JPH0242848Y2 - - Google Patents

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JPH0242848Y2
JPH0242848Y2 JP12705485U JP12705485U JPH0242848Y2 JP H0242848 Y2 JPH0242848 Y2 JP H0242848Y2 JP 12705485 U JP12705485 U JP 12705485U JP 12705485 U JP12705485 U JP 12705485U JP H0242848 Y2 JPH0242848 Y2 JP H0242848Y2
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snow
roof
net
mesh
damage prevention
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は降雪地方、とくに豪雪地方の家屋の屋
根からの積雪の滑り落ち、すなわち雪崩れを防止
すると共に、融雪を効果的に促進することのでき
る雪害防止ネツトに関するものである。
(従来技術) 冬期の降雪の激しい地方においては、家屋の屋
根に積つた雪の処理が常に問題となつている。た
とえば大量な積雪の荷重による家屋の倒壊を避け
るためには、人間が屋根に昇り、除雪作業を行な
う必要があり、その際には人の動きにより局部的
に屋根部材である瓦やトタンがずれたり、割れた
りするばかりか、屋根が滑り易く足場が不安定で
あるため、作業者がきわめて安全を欠き、人身事
故などの災害発生を招きやすいのである。
また屋根から下ろした雪の処理も大変であり、
とくに人家の密集地区では雪を他の場所に移動す
るためにさらに多大な労力を必要とする。
さらにまた、屋根に積つた雪が滑り落ちるいわ
ゆる雪崩れ現象も、家屋の軒先破損が人身事故の
原因になつているのである。
このような問題に対処する方法として、雪下し
は人力に頼るしかなく、下した雪の処理はやはり
人力と雪上車などの機動力で移動している。また
雪崩れ防止には屋根上に細木や突起を設けること
などが試されているものの、その効果はあまり期
待できないのが実情である。
(本考案が解決しようとする問題点) そこで本考案者らは、屋根の積雪の雪崩れを効
果的に防止できると共に、積雪を積極的に融かし
て容易に除雪せしめることのできる装置の取得を
目的として検討した結果、網目が相違する2枚の
合成樹脂製網状体を屋根に被せるという簡便な構
造により、上記の目的が効果的に達成できること
を見出した。
(問題点を解決するための手段) すなわち本考案は屋根の表面を覆う形状を有す
る2枚の合成樹脂製網状体1および2、これら網
状体1と2の連結具3および上記網状体を屋根に
固定するための支持具4からなり、屋根表面に接
する下方の網状体1の網目巾を2〜30mm、上方の
網状体2の網目巾を30〜60mmとして、2枚の網状
体の網目を相違させたことを特徴とする雪害防止
ネツトに関するものである。
本考案の雪害防止ネツトは網目の大きさが相違
する2枚の合成樹脂製網状体を基本構造とするも
のである。ここでいう合成樹脂製網状体とは好ま
しくは、直径が1〜7mm、とくに1.5〜5.0mmの合
成樹脂モノフイラメントからなる網状体であり、
通常の漁網用モノフイラメント網やマルチフイラ
メント使いの網では素材が柔軟すぎて、屋根の表
面に密着した状態となるため適当でない。また金
属製の網状体では硬すぎて屋根部材を傷つけ易い
ばかりか、凍結や錆びの問題からも好ましくな
い。
しかして本考案で用いる合成樹脂製網状体とし
ては、たとえばポリエステル、ポリアミドおよび
ポリオレフインなどの合成樹脂を通常の方法で紡
糸および必要に応じて延伸、熱固定してなる上記
直径のモノフイラメントを菱形または亀甲型の網
目を有するように織成してなるものが特に好まし
く、また上記合成樹脂を射出成形により成型した
網状体であつても使用することができる。これら
網状体の網目の大きさは任意であるが、通常は30
cm四方に網目が9〜1000個収まるものが好まし
い。なかでもとくに合成樹脂モノフイラメントを
亀甲型の網目となるように織成してなる網状体が
好ましく用いられる。
本考案の雪害防止ネツトを構成する網状体にお
いて、屋根表面に接する下方の網状体1は直径が
1〜3mmのモノフイラメントを織成してなり、網
目の大きさが網目から屋根表面へと雪が入り込ま
ない程度に小さいこと、具体的には網目の巾が2
〜30mmと細かいことが必要である。すなわち下方
の網状体1は屋根の表面、たとえば瓦との間に、
雪が融けた融水の水路を確保するためのものであ
り、網目が大きすぎると、融水の水路ができず、
融水が屋根表面に拡散して、凍結し、融雪効果が
損なわれることになるため好ましくない。
一方上方の網状体2は、直径が2〜6mmのモノ
フイラメントを織成してなり、上記網状体1より
も網目が大きいこと、具体的には網目の巾が30〜
60mmであることが重要である。すなわち上方の網
状体2は、網状体1にかかる積雪の重量を軽減し
て、屋根表面と網状体1の間の水路を確保すると
共に、網状体1と網状体2の間に空隙を形成し
て、この空隙を流通する空気により融雪を促進さ
せるために、網状体1よりも十分にその網目を大
きく構成する必要があるのである。
以下、図面を用いて本考案の雪害防止ネツトの
構成および作用につき説明する。
第1図は屋根に本考案の雪害防止ネツトを取り
付けた家屋の概略側面図、第2図は第1図の屋根
のA−A線の一部切欠き断面図、第3図は本考案
の他の態様を示す屋根の一部切欠き断面図であ
る。
図面に示したように、本考案の雪害防止ネツト
5は屋根6の表面を覆う形状を有し、かつ網目の
大きさが相違する2枚の合成樹脂製網状体1およ
び2、これら網状体1と2の連結具3および上記
網状体を屋根に固定するための支持具4からなつ
ている。そして前記したように、網状体1は網状
体2よりもその網目が細かいことを特徴とするも
のである。
ここで合成樹脂製網状体1および2の大きさは
任意であり、屋根の全面ないし一部を覆う形状が
選択できる。屋根の一部を覆う形状としては、屋
根の斜面と直交する部分に空隙を設けた形状、す
なわち屋根の上部と下部を網状体で覆い、中間部
をそのままにした形状が好適である。連結具3は
網状体1と2が離脱しないように、両者を固定す
るためのものであり、紐でしばるまたは金具で止
めるなどの手段が採用される。支持具4は合成樹
脂製網状体1と2からなる雪害防止ネツト5の周
囲の任意の箇所に取り付けられた紐、ロープおよ
び金具などであり、これを屋根の適当な箇所に設
けた金具などに連結、係合することにより雪害防
止ネツト5を屋根に固定するためのものである。
(考案の作用) 以上の構成からなる本考案の雪害防止ネツト5
を、雪が降り始める前に屋根上に支持具4で固定
し取り付ける。そして第2図に示したように、降
雪し、積雪量が増加すると、たとえば屋根が瓦7
で構成されている場合、瓦7の表面と網状体1の
間に空隙8が、また網状体1と網状体2の間に空
隙9が形成され、その上に積雪10が堆積する。
積雪10の下部は網状体2により確実に滑り止め
されているため、その堆積量が増加しても、根雪
の部分が網状体2で固定され、雪崩れの危険性が
効果的に防止される。さらにまた家屋の室内暖房
などにより、屋根表面の温度が上昇すると、空隙
8および9の温度も上がることに起因して、ネツ
ト5の周囲の雪が自然に融け始め、融けた融水は
空隙8を水路とし、屋根の傾斜に沿つて軒先へと
流下するのである。したがつて積雪はまず根雪の
部分から融け始め、融けた雪はざら雪になつたり
凍結することなく、網状体1と屋根表面の空隙8
を液状に流下すると共に、融けて流下する水がさ
らに下方の根雪や軒先の雪を融かすためきわめて
熱効率よく融雪、除雪が進行するのである。また
流下した水は樋などを経由して側溝などに流出す
るので、通常の雪下しの場合などのように、下し
た雪をさらに他の場所に移動するなどの手間を省
略することができる。このように本考案の雪害防
止ネツトは、網目の相違する2枚の網状体1およ
び2の組合せて形成した空隙8および9を有効に
利用することにより、積雪の雪崩れ防止と共に積
雪を自然に溶かして除雪するというすぐれた作用
効果を発揮する。
また屋根の表面が凹凸のない平屋根の場合に
は、第3図に示したように、屋根6の傾斜と平行
に棒状のスペーサー11を設け、その上に雪害防
止ネツト5を被せることにより、屋根表面と網状
体1との間に空隙8を強制的に形成することが望
ましい。なお屋根表面が瓦で形成され、表面に凹
凸がある場合にも、第3図のようなスペーサーを
設けて、空隙8をより大きく設計し得ることも勿
論可能である。また本発明の雪害防止ネツトは、
合成樹脂製網状体を基本構造としているため、強
靭で錆びることがなく、すぐれた耐久性を有して
いる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案の雪害防止ネツトに
よれば、屋根からの積雪の雪崩れが効果的に防止
できて安全性が向上すると共に、積雪を積極的に
融かして自然に屋根から流下させることができる
ため、除雪の労力がきわめて軽減できる。
また本考案の雪害防止ネツトは合成樹脂製網状
体を基本構造としているため、強靭で錆びること
がなく、すぐれた耐久性を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は屋根に本考案の雪害防止ネツトを取り
付けた家屋の概略側面図、第2図は第1図の屋根
のA−A線の一部切欠き断面図、第3図は本考案
の他の態様を示す屋根の一部切欠き断面図であ
る。 1……合成樹脂製網状体(網目小)、2……合
成樹脂製網状体(網目大)、3……連結具、4…
…支持具、5……雪害防止ネツト、6……屋根、
7……瓦、8……空隙(水路)、9……空隙、1
0……積雪、11……スペーサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 屋根の表面を覆う形状の2枚の合成樹脂製網状
    体1および2、これら網状体1と2の連結具3お
    よび上記網状体を屋根に固定するための支持具4
    からなり、屋根表面に接する下方の網状体1の網
    目巾を2〜30mm、上方の網状体2の網目巾を30〜
    60mmとして、2枚の網状体の網目を相違させたこ
    とを特徴とする雪害防止ネツト。
JP12705485U 1985-08-20 1985-08-20 Expired JPH0242848Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12705485U JPH0242848Y2 (ja) 1985-08-20 1985-08-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12705485U JPH0242848Y2 (ja) 1985-08-20 1985-08-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6236120U JPS6236120U (ja) 1987-03-03
JPH0242848Y2 true JPH0242848Y2 (ja) 1990-11-15

Family

ID=31021439

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JP12705485U Expired JPH0242848Y2 (ja) 1985-08-20 1985-08-20

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