JP2011084378A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、エレベータの設置された建物において、各階間で空気中に浮遊する不純物など微細物質の拡散を抑えるための構成を備えるエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータシステム1は、各階の乗場3と、乗籠2と、前室4と、籠内検出器8と、乗場検出器9と、微細物質演算装置10と、籠内圧力計11と、前室圧力計12と、乗場圧力計13と、籠用ポンプ14と、前室用ポンプ15と、圧力制御装置16と、を備える。前室4は、乗場3と昇降路Sとの間に設置される。微細物質演算装置10は、乗籠2の操作ボタン21から入力された目的階のうち次に停止する目的階の乗場3の微細物質量と乗籠2の中の微細物質量とを比較する。圧力制御装置16は、籠用ポンプ14と前室用ポンプ15を作動させ、微細物質演算装置10の比較結果に応じて微細物質量が多い側の圧力を微細物質量が少ない側の圧力よりも低くする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各階の乗場と乗籠との間に前室が設置され、乗場と前室と乗籠との空気の移動を気圧調整によって制御するエレベータシステムに関する。
建物を出入りする多くの人は、エレベータを利用するものであり、特に高層階になると必ず利用する。乗籠は、密室的空間であるため、空気も淀みやすい。したがって、アレルゲン物質となる花粉が舞う季節や風邪が流行る季節には、花粉や埃、あるいは病原菌などを拡散させないようにするために、乗籠内を換気するなどの配慮が必要である。
複数のファン群を乗籠の中に設置したエレベータが特許文献1に記載されている。このエレベータは、ファン群の中から特定のファンを駆動して乗籠の中の浄化を行う。籠ドアが閉じられている間およびロビー階に向かって移動中の間は、天井ファンから乗籠の室内に空気を吸い込み、籠奥の排気ファンから排気する。ロビー階から乗客が乗り込むときは、籠奥の吸気ファンから空気を乗籠の室内に吸い込み、埃や花粉、風邪やインフルエンザのウイルスなど、乗客に付着した微細物質をロビー階へ吹き飛ばす。居室階へ移動する間は、天井ファンおよび側部ファンから吸気して籠奥の排気ファンから排気することで乗客に付着した微細物質を取り除く。また、居室階へ到着すると、乗口の上部に設置されたファンでエアカーテンのように居室階へ微細物質を含む乗籠内の混濁空気を排出しないようにしている。
また、乗籠の内部の圧力を調整するために、空気を吸って一方向に排気する1つの送風機とこれに通じる配管を備えるエレベータが特許文献2に記載されている。このエレベータは、配管の途中に設置された弁を切り替えることによって、乗籠内分の気圧を上げたり、下げたり、一定に保ったりする。特許文献2に記載されたエレベータは、移動速度が速く高低差が大きいエレベータにおいて、乗客が耳に感じる不快感を解消しようとするものである。
特開2005−015099号公報 特開2008−260606号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたエレベータは、エレベータが設置された建物のロビー階、すなわち外部と接続されている階から乗客が乗り込む際に、埃や花粉、雑菌あるいは感染症のウイルスなど外部の微細物質を居室階へ持って上がらないようにするために作動する。したがって、居室階間の移動や、居室階から建物の外への移動によって、微細物質を拡散させないように配慮されていない。また、特許文献1に記載されたエレベータは、複数のファンを乗籠に設置しなければならないため、乗籠内が狭くなりかつ積載荷重も制限されてしまう。
特許文献2に記載されたエレベータは、送風機の空気の流れを弁と配管とで切り替えて乗籠内に空気を送り込んだり吸い出したりする。しかし、圧力差によって耳に生じる不快感を解消する程度のものであるため、空気中に浮遊するウイルスが乗籠に入り込まない程度に十分な送気流量を確保できるものではない。
そして、特許文献1および特許文献2に記載されたエレベータのいずれの場合も、乗籠と乗場が直接的に接続されるので、乗客が乗り降りする際に少なからず周りの空気を巻き込む。また、乗客本人が感染症にかかっている場合もありうる。そのため、乗籠の中に持ち込まれた微細物質を除去しきれない可能性がある。さらに、特許文献1のエレベータは、乗籠内の微細物質を排除するために、昇降路へ排気する。したがって、昇降路を介して他の居室階へ微細物質が拡散されないとも限らない。
そこで、本発明は、エレベータの設置された建物において、各階間で空気中に浮遊する不純物など微細物質の拡散を抑えるための構成を備えるエレベータを提供する。
本発明の一形態のエレベータシステムは、各階の乗場と、乗籠と、前室と、籠内検出器と、乗場検出器と、微細物質演算装置と、籠内圧力計と、前室圧力計と、乗場圧力計と、籠用ポンプと、前室用ポンプと、圧力制御装置と、を備える。乗籠は、昇降路内を移動し、乗場が設けられた階に停止する。前室は、乗場と昇降路との間に設置される。籠内検出器は、乗籠の中の微細物質量を検出する。乗場検出器は、乗場の微細物質量を検出する。微細物質演算装置は、乗籠の操作ボタンから入力された目的階のうち次に停止する目的階の乗場の微細物質量と乗籠の中の微細物質量とを比較する。籠内圧力計は、乗籠の中に設置され、乗籠内部の気圧を計測する。前室圧力計は、各前室に設置され、その前室の気圧を計測する。乗場圧力計は、各乗場に設置され、その乗場近傍の気圧を計測する。籠用ポンプは、乗籠の中の気圧を調整する。前室用ポンプは、前室の気圧を調整する。圧力制御装置は、籠用ポンプと前室用ポンプを作動させ、微細物質演算装置の比較結果に応じて微細物質量が多いと判断された側の圧力を微細物質量が少ないと判断された側の圧力よりも低くする。
このエレベータシステムは、さらに、第1のドア装置と第2のドア装置とドア制御装置とを備える。第1のドア装置は、乗籠に設けられた籠ドア装置とこの乗籠が停止した目的階の前室に設けられたホールドア装置とで構成される。第2のドア装置は、乗籠と前室との間に設置される。ドア制御装置は、第1のドア装置および第2のドア装置の動作を制御し、第1のドア装置および第2のドア装置のどちらか一方が開いている場合に他方を開けない。
そして、微細物質演算装置の比較結果によって、次の目的階の乗場の方が空気中に浮遊する微細物質が多いと判断された場合、圧力制御装置は、当該目的階の前室よりも乗籠の中の気圧を高くし、ドア制御装置は、第1のドア装置を開いて乗籠の乗客を降ろしたのち、第1のドア装置が閉じられるまで第2のドア装置を開放しない。または、圧力制御装置は、当該目的階の乗場よりも前室の気圧を高くし、ドア制御装置は、第1のドア装置を開いて乗籠の乗客を降ろしたのち、第1のドア装置が閉じられるまで第2のドア装置を開放しない。または、圧力制御装置は、当該目的階の乗場および乗籠の中よりも当該目的階の前室の気圧を低くし、ドア制御装置は、第1のドア装置を開いて乗籠の乗客をおろしたのち、第1のドア装置が閉じられるまで第2のドア装置を開放しない。
また、微細物質演算装置の比較結果によって、乗籠の中の方が空気中に浮遊する微細物質が多いと判断された場合、圧力制御装置は、次の目的階の前室よりも乗籠の中の気圧を低くし、ドア制御装置は、目的階の第2のドア装置を開放して目的階の乗客を前室に入れたのち、第2のドア装置が閉じられるまで第1のドア装置を開放しない。または、圧力制御装置は、次の目的階の乗場よりも前室の気圧を低くし、ドア制御装置は、目的階の第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前室に入れたのち、第2のドア装置が閉じられるまで第1のドア装置を開放しない。または、圧力制御装置は、次の目的階の乗場および乗籠よりも目的階の前室の気圧を低くし、ドア制御装置は、当該目的階の第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前室に入れたのち、第2のドア装置が閉じられるまで第1のドア装置を開放しない。または、圧力制御装置は、次の目的階の乗場および乗籠の中よりも当該目的階の前室の気圧を高くし、ドア制御装置は、当該目的階の第2のドア装置を開放して目的階の乗客を前室に入れたのち、第2のドア装置が閉じられるまで第1のドア装置を開放しない。
微細物質演算装置の比較結果によって、次の目的階の乗場の方が空気中に浮遊する微細物質が多いと判断された場合、このエレベータシステムは、以下の手順で作動する。第1に圧力制御装置は、当該目的階の乗場よりも前室の気圧を高くする。第2にドア制御装置は、当該目的階の第2のドア装置を開放して目的階の乗客を前室に入れ、第2のドア装置を閉じる。第3に圧力制御装置は、乗籠の中よりも前室の気圧を低くする。第4にドア制御装置は、第1のドア装置を開いて乗籠の乗客と前室の乗客とが乗り降りできるようにしたのち、第1のドア装置を閉じる。第5に圧力制御装置は、乗場よりも前室の気圧を高くする。第6にドア制御装置は、第2のドア装置を開いて乗籠から降りた乗客が当該目的階に出られるようにする。
または、微細物質演算装置の比較結果によって、乗籠の方が空気中に浮遊する微細物質が多いと判断された場合、このエレベータシステムは、以下の手順で作動する。第1にドア制御装置は、当該目的階の第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前室に入れたのち、第2のドア装置を閉じる。第2に圧力制御装置は、乗籠の中よりも当該目的階の前室の気圧を高くする。第3にドア制御装置は、第1のドア装置を開いて乗籠の乗客と前室の乗客とが乗り降りできるようにしたのち、第1のドア装置を閉じる。第4に圧力制御装置は、乗場よりも前室の気圧を低くする。第5にドア制御装置は、第2のドア装置を開いて乗籠から降りた乗客が当該目的階に出られるようにする。
本明細書中において「微細物質」とは、空気の流れが少ない環境において空気中に滞留しやすい微細な粒子として、アレルゲン物質となりうる花粉、塵埃、ダニ(またその死骸および糞)、化学物質などや、感染性の病原菌ウイルスを含む飛沫を含む。
本発明に係るエレベータシステムによれば、微細物質演算装置の比較結果に応じて微細物質量が多いと判断された側の圧力を微細物質量が少ないと判断された側の圧力よりも低くする。圧力の高い方から低い方へと気流を作り出し、アレルゲン物質やウイルスなどの微細物質が拡散されることを抑える。したがって、このエレベータシステムが設置された建物において、各階間で空気中に浮遊する微細物質などの拡散を抑えることができる。
また、このエレベータシステムは、ドア制御装置によって、第1のドア装置および第2のドア装置のどちらか一方が開いている場合に他方を開かない。このようにすることで、乗場と乗籠との間の直接的な空気の流れを遮り、乗場と乗籠とを間接的に接続する。したがって、建物の各階間で微細物質などの拡散を抑えることができる。
本発明の第1の実施形態のエレベータシステムを示す概略図。 図1に示したエレベータシステムの乗場と乗籠の空気中の微細物質量に応じた気圧制御の関係を示す図。 図1に示したエレベータシステムの圧力及びドア制御の前半部分のフローチャート。 図3に示したフローチャートに続き、乗籠よりも目的階の乗場の方が空気中の微細物質が多いとされている場合の後半部分のフローチャート。 図3に示したフローチャートに続き、目的階の乗場よりも乗籠の方が空気中の微細物質が多いとされている場合の後半部分のフローチャート。 図1に示したエレベータシステムにおいて、乗場の方が空気中の微細物質が覆いとされている目的階に乗籠が着床する直前の状態を示す図。 図6に示した目的階に乗籠が着床した直後の状態を示す図。 図7に示した目的階の第1のドア装置が開放された状態を示す図。 図8に示した目的階の第1のドア装置が閉じられ、乗籠が離床した状態を示す図。 図9に示した目的階の第2のドア装置が開放された状態を示す図。 図10に示した目的階の第2のドア装置が閉じられた状態を示す図。 図1に示したエレベータシステムにおいて、乗場の方が空気中の微細物質が多いとされておりかつ乗客が待っている目的階に複数の乗客が乗った乗籠が着床する直前の状態を示す図。 図12に示した目的階の第1のドア装置が開放され乗籠の乗客の一人が降りた状態を示す図。 図13に示した目的階の第1のドア装置が閉じられたのち乗籠が目的階を離れる状態を示す図。 図14に示した目的階の第2のドア装置が開放されて乗籠から降りた乗客が乗場側へ、乗場で待っていた乗客が前室へそれぞれ移動し、乗客の乗っていない乗籠が着床した状態を示す図。 図15に示した目的階の第2のドア装置が閉じられたのち第1のドア装置が開放され、目的階で待っていた乗客が乗籠に乗り込んだ状態を示す図。 図1に示したエレベータシステムにおいて、乗籠の方が空気中の微細物質が多いとされておりかつ乗客が待っている目的階に乗籠が着床する直前の状態を示す図。 図17に示した目的階に乗籠が着床しの第2ドア装置が閉じられた状態を示す図。 図18に示した目的階の第1のドア装置が開放され、乗籠の乗客が前室へ、目的階で待っていた乗客が前室から乗籠へ、それぞれ移動した状態を示す図。 図19に示した目的階の第1のドア装置が閉じられた状態を示す図。 図20に示した目的階の第2のドア装置が開かれ、乗籠から降りた乗客が前室から乗場へ移動した状態を示す図。
本発明に係る一実施形態のエレベータシステム1は、図1から図21を参照して説明する。このエレベータシステム1は、アレルゲンや病原菌ウイルスなどの微細物質を乗籠2によって各階に拡散させないようにする。そこで、エレベータシステム1は、各階の乗場3に前室4を設け、乗籠2内の空気と乗場3側の空気の中に浮遊する微細物質の量を比較し、乗籠2と前室4との間の第1のドア装置5及び乗場3と前室4との間の第2のドア装置6とがそれぞれ開くタイミングを同時にならないように制御する。このとき、第1のドア装置5及び第2のドア装置6が個々に開かれたときに、空気中の微細物質の浮遊量が多い側から空気中の微細物質の浮遊量が少ない側へ空気が流れないように乗籠2と前室4の中の圧力を調整する。
図1に示すように、このエレベータシステム1は、乗籠2と、各階の乗場3と、前室4と、第1のドア装置5と、第2のドア装置6と、ドア制御装置7と、籠内検出器8と、乗場検出器9と、微細物質演算装置10と、籠内圧力計11と、前室圧力計12と、乗場圧力計13と、籠用ポンプ14と、前室用ポンプ15と、圧力制御装置16とを備える。乗籠2は、昇降路S内を移動し、乗場3が設けられた階に停止する。乗籠2は、目的階を入力するための操作ボタン21などを備える。前室4は、各階の乗場3と昇降路Sとの間に設置される。各階において乗籠2を呼ぶためのホール呼びボタン17は、前室4に設置されている。ドア制御装置7と微細物質演算装置10と圧力制御装置16とは、エレベータ制御装置100において相互に連携されている。
第1のドア装置5は、乗籠2に設けられた籠ドア装置51と、乗籠2が停止した目的階の前室4に設けられたホールドア装置52とで構成される。第2のドア装置6は、乗籠2と前室4との間に設置される。第2のドア装置6は、乗場3側から接近するものを検出するドアセンサを備えている。ドア制御装置7は、第1のドア装置5および第2のドア装置6のどちらか一方が開いている場合に他方を開けないように、第1のドア装置5および第2のドア装置6の動作を制御する。
籠内検出器8は、乗籠2の中に設置され、乗籠2の中を漂う微細物質量を検出する。乗場検出器9は、第2のドア装置6の近傍に設置され、乗場3の微細物質量を検出する。なお、籠内検出器8及び乗場検出器9によって検出される微細物質とは、空気中を漂う様々なアレルゲン物質、細菌類、病原性ウイルスなどを含む。微細物質演算装置10は、乗籠2の操作ボタン21から入力された目的階のうち次に停止する目的階の乗場3の微細物質量と乗籠2の中の微細物質量とを比較する。
籠内圧力計11は、乗籠2の中に設置され、乗籠2内部の気圧を計測する。前室圧力計12は、各階の前室4に設置され、その前室4の気圧を計測する。乗場圧力計13は、各階の第2のドア装置6の近傍の乗場3側に設置され、その乗場3の気圧を計測する。籠用ポンプ14は、乗籠2の中へ空気を送り込むあるいは空気を吸い出すことによって乗籠2の中の気圧を調整する。前室用ポンプ15は、前室4に空気を送り込むあるいは空気を吸い出すことによって、前室4の気圧を調整する。
圧力制御装置16は、籠内圧力計11、前室圧力計12、乗場圧力計13、籠用ポンプ14、前室用ポンプ15にそれぞれ接続されている。圧力制御装置16は、微細物質演算装置10の比較結果に応じて籠用ポンプ14および前室用ポンプ15をそれぞれ駆動し、微細物質量が多いと判断された側の圧力を微細物質量が少ないと判断された側の圧力よりも低くする。本実施形態の場合、乗場3側が密閉空間ではないので、圧力制御装置16は、乗場3の気圧に対して、前室4内および乗籠2内の気圧をそれぞれ調整する。
以上の構成を備えるエレベータシステム1は、図2に示すように微細物質量に応じて乗籠2、前室4、乗場3のそれぞれの気圧が制御される。図2において、微細物質量は、最も検出量の多い側から順に「A」,「B」,「C」と表記する。また乗籠2と前室4の気圧は、乗場3の気圧を基準(±)に、気圧が高くなるにしたがって「+」,「++」、気圧が低くなるにしたがって「−」,「−−」と表記している。また、乗籠2と前室4との間、及び乗場3と前室4との間における空気の流れる向きは、矢印の向きで表し、その強さは、矢印の数で相対的に表している。なお、微細物質量は、乗籠2の籠内検出器8と乗場3の乗場検出器9とで計測しているだけである。したがって、前室4の微細物質量として表示されているものは、あくまでも想定した微細物質量である。ただし、前室4が最も微細物質が多い状況は、除かれる。
微細物質演算装置10は、籠内検出器8および乗場検出器9によってそれぞれ計測した微細物質量を比較する。その結果、次の目的階の乗場3の方が乗籠2の中よりも微細物質が多い、つまり乗場3の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、前室4の微細物質量は、乗籠2と乗場3との相対関係において、ケース1からケース4まで想定される。ケース1は、前室4の微細物質量が乗籠2と同じである場合を示す。ケース2は、前室4の微細物質量が乗籠2と乗場3との間である場合を示す。ケース3は、前室4の微細物質量が乗場3と同じである場合を示す。ケース4は、前室4の微細物質量が乗籠2よりも多い場合を示す。
同様に、微細物質演算装置10は、籠内検出器8および乗場検出器9によってそれぞれ計測した微細物質量を比較する。その結果、次の目的階の乗場3よりも乗籠2の中の方が微細物質が多い、つまり乗籠2の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、前室4の微細物質量は、乗籠2と乗場3との相対関係において、ケース5からケース8まで想定される。ケース5は、前室4の微細物質量が乗場3と同じである場合を示す。ケース6は、前室4の微細物質量が乗籠2と乗場3との間である場合を示す。ケース7は、前室4の微細物質量が乗籠2と同じである場合を示す。ケース8は、前室4の微細物質量が乗場3よりも多い場合を示す。
また図2では、空気中に浮遊する微細物質の量が異なる各ケース1〜8に対し、微細物質が拡散しないようにするための気圧制御をそれぞれ2種類示している。ケース1の気圧制御1−1およびケース2の気圧制御2−1では、乗籠2および前室4の気圧を同じにし、これらの気圧を乗場3の気圧よりも高くする。ケース1の気圧制御1−2およびケース2の気圧制御2−2では、乗場3よりも前室4の気圧を高くし、さらに前室4よりも乗籠2の気圧を高くする。ケース3の気圧制御3−1では、前室4の気圧を乗場3の気圧と同じにし、乗籠2の気圧を高くする。ケース4の気圧制御4−1では、乗籠2と乗場3の気圧を同じにし、前室4の気圧を低くする。ケース3の気圧制御3−2およびケース4の気圧制御4−2では、乗籠2の気圧は、乗場3の気圧よりも高くし、かつ前室4の気圧は、乗場3の気圧よりも低くする。
また、乗籠2の方が乗場3よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いケース5からケース8について説明する。ケース5の気圧制御5−1およびケース6の気圧制御6−1では、乗場3と前室4の気圧を同じにし、これらの気圧は、乗籠2の気圧よりも低くする。ケース5の気圧制御5−2,ケース6の気圧制御6−2,ケース7の気圧制御7−2,ケース8の気圧制御8−2では、前室4の気圧は、乗場3よりも低くし、さらに前室4よりも乗籠2の気圧を低くする。ケース7の気圧制御7−1では、乗籠2と前室4の気圧は、乗場3の気圧よりも低くする。ケース8の気圧制御8−1では、乗籠2の気圧は、乗場3よりも低くし、かつ乗場3の気圧よりも前室4の気圧を高くする。
このエレベータシステム1の動作について、図3から図21までを参照して以下に説明する。図3から図5のフローチャートは、乗客がいない待機状態の乗籠2に新たに乗客が乗り込み、その乗客が目的階で降りるまでの流れを示す。フローチャートの中で、いくつかの代表的な状況を図6から図21に示す。なお、フローチャート中に想定されていない状況および判断は、これらを想定した別のフローによって解決される。
まず、乗客が乗場3側から第2のドア装置6に接近(S1)すると、ドアセンサが感知する。ドア制御装置7は、ドアセンサの出力信号を検出すると、第1のドア装置5が閉じられているか判断する(S2)。第1のドア装置5が閉じられていない場合、閉じられるまで繰り返し判断する。第1のドア装置5が閉じられている場合、微細物質演算装置10は、籠内検出器8および乗場検出器9の計測値を比較する(S3)。
その結果、ケース1からケース4に示したように、乗場3の方が乗籠2よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、まず圧力制御装置16は、籠用ポンプ14を作動させて乗籠2の中の気圧を乗場3の気圧よりも高くする。また、圧力制御装置16は、その階の前室用ポンプ15も作動させて前室4の気圧を乗場3の気圧よりも高くする。このとき、乗籠2の中の気圧は、この階の前室4の気圧よりも少し高くする(S4)。乗場3の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多い場合、微細物質を乗籠2に拡げないためには、乗場3の気圧よりも乗籠2の中の気圧の方が高ければよい。したがって、前室4内の気圧は、ケース3の気圧制御3−2やケース4のように乗籠2及び乗場3の気圧よりも低く設定されても良い。
また、乗籠2の方が乗場3よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、圧力制御装置16は、籠用ポンプ14を作動させて乗籠2の中の気圧を乗場3の気圧よりも低くするとともに、その階の前室用ポンプ15も作動させて前室4の気圧を乗場3の気圧よりも低くする。このとき、乗籠2の中の気圧は、この階の前室4の気圧よりも少し低くする(S4’)。なお、S4において「加圧1+」,「加圧2+」と表記しているのは、「加圧1+」よりも「加圧2+」の方が圧力が高いことを意味する。また、S4’において「減圧1−」,「減圧2−」と表記しているのは、「減圧−」よりも「減圧2−」の方が減圧されることを意味する。
前室4の気圧が整うと、ドア制御装置7は、第2のドア装置6を開放する(S5)。乗客が乗場3から前室4に移動したことは、ホール呼びボタンが操作されたこと、つまり乗場呼びがあったことを検出することによって、判断される(S6)。乗場呼びが有った場合、ドア制御装置7は、第2のドア装置6を閉じる。乗場呼びが無い状態で一定の時間が経過した場合、ドア制御装置7が、第2のドア装置6を閉じるように設定されていてもよい。
第2のドア装置6が閉じられたことを検出する(S7)と、ドア制御装置7は、第1のドア装置5の開放を許可する(S8)。したがって乗籠2がその階に到着していれば第1のドア装置5を開き、到着していなければ到着してから第1のドア装置5を開放する。この結果、乗客は、乗籠2に乗り込むことができる状態となる。乗籠2に乗客が乗ったことは、乗籠2の中の操作ボタン21によって目的階が登録されたこと、いわゆる籠呼び登録が有ったことに基づいて判断する(S9)。籠呼び登録が無い場合、一定時間が経過したのち、第1のドア装置5を閉じて待機状態にしてもよい。籠呼び登録が有った場合、ドア制御装置7は、第1のドア装置5を閉じる。第1のドア装置5が閉じられたことを確認する(S10)と、エレベータ制御装置100は、乗籠2を目的階へ移動させる(S11)。
籠呼び登録が有った場合、ドア制御装置7は、登録された目的階の第2のドア装置6が閉じられているか判断する(S12)。目的階の第2のドア装置6が閉じられていれば、微細物質演算装置10は、乗客が乗った乗籠2の籠内検出器8と目的階の乗場検出器9の計測値を比較する(S13)。S13において、目的階の乗場3の方が乗籠2よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、図4に示すフローチャートに従う。S13において、乗籠2の方が目的階の乗場3よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、図5に示すフローチャートに従う。
まず、S13において目的階の乗場3の方が乗籠2よりも微細物質の浮遊量が多いと判断された場合で、乗籠2に一つの目的階へ行く乗客P1のみが乗っており、新たな乗客が目的階にいない場合を、図4のフローチャートおよび図6〜図11を参照して説明する。
乗籠2が目的階に着床する前、図6に示すように、第2のドア装置6は、閉じられている。そして、圧力制御装置16によって、乗籠2の気圧は、目的階の前室4の気圧よりも高く、また、目的階の前室4の気圧は、乗場3の気圧よりも高くする(S14)。図7に示すように、乗籠2が目的階の乗場に着床(S15)したら、図8に示すように、第1のドア装置5を開放する(S16)。これによって、乗籠2の乗客P1は、前室4に移動することができる(S17)。第1のドア装置5が開放されている間、乗籠2側から前室4側へわずかな気流が発生するように、籠用ポンプ14で乗籠2の中に空気を送り、前室用ポンプ15で前室4の空気を吸い出す。
このように、乗籠2よりも乗場3の方が微細物質の浮遊量が多い場合、ドア制御装置7は、乗籠2が目的階に着床すると、まず先に第1のドア装置5を開いて乗籠2の乗客P1を目的階に降ろす。その後、ドア制御装置7は、第1のドア装置5が閉じられるまで第2のドア装置6を開放しない。また、ドア制御装置7は、第1のドア装置5が開放されている間、第2のドア装置6に乗場3側からエレベータシステム1を利用しようとする別の乗客が接近しても、ドア装置のドアセンサ信号を無視し、第2のドア装置6を開放しない。この場合、第2のドア装置6が開かれないことを乗場3で待機する乗客に対して報知してもよい。報知装置として表示装置や音響装置を備え、「第1のドア装置開放中」や「しばらくお待ちください」といった表示や音声案内を行ってもよい。
ドア制御装置7が第1のドア装置5を閉じたことを確認(S18)した後、エレベータ制御装置100は、この目的階から新たに乗り込む乗客がいないことを、乗場呼びが登録されていないことによって確認(S19)する。この実施形態の場合、ホール呼びボタン17は、前室4の中に設置されている。そこで、乗場呼びが登録される予定が有ることは、ドアセンサの検出信号で置き換えてもよい。ドアセンサが反応しない、つまり、着床した目的階から新たに乗客が乗籠2に乗らない場合、図9に示すように、乗籠2を他の階の呼びに応答させるため、あるいは、基準階に戻すために離床させる(S20)。他の階で乗籠2を呼んでいなければ、そのままこの目的階に停留させておいてもよい。
第1のドア装置5が閉じられた後、前室用ポンプ15は、前室4に空気を送り込む方向へ動作方向が切り替えられる。乗場3の気圧よりも前室4の気圧の方が高いことが圧力制御装置16によって確認されると、ドア制御装置7は、図10に示すように、第2のドア装置6を開放する(S21)。これによって、乗籠2に乗ってきた乗客P1は、前室4から乗場3へ移動することができる。第2のドア装置6は、第1のドア装置5が閉じられている場合に限り、前室4側に設置されるドアセンサなどによって開くように設定されていてもよい。乗客P1が乗場3へ移動したのち、第2のドア装置6は、図11に示すように閉じられる(S23)。
次に、S13において目的階の乗場3の方が乗籠2よりも微細物質の浮遊量が多いと判断された場合で、乗籠2に複数名の乗客P1,P2が乗っており、新たな乗客P3が目的階で待っている場合を、図4のフローチャートおよび図12〜図16を参照して説明する。図12における乗籠2中の乗客P1,P2は、他の階において無人の乗籠2へ図3のフローチャートにしたがって一緒に乗り込んだものとする。
乗籠2が目的階に着床する前、図12に示すように、第2のドア装置6は、閉じられている(S12)。そして乗籠2の気圧は、目的階の前室4の気圧よりも高く、また、目的階の前室4の気圧は、目的階の乗場3の気圧よりも高く、圧力制御装置16によって調整されている(S14)。乗籠2の中の操作ボタン21によって目的階が登録(S9)された後で、その目的階の第2のドア装置6に乗場3側から乗客が接近しても、ドア制御装置7は、第2のドア装置6を開放しない。
乗籠2が目的階に着床(S15)したら、図13に示すようにドア制御装置7は、第1のドア装置5を開放する(S16)。これによって、乗籠2の乗客P1は、目的階の前室4に移動することができる(S17)。第1のドア装置5が開いている間、乗籠2側から前室4側へ気流が発生するように、籠用ポンプ14によって乗籠2に空気を送り込む。ドア制御装置7は、しばらくすると第1のドア装置5を閉じ、完全に閉まりきったことを確認する(S18)。
エレベータ制御装置100は、乗籠2が着床しているこの目的階から新たに乗り込もうとしている乗客P3がいることを、既に第2のドア装置6の乗場3側にあるドアセンサによって検知している(S19)。エレベータ制御装置100は、乗籠2の中の操作ボタン21によって登録された目的階がほかに無いか、つまり籠呼びが残っていないか判断する(S24)。エレベータ制御装置100は、籠呼びが残っていないか判断する(S24)ことによって、乗籠2に乗客P2が残っていないか判断する。
この場合、図13に示すように、乗籠2には乗客P2が残っている。したがって、図14に示すようにエレベータ制御装置100は、乗客P2が微細物質に晒されないように、乗籠2を次の目的階へと離床させる(S25)。次に、ドア制御装置7は、図15に示すように第2のドア装置6を開放する(S26)。第2のドア装置6が開放されたことによって、乗籠2から降りた乗客P1は、目的階の前室4から乗場3へ移動できる(S27)。同様に、この目的階の乗場3で待機させられていた新たな乗客P3も乗場3から前室4に移動できる(S27)。第2のドア装置6が開放されている間、圧力制御装置16は、前室4の気圧を乗場3の気圧よりも高く維持するために、前室用ポンプ15を作動させ、前室4に空気を送り込む。この結果、図15に示すように、前室4から乗場3に向かって気流が発生する。
エレベータ制御装置100は、この階から乗籠2を離床させたのち、乗籠2のほかの乗客P2を各々の目的階に降ろす。このとき、各目的階において、待機している新たな乗客がおらず、かつ、各目的階の乗場3と乗籠2の微細物質量が同じであったと仮定する。そして、乗客P2は、目的階に着床したのち第1のドア装置5が開放されると、前室4を通って乗場3へ移動できたと想定する。そして、エレベータ制御装置100は、籠呼びがすべてなくなったことを検知することによって、残っていたすべての乗客P2が降りたことを確認する(S28)。乗籠2の残りの乗客P2がすべて降りた後、エレベータ制御装置100は、他の階で乗客を乗せることなく、無人になった乗籠2を図15に示すように再び新たな乗客P3が待機している目的階へ着床させる(S29)。
乗籠2がほかの乗客P2を各々の目的階へ降ろしている間、乗客P2は、前室4で待機することとなる。そこで、この時間を利用して、前室用ポンプ15を利用して前室4にきれいな空気を送り込み、第2のドア装置6が開放されたことによって乗場3の空気と置換されたかもしれない前室4の空気を少しでも浄化する。
ドア制御装置7は、乗籠2が着床すると、第2のドア装置6が閉じられていることを確認し(S30)、図16に示すように第1のドア装置5を開放する(S31)。これによって、目的階で待機していた乗客P3は、乗籠2に乗ることができる(S32)。そして、エレベータ制御装置100は、乗籠2の操作ボタン21から新たに目的階が登録されることによって、乗客P3が乗籠2に乗ったことを確認する。ドア制御装置7は、予め設定された時間が経過したことを検知するなどによって、第1のドア装置5を閉じる(S33)。目的階が新たに登録された場合、エレベータ制御装置100は、S11に戻って、運転を続ける。
さらに、S13において目的階の乗場3の方が乗籠2よりも微細物質の浮遊量が多いと判断された場合で、乗籠2に1名の乗客P1が乗っており、新たな乗客P3が目的階で待っている場合を、図4のフローチャートを参照して説明する。
微細物質演算装置10によって乗籠2と乗場3の微細物質の浮遊量が判定された(S13)後、圧力制御装置16によって、乗場3の気圧よりも乗籠2の気圧の方が高くなるように調整される(S14)。乗籠2の乗客P1は、既に他の階で図3のフローチャートに従って無人の乗籠2に乗り込んでいる。乗籠2が目的階に着床する(S15)と、第1のドア装置5が開放される(S16)ので、乗客P1は、目的階の前室4に移動する(S17)ことができる。
第1のドア装置5がドア制御装置7によって閉じられる(S18)と、エレベータ制御装置100は、乗場呼びに相当するドアセンサの検出信号を基に、目的階から新たな乗客P3が乗り込んでくるか判断する(S19)。この場合、目的階に待機している乗客P3がいるので、エレベータ制御装置100は、籠呼びが残っているか判断する(S24)ことによって、乗籠2にほかの乗客が残っていないか確認する。この場合、他に乗客がいないので、エレベータ制御装置100は、乗籠2をその階に待機させたまま、ドア制御装置7によって第2のドア装置6を開放させる(S34)。第2のドア装置6が開放されている間、第1のドア装置5が開かれることは無い。
第2のドア装置6が開放されると、前室4の気圧の方が乗場3の気圧よりも高いので、前室4側から乗場3側へ気流が発生する。この気流を維持するために、圧力制御装置16は、前室用ポンプ15によって継続的に前室4へ空気を送り込む。乗籠2の乗客P1が目的階の乗場3へ、目的階で待機していた新たな乗客P3が前室4へ、それぞれ移動する(S35)と、ドア制御装置7は、第2のドア装置6を閉じる(S30)。第2のドア装置6が完全に閉じられたことが確認されると、ドア制御装置7は、第1のドア装置5を開放する(S31)。第1のドア装置5が開放されると、乗籠2内の気圧の方が前室の気圧よりも相対的に高いので、乗籠2側から前室4側へ気流が発生する。この気流を維持するために、圧力制御装置16は、籠用ポンプ14によって継続的に乗籠2へ空気を送り込み、前室用ポンプ15によって継続的に前室4から空気を吸い出す。
エレベータ制御装置100は、乗客P1を降ろした後、乗籠2をそのまま待機させている。したがって、目的階で待機していた新たな乗客P3は、ほとんど待つことなく直ぐに乗籠2に乗ることができる(S32)。第1のドア装置5が閉じられると(S33)、エレベータ制御装置100は、乗籠2の操作ボタン21から入力された目的階へ乗籠2を移動させる。
また、微細物質演算装置10が乗籠2と次の目的階の乗場3との微細物質の浮遊量を比較した結果、次の目的階の乗場3の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、このエレベータシステム1は、エレベータ制御装置100によって以下の手順で作動しても良い。第1に圧力制御装置16は、当該目的階の乗場3よりも前室4の気圧を高くする。第2にドア制御装置7は、当該目的階の第2のドア装置6を開放して目的階の乗客P3を前室4に入れ、第2のドア装置6を閉じる。第3に圧力制御装置16は、乗籠2の中よりも前室4の気圧を相対的に低くする。第4にドア制御装置7は、第1のドア装置5を開いて乗籠2の乗客P1と前室4の乗客P3とが乗り降りできるようにしたのち、第1のドア装置5を閉じる。第5に圧力制御装置16は、乗場3よりも前室4の気圧を高くする。第6にドア制御装置7は、第2のドア装置6を開いて乗籠2から降りた乗客P1が当該目的階に出られるようにする。
上記の第1から第6までの手順でエレベータシステム1が作動することによって、乗籠2の乗客P1が乗籠2から目的階へ降りるのと同時に、目的階の乗客P3が乗籠2へ乗り込むことができる。ただし、乗籠2にほかの乗客P2が残っている場合、乗籠2のほかの乗客P2を微細物質が多く浮遊する環境に晒さないためにも、S11からS19、S24からS33の手順によって、運転されることが好ましい。
また、S13において乗籠2の方が目的階の乗場3よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合で、乗籠2に1名のみ乗客P1が乗っており、新たな乗客P3が目的階で待っている場合を、図5のフローチャートおよび図17〜図21を参照して説明する。
S13において、微細物質演算装置10によって乗籠2と乗場3の微細物質の浮遊量が判定されたあと、まず圧力制御装置16は、籠用ポンプ14を作動させて乗籠2の中の気圧を乗場3の気圧よりも低くする(S36)。また、圧力制御装置16は、目的階の前室用ポンプ15も作動させて前室4の気圧を乗場3の気圧よりも低くする(S36)。このとき、乗籠2の中の気圧は、目的階の前室4の気圧よりも低くする。乗籠2の方が乗場3よりも微細物質の浮遊量が多い場合、微細物質が乗場3に広がらないようにするには、乗籠2の気圧の方が乗場3の気圧よりも低ければよい。したがって、前室4の気圧は、乗籠2および乗場3の気圧よりも低く設定されてもよいし、乗籠2および乗場3の気圧よりも高く設定されていてもよい。
乗籠2が目的階に着床する(S37)と、その目的階において、ドアセンサなどで検知することによって第2のドア装置6の前に待機している新たな乗客P3がいるか判断(S38)する。乗客P3がいる場合、ドア制御装置7は、目的階の第2のドア装置6を開放(S39)してその目的階の乗客P3を前室4に入れる。乗籠2が到着する前に圧力制御装置16によって前室4の気圧が乗場3の気圧よりも低くなっていれば、図17に示すように、乗籠2の着床に先駆けて第2のドア装置6を開放し、目的階の乗客P3を前室4に入れてもよい。
乗場3から前室4へ新たな乗客P3が移動した(S40)ことは、前室4のホール呼びボタン17が操作されたこと、つまり乗場呼びの登録が有ったことによって確認することができる。なお、本実施形態では、ホール呼びボタン17を前室4の中に設置している。乗場3側の第2のドア装置6の近くにホール呼びボタン17を設置しておいても良い。
第2のドア装置6が開放されている間、乗場3側から前室4へ気流が発生するように、前室用ポンプ15によって前室4の空気を吸い出す。また、ドア制御装置7は、乗籠2がこの目的階に着床しても、第2のドア装置6が閉じられるまで第1のドア装置5を開放しない。このとき、第1のドア装置5が直ぐに開かれないことを乗籠2の中の乗客P1に報知してもよい。そこで、報知装置として表示装置や音響装置を乗籠2の中に設け、「第2のドア装置開放中」や「しばらくお待ちください」などの表示や音声案内をする。これによって、乗籠2が着床したのに第1のドア装置5が開かれないことによる乗籠2内の乗客P1の不安を払拭する。
図18に示すように、第2のドア装置6がドア制御装置7によって完全に閉じられた(S41)後、圧力制御装置16は、前室用ポンプ15によって前室4に空気を送り込み、籠用ポンプ14によって乗籠2の中の空気を吸い出す。圧力制御装置16によって乗籠2の気圧が前室4の気圧よりも低くなったことが確認されると、ドア制御装置7によって、第1のドア装置5が開放(S42)される。これによって、図19に示すように、乗籠2の乗客P1は目的階の前室4に、前室4にいた新たな乗客P3は乗籠2に、それぞれ移動する(S43)ことができる。第1のドア装置5が開放されている間、前室4側から乗籠2側へ気流が発生するように、圧力制御装置16は、籠用ポンプ14および前室用ポンプ15を駆動し続ける。
第2のドア装置6は、第1のドア装置5が閉じられるまで、開放されない。したがって、乗客P1は、直ぐに乗場3に出ることはできない。また、乗籠2が着床している間に乗場3側から近づく乗客がいても、ドア制御装置7は、第1のドア装置5を開放している間、第2のドア装置6を開放させない。そこで、乗場3には、表示装置や音響装置によって、第1のドア装置5が開放中であることや第2のドア装置6が開放されるまでにしばらく時間が掛かることを報知してもよい。
乗籠2の乗客P1が前室4に移動したことは、第2のドア装置6の前室4側に設置されたドアセンサなどによって確認することができる。前室4の新たな乗客P3が乗籠2に移動したことは、乗籠2の操作ボタン21が操作されたこと、目的階が登録されたことによって確認することができる。乗客P1,P3が移動したことや第1のドア装置5が開放されてからの経過時間を基に、ドア制御装置7は、第1のドア装置5を閉じる。
第1のドア装置5が閉じられたことを確認(S44)すると、図20に示すように圧力制御装置16は、前室用ポンプ15によって前室4の空気を吸い出す。前室4の気圧が乗場3の気圧よりも低くなったことが確認されると、図21に示すようにドア制御装置7は、第2のドア装置6を開放(S45)する。この結果、乗籠2に乗って来た乗客P1は、目的階の乗場3へ移動する(S46)ことができる。圧力制御装置16は、第2のドア装置6が開放されている間、その後、次の運転のために、第2のドア装置6は、閉じられる(S47)。
S13において乗籠2の方が目的階の乗場3よりも空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合で、乗籠2に1名のみ乗客P1が乗っており、新たに乗客が目的階で待っていない場合を、図5のフローチャートを参照して説明する。
乗籠2の方が目的階の乗場3よりも微細物質の浮遊量が多いと判断されると、圧力制御装置16は、前室4の気圧を乗場3の気圧よりも低く設定し、乗籠2の気圧を前室4の気圧よりも低く設定する(S36)。そして、乗籠2が目的階に着床する(S37)と、エレベータ制御装置100は、乗場呼びを確認(S38)する。この場合、乗場3で待機している新たな乗客はいないので、第1のドア装置5を開放する(S48)。このとき、微細物質量を比較(S13)した後、第2のドア装置6は、閉じられたままである。また、第1のドア装置5が開放されている間、前室4側から乗籠2側へ気流が生じるように、圧力制御装置16は、前室用ポンプ15によって前室4に空気を送り込み、籠用ポンプ14によって乗籠2の空気を吸い出す。
第1のドア装置5が開放された(S48)ことによって、乗籠2の乗客P1は、前室4に移動(S49)できる。第1のドア装置5が開放されている間に第2のドア装置6の乗場3側から新たな乗客が近寄っても、ドア制御装置7によって第2のドア装置6は開かれない。したがって、第2のドア装置6が開放されないことを乗場3側で待機する乗客に対して報知することも好ましい。報知装置として表示装置や音響装置を備え、「第1のドア装置開訪中」や「しばらくお待ちください」といった表示や音声案内を行う。
乗籠2の乗客P1が前室4へ移動したことは、第2のドア装置6の前室4側のドアセンサの検出信号によって確認することができる。第1のドア装置5は、このドアセンサの検出信号や第1のドア装置5を開放してからの経過時間を基に閉じられる。そして、第1のドア装置5が閉じられたことが確認(S44)されると、圧力制御装置16は、乗場3の気圧よりも前室4の気圧が低くなるように、前室用ポンプ15によって前室4の空気を吸い出す。このとき、浮遊する微細物質量の多い空気を乗籠2から吸い込まないために、籠用ポンプ14によって乗籠2の空気を吸出し、乗籠2の気圧を前室4の気圧よりもさらに低くする。また、エレベータ制御装置100は、乗籠2を離床させてもよい。圧力制御装置16によって前室4の気圧が乗場3の気圧よりも下がったことが確認されると、ドア制御装置7は、第2のドア装置6を開放(S45)する。この結果、乗客P1は、前室4から乗場3へと移動できる。乗客P1が乗場3に移動(S46)した後、一定の時間が経過することで第2のドア装置6は閉じられる(S47)。
また、微細物質演算装置10が乗籠2と次の目的階の乗場3との空気中の微細物質量を比較した結果、乗籠2の方が多いと判断された場合、このエレベータシステム1は、以下の手順で作動しても良い。第1にドア制御装置7は、当該目的階の第2のドア装置6を開放して当該目的階の乗客P3を前室4に入れた後、第2のドア装置6を閉じる。第2に圧力制御装置16は、乗籠2の気圧よりも当該目的階の前室4の気圧を高くする。第3にドア制御装置7は、第1のドア装置5を開いて乗籠2の乗客P1と前室4の乗客P3とが乗り降りできるようにしたのち、第1のドア装置5を閉じる。第4に圧力制御装置16は、乗場3の気圧よりも前室4の気圧を低くする。第5にドア制御装置7は、第2のドア装置6を開いて乗籠2から降りた乗客P1が当該目的階に出られるようにする。
上記の第1から第6までの手順でエレベータシステム1が作動することによって、乗籠2の乗客P1が乗籠2から目的階へ降りるのと同時に、目的階の乗客P3が乗籠2へ乗り込むことができる。ただし、図12中の乗籠2のように、ほかの乗客P2が乗籠2に残っている場合、乗籠2に目的階の乗客P3を乗せないようにエレベータシステム1を運行する。乗籠2の乗客P2がすべて降りた後で、乗籠2の空気を浄化するためのフラッシングを行うとよい。
以上のように、本実施形態のエレベータシステム1は、上述の構成を備えることによって、空気中に浮遊する微細物質の量を比較して乗籠2と目的階の乗場3とのどちらが多い場合でも、乗籠2によって微細物質を建物内の他の階へ拡散させることを防止できる。
1…エレベータシステム、2…乗籠、3…乗場、4…前室、5…第1のドア装置、6…第2のドア装置、7…ドア制御装置、8…籠内検出器、9…乗場検出器、10…微細物質演算装置、11…籠内圧力計、12…前室、13…乗場圧力計、14…籠用ポンプ、15…前室用ポンプ、16…圧力制御装置、17…ホール呼びボタン、21…操作ボタン、S…昇降路、P1…(乗籠の)乗客、P2…(乗籠に残る)乗客、P3…(目的階の新たな)乗客。

Claims (13)

  1. 各階の乗場と、
    昇降路内を移動し前記乗場が設けられた階に停止する乗籠と
    各階の前記乗場と前記昇降路との間に設置される前室と、
    前記乗籠の中の微細物質量を検出する籠内検出器と、
    前記乗場の微細物質量を検出する乗場検出器と、
    前記乗籠の操作ボタンから入力された目的階のうち次に停止する目的階の前記乗場の微細物質量と前記乗籠の中の微細物質量とを比較する微細物質演算装置と、
    前記乗籠の中に設置される籠内圧力計と、
    前記前室に設置される前室圧力計と、
    前記乗場に設置される乗場圧力計と、
    前記乗籠の中の気圧を調整する籠用ポンプと、
    前記前室の気圧を調整する前室用ポンプと、
    前記籠用ポンプと前記前室用ポンプを作動させ、前記微細物質演算装置の比較結果に応じて微細物質量が多いと判断された側の圧力を微細物質量が少ないと判断された側の圧力よりも低くする圧力制御装置と
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 請求項1に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記乗籠と前記前室との間に設置される第1のドア装置と、
    前記前室と前記乗場との間に設置される第2のドア装置と
    前記第1のドア装置および前記第2のドア装置の動作を制御するドア制御装置
    をさらに備え、
    前記ドア制御装置は、前記第1のドア装置および前記第2のドア装置のどちらか一方が開いている場合に他方を開けない
    ことを特徴とする。
  3. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、次の目的階の前記乗場の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、当該目的階の前記前室よりも前記乗籠の中の気圧を高くし、
    前記ドア制御装置は、前記第1のドア装置を開いて前記乗籠の乗客を降ろしたのち、前記第1のドア装置が閉じられるまで前記第2のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  4. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、次の目的階の前記乗場の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、当該目的階の前記乗場よりも前記前室の気圧を高くし、
    前記ドア制御装置は、前記第1のドア装置を開いて前記乗籠の乗客を降ろしたのち、前記第1のドア装置が閉じられるまで前記第2のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  5. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、次の目的階の前記乗場の方が空気中の微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、当該目的階の前記乗場および前記乗籠の中よりも当該目的階の前記前室の気圧を低くし、
    前記ドア制御装置は、前記第1のドア装置を開いて前記乗籠の乗客を降ろしたのち、前記第1のドア装置が閉じられるまで前記第2のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  6. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、前記乗籠の中の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、次の目的階の前記前室よりも前記乗籠の中の気圧を低くし、
    前記ドア制御装置は、前記目的階の前記第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前記前室に入れたのち、前記第2のドア装置が閉じられるまで前記第1のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  7. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、前記乗籠の中の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、次の目的階の前記乗場よりも前記前室の気圧を低くし、
    前記ドア制御装置は、前記目的階の前記第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前記前室に入れたのち、前記第2のドア装置が閉じられるまで前記第1のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  8. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、前記乗籠の中の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、次の目的階の前記乗場および前記乗籠よりも当該目的階の前記前室の気圧を低くし、
    前記ドア制御装置は、当該目的階の前記第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前記前室に入れたのち、前記第2のドア装置が閉じられるまで前記第1のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  9. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、前記乗籠の中の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    前記圧力制御装置は、次の目的階の前記乗場および前記乗籠の中よりも当該目的階の前室の気圧を高くし、
    前記ドア制御装置は、当該目的階の前記第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前記前室に入れたのち、前記第2のドア装置が閉じられるまで前記第1のドア装置を開放しない
    ことを特徴とする。
  10. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、次の目的階の前記乗場の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    第1に前記圧力制御装置は、当該目的階の前記乗場よりも前記前室の気圧を高くし、
    第2に前記ドア制御装置は、当該目的階の前記第2のドア装置を開放して前記目的階の乗客を前記前室に入れ、前記第2のドア装置を閉じ、
    第3に前記圧力制御装置は、前記乗籠の中よりも前記前室の気圧を低くし、
    第4に前記ドア制御装置は、前記第1のドア装置を開いて前記乗籠の乗客と前記前室の乗客とが乗り降りできるようにしたのち、前記第1のドア装置を閉じ、
    第5に前記圧力制御装置は、前記乗場よりも前記前室の気圧を高くし、
    第6に前記ドア制御装置は、前記第2のドア装置を開いて前記乗籠から降りた乗客が当該目的階に出られるようにする
    ことを特徴とする。
  11. 請求項2に記載されたエレベータシステムにおいて、
    前記微細物質演算装置の比較結果によって、前記乗籠の中の方が空気中に浮遊する微細物質の量が多いと判断された場合、
    第1に前記ドア制御装置は、当該目的階の前記第2のドア装置を開放して当該目的階の乗客を前記前室に入れたのち、前記第2のドア装置を閉じ、
    第2に前記圧力制御装置は、前記乗籠の中よりも当該目的階の前記前室の気圧を高くし、
    第3に前記ドア制御装置は、前記第1のドア装置を開いて前記乗籠の乗客と前記前室の乗客とが乗り降りできるようにしたのち、前記第1のドア装置を閉じ、
    第4に前記圧力制御装置は、前記乗場よりも前記前室の気圧を低くし、
    第5に前記ドア制御装置は、前記第2のドア装置を開いて前記乗籠から降りた乗客が当該目的階に出られるようにする
    ことを特徴とする。
  12. 請求項1に記載されたエレベータシステムは、
    各階に用意されるホール呼びボタンをさらに備え、このホール呼びボタンは、前記前室の中に設置される
    ことを特徴とする。
  13. 請求項1に記載されたエレベータシステムは、
    各階に用意されるホール呼びボタンをさらに備え、このホール呼びボタンは、前記乗場に設置される
    ことを特徴とする。
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