JP2011185672A - 時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】計時精度の低下を抑制することができるとともに、寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計を提供する。
【解決手段】軸中心に回転する軸体143と、軸体の少なくとも一方の軸方向端部に設けられ、軸体を回転可能に支持する軸受体181と、を備えた時計用軸受180であって、軸体は、軸本体部140aと、軸本体部の軸方向端部に形成されたホゾ部145と、を有し、軸受体は、ホゾ部が挿通される貫通孔172が形成された穴石171と、ホゾ部の軸方向端面148aと対向配置された受石173と、を有し、ホゾ部の軸中心と穴石の貫通孔の軸中心とが略一致するように、永久磁石176が、軸方向における穴石と軸本体部との間であって、ホゾ部の周面146aに対して対向配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計に関するものである。
従来から、腕時計や懐中時計などの携帯用時計に用いられる歯車などの回転する機械部品は、その回転軸端を内包するように軸受が配され、該回転軸が軸受にガイドされて回転し、トルクを伝達することにより、時刻を刻むように構成されている。
図11、図12は従来の一般的な時計用軸受780の構成である。図11、図12に示すように、回転軸743の端部には先細のホゾ745が形成されており、ホゾ745を内包するように軸受780が配されている。軸受780は、枠体766と、ホゾ745が挿通される貫通孔772が形成された穴石771と、ホゾ745の軸方向外側端部(ホゾ端面745a)を支持可能に構成された受石773と、受石773の軸方向外側への移動を規制する押えバネ782と、を備えている。穴石771、受石773および押えバネ782は、枠体766に内包されている。また、枠体766は、地板767に例えば圧入固定されている。
このように構成された時計用軸受780では、ホゾ側面745bが穴石771の貫通孔772と当接することによりラジアル方向への移動が規制され、ホゾ端面745aが受石773の底面773aと当接することによりスラスト方向への移動が規制されている。つまり、回転軸743が穴石771および受石773を有する軸受780により支持されている。
ここで、例えば、回転軸743の軸方向が重力方向を向いている場合(平姿勢の場合)には、ホゾ端面745aが受石773の底面773aと当接して回転軸743の荷重が受石773によって支持されている。一方、回転軸743の軸方向が水平方向を向いている場合(立姿勢の場合)には、ホゾ側面745bが穴石771の貫通孔772と当接して回転軸743の荷重が穴石771によって支持されている。したがって、時計の姿勢により、回転軸743と軸受780との接触状態が変化してしまうとともに、軸受780の摩擦損失も変化してしまうため、機械部品の振り角に差が発生する。その結果、時計の計時精度が低下してしまうという問題があった。
そこで、そのような問題を解消するために、特許文献1のような軸受が提案されている。特許文献1の軸受は、上述した軸受における受石の箇所に永久磁石を配置し、磁性体で形成された回転軸(ホゾ)を吸引する構成を有している。この構成によれば、姿勢変化による軸受と回転軸との接触状態が変化しないため、計時精度の低下を抑制することができるというものである。
実開昭50−130362号公報
しかしながら、特許文献1の軸受で用いられている永久磁石を構成する材料は一般的に脆いため、回転軸と接触する箇所(摺動部)に配すると、回転軸の回転による摩耗や衝撃によって永久磁石が破損してしまう虞があり、短寿命になるという問題がある。
また、上述した軸受の受石はルビーなどの透明材料で形成しているため、受石と穴石との間に保持される潤滑油の状態を受石を外さずに視認することができるが、永久磁石は透明材料ではないため、潤滑油の状態を確認するために都度永久磁石を取り外す必要があり、メンテナンス性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、計時精度の低下を抑制することができるとともに、寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る時計用軸受は、軸中心に回転する軸体と、該軸体の少なくとも一方の軸方向端部に設けられ、前記軸体を回転可能に支持する軸受体と、を備えた時計用軸受であって、前記軸体は、軸本体部と、該軸本体部の軸方向端部に形成されたホゾ部と、を有し、前記軸受体は、前記ホゾ部が挿通される貫通孔が形成された穴石と、前記ホゾ部の軸方向端面と対向配置された受石と、を有し、前記ホゾ部の軸中心と前記穴石の前記貫通孔の軸中心とが略一致するように、永久磁石が、軸方向における前記穴石と前記軸本体部との間であって、前記ホゾ部の周面に対して対向配置されていることを特徴としている。
このように構成することで、軸体側に磁性体を配することにより、軸体の位置を永久磁石によってコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、軸方向に回転する軸体と接触しない位置に永久磁石が配されるため、軸体が回転することによって永久磁石が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石は従来と同一のものを採用することができるため、受石に透明材料を用いることにより、受石と穴石との間に供給される潤滑油の状態を受石を取り外すことなく視認することができる。したがって、時計用軸受の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る時計用軸受は、前記軸本体部が磁性体で形成されているとともに、前記軸本体部が前記ホゾ部よりも拡径されており、前記軸本体部と前記ホゾ部との間に形成される段差部に対して、前記永久磁石が対向配置されていることを特徴としている。
このように、軸本体部を磁性体で形成するととともに、軸本体部をホゾ部よりも大径化して軸体に段差部を形成し、段差部と永久磁石とが対向するように配置するだけで、軸体の位置を永久磁石によってコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、本発明に係る時計用軸受は、前記軸本体部の周面を覆うように磁性体で形成されたスリーブが設けられ、該スリーブの軸方向端面に対して、前記永久磁石が対向配置されていることを特徴としている。
このように、軸本体部の周面に磁性体からなるスリーブを配し、スリーブの軸方向端面と永久磁石とが対向するように配置するだけで、軸体の位置を永久磁石によってコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、本発明に係る時計用軸受は、前記永久磁石における前記軸体の軸方向内側を向く面を除く少なくともいずれかの面にヨークが設けられていることを特徴としている。
このように構成することで、永久磁石からの漏れ磁束を少なくすることができるため、軸体の位置を永久磁石によって効率的にコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、本発明に係る時計用軸受は、軸中心に回転する軸体と、該軸体の少なくとも一方の軸方向端部に設けられ、前記軸体を回転可能に支持する軸受体と、を備えた時計用軸受であって、前記軸体は、軸本体部と、該軸本体部の軸方向端部に形成されたホゾ部と、該ホゾ部の周面を覆うように配された第1永久磁石と、を有し、前記軸受体は、前記ホゾ部が挿通される貫通孔が形成された穴石と、前記ホゾ部の軸方向端面と対向配置された受石と、を有し、前記ホゾ部の軸中心と前記穴石の前記貫通孔の軸中心とが略一致するように、第2永久磁石が、軸方向における前記穴石と前記軸本体部との間であって、前記第1永久磁石の周面に対して同極を対向させて配置されていることを特徴としている。
このように構成することで、第1永久磁石と第2永久磁石とが径方向に反発し合うため、第1永久磁石と第2永久磁石との配置によって、軸体の位置をコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、このように第1永久磁石および第2永久磁石を配置することにより、軸体が回転しても第1永久磁石および第2永久磁石が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石は従来と同一のものを採用することができるため、受石に透明材料を用いることにより、受石と穴石との間に供給される潤滑油の状態を受石を取り外すことなく視認することができる。したがって、時計用軸受の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る時計用軸受は、前記第1永久磁石が前記第2永久磁石よりも前記軸受体に近くなるように、軸方向にオフセットして配置されていることを特徴としている。
このように構成することで、軸体を軸受体側に押し付ける力が生じるため、軸体の位置をより安定的にコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、本発明に係るムーブメントは、香箱、番車、がんぎ車、アンクルおよびテンプを備えた時計のムーブメントであって、少なくとも前記テンプの軸受に、上述したいずれかに記載の時計用軸受が用いられていることを特徴としている。
このように構成することで、軸体側に磁性体を配することにより、軸体の位置を永久磁石によってコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができるムーブメントを提供することができる。
また、軸方向に回転する軸体と接触しない位置に永久磁石が配されるため、軸体が回転することによって永久磁石が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石は従来と同一のものを採用することができるため、受石に透明材料を用いることにより、受石と穴石との間に供給される潤滑油の状態を受石を取り外すことなく視認することができる。したがって、時計用軸受の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができるムーブメントを提供することができる。
また、本発明に係る携帯用時計は、上述したムーブメントと、該ムーブメントを内包するケーシングと、を備えていることを特徴としている。
このように構成することで、軸体側に磁性体を配することにより、軸体の位置を永久磁石によってコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる携帯用時計を提供することができる。
また、軸方向に回転する軸体と接触しない位置に永久磁石が配されるため、軸体が回転することによって永久磁石が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石は従来と同一のものを採用することができるため、受石に透明材料を用いることにより、受石と穴石との間に供給される潤滑油の状態を受石を取り外すことなく視認することができる。したがって、時計用軸受の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる携帯用時計を提供することができる。
本発明に係る時計用軸受によれば、軸体側に磁性体を配することにより、軸体の位置を永久磁石によってコントロールすることができる。つまり、時計用軸受の姿勢が変化しても、軸体と軸受体との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、軸方向に回転する軸体と接触しない位置に永久磁石が配されるため、軸体が回転することによって永久磁石が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石は従来と同一のものを採用することができるため、受石に透明材料を用いることにより、受石と穴石との間に供給される潤滑油の状態を受石を取り外すことなく視認することができる。したがって、時計用軸受の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態における機械式時計のムーブメント表側の平面図である(一部の部品を省略し、受部材は仮想線で示している)。 本発明の実施形態における香箱からがんぎ車の部分を示す概略部分断面図である。 本発明の実施形態におけるがんぎ車からテンプの部分を示す概略部分断面図である。 図3のA部拡大図(軸受の第1の態様)である。 本発明の実施形態におけるテンプおよび軸受を示す斜視図である。 図5の軸受を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態における軸受の第2の態様を示す断面図(図3のA部に相当)である。 本発明の実施形態における軸受の第3の態様を示す断面図(図3のA部に相当)である。 本発明の実施形態における軸部の第4の態様を示す断面図(図3のA部に相当)である。 本発明の実施形態における軸受の第5の態様を示す断面図(図3のA部に相当)である。 従来の時計用軸受の平面図である。 図11のD−D線に沿う断面図である。
次に、本発明に係る時計用軸受の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。なお、本実施形態では、時計用軸受が腕時計などの携帯用の機械式時計に用いられる場合について説明する。
(機械式時計)
図1〜図3に示すように、機械式時計のムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を有している。地板102の巻真案内穴102aには、巻真110が回転可能に組み込まれている。文字板104(図2参照)はムーブメント100に取り付けられる。一般に、地板102の両側のうち、文字板104が配される側をムーブメント100の裏側と称し、文字板104が配される側の反対側をムーブメント100の表側と称する。ムーブメント100の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント100の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。なお、ムーブメント100にケーシング(不図示)を設けることにより携帯用時計として構成される。
おしどり190、かんぬき192、かんぬきばね194、裏押さえ196を含む切換装置により、巻真110の軸線方向の位置が決められている。きち車112は巻真110の案内軸部に回転可能に設けられている。巻真110が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真110を回転させると、つづみ車の回転を介してきち車112が回転する。丸穴車114は、きち車112の回転により回転する。また、角穴車116は、丸穴車114の回転により回転する。角穴車116が回転することにより、香箱車120に収容されたぜんまい122(図2参照)を巻き上げる。
二番車124は、香箱車120の回転により回転する。がんぎ車130は、四番車128、三番車126、二番車124の回転を介して回転する。香箱車120、二番車124、三番車126、四番車128は表輪列を構成する。
表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置は、テンプ140と、がんぎ車130と、アンクル142とを含む。二番車124の回転に基づいて、筒かな150(図2参照)が同時に回転する。筒かな150に取り付けられた分針152が「分」を表示する。筒かな150には、二番車124に対するスリップ機構が設けられている。筒かな150の回転に基づいて、日の裏車の回転を介して、筒車154が回転する。筒車154に取り付けられた時針156が「時」を表示する。
香箱車120は、香箱歯車120dと、香箱真120fと、ぜんまい122とを備えている。香箱真120fは、上軸部120aと、下軸部120bとを含む。香箱真120fは、炭素鋼などの金属で形成されている。香箱歯車120dは黄銅などの金属で形成されている。
二番車124は、上軸部124aと、下軸部124bと、かな部124cと、歯車部124dと、そろばん玉部124hとを含む。二番車124のかな部124cは香箱歯車120dと噛み合うように構成されている。上軸部124a、下軸部124bおよびそろばん玉部124hは、炭素鋼などの金属で形成されている。歯車部124dはニッケルなどの金属で形成されている。
三番車126は、上軸部126aと、下軸部126bと、かな部126cと、歯車部126dとを含む。三番車126のかな部126cは歯車部124dと噛み合うように構成されている。
四番車128は、上軸部128aと、下軸部128bと、かな部128cと、歯車部128dとを含む。四番車128のかな部128cは歯車部126dと噛み合うように構成されている。上軸部128aと、下軸部128bは、炭素鋼などの金属で形成されている。歯車部128dはニッケルなどの金属で形成されている。
がんぎ車130は、上軸部130aと、下軸部130bと、かな部130cと、歯車部130dとを含む。がんぎ車130のかな部130cは歯車部128dと噛み合うように構成されている。アンクル142は、アンクル体142dと、アンクル真142fと、を備えている。アンクル真142fは、上軸部142aと、下軸部142bとを含む。
香箱車120は、地板102および香箱受160に対して回転可能に支持されている。すなわち、香箱真120fの上軸部120aは、香箱受160に対して回転可能に支持される。香箱真120fの下軸部120bは、地板102に対して、回転可能に支持される。二番車124、三番車126、四番車128、がんぎ車130は、地板102および輪列受162に対して回転可能に支持されている。すなわち、二番車124の上軸部124a、三番車126の上軸部126a、四番車128の上軸部128a、がんぎ車130の上軸部130aは、輪列受162に対して回転可能に支持される。また、二番車124の下軸部124b、三番車126の下軸部126b、四番車128の下軸部128b、がんぎ車130の下軸部130bは、地板102に対して、回転可能に支持される。
アンクル142は、地板102およびアンクル受164に対して回転可能に支持されている。すなわち、アンクル142の上軸部142aは、アンクル受164に対して回転可能に支持される。アンクル142の下軸部142bは、地板102に対して、回転可能に支持される。
香箱真120fの上軸部120aを回転可能に支持する香箱受160の軸受部と、二番車124の上軸部124aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、三番車126の上軸部126aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、四番車128の上軸部128aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、がんぎ車130の上軸部130aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、アンクル142の上軸部142aを回転可能に支持するアンクル受164の軸受部には、潤滑油が注油される。また、香箱真120fの下軸部120bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、二番車124の下軸部124bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、三番車126の下軸部126bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、四番車128の下軸部128bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、がんぎ車130の下軸部130bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、アンクル142の下軸部142bを回転可能に支持する地板102の軸受部には、潤滑油が注油される。この潤滑油は、精密機械用油であるのが好ましく、いわゆる時計油であるのが特に好ましい。
地板102のそれぞれの軸受部、香箱受160の軸受部、輪列受162のそれぞれの軸受部には、潤滑油の保持性能を高めるために、円錐状、円筒状、または円錐台状の油溜め部を設けるのが好ましい。油溜め部を設けると、潤滑油の表面張力により油が拡散するのを効果的に阻止することができる。地板102、香箱受160、輪列受162、アンクル受164は、黄銅などの金属で形成してもよいし、ポリカーボネートなどの樹脂で形成してもよい。
(テンプの構造)
次に、本実施形態のテンプの構造について説明する。
図3に示すように、テンプ140は、てん真140aおよびひげぜんまい140cを備えている。
ひげぜんまい140cは、複数の巻き数をもったうずまき状(螺旋状)の形態の薄板ばねである。ひげぜんまい140cの内側端部は、てん真(軸本体部)140aに固定されたひげ玉140dに固定され、ひげぜんまい140cの外側端部は、テンプ受167に回転可能に取り付けられたひげ持受170に取り付けたひげ持170aを介してねじ締めにより固定されている。また、テンプ140の軸方向一方端部には軸受体181が設けられており、この軸受体181は枠体166に内包されており、枠体166はその外周部でテンプ受167に固定されている。さらに、緩急針168は、テンプ受167に回転可能に取り付けられている。そして、テンプ140は、軸方向一方端部がテンプ受167に対して回転可能に支持されているとともに、軸方向他方端部が地板102に対して回転可能に支持されている。
ここで、テンプ140は、中心軸線Cに沿うように配された軸体143を軸中心に回転可能に構成されている。軸体143は、軸本体部として構成されるてん真140aと、てん真140aの軸方向両端に、てん真140aよりも細い径で形成されたホゾ部144,145と、を備えている。図3では、下側のホゾ部144は地板102に対して回転可能に支持されており、上側のホゾ部145は、軸受体181に対して回転可能に支持されている。この軸体143と軸受体181とで軸受(時計用軸受)180を構成している。
続いて、軸受180についての第1の態様について説明する。
図4に示すように、軸受180は、中心軸線Cを中心に回転する軸体143の一方の端部であるホゾ部145側に設けられ、軸体143のスラスト方向(軸方向)およびラジアル方向(径方向)の移動を規制する軸受体181と、軸受体181を軸方向内側(てん真140a)の方向に向かって付勢する付勢力を有する押えバネ182と、軸受体181および押えバネ182を内包する枠体166と、を備えている。なお、軸体143は磁性体にて形成されている。
ホゾ部145は、軸体143の一方端部に軸方向外側に向かって突出形成されており、てん真140aよりも径が細くなった第1ホゾ部146と、第1ホゾ部146の軸方向外側端部から軸方向外側にさらに第1ホゾ部146よりも径が細く突出形成された第2ホゾ部148と、を備えている。つまり、てん真140aと第1ホゾ部146との間には段差部149が形成されている。
軸受体181は、第2ホゾ部148が挿通される貫通孔172が形成された穴石171と、第2ホゾ部148の軸方向端面148aと対向配置された受石173と、を備えている。
穴石171は、例えばルビーなどの透明材料で形成されており、平面視略中央に貫通孔172が形成された外形略円形の部材である。貫通孔172の内径は、軸体143の第2ホゾ部148が挿通可能な大きさで形成されている。また、穴石171は、その外周面171aが枠体166の内周面166aに圧入固定される大きさで形成されている。
受石173は、例えばルビーなどで形成された平面視略円形の部材である。受石173は、穴石171の軸方向外側に配されており、その底面173aにおける平面視略中央に軸体143の第2ホゾ部148の軸方向端面148aが対向配置されるように構成されている。また、受石173は枠体166に形成された切欠凹部169に周縁部173bが載置されるように構成されている。つまり、受石173は、切欠凹部169が形成された位置より穴石171側(軸方向内側)には移動できないように規制されている。なお、受石173の上面173cは、側面視で湾曲形成されている。
押えバネ182は、例えば金属で形成された板バネ部材で構成されている。押えバネ182は、枠体166における軸受体181の軸方向外側に支持固定されている。押えバネ182は軸受体181を軸体143方向(軸方向内側方向)に付勢する付勢力Fを有しており、軸受180に衝撃が加わっていない状態において、この付勢力Fは、軸受体181の受石173の上面173cに印加され、受石173の周縁部173bが切欠凹部169に当接されている。
枠体166は、略円筒状に形成されており、軸受体181および弾性体182を内包可能な貫通孔188が形成されている。また、枠体166の内周面166aには、周方向に沿って弾性体182の周縁部が嵌合支持される溝部189が全周に亘って形成されている。さらに、枠体166の外周面166bが、テンプ受167の内周面に圧入固定されるように構成されている。
軸体143の第2ホゾ部148に軸受体181を取り付けると、軸方向におけるてん真140aと穴石171との間であって、第1ホゾ部146の周囲には空間部175が形成される。
ここで、図4に示すように、空間部175には永久磁石176が設けられている。永久磁石176は、第1ホゾ部146の周面146aに対して所定間隔を空けて対向配置されている。また、永久磁石176におけるてん真140a方向を向く端面176aも軸体143の段差部149に対して所定間隔を空けて対向配置されている。つまり、永久磁石176は、軸体143と接触することなく配置されている。さらに、永久磁石176は、例えば、径方向内側にS極、径方向外側にN極が位置するように配されており、枠体166の内周面166aに支持固定されている。
また、押えバネ182の構成および枠体166に押えバネ182を支持固定する構成について一例を用いて説明する。例えば、図5、図6に示すように、押えバネ182は、受石173の上面173cに略当接される内輪部182aと、内輪部182aから径方向外方へ向かって放射状に複数形成されたバネ部182bと、を備えている。図5、図6では、バネ部182bが周方向に略等間隔に3箇所形成されている。また、枠体166の一方の面166cには押えバネ182のバネ部182bの先端を挿通可能な切欠部166dがバネ部182bの形状に合わせて複数形成されている。さらに、枠体166の内周面166aには、周方向に沿ってバネ部182bの先端が嵌合支持される溝部189が全周に亘って形成されている。そして、切欠部166dと溝部189とは、繋がっている。つまり、バネ部182bの先端を切欠部166dの位置に合わせて挿通させることにより、バネ部182bの先端を溝部189に配することができ、その状態で押えバネ182を枠体166に対して周方向に回転させてバネ部182bの先端を溝部189に支持固定することにより、押えバネ182のバネ部182bを枠体166に支持固定することができるようになっている。
上述のように構成された軸受180は、軸体143(ホゾ部145)が軸受体181に支持されつつ、中心軸線Cを中心に回転している。ここで、永久磁石176が配されているため、永久磁石176の端面176aとてん真140a(段差部149)との間に磁束の流れ(図4の矢印B)が生じる。つまり、永久磁石176が軸体143(ホゾ部145)の周方向に沿って略均等に配されることにより、ホゾ部145の軸中心と穴石171の軸中心とを略一致させることができる。このように、軸体143(てん真140a)の位置を永久磁石176によりコントロールすることにより、軸受180の姿勢が変化しても軸体143と軸受体181との間の位置関係は略一定の状態で保持される。
本実施形態によれば、永久磁石176を、軸方向における穴石171とてん真140aとの間であって、ホゾ部145の周面に対して対向配置したため、てん真140aを磁性体で形成することにより、軸体143の位置を永久磁石176によってコントロールすることができる。つまり、軸受180の姿勢が変化しても、軸体143と軸受体181との位置を略一定に保持することが可能となる。例えば、軸受180が立姿勢になった場合に、第2ホゾ部148の側面148bと穴石171の貫通孔172とが当接するのを防止することができる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
また、軸方向に回転する軸体143と接触しない位置に永久磁石176が配されるため、軸体143が回転することによって永久磁石176が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石173は従来と同様にルビーなどの透明な部材を採用することができるため、受石173と穴石171との間に供給される潤滑油の状態を受石173を取り外すことなく視認することができる。したがって、軸受180の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる。
続いて、軸受についての第2の態様について説明する。
図7に示すように、軸受280は、上述した第1の態様と永久磁石が配された箇所の構成のみが異なるため、この異なる構成を中心に説明する。
空間部175には永久磁石276が設けられている。永久磁石276は、第1ホゾ部146の周面146aに対して所定間隔を空けて対向配置されている。また、永久磁石276におけるてん真140a方向を向く端面276aも軸体143の段差部149に対して所定間隔を空けて対向配置されている。つまり、永久磁石276は、軸体143と接触することなく配置されている。さらに、永久磁石276は、例えば、径方向内側にS極、径方向外側にN極が位置するように配されている。
ここで、この態様では、永久磁石276の周囲にヨーク285が配されている。ヨーク285は、磁性体で形成されており、永久磁石276における軸体143の軸方向内側を向く端面276aを除く全ての面を覆うように配されている。
上述のように構成された軸受280は、軸体143(ホゾ部145)が軸受体181に支持されつつ、中心軸線Cを中心に回転している。ここで、永久磁石276が配されているため、永久磁石276の端面276aとてん真140a(段差部149)との間に磁束の流れ(図7の矢印B)が生じる。つまり、永久磁石276が軸体143(ホゾ部145)の周方向に沿って略均等に配されることにより、ホゾ部145の軸中心と穴石171の軸中心とを略一致させることができる。このように、軸体143(てん真140a)の位置を永久磁石276によりコントロールすることにより、軸受280の姿勢が変化しても軸体143と軸受体181との間の位置関係は略一定の状態で保持される。例えば、軸受280が立姿勢になった場合に、第2ホゾ部148の側面148bと穴石171の貫通孔172とが当接するのを防止することができる。
さらに、永久磁石276の周囲をヨーク285で覆っているため、漏れ磁束を少なくすることができる。したがって、軸体143の位置を永久磁石276によって効率的にコントロールすることができる。つまり、軸受280の姿勢が変化しても、軸体143と軸受体181との位置を略一定に保持することが可能となる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
続いて、軸受についての第3の態様について説明する。
図8に示すように、軸受380は、上述した第1の態様と軸体(てん真)の構成のみが異なるため、この異なる構成を中心に説明する。
軸受380は、中心軸線Cを中心に回転する軸体343の一方の端部であるホゾ部145側に設けられ、軸体343のスラスト方向(軸方向)およびラジアル方向(径方向)の移動を規制する軸受体181と、軸受体181を軸方向内側(てん真340a)の方向に向かって付勢する付勢力を有する押えバネ182と、軸受体181および押えバネ182を内包する枠体166と、を備えている。なお、軸体343は非磁性体にて形成されている。
ホゾ部145は、軸体343の一方端部に軸方向外側に向かって突出形成されており、てん真340aと同一径の第1ホゾ部146と、第1ホゾ部146の軸方向外側端部から軸方向外側に第1ホゾ部146よりも径が細く突出形成された第2ホゾ部148と、を備えている。
ここで、この態様では、てん真340aの周面340bを覆うように磁性体で形成されたスリーブ385が設けられ、スリーブ385の軸方向端面385aに対して、永久磁石176の端面176aが対向配置されている。
上述のように構成された軸受380は、軸体343(ホゾ部145)が軸受体181に支持されつつ、中心軸線Cを中心に回転している。ここで、永久磁石176が配されているため、永久磁石176の端面176aとスリーブ385の軸方向端面385aとの間に磁束の流れ(図8の矢印B)が生じる。つまり、永久磁石176が軸体143(ホゾ部145)の周方向に沿って略均等に配されるとともに、てん真340aの周面340bに磁性体からなるスリーブ385が永久磁石176と対向するように配されることにより、ホゾ部145の軸中心と穴石171の軸中心とを略一致させることができる。このように、軸体143(てん真140a)の位置を永久磁石176によりコントロールすることにより、軸受380の姿勢が変化しても軸体343と軸受体181との間の位置関係は略一定の状態で保持される。例えば、軸受380が立姿勢になった場合に、第2ホゾ部148の側面148bと穴石171の貫通孔172とが当接するのを防止することができる。つまり、従来の軸体343にスリーブ385を取り付けるだけでよく、簡易な構成で実現することができる。
続いて、軸受についての第4の態様について説明する。
図9に示すように、軸受480は、上述した第1の態様と永久磁石が配された箇所の構成のみが異なるため、この異なる構成を中心に説明する。
空間部175には永久磁石475,476が設けられている。永久磁石475は、第1ホゾ部146の周面146aに沿って配置されており、例えば、径方向内側にN極、径方向外側にS極が位置するように配されている。また、永久磁石476は、永久磁石475の外周面475aに対して所定間隔を空けて対向配置されており、例えば、径方向内側にS極、径方向外側にN極が位置するように配されている。つまり、永久磁石475の外周面475aと永久磁石476の内周面476aとが同極になるように対向配置されている。
上述のように構成された軸受480は、軸体143(ホゾ部145)が軸受体181に支持されつつ、中心軸線Cを中心に回転している。ここで、永久磁石475の外周面475aと永久磁石476の内周面476aとが同極になるように対向配置されているため、永久磁石475と永久磁石476とがラジアル方向に反発し合う。つまり、永久磁石475,476が軸体143(ホゾ部145)の周方向に沿って略均等に配されることにより、ホゾ部145の軸中心と穴石171の軸中心とを略一致させることができる。このように、軸体143(てん真140a)の位置を永久磁石475,476によりコントロールすることにより、軸受480の姿勢が変化しても軸体143と軸受体181との間の位置関係は略一定の状態で保持される。例えば、軸受480が立姿勢になった場合に、第2ホゾ部148の側面148bと穴石171の貫通孔172とが当接するのを防止することができる。
また、このように永久磁石475および永久磁石476を配置することにより、軸体143が回転しても永久磁石475および永久磁石476が摩耗したり破損したりするのを防止することができる。さらに、受石173は従来と同一のものを採用することができるため、受石173に透明材料を用いることにより、受石173と穴石171との間に供給される潤滑油の状態を受石173を取り外すことなく視認することができる。したがって、軸受480の寿命およびメンテナンス性の低下を抑制することができる。
続いて、軸受についての第5の態様について説明する。
図10に示すように、軸受580は、上述した第4の態様と永久磁石が配された箇所の構成のみが異なるため、この異なる構成を中心に説明する。
空間部175には永久磁石575,576が設けられている。永久磁石575は、第1ホゾ部146の周面146aに沿って配置されており、例えば、径方向内側にN極、径方向外側にS極が位置するように配されている。また、永久磁石576は、永久磁石575の外周面575aに対して所定間隔を空けて対向配置されており、例えば、径方向内側にS極、径方向外側にN極が位置するように配されている。つまり、永久磁石575の外周面575aと永久磁石576の内周面576aとが同極になるように対向配置されている。
ここで、永久磁石575と永久磁石576とは軸方向にオフセットして配置されている。具体的には、永久磁石575が永久磁石576よりも軸受体181に近くなるようにオフセットされている。
上述のように構成された軸受580は、永久磁石575の外周面575aと永久磁石576の内周面576aとが同極になるように対向配置されているとともに、永久磁石575が永久磁石576よりも軸受体181に近くなるようにオフセットされて配置されているため、軸体143を軸受体181側に押し付ける力が生じる。したがって、軸体143の位置をより安定的にコントロールすることができる。つまり、軸受580の姿勢が変化しても、軸体143と軸受体181との位置を略一定に保持することが可能となる。例えば、軸受580が立姿勢になった場合に、第2ホゾ部148の側面148bと穴石171の貫通孔172とが当接するのを防止することができる。したがって、時計の計時精度が低下するのを抑制することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ホゾ部145側に軸受180を設けた場合の説明をしたが、ホゾ部144側に軸受180を配する構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、永久磁石276における軸体143の軸方向内側を向く端面276aを除く全ての面を覆うようにヨーク285を配した場合の説明をしたが、端面276aを除く面のうち何れかに面を覆うようにヨークを設けてもよい。
さらに、上記実施形態では、テンプ140に配する軸受として上記構成の軸受180を採用した場合の説明をしたが、テンプ140以外にも、香箱車120、二番車124、三番車126、四番車128、がんぎ車130およびアンクル142の軸受として上記構成の軸受180を採用してもよい。
100…ムーブメント 120…香箱車(香箱) 124…二番車(番車) 126…三番車(番車) 128…四番車(番車) 130…がんぎ車 140…テンプ 140a…てん真(軸本体部) 142…アンクル 143…軸体 144…ホゾ部 145…ホゾ部 146a…周面 148a…軸方向端面 149…段差部 180…軸受(時計用軸受) 181…軸受体 171…穴石 172…貫通孔 173…受石 176…永久磁石 276…永久磁石 276a…端面(軸方向内側を向く面) 280…軸受(時計用軸受) 285…ヨーク 340a…てん真(軸本体部) 340b…周面 380…軸受(時計用軸受) 385…スリーブ 385a…軸方向端面 475…永久磁石(第1永久磁石) 476…永久磁石(第2永久磁石) 480…軸受(時計用軸受) 575…永久磁石(第1永久磁石) 576…永久磁石(第2永久磁石) 580…軸受(時計用軸受)C…中心軸線(軸中心)

Claims (8)

  1. 軸中心に回転する軸体と、
    該軸体の少なくとも一方の軸方向端部に設けられ、前記軸体を回転可能に支持する軸受体と、を備えた時計用軸受であって、
    前記軸体は、
    軸本体部と、
    該軸本体部の軸方向端部に形成されたホゾ部と、を有し、
    前記軸受体は、
    前記ホゾ部が挿通される貫通孔が形成された穴石と、
    前記ホゾ部の軸方向端面と対向配置された受石と、を有し、
    前記ホゾ部の軸中心と前記穴石の前記貫通孔の軸中心とが略一致するように、永久磁石が、軸方向における前記穴石と前記軸本体部との間であって、前記ホゾ部の周面に対して対向配置されていることを特徴とする時計用軸受。
  2. 前記軸本体部が磁性体で形成されているとともに、前記軸本体部が前記ホゾ部よりも拡径されており、
    前記軸本体部と前記ホゾ部との間に形成される段差部に対して、前記永久磁石が対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載の時計用軸受。
  3. 前記軸本体部の周面を覆うように磁性体で形成されたスリーブが設けられ、
    該スリーブの軸方向端面に対して、前記永久磁石が対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載の時計用軸受。
  4. 前記永久磁石における前記軸体の軸方向内側を向く面を除く少なくともいずれかの面にヨークが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の時計用軸受。
  5. 軸中心に回転する軸体と、
    該軸体の少なくとも一方の軸方向端部に設けられ、前記軸体を回転可能に支持する軸受体と、を備えた時計用軸受であって、
    前記軸体は、
    軸本体部と、
    該軸本体部の軸方向端部に形成されたホゾ部と、
    該ホゾ部の周面を覆うように配された第1永久磁石と、を有し、
    前記軸受体は、
    前記ホゾ部が挿通される貫通孔が形成された穴石と、
    前記ホゾ部の軸方向端面と対向配置された受石と、を有し、
    前記ホゾ部の軸中心と前記穴石の前記貫通孔の軸中心とが略一致するように、第2永久磁石が、軸方向における前記穴石と前記軸本体部との間であって、前記第1永久磁石の周面に対して同極を対向させて配置されていることを特徴とする時計用軸受。
  6. 前記第1永久磁石が前記第2永久磁石よりも前記軸受体に近くなるように、軸方向にオフセットして配置されていることを特徴とする請求項5に記載の時計用軸受。
  7. 香箱、番車、がんぎ車、アンクルおよびテンプを備えた時計のムーブメントであって、
    少なくとも前記テンプの軸受に、請求項1〜6のいずれかに記載の時計用軸受が用いられていることを特徴とするムーブメント。
  8. 請求項7に記載のムーブメントと、
    該ムーブメントを内包するケーシングと、を備えていることを特徴とする携帯用時計。
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