JP2011079984A - 重合性液晶組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本願発明の目的は、二軸性フィルム用の材料として供される重合性コレステリック液晶組成物において、基板に塗布した際、その螺旋軸が基板に対して垂直になるよう均一に配向する特性を実現できる材料を提供することにある。
【解決手段】 本願発明は、重合性液晶化合物、光重合開始剤、骨格中にニ重結合を有する光吸収剤、及び非液晶性重合性化合物を含有する重合性コレステリック液晶において、非液晶性重合性化合物の濃度が0.5〜5%であることを特徴とする重合性コレステリック液晶組成物を提供する。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、液晶ディスプレイ等の光学補償フィルム製造に使用される重合性液晶組成物に関する。
液晶ディスプレイ、特にVA液晶ディスプレイの性能向上に有用な技術として、重合性コレステリック材料を用いた二軸性位相差フィルムの利用が提案されている(特許文献1〜3参照)。この二軸性フィルムは、重合性コレステリック液晶を基板に塗布した後、偏光紫外線により重合することによって製造することができる。
二軸性位相差フィルムにおいて次のように定義される正面位相差(Re)及び厚み方向位相差(Rth)は重要な物性値であり、正面位相差(Re)は40nm以上、厚み方向位相差Rthは180nm以上を確保するのが好ましい。
Figure 2011079984
(式中、nx、nyはそれぞれフィルム平面方向の屈折率を表し、nzは厚み方向の屈折率を表し、dは厚みをを表す。)
Figure 2011079984
(式中、nx、nyはそれぞれフィルム平面方向の屈折率を表し、nzは厚み方向の屈折率を表し、dは厚みをを表す。)
二軸性位相差フィルムの製造において、非偏光紫外線を照射した場合には正面位相差は0となるが、偏光紫外線を照射して偏光紫外光の振動方向に対して異方的な重合を引き起こすことによって、螺旋構造を歪ませて正面位相差を生じさせている。このような二軸フィルム作製において、正面位相差を40nm以上にするのが技術上重要な課題となっている。
正面位相差を大きくするには、重合性コレステリック液晶を欠陥無く配向させることが重要である。換言すれば、コレステリック液晶を基板に塗布した際、基板全面にわたりコレステリック液晶の螺旋軸が基板に対して垂直になるよう均一に並ぶようにする必要がある。コレステリック液晶の螺旋軸が基板に対して垂直でない部分があると、偏光によって生じる螺旋構造の歪みに基づく正面位相差が小さくなってしまう。その目安は、コレステリック液晶の螺旋軸が基板に対して垂直(角度90度をなす)とき得られる正面位相差をRe(90度)とすると、螺旋軸と基板がなす角度αの場合、Re(90度)×sinαと見積もられる。また、塗布した重合性コレステリック液晶に配向欠陥があると、光散乱(ヘイズ)を引き起こす。このヘイズによる偏光解消により二軸性位相差フィルムを使用する液晶ディスプレイのコントラストを低下させてしまう。つまり、正面位相差を大きくする観点からだけでなく、ヘイズを小さくする観点からも重合性コレステリック液晶の螺旋軸を垂直になるよう均一に並べるようにすることは極めて重要である。
しかしながら、二軸性フィルムに求められる特性は、少ない光量の偏光紫外線で正面位相差を確保できることや、得られるフィルムの耐熱性が優れること、コストが安いことなど多岐にわたり、これらの要求を満たした上で、重合性コレステリック液晶の螺旋軸が基板に対して垂直になるよう均一に配向させる性質を付与することは困難であった。
特表2005−513241号公報 特表2008−505369号公報 特表2008−512504号公報
本願発明の目的は、二軸性フィルム用の材料として供される重合性コレステリック液晶組成物において、基板に塗布した際、その螺旋軸が基板に対して垂直になるよう均一に配向する特性を実現できる材料を提供することにある。
上記目的を達成するために鋭意検討した結果、重合性コレステリック液晶組成物に特定の材料を添加すればよいことを見出し、本願発明の完成に至った。
本願発明は、重合性液晶化合物、光重合開始剤、骨格中にニ重結合を有する光吸収剤、及び非液晶性重合性化合物を含有する重合性コレステリック液晶において、非液晶性重合性化合物の濃度が0.5〜5%であることを特徴とする重合性コレステリック液晶組成物を提供する。
本願発明の重合性コレステリック液晶組成物は、特定の濃度で非液晶性重合性化合物を含有することで、基板に塗布した際に、その螺旋軸が垂直になるよう均一に配向し、大きな位相差と小さなヘイズを実現することが可能になる。
本発明の重合性コレステリック液晶組成物に含有される非液晶性重合性化合物としては、モノマーの技術分野で、一般的に液晶性は持たず、かつ光重合性モノマーとして認識されるものであれば特に制限無く使用することができる。この中でも、光ラジカル重合性モノマーが好ましい。具体的には、アクリレート化合物、又はメタアクリレート化合物が好ましい。25℃において結晶ではなく溶液であることが好ましく、その粘度は100mPa・s以下が好ましく、50mPa・s以下がより好ましく、20mPa・s以下が特に好ましく、15mPa・s以下が最も好ましい。粘度が低いほうが、塗布後に配向が安定化するまでの時間を短縮できる傾向がある。骨格としてはベンゼン環を一つだけ有している単官能アクリレート化合物を用いるのが好ましい。このような化合物として具体的には、一般式(AA)
Figure 2011079984
(式中、aは0から4の整数を表す)
で表される化合物が好ましい。一般式(AA)において、aが2又は3が好ましく、2がより好ましい。
重合性液晶組成物中における非液晶性重合性化合物の濃度は0.5〜4%が好ましく、1〜3%がより好ましく、1.5〜2%が特に好ましい。濃度が0.5%以下にすると、基板に塗布した際にコレステリック液晶の螺旋軸が垂直になるように均一に配向させる効果が小さくなる。濃度を4%以上にすると、コレステリック液晶性が損なわれることによってヘイズが大きくなる傾向がある。
本発明の重合性液晶組成物に含有される骨格中にニ重結合を有する光吸収剤としては、波長280〜400nmにおいて吸収帯を有することが好ましく、波長300〜390nmにおいて吸収帯を有することが更に好ましく、320〜380nmにおいて吸収帯を有することが特に好ましい。
光吸収剤の具体的な構造としてニ重結合は、炭素-炭素ニ重結合、又は炭素-窒素ニ重結合が好ましい。また、分子として直線性が良いものが好ましい。この光吸収剤は、液晶性を示しても、又示さなくてもよい。
更に具体的には、一般式(PA)
Figure 2011079984
(式中、X1からX4はそれぞれ独立してフッ素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボキシ基、炭素原子数2〜18のアルケニル基、又はアルケニルオキシ基を表し、l及びoはそれぞれ独立して1から5の整数を表し、m及びnはそれぞれ独立して1から4の整数を表し、L1からL3はそれぞれ独立して単結合又は−CH=CH−を表すが、L1からL3の少なくとも二つは−CH=CH−を表す。)で表される化合物が好ましく、一般式(PA-a)
Figure 2011079984
(式中、X1からX4はそれぞれ独立してフッ素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボキシ基、炭素原子数2〜18のアルケニル基、又はアルケニルオキシ基を表し、l及びoはそれぞれ独立して1から5の整数を表し、m及びnはそれぞれ独立して1から4の整数を表す。)で表される化合物がより好ましく、
式(PA-1)
Figure 2011079984
で表される化合物が特に好ましい。本化合物は360nm付近に吸収帯を有する。
光吸収剤の添加量は0.1~4%以下が好ましく、0.2~3%が更に好ましく、0.3~2%が特に好ましい。
が好ましい。
光重合開始剤としては、光の振動面によって光吸収に差がない、光学的に等方性の開始剤を用いても、光の振動面によって光吸収に差がある多色性の開始剤を用いても良く、多色性の開始剤として一般的な二色性の開始剤を使用しても良いが、入手の容易性、開始剤選択肢の数の観点から、多色性の開始剤以外の、光学的に等方性の開始剤を用いることが好ましい。
光重合開始剤は波長280〜400nmにおいて吸収帯をもつことが好ましく、波長300〜390nmにおいて吸収帯をもつことが更に好ましく、320〜380nmにおいて吸収帯を持つことが特に好ましい。光重合開始剤の具体的な化学構造としては、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケタール類、アシルフォスフィンオキサイド類、オキシムエステル類等が挙げられる。オキシムエステル類の化合物としては具体的には次の一般式(RI-1)又は一般式(RI-2)で表される構造を表す化合物が好ましい。
Figure 2011079984
(式中、Ra、Rb、Rc及びRdは、それぞれ独立してR、RO、RCO、RS、RR'NCO、又はCNを表し、R及びR'はそれぞれ独立して炭素原子数20以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基、シクロアルキル芳香環又は複素環基を表し、これらの置換基はさらにハロゲン原子、同様な置換基で置換されていても良く、基中の炭素原子は酸素原子又は硫黄原子で置換されていても良い。)
更に具体的には、一般式(RI-1)又は一般式(RI-2)は一般式(RI-1a)又は一般式(RI-2a)が好ましい。
Figure 2011079984
(式中、Raは炭素原子数20以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基、芳香環を表し、Re及びRfはそれぞれ独立してR、RO、RCO、RS、RR'NCO、又はCNを表し、R及びR'はそれぞれ独立して炭素原子数20以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基、シクロアルキル芳香環又は複素環基を表す。)
Figure 2011079984
(式中、Ra、Rb、Rd及びRgはそれぞれ独立して、炭素原子数20以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基、又は芳香環を表す。)
アシルフォスフィンオキシド類としては例えば、一般式(RII-1)で表されるものが好ましい。
Figure 2011079984
(式中、XからXはそれぞれ独立して炭素原子数20以下のアルキル基、アリール基、アラルキル基、又は芳香環を表し、p、q、及びrはそれぞれ独立して1〜4の整数を表し、X8は単結合、又は−CO−を表す)
更に具体的には、式(RII-1a)、及び式(RII-2a)を挙げることができる。
Figure 2011079984
Figure 2011079984
更に、具体的には、「Irgacure-819」、「Darocur TPO」「Irgacure-651」、「Irgacure-184D」、「Irgacure-1800」、「Irgacure-907」、「Irgacure-369」、「Irgacure OXE 01」、「Irgacure OXE 02」(以上、チバスペシャリティケミカルズ社製)が挙げられる。中でも、アシルフォスフィンオキシド類の「Irgacure-819」、「Darocur TPO」、オキシムエステル類の「Irgacure OXE 01」、「Irgacure OXE 02」が好ましい。これらの中でも360nm付近に高い感度を有する(360nm付近に吸収帯を持つ)アシルフォスフィンオキシド類の「Irgacure-819」、オキシムエステルである「Irgacure OXE 01」が特に好ましい。
重合開始剤の重合性液晶組成物中の添加量は1〜6%が好ましく、1〜5%が更に好ましく、3〜5%が特に好ましい。添加量が少ないと硬化性が悪くなり、添加量が多いと重合性液晶組成物の液晶としての性質が損なわれやすくなる。
本願発明の重合性コレステリック液晶組成物には、二つの6員環を有する単官能重合性液晶化合物を含有することが好ましい。このような化合物としては、一般式(I)
Figure 2011079984
(式中、Z3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜20の炭化水素基を表し、Z4は水素原子又はメチル基を表し、W3は単結合、-O-、-COO-又は-OCO-を表し、vは0〜18の整数を表し、D、Eはそれぞれ独立的に、1,4−フェニレン基、隣接しないCH基が窒素で置換された1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1つ又は隣接しない二つのCH2基が酸素又は硫黄原子で置換された1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良く、Y6及びY7はそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-CH2O-、-OCH2-、-COO-、-OCO-、-C≡C-、-CH=CH-、-CF=CF-、-(CH24-、-CH2CH2CH2O-、-OCH2CH2CH2-、-CH=CHCH2CH2-、-CH2CH2CH=CH-、-CH=CHCOO-、-OCOCH=CH-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-又は-OCOCH2CH2-を表し、Y8は単結合、-O-、-COO-、-OCO-又は-CH=CHCOO-を表すが、W3が単結合を表す場合vは2〜18の整数を表す。)で表される化合物を含有させることが好ましい。
一般式(I)で表される化合物は、液晶下限温度を下げる効果を有するために有用であるが、その添加量は5〜60%が好ましく、10〜40%が更に好ましく、15〜25%が特に好ましい。添加量が多いと得られる二軸性フィルムの耐熱性を損なう傾向がある。
一般式(I)で表される化合物には、液晶性骨格を重合性官能基の間にスペーサーを有する化合物と有さない化合物を含む。一般式(I)において、W3が単結合以外の置換基を表し、vが2〜18の整数を表す場合がスペーサーを有する化合物に相当し、具体的には以下の一般式(I-1)から一般式(I-9)で表される化合物が好ましい。
Figure 2011079984
(式中、X1は水素原子又はメチル基を表し、Sは1〜20の整数を表し、Rは炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)。一般式(I-1)から一般式(I-9)において、Xとしては水素原子が好ましく、Sとしては3、4、6が好ましい。そのような化合物の中でも、末端基としてシアノ基を有する(I-5)の化合物ももっとも好ましい。この化合物を用いると正面位相差を大きくできる。
一方、一般式(I)において、W3が単結合を表しvが0を表す場合が、スペーサーを有さない化合物に相当し、具体的には以下の構造が好ましい。
Figure 2011079984
Figure 2011079984
Figure 2011079984
(式中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘキサン環を表し、数字は相転移温度を表し、Cは結晶相、Nはネマチック相、Sはスメクチック相、Iは等方性液体相をそれぞれ表す。)
以上のような二つの6員環を有する単官能重合性液晶化合物以外、3つ以上の6員環を有する単官能液晶化合物を含有しても良い。このような化合物としては、一般式(II)
Figure 2011079984
(式中、Zは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜20の炭化水素基を表し、Zは水素原子又はメチル基を表し、Wは単結合、-O-、-COO-又は-OCO-を表し、vは0〜18の整数を表し、uは1又は2を表し、F、G及びHはそれぞれ独立的に、1,4−フェニレン基、隣接しないCH基が窒素で置換された1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1つ又は隣接しない二つのCH2基が酸素又は硫黄原子で置換された1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良く、Y及びYはそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-CH2O-、-OCH2-、-COO-、-OCO-、-C≡C-、-CH=CH-、-CF=CF-、-(CH24-、-CH2CH2CH2O-、-OCH2CH2CH2-、-CH=CHCH2CH2-、-CH2CH2CH=CH-、-CH=CHCOO-、-OCOCH=CH-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-又は-OCOCH2CH2-を表し、Y10は単結合、-O-、-COO-、-OCO-又は-CH=CHCOO-を表すが、Wが単結合を表す場合vは2〜18の整数を表す。)
一般式(II)で表される化合物の添加量は、30%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、10%以下が特に好ましい。
一般式(II)は液晶性骨格を重合性官能基の間にスペーサーを有する化合物と有さない化合物を含むが、Wが単結合以外の置換基を表し、vが2〜18の整数を表す場合がスペーサーを有する化合物に相当し、具体的には以下の一般式(II-1)から一般式(II-9)で表される化合物が好ましい。
Figure 2011079984
一方、一般式(II)において、W34が単結合を表し、vが0を表す場合がスペーサーを有さない化合物に相当し、具体的に以下の構造が好ましい。
Figure 2011079984
この他に、硬化させて得られるフィルムの耐熱性・信頼性を確保する観点から重合性液晶化合物として2官能の材料を含有させることが好ましい。このような化合物としては一般式(III)
Figure 2011079984
(式中、P1、及びP2は反応性官能基を表し、Sp1、及びSp2はそれぞれ独立的にスペーサー基を表し、i、及びjはそれぞれ独立的に0又は1を表し、MGはメソゲン基又はメソゲン性支持基を表す。)で表される化合物が好ましい。
一般式(III)において、Sp1、及びSp2がそれぞれ独立的に炭素原子数1から20のアルキレン基を表し、該アルキレン基は1つ以上のハロゲン原子又はCNにより置換されていても良く、この基中に存在する1つのCH2基又は隣接していない二つ以上のCH2基はそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接結合しない形で、-O-、-S-、-NH-、-N(CH3)-、-CO-、-COO-、-OCO-、-OCOO-、-SCO-、-COS-又は-C≡C-により置き換えられていても良く、MGが一般式(III-b)
Figure 2011079984
(式中、A1、A2及びA3はそれぞれ独立的に、1,4-フェニレン基、1,4-シクロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニル基、テトラヒドロピラン-2,5-ジイル基、1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基、テトラヒドロチオピラン-2,5-ジイル基、1,4-ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジン-2,5-ジイル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、2,6-ナフチレン基、フェナントレン-2,7-ジイル基、9,10-ジヒドロフェナントレン-2,7-ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a-オクタヒドロフェナントレン2,7-ジイル基又はフルオレン2,7-ジイル基を表し、該1,4-フェニレン基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、2,6-ナフチレン基、フェナントレン-2,7-ジイル基、9,10-ジヒドロフェナントレン-2,7-ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a-オクタヒドロフェナントレン2,7-ジイル基及びフルオレン2,7-ジイル基は置換基として1個以上のF、Cl、CF3、OCF3、シアノ基、炭素原子数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルケノイル基又はアルケノイルオキシ基を有していても良く、Z0、Z1、Z2及びZ3はそれぞれ独立して、-COO-、-OCO-、-CH2 CH2-、-OCH2-、-CH2O-、-CH=CH-、-C≡C-、-CH=CHCOO-、-OCOCH=CH-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-、-OCOCH2CH2-、-CONH-、-NHCO-又は単結合を表し、nは0、1、2又は3を表す。)で表される構造を表し、
P1、及びP2がそれぞれ独立的に一般式(III-c)又は、一般式(III-d)
Figure 2011079984
(式中、R21、R22、R23、R31、R32、及びR33はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは0又は1を表す。)で表される置換基を表すことが好ましい。
一般式(III)で表される化合物として具体的には一般式(IV)
Figure 2011079984
(式中、Z7、及びZは水素原子、又はメチル基を表し、I、J及びKはそれぞれ独立的に、1,4−フェニレン基、隣接しないCH基が窒素で置換された1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1つ又は隣接しない二つのCH2基が酸素又は硫黄原子で置換された1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良く、mは0から3の整数を表し、W1及びW2はそれぞれ独立的に単結合、-O-、-COO-又は-OCO-を表し、Y1及びY2はそれぞれ独立的に単結合、-COO-、-OCO-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-、-OCOCH2CH2-を表し、r及びsはそれぞれ独立的に2〜18の整数を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基、又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良い。)で表される化合物が好ましい。
一般式(IV)で表される化合物は、フィルム化した際に高い耐熱性を得るのに効果的であるが、その添加量は30〜85%が好ましく、40〜80%が更に好ましく、50〜75%が特に好ましい。
更に具体的には以下に挙げることができる。
Figure 2011079984
Figure 2011079984
Figure 2011079984
(式中、j、k、l及びmはそれぞれ独立的に2〜18の整数を表す。)
以上のような化合物の中でも、(IV-8)、(IV-9)表される化合物が好ましい。j、及びkは3、4、又は6である化合物を用いることが化合物製造コスト及び液晶温度範囲を適切に設定できる点から好ましい。
また、本願発明の重合性液晶組成物に円盤状化合物を添加しても良い。このような円盤状化合物としては、ベンゼン誘導体、トリフェニレン誘導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体又はシクロヘキサン誘導体を分子の中心の母核とし、直鎖のアルキル基、直鎖のアルコキシ基又は置換ベンゾイルオキシ基がその側鎖として放射状に置換した構造であることが好ましく、一般式(V)
Figure 2011079984
(式中、R5はそれぞれ独立して一般式(V-a)で表される置換基を表す。)
Figure 2011079984
(式中、R6及びR7はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又はメチル基を表し、R8は炭素原子数1〜20アルコキシ基を表すが、該アルコキシ基中の水素原子は一般式(V-b)、一般式(V-c)又は一般式(V-d)で表される置換基によって置換されていても良い。)
Figure 2011079984
(式中、R81、R82、R83、R84、R85、及びR86はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、nは0又は1を表す。)で表される構造を有することがさらに好ましく、一般式(V-a)においてR8の内少なくとも一つは一般式(V-b)、又は一般式(V-c)で表される置換基によって置換されたアルコキシ基を表すことが好ましく、R8の全てが一般式(V-b)、一般式(V-c)で表される置換基によって置換されたアルコキシ基を表すことが特に好ましい。
さらに、一般式(V-a)は具体的には一般式(V-e)
Figure 2011079984
(式中nは2〜9の整数を表す)で表される構造を有することが特に好ましい。
重合性液晶組成物には、塗布したときに良好なプラナー配向を迅速に得ることを目的として、一般式(VI)
Figure 2011079984
(式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基中の水素原子は1つ以上のハロゲン原子で置換されていても良い。)で表される繰り返し単位を有する重量平均分子量が100以上である化合物を含有させることが好ましい。
一般式(VI)で表される化合物は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、パラフィン、流動パラフィン、塩素化ポリプロピレン、塩素化パラフィン、又は塩素化流動パラフィンが挙げられる。これ以外にも、フッ素原子が導入された化合物はムラ抑制の観点からも有効である。 一般式(VI)で表される繰り返し単位を有する化合物のうち、好適な構造として、式(VI-a)〜式(VI-f)
Figure 2011079984
で表される繰り返し単位を有する化合物が挙げられる。中でも、式(VI-a)〜式(VI-e)で表される構造がより好ましく、式(VI-a)及び式(VI-c)で表される構造が特に好ましい。又、式(VI-a)〜式(VI-f)で表される繰り返し単位を有する化合物を2種以上共重合させた共重合体も好ましい。この場合、式(VI-a)及び式(VI-b)を有する共重合体、式(VI-a)及び式(VI-c)を有する共重合体、式(VI-a)及び式(VI-f)を有する共重合体、及び、式(VI-a)、(VI-b)及び式(VI-f)を有する共重合体がより好ましく、式(VI-a)及び式(VI-b)を有する共重合体、及び、式(VI-a)、(VI-b)及び式(VI-f)を有する共重合体が特に好ましい。
該化合物の重量平均分子量は、小さすぎるとチルト角を減じる効果が乏しくなり、大きすぎると配向が長時間安定しないため最適な範囲が存在する。具体的には、200〜1000000であることが好ましく、300〜100000であることがさらに好ましく、400〜80000であることが特に好ましい。
又、該化合物を、重合性液晶組成物中に0.01〜5質量%含有することが好ましく、0.05〜2質量%含有することがより好ましく、0.1〜1質量%含有することが特に好ましい。
本発明の重合性液晶組成物にはキラルネマチック相を得ることを目的としてキラル化合物を含有させることが好ましい。キラル化合物のなかでも、分子中に重合性官能基を有する化合物が特に好ましい。重合性官能基としては、アクリロイルオキシ基が特に好ましい。キラル化合物の添加量は、化合物の螺旋誘起力によって適宜調整することが必要であるが、12%以下が好ましい。キラル化合物の具体的例としては、式(a)〜(g)の化合物を挙げることができる。
Figure 2011079984
(式中、nは2〜12の整数を表す)これらの化合物のなかでも(a)の化合物が好ましい。この場合、nは2もしくは4が合成コストの観点からもっとも好ましい。
重合性液晶組成物には、塗布した際に表面の平滑性を確保することを目的として、界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤は、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤の区別はない。含有することができる界面活性剤としては、アルキルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルスルホン酸塩、フルオロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルリン酸塩、フルオロアルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレン誘導体、フルオロアルキルエチレンオキシド誘導体、ポリエチレングリコール誘導体、アルキルアンモニウム塩、フルオロアルキルアンモニウム塩類、シリコーン誘導体等をあげることができ、特に含フッ素界面活性剤、シリコーン誘導体が好ましい。
更に具体的には「MEGAFAC F−110」、「MEGAFACF−113」、「MEGAFAC F−120」、「MEGAFAC F−812」、「MEGAFAC F−142D」、「MEGAFAC F−144D」、「MEGAFAC F−150」、「MEGAFAC F−171」、「MEGAFACF−173」、「MEGAFAC F−177」、「MEGAFAC F−183」、「MEGAFAC F−195」、「MEGAFAC F−824」、「MEGAFAC F−833」、「MEGAFAC F−114」、「MEGAFAC F−410」、「MEGAFAC F−493」、「MEGAFAC F−494」、「MEGAFAC F−443」、「MEGAFAC F−444」、「MEGAFAC F−445」、「MEGAFAC F−446」、「MEGAFAC F−470」、「MEGAFAC F−471」、「MEGAFAC F−474」、「MEGAFAC F−475」、「MEGAFAC F−477」、「MEGAFAC F−478」、「MEGAFAC F−479」、「MEGAFAC F−480SF」、「MEGAFAC F−482」、「MEGAFAC F−483」、「MEGAFAC F−484」、「MEGAFAC F−486」、「MEGAFAC F−487」、「MEGAFAC F−489」、「MEGAFAC F−172D」、「MEGAFAC F−178K」、「MEGAFAC F−178RM」、「MEGAFAC R−08」、「MEGAFAC R−30」、「MEGAFAC F−472SF」、「MEGAFAC BL−20」、「MEGAFAC R−61」、「MEGAFAC R−90」、「MEGAFAC ESM−1」、「MEGAFAC MCF−350SF」(以上、DIC株式会社製)、
「フタージェント100」、「フタージェント100C」、「フタージェント110」、「フタージェント150」、「フタージェント150CH」、「フタージェントA」、「フタージェント100A-K」、「フタージェント501」、「フタージェント300」、「フタージェント310」、「フタージェント320」、「フタージェント400SW」、「FTX-400P」、「フタージェント251」、「フタージェント215M」、「フタージェント212MH」、「フタージェント250」、「フタージェント222F」、「フタージェント212D」、「FTX-218」、「FTX-209F」、「FTX-213F」、「FTX-233F」、「フタージェント245F」、「FTX-208G」、「FTX-240G」、「FTX-206D」、「FTX-220D」、「FTX-230D」、「FTX-240D」、「FTX-207S」、「FTX-211S」、「FTX-220S」、「FTX-230S」、「FTX-750FM」、「FTX-730FM」、「FTX-730FL」、「FTX-710FS」、「FTX-710FM」、「FTX-710FL」、「FTX-750LL」、「FTX-730LS」、「FTX-730LM」、「FTX-730LL」、「FTX-710LL」(以上、ネオス社製)、
「BYK−300」、「BYK−302」、「BYK−306」、「BYK−307」、「BYK−310」、「BYK−315」、「BYK−320」、「BYK−322」、「BYK−323」、「BYK−325」、「BYK−330」、「BYK−331」、「BYK−333」、「BYK−337」、「BYK−340」、「BYK−344」、「BYK−370」、「BYK−375」、「BYK−377」、「BYK−350」、「BYK−352」、「BYK−354」、「BYK−355」、「BYK−356」、「BYK−358N」、「BYK−361N」、「BYK−357」、「BYK−390」、「BYK−392」、「BYK−UV3500」、「BYK−UV3510」、「BYK−UV3570」、「BYK−Silclean3700」(以上、ビックケミー・ジャパン社製)、
「TEGO Rad2100」、「TEGO Rad2200N」、「TEGO Rad2250」、「TEGO Rad2300」、「TEGO Rad2500」、「TEGO Rad2600」、「TEGO Rad2700」(以上、テゴ社製)等の例をあげることができる。界面活性剤の好ましい添加量は、重合性液晶組成物中に含有される界面活性剤以外の成分や、使用温度等によって異なるが、重合性液晶組成物中に0.01〜1質量%含有することが好ましく、0.02〜0.5質量%含有することがさらに好ましく、0.03〜0.1質量%含有することが特に好ましい。含有量が0.01質量%より低いときは膜厚ムラ低減効果が得にくい。一般式(VI)で表される繰り返し単位を有する重量平均分子量が100以上である化合物の含有量と界面活性剤の含有量の合計が0.02〜0.5質量%であることが好ましく、0.05〜0.4質量%含有することがさらに好ましく、0.1〜0.2質量%含有することが特に好ましい。
重合性液晶組成物のキラルネマチック相の下限温度は40℃より低いことが好ましく、30℃より低いことが更にこのましく、20℃より低いことが特に好ましい。キラルネマチック相の上限温度は、60℃より高いことが好ましく、80℃より高いことが好ましく、100℃より高いことが特に好ましい。
キラルネマチック相の螺旋ピッチは、キラルネマチック相の選択反射が可視光域にでないように設計することが好ましい。つまり、赤外領域、もしくは紫外領域に設計するのが好ましく、紫外領域に設計するのが特に好ましい。
本発明の重合性液晶組成物には1000〜15000ppmの重合性禁止剤を含有させることが好ましい。重合禁止剤としては、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類、第三ブチルカテコール類、ピロガロール類、チオフェノール類、ニトロ化合物類、β−ナフチルアミン類、β−ナフトール類、ニトロソ化合物等が挙げられる。より具体的にはメトキシフェノール、2,6-ジ-tert-ブチルフェノールを挙げることができる。
本発明の光学異方体は、例えば、本発明の重合性液晶組成物を基板上に坦持させて、材料が配向した後、紫外線もしくは電子線を照射により硬化させることによって得ることができる。二軸性光学異方体(フィルム)を作製する場合には、偏光した紫外線を照射することが好ましい。重合性液晶組成物を坦持させる場合には、重合性液晶組成物を溶媒に溶解させ、これを基板上に塗布し、さらに溶媒を揮発させる方法を挙げることができる。重合性液晶を溶剤に溶解させないで、そのまま、基板上に塗布することも可能である。好適な有機溶媒として例えばトルエン、キシレン、クメンなどのアルキル置換ベンゼンやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸ブチル、シクロヘキサノン、シクロペンンタノン等を挙げることができる。さらにこれらの溶媒にジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン、N-メチルピロリジノン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等を添加しても良い。
溶媒を揮発させる方法としては60〜150℃、さらに好ましくは80℃〜120℃での加熱を、15〜120秒、さらに好ましくは30〜90秒の間行う方法を例示することができる。この加熱の他に、減圧乾燥を組み合わせることもできる。塗布の方法としては、スピンコーティング、ダイコーティング、エクストルージョンコーティング、ロールコーティング、ワイヤーバーコーティング、グラビアコーティング、スプレーコーティング、ディッピング、プリント法等を挙げることができる。基板としてはガラスなどの無機材料、プラスチックフィルムなどの有機材料のどちらを使用しても良い。これらの基板に配向処理を施しても良いし、そのまま使用しても良い。配向処理としては、基板を布などで擦るラビング処理やポリイミドなどの有機薄膜を基板上に形成してからのラビング処理、もしくは光配向膜を基板上に形成してから更に偏光紫外線を照射する光配向処理などを挙げることができる。
以下、実施例を挙げて本願発明を更に詳述するが、本願発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、%は質量%を表す。正面位相差Reは大塚電子製のRETS-100にて測定した(波長は589nm)。厚み方向の位相差は、位相差の角度依存性を大塚電子製のRETS-100にて測定し、コンピュータシミュレーションソフトLCD-Master(株式会社シンテック社製)によるフィッティングにより求めた。
(参考例1) 重合性液晶組成物の調製
式(IV-9-a)の液晶性アクリレート化合物36.47%
Figure 2011079984
式(IV-9-b)の液晶性アクリレート化合物15.63%
Figure 2011079984
式(IV-8-a)の液晶性アクリレート化合物13.03%
Figure 2011079984
式(I-5-a)の液晶性アクリレート化合物21.71%
Figure 2011079984
式(a-1)のキラルアクリレート化合物9.12%
Figure 2011079984
式(e-1)のキラルアクリレート化合物3.04%
Figure 2011079984
光吸収剤(I-1)0.74%
Figure 2011079984
流動パラフィン0.26%、p-メトキシフェノール0.09%からなる重合性液晶組成物(A)を調整した。光吸収剤(PA−1)は360nm付近に吸収帯を有する。図1に光吸収剤(PA-1)の分光スペクトルを示す。
重合性液晶組成物(A)が95.84%、360nm付近に吸収帯を持つ光重合開始剤Irgacure 819(チバスペシャリティケミカルズ社製)3.33%、
Figure 2011079984
及びIrgacure907(チバスペシャリティケミカルズ社製)
Figure 2011079984
0.83%からなる重合性液晶組成物(A1)を調整した。図2にIrgacure 819、図3にIrgacure 907の吸収スペクトルを示す。
(参考例2)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A)が95.84%、320nm付近に吸収帯を持つ光重合開始剤Irgacure OXE01(チバスペシャリティケミカルズ社製)
Figure 2011079984
4.16%からなる重合性液晶組成物(A2)を調整した。図4にIrgacure OXE01の吸収スペクトルを示す。
(実施例1)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)が99.0%、非液晶性重合性化合物PHE-2(第一工業製薬株式会社製)1.0%
Figure 2011079984
からなる本発明の重合性液晶組成物(B)を調製した。
更に重合性液晶組成物(B)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(B)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。図5に高圧水銀ランプ光源(偏光フィルター、バンドパスフィルターを通す前)の発光スペクトルを示す。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは63.0nmであった。フィルムのヘイズは0.58%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥はほとんど無かった。
(実施例2)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)が98.5%、非液晶性重合性化合物PHE-2(第一工業製薬株式会社製)1.5%からなる本発明の重合性液晶組成物(C)を調製した。更に重合性液晶組成物(C)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(C)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは66.2nmであった。フィルムのヘイズは0.18%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥は無かった。
(実施例3)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)が98.0%、非液晶性重合性化合物PHE-2(第一工業製薬株式会社製)2.0%からなる本発明の重合性液晶組成物(D)を調製した。更に重合性液晶組成物(D)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(D)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは61.1nmであった。フィルムのヘイズは0.82%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥が若干あった。
(実施例4)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)が99.0%、非液晶性重合性化合物PHE(第一工業製薬株式会社製)1.0%
Figure 2011079984
からなる本発明の重合性液晶組成物(E)を調製した。
更に重合性液晶組成物(E)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(E)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは63.0nmであった。フィルムのヘイズは0.53%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥は無かった。
(実施例5)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)が98.5%、非液晶性重合性化合物PHE(第一工業製薬株式会社製)1.5%からなる本発明の重合性液晶組成物(F)を調製した。更に重合性液晶組成物(F)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(F)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは65.5nmであった。フィルムのヘイズは0.28%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥は無かった。
(実施例6)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)が98.0%、非液晶性重合性化合物PHE(第一工業製薬株式会社製)2.0%からなる本発明の重合性液晶組成物(G)を調製した。更に重合性液晶組成物(G)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(G)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは63.4nmであった。フィルムのヘイズは0.26%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥は無かった。
(実施例7)
参考例2で調製した重合性液晶組成物(A2)が98.5%、非液晶性重合性化合物PHE-2(第一工業製薬株式会社製)1.5%からなる本発明の重合性液晶組成物(H)を調製した。更に重合性液晶組成物(H)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(H)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは44.0nmであった。フィルムのヘイズは0.27%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥は無かった。
(比較例1)
参考例1で調製した重合性液晶組成物(A1)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(A1)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは58.0nmであった。フィルムのヘイズは1.25%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥があった。
(比較例2)
参考例2で調製した重合性液晶組成物(A2)40%、シクロヘキサノン60%からなる重合性液晶溶液(A2)を調製した。これをラビング処理を施したポリイミド配向膜付きのガラス基板にスピンコート(1000回転/分、30秒)した。スピンコートした基板を60℃で2分間乾燥した後、8分間室温で放置し、重合性液晶をプラナー配向させた。このようにして得られた重合性液晶組成物層に、高圧水銀ランプから発生する紫外線を偏光フィルター、バンドパスフィルターを通して波長360nmの偏光UV(強度10mW/cm2)を空気中にて30秒照射して重合性液晶組成物を硬化させた。得られた膜の厚みは3μmであった。得られた膜は光学的に二軸性であった。正面位相差Reは40.3nmであった。フィルムのヘイズは1.56%であった。また、偏光顕微鏡を用いてフィルムを観察したところ、配向欠陥があった。
以上の結果を表1にまとめた。これらの結果から、本発明の重合性液晶組成物を用いると、本発明の重合性液晶組成物を用いると、基板に塗布した際に配向欠陥が抑制され、偏光紫外線を照射して得られる二軸性フィルムの正面位相差を改善できることがわかる。
Figure 2011079984
光吸収剤(PA-1)の分光スペクトル(アセトニトリル溶液、10ppm、光路長1cm) 光重合開始剤Irgacure 819の分光スペクトル(アセトニトリル溶液、20ppm、光路長1cm) 光重合開始剤Irgacure 907の分光スペクトル(アセトニトリル溶液、20ppm、光路長1cm) 光重合開始剤Irgacure OXE 01 の分光スペクトル(アセトニトリル溶液、20ppm、光路長1cm) 高圧水銀ランプ(偏光フィルター、バンドパスフィルターを通す前)の発光スペクトル

Claims (16)

  1. 重合性液晶化合物、光重合開始剤、骨格中にニ重結合を有する光吸収剤、及び非液晶性重合性化合物を含有する重合性コレステリック液晶において、非液晶性重合性化合物の濃度が0.5〜5%であることを特徴とする重合性コレステリック液晶組成物
  2. 非液晶性重合性化合物が、ベンゼン環を有する請求項1記載の重合性コレステリック液晶組成物
  3. キラル化合物を含有する請求項1又は2記載の重合性液晶組成物。
  4. キラル化合物が分子中に重合性官能基を有する請求項3記載の重合性液晶組成物。
  5. 空気中において波長280〜400nmの紫外線により硬化する請求項1から4のいずれかに記載の重合性コレステリック液晶物
  6. 重合開始剤がアシルフォスフィンオキシド系化合物である請求項1から5のいずれかに記載の重合性コレステリック液晶組成物
  7. 重合開始剤がオキシムエステル系化合物である請求項1から6のいずれかに記載の重合性コレステリック液晶組成物
  8. 重合開始剤はニ色性開始剤である請求項1から7のいずれかに記載の重合性コレステリック液晶組成物。
  9. 光吸収剤が、一般式(PA)
    Figure 2011079984
    (式中、X1からX4はそれぞれ独立してフッ素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボキシ基、炭素原子数2〜18のアルケニル基、又はアルケニルオキシ基を表し、l及びoはそれぞれ独立して1から5の整数を表し、m及びnはそれぞれ独立して1から4の整数を表し、L1からL3はそれぞれ独立して単結合又は−CH=CH−を表すが、L1からL3の少なくとも二つは−CH=CH−を表す。)で表される化合物である請求項1から8のいずれかに記載の重合性液晶組成物。
  10. 単官能重合性液晶化合物が一般式(I)
    Figure 2011079984
    (式中、Z3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜20の炭化水素基を表し、Z4は水素原子又はメチル基を表し、W3は単結合、-O-、-COO-又は-OCO-を表し、vは0〜18の整数を表し、D、Eはそれぞれ独立的に、1,4−フェニレン基、隣接しないCH基が窒素で置換された1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1つ又は隣接しない2つのCH2基が酸素又は硫黄原子で置換された1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良く、Y6及びY7はそれぞれ独立的に単結合、-CH2CH2-、-CH2O-、-OCH2-、-COO-、-OCO-、-C≡C-、-CH=CH-、-CF=CF-、-(CH24-、-CH2CH2CH2O-、-OCH2CH2CH2-、-CH=CHCH2CH2-、-CH2CH2CH=CH-、-CH=CHCOO-、-OCOCH=CH-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-又は-OCOCH2CH2-を表し、Y8は単結合、-O-、-COO-、-OCO-又は-CH=CHCOO-を表すが、W3が単結合を表す場合vは2〜18の整数を表す。)で表される化合物を含有する請求項1から9のいずれかに記載の重合性液晶組成物。
  11. 重合性液晶化合物が一般式(III)
    Figure 2011079984
    (式中、P1、及びP2は反応性官能基を表し、Sp1、及びSp2はそれぞれ独立的にスペーサー基を表し、i、及びjはそれぞれ独立的に0又は1を表し、MGはメソゲン基又はメソゲン性支持基を表す。)
    で表される請求項1から10のいずれかに記載の重合性液晶組成物。
  12. 一般式(III)において、Sp1、及びSp2がそれぞれ独立的に炭素原子数1から20のアルキレン基を表し、該アルキレン基は1つ以上のハロゲン原子又はCNにより置換されていても良く、この基中に存在する1つのCH2基又は隣接していない2つ以上のCH2基はそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接結合しない形で、-O-、-S-、-NH-、-N(CH3)-、-CO-、-COO-、-OCO-、-OCOO-、-SCO-、-COS-又は-C≡C-により置き換えられていても良く、MGが一般式(III-b)
    Figure 2011079984
    (式中、A1、A2及びA3はそれぞれ独立的に、1,4-フェニレン基、1,4-シクロヘキシレン基、1,4-シクロヘキセニル基、テトラヒドロピラン-2,5-ジイル基、1,3-ジオキサン-2,5-ジイル基、テトラヒドロチオピラン-2,5-ジイル基、1,4-ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、デカヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、ピリジン-2,5-ジイル基、ピリミジン-2,5-ジイル基、ピラジン-2,5-ジイル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、2,6-ナフチレン基、フェナントレン-2,7-ジイル基、9,10-ジヒドロフェナントレン-2,7-ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a-オクタヒドロフェナントレン2,7-ジイル基又はフルオレン2,7-ジイル基を表し、該1,4-フェニレン基、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2,6-ジイル基、2,6-ナフチレン基、フェナントレン-2,7-ジイル基、9,10-ジヒドロフェナントレン-2,7-ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a-オクタヒドロフェナントレン2,7-ジイル基及びフルオレン2,7-ジイル基は置換基として1個以上のF、Cl、CF3、OCF3、シアノ基、炭素原子数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルカノイルオキシ基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルケノイル基又はアルケノイルオキシ基を有していても良く、Z0、Z1、Z2及びZ3はそれぞれ独立して、-COO-、-OCO-、-CH2 CH2-、-OCH2-、-CH2O-、-CH=CH-、-C≡C-、-CH=CHCOO-、-OCOCH=CH-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-、-OCOCH2CH2-、-CONH-、-NHCO-又は単結合を表し、nは0、1、2又は3を表す。)で表される構造を表し、
    P1、及びP2がそれぞれ独立的に一般式(III-c)又は、一般式(III-d)
    Figure 2011079984
    (式中、R21、R22、R23、R31、R32、及びR33はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは0又は1を表す。)で表される置換基を表す請求項11記載の重合性液晶組成物。
  13. 一般式(III)で表される化合物が一般式(IV)
    Figure 2011079984
    (式中、Z7、及びZ8はそれぞれ独立的に水素原子、メチル基を表し、I、J及びKはそれぞれ独立的に、1,4−フェニレン基、隣接しないCH基が窒素で置換された1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1つ又は隣接しない2つのCH2基が酸素又は硫黄原子で置換された1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニレン基を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良く、mは0から3の整数を表し、W1及びW2はそれぞれ独立的に単結合、-O-、-COO-又は-OCO-を表し、Y1及びY2はそれぞれ独立的に単結合、-COO-、-OCO-、-CH2CH2COO-、-CH2CH2OCO-、-COO CH2CH2-、-OCOCH2CH2-を表し、r及びsはそれぞれ独立的に2〜18の整数を表すが、式中に存在する1,4−フェニレン基は炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、シアノ基、又はハロゲン原子で一つ以上置換されていても良い。)で表される化合物である請求項12記載の重合性液晶組成物。
  14. 重合性液晶組成物がベンゼン誘導体、トリフェニレン誘導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体又はシクロヘキサン誘導体を分子の中心の母核とし、直鎖のアルキル基、直鎖のアルコキシ基又は置換ベンゾイルオキシ基がその側鎖として放射状に置換した構造である円盤状液晶化合物を含有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の重合性液晶組成物。
  15. 円盤状液晶化合物が一般式(V)で表される重合性液晶組成物を含有する請求項14記載の重合性液晶組成物。
    Figure 2011079984
    (式中、R5はそれぞれ独立して一般式(V-a)で表される置換基を表す。)
    Figure 2011079984
    (式中、R6及びR7はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又はメチル基を表し、R8は炭素原子数1〜20アルコキシ基を表すが、該アルコキシ基中の水素原子は一般式(V-b)、一般式(V-c)又は一般式(V-d)で表される置換基によって置換されていても良い。)
    Figure 2011079984
    (式中、R81、R82、R83、R84、R85、及びR86はそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、nは0又は1を表す。)
  16. 請求項1から15記載のいずれかの重合性液晶組成物を硬化させた光学異方体。
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