JP2011093071A - 打撃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】打撃工具において、工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止するべく備えられるクラッチの小型化に資する技術を提供する。
【解決手段】工具本体の先端領域に配置される工具ビットを、モータ111により当該工具ビットの長軸方向への打撃動作及び長軸線周りに回転動作させることによって被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具であって、モータ出力軸111aと、モータ出力軸111aの下流側に設けられ、当該モータ出力軸111aの回転速度を減速して工具ビットへと伝達する動力伝達軸136と、モータ出力軸111aと動力伝達軸136との間に設けられたクラッチ軸と、当該クラッチ軸上に設けられ、常時にはモータ出力軸111aのトルクを動力伝達軸136へと伝達し、工具本体に生ずる工具ビット長軸周りのトルクが所定の設定トルク状態を超える場合にはトルクの伝達を遮断するクラッチ134と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、工具ビットが長軸方向への打撃動作と長軸方向周りに回転動作することで被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具に関し、工具ビットが不意にロックした場合等において工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止する技術に関する。
従来、例えばハンマドリルのような電動工具では、ハンマドリル作業時には工具本体側にハンマビット回転方向と逆向きのトルク、すなわち反動トルクが作用する。そして、ハンマドリル作業中にハンマビットが不意にロックした場合、工具本体側に作用する反動トルクが増大し、工具本体が振り回される可能性がある。米国出願公開特許2007−0289759号明細書(特許文献1)には、ハンマドリルにおいて、モータのトルクを工具ビットに伝達する動力伝達機構にクラッチを配置し、ハンマドリル作業中にハンマビットが不意にロックしたような場合に、モータから回転伝達機構へのトルクの伝達を遮断することで工具本体側に過大な反動トルクが作用することを防止している。
しかしながら、上記公報記載の技術は、モータの回転速度が減速された動力伝達機構中にクラッチを設ける構成、すなわち、減速後の低回転高トルク域にクラッチを配置する構成としている。このため、クラッチが高トルクの伝達を可能とするべく大型化することになり、この点でなお改良の余地がある。
米国出願公開特許2007−0289759号明細書
本発明は、上記の問題に鑑み、打撃工具において、工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止するべく備えられるクラッチの小型化に資する技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の好ましい形態によれば、工具本体と、工具本体に収容されたモータとを有し、工具本体の先端領域に配置される工具ビットを、モータにより当該工具ビットの長軸方向への打撃動作及び長軸線周りに回転動作させることによって被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具が構成される。
本発明では、モータ出力軸と、モータ出力軸の下流側に設けられ、当該モータ出力軸の回転速度を減速して工具ビットへと伝達する動力伝達軸と、モータ出力軸と動力伝達軸との間に設けられたクラッチ軸と、クラッチ軸上に設けられ、常時にはモータ出力軸のトルクを動力伝達軸へと伝達し、工具本体に生ずる工具ビット長軸周りのトルクが所定の設定トルク状態を超える場合にはトルクの伝達を遮断するクラッチと、を有する構成とされる。なお、本発明における「工具本体に生ずる工具ビット長軸周りのトルク」とは、加工作業時において、工具本体に対して工具ビットの回転方向とは逆方向に作用するトルク、すなわち反動トルクをいう。また、工具本体に作用する「所定の設定トルク状態」は、工具ビットと共に回転する動力伝達経路上の軸のトルク値をトルクセンサによって測定し、当該測定値から所定のトルク状態を超えるか否かを判断する手法、あるいは工具ビットの長軸方向周りの工具本体の運動状態を速度センサあるいは加速度センサによって測定し、当該測定値から所定のトルク状態を超えるか否かを判断する手法等を用いて認識することができる。
上記のように構成された本発明によれば、被加工材に対する穴明け作業等の加工作業中において、工具ビットが不意にロックしたような場合には、クラッチがモータ出力軸と動力伝達軸間でのトルク伝達を遮断し、工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止することができる。特に本発明によれば、モータ出力軸と、当該モータ出力軸の回転速度が減速して伝達される動力伝達軸との間にクラッチ軸を設定し、当該クラッチ軸上にクラッチを設ける構成としている。すなわち、本発明はクラッチ搭載用として専用の軸を設定したものであり、これによりクラッチを設計する上の自由度が増し、例えばクラッチにつき、高回転低トルクでの駆動が可能となり、クラッチのトルク負荷が軽減し、小型化及び軽量化が実現される。
また、本発明の更なる形態によれば、モータ出力軸とクラッチ間の速度比が、クラッチ軸と動力伝達軸間の減速比よりも小さく設定されている。本発明によれば、モータ出力軸とクラッチ軸間の速度比につき、等速、減速、増速のいずれにも任意に設定できる。
また、本発明の更なる形態によれば、モータによって工具ビットの長軸方向に直線状に駆動され、工具ビットを長軸方向に打撃する打撃子を更に有する。そしてクラッチが、クラッチ軸と動力伝達軸間の動力伝達領域よりも打撃子の打撃軸線に近接して配置された構成とされる。なお、「動力伝達領域」とは、典型的には両軸にそれぞれ設けたギア相互の噛合い係合による動力伝達領域がこれに該当する。本発明によれば、クラッチが打撃子の打撃軸線に近接して配置されることにより、工具ビットの打撃動作時における電動工具の重心位置を支点とする打撃方向モーメント(振動)を低減する上で有効となる。
また、本発明の更なる形態によれば、クラッチは、駆動側クラッチ部と被動側クラッチ部を有し、両クラッチ部が互いに接触することでトルクを伝達し、離間することでトルクの伝達を遮断するように構成されている。そしてクラッチ軸は、駆動側クラッチ部が形成された駆動側クラッチ軸と、被動側クラッチ部が形成された被動側クラッチ軸とを有し、両軸が同軸上において径方向内外に配置される構成とした。本発明によれば、クラッチのクラッチ面(動力伝達面)を同じ軸端側に設定できる。つまり、同じ軸端側での入力と出力が可能となり、これによりクラッチを打撃軸線側に寄せて配置することが可能になる。またクラッチの軸方向寸法が短縮され、省スペースでの合理的配置が可能になる。
また、本発明の別の形態によれば、工具本体と、工具本体に収容されたモータとを有し、工具本体の先端領域に配置される工具ビットを、モータにより当該工具ビットの長軸方向への打撃動作及び長軸線周りに回転動作させることによって被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具が構成される。
本発明の別の形態では、工具ビットを打撃駆動する打撃駆動機構と、工具ビットを回転駆動する回転駆動機構と、モータにより回転駆動されて打撃駆動機構を常時に駆動する打撃駆動軸と、打撃駆動軸とは独立してモータにより回転駆動されて回転駆動機構を駆動する回転駆動軸と、を有する。そして打撃駆動軸と回転駆動軸が同軸上に配置されており、当該回転駆動軸上には、常時にはモータのトルクを回転駆動機構へと伝達し、前記工具本体に生ずる前記工具ビット長軸周りのトルクが所定の設定トルク状態を超える場合にはトルクの伝達を遮断するクラッチが配置されている。なお、本発明における「工具本体に生ずる工具ビット長軸周りのトルク」とは、加工作業時において、工具本体に対して工具ビットの回転方向とは逆方向に作用するトルク、すなわち反動トルクをいう。また、工具本体に作用する「所定の設定トルク状態」は、工具ビットと共に回転する動力伝達経路上の軸のトルク値をトルクセンサによって測定し、当該測定値から所定のトルク状態を超えるか否かを判断する手法、あるいは工具ビットの長軸方向周りの工具本体の運動状態を速度センサあるいは加速度センサによって測定し、当該測定値から所定のトルク状態を超えるか否かを判断する手法等を用いて認識することができる。
上記のように構成された本発明によれば、被加工材に対する穴明け作業等の加工作業中において、工具ビットが不意にロックしたような場合には、クラッチがモータと回転駆動機構間でのトルク伝達を遮断し、工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止することができる。特に本発明によれば、モータの高回転低トルクで駆動される回転駆動軸にクラッチを設けているため、クラッチのトルク負荷が軽減し、当該クラッチの小型化及び軽量化が実現される。
また、本発明の更なる形態によれば、打撃駆動軸と回転駆動軸が同軸上に配置され、当該回転駆動軸上にはクラッチが配置されている打撃工具において、打撃駆動軸が径方向内側に位置し、回転駆動軸が径方向外側に位置する関係で同軸上に配置される構成とした。本発明によれば、長軸方向の寸法短縮が可能となり、省スペースでの合理的配置が可能となる。
また、本発明の更なる形態によれば、クラッチは、電磁クラッチである。本発明によれば、工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止するクラッチとして電磁クラッチを利用することによって、クラッチの制御が容易で、かつ小型化を図ることができる。
また、本発明の更なる形態によれば、モータから工具ビットへとトルクを伝達するトルク伝達経路における軸相互間でのトルク伝達がギアによって行なわれるとともに、当該ギアが潤滑剤封入のギア収容室に収容されている。そしてクラッチは、ギア収容室から隔離して配置された構成とされる。本発明によれば、クラッチをギア収容室から隔離した油外配置としたことで、潤滑剤によるスリップ問題が解消される。このため、クラッチとして反応速度が速い摩擦クラッチを用いることができる。
また、本発明の更なる形態によれば、モータにより駆動されて工具ビットを打撃駆動する打撃駆動機構と、モータにより駆動されて工具ビットを回転駆動する回転駆動機構の構成要素は、それぞれ独立して設定されている。
本発明によれば、打撃工具において、工具本体に過大な反動トルクが作用することを防止するべく備えられるクラッチの小型化に資する技術が提供されることとなった。
本発明の第1の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す側断面図であり、クラッチのトルク伝達の遮断状態を示す。 同じくハンマドリルの全体構成を示す側断面図であり、クラッチのトルク伝達状態を示す。 ハンマドリルの要部の構成を拡大して示す断面図である。 クラッチのトルク遮断状態を拡大して示す断面図である。 クラッチのトルク伝達状態を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。 第2の実施形態に係るハンマドリルの要部を拡大して示す断面図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態は、本発明の請求項1に対応する。打撃工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103と、当該本体部103の先端領域(図示左側)に中空状のツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられたハンマビット119と、本体部103のハンマビット119の反対側に連接された作業者が握るハンドグリップ109とを主体として構成されている。ハンマビット119は、ツールホルダ137によってその長軸方向への相対的な直線動作可能に保持される。本体部103は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応する。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113、打撃要素115及び動力伝達機構117を収容したギアハウジング107とによって構成されている。駆動モータ111は、回転軸線(出力軸111a)が本体部103の長軸方向(ハンマビット119の長軸方向)と概ね直交する縦方向(図1において上下方向)となるように配置される。駆動モータ111のトルク(回転出力)は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。駆動モータ111は、本発明における「モータ」に対応し、運動変換機構113及び打撃要素115が本発明における「打撃駆動機構」に対応する。
また、駆動モータ111のトルクは、動力伝達機構117によって回転速度が適宜減速された上でツールホルダ137を介してハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。なお駆動モータ111は、ハンドグリップ109に配置されたトリガ109aの引き操作によって通電駆動される。動力伝達機構117が本発明における「回転駆動機構」に対応する。
図3に示すように、運動変換機構113は、駆動モータ111の出力軸(回転軸)111aに形成され、水平面内にて回転駆動される第1駆動ギア121、当該第1駆動ギア121に噛み合い係合する被動ギア123、当該被動ギア123が固定されたクランク軸122、クランク軸122とともに水平面内にて回転するクランク板125、当該クランク板125に偏心軸126を介して遊嵌状に連接されたクランクアーム127、当該クランクアーム127に連結軸128を介して取り付けられた駆動子としてのピストン129を主体として構成される。駆動モータ111の出力軸111aとクランク軸122は、互いに平行にかつ横並びに配置される。上記のクランク軸122、クランク板125、偏心軸126、クランクアーム127、ピストン129によってクランク機構が構成される。ピストン129は、シリンダ141内に摺動自在に配置されており、駆動モータ111が通電駆動されることに伴い当該シリンダ141に沿ってハンマビット長軸方向の直線動作を行う。
打撃要素115は、シリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ143の運動エネルギをハンマビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。シリンダ141は、ピストン129及びストライカ143によって仕切られる空気室141aを有する。ストライカ143は、ピストン129の摺動動作に伴う空気室141aの圧力変動(空気バネ)を介して駆動され、ツールホルダ137に摺動自在に配置されたインパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。すなわち、ハンマビット119を打撃駆動する運動変換機構113及び打撃要素115は、駆動モータ111と直結する構造である。
動力伝達機構117は、第2駆動ギア131、第1中間ギア132、第1中間軸133、電磁クラッチ134、第2中間ギア135、機械式トルクリミッター147、第2中間軸136、小ベベルギア138、大ベベルギア139及びツールホルダ137を主体として構成され、駆動モータ111のトルクをハンマビット119に伝達する。第2駆動ギア131は、駆動モータ111の出力軸111aに固定され、第1駆動ギア121と共に水平面内にて回転駆動される。トルク伝達において、出力軸111aの下流側に位置する第1中間軸133及び第2中間軸136は、出力軸111aに対して平行かつ横並びに配置される。第1中間軸133は、クラッチ搭載用の軸として備えられており、出力軸111aと第2中間軸136との間に配置されるとともに、第2駆動ギア131と常時に噛み合い係合する第1中間ギア132により電磁クラッチ134を経て回転駆動される。なお、第1中間ギア132は、第2駆動ギア131に対して概ね等速となるよう速度比が設定されている。第2中間軸136は、本発明における「動力伝達軸」に対応する。駆動モータ111の出力軸111aは、本発明における「モータ出力軸」に対応する。
電磁クラッチ134は、駆動モータ111とハンマビット119との間、換言すれば出力軸111aと第2中間軸136との間において、トルクを伝達し又はトルクの伝達を遮断するものである。すなわち、電磁クラッチ134は、ハンマドリル作業中において、ハンマビット119が不意にロックしたような場合に、本体部103側に作用する反動トルクが異常に増大し、本体部103が振り回されることを防止する手段として備えられ、第1中間軸133上に設定されている。電磁クラッチ134は、第1中間軸133の長軸方向において第1中間ギア132の上方に配置されており、ストライカ143の動作軸線(打撃軸線)に対して第1中間ギア132よりも近接されている。電磁クラッチ134は、本発明における「クラッチ」に対応する。すなわち、ハンマビット119を回転駆動する動力伝達機構117は、電磁クラッチ134を介して駆動モータ111のトルクが伝達又は遮断される構造とされる。
図4及び図5に示すように、電磁クラッチ134は、長軸方向において互いに対向する円形カップ状の駆動側回転部材161と円盤状の被動側回転部材163、駆動側回転部材161と被動側回転部材163との結合(摩擦接触)を解除させる方向へと常時に付勢する付勢部材としてのバネディスク167、及び通電とすることで駆動側回転部材161を被動側回転部材163に結合させる電磁コイル165を主体として構成されている。駆動側回転部材161は、本発明における「駆動側クラッチ部」に対応し、被動側回転部材163は、本発明における「被動側クラッチ部」に対応する。
駆動側回転部材161は、下方に向けて突出する軸部(ボス部)161aを有し、当該軸部161aが第1中間軸133に対し長軸方向周りに相対回転可能に取り付けられるとともに、当該軸部161aの外面には第1中間ギア132が固定されている。従って、駆動側回転部材161と第1中間ギア132は一体に回転する構成とされる。一方、被動側回転部材163は、下方に向けて突出する軸部(ボス部)163aを有し、当該軸部163aが第1中間軸133の長軸方向の一端(上端)側に固定されて一体化されている。これにより、被動側回転部材163は、駆動側回転部材161に対して相対回転自在とされている。そして、駆動側回転部材161の軸部161aと一体化された第1中間軸133を軸部161aの一部として見ると、当該軸部161aと被動側回転部材163の軸部163aとは同軸上において径方向の内外に配置された構成とされる。すなわち、被動側回転部材163の軸部163aが径方向内側に配置され、駆動側回転部材161の軸部161aが径方向外側に配置されている。駆動側回転部材161の軸部161aは、本発明における「駆動側クラッチ軸」に対応し、被動側回転部材163の軸部163a及び第1中間軸133は、本発明における「被動側クラッチ軸」に対応する。
また、駆動側回転部材161は、径方向において内周領域162aと外周領域162bとに分割されるとともに、両領域162a,162bがバネディスク167によって長軸方向への相対移動可能に接合された構成とされており、外周領域162bが被動側回転部材163に対して摩擦接触する可動部材として設定される。上記のように構成される電磁クラッチ134は、コントローラ157からの指令に基づく電磁コイル165の電流の断続によって駆動側回転部材161の外周領域162bが長軸方向に変位し、被動側回転部材163に対して結合(摩擦接触)されることでトルクを伝達(図5に示す状態)し、あるいは結合が解除されることでトルクの伝達を遮断(図4に示す状態)する。
また、図3に示すように、第1中間軸133の長軸方向の他端(下端)には、第2中間ギア135が固定されており、当該第2中間ギア135のトルクは、機械式トルクリミッター147を介して第2中間軸136に伝達されるよう構成されている。機械式トルクリミッター147は、ハンマビット119にかかる過負荷に対する安全装置として備えられ、ハンマビット119に設計値(以下、最大伝達トルク値ともいう)を超える過大なトルクが作用したとき、ハンマビット119へのトルク伝達を遮断するものであり、第2中間軸136上に同軸で取り付けられている。
機械式トルクリミッター147は、第2中間ギア135と噛み合い係合する第3中間ギア148aを有する駆動側部材148と、第2中間軸136の外周に遊嵌状に嵌合する中空状の被動側部材149を有し、当該被動側部材149の長軸方向の一端側(図示下端部)において、被動側部材149と第2中間軸136に形成された歯149a,136aが互いに噛み合い係合している。これにより機械式トルクリミッター147と第2中間軸136が一体に回転する構成とされる。なお、駆動側部材148の第3中間ギア148aは、第2中間ギア135に対して減速されるよう速度比が設定されている。そして、詳細については便宜上図示を省略するが、第2中間軸136に作用するトルク値(ハンマビット119に作用するトルク値に相当する)が、スプリング147aによって予め定めた最大伝達トルク値以下であれば、駆動側部材148と被動側部材149間でトルク伝達するが、第2中間軸136に作用するトルク値が最大伝達トルク値を超えたときには、駆動側部材148と被動側部材149間でのトルク伝達を遮断するように構成されている。
第2中間軸136へと伝達されたトルクは、当該第2中間軸136に一体に形成された小ベベルギア138から当該小ベベルギア138に噛み合い係合して鉛直面内にて回転する大ベベルギア139へと回転速度が減速されて伝達され、更には大ベベルギア139のトルクが、当該大ベベルギア139と結合された最終出力軸としてのツールホルダ137を介してハンマビット119へと伝達される構成とされる。
運動変換機構113及び動力伝達機構117の構成部材のうち、潤滑が必要な各ギアについては、ギアハウジング107のうち、潤滑剤が封入された密閉状のギア収容空間107aに収容されている。ギア収容空間107aは、本発明における「ギア収容室」に対応する。一方、本実施の形態では、電磁クラッチ134として駆動側回転部材161と被動側回転部材163の摩擦接触によってトルク伝達を行なう方式を採用しているため、クラッチ面に潤滑剤が付着した場合、スリップを引き起こす可能性がある。
そこで、本実施の形態では、ギアハウジング107内に、ギア収容空間107aから区画された形でクラッチ収容空間107bを設け、当該クラッチ収容空間107bに電磁クラッチ134を収容し、ギア収容空間107aから隔離する構成としている。クラッチ収容空間107bは、図4及び図5に示すように、ギアハウジング107の内部に一体に形成された略下向きカップ状のインナハウジング部108aと、当該インナハウジング部108aの開口部に圧入されたカバー部材108bとによって区画形成されている。第1中間軸133及び駆動側回転部材161の軸部161aは、カバー部材108bの中心部を貫通して下方(ギア収容空間107a)へと延在されている。このことにより、軸部161aの外面とカバー部材108bの内周面との間には隙間が生ずるが、当該隙間は軸部161aの外面とカバー部材108bの内周面との間に介在された軸受169によって塞ぐ構成としている。すなわち、軸受169をシーリング材として利用し、潤滑剤がクラッチ収容空間107bに侵入することを抑制している。
また、図3に示すように、動力伝達機構117には、加工作業時にハンマビット119に作用するトルクを検知する非接触式の磁歪式トルクセンサ151が配設されている。磁歪式トルクセンサ151は、動力伝達機構117における機械式トルクリミッター147の被動側部材149に作用するトルクを測定するべく設けられる。磁歪式トルクセンサ151は、トルク検知軸としての被動側部材149の外周面に施された傾斜溝の周囲に、励磁コイル153及び検知コイル155を配設した構造であり、被動側部材149が捻られたときの傾斜溝の透磁率の変化を検知コイル155で電圧変化として検知することによってトルクを測定する構成とされる。
磁歪式トルクセンサ151によって測定されたトルク値は、コントローラ157に出力される。コントローラ157は、磁歪式トルクセンサ151から入力されたトルク値が予め定めた指定トルク値を超えたとき、電磁クラッチ134の電磁コイル165に対する通電遮断指令を出力し、当該電磁クラッチ134の結合を解除する構成とされる。なお、便宜上図示を省略するが、コントローラ157による電磁クラッチ134の結合解除を決定する指定トルクについては、トルク調整手段(例えばダイヤル)の外部操作によって作業者が手動操作で任意に変更可能(調整可能)とされている。また、トルク調整手段により調整される指定トルクは、機械式トルクリミッター147のスプリング147aによって設定される最大伝達トルク値よりも低い範囲内に制限されている。コントローラ157は、クラッチ制御装置を構成している。
また、本実施の形態においては、本体部103に対する過大な反動トルク作用防止用として備えられた電磁クラッチ134につき、ハンマビット119に打撃動作と回転動作を行なわせるハンマドリルモードとハンマビット119に打撃動作のみを行なわせるハンマモードとの間で作業モードを切替える場合の、作業モード切替用クラッチとして兼用する構成としている。以下、このことにつき説明する。
図1及び図2に示すように、本体部103の上面領域には、作業モード切替部材としての作業モード切替レバー171が配置されている。作業モード切替レバー171は、操作用摘みが付設された円板状部材からなり、本体部103に対しハンマビット119の長軸線と直交する上下方向の軸線周りに回動自在に取付けられ、水平面内での360度の回動操作が可能とされている。本体部103には、作業モード検知用の位置センサ173が設けられており、この位置センサ173による作業モード切替レバー171の位置検知信号、具体的には当該作業モード切替レバー171に設けられた被検知部175の検知信号がコントローラ157に入力されるよう構成されている。
コントローラ157は、位置センサ173による被検知部175の検知信号が入力された場合には、電磁クラッチ134の電磁コイル165に対する通電指令を出力し、一方、位置センサ173が被検知部175を検知しない非検知時には、電磁コイル165に対する通電遮断指令を出力するよう構成されている。そして本実施の形態においては、位置センサ173は、作業モード切替レバー171が回動操作され、ハンマドリルモードが選択された場合(切り替えられた場合)にのみ被検知部175を検知し、それ以外の領域では検知しないよう設定されている。
本実施の形態に係る電動式のハンマドリル101は上記のように構成される。次にハンマドリル101の作用および使用方法について説明する。作業者が作業モード切替レバー171をハンマモード位置へと回動操作したとき(図1に示すように、作業モード切替レバー171に付された矢印を本体部103に付されたハンマモードの標示マークM1に合致させたとき)には、位置センサ173が作業モード切替レバー171の被検知部175を検知しない。このときには、コントローラ157による通電遮断指令によって電磁クラッチ134の電磁コイル165の通電が遮断し、それに伴い電磁力が消えることで駆動側回転部材161の外周領域162bがバネディスク167の付勢力によって被動側回転部材163から引き離される。すなわち、電磁クラッチ134がトルク遮断状態に切り替えられる(図1及び図4参照)。
この状態において、トリガ109aを引き操作し、駆動モータ111を通電駆動すれば、運動変換機構113を介してピストン129がシリンダ141に沿って直線状に摺動動作され、これにより当該シリンダ141の空気室141a内の空気の圧力変化、すなわち空気バネの作用により、ストライカ143がシリンダ141内を直線運動する。ストライカ143は、インパクトボルト145に衝突することで、その運動エネルギをハンマビット119に伝達する。すなわち、ハンマモード選択時には、ハンマビット119が軸方向のハンマ動作を行い、被加工材にハンマ作業(ハツリ作業)を遂行する。
一方、作業モード切替レバー171がハンマドリルモードに切り替えられたとき(図2に示すように、作業モード切替レバー171の矢印をハンマドリルモードの標示マークM2に合致させたとき)には、位置センサ173が作業モード切替レバー171の被検知部175を検知する。このときには、コントローラ157による通電指令によって電磁コイル165が通電し、それに伴い生ずる電磁力で駆動側回転部材161の外周領域162bがバネディスク167の付勢力に抗して被動側回転部材163に押し付けられる。すなわち、電磁クラッチ134がトルク伝達状態に切り替えられる(図2及び図5参照)。
この状態において、トリガ109aを引き操作し、駆動モータ111を通電駆動すれば、駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構117を介してツールホルダ137へと伝達され、当該ツールホルダ137にて保持されたハンマビット119を長軸周りに回転駆動する。すなわち、ハンマドリルモード選択時には、ハンマビット119が軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行い、被加工材にハンマドリル作業(穴開け作業)を遂行する。
上記のハンマドリル作業中においては、磁歪式トルクセンサ151が機械式トルクリミッター147の被動側部材149に作用するトルク値を測定し、コントローラ157に出力する。そして、何らかの原因によってハンマビット119が不意にロックし、磁歪式トルクセンサ151からコントローラ157に入力される測定値が、予め作業者が指定した指定トルク値を超えると、コントローラ157が電磁クラッチ134の結合を解除するべく電磁コイル165の通電遮断指令を出力する。このため、電磁コイル165の通電が遮断し、それに伴い電磁力が消えることで駆動側回転部材161の外周領域162bがバネディスク167の付勢力によって被動側回転部材163から引き離される。すなわち、電磁クラッチ134がトルク伝達状態からトルク遮断状態に切り替わり、駆動モータ111からハンマビット119へのトルク伝達が遮断される。これによりハンマビット119がロックしたことに起因して本体部103に作用する過大な反動トルクによって本体部103が振り回されることを防止することができる。上記の指定トルク値が、本発明における「所定の設定トルク状態」に対応する。
上記のように、本実施の形態では、駆動モータ111のトルク伝達構造につき、ハンマビット119の回転駆動経路に電磁クラッチ134を配置し、打撃については直結構造とし、回転伝達のみを電磁クラッチ134で行なう構成としている。このため、例えば駆動モータ111のトルクを打撃駆動系と回転駆動系との両方に伝達する態様でクラッチを配置する場合に比べると、電磁クラッチ134に作用するトルクが軽減されることになり、電磁クラッチ134を小型化及び軽量化することができる。しかも、本実施の形態によれば、クラッチ搭載用として専用の第1中間軸133を設定し、この第1中間軸133上に電磁クラッチ134を設定する構成としている。これにより、駆動モータ111(出力軸111a)の回転速度が減速される前段階の高回転低トルク領域において電磁クラッチ134を用いることができる。このため、電磁クラッチ134を設計する上での自由度が増し、より一層の小型化が可能となる。
また、本実施の形態によれば、電磁クラッチ134につき、被動側回転部材163の軸部163aが固着された第1中間軸133に対し、駆動側回転部材161の軸部161aが相対回転自在に嵌合する構成としている。すなわち、第1中間軸133、駆動側回転部材161の軸部161a及び被動側回転部材163の軸部163aによって構成される電磁クラッチ134のクラッチ軸は、駆動側と被動側が同軸上でかつ径方向の内側と外側に配置される構成としている。これにより、電磁クラッチ134のクラッチ面(動力伝達面)を同じ軸端側(上端側)に設定することができる。つまり、同じ軸端側での入力と出力が可能となり、これにより電磁クラッチ134をストライカ143の動作線(打撃軸線)側に寄せて配置でき、加工作業時に本体部103に生ずる重心位置を支点とする打撃方向モーメント(振動)を低減できるとともに、電磁クラッチ134の長軸方向の寸法を短縮できる。
また、本実施の形態では、電磁クラッチ134を、第1中間軸133と第2中間軸136との間でトルク伝達する動力伝達領域、すなわち第2中間ギア135と機械式トルクリミッター147の駆動側部材148の第3中間ギア148aとの噛合い係合領域よりも上方位置に配置している。これにより電磁クラッチ134を、ストライカ143の動作線(打撃軸線)に対してより一層近接して配置することが可能となり、打撃方向モーメント(振動)を低減する上でより有利となる。
また、本実施の形態では、ギアハウジング107内に、ギア収容空間107aから区画されたクラッチ収容空間107bを設定し、当該クラッチ収容空間107bに電磁クラッチ134をギア収容空間107aから隔離して収容する構成としている。このため、クラッチ面に潤滑剤が接触して滑るといった虞がなく、電磁クラッチ134として反応速度が速い摩擦クラッチを用いることができる。また、本実施の形態では、駆動側回転部材161の一部(外周領域162bのみ)が長軸方向に変位することによってトルク伝達状態とトルク遮断状態に切り替わる構成のため、可動部分が少なくて済み、クラッチが設計し易くなる。
また、本実施の形態においては、本体部103に過大な反動トルクが作用することを防止するべく備えられる電磁クラッチ134につき、ハンマビット119に長軸方向の打撃動作のみを行なわせハンマモードと、打撃動作と長軸方向周りの回転動作とを行なわせるハンマドリルモードとの間で作業モードを切替える場合の、作業モード切替用のクラッチを兼用する構成としている。これにより本体部103に対する過大な反動トルク作用防止と作業モード切り替えに関する合理的な設計が実現されることとなった。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき、図6及び図7を参照しつつ説明する。本実施の形態は、電磁クラッチ134の配置に関する変形例であり、請求項2に対応する。この実施の形態においては、電磁クラッチ134が駆動モータ111の出力軸111a上に配置された構成としている。
図7に示すように、電磁クラッチ134は、長軸方向において対向状に配置される駆動側回転部材181と被動側回転部材183とを有し、駆動側回転部材181の軸部(ボス部)181aが出力軸111aに固着されて一体化され、被動側回転部材183の軸部(ボス部)183aが出力軸111aの外側に相対回転自在に嵌合されている。なお、被動側回転部材183が駆動側回転部材181の上面側に配置されている。
被動側回転部材183は、径方向において内周領域182aと外周領域182bとに分割されるとともに、両領域182a,182bがバネディスク187を介して長軸方向への相対移動可能に接合された構成とされており、外周領域182bが駆動側回転部材181に対して結合(摩擦接触)する部材として設定される。すなわち、この実施の形態では、被動側回転部材183の外周領域182bがバネディスク187を介して長軸方向に変位する構成とされるとともに、電磁コイル185の非通電時にはバネディスク187によって駆動側回転部材181から引き離されるよう付勢されており、電磁コイル185の通電時には電磁力によって駆動側回転部材181に結合(摩擦接触)されるよう構成される。
なお、出力軸111aの上端部には第1駆動ギア121が設けられ、運動変換機構113を構成するクランク機構の被動ギア123と噛合い係合している。すなわち、ハンマビット119を打撃駆動する運動変換機構113及び打撃要素115は、駆動モータ111と直結している。このことについては、第1の実施形態と同様である。運動変換機構113及び打撃要素115は、本発明における「打撃駆動機構」に対応し、出力軸111aは、本発明における「打撃駆動軸」に対応する。
被動側回転部材183の軸部183aは、上方へ向けて延在されており、その延在端部外面に第2駆動ギア191が固着されている。また出力軸111aと、当該出力軸111aに対して平行かつ横並びに配置された動力伝達機構117の第2中間軸136との間には、両軸111a,136に平行な第1中間軸193が設けられている。そして、第1中間軸193の軸方向一端(下端)に第2駆動ギア191と噛合い係合する第1中間ギア195が固定され、軸方向他端(上端)に第2中間ギア197が固定されている。第2中間ギア197は、第2中間軸136上に設けられた機械式トルクリミッター147の駆動側部材148の第3中間ギア148aに噛合い係合されている。このように、駆動モータ111の出力軸111a上に設定された電磁クラッチ134は、出力軸111aと第1中間軸193との間でトルクの伝達と遮断を行う。すなわち、ハンマビット119を回転駆動する動力伝達機構117は、電磁クラッチ134を介して駆動モータ111のトルクが伝達又は遮断される構造とされる。動力伝達機構117は、本発明における「回転駆動機構」に対応する。また、駆動側回転部材181の軸部181aと被動側回転部材183の軸部183aとによってクラッチ軸が構成されており、当該クラッチ軸は、本発明における「回転駆動軸」に対応する。
また、電磁クラッチ134は、ギアハウジング107内に形成されたクラッチ収容空間107bに収容され、ギア収容空間107aから隔離されている。クラッチ収容空間107bは、ギアハウジング107に形成(後付けで固定)されたインナハウジング部108aと、当該インナハウジン部108aの内部空間をギア収容空間107aから区画する隔壁としてのカバー部材108bとによって形成されている。
電磁クラッチ134の構成部材のうち、被動側回転部材183の軸部183aは、クラッチ収容空間107bからギア収容空間107aへと突出されている。これにより、軸部183aの外周面とカバー部材108bの内周面との間、及び軸部183aの内周面と出力軸111aの外周面との間には、それぞれ隙間が生ずるが、当該隙間は軸部183aの外周面とカバー部材108bの内周面との間に介在された軸受198及び軸部183aの内周面と出力軸111aの外周面との間に介在された軸受199によって塞ぐ構成としている。すなわち、軸受198,199をシーリング材として利用し、潤滑剤がクラッチ収容室107bに侵入することを抑制している。
なお、上記以外の、例えば磁歪式トルクセンサ151によるトルク値の測定に基づく電磁クラッチ134の結合と解除(トルク伝達と遮断)に関する構成、及び作業モード切替レバー171の切り替え操作に基づく電磁クラッチ134の結合と解除に関する構成等については、前述の第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同一の構成部材については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態によれば、ハンマビット119の駆動に関し、打撃駆動については直結とし、回転伝達のみを電磁クラッチ134で行なう構成とした上で、更に高回転低トルクで駆動される駆動モータ111の出力軸111a上に電磁クラッチ134を設定する構成としている。これにより電磁クラッチ134に作用するトルクが軽減されることから、電磁クラッチ134を小型化及び軽量化することができる。
また、本実施の形態によれば、出力軸111aの径方向外側にクラッチ軸を同軸で配置する構成としたので、出力軸111a上に電磁クラッチ134を配置する構成でありながら長軸方向の寸法を短縮できるため、省スペースでの合理的配置が可能となる。また、本実施の形態では、電磁クラッチ134をギア収容空間107aから隔離して潤滑剤が付着しない構成としたので、第1の実施形態の場合と同様、クラッチ面に潤滑剤が接触して滑るといった虞がなく、電磁クラッチ134として反応速度が速い摩擦クラッチを用いることができる。
更にはハンマドリル作業中において、ハンマビット119が不意にロックしたような場合に、電磁クラッチ134がトルク伝達状態からトルク遮断状態に切り替わることで、本体部103に作用する反動トルクにより本体部103が振り回されることを防止できること、また本体部103に対する過大な反動トルク作用防止用としての電磁クラッチ134を作業モード切替用のクラッチに兼用できること等の作用効果については、前述した第1の実施形態と同様である。
なお、本実施の形態では、本体部103に働く反動トルクを検知する手段として、磁歪式トルクセンサ151を用いるとしたが、これに限定するものではなく、例えば本体部103の運動を速度センサあるいは加速度センサによって測定し、当該測定値によって本体部103の反動トルクを検知する構成に変更してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、下記のごとき態様が構成可能である。
(態様1)
「請求項1〜9のいずれか1つに記載の打撃工具であって、
加工作業時に前記工具ビットに作用するトルクを、当該工具ビットと共に回転する回転軸に非接触状態で検出する非接触式のトルクセンサを有し、当該トルクセンサにより検出されたトルク値が設定トルク値を超えたときに、前記クラッチの結合を解除してトルク伝達を遮断する構成としたことを特徴とする打撃工具。」
(態様2)
「請求項1〜9のいずれか1つ又は態様1に記載の打撃工具であって、
前記クラッチは、駆動側クラッチ部と被動側クラッチ部を有し、前記駆動側クラッチ部又は被動側クラッチ部のいずれか一方のクラッチ部が、内周側領域に対して外周側領域が長軸方向に変位することで他方のクラッチ部に対して結合又は解除される構成としたことを特徴とする打撃工具。」
101 ハンマドリル(打撃工具)
103 本体部(工具本体)
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
107a ギア収容空間(ギア収容室)
107b クラッチ収容空間
108a インナハウジング部
108b カバー部材
109 ハンドグリップ
109a トリガ
111 駆動モータ(モータ)
111a 出力軸(モータ出力軸、打撃駆動軸)
113 運動変換機構(打撃駆動機構)
115 打撃要素(打撃駆動機構)
117 動力伝達機構(回転駆動機構)
119 ハンマビット(工具ビット)
121 第1駆動ギア
122 クランク軸
123 被動ギア
125 クランク板
126 偏心軸
127 クランクアーム
128 連結軸
129 ピストン
131 第2駆動ギア
132 第1中間ギア
133 第1中間軸
134 電磁クラッチ(クラッチ)
135 第2中間ギア
136 第2中間軸
136a 歯
137 ツールホルダ
138 小ベベルギア
139 大ベベルギア
141 シリンダ
141a 空気室
143 ストライカ(打撃子)
145 インパクトボルト(中間子)
147 機械式トルクリミッター
147a スプリング
148 駆動側部材
148a 第3中間ギア
149 被動側部材
149a 歯
151 磁歪式トルクセンサ
153 励磁コイル
155 検知コイル
157 コントローラ
161 駆動側回転部材(被動側クラッチ部)
161a 軸部(駆動側クラッチ軸)
162a 内周領域
162b 外周領域
163 被動側回転部材(駆動側クラッチ部)
163a 軸部(被動側クラッチ軸)
165 電磁コイル
167 バネディスク
169 軸受
171 作業モード切替レバー(作業モード切替部材)
173 位置センサ
175 被検知部
181 駆動側回転部材
181a 軸部(クラッチ軸)
182a 内周領域
182b 外周領域
183 被動側回転部材
183a 軸部(クラッチ軸、回転駆動軸)
185 電磁コイル
187 バネディスク
191 第2駆動ギア
193 第1中間軸
195 第1中間ギア
197 第2中間ギア
198 軸受
199 軸受

Claims (9)

  1. 工具本体と、前記工具本体に収容されたモータとを有し、前記工具本体の先端領域に配置される工具ビットを、前記モータにより当該工具ビットの長軸方向への打撃動作及び長軸線周りに回転動作させることによって被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具であって、
    モータ出力軸と、
    前記モータ出力軸の下流側に設けられ、当該モータ出力軸の回転速度を減速して前記工具ビットへと伝達する動力伝達軸と、
    前記モータ出力軸と前記動力伝達軸との間に設けられたクラッチ軸と、
    前記クラッチ軸上に設けられ、常時には前記モータ出力軸のトルクを前記動力伝達軸へと伝達し、前記工具本体に生ずる前記工具ビット長軸周りのトルクが所定の設定トルク状態を超える場合には前記トルクの伝達を遮断するクラッチと、
    を有することを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記モータ出力軸と前記クラッチ軸間の速度比が、前記クラッチ軸と動力伝達軸間の減速比よりも小さいことを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項1又は2に記載の打撃工具であって、
    前記モータによって前記工具ビットの長軸方向に直線状に駆動され、前記工具ビットを長軸方向に打撃する打撃子を更に有し、
    前記クラッチが、前記クラッチ軸と前記動力伝達軸間の動力伝達領域よりも前記打撃子の打撃軸線に近接して配置されていることを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の打撃工具であって、
    前記クラッチは、駆動側クラッチ部と被動側クラッチ部を有し、両クラッチ部が互いに接触することでトルクを伝達し、離間することでトルクの伝達を遮断するように構成されており、
    前記クラッチ軸は、前記駆動側クラッチ部に形成された駆動側クラッチ軸と、前記被動側クラッチ部に形成された被動側クラッチ軸とを有し、両軸が同軸上において径方向内外に配置されていることを特徴とする打撃工具。
  5. 工具本体と、前記工具本体に収容されたモータとを有し、前記工具本体の先端領域に配置される工具ビットを、前記モータにより当該工具ビットの長軸方向への打撃動作及び長軸線周りに回転動作させることによって被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具であって、
    前記工具ビットを打撃駆動する打撃駆動機構と、
    前記工具ビットを回転駆動する回転駆動機構と、
    前記モータにより回転駆動されて前記打撃駆動機構を常時に駆動する打撃駆動軸と、
    前記打撃駆動軸とは独立して前記モータにより回転駆動されて前記回転駆動機構を駆動する回転駆動軸と、
    を有し、
    前記打撃駆動軸と前記回転駆動軸が同軸上に配置されており、当該回転駆動軸上には、常時には前記モータのトルクを前記回転駆動機構へと伝達し、前記工具本体に生ずる前記工具ビット長軸周りのトルクが所定の設定トルク状態を超える場合には前記トルクの伝達を遮断するクラッチが配置されていることを特徴とする打撃工具。
  6. 請求項5に記載の打撃工具であって、
    前記打撃駆動軸が径方向内側に位置し、前記回転駆動軸が径方向外側に位置する関係で同軸上に配置されていることを特徴とする打撃工具。
  7. 請求項1〜6に記載の打撃工具であって、
    前記クラッチは、電磁クラッチであることを特徴とする打撃工具。
  8. 請求項1〜7に記載の打撃工具であって、
    前記モータから前記工具ビットへとトルクを伝達するトルク伝達経路における軸相互間でのトルク伝達がギアによって行なわれるとともに、当該ギアが潤滑剤封入のギア収容室に収容されており、
    前記クラッチは、前記ギア収容室から隔離して配置されていることを特徴とする打撃工具。
  9. 請求項1〜8に記載の打撃工具であって、
    前記モータにより駆動されて前記工具ビットを打撃駆動する打撃駆動機構と、前記モータにより駆動されて前記工具ビットを回転駆動する回転駆動機構の構成要素は、それぞれ独立して設定されていることを特徴とする打撃工具。
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