JP2011084920A - 落雪・つらら防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】四角状のベースフレーム3の前端に垂直な前壁フレーム4aが立設されているとともに、この前壁フレーム4a内に円弧面を上にした円弧状フレーム5が設けられており、この円弧状フレーム5の頂点とベースフレーム3の後端とが梁フレーム6で連結されている枠体1と、この枠体1に添わせて配設される網状体2からなる。前記ベースフレーム3の前端を軒先側に設置して網状体2の下面にベースフレーム3の前端から後端に延びる筒状の空気層部20を形成した。
【選択図】図2
Description
また、落下に至らないまでも、融水が雪塊の下面を傾斜に沿って移動して、雪塊の端部で外気にさらされて凍結し、軒先から危険なつららや雪庇となって垂れ下がりる現象を起こし、直下の壁を押して破壊するという問題や、凍結するに至らない融水が時には軒先を伝い、すが漏れを発生させる等の問題があった。
例えば、屋根面に防滑突起を具備する例として、屋根面に雪止器を設けたり、突起を付けた瓦を用いたり、屋根面の部位を選択して堰止め、屋根面雪崩の発生を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜2参照)。しかしながら、特許文献1〜2に示される技術では、十分な落雪防止効果を得ることは難しかった。
図1は本発明の斜視図、図2は分解斜視図、図3は図1の正面図、図4は枠体を示す側面図である。また本発明の落雪・つらら防止装置は、原則として平屋根やトンネル坑口やカルバートなどに適用するものであるが、その他、山部と谷部とを交互に設けた折板屋根にも適用することができる(この点については後述する)。
なお、図示のものでは梁フレーム6が1本となっているが、円弧状フレーム5上に複数本設けてもよいことは勿論である。また、四角状のベースフレーム3の前後左右に補強用のフレーム(図示せず)を設けてよいことも勿論である。
なお、前記空気層部20は、網状体2を枠体1の外形に添うように装着するのみで簡単に作ることができ、また円弧状フレーム5と梁フレーム6によりしっかりと補強されているので積雪にも十分に耐える強度を有するものである。
なお、図示のものでは、ベースフレーム3の後端にも垂直な後壁フレーム4bが立設され、蒲鉾型の空気層部とするために、この後壁フレーム4b内にも円弧面を上にした円弧状フレーム5が設けられており、前後の円弧状フレーム5、5の頂点同士が梁フレーム6で連結された枠体1となっている。そして、この枠体1に添わせて網状体2が配設してあり、網状体2の下面に蒲鉾型の空気層部20が形成された構造となっている。
また、図5に示されるように、前壁フレーム4aの網状体2aの下端には、樋21内まで延びる導水部7が形成されており、融雪で生じた水を導水部7を伝わせることでより確実に樋21内に導くとともに、樋21内おける凍結も防止するよう構成されている。
合成樹脂製ネットとしては、溶融押し出しによる成形が可能な、ビニル系の塩化ビニルや酢酸ビニル、オレフィン系のポリエチレン、ポリプロピレン等、これらの合成樹脂の混合体、これらの合成樹脂とエチレン−酢酸ビニル等の共重合体等の熱可塑性樹脂を使用できる。特に、落雪・つらら防止装置の設置環境に応じて耐候剤、耐熱剤等を添加したポリエチレン等のオレフィン系樹脂が、経済性、強度、無公害の面から最適に使用できる。
また、合成樹脂製ネットの網目の形状は、矩形、丸形、亀甲形等いずれの形状でもよく、また網目の大きさは、特に限定されるものではないが、雪との兼ね合いで、例えば、合成樹脂製ネットの網目を開口率が1cm2〜50cm2の範囲となるように設計し、屋根との間に空洞部ができやすいようにすることが好ましい。また、合成樹脂製ネットと枠体1との接合は、公知の圧着、接着、融着、締着、挟着、係着、止着等の適宜な手段を選択することができる。
更に、本発明の落雪・つらら防止装置は、簡単な構造で容易かつ安価に製作することができるとともに、屋根への着脱作業も簡単に行うことができ、また軽量な合成樹脂製ネットを使用することで、屋根面への荷重負担を軽減することができるという利点もある。
図8に使用状態を示すが、図1のものに比べて空気層部20の体積が小さいため、積雪量が若干少ない場所での設置に適している。
2 網状体
2a 網状体
2b 網状体
3 ベースフレーム
4a 前壁フレーム
4b 後壁フレーム
5 円弧状フレーム
6 梁フレーム
7 導水部
8 孔部
9 遮蔽部
20 空気層部
21 樋
Claims (7)
- 四角状のベースフレームの前端に垂直な前壁フレームが立設されているとともに、この前壁フレーム内に円弧面を上にした円弧状フレームが設けられており、この円弧状フレームの頂点とベースフレームの後端とが梁フレームで連結されている枠体と、この枠体に添わせて配設される網状体からなり、ベースフレームの前端を軒先側に設置して網状体の下面にベースフレームの前端から後端に延びる筒状の空気層部を形成したことを特徴とする落雪・つらら防止装置。
- 網状体が、赤外線発生材を含んだ合成樹脂製ネットからなる請求項1に記載の落雪・つらら防止装置。
- 壁フレームに添わせて配設する網状体の下端には、樋内まで延びる導水部が形成されている請求項1または2に記載の落雪・つらら防止装置。
- 筒状の空気層部が蒲鉾型である請求項1〜3のいずれかに記載の落雪・つらら防止装置。
- ベースフレームの後端に垂直な後壁フレームが立設され、この後壁フレーム内に円弧面を上にした円弧状フレームが設けられており、前後の円弧状フレームの頂点同士が梁フレームで連結されていて、枠体に添わせて配設した網状体の下面に蒲鉾型の空気層部が形成されている請求項4に記載の落雪・つらら防止装置。
- 前壁フレームの高さが、後壁フレームの高さよりも高くなっており、前後壁フレームにそれぞれ網状体が配設されている請求項5に記載の落雪・つらら防止装置。
- 筒状の空気層部が、前端から後端に向け徐々に尖らせた半円錐型である請求項1〜3のいずれかに記載の落雪・つらら防止装置。
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JP2009237865A JP5322303B2 (ja) | 2009-10-15 | 2009-10-15 | 落雪・つらら防止装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015048663A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-03-16 | 積水化学工業株式会社 | 雪止保持部材および太陽電池屋根構造 |
CN114753274A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-07-15 | 重庆交通大学 | 一种高寒隧道工程抗雪崩冲击的保温明洞结构 |
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-
2009
- 2009-10-15 JP JP2009237865A patent/JP5322303B2/ja active Active
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