JP2011091023A - 多口電磁誘導加熱調理器 - Google Patents

多口電磁誘導加熱調理器 Download PDF

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Abstract

【課題】発生する油煙や蒸気等が本体の前(使用者)側および前から見て左右側に拡散するのを抑制してレンジフードによる捕集率を高める。
【解決手段】本体1後部の上面左右に気流制御用吸気口を設置し、排気ファン5の回転によって上記両気流制御用吸気口から取り込まれた空気を、排気ファン5で加速して排気口7から排出することによって、フライパン22の周りを包み込むように前側から後側に向かって緩やかに流れる気流を発生させ、フライパン22で生じた油煙23を上記後側に傾いた状態に気流制御する。その結果、調理時にフライパン22で発生した油煙23を、レンジフード20周りの気流に効果的に誘導し、本体1の前(使用者)側および前から見て左右側に拡散するのを抑制することができる。したがって、油煙23のレンジフード20による捕集率を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、複数の加熱コイルを有する多口誘導加熱調理器に関する。
近年、大出力の加熱コイルとそれを駆動するインバータとを複数備えた多口電磁誘導加熱調理器が多く提供されてきている。その場合、従来、キッチンにおいてはガス調理器を用いて調理することが大半であったため、ガスの燃焼による排ガスや調理用鍋から発生する蒸気や鍋周辺の加熱空気等が合わさって発生する上昇気流を前提とし、このガスの燃焼に基づく上昇気流をレンジフードに内設された換気ファンで捕集して屋外に排出する換気装置が、上記多口電磁誘導加熱調理器でも一般的に使用されている。
しかしながら、キッチンで電磁誘導加熱調理器を用いる場合には、燃焼排ガスを生じないため上昇気流が弱く、調理時に発生する油煙や蒸気等を、上記ガス調理器を前提としたレンジフードで確実に捕集して排出することが難しいという問題がある。
このような問題を改善するために、特開2002‐134255号公報(特許文献1)に開示された誘導加熱調理器においては、本体の後部に上方に開口した複数の排気口のみを設けて、排気の気流によって調理中の煙や湯気を本体内部へ吸い込まれることなく、上方にある換気扇(図示せず)まで誘導しようとしている。
また、特開2008‐251288号公報(特許文献2)に開示された電磁誘導式加熱調理器においては、本体後部に左右一対あるいは複数対の空気吹出部を設け、その間に吸気口を配置している。そして、各空気吹出部は、対となっている空気吹出部側に傾いた向きに空気を吹出すように構成することによって、調理中の煙や湯気を上方にある上記換気扇まで誘導するようにしている。
しかしながら、上記従来の誘導加熱調理器には、以下のような問題がある。すなわち、上記特許文献1に開示された誘導加熱調理器では、本体上面に吸気口を配せず、排気口のみを設けることによって、油煙等に起因する内部の汚損を防止すると共に、排気の気流により、調理中に油煙等の壁側への拡散を抑制している。ところが、左右および手前方向への油煙等の拡散は防ぐことができないという問題がある。
また、上記特許文献2に開示された電磁誘導式加熱調理器では、上記特許文献1に開示された誘導加熱調理器の場合と同様に、排気の気流によって、調理中に油煙等が壁側に拡散することが抑制されている。しかしながら、左右および手前方向への油煙等の拡散防止は不十分である。さらに、冷却用の吸気口を、従来と同様に本体上面に配している。そのため、内部の汚損を防止することができないという問題がある。
特開2002‐134255号公報 特開2008‐251288号公報
そこで、この発明の課題は、調理時に発生する油煙等が本体の前(使用者)側および前から見て左右側に拡散するのを抑制してレンジフードによる捕集率を高めることができる多口誘導加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の多口電磁誘導加熱調理器は、
本体と、
上記本体の上面に設けられると共に、被加熱物が載置されるトッププレートと、
上記本体内に設けられると共に、上記トッププレート上に載置された被加熱物を加熱するための複数の磁気誘導加熱部を含む加熱部と、
上記本体内に設けられると共に、上記加熱部の出力を制御する出力制御部と、
上記本体内に設けられると共に、少なくとも上記出力制御部を冷却するための冷却ファンと、
上記本体内に設けられると共に、上記本体内の気体を排気するための排気ファンと、
上記本体の前面に設けられると共に、上記本体内部を冷却する空気が取り込まれる冷却用吸気口と、
上記本体の後部上面の中央近傍に設けられると共に、上記本体内の気体が排気される排気口と
を備え、
上記本体の後部上面における上記磁気誘導加熱部の後側に設けられると共に、調理時に上記被加熱物から生ずる油煙を含む気流を制御するための空気が取り込まれる気流制御用吸気口と、
上記本体内に設けられると共に、上記気流制御用吸気口と上記排気口とを上記排気ファンを介して連通する通路と
を設けたことを特徴としている。
上記構成によれば、上記排気ファンが駆動されると、上記冷却用吸気口から取り込まれた空気によって上記本体内部が冷却され、冷却後の気体が上記排気口から排気される。さらに、上記気流制御用吸気口から取り込まれた空気が、上記通路を通って上記排気口から排出される。その際に、上記気流制御用吸気口は上記磁気誘導加熱部の後側に設けられるため、上記気流制御用吸気口から吸い込まれる空気の流れによって、上記トッププレート上における上記磁気誘導加熱部の位置に載置された上記被加熱物(例えばフライパン)の周りには、上記本体の前側から後側へ向かう緩やかな気流が発生する。したがって、上記被加熱物から生ずる油煙を含む気流は、上記前側から上記後側に向かう緩やかな気流に影響されて、後側に傾いた状態となる。
そのため、調理時に、上記本体の前側で調理する操作者への方向とこの方向に略直交する方向とに上記油煙を含む気流が拡散されるのを防止することができる。さらに、上記油煙を含む気流は、上記本体の上方に設置されるレンジフード周りの気流に効果的に誘導されることになる。したがって、上記油煙を含む気流の上記レンジフードによる捕集率を向上させることができる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記排気口での気流速度は、上記気流制御用吸気口での気流速度より速くなっている。
この実施の形態によれば、上記排気口から排気される気流の速度を早くして、排気効率を向上させると共に、上記排気口から上記気流制御用吸気口への排気の回り込みを抑制することができる。したがって、上記気流制御用吸気口と上記排気口とを近接して配置することが可能になる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記排気口の開口面積は、上記気流制御用吸気口の合計開口面積よりも小さくなっている。
この実施の形態によれば、上記排気口での気流速度を、上記気流制御用吸気口での気流速度よりも速くすることができ、排気効率を向上させると共に、上記排気口から上記気流制御用吸気口への排気の回り込みを抑制して、上記気流制御用吸気口と上記排気口との近接配置を可能にする。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記加熱部は、ロースタを含んでおり、
上記本体の後部上面には、上記ロースタ内の気体が排気されるロースタ排気口が設けられており、
上記排気口は、上記ロースタ排気口を包含して配置されている。
この実施の形態によれば、上記排気口は上記ロースタ排気口を包含しているので、上記ロースタ排気口から排気される上記ロースタからの排煙を、上記冷却用吸気口から取り込まれて上記排気口から排気される気流と上記気流制御用吸気口から取り込まれて上記排気口から排気される気流とで包み込んで排気することができる。したがって、上記ロースタからの排煙の拡散を抑えると共に、上記ロースタからの排煙の上記レンジフードによる捕集率を高めることが可能になる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記本体の上方には、上記排気口から排気される気流を捕集するレンジフードが設置されており、
上記排気口から排気される気流は、上記トッププレートの表面に垂直な方向に対して、上記本体の前後方向に略直交する方向への広がりを有しており、上記広がりの角度は、上記排気される気流が上記レンジフード内に捕集される角度である。
この実施の形態によれば、上記排気口から排気される気流に、上記本体の前後方向に略直交する方向へ、上記レンジフードの幅内に収まる程度の広がりを持たせている。したがって、上記排気口からの排気気流に、上記レンジフードが取り付けられている壁側(あるいは上記本体の後方の壁側)と上記被加熱物から生ずる油煙を含む気流側との間を仕切るエアーカーテンとしての機能を持たせることができる。その結果、上記油煙を含む気流が上記壁に付着するのを抑制すると共に、上記油煙を含む気流の上記レンジフードによる捕集効率をさらに高めることができる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記気流制御用吸気口における一側の縁に取り付けられると共に、上記一側に対向する他側方向上方に向って延在するカバーを備えている。
この実施の形態によれば、上記気流制御用吸気口における一側の縁に、上記一側に対向する他側方向上方に向って延在するカバーを取り付けている。したがって、上記気流制御用吸気口から吸い込まれる空気の流れの方向が、上記他側から上記一側に向かう方向に限定することができる。そのため、当該多口誘導加熱調理器をオープン型キッチンに適用した場合に、上記気流制御用吸気口に上記他側から上記一側に向かって吸い込まれる空気の強さを、上記カバーが取り付けられていないため上記気流制御用吸気口にあらゆる方向から空気が吸い込まれる場合に比して強めることができる。
したがって、当該多口誘導加熱調理器を上記オープン型キッチンに適用した場合であってもトッププレート上の被加熱物(例えばフライパン)の周りに、上記他側から上記一側に向かう緩やかな気流を発生させることができる。その結果、上記被加熱物から生ずる油煙を含む気流は上記一側の方に傾いた状態となり、上記被加熱物に対する操作者の位置が上記他側であり、上記被加熱物に対するレンジフードの位置が上記一側である場合には、操作者側への方向とこの方向に略直交する方向とに上記油煙を含む気流が拡散されるのを防止することができる。さらに、上記油煙を含む気流は上記レンジフード周りの気流に効果的に誘導されることになる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記カバーは、上記他側方向上方に向かう角度が変更可能に構成されている。
この実施の形態によれば、上記油煙を含む気流の上記レンジフードへの誘導の良否に応じて、上記カバーの上記角度を変更することによって、上記油煙を含む気流が上記レンジフードに最適に誘導されるようにできる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記カバーは、上記気流制御用吸気口に対する設置位置が変更可能に構成されている。
この実施の形態によれば、上記被加熱物に対する操作者や上記レンジフードの位置に応じて、上記油煙を含む気流の傾き方向を最適方向に設定することが可能になる。
また、1実施の形態の多口電磁誘導加熱調理器では、
上記カバーは、上記気流制御用吸気口に対して着脱可能に構成されている。
この実施の形態によれば、上記カバーを取り外すことによって、容易に洗浄することが可能になる。さらに、設置条件の違いにより上記カバーが不要の場合や、誘導加熱調理器専用レンジフードを使用する場合には、上記カバー無しで当該多口誘導加熱調理器を使用することが可能になり、使い勝手がよい。
以上より明らかなように、この発明の多口電磁誘導加熱調理器は、上記排気ファンが駆動されると、上記気流制御用吸気口から取り込まれた空気が上記通路を通って上記排気口から排出されるので、上記気流制御用吸気口の前側に位置する上記磁気誘導加熱部上に載置された上記被加熱物の周りには、上記気流制御用吸気口から吸い込まれる空気の流れによって、上記本体の前側から後側へ向かう緩やかな気流が発生する。したがって、上記被加熱物から生ずる油煙を含む気流は、上記前側から上記後側に向かう緩やかな気流に影響されて、後側に傾いた状態となる。
すなわち、この発明によれば、調理時に、上記本体の前側で調理する操作者への方向とこの方向に略直交する方向とに、上記油煙を含む気流が拡散されるのを防止することができる。さらに、上記油煙を含む気流を上記本体の上方に設置されるレンジフード周りの気流に効果的に誘導して、上記油煙を含む気流の上記レンジフードによる捕集率を向上させることができる。
この発明の多口誘導加熱調理器における概略構成を示す上面図である。 図1に示す多口誘導加熱調理器における縦断面図である。 図1に示す多口誘導加熱調理器における背面図である。 フライパンの周辺気流およびレンジフード周りの気流を示す図である。 図1とは異なる多口誘導加熱調理器の概略構成を示す上面図である。 図1および図5とは異なる多口誘導加熱調理器の概略構成を示す上面図である。 本体に気流制御用吸気口を設置しない場合における空気の流れを示す平面図である。 図7における縦断面図である。 本体に気流制御用吸気口を設置しない場合におけるフライパンからの油煙の状態を示す図である。 本体に気流制御用吸気口を設置しない場合において調理中に排気口が鍋で塞がれた場合を示す図である。 図1,図5および図6に示す多口誘導加熱調理器をオープン型キッチンに適用した場合におけるフライパンの周辺気流およびレンジフード周りの気流を示す図である。 図1,図5および図6とは異なる多口誘導加熱調理器におけるフライパンの周辺気流およびレンジフード周りの気流を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態における多口誘導加熱調理器の概略構成を示す上面図である。図2は、図1における内部冷却風の流れを示す縦断面図である。
図1および図2において、1は本多口誘導加熱調理器の本体である。また、2は被加熱物が載置されるトッププレートであり、本体1の上面に水平に設置されている。3は操作部であり、本体1の前面に配置された前面操作部3aと、トッププレート2の前方(使用者側)に配置された上面操作部3bとで構成されている。4は冷却ファンであり、本体1の前方内部に設置されている。5はシロッコファンでなる排気ファンであり、本体1の後方内部における中央付近に設置されている。6は気流制御用吸気口であり、本体1の後部上面の前から見て左側(以下、単に左側と言う)に設置された第1気流制御用吸気口6aと前から見て右側(以下、単に右側と言う)に設置された第2気流制御用吸気口6bとで構成されている。7は排気口であり、本体1の後部上面中央付近に設置されている。本実施の形態においては、第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとの間に設置されている。
8は大火力の第1誘導加熱部であり、トッププレート2の使用者から見て手前左側に配置されている。9は大火力の第2誘導加熱部であり、トッププレート2の使用者から見て手前右側に配置されている。10は小火力の第3誘導加熱部であり、トッププレート2の使用者から見て奥側中央に配置されている。
図2に示すように、上記トッププレート2の下方には、大火力の第1誘導加熱部8および第2誘導加熱部9を構成する大出力の第1加熱コイル11および第2加熱コイル12が配置され、小火力の第3誘導加熱部10を構成する小出力の第3加熱コイル13が配置されている。さらに、第2加熱コイル12の下方には、電装ケース14に収納されて、第1〜第3加熱コイル11〜13の出力を制御する第1制御ユニット15および第2制御ユニット16が配置されている。
図2には、冷却風の流れを黒矢印で示している。以下、図2に従って、本実施の形態における冷却風の流れについて説明する。
先ず、上記排気ファン5の回転に伴って、本体1の前面における前面操作部3aより上側に設けられた第1冷却用吸気口17から取り込まれた冷却風は、第1加熱コイル11,第2加熱コイル12および第3加熱コイル13を冷却しつつ排気ファン5に至る。次に、冷却ファン4の回転に伴って、本体1の前方に突出した前面操作部3aの上側に設けられた第2冷却用吸気口18および前面操作部3aの下側に設けられた第3冷却用吸気口19から取り込まれた冷却風は、冷却ファン4によって風速が高められて、第1制御ユニット15および第2制御ユニット16を効果的に冷却し、排気ファン5に至る。そして、第1冷却用吸気口17からの冷却風と共に、排気口7から排出される。
図3は、本多口誘導加熱調理器の背面図であり、上方には本多口誘導加熱調理器から排出された油煙や蒸気等を捕集するレンジフード20が設置されている。尚、図3における黒矢印は、第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとから取り込まれた気流の方向を示す。以下、第1気流制御用吸気口6aおよび第2気流制御用吸気口6bから取り込まれた気流の動作について説明する。
上述のように、上記排気ファン5の回転に伴って、本体1の後部上面の左右に設置された第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとから取り込まれた空気は、本体1内の第1制御ユニット15および第2制御ユニット16を通ることなく、つまり電装部品を冷却することなく、排気ファン5に吸い込まれると共に、流速が高められて本体1の後部上面の中央に設置され排気口7に向かって吹き出され、排気口7からトッププレート2に対して垂直方向に排出される。
その結果、上記排気ファン5に吸い込まれた第1,第2気流制御用吸気口6a,6bからの空気は、図2に黒矢印で示すように、第1冷却用吸気口17から取り込まれた冷却風および第2,第3冷却用吸気口18,19から取り込まれた冷却風と共に、排気口7からトッププレート2に対して垂直方向へ排出される。そして、換気扇21の回転に伴ってレンジフード20に向かって効果的に誘導され、換気扇21によって排出される。
ここで、上記排気口7からの排気気流を、トッププレート2の表面に垂直な方向に対して左右両側に、上記排気気流がレンジフード20の幅内に収まる程度の角度で広がるようにしている。こうすることによって、排気口7からの排気気流に、レンジフード20が取り付けられている壁と被加熱物からの油煙等との間を仕切るエアーカーテンとしての機能を持たせることができ、上記被加熱物からの油煙等のレンジフード20による捕集効率を高めることが可能になる。
次に、図4において、白抜きの矢印は、被加熱物(ここではフライパン)22の周辺気流の方向を示す。また、ハッチング矢印は、換気扇21の回転に基づくレンジフード20周りの気流の方向を示す。ここで、本体1内部における冷却風の流れは図2と同じである。
図4に示すように、上記第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから吸い込まれる空気の流れによって、トッププレート2上のフライパン22の周りには、本多口誘導加熱調理器の前面操作部3a側(前側)から第1,第2気流制御用吸気口6a,6b側(後側)へ向かう緩やかな気流が発生する。ここで、フライパン22で生じた油煙23は、元々上昇気流が弱いため、上記前側から上記後側に向かう白抜きの矢印で示す緩やかな気流に影響されて、図4に示すように上記後側に傾いた状態となる。そのため、操作者側への油煙23の拡散が防止されると共に、油煙23は換気扇21の回転によるレンジフード20周りの気流に効果的に誘導されることになり、油煙23のレンジフード20による捕集率を向上させることが可能になる。
さらに、上記前側から上記後側に向かう白抜きの矢印で示す緩やかな気流は、図5に示すように、平面視において、フライパン22の周りを包み込むように上記前側から上記後側に流れる。これによって、フライパン22からの油煙23の横方向(左右方向)への拡散が抑えられる。その結果、油煙23のレンジフード20による捕集率を、さらに高めることが可能になる。
尚、図4および図5において白抜きの矢印で表される気流は、フライパン22が第1誘導加熱部8上にあっても第2誘導加熱部9上にあっても、夫々の領域で同様に発生する。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記本体1の前方内部に冷却ファン4を設置する一方、本体1の後方内部における中央付近に排気ファン5を設置する。そして、本体1の前面における前面操作部3aより上側には第1冷却用吸気口17を設ける一方、本体1の前方に突出した前面操作部3aの上側には第2冷却用吸気口18を設けると共に前面操作部3aの下側には第3冷却用吸気口19を設けている。さらに、本体1の後部上面中央付近には排気口7を設置し、本体1の後部の上面の左側には第1気流制御用吸気口6aを、右側には第2気流制御用吸気口6bを設置している。
そして、上記冷却ファン4および排気ファン5を回転することによって、第1冷却用吸気口17から取り込まれた冷却風は第1〜第3加熱コイル11〜13を冷却する一方、第2,第3冷却用吸気口18,19から取り込まれた冷却風は第1,第2制御ユニット15,16を冷却する。そして、冷却後の各冷却風は排気口7からトッププレート2に対して垂直方向へ排出される。また、上記排気ファン5が回転することによって、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから取り込まれた空気は、電装部品等を冷却することなく、排気ファン5で加速されて排気口7からトッププレート2に対して垂直方向へ排出される。
したがって、上記トッププレート2上のフライパン22の周りには、平面視においてフライパン22の周りを包み込むように、前面操作部3a側(前側)から第1,第2気流制御用吸気口6a,6b側(後側)に向かって緩やかに流れる気流が発生する。その結果、フライパン22で生じた油煙23は、上記前側から上記後側に向かう緩やかな気流に影響されて上記後側に傾いた状態となり、油煙23はレンジフード20周りの気流に効果的に誘導されることになる。
すなわち、本実施の形態によれば、調理時にフライパン22で発生した油煙23や蒸気等が、本体1の手前(使用者)側および左右側に拡散するのを抑制することができる。したがって、油煙23のレンジフード20による捕集率を向上させることができる。
また、上記第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから取り込まれた空気を排気ファン5で加速して排気口7から排出するようにしている。したがって、排気効率を向上させると共に、排気口7から第1,第2気流制御用吸気口6a,6bへの排気の回り込みを抑制することができる。その結果、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bと排気口7とを近接して配置することが可能になる。
その際に、上記排気口7の開口面積を第1,第2気流制御用吸気口6a,6bの合計開口面積より小さくすれば、排気口7の気流速度をさらに高めることができる。したがって、排気効率をさらに向上させると共に、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bと排気口7とをより近接して配置することが可能になる。
また、上記排気口7からの排気気流に、前から見て左右方向にレンジフード20の幅内に収まる程度の広がりを持たせるようにしている。したがって、排気口7からの排気気流24(図4参照)に、レンジフード20が取り付けられている壁25(図4参照)側(あるいは本体1の後方の壁側)とフライパン22からの油煙23側との間を仕切るエアーカーテンとしての機能を持たせることができる。その結果、油煙23が壁25(あるいは上記後方の壁)に付着するのを抑制すると共に、油煙23のレンジフード20による捕集効率をさらに高めることができる。
・第2実施の形態
図5は、本実施の形態における多口誘導加熱調理器の概略構成を示す上面図である。本実施の形態においては、図1から図4に示す上記第1実施の形態の場合と同じ部材には同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、上記本体1における第1誘導加熱部8の下方には、魚等を焼くためのロースタ26が設けられている。このロースタ26の出力は、第1制御ユニット15および第2制御ユニット16によって制御される。また、本体1の後部上面中央付近(第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとの間)には、ロースタ26からの煙や油煙や蒸気を排気するためのロースタ排気口27を設置している。
その場合、本実施の形態においては、上記排気口7を、ロースタ排気口27を囲むように、つまりロースタ排気口27を包含するように設けている。こうすることによって、ロースタ26からの排煙を、図2に黒矢印で示す冷却風と図3に黒矢印で示す気流とで包み込んで排気することができる。したがって、ロースタ26からの排煙の拡散を抑えると共に、ロースタ26からの排煙のレンジフード20による捕集率を高めることができるのである。
・第3実施の形態
図6は、本実施の形態における多口誘導加熱調理器の概略構成を示す上面図である。本実施の形態においては、図1から図5に示す上記第1実施の形態および上記第2実施の形態の場合と同じ部材には同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
本実施の形態においても、上記第2実施の形態の場合と同様に、上記ロースタ26からの煙や油煙や蒸気を排気するためのロースタ排気口28を、本体1の後部上面における第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとの間に設置している。その場合、本実施の形態においては、排気口7を、ロースタ排気口28とは別体に設けている。
上記ロースタ26自身が、魚の臭い等を取り除くための脱臭装置として排気ファン(図示せず)を有している場合には、ロースタ26からの排煙には、上昇気流の流速だけでなく上記排気ファンによる排気の流速が加わる。そのため、上記第2実施の形態の場合のように、必ずしも排気口7で取り囲むようにロースタ排気口27を設けなくとも、ロースタ26からの排煙の拡散を抑えることができる。その場合には、本実施の形態のように、ロースタ排気口28を、本体1の後部上面中央付近に、排気口7と並んで別体に設置することが可能になる。
尚、以上の各実施の形態による説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。
上述したように、この発明は、上記本体1後部の上面左側に第1気流制御用吸気口6aを設置し、本体1後部の上面右側に第2気流制御用吸気口6bを設置し、排気ファン5の回転によって第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから取り込まれた空気を、排気ファン5で加速して排気口7から排出することによって、フライパン22の周りを包み込むように前側から後側に向かって緩やかに流れる気流を発生させ、フライパン22で生じた油煙23を上記後側に傾いた状態に気流制御することがポイントとなっている。
図7〜図9は、本体1後部の上面左右に第1,第2気流制御用吸気口6a,6bを設置しない場合における空気の流れを示す。図7〜図9において、上記第1〜第3実施の形態の場合と同じ部材には、同じ番号を付している。
図7〜図9に示す多口誘導加熱調理器においては、本体1の後部の上面における右側に冷却用吸気口31を設ける一方、左側に排気口32を設けている。また、本体1の後方内部における右側には排気ファン33が設置されている。また、本体1の後部上面中央付近(吸気口31と排気口32との間)には、ロースタ排気口34を設置している。尚、本体1の前方には、上記各実施の形態における第1〜第3冷却用吸気口17〜19に相当する冷却用吸気口は設けられていない。
上記排気ファン33が回転されると、排気ファン33によって本体1の後部上面に設けられた冷却用吸気口31から冷却風が取り込まれ、風速が高められて第1制御ユニット15および第2制御ユニット16に向かって吹き付けられ、第1,第2制御ユニット15,16および第2加熱コイル12を冷却する。そうした後、冷却風は、第1加熱コイル11側に方向転換する共に、ロースタ26の上方に上昇する。以後、冷却風は、第1加熱コイル11を冷却しつつ排気口32に至り、排気口32からトッププレート2に対して垂直方向に排出される。
したがって、上記各実施の形態の場合と同様に、上記冷却用吸気口31から吸い込まれる空気の流れによって、トッププレート2上の第2誘導加熱部9上には前側から後側に向かう緩やかな気流が発生する。そのため、第2誘導加熱部9上にフライパンがあれば、このフライパンの周りには、平面視において上記フライパンの周りを包み込むように、前側から後側に向かって緩やかに流れる気流が発生する。
ところが、図10に示すように、調理済みや準備中の鍋35等を第1誘導加熱部8から外して、排気口32を塞ぐように排気口32上に置かれることが多々あり、そのような場合には、排気口32が大幅に塞がれることにより、制圧が高くなって風量が急減することになる。その結果、冷却用吸気口31への気流も弱まるため、上述したような被加熱物から生ずる油煙を含む気流に対する気流制御効果は消失してしまうことになる。さらに、風量の減少に伴って、第1,第2制御ユニット15,16,第1加熱コイル11および第2加熱コイル12に対する冷却能力が低下してしまう。加えて、第2誘導加熱部9で加熱調理を行う場合には、冷却用吸気口31よりフライパン22等からの油煙や蒸気が吸い込まれて、内部の電装部が汚損させるという問題もある。
一方、上記トッププレート2上の第1誘導加熱部8側では、排気口32から冷却風が排出される。したがって、第1誘導加熱部8上には、第2誘導加熱部9の場合のように前側から後側に向かう気流は発生しない。そのため、図9に示すように、第1誘導加熱部8上にフライパン22がある場合には、フライパン22の周りには、平面視においてフライパン22の周りを包み込むように、前側から後側に向かって緩やかに流れる気流は発生することはない。その結果、フライパン22で生じた油煙23は壁25側に傾くことなく垂直方向に立ち上ると共に、前側へと左右側へとの油煙23の拡散が防止されることがない。したがって、油煙23のレンジフード20による捕集率を向上させることもできないのである。
さらに、上記排気口32から排出されるのは第1,第2制御ユニット15,16および第1〜第3加熱コイル11〜13を冷却した後の気流であり、その流速は小さい。しかも、排気口32は、本体1の左側にのみ設けられている。したがって、排気口32からの排気気流に、壁25側と油煙23側との間を仕切るエアーカーテンとしての機能を持たせることはできない。
以上のごとく、上記本体1後部の上面における大火力の第1誘導加熱部8および大火力の第2誘導加熱部9の後方に、第1気流制御用吸気口6aおよび第2気流制御用吸気口6bを設置しない場合には、常時、第1誘導加熱部8上あるいは第2誘導加熱部9上に置かれたフライパン22で生じた油煙23を後側に傾いた状態に気流制御することはできず、したがって、油煙23が前側へと左右側へとに拡散するのを防止すること、および、油煙23のレンジフード20による捕集率を向上させることは、できないのである。
これに対し、上記各実施の形態においては、本多口誘導加熱調理器の本体1における後部上面の左側に第1気流制御用吸気口6aを設置する一方、右側に第2気流制御用吸気口6bを設けている。したがって、図10に示すように左奥の第1気流制御用吸気口6aあるいは右奥の第2気流制御用吸気口が鍋等によって塞がれても、調理中の誘導加熱部に対応して塞がれていない気流制御用吸気口6によって、被加熱物から生ずる油煙を含む気流に対する気流制御を十分に行うことができる。さらに、冷却用吸気口17,18,19は、本体1の前方に設けられており、本体1の上面には設けられていない。そのため、第1気流制御用吸気口6aあるいは第2気流制御用吸気口が鍋等によって塞がれた状態でも、冷却能力が低下することがない。また、フライパン等からの油煙や蒸気が吸い込まれて、本体1の内部が汚損することがない。
尚、上記各実施の形態においては、上記第1〜第3加熱コイル11〜13を冷却する冷却風は、排気ファン5の回転によって取り込まれる一方、第1,第2制御ユニット15,16を冷却する冷却風は、冷却ファン4の回転によって取り込まれるようにしている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、第1〜第3加熱コイル11〜13および第1,第2制御ユニット15,16を冷却する冷却風の総てを、冷却ファン4の回転によって取り込むようにしても一向に構わない。
また、上記第1気流制御用吸気口6aおよび第2気流制御用吸気口6bを網状のカバーで覆って、異物等が入らないようにしても構わない。さらに、上記網状のカバーにフィルタを付けても差し支えない。
・第4実施の形態
図12は、本実施の形態における多口誘導加熱調理器の縦断面図であり、フライパンの周辺気流およびレンジフード周りの気流をも合わせて示している。本実施の形態においては、上記第1実施の形態〜上記第3実施の形態の場合と同じ部材には同じ番号を付して、詳細な説明は省略する。
上記第1実施の形態〜上記第3実施の形態においては、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから吸い込まれる空気の流れによって、図4に示すように、トッププレート2上のフライパン22の周りに、本多口誘導加熱調理器の前面操作部3a側(前側)から第1,第2気流制御用吸気口6a,6b側(後側)へ向かう緩やかな気流を発生させるようにしている。この機能は、図4に示すように、本体1の後方にレンジフード20が取り付けられている壁25等の壁が存在しているため、本多口誘導加熱調理器の上記前側以外の方向から第1,第2気流制御用吸気口6a,6bへ向かう気流が発生しないことによって顕著に現れる。
ところが、近年一部で採用されているオープン型キッチンにおいては、加熱調理器の周囲には壁が存在しない。したがって、その場合には、図11に示すように、換気扇41を有するレンジフード42が、多口誘導加熱調理器の上方に天井から吊り下げられて設置されている。その場合には、多口誘導加熱調理器の周囲には壁が存在しないため、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから吸い込まれる空気の流れによって、トッププレート2上を第1,第2気流制御用吸気口6a,6b側へ向かう緩やかな気流は、白抜きの矢印で示すように、本多口誘導加熱調理器の前側からのみならず、本多口誘導加熱調理器の後側や左右側からも均等に発生することになる。その結果、本多口誘導加熱調理器の前側から第1,第2気流制御用吸気口6a,6b側へ向かう気流が相対的に少なくなってその強さも弱くなり、フライパン22で生じた油煙23を上記後側に傾ける力も弱くなる。したがって、油煙23の一部は操作者側へ拡散されて換気扇41の回転によるレンジフード42周りの気流(ハッチング矢印)に効果的に誘導されなくなり、油煙23のレンジフード42による捕集率が低下してしまうことになる。
そこで、本実施の形態においては、図12に示すように、上記第1,第2気流制御用吸気口6a,6bの夫々における上記後側の縁(以下、後縁と言う)に、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bを斜めに覆うカバー43を設置している。尚、図12では、第1気流制御用吸気口6aとそれを覆うカバー43のみが現れているが、第2気流制御用吸気口6bの上記後縁にも同様のカバーが設置されている。
上記カバー43は、一枚板で構成され、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bの上記後縁から上記前方上方に向かって延在して設置されている。したがって、排気ファン5の回転に伴って第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとに取り込まれる空気は、上記前方に向かって開いたカバー43によって、図12に白抜きの矢印で示すように、本多口誘導加熱調理器の上記前側からの空気のみに限定される。その場合、空気が第1気流制御用吸気口6aと第2気流制御用吸気口6bとに滑らかに取り込まれるように、カバー43の縦断面形状を、曲線または複数の直線によって上側に向かって湾曲した形状に形成しても良い。
その結果、上記第1実施の形態〜上記第3実施の形態の場合と同様に、上記第1,第2気流制御用吸気口6a,6bから吸い込まれる空気の流れによって、トッププレート2上のフライパン22の周りには、本多口誘導加熱調理器の上記前側から上記後側へ向かう緩やかな気流が発生する。したがって、フライパン22で生じた油煙23は上記後側に傾いた状態となり、操作者側および操作者から見て左右側への油煙23の拡散が防止されると共に、油煙23は換気扇41の回転によるレンジフード42周りの気流に効果的に誘導されることになり、油煙23のレンジフード42による捕集率を向上させることが可能になるのである。
尚、図12においては、上記カバー43を、第1,第2気流制御用吸気口6a,6bの上記後縁から上記前方上方に向かって延在させて設置しているが、上記前方上方に向かう角度をヒンジ等によって変更可能に構成しても構わない。その場合には、油煙23のレンジフード42への誘導の良否に応じてカバー43の上記角度を変更して、油煙23がレンジフード42に最適に誘導されるようにすることができる。さらに、上記角度を「0度」または「90度」にしてカバー43を第1,第2気流制御用吸気口6a,6b内に収納可能にすれば、一時的に、使用していない誘導加熱部に対応する第1,第2気流制御用吸気口6a,6b上に鍋やフライパンを置くことができる。加えて、カバー43における操作者から見て左右側に、トッププレート2に対して垂直方向に延在する側壁を設けることも可能である。こうすれば、より効果的にトッププレート2上の気流を制御することができる。
また、上記カバー43を、上記第1,第2気流制御用吸気口6a,6bに対する設置位置と延在方向とを変更可能に構成すれば、本多口誘導加熱調理器に対する操作者やレンジフード42の位置に応じて、油煙23の傾き方向を最適方向に設定することが可能になる。さらに、カバー43を着脱可能に構成すれば、カバー43の洗浄を容易に行うことを可能にする。加えて、設置条件の違いによりカバー43が不要の場合や、誘導加熱調理器専用レンジフードを使用する場合には、カバー43無しで当該多口誘導加熱調理器を使用することが可能になり、使い勝手がよくなる。
以上のごとく、本実施の形態によれば、本多口誘導加熱調理器を上記オープン型キッチンに適用した場合であっても、フライパン22で生じた油煙23や水蒸気を、本多口誘導加熱調理器の上方に天井から吊り下げられて設置されたレンジフード42に、効果的に誘導することができる。したがって、油煙23や上記水蒸気のレンジフード42による捕集率を向上させることができるのである。
1…本体、
2…トッププレート、
3…操作部、
4…冷却ファン、
5…排気ファン、
6a,6b…気流制御用吸気口、
7…排気口、
8,9…誘導加熱部(大火力)、
10…誘導加熱部(小火力)、
11,12…加熱コイル(大出力)、
13…加熱コイル(小出力)、
15,16…制御ユニット、
17,18,19…冷却用吸気口、
20,42…レンジフード、
21,41…換気扇、
22…フライパン、
23…油煙、
24…排気気流、
26…ロースタ、
27,28…ロースタ排気口。

Claims (9)

  1. 本体と、
    上記本体の上面に設けられると共に、被加熱物が載置されるトッププレートと、
    上記本体内に設けられると共に、上記トッププレート上に載置された被加熱物を加熱するための複数の磁気誘導加熱部を含む加熱部と、
    上記本体内に設けられると共に、上記加熱部の出力を制御する出力制御部と、
    上記本体内に設けられると共に、少なくとも上記出力制御部を冷却するための冷却ファンと、
    上記本体内に設けられると共に、上記本体内の気体を排気するための排気ファンと、
    上記本体の前面に設けられると共に、上記本体内部を冷却する空気が取り込まれる冷却用吸気口と、
    上記本体の後部上面の中央近傍に設けられると共に、上記本体内の気体が排気される排気口と
    を備え、
    上記本体の後部上面における上記磁気誘導加熱部の後側に設けられると共に、調理時に上記被加熱物から生ずる油煙を含む気流を制御するための空気が取り込まれる気流制御用吸気口と、
    上記本体内に設けられると共に、上記気流制御用吸気口と上記排気口とを上記排気ファンを介して連通する通路と
    を設けたことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記排気口での気流速度は、上記気流制御用吸気口での気流速度よりも速くなっている
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記排気口の開口面積は、上記気流制御用吸気口の合計開口面積より小さくなっている
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記加熱部は、ロースタを含んでおり、
    上記本体の後部上面には、上記ロースタ内の気体が排気されるロースタ排気口が設けられており、
    上記排気口は、上記ロースタ排気口を包含して配置されている
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一つに記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記本体の上方には、上記排気口から排気される気流を捕集するレンジフードが設置されており、
    上記排気口から排気される気流は、上記トッププレートの表面に垂直な方向に対して、上記本体の前後方向に略直交する方向への広がりを有しており、上記広がりの角度は、上記排気される気流が上記レンジフード内に捕集される角度である
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一つに記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記気流制御用吸気口における一側の縁に取り付けられると共に、上記一側に対向する他側方向上方に向って延在するカバーを備えた
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  7. 請求項6に記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記カバーは、上記他側方向上方に向かう角度が変更可能に構成されている
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  8. 請求項6あるいは請求項7に記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記カバーは、上記気流制御用吸気口に対する設置位置が変更可能に構成されている
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
  9. 請求項6から請求項8の何れか一つに記載の多口電磁誘導加熱調理器において、
    上記カバーは、上記気流制御用吸気口に対して着脱可能に構成されている
    ことを特徴とする多口電磁誘導加熱調理器。
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