JP6851082B2 - 多地点モニタの色共有化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、従来は困難であった、撮像した場所や時刻が異なり、また撮像した画像を表示するモニタの機種が異なる場合の色管理を可能とするとともに、モニタの色再現性が経時劣化するのを補正する多地点モニタの色共有化装置に関する。
モニタの時間の経過による色再現性の劣化対応に関する発明として、特許文献1がある。特許文献1のキャリブレーション装置では、画像表示装置に表示される画像を光学的に測定する測定手段による測定値に基づき前記画像表示装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置であって、キャリブレーションが行われた後に前記画像表示装置に所定の色のパッチ画像を表示させ、そのときの前記測定手段による測定値とその目標値との色相差を算出する算出手段と、前記算出手段により算出される前記色相差が閾値を超える場合に、前記キャリブレーションを再度、実行する制御手段と、を備えるキャリブレーション装置が開示されている。
特許文献2では、商品の撮像の時間帯や場所が相違したとしても、ユーザーに色忠実情報を正確に提供し、商品選択のミスマッチを防止する色忠実環境光補正装置及び色忠実環境光補正方法に関する技術が開示されている。
特開2013−219557号公報 特開2015−179915号公報
産業製品や部品などの生産は、立地の容易性や市場アクセスの利便性から国内各所そして世界的規模で行われており、それに伴い企業の事業所も国内各所及び世界各地に立地する。そうした中で、製品の色の管理を行う場合、カメラやモニタには、多数のメーカと多種多様な仕様があり、カメラやモニタは様々なメーカーのものが使用されているが、カメラで撮影した製品の画像をモニターに表示すると、カメラやモニタの色域が異なっていたり、照明光が異なっているため、製品の画像の色が多地点でばらばらに異なり、製品の色の品質管理が困難である
製品の色を多地点で正確に管理できない原因には、一つには、製品の画像を再現するモニタの種類が異なるとともに、時間の経過とともに色の再現機能が劣化し、期待された機能を発揮できなくなるということがある。
モニタにキャリブレーション機能のあるものでは、安定に色が出るが、一般のモニタはそのようなキャリブレーション機能がないので、朝方から夕方までモニタをONしていると、モニタの色差ΔEが変化し、色差ΔEが2以上も違う場合がある。普通の安価なパソコンの安価なモニタであると、全然色が変わってしまい、一日の内で、色差ΔEが最低でも2よりも大きくなることがある。そうであると、製品の色の見えが全然変わってしまう。環境照明が同じであってもモニタの性能そのものがどんどん変わってゆく。モニタのキャリブレーションを、例えば、1時間に1回など、適正な時間間隔で実施する必要がある。
企業の事業所、工場が国内各地のみならず、海外に進出している状況のもと、製品が撮像された時刻や場所が異なるため、同じ製品であっても環境の照明光が、日本、アメリカ、ヨーロッパなど、世界の様々な場所で、また、時刻も違えば、照明の条件も違ってくるので、見え方が異ならざるを得ない。定期的にモニタのキャリブレーションと環境光を読み取るという機能の両方を持たせたものが要望されている。企業が使用するカメラやモニタは、一般的にメーカや機種が同一ではないことが多、多様な色の色域、例えば、RGB、sRGB、アドビRGB、NTSC等が使用されている状況であり、おのずから機種や色域により色の見え方が異ならざるを得ず、製品の色の検査に関する問題を複雑化させている。
本発明者は、多地点でのモニタの種類の相違、モニタの時間の経過による色の再現機能の劣化、隔地間の時間、場所等による照明光の相違により、同じ製品であってもモニタに表示される色の見え方が異ならざるを得ないという課題を、モニタの再現機能を補正するキャリブレーション機能と、モニタの機種に係わらず照明光に応じた照明光補正機能と、共有化されたXYZ値を備えることにより、正確な画像の色を多地点で共有できる多地点モニタの色共有化装置を着想したものである。
すなわち、本発明の多地点モニタの色共有化装置は、モニタの表示画面の特定領域からの光を取り込む第1レンズと、照明光を取り込む第2レンズと、を有し、前記第1レンズからの光を測定し第1スペクトルを出力し、前記第2レンズからの照明光を測定した第2スペクトルを出力する分光器と、を備え、前記特定領域の近傍に配置される測定部と、該測定部と接続され、前記分光器からのデータを入力するコンピュータと、を備え、該コンピュータが、初期色票の規定する値と、前記特定領域に前記初期色票を表示させることにより得られる前記第1スペクトルとCIE-XYZ系の等色関数XYZを参照して得られる色票値の色度差を調整するキャリブレーション部と、前記第2スペクトルを参照して、一つの地点における前記照明光とは異なる、他の地点における照明光での照明光補正を行う照明光補正部と、一つの地点における前記照明光の色温度と、一つの地点において対象物をカメラにより撮像することにより取得されるRGB画像又はXYZ画像に基づいて、多地点のコンピュータで共有化される特定のXYZ値を演算する共有化演算部と、を備え、前記モニタと測定部とコンピュータが多地点に配置され、一つの地点のコンピュータで取得された前記照明光の色温度と前記特定のXYZ値を、他の地点のコンピュータに電気通信回線を介して送信し、前記他の地点のコンピュータの前記照明光補正部が、前記一つの地点での前記照明光の色温度と前記他の地点での前記照明光の色温度を参照して、前記特定のXYZ値から変換される3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに対して照明光補正を行ってX´Y´Z´値を作成し、該X´Y´Z´値をRGB値に変換し、該RGB値に対応するRGB画像を、前記他の地点のモニタに表示することを特徴とする多地点モニタの色共有化装置。
「特定領域」は固定領域でも可変領域でもいずれでもよい。コンピュータによって、モニタの表示画面に特定領域を形成することができる。例えば、表示画面の隅に設けてもよいし、全画面でもよい。
「モニタ」は、表示装置全般をいい、一般的な解釈に従う。例えば、sRGB、AdobeRGB(登録商標)、NTSC、BT2020等の色域を有するものとする。国際規格か否かは問わない。
「分光器」は、単数、複数いずれでもよい。ミニ分光器またはマイクロ分光器が例示される。
「近傍」は、特定領域からの光を検出できる程度に、第1レンズと特定領域とを近接させる意味である。
「コンピュータ」、「色票」は一般的な解釈に従う。コンピュータにはパーソナルコンピュータが、色票にはマクベスチャートが例示される。
「照明光補正」は、各地点間の照明光の相違による色差を是正する補正である。
「RGB画像」は、色の表現法の一種による画像で、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の三つの原色を混ぜて幅広い色を再現する加法混合の一種で表現された画像である。例えば、sRGB、AdobeRGB(登録商標)、NTSC、BT2020等のRGB色空間を含む。国際規格か否かは問わない。
「XYZ画像」はXYZ表色系の画像であり、CIE−XYZ表色系、又は、これと等価な表色系の画像である。例えば、図8の等色関数を備えた表色系でもよい。
「共有化」は、多地点のコンピュータで特定のXYZ値を共有する趣旨である。
「電気通信回線」は、有線又は無線により双方向に通信可能な電気通信手段を意味するものである。
前記XYZ値を他の地点に電気通信回線を介して送信し、該他の地点において、前記キャリブレーション部と、照明光補正部による調整を行ったRGB画像をモニタに表示する。
「キャリブレーション」は、モニタの色度差を調整するコンピュータの機能をいう。
前記キャリブレーション部が、モニタの色温度を参照してRGB初期色票を作成する作成部と、前記RGB初期色票を前記モニタに表示し、該表示画面に基づく第1スペクトルとCIE−XYZ系の等色関数XYZを参照して色票Xi,Yi,Zi値(iは色票の色の数。)を作成する作成部と、該色票Xi,Yi,Zi値を参照して、RGBからXYZへの変換式であるRGB−XYZマトリクス、及び、XYZからRGBへの変換式であるXYZ−RGBマトリクスを作成するマトリクス作成部と、を備え、前記XYZ−RGBマトリクスを用いて、前記X´Y´Z´からRGBに変換する。
前記照明光補正部が、前記共有化されたXYZ値から3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに変換する変換部と、該3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに対して、対象物を撮影した照明光の色温度に対し、該対象物を観察する照明光の照明光補正を行い、3バンド視覚感度画像S1i´,S2i´,S3i´を作成する画像作成部と、該3バンド視覚感度画像S1i´,S2i´,S3i´をX´Y´Z´値に変換する変換部と、該X´Y´Z´値を、前記マトリクス作成部で作成されたXYZ−RGBマトリクスを用いてRGB画像に変換して表示させる表示部と、を備える。
前記測定部は、前記第1レンズからの光と、第2レンズからの照明光を光路切替スイッチで切り替えて、前記分光器に入力させてもよい。
前記測定部は、前記第1スペクトルを発生する第1分光器、及び、前記第2スペクトルを発生する第2分光器と、を備えてもよい。
共有化されたXYZ値を多地点のモニタに表示させるときに、キャリブレーション機能と照明光補正機能を用いて、各地点でのそれぞれの照明光下で対象物を照明したものと同様に、対象物を正確な色でモニタに表示されるようにする。
本発明により、小型軽量で安価な測定部をモニタに近接して設置するという簡便な構成と、共有化された測定場所の照明光色温度と測定したXYZ値を用い、モニタの時間の経過による色差の劣化によるモニタの表示機能を補正するキャリブレーション機能と、隔地間の時間、場所等による照明の違いによる照明光に応じた色忠実照明光補正機能とにより、遠隔側での照明光の色温度差により生じる色差が是正されるとともに、照明光の違いに影響を受けない画像を共有でき、製品の色を多地点での正確な品質管理に寄与することができる。
本発明実施形態の多地点モニタの色共有化装置のシステム図である。 同じく、測定部の内部構造とその周辺の配置図1である。 同じく、測定部の内部構造とその周辺の配置図2である。 同じく、測定部の内部構造とその周辺の配置図3である。 同じく、コンピュータにより処理されるディスプレイのキャリブレーションのフローチャートである。 同じく、RGB-XYZマトリクスの作成過程を示す説明図である。 同じく、共有化されたXYZ値のフローチャートである。 同じく、2次元色彩計の規格感度と波長との関係を示すグラフである。 同じく、照明光補正のXYZ値のフローチャートである。
本発明の実施形態による多地点モニタの色共有化システム1(以下、システムという。)について図面を参照して説明する。システム1は、図1〜図4に示す通り、モニタ2の表示画面21の特定領域22(図2参照)からの光を取り込む第1レンズ3と、照明光を取り込む第2レンズ4と、を有し、第1レンズ3からの光を測定し第1スペクトルを出力し、第2レンズ4からの照明光を測定した第2スペクトルを出力する分光器5と、を備え、モニタ2の画面近傍に配置される測定部6と、測定部6と接続され、分光器5からのデータを入力するとともにXYZ値を記憶するコンピュータ7と、を備えている。コンピュータ7が、第1スペクトルを参照して、モニタ2の色度差を調整するキャリブレーション部71と、第2スペクトルを参照して、異なる照明光での照明光補正を行う照明光補正部72と、対象物を撮像した照明光の色温度とRGB画像又はXYZ画像に基づいて、撮影された色温度に基づき、各XYZ値を演算する共有化演算部73と、を備えている。
特定の一地点であるローカル側で対象物を撮像した照明光の色温度と前記XYZ値を他の地点に電気通信回線8を介して送信し、他の地点である遠隔側において、キャリブレーション部71と、照明光補正部72と、共有化演算部73と、による調整を行ったRGB画像をモニタ202に表示する。ここではコンピュータ7を含む環境をローカル側、コンピュータ207を含む環境を遠隔側という。以下、詳細に説明する。
図2、3に示す通り、測定部6は、第1レンズ3からの光と、第2レンズ4からの照明光を光路切替スイッチ9(例えば、ミラーが例示される)で切り替えて、分光器5に入力させる構造である。図4に示す通り、測定部6が、光路切替スイッチ9によることなく、第1スペクトルを発生する第1分光器5a、及び、第2スペクトルを発生する第2分光器5bと、それぞれ、備えた構造としてもよい。この場合、第1分光器5a、及び、第2分光器5bは同じ分光感度を備える。第1レンズ3と第2レンズ4が筐体61の対向する壁の開口に設置され、筐体61の内部に分光器5,5a,5b、光路切り換えスイッチ9がに収容されている。第2レンズ4を囲むドーム62を備えている。
モニタ2に表示された初期色票の画像の第1スペクトルを取得する際には、光路切替スイッチ9を図2のように切り替えてモニタ2の側の第1レンズ3からモニタ2の光を集光してマイクロ分光器5から第スペクトルを取り込む。また、測定部6が置かれた照明光の第2スペクトルを取得する際には、光路切替スイッチ9を図3のように切り替えて測定部1が置かれた照明光を集光してマイクロ分光器に照明光を取り込む。
分光器5,5a,5bとしては、マイクロ分光器が好ましい。例えば、浜松フォトニクス社製のC12666MAが例示できる。これは、MEMS技術とイメージ測定部技術を融合した指先大の超小型分光器へッドで、感度波長範囲は340〜780nm、波長分解能は15nm maxである。対象物をマイクロ分光器で撮像し、分光感度特性、つまり、感度波長範囲の波長に対するスペクトルの出力値である相対感度(%)が得られる。
測定部6はモニタ2の前面に固定具(図示略)または接着層(図示略)によって固定されている。
コンピュータ2で行われる処理を説明する。コンピュータ202も同じプログラムを備えているので、同様の処理が行われる。
キャリブレーション部71がRGB初期色票を作成する作成部と、RGB初期色票をモニタ2に表示し、表示画面21の特定領域22に基づく第スペクトルと、CIE−XYZ系の等色関数XYZを参照して色票Xi,Yi,Zi値(iは色票の色の数。)を作成する作成部と、色票Xi,Yi,Zi値を参照して、RGBからXYZへの変換式であるRGB−XYZマトリクス、及び、XYZからRGBへの変換式であるXYZ−RGBマトリクスを作成するマトリクス作成部と、を備える。
コンピュータ7のキャリブレーション部71が行う処理について、図5を参照し詳細に説明する。モニタ2の色域を検出し(S110)、RGB初期色票Ri,Gi,Bi(i=1〜24)であるマクベスチャートのデータを作成する(S120)。マクベスチャートは、4×6に分割されたタイル状の色見本を配列したものであり、画像システムの色彩再現性をチェックするのに用いられる。マクベスチャートは、CIE(国際照明委員会)において各色におけるXYZ値が規定されている。このRGB初期色票のデータを参照してモニタ2に色票を表示し、表示画面21の特定領域22からの光に基づく第スペクトルとCIE−XYZ系の等色関数XYZを参照して色票Xi,Yi,Zi値を作成する(S130)。この場合、光路切換スイッチ9をモニタ2側に切り替えてやると、モニタ2の色票の色温度を示す第2スペクトルが検出できるので、これを利用する。この色票Xi,Yi,Zi値を参照して、予め、標準的なマトリクスで、RGB−XYZ変換マトリクスを最小二乗法によりテーブル形式で作成する(S140)。RGB−XYZの逆行列であるXYZ−RGBマトリクスを作成する(S150)。
上記S120を詳細に説明する。図6に示す通り、モニタ2の表示画面21の特定領域22に初期色票RGBを表示させ、コンピュータ2で同期しながらモニタ2に表示したマクベスチャートの色票を測定部6の第1レンズ3(図2)で集光して、マイクロ分光器5に取り込み、マイクロ分光器5で検出した色票の第1スペクトルにCIE−XYZ等色関数X,Y,Zを掛け算した掛算値を積分し、色票Xi,Yi,Ziを計算する(S130)。こうして、図6に示すRGBとXYZのテーブルが作成される。
このようにして、RGBに対する出力値が色票Xi,Yi,Ziで求められる。色票Xi,Yi,Ziが求まると、RGBからXYZが求めるためのRGB−XYZ変換マトリックスを作る。次に、XYZに対して、今度は、RGBに正確に変換する。例えば、XYZ系カメラで撮ったものはデータがXYZ値であるので、正確なXYZが出てくる。それを、モニタ2に出すには、RGB−XYZ変換マトリクスの逆行列を作り、この逆行列であるXYZ−RGB変換マトリクスを作ることによって、モニタ2上で、正確なXYZをRGBで表示する。つまり、RGB−XYZ変換マトリクスで計算したRGBをモニタ2に表示させることによって、正確なXYZ値が求まる仕組みができる。
上記S150について数式を用いて詳細に説明する。RGB値に対応する出力値がXYZ値で求められるよう、数式1〜数式4により、初期色票の規定する値との差を最少とするための最少2乗法により、マトリクスの係数a〜iを計算する。
Figure 0006851082
ここで、XYZは3刺激値、RGBはCIE−RGBの値である。
Figure 0006851082
ここで、iは1〜24の整数である。
Figure 0006851082
ここで、Exは偏差である。
Figure 0006851082
これにより、RGB値をXYZ値に正確に変換するためのマトリクスを求めることができる。
このXYZ値をこのモニタ2に表示させるには数式1の逆行列である数式5を求めて、このマトリクスにより、XYZ値をRGB値に変換できるようにする。
Figure 0006851082
上記のマトリクス計算は、モニタ2の特性が変化する時間に応じて自動的に校正する。
このような変換マトリクスは、モニタの色域の種類に応じて予め用意しておく。モニタ2の色域について、例えば、RGB、sRGB、アドビRGB、NTSC等、各種の色域があり、該色域に応じて、RGBからXYZ、或いはXYZからRGBへの変換マトリックスがそれぞれ対応して設けてある。RGB、AdobeRGB、NTSCのモニタ等、いずれの色域の識別できるので、色域に対応したRGB値が求まる。24色のデータに対して作ることができるので、それで作った色票データを順番に特定領域22に出力する。順番に色を表示していってもよいし、24色全体を表示してもよい。表示画面21の隅の下の方で画面が変化する。
共有化された特定地点(ここではローカル側)での測定時の照明光色温度と共有化されたXYZ値を演算する共有化演算部73を設けたのは、モニタ2の機種や色域が各種各様で統一されていないためである。RGBカメラの機種は共通化し、XYZカメラの機種も共有化する。カメラとしては、XYZ系の2次元色彩計でも、RGB系の2次元色彩計、顕微鏡カメラでもよい。XYZカメラの例としては、出願人が共通する国際公開番号WO2015/141233A1号公報の[0031]〜[0039]を参照されたい。ここでは、コンピュータ7側において、例えば、モニタ2の色温度はD50(5000K)、照明光はD50(5000K)とする。コンピュータ207側において、モニタ2の色温度はD65(6500K)、照明光はD65(6500K)とし、多地点では非共有となっている例を挙げて説明する。
RGBカメラで撮像したデータのRGBからXYZへの変換は、(特開2015−6416)に記載したXYZ系2次元色彩計を用いて、RGB−XYZ変換テーブルを作成する。モニタ2の色域(sRGB、AdobeRGB、BT2020等とする。)内での、線形性の無いRGBからXYZへの変換を行う。詳細は出願人の共通する特開2016−6416の[0047]〜[052]を参照されたい。XYZ系2次元色彩計で撮像する場合には、RGB−XYZ変換テーブルは不要であり、撮像された画像のXYZ値を用いる。
図7に示す通り、RGBカメラで撮像されたRGBデータを取り込む(S210)。上記2次元色彩計を用いて、色温度D50でのRGBからXYZへの変換を行い、XYZ値を演算する(S220)。ローカル側での撮像時の照明光の色温度とXYZ値をコンピュータ7からコンピュータ207へ電気通信回線8を介して送信する(S230)。2次元色彩計を用いる場合には、RGB−XYZ変換テーブルをせず、そのまま、送信する。
前記の2次元色彩計の規格感度は図8に示す通りである。2次元色彩計の仕様の一例は、有効頻度値約500万画素、有効面積9.93mm×8.7mm、画像サイズ3.45μm×3.45μm、ビデオ出力12Bit、カメラインターフェイスgigE、フレーム数(ピント調整時)3〜7フレーム/Sec、シャッタースピード1/15,600Sec〜1/15Sec、積算時間3秒まで、S/N比60dB以上、レンズマウントFマウント、動作温度0℃〜40℃、動作湿度20%〜80%であり、有限会社パパラボ製のPPLB-500等が例示される。後述の数式8を用いてXYZ−S123画像の変換を行う。
コンピュータ207は、モニタ2とは色域が異なるモニタ202と接続し、モニタ202は測定部7と同じ測定部207を備えている。コンピュータ207はコンピュータ7と同様、モニタ202の色度差を調整するキャリブレーション部71と、第2スペクトルを参照して、異なる照明光での照明光補正を行う照明光補正部72と、撮影時の色温度とXYZ値を遠隔側の照明光での補正を行う演算する共有化演算部73と、を備えている。
遠隔側のコンピュータ207は電気通信回線8を介して、コンピュータ7で演算された撮影時の照明光の色温度とXYZ値を受信する。コンピュータ207側では、モニタ202はモニタ2とは色域が異なるものを使用し、照明光がD65でローカル側のコンピュータ7の照明光D50とは、条件が相違している。そこで、コンピュータ207で以下の通り照明光補正を自動的に行う。モニタ202のキャリブレーションについては前述した通りの処理に準じて行われるので、図示及び説明は援用する。
照明光補正の処理の説明の前に、XYZ値と3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3i(iはカメラの画素数、以下、S123画像と略す。)との変換について説明する。数式6はS123からXYZへの順行列、数式7はXYZからS123への逆行列である。数式8は数式7の一例を示す。
Figure 0006851082
Figure 0006851082
Figure 0006851082
照明光補正部72が、XYZ値からS123画像に変換する変換部と、S123画像に対して、ローカル側での撮影時の照明光の色温度と、これを受ける遠隔側の照明光の色温度の差により照明光補正を行い、S123´を作成する画像作成部と、S123´をX´Y´Z´値に変換する変換部と、X´Y´Z´値を、マトリクス作成部で作成されたXYZ−RGBマトリクスを用いてRGB画像に変換して表示させる表示部と、を備える。
図9に示す処理を説明する。前記の撮影時の照明光の色温度とXYZ値を受信する(S310)。このXYZ値を数式7の逆行列でS123画像に変換する(S320)。S123画像を作成する(S330)。S123画像に対して撮影時の照明光の色温度からこれを観察する地点での照明光の色温度の違いにより照明光補正を行う(S340)。この場合、光路切換スイッチ9を照明光に切り替えてやると、観察する地点、ここでは遠隔側での照明光の色温度を示す第2スペクトルが検出できるので、これを利用する。照明光補正後のS123´画像を作成する(S350)。S123画像を数式6の順行列でX´Y´Z´値に変換する(S360)。X´Y´Z´画像を作成する。キャリブレーション部71で作成したXYZ−RGBマトリクス(S10参照)により、X´Y´Z´画像からRGB画像に変換する(S380)。該RGB画像をモニタ202に表示する(S390)。
前記のS340の照明光補正は前述したXYZ表色系のXYZカメラを用いるが、このXYZカメラのゲインの調整の詳細は出願人が共通する国際公開番号WO2015/141233A1号公報の[0031]〜[0039]、図14〜図16、あるいは、特開2018−4423号公報[0068]〜[0071]、図10〜図12に記載があり、D65からD50への調整が説明してあるが、本実施形態では、撮影時の照明光の色温度からこれを観察する地点での照明光の色温度の違いによる照明光補正の処理であるので、説明は援用する。これにより、S123画像を介在することによって、観察する地点である遠隔側での照明下とは異なる、ローカル側での撮影時の照明光の色温度で撮像したRGB画像であっても、実物を観察する照明光下で見た色と同じように感じる色でモニタ202を見ることができる利点がある。
現状では、同じ製品を日本も含めて世界のいろいろな工場で生産しているにも係わらず、実際には、各工場で製造される製品は、諸般の事情から、異なる色で製造されている。このため、色の相違による不都合が生じている。そこで、本実施形態では、ある工場Aの照明の色温度A、モニタBの色域B、別のどこかの工場Cの照明の色温度C、モニタDの色域Dであった場合でも、モニタBと、モニタDで、それぞれの照明下で、対象が同じであれば同じ色と感じるように表示することができるので、工場Cで製造される製品(実物)を観察するときには、その場で、モニタDに表示される色との色の差異を確認できる効果がある。
以上説明した本実施形態により、多地点のモニタ2、202の前記キャリブレーションを定期的に実施することと併せて、多地点で照明光の補正とを定期的に行い、これらの処理を関係づけ、また、共有化したXYZ値を多地点で共有することで、多地点でモニタの種類が異なっても、また、多地点で照明光が変化しても、同じ色と感じるように、モニタ2,202に製品の色が見えるようにすることができる。このように、色の誤差の少ない画像を共有化できる。
事業者が使用するモニタを使用時間の経過によっても製品の色管理のために安定して使用することができ、製品が撮像された時刻や場所が異っていても、製品の色を同じ照明光の下で管理することができ、世界的規模で生産されている産業製品や部品の品質管理が円滑に進むなど大きな技術的効果が期待できる。たとえば、世界のいろいろな工場で生産している同じ製品(例えば、服)をそれぞれのローカル側での実物の色と、別の工場で生産された遠隔側の製品の色をモニタ上に映し、実物の色とモニタの色が同じと感じるような色かどうかを統一的に判定することができる。地球的な地理的範囲、又は、特定の地理的範囲で、実物の色を製造過程で是正し、製品の色のばらつきを統一できる。
1・・・多地点モニタの色共有化装置
2,202・・・モニタ
21・・・表示画面
22・・・特定領域
3・・・第1レンズ
4・・・第2レンズ
5,5a,5b・・・分光器
6,206・・・測定部
61・・・筐体
62・・・ドーム
7,207・・・コンピュータ
71・・・キャリブレーション部
72・・・照明光補正部
8・・・電気通信回線
9・・・光路切替スイッチ

Claims (3)

  1. モニタの表示画面の特定領域からの光を取り込む第1レンズと、照明光を取り込む第2レンズと、を有し、前記第1レンズからの光を測定し第1スペクトルを出力し、前記第2レンズからの照明光を測定した第2スペクトルを出力する分光器と、を備え、前記特定領域の近傍に配置される測定部と、
    該測定部と接続され、前記分光器からのデータを入力するコンピュータと、を備え、
    該コンピュータが、
    初期色票の規定する値と、前記特定領域に前記初期色票を表示させることにより得られる前記第1スペクトルとCIE-XYZ系の等色関数XYZを参照して得られる色票値の色度差を調整するキャリブレーション部と、
    前記第2スペクトルを参照して、一つの地点における前記照明光とは異なる、他の地点における照明光での照明光補正を行う照明光補正部と、
    一つの地点における前記照明光の色温度と、一つの地点において対象物をカメラにより撮像することにより取得されるRGB画像又はXYZ画像に基づいて、多地点のコンピュータで共有化される特定のXYZ値を演算する共有化演算部と、
    を備え、
    前記モニタと測定部とコンピュータが多地点に配置され、
    一つの地点のコンピュータで取得された前記照明光の色温度と前記特定のXYZ値を、他の地点のコンピュータに電気通信回線を介して送信し、前記他の地点のコンピュータの前記照明光補正部が、前記一つの地点での前記照明光の色温度と前記他の地点での前記照明光の色温度を参照して、前記特定のXYZ値から変換される3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに対して照明光補正を行ってX´Y´Z´値を作成し、該X´Y´Z´値をRGB値に変換し、該RGB値に対応するRGB画像を、前記他の地点のモニタに表示することを特徴とする多地点モニタの色共有化装置。
  2. 前記キャリブレーション部が、
    RGB初期色票を作成する作成部と、
    前記RGB初期色票を前記モニタに表示し、該表示画面に基づく第1スペクトルとCIE−XYZ系の等色関数XYZを参照して色票Xi,Yi,Zi値(iは色票の色の数。)を作成する作成部と、
    該色票Xi,Yi,Zi値を参照して、RGBからXYZへの変換式であるRGB−XYZマトリクス、及び/又は、XYZからRGBへの変換式であるXYZ−RGBマトリクスを作成するマトリクス作成部と、
    を備え、
    前記XYZ−RGBマトリクスを用いて、前記X´Y´Z´からRGBに変換する請求項1の多地点モニタの色共有化装置。
  3. 前記照明光補正部が、
    前記共有化されたXYZ値から3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに変換する変換部と、
    該3バンド視覚感度画像S1i,S2i,S3iに対して、照明光の照明光補正を行い、3バンド視覚感度画像S1i´,S2i´,S3i´を作成する画像作成部と、
    該3バンド視覚感度画像S1i´,S2i´,S3i´をX´Y´Z´値に変換する変換部と、
    該X´Y´Z´値を、前記マトリクス作成部で作成されたXYZ−RGBマトリクスを用いてRGB画像に変換して表示させる表示部と、
    を備えた請求項2の多地点モニタの色共有化装置。
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