JP2011085659A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト寄り防止による耐久性向上、ベルト蛇行による画像ズレ防止、紙シワ発生防止する定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】無端状の第1定着ベルト251aと無端状の第2定着ベルト251bで形成されたニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置25において、ニップ内で前記第1定着ベルト251aと前記第2定着ベルト251bを圧接するために一対以上に対向するローラを配置し、前記第1定着ベルト251aと前記第2定着ベルト251bの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材259を設け、前記対向するローラの両者の軸受け部によって、前記第1定着ベルト251aの寄り止め部材259と前記第2定着ベルト251bの寄り止め部材259がともに所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接されるようにする。
【選択図】 図6

Description

本発明は複写機、ファクシミリ、プリンターなどに適用され、トナーを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に関し、特にトナー像を加熱して定着する定着装置及びこれを用いる画像形成装置に関するものである。
近年、クイックスタートや省エネの観点から加熱ベルト定着方式が多く用いられている。ベルト定着装置では、大きな問題として、作動中の回転軸方向のベルトの寄りがあげられる。加熱したトナーに大きな圧力をかけて変形させて紙に定着させ、またトナー表面の光沢を出すために、ベルトには大きな圧力がかかっているので、その回転軸方向のベルトの寄り力も大きなものとなる。
従来のベルト寄り防止方法として、特許文献1では、「無端ベルトと、該無端ベルトの内側に位置し該無端ベルトをルーズに外嵌させた無端ベルト内側部材と、無端ベルトを挟んで無端ベルト内側部材と相互圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、加圧回転体もしくは駆動回転体の回転駆動により無端ベルトがニップ部において無端ベルト内側部材の面を摺動しながら回転され、ニップ部の無端ベルトと加圧回転体の間で被加熱材を挟持搬送して加熱する加熱装置。」が開示されている。これにより、無端ベルトのスリップを防止することができる、加圧回転体の外径変化に影響されることなく被加熱材をほぼ一定速度で搬送できるとしている。
また、特許文献2では、「ベルト幅方向に移動する加熱ベルトからの押圧力を受け、加熱ベルトの幅方向の一方側においてベルトテンションが増大し他方側においてベルトテンションが減少するように前記テンション部材を傾けさせる力に変換する押圧力変換機構を有する定着装置。」が開示されている。すなわち、加熱ベルトが片側に寄ると、ベルトガイド及びスプリングを介して支持部材が押され、支持部材に支持されているユニット全体に回転力が発生する。支持部材が軸を中心にして回転動作をさせて傾けることにより、ベルトが寄った側で加熱ローラの軸が持ち上りベルトテンションが増大し、同時に反対側で加熱ローラの軸は押し下げられてベルトテンションが低減する。その結果、加熱ベルトにはベルトテンションの大きくなった側から小さくなった側に移動させる力が働くため、支持部材が所定の角度だけ回転した後に加熱ベルトは反対側に移動し始める。この動作を所定の移動幅の中で繰り返しながら加熱ベルトの寄りが抑制される。これにより、簡単な構成で低コストに加熱ベルトの片寄りを効果的に抑制することができるとしている。
また、特許文献3では、「回転体のスラスト方向端部を規制する回転体端部規制面を備えた規制部材とを有する像加熱装置において、回転体端部規制面は、回転体の端部において、圧接ニップの圧接ニップラインに平行な直線で回転体の周長を略2等分した際の、圧接ニップ側には設けず、圧接ニップに対向する領域にのみ設けて回転体のスラスト方向を規制する像加熱装置。」が開示されている。ここでは、ベルト端部に突き当て部材を設け、ベルトの寄りを外側から抑える。しかしながら、この像加熱装置では、ベルトが全域に張架されていない、いわゆるフリーベルト方式の場合には、ベルトの微小な揺れが発生する場合に端部とのこすれによって異音が発生し、また、ベルトの端部が経時で疲労破壊しやすくなることから、ベルトの寿命が短くなるという問題があった。
また、特許文献4では、「ローラ間に最内の基体部分が回動可能に張架され、電子写真プロセスを経て形成された未定着トナー像にベルト表面を接触させて該未定着トナー像を定着する定着装置のベルト状定着部材において、前記基体部分のベルト幅方向の両端部内面に前記ローラの外周面と接触する面よりも低くした段差部を全周に亘ってそれぞれ形成し、該段差部に前記ローラの両端面に規制されることによりベルトの斜行を抑える寄り止めガイドを接着剤でそれぞれ接着したベルト状定着部材。」が開示されている。このベルトの端部内周に寄り止めガイドと称するゴムのリングを接着してローラの端部に突き当たるようにしてある程度のところで寄りを防いでいる。ベルトが一定量寄ると、ローラの端部がこの寄り止めガイド部材に突き当たりそれ以上の寄りを止めることができる。しかしながら、経時で寄り止めガイドが削れて段差が少なくなり、結果として寄り止めガイドを乗り越えてベルトが移動してしまう問題が発生する場合がある。また、強い寄り力が発生すると、ガイド部材がローラ端部を乗り越えてしまう問題も発生する場合がある。
上述したように、定着装置における定着ベルトの一方へ移動する寄りが止められないと、最終的には側板に突き当たって、定着ベルトを損傷し、やがては定着ベルトは破損してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、上述の従来技術をさらに改良し、1枚又は複数のベルトを使用した定着装置において、定着ベルトの寄り防止により耐久性を向上させ、定着ベルトの蛇行による画像ズレを防止し、紙シワ発生を防止する定着装置を提供することを目的とする。
また、本発明の定着装置を備えることで、画像形成の生産性を向上させ、装置コスト、ランニングコスト、サービスコストを低減させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下にあげる。
本発明の定着装置は、無端状の第1定着ベルトと無端状の第2定着ベルトで形成されたニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置において、前記定着装置は、ニップ内で前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトを圧接するために一対以上に対向するローラを配置し、前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材を設け、前記対向するローラの両者の軸受け部によって、前記第1定着ベルトの寄り止め部材と前記第2定着ベルトの寄り止め部材がともに所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接されることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記寄り止め部材と圧接する前記対向するローラの軸受け部が、溝形状になっていることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記対向するローラの軸受け部と前記寄り止め部材の食い込み量が、0.2〜1.0mmであることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、無端状の第1定着ベルトと無端状の第2定着ベルトで形成されたニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置において、前記定着装置は、ニップ内で前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトを圧接するために一対以上に対向するローラを配置し、前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材を設け、 前記対向するローラの軸部と嵌合する回転体を具備し、前記対向する回転体の両者によって、前記第1定着ベルトの寄り止め部材と前記第2定着ベルトの寄り止め部材がともに所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接されることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記寄り止め部材と圧接する前記対向する回転体が、溝形状になっていることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記対向する回転体と前記寄り止め部材の食い込み量が、0.2〜1.0mmであることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、定着ローラと熱源を内蔵する加熱ローラとに張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して該定着ローラを加圧する加圧ローラとを有し、 該定着ベルトと該加圧ローラとのニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置において、前記定着装置は、前記定着ローラが、ローラ部とローラ部よりも細い径の軸受け部と軸部から構成され、
前記加圧ローラが、ローラ部とローラ部よりも細い径の軸部から構成され、前記定着ベルトの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材を設け、前記定着ローラの軸受け部と前記加圧ローラのローラ部によって、前記定着ベルトの寄り止め部材が所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接されることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記寄り止め部材と圧接する前記定着ローラの軸受け部が、溝形状になっていることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記定着ローラの軸受け部と前記寄り止め部材の食い込み量、及び前記加圧ローラのローラ部と前記寄り止め部材との食い込み量が、0.2〜1.0mmであることを特徴とする。
また、本発明の定着装置は、前記寄り止め部材は弾性部材を用いることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、静電潜像を形成し、トナーで静電潜像を現像してトナー像として顕像化し、このトナー像を記録紙に転写し、トナー像を記録紙に加熱定着して画像を形成する画像形成装置において、前記画像形成装置は、上記のいずれかに記載の定着装置を用いることを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、定着ベルトの寄り防止により耐久性を向上させ、定着ベルトの蛇行による画像のズレの発生を防止し、紙シワの発生を防止することができる。
また、本発明の定着装置によれば、定着装置の耐久性向上により、機械の故障等の障害が少なく、長期にわたって安定した画像形成動作を行うことができる。
また、本発明の定着装置を画像形成装置に備えることで、定着装置の耐久性向上により、機械の故障等の障害が少なく、長期にわたって安定した画像形成動作を行うことができ、装置コスト、ランニングコスト、サービスコストを低減させることができる。
本発明のベルト定着装置を用いる画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明のベルト定着装置の全体を示す斜視図である。 本発明のベルト定着装置の正面の構成を示す断面図である。 寄り止め部材を設けた定着ベルト端部の斜視図である。 図4の寄り止め部材を設けた定着ベルトと、ローラのみを示したベルト定着装置の正面の断面図である。 図5をX方向から見た部分断面図で、定着ベルトの寄り止め部材とガイドローラの軸受け部が当接する図である。 図6の変形例であり、定着ベルトの寄り止め部材と当接するガイドローラの軸受け部が溝形状になっている図である。 図6の別の変形例であり、定着ベルトの寄り止め部材と当接するガイドローラの軸受け部が回転体になっている図である。 定着ローラと加熱ローラとに張架された定着ベルトと、加圧ローラとを有する本発明の定着装置を示す概略図である。 図9の部分断面図で、定着ベルトの寄り止め部材と定着ローラの軸受け部が当接する図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明のベルト定着装置を用いる画像形成装置の構成を示す概略図である。ここでは、その一例としてカラー画像形成装置を示している。このカラー画像形成装置100は中間転写ベルト11を用いたタンデム型の電子写真装置であり、最下部に給紙テーブル2を、その上方に画像形成部1を、さらにその上部にスキャナ3及び原稿自動給送装置(ADF)4をそれぞれ設けてある。
発明の画像形成方法は、図1に示す画像形成装置100によって、静電潜像形成工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、定着工程等が行われる。以下に、そのための画像形成装置100の構成について詳述する。
画像形成部1には、ほぼ中央に無端状の中間転写ベルト11を備えた1次転写装置9が設けてあり、中間転写ベルト11は駆動ローラ14と従動ローラ15、16により張架され、回転駆動される。従動ローラ15の左方には、図示しないベルトクリーニング装置により、画像転写後その表面に残留する残留トナーが除去されて次の画像形成に備える。
駆動ローラ14と従動ローラ15との間に架け渡された直線状の中間転写ベルト11の上方には、その移動方向に沿って、感光体5Y、5C、5M、5K(以下、色を特定する必要がない場合には単に感光体5という)を、回転可能に設けてあり、その周りには帯電装置6、現像装置7、感光体クリーニング装置8を設けてある。これらを一つのユニットとして画像形成ユニット10を形成する。この画像形成ユニット10の現像装置7によって現像工程が行われる。
また、感光体5には、レーザ光を照射する露光装置21が設けられている。この露光装置21で静電潜像形成工程が行われる。
1次転写手段を構成する1次転写ローラ9Y、9C、9M、9Kが設けてある。この感光体5の近傍には、画像濃度検出手段29がそれぞれ設けられている。さらに、感光体5の周りには、そのほかに図示しない除電装置、潤滑剤塗布装置をそれぞれ設けてあり、これらは1つの画像形成ユニット10を構成している。
一方、中間転写ベルト11の下側には2次転写手段を構成する2次転写装置22を設けてある。この2次転写装置22が中間転写ベルト11を介して従動ローラ16に圧接するようになっている。そして、この2次転写装置22が中間転写ベルト11との間に送り込まれる記録媒体として用紙Pに、中間転写ベルト11上のトナー画像を一括転写する。
2次転写装置22の用紙搬送方向下流側には、用紙P上に形成されたトナー画像を無端状の定着ベルトに加圧ローラで加熱・圧接するベルト定着装置25が設けられている。画像転写後の用紙Pは、一対のローラ23、23間に架け渡された無端状の搬送ベルト24によってベルト定着装置25へ搬送される。なお、この2次転写装置22は転写ローラや非接触のチャージャを用いた転写方式であっても差し支えない。この中間転写ベルト11を含む1次転写装置9で転写工程が行われる。
そして、この2次転写装置22の下側には、用紙表裏両面に画像を形成する際に用紙Pを反転させる用紙反転装置28を設けてある。
上記のような構成からなるカラー画像形成装置1でカラーのコピーをとるときは、通常、原稿自動給送装置4の原稿台30上に原稿をセットするが、手動で原稿をセットする場合には、原稿自動給送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、この原稿が原稿自動給送装置4を閉じることによりコンタクトガラス32へ押圧する。
次に、図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動給送装置4に原稿をセットしたときは原稿が自動でコンタクトガラス32上に給送され、手動でコンタクトガラス32上にセットしたときは直ちにスキャナ3が作動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33の光源からの光が原稿に向けて照射され、さらに第2走行体34の一対のミラーにより180度方向を変えて結象レンズ35を通り読取りセンサ36に入射して原稿の内容が読取られる。
また、上述したスタートスイッチの押下により、中間転写ベルト11が回動を開始すると同時に各感光体5Y、5C、5M、5Kも回動を開始してそれぞれの感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各単色画像を形成する。このようにして各感光体上に形成された各単色画像は、図1で時計回り方向に回動する中間転写ベルト11上に重ね合わせて順次転写されてフルカラーの合成カラー画像が形成される。
一方、給紙テーブル2内の選択された給紙段の給紙ローラ42が回転し、給紙ユニット43内の選択された給紙トレイ44から用紙Pが繰り出され、分離ローラ45により一枚に分離されて搬送ガイド板48に搬送される。繰り出された用紙Pは搬送ローラ47により画像形成部1に搬送され、レジストローラ49に当接して一旦停止状態になる。レジストローラ49は中間転写ベルト11上のカラー画像に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、停止状態にあった用紙Pを中間転写ベルト11と2次転写ローラ22との間に送り込み、用紙P上に上記の2次転写装置22によりカラー画像を転写する。カラー画像が転写された用紙Pは、搬送機能も有する2次転写装置22により、ベルト定着装置25へ搬送され、加熱・加圧されて転写画像が定着される。このベルト定着装置25によって定着工程が行われる。
その後、排出側に案内され、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出されてスタックされる。
なお、両面コピーモードが選択されている場合には、表面に画像を形成した用紙Pは用紙反転装置28側に搬送され、反転して再び2次転写位置22へ導かれ、裏面に画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ上に排出されてスタックされる。また、ブラック単色画像を中間転写ベルト11上に形成する場合には、駆動ローラ14以外の従動ローラ15、16を移動させてイエロー、シアン、マゼンタの感光体5Y、5C、5Mを中間転写ベルト11から離間させるようにしている。なお、図1に示したタンデム型でなく、感光体5が1つしかない所謂1ドラム型の画像形成装置100にあっては、ファーストコピー速度を早くするために、最初に黒色を作像するのが一般的であり、その後原稿がカラーの場合のみ残りの色の作像を行うようにしている。
図2は、本発明のベルト定着装置の全体を示す斜視図である。
図3は、本発明のベルト定着装置の正面の構成を示す断面図である。
図2及び3に示すように、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの両端と、第1ガイドローラ252及び第2ガイドローラ253と、第1ニップローラ254及び第2ニップローラ255等の駆動部材は、図2に示すように、寄り止め板270、前側側板280a、後側側板280bに設けられるギヤ261a,c,d、軸受け262等により支持されている。すなわち、第1ガイドローラ252はギヤ261cで支持され、第2ガイドローラ253はギヤ261dで支持され、第1ニップローラ254はギヤ261aで支持され、第2ニップローラ255は軸受け262で支持される。前側側板280a、後側側板280bは、ステー290等により支持されている。後側側板258bの軸受け部では、ギヤ261a,b,c,d、軸受け262等によりベルト定着装置駆動部260を構成している。
第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bは、第1ニップローラ254及び第2ニップローラ255を回転・駆動させることで、駆動させている。
第1ニップローラ254は、図示しない駆動源からギヤ261aを介して駆動される。第2ニップローラ255は軸受け262で支持され、図示しないバネとてこによる加圧によりベルトを介してそれぞれの摩擦により連れ周りで等速に動く。ここでは第1ニップローラ254から第2ニップローラ255をギヤで駆動していない。これは、ローラ周長、ゴムのつぶれ具合が全く同じであればギヤ駆動で等速に駆動できるが、実際には部品加工公差によって第1ニップローラ254と第2ニップローラ255の周長は僅かに誤差があり、ギヤ駆動で逆にずれてしまうためである。このため、連れ周りのほうが結果的に等速で駆動しやすいのである。
第1ニップローラ254のギヤ261aは、アイドラギヤであるギヤ261bを介して、第1ガイドローラ252のギヤ261cと噛み合っており、第1ニップローラ254の駆動が第1ガイドローラ252に伝達される。ギヤ261bとギヤ261cは同歯数で噛み合っている。第2ガイドローラ253のギヤ261dは、ギヤ261cと同歯数で、ギヤ261cと噛み合っている。これにより、上下の第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253はほぼ等速で回転し、上下の第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bの張力をともに安定させることができる。
図3に示すように、本発明のベルト定着装置25では、2枚の管状ベルトを用いてフラットニップを形成している。無端状のシームレスベルトである、第1定着ベルト251aは上方に、第2定着ベルト251bは下方に対向して配置されている。
第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの内部には、それぞれ第1ガイドローラ252及び第2ガイドローラ253が、ニップ部Aの上流に設けられており、上方にある第1定着ベルト251a及び下方に置かれている第2定着ベルト251bが接触しているニップ部Aを形成するためのガイド的な役割を果たしている。これらのガイドローラ軸間は、図示しないバネとてこにより加圧されている。
また、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの内部には、それぞれ第1ニップローラ254及び第2ニップローラ255が、ニップ部Aの下流に設けられており、同様に加圧されている。
第1ニップローラ254及び第2ニップローラ255は、金属の芯金の外周に、ゴムを巻いた構成になっている。第1ガイドローラ252及び第2ガイドローラ253も、金属の芯金に柔らかいゴム又はゴムスポンジの弾性体が設けられている。スポンジは高断熱性により温度の立ち上がりが良く、変形量が多くとれて大きなニップ幅が確保できる点で有利であるが、経時での弾性力の低下などが課題である。
以上のローラによって、第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bが大きなニップ部Aを形成する。複数のベルトによる挟み込みであり密着によるニップ部Aの長さは、ベルトの周長が許す限り任意であり、光沢のある定着画像を得ることが可能になる。
図3に示すように、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bとの周方向については、ベルトガイド部材である第1ベルトガイド256aと第2ベルトガイド256bを、ニップ部Aを除く、第1定着ベルト251aの内周の上半分程度の部分、第2定着ベルト251bの内周の下半分程度の部分を押さえるように構成されている。第1ベルトガイド256a及び第2ベルトガイド256bとで、それぞれ第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの片寄りを防止し、周回するガイドとしての役割を果たしている。ここで、ニップ部Aは、円管状の第1ベルトガイド256aと第2ベルトガイド256b上の第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bが円形に戻ろうとする反力によって、ある程度のニップ圧が得られる。
第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bとの長手方向については、第1ベルトガイド256aと第2ベルトガイド256bを、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの両端部、すなわち非画像部のみに設け、摺動抵抗及び熱容量を最小限に抑えるようにしている。これによって、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bとの駆動時の揺れが防止される。
また、ハロゲンヒータ257及び反射板258は、第1定着ベルト251aの内部に設けられ、内部から、第1定着ベルト251aの上部を集中加熱することによって、熱の逃げるスペースが非常に少なくなり、第1定着ベルト251aの昇温効率を向上させている。
定着ベルトの揺れについて説明する。
第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bは駆動されると、ニップ部A出口では略直線的なニップ部Aの慣性力によって、図3に示す矢印B方向に力を受け、ニップ部A以外では第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251b全体がB方向に移動しようとする。しかし、ある程度第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bが変形すると静止状態(B方向と逆方向)に戻ろうとする力も強くなる。第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの揺れは、B方向の力と、B方向と逆方向の力の、両方の力によって発生する。
この揺れによって、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの内面と、第1ベルトガイド256aと第2ベルトガイド256bの表面は摺動し、ベルト磨耗やトルク上昇、騒音の問題が発生するため、第1ベルトガイド256aと第2ベルトガイド256bの表面にテフロン(登録商標)等の滑りやすい材料で表面処理を施すことで、ベルトの揺れを少なく抑えることができる。
また、図3に示すように、ニップ部Aの上流側の矢印方向に、未定着画像が転写された用紙Pが通紙されると、ニップ部Aにて、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bが画像面と接触しトナーが加熱される。ここで、ニップ部A内で、ベルトのたるみ、浮きにより第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの密着が弱いと、トナーが均一に十分加熱されず、画像ズレ、光沢不足、粒状性の悪いブツブツとした微小ムラのあるいわゆる柚子肌等の画像不良問題が発生する。
この問題は、ギヤ駆動によって第1ニップローラ254に対して第1ガイドローラ252の外周線速を僅かに落とす方法や、ニップ部Aの上流部にある第1ガイドローラ252又は第2ガイドローラ253の回転時の負荷を増大させ、転がり抵抗を増加させることによって、ニップ部A内のベルトの張力を安定させることができ、前記不具合を解決することができる。第1ガイドローラ252、第2ガイドローラ253の負荷は、ブレーキを付けたり、第1ガイドローラ252、第2ガイドローラ253同士のニップ圧を上げることによって増やすことができる。
このように、ニップ部Aの上流部の間でトナー像が紙に対してほぼ動かない最低限の状態に定着される。ここでは第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253の加圧力により所定の熱量と圧力がトナー画像に与えられる。ニップ部Aの中間部では、ベルトが密着しているだけで内側からの押圧部材がなく、面圧が弱いために殆どトナーを変形させるほどの力はないが、トナーを定着温度に保温する効果がある。トナー熱して変形させるには加熱時間がある程度長く必要であり、ニップ部Aの上流部の短い時間だけでは変形しきれない。しかしながら、ニップ部Aの中間部があることにより十分に加熱時間が確保され、トナーが十分に変形するための熱量が与えられる。そして、ニップ部Aの下流部では第1ニップローラ254と第2ニップローラ255の加圧力により、これまでの工程で十分に変形されある程度紙に固定されているトナー画像に、さらに所定の熱量と圧力が与えられる。
ここで、ニップ部Aの上流部における第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253がベルトを加圧する加圧力と、ニップ部Aの下流部における第1ニップローラ254と第2ニップローラ255がベルトを加圧する加圧力が不十分であると、画像に均一で高い光沢を出すことができない。さらに、凹凸の大きい紙の場合ほど、凹凸面を持った画像面の前面に対して十分に追従して加圧しきれず、光沢に微小ムラのあるいわゆる柚子肌画像が発生してしまう。これらの異常画像が発生しないように前記加圧力が設定されている。
図4は、寄り止め部材を設けた定着ベルト端部の斜視図である。
寄り止め部材259は、図4に示すように、定着ベルト251の端部の内側に、同様の形状のリング状に設けられたものである。寄り止め部材259は、第1定着ベルト251a及び第2定着ベルト251bの両側の端部の内側に設ける。寄り止め部材259は、四角形又は台形の断面をもつリング状のゴムの弾性部材を使用している。耐熱性ゴムである例えばシリコーンゴムで、凸状に形成した寄り止め部材259を定着ベルト251に接着剤でそれぞれ接着してもよい。この方法は、製造が容易である。また、寄り止め部材259は、定着ベルト251の基材であるポリイミド樹脂に、高温に加熱したプレス型で同体に形成することができる。この一体に形成することで、接着剤等で接着することなく、一体であるから、低コストで、耐熱性にも優れている。さらに、構造が簡単で、強度も充分で確実に破損や剥れを防止して耐久性に優れ高寿命で、別部材を使うことが無く、低コストで、定着動作の中断を防止して記録画像を形成することができる。
定着ベルト251は駆動時間が経過すると、やがて軸方向の一方に寄ってしまう、いわゆるベルト寄りが発生する。これを放置するとやがては定着ベルト251が側板に突き当たり定着ベルト251を破損する場合があるので、図4のように、定着ベルト251端部内周側に寄り止め部材259として、ゴムのリング状部材を接着して、定着ベルト251が大きく寄った場合、ローラ端部と寄り止め部材259が突き当たってそれ以上の寄りを防いでいる。ところが実際は経時的にやがては寄り止め部材259を乗り越えてしまい、定着ベルト251を破損してしまう場合が多く、問題となっていた。
そこで、本発明の定着装置では、対向するローラの両者の軸受け部によって、第1定着ベルトの寄り止め部材と前記第2定着ベルトの寄り止め部材がともに所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接されるようにした。
図5は、図4の寄り止め部材を設けた定着ベルトと、ローラのみを示したベルト定着装置の正面の断面図である。
図6は、図5をX方向から見た部分断面図で、定着ベルトの寄り止め部材とガイドローラの軸受け部が当接する図である。第1ガイドローラ軸受け部252cは、第1定着ベルト251aの寄り止め部材259と所定の食込み量をもって当接する部分である。同様に、第2ガイドローラ軸受け部253cは、第2定着ベルト251bの寄り止め部材259と所定の食込み量をもって当接する部分である。つまり、第1ガイドローラ軸受け部252cと第2ガイドローラ軸受け部253cが第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bの寄り止め部材259を2つ合わせて挟み込むことによって、ベルトが軸方向Cに移動しづらくなり、ベルトの寄りを抑制することができる。さらには、寄り止め部材259がローラを乗り上げるのを防止することができる。
図6では、第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253の両者の軸受け部によって第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bの寄り止め部材259を挟み込む構成にしたが、第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253に替えて、第1ニップローラ254と第2ニップローラ255の両者の軸受け部によって第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bの寄り止め部材259を挟み込む構成にしてもよい。また、第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253、及び第1ニップローラ254と第2ニップローラ255の両方の、それぞれの軸受け部によって第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bの寄り止め部材259を挟み込む構成にしてもよい。
図7は、図6の変形例であり、定着ベルトの寄り止め部材と当接するガイドローラの軸受け部が溝形状になっている図である。第1定着ベルト251aの寄り止め部材259が第1ガイドローラ軸受け部252cに所定の食込み量をもって当接している。第1ガイドローラ軸受け部252cは凹状の溝を形成する。この溝に第1ベルトガイド256aが納まるように配置され、ベルトはある程度軸方向に移動しても溝の側壁で止められるので、さらに軸方向Cに移動しづらくなる。第2ガイドローラ軸受け部253cについても全く同様であり、第2定着ベルト251bの寄り止め部材259の、軸方向Cの移動を防止する構成となっている。さらに、第1ガイドローラ軸受け部252cと第2ガイドローラ軸受け部253cが第1定着ベルト251aと第2定着ベルト251bの寄り止め部材259を2つ合わせて挟み込むことによって、ベルトが軸方向Cに移動しづらくなり、ベルトの寄りを抑制することができる。
ここで、実施例の各部材の寸法を以下に示す。
第1及び第2定着ベルト251a、251bは、ローラに掛け渡される前の状態で直径40mmであり、厚さ40〜80μmのポリイミド樹脂で形成された支持体厚さで、さらに、その上に厚さ100〜300μmのシリコンゴムによる弾性層と、更に最外層として厚さ5〜50μmのPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)がコートされた構成を有している。
第1ガイドローラ252と第2ガイドローラ253の外径は15mm、第1ニップローラ254と第2ニップローラ255の外径は23mmである。
定着ベルト251a、251bは、100〜400mm/secの線速で走行させている。
定着ベルトの端部には、軸方向の幅が3〜6mm、厚さが1〜5mmの寄り止め部材259が設けられている。
第1ガイドローラ軸受け部252c、第2ガイドローラ軸受け部253cの軸方向の幅は4〜8mmで、寄り止め部材259の軸方向の幅より大きくなるようにしている。
第1ガイドローラ軸受け部252c、第2ガイドローラ軸受け部253cと寄り止め部材259の食い込み量は、0.2〜1.0mmである。
図8は、図6の別の変形例であり、定着ベルトの寄り止め部材と当接するガイドローラの軸受け部が回転体になっている図である。第1ガイドローラ軸部252dと第2ガイドローラ軸部253dには軸周りに軸部と嵌合する回転可能な第1ガイドローラ回転体252e及び第2ガイドローラ回転体253eが設けられている。これらの回転体には例えば転がり軸受けを用い、転がり軸受けの転動体には玉、コロ、円錐のいずれを用いても良い。
第1ガイドローラ回転体252eに第1定着ベルト251aの寄り止め部材259が、第2ガイドローラ回転体253eに第2定着ベルト251bの寄り止め部材259が当接している。さらに、回転体にはフランジ部が設けられているので、図7の軸受け部が溝形状の場合と同様の効果があるだけでなく、軸に対して回転体が回動するので、軸の周速と、ベルトの寄り止め部材259の周速が微妙に異なった場合(食い込みによる寄り止め部材259の変形等)でも、ベルトがスムーズに動くことができる。
図9は、定着ローラと加熱ローラとに張架された定着ベルトと、加圧ローラとを有する本発明の定着装置を示す概略図である。1枚の管状の無端状の定着ベルト501を、加熱ローラ503と定着ローラ502にて張架し、定着ベルト501を介して定着ローラ502に加圧ローラ505を加圧することで、ニップ部Aを形成している。
定着ローラ502、加圧ローラ505は、ステンレス、アルミニウム等金属製の芯金の外周に、フッ素系ゴム、シリコーンゴム等の耐熱弾性材料からなる弾性層を備える。弾性層の厚みは適宜調整される。また、弾性層の表層には、転写紙及びトナーの離型性を良くするために、フッ素系樹脂等からなる離型層を設ける。芯金内部には、ハロゲンヒータ257等のヒータ504を設けても良い。
また、ヒータ504は、定着ベルト501の内側近傍に設けて、直接定着ベルト501を加熱するものであってもよい。
また、加圧ローラ505は、定着ベルト501を挟んで定着ローラ502に向けて図示しないバネ等の加圧部材により押圧されており、弾性層を変形させることにより定着ローラ502との間で、一定時間トナーを加圧及び加熱できるニップ部Aを形成する。ニップ部Aの幅は、定着ローラ502と加圧ローラ505の直径、弾性層の厚さ、硬度によって所望の値に設定することができる。弾性層に用いる弾性体として、スポンジは高断熱性により温度の立ち上がりが良く、変形量が多くとれて大きなニップ幅が確保できる点で有利である。この例では加圧ローラ505が不図示の本体駆動部からギヤ等により駆動され、定着ベルト501、定着ローラ502、加熱ローラ503を従動させる。
また、ニップ部Aの下流側には、転写紙を加圧ローラ505から剥離するための分離爪が、加圧ローラ505に対して摺動する構成とすることができる。
また、画像面側である定着ベルト501側には、転写紙を定着ベルト501から剥離するための分離板が設ける構成とすることができる。
加熱ローラ503は、掛け回されている定着ベルト501を張架して、さらに、加熱するための部材である。このため、加熱ローラ503の内部に、ハロゲンランプ、ニクロム線等の熱源が設けられている。また、加熱ローラ503は、アルミ、炭素鋼、ステンレス鋼等の中空金属円筒の薄肉ローラであるが、熱伝導性が良好な厚さ1〜4mmのアルミニウム製円筒を用いることで、軸方向での温度分布を小さくすることができる。さらに、加熱ローラ503の表面には、定着ベルト501との摩耗を防止するために、アルマイト処理の表面処理が施されている。
定着ベルト501を挟んで加熱ローラ503の外周面には、熱電対、サーミスタ等からなり、定着ベルト501外周面の温度を検知するために、図示しない温度センサが配置されている。温度センサからの検知信号に応じて図示しない温度制御装置により加熱ローラ503等の内部におけるヒータの動作を制御する。
さらに、定着ローラ502、加圧ローラ505等の定着装置50における部材のヒータを制御するためにサーミスタ等の温度センサを設けてもよい。
定着ベルト501の支持体には、耐熱性樹脂や、金属から形成された無端状のベルト状支持体が用いられる。耐熱性樹脂の材質としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられ、金属ベルトの材質としては、ニッケル、アルミニウム、ステンレス等が挙げられる。樹脂と重層を形成しても良く、特に、ポリイミド樹脂にニッケルを電鋳したベルトが強度と弾性を有し、耐久性があるので好ましい。厚さは100μm以下の薄肉のものが望ましい。定着ベルト501は、転写紙、トナーと加圧接触するため、高離型性シリコーンゴム等からなる弾性層と離型性の高い樹脂で表面層を構成する。この表面層は、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などの高分子樹脂が使用される。
図10は、図9の部分断面図で、定着ベルトの寄り止め部材と定着ローラの軸受け部が当接する図である。図10は図6の第2定着ベルト251bがなく、代わりに加圧ローラ505となった場合でも、加圧ローラ505の加圧ローラ部505aを長くしておくことにより図6の場合と同等の効果が得られる。
以上の、図6、7、8、10に示した本発明の定着装置のベルトの寄り防止手段は、ベルトの蛇行防止でもあり、画像ズレ防止や、紙のシワ発生防止等に効果がある。
また、本発明の定着装置を複写機やプリンタに用いた場合、ベルトを用いて適度なニップ部Aを余裕で形成することが可能となり、ニップ幅を広げるためのローラの巨大化やコスト増を押さえることが可能となる。また、定着装置の耐久性向上により、機械の故障等の障害が少なく、長期にわたって安定した画像形成動作を行うことができ、装置コスト、ランニングコスト、サービスコストを低減させることができる。
1 画像形成部
2 給紙テーブル
3 スキャナ
4 原稿自動搬送装置(ADF)
5 感光体
6 帯電装置
7 現像装置
8 クリーニング装置
9 1次転写装置(1次転写ローラ)
10 画像形成ユニット
11 中間転写ベルト
14 駆動ローラ
15、16 従動ローラ
21 露光装置
22 2次転写装置
23 ローラ
24 2次転写ベルト(搬送ベルト)
25 ベルト定着装置
251 定着ベルト
251a 第1定着ベルト
251b 第2定着ベルト
252 第1ガイドローラ
252a ゴム(スポンジ)層
252b 第1ガイドローラ部
252c 第1ガイドローラ軸受け部
252d 第1ガイドローラ軸部
252e 第1ガイドローラ回転体
252f ストッパーリング
253 第2ガイドローラ
252a ゴム(スポンジ)層
253b 第2ガイドローラ部
253c 第2ガイドローラ軸受け部
253d 第2ガイドローラ軸部
253e 第2ガイドローラ回転体
253f ストッパーリング
254 第1ニップローラ
254a ゴム層
255 第2ニップローラ
255a ゴム層
256a 第1ベルトガイド
256b 第2ベルトガイド
257 ハロゲンヒータ
258 反射板
259 寄り止め部材
260 ベルト定着装置駆動部
261a、261b、261c、261b ギヤ
262 軸受け
270 寄り止め板
280a 前側側板
280b 後側側板
290 ステー
28 用紙反転装置
29 画像濃度検出手段
30 原稿台
32 コンタクトガラス32
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結象レンズ
36 読取りセンサ
37 画像濃度検出手段
38 用紙反転装置
41 ガイド部
42 給紙ローラ
43 給紙ユニット(側板)
44 給紙トレイ
45 分離ローラ
46 保持部材
47 搬送ローラ
48 搬送ガイド板
49 レジストローラ
50 定着装置
501 定着ベルト
502 定着ローラ
502a 定着ローラ部
502b 定着ローラ軸受け部
502c 定着ローラ軸部
503 加熱ローラ
504 ヒータ
505 加圧ローラ
505a 加圧ローラ部
505b 加圧ローラ軸部
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
100 画像形成装置
A ニップ部
B 力の方向
C 軸方向
P 用紙
X 断面を見る方向
特開2001−083822号公報 特開2005−017482号公報 特開2005−234294号公報 特開2005−258341号公報

Claims (11)

  1. 無端状の第1定着ベルトと無端状の第2定着ベルトで形成されたニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置において、
    前記定着装置は、
    ニップ内で前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトを圧接するために一対以上に対向するローラを配置し、
    前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材を設け、
    前記対向するローラの両者の軸受け部によって、前記第1定着ベルトの寄り止め部材と前記第2定着ベルトの寄り止め部材がともに所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接される
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記寄り止め部材と圧接する前記対向するローラの軸受け部が、溝形状になっている
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    前記対向するローラの軸受け部と前記寄り止め部材の食い込み量は、0.2〜1.0mmである
    ことを特徴とする定着装置。
  4. 無端状の第1定着ベルトと無端状の第2定着ベルトで形成されたニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置において、
    前記定着装置は、
    ニップ内で前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトを圧接するために一対以上に対向するローラを配置し、
    前記第1定着ベルトと前記第2定着ベルトの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材を設け、
    前記対向するローラの軸部と嵌合する回転体を具備し、
    前記対向する回転体の両者によって、前記第1定着ベルトの寄り止め部材と前記第2定着ベルトの寄り止め部材がともに所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接される
    ことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4に記載の定着装置において、
    前記寄り止め部材と圧接する前記対向する回転体が、溝形状になっている
    ことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4又は5に記載の定着装置において、
    前記対向する回転体と前記寄り止め部材の食い込み量は、0.2〜1.0mmである
    ことを特徴とする定着装置。
  7. 定着ローラと熱源を内蔵する加熱ローラとに張架された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して該定着ローラを加圧する加圧ローラとを有し、
    該定着ベルトと該加圧ローラとのニップ内に、トナー像が転写された記録紙を通過させることにより、トナー像を加熱及び加圧して記録紙に定着させる定着装置において、
    前記定着装置は、
    前記定着ローラが、ローラ部とローラ部よりも細い径の軸受け部と軸部から構成され、
    前記加圧ローラが、ローラ部とローラ部よりも細い径の軸部から構成され、
    前記定着ベルトの長手方向端部の内周に沿って寄り止め部材を設け、
    前記定着ローラの軸受け部と前記加圧ローラのローラ部によって、前記定着ベルトの寄り止め部材が所定の食い込み量をもって挟み込まれて圧接される
    ことを特徴とする定着装置。
  8. 請求項7に記載の定着装置において、
    前記寄り止め部材と圧接する前記定着ローラの軸受け部が、溝形状になっている
    ことを特徴とする定着装置。
  9. 請求項7又は8に記載の定着装置において、
    前記定着ローラの軸受け部と前記寄り止め部材の食い込み量、及び前記加圧ローラのローラ部と前記寄り止め部材との食い込み量は、0.2〜1.0mmである
    ことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の定着装置において、
    前記寄り止め部材は弾性部材を用いる
    ことを特徴とする定着装置。
  11. 静電潜像を形成し、トナーで静電潜像を現像してトナー像として顕像化し、このトナー像を記録紙に転写し、トナー像を記録紙に加熱定着して画像を形成する画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、請求項1ないし10のいずれかに記載の定着装置を用いる
    ことを特徴とする画像形成装置。
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