JP2019174256A - 光ファイバ折れ検知システムおよび光ファイバ折れ検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ折れを精度良く検知するシステムおよび方法を提供する。【解決手段】光ファイバ折れ検知システムは、第1のレーザ装置と、第1の光ファイバと、第2の光ファイバと、シングルモード光を反射する第1の反射部と、該第1の反射部から反射された該シングルモード光が入射する第3の光ファイバと、第1の合波器と、を具備し、該第2の光ファイバは第1のコアと、第1のクラッドを有し、該第1のコアと該第1のクラッドは該シングルモード光の全反射を可能とする屈折率差を有し、該システムはさらに、該シングルモード光の光量の変動を検出するモニタを具備し、該モニタで検出する該シングルモード光の光量の変動により該第2の光ファイバの折れを検知することを特徴とする。また、前記光ファイバ折れ検知システムを用い、前記モニタで検出する前記シングルモード光の光量の変動により光ファイバの折れを検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ折れ検知システムおよび光ファイバ折れ検知方法に関する。
光ファイバは、通信や計測機器、医療機器などで利用されており、その重要性は近年高まる一方である。中でも医療機器においては、現在まではプローブとして内視鏡の照明やファイババンドルによる画像伝送に主に用いられてきたが、高強度レーザが手軽に利用可能である現在では、光ファイバからの高強度レーザによる焼灼プローブの導入が増加している。
近年の医療技術においては、外科的な侵襲度の高い手術よりも、カテーテルを用いた低侵襲な医療行為が好まれるようになってきている。例えば、疾患部を外科的切開により取り除くよりも、疾患部へカテーテルを通し、カテーテル内に収納した高周波プローブや光ファイバを利用したレーザ照射プローブにより疾患組織を焼灼すると言った手術が広がってきている。さらに電気的や超音波等のプローブに代わり、光を用いた光ファイバプローブがその細さ、しなやかさ、生体適合性から普及が見込まれている。
ここで、特に医療機器における光ファイバの利用においては、不完全または不適切な治療を避けるために、光ファイバの折れを正確に検知することが重要である。
特許文献1には、波長の互いに異なる第1の光および第2の光が入射する光ファイバと、該第2の光を検知する検知部と、該第2の光を反射する反射部を有し、該反射部からの第2の光の反射光を検知することで光ファイバの異常を検知する光ファイバ装置が記載されている。特許文献2には、治療レーザ光を導光する光ファイバと、光ファイバのレーザ入射端側にその光ファイバからの戻り光の出力を検知する戻り光検知手段を有するレーザ治療装置が記載されている。特許文献3には、光ファイバのレーザ出射端面で反射して再び入射端面より出射する反射レーザ光を集光する集光光学系と、該集光光学系により集光された反射レーザ光の光路上に配置された光検知器からなるファイバ破損検知装置が記載されている。特許文献4には、波長掃引光源と、該波長掃引光源からプローブの先端に有するイメージングコアに至る光路上に少なくとも1つのFBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング)素子とを有し、FBG素子に測定光が到達しているか否かを判定する画像診断装置が記載されている。
特開2016−71040号公報 特開2002−291764号公報 特許第1489731号公報 特開2015−66056号公報
例えば電気的なプローブでは、電気抵抗をモニタすることでプローブの故障を検知することが可能であるが、これまで光ファイバを用いたプローブの故障、すなわち光ファイバの折れ、を正確に検知することは難しかった。特許文献1〜4に記載の方法では、レーザ光出射端側からの反射光の光量のぶれが大きいために検知信号の変動が大きく、より精度の良い光ファイバ折れ検知システムおよび方法が求められていた。
本発明の目的は、上記に鑑みてなされたものであって、光ファイバ折れを精度良く検知するシステムおよび方法を提供することにある。
光ファイバの折れを検知するシステムであって、該システムは、第1のレーザ装置と、第1のレーザ装置から発振されるレーザ光が入射する第1の光ファイバと、該第1の光ファイバと接続し、該レーザ光が出射される第2の光ファイバと、該第2の光ファイバの出射端側に、シングルモード光を反射する第1の反射部と、該第2の光ファイバの入射端から出射する、該第1の反射部から反射された該シングルモード光が入射する第3の光ファイバと、該第1の光ファイバと該第3の光ファイバとを結合して第2の光ファイバと接続する第1の合波器と、を具備し、該第2の光ファイバは第1のコアと、該第1のコアの外周に第1のクラッドを有し、該第1のコアと該第1のクラッドは該シングルモード光の全反射を可能とする屈折率差を有し、該システムはさらに、該第3の光ファイバと接続し、該第1の反射部で反射された該シングルモード光の光量の変動を検出するモニタを具備し、該モニタで検出する該シングルモード光の光量の変動により該第2の光ファイバの折れを検知することを特徴とする光ファイバ折れ検知システムが提供される。
また、本発明の他の観点によれば、上記の光ファイバ折れ検知システムを用い、前記モニタで検出する前記シングルモード光の光量の変動により光ファイバの折れを検知する方法が提供される。
本発明によれば、光ファイバ折れを精度良く検知するシステムおよび方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。 図2は、本発明の第1実施形態による第2の光ファイバの構造を示す断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。 図4は、本発明の第3実施形態による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。 図5は、本発明の変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。 図6は、本発明の変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システムにおけるレーザ光の導光態様を示す模式である。 図7は、実施例5におけるレーザ光の導光態様を示す模式図である。 図8は、第2の光ファイバの構造を説明する断面図である。
以下の説明では、焼灼用プローブとしての光ファイバの折れを検知するシステムおよび方法を例として説明するが、本発明の用途はこれに限定するものではなく、他のいかなる用途における光ファイバの折れの検知においても適用することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による光ファイバ折れ検知システムについて図1および図2を用いて説明する。
まず、本実施形態による光ファイバ折れ検知システムの構成について図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施形態による光ファイバ折れ検知システムを示す模式図である。図2は、本実施形態による第2の光ファイバ113の構造を示す断面図である。
本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110は、焼灼用のレーザを発振するための第1のレーザ装置111と、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226が入射する第1の光ファイバ112とを有する。また光ファイバ折れ検知システム110は、該第1の光ファイバ112と接続し、該レーザ光226が出射される第2の光ファイバ113と、該第2の光ファイバ113の出射端側に、シングルモード光225を反射する第1の反射部114とを有する。第1の反射部114で反射されるシングルモード光225は、後述する機構により第2の光ファイバ113の折れを検知するために用いられる光である。
光ファイバ折れ検知システム110はまた、該第2の光ファイバ113の入射端から出射する、該第1の反射部114から反射された該シングルモード光225が入射する第3の光ファイバ116と、該第1の光ファイバ112と該第3の光ファイバ116とを結合して第2の光ファイバ113と接続する第1の合波器117と、を具備する。光ファイバ折れ検知システム110はさらに、該第3の光ファイバと接続し、該第1の反射部114で反射された該シングルモード光225の光量の変動を検出するモニタ115を具備する。
本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110は、該シングルモード光225を発振する第2のレーザ装置118と、該第2のレーザ装置118から発振するシングルモード光225が入射する第4の光ファイバ119と、該第4の光ファイバ119を第3の光ファイバ116に接続する第2の合波器120と、をさらに有する。
また、光ファイバ折れ検知システム110は、該第2の光ファイバ113を焼灼用プローブとして用いる際に、焼灼する位置を目視により決定するために利用する可視レーザ光を発振する第3のレーザ装置121と、第3のレーザ装置121から出射された可視レーザ光が入射する第5の光ファイバ122と、をさらに備えている。
本実施形態において、第1の合波器117は第1の光ファイバ112および第3の光ファイバ116とともに、第5の光ファイバ122を第2の光ファイバ113と接続している。第1の合波器117および第2の合波器120は、それぞれ例えばTFB(Tapered Fiber Bundle)等によって構成される。
第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226の波長は、特に制限は無く、適宜用途に合わせた波長とすることができる。例えば、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226の有する波長は、水分の吸収ピークである915nm、980nmおよび1450nm、とすることができる。また、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226の有する波長を脂肪の吸収ピークである1260nmとすることで、水分の昇温を押さえて脂肪のみを焼灼することができる。さらに、コラーゲンの吸収ピークである1500nmのレーザ光226を用いることで、コラーゲンを昇温させて治療に利用することが可能である。
第1の光ファイバ112は、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226を効率よく導光することが可能であれば、その構成に特に限りは無い。例えば、それぞれ異なる屈折率を有するシリカガラスからなるコアと、コアの外周にクラッドとを有し、クラッドの外周にコアおよびクラッドを保護するための被覆層を有するものが好ましく用いられる。被覆層を構成する材料としては、例えば紫外線硬化型樹脂等の樹脂を用いることができる。
第2の光ファイバ113について、図2を用いて説明する。
本実施形態における第2の光ファイバ113は、第1のコア221と、第1のコア221の外周に第1のクラッド222を有する。第1のコア221と第1のクラッド222は光ファイバ折れを検知するために用いられる光であるシングルモード光225の全反射を可能とする屈折率差を有する。
本実施形態による第2の光ファイバ113はさらに、第1のクラッド222の外周に第2のクラッド223と、第2のクラッド223の外周に被覆層224とを有する。第1のクラッド222と第2のクラッド223は第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226の全反射を可能とする屈折率差を有する。
第1のコア221、第1のクラッド222および第2のクラッド223は、それぞれ例えばシリカガラスからなるものとすることができ、また、被覆層を構成する材料としては、例えば紫外線硬化型樹脂等の樹脂を用いることができる。
第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226は、シングルモード光またはマルチモード光のいずれであっても良いが、本実施形態においてはマルチモード光として説明する。図2に示すように、シングルモード光225は、第1のコア221の中を、第1のコア221と第1のクラッド222の境界面で全反射しながら進む。また、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226はマルチモード光であるため、第1のコア221および第1のクラッド222の中を、第1のクラッド222と第2のクラッド223の境界面で全反射しながら進む。すなわち、第1のコア221および第1のクラッド222は、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226に対しては、いわゆるコアとしての役割を有している。
光ファイバの中を進むレーザ光は、一般的に光ファイバを曲げることで曲げ損失を生じる。光ファイバの曲率に応じてコアとクラッドの境界にレーザ光が入射する角度が変化し、臨界角を下回ると光が全反射せず、一部の光がコアの外へ放射されるため、曲げ損失が生じる。コアとクラッドの屈折率差が大きいと臨界角も小さくなり、曲率を大きくしても曲げ損失を生じにくくなる。
本発明においては、後述のように第1のコア221を通るシングルモード光225の光量の変動をモニタ115で検出することで、光ファイバ折れを検知する。そのため、シングルモード光225の曲げ損失は、折れを検知する精度を低下させる原因となる。このことから、第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差は大きいことが好ましい。第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差が十分に大きい場合、曲げ損失を生じるような曲率が大きいために、光ファイバ使用時においてはモニタ115で検出される光量の変動が事実上0となる。そのため、第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差は一定の値以上となるようにすることが好ましい。具体的には、第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差は1%以上が好ましく、1.25%以上がより好ましい。
第1の反射部114は、シングルモード光225を選択的に効率よく反射できる限りにおいては、どのような反射機構を有するものでも良いが、例えば、多層膜フィルタのような反射フィルタや、FBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング)素子とすることができる。
第2の光ファイバ113における第1の反射部114の位置は、第2の光ファイバ113の導光ライン上のいずれかの位置に有していれば良く、特に制限は無いが、第2の光ファイバ113におけるより広い範囲の折れを検知する観点から、第1の反射部114は第2の光ファイバ113の出射端面により近い位置であることが好ましく、出射端面に位置するのが最も好ましい。
第1の反射部114におけるシングルモード光225の反射率は、モニタ115における光ファイバ折れ検知の精度を高める観点から、高いほど好ましく、もっとも好ましくは全反射である。
モニタ115は、第1の反射部114で反射されたシングルモード光225の光量の変動を検出する装置である。第2の光ファイバ113の折れは、モニタ115においてシングルモード光225の光量の変動として検知される。
第3の光ファイバ116は、第2のコア(不図示)と、第2のコアの外周に少なくとも1つのクラッド(不図示)を有し、第2のコアと、コアに隣接する第3のクラッド(不図示)はそれらの境界面でシングルモード光225が全反射可能な屈折率差を有する。第3の光ファイバ116における曲げ損失を抑制する観点から、第2のコアと第3のクラッドの屈折率差は大きいほど好ましい。具体的には、第2のコアと第3のクラッドの屈折率差は1%以上が好ましく、1.25%以上がより好ましい。
また、第3の光ファイバ116は最も外周に位置するクラッドの外周に、コアおよびクラッドを保護するための被覆層を有するものが好ましく用いられる。被覆層を構成する材料としては、例えば紫外線硬化型樹脂等の樹脂を用いることができる。第3の光ファイバ116は、第2の光ファイバ113と同じ構成であっても良く、異なる構成であっても良いが、製造の容易さから、同じ構成の光ファイバであることが好ましい。
第4の光ファイバ119の構成については、第3の光ファイバ116と同様であり、第2の光ファイバ113および/または第3の光ファイバ116と同じ構成であっても良く、異なる構成であっても良い。製造の容易さから、第2の光ファイバ113、第3の光ファイバ116および第4の光ファイバ119は、全て同じ構成の光ファイバであることが好ましい。
可視レーザ光が入射する第5の光ファイバ122の構成については、導光するレーザ光の波長が異なる点以外は、第1の光ファイバ112と同様である。
第3のレーザ装置121および第5の光ファイバ122は、必須の構成要素ではなく、他に焼灼する位置を特定するための手段を設ける場合や、特に焼灼する位置を特定するための手段を設ける必要が無い場合においては、特に設ける必要は無い。
こうして、本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110が構成されている。
本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110では、第1のレーザ装置111を4つ、第2のレーザ装置118を1つ、第3のレーザ装置121を1つ備えた例を示しているが、それぞれレーザ装置の数に特に制限は無く、各レーザ装置から発振されるレーザ光の用途に対して十分な光量が得られように、適宜1つまたは2つ以上とすることができる。
また、本実施形態で用いられるレーザ装置は、いずれも用途に合わせたレーザ光を発振可能なものであれば、公知のいずれのレーザ装置を用いることもできるが、装置小型化および取扱の簡便さの観点から半導体レーザ素子を有するレーザ装置が好ましい。
また、本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110では、第1の反射部114を第2の光ファイバ113の出射端面に1箇所にだけ有する例を示したが、第1の反射部114と同様の反射部を第2の光ファイバ113の導光ライン上のいずれかの位置に複数有する構成としてもよい。例えば、それぞれ異なる波長のシングルモード光を発振する第2のレーザ装置118と同様のレーザ装置を設け、それぞれのシングルモード光を反射する第1の反射部114と同様の複数の反射部を、第2の光ファイバ113の導光ライン上のそれぞれ異なる位置に有する構成とし、それぞれのシングルモード光を独立にモニタすることで、光ファイバ折れの位置を特定することが可能となる。
本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110の動作時には、第1のレーザ装置111から発振する焼灼用のレーザ光226は、第1の光ファイバ112に入射し、第1の合波器117を通してさらに焼灼用プローブとして用いられる第2の光ファイバ113に入射する。その後、第2の光ファイバ113の出射端より焼灼用のレーザ光226が出射され、患部の焼灼に供される。
一方で、第3のレーザ装置121から発振される可視レーザ光は、第5の光ファイバ122に入射し、第1の合波器117を通してさらに第2の光ファイバ113に入射する。その後、第2の光ファイバ113の出射端より出射され、患部の焼灼位置を目視により特定するために供される。
さらに、第2のレーザ装置118から発振されるシングルモード光225は、第4の光ファイバ119に入射した後、第2の合波器120を通して第3の光ファイバ116に入射する。シングルモード光225はさらに、第1の合波器117を通して第2の光ファイバ113に入射し、第2の光ファイバ113の出射端側に位置する第1の反射部114で反射される。第1の反射部114で反射されたシングルモード光225は、第2の光ファイバ113から第1の合波器117により第3の光ファイバ116に導かれ、第2の合波器120を通ってモニタ115で検出される。
焼灼用プローブとして用いられる第2の光ファイバ113に折れが生じた際には、折れが生じた位置でのシングルモード光225の反射率が非常に小さくなるためモニタ115で検出されるシングルモード光225の光量が大きく低下し、折れとして検知される。
光ファイバ折れを検知するためのレーザ光がマルチモード光である場合は、焼灼用プローブとして用いられる第2の光ファイバ113のわずかな屈曲によっても、モニタ115で検出するレーザ光の光量が大きく変動し、折れを精度よく検知することは難しい。本実施形態による光ファイバ折れ検知システム110は、上述のように、モニタ115で検出する折れを検知するためのレーザ光がシングルモードのレーザ光である。そのため、モニタ115で検出するレーザ光の光量の、焼灼用プローブとして用いられる第2の光ファイバ113の屈曲による変動が非常にわずかであり、そのため光ファイバ折れを精度良く検知することが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による光ファイバ折れ検知システム310について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第2実施形態による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。なお、上記第1実施形態による光ファイバ折れ検知システムと同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略しまたは簡略にする。
第2実施形態による光ファイバ折れ検知システム310の構成は、第2のレーザ装置118および第4の光ファイバ119を有さず、第2の光ファイバ113を第2の光ファイバ313に代えた以外は、第1実施形態による光ファイバ折れ検知システム110と同様である。
第2の光ファイバ313は、第1のコア221に、光増幅媒体となる元素を有する点で、第1実施形態による光ファイバ折れ検知システム110の有する第2の光ファイバ113と異なっている。
第2の光ファイバ313の第1のコア221に有する元素は、第1のレーザ装置111から発振するレーザ光226によって励起され、発光する。発光により生じた自然放出光のうち、特定の波長の光がシングルモード光225となって第2の光ファイバ313内で導光される。
すなわち、第2実施形態による光ファイバ折れ検知システム310では、第2の光ファイバ313の第1のコア221に有する光増幅媒体となる元素をシングルモード光225の発振に用いる。そのため、第1実施形態による光ファイバ折れ検知システム110における第2のレーザ装置118および第4の光ファイバ119を、構成から省くことが可能となっている。
第2の光ファイバ313の第1のコアに有する光増幅媒体となる元素は、第1のレーザ装置111から発振するレーザ光226によって励起され、シングルモード光となる波長で発光する元素であれば、いかなる元素を用いることもできる。例えば、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226の有する波長を水分の吸収ピークである915nm、980nmとしたときには、レーザ光226によって1070nm〜1100nm付近の波長で発光するYb、1500nm〜1600nm付近の波長で発光するErを好ましく用いることができる。また、第1のレーザ装置111から発振されるレーザ光226の有する波長を水分の吸収ピークである1450nmとしたときには、レーザ光226によって1550nm付近の波長で発光するErを好ましく用いることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による光ファイバ折れ検知システム410について図4を用いて説明する。図4は、本発明の第3実施形態による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。なお、上記第1および第2実施形態による光ファイバ折れ検知システムと同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略しまたは簡略にする。
第3実施形態による光ファイバ折れ検知システム410の構成は、第2の反射部411をさらに有する以外は、第2実施形態による光ファイバ折れ検知システム310と同様である。
第2の反射部411は、シングルモード光225に対して全反射ではない反射率を有する。第2の反射部411を有することで、第1の反射部114との間で共振器を構成することができる。これによりモニタ115で検出するシングルモード光225の光量を大きくすることができ、光ファイバ折れをさらに精度良く検知することが可能となる。
第2の反射部411の有する、シングルモード光225に対する反射率はレーザ発振可能な共振器構造を構成するという観点から30%〜70%の範囲が好ましい。
本実施形態では、第3の光ファイバ116のモニタ115との接続端付近に第2の反射部411を有する例を示しているが、第1の反射部114との間で共振器を構成することができる位置であれば、いずれの位置に第2の反射部411を有していても良い。例えば、第1の光ファイバ112、第3の光ファイバ116、または第2の光ファイバ313の前記第1の反射部114よりも入射端側に第2の反射部411を有することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
本発明の変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システム510について図5および図6を用いて説明する。図5は、本発明の変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システムを示す模式である。図6は、本発明の変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システムにおけるレーザ光の導光態様を示す模式である。
変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システム510の構成は、第2の光ファイバ113を第2の光ファイバ313に代え、第2の反射部411、第3の反射部511および第4の反射部512をさらに有する以外は、第1実施形態による光ファイバ折れ検知システム110と同様である。
第1のレーザ装置111は焼灼用のレーザ光226を発振し、第2のレーザ装置118はシングルモード光612発振する、という点で変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システム510は第2実施形態による光ファイバ折れ検知システム310と同様である。また、第2の光ファイバ313は第1のコアに光増幅媒体となる元素を有し、該元素は、第1のレーザ装置111から発振するレーザ光226によって励起され、発光することで、特定の波長の光がシングルモード光613となって第2の光ファイバ313内で導光される、という点で第2実施形態による光ファイバ折れ検知システム310と同様である。
図6に示すように、シングルモード光612とシングルモード光613とは、互いに異なる波長を有し、ともに第2の光ファイバ313の第1のコア221内で波長多重伝送される。シングルモード光612は第3の反射部511で反射され、モニタ115で検出される。また、シングルモード光613は第1の反射部114で反射され、モニタ115で検出される。
変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システム510は、第3の反射部511を第2の光ファイバ313の出射端面ではない位置に有する。また、第1の反射部114が第2の光ファイバ313の出射端面に設けられている点は、第1実施形態による光ファイバ折れ検知システム110と同じである。第3の反射部511と第1の反射部114はともに、シングルモード光612、613をそれぞれ選択的に効率よく反射できる限りにおいては、どのような反射機構を有するものでも良く、例えば、多層膜フィルタのような反射フィルタや、FBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング)素子とすることができる。
第4の反射部512は、第2の反射部411と同様であるが、第2の反射部411は、シングルモード光612に対して、第4の反射部512は、シングルモード光613に対してそれぞれ全反射ではない反射率を有する。第1の反射部114と第4の反射部512、第3の反射部511と第2の反射部411はそれぞれ共振器を構成している。本実施形態では、第2の反射部411および第4の反射部512を、第2の光ファイバ313の入射端側に有する例を示しているが、第2の反射部411は第3の反射部511との間で、第4の反射部512は第1の反射部114との間でそれぞれ共振器を構成することができる位置であれば、いずれの位置に第2の反射部411および第4の反射部512を有していても良い。
変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システム510では、第3の反射部511を第2の光ファイバ313の出射端面ではない位置に有する。そのため、モニタ115においてシングルモード光612とシングルモード光613を独立に検出することで、光ファイバ折れの位置についても特定することができる。例えば、モニタ115において、シングルモード光612については光量の変化がないのに対し、シングルモード光613についての光量に変動が見られた場合は、第1の反射部114と第3の反射部511の間で光ファイバ折れが生じたことがわかる。
以上により、変形実施形態の一例による光ファイバ折れ検知システム510では光ファイバ折れを精度良く検知することができ、さらに折れの位置についても特定することが可能となる。
本発明の実施形態についての種々の変形は、上記の変形実施形態の一例のみならず多様な構成をとることができる。例えば。上記の変形実施形態の一例における第2の光ファイバ313は、第1のコアに光増幅媒体となる元素を2種類以上の複数種類を有しても良いし、第3の反射部511と第4の反射部512と同様の反射部を複数有していても良い。
<実施例>
以下に示す実施例ではいずれも、第1の光ファイバ112、第2の光ファイバ113、第3の光ファイバ116、第4の光ファイバ119および第5の光ファイバ122は全て同じ光ファイバであり、図2に示す構成となっている。
[実施例1]
上述の第1実施形態に係る実施例として以下の条件で光ファイバ折れ検知システムを構成し、光ファイバ折れを検知した。
第1のコア221の直径は9μm、第1のクラッド222の外径は105μm、第2のクラッド223の外径は125μmである。この光ファイバのレーザ光226についてのNA(開口数)は0.23に設計されている。第1のコア221と第1のクラッド222の境界面は単峰型屈折率分布を有し、第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差は0.35%、カットオフ波長は1280nmとなっている。すなわち、1280nm以上の長波長ではシングルモード伝送となる。
第1の反射部114としては、第2の光ファイバ113の出射端面から1cmの部分にFBG素子を形成してあり、3dB反射波長帯域は1310nm±1nmに設計されている。FBG素子の書き込み長は1cmである。
シングルモード光225として1280〜1310nmのレーザ光を用い、第2の光ファイバ113を曲げ半径10mmで180度曲げた時の曲げ損失は5dB以下であった。
また、シングルモード光225として1310nmのレーザ光を用い、曲がり管内に第2の光ファイバ113を通して、最小曲げ半径10mm且つ10cm長で180度ねじれを与えて、出し入れを行った。その結果モニタ115におけるシングルモード光225の光量変動は5dB以下であった。なお、レーザ光226としては915nmの波長のマルチモード光を用いた。
さらに、前記曲がり管内に第2の光ファイバ113を通した状態から、第2の光ファイバ113を急激に管内で出し入れすることで第2の光ファイバ113に破断を引き起こさせた。この時、モニタ115におけるシングルモード光225の光量が10dB以上低下した。
以上により、モニタ115におけるシングルモード光225の光量の変動は、第2の光ファイバ113に破断を生じたとき(10dB以上)の方が、第2の光ファイバ113に破断を生じていないとき(5dB以下)よりも大きく、本実施例の光ファイバ折れ検知システムは第2の光ファイバ113が破断したことを検知することが可能であった。
[実施例2]
上述の第1実施形態に係る実施例として以下の条件で光ファイバ折れ検知システムを構成し、光ファイバ折れを検知した。
第1のコア221の直径は5.5μm、第1のクラッド222の外径は105μm、第2のクラッド223の外径は125μmである。この光ファイバのレーザ光226についてのNA(開口数)は0.23に設計されている。第1のコア221と第1のクラッド222の境界面は単峰型屈折率分布を有し、第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差は1.5%、カットオフ波長は1400nmとなっている。すなわち、1400nm以上の長波長ではシングルモード伝送となる。
第1の反射部114としては、第2の光ファイバ113の出射端面から1cmの部分にFBG素子を形成してあり、3dB反射波長帯域は1480nm±1nmに設計されている。FBG素子の書き込み長は1cmである。
シングルモード光225として1400〜1600nmのレーザ光を用い、第2の光ファイバ113を曲げ半径10mmで180度曲げた時の曲げ損失は0.1dB以下であった。
また、シングルモード光225として1480nmのレーザ光を用い、曲がり管内に第2の光ファイバ113を通して、最小曲げ半径10mmで且つ10cm長で180度ねじれを与えて、出し入れを行った。その結果モニタ115におけるシングルモード光225の光量変動は0.1dB以下であった。なお、レーザ光226としては915nmおよび980nmの波長のマルチモード光を用いた。
さらに、前記曲がり管内に第2の光ファイバ113を通した状態から、第2の光ファイバ113を急激に管内で出し入れすることで第2の光ファイバ113に破断を引き起こさせた。この時、モニタ115におけるシングルモード光225の光量が10dB以上低下した。
本実施例では、第2の光ファイバ113に破断を生じたとき(10dB以上)と、第2の光ファイバ113に破断を生じていないとき(0.1dB以下)の光量の変動の差が実施例1よりも大きく、第2の光ファイバ113が破断したことを実施例1よりも明確に検知することが可能であった。
[実施例3]
上述の第2実施形態に係る実施例として以下の条件で光ファイバ折れ検知システムを構成し、光ファイバ折れを検知した。
本実施例で用いた光ファイバは、実施例2で用いた光ファイバと同様であるが、第1のコア221は、光増幅媒体となる元素としてErを有する。
第1の反射部114としては、第2の光ファイバ113の出射端面から1cmの部分にFBG素子を形成してあり、3dB反射波長帯域は1550nm±1nmに設計されている。FBG素子の書き込み長は1cmである。
レーザ光226としては980nmの波長のマルチモード光を用いた。レーザ光226により励起され、Erの発光により生じた1550nmの光をシングルモード光225として用いた。曲がり管内に第2の光ファイバ113を通して、最小曲げ半径10mmで且つ10cm長で180度ねじれを与えて、出し入れを行った。その結果モニタ115におけるシングルモード光225の光量変動は0.1dB以下であった。
さらに、前記曲がり管内に第2の光ファイバ113を通した状態から、第2の光ファイバ113を急激に管内で出し入れすることで第2の光ファイバ113に破断を引き起こさせた。この時、モニタ115におけるシングルモード光225の光量が15dB以上低下した。
本実施例では、第2の光ファイバ113に破断を生じたとき(15dB以上)と、第2の光ファイバ113に破断を生じていないとき(0.1dB以下)の光量の変動の差が実施例1および2よりも大きく、第2の光ファイバ113が破断したことを実施例1および2よりも明確に検知することが可能であった。これは第2の光ファイバ113に折れが生じたことでErの発光によりシングルモード光225を生じる領域が狭まり、さらに折れが生じた面での反射光量も小さくなる。反射光量が小さくなると、Erが反射光により励起して生じるシングルモード光225の光量も小さくなる、というサイクルによる効果である。
[実施例4]
上述の第3実施形態に係る実施例として以下の条件で光ファイバ折れ検知システムを構成し、光ファイバ折れを検知した。
本実施例における光ファイバ折れ検知システムは、第2の反射部411を有する以外は実施例3と同様である。
第2の反射部411としては、第3の光ファイバ116のモニタ115と接続する端面から1cmの部分にFBGを形成してあり、1550nm±1nmでの反射率が80%に設計されている。FBGの書き込み長は1cmである。
曲がり管内に第2の光ファイバ113を通して、最小曲げ半径10mmで且つ10cm長で180度ねじれを与えて、出し入れを行った。その結果モニタ115におけるシングルモード光225の光量変動は0.1dB以下であった。
さらに、前記曲がり管内に第2の光ファイバ113を通した状態から、第2の光ファイバ113を急激に管内で出し入れすることで第2の光ファイバ113に破断を引き起こさせた。この時、モニタ115におけるシングルモード光225の光量が25dB以上低下した。
本実施例では、第2の光ファイバ113に破断を生じたとき(25dB以上)と、第2の光ファイバ113に破断を生じていないとき(0.1dB以下)の光量の変動の差が実施例3よりも大きかった。これは第2の光ファイバ113に折れが生じる前には共振器が形成されているが、第2の光ファイバ113に折れが生じると、折れが生じた面の反射率は最大でも5%以下となり、共振器としての効率が非常に悪くなる。これにより、実質的には折れが生じることによってレーザのオン、オフに相当する光量の変化が得られる。以上により本実施例では実施例3よりもさらに明確に第2の光ファイバ113の折れを検知することが可能であった。
[実施例5]
上述の第1実施形態に係る実施例として以下の条件で光ファイバ折れ検知システムを構成し、光ファイバ折れを検知した。
第1のコア221の直径は5.3μm、第1のクラッド222の外径は105μm、第2のクラッド223の外径は125μmである。この光ファイバのレーザ光226についてのNA(開口数)は0.23に設計されている。第1のコア221と第1のクラッド222の境界面は単峰型屈折率分布を有し、第1のコア221と第1のクラッド222の屈折率差は1.3%、カットオフ波長は1200nmとなっている。すなわち、1200nm以上の長波長ではシングルモード伝送となる。
第1の反射部114としては、第2の光ファイバ113の出射端面から1cmの部分にFBGを形成してあり、3dB反射波長帯域は1260nm±1nmに設計されている。FBGの書き込み長は1cmである。
シングルモード光225として1310nmのレーザ光を用い、第2の光ファイバ113を曲げ半径10mmで180度曲げた時の曲げ損失は0.1dB以下であった。
また、本実施例ではレーザ光226として1260nmの波長のシングルモード光を用いた。レーザ光226はシングルモード光であるため、図7に示すように第1のコアの中を、第1のコアと第1のクラッドの境界面で全反射しながら導光される。また、第2の光ファイバ折れを検知するために用いるシングルモード光225としては1310nmのレーザ光を用いた。レーザ光226は、第2の光ファイバ折れを検知するために用いるシングルモード光225と共に第1のコアに波長多重して導光した。
曲がり管内に第2の光ファイバ113を通して、最小曲げ半径10mmで且つ10cm長で180度ねじれを与えて、出し入れを行った。その結果モニタ115におけるシングルモード光225の光量変動は0.1dB以下であった。
さらに、前記曲がり管内に第2の光ファイバ113を通した状態から、第2の光ファイバ113を急激に管内で出し入れすることで第2の光ファイバ113に破断を引き起こさせた。この時、モニタ115におけるシングルモード光225の光量が10dB以上低下した。
本実施例においては、第2の光ファイバ113に破断を生じたとき(10dB以上)と、第2の光ファイバ113に破断を生じていないとき(0.1dB以下)の光量の変動の差が実施例2と同程度に大きく、第2の光ファイバ113が破断したことを実施例2と同様に明確に検知することが可能であった。
なお、本実施例では、図2に示す構成の光ファイバを用いたが、レーザ光226がシングルモード光である場合は、図8に示すように第2のクラッドを有さない光ファイバを用いてもよい。
110、310、410、510…光ファイバ折れ検知システム
113、313…第2の光ファイバ
114…第1の反射部
115…モニタ
225…シングルモード光
226…レーザ光
221…第1のコア
222…第1のクラッド
223…第2のクラッド
411…第2の反射部

Claims (7)

  1. 光ファイバの折れを検知するシステムであって、該システムは、
    第1のレーザ装置と、
    第1のレーザ装置から発振されるレーザ光が入射する第1の光ファイバと、
    該第1の光ファイバと接続し、該レーザ光が出射される第2の光ファイバと、
    該第2の光ファイバの出射端側に、シングルモード光を反射する第1の反射部と、
    該第2の光ファイバの入射端から出射する、該第1の反射部から反射された該シングルモード光が入射する第3の光ファイバと、
    該第1の光ファイバと該第3の光ファイバとを結合して第2の光ファイバと接続する第1の合波器と、を具備し、
    該第2の光ファイバは第1のコアと、該第1のコアの外周に第1のクラッドを有し、該第1のコアと該第1のクラッドは該シングルモード光の全反射を可能とする屈折率差を有し、
    該システムはさらに、該第3の光ファイバと接続し、該第1の反射部で反射された該シングルモード光の光量の変動を検出するモニタを具備し、
    該モニタで検出する該シングルモード光の光量の変動により該第2の光ファイバの折れを検知することを特徴とする光ファイバ折れ検知システム。
  2. 前記屈折率差が1%以上である、請求項1に記載の光ファイバ折れ検知システム。
  3. 前記屈折率差が1.25%以上である、請求項1または2に記載の光ファイバ折れ検知システム。
  4. 前記シングルモード光を発振する第2のレーザ装置と、
    該第2のレーザ装置から発振する前記シングルモード光が入射する第4の光ファイバと、
    該第4の光ファイバを前記第3の光ファイバに接続する第2の合波器と、
    をさらに有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ファイバ折れ検知システム。
  5. 前記第1のコアに、光増幅媒体となる元素を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバ折れ検知システム。
  6. 前記第1の光ファイバ、前記第3の光ファイバ、または前記第2の光ファイバの前記第1の反射部よりも入射端側に、前記シングルモード光に対して全反射ではない反射率を有する第2の反射部を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光ファイバ折れ検知システム。
  7. 光ファイバの折れを検知する方法であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ファイバ折れ検知システムを用い、前記モニタで検出する前記シングルモード光の光量の変動により光ファイバの折れを検知する方法。
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