JP2011085629A - 液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システム、及び、前記情報格納読出システムを製造する方法及び装置 - Google Patents

液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システム、及び、前記情報格納読出システムを製造する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 液晶表示素子の連続製造における精度及びスピードを高め、歩留向上を抜本的に解決する。
【解決手段】 液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムであって、粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層されたキャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システム、及び、前記情報格納読出システムの製造方法及び装置である。
【選択図】 図10

Description

本発明は、所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する連続状偏光フィルムと粘着層を介在して剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムに関する。より具体的には、本発明は、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置に関する切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システム、及び、前記情報格納読出システムを製造する方法及び装置に関する。
液晶パネルWは、図1に示されるように、画面サイズが対角42インチの大型テレビ用の液晶パネルを例にとると、縦(540〜560)mm×横(950〜970)mm×厚み0.7mm(700μm)程度の矩形のガラス基板で挟持され、透明電極やカラーフィルタ等が配備された5μm程度の液晶層から構成される、層状パネルである。液晶パネルW自体の厚みは、1.4mm(1400μm)程度である。液晶表示素子は、通常、その液晶パネルWの表側(視認側)と裏側(バックライト側)のそれぞれに偏光子と保護フィルムとを含む偏光フィルムのシート片’’を貼り合せることによって、生成される。シート片’’は、図2に示されるように、積層構造を有する可撓性光学フィルム10に含まれる偏光フィルム11から、例えば図1に示されるような寸法となるように成形される。
液晶表示素子の機能において、液晶分子の配向方向と偏光子の偏光方向とは、密接に関連する。液晶表示素子技術は、まずTN(Twisted Nematic)型液晶を用いたLCD(液晶表示装置)が実用化され、その後、VA(Vertical Alignment)型液晶、IPS(Inplane Switching)型液晶などを用いたLCDが実用化されるに至った。詳細な技術的説明は省略するが、TN型液晶パネルを用いたLCDにおいては、液晶分子は、液晶パネルのガラス基板の内面に配されるそれぞれのラビング方向を有する上下2枚の配向膜によって光軸方向に90°ねじれた状態で配列されており、電圧がかけられると配向膜に垂直に並ぶ。ところが、表示画面の左右からみた像を同じように形成しようとすると、例えば、視認側の配向膜のラビング方向を45°(他方の配向膜のラビング方向を135°)にしなければならない。したがって、それに合せて、液晶パネルの表側と裏側のそれぞれに貼り合される偏光フィルムのシート片に含まれる偏光子の偏光方向も、表示画面の縦又は横方向に対して45°方向に傾けて配置されなければならない。
そのため、TN型液晶パネルの液晶表示素子に貼り合される偏光フィルムのシート片は、上述のような45°方向の偏光方向を有する偏光子を含む光学フィルムから、TN型液晶パネルの大きさに合せて矩形に打ち抜き又は切断加工される必要がある。このことは、例えば、特開2003−161935号公報(特許文献1)又は特許第3616866号公報(特許文献2)に示されている。矩形に加工されるシート片の幅、すなわち、シート片の短辺は光学フィルムの幅より小さいことはいうまでもない。このようにして光学フィルムから矩形に打ち抜き又は切断加工されたシート片を「枚葉型シート片」という。
枚葉型シート片を用いた液晶表示素子の製造においては、枚葉型シート片は、光学フィルムから予め打ち抜き又は切断され、粘着層にセパレータが貼付された状態で矩形状に成形されている。成形された枚葉型シート片は、液晶表示素子製造工程において、マガジンに収容される。マガジンに収容された枚葉型シート片は、液晶パネルWに貼り合されるときに、例えば吸着搬送装置によって、液晶パネルとの貼合位置に一枚毎に搬送される。枚葉型シート片は、液晶パネルWに貼り合される前に、形成された粘着層に剥離自在に積層されたセパレータが剥離され、そのことにより露出された粘着層を介して、液晶パネルWに貼り合される。枚葉型シート片は可撓性であるため、貼り合せの際には周縁に生じる撓みや反りが問題になる。従って、枚葉型シート片が用いられる液晶表示素子の製造工程においては、一枚毎のセパレータの剥離動作を容易にし、液晶パネルとの位置合せと貼り合せとを精度よく迅速に行うようにするために、撓みや反りが少なく、搬送や貼り合せがしやすく、ある程度の剛性を有する、四辺が整形された枚葉型シート片を採用せざるを得ない。例えば、枚葉型シート片に、偏光子の片面ではなく両面に40〜80μm厚程度の保護フィルムを積層して厚みによる剛性を持たせるようにしているのは、そのためである。液晶表示素子を製造する技術の初期段階においては、この光学フィルムのシート片又は該シート片に含まれる偏光フィルムのシート片が、一般的に「偏光板」と呼ばれ、これは今も通称名である。
こうしたTN型の液晶表示素子製造技術においては、打ち抜き又は切断加工工程の後に、成形されたシート片をそのまま液晶パネルに連続的に貼り合せて一連の工程として液晶表示素子を製造することはできない。それは、そのときに用いられる光学フィルムのシート片は、上述のように偏光子の縦又は横方向への延伸による配向方向(すなわち、成形される前の光学フィルムの送り方向又はそれと交わる方向)に対して長辺又は短辺の向きが45°方向になるように成形されなければならず、そのようにして成形されたシート片は、そのままの同じ姿勢で液晶パネルに連続的に貼り合せることができないためである。特許文献1又は2にみられるように、シート片を液晶パネルに貼り合せるためには、一枚一枚のシート片を、液晶パネルの長辺より幅広の連続状光学フィルムから金型などで光学フィルムの長手方向に対して45°方向に打ち抜き、液晶パネルとの貼合工程に供給しなければならない。或いは、用いられる連続状光学フィルムは、相当に広幅の連続状光学フィルムからその長手方向に対して45°方向に予め打ち抜き又は切断された長尺の光学フィルム、又は、成形された一枚一枚の光学フィルムのシート片がフィルム状につなぎ合された長尺の光学フィルムでなければならない。これらの方法は、いずれにしても枚葉型シート片製造技術の域を出るものではない。
特許文献3は、VA型液晶やIPS型液晶などが実用化される以前に適用された技術であり、偏光フィルムを含む光学フィルムを連続的に供給しながら、必要な長さに成形された偏光フィルムのシート片を液晶パネルに順次貼り合せて液晶パネルを生成する装置を開示している。この装置は、TN型液晶を用いたLCDを製造するラベラー装置である。この装置に用いられる光学フィルムは、相当に幅広の連続状光学フィルムから液晶パネル幅に合せて偏光フィルムの延伸方向に対して45°方向に切断加工された一枚の長尺の光学フィルム、又は、そのような一枚一枚の光学フィルムのシート片がフィルム状につなぎ合された長尺の光学フィルムでなければならない。したがって、この装置は、偏光フィルムのシート片を積層構造の連続状光学フィルムから連続的に成形し、VA型液晶やIPS型液晶を用いた液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子にする製造装置に、直接適用できるものではない。
枚葉型シート片を用いた液晶表示素子の製造の自動化技術については、例えば、特開2002−23151号公報(特許文献4)に開示されている。可撓性の枚葉型シート片は、端部が湾曲したり垂れたりすることなどによって、撓みや反りが生じやすく、液晶パネルとの位置合せや貼り合せにおける精度やスピードにとって大きな技術的障害となっている。そのため、枚葉型シート片には、吸着搬送や液晶パネルへの位置合せや貼り合せを容易にすべく、ある程度の厚みと剛性が求められる。例えば、特開2004−144913号公報(特許文献5)、特開2005−298208号公報(特許文献6)又は特開2006−58411号公報(特許文献7)に開示されたものは、こうした技術的課題に着目して工夫がなされたものとみることができる。
TN型液晶パネルに対して、VA型液晶パネルやIPS型液晶パネルは、液晶分子がねじれた状態で配列されるものでない。そのため、これらの液晶パネルを用いた液晶表示素子においては、液晶配向状態から得られる視野角特性から、TN型液晶パネルを用いた場合のように、光学フィルムのシート片の偏光方向を液晶表示素子の長辺又は短辺の向きに対して45°方向にする必要はない。これらの液晶パネルを用いた液晶表示素子は、偏光軸の方向が液晶パネルの長辺又は短辺と並行で、互いに90°異なる向きになった光学フィルムのシート片が、液晶パネルの表側と裏側のそれぞれに貼り合されたものである。VA型液晶パネルやIPS型液晶パネルにおいて視角特性の対称性及び視認性を考えた場合には、光学フィルムのシート片の偏光軸の方向が最大のコントラストの方向を示すため、光学フィルムのシート片の光学軸は液晶パネルの長辺又は短辺の方向に対して平行である方が好ましい。したがって、これらの液晶パネルに貼り合される光学フィルムのシート片は、縦又は横方向に延伸処理された偏光フィルムを含む連続状光学フィルムを連続的に繰り出し、該連続状光学フィルムの送り方向に対して横方向に切断することによって、光学フィルム幅と同じ幅を有する矩形の光学フィルムのシート片として連続的に成形することができるという利点がある。
大型テレビ用の表示素子に用いられる液晶は、視野角特性を高める観点から、TN型液晶からVA型液晶やIPS型液晶へとシフトしている。こうした技術開発環境の変化に伴って、特開2004−361741号公報(特許文献8)に示されるように、これらの液晶パネルを前提として生産効率を高めるための提案もなされるようになってきた。特許文献8に開示される技術は、連続状光学フィルムを連続的に繰り出して液晶パネルの大きさに合せるように光学フィルムを切断し、切断された光学フィルムのシート片を液晶パネルに連続的に貼り合せる技術である。
しかしながら、以下に示すような技術的課題があるため、液晶表示素子の製造は依然として枚葉型シート片製造が主流のままである。液晶表示素子の製造における重要な技術的課題とは、製造される表示素子における欠陥を事前に確認し、不良品を出さないようにすることである。欠陥の多くは、主に連続状光学フィルムに含まれる偏光フィルムに内在する欠点に起因している。ところが、現状では、欠点ゼロの連続状光学フィルムを製造することは極めて困難であるため、積層される個々のフィルムに含まれる欠点を完全に取り除いた状態で連続状光学フィルムを提供することは必ずしも現実的ではない。その一方で、視認できるような傷や欠点は僅かであってもこのような傷や欠点を含む光学フィルムのシート片をテレビ用のシート片として用いることは、液晶表示素子自体の品質維持の観点から許されない。例えば、光学フィルムから成形されたシート片の長辺を約1m程度とすると、事前に欠点部位を取り除くことができない場合には、単純計算で、製造される液晶表示素子1,000個当たり、20〜200個にも及ぶ欠点を含む不良品が発生することになる。
そのため、現状においては、矩形状に区分された光学フィルムの欠点が存在しない正常領域が、同じく矩形状に区分された光学フィルムの欠点が内在する不良領域を適宜回避するように、正常品のシート片(以下、「正常シート片」という。)として連続状光学フィルムから打ち抜かれるか又は切断されることになる。あるいは、正常領域と不良領域との区別をすることなく光学フィルムのシート片を矩形に打ち抜くか又は切断し、そのうちの不良品のシート片(以下、「不良シート片」という。)は、その後の工程で選別され、排除されるように処置するしかない。したがって、製品精度及び製造スピードの両面の限界から、枚葉型シート片製造方法による生産効率を現時点での効率以上に高めることは難しい状況にある。
本出願人は、枚葉型シート片製造の生産効率を少しでも高めることを目的として、例えば、特許第3974400号公報(特許文献9)、特開2005−62165号公報(特許文献10)又は特開2007−64989号公報(特許文献11)に示されるように、偏光フィルムの事前検査装置を提案してきた。これらの提案は、主に以下の2つの工程を含む。第1の工程では、まず、連続的に供給される連続状光学フィルムの偏光フィルムに内在する欠点を検査し、検出された欠点の位置を画像処理し、画像処理された情報をコード化する。次に、連続状光学フィルムから枚葉型シート片が打ち抜かれたときに切りカスとして残ることになる端部に、コード化された情報を記録装置によって直接印字した後に、連続状光学フィルムを巻き取り、ロールを生成する。第2の工程では、生成されたロールから繰り出された連続状光学フィルムに印字されたコード化情報を読取装置によって読み取り、良否を判定した結果に基づいて欠点箇所にマーキングを付与する。第3の工程では、連続状光学フィルムから枚葉型シート片を打ち抜き、予め付与されたマーキング基づいて光学フィルムの枚葉型シート片を正常シート片と不良シート片とに選別する。これらの工程は、枚葉型シート片製造における歩留向上には欠かせない技術的手段であった。
さらに、本出願人は、特開2007−140046号公報(特許文献12)において、連続状光学フィルムの積層体ロールから連続的に繰り出される連続状光学フィルム(同文献では「偏光板原反」という。)に含まれるキャリアフィルム(同文献では「離型フィルム」という。)を剥離して粘着層を含む偏光フィルム(同文献では「偏光板」という。)を露出させ、偏光フィルムに内在する欠点を検出した後に、偏光フィルムの欠点箇所を避けて正常領域のみを矩形に打ち抜き、打ち抜かれた正常シート片(同文献では「シート状製品」という。)を他の搬送媒体を用いて液晶パネルとの貼合位置に移送するようにした製造方法を提案している。しかしながら、これは、連続状光学フィルムから成形された光学フィルムの正常シート片をキャリアフィルムによって液晶パネルとの貼合位置まで送ることを実現させたものではない。この技術は、一旦切断された枚葉型シート片を他の搬送媒体に貼り合せて液晶パネルとの貼合位置に移送するようにしたものであり、枚葉型シート片製造の域を出ない液晶表示素子の製造方法と言わざるを得ない。
本出願人は、特許文献13に示されるように、光学フィルムのシート片を液晶パネルに貼り合せる方法及び装置に関する発明を提案している。この発明は、事前に成形された枚葉型シート片を液晶表示素子の製造工程に持ち込んで液晶パネルに貼り合せる液晶表示素子の製造技術から、液晶表示素子の製造工程において光学フィルムのシート片を連続成形して直接液晶パネルに貼り合せる液晶表示素子の連続製造技術への切換えを可能にした画期的な提案である。
この発明は、液晶表示素子の一連の製造工程に、光学フィルムの不良領域及び正常領域を定める検査のために連続状光学フィルムからキャリアフィルムや表面保護フィルムを一旦剥離する工程と、検査後に代替キャリアフィルムや代替表面保護フィルムを連続状光学フィルムに再び積層する工程とを含むことを特徴とする。これらの工程は、液晶表示素子の連続製造工程において、キャリアフィルムや表面保護フィルムの剥離によって偏光フィルムの粘着層の露出面及び粘着層のない面を保護しながら、内在する欠点検査を行うための必須工程である。しかしながら、これらの工程は、成形された光学フィルムの正常シート片を液晶パネルに貼り合せる方法又は装置全体を相当複雑にするのみならず、工程数を増やし、工程毎の制御を困難にするものである。したがって、特許文献13に記載の発明は、製造スピードを犠牲にせざるを得ないという欠点を有する。
本発明は、こうした関連発明を基礎に、液晶表示素子の連続製造を可能にし、液晶表示素子製造における製品精度及び製造スピードを飛躍的に高め、製品歩留を抜本的に改善すべく鋭意検討され、構想されたものである。
特開2003−161935号公報 特許第3616866号公報 特公昭62−14810号公報 特開2002−23151号公報 特開2004−144913号公報 特開2005−298208号公報 特開2006−58411号公報 特開2004−361741号公報 特許第3974400号公報 特開2005−62165号公報 特開2007−64989号公報 特開2007−140046号公報 特開2009−061498号公報
VA型液晶パネルやIPS型液晶パネルには、液晶配向状態から得られる視野角特性から、TN型液晶パネル特有の技術的制約、すなわち、液晶パネルの長辺又は短辺の向きに対して偏光フィルムの偏光方向が45°方向になるように液晶パネルの表側と裏側の面に偏光フィルムのシート片を貼り合せなければならないという技術的制約がない。そのため、VA型液晶パネルやIPS型液晶パネルを用いる液晶表示素子は、連続状光学フィルムの供給中に、送り方向に対して直角方向に切断することによって連続状光学フィルムから切り出された偏光フィルムのシート片を液晶パネルに連続的に貼り合せることにより、液晶表示素子を連続製造することが可能である。また、連続状光学フィルムの供給中に、この供給を途切れさせることなく、これに含まれる連続状偏光フィルムの事前検査によって検出された欠点を含む不良シート片と欠点を含まない正常シート片の各々を切り出し、そのうちの正常シート片のみを液晶パネルとの貼合位置に供給することによって、液晶表示素子の連続製造において、製品精度及び製造スピードが飛躍的に高められ、製品歩留の大幅改善が可能になる。
本発明の目的は、粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む、検査済みの連続状光学フィルム(以下、「連続状検査済み光学フィルム」という。)を貼合位置に供給しながら、連続状偏光フィルムの事前検査によって検出された欠点を含む不良シート片と欠点を含まない正常シート片の各々を連続的に切り出すとともに、切り出された不良シート片を液晶パネルに貼り合せないようにする手段を提供することによって、連続状検査済み光学フィルムの供給を途切れさせることなく、切り出された正常シート片のみを液晶パネルに連続的に貼り合せる手段を実現し、もって液晶表示素子の連続製造における製品精度及び製造スピードを飛躍的に高め、製品の歩留を大幅に改善することである。
上述した目的は、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの事前検査によって検出された欠点の位置情報に基づいて演算された、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置に関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体を生成すると共に、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールを準備し、積層体ロールから連続状検査済み光学フィルムを繰り出しながら、識別標識の読み取りに応じて前記情報格納媒体から読み出された切断位置情報によって、連続状検査済み光学フィルムから偏光フィルムの正常シート片を切り出して液晶パネルに貼り合せる構成を提供することによって、達成することができる。
本発明の第1の態様は、液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムを提供する。本情報格納読出システムは、所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムである。本情報格納読出システムは、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる。液晶表示素子を連続製造する装置に本情報格納読出システムを用いることによって、連続状検査済み光学フィルムは、識別標識の読み取りに応じて情報格納媒体から読み出された切断位置情報と、積層体ロールからの連続状検査済み光学フィルムの繰出量から算出された測長データとに基づいて、連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さに切り込みが入れられ、液晶パネルに対応する寸法に偏光フィルムの正常シート片が切り出されて液晶パネルに貼り合されるようにすることができる。
本発明の一実施形態においては、連続状検査済み光学フィルムは、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に剥離自在に積層される連続状表面保護フィルムをさらに含む。
本発明の第2の態様は、液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムを製造する方法を提供するものである。本方法は、所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システムを製造する方法である。本方法は、連続状偏光子の少なくとも一面に連続状保護フィルムを積層して連続状偏光フィルムを製造するステップと、連続状偏光フィルムを検査し、連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップと、連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成するステップと、連続状偏光フィルムに、粘着層を介して、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造するステップと、液晶表示素子を連続製造する前記装置において連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含まない正常シート片と欠点を含む不良シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成するステップと、前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与するステップと、識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げるステップとを含む。
本発明の一実施形態においては、連続状検査済み光学フィルムを製造するステップは、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層するステップをさらに含む。
本発明の一実施形態においては、連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップは、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査するステップ、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出するステップ、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出するステップのいずれか又はそれらの組合せを含む。
本発明の第3の態様は、液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムを製造する他の方法を提供する。本方法は、所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システムを製造する方法である。本方法は、粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状仮キャリアフィルムとを含む連続状仮光学フィルムの積層体ロールを準備するステップと、前記積層体ロールから連続状仮光学フィルムを繰り出しながら連続状仮キャリアフィルムを剥離することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムを露出するステップと、露出された粘着層を含む連続状偏光フィルムの表面及び内部を検査することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップと、粘着層を含む連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び前記欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成するステップと、連続状偏光フィルムの露出された粘着層に、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造するステップと、液晶表示素子を連続製造する前記装置において連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含む不良シート片と欠点を含まない正常シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成するステップと、前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与するステップと、識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げるステップとを含む。
本発明の一実施形態においては、連続状仮キャリアフィルムは、一面に離型処理後に粘着剤を含む溶剤を塗布し乾燥することによって形成された転写可能な粘着層を有する。
本発明の一実施形態においては、連続状キャリアフィルムは、連続状偏光フィルムの露出された粘着層に積層される面に離型処理が施されている。
本発明の一実施形態においては、連続状検査済み光学フィルムを製造するステップは、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層するステップをさらに含む。
本発明の一実施形態においては、連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップは、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査するステップ、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出するステップ、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出するステップのいずれか又はそれらの組合せを含む。
本発明の第4の態様は、液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムを製造する装置を提供する。本装置は、所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システムを製造する装置である。本装置は、連続状偏光子の少なくとも一面に連続状保護フィルムを積層して連続状偏光フィルムを製造する、偏光フィルム製造装置と、連続状偏光フィルムを検査し、連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出する、検査装置と、連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成する、切断位置情報生成手段と、連続状偏光フィルムに、粘着層を介して、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造する、検査済み光学フィルム製造装置と、液晶表示素子を連続製造する前記装置において連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含まない正常シート片と欠点を含む不良シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成する、情報格納媒体生成装置と、前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与する、識別標識付与装置と、識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げる、巻取装置と、少なくとも偏光フィルム製造装置、検査装置、切断位置情報生成手段、検査済み光学フィルム製造装置、情報格納媒体生成装置、識別標識付与装置、及び、巻取装置の各々を連動して作動させる制御装置とを含む。
本発明の一実施形態においては、検査済み光学フィルム製造装置は、連続状検査済み偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層する、表面保護フィルム供給装置をさらに含む。
本発明の一実施形態においては、検査装置は、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査する第1検査装置、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出する第2検査装置、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出する第3検査装置のいずれか又はそれらの組合せを含む。
本発明の第5の態様は、液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムを製造する装置を提供する。本装置は、所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システムを製造する装置である。本装置は、粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状仮キャリアフィルムとを含む連続状仮光学フィルムの積層体ロールが装備されており、前記積層体ロールから連続状仮光学フィルムを繰り出す、仮光学フィルム供給装置と、連続状仮光学フィルムを繰り出しながら連続状仮キャリアフィルムを剥離することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムを露出する、仮キャリアフィルム剥離装置と、露出された粘着層を含む連続状偏光フィルムの表面及び内部を検査することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出する、検査装置と、粘着層を含む連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成する、切断位置情報生成手段と、連続状偏光フィルムの露出された粘着層に、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造する、検査済み光学フィルム製造装置と、液晶表示素子を連続製造する前記装置において連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含む不良シート片と欠点を含まない正常シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成する、情報格納媒体生成装置と、前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与する、識別標識付与装置と、識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げる、巻取装置と、少なくとも仮光学フィルム供給装置、仮キャリアフィルム剥離装置、検査装置、切断位置情報生成手段、検査済み光学フィルム製造装置、情報格納媒体生成装置、識別標識付与装置、及び、巻取装置の各々を連動して作動させる制御装置とを含む。
本発明の一実施形態においては、連続状仮キャリアフィルムは、一面に離型処理後に粘着剤を含む溶剤を塗布し乾燥することによって形成された転写可能な粘着層を有する。
本発明の一実施形態においては、連続状キャリアフィルムは、連続状偏光フィルムの露出された粘着層に積層される面に離型処理が施されている。
本発明の一実施形態においては、検査済み光学フィルム生成装置は、連続状検査済み偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層する、表面保護フィルム供給装置をさらに含む。
本発明の一実施形態においては、検査装置は、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査する第1検査装置、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出する第2検査装置、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出する第3検査装置のいずれか又はそれらの組合せを含む。
画面サイズが対角42インチの大型テレビ用液晶表示素子の典型例である。 本発明の液晶表示素子の製造に用いられる連続状光学フィルムの構造を示す模式図である。 本発明の液晶表示素子の製造に用いられる連続状検査済み光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムに内在する欠点を含む(不良シート片を画定する不良シート片切断位置に対応する)不良領域と欠点を含まない(正常シート片を画定する正常シート片切断位置に対応する)正常領域を示す模式図である。 本発明の一実施態様に係る、装備された連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRから連続状検査済み光学フィルムが供給される光学フィルム供給装置100、及び、情報格納媒体から読み出された切断位置情報に基づいて連続状検査済み光学フィルムに切込線を形成することによって、連続状検査済み光学フィルムから切り出された偏光フィルムの正常シート片を貼り合せる液晶パネル搬送装置300を含む液晶表示素子を連続製造する装置1を表す概念図である。 図4に示す本発明の一実施態様に係る、液晶表示素子を連続製造する装置1における各製造ステップを表すフロー図である。 本発明の一実施態様に係る、切断位置情報を生成して情報格納媒体に記憶される前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRを製造する方法及び装置を模式的に示す模式図である。 図6に示す、積層体ロールRを製造する方法及び装置における各製造ステップを表すフロー図である。 本発明の一実施態様に係る、連続状仮光学フィルムの積層体ロールR’を用いて、切断位置情報を生成して情報格納媒体に記憶される前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRを製造する方法及び装置を模式的に示す模式図である。 図8に示す、積層体ロールRを製造する方法及び装置における各製造ステップを表すフロー図である。 本発明の一実施態様に係る、図6又は図8の積層体ロールRを製造する装置において生成された連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を付与した連続状連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システムを用いて、図4の液晶表示素子を連続製造する装置1において、前記識別標識を読み取り、読み取られた識別情報と該識別標識の読み取りに応じて前記情報格納媒体から読み出される切断位置情報との関係を示す模式図である。 本発明の一実施態様に係る、液晶表示素子を連続製造する装置1において、認識された不良シート片を排除するための、(1)光学フィルムの搬送経路に配するダミーセパレータ駆動装置、又は、(2)貼合装置の離間する一対の貼合ローラ間に出入可能なダミーセパレータ駆動装置を含む不良シート片排除装置の模式図である。 本発明の一実施態様に係る、液晶表示素子を連続製造する装置1において、連続状検査済み光学フィルムの繰出量による測長データと、連続状検査済み光学フィルムに付与された識別標識の読み取りに応じて読み出された切断位置情報とに基づいて、繰り出された連続状検査済み光学フィルムに切込線が形成された位置を確認するための切込線形成位置確認装置の動作を表す模式図である。 本発明の一実施態様に係る、液晶表示素子を連続製造する装置1において、連続状検査済み光学フィルムから、液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片を液晶パネルに貼り合せる際に、液晶パネル搬送装置に含まれるプリアライメント装置、アライメント装置、貼合位置への搬送装置、及び、液晶パネルエッジ検出装置の各装置を制御することによって姿勢が制御された液晶パネルを搬送する模式図である。 図13に示す連続状検査済み光学フィルムから、液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片の先端のエッジ部分を検知するエッジ検出装置と、偏光フィルムの正常シート片が送り方向に一致していることを検知する直進位置検出装置とを含む、偏光フィルムの正常シート片と液晶パネルとの貼合装置を表す模式図である。 本発明の一実施態様に係る、連続状検査済み光学フィルムに付与されるデータ内容を含む識別標識の種類を表す図である。 本発明の一実施態様に係る、連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置を演算して、連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を生成する方法を示す模式図である。 連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置を演算する方法を表したフロー図である。 偏連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置を演算する他の方法を表したフロー図である。 連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置を演算する他のもう一つの方法を表したフロー図である。 本発明の一実施態様に係る、図17の不良シート片識別情報Xγを記憶させる方法に対応した切断位置情報例を表した図である。 本発明の一実施態様に係る、図18の次の切断位置までの距離=X’+x0’(但しx0’>x0の関係)とする方法に対応した切断位置情報を表した図である。 本発明の一実施態様に係る、図19の次の切断位置までの距離=(X’+x0)/m(ただしm=2以上)とする方法に対応した切断位置情報を表した図である。 本発明の一実施態様に係る、欠点検査装置と欠点種類と欠点検出方法とを表す表である。
本明細書においては、片面又は両面に連続状保護フィルムが積層された連続状偏光子(polarizer)の液晶パネルに貼り合される一面に粘着層が形成された連続状フィルムを連続状偏光フィルムといい、「偏光板」と通称されるこの連続状偏光フィルムから矩形に成形されたシート片を「偏光フィルムのシート片」又は単に「シート片」という。また、連続状表面保護フィルム及び連続状キャリアフィルムと一体の連続状偏光フィルムからシート片が切り出される場合であって、シート片を「偏光フィルムのシート片」と区別する必要があると場合には、それを「光学フィルムのシート片」といい、そこに含まれる連続状表面保護フィルム又は連続状キャリアフィルムから切り出されたシート片は、「表面保護フィルムのシート片」又は「キャリアフィルムのシート片」という。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施態様を詳細に説明する。
1.液晶表示素子を連続製造する装置の構成
図4は、液晶表示素子を連続製造する装置1を示す概略図である。本装置1は、液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムに、連続状偏光フィルム又は粘着層を含む偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づき生成され、予め情報格納媒体800に記憶された切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRが装備されており、その積層体ロールRから連続状検査済み光学フィルムを連続的に繰り出す光学フィルム供給装置100を含む。情報格納媒体800は、後述されるように、識別標識20が付与された連続状検査済み光学フィルムの製造工程において、連続状偏光フィルム又は粘着層を含む連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置から、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置及び欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置が演算された連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報80を記憶させた情報格納媒体である。情報格納媒体としては、フレキシブルディスク、CD、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスクなどを用いることができる。なお、連続状偏光フィルム又は粘着層を含む偏光フィルムの検査によって検出された欠点に基づいて生成される切断位置情報80は、積層体ロールRの製造装置において切断位置情報80が生成された後に、情報格納媒体800を介さずに、インターネット又は専用回線を通して直接、液晶表示素子を連続製造する装置1の記憶装置420に転送することもできる。この場合には、記憶装置420が本発明に係る情報格納媒体として機能する。本装置1はさらに、情報格納媒体800又は制御装置400の記憶装置420から読み出された切断位置情報80に基づいて連続状検査済み光学フィルムに切込線を形成することによって、連続状検査済み光学フィルムから、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片を貼り合せる液晶パネルを順次送り込みための液晶パネル搬送装置300を含む。本装置1は、光学フィルム供給装置100及び液晶パネル搬送装置300の全体の動作を制御する制御装置400をさらに含む。
光学フィルム供給装置100は、連続状検査済み光学フィルムから偏光フィルムのシート片11’’を切り出す切断ステーションAと、切り出された偏光フィルムのシート片11’’のうち、不良シート片を排除する排除ステーションCと、正常シート片を液晶パネルに貼り合せる貼合ステーションBとを含む。光学フィルム供給装置100は、後述されるように、貼合ステーションBと排除ステーションCとを重複して配置することもできる。液晶パネル搬送装置300は後述される。制御装置400は、記憶装置420において、読取装置120による識別標識20の読み取りに応じて切断位置情報80を情報格納媒体800から読み出して記憶する機能を有する。
光学フィルム供給装置100はさらに、連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRを回転自在に装着するための支架装置110、識別標識20を読み取るための読取装置120、一方に連続状検査済み光学フィルムの繰出量を計測するためのエンコーダ131が内蔵された一対のフィードローラを含むフィルム供給装置130、一定速度のフィルム供給のためのアキュームローラを含む速度調整装置140、切断ステーションAにおいて、エンコーダ131によって算出された連続状検査済み光学フィルムの繰出量による測長データと識別標識20の読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から読み出された切断位置情報80とに基づいて、連続状検査済み光学フィルムに、送り方向に対して直角方向の切り込みを入れて切込線を形成するための切断装置150、切断ステーションAにおいて形成された切込線の位置を確認するための切込線形成位置確認装置160、フィードローラを含むフィルム供給装置170、一定速度のフィルム供給のためのアキュームローラを含む速度調整装置180、排除ステーションCにおいて、制御装置400からの指令に基づき偏光フィルムの不良シート片を認識して連続状キャリアフィルムから排除するための不良シート片排除装置190、貼合ステーションBにおいて、液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片を連続状キャリアフィルムから剥離して液晶パネルに貼り合せるための一対の貼合ローラを含む貼合装置200、連続状キャリアフィルムを巻き取るためのキャリアフィルム巻取駆動装置210、貼合ステーションBにおいて偏光フィルムの正常シート片の先端を確認するためのエッジ検出装置220、及び、偏光フィルムの正常シート片の直進位置を検出するための直進位置検出装置230を含む。なお、液晶パネル搬送装置300についての詳細は、図13に基づいて後述される。図5は、これらの装置によって行われる、液晶表示素子を連続製造する装置1における各製造ステップを表したフロー図である。
2.連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRの製造
(連続状検査済み光学フィルム10の構成)
光学フィルム供給装置100の支架装置110に装着された連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRは、図2に示されるように、少なくとも、連続状保護フィルムが積層された連続状偏光子及び偏光子の液晶パネルに貼り合される面に粘着層12が形成された連続状偏光フィルム11と、連続状偏光フィルム11の粘着層12が形成されていない面に積層された粘着面を有する連続状表面保護フィルム13と、連続状偏光フィルム11の粘着層12に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルム14とからなる可撓性の連続状検査済み光学フィルム10が巻き取られた積層体ロールである。粘着層12が未だ形成されていない連続状偏光フィルム11’(粘着層12が形成されている「粘着層を含む連続状偏光フィルム11」と区別するため、粘着層12が未だ形成されていない連続状偏光フィルムを「連続状偏光フィルム11’」という。)又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11は、図3に示されるように、内在する欠点の有無を事前に検査される。連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRを製造する場合には、2つの検査方法がある。
一つは、PVAフィルムから生成される連続状偏光子に連続状保護フィルムを積層する連続状偏光フィルム11’の製造工程において、製造中の連続状偏光フィルム11’を検査する方法である。他の一つは、予め製造され、準備された粘着層を含む連続状偏光フィルム11と前記粘着層に剥離自在に積層された連続状仮キャリアフィルム14’とを少なくとも含む連続状仮光学フィルム10’の積層体ロールR’を用いて検査する方法である。具体的には、積層体ロールR’から連続状仮光学フィルム10’を繰り出しながら連続状仮キャリアフィルム14’を剥離することによって、露出された粘着層を含む連続状偏光フィルム11を検査する方法である。連続状検査済み光学フィルム10は、好ましくは、貼り合される液晶パネルの長辺又は短辺とほぼ同じ幅を有する。また、連続状偏光子の片面又は両面に積層される連続状保護フィルムは、透明保護フィルムが好ましい。連続状キャリアフィルム14は、液晶表示素子の製造工程中に連続状偏光フィルム11の粘着層12を保護し、液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片が連続状キャリアフィルム14から剥離されて液晶パネルに貼り合されるときに、巻き取り除去される離型フィルムである。連続状キャリアフィルム14は、液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片を貼合ステーションBまで搬送するキャリア機能を有しているので、ここでは「キャリアフィルム」という。
連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11は、例えば、以下の工程を経て製造される。まず、50〜80μm厚程度のPVA(ポリビニルアルコール系)フィルムをヨウ素で染色し、架橋処理し、PVAフィルムに縦又は横方向への延伸による配向処理を施す。結果として、PVAフィルムの延伸方向に平行な方向にヨウ素錯体が配列されることによって、この方向の振動を有する偏光が吸収される延伸方向と平行な方向に吸収軸を持つ連続状偏光子が形成される。優れた均一性及び精度に加え、優れた光学特性を有する連続状偏光子を作製するためには、PVAフィルムの延伸方向はフィルムの縦方向又は横方向に一致することが望ましい。一般に、偏光子又は偏光子を含む連続状偏光フィルム11’の吸収軸は、連続状偏光フィルム11’の長手方向と平行であり、偏光軸はそれと垂直な横方向となる。偏光子の厚さは、20〜30μmである。次に、作製された連続状偏光子の両面に、接着剤を介して、連続状偏光子を保護する連続状保護フィルムが積層される。連続状保護フィルムは、一般に40〜80μm厚程度の透明TAC(トリアセチルセルロース系)フィルムが多く用いられる。液晶表示素子の薄型化の観点から、連続状偏光子の一面にのみ連続状保護フィルムが貼り合される場合もある。最後に、連続状保護フィルムが積層された連続状偏光子の一面に、液晶パネルに貼り合されるアクリル系の粘着層が形成され、粘着層を含む偏光フィルム11が製造される。図2に示すように、粘着層の厚さは、10〜30μmである。なお、粘着層を含む連続状偏光フィルム11の厚みは、通常、110〜220μm程度である。
連続状表面保護フィルム13及び連続状キャリアフィルム14は、通常、PET(ポリエチレンテレフタレート系)フィルムが用いられる。連続状表面保護フィルム13及び連続状キャリアフィルム14は、いずれも液晶表示素子を連続製造する最終工程までに剥離除去される、いわゆる製造工程材料である。連続状表面保護フィルム13は、液晶表示素子の製造工程中に、連続状偏光フィルム11の粘着層のない面が汚れたり傷ついたりすることがないよう保護するために用いられ、連続状キャリアフィルム14は、粘着層の露出された面を保護するために用いられるフィルムである。連続状仮キャリアフィルム14’も同様のフィルムである。
連続状偏光フィルム11’の保護フィルムの一方は、シクロオレフィン系ポリマーやTAC系ポリマーなどを用いた光学補償機能を有する位相差フィルムに置き換えることが可能である。また、連続状偏光フィルム11’は、TAC系の透明基材上にポリエステル系やポリイミド系などのポリマー材料を塗布/配向し、固定化した層を付与することも可能である。また液晶表示素子のバックライト側に貼り合される連続状偏光フィルム11’の場合には、連続状偏光子のバックライト側の連続状保護フィルムに輝度向上フィルムを貼り合せて機能を付加することもできる。その他、連続状偏光フィルム11’の構造について、連続状偏光子の一面にTACフィルムを貼り合せ、他面にPETフィルムを貼り合せることを含む様々なバリエーションが提案されている。
連続状偏光子の片面又は両面に連続状保護フィルムが積層された、液晶パネルに貼り合せるための粘着層が形成されていない連続状偏光フィルム11’に粘着層を形成する方法の一つは、連続状偏光フィルム11’の液晶パネルに貼り合される面に、粘着層を転写可能に形成した連続状キャリアフィルム14を積層する方法である。具体的な転写方法は以下の通りである。まず、連続状キャリアフィルム14の製造工程において、連続状偏光フィルムの液晶パネルに貼り合される面に積層される連続状キャリアフィルム14の一面に離型処理を施し、その面に粘着剤を含む溶剤を塗布し乾燥させることによって、連続状キャリアフィルム14に粘着層を生成する。次に、例えば、生成された粘着層を含む連続状キャリアフィルム14を連続的に繰り出し、それを同じように繰り出された連続状偏光フィルム11’に積層することによって、連続状偏光フィルム11’に、連続状キャリアフィルム14の粘着層を転写して粘着層12を形成する。このように形成された粘着層の代わりに、連続状偏光フィルム11’の液晶パネルに貼り合される面に粘着剤を含む溶剤を直接塗布し乾燥させて粘着層12を形成することもできる。
連続状表面保護フィルム13は、通常、粘着面を有する。この粘着面は、連続状偏光フィルム11の粘着層12と異なり、液晶表示素子の製造工程中に、偏光フィルムのシート片11’’から表面保護フィルムのシート片(図示せず)が剥離除去されるときに、表面保護フィルムのシート片と一体に剥離されなければならない。図2(製品)の図は、表面保護フィルムのシート片が剥離され除去された状態を示している。連続状偏光フィルム11に連続状表面保護フィルム13が積層されるかどうかに関わりなく、連続状偏光フィルム11の視認側保護フィルムの表面に、液晶表示素子の最外面を保護するハードコート処理やアンチグレア処理を含む防眩などの効果が得られる表面処理を施すこともできる。
3.液晶表示素子の連続製造用情報格納読出システムの製造
液晶表示素子の連続製造用情報格納読出システムを構成する、連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報80を記憶させた情報格納媒体800と、切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRとからなる情報格納読出システムを製造する方法及び装置に関する第1及び第2の実施態様について、図6及び図7と図8及び図9とを用いて、説明する。
(第1実施態様の情報格納読出システムを製造する方法及び装置)
図6は、本発明の一実施態様に係る、切断位置情報80を生成し、情報格納媒体800に記憶される前記切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRを製造する方法及び装置を模式的に示す模式図である。
図7は、図6に示す、積層体ロールRを製造する方法及び装置における各製造ステップを表すフロー図である。
図6に示す第1実施態様の情報格納読出システムを製造する装置500は、連続状偏光子を製造する工程510と、連続状偏光子に積層される連続状保護フィルムを製造する工程520と、連続状偏光子に接着剤を介在させて連続状保護フィルムを積層しながら連続状偏光フィルム11’を製造する工程であって、連続状偏光フィルム11’に内在する欠点の有無を検査する工程を含む製造ライン530と、欠点の有無が検査された連続状偏光フィルム11’の一方の面には転写可能な粘着層を形成した連続状キャリアフィルム14を、他方の面には必要に応じて連続状表面保護フィルム13を剥離自在に積層して連続状検査済み光学フィルムを製造する工程であって、連続状検査済み光学フィルムに識別標識20を付与する工程を含む製造ライン540と、連続状検査済み光学フィルムに識別標識20を付与した後に、それを巻き取って積層体ロールRを製造する工程を含む製造ライン550と、を含む。
図6に示されるように、製造ライン510は、連続状偏光子の基材となるPVAフィルムのロール51が回転自在に装着され、貼合駆動装置560又は図示しない他の駆動装置によってロール51から繰り出されるPVAフィルムを染色、架橋・延伸処理後に乾燥して連続状偏光子を製造する工程を含む。製造ライン520は、連続状保護フィルムの基材となる通常は透明TACフィルムのロール52が回転自在に装着され、同じく貼合駆動装置560又は図示しない他の駆動装置によってロール52から繰り出される透明TACフィルムをケン化処理後に乾燥して連続状保護フィルムを製造する工程を含む。製造ライン530は、製造ライン510及び520の終端に一対の貼合ローラ561及び562を有する貼合駆動装置560を含み、偏光子と保護フィルムとの界面にポリビニルアルコール系樹脂を主剤とする接着剤を塗布し、両貼合ローラによって両フィルムを僅か数μmの接着層で乾燥接着して連続状偏光フィルム11’を製造する工程(図7のステップ1)を含むことができる。貼合駆動装置560は、製造される連続状偏光フィルム11’の先端からの繰出量により測長データを算出するためのエンコーダが貼合ローラのいずれかに組み込まれた測長装置570を含む。これにより連続状偏光フィルム11’の繰出量を測定することができる(同じくステップ2)。貼合ローラ561及び562は、連続状偏光子と連続状保護フィルムとを圧着しながら貼り合せて連続状偏光フィルム11’を製造する。貼合ローラ561及び562はさらに、後述される巻取駆動装置630と連動して、連続状偏光フィルム11’を繰り出しながら連続供給する。
製造ライン530は、図7のステップ3に示されるように、連続状偏光フィルム11’の表面及び内部を検査することによって内在する欠点を検出する連続状偏光フィルム11’の検査ステーションMをさらに含む。検査ステーションMは、連続状偏光フィルム11’の表面及び内面について欠点の有無を検出する検査装置580を含む。検査装置580は、後述されるように、例えば、反射検査、透過検査、クロスニコル透過検査を行う。検査ステーションMにおいて、検査装置580に関連付けられた制御装置700は、情報処理装置710及び記憶装置720を用い、図3に示されるように、検出された連続状偏光フィルム11’の欠点の位置に基づいて演算し、連続状偏光フィルム11’の長手方向に対して直角方向に区分される欠点を含まない正常領域Xα及び欠点を含む不良領域Xβを定める(同じくステップ4からステップ6)。制御装置700はさらに、これらの領域に対応する欠点を含まない正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置に関する、最終的には製造される連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報80を生成する(同じくステップ7)。制御装置700は、これを記憶装置720に記憶させ、しかる後に、これを情報格納媒体800に格納させる(同じくステップ16)。切断位置情報80をバックアップするために、複数の情報格納媒体に格納させることもできる。切断位置情報80は、生成された後に、情報格納媒体800を介さずに、インターネット又は専用回線を通して直接、液晶表示素子を連続製造する装置1の記憶装置420に転送することもできる。この場合には、記憶装置420が本発明に係る情報格納媒体として機能することになる。
検査装置580と制御装置700との関連性は、以下に示す。検査装置580は、例えばCCDカメラを含む画像読取装置581を含む。画像読取装置581は、制御装置700に含まれる情報処理装置710に接続されている。画像読取装置581によって読み取られた画像データは、情報処理装置710に接続された測長装置570によって計測された測長データと関連付けて情報処理される。制御装置700は、情報処理装置710及び記憶装置720を作動させ、画像読取装置581による画像データと、測長装置570による連続状偏光フィルム11’の検査位置(通常は先端位置)からの繰出量に基づく測長データとを関連付けて情報処理することによって、連続状偏光フィルム11’に内在する欠点の位置に関する位置データを生成し(図7のステップ4)、記憶装置720に記憶する(同じくステップ5)。制御装置700は、まず、欠点位置に関する位置データに基づいて連続状偏光フィルム11’の欠点を含まない正常領域Xαと欠点を含む不良領域Xβを定める(同じくステップ6)。詳細は後述されるように、制御装置700は、定められた連続状偏光フィルム11’の欠点を含まない正常領域Xαと欠点を含む不良領域Xβに基づいて、最終的に製造された連続状検査済み光学フィルム10が図4の光学フィルム供給装置100によって繰り出された際に、下流側切断位置と隣接する上流側切断位置とからなる、欠点を含まない正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置と欠点を含む不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置とに関する切断位置情報80を生成する。
制御装置700は次に、切断位置情報80を記憶装置720に記憶する(同じくステップ7)。切断位置情報80は、最終的に製造される連続状検査済み光学フィルムに、その送り方向に対して直角方向の隣接する切断位置に切込線を形成すべき位置を指定する情報であり、切込線は、後述されるように、液晶表示素子を連続製造する装置(図4)において、装備された積層体ロールRから連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、切断ステーションAにおいて、切断装置150によって、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みが連続状キャリアフィルムの反対側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れられることによって、図2(製品)に示される粘着層を含む偏光フィルムのシート片11’’が形成される。切断位置情報80は、記憶装置720を介して、情報格納媒体800に格納される(同じくステップ16)。バックアップのために、切断位置情報80を複数の情報格納媒体に格納することもできる。情報格納媒体800又は記憶装置420から切断位置情報80を読み出すために生成された識別標識20は、最終的に製造された連続状検査済み光学フィルムに付与され(同じくステップ14)、識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10が製造される(同じくステップ15)。識別標識20は、切断位置情報80に関連付けられた製造ロットやロールm数等の情報を含むことができる。また、連続状検査済み光学フィルム10に識別標識20が付与される位置は、連続状偏光フィルム11’の欠点検査の開始位置に対応する位置とすることが好ましい。
ところで、隣接する切込線によって形成される偏光フィルムのシート片11’’は、貼り合される液晶パネルの長辺又は短辺の長さによって決まる定尺長さの正常シート片Xαか、又は、通常は定尺長さxαより短い不良シート片Xβである。図4に示されるように、液晶表示素子を連続製造する際に、制御装置400は、読取装置120を作動させて、繰り出される連続状検査済み光学フィルム10の識別標識20を読み取り、切断位置情報80を読み出す。制御装置400は次に、識別標識20の読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から読み出された切断位置情報80に基づいて、切断ステーションAにおいて、切断装置150を作動させ、連続状検査済み光学フィルム上の隣接する切込線によって偏光フィルムの不良シート片Xβを切り出す。次に、制御装置400は、排除ステーションCにおいて、不良シート片排除装置190を作動させ、偏光フィルムの不良シート片Xβを連続状キャリアフィルム14から排除する。同じように、隣接する切込線によって液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαは、貼合ステーションBにおいて、制御装置400によって作動された貼合装置によって、連続状キャリアフィルム14から剥離され、液晶パネルの一方の側に貼り合される。
そのため、連続状偏光フィルム11’に内在する欠点の位置データに基づいて定められる欠点を含まない正常シート片の長さxαは、貼り合される液晶パネルの辺の長さによって決められるように、常に一定である。同じように定められる欠点の含む不良シート片の長さxβは、送り方向にみて、直前の正常シート片の上流側切込線が不良シート片の下流側切込線になるので、下流側切込線と欠点位置から僅かに上流に形成された上流側切込線とによって、決まる。送り方向にみて、下流側切込線から欠点位置までの長さが区々であるため、不良シート片の長さxβも区々である。不良シート片の長さxβは、後述されるように、切込線を形成すべき位置を指定する切断位置情報80が情報処理される際に、常に正常シート片の長さxαと異なる長さとなるように、例えばxβ<xαとなるように、情報処理されるのが好ましい。但し、正常シート片の長さxαと不良シート片の長さxβとが同じになった場合には、正常シート片と不良シート片とを識別するための不良シート片識別情報Xγを用いることもできる。不良シート片識別情報Xγは、切断位置情報80と関連付けられ、切断位置情報80とともに情報格納媒体800に記憶させることはいうまでもない。液晶表示素子の製造工程中に、図4に示す本装置1は、読取装置120によって読み取られた識別標識20の読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から読み出される切断位置情報80にしたがって、切断ステーションAにおいて、切断装置150が正常シート片Xαと不良シート片Xβとを形成し、排除ステーションCにおいて、不良シート片排除装置190が不良シート片Xβを認識し、それを排除するように作動する。情報格納媒体800に切断位置情報80に関連付けられた不良シート片識別情報Xγが格納されている場合には、不良シート片排除装置190は、不良シート片識別情報Xγに基づいて不良シート片Xβのみを認識し、排除するように作動する。なお、切断位置情報80を生成する実施態様は、第1及び第2の実施態様に共通する技術事項であるので、図16、図17〜19,及び、図20〜22にしたがって、後述される。
連続状偏光フィルム11’の欠点検査が終了した後に、連続状偏光フィルム11’の一方の面に液晶パネルに貼り合すための粘着層12を形成しなければならない。図6に示されるように、製造ライン540は、予め粘着層が転写可能に形成された連続状キャリアフィルム14のロール59が装着されたキャリアフィルム供給装置590を含む。連続状キャリアフィルム14は、事前に、キャリアフィルムの製造ライン(図示せず)において、20〜50μm厚程度のPET(ポリエチレンテレフタレート系)フィルムを基材として製造される。連続状キャリアフィルム14の一面には、一般に、PETフィルムの一面に離型処理が施された後に、その面にアクリル系粘着剤を含む溶剤を塗布し乾燥させることによって、10〜30μm厚程度の転写可能な粘着層が形成され、その粘着層に離型フィルムが剥離自在に積層される。連続状キャリアフィルム14がキャリアフィルム供給装置590から離型フィルムを剥離しながら供給され、一対のキャリアフィルム貼合ローラ591及び592によって連続状偏光フィルム11’に剥離自在に積層される。このことにより、連続状キャリアフィルム14に形成された粘着層が連続状偏光フィルム11’に転写され、粘着層を含む連続状偏光フィルム11が製造される。
製造ライン540は、粘着層を含む連続状偏光フィルム11の連続状キャリアフィルム14が積層された面と反対側の面に粘着面を有する連続状表面保護フィルム13を積層する表面保護フィルム供給装置640を含むこともできる。製造ライン540は、粘着層を含む連続状偏光フィルム11に連続状表面保護フィルム13及び/又は連続状キャリアフィルム14を積層して連続状検査済み光学フィルム10が製造された後に、検査前の連続状偏光フィルム11’の欠点検査を開始した位置に対応する位置に、識別標識20を付与するための印字装置620をさらに含む。識別標識20は、情報格納媒体800に記憶された切断位置情報80と関連付けて生成される。識別標識20は、それを付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRが装着された液晶表示素子を連続製造する装置1(図4)において、読取装置120による識別標識20の読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から切断位置情報80を読み出すための識別標識である。
製造ライン550は、印字装置620によって識別標識20が連続状検査済み光学フィルム10に付与された後に、それを巻き取って積層体ロールRに仕上げる一対の巻取ローラ631及び632を有する光学フィルム巻取駆動装置630を含む(同じくステップ15)。なお、連続状偏光子の両面に連続状保護フィルムを積層する場合、装置500は、連続状保護フィルムの2つの製造ライン520、520’を含むことになる(ここでは、製造ライン520’を省略する。)。また連続状偏光子に連続状保護フィルムが積層される前に、保護フィルム表面(非積層面)にハードコート処理、防眩処理、又はアンチグレア処理を施す加工処理ラインを連続状保護フィルムの製造ライン520に付加するようにしてもよい。
(第2実施態様の情報格納読出システムを製造する方法及び装置)
図8は、本発明の一実施態様に係る、連続状仮光学フィルムの積層体ロールR’を用いて、切断位置情報80を生成して情報格納媒体800に記憶される切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRを製造する方法及び装置を模式的に示す模式図である。図9は、図8に示す、積層体ロールRを製造する方法及び装置における各製造ステップを表すフロー図である。
図8に示す第2実施態様の情報格納読出システムを製造する装置500’を、第1実施態様の装置500と異なる構成を除き、同じ構成については同一符号を用いて、説明する。第2実施態様の装置500’は、予め製造され、準備された連続状仮光学フィルム10’の積層体ロールR’が用いられる。積層体ロールR’は、粘着層を含む連続状偏光フィルム11と前記粘着層に剥離自在に積層された連続状仮キャリアフィルム14’とを少なくとも含む連続状仮光学フィルム10’がロール状に巻き取られた積層体ロールである。ここでいう連続状偏光フィルム11は、連続状偏光子と偏光子に連続状保護フィルムが積層された連続状積層体に粘着層がすでに形成された連続状フィルムであり、いわゆる粘着層を含む連続状偏光フィルムである。連続状偏光フィルム11は、内在する欠点の有無が検出されていない欠点検査前の粘着層含む連続状偏光フィルムであり、その粘着層に、それを保護する連続状仮キャリアフィルム14’が剥離自在に積層されている。したがって、第2実施態様の装置500’は、支架装置に回転自在に装着された連続状仮光学フィルム10’の積層体ロールR’から連続状仮光学フィルム10’を供給する仮光学フィルム供給ライン510’と、連続状仮光学フィルム10’から連続状仮キャリアフィルム14’を剥離して粘着層を含む連続状偏光フィルム11を露出状態にして供給する偏光フィルム供給ライン520’とを含む。
第2実施態様の装置500’の特徴の一つは、第1実施態様の装置500においては、内在する欠点の有無を検査する対象が粘着層を含まない、連続状偏光フィルム11’自体であったのに対して、第2実施態様の装置500’においては、露出状態の粘着層を含む連続状偏光フィルム11を検査対象としていることである。粘着層を含むか含まないかの違いはあるが、いずれの装置も、連続状偏光フィルムに内在する欠点の有無を検査する製造ライン530、530’と、連続状表面保護フィルム13及び/又は連続状キャリアフィルム14を剥離自在に積層する製造ライン540、540’とを含む。第2実施態様の製造ライン530’は、液晶パネルに貼り合される粘着層を含む連続状偏光フィルム11を、例えばCCDカメラを含む画像読取装置581により画像データが読み取られる。画像読取装置581は、第1実施態様の装置500と同様に、制御装置700に含まれる情報処理装置710に接続されており、画像読取装置581によって読み取られた画像データは、情報処理装置710に接続された測長装置570’によって計測された測長データと関連付けて情報処理される。
また、第2実施態様の製造ライン540’は、粘着層を含む連続状偏光フィルム11の露出された粘着層に剥離自在に積層される面に剥離処理が施された連続状キャリアフィルム14のロール59’が装着されたキャリアフィルム供給装置590’を含む。連続状キャリアフィルム14は、事前に、キャリアフィルムの製造ライン(図示せず)において、20〜50μm厚程度のPET(ポリエチレンテレフタレート系)フィルムを基材として製造され、そのPETフィルムの一面に離型処理が施されており、第1実施態様の製造ライン540のように転写可能な粘着層を形成していないので、離型フィルムを必要としない。連続状キャリアフィルム14がキャリアフィルム供給装置590’から供給され、一対のキャリアフィルム貼合ローラ591’及び592’によって連続状偏光フィルム11の粘着層に剥離自在に積層される。第2実施態様の装置500’の製造ライン550は、第1実施態様の装置500と同じ構成及び機能を有しているので、ここでは説明を省略する。
第2実施態様の装置500’の特徴は、予め製造された連続状仮光学フィルム10’の積層体ロールR’が用いられることである。そのため、本装置500’は、当然、連続状偏光子の製造ライン及び連続状保護フィルムの製造ラインを持たない。また、第1実施態様の製造ライン530のように、貼合駆動装置560の一対の貼合ローラ561及び562によって、界面に接着剤を塗布して連続状偏光子と連続状保護フィルムを乾燥接着する工程も必要とされない。それに対応するラインは、図8に示されるように、連続状仮光学フィルム10’の積層体ロールR’の供給ライン510’である(図9に示されるステップ1)。そこには、支架装置に装着された積層体ロールR’から連続状仮光学フィルム10’を繰り出す一対のフィードローラ561’及び562’を含む仮光学フィルム供給駆動装置560’が含まれる。仮光学フィルム供給駆動装置560’は、連続状仮光学フィルム10’の先端からの繰出量を計測し測長データを算出するためのエンコーダがフィードローラのいずれかに組み込まれた測長装置570’を含む。これにより、連続状仮光学フィルム10’の繰出量を測定することができる(同じくステップ2)。フィードローラ561’及び562’は、製造される連続状検査済み光学フィルム10を巻き取り積層体ロールRに仕上げる巻取駆動装置630と連動して、連続状仮光学フィルム10’を繰り出しながら連続供給する。
図8に示される連続状仮光学フィルム10’の供給ライン510’は、仮光学フィルム供給駆動装置560’により連続状仮キャリアフィルム14’を含む連続状仮光学フィルム10’を、剥離ステーションLに送り込む。供給ライン520’は、仮キャリアフィルム剥離装置650によって、連続状仮光学フィルム10’から連続状仮キャリアフィルム14’が剥離されて、粘着層を含む連続状偏光フィルム11が露出状態で供給される剥離ステーションLを含む(同じくステップ3および4)。製造ライン530’は、露出された粘着層を含む連続状偏光フィルム11を検査ステーションMに送り込み、露出された粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点を検出する検査工程を含む。第2実施態様の情報格納読出システムを製造するための連続状検査済み光学フィルム10の製造は、製造ライン530’によって開始される。
予め製造された連続状仮光学フィルム10’の積層体ロールR’は、その製造工程において、転写可能な粘着層を形成した連続状仮キャリアフィルム14’を用いることが好ましい。それは、第2実施態様の装置500’においては、積層体ロールR’から連続状仮光学フィルム10’が繰り出され、連続状仮光学フィルム10’から連続状仮キャリアフィルム14’が剥離されるときに、連続状仮キャリアフィルム14’に剥離自在に形成された粘着層を連続状偏光フィルム11’に転写させるようにして、粘着層を含む連続状偏光フィルム11を製造するためである。製造ライン530’は、第1実施態様の装置500に含まれる検査ステーションMと同様の検査ステーションMを含み、第1実施態様の製造ライン530とは、欠点検査される対象が粘着層を含む連続状偏光フィルム11である点で異なる。検査ステーションMは、粘着層を含む連続状偏光フィルム11の表面及び内面について欠点の有無を検出する検査装置580を含む。検査装置580は、後述されるように、例えば、反射検査、透過検査、クロスニコル透過検査を行う。検査ステーションMにおいて、検査装置580に関連付けられた制御装置700は、情報処理装置710及び記憶装置720を用い、図3に示されるように、検出された粘着層を含む連続状偏光フィルム11の欠点位置に基づいて演算し、粘着層を含む連続状偏光フィルム11の長手方向に対して直角方向に区分される、欠点を含まない正常領域Xα及び欠点を含む不良領域Xβを定める(図9に示されるステップ5からステップ8)。制御装置700はさらに、これらの領域に対応する欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する、最終的には製造される連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報80を生成する(同じくステップ9)。切断位置情報80は、記憶装置720を介して、情報格納媒体800に格納される(同じくステップ18)。バックアップのために、切断位置情報80を複数の情報格納媒体に格納することもできる。
検査装置580と制御装置700との関連性は、第1実施態様の装置500と同じである。画像読取装置581によって読み取られた画像データは、情報処理装置710に接続された測長装置570’によって計測された測長データと関連付けて情報処理される。制御装置700は、情報処理装置710及び記憶装置720を作動させ、画像読取装置581による画像データと、測長装置570’による連続状仮光学フィルム10’が仮光学フィルム供給駆動装置560’を通過する位置(通常は先端位置)からの繰出量に基づく測長データとを関連付けて情報処理することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点の位置に関する位置データを生成し(図9のステップ6)、記憶装置720に記憶する(同じくステップ7)。制御装置700は、まず、欠点位置に関する位置データに基づいて粘着層を含む連続状偏光フィルム11の欠点を含まない正常領域Xαと欠点を含む不良領域Xβを定める(同じくステップ8)。詳細は後述されるように、制御装置700は、定められた粘着層を含む連続状偏光フィルム11の正常領域Xαと不良領域Xβに基づいて、最終的に製造された連続状検査済み光学フィルム10が図4の光学フィルム供給装置100によって繰り出された際に、下流側切断位置と隣接する上流側切断位置とからなる正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置と不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置とに関する切断位置情報80を生成する。
制御装置700は次に、切断位置情報80を記憶装置720に記憶する(同じくステップ9)。切断位置情報80は、第1実施態様と同様に、最終的に製造された連続状検査済み光学フィルムに、その送り方向に対して直角方向の隣接する切断位置に切込線を形成すべき位置を指定する情報であり、切込線は、液晶表示素子を連続製造する装置(図4)において、装備された積層体ロールRから連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、切断装置150によって、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みが連続状キャリアフィルム14の反対側から連続状キャリアフィルム14の粘着層側の面に達する深さまで入れられることによって、図2(製品)に示される粘着層を含む偏光フィルムのシート片11’’が形成される。切断位置情報80は、記憶装置720を介して、情報格納媒体800に格納される(同じくステップ18)。情報格納媒体800又は記憶装置420から切断位置情報80を読み出すために生成された識別標識20は、最終的に製造された連続状検査済み光学フィルムに付与され(同じくステップ16)、識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10が製造される(同じくステップ17)。また、連続状検査済み光学フィルム10に識別標識20が付与される位置は、粘着層を含む連続状偏光フィルム11の欠点検査の開始位置に対応する位置とすることが好ましい。識別標識20は、切断位置情報80に関連付けられた製造ロットやロールm数等の情報を含むことができる。ところで、隣接する切込線によって形成される偏光フィルムのシート片11’’は、第1実施態様と同様に、貼り合される液晶パネルの長辺又は短辺の長さによって決まる定尺長さの正常シート片Xαか、又は、通常は定尺長さxαより短い不良シート片Xβである。
4.液晶表示素子の連続製造用情報格納読出システムによる液晶表示素子の連続製造
(識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の繰出)
図10は、本発明の一実施態様に係る、図6又は図8に示された識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRを製造する装置において生成された連続状検査済み光学フィルム10のための切断位置情報80を記憶させた情報格納媒体800と、切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールRとからなる情報格納読出システムを用いて、図4の液晶表示素子を連続製造する装置1において、読取装置120によって読み取られる識別標識20と識別標識20の読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から読み出される切断位置情報80との関係を示す模式図である。ここで、図5のフロー図と関連させて、本発明の一実施態様に係る第3の実施態様として、これらの液晶表示素子の連続製造のための情報格納読出システムを用いて、液晶表示素子を連続製造する方法及び装置を説明する。
(切込線形成位置の認識)
第3の実施態様においては、識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRは、液晶表示素子を連続製造する装置1に含まれる光学フィルム供給装置100の支架装置110に回転自在に装着されており、積層体ロールRから、識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10(以下、「連続状検査済み光学フィルム10」という。)が連続的に繰り出される(図5に示されるステップ1)。その際に、図5に示されるステップ2において、連続状検査済み光学フィルム10に印字された識別標識20が読み取られ、その読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から切断位置情報80が読み出され、記憶装置420に記憶される。同じくステップ3において、図4に示されるエンコーダ131により算出された積層体ロールRから繰り出された連続状検査済み光学フィルム10の繰出量の測長データを、情報処理装置410において、切断位置情報80と関連させて、正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置と不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置とを定める。同じくステップ5において、それぞれの切断位置は、連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置として、図4に示される光学フィルム供給装置100に順次認識される。
制御装置400は、図4に示されるように、繰出量の測長データと切断位置情報80とに基づき、フィードローラを含むフィルム供給装置130を作動させ、連続状検査済み光学フィルム10を供給し、速度調整装置140を作動させて連続状検査済み光学フィルム10の供給を一時的に停止する(図5のステップ7)。制御装置400は次に、切断ステーションAにおいて、切断装置150を作動させ、連続状検査済み光学フィルム10に、順次認識された切込線形成位置に基づき、送り方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルム14の反対側から連続状キャリアフィルム14の粘着層側の面に達する深さまで入れることによって、切込線を形成する。切込線が形成された連続状検査済み光学フィルム10は、切断位置確認装置160によって切込線の位置が確認される(同じくステップ8)。次に、排除ステーションCにおいて、フィードローラを含むフィルム供給装置170及び速度調整装置180と連動する不良シート排除装置190によって、連続状検査済み光学フィルム10の連続状キャリアフィルム14上に切り出された偏光フィルムの不良シートXβと正常シート片Xαとが、好ましくは、異なる長さによって識別又は選別され、連続状キャリアフィルム14から不良シート片Xβのみが剥離され、排除される(同じくステップ9)。切断位置情報80に関連付けた不良シート片識別情報Xγを含む場合には、不良シート片排除装置190は、不良シート片識別情報Xγに基づいて連続状キャリアフィルム14から不良シート片Xβのみを剥離し、排除することができる。不良シート片Xβが排除された連続状検査済み光学フィルム10は、キャリアフィルム巻取駆動装置210によって、順次送られる液晶パネルWの送りに同期して貼合ステーションBに供給される。液晶パネルに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαの先端のエッジ部分が、送られてくる液晶パネルWの先端のエッジ部分に達する位置で、連続状キャリアフィルム14が巻き取られ(同じくステップ11)、連続状キャリアフィルム14から正常シート片Xαが剥離され、貼合ステーションBにおいて、一対の貼合ローラを含む貼合装置200によって正常シート片Xαと液晶パネルWとの貼り合せる動作が開始される。
次に、液晶表示素子の製造工程において、制御装置400によって作動される各装置の具体的動作を正常シート片Xαと液晶パネルWとの貼合動作を含めて詳述する。
(不良シート片Xβの排除)
不良シート片排除装置190は、制御装置400によって制御され、連続状検査済み光学フィルム10に含まれる切込線によって切り出された偏光フィルム11の正常シート片Xαと不良シート片Xβとが剥離自在に積層された連続状キャリアフィルム14上から正常シート片Xαと長さの異なる不良シート片Xβを識別又は選別して、或いは、不良シート片としての不良シート片識別情報Xγが関連付けられた不良シート片Xβのみを正常シート片と識別又は選別して、連続状キャリアフィルム14から剥離し、排除する。図11(1)及び図11(2)は、制御装置400によって不良シート片Xβを識別又は選別して動作する不良シート片排除装置190を表す。
図11(1)の不良シート片排除装置190は、連続状キャリアフィルム14に剥離自在に積層された不良シート片Xβを貼付剥離する機能を有するダミーフィルム駆動装置191と、不良シート片Xβが連続状検査済み光学フィルム10の搬送経路における排除始点に到達した際に作動する移動装置192とを含み、移動装置192によって連続状検査済み光学フィルム10の搬送経路が移動し、搬送経路をダミーフィルム駆動装置191のダミーフィルム搬送経路に接離可能にする装置である。
また、図11(2)の不良シート片排除装置190は、貼合ステーションBにおいて、制御装置400によって動作する一対の貼合ローラを含む貼合装置200と連動するようにした装置であり、不良シート片Xβを貼付剥離する機能を有するダミーフィルム駆動装置191と、ダミーフィルム駆動装置191のダミーフィルム搬送経路を構成する移動ローラ192とを含む。図11(2)の装置が図11(1)の装置と異なる点は、図11(2)の装置は、貼合ステーションBにおいて、貼合装置200に含まれる一対の貼合ローラに近接して配置されたダミーフィルム搬送経路を構成する移動ローラ192を貼合装置200の貼合ローラと連動させるようにしたことを特徴としたことである。具体的には、貼合ステーションBにおいて、制御装置400は、不良シート片Xβが連続状検査済み光学フィルム10の搬送経路の終点(すなわち排除始点)に到達した際に一対の貼合ローラを離間させ、ダミーフィルム搬送経路を構成する移動ローラ192を離間された貼合ローラ間の間隙にまで移動させ、移動ローラ192を貼合ローラの一方のローラに置換することによって、移動ローラ192と貼合ローラの他方のローラとを連動させる。そのときに、キャリアフィルム巻取駆動装置210によって連続状キャリアフィルム14が巻き取られているので、連続状キャリアフィルム14から不良シート片Xβが剥離され、剥離された不良シート片Xβが貼合ローラの他方のローラと連動する移動ローラ192によってダミーフィルム搬送経路に貼り付けられ、排除される。
(連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置の確認)
連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRの製造工程において検出された、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11の欠点位置に基づく不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置及び正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置に関する切断位置情報80と連続状検査済み光学フィルム10の繰出量による測長データとから定められた連続状検査済み光学フィルム10に切込線を形成すべき位置は、液晶表示素子の製造工程中に、制御装置400の指令によって切断装置150が順次認識する。そのことにより、切断ステーションAにおいて,切断装置150が、連続状検査済み光学フィルム10に、その送り方向に対して直角方向の切込線を順次形成する。切断装置150は、制御装置400によって動作する。その指令に基づく切断装置150の動作が連続状検査済み光学フィルム10の測長データと関連付けられた切断位置情報80である切込線形成位置と一致していなければ、制御装置400によって切断位置情報80を切断装置150に認識させることが無意味化する。
図12は、本発明の一実施態様に係る、液晶表示素子を連続製造する装置1において、連続状検査済み光学フィルム10の繰出量による測長データと連続状検査済み光学フィルム10に付与された識別標識20の読み取りに応じて読み出された切断位置情報80とに基づいて、繰り出された連続状検査済み光学フィルム10に切込線が形成された位置を確認するための切込線形成位置確認装置160の動作を表す模式図である。切断位置確認装置160は、連続状検査済み光学フィルム10の送り方向にみて切断装置150を前後に挟んだ上流側と下流側とに設けられる。下流側の切断位置確認装置160のさらに下流側にはフィードローラを含むフィルム供給装置170が設けられ、それによって、連続状検査済み光学フィルム10に切込線が形成される際に一時的に停止される連続状検査済み光学フィルム10の供給が再開される。一方、上流側の切断位置確認装置160のさらに上流側にはアキュームローラを含む速度調整装置140が設けられ、それによって、連続状検査済み光学フィルム10に切込線が形成される際に連続状検査済み光学フィルム10が一時的に停止されても、フィードローラを含むフィルム供給装置130による連続状検査済み光学フィルム10の供給が維持される。
連続状検査済み光学フィルム10の送り方向に対して直角方向の切込線形成位置が、連続状検査済み光学フィルム10の繰出量の測長データと切断位置情報80とに基づく連続状検査済み光学フィルム10に切り込みが入れられるべき切込線形成位置と一致しているかどうかの確認は、フィルムの流れ方向(X方向)とフィルムの横断方向(Y方向)の正確な位置を求めることによって行うことができる。好ましくは、確認は、連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置を前後に挟む2箇所で、実際の切込線形成位置及び連続状検査済み光学フィルム10のエッジ(側端部)位置とそれぞれの基準線とのX方向及びY方向のズレを計測することである。例えば、CCDカメラを含む切断位置確認装置160によって、連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置及び連続状検査済み光学フィルム10のエッジ位置を撮影し、画像化する。撮影範囲内には、予めそれぞれの基準線が設けられている。撮影された画像内のコントラスト差によって連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置及び連続状検査済み光学フィルム10のエッジ位置が判定される。次に、予め設定されている基準線と切込線形成位置及び光学フィルムのエッジ位置との距離(ズレ)が算出され、算出された距離(ズレ)に基づき、切断装置150の位置及び角度が、連続状検査済み光学フィルム10の送り方向の前後に補正される。より具体的には、図5に示されるように、テンション状態で連続状検査済み光学フィルム10を供給するステップ3、4及び7が遂行され、ステップ5において、連続状検査済み光学フィルム10に切込線が形成される。次いで、実際の連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置と、制御装置400によって認識された切断位置による連続状検査済み光学フィルム10の切込線を形成すべき切込線形成位置とにズレがないかどうかが、2つの切断位置確認装置160によって確認される。ズレが生じている場合には、ステップ6及び8が遂行され、一例として以下に示す手順によって補正される。
連続状検査済み光学フィルム10に形成された切込線形成位置と切込線を形成すべき切込線形成位置とのズレを確認する検査手法は、一例として以下に示す手順によって処理される。
(1)連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置(X)と、2箇所のエッジ位置(Y1、Y2)とをCCDカメラを含む切断位置確認装置160によって撮影して画像化し、画像内のコントラスト差によって連続状検査済み光学フィルム10の切込線位置(X)及びエッジ位置(Y1、Y2)を計測する。
(2)X方向にみて上流側において切断位置確認装置160の撮影範囲内に予め設定されたY方向に延びる基準線と、X方向にみて下流側において切断位置確認装置160の撮影範囲内に予め設定されたY方向に延びる基準線との中間位置に、Y方向に延びる切込線基準位置が予め設定されており、上流側の基準線と下流側の基準線との間の距離を表すデータγを、情報処理装置410を介して、予め記憶装置420に記憶させる。また、X方向にみて上流側及び下流側において切断位置確認装置160の撮影範囲内にX方向に延びる基準線が予め設定されている。
(3)認識された連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置(X)及びエッジ位置(Y1、Y2)と、上記基準線とに基づいて、切込線形成位置の補正量αと切込線の形成角度の補正量δとが算出される。連続状検査済み光学フィルム10の切込線形成位置の補正量αは、計測されたズレ量α、すなわち、切込線形成位置(X)と下流側のY方向に延びる基準線との間ズレ量αである。切込線の形成角度の補正量δは、連続状検査済み光学フィルム10のエッジ位置からの距離によって計測されたY方向の2箇所のズレ量である、X方向に延びる下流側の基準線及び上流側の基準線からのズレ量(β1及びβ2)と、両基準線間の距離データγとに基づき、以下の式によって、算出することができる。
Figure 2011085629
(4)計測され、算出されたデータに基づき、Y方向に延びる切込線形成位置の基準線に合うようにδ分の角度補正とX方向のα分の位置補正とを切断装置150に指令する補正量(α及びδ)が、記憶装置420に記憶される。
(5)切断装置150は、制御装置400によって、記憶された補正量(α及びδ)に基づき、次の連続状検査済み光学フィルム10の切込線を形成するときに連続状検査済み光学フィルム10の切込線の形成位置の基準線に合うように送り方向への補正と送り方向に対して横方向への角度補正が指令される。
(6)しかる後に、切断装置150は、連続状検査済み光学フィルム10に次の切込線を認識させるように動作する。
(正常シート片Xαの液晶パネルWへの貼り合せ)
識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRと、識別標識20の読み取りに応じて読み出される連続状検査済み光学フィルム10のための切断位置情報80を記憶させた情報格納媒体800との情報格納読出システムを用いて、液晶表示素子を連続製造するようにした本実施態様に関する第1の特徴は、供給される連続状検査済み光学フィルム10から液晶パネルWに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαと液晶パネルWとの貼り合せ動作に先だって、同様に供給される連続状検査済み光学フィルム10から切り出された偏光フィルムの不良シート片Xβのみを不良シート片排除装置190によって、連続状検査済み光学フィルム10の供給を途切れさせることなく、事前に排除できるようにしたことである。本実施態様の第2の特徴は、枚葉型シート片又は枚葉型シート片製造においては想定することができなかった連続状検査済み光学フィルム10の供給を途切れさせることなく、液晶パネルWに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαのみを、キャリアフィルム巻取駆動装置210によって、貼合ステーションBにおいて、液晶パネルWに貼り合せる貼合装置200まで供給することができるようにしたことである。こうした情報格納読出システムを液晶表示素子の製造工程に用いることによって、正常シート片Xαと液晶パネルWとの貼合スピード及び貼合精度が飛躍的に高まることは明らかである。
(液晶パネルWの搬送)
液晶パネルWに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαと液晶パネルWとを貼り合せる、上下方向に接離可能な一対の貼合ローラを含む貼合装置200を詳述する前に、まず、供給される連続状検査済み光学フィルム10から液晶パネルWに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαを貼り合せる液晶パネルWの搬送装置300を概説する。対角42インチの大型テレビ用液晶表示素子を例にとると、図1に示されたように、矩形状の液晶パネルWの大きさは縦(540〜560)mm×横(950〜970)mmである。液晶表示素子の製造工程中の液晶パネルWは、電子部品の組み込みを含む配線組立段階で周縁が僅かに切削加工される。或いは、液晶パネルWは、周縁がすでに切削加工された状態で搬送されてくる。液晶パネルWは、供給装置によって多数の液晶パネルを収容するマガジンから一枚毎に取出され、例えば、洗浄/研磨を経て、図5及び図13に示されるように、搬送装置300によって一定間隔と一定速度とに調整され、偏光フィルムの正常シート片Xαとの貼合ステーションBの貼合装置200まで搬送される。正常シート片Xαは、液晶パネルWより若干小型に連続状検査済み光学フィルム10から切り出される。搬送装置300は、図13に示されるように、正常シート片Xαが貼合ステーションBに送り込まれたときに、正常シート片Xαの送り込みに同期して、貼合ステーションBに順次供給される液晶パネルWの最終段階において、液晶パネルWの姿勢を制御するための、プリアライメント装置310、アライント装置320、貼合装置への搬送装置330及び液晶パネルWの先端のエッジ部分を検出するエッジ検出装置340とからなる液晶パネル姿勢制御装置を含む。
図13は、本発明の一実施態様に係る、液晶表示素子を連続製造する装置1において、連続状検査済み光学フィルム10から、液晶パネルWに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαを液晶パネルWに貼り合せる際に、制御装置400が、液晶パネル搬送装置300に含まれるプリアライメント装置310、アライメント装置320、貼合位置への搬送装置330、及び、液晶パネルエッジ検出装置340の各装置を制御することによって、姿勢が制御された液晶パネルWを搬送する模式図である。また、図14は、図13に示す連続状検査済み光学フィルム10から、液晶パネルWに対応する所定長さに切り出された偏光フィルムの正常シート片Xαの先端のエッジ部分を検知するエッジ検出装置220と、偏光フィルムの正常シート片Xαが送り方向に一致していることを検知する直進位置検出装置230とを含む、偏光フィルムの正常シート片Xαと液晶パネルWとの貼合装置を表す模式図である。
正常シート片Xαは、好ましくは、連続状キャリアフィルム14よって一定速度に調整されて貼合ステーションBの貼合装置200まで供給される。貼合ステーションBにおいて連続状キャリアフィルム14のみが、図13又は図14に示されるように、剥離板211を経由させてキャリアフィルム巻取駆動装置210によって鋭角に剥離される。連続状キャリアフィルム14が鋭角に剥離されることによって、正常シート片Xαの粘着層を徐々に露出させることができる。このことにより、正常シート片Xαの先端のエッジ部分を僅かに露出させ、先端のエッジ部分に液晶パネルWの先端のエッジ部分を位置合せし易くなる。正常シート片Xαの先端のエッジ部分は、図13に示されるように、貼合装置200の一対の貼合ローラが上下方向に離間した状態の間隙に現れ、エッジ検査装置220によって確認される。正常シート片Xαは、連続状キャリアフィルム14に積層された状態で送られてくるが、連続状キャリアフィルム14の長手方向に対する送り方向の角度θが、θ=0というように正確に送られてくることは少ない。そこで正常シート片Xαの送り方向及び直角方向のズレ量を、例えば、直進位置検出装置230のCCDカメラで撮影し画像化することによって、計測されたズレ量がx、y、θを用いて算出され、算出されたデータが制御装置400によって記憶装置420に記憶される。
次に、液晶パネルWが図4に示される液晶パネルの収容マガジンを含む搬出装置から一定間隔と一定速度で順次供給される。一枚毎に送られてくる液晶パネルWは、図13に示される液晶パネル搬送装置300によって姿勢制御される。この姿勢制御については、図13を参照されたい。液晶パネルWは、プリアライメント装置310によって、順次、その縦及び横が搬送経路の送り方向及びそれに直行する方向に揃うように位置決めされる。位置決めされた液晶パネルWがアライメント装置320に送られて搭載される。アライメント装置320は、制御装置400によって制御される駆動装置によって回動するアライメント台321を含む。アライメント台321に搭載された液晶パネルWの先端のエッジ部分が、エッジ検出装置340によって検出される。先端のエッジ部分の位置が、記憶装置420に記憶されている基準貼合位置、具体的には供給される正常シート片Xαの姿勢を表すx、y、θを用いて算出された算出データと照合される。例えば、図1に示された液晶パネルWのアライメントマークを用いて、先端のエッジ部分の位置と基準貼合位置との間の位置ズレ量が測定され、ズレθ角が演算されて、液晶パネルWが搭載されたアライメント台321がθ分だけ回動される。次に、アライメント台321を貼合ステーションBへの搬送装置330に接続させる。液晶パネルWは、貼合ステーションBへの搬送装置330によって同じ姿勢で貼合装置200に送られ、液晶パネルWの先端のエッジ部分は、正常シート片Xαの先端のエッジ部分に位置合せされて、重ねられる。最終段階において、位置合せされた正常シート片Xαと液晶パネルWとが一対の貼合ローラによって圧接搬送されて、液晶表示素子が完成される。
正常シート片Xαは、テンション状態で供給される連続状検査済み光学フィルム10によって連続状キャリアフィルム14と一体で液晶パネルWとの貼合装置200まで供給されるので、正常シート片Xαの周縁が湾曲或いは垂れるという状態にはなりにくい。このことによって正常シート片Xαに撓みや反りが生じることはない。そのため、液晶パネルWの姿勢を貼合ステーションBに送り込まれる正常シート片Xαに合せることが容易になり、液晶表示素子製造のスピード化及び液晶表示素子の高精度化を可能になる。こうした方法及び装置は、枚葉型シート片を一枚毎に、セパレータを剥離した後に粘着層を露出させて、液晶パネルWとの貼合位置まで吸着搬送し、液晶パネルWに位置合せし、重合せ、貼り合せて液晶表示素子を完成させる従来の枚葉型シート片製造には、到底、採用することができない。すなわち、本実施態様は、所定寸法に形成された液晶パネルWに対して液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルム11と粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルム14とを少なくとも含む連続状検査済み光学フィルム10に、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11の事前検査によって検出された欠点位置に基づき不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置と正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置とを連続状検査済み光学フィルム10の幅方向に延びる線として定め、これら不良シート片切断位置及び正常シート片切断位置に関する切断位置情報80を記憶させた情報格納媒体800と、切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10の積層体ロールRとの情報格納読出システムを用いることを前提とする、液晶表示素子を連続製造する方法及び装置である。
5.連続状検査済み光学フィルム10のための切断位置情報80の生成
(識別標識20の種類)
図15は、本発明の一実施態様に係る、連続状検査済み光学フィルム10に付与されるデータ内容を含む識別標識20の種類を表す図である。識別標識20は、1次又は2次元コードやICタグなどが用いられ、連続状検査済み光学フィルム10毎になされた連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11の欠点検査対象を表すロット数などのデータ内容を含めることができる。
(切断位置情報80の生成)
図16は、本発明の一実施態様に係る、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点の位置に基づき、欠点を含む不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置を演算して、連続状検査済み光学フィルム10のための切断位置情報80を生成する方法を示す模式図である。図17〜図19は、同じく連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点の位置に基づき、欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置を演算して、連続状検査済み光学フィルム10のための切断位置情報80を生成する異なる方法を表したフロー図である。切断位置情報80は、好ましくはフロッピ・ディスク、CD、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの情報格納媒体800に記憶される。1つの情報格納媒体でも可能であるが、消失のリスクを考慮し、バックアップのため、複数の情報格納媒体を用いることができる。但し、図16の模式図及び図17〜図19のフロー図に示される実施態様も一例にすぎないことに留意されたい。
制御装置700は、情報処理装置710及び記憶装置720を作動させ、検査装置580の画像読取装置581による画像データとエンコーダが組み込まれた測長装置570又は570’による連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11(以下、両方をまとめて「連続状偏光フィルム11」という。)の先端からの繰出量に基づく測長データとを関連付けて情報処理することによって、連続状偏光フィルム11に内在する欠点の位置に関する位置データを生成し、記憶装置720に記憶する。制御装置700は、まず、欠点位置に関する位置データに基づいて連続状偏光フィルム11の不良領域Xβと正常領域Xαとを定める。制御装置700はさらに、定められた連続状偏光フィルム11の不良領域Xβと正常領域Xαとに相当する不良シート片Xβを画定する不良シート片切断位置と正常シート片Xαを画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルム10のための切断位置情報80を生成する。切断位置情報80は、連続状検査済み光学フィルム10に切込線を形成すべき位置を指定する情報である。切込線は、図4に示された液晶表示素子を連続製造する装置1において、切断装置150が、供給される連続状検査済み光学フィルム10に、その送り方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルム14の反対側から連続状キャリアフィルム14の粘着層側の面に達する深さまで入れることによって、形成される。ここで生成された切断位置情報80は一旦、制御装置700によって、記憶装置720に記憶され、しかる後に、情報格納媒体800に記憶される。バックアップのため、切断位置情報80を複数の情報格納媒体に記憶させることもできる。この切断位置情報80は、連続状検査済み光学フィルム10に付与される識別標識20と関連付けており、図4に示された液晶表示素子を連続製造する装置1において、読取装置120による識別標識20の読み取りに応じて情報格納媒体800又は記憶装置420から読み出され、制御装置400の情報処理装置410において、情報処理に付される。
以下、図16の模式図及び図17〜図19のフロー図を用いて説明する。図16の模式図は、連続状偏光フィルム11が、キャリアフィルム供給装置590のフィードローラ591及び592によって右方向に連続的に供給される状態を表す。図17〜図19のフロー図は、制御装置700によって、連続状偏光フィルム11の一方の面に連続状キャリアフィルム14が剥離自在に積層される前に、必要に応じて他方の面に連続状表面保護フィルム13が剥離自在に積層される前に、検査装置580を作動させて、連続状偏光フィルム11に内在する欠点が検出され、その欠点位置に基づいて、連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報80が生成され、最終的に識別標識20が付与された連続状検査ズム光学フィルム10が、巻取駆動装置630によって、積層体ロールRに仕上げられるまでの具体的ステップを表す。
いずれの場合も、ステップ1において、制御装置700は、貼合駆動装置560/仮光学フィルム供給駆動装置560’及び巻取駆動装置630を作動させ、連続状偏光フィルム11を供給する。ステップ2において、制御装置700は、画像読取装置581を含む検査装置580によって連続状偏光フィルムに内在する欠点の位置を検出させ、検出された欠点の種類や大きさとともに記憶装置720に記憶させる。ステップ3及びステップ4において、制御装置700は、検出された欠点位置に基づいて、偏光フィルムのシート片11’’の長さと正常領域に相当する長さxαとの関係を特定する。関係を特定する方法は、具体的には、以下の通りである。
ステップ3において、制御装置700は、情報処理装置710によって、供給される連続状偏光フィルム11の基準位置から欠点位置までの距離xを演算し、演算結果を記憶装置720に記憶させる。距離xは、図16に示されるように、例えばキャリアフィルム供給装置590の位置(連続状偏光フィルム11の基準位置=例えば、第1の切込線形成位置に相当するA位置)と検査装置580/画像読取装置581の位置(欠点位置)との間の距離である。
次にステップ4において、制御装置700はさらに、情報処理装置710によって、距離xから正常領域に相当する長さxαを差し引いた距離(x−xα)=x’を演算し、記憶装置720に記憶させる。連続状偏光フィルム11の正常領域に相当する長さxαは、液晶パネルの大きさに基づいてシステム管理者が設定し、予め記憶装置720に記憶させておく。次に制御装置700は、情報処理装置710によって、演算された距離x’が、予め記憶装置720に記憶させた連続状偏光フィルム11の正常領域に相当する長さxαよりも大きい長さを有するか、又は小さい長さを有するかを判定する。
すなわち、図16に示されるx’(又はx’’)>xαのとき、連続状偏光フィルム11の正常領域Xαを確保できることを示している。したがって、制御装置700は、基準位置A(第1の切込線形成位置)から上流側にxαだけ離れた位置Bを正常領域に相当する正常シート片Xαを切り出すための次の切込線形成位置として決定し、連続状偏光フィルム11を正常領域の長さxα分だけテンション状態で供給するように、貼合駆動装置560/仮光学フィルム供給駆動装置560’及び巻取駆動装置630に指令する。このときのxαの値が、連続状偏光フィルム11の正常領域に相当する正常シート片Xαを形成するための切断位置情報の一部を構成する。同様に第2の切込線形成位置(位置B)に続き、第3の切込線形成位置(位置C)が決定され、次に第4の切込線形成位置(位置D)が決定され、正常領域の長さxα分だけテンション状態で偏光フィルム11が供給される。
一方、x’≦xαのとき、すなわち図16に示されるx’’’≦xαのときには、連続状偏光フィルム11の正常領域Xαを確保することができないことを示している。この場合には、連続状偏光フィルム11の長さxβの領域が不良領域になるので、制御装置700は、情報処理装置710によって、x’(
図16に示されるx’’’)に一定寸法x0を加算して不良領域Xβに相当する長さ(x’+x0)=xβを算出する。すなわち位置Dから上流側にxβだけ離れた位置Eが不良領域に相当する不良シート片Xβを切り出すための切込線形成位置である。制御装置700は、連続状偏光フィルム11を不良領域の長さxβ分だけテンション状態で供給するように、貼合駆動装置560/仮光学フィルム供給駆動装置560’及び巻取駆動装置630に指令する。このときのxβの値が、連続状偏光フィルム11の不良領域に相当する不良シート片Xβを形成するための切断位置情報の一部を構成する。
すなわち、制御装置700は、以下(a)及び(b)、すなわち、
(a)x’>xαのとき、次の切込線を形成すべき位置までの距離=xα
(b)x’≦xαのとき、次の切込線を形成すべき位置までの距離=(x’+x0)=xβ
を演算し、液晶表示素子の製造工程中に供給される連続状検査済み光学フィルム10に偏光フィルムの正常シート片Xα及び不良シート片Xβを切り出すための切込線を形成すべき位置を指定する切断位置情報80を記憶装置720に記憶させる。
ところで、不良領域に相当する長さ(x’+x0)=xβが正常領域に相当する長さxαに等しい値になったとき、すなわち(x’+x0)=xαのときに、制御装置700は、正常領域の長さxαと不良領域の長さxβとを識別又は選別することができない。すなわち、不良領域が不良領域の長さxβとして認識されないので、例えば、図4に示される液晶表示素子を連続製造する装置1において、連続状検査済み光学フィルム10の繰出量である測長データからその領域の長さがxαかxβのいずれであるかを判定することができないなど、この測長データ(x’+x0)に基づいて生成される切断位置情報80は不完全なものとならざるを得ない。このような事態は、連続状偏光フィルム11の内在する欠点の位置が、連続状検査済み光学フィルム10の次の切込線を形成すべき位置に限りなく近い場合、或いは、連続する欠点が正常領域に相当する長さxαにわたり分布する場合が想定される。
ステップ5においては、(x’+x0)=xαとなったときに、制御装置700は、少なくとも下記のいずれかの方法に基づいて、情報処理装置710によって演算し、正常領域の長さxαと不良領域の長さxβとを識別又は選別するための情報を生成する。
図17のステップ5においては、情報処理装置710によって演算された次の切込線を形成すべき位置までの距離(x’+x0)が正常領域に相当する長さxαになっても、その領域は正常領域の長さxαではない。このことを認識するために、図20に示される不良シート片識別情報Xγのように、例えば、正常領域に相当する切込線を形成すべき位置を指定する切断位置情報には値「0」を関連付け、不良領域に相当する切込線を形成すべき位置を指定する切断位置情報には値「1」を関連付けるようにすることができる。図18のステップ5においては、情報処理装置710によって演算された次の切込線を形成すべき位置までの距離(x’+x0)が正常領域に相当する長さxαになった場合に、次の切込線を形成すべき位置が(x’+x0’)(但しx0’>x0の関係)になるように情報処理をして、記憶装置720に記憶させる。図21に示されるように、この情報処理は、xαと異なる(x’+x0’)を計算することによって、(x’+x0’)の長さの領域と正常領域の長さxαとを識別又は選別することができるようにしたものである。図19のステップ5においては、情報処理装置710によって演算された次の切込線を形成すべき位置までの距離(x’+x0)が正常領域に相当する長さxαになった場合に、次の切込線を形成すべき位置が(x’+x0)/m(m=2以上、好ましくは2又は3)になるように情報処理をして、記憶装置720に記憶させる。図22に示されるように、この情報処理も、図18の場合と同様に、xαと異なる(x’+x0)/mを計算することによって、{(x’+x0)/m}の長さの領域と正常領域の長さxαとを識別又は選別することができるようにしたものである。
以上まとめると、正常シート片Xαと不良シート片Xβとを識別又は選別するための情報を生成する方法として、例えば以下のいずれの方法を用いることができる。
(1)情報処理装置710によって演算された(x’+x0)の長さと正常シート片Xαとを識別又は選別するための情報として、不良シート片識別情報Xγを生成する方法。
(2)情報処理装置710によって演算された、正常シート片Xαと異なる次の切込線を形成すべき位置までの距離=x’+x0’(ただしx0’>x0の関係)を生成する方法。
(3)情報処理装置710によって演算された、正常シート片Xαと異なる次の切込線を形成すべき位置までの距離=(x’+x0)/m(ただしm=2以上)を生成する方法。
特に、(2)又は(3)の方法が採用された場合は、(x’+x0)=xαが、図18又は図19に示されるような情報処理によって、(x’+x0’)≠xα又は(x’+x0)/m≠xαとなるため、これらの切込線を形成すべき位置は、正常シート片Xαと識別又は選別される不良シート片Xβを表す情報になる。
次に、ステップ6において、いずれの場合にも、制御装置700は、ステップ4,5で演算された結果に基づいて、情報処理装置710によって、基準位置Aから次の切込線を形成すべき位置(B、C、D,E、・・・)までの長さを決定する。上記(2)又は(3)の場合に、制御装置700は、ステップ6において決定された次の切込線を形成すべき位置までの長さを記憶装置720に記憶させる。但し、上記(1)の場合には、制御装置700は、決定された次の切込線を形成すべき位置までの長さを不良シート片識別情報Xγと関連付けて記憶させる。さらにステップ6においては、いずれの場合にも、記憶装置720に記憶させた次の切込線を形成すべき位置までの長さに基づいて、連続状検査済み光学フィルム10の先端から切込線を順次形成すべき位置を指定する切断位置情報80が生成される。この切断位置情報80は、いずれの場合にも、ステップ10において、記憶装置720を経由して情報格納媒体800に記憶される。
ステップ7において、いずれの場合にも、図16に示されるように、キャリアフィルム供給装置590によって、連続状偏光フィルム11の一方の面に連続状キャリアフィルム14が剥離自在に積層され、必要に応じて他方の面に連続状表面保護フィルム13が表面保護フィルム供給装置640によって、剥離自在に積層され、連続状検査済み光学フィルムが製造される。ステップ8において、いずれの場合にも、制御装置700は、情報処理装置710によって、ステップ6において生成された連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報80と関連付けられた識別標識20を、印字装置620によって、製造ロット等とともに製造された連続状検査済み光学フィルム10に付与する。そのことにより、識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10が製造される。
最後に、ステップ9において、制御装置700は、貼合駆動装置560/フィルム供給駆動装置560’及び巻取駆動装置630を作動させ、製造された識別標識20を付与した連続状検査済み光学フィルム10を巻き取り、積層体ロールRに仕上げる。ちなみに、切断位置情報80と識別標識20に関する例は、図20〜図22に示される通りである。
6.検査方法及び装置の概要
図23は、本発明の一実施態様に係る、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点の検査装置と欠点の種類と欠点の検出方法を表した図である。通常は、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11を連続供給しながら検査ステーションMにおいて検査し、内在する欠点を検出する。検査ステーションMは、少なくとも以下に示す3つの検査装置を含むことができる。
第1の検査装置は、光反射によって連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11の表面を検出する欠点の検査装置である。検出することができる欠点は、図23に示されるように、CCDカメラが検出可能な表面の凹凸及び傷や斑に止まる。
第2の検査装置は、光源によって照射された光を、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に対して垂直に入射させながら光学式検査ユニットに受光させ、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点を影として検出する欠点の検査装置である。検出することができる欠点は、図23に示されるように、内部の異物および内部に形成されている気泡などである。
第3検査装置は、クロスニコル条件による欠点の検出装置である。こうした欠点の検査装置の実用化にともなって、連続状偏光フィルムの欠点検査の精度は飛躍的に向上した。大型の液晶表示素子用の連続状偏光フィルムとして、通常、クロスニコル条件による欠点検査をパスしたもののみを用いる傾向が強い。検査方法は、以下の通りである。まず、検査対象である連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11及びそれに対応する偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置する。これに光源からの光を照射し、透過した光を観察する。このことによって、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11内在する欠点を輝点として検出する。第3の検査装置は、光源によって発せられた光を、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に対して垂直又は斜めに入射させ、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11の吸収軸に対して偏光フィルタの吸収軸が90°になるように光学式検知ユニットの直前に偏光フィルタを設置した状態で、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11を透過した光を光学式検知ユニットに受光させることによって、連続状偏光フィルム11’又は粘着層を含む連続状偏光フィルム11に内在する欠点を輝点として検出する欠点の検査装置である。検出することができる欠点は、図23に示されるように、表面の凹凸を除きほぼ全ての欠点を含む。
本発明は、好ましい実施形態に関連して記載されたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ、均等物がそれについての要素に代替され得ることが理解されるであろう。したがって、本発明は、本発明を実施するために考慮された最良の実施態様として開示された特定の実施態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲に属する全ての実施形態を含むものであることが意図される。
10 連続状検査済み光学フィルム
10’、 連続状仮光学フィルム
11 粘着層含む連続状偏光フィルム
11’ 粘着層が未だ形成されていない連続状偏光フィルム
12 粘着層
13 連続状表面保護フィルム
14 連続状キャリアフィルム
14’ 連続状仮キャリアフィルム
20 識別標識
51 PVAフィルムのロール
52 TACフィルムのロール
80 切断位置情報
1 液晶表示素子の連続製造装置
100 光学フィルム供給装置
110 支架装置
120 読取装置
130、170 フィルム供給装置
131 エンコーダ
140、180 速度調整装置
150 切断装置
160 切込線形成位置確認装置
190 不良シート片排除装置
200 貼合装置
210 キャリアフィルム巻取駆動装置
220 エッジ検出装置
230 直進位置検出装置
300 液晶パネル搬送装置
400 制御装置
410 情報処理装置
420 記憶装置
500、 第1実施態様の情報格納読出システムを製造する装置
500’ 第2実施態様の情報格納読出システムを製造する装置
510 偏光子の製造ライン
510’ 仮光学フィルム供給ライン
520 保護フィルムの製造ライン
520’ 露出された粘着層を含む偏光フィルムの供給ライン
530 連続状偏光フィルムの検査ライン
530’ 粘着層を含む連続状偏光フィルムの検査ライン
540、540’ 識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの製造ライン
550 積層体ロールRの製造ライン
560 貼合駆動装置
560’ 仮光学フィルム供給駆動装置
570、570’ エンコーダが組み込まれた測長装置
580 検査装置
581 画像読取装置
590、590’ キャリアフィルム供給装置
620 識別標識印字装置
630 巻取駆動装置
640 表面保護フィルム貼合装置
650 仮キャリアフィルム巻取駆動装置
700 制御装置
710 情報処理装置
720 記憶装置
800 情報格納媒体

Claims (18)

  1. 所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる情報格納読出システムであって、
    連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなり、
    液晶表示素子を連続製造する装置において、連続状検査済み光学フィルムは、識別標識の読み取りに応じて情報格納媒体から読み出された切断位置情報と、積層体ロールからの連続状連続状検査済み光学フィルムの繰出量から算出された測長データとに基づいて、連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さに切り込みが入れられ、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する寸法に偏光フィルムの正常シート片が切り出されて液晶パネルに貼り合されるようにしたことを特徴とする情報格納読出システム。
  2. 連続状検査済み光学フィルムは、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に剥離自在に積層される連続状表面保護フィルムをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の情報格納読出システム。
  3. 所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、
    連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システム
    を製造する方法であって、
    連続状偏光子の少なくとも一面に連続状保護フィルムを積層して連続状偏光フィルムを製造するステップと、
    連続状偏光フィルムを検査し、連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップと、
    連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成するステップと、
    連続状偏光フィルムに、粘着層を介して、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造するステップと、
    液晶表示素子を連続製造する前記装置において、連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含まない正常シート片と欠点を含む不良シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成するステップと、
    前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与するステップと、
    識別標識が付与された連続状連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げるステップと、
    を含むことを特徴する方法。
  4. 連続状検査済み光学フィルムを製造するステップは、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップは、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査するステップ、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出するステップ、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出するステップのいずれか又はそれらの組合せを含むことを特徴とする、請求項3又は4のいずれかに記載の方法。
  6. 所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、
    連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システム
    を製造する方法であって、
    粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状仮キャリアフィルムとを含む連続状仮光学フィルムの積層体ロールを準備するステップと、
    前記積層体ロールから連続状仮光学フィルムを繰り出しながら連続状仮キャリアフィルムを剥離することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムを露出するステップと、
    露出された粘着層を含む連続状偏光フィルムの表面及び内部を検査することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップと、
    粘着層を含む連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び前記欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成するステップと、
    連続状偏光フィルムの露出された粘着層に、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造するステップと、
    液晶表示素子を連続製造する前記装置において、連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含む不良シート片と欠点を含まない正常シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成するステップと、
    前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与するステップと、
    識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げるステップと、
    を含むことを特徴する方法。
  7. 連続状仮キャリアフィルムは、一面に離型処理後に粘着剤を含む溶剤を塗布し乾燥することによって形成された転写可能な粘着層を有することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 連続状キャリアフィルムは、連続状偏光フィルムの露出された粘着層に積層される面に離型処理が施されていることを特徴とする、請求項6又は7のいずれかに記載の方法。
  9. 連続状検査済み光学フィルムを製造するステップは、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項6から8のいずれかに記載の方法。
  10. 連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出するステップは、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査するステップ、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出するステップ、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出するステップのいずれか又はそれらの組合せを含むことを特徴とする、請求項6から9のいずれかに記載の方法。
  11. 所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、
    連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システム
    を製造する装置であって、
    連続状偏光子の少なくとも一面に連続状保護フィルムを積層して連続状偏光フィルムを製造する、偏光フィルム製造装置と、
    連続状偏光フィルムを検査し、連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出する、検査装置と、
    連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成する、切断位置情報生成手段と、
    連続状偏光フィルムに、粘着層を介して、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造する、検査済み光学フィルム製造装置と、
    液晶表示素子を連続製造する前記装置において、連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含まない正常シート片と欠点を含む不良シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成する、情報格納媒体生成装置と、
    前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与する、識別標識付与装置と、
    識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げる、巻取装置と、
    少なくとも偏光フィルム製造装置、検査装置、切断位置情報生成手段、検査済み光学フィルム製造装置、情報格納媒体生成装置、識別標識付与装置、及び、巻取装置の各々を連動して作動させる制御装置と
    を含むことを特徴とする装置。
  12. 検査済み光学フィルム製造装置は、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層する、表面保護フィルム供給装置をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 検査装置は、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査する第1検査装置、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出する第2検査装置、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出する第3検査装置のいずれか又はそれらの組合せを含むことを特徴とする、請求項11又は12のいずれかに記載の装置。
  14. 所定寸法に形成された液晶パネルの長辺又は短辺に合せた幅を有する粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状キャリアフィルムとを含む連続状光学フィルムの積層体ロールから、長手方向に対して直角方向の線に沿って切り込み、液晶パネルの長辺又は短辺に対応する所定長さに切り出されたシート片を液晶パネルに貼り合せて液晶表示素子を連続製造する装置に用いられる、
    連続状光学フィルムに含まれる連続状偏光フィルムの検査によって検出された欠点の位置に基づく欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置と欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置とに関する連続状検査済み光学フィルムのための切断位置情報を記憶させた情報格納媒体と、識別標識を付与した連続状検査済み光学フィルムの積層体ロールとからなる情報格納読出システム
    を製造する装置であって、
    粘着層を含む連続状偏光フィルムと前記粘着層に剥離自在に積層された連続状仮キャリアフィルムとを含む連続状仮光学フィルムの積層体ロールが装備されており、前記積層体ロールから連続状仮光学フィルムを繰り出す、仮光学フィルム供給装置と、
    連続状仮光学フィルムを繰り出しながら連続状仮キャリアフィルムを剥離することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムを露出する、仮キャリアフィルム剥離装置と、
    露出された粘着層を含む連続状偏光フィルムの表面及び内部を検査することによって、粘着層を含む連続状偏光フィルムに内在する欠点を検出する、検査装置と、
    粘着層を含む連続状偏光フィルムの欠点の位置に基づき、長手方向に対して直角方向に欠点を含まない正常シート片を画定する正常シート片切断位置及び欠点を含む不良シート片を画定する不良シート片切断位置に関する切断位置情報を生成する、切断位置情報生成手段と、
    連続状偏光フィルムの露出された粘着層に、連続状キャリアフィルムを剥離自在に積層することによって、連続状検査済み光学フィルムを製造する、検査済み光学フィルム製造装置と、
    液晶表示素子を連続製造する前記装置において、連続状連続状検査済み光学フィルムが繰り出された際に、連続状検査済み光学フィルムに、長手方向に対して直角方向の切り込みを連続状キャリアフィルムとは反対の側から連続状キャリアフィルムの粘着層側の面に達する深さまで入れて、偏光フィルムの欠点を含む不良シート片と欠点を含まない正常シート片とを順次切り出すための前記切断位置情報を記憶させて情報格納媒体を生成する、情報格納媒体生成装置と、
    前記切断位置情報と関連付けられた識別標識を生成し、前記識別標識を連続状検査済み光学フィルムに付与する、識別標識付与装置と、
    識別標識が付与された連続状検査済み光学フィルムをロール状に巻き取り、積層体ロールに仕上げる、巻取装置と、
    少なくとも仮光学フィルム供給装置、仮キャリアフィルム剥離装置、検査装置、切断位置情報生成手段、検査済み光学フィルム製造装置、情報格納媒体生成装置、識別標識付与装置、及び、巻取装置の各々を連動して作動させる制御装置と
    を含むことを特徴とする装置。
  15. 連続状仮キャリアフィルムは、一面に離型処理後に粘着剤を含む溶剤を塗布し乾燥することによって形成された転写可能な粘着層を有することを特徴とする、請求項14に記載の装置。
  16. 連続状キャリアフィルムは、連続状偏光フィルムの露出された粘着層に積層される面に離型処理が施されていることを特徴とする、請求項14又は15のいずれかに記載の装置。
  17. 検査済み光学フィルム製造装置は、連続状偏光フィルムの粘着層側でない面に連続状表面保護フィルムを剥離自在に積層する、表面保護フィルム供給装置をさらに含むことを特徴とする、請求項14から16のいずれかに記載の装置。
  18. 検査装置は、反射光によって主に連続状偏光フィルムの表面を検査する第1検査装置、光源から照射した光を透過させることによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を影として検出する第2検査装置、又は、連続状偏光フィルムと偏光フィルタを、それらの吸収軸がクロスニコルとなるように配置し、これに光源からの光を照射して透過した光を観察することによって連続状偏光フィルムに内在する欠点を輝点として検出する第3検査装置のいずれか又はそれらの組合せを含むことを特徴とする、請求項14から17のいずれかに記載の装置。
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