JP2011093880A - 抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品 - Google Patents

抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品 Download PDF

Info

Publication number
JP2011093880A
JP2011093880A JP2010136255A JP2010136255A JP2011093880A JP 2011093880 A JP2011093880 A JP 2011093880A JP 2010136255 A JP2010136255 A JP 2010136255A JP 2010136255 A JP2010136255 A JP 2010136255A JP 2011093880 A JP2011093880 A JP 2011093880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
rice bran
millet
aqueous solution
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010136255A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Goto
光良 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GEO CO Ltd
Original Assignee
GEO CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GEO CO Ltd filed Critical GEO CO Ltd
Priority to JP2010136255A priority Critical patent/JP2011093880A/ja
Publication of JP2011093880A publication Critical patent/JP2011093880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】有効な抗炎症作用を有する天然物を見出し、それを皮膚外用剤または皮膚化粧料、詳細には日焼防止・処置用の皮膚外用剤そして皮膚化粧料、に配合すること、および健康食品として使用すること。
【解決手段】米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液からなる群より選択される1種類以上を含有することを特徴とする抗炎症組成物、または、米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキス、およびマコモ水溶液からなる群より選択される1種類以上を含有することを特徴とする皮膚外用剤、皮膚化粧料、日焼防止・処置化粧料および健康食品、ならびに皮膚外用剤添加剤、皮膚化粧料添加剤および日焼防止・処置化粧料添加剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた抗炎症能を有し、皮膚外用剤、皮膚化粧料、毛髪化粧料、または健康食品に使用するのに有用な抗酸化組成物に関する。
生体の炎症や発癌において、それと大きく関係する酵素であるシクロオキシゲナーゼ2(COX-2)を阻害する物質は、従来、インドメタシンを始めとする化学合成品であった(非特許文献1)。
従来、日焼は、日光中に含まれる紫外線を生体到着前に紫外線防御や吸収によって防止されてきたが、生体での反応を防御する方法は、紫外線によって亢進されるCOX-2(非特許文献2)を阻害する非ステロイド性抗炎症薬、インドメタシン等を外用剤として皮膚に塗布することであった(非特許文献3)。また、COX-2阻害薬と癌予防(非特許文献4)、無処理雑穀摂取と癌発生率の低下(非特許文献5)との関連性の知見から、COX-2阻害物質を含む健康食品の開発は、疾病予防のため急務の課題であった。しかし、COX-2阻害薬は合成医薬品であり、安易な使用は当然慎まなければならない状況であった。したがって、安全で廉価な天然物、とりわけ、食料品およびその廃棄物からその活性を見出し、皮膚外用剤、化粧料、健康食品に供することは、近年の環境問題や薬品の安全性の観点から、急務であった。
一方、抗酸化力を有する天然物の中には抗炎症作用を有する物質が存在する可能性も認められている(非特許文献6)。したがって、これら抗酸化作用を有する天然物の中から抗炎症作用を有する成分をスクリーニングし、それを皮膚外用剤、化粧料や健康食品に配合することは効率的かつ有用な手法と考えられる。
さらに、従来使用されている天然物の抽出溶媒の中には(非特許文献7)、粘度が高く、抽出のための混合時に泥状となり、簡便な方法での濾過は不能となる溶媒も認められるので、天然物の特徴に合致した溶媒選択を含めた方法の検討も必要とされる。同時に、被抽出対象に対する適正な溶媒量、抽出時間、溶媒濃度に関しての情報は少なく、効率や経済性の面からの適正化は必須の条件であった。
Mutation Research, 2005, Vol. 591:pp.110-122. Photochemical & Photobiological Sciences, 2004, Vol. 3:pp.257-262. Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine, 2001, Vol. 17:pp.184-188. Oncology Reports, 2005, Vol.13:pp.559-583. American Journal of Epidemiology, 2007, Vol. 1666:pp.1174-1185. Planta Medica., 2006, Vol. 72:pp.948-950. 医薬部外品原料規格2006 コメヌカエキス p802.
本発明の目的は、抗炎症作用を有する天然物を適切な抽出方法によって見出し、それを皮膚外用剤または皮膚化粧料、具体的には日焼防止・処置用の皮膚外用剤、皮膚化粧料、または健康食品に配合することにある。
かかる課題に鑑み、本発明者らは、抗酸化作用を有する種々の天然物についてインドメタシンと同様のCOX-2阻害能を鋭意検討した結果、80%(w/w)以上のエタノール水溶液または80〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキス、およびマコモ水溶液にインドメタシンに匹敵するCOX-2阻害能が見出され、そして同時に優れた日焼防止効果があることを示し、本発明を完成するに至った。特に、99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出した米ぬかエキスからエタノールを留去し、その残渣より健康食品を調製し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1]米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液からなる群より選択される1種類以上を含有することを特徴とする抗炎症組成物;
[2]米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液からなる群から選択される1種以上の成分を0.01〜30重量%含有する前記[1]の抗炎症組成物;
[3]米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキスおよびガジュツエキスが、各々、米ぬか、ヒエ、アワ、セージ、花椒、槐花およびガジュツに対して2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液または80〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を用いて抽出されたものである前記[1]または[2]記載の抗炎症組成物;
[4]米ぬか、ヒエおよびアワに対して4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキスおよびアワエキスからなる群から選択される1種以上からエタノールを留去した残渣を含有することを特徴とする抗炎症組成物;
[5]1〜2.5mg/用量の残渣を含有する前記[4]記載の抗炎症組成物;
[6]皮膚外用剤である前記[1]ないし[5]のいずれか1に記載の抗炎症組成物;
[7]皮膚化粧料である前記[1]ないし[5]のいずれか1に記載の抗炎症組成物;
[8]皮膚外用剤添加剤である前記[1]ないし[5]のいずれか1に記載の抗炎症組成物;
[9]皮膚化粧料添加剤である前記[1]ないし[5]のいずれか1に記載の抗炎症組成物;
[10]日焼防止・処置化粧料である前記[1]ないし[5]のいずれか1に記載の抗炎症組成物;
[11]日焼防止・処置化粧料添加剤である前記[1]ないし[5]のいずれか1に記載の抗炎症組成物;
[12]米ぬか、ヒエおよびアワに対して4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキスおよびアワエキスからなる群から選択される1種以上からエタノールを留去した残渣を含有することを特徴とする健康食品;
[13]1〜2.5mg/用量の残渣を含有する前記[12]記載の健康食品
を提供する。
本発明によれば、製品中に配合する2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液または80〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液は、日焼時に亢進する皮膚細胞のCOX-2活性を阻害して、日焼を生体内から抑制する優れた日焼防止・処置効果を発揮させることができ、それによって、シミ、そばかす等の生成抑制を図り、美肌、美白を生み出すことができる。
また、本発明よれば、4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキスおよびアワエキスのエタノール留去後の残渣から健康食品を作ることができる。
マクロゴール軟膏単独を塗布してUVBを照射したマウス皮膚の状態を示す図面代用写真である。 10%米ぬかエキス添加マクロゴール軟膏を塗布してUVBを照射したマウス皮膚の状態を示す図面代用写真である。
本発明は、米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液からなる群より選択される1種類以上を含有することを特徴とする抗炎症組成物を提供する。
本発明の抗炎症組成物に用いる米ぬかエキスは、イネ科イネ属サティバ種(Oryza sativa L)ジャポニカ種のイネの精米時に生ずる米ぬかから抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくは米ぬかに約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または約0〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液から米ぬかエキスを得る。最も好ましくは、米ぬかに2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液を添加し、24時間以上室温にて静置した後、濾紙を通して濾過した濾液をそのまま米ぬかエキスとする。
また、健康食品の作成に当たっては、抽出は溶媒を4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液とする以外は上記と同じように調製し、濾液のエタノール留去後の残渣に99倍重量の乳糖を添加し、健康食品とする。
本発明の抗炎症組成物に用いるヒエエキスは、イネ科ヒエ属の植物ヒエ(稗、Echinochloa esculenta)の穎果から抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくはヒエに約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または50〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液からヒエエキスを得る。最も好ましくは、ヒエに2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液を添加し、24時間以上室温にて静置した後、濾紙を通して濾過した濾液をそのままヒエエキスとする。
健康食品の調製に当たっては、4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液を抽出溶媒として用いる以外は上記と同じとし、濾液のエタノール留去後の残渣に99倍重量の乳糖を添加し、健康食品とする。
本発明の抗炎症組成物に用いるアワエキスは、イネ科エノコログサ属の多年草であるアワ(粟、Setaria italica)の穎果から抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくはアワに約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または約50〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液からアワエキスを得る。最も好ましくは、アワに約2〜4倍重量の約80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液を添加し、24時間以上室温にて静置した後、濾紙を通して濾過した濾液をそのままアワエキスとする。
健康食品作成に当たっては、抽出は溶媒を4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液とする以外は上記と同じとし、濾液のエタノール留去後の残渣に99倍重量の乳糖を添加し、健康食品とする。
本発明の抗炎症組成物に用いるセージエキスは、シソ科アキギリ属セージ(Salvia officinalis)の茎、葉または花から抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくはセージの葉または茎を主原料としたセージ乾燥粉末に約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または約50〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液からセージエキスを得る。最も好ましくは、セージ乾燥粉末に2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液を添加し、24時間以上時間室温にて静置した後、濾紙を通して濾過した濾液をそのままセージエキスとする。
本発明の抗炎症組成物に用いる花椒エキスは、ミカン科サンショウ属カホクザンショウ(Zanthoxylum bungeanum)の果実の果皮から抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくは花椒の果実の果皮を主原料とした花椒乾燥粉末に約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または50〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液から花椒エキスを得る。最も好ましくは、花椒の果実の果皮乾燥粉末に2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液を添加し、24時間以上時間室温にて静置した後、濾紙を通して濾過した濾液をそのまま花椒エキスとする。
本発明の抗炎症組成物に用いる槐花エキスは、マメ科エンジュ属エンジュ(Styphnolobium japonicum)の蕾から抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくは、エンジュ(Styphnolobium japonicum)の蕾を主原料とした槐花乾燥粉末に約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または50〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液から槐花エキスを得る。最も好ましくは、槐花乾燥粉末に2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液を添加し、24時間以上時間室温にて静置した後、濾紙を通して濾過した濾液をそのまま槐花エキスとする。
本発明の抗炎症組成物に用いるガジュツエキスは、ショウガ科ウコン属ガジュツ(Curcuma zedoaria)の根茎から抽出したエキスであり、自体公知の方法で製造したものを用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、またはこれらの混合溶媒のような抽出溶媒を用いて、常温抽出または加熱抽出することにより製造でき、必要により、減圧または加圧して抽出することによっても製造できる。
好ましくは、ガジュツの根茎を主原料としたガジュツ乾燥粉末に約1.5〜5倍重量の約50〜99.5%(w/w)エタノール水溶液および/または50〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を添加して混合し、約1〜5日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液からガジュツエキスを得る。最も好ましくは、ガジュツ乾燥粉末に2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液または液を添加し、24時間以上時間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液をそのままガジュツエキスとする。
本発明の抗炎症組成物に用いるマコモ水溶液は、イネ科マコモ属マコモ(Zizania latifolia)の新芽を凍結乾燥後に粉砕し、水に溶解したものを用いることができ、水への溶解時に沈殿が認められる場合には、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)で濾過した後の濾液を用いることができる。用いるマコモ水溶液は、水1gに粉砕したマコモ1gを溶解した液を100重量%マコモ水溶液とした。
本発明の目的はヒトでの応用であり、試験管内COX-2阻害実験での結果を皮膚にそのままに適応することは難しく、ヒト使用に当たって用いられる化粧料、皮膚外用剤での適正濃度は、皮膚への透過度を鑑み、試験管内濃度を含めて上限は10倍以上と考えられる。
したがって、本発明の抗炎症組成物における米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキス、マコモ水溶液の皮膚外用剤用の配合濃度は、単一または複数の有効成分の合計濃度として、エキスの場合、より好ましい調製法によって得られたエキスまたは水溶液を100%溶液として、マコモ水溶液の場合、水1gに粉砕したマコモ1gを溶解した液を100%(w/w)マコモ液として、通常は約0.01〜30重量%、好ましくは約0.1〜20重量%、より好ましくは約1〜15重量%、最も好ましくは約1.5〜10重量%である。エキス濃度が0.01重量%である場合は、COX-2阻害効果が十分に発揮されず、一方30重量%を超えて配合してもそれに応じた効果が期待できないばかりか、抽出時に用いた有機溶媒による副作用が懸念される。
また、健康食品用のエキス残渣の配合は、1用量あたり残渣約1〜2.5mgとし、これに約99倍重量の乳糖を加えて賦形した。健康食品としての1回分残渣量の配合はCOX-2阻害能換算でインドメタシン1カプセル配合量25mg相当量とした。4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液で抽出した米ぬかエキス100gのエタノールを留去すると、残渣は約2.2gであった。
本発明の抗炎症組成物は、上述した必須の成分のほかに、適宜用途に応じて、後記するようなpH調製剤、防腐剤、キレート剤、安定化剤などを自体公知の方法で配合して、半固体、溶液、懸濁液、分散液、または油中水型もしくは水中油型の乳化液などの含水組成物の剤型の皮膚外用剤、皮膚化粧料、毛髪化粧料などに、より具体的には日焼防止・処置化粧料などに処方化することができる。
本発明の皮膚外用剤または皮膚化粧料における米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキス、マコモ水溶液の配合濃度は、エキスの場合、4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液で72時間抽出したときの濾過ろ液を100%溶液として、マコモ水溶液の場合、水1gに粉砕したマコモ1gを溶解した液を100%マコモ水溶液として、単一または複数の有効成分の合計濃度として、通常は約0.01〜30重量%、好ましくは約0.1〜20重量%、より好ましくは約1〜15重量%、最も好ましくは約1.5〜10重量%である。
油剤
セチルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸などの高級脂肪酸;ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸オクチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸グリセリルなどのエステル油;流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、パラフィンなどの炭化水素;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、ミツロウ、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、ポリエチレン・ポリプロピレンコポリマーなどのワックス;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、ダイズ油、落花生油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油などの植物油脂;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油などの動物油脂;鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコールなどのラノリン;レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、スフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、リゾレシチンなどのリン脂質;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)などの脂肪酸アルカノールアミド;ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、アミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーンなどのシリコーン;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテルなどのフッ素系油
保湿剤・感触向上剤
グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、シクロデキストリン、キチン、キトサン、ヒアルロン酸、コンドロイチン、チューベロース多糖体、尿素、コラーゲン、魚由来コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、カモミラエキス、カンゾウエキス、シルクエキス、ユーカリエキス、セラミド
界面活性剤
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤;ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)、ポリオキシエチレン付加数のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ステアリン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ソルビタンモノステアレート、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)などの非イオン性界面活性剤;ステアルトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリドなどの陽イオン性界面活性剤;ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインなどの両性界面活性剤
粘度調整剤
カラギーナン、カラヤガム、トラガントガム、キサンタンガム、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびそのナトリウム等の塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、粉末セルロース、ポリビニルピドリドン、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、マレイン酸共重合体、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体
溶剤・噴射剤
エタノール、2−プロパノール(イソプロピルアルコール)、ブタノール、イソブチルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、炭酸プロピレン、炭酸ジアルキル、アセトン、酢酸エチル、N−メチルピロリドン、トルエン、フルオロカーボン、LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガス
酸化防止剤・還元剤・酸化剤
トコフェロール、酢酸トコフェロール、BHT、BHA、アスコルビン酸またはその誘導体、チオグリコール酸、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸
防腐剤・抗菌剤・キレート剤
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、トリクロサン、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、銀イオン、エチレンジアミン四酢酸塩、シュウ酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸;クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸
pH調整剤
クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、
粉体
マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、酸化チタン、雲母チタン、
紫外線吸収剤
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート、オクチルシンナメート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、3−(4'−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、オクチルトリアゾン、アントラニル酸メチル、オリザノール
薬効成分
塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー、サリチル酸、レゾルシン、ピリドキシン、メントール、サリチル酸メチル等、クエン酸、酒石酸、乳酸、タンニン酸、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、塩化リゾチーム、リパーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ
さらに、本発明の抗炎症組成物は、上述した必須の成分をそのまま、または、後記するようなpH調製剤、防腐剤、キレート剤、安定化剤などを自体公知の方法で配合して、皮膚外用剤添加剤、皮膚化粧料添加剤などとして、より具体的には日焼防止・処置化粧料添加剤などとして用いることができる。
本発明の皮膚外用剤添加剤、皮膚化粧料添加剤、日焼防止・処置化粧料添加剤などにおいて用いる成分および配合量は抗炎症組成物について前記したものと同じであり、前記した任意の成分を適宜配合することができる。
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらの態様は本発明を説明することを目的とするものであって、これらに本発明が制限されるものではない。
調製例
米ぬかエキスは、イネ科イネ属サティバ種(Oryza sativa L)ジャポニカ種のイネの精米時に生ずる米ぬかに4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。健康食品は、99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出する以外は上記と同じ条件で調製し、エタノールを留去後、残渣を乳糖にて賦形した。
ヒエエキスは、イネ科ヒエ属の植物ヒエ(稗、Echinochloa esculenta)の穎果に4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。健康食品は、99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出する以外は上記と同じ条件で調製し、エタノールを留去後、残渣を乳糖にて賦形した。
アワエキスは、イネ科エノコログサ属の多年草であるアワ(粟、Setaria italica)の穎果に4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。健康食品は、99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出すする以外は上記と同じ条件で調整し、エタノールを留去後、残渣を乳糖にて賦形した。
セージエキスは、シソ科植物アキギリ属(Salvia officinalis)セージの葉、茎を主原料としたセージ乾燥粉末に4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。これをそのままセージエキスとして実験に用いた。
花椒エキスは、ミカン科サンショウ属カホクザンショウ(Zanthoxylum bungeanum)の果実の果皮を主原料とした花椒乾燥粉末に4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。これをそのまま花椒エキスとして実験に用いた。
槐花エキスは、マメ科エンジュ属エンジュ(Styphnolobium japonicum)の蕾を主原料とした槐花乾燥粉末に4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。これをそのまま槐花エキスとして実験に用いた。
ガジュツエキスは、ショウガ科ウコン属ガジュツ(Curcuma zedoaria)の根茎を主原料としたガジュツ乾燥粉末に4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液を調製し、適宜、水にて溶解して所定の濃度に調整した。これをそのままガジュツエキスとして実験に用いた。
また、マコモ水溶液は、イネ科マコモ属マコモ(Zizania latifolia)の新芽を凍結乾燥後粉砕して作成し、水1gに粉砕マコモ1gを溶解した液を100%として、適宜希釈して使用した。なお、溶解時に沈殿が散見されるときは、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)濾過後、その濾液を使用した。
実施例1.
最初に、これに先立つ検討で抗酸化能が示された米ぬかを被抽出対象として、「医薬部外品原料規格2006」“コメヌカエキス”の項(非特許文献7)に記載のある抽出溶媒1,3−ブチレングリコール(以後ブチレングリコール)の50%、80%(w/w)水溶液、および100%(w/w)液にての抽出、COX-2阻害を指標とした検討を行った。
本実施例で用いたコメヌカエキスは、イネ科イネ属サティバ種(Oryza sativa L)ジャポニカ種の精米時に生ずる米ぬかを4、8および12倍重量の20%、50%、80%(w/w)1,3−ブチレングリコール水溶液、および100%1,3−ブチレングリコール液と混合し、3日間室温にて静置した後、定性ろ紙(型式:No.2、アドバンテック東洋(株))を用いて吸引濾過した濾液をエキスとし、これらエキスと陽性コントロールとしたインドメタシンとのCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表1に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。このとき、米ぬかと2倍、および3倍重量の20%、50%、80%(w/w)1,3−ブチレングリコール水溶液、および100%(w/w)1,3−ブチレングリコール液と混合し、抽出も試みたが、いずれの組み合わせも混合物が濾過の極めて難しい軟固形泥状となり、エキスを得るに到らず、COX−2阻害測定に供することができなかった。
4倍および8倍重量の100%ブチレングリコール抽出だけが、顕著なCOX-2阻害能を示し、前者はインドメタシン0.3μMに迫る活性を示した。
このことより、「医薬部外品原料規格2006」にある「コメヌカエキス」の項(非特許文献7)に記載のある抽出溶媒1,3−ブチレングリコールでのエキス調製は少なくとも8倍重量以下の100%(w/w)ブチレングリコール抽出物のみがCOX-2阻害に有効であることが示唆された。同時に、ブチレングリコール・米ぬか混液の粘度は非常に高く、エキス調製のための濾過は通常圧の濾過では難しいことも示された。
実施例2.
次に、これに先立つ検討で抗酸化能が示された米ぬかを被抽出対象として、ブチレングリコール以外の抽出溶媒とその適正濃度について、COX-2阻害を指標とした検討を行った。
本実施例で用いた米ぬかエキスは、イネ科イネ属サティバ種(Oryza sativa L)ジャポニカ種の精米時に生ずる米ぬかに4倍重量の0%(水のみ)、20%、50%、80%、および99.5%(w/w)エタノール水溶液、あるいは0%(水のみ)、20%、50%および80%(w/w)イソプロパノール水溶液、および100%イソプロパノール液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液をエキスとして調製し、これらエキスと陽性コントロールとしたインドメタシンとのCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表2に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。
抽出溶媒としてエタノールまたはイソプロパノールを用いた場合、ともに50%の溶媒濃度でも若干のCOX-2阻害能があり、80%以上の溶媒濃度ではCOX-2阻害能は上限を示し、また前者は後者よりやや高い阻害活性を示した。
実施例1および2の結果から、米ぬかエキスの抽出溶媒としては80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液が適していることが判明した。
実施例3.
次に、抽出溶媒として80%(w/w)エタノール水溶液を用い、抽出溶媒量についてCOX-2を指標として検討した。
本実施例での米ぬかエキスは、イネ科イネ属サティバ種(Oryza sativa L)ジャポニカ種の精米時に生ずる米ぬかに対して2、3、4、8または12倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3日間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液をエキスとして調製し、これらエキスと陽性コントロールとしたインドメタシンとのCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表3に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。
4倍重量を超える80%(w/w)水溶液を用いた用いたエキスではCOX-2阻害能は低下するが、4倍重量までの溶媒を用いたエキスではほぼ同じ値を示し、0.30%濃度では3μMのインドメタシンに匹敵する活性であった。このことより、80%(w/w)エタノール水溶液を用いた4倍重量抽出が、最も効率的であることが示された。
実施例4.
次に、抽出溶媒量を4倍重量とした場合の最適な抽出時間について検討した。
本実施例での米ぬかエキスは、イネ科イネ属サティバ種(Oryza sativa L)ジャポニカ種の精米時に生ずる米ぬかに4倍重量の80%(w/w)エタノール水溶液を添加して混合し、3、6、24、48、72または120時間室温にて静置した後、濾紙(Qualitative Filter Paper、 100 Circles 24cm、Whatman)を通して濾過した濾液をエキスとして調製し、これらエキスと陽性コントロールとしたインドメタシンとのCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表4に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。
抽出時間が24時間以上で、ほほ一定の値を示した。
この結果から、以下の実施例で用いられたエキスは4倍重量の80%(w/w)エタノールで、万全を期して72時間抽出後、濾過して調製したエキスが好ましいことが示された。
実施例5
調製例で示した米ぬかエキスの各濃度および陽性コントロールとしたインドメタシンのおけるCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表5に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。
エキス濃度の上昇に伴って阻害率は上昇し、80%(w/w)エタノール水溶液で抽出した米ぬかエキスでは、0.30〜1.00重量%程度の濃度で化学合成成分であるインドメタシンに匹敵するCOX-2阻害能を示した。
実施例6
次に、抗酸化能を有するセージ、花椒、槐花、ガジュツおよび米と同じイネ科のヒエ、アワを加えて、調製例で示したヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスの各濃度および陽性コントロールとしたインドメタシンのCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表6に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。
その結果、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスともに0.01重量%の濃度での阻害効果は低かったが、エキス濃度の上昇に伴って阻害率は上昇し、ヒエエキス、アワエキスでは0.30重量%程度で、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスでは、1.00重量%程度の濃度で化学合成成分であるインドメタシンに匹敵するCOX-2阻害能を示した。
実施例7
さらに、米と同じくイネ科に属し、その凍結乾燥品が水に易溶なマコモの水溶液は、イネ科マコモ属マコモ(Zizania latifolia)の新芽を凍結乾燥後粉砕して作成し、水1gに粉砕マコモ1gを溶解した液を100%として適宜希釈した各濃度の水溶液および陽性コントロールとしたインドメタシンのCOX-2阻害能について測定した。それらの結果を表7に示す。なお、測定には、COX Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman、USA)を製造業者の指示書に従って使用した。
0.80%マコモ水溶液は、3μMインドメタシンに匹敵するCOX-2阻害能を示した。
実施例8
HOS:8週齢HR-1マウス各3匹の背面にマクロゴール軟膏単独、10重量%米ぬかエキス配合マクロゴール軟膏をUVB 180mJ照射直前、照射2時間後に綿棒にて塗布、72時間後に照射部位を肉眼観察と同時に写真撮影した。その結果を表8ならびに図1Aおよび図1Bに示す。
米ぬかエキス配合軟膏を塗布した群では、発赤は認められるが、熱傷状態には至らないことが示され、熱傷による炎症の抑制が認められた(表8ならびに図1Aおよび図1B)。
実施例9
健康男子36名(30−58歳)を9群にわけ、各4名の腕にマクロゴール軟膏単独、10重量%米ぬかエキス配合マクロゴール軟膏、10重量%ヒエエキス配合マクロゴール軟膏、10%重量アワエキス配合マクロゴール軟膏、10%重量セージエキス配合マクロゴール軟膏、10重量%花椒エキス配合マクロゴール軟膏、10重量%槐花エキス配合マクロゴール軟膏、10重量%がジュツエキス配合マクロゴール軟膏、または10重量%マコモ水溶液配合マクロゴール軟膏を塗布し、夏の日光に2時間暴露した。その後、暴露終了2時間後に同じ軟膏を塗布し、翌日の皮膚の発赤状態を観察した。その結果を表9に示す。
米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキス、またはマコモ水溶液を配合したマクロゴール軟膏の適用により顕著な発赤抑制効果が示された一方、これらの成分を配合しない軟膏単独の適用では発赤、すなわち炎症反応の抑制効果が示されなかった。
以上の結果より、米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキス、マコモ水溶液は優れた日焼防止・処置用の皮膚外用剤または皮膚化粧料に利用できることが明らかとなった。
実施例10
実施例1のように、4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液抽出米ぬかエキス0.05%は0.3μMインドメタシンに匹敵するCOX-2阻害能を示したことから、COX-2阻害換算でエキス5mgはインドメタシン約1mgに相当することになる。エキス残渣は約2g/99.5%(w/w)エタノール100gであることから、残渣0.1mgはインドメタシン約1mg相当になるので、以下の検討では医家向けインドメタシン1カプセル25mg相当量の残渣2.5mgを一回量とした。米ぬかエキス残渣に99倍重量の乳糖を加え賦形し、その250mgを3人の健康男子(32−59歳)が1日2回[朝夕食後]1週間服用した後、1週間の間隔を空けて、乳糖単独250mgを1日2回[朝夕食後]1週間服用し、前後の体調変化を検討した結果を表10に示す。
残渣服用時、1人が慢性の肩こりが軽減した。この結果および残渣が米ぬか由来であることから、米ぬかエタノール抽出物残渣の健康食品としての使用には問題ないことが確認された。
本発明によれば、今まで化学合成品よってのみ可能であった日焼を防止するばかりでなく、廉価で安全で環境に優しい抗炎症組成物を皮膚外用剤、化粧料、および健康食品に供することが可能になった。これによって炎症が原因とされる様々な皮膚病変治療にも道を開くとともに、その内服によって疾病予防の可能性を得たものと考えられる。

Claims (13)

  1. 米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液からなる群より選択される1種類以上を含有することを特徴とする抗炎症組成物。
  2. 米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキス、ガジュツエキスおよびマコモ水溶液からなる群から選択される1種以上の成分を0.01〜30重量%含有する請求項1の抗炎症組成物。
  3. 米ぬかエキス、ヒエエキス、アワエキス、セージエキス、花椒エキス、槐花エキスおよびガジュツエキスが、各々、米ぬか、ヒエ、アワ、セージ、花椒、槐花およびガジュツに対して2〜4倍重量の80〜99.5%(w/w)エタノール水溶液または80〜100%(w/w)イソプロパノール水溶液または液を用いて抽出されたものである請求項1または2記載の抗炎症組成物。
  4. 米ぬか、ヒエおよびアワに対して4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキスおよびアワエキスからなる群から選択される1種以上からエタノールを留去した残渣を含有することを特徴とする抗炎症組成物。
  5. 1〜2.5mg/用量の残渣を含有する請求項4記載の抗炎症組成物。
  6. 皮膚外用剤である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抗炎症組成物。
  7. 皮膚化粧料である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抗炎症組成物。
  8. 皮膚外用剤添加剤である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抗炎症組成物。
  9. 皮膚化粧料添加剤である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抗炎症組成物。
  10. 日焼防止・処置化粧料である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抗炎症組成物。
  11. 日焼防止・処置化粧料添加剤である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抗炎症組成物。
  12. 米ぬか、ヒエおよびアワに対して4倍重量の99.5%(w/w)エタノール水溶液を用いて抽出した米ぬかエキス、ヒエエキスおよびアワエキスからなる群から選択される1種以上からエタノールを留去した残渣を含有することを特徴とする健康食品。
  13. 1〜2.5mg/用量の残渣を含有する請求項12記載の健康食品。
JP2010136255A 2009-10-02 2010-06-15 抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品 Pending JP2011093880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010136255A JP2011093880A (ja) 2009-10-02 2010-06-15 抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009230224 2009-10-02
JP2010136255A JP2011093880A (ja) 2009-10-02 2010-06-15 抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011093880A true JP2011093880A (ja) 2011-05-12

Family

ID=44111220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010136255A Pending JP2011093880A (ja) 2009-10-02 2010-06-15 抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011093880A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181321B1 (ko) 2009-12-30 2012-09-11 계명대학교 산학협력단 고장초 추출물을 함유하는 알러지 개선용 조성물
CN102972778A (zh) * 2012-11-07 2013-03-20 杭州恒天面粉集团有限公司 含水溶性小麦麸皮膳食纤维的槐花速溶颗粒的制备方法
KR101448805B1 (ko) 2014-04-01 2014-10-10 한국식품연구원 속미강 추출물을 유효성분으로 함유하는 천연 화장료 조성물
JP2015091780A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 御木本製薬株式会社 ヒアルロニダーゼ阻害剤
JP2016011289A (ja) * 2014-06-06 2016-01-21 御木本製薬株式会社 Pmel17遺伝子発現抑制剤
JP2016138046A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 株式会社ファンケル 米糠抽出物含有皮膚外用剤
WO2018212548A1 (ko) * 2017-05-15 2018-11-22 한국 한의학 연구원 아출 추출물을 유효성분으로 함유하는 혈관염의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
KR20180125396A (ko) * 2017-05-15 2018-11-23 한국 한의학 연구원 아출 추출물을 유효성분으로 함유하는 혈관염의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
US11607437B2 (en) * 2017-09-29 2023-03-21 Daebong Ls, Ltd Cosmetic and pharmaceutical compositions each containing aloe extract and upland rice extract

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0892113A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Soken Kk 米からの抗炎症剤
JPH08151320A (ja) * 1994-09-28 1996-06-11 Meiji Milk Prod Co Ltd 赤糠由来の皮膚及び浴用化粧料
JP2001163796A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Maruzen Pharmaceut Co Ltd サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤および抗アレルギー・抗炎症剤
JP2002003393A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 線維芽細胞増殖作用剤、美容用飲食品および皮膚化粧料
JP2002272417A (ja) * 2001-03-15 2002-09-24 Akiko Matsuzawa 米糠の抽出方法と、この方法で得られる抽出物と、それを含む化粧品、スキンケア用品、洗剤および食品添加物
JP2004099503A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Nonogawa Shoji Kk Hgf産生促進剤およびこれを含有する化粧料
JP2007223990A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Chikuno Shokuhin Kogyo Kk 抗酸化組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0892113A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Soken Kk 米からの抗炎症剤
JPH08151320A (ja) * 1994-09-28 1996-06-11 Meiji Milk Prod Co Ltd 赤糠由来の皮膚及び浴用化粧料
JP2001163796A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Maruzen Pharmaceut Co Ltd サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤および抗アレルギー・抗炎症剤
JP2002003393A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 線維芽細胞増殖作用剤、美容用飲食品および皮膚化粧料
JP2002272417A (ja) * 2001-03-15 2002-09-24 Akiko Matsuzawa 米糠の抽出方法と、この方法で得られる抽出物と、それを含む化粧品、スキンケア用品、洗剤および食品添加物
JP2004099503A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Nonogawa Shoji Kk Hgf産生促進剤およびこれを含有する化粧料
JP2007223990A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Chikuno Shokuhin Kogyo Kk 抗酸化組成物

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181321B1 (ko) 2009-12-30 2012-09-11 계명대학교 산학협력단 고장초 추출물을 함유하는 알러지 개선용 조성물
CN102972778A (zh) * 2012-11-07 2013-03-20 杭州恒天面粉集团有限公司 含水溶性小麦麸皮膳食纤维的槐花速溶颗粒的制备方法
JP2015091780A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 御木本製薬株式会社 ヒアルロニダーゼ阻害剤
KR101448805B1 (ko) 2014-04-01 2014-10-10 한국식품연구원 속미강 추출물을 유효성분으로 함유하는 천연 화장료 조성물
JP2016011289A (ja) * 2014-06-06 2016-01-21 御木本製薬株式会社 Pmel17遺伝子発現抑制剤
JP2016138046A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 株式会社ファンケル 米糠抽出物含有皮膚外用剤
WO2018212548A1 (ko) * 2017-05-15 2018-11-22 한국 한의학 연구원 아출 추출물을 유효성분으로 함유하는 혈관염의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
KR20180125396A (ko) * 2017-05-15 2018-11-23 한국 한의학 연구원 아출 추출물을 유효성분으로 함유하는 혈관염의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
KR102096345B1 (ko) * 2017-05-15 2020-04-02 한국 한의학 연구원 아출 추출물을 유효성분으로 함유하는 혈관염의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
US11607437B2 (en) * 2017-09-29 2023-03-21 Daebong Ls, Ltd Cosmetic and pharmaceutical compositions each containing aloe extract and upland rice extract

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011093880A (ja) 抗炎症組成物ならびにそれを含有する皮膚外用剤、化粧料および健康食品
US11364193B2 (en) Cosmetic use of a Nephelium lappaceum extract
KR101987903B1 (ko) 아토피 피부염 치료용 화장품 조성물 및 이의 제조 방법
JP2008247854A (ja) 抗酸化剤、dna損傷抑制剤および皮膚外用剤
JP2006219448A (ja) アクネ用皮膚外用剤
JP2007230977A (ja) 顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(gm−csf)産生抑制剤ii
JP6490342B2 (ja) 不知火菊抽出物を含む抗皮膚老化剤
ES2400284T3 (es) Mezclas con una acción estimulante de la síntesis de colágeno
JP5765744B2 (ja) アトピー性皮膚炎の予防剤または治療剤、および外用剤
JP2005047910A (ja) 皮脂分泌抑制用組成物
JP2008100963A (ja) 化粧料
KR101503158B1 (ko) 피부 주름 개선 및 탄력 증진용 화장료 조성물
KR100776755B1 (ko) 생약 추출물을 함유하는 가려움증 억제 및 완화용 조성물
JP2006151831A (ja) 抗酸化剤、dna損傷抑制剤、又は皮膚外用剤
KR101367703B1 (ko) 화장료 및 피부질환 치료용 조성물
ES2960038T3 (es) Extracto de semillas de moringa peregrina rico en 2,5-diformilfuran, procedimiento para su obtención y su uso en composiciones cosméticas
JP5047511B2 (ja) 顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(gm−csf)産生抑制剤i
JP2008094734A (ja) 抗しわ剤および皮膚外用剤
JP2001322990A (ja) 活性酸素消去剤及びそれを含有する活性酸素消去用の組成物
KR101736716B1 (ko) 식물 추출물을 포함하는 피부 탄력 및 주름 개선용 화장료 조성물
JP2010018545A (ja) 活性酸素消去剤、皮膚外用剤、口腔用組成物及び食品
JP2002128654A (ja) 皮膚外用剤
JP7197228B2 (ja) 多目的美容液
CN111712251A (zh) 用于治疗和预防污染相关损伤的土木香提取物
EP3490577B1 (en) Skin compositions comprising turmerones

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150106