JP2004278145A - 屋根融雪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根上に網材を連続波状に配設することが容易に行われる画期的な屋根融雪装置を提供すること。
【解決手段】屋根1の上方に間隙2を置いて網材3を配設し、この網材3を連続波状に形成する屋根融雪装置であって、単管4を組んで構成したフレーム枠5を所定間隔を置いて対設状態に立設配設し、この対設するフレーム枠5の上部間に,このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆6を複数並設状態に架設すると共に、この対設するフレーム枠5の下部間に,このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆6を複数並設状態に架設して、このフレーム枠5と取付杆6とで成る基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成し、この基枠体Aの上下の取付杆6間に前記網材3を連続波状に架設配設する構成としたことを特徴とする屋根融雪装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根融雪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
出願人は、屋根の上方に間隙を置いて網材を配設し、この網材を連続波状に形成した屋根融雪装置として、特開平2−236370号を出願している。
【0003】
この先願によれば、網材上の積雪と網材下方の外気との接触面積が遙に増大し、それだけ間隙を介しての風や太陽光線、雨などの熱エネルギーによる融雪作用を多く得ることができるとともに融雪水は速やかに網目を通して落水し、融雪水の存在による網材上近傍の雪の凍結やシャーベット化が抑制され、融雪効果を著しく向上することができ、非常に実用的であった。
【0004】
本発明は、この先願の改良に係るもので、屋根上に網材を連続波状に配設することが容易に行われる画期的な屋根融雪装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0006】
屋根1の上方に間隙2を置いて網材3を配設し、この網材3を連続波状に形成する屋根融雪装置であって、単管4を組んで構成したフレーム枠5を所定間隔を置いて対設状態に立設配設し、この対設するフレーム枠5の上部間に,このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆6を複数並設状態に架設すると共に、この対設するフレーム枠5の下部間に,このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆6を複数並設状態に架設して、このフレーム枠5と取付杆6とで成る基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成し、この基枠体Aの上下の取付杆6間に前記網材3を連続波状に架設配設する構成としたことを特徴とする屋根融雪装置に係るものである。
【0007】
また、前記基枠体Aは、少なくとも屋根1の軒先側を20cm〜1.2m程あけて屋根1上に配設したことを特徴とする請求項1記載の屋根融雪装置に係るものである。
【0008】
また、前記基枠体Aは、屋根1傾斜方向に人が歩行可能な間隔7を置いて複数並設状態に配設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の屋根融雪装置に係るものである。
【0009】
また、前記基枠体Aは、屋根1傾斜方向に間隔7を置いて複数並設状態に配設し、この屋根1傾斜方向に並設する各基枠体Aに対して連続波状に配設する前記網材3は、屋根1の傾斜下側と上側とで網材3の山部3Aの位置と谷部3Bの位置とが横方向に異なるように配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の融雪屋根装置に係るものである。
【0010】
また、前記基枠体Aの下部にアングル材8を設け、この基枠体A下部のアングル材8を屋根1上に固定することで、基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の屋根融雪装置に係るものである。
【0011】
また、アングル材8にクランプ部9を設けて成る固定具10のこのクランプ部9を前記基枠体Aの下部の単管4に固定し、この固定具10のアングル材8を雪止アングル固定金具11に固定することで、基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の屋根融雪装置に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】
単管4で構成したフレーム枠5を所定間隔を置いて対設状態に立設配設し、この対設するフレーム枠5の上部間と下部間とに、このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に複数並設状態に取付杆6を架設して基枠体Aを構成し、この基枠体Aの上下の取付杆6間に網材3を連続波状に架設配設する。
【0014】
そして、この網材3を連続波状に設けた基枠体Aを屋根1上に配設固定すると、屋根1の上方に間隔2を置いて網材3が連続波状に配設されることになる。
【0015】
従って、これにより網材3上の積雪と網材3下方の外気との接触面積が増大し、それだけ間隙を介しての風や太陽光線、雨などの熱エネルギーによる融雪作用を多く得ることができるとともに融雪水は速やかに網目を通して落水し、融雪水の存在による網材3上近傍の雪の凍結やシャーベット化が抑制され、融雪効果を著しく向上することになる。
【0016】
また、この基枠体Aは、屋根1上で組んで配設固定しても良いし、予め組み立てた基枠体Aを屋根1上に上げて固定しても良い。網材3も、屋根1上で組まれた基枠体Aに架設配設しても良いし、屋根1に上げる前に予め組んだ基枠体Aに架設配設しておいて完成済の網材3付基枠体Aを屋根に上げて固定するようにしても良い。
【0017】
従って、例えば単に基枠体Aを組んでこの基枠体Aに網材3を連続波状に配設固定し、この網材3を備えた基枠体Aを屋根1上に固定するだけで本発明の屋根融雪装置は施工でき、しかも、フレーム枠5は単管4によって構成するからコスト安で且つクランプなどを利用することで簡単に組むことができるし、単管の長さを選択することで施工する屋根の大きさ・形状に応じた最適な大きさのものや、連続波状に配設する網材の高さも容易に設計変更可能となり、その上網材3も単に上下の取付杆6間に架設することで連続波状に配設することができるなど、基枠体Aを組むことも網材3を架設配設することも容易に行われる極めて実用性に秀れた画期的な屋根融雪装置となる。
【0018】
また、例えば、前記基枠体Aは、少なくとも屋根1の軒先側を20cm〜1.2m程あけて屋根1上に配設すれば、網材3上では融雪作用が得られ、軒先部分の雪は屋根1下へと滑落することになる。尚、傾斜が緩やかな屋根でも屋根1の軒先側を1.2m程あけておくことで軒先に積雪した雪は溜まり続けずに良好に滑落することが確認されている。
【0019】
従って、連続波状の網材3による融雪効果に加えて、最も積雪の重みがかかって傷み易い屋根軒先側の雪の滑落を促すことができるため、屋根1軒先部分が傷みにくくなり、また、軒先から滑落する雪は軒先側の20cm〜1.2m程のスペースでの少積雪のため、多量に落雪することがなく、落雪の際の危険性も軽減することになる。
【0020】
また、軒先部分には連続波状の網材3を備えた基枠体Aを設置しないために、基枠体Aを屋根1全面に配設固定する場合に比してコスト安に施工可能となる。
【0021】
また、例えば、前記基枠体Aは、屋根1傾斜方向に人が歩行可能な間隔7を置いて複数並設状態に配設すれば、融雪装置施工後も間隔7を利用して作業者が屋根1上に上ることができるためにメンテナンスなどを容易に行うことができるし、この際基枠体Aが手摺としても機能するために安全に作業を行うことができ、しかも、間隔7を置いて配設することで基枠体Aを屋根1全面に配設固定する場合に比してコスト安に施工可能となるため、特に面積の大きい屋根1に対して有効であるなど、一層実用的となる。
【0022】
また、例えば、前記基枠体Aは、屋根1傾斜方向に間隔7を置いて複数並設状態に配設し、この屋根1傾斜方向に並設する各基枠体Aに対して連続波状に配設する前記網材3は、屋根1の傾斜下側と上側とで網材3の山部3Aの位置と谷部3Bの位置とが横方向に異なるように配設すれば、間隔7を置いて屋根1上に配設することで基枠体Aを屋根1全面に配設固定する場合に比してコスト安に施工可能となるため、特に面積の大きい屋根1に対して有効となり、しかも、網材3の谷部3Bは、雪が溜まり易く且つ屋根1との間の前記間隙2が狭いために山部3Aに比して通気が悪く雪が融けにくいが、この谷部3Bが屋根1傾斜方向に連続せず、谷部3Bの上側若しくは下側には網材3の山部3Aが位置することになるため、谷部3Bの上側若しくは下側からの良好な通気作用によって谷部3Bに溜まった雪も良く融けることになるなど、一層実用的となる。
【0023】
また、例えば、前記基枠体Aの下部にアングル材8を設け、この基枠体A下部のアングル材8を屋根1上に固定することで、基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成すれば、例えば、雪止アングル固定金具11などを使用して基枠体Aを屋根1上に容易に固定可能となるため、一層実用的となる。
【0024】
また、例えば、アングル材8にクランプ部9を設けて成る固定具10のこのクランプ部9を前記基枠体Aの下部の単管4に固定し、この固定具10のアングル材8を雪止アングル固定金具に固定することで、基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成すれば、この固定具10により基枠体Aを屋根1上に極めて容易に配設固定でき、一層実用的となる。
【0025】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
本実施例は、屋根1の上方に間隙2を置いて網材3を配設し、この網材3を連続波状に形成する屋根融雪装置であって、単管4を組んで構成したフレーム枠5を所定間隔を置いて対設状態に立設配設し、この対設するフレーム枠5の上部間に,このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆6を複数並設状態に架設すると共に、この対設するフレーム枠5の下部間に,このフレーム枠5の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆6を複数並設状態に架設して、このフレーム枠5と取付杆6とで成る基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成し、この基枠体Aの上下の取付杆6間に前記網材3を連続波状に架設配設する構成としている。
【0027】
具体的に説明すると、フレーム枠5は、図1に示すように、単管4を略方形枠状に組んで構成しているもので、本実施例ではこのフレーム枠5を屋根1傾斜方向に所定間隔を置いて立設状態に対設させている。
【0028】
また、軒先側のフレーム枠5は、高さのある縦設単管4を使用して構成することで、傾斜屋根1上に設置した際に軒先側のフレーム枠5と棟側のフレーム枠5との高さが略同じ高さとなるように構成している(図2参照)。
【0029】
また、この軒先側のフレーム枠5には、上部の横設単管4Aと下部の横設単管4Bとの間のやや下部の横設単管4B寄りの位置にも取付用横設単管4Cを連結し、この取付用横設単管4Cが傾斜屋根1上では棟側のフレーム枠5の下部の横設単管4Bと略同じ高さに位置するように設けている。
【0030】
尚、このフレーム枠5の各単管4同士の連結構造は二体のクランプが互いに回転自在に連結された既存の自在クランプ12を用いて行っている。
【0031】
取付杆6は、この対設するフレーム枠5の上部の横設単管4A間に架設状態に設けると共に、軒先側フレーム枠5の前記取付用横設単管4Cと棟側フレーム枠5の下部の横設単管4Bとの間に架設した構成としている。
【0032】
即ち、この取付杆6は、図2に示すように傾斜屋根1上で略水平状態に配設される構成としている。
【0033】
更に説明すると、取付杆6は断面L形の金属杆を採用し、この取付杆6を上部の横設単管4A及び下部の横設単管4B及び取付用横設単管4Cにビス止などの止着手段により止着固定している。
【0034】
また、上部に架設された取付杆6と、下部に架設された取付杆6との位置がフレーム枠5の対向方向と直交する方向にずれるようにして架設固定している。
【0035】
本実施例では、この屋根傾斜方向に対設するフレーム枠5と複数の取付杆6と適所に連結固定した補強単管4Dとで前記基枠体Aを構成している。従って、本実施例の基枠体Aは、単に自在クランプ12を利用してフレーム枠5を組んだ上、対設させたこのフレーム枠5間に取付杆6をビス止などによって固定することだけで簡単に組むことができる構成としている。
【0036】
また、本実施例の網材3は、網目間隔が1cm程度の丈夫な亀甲あみの金属網3を採用し(図2参照)、この網材3を帯状にカットして上部の取付杆6に対してはこの取付杆6の上方に掛け回し、下部の取付杆6に対してはこの取付杆6の下方に掛け回すようにして位置をずらして設けた取付杆6に例えば上、下、上・・・と交互に横方向に網材3を張設することで連続波状に網材3を配設した構成としている。
【0037】
従って、このようにして簡単に基枠体Aに網材3を連続波状に配設固定することができる。
【0038】
また、この連続波状に配設される網材3は、高さが40cm〜50cm程度,ピッチが40cm〜55cm程度となるように前記取付杆6の配置を設定構成している。この網材3の高さ及びピッチは、本装置を実施する地域での雪の降り方や降雪量などによって適宜変更するが、上記のような数値範囲内で寸法設定を行うことで良好な融雪効果が得られる。
【0039】
本実施例の基枠体Aの屋根1への取付構造を説明すると、前記基枠体Aの下部にアングル材8を設け、この基枠体A下部のアングル材8を屋根1上に固定することで、基枠体Aを屋根1上に配設固定し得るように構成している。
【0040】
更に説明すると、固定具10を介して基枠体Aを屋根1に対して取付固定している。
【0041】
具体的に説明すると、本実施例の固定具10は、図3に示すように、アングル材8の屈曲部を境にした一側面に、ボルト止穴付のクランプ部9をボルト14・ナット15止して成る構成としている。尚、アングル材8にクランプ部9を溶接することで固定具10を構成しても良い。
【0042】
そして、この固定具10のクランプ部9を前記基枠体Aの下部前後の横設単管4に固定し、アングル材8を屋根1上に取付固定した雪止アングル固定金具11に固定することで、この固定具10を介して基枠体Aを屋根1上に配設固定する構成としている。
【0043】
即ち、基枠体Aの大きさ・形状に応じて予め屋根の適所に雪止アングル固定金具11を多数固定しておき、この多数の雪止アングル固定金具11に固定具10のアングル材8を固定し、この固定具10のクランプ部9に長い横設単管4(下部の横設単管4B)を固定して前述のような基枠体Aを組むことができる構成としている。
【0044】
尚、予め組み立てておいた基枠体4の下部前後の横設単管4にクランプ部9を介して固定具10を固定しておき、現場に持ち込んだこの組み立て済基枠体Aを固定具10のアングル材8を介して屋根1上の雪止アングル固定金具11に固定するようにしても良い。
【0045】
従って、本実施例では、雪止アングル固定金具11を利用して簡単に本装置を長尺瓦棒葺屋根1に対して設置可能となり、また、本装置の設置と同時にアングル材8による雪止効果も発揮することになる構成としている。
【0046】
また、本実施例では、屋根1として長尺瓦棒葺屋根1を示しており、雪止アングル固定金具11は、図3に示すようにこの長尺瓦棒葺屋根1の瓦棒13に対して被嵌固定できる構成のものを示している。
【0047】
また、本実施例では、前記連続波状の網材3を設置した前記基枠体Aは、屋根1の軒先側を20cm〜1.2m程あけて屋根1上に配設する構成としている。
【0048】
従って、これにより網材3上では前記従来例と同様な融雪作用が得られ、また、軒先部分の雪は屋根1下へと滑落することになる構成としている。
【0049】
また、この軒先側にあける間隔は、屋根1の傾斜角度によって異なる。即ち、傾斜角度が急な屋根1程あける間隔を少なくし、傾斜角度が緩やかな屋根1程あける間隔を広くすると良い。尚、一般的な傾斜角度の長尺瓦棒葺屋根1では、1.2m程軒先側をあけておくことで屋根1軒先側に積もった雪が自然に滑落することが確認されており、また、屋根1軒先側の1.2m程の部分に積もった雪は、屋根1下へ落下しても、雪囲いなどの設備が必要となる程雪が溜まらないことが確認されている。
【0050】
次に、具体的な設置(施工)例を説明すると、図1は、面積の小さい屋根1への設置例として、屋根1傾斜方向と直交する横方向に長さを有する基枠体Aを一体だけ配設した場合を示している。
【0051】
また、図4〜図6は、面積の大きい屋根1への設置例として、屋根1傾斜方向に人が歩行可能な間隔7を置いて図1と同様に横方向に長さを有する基枠体Aを複数並設状態に配設した場合を示している。尚、基枠体Aを何体並設するかは屋根1の大きさに応じて適宜設計変更可能であるが、大きい屋根1に対しては並設数を増やした方が融雪効果が上がるために望ましい。
【0052】
この場合、本装置施工後も間隔7を利用して作業者が屋根1上に上ることができるためにメンテナンスなどを容易に行うことができ、しかも、間隔7を置くことで基枠体Aを屋根1全面に設置する場合に比してコスト安に施工可能となる。
【0053】
また、本実施例では、この基枠体A間の間隔7は、作業者が歩行し易く、且つメンテナンスの際に作業者がしゃがんだりすることも容易に行われる70〜80cm程度の間隔7に設定している。また、このような寸法の間隔7では、風通しが良いため、この間隔7の屋根1上に積もった雪にも良好な融雪作用が得られ、雪が良く消えることになる。
【0054】
また、本実施例では、基枠体Aは、屋根の傾斜方向と直交する方向の端部と、同方向の屋根1端部との間にも人が歩行可能な間隔7を置くように配設し、例えば軒先側の基枠体Aをメンテナンスした後、作業者が歩行により屋根1上を移動して棟側の基枠体Aをメンテナンスできるように構成している。
【0055】
また、この図4〜図6の設置態様の場合、屋根1傾斜方向に並設する各基枠体Aに対して連続波状に配設する前記網材3は、屋根1の傾斜下側と上側とで網材3の山部3Aの位置と谷部3Bの位置とが横方向に異なるように配設している。
【0056】
具体的には、図6に示すように、軒先側に配設された網材3の山部3Aに対して、棟側に並設配設された網材3の谷部3Bが屋根1傾斜方向に並設するように、屋根1の傾斜下側と上側とで網材3の山部3Aの位置と谷部3Bの位置とを横方向に異ならせている。
【0057】
従って、網材3の谷部3Bは、雪が溜まり易く且つ屋根1との間の前記間隙2が狭いために山部3Aに比して通気が悪く雪が融けにくいが、この谷部3Bが屋根1傾斜方向に連続せず、谷部3Bの上側若しくは下側には網材3の山部3Aが並設配設することになるため、谷部3Bの上側若しくは下側からの良好な通気作用によって谷部3Bに溜まった雪も良く融けることになる構成としている。
【0058】
また、図4に示すように、本装置を設置した屋根1の軒先の下方に下屋根や玄関などがある場合には、下屋根1Aや玄関に軒先から滑落する雪が溜まりにくいように軒先と本装置との間隔を小さく設定することが望ましい。
【0059】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0060】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、例えば単に基枠体を組んでこの基枠体に網材を連続波状に配設固定し、この網材を備えた基枠体を屋根上に固定するだけで本発明の屋根融雪装置は施工でき、しかも、フレーム枠は単管によって構成するからコスト安で且つクランプなどを利用することで簡単に組むことができるし、単管の長さを選択することで施工する屋根の大きさ・形状に応じた最適な大きさのものや、連続波状に配設する網材の高さも容易に設計変更可能となり、その上網材も単に上下の取付杆間に架設することで連続波状に配設することができるなど、基枠体を組むことも網材を架設配設することも容易に行われる極めて実用性に秀れた画期的な屋根融雪装置となる。
【0061】
また、請求項2記載の発明においては、連続波状の網材による融雪効果に加えて、最も積雪の重みがかかって傷み易い屋根軒先側の雪の滑落を促すことができるため、屋根軒先部分が傷みにくくなると共に、軒先から多量の雪が落下することもないために落雪の際の危険性も軽減することになり、しかも、軒先部分には連続波状の網材を備えた基枠体を設置しないために、基枠体を屋根全面に配設固定する場合に比してコスト安に施工可能となるなど、一層実用性に秀れた構成の屋根融雪装置となる。
【0062】
また、請求項3記載の発明においては、融雪装置施工後も基枠体間の間隔を利用して作業者が屋根上に上ることができるためにメンテナンスなどを容易に行うことができるし、この際基枠体が手摺としても機能するために安全に作業を行うことができ、しかも、間隔を置くことで基枠体を屋根全面に配設固定する場合に比してコスト安に施工可能となるなど、一層実用性に秀れた構成の屋根融雪装置となる。
【0063】
また、請求項4記載の発明においては、間隔を置いて基枠体を屋根上に配設することで基枠体を屋根全面に配設固定する場合に比してコスト安に施工可能となるため、特に面積の大きい屋根に対して有効となり、しかも、網材の谷部は、雪が溜まり易く且つ屋根との間の前記間隙が狭いために山部に比して通気が悪く雪が融けにくいが、この谷部が屋根傾斜方向に連続せず、谷部の上側若しくは下側には網材の山部が位置することになるため、谷部の上側若しくは下側からの良好な通気作用によって谷部に溜まった雪も良く融けることになるなど、一層実用性に秀れた構成の屋根融雪装置となる。
【0064】
また、請求項5記載の発明においては、例えば、雪止アングル固定金具などを使用して基枠体を屋根上に容易に固定可能となる一層実用性に秀れた構成の屋根融雪装置となる。
【0065】
また、請求項6記載の発明においては、固定具により基枠体を屋根上に極めて容易に配設固定できる一層実用性に秀れた構成の屋根融雪装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の施工状態(完成状態)を示す説明斜視図である。
【図2】図1の要部拡大側面図である。
【図3】本実施例の基枠体の屋根上への固定構造を示す部分拡大説明図である。
【図4】本実施例の他の施工状態を示す説明側面図である。
【図5】図4の屋根片面だけを示した説明平面図である。
【図6】図5の説明正面図である。
【符号の説明】
1 屋根
2 間隙
3 網材
3A 山部
3B 谷部
4 単管
5 基枠体
6 取付杆
7 間隔
8 アングル材
9 クランプ部
10 固定具
11 雪止アングル固定金具
A 基枠体

Claims (6)

  1. 屋根の上方に間隙を置いて網材を配設し、この網材を連続波状に形成する屋根融雪装置であって、単管を組んで構成したフレーム枠を所定間隔を置いて対設状態に立設配設し、この対設するフレーム枠の上部間に,このフレーム枠の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆を複数並設状態に架設すると共に、この対設するフレーム枠の下部間に,このフレーム枠の対向方向と直交する方向に所定間隔を置いて取付杆を複数並設状態に架設して、このフレーム枠と取付杆とで成る基枠体を屋根上に配設固定し得るように構成し、この基枠体の上下の取付杆間に前記網材を連続波状に架設配設する構成としたことを特徴とする屋根融雪装置。
  2. 前記基枠体は、少なくとも屋根の軒先側を20cm〜1.2m程あけて屋根上に配設したことを特徴とする請求項1記載の屋根融雪装置。
  3. 前記基枠体は、屋根傾斜方向に人が歩行可能な間隔を置いて複数並設状態に配設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の屋根融雪装置。
  4. 前記基枠体は、屋根傾斜方向に間隔を置いて複数並設状態に配設し、この屋根傾斜方向に並設する各基枠体に対して連続波状に配設する前記網材は、屋根の傾斜下側と上側とで網材の山部の位置と谷部の位置とが横方向に異なるように配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の融雪屋根装置。
  5. 前記基枠体の下部にアングル材を設け、この基枠体下部のアングル材を屋根上に固定することで、基枠体を屋根上に配設固定し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の屋根融雪装置。
  6. アングル材にクランプ部を設けて成る固定具のこのクランプ部を前記基枠体の下部の単管に固定し、この固定具のアングル材を雪止アングル固定金具に固定することで、基枠体を屋根上に配設固定し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の屋根融雪装置。
JP2003071716A 2003-03-17 2003-03-17 屋根融雪装置 Expired - Fee Related JP3793164B2 (ja)

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