判定結果が否定判定(n≦Kn)である場合、処理装置20は、音声認識辞書の未作成の種類の属性データが存在すると判断し、その処理を前述したステップS19に移行する。一方、ステップS24の判定結果が肯定判定(n>Kn)である場合、処理装置20は、全種類の属性データに関する音声認識辞書の作成が完了したため、音声認識辞書作成処理ルーチンを終了する。
なお、処理装置20は、音声認識辞書作成処理ルーチンの実行中に、情報端末2が車載情報処理装置1から取り外された場合、音声認識辞書作成処理ルーチンを強制的に終了させる。また、情報端末2が車載情報処理装置1に再び接続された場合、処理装置20は、音声認識辞書作成処理ルーチンのうちステップS13以降の各処理を再び実行する。
次に、車載情報処理装置1が実行する音声認識処理ルーチンについて、図9に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、処理装置20は、上記音声入力ボタンが操作された場合に予め設定された所定周期(例えば、数msec. )毎に音声認識辞書作成処理ルーチンを実行する。この音声認識辞書作成処理ルーチンにおいて、処理装置20は、マイクMKを介して音声(音声信号)が入力されたか否かを音声認識装置25に判定させる(ステップS30)。この判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、マイクMKを介して音声が入力されていない、又はマイクMKに入力された音声を音声認識装置25で認識不能であると判断し、音声認識辞書作成処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS30の判定結果が肯定判定である場合、処理装置20は、音声がマイクMKを介して音声認識装置25に入力された旨の制御信号が該音声認識装置25から入力されたため、情報端末2が車載情報処理装置1に接続中であるか否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、情報端末2から情報データを受信不能であるため、情報端末2が車載情報処理装置1に接続されていない旨をタッチパネル制御装置23に報知させ、その後、音声認識辞書作成処理ルーチンを一旦終了する。
さて、処理装置20は、上記音声入力ボタンが操作された場合に予め設定された所定周期(例えば、数msec. )毎に音声認識辞書作成処理ルーチンを実行する。この音声認識辞書作成処理ルーチンにおいて、処理装置20は、マイクMKを介して音声(音声信号)が入力されたか否かを音声認識装置25に判定させる(ステップS30)。この判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、マイクMKを介して音声が入力されていない、又はマイクMKに入力された音声を音声認識装置25で認識不能であると判断し、音声認識辞書作成処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS30の判定結果が肯定判定である場合、処理装置20は、音声がマイクMKを介して音声認識装置25に入力された旨の制御信号が該音声認識装置25から入力されたため、情報端末2が車載情報処理装置1に接続中であるか否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、情報端末2から情報データを受信不能であるため、情報端末2が車載情報処理装置1に接続されていない旨をタッチパネル制御装置23に報知させ、その後、音声認識辞書作成処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS31が肯定判定である場合、処理装置20は、音声認識フラグFLG1が「オフ」であるか否かを判定する(ステップS32)。この判定結果が否定判定(FLG1=オン)である場合、処理装置20は、開始時間Tsが取得済みであるため、その処理を後述するステップS35に移行する。一方、ステップS32の判定結果が肯定判定(FLG1=オフ)である場合、処理装置20は、情報端末2が車載情報処理装置1に接続されてからマイクMKを介して音声が初めて入力されたため、計時部35に開始時間Tsを取得させると共に、該開始時間Tsをその記憶部37に記憶させる(ステップS33)。続いて、処理装置20は、音声認識フラグFLG1を「オン」にセットし(ステップS34)、その処理を次のステップS35に移行する。すなわち、本実施形態において音声認識フラグFLG1は、今回の開始時間Tsを取得したか否かを判断するためのフラグである。
ステップS35において、処理装置20は、音声認識装置25に、マイクMKを介して入力された音声(音声信号)に基づき音認用生成データを生成させる。したがって、本実施形態では、ステップS35が、音声認識処理ステップに相当する。続いて、処理装置20は、音声認識装置25に、ステップS35で生成された音認用生成データに対応する付属データを、音声認識辞書テーブル40に記憶される音声認識辞書から検索させる(ステップS36)。
そして、処理装置20は、ステップS35で生成された音認用生成データに対応する付属データを音声認識装置25が検索できたか否かを判定する(ステップS37)。すなわち、音声認識装置25は、音認用生成データに対応する付属データを検索できた場合にはその旨の制御信号を処理装置20に出力する一方、付属データを検索できなかった場合にはその旨の制御信号を処理装置20に出力する。そして、処理装置20は、音声認識装置25からの制御信号に基づき、付属データを検索できたか否かを判定する。ステップS37の判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、付属データを検出できなかった旨の報知信号をタッチパネル制御装置23に出力する(ステップS38)。すると、タッチパネル制御装置23は、マイクMKを介して入力された音声に基づいた情報データを検索できなかった旨を表示面TPDに表示(報知)させる。その後、処理装置20は、音声認識処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS37の判定結果が肯定判定である場合、処理装置20は、検索された付属データの種類を識別し、属性データの種類の選択回数を計数し、該計数結果を図示しない計数記憶部に記憶させる(ステップS39)。例えば、音認用生成データに対応する付属データが「BEATLES」である場合、処理装置20は、「アーティスト名」及び「最近更新されたアーティスト名」の選択回数を「1」だけインクリメントする、即ち更新する。なお、計数記憶部は、不揮発性のメモリーで構成される。したがって、本実施形態では、処理装置20が、計数手段としても機能する。続いて、処理装置20は、ステップS36で検索された付属データに対応する情報データを情報端末2から取得するための情報データ取得処理(図10にて詳述する。)を実行する(ステップS40)。
情報データ取得処理が終了すると、処理装置20は、情報端末2から取得した情報データのスピーカSPからの出力、即ち情報データの再生を許可する(ステップS41)。すると、音声出力装置24は、図示しない音楽データ記憶部から情報データを読み出し、該情報データを再生させる。したがって、本実施形態では、処理装置20、外部通信装置22及び音声出力装置24によって、制御手段が構成される。また、ステップS41が、情報出力ステップに相当する。その後、処理装置20は、音声認識処理ルーチンを終了する。
次に、上記ステップS40の情報データ取得処理(情報データ取得処理ルーチン)について、図10に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、情報データ取得処理ルーチンにおいて、処理装置20は、付属データに対応する情報データが情報端末2に複数有るか否かを判定する(ステップS50)。例えば、付属データが「BEATES」である場合、情報端末2には、6個の情報データが記憶されている(図2参照)。また、楽曲名で情報データを検索する場合であっても、複数のアーティストが同一楽曲名を演奏又は歌唱していることもある。そして、ステップS50の判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、付属データに対応する情報データが情報端末2に1つだけ存在すると判断し、付属データに対応する情報データを通信制御部30に取得させる(ステップS51)。すると、通信制御部30は、取得した情報データを前記音楽データ記憶部に記憶させる。したがって、本実施形態では、ステップS51が、データ出力ステップに相当する。その後、処理装置20は、情報データ取得処理ルーチンを終了する。
さて、情報データ取得処理ルーチンにおいて、処理装置20は、付属データに対応する情報データが情報端末2に複数有るか否かを判定する(ステップS50)。例えば、付属データが「BEATES」である場合、情報端末2には、6個の情報データが記憶されている(図2参照)。また、楽曲名で情報データを検索する場合であっても、複数のアーティストが同一楽曲名を演奏又は歌唱していることもある。そして、ステップS50の判定結果が否定判定である場合、処理装置20は、付属データに対応する情報データが情報端末2に1つだけ存在すると判断し、付属データに対応する情報データを通信制御部30に取得させる(ステップS51)。すると、通信制御部30は、取得した情報データを前記音楽データ記憶部に記憶させる。したがって、本実施形態では、ステップS51が、データ出力ステップに相当する。その後、処理装置20は、情報データ取得処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS50の判定結果が肯定判定である場合、処理装置20は、各情報データの中から、所定の基準に基づき一つの情報データを選択する。一例として、処理装置20は、該当する複数の情報データの更新日時を取得し(ステップS52)、該各情報データのうち最も更新日時の新しい情報データを通信制御部30に取得させる(ステップS53)。ただし、更新日時も同一である場合、処理装置20は、IDが最も小さい値の情報データを通信制御部30に取得させる。すると、通信制御部30は、取得した情報データを前記音楽データ記憶部に記憶させる。したがって、本実施形態では、処理装置20が、情報端末2側で更新されてからの経過時間に基づき、所定の基準を設定する基準設定手段としても機能する。また、ステップS53が、データ出力ステップに相当する。その後、処理装置20は、情報データ取得処理ルーチンを終了する。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)車載情報処理装置1に情報端末2が接続された場合には、該情報端末2に記憶される属性データ(「アーティスト名」や「楽曲名」など)を音声認識用のデータに変換する際に要する変換経過時間Thが属性データの種類毎に推定される。そして、各種類の属性データのうち、辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データ(本実施形態では、「占有率の高いアーティスト名」、「最近更新されたアルバム名」、「最近更新されたアーティスト名」)が選択される。すると、該選択された種類の属性データが音声認識用のデータに変換され、該種類の属性データに基づく音声認識辞書が優先的に作成される。その結果、車両の乗員は、音声認識によって情報端末2に記憶される情報データを選択することが可能となる。したがって、情報端末2の接続後、速やかに音声認識を車両の乗員に行なわせることができる。
(1)車載情報処理装置1に情報端末2が接続された場合には、該情報端末2に記憶される属性データ(「アーティスト名」や「楽曲名」など)を音声認識用のデータに変換する際に要する変換経過時間Thが属性データの種類毎に推定される。そして、各種類の属性データのうち、辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データ(本実施形態では、「占有率の高いアーティスト名」、「最近更新されたアルバム名」、「最近更新されたアーティスト名」)が選択される。すると、該選択された種類の属性データが音声認識用のデータに変換され、該種類の属性データに基づく音声認識辞書が優先的に作成される。その結果、車両の乗員は、音声認識によって情報端末2に記憶される情報データを選択することが可能となる。したがって、情報端末2の接続後、速やかに音声認識を車両の乗員に行なわせることができる。
(2)辞書更新許容時間KTkは、車両の運転時に情報端末2を車載情報処理装置1に接続する乗員の特徴に応じた長さに設定される。すなわち、辞書更新許容時間KTkは、車載情報処理装置1に情報端末2を接続してからマイクMKへの音声の入力を開始するまでの時間が長い傾向がある乗員ほど長時間に設定される。このように音声認識機能を実際に用いるまでの時間が長い乗員の場合には、変換経過時間Thが長いと推定される種類の属性データであっても仮優先順位が高ければ、該種類の属性データに対応する音声認識辞書が優先的に作成される可能性が高い。そのため、車両の乗員の特徴に基づいた音声認識辞書が優先的に作成される可能性が高くなり、ひいては音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることができる。
その一方、音声認識機能を実際に用いるまでの時間が短い乗員の場合には、作成に要する時間(即ち、変換経過時間Th)の短い種類の属性データに対応する音声認識辞書が優先的に作成される。そのため、車両の乗員に、音声認識機能を速やかに実行させることができる。
(3)辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データが複数存在する場合には、該複数種類の属性データのうち最も本優先順位の高い種類の属性データが音声認識用のデータに変換され、該本優先順位の高い種類の属性データに基づく音声認識辞書が最優先で作成される。しかも、本優先順位は、車両の乗員が音声認識を行う際に利用される種類の属性データほど、即ち選択回数の多い種類の属性データほど高く設定される。そのため、車両の乗員にとって利用しやすい音声認識辞書が優先的に作成される。したがって、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることができる。
(4)一般に、音声認識用のデータに変換する際に要する時間が長い種類の属性データには、多くの情報が含まれている。車両の乗員は、音声認識を行なう場合に、多くの情報を含んだ属性データに対応する音声を入力手段に入力する傾向が高いと考えられる。そこで、本実施形態では、選択回数が同等である場合、多くの情報を含むと推定される種類の属性データほど本優先順位が高く設定される。そのため、車両の乗員にとって利用しやすい音声認識辞書が最優先で作成される。したがって、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることができる。
(5)一般に、情報端末2には、車両の乗員が最も気に入っているアーティストの楽曲が、他のアーティストの楽曲よりも多く記憶されていると考えられる。そこで、本実施形態において本優先順位は、情報端末2に記憶される楽曲の数が多いアーティストに相当する属性データほど高く設定される。すなわち、「占有率の高いアーティスト名」の本優先順位は、他の種類の属性データよりも高く設定される。そのため、車両の乗員が利用する可能性の最も高い音声認識辞書が優先的に作成される。したがって、音声認識を行なう車両の乗員の利便性を向上させることができる。
(6)音声認識辞書を用いた音声認識が可能になった場合、表示面TPDには、音声認識が可能となった種類の属性データが表示される。そのため、車両の乗員は、表示面TPDでの表示内容(報知内容)を確認することにより、マイクMKを介してどのような情報(即ち、音声)を入力すればよいかを知ることになる。したがって、車両の乗員に音声認識を確実に行なわせることができ、ひいては乗員の望んだ情報データに基づく楽曲を再生させることができる。
(7)車両の乗員による音声入力に対応する情報データが情報端末2に複数記憶されている場合には、所定の基準に基づき情報端末2から取得される情報データが設定される。そのため、車両の乗員が再生を望む可能性の高い楽曲を、再生することができる。
なお、本実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・情報端末2には、各情報データの再生回数が記憶されている。そこで、上記ステップS52では、処理装置20は、属性データに対応する複数の情報データの情報端末2での再生回数を該情報端末2から取得し、上記ステップS53では、処理装置20は、複数の情報データのうち最も情報端末2での再生回数の多い情報データを通信制御部30に取得させてもよい。この場合、所定の基準は、情報端末2での再生回数の多さによって設定される。
・情報端末2には、各情報データの再生回数が記憶されている。そこで、上記ステップS52では、処理装置20は、属性データに対応する複数の情報データの情報端末2での再生回数を該情報端末2から取得し、上記ステップS53では、処理装置20は、複数の情報データのうち最も情報端末2での再生回数の多い情報データを通信制御部30に取得させてもよい。この場合、所定の基準は、情報端末2での再生回数の多さによって設定される。
また、ステップS53において、更新日時が同一となる情報データが複数存在する場合、処理装置20は、情報端末2での再生回数が最も多い情報データを通信制御部30に取得させてもよい。この場合、所定の基準は、情報データの更新日時及び情報端末2での再生回数の多さによって設定される。
・情報端末2には、お気に入りであるか否かが情報データ毎に設定記憶されている。そこで、上記ステップS52では、処理装置20は、属性データに対応する複数の情報データがお気に入りであるか否かに関する情報を情報端末2から取得し、上記ステップS53では、処理装置20は、複数の情報データのうちお気に入りの情報データを通信制御部30に取得させてもよい。この場合、所定の基準は、お気に入りであるか否かによって設定される。
また、お気に入りである情報データが複数存在する場合には、更新日時や情報端末2での再生回数の多さに基づき、一つの情報データを取得させるようにしてもよい。この場合、所定の基準は、お気に入りであるか否か、情報データの更新日時及び情報端末2での再生回数の多さによって設定される。
・実施形態において、上記ステップS22では、n番目に高い本優先順位を有する種類の属性データでの音声認識が可能になった旨を、スピーカSPから音声で報知させてもよい。この場合、音声出力装置24が、報知手段として機能する。もちろん、スピーカSPを用いた音声による報知と、表示面TPDによる表示による報知とを両方行なってもよい。
・実施形態において、辞書作成順位設定処理(ステップS17)では、以下に示す方法で、各種の属性データに対して本優先順位を設定してもよい。すなわち、辞書更新許容時間KTkが例えば「9分」である場合、処理装置20は、始めに、辞書更新許容時間KTk以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データのうち、最も仮優先順位の高い種類の属性データを抽出する。図11(a)の場合では、「占有率の高いアーティスト名」(0.5分)が抽出され、「占有率の高いアーティスト名」の本優先順位が最も高く設定される。続いて、処理装置20は、辞書更新許容時間KTk(9分)から「占有率の高いアーティスト名」の変換経過時間Th(0.5分)を減算し、該減算結果(「残り時間」ともいい、この場合、8.5分)以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データのうち、最も仮優先順位の高い種類の属性データを抽出する。図11(a)では、「最近更新された楽曲名」(6分)が抽出され、「最近更新された楽曲名」の優先順位が2番目に高く設定される。さらに続いて、処理装置20は、上記残り時間(8.5分)から「最近更新された楽曲名」の変換経過時間Th(6分)を減算し、該減算結果(2.5分)以下となる変換経過時間Thを有する種類の属性データのうち、最も仮優先順位の高い種類の属性データを抽出する。図11(a)では、「最近更新されたアルバム名」(2分)が抽出され、「最近更新されたアルバム名」の本優先順位が3番目に高く設定される。
しかし、残り時間(2.5分)から「最近更新されたアルバム名」の変換経過時間Th(2分)を減算した減算結果(0.5分)以下の変換経過時間Thを有する種類の属性データは、残されていない。そのため、処理装置は、残りの種類の属性データに関しては、上記実施形態と同様に、仮優先順位の高い順に本優先順位を個別に設定する。すなわち、本実施形態では、変換経過時間Thの合計時間が辞書更新許容時間KTk以下となる複数の種類の属性データが抽出される。このように構成しても、上記実施形態とほぼ同等の効果を得ることができる。
・実施形態において、上記ステップS15では、「占有率の高いアーティスト名」の仮優先順位を、「楽曲名」の仮優先順位よりも低く設定してもよい。例えば、「占有率の高いアーティスト名」の仮優先順位を、「最近更新されたアルバム名」の仮優先順位よりも高く且つ「アーティスト名」の仮優先順位よりも低く設定してもよい。
また、属性データの種類として、「占有率の高いアーティスト名」を設定しなくてもよい。
・実施形態において、上記ステップS11では、属性データを示す文字データが大きいと推定される種類の属性データほど、仮優先順位を高く設定するようにしてもよい。この場合、「楽曲名」は、一般的に、「アーティスト名」や「アルバム名」よりも文字データが大きくなる傾向がある。そのため、「楽曲名」、「最近更新された楽曲名」、「アルバム名」、「最近更新されたアルバム名」、「アーティスト名」、「最近更新されたアーティスト名」の順に、仮優先順位が設定されることになる。
・実施形態において、上記ステップS11では、属性データを示す文字データが大きいと推定される種類の属性データほど、仮優先順位を高く設定するようにしてもよい。この場合、「楽曲名」は、一般的に、「アーティスト名」や「アルバム名」よりも文字データが大きくなる傾向がある。そのため、「楽曲名」、「最近更新された楽曲名」、「アルバム名」、「最近更新されたアルバム名」、「アーティスト名」、「最近更新されたアーティスト名」の順に、仮優先順位が設定されることになる。
・実施形態において、辞書更新許容時間KTkは、開始時間Tsが長いほど長時間に設定されるのであれば、上記関係式(式1)を用いた演算方法以外の方法で設定してもよい。例えば、辞書更新許容時間KTkは、記憶部37に記憶される開始時間Tsと同一時間に設定してもよい。また、前回にイグニッションスイッチがオンになった際に設定された辞書更新許容時間KTkを上記関係式(式1)の基準許容時間Tbaseの変わりに代入し、その算出結果を辞書更新許容時間KTkとしてもよい。
・実施形態において、辞書更新許容時間KTkは、予め設定された所定時間(例えば、10分)であってもよい。ただし、所定時間が全ての属性データを音声認識用のデータに変換するために要する総時間の推定値よりも長時間である場合、辞書更新許容時間KTkは、該総時間の推定値に設定する。
・実施形態では、車両のイグニッションスイッチがオンになった場合には、音声認識辞書テーブル40に記憶される音声認識辞書が消去されるが、所定の条件を満たすときには消去しなくてもよい。例えば、情報端末2が車載情報処理装置1に接続された状態でイグニッションスイッチがオフになった後、該スイッチがオンに再びなった際には情報端末2が車載情報処理装置1に既に接続された場合には、音声認識辞書テーブル40に記憶される音声認識辞書を消去しなくてもよい。また、イグニッションスイッチがオフになってからの経過時間が所定時間(例えば1時間)以下である場合には、該スイッチがオンに再びなった際に音声認識辞書テーブル40に記憶される音声認識辞書を消去しなくてもよい。
このように構成すると、例えば、車両の運転時に、休憩などで車両から乗員が一旦降りた後、車両の運転を再開させた場合であっても、音声認識辞書テーブル40に音声認識辞書が記憶されているため、音声認識による情報データの検索を速やかに行なうことができる。
・実施形態において、音声認識によって選択された情報データに基づく楽曲を、情報端末2側で再生させてもよい。この場合、情報端末2が、出力手段として機能することになる。
・実施形態において、順位閾値Knは、辞書更新許容時間KTk内に作成可能な音声認識辞書の種類数に応じて変更させてもよい。例えば、辞書更新許容時間KTk内に作成可能な音声認識辞書の種類数が「3つ」である場合、順位閾値Knを、「4」に設定してもよい。この場合、本優先順位が「4」以降の種類の属性データに基づく音声認識辞書は、作成されない。このように構成すると、本優先順位の高い種類の属性データに基づく音声認識辞書だけ作成されることになるため、全種類の音声認識辞書を作成する場合に比して、車載情報処理装置1での音声認識辞書を作成する際の負荷を大幅に低減できる。
・車両は、複数人で所有されることがある。この場合、車両を利用する各人がそれぞれ情報端末2を使用する可能性がある。そこで、車載情報処理装置1の処理装置20は、情報端末2が接続された場合に、該情報端末2の所有者を識別するための情報(例えば、情報端末2のシリアル番号)を受信し、該情報端末2の所有者に応じた辞書更新許容時間KTkを設定するようにしてもよい。例えば、「Aさん」が情報端末2を車載情報処理装置1に接続した場合、処理装置20は、前回に「Aさん」が情報端末2を車載情報処理装置1に接続した際に開始時間Tsを読み出し、該開始時間Tsに基づく辞書更新許容時間KTkを設定する。また、「Bさん」が情報端末2を車載情報処理装置1に初めて接続した場合、処理装置20は、「Bさん」の情報端末2に関連する開始時間Tsが記憶されていないため、辞書更新許容時間KTkを基準許容時間Tbaseとする。
・実施形態では、情報データは音楽データであり、属性データは音楽データに関連する項目を有す場合について例示した。しかしこれに限らず、情報データは、画像データや動画データ、テキストデータなどのデータや、それらデータ及び音楽データの任意の組み合わせからなるデータでもよく、属性データもそれらデータに適した項目、例えば風景画像で有れば撮影場所の情報などを有していてもよい。情報データが画像データである場合、表示面TPDが、出力手段として機能することになる。また、処理装置20、外部通信装置22及びタッチパネル制御装置23によって、制御手段が構成される。
・実施形態では、情報端末2は携帯型の音楽再生装置である場合について例示した。しかしこれに限らず、情報端末は、車載情報処理装置1に通信可能に接続できるとともに、転送する情報データを保持している機器であればよく、例えばパーソナルコンピュータまたは携帯電話、PDA(パーソナルディジタルアシスタント)端末などの携帯機器、もしくは接続機能を備えるハードディスク装置などの記憶装置などであってもよい。
1…車載情報処理装置、2…出力手段としての情報端末、20…制御手段を構成する処理装置(属性データ検出手段、辞書更新許容時間設定手段、計数手段、優先順位設定手段、基準設定手段)、22…制御手段を構成する外部通信装置、24…制御手段を構成する音声出力装置(報知手段)、23…制御手段を構成するタッチパネル制御装置(報知手段)、25…音声認識処理手段としての音声認識装置、34…音声認識辞書作成手段、変換時間推定手段としての音声認識辞書作成部、35…開始時間取得手段としての計時部、KTk…辞書更新許容時間、MK…入力手段としてのマイク、SP…出力手段としてのスピーカ、Th…変換経過時間、Ts…開始時間、TPD…出力手段としての表示面。
Claims (10)
- 情報データ及び該情報データと関連する複数種類の属性データを記憶する情報端末が接続された場合に、該情報端末に記憶される属性データを取得すると共に該属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成する音声認識辞書作成手段と、
入力手段を介して入力された音声に基づき音声認識情報を生成し、該音声認識情報に対応する属性データを前記音声認識辞書から検索する音声認識処理を行なう音声認識処理手段と、
前記音声認識処理手段によって検索された前記属性データと関連する情報データを前記情報端末から取得し、該取得した情報データに基づく情報を出力手段に出力させる制御手段と、を備えた車載情報処理装置において、
接続される情報端末に記憶された属性データが前記音声認識辞書作成手段によって音声認識情報に変換される際に要する変換経過時間を、属性データの種類毎に推定する変換時間推定手段と、
前記情報端末に記憶される全ての属性データを音声認識情報に変換する際に要する総時間よりも短時間に設定された辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データを検出する属性データ検出手段と、をさらに備え、
前記音声認識辞書作成手段は、情報端末が接続された場合に、前記属性データ検出手段によって検出された種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを特徴とする車載情報処理装置。 - 情報端末が接続されてから、前記音声認識処理手段による前記音声認識処理が開始されるまでの開始時間を取得する開始時間取得手段と、
前記辞書更新許容時間を、前回に前記情報端末が接続された場合に前記開始時間取得手段によって取得された開始時間に基づき設定する辞書更新許容時間設定手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の車載情報処理装置。 - 前記入力手段を介して音声が入力された場合に、該音声に対応する属性データの選択回数を属性データの種類毎に計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数された選択回数が多い種類の属性データほど優先順位が高くなるように、前記複数種類の属性データに対して優先順位を設定する優先順位設定手段と、をさらに備え、
前記音声認識処理手段は、情報端末が接続された場合において、前記辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在するときに、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データを選択し、該選択した種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車載情報処理装置。 - 前記各種類の属性データには、前記音声認識辞書作成手段によって音声認識情報に変換する際に要する時間が長いと推定される種類ほど高い優先順位がそれぞれ設定されており、
前記音声認識処理手段は、情報端末が接続された場合において、前記辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在するときに、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データを選択し、該選択した種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車載情報処理装置。 - 前記属性データとして、情報データのタイトル名、情報端末で最近更新された情報データのタイトル名、情報データを含んだ作品の作品名、情報端末で最近更新された作品の作品名、情報データを表現する表現者名、情報端末で最近更新された情報データを表現する表現者名が情報データに関連付けて情報端末に記憶されており、
優先順位は、情報データのタイトル名、情報端末で最近更新された情報データのタイトル名、情報データを含んだ作品の作品名、情報端末で最近更新された作品の作品名、情報データを表現する表現者名、情報端末で最近更新された情報データを表現する表現者名の順に高くそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項4に記載の車載情報処理装置。 - 情報端末には、情報データを表現する表現者名を示す属性データと、情報データの作品名を示す属性データ及び情報データのタイトル名を示す属性データの少なくとも一方とが情報データに関連付けて記憶されており、
接続された情報端末において、情報データ毎に記憶される表現者名のうち、作品名及びタイトル名の少なくとも一方の数が多い表現者名に関連する作品名及びタイトル名の少なくとも一方ほど優先順位を高く設定する優先順位設定手段をさらに備え、
前記音声認識処理手段は、情報端末が接続された場合において、前記辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データが複数存在するときに、該複数種類の属性データのうち最も優先順位の高い種類の属性データを選択し、該選択した種類の属性データを音声認識情報に変換し、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車載情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記音声認識処理手段によって音声認識辞書が作成された場合に、該音声認識辞書を用いた音声認識が可能となった属性データの種類を、車両の乗員に対して報知手段に報知させることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の車載情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記音声認識処理手段によって検索された属性データと対応関係にある情報データが、接続された情報端末に複数存在する場合に、所定の基準に基づき選択された情報データを前記情報端末から取得し、該取得した情報データに基づく情報を前記出力手段に出力させることを特徴とする請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の車載情報処理装置。
- 前記所定の基準を、前記情報端末側で更新されてからの経過時間、前記情報端末での再生回数、及びお気に入りに設定されているか否かのうち少なくとも一つに基づき設定する基準設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の車載情報処理装置。
- 情報データ及び該情報データに関連し且つ互いに種類の異なる複数の属性データを記憶する情報端末が車載情報処理装置に接続された場合に、該情報端末に記憶される属性データを取得させると共に該属性データを音声認識情報に変換させ、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成させる音声認識辞書作成ステップと、
入力された音声に応じた音声認識情報を生成させ、該生成された音声認識情報に対応する属性データを前記音声認識辞書から検索させる音声認識処理ステップと、
前記音声認識処理ステップで検索した前記属性データと対応関係にある情報データを前記情報端末から取得させるデータ取得ステップと、
前記データ取得ステップで取得した情報データに基づく情報を出力させる情報出力ステップと、を有する車載情報処理方法において、
前記車載情報処理装置に情報端末が接続された場合に、前記音声認識辞書作成ステップで属性データを音声認識情報に変換する際に要する変換経過時間を、属性データの種類毎に推定させる変換時間推定ステップと、
前記情報端末に記憶される全ての属性データを音声認識情報に変換する際に要する時間よりも短時間に設定された辞書更新許容時間以下となる変換経過時間を有する種類の属性データを検出させる属性データ検出ステップと、をさらに有し、
前記音声認識辞書作成ステップでは、前記車載情報処理装置に情報端末が接続された場合に、前記属性データ検出ステップで検出した種類の属性データを音声認識情報に変換させ、該音声認識情報と前記属性データとを関連付けて音声認識辞書を作成させることを特徴とする車載情報処理方法。
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2009
- 2009-10-29 JP JP2009249303A patent/JP2011095498A/ja active Pending
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