JP2011094671A - 軸継ぎ手 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角に関する許容範囲を十分に大きくし、疲労破壊の発生を抑える。
【解決手段】第1軸が固定される第1のボディ12と、第1のボディ12に対向し第2軸が固定される第2のボディ13と、それら第1のボディ12と第2のボディ13とを連結する例えば4個の弾性変形可能な連結部材14とから軸継ぎ手11を構成する。連結部材14は、細長い薄板を門型に折曲形成し、第1のボディ12に固着され外周方向に延びる第1の腕部19と、この第1の腕部19の先端から第2のボディ13側に折曲って軸方向に延びるつなぎ部20と、このつなぎ部20の先端から内周方向に折曲って延び先端が第2のボディ13に固着される第2の腕部21とを一体に有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、結合すべき第1軸と第2軸との間の各方向のずれを吸収することが可能な軸継ぎ手に関する。
第1軸と第2軸とを結合するたわみ軸継ぎ手として、従来より、板ばねのたわみを利用した板ばね式カップリングが供されている(例えば特許文献1参照)。このものは、図8に示すように、例えばモータ軸が取付けられる第1軸結合部材1と、例えば検出器軸が取付けられる第2軸結合部材2との間に、中間部材(スペーサ)3を挟んで第1板ばね4及び第2板ばね5を配し、それらを複数個のボルト6、ナット7、ワッシャ8等を用いて接続して構成されている。かかる構成により、軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角を、第1板ばね4及び第2板ばね5がたわみ変形することによって吸収しながら、トルク伝達を行うことができるようになっている。
特開2000−320566号公報
しかしながら、上記したような、板ばね4,5のたわみを利用したたわみ軸継ぎ手では、トルク伝達を主眼とするため、軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角の許容値が比較的小さいものとなっていた。ちなみに、カタログ情報では、例えば、軸同士の半径方向の芯ずれの許容値が0.3mm(0.1mm以内を推奨)、軸方向変位の許容値が1mm、偏角の許容値が角度1.5°、等となっている。
このため、従来の軸継ぎ手では、実用に際しての軸同士の初期設定に精密作業を要するものとなっていた。あるいは、長期間の使用に伴う摩耗等によって軸同士の芯ずれ量が大きくなった場合など、使用状況が許容範囲を越えてしまうと、比較的容易に疲労破損が生じ、例えば板ばね4,5の端部(ボルトによる接続部分)が簡単に破断してしまう等の不具合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角に関する許容範囲を十分に大きくすることができ、疲労破壊の発生を抑えることができる軸継ぎ手を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の軸継ぎ手は、第1軸が固定される第1のボディと、この第1のボディに対向して配置され第2軸が固定される第2のボディと、それら第1のボディと第2のボディとを連結する複数個の連結部材とを備えると共に、前記各連結部材は、細長い弾性変形可能な金属板材を折曲形成してなり、基端部が前記第1のボディに固着され外周方向に延びる第1の腕部と、この第1の腕部の先端から前記第2のボディ側に折曲って軸方向に延びるつなぎ部と、このつなぎ部の先端から内周方向に折曲って延び先端が前記第2のボディに固着される第2の腕部とを一体に有する門型に構成されているところに特徴を有する(請求項1の発明)。
上記構成によれば、第1のボディと第2のボディとが複数個の連結部材で連結されているのであるが、金属板材から門型(コの字型)に構成された弾性変形可能な連結部材は、各方向の力を受けて容易にたわみ変形する。即ち、軸同士の半径方向の芯ずれは、連結部材の2本の腕部が平行にずれるようなたわみ変形、ねじれ方向のたわみ変形、それらを合成したたわみ変形によって吸収することができる。2本の軸の軸方向変位については、連結部材の2本の腕部の先端部同士間の間隔が狭まる或いは拡がるようにたわみ変形することにより吸収することができる。偏角の発生についても、上記したような、連結部材の2本の腕部の先端部同士の平行方向にずれるたわみ変形、ねじれ方向のたわみ変形、拡縮方向のたわみ変形等を合成したたわみ変形により吸収することができる。
このとき、板ばねから成るたわみ板を用いた従来のものに比べて、いずれの方向についても、ずれに対する許容量を十分に大きくすることが可能となる。尚、本発明においては、第1軸と第2軸との間のトルクの伝達は、各連結部材がねじれ方向にたわみ変形しながら、行われることになる。この場合、連結部材の剛性が比較的低いので、大きなトルク伝達は期待できないが、必要トルクの小さい場合に適したものとなる。
本発明の軸継ぎ手によれば、結合すべき第1軸と第2軸との間の各方向のずれを吸収することが可能な軸継ぎ手にあって、第1のボディと第2のボディとを、弾性変形可能な門型の金属板材からなる複数個の連結部材により連結する構成としたので、軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角に関する許容範囲を十分に大きくすることができ、疲労破壊の発生を抑えることができるという優れた効果を奏する。
本発明の第1の実施例を示すもので、軸継ぎ手の斜視図 軸継ぎ手の正面図(a)及びそのB−B線に沿う縦断右側面図(b)並びにC−C線に沿う縦断左側面図(c) 第1のボディの縦断正面図(a)及び右側面図(b) 1個の連結部材の正面図(a)及び右側面図(b) 軸同士の各方向(3種類)のずれに対する連結部材のたわみ変形の様子を誇張して示す図 本発明の第2の実施例を示すもので、連結部材の折曲形成前の平面図(展開図)(a)及び折曲形成後の斜視図(b) 本発明の第3の実施例を示すもので、図1相当図 従来例を示すもので、たわみ軸継ぎ手の分解斜視図
(1)第1の実施例
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図5を参照しながら説明する。図1及び図2は、本実施例に係る軸継ぎ手11の全体構成を示すものである。尚、本実施例の軸継ぎ手11は、図示はしないが、例えば、第1軸としてのモータの軸と、そのモータ軸の角度を計測するための第2軸としての計測器の入力軸との間を結合する用途に用いられる。以下の説明では、それら第1軸及び第2軸が左右方向に延びている状態、つまり図2(a)に示す状態を正面図としており、また、便宜上、第1及び第2のボディ(後述)のうちキー溝のある側を上方としている。
この軸継ぎ手11は、図で左側に位置し第1軸(モータ軸)が固定される第1のボディ12と、図で右側に位置して前記第1のボディ12に対向配置され第2軸(計測器の入力軸)が固定される第2のボディ13と、それら第1のボディ12と第2のボディ13とを連結する複数個この場合4個の連結部材14とを備えて構成される。このとき、これら4個の連結部材14は、上下及び前後に夫々位置して均等間隔(角度90°間隔)で設けられている。
そのうち第1のボディ12及び第2のボディ13は、対称的な(ほぼ同等の)構成を備えているため、以下、第1のボディ12について説明する。図3は、第1のボディ12を代表させて示しており、この第1のボディ12は、金属例えばステンレス鋼(SUS304)からほぼ円筒状に構成されていると共に、内側(第2のボディ13側)を向く面には、中央部に位置して円形に凸となる凸部12aを有している。
また、この第1のボディ12の中心部には、前記モータ軸(図示せず)が挿入される挿入孔15が前記凸部12aを含めて貫通するように形成されていると共に、その挿入孔15の内周面の上部に位置して軸方向全体に延びるキー溝15aが形成されている。ちなみに、この第1のボディ12の各部の寸法の一例を述べると、図3(a)に示すように、直径(外径)寸法aが40mm、凸部12aを含む軸方向長さ寸法bが24.5mm(そのうち凸部12aの突出寸法が5mm)、凸部12aの直径寸法cが23mm、挿入孔15の直径寸法dが15mmとされている。
さらに、この第1のボディ12には、外周面から中心に向って半径方向に延びて挿入孔15内で開口する、つまり内外周を貫通するように延びる2個のねじ孔16,16が形成されている。図3に示すように、そのうち一方のねじ孔16は、前記キー溝15aにて開口するように上下に延びて設けられ、他方のねじ孔16は、そこから角度90°離れた位置に水平に延びて設けられている。これらねじ孔16,16に、止めねじ17(図2(a)参照)をねじ込むことによって、第1軸を固定することができる。図示はしないが、第1軸にキー溝がある場合には、キーを用いて第1軸を固定できることは勿論である。
そして、この第1のボディ12の内側を向く(凸部12側の)面には、外周寄り部分(凸部12の外周部)に位置して、後述する連結部材14を取付けるための、4個の連結用ねじ穴18が形成されている。図3(b)示すように、4個の連結用ねじ穴18は、軸方向に見て、垂直及び水平方向に対して斜め45°の位置に、等間隔(90°間隔)で形成されている。尚、詳しい説明は省略するが、第2のボディ13についても、図1や図2(c)に一部示すように、内側(第1のボディ12側)を向く面に凸部13aを有しており、また、キー溝15aを有し第2軸が挿入される挿入孔15、2個のねじ孔16,16、4個の連結用ねじ穴18が形成されている。
さて、前記連結部材14について述べる。図4は、1個の連結部材14を示しており、この連結部材14は、細長い弾性変形可能な金属板材、例えば厚み寸法が0.5mmのステンレス鋼(SUS304)の薄板を、門型(コ字型)に折曲形成して構成される。具体的には、図1、図2、図4に示すように、連結部材14は、前記第1のボディ12の内側の面に固着され外周方向に延びる第1の腕部19と、この第1の腕部19の先端から前記第2のボディ13側に折曲って軸方向に延びるつなぎ部20と、このつなぎ部20の先端から内周方向に折曲って延び先端が前記第2のボディ13の内側の面に固着される第2の腕部21とを一体に有している。
このとき、図4(b)に示すように、連結部材14の両端部、つまり第1の腕部19の基端部、及び、第2の腕部21の先端部には、第1,第2のボディ12、13に夫々固着するための取付部22、22が一体に設けられている。これら取付部22、22は、前記凸部12a、13aの外周に対応した円弧状(半円状)の切欠きを有したいわば半円リング状をなしている。また、各取付部22には、前記連結用ねじ穴18に対応した各2個のボルト挿通孔22aが形成されている。これらボルト挿通孔22aは、前記連結用ねじ穴18のうち隣り合う2個の連結用ねじ穴18にラップするように設けられている。
尚、連結部材14は、その両端の取付部22を除く部位について、均等な幅寸法の帯状(短冊状)をなしている。また、図4(a)等に示すように、第1の腕部19とつなぎ部20との間の折曲部分、並びに、つなぎ部20と第2の腕部21との間の折曲部分は、小さな曲率(R)を有した状態とされている。ちなみに、この連結部材14についても各部の寸法の一例をあげると、図4に示すように、両端の取付部22部分を除く帯状部分の幅寸法eが20mm、第1の腕部19及び第2の腕部21の直径方向長さ寸法fが54mm、つなぎ部20の長さ寸法gが30mmとされている。
上記のように構成された連結部材14は、図1及び図2に示すように、左右に対向する第1のボディ12と第2のボディ13との間に、4個が、上下(縦方向)及び前後(水平方向)に夫々配置されるようにして、次のように固着され、それら第1のボディ12及び第2のボディ13を連結する。
即ち、第1のボディ12に対し、上下に位置する2個の連結部材14,14は、第1の腕部19の取付部22の端部同士を上下に突き合わせるようにして、その内側の面(図で右側の面)の凸部12aの外周部分に配置される。また、前後に位置する2個の連結部材14,14は、第1の腕部19の取付部22の端部同士を前後に突き合わせるようにしながら、前記上下に位置する連結部材14,14の第1の腕部19の取付部22の内側(右側)に重なるように配置される。
このとき、第1のボディ12に形成された4個の連結用ねじ穴18に対し、各取付部22に形成されたボルト挿通孔22aがラップするように位置される。そして、4本のボルト23を、内側からそれらボルト挿通孔22aを通して連結用ねじ穴18にねじ込むことにより、4個の連結部材14の第1の腕部19(取付部22)が、第1のボディ12に固着されるのである。
同様に、第2のボディ13に対し、前後に位置する2個の連結部材14,14は、第2の腕部21の取付部22の端部同士を前後に突き合わせるようにして、その内側の面(図で左側の面)の凸部13aの外周部分に配置される。また、上下に位置する2個の連結部材14,14は、第2の腕部21の取付部22の端部同士を上下に突き合わせるようにしながら、前記前後に位置する連結部材14,14の第2の腕部21の取付部22の内側(左側)に重なるように配置される。
このとき、やはり各取付部22のボルト挿通孔22aが連結用ねじ穴18にラップし、4本のボルト23を、内側からそれらボルト挿通孔22aを通して連結用ねじ穴18にねじ込むことにより、4個の連結部材14の第2の腕部21(取付部22)が、第2のボディ13に固着されるのである。
次に、以上のように構成された軸継ぎ手11の作用について、図5も参照しながら述べる。上記したように、例えば、前記第1のボディ12には、第1軸としてのモータ軸が挿入孔15に差込まれた状態で固定され、第2のボディ13には、第2軸としての角度計測計測器の入力軸が挿入孔15に差込まれた状態で固定される。尚、この際の軸の固定方法としては、キーを用いる方法や、止めねじ17を用いる方法を採用することができる。
ここで、第1軸及び第2軸を各方向にずれることなく、軸心を完全に一致させて配置することは困難性を伴うので、軸継ぎ手11には、軸同士の各方向に関するある程度のずれ(変位)を許容しながら結合(接続)する機能が要求される。本実施例の軸継ぎ手11においては、軸同士の各方向のずれを、連結部材14のたわみ変形を利用して、次のようにして吸収する(逃げる)ことが可能となる。
即ち、図5は、軸同士の各方向のずれに対する連結部材14のたわみ変形の様子を誇張して(誇大的に)示している。まず、軸同士の半径方向(図5(a)では上下方向を例示)の芯ずれに対しては、上下(縦方向)に位置する2個の連結部材14において、図5(a)に示すように、第1の腕部19と第2の腕部21とが上下に平行にずれるようにたわみ変形する。これと共に、前後(横方向)に位置する2個の連結部材14においては、図5(b)に示すように、緩やかにねじれ方向にたわみ変形する。軸が回転すると、連結部材14は、図5(a),(b)の2つの状態が合成された如く、たわみ変形するようになる。連結部材14は弾性変形可能な薄板状をなしているので、いずれも発生応力は小さく、軸同士の芯ずれを容易に吸収することができる。
次に、軸同士の軸方向変位(軸心に沿う接離方向のずれ)については、連結部材14の第1の腕部19及び第2の腕部21の先端部同士間の間隔が狭まる或いは拡がるようにたわみ変形することにより吸収することができる。図5(c)では、軸同士が離間して、連結部材14の第1の腕部19及び第2の腕部21の先端部同士間が拡がるようにたわみ変形した様子を例示している。この場合も、軸同士の軸方向変位を容易に吸収することができる。
さらに、軸同士の偏角の発生については、連結部材14は、上記した図5(a),(b),(c)の各状態を適宜合成した如くたわみ変形し、やはり、そのたわみ変形により、軸同士の偏角の発生を容易に吸収することができる。このように本実施例の軸継ぎ手11によれば、弾性変形可能な薄板状の連結部材14を用いたことによって、板ばねから成るたわみ板を用いた従来のものに比べて、いずれの方向についても、ずれに対する許容量を十分に大きくすることが可能となったのである。軸同士の初期設定に精密作業を必要とせずに済むことは勿論である。
尚、上記軸継ぎ手11においては、第1軸と第2軸との間のトルクの伝達は、図5(b)に示すように、各連結部材14がねじれ方向にたわみ変形しながら行われることになる。この場合、連結部材14の剛性が比較的低いので、大きなトルク伝達は期待できない。従って、この軸継ぎ手11は、必要トルクの小さい場合の使用に適したものとなる。
以上の説明にて明らかなように、本実施例の軸継ぎ手11によれば、第1のボディ12と第2のボディ13とを、弾性変形可能な門型の金属板材からなる複数個の連結部材14により連結する構成としたので、結合すべき第1軸と第2軸との間の各方向のずれを吸収することが可能な軸継ぎ手11にあって、軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角に関する許容範囲を十分に大きくすることができ、疲労破壊の発生を抑えることができるという優れた効果を奏する。
また、特に本実施例では、第1のボディ12と第2のボディ13との間に、4個の連結部材14を均等角度(90°)間隔で設けたことにより、軸同士の各方向のずれに対する連結部材14のたわみ変形が、円周方向に関して偏りなく安定した状態でなされるといった利点も得ることができる。ちなみに、本実施例の軸継ぎ手11に対して本発明者が行った疲労試験では、半径方向の芯ずれ量が3mm、軸方向変位量が1.6mmの条件で、1千万回の疲労試験をパスした。
(2)第2、第3の実施例、その他の実施例
図6は、本発明の第2の実施例を示すものであり、上記第1の実施例と異なる点は、連結部材の構成にある。この第2の実施例では、直径方向に直線的に並ぶように配置される2個の連結部材を一体的に結合した一体型連結部材31を用いるようにしている。つまり、この一体型連結部材31は、上記第1の実施例における連結部材14のうち、上下(或いは前後)に突き合わされる第1の腕部19の端部(取付部22)同士を一体的につなげた如き形状をなしている。
即ち、図6(a)は、一体型連結部材31の折曲げ加工前(プレスにより打抜かれた状態)のステンレス製の板材32の形状を示している。板材32の中央部には、2つの取付部22を一体化した如き、ほぼリング状の中央取付部33が設けられ、その中央取付部33から図で左右の両方向に延びて、第1の腕部19が一体的に連続し、さらに、左右の両方向に延びて、つなぎ部20、第2の腕部21が夫々折目sを介して一体的に連続して設けられている。第2の腕部21の端部には、取付部22が設けられる。前記中央取付部33には、第1のボディ12の凸部12aに対応した円形の穴が形成されていると共に、その周囲に4個のボルト挿通孔33aが形成されている。
このような板材32を、4本の折目s部分でほぼ90°に折曲げることにより、図6(b)に示す形態の一体型連結部材31となる。上記第1の実施例と同様に、第1のボディ12及び第2のボディ13に対しボルト締めにより固着され、それらを連結する。このような第2の実施例によれば、上記第1の実施例と同様に、軸継ぎ手にあって、軸同士の半径方向の芯ずれ、軸方向変位、偏角に関する許容範囲を十分に大きくすることができ、疲労破壊の発生を抑えることができるといった効果を得ることができる。これに加え、連結部材の部品数の削減、ひいては組立作業の効率化等を図ることができる。
図7は、本発明の第3の実施例に係る軸継ぎ手41を示している。この軸継ぎ手41においては、第1軸が固定される第1のボディ42と、第2軸が固定される第2のボディ43との間を、弾性変形可能な連結部材44で連結するようにしているのであるが、ここでは、均等角度(120°)間隔で配置された3個の連結部材44により連結するようにしている。このような構成の軸継ぎ手41であっても、上記第1の実施例の軸継ぎ手11とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
尚、上記各実施例では、連結部材14,44を設ける数を、4個或いは3個としたが、2個の連結部材により第1、第2のボディを連結する構成としても良く、あるいは、5個以上の連結部材を設けるようにしても良い。また、第1,第2のボディや連結部材の材質、第1,第2のボディの各部の寸法や、連結部材の厚み寸法、各部の長さ寸法などについても、一例をあげたに過ぎず、要求される性能(許容すべきたわみ量)などに応じて設計することが可能である。
その他、結合する対象となる軸(第1軸、第2軸)の種類などについても、様々な変形が可能である等、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で、適宜変更して実施し得るものである。
図面中、11,41は軸継ぎ手、12、42は第1のボディ、13,43は第2のボディ、14、44は連結部材、19は第1の腕部、20はつなぎ部、21は第2の腕部、22は取付部、31は一体型連結部材を示す。

Claims (1)

  1. 第1軸が固定される第1のボディと、
    この第1のボディに対向して配置され第2軸が固定される第2のボディと、
    それら第1のボディと第2のボディとを連結する複数個の連結部材とを備えると共に、
    前記各連結部材は、細長い弾性変形可能な金属板材を折曲形成してなり、基端部が前記第1のボディに固着され外周方向に延びる第1の腕部と、この第1の腕部の先端から前記第2のボディ側に折曲って軸方向に延びるつなぎ部と、このつなぎ部の先端から内周方向に折曲って延び先端が前記第2のボディに固着される第2の腕部とを一体に有する門型に構成されていることを特徴とする軸継ぎ手。
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