JP2011094319A - トンネル坑内の資材搬送設備、及び資材搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軌道の途中を3本レールとしておく(図4(a) 参照)。第1搬送台車6A1,6A2,…は、図示右側から第2及び第3レール3M2,3M3に侵入して資材5を降ろし、戻る。次に、図示左側から別の第2搬送台車6B1,6B2,…が同図(c) (d) のように進み、その状態で、資材5が積み込まれる。これにより、前記第1搬送台車6A1,6A2,…と第2搬送台車6B1,6B2,…との間で資材5の受け渡しが行われるので、第2搬送台車6B1,6B2,…は資材積み込み位置(例えば、立坑)にまで戻らなくても資材5を受け取ることができ、資材の補給に必要な時間を短縮することができる。また、資材受け渡しの部分には3本のレールを配置すれば足りるので、小断面のトンネルであっても設置可能である。
【選択図】図4
Description
前記軌道(3)は、
資材を積み込む位置(7)から前記トンネル坑内(2)の途中まで2本のレール(図2の符号3A1,3A2参照)が敷設されてなる上流側軌道部(3A)と、
資材を降ろす位置(8)から前記トンネル坑内(2)の途中まで2本のレール(図2の符号3B1,3B2参照)が敷設されてなる下流側軌道部(3B)と、
これらの上流側軌道部(3A)と下流側軌道部(3B)との間にて並設された3本のレール(図2の符号3M1,3M2,3M3参照)、及び該3本のレール(3M1,3M2,3M3)と各軌道部(3A,3B)との間にそれぞれ介装されたポイント(P1,P2)からなる中継区間(3M)と、
からなり、
前記機関車(4A,4B)は、前記上流側軌道部(3A)から前記中継区間(3M)に掛けて走行可能となるように配置された第1機関車(4A)と、前記中継区間(3M)から前記下流側軌道部(3B)に掛けて走行可能となるように配置された第2機関車(4B)と、からなり、
前記搬送台車(6A1,6A2,…,6B1,6B2,…)は、前記第1機関車(4A)に連結されてなる少なくとも1台の第1搬送台車(6A1,6A2,…)と、前記第2機関車(4B)に連結されてなる少なくとも1台の第2搬送台車(6B1,6B2,…)と、からなり、
該各搬送台車(6A1,6A2,…,6B1,6B2,…)は、図3(a) (b) に詳示するように、資材(5)を係脱可能な状態で支持する資材支持装置(9)と、該支持された資材(5)の下側を開放するように形成された下側空洞部(S1)と、該支持された資材(5)の前側を開放するように形成された前側空洞部(S2)と、を有することを特徴とする。
前記第2機関車(4B)には複数の第2搬送台車(6B1,6B2,…)が連結され、
各搬送台車(6A1,6A2,…,6B1,6B2,…)は、前記資材支持装置(9)により支持された資材(5)の後側を開放するように形成された後側空洞部(図3(b) の符号S3参照)を有することを特徴とする。
一のポイント(P1)は、前記上流側軌道部(3A)の2本のレール(3A1,3A2)を前記第1及び第2レール(3M1,3M2)又は前記第2及び第3レール(3M2,3M3)に択一的に接続可能となるように構成され、
他のポイント(P2)は、前記下流側軌道部(3B)の2本のレール(3B1,3B2)を前記第1及び第2レール(3M1,3M2)又は前記第2及び第3レール(3M2,3M3)に択一的に接続可能となるように構成され、
前記第2レール(3M2)と前記第3レール(3M3)との間には、前記第1搬送台車(6A1,6A2,…)が搬送してきた資材(5)を仮置きする仮置き場(10)が形成されたことを特徴とする。
資材積み込み位置(7)からトンネル坑内(2)の途中まで2本のレール(3A1,3A2)が敷設されてなる上流側軌道部(3A)と、該上流側軌道部(3A)を走行する第1搬送台車(6A1,6A2,…)と、を使って前記資材積み込み位置(7)からトンネル坑内(2)の途中まで資材(5)を搬送する工程と、
前記上流側軌道部(3A)の下流側に敷設された第1乃至第3レール(3M1,3M2,3M3)の内の第2及び第3レール(3M2,3M3)に前記第1搬送台車(6A1,6A2,…)を侵入させて該台車から資材(5)を降ろす工程(図4(a) (b) 参照)と、
該第1搬送台車(6A1,6A2,…)を前記第2及び第3レール(3M2,3M3)から前記上流側軌道部(3A)に移動させる工程(図4(b) 参照)と、
前記第1乃至第3レール(3M1,3M2,3M3)の下流側に2本のレール(3B1,3B2)が敷設されてなる下流側軌道部(3B)、前記第1及び第2レール(3M1,3M2)、前記上流側軌道部(3A)を経由して前記第2及び第3レール(3M2,3M3)に第2搬送台車(6B1,6B2,…)を侵入させる工程(図4(c) (d) 参照)と、
前記第1搬送台車(6A1,6A2,…)から降ろした資材(5)を前記第2搬送台車(6B1,6B2,…)に積み込む工程と、
前記第2及び第3レール(3M2,3M3)から前記下流側軌道部(3B)に前記第2搬送台車(6B1,6B2,…)を走行させて資材(5)を下流側に搬送する工程と、からなることを特徴とする。
・ トンネル坑内2に敷設された軌道3と、
・ バッテリ等の動力源を有して該軌道3の上を自走する2台の機関車4A,4Bと、
・ 該機関車4A,4Bにそれぞれ連結されて資材5を搬送する搬送台車6A1,6A2,…,6B1,6B2,…と、
を備えている。この搬送台車6A1,6A2,…,6B1,6B2,…によって搬送する資材5としては、例えばシールドトンネル用のセグメントを挙げることができるが、セグメント以外の資材を搬送するようにしても良い。以下、特に区別する必要がある場合には、前記2台の機関車4A,4Bを“第1機関車”“第2機関車”と称することとし、該第1機関車4Aに連結されている搬送台車6A1,6A2,…を“第1搬送台車”とし、前記第2機関車4Bに連結されている搬送台車6B1,6B2,…を“第2搬送台車”と称することとする。なお、図1においては、1台の機関車に複数台の搬送台車が連結されているが、1台の機関車に1台の搬送台車が連結されただけのものを本発明の範囲から除外するものでは無い。
・ 資材を積み込む位置(資材積み込み位置)7から前記トンネル坑内の途中までの区間であって、2本のレール(図2の符号3A1,3A2参照)が敷設された区間(本明細書において“上流側軌道部”とする)3Aと、
・ 資材を降ろす位置(つまり、資材を搬送すべき最終目的位置)8からトンネル坑内の途中までの区間であって、2本のレール(図2の符号3B1,3B2参照)が敷設された区間(本明細書において“下流側軌道部”とする)3Bと、
・ これらの上流側軌道部3Aと下流側軌道部3Bの間の区間であって、3本のレール(図2の符号3M1,3M2,3M3参照)が並設されると共に、該3本のレール3M1,3M2,3M3と各軌道部3A,3Bとの間にそれぞれポイント(前記機関車4A,4B及び前記搬送台車6A1,6A2,…,6B1,6B2,…の進路切り換えのための転轍機)P1,P2が介装された区間(本明細書において“中継区間”とする)3Mと、
からなる。これら3本のレール3M1,3M2,3M3を、第1レール3M1、第2レール3M2、及び第3レール3M3とした場合に、一方のポイント(以下、“第1ポイント”とする)P1は、前記上流側軌道部3Aの2本のレール3A1,3A2を前記第1及び第2レール3M1,3M2又は前記第2及び第3レール3M2,3M3に択一的に接続可能となるように構成されており、他方のポイント(以下、“第2ポイント”とする)P2は、前記下流側軌道部3Bの2本のレール3B1,3B2を前記第1及び第2レール3M1,3M2又は前記第2及び第3レール3M2,3M3に択一的に接続可能となるように構成されている。
・ 前記上流側軌道部3Aと前記第1搬送台車6A1,6A2,…とを使って前記資材積み込み位置7からトンネル坑内の途中まで資材5を搬送する工程
・ 図4(a) に例示するように、該第1搬送台車6A1,6A2,…を前記上流側軌道部3Aから前記第2及び第3レール3M2,3M3に侵入させて該台車6A1,6A2,…から資材5を仮置き場(該第2レール3M2と第3レール3M3との間にて資材5を仮置きする場所)10に降ろす工程
・ 図4(b) に例示するように、該第1搬送台車6A1,6A2,…を前記第2及び第3レール3M2,3M3から前記上流側軌道部3Aに移動させる工程
・ 前記第2搬送台車6B1,6B2,…を前記下流側軌道部3B→前記第1及び第2レール3M1,3M2→前記上流側軌道部3Aの経路で後退させ(図4(c) 参照)、その後、前進させて前記第2及び第3レール3M2,3M3に侵入させる工程(同図(d) 参照)
・ 前記第1搬送台車6A1,6A2,…から降ろした資材5,…を前記第2搬送台車6B1,6B2,…に積み込む工程
・ 前記第2及び第3レール3M2,3M3→前記下流側軌道部3Bの経路で前記第2搬送台車6B1,6B2,…を前進させて資材5を下流側に搬送する工程
2 トンネル坑内
3 軌道
3A 上流側軌道部
3A1,3A2 レール
3B 下流側軌道部
3B1,3B2 レール
3M 中継区間
3M1,3M2,3M3 レール
4A 第1機関車
4B 第2機関車
6A1,6A2,… 第1搬送台車
6B1,6B2,… 第2搬送台車
7 資材積み込み位置
8 資材を降ろす位置
9 資材支持装置
10 仮置き場
P1,P2 ポイント
S1 下側空洞部
S2 前側空洞部
S3 後側空洞部
Claims (6)
- トンネル坑内に敷設された軌道と、該軌道上を自走する機関車と、該機関車に連結されて資材を搬送する搬送台車と、を備えてなるトンネル坑内の資材搬送設備において、
前記軌道は、
資材を積み込む位置から前記トンネル坑内の途中まで2本のレールが敷設されてなる上流側軌道部と、
資材を降ろす位置から前記トンネル坑内の途中まで2本のレールが敷設されてなる下流側軌道部と、
これらの上流側軌道部と下流側軌道部との間にて並設された3本のレール、及び該3本のレールと各軌道部との間にそれぞれ介装されたポイントからなる中継区間と、
からなり、
前記機関車は、前記上流側軌道部から前記中継区間に掛けて走行可能となるように配置された第1機関車と、前記中継区間から前記下流側軌道部に掛けて走行可能となるように配置された第2機関車と、からなり、
前記搬送台車は、前記第1機関車に連結されてなる少なくとも1台の第1搬送台車と、前記第2機関車に連結されてなる少なくとも1台の第2搬送台車と、からなり、
該各搬送台車は、資材を係脱可能な状態で支持する資材支持装置と、該支持された資材の下側を開放するように形成された下側空洞部と、該支持された資材の前側を開放するように形成された前側空洞部と、を有する、
ことを特徴とする、トンネル坑内の資材搬送設備。 - 前記第1機関車には複数の第1搬送台車が連結され、
前記第2機関車には複数の第2搬送台車が連結され、
各搬送台車は、前記資材支持装置により支持された資材の後側を開放するように形成された後側空洞部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の、トンネル坑内の資材搬送設備。 - 前記並設された3本のレールを、第1レール、第2レール及び第3レールとした場合に、
一のポイントは、前記上流側軌道部の2本のレールを前記第1及び第2レール又は前記第2及び第3レールに択一的に接続可能となるように構成され、
他のポイントは、前記下流側軌道部の2本のレールを前記第1及び第2レール又は前記第2及び第3レールに択一的に接続可能となるように構成され、
前記第2レールと前記第3レールとの間には、前記第1搬送台車が搬送してきた資材を仮置きする仮置き場が形成された、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の、トンネル坑内の資材搬送設備。 - トンネル坑内にて資材を搬送する資材搬送方法において、
資材積み込み位置からトンネル坑内の途中まで2本のレールが敷設されてなる上流側軌道部と、該上流側軌道部を走行する第1搬送台車と、を使って前記資材積み込み位置からトンネル坑内の途中まで資材を搬送する工程と、
前記上流側軌道部の下流側に敷設された第1乃至第3レールの内の第2及び第3レールに前記第1搬送台車を侵入させて該台車から資材を降ろす工程と、
該第1搬送台車を前記第2及び第3レールから前記上流側軌道部に移動させる工程と、
前記第1乃至第3レールの下流側に2本のレールが敷設されてなる下流側軌道部、前記第1及び第2レール、前記上流側軌道部を経由して前記第2及び第3レールに第2搬送台車を侵入させる工程と、
前記第1搬送台車から降ろした資材を前記第2搬送台車に積み込む工程と、
前記第2及び第3レールから前記下流側軌道部に前記第2搬送台車を走行させて資材を下流側に搬送する工程と、
からなる資材搬送方法。 - 該各搬送台車は、資材を係脱可能な状態で支持する資材支持装置と、該支持された資材の下側を開放するように形成された下側空洞部と、該支持された資材の前側を開放するように形成された前側空洞部と、を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の資材搬送方法。 - 前記上流側軌道部と前記第1乃至第3レールとの間、及び前記下流側軌道部と前記第1乃至第3レールとの間にはそれぞれ搬送台車の進路切り換えのためのポイントが設置されてなる、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の資材搬送方法。
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JP2014066025A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Maeda Corp | 連続ベルトコンベアの高さ位置連続変更システム |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH09177499A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-08 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | トンネル坑内物流方法および装置 |
JPH11153000A (ja) * | 1997-11-19 | 1999-06-08 | Maeda Corp | セグメント吊り上げ装置 |
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