JP2011089840A - 色評価システム及び色評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】理想的な色に対する実際の表示色の差異を直感的にかつ定量的に評価すること。
【解決手段】色評価システム1は、カラー画像発生装置11と接続する表示装置12からの光の波長強度分布を測定する測定ユニット13と、その測定結果から得られるXYZ値とRGB値とを関連付けるマトリックスデータを記憶するマトリックス記憶部14と、そのマトリックスデータを用いてXYZ値を第1のRGB値に換算し、該第1のRGB値に基づいて算出した第1の色相及び彩度の位置を示す第1の分布図を作成する第1演算部15と、カラー画像発生装置11からの色信号に基づいて算出した第2の色相及び彩度の位置を示す第2の分布図を作成する第2演算部16と、第1の分布図及び第2の分布図を出力するディスプレイ17と、を備える。第1の分布図及び第2の分布図は、色相を偏角とし彩度を動径とする分布図である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に表示される色や撮像装置で取得した色を評価するための色評価システム及び色評価方法に関するものである。
従来から、表示装置に表示される色の評価には、国際照明委員会(CIE)で規定されたXYZ表色系やUCS表色系等の表色系が用いられている。以下の特許文献1及び特許文献2に開示された色評価方法は、このような表色系を用いて、表示装置に表示された色を評価するものである。
特開2002−209230号公報 特開2002−218261号公報
しかしながら、従来の色評価に用いられる色度図は色空間が歪められた図である。また、従来の色度図では、原色や二次色の位置の対称性が悪く、白が原点に位置していない。したがって、従来の色度図では、表示装置が表示すべき理想の色や撮像装置で取得すべき理想の色に対する実際の色の差異が色空間上で把握し難いものとなっている。
また、表示装置や撮像装置が高精細になって装置の画素同士が接近することで、隣接画素間のクロストークが無視できなくなる。また、液晶ディスプレイ等においては、カラーフィルタの位置ずれ等も生じ易い。これらの要因により、中間色が理想の状態からずれて表示されてしまうが、そのようなずれを簡易に観察、検査、評価することはできない。
そこで本発明は、理想的な色に対する実際の表示色の差異を直感的にかつ定量的に評価する色評価システム及び色評価方法を提供することを目的とする。
本発明の色評価システムは、色信号を表示装置に出力するカラー画像発生手段と、表示装置からの光の波長強度分布又は該光に基づく三刺激値を測定する測定手段と、波長強度分布又は三刺激値から得られるXYZ値又は色度xyzとRGB値とを関連付けるマトリックスデータを記憶する記憶手段と、記憶手段内のマトリックスデータを用いて、測定手段により得られるXYZ値を第1のRGB値に換算し、該第1のRGB値に基づいて第1の色相及び彩度を算出し、該第1の色相及び彩度の位置を示す第1の分布図を作成する第1作成手段と、カラー画像発生手段から入力された色信号に基づいて第2のRGB値を算出し、該第2のRGB値に基づいて第2の色相及び彩度を算出し、該第2の色相及び彩度の位置を示す第2の分布図を作成する第2作成手段と、第1の分布図及び第2の分布図を出力する出力手段と、を備え、第1の分布図及び第2の分布図は、色相を偏角とし彩度を動径とする分布図である。
本発明の色評価方法は、カラー画像発生手段が色信号を表示装置に出力するカラー画像発生ステップと、表示装置からの光の波長強度分布又は該光に基づく三刺激値を測定する測定ステップと、波長強度分布又は三刺激値から得られるXYZ値又は色度xyzとRGB値とを関連付けるマトリックスデータを記憶手段から読み出し、該マトリックスデータを用いて、測定ステップにおいて得られるXYZ値を第1のRGB値に換算し、該第1のRGB値に基づいて第1の色相及び彩度を算出し、該第1の色相及び彩度の位置を示す第1の分布図を作成する第1作成ステップと、カラー画像発生手段から入力された色信号に基づいて第2のRGB値を算出し、該第2のRGB値に基づいて第2の色相及び彩度を算出し、該第2の色相及び彩度の位置を示す第2の分布図を作成する第2作成ステップと、第1の分布図及び第2の分布図を出力する出力ステップと、を含み、第1の分布図及び第2の分布図は、色相を偏角とし彩度を動径とする分布図である。
このような発明によれば、表示装置が発した色の色相及び彩度の位置が、色相を偏角とし彩度を動径とする分布図で示されるので、表示装置からの発色が赤・緑・青のどの方向にずれているかを直感的に且つ定量的に知ることができる。また、第1の分布図はマトリックスデータに基づいて作成されるので、第1の分布図と第2の分布図とを比較することで、測定値に基づく色相及び彩度の位置(第1の分布図で示される位置)とそれらの理想の位置(第2の分布図で示される位置)との差異を定量的に把握できる。
本発明の色評価システムでは、マトリックスデータは、表示装置の最大彩度の赤・緑・青、及び白のXYZ値に基づいて算出されるか、又は、s−RGB若しくはAdobe RGB(Adobeはアドビ・システムズ社の商標)の基準XYZ値と基準色温度とに基づいて算出されてもよい。前者の場合には、表示装置自体の白色点を中心として最大彩度の点がRGBの最大値になるように変換されるので、表示装置自体のガンマ特性を容易に評価できる。後者の場合には、規格値が基準になるので、その規格値からのずれを評価できる。
本発明の色評価システムでは、カラー画像発生手段は、選択した色若しくはランダムに発生させた色を表示装置に出力するか、又は、該選択した色若しくはランダムに発生させた色を表示装置から出力したものを撮像装置により取得し記録した色を再び表示装置に出力してもよい。色を任意に選択して表示することでその色のみを評価でき、ランダムに色を発生させれば恣意的な評価を排除できる。また、発色性能が既に分かっている表示装置が発した色を撮像装置で取得して再び表示装置から発色させることで、撮像装置自体の色評価を行うことができる。
本発明の色評価システムでは、カラー画像発生手段は、赤・緑・青の強度を変化させたパターンと、黄・シアン・マゼンタの彩度を変化させたパターンと、彩度を一定として色相方向に0度以上360度未満変化させたパターンの色とを表示装置に出力し、出力手段は、更に、第1のRGB値及び第2のRGB値に基づいて少なくとも12種類のガンマ特性を出力してもよい。
赤・緑・青の強度変化により単色のガンマ特性が得られ、黄・シアン・マゼンタの彩度を変化させると、それぞれの補色である青・赤・緑のガンマ特性が得られる。ただし、後者においては補色以外の2色は同じRGB値である。また、彩度を一定にして色相方向に0度以上360度未満の角度で色味を変化させると、RGBのうちの一色が変化し、他の二色は強度を有するが変化しない状態にすることができる。特に、彩度を最大にして変化させると、RGBのうち一つが0、もう一つが最大、残り一つが変化するという状態を作ることができる。したがって、これらを組み合わせると12種類のガンマ特性を得ることができ、RGB色立体の各辺をなぞったことと等価になる。このようにガンマ特性を得ることで、画素間にクロストークが発生した状態を評価することができる。
本発明の色評価システムでは、測定手段は、XYZ等色関数に対応する透過スペクトルを有するカラーフィルタを用いた測色計、又は、入力する光を分光して波長成分毎の光の強度を取得する分光測色計であってもよい。カラーフィルタを用いた測色計は、簡易な装置であるという利点を有する。また、分光測色計は、波長強度分布を出力することができるので、上記分布図と共に波長強度分布を提供することができ、発色方式の異なる表示装置の波長強度分布の違いによる表色値の微妙な差異などの情報を提供することもできる。
本発明の色評価システムでは、分光測色計は、光を受ける端面を有する光ファイバと、光ファイバの端面と表示装置との距離を規定するためのアダプタと、光ファイバから出力される光を分光する分光素子と、分光素子によって分光された光を波長成分ごとに受光する複数の受光素子と、を有してもよい。かかる分光測色計によれば、アダプタによって光ファイバ端面と表示装置との間の距離を略一定に保つことが出来るので、安定したスペクトル分布の取得が可能となる。
本発明の色評価システムでは、第1算出手段は、第1のRGB値を用いて、次式(1a)及び(1b)、又は、次式(1a)及び(1c)に基づき色相H及び彩度Sを求めてもよい。
Figure 2011089840
ここで、a及びbは定数であり、MIN,MAXはそれぞれ、RGB値のうちの最大値、最小値である。また、Iは彩度Sを無次元量にするための規格化定数であり、以下のように定義される。なお、定数Iの定義は下記に限定されない。
Figure 2011089840
このような計算によって得られる色相及び彩度を分布図上に表示させることにより、a=b=1の場合には、各分布図上において、赤・緑・青の位置関係を正三角形とし、黄・シアン・マゼンタの位置関係を正三角形とすることができる。また、白が各分布図の原点となる。したがって、非常に理解し易い分布図が得られる。さらに、当該分布図はベクトルスコープ的な表示となる。また、a及びbの値を選択することにより所望の色領域を拡大できる。
本発明の色評価システムでは、第1算出手段は、第1のRGB値を用いて、次式(2)に基づき色相H及び彩度Sを求めてもよい。
Figure 2011089840
ここで、a及びbは定数である。また、Jは彩度Sを無次元量にするための規格化定数であり、以下のように定義される。なお、定数Jの定義は下記に限定されない。
Figure 2011089840
このような計算によって得られる各分布図の第1象限では、二次色が座標軸の正の方向に位置し、45度方向に原色が位置する。さらに、当該分布図において、各座標軸の負の方向は、二次色の補色である原色を表す方向となる。したがって、この分布図を用いることにより、理想の色に近づけるための補正すべき原色の決定及び当該原色の補正量の決定が容易になる。
このような色評価システム及び色評価方法によれば、理想的な色に対する実際の表示色の差異を直感的にかつ定量的に評価することができる。
実施形態に係る色評価システムを示すブロック図である。 図1における測定ユニットを示す斜視図である。 XYZ等色関数を示す図である。 実施形態に係る色評価方法を示すフローチャートである。 図1における色評価システムにより表示される分布図の例を示す図である。 図1における色評価システムにより表示される分布図の例を示す図である。 ブラウン管に関する分布図の例を示す図である。 冷陰極管を用いた液晶モニタに関する分布図の例を示す図である。 三色LEDを用いた液晶モニタに関する分布図の例を示す図である。 ガンマ特性の測定方法と表色系との関係を示す図である。 ガンマ特性の測定方法とRGB色立体との関係を示す図である。 12種類のガンマ曲線の例を示す図である。 別の実施形態に係る色評価システムを示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、実施形態に係る色評価システム1の機能及び構成を説明する。図1に示すように、色評価システム1はカラー画像発生装置11、表示装置12、測定ユニット13、マトリックス記憶部14、第1演算部15、第2演算部16、及びディスプレイ17を備えている。色評価システム1は、カラー画像発生装置11によって発せられた信号(例えばRGB信号やYPbPr信号など)により表示装置12が表示するパターンの色を評価するコンピュータシステムである。
測定ユニット13は、表示装置12から発せられる光の波長強度分布を測定し取得する手段である。図2に示すように、測定ユニット13は光ファイバ13a、分光器13b、及びアダプタ13cを有している。分光器13bは、反射型回折格子13d及びラインセンサ13eを含んでいる。
測定ユニット13では、光ファイバ13aの一端面に表示装置12からの光が入射し、その光が光ファイバ13aの他端面から出射して反射型回折格子13dに入射する。反射型回折格子13dは、入射する光を波長によって異なる方向に反射し、ラインセンサ13eがそれぞれの波長成分の光を受光する。ラインセンサ13eは受けた光の強度に応じた信号を出力する。
アダプタ13cは、表示装置12の表面と光ファイバ13aの一端面との距離を一定に保つ部品である。このアダプタ13cは、円筒形状又はコーン状の筒形状を有しており、その内部に光ファイバを保持する。アダプタ13cの内面は、黒塗り等によって、外部からの光の侵入を防ぐ機能を有している。かかるアダプタ13cによって、測定ユニット13は表示装置12からの光の波長強度分布を安定的に測定できる。
測定ユニット13は、波長強度分布を測定することに代えて、三刺激値(XYZ値)を測定する測色計であってもよい。例えば、XYZの等色関数の透過度を有する三つのカラーフィルタと、三つの受光素子とを備える測色計を用いることができる。カラーフィルタを用いた測色計は、簡易な装置であるという利点を有する。なお、特願2009−209625号明細書には測定ユニット13の他の変形例が記載されている。
マトリックス記憶部14は、波長強度分布又は三刺激値から得られるXYZ値又は色度xyzとRGB値とを関連付けるマトリックスデータを記憶する手段である。マトリックスは以下の理論で算出される。
XYZ値とRGB値との関係を、X=aR+bG+cB、Y=dR+eG+fB、Z=gR+hG+iBという三つの式で定義する。色度xyについては、x=X/(X+Y+Z)、y=Y/(X+Y+Z)という二つの式で定義する。このように、RGB値とXYZ値との関係は独立した3個の式で求まり、色度xyzとXYZ値との関係は比で与えられるので、RGB値と色度xyzとの関係は独立した4個の式により定まる。
RGB値と色度xyzとを関連付ける方法には、規格値に合わせる方法と、実測値に合わせる方法の二種類がある。規格値に合わせると、表示装置12の実際の規格値に対するずれを測定できる。一方、実測値に合わせると、表示装置12の光学的な表示能力の最大性能を容易に評価できる。この理由は、スペクトル分布が個々の表示装置で異なるために最大彩度は通常、規格値よりも大きめに設定してあるからである。すなわち、色域は規格値よりも若干大きく、それを電気的な調整により規格値付近に合わせていることが多いからである。
まず、規格値に合わせる方法について述べる。規格としてはs−RGBやAdobe RGBがあるが、ここではAdobe RGBに関して述べる(Adobeはアドビ・システムズ社の商標)。Adobe RGBでは、最大彩度の赤・緑・青の色度(x,y)はそれぞれ、(0.64,0.33),(0.21,0.71),(0.15,0.06)となる。また、白は色温度等により定める。例えば、D65の場合には白の色度(x,y)が(0.3127,0.329)であるとする。このとき、RGB値とXYZ値との関係(マトリックス)は下記のように定まる。
R=1.80397X−0.49925Y−0.30461Z
G=−0.85643X+1.65762Y+0.03672Z
B=0.01188X−0.10458Y+0.89702Z …(3)
この式群(3)を逆変換すれば下記の関係(マトリックス)が得られる。
X=0.57667R+0.18556G+0.18823B
Y=0.29734R+0.62737G+0.07529B
Z=0.02703R+0.07069G+0.99133B …(4)
次に、実測値に合わせる方法について述べる。表示装置のスペクトル分布は装置の種類によって異なるので、最大彩度のRGB値を表示してもその色度xyzは表示装置毎に異なる。そこで、カラー画像発生装置11で最大彩度の赤・緑・青、及び白を発生させ、表示装置12から発色させる。そして、発せられた色を測色計で測定して、後述する式(5)によりXYZ値を求める。続いて、そのXYZ値を色度xyzに変換し、RGBとXYZとの変換式(マトリックス)を求める。更に、規格値の場合と同様にマトリックスの逆変換式も求めておく。当然ながらこの場合には、上記のマトリックスとは要素の異なるマトリックスが得られる。
マトリックス記憶部14は、上記のように算出されたマトリックスのデータを記憶する。以下では、説明を簡単にするために、実測値に基づくマトリックスデータがマトリックス記憶部14に記憶されているものとして説明する。
第1演算部15は、マトリックスデータを用いてXYZ値をRGB値に換算し、該RGB値に基づいて色相及び彩度を算出し、色相及び彩度の位置を示す分布図(第1の分布図)を作成する手段である。
第1演算部15は測定ユニット13によって測定された波長強度分布を下記式(5)に適用してXYZ値を算出する。
Figure 2011089840
ここで、S(λ)は波長強度分布であり、x(λ),y(λ),z(λ)はそれぞれ、図3に示すようなx,y,zの等色関数であり、Kは任意の定数である。なお、測定ユニット13が上述した測色計の場合には、第1演算部15は測定ユニット13によって生成されるデータの三刺激値をXYZ値として用いることができる。
続いて、第1演算部15はマトリックス記憶部14から読み出したマトリックスデータで示される変換式(例えば上記式群(3))にそのXYZ値を適用することでRGB値を算出する。なお、測定ユニット13から波長強度分布が得られる場合には、第1演算部15はRGB等色関数r(λ),g(λ),b(λ)を用いて、波長強度分布からRGB値を直接算出することもできる。この場合には、上記式(5)のx(λ),y(λ),z(λ)をそれぞれr(λ),g(λ),b(λ)に置き換えればよい。
続いて、第1演算部15は算出したRGB値を上記式(1a),(1b)に適用することで色相H及び彩度Sを求める。式(1a),(1b)における定数a,bは任意であるが、以下の説明ではa=b=1とする。なお、式(1b)の代わりに式(1c)が用いられてもよい。また、第1演算部15はRGB値を上記式(2)に適用して色相H及び彩度Sを算出してもよい。式(2)における定数a,bも任意であるが、以下の説明ではa=b=1とする。なお、a<0であれば、色相の回る方向が逆向きになる。また、|a|≦1,b>1とすれば、測定したい色(例えば、人間の肌の色のような、人間が敏感に違いを感じる色)の領域を実質的に拡大することができる。
続いて、第1演算部15は、色相を偏角方向にとり彩度を動径方向にとった分布図であって、求めた色相H及び彩度Sの位置を示す分布図を作成し、分布図のデータをディスプレイ17に出力する。
第2演算部16は、カラー画像発生装置11から入力された信号に基づいてRGB値を算出し、そのRGB値に基づいて色相及び彩度を算出し、色相及び彩度の位置を示す分布図(第2の分布図)を作成する手段である。
第2演算部16は、カラー画像発生装置11が表示装置12に与える信号と同じ信号を受け、その信号からRGB値を得る。入力信号がRGB信号であればその信号がそのままRGB値として利用され、YPbPr信号であればその信号が公知の手法でRGB値に変換される。続いて、第2演算部16は入力信号に基づくRGB値を式(1a),(1b)、又は式(1a)及び(1c)に適用することで色相H及び彩度Sを算出する。このとき、第2演算部16は式(2)により色相H及び彩度Sを算出してもよい。そして、第2演算部16は、色相を偏角方向にとり彩度を動径方向にとった分布図であって、色相H及び彩度Sの位置を示す分布図を作成し、分布図のデータをディスプレイ17に出力する。
色評価システム1では、第1及び第2の分布図がディスプレイ17に表示される。なお、ディスプレイ17を省略し、これらの分布図をシステム外の表示装置や記憶装置に供給してもよい。その場合には、第1演算部15及び第2演算部16が出力手段となりうる。
以下、色評価システム1の動作、及び本実施形態に係る色評価方法について図4及び5を参照しつつ説明する。図4に示すように、本実施形態ではまず、カラー画像発生装置11が表示装置12及び第2演算部16に向けて色信号を出力する(ステップS11、カラー画像発生ステップ)。その後の処理は、第1演算部15による測定値算出処理と第2演算部16による入力値算出処理とに分かれる。
測定値の算出は次の通りである。まず、測定ユニット13が表示装置12からの光の波長強度分布を測定する(ステップS12、測定ステップ)。続いて、第1演算部15がその波長強度分布から算出したXYZ値とマトリックス記憶部14から読み出したマトリックスデータとに基づいてRGB値を算出する(ステップS13)。続いて、第1演算部15は算出したRGB値に基づいて色相H及び彩度Sを算出する(ステップS14)。そして、第1演算部15は算出した色相H及び彩度Sを用いて第1の分布図を作成する(ステップS15)。したがって、ステップS13〜S15は第1作成ステップといえる。
入力値の算出は次の通りである。第2演算部16は、カラー画像発生装置11からの信号に基づいてRGB値を算出し(ステップS16)、そのRGB値に基づいて色相H及び彩度Sを算出する(ステップS17)。そして、第2演算部16は算出した色相H及び彩度Sを用いて第2の分布図を作成する(ステップS18)。したがって、ステップS16〜S18は第2作成ステップといえる。
作成された第1及び第2の分布図は、例えば図5に示すようにディスプレイ17上に表示される(ステップS19、出力ステップ)。図5において、左側の図は上記式(1a)及び(1b)、又は上記式(1a)及び(1c)を用いて作成した第1及び第2の分布図を重ねて表示したものであり、以下ではこの表示態様を形式Aという。また、中央の三つの図は、上記式(2)を用いて作成した第1及び第2の分布図を重ねて表示したものであり、以下ではこの表示態様を形式Bという。
図5における右側の図は、測定ユニット13によって得られる波長強度分布である。図5のように波長強度分布を分布図と共に表示することで、表示装置12固有のスペクトル分布がもたらす影響を同時に観測でき、発色方式の異なる表示装置の波長強度分布の違いによる表色値の微妙な差異などの情報を得ることができる。波長強度分布の詳細は特願2009−209625号明細書に記載されている。
当然ながら、結果の表示方法は図5の例に限定されない。例えば、形式Aの分布図、形式Bの分布図、及び波長強度分布を同時ではなく個別に表示してもよいし、これらのうちの一つ又は二つのみを表示してもよい。また、第1の分布図と第2の分布図とを重ねずに個々に表示してもよい。
図6は図5の一部を拡大したものである。図6において、参照符号R、G、B、C、M、Y、Wはそれぞれ、赤・緑・青・シアン・マゼンタ・黄・白を表示装置12に表示させた場合の色相及び彩度の位置を示している。また、他より小さな黒塗りの円は、表示装置12に中間色を表示させた場合の色相及び彩度の理想的な位置を示し、第2演算部16により算出されるものである。一方、黒塗りの四角は表示装置12に中間色を表示させた場合の色相及び彩度の位置を示し、第1演算部15により算出されるものである。
図5,6の例では、ガンマ値を意図的に大きくして、測定値と入力値との間の彩度及び色相のずれを分かりやすく示している。ガンマ特性が合っていないと入力値と測定値とがずれることが図5,6から分かる。したがって、入力値及び測定値のRGB空間やxy空間上での距離を計測し、平均値や標準偏差等の統計データを計算し、そのデータを適正に選択した値と比較することで、測定ユニット13の色ずれの度合いを判定することもできる。このときに表示する色はランダムであってもよいし、特定の色であってもよい。特定領域の色再現性が良い表示装置を得たいのであれば、その領域の色を人為的に作成し表示することで同様の判定を行うことができる。ランダムに色を発生させれば恣意的な評価を排除できる。
図6では白の測定値が原点からずれているが、これを理想の位置である原点に合わせるためには、ガンマ特定やコントラストなどを調整して、赤と緑をそれぞれ正の方向に所定量だけ補正すればよい。色ずれが赤・緑・青のどの方向に生じているかをより明確にするには上記式(2)を用いればよい。表示装置のように赤・緑・青が原色となる場合には、図6に示すような形式Bの分布図が得られる。その分布図では、二次色である黄・シアン・マゼンタが座標軸に位置し、二次色の補色である赤・緑・青が各軸の負の方向に位置する。したがって、色ずれが生じていると考えられる色に対して、どの原色に対してどの程度の過不足があるかを判断できる。また、変換データが分かっているので補正量を容易に計算できる。
図7〜9はそれぞれ、ブラウン管、バックライトに冷陰極管を用いた液晶モニタ、バックライトに三色LEDを用いた液晶モニタに関する、形式Aの分布図である。図7〜9において、黒塗りの円は、入力信号のRGB値に基づく色相H及び彩度Sの位置を示し、第2演算部16により算出されたものである。一方、黒塗りの四角は、表示装置12が発した色のXYZ値から変換された色相H及び彩度Sの位置を示し、第1演算部15により算出されたものである。また、外側の曲線は、最明色(スペクトルが単一で、理論的にはこれより外側に色が存在しない境界)を表している。各図の中心は白色点である。
図7〜9のいずれも、赤の位置を0度としてそこから15度間隔に色相Hを変化させると共に、彩度Sを最大値1に対して20段階変化させた状態を表す。上記式(1b)にて
Figure 2011089840
とした場合には、赤・緑・青はRGBのいずれか一つが1で他が0なので、その最大彩度は
Figure 2011089840
となる。また、黄・シアン・マゼンタはRGBのいずれか一つが0で他が1なので、その最大彩度は
Figure 2011089840
となる。したがって、赤・緑・青については白色点を除いて16点が表示されており、黄・シアン・マゼンタについては白色点を除いて11点が表示されている。他の色については11〜16個の点が表示されている。
図7〜9において、彩度面は白を中心として動径方向にほぼ等間隔に並んでいる。また、色相方向の間隔は、赤・緑・青の付近で僅かに広がり、黄・シアン・マゼンタの付近で僅かに狭くなっているが、全体として比較的等しいといえる。形式Aの分布図では、原色間の角度、及び二次色間の角度はそれぞれ120度になる。また、原色と二次色との間の角度は60度である。このように本実施形態の分布図では彩度の変化量が略一定であり、さらに表示装置の入力信号であるRGB値に対して測定値もRGB値にしているので、結果が非常に分かりやすい形で表示され、ずれ量を容易に把握できる。
ブラウン管はNTSC方式であり、その色域はs−RGBに対応しているので、図7に示すように、RGBの入力値と測定値とはほぼ一致する。これは、ブラウン管においてはどの色についても極めて色再現性が良いことを示している。一方、バックライトに冷陰極管を用いた液晶モニタでは、図8に示すように、青からマゼンタにかけて色ずれが発生しており、低彩度では非線形な挙動が認められる。また、バックライトに三色LEDを用いた液晶モニタでは、図9に示すように、緑の部分と青からマゼンタにかけての部分で比較的大きな色ずれとガンマ特性の調整不良とが認められる。色ずれの原因の一つとして、液晶の場合には隣接画素間におけるクロストークの影響が考えられる。また、電気信号の観点からは、R,G,Bを独立で駆動させていても、カラーフィルタの位置ずれや漏れ電界により隣接画素が影響を受けていることが考えられる。
図10は、このような影響を定量化するための、入力RGB信号の色相及び彩度が変化するパターンの一例を示す図である。赤・緑・青については、図10の符号P1〜P3で示すように、彩度を変えることなく強度を変化させる。例えば、強度を25段階で変化させ、最大彩度であるときの各色のRGBスペクトルの全強度、又は各色を発光させたときのスペクトルの最大値で他の強度の値を規格して、入力RGB値に対する測定値とする。黄・シアン・マゼンタについては、図10の符号P4〜P6に示すように、彩度を25段階で変化させる。例えば、黄については、RGB=(255,255,0),(255,255,10),…と変化させ、XYZ値からRGB値に変換したときの色を測定値とする。また、図10の符号P7〜P12に示すように、最大彩度を有する色相方向に対して、RGBのいずれか一つを255に固定し、別の一つを0に固定しながら、残りの一つを25段階で変化させ、XYZ値からRGB値に変換したときの色を測定値とする。例えば符号P7で示される範囲、すなわちRGBが(255,0,0)から(255,255,0)までの範囲では、緑の強度を25段階で変化させる。
図11はRGB色立体の各辺を示す図である。図11における符号P1〜P12は図10における符号P1〜P12に対応する。すなわち、図10を用いて説明した測定値の獲得は、色立体の各辺のガンマ特性を測定したことを意味する。通常は三原色それぞれの強度を変化させて表示性能を測定するが、クロストークが発生すると隣接画素の影響を無視できなくなる。特に、高精細の小型ディスプレイや大型のディスプレイ等では、この影響は色再現において大きな問題となる。しかし、単色の場合には隣の画素は発色していないので、クロストークの影響を単色のRGBのガンマ特性を用いて計測することはできない。本実施形態により、発生した色自体から色立体の各辺のガンマ特性を測定することができるので、表示装置の発色性能に関しマクロなスケールで評価することができる。
図12は、図10,11に示すような変化パターンに対応するガンマ曲線のグラフである。図12は、カラー画像発生装置11から出力された一連の変化パターンに基づいて第1演算部15で算出された測定値と、当該変化パターンに基づいて第2演算部16で算出された入力値との関係を示している。表示装置12のガンマ値が2.2であるのに応じて、入力信号のガンマ値を0.454545とした。各グラフの縦軸、横軸はそれぞれ測定値、入力値であり、各グラフに付した符号P1〜P12は図10,11における符号P1〜P12に対応する。
符号P1,P5,P8,P11のグラフは赤の変化を示し、符号P2,P6,P7,P10のグラフは緑の変化を示し、符号P3,P4,P9,P12のグラフは青の変化を示している。例えば、P12のグラフは、赤を最大彩度(255)とし緑を0とした場合における青のガンマ特性を示している。このように、図11に示すRGB色立体の各辺のガンマ曲線を測定すると12種類のガンマ特性を得ることができる。図12に示すように、測定値は入力信号に対してほぼ線形であるが、クロストーク等の影響によりグラフの直線が多少歪んでいる。このように、本実施形態により、隣接画素間の現象がガンマ特性に及ぼす影響を数値化することが可能になる。なお、彩度が一定であればその彩度が最大値でなくても同様の現象が生ずることは言うまでもない。
RGB色立体の内部の点に関して更に詳細な情報が欲しい場合には、RGB色立体の中心(128,128,128)を対称中心とする二つの頂点を結ぶ線分に沿って彩度及び強度を変化させたパターンを作成してもよい。すなわち、図11における頂点V1と頂点V2の間、頂点V3と頂点V4の間、頂点V5と頂点V6の間、及び頂点V7と頂点V8の間について変化パターンを作成する。例えば、頂点V3と頂点V4と間についてはRGBを(0,255,0)から(10,245,10),(20,235,20),…,(255,0,255)のように変化させる。この場合には、強度を変えながら緑に関する一種のガンマ特性が測定されたと考えてよい。このような4種類の新たな特性は、強度を変えたときの赤・緑・青・白のある種のガンマ特性である。上記12種類とこれら4種類とを合わせた計16種類のガンマ特性を評価することも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示装置からの発色が赤・緑・青のどの方向にずれているかを直感的に且つ定量的に知ることができる。また、第1の分布図はマトリックスデータに基づいて作成されるので、第1の分布図と第2の分布図とを比較することで、測定値に基づく色相及び彩度の位置とそれらの理想の位置との差異を定量的に把握できる。例えば、測定値と入力値との距離を計算し、平均値や標準偏差等の統計データを求めることで、許容範囲を設定し、表示装置の発色に関する品質を判定できる。
次に、別の実施形態に係る色評価システム2について説明する。この実施形態の目的の一つは、性能が既に判明している表示装置を用いて撮像装置の諸特性を評価することである。図13に示すように、色評価システム2は、撮像装置18及び画像メモリ19を備えている点と、カラー画像発生装置11A、第1演算部15A、及び第2演算部16Aの処理内容がカラー画像発生装置11、第1演算部15、及び第2演算部16と異なる点において、色評価システム1と異なっている。以下では、色評価システム1と同様の機能及び構成に関する説明を省略し、異なる点を特に説明する。
色評価システム2では、表示装置12のガンマ特性や中間色の色ずれ等は上記実施形態の手法により既に判明しているものとする。カラー画像発生装置11Aが出力する色信号には表示装置12の発色の性質を反映させておく。すなわち、上記実施形態において入力値(R,G,B)に対して測定値が(R+ΔR,G+ΔG,B+ΔB)である場合には、測定値が(R,G,B)になるように入力値を調整しておく。
表示装置12はそのような入力値に対応するカラー画像を表示する。撮像装置18はその画像を撮影し、撮像データを加工することなく画像メモリ19に記憶する。したがって、画像メモリ19に記憶されるデータは撮像装置18の出力特性のみを反映した画像を示す。カラー画像発生装置11Aは、画像メモリ19から撮像データを読み出し、そのデータに基づく信号を表示装置12及び第2演算部16Aに出力する。
第1演算部15Aは、撮像データに基づく画像の測定結果の入力を受けて第1の分布図を作成する。また、第2演算部16Aは、撮像データに基づく信号の入力を受けて第2の分布図を作成する。第1演算部15A及び第2演算部16Aにおける分布図作成手順は、上述した第1演算部15及び第2演算部16における手順と同様である。
作成された第1及び第2の分布図はディスプレイ17上に表示される(ステップS19、出力ステップ)。上述したように表示装置12の出力特性は既に判明しているので、変化を受けた分は撮像装置18の特性を示すことになる。例えば、図6の入力信号の色相及び彩度や図12のガンマ曲線が補正前の表示装置12の出力特性を示すものならば、それらからの変化を算出することで、撮像装置18のガンマ特性や任意の中間色に対する評価を行うことができる。
1,2…色評価システム、11,11A…カラー画像発生装置、12…表示装置、13…測定ユニット、13a…光ファイバ、13b…分光器、13c…アダプタ、13d…反射型回折格子、13e…ラインセンサ、14…マトリックス記憶部、15,15A…第1演算部、16,16A…第2演算部、17…ディスプレイ、18…撮像装置、19…画像メモリ。

Claims (9)

  1. 色信号を表示装置に出力するカラー画像発生手段と、
    前記表示装置からの光の波長強度分布又は該光に基づく三刺激値を測定する測定手段と、
    前記波長強度分布又は前記三刺激値から得られるXYZ値又は色度xyzとRGB値とを関連付けるマトリックスデータを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段内のマトリックスデータを用いて、前記測定手段により得られるXYZ値を第1のRGB値に換算し、該第1のRGB値に基づいて第1の色相及び彩度を算出し、該第1の色相及び彩度の位置を示す第1の分布図を作成する第1作成手段と、
    前記カラー画像発生手段から入力された色信号に基づいて第2のRGB値を算出し、該第2のRGB値に基づいて第2の色相及び彩度を算出し、該第2の色相及び彩度の位置を示す第2の分布図を作成する第2作成手段と、
    前記第1の分布図及び前記第2の分布図を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記第1の分布図及び前記第2の分布図は、色相を偏角とし彩度を動径とする分布図である、
    色評価システム。
  2. 前記マトリックスデータは、前記表示装置の最大彩度の赤・緑・青、及び白のXYZ値に基づいて算出されるか、又は、s−RGB若しくはAdobe RGBの基準XYZ値と基準色温度とに基づいて算出される、
    請求項1に記載の色評価システム。
  3. 前記カラー画像発生手段は、選択した色若しくはランダムに発生させた色を前記表示装置に出力するか、又は、該選択した色若しくはランダムに発生させた色を前記表示装置から出力したものを撮像装置により取得し記録した色を再び前記表示装置に出力する、
    請求項1又は2に記載の色評価システム。
  4. 前記カラー画像発生手段は、赤・緑・青の強度を変化させたパターンと、黄・シアン・マゼンタの彩度を変化させたパターンと、彩度を一定として色相方向に0度以上360度未満変化させたパターンの色とを前記表示装置に出力し、
    前記出力手段は、更に、前記第1のRGB値及び前記第2のRGB値に基づいて少なくとも12種類のガンマ特性を出力する、
    請求項1又は2に記載の色評価システム。
  5. 前記測定手段は、XYZ等色関数に対応する透過スペクトルを有するカラーフィルタを用いた測色計、又は、入力する光を分光して波長成分毎の光の強度を取得する分光測色計である、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の色評価システム。
  6. 前記分光測色計は、
    光を受ける端面を有する光ファイバと、
    前記光ファイバの前記端面と前記表示装置との距離を規定するためのアダプタと、
    前記光ファイバから出力される光を分光する分光素子と、
    前記分光素子によって分光された光を波長成分ごとに受光する複数の受光素子と、
    を有する、
    請求項5に記載の色評価システム。
  7. 前記第1作成手段は、前記第1のRGB値を用いて、次式(1a)及び(1b)、又は、次式(1a)及び(1c)に基づき前記色相H及び前記彩度Sを求め、ここで、a及びbは定数であり、MIN,MAXはそれぞれ、RGB値のうちの最大値、最小値である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の色評価システム。
    Figure 2011089840

    ここで、Iは彩度Sを無次元量にするための規格化定数であり、以下のように定義される。
    Figure 2011089840
  8. 前記第1作成手段は、前記第1のRGB値を用いて、次式(2)に基づき前記色相H及び前記彩度Sを求め、ここで、a及びbは定数である、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の色評価システム。
    Figure 2011089840

    ここで、Jは彩度Sを無次元量にするための規格化定数であり、以下のように定義される。
    Figure 2011089840
  9. カラー画像発生手段が色信号を表示装置に出力するカラー画像発生ステップと、
    前記表示装置からの光の波長強度分布又は該光に基づく三刺激値を測定する測定ステップと、
    前記波長強度分布又は前記三刺激値から得られるXYZ値又は色度xyzとRGB値とを関連付けるマトリックスデータを記憶手段から読み出し、該マトリックスデータを用いて、前記測定ステップにおいて得られるXYZ値を第1のRGB値に換算し、該第1のRGB値に基づいて第1の色相及び彩度を算出し、該第1の色相及び彩度の位置を示す第1の分布図を作成する第1作成ステップと、
    前記カラー画像発生手段から入力された色信号に基づいて第2のRGB値を算出し、該第2のRGB値に基づいて第2の色相及び彩度を算出し、該第2の色相及び彩度の位置を示す第2の分布図を作成する第2作成ステップと、
    前記第1の分布図及び前記第2の分布図を出力する出力ステップと、
    を含み、
    前記第1の分布図及び前記第2の分布図は、色相を偏角とし彩度を動径とする分布図である、
    色評価方法。
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