JP2011088602A - ドアミラー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体の側部に設けられ、車体の進行方向後方に向けてミラー2を嵌め込むミラー用開口部11が形成されているミラーハウジング12を有するドアミラー1において、ミラー用開口部11のリム部45は、このリム部45の車幅方向外側の下部がミラー2の使用位置で最外側に位置するように形成されている。
【選択図】図1
Description
この種のドアミラー100のミラーハウジング103は、ミラー使用時に運転席からミラー105を介して車体の左右後方側を視認できるように、車体に対して傾斜した形で固定される。ここで、ミラー使用時において、ミラーハウジング103の車幅方向外側面103aは、走行時に生じる気流Kに対して角度θだけドア101側に傾斜した状態になっている。
すると、雨天走行時にミラーハウジング103に付着した雨滴が領域R100に流れ込み、さらに、開口部104の周縁からミラーハウジングの後端面に生じる負圧領域R101に雨滴が巻き込まれる。このため、ミラー105の鏡面に雨滴が付着し、ドライバーの視界を損なう虞がある。
このような場合、ミラーハウジングとカバーとの間に溝が形成され、この溝に雨滴が溜まり易くなる。そして、この溜まった雨滴が走行時の気流の風圧と重力との関係より、ミラーハウジングの車幅方向外側の下部側(路面側)に多量に溜まる場合がある。この結果、ミラーの鏡面に付着する雨滴がミラーの下部側の領域に多量に付着する虞がある。
これによれば、ミラーハウジングに付着した雨滴を多量に雨水ガイド溝に導くことができると共に、この雨水ガイド溝に導かれた雨滴を雨水放水突起に伝わらせてミラーハウジングの後方に飛散させることができる。
また、走行中に雨水ガイド溝や雨水放出突起にあたる空気により、所謂風きり音が発生する虞があるという課題がある。
したがって、従来のように、雨水ガイド溝や雨水放水突起を形成する必要がないので、美感性を損なうことがない。また、雨天走行時のドライバーの良好な視界を確保することができると共に、風騒音の発生を抑制することができる。
したがって、従来のように、雨水ガイド溝や雨水放水突起を形成する必要がないので、美感性を損なうことがない。また、雨天走行時のドライバーの良好な視界を確保することができると共に、風騒音の発生を抑制することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ドアミラー1を進行方向後方から見た平面図、図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。なお、以下の説明において、説明を簡単にするために、車両の進行方向の前後を単に前後方向、車幅方向を単に左右方向、車両の上下方向を単に上下方向などとして説明する場合がある。
図1、図2に示すように、ドアミラー1は、車体3の側面に設けられたミラーベース4に使用位置Pu、および格納位置Psに傾動可能に支持されたものである。ドアミラー1は、後方に向けてミラー用開口部11を有するミラーハウジング12と、ミラー用開口部11を閉塞するように設けられ、車体3の後方を確認するためのミラー2とにより外観構成されている。
各モータは、ミラー2を傾動させるための駆動源であって、ミラー2を左右方向に傾動させる左右方向傾斜用モータと、上下方向に傾動させる上下方向傾斜用モータとに分類され、それぞれ不図示の電源に制御部(不図示)を介して電気的に接続されている。
ピボットプレート19は、リモコンユニット18とミラー2とを連結するためのものである。すなわち、各作動軸31が進退動作することにより、ピボットプレート19を介してミラー2が左右方向、および上下方向に傾動される。これにより、ミラー2の反射角を調整できる。
すなわち、ミラーハウジング12は、電動格納ユニット20、およびブラケット14を介してミラーベース4に支持された状態になっている。そして、電動格納ユニット20が駆動し、ブラケット14が電動格納ユニット20を中心にして回動すると、これに伴ってミラーハウジング12が電動格納ユニット20を中心にして回動する。つまり、車体3に対してミラーハウジング12が使用位置Pu、および格納位置Psに向かって傾動する。
図3は、ドアミラー1の斜視図、図4は、図1のB−B線に沿う断面図である。
図1〜図4に示すように、ミラーハウジング12は樹脂などで成型されたものであって、ミラー用開口部11が形成されたハウジング本体41と、ハウジング本体41の前方である背面41a側に取り付けられるカバー42とで構成されている。カバー42は、上下方向に分割可能な下部カバー部(カバーボデー)43と上部カバー部(スカルキャップ)44とで構成されている。
また、リム部45は断面略V字状に形成されており、内周面45aと、この内周面45aから僅かに外側に折り返す形で形成された外周面45bと、これら内周面45aと外周面45bとを滑らかに接続する弧状面45cとで構成されている。
また、容器部46の底部46aには、この底部46aに下部カバー部43、および上部カバー部44を取り付けるための係合孔61が形成されている。
このように形成された上部カバー部44の周縁は、上部リム57、および各側部リム58a,58bの外周面45bと、下部カバー部43の上端縁に密着可能に形成されている。具体的には、リム部45、および下部カバー部43に上部カバー部44がインロー嵌合されるようになっている。したがって、上部カバー部44と、下部カバー部43、およびハウジング本体41との間からミラーハウジング12内への空気の流入が防止される。
同図に示すように、リム部45の外周面45bに接続されているカバー42(下部カバー部43、および上部カバー部44)は、前方から後方に向かって徐々に末広がりとなるように形成されている。すなわち、ミラーハウジング12は、リム部45とカバー42との接合部62に稜線L2が形成されることになる。このため、領域R1に位置する直線部64の外周面45bとカバー42との接合部62が車幅方向最外側になっている。
次に、図5に基づいて、ミラーハウジング12の作用について説明する。
図5は、ミラーハウジング12に付着した雨滴Uの挙動を示す説明図である。
同図に示すように、雨天走行時においては、ミラーハウジング12の前面、つまり、カバー42に、走行風を受けると共に雨滴Uが付着する。カバー42に付着した雨滴Uには、走行風に押されると共に重力が作用する。
ここで、使用位置Puにおいて、ミラーハウジング12はミラーベース4から斜め後方に向かうように配置されているので(図2参照)、カバー42に付着した雨滴Uは、外側部リム58aの下部(図1における領域R1)に向かって移動する。
すなわち、領域R1における稜線L2がミラーハウジング12から雨滴Uが剥離する剥離点P1となる。また、雨滴Uは、圧力の高い気流Kに乗って後方に向かって飛散されるので飛散速度が速く、ミラーハウジング12の後端面に生じる負圧領域R101に巻き込まれることがない。
したがって、上述の実施形態によれば、従来のように、雨水ガイド溝や雨水放水突起を形成することなく、ミラー用開口部11を形成するリム部45の外側部リム58aから車体3の後方側へと雨滴Uを飛散させることができるので、ミラーハウジング12の美感性を損なうことがない。また、雨天走行時のドライバーの良好な視界を確保することができると共に、風騒音の発生を抑制することができる。
例えば、上述の実施形態では、リム部45は、外側部リム58aの鉛直方向中央から下部に至る間が鉛直方向のラインL1に沿うように形成された直線部64で構成されており、領域R1(図1参照)が車幅方向最外側となる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも、外側部リム58aの下部が車幅方向最外側に位置するように直線部64が形成されていればよい。すなわち、例えば、外側部リム58aの鉛直方向中央よりもやや下側から下部に至る間に、直線部64を形成するようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、カバー42を上下方向に分割可能な下部カバー部43と上部カバー部44とで構成した場合について説明した。しかしながら、分割構成とせず、カバー42を下部カバー部43と上部カバー部44とが一体成形された構造のように形成してもよい。
2 ミラー
3 車体
11 ミラー用開口部
12 ミラーハウジング
41 ハウジング本体
42 カバー
45 リム部(周縁部)
45a 内周面
45b 外周面
56 下部リム
57 上部リム
58a 外側部リム
58b 内側部リム
62 接合部
63 湾曲部
64 直線部
L1 ライン
L2 稜線
Ps 格納位置
Pu 使用位置
R1 領域
Claims (3)
- 車体の側部に設けられ、前記車体の進行方向後方に向けてミラーを嵌め込むミラー用開口部が形成されているミラーハウジングを有するドアミラーにおいて、
前記ミラー用開口部の周縁部は、この周縁部の車幅方向外側の下部が前記ミラーの使用位置で最外側に位置するように形成されていることを特徴とするドアミラー。 - 前記ミラーの使用位置において、
前記周縁部のうち、車幅方向外側であって、かつ鉛直方向中央から下側の領域に存在する部位が鉛直方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアミラー。 - 前記ミラーハウジングは、
前記ミラー用開口部が形成されているハウジング本体と、
前記ハウジング本体の背面を覆うように形成され、前記ミラー用開口部の周縁部に接続されるカバーとを有し、
前記ミラーの使用位置において、前記ハウジング本体と前記カバーとの接合部が車幅方向最外側に位置していることを特徴とする請求項1または請求項に記載のドアミラー。
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Publications (2)
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