WO2005121005A1 - エレベータシステム - Google Patents

Abstract

エレベータ制御装置１１と気圧制御装置１２とを備えたエレベータシステムにおいて、エレベータ運転状態監視部２１によりエレベータ制御装置１１の運転状態を監視し、気圧制御状態監視部２２により気圧制御装置１２の運転状態を監視する。そして、エレベータ運転または気圧制御の異常が検出された場合に、軽・重故障判断部２３によって故障の重要度を判断し、救出モード切り替え部２４により救出モードを切り替える。この場合、気圧制御が異常であれば、重故障と判断して乗りかご１３内の換気を確保するようなモードに切り替える。これにより、超高速、高階床のエレベータのような機密性の高いエレベータにおける安全性を高めることができる。

Description

明 細 書

ェ レベー タ シス テ ム

技術分野

本発明は、 エ レべ一タ の昇降時における り か 内の ¼圧 を制御する気圧制御装置を備えたェ レベ一タ システム に ¾す る。

背景技術

近年のェ レベ タ の超高速化 、 高階床化に伴い ェ レベ ' ~" タ の昇降時にお り かご内の気圧 4ττ

ける乗 変化をハ、Γ、-視でさ な く な つ て来てレヽる 乗 かご内の 圧が大ぎ く 変化する と ヽ 乗 り かご内の乗客は耳に違和感を感 じる な ど 、 乗 り 心地が亜化す

O

従来 、 ~~ のよ な気圧変化に よ る乗 り かご内の影響を軽減 する ために 、 乗 り かご内の気圧を制御する ための 圧制御装 置を設けて 、 昇降時に乗 り かこ'内の気圧を常に最 値に保つ こ と が考え られている （例えば 、 特願平 1 0 ― 8 7 1 8 9 号

- 公報参照） れに よ り 、 気圧変化に よ る is和感を解消 して 乗客は快適にェ レベータ を利用でさ る よ う になる 今後期待 される速度 1 0 0 0 m /分、 昇降行程 4 0 0 m級の超高速ェ レべ ¹ ~ タ では 、 こ の よ う な新 しい技術が必要 と な つて来

と こ ろで 、 ェ レベータ システムでは 、 何ら かの異常が生 じ た場合に乗客の安全を確保する ために即座に 切な対応が求 め られる。 これは 、 例えば乗 り かごの運転に支障が生 じて正 常に走行でさ なレ、場合な ど、 ェ レベ ~タ の運転白 体に異常が 生 じた ■ϋσ 口 の他に 、 上述 した 圧制御装置の運転に 常が生 じた場合も 同様であ る。 特に、 超高逨ェ レベ一タ では、 乗 り かご内の密封性が非常に高いため、 ¾¾：気も兼ねている気圧制 御装置に異常が発生 した場合には、 乗 り か ■ ^ 内の換気を確保 する こ と が重要な問題と なる

従来のェ レベータ システムでは、 ェ レベ ―タ の運転状態だ けでな く 、 気圧制御装置の運転状態を含めて異常が発生 した 場合での安全対策について確立 されていなレヽのが現状である 発明の開示

本発明の 目 的は、 異常時にエ レべ一タの運転状態と 気圧制 御の状態に応 じて適切な対応を迅速に行つて乗 り かご内の乗 客の安全を確保する こ と のでき るェ レベ一タ システムを提供 する こ と である。

本発明の第 1 の観点によれば、 ヱ レベ一タ の運転を制御す るエ レベータ制御装置 と 、 乗 り カゝご内に設置 されたブロ アを 回転させて気圧を制御する気圧制御装置 と を備えたェ レベー タ シス テ ム におレヽて、 上記ェ レべ一タ制御装置の運転状態を 監視するェ レベータ運転状態監視手段 と ヽ 上 圧制御装置 の運転状態を監視する気圧制御状態監視手段 と 、 上記ェ レべ ータ運転状態監視手段によ つてエ レベ ' タ運転の異常が検出 された場合または上記気圧制御状態監視手段によ つて気圧制 御の異常が検出 された場合に 、 その と さ の故障の重要度に応 じて特定の救出処理を選択的に実行する救出制御手段と を具 備 したエ レベータ システムが提供される

この よ う な構成に よれば、 異常時にェ レベ一タ の運転状態 と気圧制御の状態に よ って故障の重要度が判断さ れ、 その故 障の重要度に )心 じた適切な救出処理が迅速に行われる すなわち、 例えば気圧制御の異常が検出 された場合には、 重故障である と判断され、 上記乗 り かご内の を強制的に 確保するための強制換気確保モ一 ドが実行される。

また 、 ェ レベ一タ運転の異常が検出 された場合に 、 ェ レベ 一タが最寄階または特定指定階へ着床可能であ り 、 かつ 、 上 記乗 り かごの ァが正常な状態であれば、 気圧制御の運転状

B匕に関係な く 軽故障である と判断され -、、

、 上記乗 り か の乗客 を最寄階または特定指定階で降ろすための救出運転モ —— ドが 実行される。

また 、 ェ レベ一タ運転の異常が検出 された場合にヽ ェ レベ 一タが最寄階または特定指定階 着床不可 (D または、 上記乗 り ごの ドァが故障状態であれば、 気圧制御の運転状 態に応じて軽故障または重故障である と判断される の場 α 、 ¼圧制御が正常であれば軽故障である と判断されヽ 上記 気圧制御装置によつて上記乗り かご内の換 を確保するため の換気制御モ一 ドが実行される 一方 、 y\圧制御が異吊であ れば、 上記乗 り かご内の換気を強制的に確保するための強制 換気確保モー が実行される。

また 、 停電が発生 した場合には 、 ェ レベ ―タ運転の状態お よび気圧制御の状態に関係なく 重故障である と判断され 、 上 記乗 り かご内の 気を強制的に確保するための強制换 確保 モ一 ドが実行される

上記強制換気確保モ— ドでは 上 6L乗 り かごの ドァを手動 操作にて制限付きで開放可能な状態に した り 、 丄 ΰし り かご 内に設置 されたブロ ア を強制回転する こ と で、 上記

内の換気が確保される。

図面の簡単な説明

図 1 は 、 本発明の一実施形態に係るエ レベータ システムの 概略構成を示すプロ ッ ク 図であ

図 2 は 上記エ レベ - ~タ システムの機能構成を示すブ口 ッ ク 図である

図 3 は 、 上記エ レベ ' ~タ システムの動作を説明する ための フ ロ ーチャー ト であ

図 4 は 、 上記エ レベ一タ システ ム の動作を説明するための フ ロ 一チャ ー ト であ

図 5 は 、 気圧制御運 を説明するための気圧変化量 と 時間 と の関係を示す特性図である

図 6 はゝ 換気制御運転を説明するための気圧変化量 と 時間 と の関係を示す特性図である

発明を実施する ための最良の形

以下 、 図面を参照 して本発明の実施形態を説明する。

図 1 は本発明の一実施形態に係るェ レべータ システムの概 略構成を示すブロ ッ ク 図である 。 こ のエ レベータ システムは 通常のェ レベータ システムに 圧シス テ ムが追加 された構成 を有する 通常のェ レベ一タ システム と は 、 例えば群管理制 御な どを含むエ レべ一タ全体の運転制御に関する システムで め つ 、 - れは機械室な どに設置されたェ レベータ制御装置

1 1 によ つて実現さ れる 。 なお 、 このエ レベータ システムに つレヽては公知である ため ではその詳 しい説明は省略す る も の と する。

また、 気圧システムは 、 ェ レベ タ昇降時における乗 り か ご 1 3 内の気圧を制御する ためのシステムである こ の気圧 シス テ ムは、 乗 り 力、ご 1 3 内の気圧を検出する気圧セ ンサ 1

4 、 乗 り 力、ご 1 3 内の気圧を上げる ための吸気ブ ヮ 1 5 a 乗 り 力、ご 1 3 内の気圧を小さ < する ための ^気ブ a フ 1 5 b 乗 り かご 1 3 と ブロ ワ 1 5 a 、 1 5 b を結ぶダク 配管 1 6 a 、 1 6 b 、 そ して、 これ らの機器を駆動制御する 圧制御 装置 1 2 か ら構成さ れる

気圧制御装置 1 2 は、 乗 り か 1 3 内に設置されている。 こ の気圧制御装置 1 2 は 、 ェ レベ一タ が超高速、 高階床を走 行する時の乗 り 力 ご 1 3 内の気圧変化によ る乗 り 心地の悪化 を改善する ために、 気圧セ ンサ 1 4 に よ って検出 される気圧 と乗 り 力 ご 1 3 の走行位置ヽ 速度に基づいて、 乗 かご 1 3 内に設置さ れた吸気プロ 1 5 a ね よび排気ブロ フ 1 5 b の 回転数をィ ンバ一タ制御する これに よ り 、 乗 り か ■ -、、

内の気 圧を常に最適に維持する こ と がでさ る。 ま 7こ 、 こ の 圧制御 装置 1 2 は、 吸気ブロ ワ 1 5 a よび排気プロ ヮ 1 5 b を回 転させる こ と で乗 り かご 1 3 内の換気を調整する と も兼ね てレヽる。

なお、 エ レべ一タ制御装置 1 1 および気圧制御装置 1 2 は それぞれプロ グラ ムによ つてその動作が制御される コ ン ピュ ータ によ っ て実現さ れる

図 2 は上記ェ レベータ システムの機能構成を示すブロ ッ ク 図である。 本発明のエ レベータ シス テ ムを機能的に示すと 、 上述 した エ レベータ制御装置 1 1 および気圧制御装置 1 2 と共に、 ェ レベータ 運転状態監視部 2 1 、 気圧制御状態監視部 2 2 、 軽 · 重故障判断部 2 3 、 救出モー ド切 り 替え部 2 4 、 第 1 の テーブル 2 5 、 第 2 のテーブル 2 6 な どか ら構成 される。

エ レベータ制御装置 1 1 は、 エ レベー タ の運転を制御する ための装置である。 こ のエ レベータ制御装置 1 1 には、 エ レ ベー タ の運転状態 （正常 Z異常状態） を監視する ため のエ レ ベータ運転状態監視部 2 1 が設け られている。 気圧制御装置 1 2 は、 エ レベータ （乗 り かご 1 3 ) の昇降動作に同期 させ て、 乗 り かご 1 3 内の気圧を制御する装置である。 こ の気圧 制御装置 1 2 の主な運転制御は下記の通 り である。

- 気圧制御運転 ： 図 5 の実曲線に示すよ う に、 超高速、 高 階床走行時における気圧変化 （実曲線） に対 し、 乗 り かご 1 3 内の気圧を点線の直線で示すよ う に常に最適値に制御する。

- 換気制御運転 ： エ レベー タ の異常時ま たは走行条件に応 じて気圧制御ではな く 、 一定の風量に よ る吸排気運転 （図 6 に示すよ う な一定の風量 A、 B に よ る吸排気運転） を行い、 乗 り かご 1 3 内の空気を循環させて換気する。

エ レベータ制御装置 1 1 と 同様に、 こ の気圧制御装置 1 2 に も気圧制御の運転状態 （正常 Z異常状態） を監視する ため の気圧制御状態監視部 2 2 が設け られている。

ま た、 軽 ' 重故障判断部 2 3 、 救出モー ド切 り 替え部 2 4 、 第 1 のテーブル 2 5 、 第 2 のテーブル 2 6 は、 救出制御装置 2 7 を構成する も の であ る 。 こ の救出制御装置 2 7 は、 エ レ ベータ運転の異常が検出 された場合または気圧制御の異常が 検出 された場合に、 その と き の故障の重要度に応 じて特定の 救出処理を選択的に実行する。

軽 · 重故障判断部 2 3 は、 エ レベータ運転状態監視部 2 1 か らエ レベータ の運転状態、 気圧制御状態監視部 2 2 か ら気 圧制御の運転状態を取得し、 エ レベータ運転および気圧制御 の少な < と も 方の異常が検出 された場合に第 1 のテ プノレ

2 5 を参照 してヽ その と さ の故障の重要度を判断する なお 本実施形 では 、 故障の重要度 と して軽故障と 重故障の 2 通 り と する 第 1 のテープル 2 5 には、 異常時にェ レぺ一タ の 運転状態および気圧制御の運転状態に応 じて軽故障ま たは重 故障 と して判断するための各種条件が予め登録されている 救出モ一 切 替え部 2 4 は、 軽 · 重故障判断部 2 3 によ つて軽故障または重故障と判断された場合にヽ 乗 り か 1 3 内の乗客の安全を確保する ために、 その と き の状況に j 'し、 じて 救出モ一 Kを切 り 替える こ の救出モ ー ド と してはヽ 例えば ェ レベ一タ の走行が低速でも可能であれば、 ェ レベ一タ (乗 り か 1 3 ) を最寄階または特定指定階 （避難階と して指定 された階床 ) まで移動させる 「エ レベータ救出運 ¾モ κ J や、 ェ レベ一タ の走行が不可であれば、 吸気ブ口 ヮ 1 5 a や 排気ブ口 フ 1 5 b を回 させて乗 り かご 1 3 内の換気を確保 する Γ換 制御モ 一 ド」 、 換気不可の場合には手動操作にて ドア を開 けて換気を強制的に確保する 「換気強制確保モ ー ド」 な どがある。 第 2 のテーブル 2 6 には、 どの よ う な状況 でどの救出モー ドを適用するのかと いつた こ と が各種条件と 共に予め登録されている

なおヽ 軽 • 重故障判断部 2 3 、 救出モ ド切 り 替え部 2 4、 第 1 のテ一ブル 2 5、 第 2 のテ一ブル 2 6 か らなる救出制御 装置 2 7 は 、 ソ フ 卜 ゥ ェァによ つて実現さ れる も のであ り 、 例えばェ レベ一タ制御装 1 1 の一機能と して設け られ 。

また 、 図 2 において 、 3 1 は電源 3 2 はィ ンバータ装置、

3 3 は卷上機であ り 、 れらはェ レベ一タ制御装置 1 1 と 共 に機械室に設置 されてレ、る 電源 3 1 は 、 エ レべ ^ ~タ の駆動 源である ィ ンノ^一タ装置 3 2 は、 電源 3 1 を駆動源 と して 動作しヽ 工 レベ一タ制御装置 1 1 からの駆動指令に従つて巻

- 上機 3 3 を回転駆動する の巻上機 3 3 の回転軸に設け ら れたシ一ブにはメ ィ ン口一プ 3 4 が卷さ掛け られてお り 、 そ のメ イ ン 一プ 3 4 の両端部に乗 り かご 1 3 と所定重量分の カ ウ ン ク ェィ 卜 3 5 がそれぞれ取 り 付け られている 。 巻上 機 3 3 の駆動に よ り シ一ブが回転する と 、 そのシーブの回転 に伴い 、 乗 り か 1 3 と 力 ク ン 卜 ゥェィ 卜 3 5 が昇降路内を つるべ式に昇降する。

またヽ 乗 り か 1 3 には 、 圧セ ンサ 1 4 、 吸気ブロ ワ 1

5 a、 排 ブ フ 1 5 b が 置されている 。 気圧セ ンサ 1 4 によ つて検出 された気圧は 、 圧制御装置 1 2 に入力 される。 また、 吸 ブ V 1 5 a および排気プ口 フ 1 5 b は気圧制御 装置 1 2 か ら出力 される駆動信号に よ つて回転駆動する。 吸

、

気プロ ヮ 1 5 a の回転に よ 乗 り か 1 3 內の吸気が行われ、 排気ブ π フ 1 5 b の回転に よ り 乗 り かご 1 3 内のお 気が行わ れ 。 次に、 本システムの動作について説明する

本シス テ ムの処理動作は 、 ( a ) 基本動作ヽ ( b ) 停電時 の動作 、 ( C ) 異常時の動作に分け られる

( a ) 基本動作

- ェ レベ一タ運転状態 Ψ視部 2 1 によ つてェレベ ~タの運 転状 (正常 /異常） を ψ視する ェレベ タ運転に異常が 生じたこ と を検出 した場 に、 ( C ) の異常時の動作に移行 する。

• 気圧制御状態監視部 2 2 に よ っ て気圧制御の運転状態

(正常/異常） を監視する 気圧制御に異常が生じたこ と を 検出 した場合に、 （ c ) の異常時の動作に移行す 。

. 停電が発生 したかど ラ かを監視する この停電の監視は エ レべータ制御装置 1 1 側で行 う も の とする。 停電が発生し た場合には、 （ b ) の停電時の動作に移行する

( b ) 停電時の動作

. 停電が生じた場合には 、 ェ レベ ~タ運転及び気圧制御が 共に動作不能であるため 、 停電が解除されてェ レベータが復 旧するか、 または、 保守貴が来て乗 り か 1 3 内の乗客を救 出する しかない。 このよ つ な場合には重故障である と して、 以下のよ う な方法にて乗 り かご 1 3 内の換気を確保する もの とする

すなわち、 停電時を含め 、 制御装置 1 2 に異常が生 じ た場合には、 気圧制御装置 1 2 の制御によ り 吸気プロ ワ 1 5 a ゃ排気ブロ ワ 1 5 b を回転させて乗 り かご 1 3 内を換気す る と いつたこ と ができ なレ、 そこで、 例えば乗 り かご 1 3 の 0 ドアを手動操作にて制限付きで開放可能な状態と した り 、 バ ッテ リ な どを用いて乗 り かご 1 3 内に設置 された吸気ブロ ワ

1 5 a や排気ブロ ワ 1 5 b を強制回転させる な どの方法によ り 、 乗 り 力、ご 1 3 内の換気を強制的に確保する もの とする。 これを 「換気強制確保モ一 K j と 呼ぶ。

( c ) 異常時の動作

• エ レ ベータ運転の異常時において、 エ レ べ タが最寄階 または特定指定階 （避難階と して指定された階床 ) への着床 が不可能な場合、 ま たは 、 着床は可能であ る が 、 乗 り カゝご 1

3 の ドアが故障 して戸開でき ないよ う な場合には 、 気圧制御 の運転状態を確認する。 その結果、 気圧制御が異常であれば、 その と き の状態を重故障と して 、 上述 した 「換気強制確保モ ー ド」 に よ り 、 乗 り かご 1 3 内の換気を強制的に確保 して救 出を待つ。

• また、 上記の状態で気圧制御が正常であれば 、 乗 り かご

1 3 内の換気が可能である ため 、 直 ぐには乗客は救出できな いが、 乗客の安全は確保でさ る 。 そ こ で、 その と きの状態を 軽故障と して、 気圧制御装置 1 2 の制御に よ り 吸 ブロ ワ 1

5 a や排気ブロ ワ 1 5 b を回転させて乗 り かご 1 3 内の換気 を確保 して救出を待つ。 これを 「換気制御モ ー J と 呼ぶ。

. エ レベータ の運転状態が異常ではある が、 ェ レベータが 最寄階ま たは特定指定階 の着床が可能で、 しかも 、 ドアが 正常な場合であれば （つま り 、 ェ レベータ救出 転が可能な 状態） 、 気圧制御の運転状態に関わ らず、 その と きの状態を 軽故障であ る と して、 ェ レベ ~タ を最寄階または特定指定階 1 へ移動させた後、 戸開 して乗 り かご 1 3 内の乗客を降ろす。 これを 「 x レベータ救出運転モー ド」 と 呼ぶ。

• ェ レベータ運転が正常で、 気圧制御が異常である場合に は、 ェ レベータの最寄階ま たは特定指定階への着床及び戸開 が可能であ る た め、 その と き の状態を軽故障 と して、 上記

「ェ レベータ救出運転モー ド」 に よ り 乗 り 力 ご 1 3 内の乗客 を救出する。

次に 、 図 3 および図 4 のフ ロ ーチヤ一 ト を参照 して、 上述 した本シス テ ム の動作について さ ら に詳 し く 説明する。

今 、 エ レベータ制御装置 1 1 の運転制御に よ つてエ レべ一 タが平常運転されている もの と する。 この と き 、 エ レベータ

(乗 り 力 ご 1 3 ) の昇降動作に伴い、 気圧制御装置 1 2 の運 転制御に よ って乗 り かご 1 3 内の気圧が常に最週値に維持さ れてお り 、 これに よ り 昇降時の気圧変化に よ る違和感が防止 され 、 また、 乗 り かご 1 3 內の換気も確保さ れている。

-

> -で、 エ レべ一タ運転状態監視部 2 1 に よ つ てエ レべ一 タ運転に ί可ら力 の異常が生 じた こ と が検出 される と （ステ ツ プ S 1 1 の Y e s ) 、 その旨が軽 · 重故障判断部 2 3 に伝え られる 。 なお、 エ レベータ運転の異常 と は、 通常の運転サー ビス (乗場呼びやかご呼びに応答 して 目 的の階床に定格速度 で移動する な ど） を行 う こ と ができ ない状態の と をレヽ う。

軽 • 重故障判断部 2 3 では、 異常時におけるェ レベータ運 転および気圧制御の状態に応 じて故障の重要度が軽故障であ るか重故障であるかを判断する。 この場合、 ェ レベータ 力 ^s最 寄階または特定指定階 （避難階） へ着床でき （ステ ツ プ S 1 2

2 の Y e s ) 、 かつ 、 乗 り かご 1 3 の ドァが故障 してレ、なレ、 状態であれば (ステ ク プ S 1 3 の N o ) 、 軽 • 重故障判断部

2 3 は、 これら を条件と して第 1 のテーブル 2 5 を検索する こ と に よ り 、 その と き の状態を軽故障であ る と判断 し 、 その 旨を救出モ一 K切 り 替え部 2 4 に伝える (ステ ツプ S 1 4 ) 救出モー K切 替え部 2 4 では 、 軽 - 重故障判断部 2 3 の 判断結果に基づいてヽ 現状 A _a つた最適な救出モー ドに切 り 替える。 こ の場 a 、 救出モー ド切 り 替え部 2 4 は、 「ェ レベ ー タ運転異常 +軽故障 J と レヽ つ た条件にて第 2 のテーブル 2

6 を検索する こ と に よ <0 、 「ェ レベータ救出運転モ一 J と 呼ばれる特定の運転モ一 ドへの切 り 替えを行 う （ス テ V プ S

1 5 ) 。 これに よ り 、 ェ レベ '―"タ (乗 り か 1 3 ) が最寄階 または特定指定階に移動 した後 、 そ こで戸開する こ と で乗 力 ご 1 3 内の乗客を救出する こ と ができ る

一方、 ェ レベ一タ運転の異常が検出 された と き に、 ェ レベ 一タ が最寄階または特定指定階 着床でさ ない状態 （ステ 'ン プ S 1 2 の N o ) ヽ あるレヽは、 その階に着床はでき て も乗 り かご 1 3 の Kァが故障 してレヽる状態であれば (ステ ツプ S 1

3 の Y e s ) 、 軽 • 重故障判断部 2 3 は 、 気圧制御状 監視 部 2 2 に よ つて監視されている気圧制御の運転状態に基づレ、 て軽故障である か重故障である かを判断する 。 こ の場 、 気 圧制御が正常であれば (ステ ッ プ S 1 6 の N o ) 、 軽 • 重故 障判断部 2 3 は 、 れら を条件と して第 1 のテ一ブノレ 2 5 を 検索する こ と に よ り 、 その と き の状態を軽故障である と 判断 し、 その旨を救出モ ド切 り 替え部 2 4 に伝える （ステ クプ 3

S 1 7 )

の場合には、 救出モー ド切 り 替え部 2 4 では、 「ェ レベ 一タ運転異常 +気圧制御正常 +軽故障」 と レ、つた条件にて第

2 のテ一ブノレ 2 6 を検索する こ と に よ り 、 「換気制御モ一

K j への切 り 替えを行 う （ス テ ッ プ S 1 8 ) 。 こ の 「換気制 御モ ド、 」 によ り 、 乗 り かご 1 3 内に設置 さ れた吸気ブ D

1 5 a お よび排気プロ ヮ 1 5 b の う ちの少な く と も一方が 圧制御装置 1 2 の制御の下で回転 して乗 り かご 1 3 内の換 が確保される。

また エ レ

、 ベータ運転の異常だけでな く 、 気圧制御も異常 であれば (ス テ ッ プ S 1 6 の Y e s ) 、 軽 • 重故障判断部 2

3 は重故障であ る と 判断し、 その旨を救出モー ド切 り 替え部

2 4 に伝える （ステ ッ プ S 1 9 ) 。 気圧制御の異常と は 、 乗 り か :、 1 3 に設置された吸気ブロ ワ 1 5 a お よび排気ブ口 フ

1 5 b を正常に回転させる こ と ができ ない状態の こ と をレ、 ラ こ の よ ラ な場合には、 何らかの方法に よ つて乗 り かご 1 3 內 の換 を確保する必要がある。

· - こ で 、 救出モー ド切 り 替え部 2 4 ではヽ ("エ レべ一タ運 転異常 +気圧制御異常 +重故障」 と いった条件にて第 2 のテ 一ブノレ 2 6 を検索する こ と に よ り 、 「換気強制確保モ J への切 ■9 替えを行 う （ステ ップ S 2 0 ) 。 具体的には 、 例ん ば乗 り かご 1 3 の ドア を手動操作にて開放可能な状態 と した り 、 ノ^ ク テ リ な どに よ り 乗 り かご 1 3 内の吸気ブロ ワ 1 5 a ゃ排 ブロ ワ 1 5 b を強制回転するな ど して 、 乗 り か 1 3 内の換気を強制的に確保する。 こ のよ う な Γ換気強制確保モ 4

-、、

J に よ り 、 保守員が現場に到着するまでの間、 乗 り か

1 3 内の換気を強制的に確保 して乗客の安全を確保する こ と ができ Ό o

なお 、 上記換気強制確保モー ドにおいて、 手動操作にて K ァを開放可能と する方法では、 乗客が ドアを全開 して しま 危険性がある ため、 例えば換気に必要な数 c mだけ ドァ を開 ける こ と ができ る よ う に、 手動操作に よ る ドア開放に制限を

Pスけてお く こ と が好ま しい。 その際に、 例えば 「 ドアを注 して開けて下さ い」 と いった よ う なアナウ ンス を音声出力 し た «9 、 画面にメ ッセージ表示する な ど して も 良い。 また 、 乗 り か 、 1 3 内に非常時のみ使用可能な換気専用の小窓を設け ておさ 、 例えば 「換気窓を開けて下さ い」 と いった よ なァ ナ ク ンス を音声出力 した り 、 画面にメ ッ セ一ジ表示する な ど してヽ 乗 り かご 1 3 内の乗客に換気を促すよ う に して も 良レ、 一方 、 エ レベータ運転が正常であ り （ステ ップ S 1 1 の N o ) 、 気圧制御が異常の場合に は （ス テ ッ プ S 1 2 の Y e

S ) 、 軽 · 重故障判断部 2 3 は第 1 のテーブル 2 5 を参昭 »、、 し て 、 その と き の状態を軽故障である と判断 して、 その 曰 を救 出モ 一 ド切 り 替え部 2 4 に伝える。 救出モ 一 ド切 り 替 部 2

4 では 、 第 2 のテーブル 2 6 を参照する こ と で、 上述 し た

Γェ レベータ救出運転モー ド」 に切 り 替える こ と に よ り ヽ ェ レベ一タ （乗 り かご 1 3 ) を最寄階または特定指定階に移動 させて乗 り かご 1 3 内の乗客を救出する。

ま た 、 停電が発生 した場合には （ス テ ッ プ S 2 4 の Y e s ) 、 ェ レベー タ の運転制御 も気圧制御 も働かないた め 、 5 軽 • 重故障判断部 2 3 はその と き の状態を重故障である と判 断 して、 その旨を救出モー ド切 り 替え部 2 4 に伝える。 救出 モ一 ド切 り 替え部 2 4 ： は、 停電時には 「換気強制確保モ一

K J への切 り 替えを行い、 ノく ッテ リ に よ り 乗 り 力 >ご 1 3 内の 吸気ブ口 フ 1 5 a ゃ排 ¼フ ロ ワ 1 5 b を強制回転させる - れに よ り 保守員が現場に到着する までの間、 乗 り かご 1 3 内の 気を強制的に確保 して乗客の安全を確保する こ と がで さ る

のよ に、 エ レべ一タ の運転状態 と気圧制御の運転状態 を監視し 、 異常が生 じた場合にその と き の状況に応 じて適切 な救出モ一 ドを切 り 替える こ と で、 乗 り かご内の乗客の安全 を確保する こ と ができ る。 特に、 気圧制御の異常時には乗 り か 内の換気を確保する こ と を最優先 とする こ と で、 超 r¾速、 高階床のェ レベータ のよ う な機密性の高ぃェ レベータ におけ る安全性を高め る こ と がでさ る。

なねヽ 上記実施形態では 、 レベータ運転または気圧制御 に異常が生 じた場合に 、 その と き の状態に応 じて軽故障であ る か重故障であ るかを判断する よ う に したが、 例えば故障の 重要度を レベノレ 1 〜 5 に分ける な ど、 さ ら に細カゝ く 故障の重 要度を判断 し、 その重要度別に救出モー ドを選択的に切 り 替 える よ う に して も良い れは、 第 1 のテ一ブノレ 2 5 およぴ 第 2 のテ一ブル 2 6 に 、 その重要度別に条件や対処方法を設 定 してお < こ と で実現でき

要する に 、 本発明は上記実施形態に限定される も のではな く 、 実施段階ではその要曰 を逸脱 しない範囲で種々 に変形す る こ と が可能である

産業上の利用可能性

以上の よ ラ に本発明によれば 、 気圧制御装置を備えたェ レ ベ ' ~タ システムにおいて 、 異常時にェ レべ タ の運転状態だ けでな く 、 気圧制御の状態を含めて故障の重要度を判断 し、 その故障の重要度'に L、 じた適切な救出処理を行 う よ う に した

- ため 、 乗 り かご内の乗客の安全を確保する と ができ 、 特に

¼圧制御の異常時には乗 り か 内の換気を確保する こ と を最 優先 とする こ と で、 超高迷、 高階床のエ レベ一タ の よ う な機 密性の高いェ レべ一タ における安全性を高める こ と がでさ る。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . エ レべ一タ の運 を制御するエ レベータ制御装置と 、 乗 り か 内に設置されたブ ァを回転させて気圧を制御する 気圧制御装置と を倔 えたェ レベー タ シス テ ム におレ、て 、

上記ェ レベータ制御装置の 転状態を監視するエ レベ ~タ 運転状態監視手段と 、

上記 圧制御装置の運転状態を監視する気圧制御状態監視 手段 と 、

上記ェ レべ ¹ ~タ運転状態 視手段によ つてエ レべ一タ運転 の異常が検出 された場合または上記気圧制御状態監視手段に よ っ て気圧制御の異常が検出 された場合に 、 その と き の故障 の重要度に応 じて特定の救出処理を選択的に実行する救出制 御手段と

を具備 したこ と を特徴とする エ レべ ¹ ~ タ シス テ ム。

2 . 上記救出制御手段は 、 気圧制御の異常が検出 された 場合には重故障であ る と判断して、 上記乗 り カゝご内の 気を 強制的に確保するための強制換気確保モ ー ドを実行する こ と を特徴と す ' 求項 1 記載のェ レベー タ シス テ ム。

3 . 上記救出制御手段は 、 エ レべ ¹ ~タ運転の異常が検出 された場合に、 エ レべ一タ が最寄階ま たは特定指定階へ着床 可能であ り 、 かつ、 上記乗 り かごの ドアが正常な状態であれ ば、 ¾圧制御の運転状態に関係な く 軽故障である と判断 して、 上記乗 り かごの乗客を最寄階ま たは特定指定階で降ろすため の救出運転モー ドを実行する と を特徴と する請求項 1 記 のエ レベー タ シス テ ム。 4 • 上記救出制御手段は、 エ レべ一タ運転の異常が検出 された場合にヽ エ レべ —タ が最寄階ま たは特定指定階へ着床 不可の状態、 ま たは、 上記乗 り かごの ドァが故障状態であれ ば 、 気圧制御の運転状態に応 じて軽故障ま たは重故障である と判断する こ と を特徴とする請求項 1 記載のエ レベ一タ シス テ ム

5 • 上記救出制御手段は、 気圧制御が正常な場ム

a には軽 故障であ る と判断し、 上記気圧制御装置に よ って上記乗 り か 内の fe:気を確保する ための換気制御モ一 ドを実行する こ と を特徴と する 口 求項 4 記載のェ レベータ シス テ ム

6 • 上記救出制御手段は、 気圧制御が異常の場 には重 故障であ る と判断 し、 上記乗 り かご内の換気を強制的に確保 する ための強制換気確保モー ドを実行する こ と を特徴と する 求項 4 記載のエ レべータ シス テ ム。

7 • 上記救出制御手段は、 停電が発生 した場口 にェ レベ 一タ運転の状態および気圧制御の状態に関係な く 重故障であ る と 判断 してヽ 上記乗 り かご内の換気を強制的に確保する た めの強制換気確保モー ドを実行する こ と を特徴と する 求項

1 記載のエ レベー タ システ ム。

8 • 上記強制換気確保モー ドでは、 上記乗 り か -- の ドァ を手動操作にて制限付きで開放可能な状態にする こ と を特徴 とする請求項 2 、 6 、 7 のいずれかに記載のエ レベ一タ シス テ ム

9 • 上記強制換気確保モー ドでは、 上記乗 り か 内 S: されたプ口 ァを強制回転する こ と を特徴 とする ロ冃求項 2 、 、 7 のいずれかに記載のエ レベータ シス テ ム。