JP2011090050A - 光エネルギー伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度光エネルギーを光ファイバを用いて伝送する際に起こるファイバフューズの発生を即座に検知して、即座に光エネルギーの伝送を停止することで、ファイバフューズの進行を抑制し同時に高密度光エネルギーの光ファイバ外への漏れを瞬時に停止する機能を備えた光エネルギー伝送装置を実現する。
【解決手段】2層以上のクラッドを備えるマルチクラッド構造を持ち、コアと、該コアを囲むクラッドがそれぞれ光路となるマルチクラッド光ファイバと、該光ファイバに伝送光を入射する入射光路と、該クラッドのいずれかを伝播する戻り光を分岐する光分岐手段と、分岐された戻り光からファイバフューズ信号を検知するファイバフューズ信号検知器と、その検知出力を受けて、上記光ファイバへの伝送光の入射が停止または抑制する制御手段と、を、備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、高密度光エネルギーを光ファイバを用いて安全に伝送する光エネルギー伝送装置で、特に、高密度光エネルギーを光ファイバを用いて伝送する際に起こるファイバフューズの発生を即座に検知して、即座に光エネルギーの伝送を停止することで、ファイバフューズの進行を抑制し同時に高密度光エネルギーの光ファイバ外への漏れを瞬時に停止する機能を備えた光エネルギー伝送装置に関している。
無中継距離の延伸や、波長分割多重(WDM)技術による多重数の増加により、通信用途でも光ファイバを伝搬する光パワーが増加する傾向にあり、何れは、平均パワーが数Wに達するのではないかと考えられる。また、光ファイバでパワーを伝送しようとする試みもある。
光ファイバ中を高強度光が伝搬する際、光伝送路中または光コネクタ部の微細なゴミなどによって、「ファイバフューズ」と言われる光ファイバの破壊現象が起こることが知られている。具体的には、例えばゴミ部分で発火して光ファイバのコアが溶融し、その溶融現象が光源に向かって進行する現象であり、図12に示すように、時間の経過とともに突然、反射光の平均強度が増大する。このファイバフューズ現象の伝搬速度は、光ファイバの種類および光強度に依存するが、毎秒数100cmから数メートル程である。
図12に示すように突然ファイバフューズが発生すると、光ファイバ内では、周期的に空洞が形成され、これらの空洞が、戻り光に強度変調をもたらす。例えば、ファイバフューズの進む速度をv(m/s)、フューズ後にファイバ中に生じる周期構造の空洞のピッチをp(m)とすると、1ピッチ分、進むために必要な時間はp/vとなる。ファイバフューズの光源方向への進行により、ファイバフューズの起きている場所で反射して逆方向に伝搬する戻り光は、強度変調を受けることになり、その強度変調の基本繰り返し周波数f0は、f0=v/p、となる。
例えば、米国コーニング社の単一モード光ファイバSMF−28を使ったファイバフューズの実験では、2.75Wのレーザ光を入射したときに、フューズ進行速度vが0.46m/s、周期構造のピッチ15μmであり、上記式から得られる基本変調周波数f0は、31kHzである。このような強度変調が、ノイズレベルの増大をもたらすと考えられる。
ファイバフューズによる破壊は、コアにおける光パワー密度が一定値以下にならない限り進行する。光源に近いほど、光パワーは大きいので、ファイバフューズ現象を放置すれば、最終的に光源にまで到達することになり、光源をも損傷する。
ファイバフューズ現象の進行を防止する手段として、コア径を大きくした光ファイバを中間に挿入することが提案されている(特許文献1(米国特許第6640043号明細書)参照)。コア径を大きくした部分の両側にはコア径の変化を緩和するテーパ部を設けて、急激なモードフィールド径の変化を抑制する。
米国特許第6640043号明細書
"Observation of catastrophic self-propelled self-focusing in optical fibers," R. Kashyap and K. J. Blow, Electron. Lett., vol. 24, no. 1, pp. 47-49, 1988. "Fiber Fuse Generation in Single-Mode Fiber-Optic Connectors", Yoshito Shuto, Shuichi Yanagi, Shuichiro Asakawa, Masaru Kobayashi, Member, and Ryo Nagase, IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VOL. 16, NO. 1, Page 174-177, 2004. "Catastropic damag and accelerated ageing in bent fibres caused by high optical power," R.M. Percival, E.S.R. Sikora, and R. Wyatt, Electron. Lett., vol 36, no. 5, 414-416 (2000). "Single mode tapers as fiber fuse damage circuit breakers," D.P. Hand and T.A. Birks, Electron. Lett. vol. 25, No. 1, 33-34 (1989).
特許文献1に記載の方法を用いた光エネルギー伝送装置では、ファイバフューズ遮断用の光ファイバより先の部分の光ファイバでのファイバフューズの進行を停止できない。また、ファイバフューズ遮断用の光ファイバでのコア径の差が大きいと、モードコンバージョンが発生し、通信用途では、信号伝送特性に悪影響を与える。
本発明は、ファイバフューズを迅速に検知し、必要によりファイバフューズの進行を抑制できる光エネルギー伝送装置を提示することを目的とする。
そこで本発明の光エネルギー伝送装置では、2層以上のマルチクラッド構造を持ち、コアと、該コアを囲むクラッドの少なくとも1層が光路となるマルチクラッド光ファイバと、該マルチクラッド光ファイバに伝送光を入射する入射光路と、該マルチクラッド光ファイバを伝播する戻り光を分岐する光分岐手段と、該光分岐手段で分岐された戻り光からファイバフューズ信号を検知するファイバフューズ信号検知器と、該ファイバフューズ信号検知器の検知出力を受けて、上記マルチクラッド光ファイバへの上記伝送光の入射が停止または抑制するように制御する制御手段と、を、備える。これによって、高密度光エネルギーを光ファイバを用いて伝送する際に起こるファイバフューズの発生を即座に検知し、即座に光エネルギーの伝送を停止することで、ファイバフューズの進行を抑制し同時に高密度光エネルギーの光ファイバ外への漏れを瞬時に停止する機能を備えた光エネルギー伝送装置を実現する。
また、上記伝送光は、上記マルチクラッド光ファイバのコア部を伝播するように入射し、上記光分岐手段は、上記マルチクラッド光ファイバの該コアを囲むクラッド層を伝播する光を上記ファイバフューズ信号検知器の方に分岐する。
上記戻り光は、上記マルチクラッド光ファイバに導入され、上記マルチクラッド光ファイバ内で発生したファイバフューズにより反射された反射光である。
また、上記光分岐手段は、例えば、マルチモード結合/分岐器である。
また、上記光分岐手段は、例えば、上記中心クラッドを囲むクラッド部に設けたV溝部分で代用することもできる。
ファイバフューズ部分を照射しその反射光としてファイバフューズ検知のための信号を生成するためのモニタ光を、上記光分岐手段を通じて、上記マルチクラッド光ファイバに入射する。これによって、上記光分岐手段をモニタ光の入射と、戻り光の出射とに兼用できる。
高密度光エネルギーを光ファイバを用いて伝送する際に起こるファイバフューズの発生を即座に検知して、即座に光エネルギーの伝送を停止することで、ファイバフューズの進行を抑制し同時に高密度光エネルギーの光ファイバ外への漏れを瞬時に停止することができ、光ファイバを用いて高密度光エネルギーを安全に伝送する光エネルギー伝送装置が実現できる。
2層のクラッドをもった光ファイバの場合に、進行するファイバフューズの先端で反射または散乱される光成分を示す図である。 マルチクラッド光ファイバに光を入射し、ファイバフューズによる戻り光を抽出するための光分岐手段の周辺構成例を示す図である。 マルチクラッド光ファイバに光を入射し、ファイバフューズによる戻り光を抽出するための光分岐手段の周辺構成例を示す図である。 マルチクラッド光ファイバに光を入射し、ファイバフューズによる戻り光を抽出するための光分岐手段の周辺構成例を示す図である。 マルチクラッド光ファイバに光を入射し、ファイバフューズによる戻り光を抽出するための光分岐手段の周辺構成例を示す図である。 マルチクラッド光ファイバに光を入射し、ファイバフューズによる戻り光を抽出するための光分岐手段の周辺構成例を示す図である。 本発明の第1実施例の概略構成ブロック図である。 ファイバフューズによる戻り光のRFスペクトル変化を示す模式図である。用いた光ファイバはSMF−28で、光のパワーは約2.8Wである。 本発明の第2実施例の概略構成ブロック図である。 本発明の第3実施例の概略構成ブロック図である。 本発明の第4実施例の概略構成ブロック図である。 ファイバフューズの発生によって、突然、反射光の平均強度が増大することを示す模式図である。 本発明の第5実施例の概略構成ブロック図である。 本発明の第6実施例の概略構成ブロック図であり、モニタ光源を直接変調する例である。 本発明の第7実施例の概略構成ブロック図であり、モニタ光源からの単色光を変調器で変調する例である。 本発明の第8実施例の概略構成ブロック図である。 光検出器の出力を2分岐して異なる周波数帯で比較する検知回路の例を示すブロック図である。 ファイバフューズに起因する櫛形の周波数分布を持ったピーク群は、等間隔に並んだ複数のピークで構成されることを示す図である。 ファイバフューズの進行速度と入射光パワーとの実測値を示す図である。
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明においては、同じ機能あるいは類似の機能をもった装置に、特別な理由がない場合には、同じ符号を用いるものとする。
本発明の特徴の一つは、2層以上のクラッドを備えたマルチクラッド構造を持ちコア部と該コアを囲むクラッドがそれぞれ光路となるマルチクラッド光ファイバを用いる点である。
例えば、2層のクラッドをもった光ファイバの場合、それらの屈折率は、コア>第1クラッド>第2クラッドである。この場合、図1に示すように、進行するファイバフューズの先端で反射または散乱される光成分a、b、c、dのうち、aのみはコアにガイドされる。また、b、cのようなNA(開口数)の大きい反射成分が、大きなNAを持つ内部クラッド層1によって集められ、入射光の反対方向へ向かう戻り光になる。
従って、クラッドを伝播する戻り光強度(平均強度)は、フューズ発生前に比べて、ファイバフューズ発生後は強くなる。そのため、第1クラッドを伝播する戻り光の変化からファイバフューズの発生を検知できる。
図2から図6は、上記のマルチクラッド光ファイバのコアに光を入射し、ファイバフューズによる戻り光を抽出するための光分岐手段の周辺構成を示す。
図2では、光分岐手段にはマルチモード結合/分岐器を用い、入射レーザ光として高出力レーザ信号光を入射する入射光路が接続され、入射光を伝送光として、マルチクラッド光ファイバのコアを通じて伝送する。また、光分岐手段は、マルチクラッド光ファイバの戻り光を分岐してファイバフューズ信号検知器に出力する。このファイバフューズ信号検知器では、取り出した光から、光フィルタでファイバフューズの信号光を含む波長帯の光を抽出し、光検出器で電気信号に変換する。
図3では、イットリビウムやエルビウム/イットリビウムなどをドープして光増幅ができるようにしたダブルクラッド光ファイバを用いている。この場合は、光増幅のための励起光を光分岐手段を介して上記ダブルクラッド光ファイバのクラッドに入射する。
また、上記光分岐手段には高出力レーザ信号光を入射する入射光路が接続され、入射光を伝送光として、マルチクラッド光ファイバに伝送する。さらに、上記光分岐手段は、マルチクラッド光ファイバの戻り光を分岐して取り出す。取り出した光から、光フィルタでファイバフューズの信号光を含む波長帯の光を抽出し、光検出器で電気信号に変換する。
図4(a)は、特にマルチモード結合/分岐器を用いた光分岐手段の部分を示した図であって、マルチクラッド光ファイバとしてダブルクラッド光ファイバを用いる場合の例を示す。この例では、コアに近いクラッドにマルチモード光ファイバのコアが接触するように配置している。この際、1本のダブルクラッド光ファイバに対して、1本から6本までのマルチモード光ファイバを接続することができる。図4(b)、(c)においては、それぞれ2本と、6本の場合を示す。
図4に示すこのような光分岐手段は、ファイバアンプにおいて、マルチモードポンピング(multimode pumping)をするためによく用いられる。また、図3の例に適用する場合、励起光を入力するためではなく、クラッドを伝播するマルチモード(multimode)の成分を取り出す働きをすることもできる。図3ではマルチモードポートは2本であるが、2本から6本のいずれでも用いることができる。6本の場合は、図4(c)の様に、その断面は6角形状になる。また、複数のポートを配置する場合は、戻り光取り出し用ポートと励起光入力用ポートを用意することができる。
図5は、ダブルクラッド光ファイバで、戻り光の伝播する最内層のクラッドの一部に、上記ダブルクラッド光ファイバの光路の方向に交わるV溝を光分岐手段として設けたものを示す。そのV溝の側面において反射あるいは散乱させることにより、クラッドを伝播する戻り光を上記ダブルクラッド光ファイバの外部に取り出すことができる。この様に取り出された光は、集光レンズで光検出器に入力される。
図6の構成では、図4におけるV溝を利用して、ファイバフューズを検出するためのモニタ光を入力する。モニタ光は、マルチモードレーザダイオードからの光を偏光ビームスプリッタ、集光レンズ及びV溝を介してダブルクラッド光ファイバに入射する。ファイバフューズからの戻り光を、上記V溝で反射あるいは散乱させ、上記集光レンズ、フィルタを介して光検出器に入射することで入射光の強度を電気信号に変換するものである。
上記の光分岐手段を用いた光エネルギー伝送装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図7は、本発明の第1実施例の概略構成ブロック図を示す。レーザ光源10は、パルス又はCW(Continuous Wave;連続発振)のレーザ光を出力する。通常、レーザ光源10から出力されるレーザ光は、信号伝送の場合、パルス光又はCW光であり、電力伝送の場合にはCW光となる。エルビウム添加光ファイバ(EDFA)からなる光アンプ12は、レーザ光源10の出力光をパワー増幅する。光アンプ12の出力レーザ光のパワーは、数Wオーダーになる。
光アンプ12の出力レーザ光は、光サーキュレータ14を介して伝送用光ファイバ16に入射する。伝送用光ファイバ16としては、ダブルクラッド光ファイバまたは、マルチクラッド光ファイバである。伝送用光ファイバ16へ光入力または反射光を取り出す光サーキュレータ14には、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段を用いることができる。この場合、光サーキュレータ14の3つポートA、B、Cはそれぞれ、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段のシングルモード光入力ポート,出力用ダブルクラッド光ファイバ、戻り光用マルチモード光ファイバに相当することになる。光サーキュレータ14は、ポートAに入射した光をポートBから出力し、ポートBに入射した光をポートCから出力する公知の光素子である。光サーキュレータ14のポートAに光アンプ12の出力が接続し、ポートBに光ファイバ16の一端が接続する。
ファイバフューズ信号検知器100では、まず、光サーキュレータ14のポートCには受光素子18が接続する。即ち、光ファイバ16から光サーキュレータ14のポートBに入射する逆方向伝搬光(つまり戻り光)が、光サーキュレータ14により受光素子18に転送される。光ファイバ16から光サーキュレータ14のポートBに入射する逆方向伝搬光は、光アンプ12の出力レーザ光が光ファイバ16に入射することで生成される各種の戻り光であり、例えば、光ファイバ16内での散乱光、ファイバフューズで生成されるファイバフューズ光、及び各部の端面で生成される反射光からなる。
受光素子18は光ファイバ16からの逆方向伝搬光を電気信号に変換し、アンプ20は受光素子18の出力電気信号を増幅する。電気フィルタ22は、アンプ20の出力電気信号から、ノイズ成分、例えば、10kHz〜500kHzを抽出する。これは、ファイバフューズが発生すると、CW伝送の場合、10kHz〜500kHz帯域で20dB以上の強度増加が検出されたことによる。上記のように、フューズ発生時の反射光の周期的な強度変調からフューズを検知したい場合、電気(RF)パワー計24は欠かせないものであるが、反射光の平均強度の変化からフューズを検出する場合は、パワー計24は除いても良い。
図8は、受光素子18の出力をスペクトラムアナライザに入力した場合の表示例を示す。ファイバフューズがある場合の信号強度は、それが無い場合の信号強度に比べて40から50デシベル程度大きいことが分かる。図8では、RFスペクトルの細かい変動が見られるが、これは、図8に示すfcの整数倍の周波数を持った信号である。また、以下で説明するが、fDoppler(=2nV/λ、ここでは、nは光ファイバの屈折率、vはフューズの速度、λは光の波長)で示す信号ピークが発生する。この抽出帯域は一例であり、通信用途の場合には、伝送信号に起因する帯域を除外したノイズ帯域のレベルを抽出すればよく、電力伝送の場合には、10kHz以上の周波数から所望の帯域を抽出すればよい。言うまでもないが、電気フィルタ22とアンプ20の配置を逆にしてもよい。
パワー計24が電気フィルタ22の出力レベルとしてその平均電力を計測し、計測されたノイズ電力を代表する電圧値を出力する。パワー計24として、例えば、米国アジレント(agilent)社のパワーセンサE9304Aが使用可能である。比較回路26が、パワー計24の出力電圧を閾値Vthと比較する。ファイバフューズ現象が光ファイバ16で発生すると、電気フィルタ22から出力されるノイズ電力が増大する。実験例では、図8に示したように、50dB程度の増大を検出した。閾値Vthを、ファイバフューズの発生後の、電気フィルタ22の出力ノイズ電力より、若干低い値に設定しておけば良い。比較回路26は、ファイバフューズが起きていない状態は、低(L)出力であり、ファイバフューズが起きると、高(H)出力に遷移する。
制御手段200を構成する警告回路28は、比較回路26の出力がLからHに遷移すると、レーザ光源10に停止信号を送って、レーザ出力を停止させる。これにより、光ファイバ16でのファイバフューズの進行を即座に停止させることができ、長尺の光ファイバ16の焼損による交換という事態を未然に防止できる。警告回路28はまた、スピーカから警告音声を出力し、又は、モニタ画面上に警告を表示する警告信号を出力する。
本実施例では、警告回路28は、レーザ光源10に対する停止信号と、管理者への警告信号の両方を出力したが、警告のみでも良い。
ファイバフューズの発生からレーザ入射の遮断までの時間的余裕をTとすると、電気フィルタ22の高域遮断周波数は、せいぜい1/T相当であればよい。電気フィルタ22の高域遮断周波数が1/Tより小さい場合、レーザ入射を遮断する速さは、受光素子18から警告回路26までの部分の応答速度により決定される。
本実施例では、ファイバフューズを検知すると、レーザ光源10を停止したが、レーザ光源10の出力パワーを、ファイバフューズが起こらない程度に低減してもよい。
図9は、本発明の第2実施例の概略構成ブロック図を示す。図7に示す実施例では、ファイバフューズの発生を検知したとき、警告回路28が、レーザ光源10の出力を停止したが、図9に示すように、制御手段200の警告回路28が光アンプ12を停止するようにしてもよい。例えば、光アンプ12のポンプ光入力を停止する。この場合、光アンプ12は減衰器として機能する。ダブルクラッド光ファイバまたはマルチクラッド光ファイバである光ファイバ16には、ファイバフューズを発生させない程度のパワーのレーザ光が入射することになり、実施例1と同様に、光ファイバ16でのファイバフューズの進行を即座に停止させることができる。伝送用光ファイバ16へ光入力または反射光を取り出す光サーキュレータ14には、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段を用いることができる。上記のように、フューズ発生時の反射光の周期的な強度変調からフューズを検知したい場合、電気(RF)パワー計24は欠かせないものであるが、反射光の平均強度の変化からフューズを検出する場合は、パワー計24は除いても良い。
また、制御手段200の警告回路28は、光アンプ12の増幅動作を完全停止させずに、ファイバフューズが起こらない程度に、光アンプ12の増幅率を低減させてもよい。
図10は、本発明の実施例3の概略構成ブロック図を示す。図10に示すように、レーザ光源10と光アンプ12の間、又は、光アンプ12と光サーキュレータ14の間に、光遮断器30を設け、警告回路28の出力により、ファイバフューズの発生時に光遮断器30に光を遮断させてもよい。光遮断器30は、図10に模式的に示すように、常閉式の光スイッチからなり、警告回路28からの遮断制御信号により開放され、光信号の光ファイバ16への入射を遮断する。光サーキュレータ14には、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段を用いることになり、光サーキュレータ14の3つポートA,B,Cはそれぞれ、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段のシングルモード光入力ポート,出力用ダブルクラッド光ファイバ、戻り光用マルチモード光ファイバに相当することになる。
光遮断器30の代わりに、可変光減衰器を配置し、ファイバフューズの検知に応じて、当該可変減衰器の減衰率を上げて、光ファイバ16に入力するレーザパワーを低減するようにしてもよい。常時は、光減衰器を光路から外しておき、ファイバフューズの検知に応じて光減衰器を光路に挿入する構成は、レスポンスの遅さはあるものの、可変光減衰器と同様の作用を果たす。
上記各実施例では、光ファイバ16が折れる等して反射率の高い端面が生成された場合に、高強度の戻り光が受光素子18に入射して、受光素子18を破壊する可能性がある。そこで、次に、このような受光素子18の破壊の可能性を低減した実施例を説明する。図11は、その実施例の概略構成ブロック図を示す。
レーザ110は、数Wオーダーのパルス又はCWのレーザ光を出力する。このレーザ光の波長を信号波長λpとする。通常、レーザ110から出力されるレーザ光は、レーザ光源10の場合と同様に、パルス変調の場合、パルス光であり、位相変調又は電力伝送の場合にはCW光となる。エルビウム添加光ファイバからなる光アンプ112は、レーザ110の出力光をパワー増幅する。
他方、モニタレーザ光発生装置130が、波長λpとは異なる波長λm(モニタ波長)のモニタ光又はモニタレーザ光を発生する。光合波器132は、光アンプ112の出力光に、モニタレーザ光発生装置130からのモニタレーザ光を合波し、合波光を光サーキュレータ114のポートAに入射する。光サーキュレータ14には、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段を用いることになり、光サーキュレータ14の3つポートA、B、Cはそれぞれ、図2、図4、あるいは図5に記載の光分岐手段のシングルモード光入力ポート、出力用ダブルクラッド光ファイバ、戻り光用マルチモード光ファイバに相当することになる。
光サーキュレータ114のポートBには伝送用光ファイバ116が接続し、ポートCには、モニタ波長λmの光を透過し、信号波長λpの光を遮断する光フィルタ134が接続する。
光サーキュレータ114は、光合波器132からポートAに入射する合波光を、ポートBから伝送用光ファイバ116に供給し、伝送用光ファイバ116からポートBに入射する逆方向伝搬光をポートCから光フィルタ134に供給する。
先に説明したように、ファイバフューズの発生により、波長λpの戻り光が強度変調されたものとなり、その結果として、周波数ドメインで見たノイズレベルが増大する。モニタ波長λmのモニタ光の戻り光も同様に強度変調されたものとなり、周波数ドメインで見たノイズレベルが増大する。従って、波長λpの戻り光ではなく、モニタ光の戻り光を監視することでも、実施例1〜3と同様に、ファイバフューズの発生を検知できることになる。
光フィルタ134は、光サーキュレータ114のポートCの出力光から、モニタ波長λmの成分のみを抽出して、受光素子118に供給する。モニタ光はハイパワーではないので、仮に光ファイバ116の切断等で高反射率の端面が出現しても、受光素子118に高強度の信号波長λpの戻り光が入射することがなく、受光素子118を保護できる。
受光素子118は光フィルタ134からのモニタ波長λmの逆方向伝搬光を電気信号に変換し、アンプ120は受光素子118の出力電気信号を増幅する。電気フィルタ122は電気フィルタ22と同様のフィルタ特性を具備し、アンプ120の出力電気信号から、ノイズ成分を抽出する。この実施例でも、電気フィルタ122とアンプ120の配置を逆にしてもよい。パワー計124が、パワー計24と同様に、電気フィルタ122の出力の平均電力を計測し、その計測値を代表する電圧値を出力する。
比較回路126は、パワー計124の出力電圧値(ノイズ電力)を閾値Vthと比較する。ファイバフューズ現象が伝送用光ファイバ116で発生すると、電気フィルタ122の出力電力が増大する。比較回路126は、ファイバフューズが起きていない状態は、低(L)出力であり、ファイバフューズが起きると、高(H)出力に遷移する。
制御手段200の警告回路128は、比較回路126の出力がLからHに遷移すると、レーザ110に停止信号を送って、レーザ出力を停止させる。これにより、光ファイバ116でのファイバフューズの進行を即座に停止させることができ、長尺の光ファイバ116の交換という事態を未然に防止できる。警告回路128はまた、スピーカから警告音声を出力し、又は、モニタ画面上に警告を表示する警告信号を出力する。警告回路128は、レーザ110に対する停止信号と、管理者への警告信号の両方を出力したが、警告のみでも良い。
警告回路128はまた、実施例2のように、光アンプ112の増幅動作を停止させても、光アンプ112と光サーキュレータ114の間に設置した光遮断器を制御して光ファイバ116への信号波長λpのレーザ光の入射を遮断してもよい。
レーザ光源10、または110と伝送用光ファイバ16、または116との間の種々の段階で高パワーのレーザ光を停止又は遮断、若しくはその入射パワーを低減する実施例を説明したが、レーザ光源10、または110自体を停止させるのが最も確実である。レーザ光源10、または110と伝送用光ファイバ16、または116との間に位置する光伝送路でファイバフューズが起こる可能性を排除できないからである。レーザ光源10、または110を止められない場合には、レーザ光源10、または110に近い場所でレーザ光を遮断又はパワーを低減するのが好ましい。
光ファイバ16、または116又はその一部をラマン増幅媒体とし、レーザ光源10、または110の出力レーザ光のそのラマン増幅の励起光とする場合にも、本発明は有効である。すなわち、本発明は、高パワーのラマン励起光によりラマン増幅媒体である光ファイバ又はその先の伝送用光ファイバでファイバフューズが起こり得るような光システムにも適用可能である。
上記の発明が、特定のレーザ波長に限定されないことは明らかである。すなわち、レーザ光源波長として1.55μmを例示したが、異なる波長の他種のレーザ光、例えば、波長1.05μmのYb系レーザ光でも良い。
図13に示す光エネルギー伝送装置1は、レーザ光源10からのレーザ光を光ファイバ16に入射する。この入射の際に、モニタ光光源8からのモニタ光を光路9を通じて上記のレーザ光と、光分岐手段として例えば波長分割多重方式(WDM)カプラ6を用いて、合流させるものである。光ファイバ16からの戻り光が、波長分割多重方式カプラ6を通過する際に、上記モニタ光が波長分割多重方式カプラ6で光路9に分岐される。
この分岐を、上記レーザ光とモニタ光の波長を異なるものとし、WDMカプラ6の特性に合わせた光路の結合とすることによって、上記の戻り光に含まれるモニタ光の分離をほぼ完全に行うことができる。
光路9上の戻り光は、ファイバフューズ信号検知器100において光カプラやサーキュレータなどの分岐器7で光検出器2に分岐される。
光検出器2の出力は、必要に応じて増幅し、光ファイバフューズ特有の信号を抽出するために、電気フィルタ3で濾波する。上記実施例1で説明したように、この信号は、特徴的な周波数帯にあるので、周波数フィルタで選択することができる。この電気フィルタ3の出力は、電気パワー測定器4で、測定されさらにその測定結果が判定される。この判定に用いる比較手段は、電気パワー測定器4の内部回路に依るが、アナログ信号用のコンパレータであってもよく、また、デジタル信号化して数値判定を行う論理回路であってもよい。電気パワー測定器4での判定結果でレーザ光源10の出力を制御手段200を通じて制御する。この制御は、光ファイバフューズが発生した場合に、レーザ光源10の出力を停止または抑制するものである。
図14に示す光エネルギー伝送装置1では、実施例5の場合と異なり、モニタ光として単色光自体でなくそのスペクトルを分散した光を用いる。このようなモニタ光は、単色光を変調信号発生器31からの信号で変調することで容易に得ることができる。図14では、モニタ光の光源として、例えば半導体レーザを用いる。一般に、半導体レーザでは、供給する電流で変調することができることが知られている。この変調周はブリルアン散乱を抑制するため、例えば、数十MHzから数百MHzの間の周波数で行えば良い。この変調によってブリルアンア散乱を抑制できる。一方、その変調帯域はファイバフューズ特有の変調帯域と重ならないので、ファイバフューズの検知には悪い影響を及ぼさない。
また、図15に示す光エネルギー伝送装置1では、上記の場合と同様に、変調したモニタ光を使用するが、実施例6の場合と異なり、モニタ光の光源を直接変調するのではなく、低雑音のモニタ光光源からの単色光を変調信号発生器32からの信号で変調器34を用いて変調するものである。
図16に示す光エネルギー伝送装置1は、図15におけるレーザ光源10からのレーザ光の代わりに、光アンプ12からのレーザ光を用いる例である。ファイバフューズ検知器100がファイバフューズの発現を検知すると、信号を発して、光アンプ12の増幅を停止するか増幅率を低下させる。また、増幅率を制御する代わりに、光スイッチなどを用いて光アンプ12への入力光を遮断するようにしてもよい。
図8のファイバフューズがある場合のグラフを見ると、0.6MHz弱まで、ファイバフューズに起因する櫛形の周波数分布を持ったピーク群があり、また、0.87MHz程度に、ファイバフューズの進行速度に伴うドプラー(Doppler)効果によるピークがあることが分かる。このドプラー周波数は進行型のフューズからの反射光とスプリアス反射光(spurious、光ファイバのコネクタ等からの反射光)のビートから生じる。0.87MHzのこの実験値は、屈折率n=1.5、波長λ=1.55μm、v=0.45m/sの場合のドプラー周波数の理論数値(2nv/λ)と同様な値である。そこで、図17に示す様に、光検出器2の出力を2分岐して、一方を、ファイバフューズに起因する櫛形の周波数分布を持ったピーク群が顕著な周波数帯域Aまたはその一部を抽出する電気フィルタ3−1と、前記周波数帯域Aと上記ドプラー効果によるピークとの間の周波数帯域Bまたはその一部を抽出する電気フィルタ3−2とを用いて、それぞれ抽出する。周波数帯域Bとしては、例えば0.6から0.85MHzである。また、電気フィルタ3−1はドプラー周波数中心でのバンドパスフィルタ、電気フィルタ3−2は、ドプラー周波数成分を含まないように少し中心をずらした同様な帯域幅のものを利用してもよい。また、それぞれの強度をそれぞれのパワー測定器4−1、4−2で測定する。これは、前記周波数帯域A、Bの帯域幅が異なるときには、それぞれの周波数パワー密度に相当する値に変換することをも行うものである。パワー測定器4−1、4−2の出力を、例えば差動増幅器5を用いた判定器で判定する。当然のことながら、デジタル信号化して数値判定を論理回路で行うこともできる。
上記ピーク群の各要素ピークは、図18に示すように、31kHz信号の高調波となっている。このため、上記電気フィルタ3−1には、各ピークを選択的に抽出する櫛形フィルタを摘要することで、検出感度を改善できることがわかる。また、櫛形フィルタは、容易に周波数可変にできるので、上記電気フィルタ3−1においても周波数可変の櫛形フィルタを摘要することは容易である。
図19にファイバフューズの進行速度と入射光パワーとの実測値を示す。これは、DCF(分散補償光ファイバ)、DSF(分散シフトシングルモード光ファイバ)、SMF(汎用シングルモード光ファイバ)についてのもので、矢印は、それぞれの光ファイバフューズの起こるパワー閾値である。光の強度はこの閾値以下まで下げるとフューズ発生を中断させることになる。入射するレーザ光の強度の増大とともに、その進行速度が大きくなる。これから、上記のドプラー効果によるピークの周波数位置を容易に推定することができるので、前記周波数帯域Bを決定することができる。
ダブルクラッド光ファイバの場合、レーザ光の強度はコア部が最も高いので、ファイバフューズはコア部に発生すると考えられる。従って、ファイバフューズの進行速度と入力パワーの関係は、図19に示したものと同様であり、ダブルクラッドファイバーのコアの径に依存する。したがって、SMF、DCFまたはDSFファイバ-のいずれのコアと同じようなコア径ものであれば、図19から導くことができる。また、コア径が異なる場合でも、図19から容易に想定できる。
本発明の光エネルギー伝送装置を実際に運用する場合は、取り付け後に、動作試験をすることが望ましい。ファイバフューズを意図的に発生させるためには、数ワットの光が端面から出ている状態で、その光ファイバ端面に例えば修正液(文房具)の用な微粒子を含めた液を着けることによって、容易に発生できる。この試験には、数メートル長の光ファイバで充分であるので、試験後、破壊した部分を切り取って、再び元の状態に戻すことができる。
しかしファイバフューズは破壊的な現象であり、例えば光通信用の伝送路では通信路を破壊することになるので、実際にファイバフューズを起こして動作試験を行うことは実用上難しい。このため、上記光ファイバ16のレーザ光入射側の反対側から、擬似ファイバフューズ信号を伝送して、光エネルギー伝送装置が実際にこれを検知することで、光ファイバを損傷することなく動作試験とすることができる。このような擬似ファイバフューズ信号は、図8のファイバフューズがある場合の信号と類似のものであればよいので、その生成は容易である。
1 光エネルギー伝送装置
2 光検出器
3、3−1、3−2 電気フィルタ
4、4−1、4−2 パワー測定器
5 差動増幅器
6 波長分割多重方式カプラ
7 分岐器
8 モニタ光光源
9 光路
10 レーザ光源
11 入射光路
12 光アンプ
14 光サーキュレータ
16 マルチクラッド光ファイバ
18 受光素子
20 アンプ
22 電気フィルタ
24 パワー計
26 比較回路
28 警告回路
30 光遮断器
31、32 変調信号発生器
34 変調器
100 ファイバフューズ信号検知器
110 レーザ
112 光アンプ
114 光サーキュレータ
116 伝送用光ファイバ
118 受光素子
120 アンプ
122 電気フィルタ
124 パワー計
126 比較回路
128 警告回路
130 モニタレーザ光発生装置
132 光合波器
134 光フィルタ
200 制御手段

Claims (6)

  1. 2層以上のマルチクラッド構造を持ち、コアと、該コアを囲むクラッドの少なくとも1層が光路となるマルチクラッド光ファイバと、
    該マルチクラッド光ファイバに伝送光を入射する入射光路と、
    該マルチクラッド光ファイバを伝播する戻り光を分岐する光分岐手段と、
    該光分岐手段で分岐された戻り光からファイバフューズ信号を検知するファイバフューズ信号検知器と、
    該ファイバフューズ信号検知器の検知出力を受けて、上記マルチクラッド光ファイバへの上記伝送光の入射が停止または抑制するように制御する制御手段と、
    を、備えることを特徴とする光エネルギー伝送装置。
  2. 上記伝送光は、上記マルチクラッド光ファイバのコアを伝播するように入射し、
    上記光分岐手段は、上記マルチクラッド光ファイバの該コアを囲むクラッドを伝播する光を上記ファイバフューズ信号検知器の方に分岐することを特徴とする請求項1に記載の光エネルギー伝送装置。
  3. 上記戻り光は、上記マルチクラッド光ファイバに導入され、上記マルチクラッド光ファイバ内で発生したファイバフューズにより反射された反射光であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2のいずれか1つに記載の光エネルギー伝送装置。
  4. 上記光分岐手段は、マルチモード結合/分岐器であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の光エネルギー伝送装置。
  5. 上記光分岐手段は、上記コアを囲むクラッドに設けたV溝であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の光エネルギー伝送装置。
  6. 上記光分岐手段を通じて、ファイバフューズ信号を生成するためのモニタ光を、上記マルチクラッド光ファイバに入射することを特徴とする請求項4または5のいずれか1つに記載の光エネルギー伝送装置。
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