JP2011077715A - アンテナ及び通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】FPCで構成されたアンテナ素子の取り付け位置の変動に伴う周波数特性変化の小さいアンテナ及びそれを用いた通信装置を提供すること。
【解決手段】誘電体基体3は、外面に、その比誘電率よりも低い比誘電率を有する目印30を有する。アンテナ素子2は、FPCフィルムで構成され、FPCフィルムは、一面側にアンテナ電極21、22を有し、他面側に接着層を有する可撓性絶縁フィルム20を含んでいる。FPCフィルムで構成されたアンテナ素子2は、アンテナ電極21、22の端部又は屈曲部を目印30に位置合せして、誘電体基体3の外面上に貼付されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ及びそれを用いた通信装置に関する。
アンテナは、通信装置に不可欠なものであり、従来より、多種多様のものが提案され、実用に供されてきた。そのうちの一つに、FPC(Flexible Printed Circuits)でなるアンテナ素子を用い、FPCの有する接着力を利用して、アンテナ素子を誘電体基体に貼り付けたアンテナが知られている(例えば特許文献1)。
FPCを用いたアンテナ素子によれば、アンテナ電極のパターン精度が高く、共振周波数のバラツキ度合いの小さいアンテナを容易に製造することができる。しかも、アンテナ素子を誘電体基体に貼り付けるだけでよいので、製造・組立も容易である。
しかし、誘電体基体に対するFPCの取り付け位置が変動すると、それにつれて、共振周波数が変動してしまうという問題点を抱えている。
特開2007−274665号公報
本発明の課題は、FPCで構成されたアンテナ素子の取り付け位置の変動に伴う周波数特性変化の小さいアンテナ及びそれを用いた通信装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るアンテナは、誘電体基体と、アンテナ素子とを含む。前記誘電体基体は、外面に、前記誘電体基体の比誘電率よりも低い比誘電率を有する目印を有している。一方、前記アンテナ素子は、FPCフィルムで構成される。この前記FPCフィルムは、一面側にアンテナ電極を有し、他面側に接着層を有する可撓性絶縁フィルムを含み、前記アンテナ電極の端部又は屈曲部を前記目印に位置合せして、前記誘電体基体の前記外面上に貼付されている。
上述したように、アンテナ素子は、FPCフィルムで構成される。このFPCフィルムは、一面側にアンテナ電極を有し、他面側に接着層を有する可撓性絶縁フィルムを含んでいて、誘電体基体の前記外面上に貼付されている。従って、アンテナ素子のパターン精度が高く、共振周波数のバラツキ度合いの小さいアンテナを実現することができる。また、FPCを誘電体基体に貼付する構成であるので、その製造が容易である。
本発明に係るアンテナは、その特徴的構成として、誘電体基体が、外面に目印を有しており、FPCフィルムは、アンテナ電極を目印に位置合せして、誘電体基体の外面上に貼付されている。この構成によれば、誘電体基体に対するアンテナ電極の相対位置を一定化し、FPCの取り付け位置の変動に伴う周波数特性変化の小さいアンテナを実現することができる。
アンテナ電極の先端部又は屈曲部を利用して位置合せする際、アンテナ電極の先端部または屈曲部が目印の外側にずれたり、或いは内側にずれたりすることがある。ここで、目印は、誘電体基体の比誘電率よりも低い比誘電率を有するから、仮に、アンテナ電極に位置ずれを生じた場合でもアンテナ電極の電気長の変化が小さくて済む。このため、取り付け位置の変動に伴う周波数特性の変化が小さくなる。
前記目印は、好ましくは、誘電体基体の外面に備えられた凹部で構成する。この構成によれば、凹部は、空気の比誘電率εrをもつことになるから、目印付近のアンテナ電極に対しては、空気の比誘電率εrと、誘電体基体の比誘電率ε1とによって定まる実効比誘電率εeが働く。この実効比透磁率εeは、当然、誘電体基体の比誘電率ε1よりも低くなるから、アンテナ電極の取り付け位置の変動に伴う周波数特性の変化を、効果的に抑制することができる。
しかも、凹部でなる目印は、誘電体基体の外面を削除するだけの簡単な手段によって形成することができる。更に、他の有機物又は無機物による目印と異なって、空気は、経年変化による比誘電率の変化を招くことがないから、安定した周波数特性を維持することができる。
本発明は、誘電体基体の表面にアンテナ電極を形成したタイプのアンテナであれば、広く適用することができる。中でも、有用なのは、λ/4モノポールアンテナの一種である複共振アンテナへの適用である。
複共振アンテナにおいて、アンテナ電極は、第1のアンテナ電極と、第2のアンテナ電極とを含んでいる。前記第1のアンテナ電極及び前記第2のアンテナ電極は、前記可撓性絶縁フィルム上に併設され、一端が共通に接続され、他端が自由端になっている。前記第1のアンテナ電極は、前記一端から前記他端までの長さが、前記第2のアンテナ電極のそれよりも長く、折り返されている。
この複共振アンテナへの本発明の適用においては、第1のアンテナ電極もしくは第2のアンテナ電極の先端部、または、折り返されている第1のアンテナ電極に生じる屈曲部に、目印を設けることになる。
複共振アンテナの場合、前記第2のアンテナ電極を、前記第1のアンテナ電極の前記折り返しまでの往路部分と、折り返し後の復路部分とによって挟む構成と採ることにより、高周波側のアンテナ特性と、低周波側のアンテナ特性とをバランスさせることができる。
本発明は、更に、上述したアンテナを用いた通信装置についても開示する。
以上述べたように、本発明によれば、FPCの取り付け位置の変動に伴う周波数特性変化の小さいアンテナを提供することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
本発明に係るアンテナの一実施形態を示す斜視図である。 図1におけるII-II線断面図である。 図1に示したアンテナに付加された目印の部分を拡大して示す平面図である。 図3におけるIV-IV線断面図である。 図1〜図4に示したアンテナに用いられているFPCの平面図である。 図5に示したFPCの一例を示す拡大断面図である。 本発明に係るアンテナにおける目印の作用を説明する平面図である。 目印を持たない場合の周波数−VSWR特性を示すシミュレーション・データである。 本発明に係るアンテナの周波数−VSWR特性を示すシミュレーション・データである。 本発明に係るアンテナの別の実施の形態を示す斜視図である。 図10に示したアンテナに用いられている誘電体基体の一部を示す平面図である。 本発明に係るアンテナの更に別の実施の形態を示す斜視図である。 図12に示したアンテナに用いられている誘電体基体を示す斜視図である。 本発明に係るアンテナの更に別の実施の形態を示す斜視図である。 図14に示したアンテナに用いられている誘電体基体を示す斜視図である。 本発明に係るアンテナを用いた通信装置のブロック図である。
まず、図1及び図2を参照すると、複共振アンテナの例が示されている。複共振アンテナは、1チップでありながら、2つの異なる周波数帯に対応することができるもので、アンテナ素子2と、誘電体基体3とを含む。
誘電体基体3は、好ましくは、合成樹脂と誘電体セラミックス粉末とを混合した複合誘電体材料によって構成する。合成樹脂としては、一例であるが、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene)樹脂やPC(Polycarbonate)樹脂などを用いることができる。誘電体セラミック粉末としては、酸化チタン系セラミック粉末やチタン酸バリウム系セラミック粉末を用いることができる。このような複合誘電体材料を用いることの利点は、誘電体基体3の比誘電率を調整することができること、成形技術を適用して、要求される形状に成形できること、及び、顔料混入によって誘電体基体3を着色できることなどである。誘電体基体3の比誘電率は、上述した合成樹脂及び誘電体セラミック粉末の両者の比誘電率及び組成比率によって調整することができる。一例であるが、合成樹脂として、ABS樹脂及びPC樹脂を用い、この合成樹脂に酸化チタン(TiO)でなる誘電体セラミック粉末を、45wt%〜55wt%の範囲で混合し、誘電体基体3の比誘電率を、5.5〜8.0の範囲に設定することができる。
誘電体基体3は、中実のブロック形状であってもよいし、中身の大部分が抜かれて、外壁面を有する形状であってもよい。この実施の形態では、後者の形状が選択されており、天面31と4側壁32〜35とを有し、天面31と対向する底面が開口する外形六面体状となっている。もっとも、外形は、六面体状に限定されるものではない。他の形状を採用することもできる。
誘電体基体3は、特徴的構成として、その外面に、目印30を有している。目印30は、誘電体基体3の比誘電率ε1よりも低い比誘電率εrを有する。実施の形態に示された目印30は、誘電体基体3の天面31の表面にC溝状に形成された凹部でなる。したがって、目印(凹部)30は、空気の比誘電率εrを持つことになる。
図3及び図4を参照すると、目印30を構成する凹部は、第1及び第2のアンテナ電極21、22を貼付する貼付領域300を、3方から包囲するように形成されている。貼付領域300は、先端面301、その両端から後方に延びる2つの側端面302、303を有する。先端面301、及び、側端面302、303は、位置合せ基準面となる。これらの端面301〜303は、溝幅d1を隔てて、外側の壁面304、305及び306と向き合っている。目印30を構成する凹部は、貼付領域300の基部307、及び、底面308において閉じられている。もっとも、底部308のない貫通溝であってもよい。目印(凹部)30の溝幅d1、底部308までの深さh1及び占有面積は、FPCフィルムの位置ずれを考慮して、その変動幅に追従できるディメンションに定められる。また、貼付領域300の幅W0は、アンテナ電極に適合する寸法に定められている。
一方、アンテナ素子2は、FPCフィルムで構成される。その詳細を示す図5及び図6を参照すると、このFPCフィルムは、一面側に第1及び第2のアンテナ電極21、22及び給電電極23を有し、他面側に可撓性絶縁フィルム20を有する。可撓性絶縁樹脂フィルム20は、第1の接着層201、支持フィルム層202及び第2の接着層203を、この順序で順次に積層した構造を有する。第1の接着層201は、FPCフィルムを誘電体基体3に接着するために用いられ、第2の接着層203は第1及び第2のアンテナ電極21、22及び給電電極23を接着している。このFPCフィルムは透明であって、第1及び第2の第1及び第2のアンテナ電極21、22及び給電電極23のない部分では、表から裏が透けて見える。
具体的には、第1の接着層201は、例えば、50μm程度の層厚とし、支持フィルム層202は、例えば、PETを用いて25μm程度の層厚とし、第2の接着層203は、、例えば、12μm程度の層厚とする。第1及び第2のアンテナ電極21、22及び給電電極23は、Cuを主成分とする導電材料により、例えば25μm程度の層厚とする。第1及び第2のアンテナ電極21、22及び給電電極23の表面に、保護層となるレジスト層204を、例えば15μm程度の層厚となるように塗布してあってもよい。
図5を参照すると、アンテナ電極配置の一例が拡大図として、図示されている。図5において、第1のアンテナ電極21及び第2のアンテナ電極22のそれぞれは、λ/4モノポールアンテナとして構成され、給電電極23から分岐されている。第1のアンテナ電極21及び第2のアンテナ電極22は、誘電体基体3の天面31の表面に、互いに間隔を隔てて併設されている。第1のアンテナ電極21及び第2のアンテナ電極22は、一端が共通に接続され、他端が自由端になっている。共通に接続された一端は、給電電極23に接続されている。
上述した貼付領域300の幅W0は、第1のアンテナ電極21の幅W1及び第2のアンテナ電極22の幅W2に関して、例えば、W0=W1、W2となるように選定されている。
第1のアンテナ電極21は、一端から他端までの長さL1が、第2のアンテナ電極22の長さL2よりも長く、折り返され、一端から折り返しまでの往路部分211と、折り返し後の復路部分212とを有している。往路部分211と復路部分212は、折返し部分213によって連続する。第1のアンテナ電極21の長さL1は、幅中心を通る中心線に沿って計測された寸法である。
第2のアンテナ電極22は、第1のアンテナ電極21の往路部分211と、折り返し後の復路部分212とによって挟まれている。即ち、第2のアンテナ電極22は、一側辺が間隔を隔てて第1のアンテナ電極21の往路部分211と平行し、先端辺が間隔を隔てて第1のアンテナ電極21の折返し部分213と向き合い、他側辺が間隔を隔てて第1のアンテナ電極21の復路部分212と平行している。
第1のアンテナ電極21の長さL1は、対象とする周波数、及び、誘電体基体3の比誘電率を考慮し、λ/4の電気長となるように定められる。第2のアンテナ電極22の長さL2も同様にして定められる。例えば、複共振アンテナが、GPS(Global Positioning System)の機能と、Bluetooth(登録商標 以下省略)の機能とを有する移動体通信装置、例えば携帯電話機に用いられる場合、GPSでは、1.57GHz帯の電波を用いており、Bluetoothでは2.45GHz帯の電波を用いている。そこで、第1のアンテナ電極21の長さL1は、誘電体基体3の比誘電率を考慮に入れ、GPSで用いられている1.57GHz帯の電波に対応する寸法に定められ、第2のアンテナ電極22の長さL2は、Bluetoothで用いられている2.45GHz帯の電波に対応する寸法に定められる。
上述したアンテナ素子は、第1及び第2のアンテナ電極21、22の先端部を目印30に位置合せして、誘電体基体3の外面上に位置決めされ、かつ、貼付されている。即ち、第1のアンテナ電極21を構成する復路部分212の先端部、および、第2のアンテナ電極22の先端部を、目印30における貼付領域300の先端面301に位置合せする。
ここで、上述したように、アンテナ素子2は、FPCフィルムで構成されており、このFPCフィルムは、一面側に第1及び第2のアンテナ電極21、22を有し、他面側に接着層を有する可撓性絶縁フィルムを含んでいて、誘電体基体3の前記外面上に貼付されている。従って、アンテナ素子2のパターン精度が高く、共振周波数のバラツキ度合いの小さいアンテナを実現することができる。また、FPCを誘電体基体3に貼付する構成であるので、その製造が容易である。
また、FPCフィルムは、第1及び第2のアンテナ電極21、22を目印30に位置合せして、誘電体基体3の外面上に位置決めされ、かつ、貼付されているから、誘電体基体3に対する第1及び第2のアンテナ電極21、22の相対位置を一定化し、FPCの取り付け位置の変動に伴う周波数特性変化の小さいアンテナを実現することができる。
第1及び第2のアンテナ電極21、22の先端部を目印30に位置合せをする際、図7に図示するように、第1及び第2のアンテナ電極21、22の先端部が、アンテナ貼付領域300の先端面301及び側壁面302、303に対して、長さ方向XにΔX、幅方向YにΔYだけずれることがある。
ここで、実施の形態では、目印30は、誘電体基体3の外面に備えられた凹部で構成されている。この構成によれば、目印30は、空気の比誘電率εrをもつことになるから、目印30の付近の第1及び第2のアンテナ電極21、22に対しては、空気の比誘電率εrと、誘電体基体の比誘電率ε1とによって定まる実効比誘電率εeが働く。
実効比透磁率εeは、誘電体基体の比誘電率ε1よりも低くなるから、第1及び第2のアンテナ電極21、22の取り付け位置の変動に伴う周波数特性の変化を、効果的に抑制することができる。この点について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、図1〜図6に示したアンテナであるが、目印30を持たない比較例たるアンテナの周波数―VSWR特性を示し、図9は図1〜図6に示したアンテナで目印30を有する本発明に係るアンテナの周波数―VSWR特性を示している。これらの特性は、図7において、ΔXを一定(ex. ΔX=0)としたままで、FPCフィルムを、基準位置(ex. ΔY=0)からY軸方向に、ΔY=+0.1mm、ΔY=−0.1mmだけ動かして得られたものである。
図8において、曲線C0は、基準位置にあるときの特性、曲線C11はΔY=+1mmのときの特性、曲線C12はΔY=−1mmのときの特性をそれぞれ示している。図9において、曲線C0は、基準位置にあるときの特性、曲線C21はΔY=+0.1mmのときの特性、曲線C22はΔY=−0.1mmのときの特性をそれぞれ示している。
図8に図示された特性と、図9に図示された特性とを対比すると明らかなように、FPCフィルムがΔY=±0.1mmの範囲で変動した場合、目印30のないときの周波数変動幅ΔF1に対して、目印30があるときの周波数変動幅ΔF2は、ΔF2<ΔF1となっている。従って、本発明によれば、第1及び第2のアンテナ電極21、22の取り付け位置の変動に伴う周波数特性の変化を、効果的に抑制しえることは明らかである。
しかも、目印30となる凹部は、誘電体基体3の外面を削除するだけの簡単な手段によって形成することができる。更に、他の有機物又は無機物による目印30と異なって、空気は、経年変化による比誘電率の変化を招くことがないから、安定した周波数特性を維持することができる。
実施の形態は複共振アンテナを示しており、第1及び第2のアンテナ電極21、22が、誘電体基体3に併設され、その一端が共通に接続され、他端が自由端になっている。第1のアンテナ電極21は、一端から他端までの長さが、第2のアンテナ電極22のそれよりも長くなっている。これにより、第1のアンテナ電極21を、低周波側とし、第2のアンテナ電極22を高周波側とする1チップの複共振アンテナが実現される。
しかも、第1のアンテナ電極21は、折り返されているので、誘電体基体3の外形寸法を縮小し、全体形状を小型化しながら、第1のアンテナ電極21について、必要な物理的長さL1を確保することができる。
また、第2のアンテナ電極22は、第1のアンテナ電極21の折り返しまでの往路部分211と、折り返し後の復路部分212とによって挟まれている。この構成によれば、低周波側である第1のアンテナ電極21のアンテナ特性と、高周波側である第2のアンテナ電極22のアンテナ特性のバランスを保ちながら、高いアンテナ特性を確保することができる。なお、アンテナ特性には、送信及び受信の特性が含まれる。
しかも、第1のアンテナ電極21を、折り返して、その物理的な長さを拡張してあるので、誘電体基体3の比誘電率を大幅に上げる必要がなくなる。これも、高周波側のアンテナ特性と、低周波側のアンテナ特性とをバランスさせる方向に作用する。
もっとも、本発明は、実施の形態として示した複共振アンテナに限らず、誘電体基体3の表面にアンテナ電極を形成したタイプのアンテナであれば、広く適用することができる。
目印30の形成位置及び態様は、第1のアンテナ電極21及び第2のアンテナ電極22の形成位置及び態様によって変化する。そのような実施の形態の一例を、図10〜図15に図示してある。
まず、図10及び図11を参照すると、図1、図2に示した第1のアンテナ電極21及び第2のアンテナ電極22の配置について、往路部分211と折返し部分213との間に生じる屈曲部の内側、及び、折返し部分213と復路部分212との間に生じる屈曲部の内側のそれぞれに、凹部による目印30を設けてある。第1のアンテナ電極21及び第2のアンテナ電極22の先端部にも、図1、図2の実施の形態と同様に、凹部による目印30を設けてある。
図12、図13の実施の形態では、第1のアンテナ電極21の往路部分211は、第2のアンテナ電極22が設けられている天面31と直交する側壁32の表面に設けられている。第1のアンテナ電極21は、側壁32から天面31に延び、復路部分212が天面31に配置されているので、側壁32と天面31との間の稜角部を通る。そこで、側壁32と天面31との間の稜角部において、第1のアンテナ電極21に沿うようにして、凹部による目印30、30を設けてある。
次に、図14、図15を参照すると、第1のアンテナ電極21の復路部分212は、第2のアンテナ電極22の設けられている天面31と直交する側壁32の表面に設けられている。第2のアンテナ電極22は、その幅の半分が天面31にあり、残りの半部が側壁32にある。従って、第2のアンテナ電極22は、その幅の中心部付近が、天面31と側壁32との稜角部上に位置することになる。そこで、側壁32と天面31との間の稜角部において、第1のアンテナ電極21に沿うようにして、凹部による目印30を設けるとともに、第2のアンテナ電極22の先端部に沿うようにして、凹部による目印30を設けてある。
本発明は、更に、上述したアンテナを用いた通信装置についても開示する。図16に、その一例を示す。図示の通信装置は、本発明に係る複共振アンテナ7と、低周波通信部8と、高周波通信部9とを含んでいる。
アンテナ7は、第1のアンテナ電極21と第2のアンテナ電極22とを含んでいる。その詳細については、既に述べたとおりである。アンテナ7の給電路は、低周波通信部8及び高周波通信部9の入出力側に接続されている。低周波通信部8は、例えばGPS機能を有し、高周波通信部9はBluetooth機能を有する。なお、低周波及び高周波は、相対的な表現である。低周波通信部8及び高周波通信部9は、それぞれ、送信回路部81、91及び受信回路部82、92を有する。図示はされていないが、この種の通信装置として必要な回路部分は、当然に付加される。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
21 第1のアンテナ電極
22 第2のアンテナ電極
3 誘電体基体
30 目印

Claims (6)

  1. 誘電体基体と、アンテナ素子とを含むアンテナであって、
    前記誘電体基体は、外面に、その比誘電率よりも低い比誘電率を有する目印を有しており、
    前記アンテナ素子は、FPCフィルムで構成され、
    前記FPCフィルムは、一面側にアンテナ電極を有し、他面側に接着層を有する可撓性絶縁フィルムを含み、前記アンテナ電極の先端部又は屈曲部を前記目印に位置合せして、前記誘電体基体の前記外面上に貼付されている、
    アンテナ。
  2. 請求項1に記載されたアンテナであって、前記目印は、前記誘電体基体の前記外面に備えられた凹部である、アンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載されたアンテナであって、前記誘電体基体は、合成樹脂とセラミック粉末とを含有する複合誘電体材料でなる、アンテナ。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載されたアンテナであって、前記アンテナ電極は、第1のアンテナ電極と、第2のアンテナ電極とを含んでおり、
    前記第1のアンテナ電極及び前記第2のアンテナ電極は、前記可撓性絶縁フィルム上に併設され、一端が共通に接続され、他端が自由端になっており、
    前記第1のアンテナ電極は、前記一端から前記他端までの長さが、前記第2のアンテナ電極のそれよりも長く、折り返されている、アンテナ。
  5. 請求項4に記載されたアンテナであって、前記第2のアンテナ電極は、前記第1のアンテナ電極の前記折り返しまでの往路部分と、折り返し後の復路部分とによって挟まれている、アンテナ。
  6. アンテナと、通信回路部とを含む通信装置であって、
    前記アンテナは、請求項1乃至5の何れかに記載されたものであり、前記通信回路部に接続されている、
    通信装置。
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