JP2011084015A - 内部凹凸模様を有する化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】製造段階で気泡が混入することがない、見る角度により煌き感が異なる意匠性の高い化粧シートを提供すること。
【解決手段】凹凸模様が表面に微細な間隔の複数の平行な直線または曲線状の凹凸条模様からなる縞模様を一単位とし、隣り合った単位縞模様同士の条模様の条方向が互いに異なるように且つ隣り合った単位縞模様と単位縞模様の間に隙間が無いように組み合わされた凹凸からなり、前記凹凸模様の深さが15〜40μmであり、前記凹凸模様の凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度が65°未満であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅、店舗、オフィス等の家具、建具、什器など用いられる化粧シートに関し、表面に高輝度エンボス加工による凹凸模様を有する熱可塑性樹脂シートの上に表面を平面としたエンボス凹部を埋める透明樹脂層を設けることで、内部に凹凸表現を有する化粧シートに関する。
熱可塑性樹脂シートの表面に凹凸を設け、その表面に透明な樹脂層を設けて、シート内部に凹凸表現を有することで独特の意匠感を創出した化粧シートが知られている。特に表面に輝度感を有する熱可塑性樹脂シートの表面に高輝度エンボス加工して凹凸を設けたシートはエンボス柄が付与されただけでなく、見る角度により煌き感が異なる意匠性の高い化粧シートとして知られている。
しかしながら、その凹凸上に透明樹脂層を設ける工程において、凹凸が微細な平行線であるために樹脂が完全に充填できずに気泡が混入するという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、製造段階で気泡が混入することがない、見る角度により煌き感が異なる意匠性の高い化粧シートを提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、熱可塑性樹脂シートの表面側に凹凸模様を有し、その上に前記凹凸模様を埋めて表面側が平面となる透明樹脂層を有してなる、内部凹凸模様を有する化粧シートにおいて、前記凹凸模様が、表面に微細な間隔の複数の平行な直線または曲線状の凹凸条模様からなる縞模様を一単位とし、隣り合った単位縞模様同士の条模様の条方向が互いに異なるように且つ隣り合った単位縞模様と単位縞模様の間に隙間が無いように組み合わされた凹凸からなり、前記凹凸模様の深さが15〜40μmであり、前記凹凸模様の凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度が65°未満であることを特徴とする、内部凹凸模様を有する化粧シートである。
本発明はその請求項1記載の発明により、内部凹凸を15〜40μmとし、凸部になだらかな傾斜を持たせることで、熱硬化性樹脂を塗工する場合や熱可塑性樹脂を溶融押出製膜する場合において樹脂が充填し易く、気泡を混入させることなく内部凹凸模様を有する化粧シートを得ることが可能となった。
本発明の内部凹凸模様を有する化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の内部凹凸模様を有する化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。熱可塑性樹脂シート1の表面に凹凸模様2を有し、その上に凹部を埋めて表面を平面とした透明樹脂層3を設けてなる。さらに表面に適宜透明熱可塑性樹脂層4を設けても良い。
本発明における熱可塑性樹脂シート1の樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂等が用いられる。厚みは、エンボス加工の再現性、ハンドリング性、凹凸付与後の裏抜けのし難さ、諸物性、巻き取り易さなどを考慮すると、50〜200μmが望ましい。
本発明における熱可塑性樹脂シート1には、光輝性顔料を添加するか、あるいは前記熱可塑性樹脂シートの表面に光輝性顔料添加インキ層(図示しない)を設けるのが好適である。これにより、角度により異なる煌き感の表現が格段に向上する。
本発明における凹凸模様2は、前記熱可塑性樹脂シート1にエンボス版により付与することが可能である。本発明における凹凸模様2の形状は、凹凸模様の深さが15〜40μmであり、前記凹凸模様の凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度が65°未満のものを用いる。なお、本発明における凹凸模様の深さとは、熱可塑性樹脂シートの裏面を水平面として、凸部頂部までの垂直距離から凹部底部までの垂直距離を引いた値をいう。エンボス版を用いる場合は、この凹凸の深さを調整し、凹凸に傾斜をつける事となる。一度の腐食で作ったエンボス凹凸は直角に仕上がるので何度かに分けて階段状に腐食していく多段腐食法や酸による腐食で凹凸の角を滑らかに仕上げる酸洗いと呼ばれる方法がある。併用すると更に滑らかな傾斜が得られるので望ましい。
本発明における透明樹脂層3としては、透明な2液のウレタン系、アクリル系等の熱硬化性樹脂や、透明なポリオレフィン系、ポリエステル系、アクリル系等の熱可塑性樹脂等材料としては特に規定するものではないが、内部凹凸で表現される深み感、シート全体の加工性を考慮すると凹凸模様2の凸部頂部から5〜100μm程度が望ましい。
透明熱可塑性樹脂層4は必要に応じて設けるが、透明性に優れ高硬度なポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂やアクリル樹脂が好適に用いられる。意匠感として深みや塗装感と表面物性を付与し、巻取り性や加工時のハンドリングにも適性のある層厚が25〜200μmのものが好適であるが、特にこれに限定されるものではなく、他の層の層厚、熱可塑性樹脂シート1の表面の凹凸の深さなどにより適宜調整可能である。また、必要に応じて透明樹脂層3との間に接着剤層を設けても良い。
熱可塑性樹脂シート1として、厚み120μmのホモポリプロピレン樹脂白色シート(リケンテクノス(株)製「リベストTPO」)を用い、これにグラビア印刷機にて2液ウレタン樹脂バインダーインキ(東洋インキ製造(株)製「V351UR」)を単色塗工し、更に同インキメジウムに光輝性顔料(日本光研(株)製「MC302」)を添加したインキを塗工した。
さらに、その塗工面に最大深度20μmで酸腐食により角を丸くした高輝度エンボス版を用いて凹凸模様2を付与した。詳しくは、110℃に加温した直径1mの熱ドラムにライン速度12m/分でシートを密着させ、熱ドラム剥離後、スライダックヒーターにより更に加温しエンボス直前ではシート温度130℃となるようにし、エンボス加工を行った。得られた凹凸模様2を断面を取って計測したところ、凹凸模様の深さは15〜30μmで凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度は55°以下であった。
このエンボス加工による凹凸模様の上に、接剤層としてポリエステルポリオール100重量部に硬化剤としてキサメチレンジイソシアネートを13重量部混合したものを用い、乾燥後の重量が1g/m2となるように塗工した。そして、この上に透明樹脂層3として透明のランダムポリプロピレン樹脂を厚み70μmとなるように押出ラミネートし、その表面側を平滑ロールにより平面とした。
前記透明樹脂層3の上に、透明熱可塑性樹脂層4として、予めその表面にコロナ処理を施した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(東レ(株)製「ルミラーT60」)を用い、これをドライラミネートし、内部凹凸を有する化粧シートを得た。
エンボス版を変更して、凹凸模様2の深さを15〜38μmとし、凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度を60°以下としたこと以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
<比較例1>
凹凸模様が深めの高輝度エンボス版を用い、凹凸模様2の深さが20〜43μmとし、凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度を62°以下とした以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
<比較例2>
凹凸模様がはっきりした高輝度エンボス版を用い、凹凸模様2の深さが15〜32μmとし、凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度を75°以下とした以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
<比較評価>
気泡の混入と内部凹凸効果の意匠感を目視にて評価した。結果を表1に示す。
本発明は、住宅、店舗、オフィス等の家具、建具、什器など用いられる化粧シート、特には内部に凹凸表現を有する意匠性に優れた化粧シートとして利用可能である。
1…熱可塑性樹脂シート
2…凹凸模様
3…透明樹脂層
4…透明熱可塑性樹脂層






Claims (1)

  1. 熱可塑性樹脂シートの表面側に凹凸模様を有し、その上に前記凹凸模様を埋めて表面側が平面となる透明樹脂層を有してなる、内部凹凸模様を有する化粧シートにおいて、
    前記凹凸模様が、表面に微細な間隔の複数の平行な直線または曲線状の凹凸条模様からなる縞模様を一単位とし、隣り合った単位縞模様同士の条模様の条方向が互いに異なるように且つ隣り合った単位縞模様と単位縞模様の間に隙間が無いように組み合わされた凹凸からなり、前記凹凸模様の深さが15〜40μmであり、前記凹凸模様の凹部底部から凸部頂部にかけての鉛直方向の立ち上がり角度が65°未満であることを特徴とする、内部凹凸模様を有する化粧シート。


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