JP2011083888A - ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法 - Google Patents

ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011083888A
JP2011083888A JP2010160841A JP2010160841A JP2011083888A JP 2011083888 A JP2011083888 A JP 2011083888A JP 2010160841 A JP2010160841 A JP 2010160841A JP 2010160841 A JP2010160841 A JP 2010160841A JP 2011083888 A JP2011083888 A JP 2011083888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
glass plate
glass
local
polishing pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010160841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5605554B2 (ja
Inventor
Akio Suguro
昭男 勝呂
Hiroshi Kimura
宏 木村
Naohiko Ishimaru
直彦 石丸
Yutaka Mano
豊 真野
Kenichi Minamino
健一 南野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2010160841A priority Critical patent/JP5605554B2/ja
Priority to TW99131744A priority patent/TW201116365A/zh
Priority to KR1020100091471A priority patent/KR101800012B1/ko
Priority to CN201010287565.4A priority patent/CN102019580B/zh
Publication of JP2011083888A publication Critical patent/JP2011083888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5605554B2 publication Critical patent/JP5605554B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

【課題】研磨品質を安定させ、生産効率を向上させるガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法を提供すること。
【解決手段】検出手段4によりガラス板G表面の欠陥を検出した後にガラス板Gをテーブル2へ吸着固定し、ガラス板Gの外形サイズよりも小さい外形サイズの研磨パッド34により検出手段4により検出された欠陥Dの位置とその周囲を研磨することにより、全面研磨せずとも欠陥Dを除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テーブルに吸着固定したガラス板の表面を研磨パッドにより研磨するガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイなどに用いられる板状のガラス製品の製造では、溶融ガラス製造装置で溶融された溶融ガラスを成形手段によりガラスリボンに成形し、成形後のガラスリボンを徐冷手段により徐冷することで板ガラスとする。徐冷後の板ガラスは切断手段により所定の形状のガラス板に切断され、研磨装置により表面の微小な傷やうねりが除去されて板状のガラス製品となる。ガラス板の研磨を行う研磨装置では、ガラス板が吸着固定されるテーブルと、テーブルに固定されたガラス板表面を研磨する研磨パッドを備え、ガラス板と研磨パッドとの間にスラリーを供給するとともに研磨パッドを回転させることにより研磨を行う。
図8に従来の連続式研磨装置の例を示す。図8は、ガラス板Gを研磨する研磨装置100の一部が示されている。この研磨装置100は、ガラス板Gを保持するテーブルパッドを上面に設けたテーブル101、及びテーブル101の上方に配置された複数台(図8では1台のみ図示)の研磨機102、102等から構成されている。
図9に示すように、テーブル101の下部には一対のガイドブロックとガイドレール、ラックとピニオンによる駆動機構が設けられている。これにより、テーブル101が図8上矢印で示す搬送方向に所定の速度で搬送される。
テーブル101の搬送によって、テーブル101上のテーブルパッドに保持されたガラス板Gが、研磨機102、102…の下方を順次通過する。そして、この通過中に研磨機102、102…の研磨パッド103、103…と供給されるスラリーによって前記ガラス板Gが研磨される。
図9に示す研磨機102は、テーブル101の上方に設けられ、テーブル101と直交する主軸104を有している。この主軸104は、ベアリング105、105を介して本体ケーシング106に回転自在に支持されており、本体ケーシング106は、その両側に配置された一対のポスト107、107に固定されている。
一方、主軸104には、主軸104の軸心Oに対して偏心した軸心Oを中心軸とする挿通孔104Aが形成されている。挿通孔104Aには出力軸108が挿通され、出力軸108は、その中心軸が前記軸心Oと合致するように、ベアリング109、109を介して主軸104に回転自在に支持されている。
主軸104の上周部には、ギア110が設けられている。このギア110にはギア111が噛合されており、ギア111には減速用の複数のギアを介して公転用モータ112に固定されている。これにより、主軸104が所定の回転数で回転される。
このように主軸104が回転されると、出力軸108は、主軸104の軸心Oを中心とした円周に沿って公転する。すなわち、研磨ヘッド113に固定された研磨パッド103が軸心Oを中心に公転運動する。
出力軸108の上端部は、ユニバーサルジョイント114を介して自転用モータ115に連結されている。したがって、モータ115の駆動力によって出力軸108が軸心Oを中心に回転する。すなわち、研磨ヘッド113に固定された研磨パッド103が軸心Oを中心に自転運動する。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−293656号公報
しかし、特許文献1に記載されるような研磨装置100では、ガラス板Gの外形サイズよりも大きい研磨パッド103によりガラス板G表面全面を研磨している。このときガラス全面を予め定めた一定量のみ研磨する。しかし、前記一定量より深い傷やうねりが局所的に生じていた場合には研磨により前記の傷やうねりが除去されず残るという問題(以下「研磨残り」という。)があった。また、研磨中およびハンドリング中に局所的に傷がつくことがある。研磨残りや傷が発生していた際には再びガラス板Gを研磨装置100により全面研磨するため、非効率的である。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、傷やうねりなどの欠陥を予め検出して、欠陥とその周囲のみを局所的に研磨することにより研磨品質を安定させ、生産効率を向上させるガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために本発明は、ガラス板が吸着固定されるテーブルと、前記テーブルに固定された前記ガラス板表面を研磨する前記ガラス板の外形サイズよりも小さい外形サイズの研磨パッドと、前記研磨パッドを自転運動させるとともに公転運動させ、且つ前記ガラス板の面方向に揺動運動させる駆動手段と、前記ガラス板と前記研磨パッドとの間に研磨スラリーを供給するスラリー供給手段と、前記ガラス板表面の欠陥を検出する検出手段と、検出された前記欠陥の位置へ前記駆動手段により前記研磨パッドを移動させて該欠陥とその周囲を研磨させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、検出手段により表面の欠陥が検出されたガラス板はテーブル上に吸着固定される。吸着固定されたガラス板は、ガラス板の外形サイズよりも小さい外形サイズの研磨パッドにより研磨される。このとき、検出手段により検出された欠陥の位置へ駆動手段により研磨パッドが移動されるとともに、スラリー供給手段より研磨スラリーが供給されて研磨が行われる。研磨パッドは研磨を行う際に駆動手段により自転運動するとともに公転運動し、且つガラス板の面方向に揺動運動する。
これにより、ガラス板は欠陥とその周囲のみが局所的に研磨され、全面研磨せずとも欠陥が除去され、効率的に所望の研磨品質が得られる。よって生産効率を向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、研磨パッドが自転運動するとともに公転運動し、且つガラス板の面方向に揺動運動することにより、研磨面をなだらかにすることができる。以下、その理由を説明する。
本発明においては、研磨パッドが自転運動するとともに公転運動する。図10(a)に示すような局所的な欠陥を有するガラス板を研磨パッドの自転運動のみにより研磨した結果を図10(b)に示し、自転運動に公転運動(図10(c):公転半径r1)を加えて研磨した場合の結果を図10(d)に示す。これにより、研磨パッドの自転運動のみで研磨されたガラス板の表面に比べ、公転半径r1による研磨範囲の増加分が加わり、図10(d)に示すように研磨面がなだらかになる。
更に、本発明においては、研磨パッドがガラス板の面方向に揺動運動する。自転運動と公転運動(公転半径r1)に揺動運動(図10(e):揺動ストロークL)を加えて研磨した場合の結果を図10(f)に示す。これにより、図10(e)に示す揺動ストロークLによる研磨範囲の増加分が加わり、図10(f)に示すように研磨面を更になだらかにすることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、ガラス板表面の欠陥とその周囲のみを局所的に研磨した場合であっても、研磨面がなだらかであり、所望の研磨品質が得ることができる。
また本発明は、前記テーブルの表面に設けられた前記ガラス板を吸着する複数の凹部と、前記欠陥が前記凹部上に配置されて吸着固定されないように前記制御手段により制御されて前記ガラス板を搬送する搬送手段と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、ガラス板を吸着固定するテーブルには吸着用の複数の凹部が形成されている。ガラス板は搬送手段によりテーブル上に搬送され、凹部により吸着固定されて研磨パッドにより研磨が行われる。このとき、搬送手段は制御手段により制御され、検出手段により検出された欠陥が凹部上に配置されないようにガラス板がテーブル上に搬送される。これにより、欠陥を研磨する際に凹部においてガラス板の欠陥の位置する部分が凹状に変形することがなくなるので、研磨むらが発生せず高い研磨品質を維持することが可能となる。
また本発明は、前記テーブルを水平に配置し、該テーブルの上方に前記研磨パッドを配置できる。
本発明によれば、テーブル上に研磨面(表面)を上方へ向けて吸着固定されたガラス板は、テーブルの上方に配置された研磨パッドにより上方から研磨される。これにより、安定した研磨品質が維持される。
また本発明は、前記テーブルを水平に配置し、該テーブルの下方に前記研磨パッドを配置できる。また、本発明は、前記研磨パッドの周囲には前記研磨スラリーを受けるスラリー受けが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、上下が逆転したテーブルに研磨面(表面)を下方へ向けて吸着固定されたガラス板は、テーブルの下方に配置された研磨パッドにより下方から研磨される。研磨の際に使用した研磨スラリーはガラス板表面全面に拡散堆積することなく流れ落ち、研磨パッド周囲のスラリー受けで回収される。これにより、ガラス板の研磨不要な部分を汚すことなくガラス板を局所的に研磨することが可能となり、高い研磨品質を維持することが可能となる。
また本発明は、前記ガラス板の全面を研磨するガラス板全面研磨装置を備えていることが好ましい。
本発明によれば、局所的に研磨を行う研磨装置の前工程、または後工程にガラス板全面を研磨する研磨装置が備えられている。局所的に研磨を行う研磨装置が全面を研磨する研磨装置の前工程にあることにより、検出手段で検出された欠陥とその周囲が予め局所的に研磨されてからガラス板全面が研磨される。また、局所的に研磨を行う研磨装置が全面を研磨する研磨装置の後工程にあることにより、全面を研磨された後に研磨残りがあっても検出手段で欠点が検出されて欠陥とその周囲が局所的に研磨される。これにより、研磨残りを発生せず、または全面を再研磨する必要がなくなり、研磨品質を安定させ、生産効率を向上させることが可能となる。
また本発明は、前記テーブルを水平方向に対して傾斜して配置し、該テーブルに対向して前記研磨パッドを配置することもできる。テーブル及び研磨パッドを傾斜して配置することにより、ガラス板局所研磨装置の設置スペースを省スペース化することができる。テーブルの傾斜角度θは、水平線を0°とした場合、0°<θ≦90°である。
以上説明したように、本発明のガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法によれば、傷やうねりなどの欠陥を予め検出して欠陥とその周囲を局所的に研磨することにより研磨品質を安定させ、生産効率を向上させることが可能となる。
本発明に係る局所研磨装置の構造を示す斜視図 局所研磨装置の構成を示す側面図 局所研磨装置の研磨ヘッド部を示した側面図 別の実施の形態による局所研磨装置の構造を示す斜視図 別の実施の形態による局所研磨装置の研磨ヘッド部を示した側面図 ガラス板を吸着した状態を示した側面拡大図 ガラス製品の製造工程を示したフロー図 従来の連続式研磨装置の構造を示す斜視図 従来の連続式研磨装置の研磨ヘッド部を示した側面図 公転運動、揺動運動による研磨面の違いを示した断面図 テーブルと研磨パッドとが傾斜して配置された局所研磨装置の要部側面図 研磨ヘッドの他の実施の形態を示した側面図 下に凸の曲面状に変形した研磨パッを用いて得たガラス板の研磨状態を示した説明図
以下添付図面に従って本発明に係るガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法の好ましい実施の形態について詳説する。
局所研磨装置1はガラス板Gを保持するテーブル2、及びテーブル2の上方に配置された複数台(図1では1台のみ図示)の研磨機3、3を備えている。更に、局所研磨装置1には図2(a)または図2(b)に示すようにレーザー光等による光学式の検出手段4と、X、Y、Zの各移動軸と吸着アーム等により構成される搬送手段5を備え、各部は制御手段6により制御される。局所研磨装置1の前工程、または後工程に当たる位置には、全面研磨装置7が配置されている。
全面研磨装置7としては、ガラス板の外形サイズよりも大きな外形サイズの研磨パッドによりガラス板全面の研磨を行う全面研磨装置を配置することができる。また、ガラス板Gより小さい外形を有する複数の研磨パッドを、ガラス板Gの搬送方向に沿って千鳥状に配置(zigzag alignment)し、複数の研磨パッドによりガラス板Gの全面を研磨する研磨装置を配置することが出来る。
テーブル2の下部には図3に示すように、一対のガイドブロック8、8が設けられ、このガイドブロック8、8が、基台9に配設された一対のガイドレール10、10に摺動自在に係合されている。また、テーブル2の下部中央部には、ラック11がテーブル2の長手方向に沿って固定されており、ラック11はピニオン12に噛合されている。ピニオン12は、基台9に回転自在に支持されるとともに、不図示のモータの出力軸に連結され、モータの駆動力によって回転する。
テーブル2の上部には吸着パッド13が設けられ、吸着パッド13の裏面は不図示の吸引手段と接続されている。吸着パッド13は樹脂等で形成され、表面にガラス板Gを吸着するための溝や孔等の凹部が設けられている。これにより、ガラス板Gはテーブル2へ吸着固定され、ラック11がピニオン12に送られて、図1に示す矢印A方向へ所定の速度で搬送される。
研磨機3は、テーブル2の上方に設けられ、テーブル2と直交する主軸(外軸に相当)14を有している。主軸14は、ベアリング15、15を介してケーシング16に回転自在に支持されている。ケーシング16は自転公転部本体17に固定される。
主軸14には、主軸14の軸心Oに対して偏心した軸心Oを中心軸とする挿通孔14Aが形成されている。挿通孔14Aには出力軸(内軸に相当)18が挿通され、出力軸18は、その中心軸が軸心Oと合致するように、ベアリング19、19を介して主軸14に回転自在に支持されている。
主軸14の上周部には、ギア20が設けられている。ギア20にはギア21が噛合されており、ギア21には軸22を介してギア23が連結されている。また、ギア23には、アイドルギア24を介して出力ギア25が噛合され、出力ギア25は、公転用モータ26の出力軸27に固定されている。これにより、公転用モータ26の駆動力がギア25→24→23→21→20を介して減速されて主軸14に伝達されるので、主軸14が所定の回転数で回転する。このように主軸14が回転すると、出力軸18は、主軸14の軸心Oを中心とした円周に沿って公転する。
出力軸18の下端部には、円形に形成された研磨ヘッド28がロータリージョイント29を介して連結されている。研磨ヘッド28は、支持プレート30、空気バネ31、積層ゴム32、研磨プレート固定部33等から構成され、研磨プレート固定部33には研磨パッド34が取り付けられた研磨プレート35が吸着固定される。
研磨パッド34は発泡ポリウレタンパッド等の素材により形成され、研磨対象のガラス板Gの外形サイズよりも小さい外形サイズに形成される。研磨パッド34は円形形状に形成され、その直径は、φ35〜φ600mmであることが好ましく、φ250〜φ350mmであることがより好ましい。研磨パッド34の直径がφ600mmを超えると、装置が大型化して設備費、部材費が高くなる。
研磨プレート固定部33は積層ゴム32により支持プレート30水平方向に駆動可能に取り付けられている。研磨プレート固定部33には、スラリー供給手段としてのスラリー通路36と、研磨プレート35を真空吸着固定するためのエア通路37が内部に設けられている。スラリー通路36にはロータリージョイント29を介して不図示のスラリータンクと接続され、研磨時に研磨パッド34とガラス板Gとの間へ酸化セリウム又は酸化ジルコニウム等の遊離砥粒が含有されている研磨スラリーが供給される。エア通路37はロータリージョイント29を介して不図示の真空発生源に接続され、研磨プレート35が真空吸着される。
空気バネ31は円形に形成された研磨ヘッド28の中心部に設けられ、ロータリージョイント29を介して不図示のエアポンプに接続されている。空気バネ31はエアポンプからの圧縮エアが供給されることにより膨張され、研磨プレート固定部33が押圧される。研磨プレート固定部33が押圧されることにより、研磨パッド34に研磨圧力が与えられる。研磨パッド34に与えられる研磨圧力は空気バネ31に供給されるエア圧力を制御することにより調節される。
前記研磨圧力は、0.1〜30KPaであることが好ましく、5〜20KPaであることがより好ましく、10〜15KPaであることが特に好ましい。
前記研磨圧力が0.1KPaより小さいと研磨レートが低くなる。30KPaを超えると、パッドや研磨条件によってはパッドが劣化しやすくなる。
研磨ヘッド28が下端部に連結された出力軸18の上端部は、ユニバーサルジョイント38を介して自転公転部本体17に固定された自転用モータ39の出力軸40に連結されている。自転用モータ39の駆動力によって出力軸18が軸心Oを中心に回転し、研磨ヘッド28が軸心Oを中心に自転運動する。出力軸18は、主軸14の軸心Oを中心とした円周に沿って公転するので、研磨ヘッド28は公転運動するとともに、自転運動する。
研磨ヘッド28を自転運動、公転運動させる主軸14と出力軸18が設けられた自転公転部本体17は、X移動軸41に設けられたXテーブル42に取り付けられている。X移動軸41はボールネジや駆動用モータ等により構成される直動移動軸であって、自転公転部本体17が図3に示す矢印X方向に揺動運動する。
公転半径は5〜300mmであることが好ましく、30〜60mmであることがより好ましい。300mmを超えると、必要な研磨パッドの大きさは少なくとも半径600mmとなり装置が大型化する.5mm未満であると、研磨パッドとガラスの相対速度が低下して研磨効率が低くなるからである。
XY方向の揺動ストロークは5〜50mmであることが好ましく、20〜40mmであることがより好ましく、30mmであることが特に好ましい。50mmを超えると、より大型の研磨パッドが必要になるからである。5mm未満であると、研磨後のガラス板表面がなだらかにならないからである。
本発明において欠陥とその周辺を局所的に研磨する場合、研磨する領域は欠陥を中心として半径50〜315mmの領域であることが好ましく、150〜250mmの領域であることがより好ましく、200〜250mmの領域であることが特に好ましい。50mm未満の領域を研磨する場合は研磨領域の深さ方向の変化が大きくなり、ガラス板の平滑度が問題となるからである。
以上のように構成される研磨機3は、図1に示すように、両側に設けられた一対のポスト43、43に固定され、ジャッキ44、44の不図示のピストンにより昇降移動する。これにより、研磨ヘッド28を備えた研磨機3がテーブル2に対して上下方向に進退移動する。ジャッキ44、44の下部にはY移動軸54が取り付けられ、ジャッキ44、44が図1に示すY方向に揺動運動することにより、研磨機3がY方向に揺動運動する。
これらにより、ガラス板Gよりも小さいサイズで形成された研磨ヘッド28は自転運動、公転運動するとともにX方向及びY方向へ揺動運動するので、ガラス板Gが局所的に研磨されるとともに、局所研磨部分周辺がなだらかに形成される。
なお、Y方向への揺動運動はテーブル2をラック11とピニオン12により揺動させることでガラス板Gを揺動させてもよい。
次に、本願発明の別の実施の形態による局所研磨装置の構造を説明する。
図4に示す局所研磨装置45は、ガラス板Gを保持するテーブル46、及びテーブル46の下方に配置された複数台(図4では1台のみ図示)の研磨機47、47を備えている。
局所研磨装置45は局所研磨装置1と同様に検出手段4と搬送手段5を備え、各部が制御手段6により制御され、局所研磨装置45の前工程、または後工程に当たる位置には、ガラス板の外形サイズよりも大きな外形サイズの研磨パッドによりガラス板全面の研磨を行う全面研磨装置7が配置されている。
テーブル46の上部には図5に示すように、下方に向けて一対のガイドブロック48、48が設けられ、このガイドブロック48、48が、基台49に配設された一対のガイドレール50、50に摺動自在に係合されている。また、テーブル46の上部中央部には、ラック51がテーブル46の長手方向に沿って固定されており、ラック51はピニオン52に噛合されている。ピニオン52は、基台49に回転自在に支持されるとともに、不図示のモータの出力軸に連結され、モータの駆動力によって回転する。
テーブル46の下部には吸着パッド53が設けられ、吸着パッド53の裏面は不図示の吸引手段と接続されている。吸着パッド53は樹脂等で形成され、表面にガラス板Gを吸着するための溝や孔等の凹部が設けられている。これにより、ガラス板Gはテーブル46へ研磨面を下方に向けて吸着固定され、ラック51がピニオン52に送られて、図4に示す矢印B方向へ所定の速度で搬送される。
研磨機47は、テーブル46の下方に設けられ、図3に示す研磨機3と同等の内部構成を有し、研磨ヘッド28が上方に向けて取り付けられ、研磨ヘッド28が自転公転運動するとともにX方向へ揺動する。
また、研磨機47は両側に設けられた一対のポスト43、43に固定され、ポスト43、43はジャッキ55、55の不図示のピストンにより昇降移動する。ジャッキ55、55はそれぞれY移動軸54、54に固定され、Y移動軸54、54によりY方向に揺動運動する。
これにより、研磨ヘッド28を備えた研磨機47がY方向に揺動運動するとともに、テーブル46に対して上下方向に進退移動する。なお、Y方向への揺動運動はテーブル46をラック51とピニオン52により揺動させることでガラス板Gを揺動させてもよい。
更に、局所研磨装置45の研磨パッド34の周囲には研磨後の研磨スラリーを受けるスラリー受け56が設けられている。研磨で使用された研磨スラリーはガラス板G表面全体に拡散堆積することなく流れ落ち、スラリー受け56で回収されて再利用される。
すなわち、局所研磨装置45では、ガラス板Gに付着した研磨スラリーも、研磨スラリーの自重によってスラリー受け56に滴下する。このため、ガラス板Gからスラリーが滴下しない図1に示した局所研磨装置1と比較して、局所研磨装置45による研磨スラリーの回収量は多くなる。したがって、回収した研磨スラリーは再使用されるので、局所研磨装置1よりも局所研磨装置45の方が研磨スラリーの使用量を低減できる。
これらにより、局所研磨装置45は図1に示す局所研磨装置1と同様にガラス板Gよりも小さいサイズで形成された研磨ヘッド28が自転運動、公転運動するとともにX方向へ揺動運動し、尚且つY方向に揺動運動するので、ガラス板Gが局所的に研磨されるとともに局所研磨部分周辺がなだらかに形成される。更に、研磨ヘッド28が上方を向き、ガラス板Gが下方に向いている。このためガラス板G上の研磨スラリーはガラス板G表面全体に拡散堆積することなく研磨パッド34の周囲から流れ落ち、ガラス板Gの研磨不要な部分を汚すことなくガラス板Gを局所的に研磨することが可能となる。
なお、研磨機3、研磨機47の近傍には不図示のツルーイングプレートや高圧ドレス装置が備えられ、所定の研磨回数毎または所定時間毎に研磨パッド34のツルーイング、ドレス作業が行われる。
次に、ガラス板局所研磨方法について説明する。
まず、各装置を経て製造されたガラス板Gは図2(a)に示す搬送手段5により全面研磨装置7へ搬送され、ガラス板Gの外形サイズよりも大きい外形サイズを有する研磨パッドにより全面が研磨される。
なお、連続式研磨装置による全面研磨の場合はガラス板Gより小さい外形を有する複数の研磨パッドを、ガラス板Gの搬送方向に沿って千鳥状に配置し、複数の研磨パッドによりガラス板Gの全面を研磨する。
続いて、全面研磨されたガラス板Gは不図示の洗浄装置により洗浄され、搬送手段により搬送されて検出手段4の下方を通過する。このとき、光学式の検出装置である検出手段4ではレーザー光等によりガラス板Gの表面の傷やうねり等の欠陥の位置、大きさなどを検出し、検出された傷やうねりに関するデータが制御手段6に記憶される。
検出手段4により欠陥が確認されたガラス板Gは、局所研磨装置1の吸着パッド13上または局所研磨装置45の吸着パッド53上へ搬送されて吸着固定される。
このとき、ガラス板Gは図6(a)、(b)に示されるように、欠陥Dが吸着パッド13または吸着パッド53に形成された吸着用の凹部57上に配置されて吸着固定されないように、制御手段6が欠陥Dの位置データに基づき搬送手段5を制御してガラス板Gが搬送される。これにより、凹部57での吸引によりわずかにガラス板Gが湾曲しても凹部57上に欠陥Dが配置されていないので確実に研磨パッド34と接触して研磨され、研磨残りの発生が回避されるので高精度の研磨が可能となる。
続いて、ガラス板Gが吸着固定された局所研磨装置1または局所研磨装置45では、複数台の研磨機3または研磨機47により連続的に研磨が行われる。まず、X移動軸41と、テーブル2またはテーブル46、またはY移動軸54、54により、自転運動、公転運動するとともに揺動運動する研磨ヘッド28の揺動ストロークの中心かつ公転軌道の中心位置に欠陥Dが合うように、欠陥Dの位置データに基づいてXY方向に位置合わせが行われる。XY方向に位置合わせされた後、ジャッキ44またはジャッキ55を伸縮させることにより研磨機3または研磨機47を上下移動させ、ガラス板Gに対する研磨ヘッド28の位置を調整する。
位置が調整された研磨ヘッド28では、所定の研磨圧力となるように空気バネ31へ送られるエア量が調整され、研磨パッド34とガラス板Gとの間に研磨スラリーがスラリー通路36より供給される。
所定の研磨圧力でガラス板Gへ研磨パッド34を押圧した研磨ヘッド28は、主軸14と出力軸18との駆動により自転公転運動を行い、X移動軸41によりX方向へ揺動運動する。更に、ガラス板Gがテーブル2またはテーブル46によりY方向へ揺動運動する、Y移動軸54、54により研磨ヘッド28がY方向へ揺動運動することにより、ガラス板Gは研磨パッド34の自転軌跡、公転軌跡、XY軌跡の複合軌跡により研磨される。
研磨条件としては、研磨ヘッド28の自転回転数を1〜10rpm、公転回転数を100〜400rpm、公転半径を30〜60mm、XY方向の揺動ストロークを20〜40mm、研磨パッド34へ与えられる研磨圧力を10〜15KPaとするのが望ましい。
ガラス板Gは、複合軌跡により研磨されることにより単一の運動軌跡での軌跡の不均一による研磨むらが解消される。また、研磨パッド34はガラス板Gの外形サイズよりも小さい外形サイズに形成されているので、ガラス板Gが局所的に研磨されるとともに、XY方向の揺動運動により局所研磨部分周辺がなだらかに形成される。
局所研磨後のガラス板Gは不図示の洗浄装置により洗浄されてガラス製品とされる。
このように、検出手段4により傷やうねりなどの欠陥を予め検出して検出された欠陥とその周囲を局所的に研磨することで全面を再研磨することなく欠陥を除去することが可能となり、研磨品質を安定させ、生産効率を向上させることが可能となる。
また、図2(b)に示すように全面研磨装置7の前工程において局所研磨装置1または局所研磨装置45を備え、特に深い傷など全面研磨で研磨残りが生じやすい位置を予め検出手段4により検出し、該当する欠陥とその周囲を予め局所研磨することにより全面研磨での研磨残りを無くし、研磨品質を安定させ、生産効率を向上させることが可能となる。
次にガラス製品の製造装置及びガラス製品の製造方法について説明する。ガラス製品製造装置では、溶融ガラス製造装置、成形手段、除冷手段、切断手段、及び前述した局所研磨装置1または局所研磨装置45を備えている。
溶融ガラス製造装置、成形手段、除冷手段としては、溶融炉で溶融された溶融ガラスを溶融錫が満たされたフロートバスに流入し、溶融ガラスが溶融錫液上で流延されて平衡厚さにされるとともに平坦化されてガラスリボンとなり、徐冷炉内のレヤーローラー(lehr roller)によって搬送されながら室温まで徐冷されるフロートガラス製造方法を用いた装置が利用可能である。
このようなガラス製品製造装置によるガラス製品の製造方法としては、まず、溶融炉で各種の原料が溶融されて溶融ガラスが製造される(図7に示すステップS1)。
溶融された溶融ガラスはフロートバスに流入される。フロートバスには溶融錫が満たされており、フロートバスに流入した溶融ガラスは、溶融錫液上で引き延ばされて所定の厚さになるとともに平坦化されてガラスリボンに成形される(ステップS2)。
フロートバスの後段には、ガラスリボンをフロートバスから引き出して徐冷炉に搬入するリフトアウトローラーが設けられている。このリフトアウトローラーを駆動することによって、フロートバスの錫液上で引き延ばされた溶融ガラスは、徐冷炉の方向に引っ張られながらフロートバスの下流側に一定幅のリボン状となって進行する。リボン状に形成されたガラス(ガラスリボン)は、フロートバスから徐冷炉に搬入され、徐冷炉内のレヤーローラーによって搬送されながら室温まで徐冷される。これによって、フロートバスでリボン状に形成される際に生じた残留応力が均一化される(ステップS3)。
徐冷炉を通過したガラスリボンは、切断装置によって所定サイズのガラス板に切断される(ステップS4)。
切断後の板ガラスは搬送手段5により局所研磨装置1または局所研磨装置45へ搬送されて研磨が行われることにより所定の条件を満たすガラス製品となる(ステップS5)。
以上説明したように、本発明に係るガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法によれば、傷やうねりなどの欠陥を予め検出して検出された欠陥とその周囲を局所的に研磨することにより、全面研磨せずとも欠陥が除去され、少ない時間で安定した高い研磨品質が得られる。よって生産効率を向上させることが可能となる。
図11は、別の実施の形態の局所研磨装置60の構成を示した要部側面図である。この局所研磨装置60の構成を説明するにあたり、図3に示した局所研磨装置1と同一又は類似の部材については同一の符号を付して説明する。
図11に示す局所研磨装置60によれば、テーブル2が水平方向に対して傾斜して配置され、このテーブル2に保持された吸着パッド13に研磨パッド34が対向して配置されている。
この局所研磨装置60のように、テーブル2及び研磨パッド34を傾斜して配置すれば、平面視における局所研磨装置60の設置スペースを省スペース化することができる。なお、テーブル2の傾斜角度θは、水平線を0°とした場合、0°<θ≦90°である。
図12には、研磨ヘッドの別の実施の形態を示した研磨ヘッド70の側面図が示されている。この研磨ヘッド70は、支持プレート72、中央空気バネ74、外周空気バネ76、及び研磨プレート固定部78等から構成される。研磨プレート固定部78には、研磨パッド80が取り付けられた研磨プレート82が吸着固定される。
また、図12には図示していないが、中央空気バネ74、及び外周空気バネ76は個別にエアポンプに接続されている。エアポンプから中央空気バネ74に圧縮エアが供給されると、中央空気バネ74が膨張されるので、研磨プレート固定部78から研磨プレート82を介して研磨パッド80の中央部に研磨圧力が与えられる。また、エアポンプから外周空気バネ76に圧縮エアが供給されると、外周空気バネ76が膨張されるので、研磨プレート固定部78から研磨プレート82を介して研磨パッド80の外周部に研磨圧力が与えられる。
中央空気バネ74の膨張量を外周空気バネ76の膨張量よりも大きく設定すると、研磨パッド80の表面は、下に凸の曲面状に変形する。この状態の研磨パッド80を用いて得たガラス板Gの研磨状態を図13により説明する。まず、図13(a)に示すような局所的な欠陥を有するガラス板を曲面上の研磨面を有する研磨パッドの自転運動のみにより研磨した結果を図13(b)に示し、自転運動に公転運動(図13(c):公転半径r1)を加えて研磨した場合の結果を図13(d)に示す。この場合、研磨パッドの自転運動のみで研磨されたガラス板の表面に比べ、公転半径r1による研磨範囲の増加分が加わり、研磨面が図13(d)に示したようになだらかになる。さらに、研磨パッド80の表面を下に凸の曲面状に変形したまま、自転運動と公転運動(公転半径r1)に揺動運動(図13(e):揺動ストロークL)を加えて研磨した場合の結果を図13(f)に示す。これにより、図13(e)に示す揺動ストロークLによる研磨範囲の増加分が加わり、図13(f)に示すように研磨面を更になだらかにすることが可能となる。
なお、研磨パッド80の表面を、前述の如く下に凸の曲面状に変形させる方法は、上記方法に限定されるものではない。
例えば、研磨パッド80のツルーイング時において、中央空気バネ74よりも外周空気バネ76を膨張させると、研磨パッド80は、その表面形状として上に凸の曲面状となった形態でツルーイングされる。そして、ツルーイング後に、中央空気バネ74、及び外周空気バネ76の研磨圧力を概ね等しく設定すると、研磨パッド80の表面形状は、研磨パッド80の外周部が中央部よりも多めにツルーイングされているため、下に凸の曲面状となる。このような研磨パッド80を用い自転運動のみによって研磨すると、図13(b)に示したようにガラス板Gの研磨面がなだらかになる。さらに研磨ヘッド70の自転運動に加えて公転運動と揺動運動とを加えることにより、図13(f)に示した研磨面よりも更になだらかにすることができる。
また、研磨パッド80のツルーイング時に、研磨パッド80の自転回転数を研磨時よりも高く(例えば30倍)設定し、研磨パッド80の中央部と外周部とに周速度の差を大きくした状態でツルーイングすることによっても、研磨パッド80は下に凸の曲面状となる。
以上のように、研磨パッド80の表面を下に凸の曲面状に変形させて、ガラス板を研磨することによって、図10で示した研磨面よりもなだらかな研磨面にすることができる。
これらの研磨パッド80の表面を下に凸の曲面状に変形させる方法は、単独で、または、組み合わせてもよい。組み合わせとしては、特に限定されない。
一方で、研磨ヘッド70を出力軸に対し、球面軸受を介して首振り自在に連結し、前記出力軸に対して首振りながらガラス板Gを研磨することによっても、ガラス板Gの研磨面をなだらかにすることができる。
1、45、60…局所研磨装置、2、46…テーブル、3、47…研磨機、4…検出手段、5…搬送手段、6…制御装置、7…全面研磨装置、8、48…ガイドブロック、9、49…基台、10、50…ガイドレール、11、51…ラック、12、52…ピニオン、13、53…吸着パッド、14…主軸、14A…挿通孔、15、19…ベアリング、16…ケーシング、17…自転公転部本体、18、27、40…出力軸、20、21、23…ギア、22…軸、24…アイドルギア、25…出力ギア、26…公転用モータ、28、70…研磨ヘッド、29…ロータリージョイント、30、72…支持プレート、31…空気バネ、32…積層ゴム、33、78…研磨プレート固定部、34、80…研磨パッド、35、82…研磨プレート、36…スラリー通路、37…エア通路、38…ユニバーサルジョイント、39…自転用モータ、41…X移動軸、42…Xテーブル、43…ポスト、44、55…ジャッキ、54…Y移動軸、56…スラリー受け、57…凹部、G…ガラス板、O、O…軸心、74…中央空気バネ、76…外周空気バネ

Claims (10)

  1. ガラス板が吸着固定されるテーブルと、
    前記テーブルに固定された前記ガラス板表面を研磨する前記ガラス板の外形サイズよりも小さい外形サイズの研磨パッドと、
    前記研磨パッドを自転運動させるとともに公転運動させ、且つ前記ガラス板の面方向に揺動運動させる駆動手段と、
    前記ガラス板と前記研磨パッドとの間に研磨スラリーを供給するスラリー供給手段と、
    前記ガラス板表面の欠陥を検出する検出手段と、
    検出された前記欠陥の位置へ前記駆動手段により前記研磨パッドを移動させて該欠陥とその周囲を研磨させる制御手段と、を備えたことを特徴とするガラス板局所研磨装置。
  2. 前記テーブルの表面に設けられた前記ガラス板を吸着する複数の凹部と、
    前記欠陥が前記凹部上に配置されて吸着固定されないように前記制御手段により制御されて前記ガラス板を搬送する搬送手段と、を備えた請求項1に記載のガラス板局所研磨装置。
  3. 前記テーブルは水平に配置され、該テーブルの上方に前記研磨パッドが配置されている請求項1または2に記載のガラス板局所研磨装置。
  4. 前記テーブルは水平に配置され、該テーブルの下方に前記研磨パッドが配置されている請求項1または2に記載のガラス板局所研磨装置。
  5. 前記研磨パッドの周囲には前記研磨スラリーを受けるスラリー受けが設けられている請求項4に記載のガラス板局所研磨装置。
  6. 前記テーブルは水平方向に対して傾斜して配置され、該テーブルに対向して前記研磨パッドが配置されている請求項1または2に記載のガラス板局所研磨装置。
  7. 前記ガラス板の全面を研磨するガラス板全面研磨装置を備えている請求項1から6のいずれかに記載のガラス板局所研磨装置。
  8. 請求項1から7のうちいずれかに記載のガラス板局所研磨装置によりガラス板を研磨するガラス板局所研磨方法。
  9. 溶融ガラス製造装置と、溶融したガラスをガラスリボンに成形する成形手段と、成形後のガラスリボンを徐冷する徐冷手段と、徐冷後の板ガラスを所定の形状の板ガラスに切断する切断手段と、請求項1から7のいずれかに記載のガラス板局所研磨装置と、を備えたガラス製品の製造装置。
  10. 請求項9に記載のガラス製品の製造装置によりガラス板製品を製造するガラス製品の製造方法。
JP2010160841A 2009-09-17 2010-07-15 ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法 Expired - Fee Related JP5605554B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010160841A JP5605554B2 (ja) 2009-09-17 2010-07-15 ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法
TW99131744A TW201116365A (en) 2009-09-17 2010-09-17 Device for locally polishing glass substrate, methode for locally polishing glass substrate, device for manufacturing glass product
KR1020100091471A KR101800012B1 (ko) 2009-09-17 2010-09-17 유리판 국소 연마 장치, 유리판 국소 연마 방법, 유리 제품의 제조 장치 및 유리 제품의 제조 방법
CN201010287565.4A CN102019580B (zh) 2009-09-17 2010-09-17 玻璃板局部研磨装置及方法、玻璃制品的制造装置及方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009215936 2009-09-17
JP2009215936 2009-09-17
JP2010160841A JP5605554B2 (ja) 2009-09-17 2010-07-15 ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011083888A true JP2011083888A (ja) 2011-04-28
JP5605554B2 JP5605554B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=44077224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010160841A Expired - Fee Related JP5605554B2 (ja) 2009-09-17 2010-07-15 ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5605554B2 (ja)
TW (1) TW201116365A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102615563A (zh) * 2012-03-02 2012-08-01 浙江振申绝热科技有限公司 一种全自动连续泡沫玻璃切割打磨生产线
JP2013000880A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Lg Chem Ltd 上定盤の自転及び公転のための装置、及びそれを用いた上定盤の作動方法
JP2013154443A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Lintec Corp 板状部材の研削装置および研削方法
CN103737471A (zh) * 2013-12-27 2014-04-23 湖南宇晶机器股份有限公司 超薄、易脆性工件的抛光方法及抛光装置
CN103769976A (zh) * 2012-10-24 2014-05-07 汉达精密电子(昆山)有限公司 自动打磨机构
CN105033800A (zh) * 2015-08-25 2015-11-11 赣州长辉磁业有限公司 一种永磁铁氧体磁片磨床
CN105751060A (zh) * 2016-03-07 2016-07-13 河北航天振邦精密机械有限公司 一种阀板研磨机及其加工方法
CN106733841A (zh) * 2016-12-21 2017-05-31 重庆天和玻璃有限公司 玻璃条自动打磨生产线
US9969047B2 (en) * 2015-04-28 2018-05-15 Samsung Display Co., Ltd. Substrate polishing apparatus
CN109623039A (zh) * 2018-12-29 2019-04-16 张家港市剑泉工具制造有限公司 一种钳口倒角装置
JP2019075408A (ja) * 2017-10-12 2019-05-16 株式会社ディスコ 被加工物の研削方法
KR102156630B1 (ko) * 2019-04-09 2020-09-16 (주)도아테크 기판 평탄화 장치
CN114178972A (zh) * 2021-12-23 2022-03-15 浙江元畅不锈钢科技有限公司 一种不锈钢钢板抛光装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108068440B (zh) * 2017-12-15 2020-01-14 安徽恒春玻璃股份有限公司 一种low-e玻璃除膜机
KR102100130B1 (ko) * 2018-04-02 2020-04-20 주식회사 케이씨텍 기판 처리 장치

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60114456A (ja) * 1983-11-25 1985-06-20 Tdk Corp 平面研削機
JPH10244455A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガラス基板平滑化装置
JP2004114240A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 M & S Fine Tec Kk 片面平面研磨機
JP2005186209A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Central Glass Co Ltd 被膜除去装置
JP2006305636A (ja) * 2005-04-01 2006-11-09 Sanshin Co Ltd 板状部材表面傷修復装置
JP2007190657A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Asahi Glass Co Ltd 板状体の研磨方法及びその装置
JP2008028232A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sharp Corp 半導体基板研磨装置および半導体基板研磨方法、半導体装置の製造方法
JP2008290191A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Mitsubishi Materials Techno Corp 平面研磨機
JP2008304508A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Toppan Printing Co Ltd ガラス基板の移載装置
JP2009142908A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Central Glass Co Ltd ガラスリボンの研磨方法
JP2009190109A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Lasertec Corp 基板保持装置及び基板加工装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60114456A (ja) * 1983-11-25 1985-06-20 Tdk Corp 平面研削機
JPH10244455A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガラス基板平滑化装置
JP2004114240A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 M & S Fine Tec Kk 片面平面研磨機
JP2005186209A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Central Glass Co Ltd 被膜除去装置
JP2006305636A (ja) * 2005-04-01 2006-11-09 Sanshin Co Ltd 板状部材表面傷修復装置
JP2007190657A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Asahi Glass Co Ltd 板状体の研磨方法及びその装置
JP2008028232A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sharp Corp 半導体基板研磨装置および半導体基板研磨方法、半導体装置の製造方法
JP2008290191A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Mitsubishi Materials Techno Corp 平面研磨機
JP2008304508A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Toppan Printing Co Ltd ガラス基板の移載装置
JP2009142908A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Central Glass Co Ltd ガラスリボンの研磨方法
JP2009190109A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Lasertec Corp 基板保持装置及び基板加工装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000880A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Lg Chem Ltd 上定盤の自転及び公転のための装置、及びそれを用いた上定盤の作動方法
JP2013154443A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Lintec Corp 板状部材の研削装置および研削方法
CN102615563A (zh) * 2012-03-02 2012-08-01 浙江振申绝热科技有限公司 一种全自动连续泡沫玻璃切割打磨生产线
CN103769976A (zh) * 2012-10-24 2014-05-07 汉达精密电子(昆山)有限公司 自动打磨机构
CN103737471A (zh) * 2013-12-27 2014-04-23 湖南宇晶机器股份有限公司 超薄、易脆性工件的抛光方法及抛光装置
US9969047B2 (en) * 2015-04-28 2018-05-15 Samsung Display Co., Ltd. Substrate polishing apparatus
CN105033800A (zh) * 2015-08-25 2015-11-11 赣州长辉磁业有限公司 一种永磁铁氧体磁片磨床
CN105751060A (zh) * 2016-03-07 2016-07-13 河北航天振邦精密机械有限公司 一种阀板研磨机及其加工方法
CN106733841A (zh) * 2016-12-21 2017-05-31 重庆天和玻璃有限公司 玻璃条自动打磨生产线
JP2019075408A (ja) * 2017-10-12 2019-05-16 株式会社ディスコ 被加工物の研削方法
JP7049801B2 (ja) 2017-10-12 2022-04-07 株式会社ディスコ 被加工物の研削方法
CN109623039A (zh) * 2018-12-29 2019-04-16 张家港市剑泉工具制造有限公司 一种钳口倒角装置
KR102156630B1 (ko) * 2019-04-09 2020-09-16 (주)도아테크 기판 평탄화 장치
CN114178972A (zh) * 2021-12-23 2022-03-15 浙江元畅不锈钢科技有限公司 一种不锈钢钢板抛光装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW201116365A (en) 2011-05-16
JP5605554B2 (ja) 2014-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5605554B2 (ja) ガラス板局所研磨装置、ガラス板局所研磨方法、ガラス製品の製造装置、及びガラス製品の製造方法
KR101800012B1 (ko) 유리판 국소 연마 장치, 유리판 국소 연마 방법, 유리 제품의 제조 장치 및 유리 제품의 제조 방법
JP4744250B2 (ja) 角形状基板の両面研磨装置および両面研磨方法
KR960002336B1 (ko) 유리판의 평면연마기계
KR101490458B1 (ko) 모바일 기기의 곡면 윈도우 글라스 내경 및 평면 연마기
CN101583463B (zh) 棱柱状构件的研磨装置
US8540551B2 (en) Glass edge finish system, belt assembly, and method for using same
TWI603810B (zh) A polishing apparatus and a polishing method of polishing the peripheral edge of a workpiece such as a plate glass with a polishing tape
JP2010064196A (ja) 基板研磨装置および基板研磨方法
KR101490462B1 (ko) 모바일 기기의 곡면 윈도우 글라스 외경 연마기
WO2011126028A1 (ja) ガラス板の製造方法及び製造装置
JP2008018517A (ja) 基板の洗浄方法及び装置
CN106078469B (zh) 一种陶瓷件的3d弧面的抛光工艺及其装置
JPWO2011074615A1 (ja) 板状物の研磨方法及び研磨装置
WO2014049844A1 (ja) 板状体の研磨方法及び板状体の研磨装置
JP4143763B2 (ja) 研磨装置
JPS63502649A (ja) 研磨平滑ガラスの製造方法及び装置
JP4751115B2 (ja) 角形状基板の両面研削装置および両面研削方法
JP2013255961A (ja) 基板の研磨装置
JPH02100841A (ja) ガラス板加工機械
KR100926025B1 (ko) 직사각형 기판의 양면 연마 장치 및 양면 연마 방법
JP2011224669A (ja) レンズ加工装置
JP2001138230A (ja) 基板の表裏面の研削方法およびそれに用いる研削装置
WO2013118578A1 (ja) 研磨パッド及び研磨装置
JP4162567B2 (ja) ウェハノッチの鏡面加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5605554

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees