JP2011079146A - 上製本の製造方法及び上製本 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
複数枚の上製本用用紙202を丁合して本文210を形成する工程と、本文の背側外端縁205に沿って本文を貫通する複数の糸孔(301〜304)を穿設する工程と、糸孔に綴じ糸402を挿通させて糸綴じし本身602を形成する工程と、本身602の表裏両面に見返し604を貼設し、表裏両面の見返し604の下方部605及び本身602の背面603を覆うように寒冷紗802を貼着して製本本体800を形成する工程と、製本本体800に表紙本体900を貼設する表紙取り付け工程と、を有する上製本の製造方法。
【選択図】図1
Description
前記本文の背側外端縁に沿って本文を貫通する複数の糸孔を穿設する工程と、
前記糸孔に綴じ糸を挿通させて糸綴じし本身を形成する工程と、
前記本身の表裏両面に見返しを貼設し、
前記表裏両面の見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗を貼着して製本本体を形成する工程と、
前記製本本体に表紙本体を貼設する表紙取り付け工程と、を有する。
(2)本発明の上製本の製造方法は、前記(1)において、
前記表裏両面に見返しを貼設するに際し、見返しの下方部を綴じ糸の上方に位置せしめて、見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗を貼着して製本本体を形成することを特徴とする。
(3)本発明の上製本の製造方法は、前記(1)又は(2)において、
前記糸孔に綴じ糸を挿通させて糸綴じし本身を形成する工程は、
前記複数の糸孔のうちの天側又は地側以外の糸孔に挿通させた綴じ糸の糸玉を本身の間に挟み込んで、糸綴じの工程で終端の糸玉が抜けないようにし、表裏両面を貫通した糸孔を縫うように一筆書きして綴じ糸を通すようにすることを特徴とする。
(4)本発明の上製本は、複数枚の上製本用用紙を丁合して本文が形成され、前記本文の背側外端縁に沿って本文を貫通する複数の糸孔が穿設され、前記糸孔に綴じ糸を挿通させて糸綴じし本身が形成され、前記本身の表裏両面に見返しが貼設され、前記表裏両面の見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗が貼着されて製本本体が形成され、前記製本本体に表紙本体が貼設されて表紙取り付けがされてなることを特徴とする。
(5)本発明の上製本は、前記(4)において、
前記表裏両面に貼設された見返しは、その下方部が綴じ糸の上方に位置しており、見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗が貼着されて製本本体が形成されていることを特徴とする。
糸孔は、直径1mm〜10mm程度の円形状とすることが好ましいが、孔の形状については問うものではない。
糸孔の形成位置については、上製本の見開き時に見開いた頁紙の綴じ部側付近に印刷された文章や絵柄などを見易くするため、糸孔の中心が本文の背側外端縁から約3〜10mm程度、小口側に入った位置に調整する。
糸綴じの工程は、表裏両面を貫通した糸孔を縫うように一筆書きして綴じ糸を通す。
なお、本実施形態の糸綴じは、和綴じの手法である四つ目綴じを簡略化した方法であるため、本文を強く締め付けながら糸綴じを行わずとも、製本本体から印刷用紙が脱落する危険性はなく、糸孔へ損傷を与えることもない。
糸孔302は直径が約5mm程度の円形とすることが好ましいが長穴でもよい。
なお、糸孔302は孔周端部の強度を保持するため、補強テープなどの補強材を孔周端部あるいは孔周辺部に貼付しておいてもよい。
ここで綴じ糸の終端に形成した糸玉404を、本身602の積層された上製本用用紙202を持ち上げて、その間に挟み込んで、糸綴じの工程で終端の糸玉404が抜けないようにする。
糸綴じの工程は、和綴じの手法である四つ目綴じを簡略化し、表裏両面を貫通した糸孔301〜304を縫うように一筆書きして綴じ糸402を通す。すなわち、糸玉404が形成された綴じ糸の先端を、前記2つ目の糸孔302内の途中から上方に延ばして糸孔302内から表紙側に露出させた後、地側209aの方向に向かわせ、隣接する糸孔303内に挿入して糸孔303内を下方に延ばす。
さらに、糸孔303の下方から露出させた後、地側209aの方向に向かわせ、隣接する糸孔304内に挿入して糸孔304内を上方に延ばす。糸孔304から上方に露出した後、地側209aから天側209bの方向に逆もどりするように、隣接する糸孔303の表から裏へ、そして隣接する糸孔302の裏から表へ・・・というように、図4に示すような軌跡をたどるようにして、本文210の表裏両面を交互に綴じ糸を渡し、糸綴じ開始点の糸孔302に戻り、糸綴じ終点の結びを形成する。
なお、綴じ糸402は伸縮性を有し、破断伸度50%以上のナイロン(登録商標)製で、直径0.5mmのものを用いることができる。
また、赤色などの色つきの綴じ糸を用いることで上製本の見栄えを良くすることができる。糸綴じは、前記の通り和綴じの手法である四つ目綴じを簡略化した方法であるため、本文210を強く締め付けながら糸綴じを行わずとも、製本本体から印刷用紙が脱落する危険性はなく、糸孔301〜304へ損傷を与えることもない。
なお、本身602に遊び608を貼着する際の接着剤には、例えば水溶性合成樹脂糊を用い、この接着剤を刷毛を用いて遊び608に塗布し、水分で遊び608が撓まないうちに、また接着剤の接着力が強力になり過ぎないうちに手早く本身602に貼着するとよい。
しおり紐804はレーヨン製の紐が用いられ、しおり紐804全体の長さは、背側から小口側対角線の長さより10mmほど長いものが適当である。このようにして製本本体800を形成する。
表紙用紙902には、裏表紙用芯材904、背表紙用芯材906及び表表紙用芯材908を取り囲むように折り返し部を設けており、各芯材を取り囲むように接着剤を用いて貼着する。また図示するように、表紙用紙902の四つ角はあらかじめ切り落とされており、折り返しが容易に行うことができる。このようにして表紙本体900が形成される。表紙用紙902は、本の内容や用途に応じて、織物生地に染色し裏打ちした布クロス、染色した塩ビを生地に用いたビニールクロス、紙にラミネート加工やエンボス加工をした紙クロス、レザークロスなどが用いられる。いずれも耐久性、耐摩耗性に優れたものを使用することが好ましい。
製本本体800と表紙本体900の接着後、溝付け成形機によりプレスして、表紙の表表紙・背表紙及び背表紙・裏表紙境界部に溝付け加工を施す。以上の工程から上製本1000を提供することができる。
204 接着剤
205 背側外端縁
206 のど側端部
210 本文
302 糸孔
402 綴じ糸
404 糸玉
602 本身
603 背面
604 見返し
606 きき紙
608 遊び
800 製本本体
802 寒冷紗
900 表紙本体
902 表紙用紙
904 裏表紙用芯材
906 背表紙用芯材
908 表表紙用芯材
1000 上製本
Claims (5)
- 複数枚の上製本用用紙を丁合して本文を形成する工程と、
前記本文の背側外端縁に沿って本文を貫通する複数の糸孔を穿設する工程と、
前記糸孔に綴じ糸を挿通させて糸綴じし本身を形成する工程と、
前記本身の表裏両面に見返しを貼設し、
前記表裏両面の見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗を貼着して製本本体を形成する工程と、
前記製本本体に表紙本体を貼設する表紙取り付け工程と、を有する上製本の製造方法。 - 前記表裏両面に見返しを貼設するに際し、見返しの下方部を綴じ糸の上方に位置せしめて、見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗を貼着して製本本体を形成することを特徴とする請求項1に記載の上製本の製造方法。
- 前記糸孔に綴じ糸を挿通させて糸綴じし本身を形成する工程は、
前記複数の糸孔のうちの天側又は地側以外の糸孔に挿通させた綴じ糸の糸玉を本身の間に挟み込んで、糸綴じの工程で終端の糸玉が抜けないようにし、表裏両面を貫通した糸孔を縫うように一筆書きして綴じ糸を通すようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の上製本の製造方法。 - 複数枚の上製本用用紙を丁合して本文が形成され、前記本文の背側外端縁に沿って本文を貫通する複数の糸孔が穿設され、前記糸孔に綴じ糸を挿通させて糸綴じし本身が形成され、前記本身の表裏両面に見返しが貼設され、前記表裏両面の見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗が貼着されて製本本体が形成され、前記製本本体に表紙本体が貼設されて表紙取り付けがされてなることを特徴とする上製本。
- 前記表裏両面に貼設された見返しは、その下方部が綴じ糸の上方に位置しており、見返しの下方部及び前記本身の背面を覆うように寒冷紗が貼着されて製本本体が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の上製本。
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JP2009231012A JP2011079146A (ja) | 2009-10-02 | 2009-10-02 | 上製本の製造方法及び上製本 |
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2009
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