JP2011080879A - 時計用軸受ユニット、ムーブメントおよび携帯用時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸中心に回転する軸体143と、軸体の端部に設けられ、軸体を回転可能に支持する軸受180と、を備えた時計用軸受ユニットであって、軸体の先端部には先細り形状のテーパ部183が形成され、軸受は、テーパ部に当接可能に軸体の周方向に沿って配された複数の球体181と、球体を転動自在に保持する環状部184を有する外輪部182と、外輪部を内包するとともに、支持部材167に支持固定される枠体166と、を備え、テーパ部と球体とが点接触するとともに、球体と環状部とが点接触するように構成されている。
【選択図】図5
Description
図17に示すように、テンプ520は、テンプ受505および地板504に中心軸線Cに沿って形成された時計用軸受510により両端の細い小径軸部521,522において該中心軸線Cのまわりで回転自在に支持されたてん真523と、てん輪本体をなす環状のリム部524および該リム部524に両端でつながり該リム部524の直径方向に延びたアーム部525を備え該アーム部525の中間部526においててん真523の中央軸部527に固定されたてん輪528と、を備えている。
本発明に係る時計用軸受ユニットは、軸中心に回転する軸体と、該軸体の端部に設けられ、前記軸体を回転可能に支持する軸受と、を備えた時計用軸受ユニットであって、前記軸体の先端部には先細り形状のテーパ部が形成され、前記軸受は、前記テーパ部に当接可能に前記軸体の周方向に沿って配された複数の球体と、該球体を転動自在に保持する環状部を有する外輪部と、該外輪部を内包するとともに、支持部材に支持固定される枠体と、を備え、前記テーパ部と前記球体とが点接触するとともに、前記球体と前記環状部とが点接触するように構成されていることを特徴としている。
次に、本発明に係る時計用軸受ユニットの第一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、本実施形態では、時計用軸受が腕時計などの携帯用の機械式時計に用いられる場合について説明する。
図1〜図3に示すように、機械式時計のムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を有している。地板102の巻真案内穴102aには、巻真110が回転可能に組み込まれている。文字板104(図2参照)はムーブメント100に取り付けられる。一般に、地板102の両側のうち、文字板104が配される側をムーブメント100の裏側と称し、文字板104が配される側の反対側をムーブメント100の表側と称する。ムーブメント100の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント100の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。なお、ムーブメント100にケーシング(不図示)を設けることにより携帯用時計として構成される。
次に、本実施形態のテンプの構造について説明する。
図3に示すように、テンプ140は、てん真140aおよびひげぜんまい140cを備えている。
次に、本発明に係る時計用軸受ユニットの第二実施形態を図8〜図11に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態と軸受の構成が異なるのみであり、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態のテンプ140に配された軸受の構造について説明する。
図3に示すように、テンプ140は、地板102およびテンプ受167に対して回転可能に支持されている。
次に、本発明に係る時計用軸受ユニットの第三実施形態を図12〜図14に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態と軸受の構成が異なるのみであり、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態のテンプ140に配された軸受の構造について説明する。
図3に示すように、テンプ140は、地板102およびテンプ受167に対して回転可能に支持されている。
Claims (15)
- 軸中心に回転する軸体と、
該軸体の端部に設けられ、前記軸体を回転可能に支持する軸受と、を備えた時計用軸受ユニットであって、
前記軸体の先端部には先細り形状のテーパ部が形成され、
前記軸受は、
前記テーパ部に当接可能に前記軸体の周方向に沿って配された複数の球体と、
該球体を転動自在に保持する環状部を有する外輪部と、
該外輪部を内包するとともに、支持部材に支持固定される枠体と、を備え、
前記テーパ部と前記球体とが点接触するとともに、前記球体と前記環状部とが点接触するように構成されていることを特徴とする時計用軸受ユニット。 - 前記環状部の内周面に、前記球体が転動自在に保持されるガイド溝が周方向に沿って形成され、
該ガイド溝は、前記球体の半径よりも大きい曲率半径を有する断面略半円形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の時計用軸受ユニット。 - 前記環状部における前記軸体の先端部が挿入される側には、前記ガイド溝の端部から前記外輪部の径方向内方へ向かって突出された突出部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の時計用軸受ユニット。
- 前記外輪部と前記枠体との間に、前記軸受から前記軸体に向かって軸方向に付勢力を有する弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記付勢力を調整可能な与圧調整機構を有していることを特徴とする請求項4に記載の時計用軸受ユニット。
- 前記外輪部が前記枠体から着脱できる着脱機構を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記軸受を介して前記軸体の反対側に、前記軸受の軸方向の変位量を規制するストッパー部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記ストッパー部材が、前記枠体に固定されるとともに、前記軸受と軸方向に隙間を形成して配されていることを特徴とする請求項7に記載の時計用軸受ユニット。
- 前記外輪部の可動方向を軸方向のみに規制するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記外輪部と前記弾性体とが一体形成されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記弾性体と前記枠体とが一体形成されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記枠体と前記ストッパー部材とが一体形成されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の時計用軸受ユニット。
- 前記枠体と前記ガイド部材とが一体形成されていることを特徴とする請求項9に記載の時計用軸受ユニット。
- 香箱、番車、がんぎ車、アンクルおよびテンプを備えた時計のムーブメントであって、
少なくとも前記テンプの軸受ユニットに、請求項1〜13のいずれかに記載の時計用軸受ユニットが用いられていることを特徴とするムーブメント。 - 請求項14に記載のムーブメントと、
該ムーブメントを内包するケーシングと、を備えていることを特徴とする携帯用時計。
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