JP2010181860A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無端状ベルトを使用した定着装置において、無端状ベルトの周方向の揺れ、及びこの揺れによって発生するシワや画像ズレを確保する。
【解決手段】対向して配置され圧接されてニップAを形成する2本の無端状ベルト1a、1bと、前記ニップAの下流であって前記2本の無端状ベルト1a、1bの内部に該無端状ベルトを介して対向して設けられ、前記2本の無端状ベルト1a、1b各々を駆動させるニップローラ2a、2bと、前記ニップAの上流であって前記2本のベルトの内部に該ベルトを介して対向して設けられたガイドローラ6a、6bを具備した定着装置において、前記無端状ベルト1a、1bの外周に接してベルトの形状を規制するベルトガイド部材9a、9bを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に用いる定着装置及びこれを備える画像形成装置に関する。詳しくは、記録媒体上のトナー画像を加熱して定着する定着装置及びトナーを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置において、従来から熱定着において画像を加熱するニップ時間の確保は重要な課題であった。例えば、定着ローラに対してゴムローラを加圧する場合に、ゴムを柔らかくまたゴム肉厚を厚くし、強くゴムローラを押し当てることでゴムが変形し、このゴムローラを定着ローラ側へ座屈することで接触幅、いわゆるニップ幅を確保してきた。しかし、柔らかいゴムを用いることによって押し付け圧を高くしても、ゴムローラの柔らかさや押し付け圧には限界があり、ゴムローラが柔らかすぎると、形状の維持が難しく、押し付け圧力を強くするとゴムローラが曲がってしまう。
このため、ゴムローラの代わりにスポンジゴムローラを利用することも考えられており、非常に柔らかいスポンジゴムを利用することによって押し付け圧も適度で充分なニップ幅が確保できるようになった。但し、スポンジゴムは寿命が短く、繰り返し圧縮・開放するとスポンジゴムが疲労し、スポンジの脆性破壊が起こるため、初期性能の維持がむずかしいという問題があった。
これらに対して、例えば特許文献1及び2で提案されているように、トナー像を転写された記録媒体を、複数のベルトで挟み込むことによりニップ時間を長くとるという方法がある。この方法はベルトによる挟み込む方法であり、密着によるニップの長さはベルトの周長が許す限り任意である。しかし、ベルトの駆動においてローラとベルト内面のスベリ、またつれまわりの対向ベルトのスベリがあり、特に画像をニップした時にベルト同士の接触が失われてスベリが大きくなり、定着ベルトと加圧ベルトの周速差が発生し画像ズレの問題が発生していた。また薄いベルトを複数枚使用しており、おのおのが左右いずれかに移動し寄ってしまう問題もあるが、特にベルトの周方向への揺れによって、ニップ圧が変動し、転写紙のシワ、画像ズレ等を引き起こすという大きな問題があった。
このため、例えば特許文献3又は4では、1つのベルトの内部全体に管状のベルトガイド部材を設け、対向部は弾性ローラを用いる技術が提案されているが、管状のベルトガイド部材が熱容量を大きくし、熱効率が悪くなってしまう。また、ガイド部材外周とベルト内周のクリアランスが0に近いと摩擦が増大してベルトの磨耗が問題となるため、所定のクリアランスを必要とする。すなわちベルトの遊びが生じる。このベルトの遊びはニップ出口のベルトの慣性力によって出口側に寄せられ、この部分で揺れが生じるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、無端状ベルトを使用した定着装置において、無端状ベルトの周方向の揺れ、及びこの揺れによって発生するシワや画像ズレが解決された定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
すなわち、以下の(1)ないし(7)の発明によって、上記課題は解決される。
(1)本発明の定着装置は、無端状ベルトと、該無端状ベルトを張架する複数の張架ローラとを備え、少なくとも1つの張架ローラを回転させて駆動ローラとして前記無端状ベルトを周回させるベルト定着装置において、前記無端状ベルトの外周に接してベルトの形状を規制するベルトガイド部材を設けることを特徴とする。
(2)本発明の定着装置は、前記(1)に記載の定着装置において、ベルト内部のニップ下流に設けられ、ベルトを駆動させる対向したニップローラと、ベルト内部のニップ上流に設けられたガイドローラを具備した2枚の無端状ベルトを対向して配置し、互いに接触するニップ部を形成することを特徴とする。
(3)本発明の定着装置は、前記(1)又は(2)に記載の定着装置において、前記ベルトガイド部材は、ニップ後端からニップ入り口までの間でベルトの外周に接していることを特徴とする。
(4)本発明の定着装置は、前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の定着装置において、ベルトガイド部材は、複数の回転可能な円筒形状部材からなることを特徴とする。
(5)本発明の定着装置は、前記(1)ないし(4)のいずれかに記載の定着装置において、ベルトガイド部材は、ベルト外周のニップ以外の部分において、ベルト端部の非画像部にのみ接していることを特徴とする。
(6)本発明の定着装置は、前記(1)ないし(5)のいずれかに記載の定着装置において、ベルトガイド部材に発泡ポリイミドを用いたことを特徴とする。
(7)本発明の画像形成装置は、前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、ベルトの揺れ防止による画像ズレや転写紙のシワ発生、ジターが防止され、また、ベルト寄り、ベルトのシワ発生、ベルトの亀裂、ベルト端部との側板とのこすれ、異音発生が防止される。
また、本発明の定着装置を画像形成装置に装着すると良好な画像を得ることができる。
本発明の画像形成装置の一例を示す概略図である。 本発明の定着装置の一例を示す概略斜視図である。 本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。 本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。 本発明の定着装置に係るニップローラの概略斜視図である。 本発明の定着装置に係るベルトの概略斜視図である。 本発明の定着装置との比較を説明する概略図である。 本発明の定着装置に係る部分拡大図である。 本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。 本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。 本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。 本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。
以下に、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明の定着装置は、ベルトの外周に接してベルトの形状を規制するベルトガイド部材を設けたものである。図1ないし3を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明を実施する画像形成装置を示す全体構成図であり、ここではその一例としてカラー画像形成装置を示している。このカラー画像形成装置1は中間転写ベルト11を用いたタンデム型の電子写真装置であり、最下部に給紙テーブル2を、その上方に画像形成装置本体1を、さらにその上部にスキャナ3及び原稿自動給送装置(ADF)4をそれぞれ設けてある。
図1に示す画像形成装置1によって、静電潜像形成工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、定着工程等が行われる。以下に、そのための画像形成装置1の構成について詳述する。
画像形成装置本体1には、ほぼ中央に無端状の中間転写ベルト11を備えた転写装置9が設けてあり、中間転写ベルト11は駆動ローラ14と従動ローラ15、16により張架され、回転駆動される。従動ローラ15の左方には、図示しないベルトクリーニング装置により、画像転写後その表面に残留する残留トナーが除去されて次の画像形成に備えられる。
駆動ローラ14と従動ローラ15との間に架け渡された直線状の中間転写ベルト11の上方には、その移動方向に沿って、感光体5Y、5C、5M、5K(以下、色を特定する必要がない場合には単に感光体5という)を、回転可能に設けてあり、その周りには現像装置7、帯電装置6、感光体クリーニング装置8を設けてある。これらを一つのユニットとして画像形成ユニット10を形成する。この画像形成ユニット10の現像装置7によって現像工程が行われる。
また、感光体5には、レーザ光を照射する公知の露光装置21が設けられている。この露光装置21で静電潜像形成工程が行われる。
一次転写手段を構成する一次転写ローラ9Y、9C、9M、9Kが設けてある。この感光体5の近傍には、画像濃度検出手段29がそれぞれ設けられている。さらに、感光体5の周りには、そのほかに図示しない除電装置、潤滑剤塗布装置をそれぞれ設けてあり、これらは1つの画像形成部10を構成している。
一方、中間転写ベルト11の下側には二次転写手段を構成する二次転写装置22を設けてある。この二次転写装置22が中間転写ベルト11を介して従動ローラ16に圧接するようになっている。そして、この二次転写装置22が中間転写ベルト11との間に送り込まれる記録媒体として用紙Pに、中間転写ベルト11上のトナー画像を一括転写する。
二次転写装置22の用紙搬送方向下流側には、用紙P上に形成されたトナー画像を無端状の定着ベルトに加圧ローラで加熱・圧接する定着装置25が設けられている。画像転写後の用紙Pは、一対のローラ23、23間に架け渡された無端状の搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送される。なお、この二次転写装置22は転写ローラや非接触のチャージャを用いた転写方式であっても差し支えない。この中間転写ベルト11を含む転写装置9で転写工程が行われる。そして、この二次転写装置22の下側には、用紙表裏両面に画像を形成する際に用紙Pを反転させる用紙反転装置28を設けてある。
なお、定着装置25については、後述する。
上記のような構成からなるカラー画像形成装置1でカラーのコピーをとるときは、通常、原稿自動給送装置4の原稿台30上に原稿をセットするが、手動で原稿をセットする場合には、原稿自動給送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、この原稿を原稿自動給送装置4を閉じることによりコンタクトガラス32へ押圧する。
次に、図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動給送装置4に原稿をセットしたときは原稿が自動でコンタクトガラス32上に給送され、手動でコンタクトガラス32上にセットしたときは直ちにスキャナ3が作動し、第一走行体33及び第二走行体34が走行を開始する。これにより、第一走行体33の光源からの光が原稿に向けて照射され、さらに第二走行体34の一対のミラーにより180度方向を変えて結象レンズ35を通り読取りセンサ36に入射して原稿の内容が読取られる。
また、上述したスタートスイッチの押下により、中間転写ベルト11が回動を開始すると同時に各感光体5Y、5C、5M、5Kも回動を開始してそれぞれの感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各単色画像を形成する。このようにして各感光体上に形成された各単色画像は、図1で時計回り方向に回動する中間転写ベルト11上に重ね合わせて順次転写されてフルカラーの合成カラー画像が形成される。
一方、給紙テーブル2内の選択された給紙段の給紙ローラ42が回転し、給紙ユニット43内の選択された給紙トレイ44から用紙Pが繰り出され、分離ローラ45により一枚に分離されて搬送ガイド板48に搬送される。繰り出された用紙Pは搬送ローラ47により複写機本体1に搬送され、レジストローラ49に当接して一旦停止状態になる。レジストローラ49は中間転写ベルト11上のカラー画像に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、停止状態にあった用紙Pを中間転写ベルト11と二次転写ローラ22との間に送り込み、用紙P上に上記の二次転写装置22によりカラー画像を転写する。カラー画像が転写された用紙Pは、搬送機能も有する二次転写装置22により、定着装置25へ搬送され、加熱・加圧されて転写画像が定着される。この定着装置25によって定着工程が行われる。その後、排出側に案内され、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出されてスタックされる。
なお、両面コピーモードが選択されている場合には、表面に画像を形成した用紙Pは用紙反転装置28側に搬送され、反転して再び2次転写位置22へ導かれ、裏面に画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ上に排出されてスタックされる。また、ブラック単色画像を中間転写ベルト11上に形成する場合には、駆動ローラ14以外の従動ローラ15、16を移動させてイエロー、シアン、マゼンタの感光体5Y、5C、5Mを中間転写ベルト11から離間させるようにしている。なお、図1に示したタンデム型でなく、感光体5が一つしかない所謂1ドラム型の画像形成装置1にあっては、ファーストコピー速度を早くするために、最初に黒色を作像するのが一般的であり、その後原稿がカラーの場合のみ残りの色の作像を行うようにしている。
本発明の定着装置25は、無端状ベルト251と、この無端状ベルト251を張架する複数の張架ローラを備え、少なくとも1つの張架ローラを回転させて駆動するニップローラ252とし、その他にベルト251を支持するガイドローラ256として無端状ベルト251を周回させるベルト定着装置であって、無端状のベルト251の外周に接してベルト251の形状を規制するベルトガイド259を設けることを特徴とする。
なお、本発明の定着装置25における無端状のベルト251は、単数でも、2本以上の複数でも良い。単数の1本の場合は、トナーと接触する定着ベルトに用いることが好ましい。2本の場合は当然定着、加圧ベルトとして用いる。
図2は本発明の定着装置の一例を示す概略斜視図、図3は図2のI−I断面図、図4は図2のII−II断面図である。
図3において、無端状ベルトである上ベルト251a及び下ベルト251bが対向して配置され、これらのベルトの内部にはそれぞれ設けられた上ニップローラ252a及び下ニップローラ252bによって、これらのニップローラ軸間が加圧されている。上ニップローラ252a及び下ニップローラ252bは、不図示の駆動源から、それぞれギヤ253a及びギヤ253bを介して等速に駆動される。上ベルト251a及び下ベルト251bの両端は、図2に示すように、側板254aの突き当てられており、側板254aは側板254bに固定されている。
図5はニップローラの構成を示す概略斜視図である。図6はベルトの構成を示す概略斜視図である。図6に示すようにベルト251aの長手方向両端部には複数の穴255が設けられている。ベルト251bにおいても同様である。
一方、図5に示すように、ニップローラ252aの軸方向両端には複数のピン252a1と複数の穴252a2が交互に設けられている。ニップローラ252bにおいても同様である。
ニップローラ252のピン径に対して、ニップローラ252a2の穴径及びベルトの穴255の径はほぼ同等でピンが入る程度に僅かに大きく設計されている。そして対向するニップローラ252a及び252bは、図3に示すように、一方のローラ252のピン252aが他方のローラの穴252bに入るように組み付けられている。つまり、上ニップローラ252a及び下ニップローラ252bが回転するとベルト251の穴255に上ニップローラ252a、下ニップローラ252bのピン252a1、252b1が互い違いに挿入されながら送られることで、上ニップローラ252a及び下ニップローラ252bとベルト251a及び251bとは等速で移動する。
上ガイドローラ256a及び下ガイドローラ256bは、上ベルト251a及び下ベルト251bが大きなニップ部A(図3)を形成するためのガイドの役割を果たす。ここで、ニップ部Aは円管状の上ベルト251a及び下ベルト251bが円形に戻ろうとする反力によってニップ圧が得られる。
図7に示すように、ハロゲンヒータ257及び反射板258が上ベルト251aの内部に設けられ、内部から上ベルト251aの上部を集中加熱することによって、熱の逃げるスペースが非常に少なくなり、上ベルト251aの昇温効率が向上する。
図3に示すように、ベルトガイド部材であるベルトガイド259は、ベルト251の周方向については、外周のニップ部A以外の部分をほぼ全面的に抑えるように構成されている。これは、図3に示すように、上ベルトガイド259a、下ベルトガイド259bが上ベルト251a、下ベルト251bを覆っている状態から明らかである。
但し、ベルト251の長手方向については、図4に示すように、ベルト251a、251bの両端部、すなわち非画像部のみに設けられており、摺動抵抗及び熱容量を最小限に抑えるようにしている。これは、図4に示すように、前上ベルトガイド259a、前下ベルトガイド259b、後上ベルトガイド259c、後下ベルトガイド259dが、上ベルト251a、下ベルト251bを覆っている状態から明らかである。
これによって、ベルト251の駆動時の揺れが防止される。上ベルト251a及び下ベルト251bは、上ニップローラ252a及び下ニップローラ252bの両端に形成された上ベルト駆動リング260a及び下ベルト駆動リング260bによって、それぞれ上ニップローラ252a及び下ニップローラ252bとずれないように駆動されると同時に、対向したベルト251a、251bのズレを規制する。
次に、ベルトの揺れについて説明する。ベルト251a及び251bは駆動されると、ニップ部A(図3)の出口では略直線ニップ部の慣性力によって図3に示すB方向に力を受け、ニップ部A以外ではベルト251の全体がB方向に移動しようとする。しかし、ある程度ベルト251が変形すると静止状態に戻ろうとする力も強くなり、この両者の力によってベルト251に揺れが発生する。
図7は、ベルトガイドがベルトの内側にある定着装置の構成を示す図である。図8は、ベルトガイドがベルトとの離れる部分(離間部)の拡大図である。図7に示すように、ベルト251a及び251bの内側にそれぞれベルトガイド259a及び259bを設けると、前記のB方向への力を十分に抑制することができないので、駆動時にベルトの左側ニップ出口近傍CではB方向に移動してしまう。併せて、ベルトがB方向に力が掛かるために、図7に示すように、ベルト251aがニップ入口側のベルトガイド端部に接する部分Dでは、過大な応力が掛かるため、ベルト251aに過大な負担が掛かる。このため、ベルト磨耗やトルク上昇の問題が発生する。このとき図8に示すように、離間部Dからガイドローラ256aにかけてのベルト251aの形状は張力により図8のような直線形状となる。この場合、揺れを極力防止するためには、ニップ部A以外のほぼ全面をガイドする必要があり、さらにベルト内周とガイド外周のクリアランスも極力少なくする必要があり、摩擦が増大し駆動トルク、ベルト磨耗、熱容量の増大の点で不利となる。また組み付け作業性も非常に悪いものとなり、組み付け時にベルト251aを痛める原因ともなる。
そこで、本発明のように、ベルトガイド259をベルト251の外側を押さえるような構成とすることで、組み付け性が非常に容易となり、ベルト251に掛かる応力も低減することができ、ベルトガイド259の剛性を抑えることができ、熱容量の点でも有利となる。
さらに、ベルト251が外側に広がろうとする必要最低部分は、ニップ部Aの出口から上下ベルト251a、251bの頂点の手前付近(図7のE)であるので、ベルトガイド259をこの部分のみに設けることで、ほぼ上下ベルト251a、251bの揺れ防止の機能を落とさずに、摺動抵抗、磨耗、熱容量を低減することができる。
このようなベルトガイド259の例を図9及び図10に示す。図9は、本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。図10は、本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。
図9において、ベルトガイド259a及び259bには、ベルト251a及び251bの外周方向にそれぞれ複数のリブ259a1及び259b1が設けられており、それぞれのリブ259a1、259b1はベルト251a及び251bの長手方向に延びている。これにより図10に示すベルトガイド259a及び259bと比べてベルト251a及び251bとの接触面積を減らすことができ、摺動抵抗を大幅に低減することができる。また、リブ形状が長手方向のため、ベルトガイド259の接触による放熱偏差も少なくすることができる。
また、上記ベルトガイドの他の例を図11及び12に示す。
図11は、本発明の定着装置の一例を示す断面概略図である。図11において、ベルトガイド259a及び259bには、ベルト長手方向に複数のリブ259a1及び259b1がそれぞれ設けられており、それぞれのリブ259a1及び259b1は、ベルト251a及び251bの外周方向に沿って延びている。これにより図9に示すベルトガイド259と同様に、ベルト251a及び251bとの接触面積を減らすことができ、摺動抵抗を大幅に低減することができる。図9に示すベルトガイド259と比べて、リブ259a1及び259b1が外周方向に沿っているため、ベルト259のガイド能力に関しては優れている。
図12は、ベルトガイドを複数の円筒で構成した例である。ベルトガイド259a及び259bは、図のように軸を備えた回転可能な複数の円筒形状部材からなることで、上述した曲面板状のベルトガイド259に比べてベルト251a及び251bとの接触面積が極端に減少している。このため、摺動抵抗を大幅に低減することができる。
ベルト251a及び251bは、例えば、支持体に弾性層、表層の順に積層した構成とすることができる。支持体は、ニッケルやポリイミドなどで形成することができ、弾性層はシコーンゴムなどで形成することができ、表層はフッ素樹脂などで形成することができる。画像部にベルトガイド259を接触させた場合、熱容量増大、部分温度低下が問題となるので、ベルトガイド259の支持体は、耐熱材料からなり、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、フッ素樹脂等の樹脂材料を用いることができる。また、前記樹脂材料に、磁性導電性粒子を分散したもの、金属材料でも形成可能である。具体的には、ニッケル、鉄、クロムの合金であって、それ自体が発熱しても良いものを用いることもできる。特に、ポリイミド等の断熱部材で形成することが非常に有効であり、これらの中で発泡ポリイミドが好ましい。
本発明の定着装置においては、図3に示すようにベルト駆動リング260a及び260bを設けることで、上下のベルト251a及び251bが等速に搬送されるので、画像ズレやベルト寄り細かなジター、ベルト251a及び251bのシワ発生、ベルトベルト251a及び251bの亀裂、ベルト端部との側板とのこすれ、異音発生が防止できた。
また、ベルトガイド259は両端部のみだけではなく、軸方向全幅に図9、10に示すベルトガイド259を設けることも揺れ防止に対しては非常に有効である。あるいは、中央部のある幅の範囲のみに、例えば10〜30mm程度に、図9ないし12に示すベルトガイド259を設けることも揺れ防止に対しては非常に有効である。
また、ベルトの駆動について、図2ではギヤ253a、253bによる駆動としたが、十分なニップ圧が得られれば、摩擦による連れ周りにて上下のベルト251a及び251bの駆動も可能である。この場合、ニップ圧による十分な上下のベルト251a及び251bの連れまわり駆動力があるため、ベルト駆動リング260a、260bを用いなくても使用可能となる。但し、厚紙が通紙された場合にスリップに不利な方向であるため注意が必要である。
また、ベルト251a及び251bは回転駆動したときの左右のズレが発生するが、これは、図2に示すように側板254aをベルト両端に突き当てているために左右のズレは押さえられる。
本発明の定着装置25は、ベルト251a及び251b及びニップローラ252a、252bの駆動と速度規制を行い、記録媒体がニップ部Aを通過した時に、画像がズレないように画像表面と定着面の速度差の発生を問題が生じないレベルに押さえ込みまた同時にベルト251a及び251bの寄りの発生も押さえる技術である。
本発明の定着装置においては、例えば以下のように設定することができる。以下において駆動ローラは上ニップローラ252a、従動ローラは下ニップローラ252bである。
実施条件
ベルト支持体厚さ 40〜80μm
ベルト弾性層 100〜300μm
ベルト表層 5〜50μm
ベルト上径 φ40mm
ベルト下径 φ40mm
駆動ローラ φ20mm
従動ローラ φ20mm
ガイドローラ φ12mm
駆動ローラ端部凸ピン数 両端各6個
従動ローラ端部凹穴数 両端各6個
凸ピン径 φ2.50mm
凹穴径 φ2.52mm
ベルト穴径 φ2.52mm
ピンの長さ 1mm(ピンの先端部は緩和曲線(インボリュート近似))
穴の深さ 2mm
1 画像形成装置
2 給紙テーブル
3 スキャナ
4 原稿自動搬送装置(ADF)
5 感光体
6 帯電装置
7 現像装置
8 クリーニング装置
9 1次転写装置
10 画像形成ユニット
11 中間転写体
21 露光装置
22 2次転写装置
24 2次転写ベルト
25 定着装置
251a 上ベルト
251b 下ベルト
252a 上ニップローラ
252a1 ピン
252a2 穴
252b 下ニップローラ
252b1 ピン
252b2 穴
253a、253b ギヤ
254a、254b 側板
255 ベルトの穴
256a 上ガイドローラ
256b 下ガイドローラ
257 ハロゲンヒータ
258 反射板
259a 前上ベルトガイド
259a1 前上ベルトガイドリブ
259b 前下ベルトガイド
259b1 前下ベルトガイドリブ
259c 後上ベルトガイド
259d 後下ベルトガイド
260a 上ベルト駆動リング
260b 下ベルト駆動リング
29 画像濃度検出手段
41 ガイド部
42 給紙ローラ
43 側板
44 給紙トレイ
45 分離部
46 保持部材
47 搬送ローラ
48 搬送ガイド板
49 レジストローラ
50 回転体部材
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
P 用紙
A ニップ部
C ニップ出口近傍C
特開2007−2564739号公報 特開2005−215422号公報 特開2006−047768号公報 特開2006−091182号公報

Claims (7)

  1. 無端状ベルトと、
    該無端状ベルトを張架する複数の張架ローラとを備え、
    少なくとも1つの張架ローラを回転させて駆動ローラとして前記無端状ベルトを周回させるベルト定着装置において、
    前記無端状ベルトの外周に接してベルトの形状を規制するベルトガイド部材を設ける
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記定着装置は、ベルト内部のニップ下流に設けられ、ベルトを駆動させる対向したニップローラと、ベルト内部のニップ上流に設けられたガイドローラを具備した2枚の無端状ベルトを対向して配置し、互いに接触するニップ部を形成する
    ことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    前記ベルトガイド部材は、ニップ後端からニップ入り口までの間でベルトの外周に接している
    ことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置において、
    前記ベルトガイド部材は、複数の回転可能な円筒形状部材からなる
    ことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置において、
    前記ベルトガイド部材は、ベルト端部の非画像部に接している
    ことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置において、
    前記ベルトガイド部材は、発泡ポリイミドを用いている
    ことを特徴とする定着装置。
  7. 潜像を形成する像担持体と、
    像担持体表面に均一に帯電を施す帯電装置と、
    帯電した像担持体表面に露光し潜像を書き込む露光装置と、
    像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し可視像化する現像装置と、
    像担持体表面の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置と、
    像担持体表面の可視像を直接又は中間転写体に転写した後に記録媒体に転写する転写装置と、
    記録媒体上のトナー像を定着させる定着装置とを備える画像形成装置において、
    前記画像形成装置の定着装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置である
    ことを特徴とする画像形成装置。
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