JP2011077171A - 気相成長装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストを低く抑えつつ、ウェハ全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置を提供する。
【解決手段】反応炉10内に、上面にウェハ12を保持するウェハポケット16を有するトレイ14が配置されている。トレイ14の下面側にRFコイル18及び被加熱体24が配置されている。このRFコイル18により加熱された被加熱体24は、トレイ14を介してウェハ12を加熱する。ガス供給部20は、ウェハ12の表面に薄膜を形成するためのガスを反応炉10内に供給する。ウェハ12の下面とウェハポケット16の底面の間に高熱伝導部材22が配置されている。高熱伝導部材22は、トレイ14よりも熱伝導率が高い材料からなる。
【選択図】図1
【解決手段】反応炉10内に、上面にウェハ12を保持するウェハポケット16を有するトレイ14が配置されている。トレイ14の下面側にRFコイル18及び被加熱体24が配置されている。このRFコイル18により加熱された被加熱体24は、トレイ14を介してウェハ12を加熱する。ガス供給部20は、ウェハ12の表面に薄膜を形成するためのガスを反応炉10内に供給する。ウェハ12の下面とウェハポケット16の底面の間に高熱伝導部材22が配置されている。高熱伝導部材22は、トレイ14よりも熱伝導率が高い材料からなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ウェハの表面に薄膜を形成する気相成長装置に関し、特に製造コストを低く抑えつつ、ウェハ全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置に関する。
ウェハの表面に薄膜を形成するために、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置などの気相成長装置が用いられる。薄膜の組成や膜厚などの特性の面内分布は、結晶成長時におけるウェハ面内の温度分布に左右され、歩留まりに影響する。これは特に化合物半導体において顕著である。
一般的な気相成長装置は、ウェハを保持するトレイとして単一材料のものを用いる。従来はトレイの形状を工夫してウェハ面内の温度分布を調整していた。しかし、ウェハ全面を十分に均一な温度に加熱できず、薄膜の特性に面内分布が発生していた。
そこで、トレイよりも熱伝導率が低い材料をウェハの外周に配置することで、ウェハ全面を均一な温度に加熱する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1の装置では、トレイの材質が石英などの低熱伝導率材料の場合、トレイよりも熱伝導率が低い材料を用意するのが難しい。また、当該材料をウェハの外周に配置するためにリング状に加工する必要がある。従って、特許文献1の装置は製造コストが高いという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、製造コストを低く抑えつつ、ウェハ全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置を得るものである。
本発明は、反応炉と、前記反応炉内に配置され、上面にウェハを保持するウェハポケットを有するトレイと、前記トレイの下面側に配置され、前記トレイを介して前記ウェハを加熱する熱源と、前記ウェハの表面に薄膜を形成するためのガスを前記反応炉内に供給するガス供給部と、前記ウェハの下面と前記ウェハポケットの底面の間に配置され、前記トレイよりも熱伝導率が高い材料からなる高熱伝導部材とを備えることを特徴とする気相成長装置である。
本発明により、製造コストを低く抑えつつ、ウェハ全面を均一な温度に加熱できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る気相成長装置を示す断面図である。この気相成長装置は、InPウェハ上に薄膜としてInGaAsP膜を形成するMOCVD装置である。ただし、ウェハはInPに限らず、Si、GaAs、GaN、SiCなどでもよい。
図1は、実施の形態1に係る気相成長装置を示す断面図である。この気相成長装置は、InPウェハ上に薄膜としてInGaAsP膜を形成するMOCVD装置である。ただし、ウェハはInPに限らず、Si、GaAs、GaN、SiCなどでもよい。
反応炉10内に、上面にウェハ12を保持するトレイ14が配置されている。トレイ14の上面にウェハポケット16が形成されている。ウェハ12はウェハポケット16内に配置され、横方向の移動が制限されている。
ウェハ12をウェハポケット16から取り出すために、ウェハ12の側面とウェハポケット16の側壁の間には2mm程度の隙間が空いている。ただし、ウェハ12の側面とウェハポケット16の側壁が接触している場合もある。
トレイ14の下面側にRFコイル18及び被加熱体24が配置されている。このRFコイル18により加熱された被加熱体24は、トレイ14を介してウェハ12を加熱する。ガス供給部20は、ウェハ12の表面に薄膜を形成するためのガスを反応炉10内に供給する。
ウェハ12の下面とトレイ14の上面の間に高熱伝導部材22が配置されている。高熱伝導部材22はウェハポケット16の底面の中央部の一部のみに配置されている。従って、高熱伝導部材22は、ウェハ12の下面の外周部分に接触せず、ウェハ12の下面の中央部分のみに接触する。また、ウェハ12の下面の外周部はウェハポケット16の底面にも接触しない。
高熱伝導部材22は、トレイ14よりも熱伝導率が高い材料からなる。トレイ14は、カーボン、モリブデン、石英などの単一材料からなる。高熱伝導部材22は、シリコン、カーボン、SiC、AlN、サファイヤ、GaN、GaAs、InPなどからなる。ただし、各材料の室温における熱伝導率の関係は、石英<<サファイヤ<GaAs<InP<<モリブデン<シリコン<AlN<SiC<カーボンである。
本実施の形態の効果について比較例と比較しながら説明する。図2は、比較例に係るトレイを示す断面図である。図3は、実施の形態1に係るトレイを示す断面図である。図4は、比較例に係るウェハの温度分布を示す図である。図5は、実施の形態1に係るウェハの温度分布を示す図である。
ウェハ12の側面から熱供給が有るため、比較例ではウェハ12の外周部が中央部より高温になる。一方、実施の形態1では、高熱伝導部材22によりウェハ12の下面側からの熱供給量が多くなるため、ウェハ12の全面を均一な温度に加熱できる。
また、本実施の形態では、トレイ14や高熱伝導部材22を特殊な形状に下降する必要がない。そして、石英などの低熱伝導率材料からなるトレイ14よりも熱伝導率が高い高熱伝導部材22の材料を用意するのは簡単である。従って、製造コストを低く抑えることができる。
また、高熱伝導部材22は、ウェハ12の下面の外周部分に接触せず、ウェハ12の下面の中央部分のみに接触する。これにより、ウェハ12の下面側からウェハ12の外周部への熱供給量を減らして、ウェハ面内の温度分布を更に均一にすることができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係るトレイを示す断面図である。ウェハポケット16内に形成された溝内に高熱伝導部材22が配置されている。このため、ウェハ12の下面の外周部はウェハポケット16の底面に接触する。その他の構成は実施の形態1の構成と同様である。この場合でも実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図6は、実施の形態2に係るトレイを示す断面図である。ウェハポケット16内に形成された溝内に高熱伝導部材22が配置されている。このため、ウェハ12の下面の外周部はウェハポケット16の底面に接触する。その他の構成は実施の形態1の構成と同様である。この場合でも実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係るトレイを示す断面図である。高熱伝導部材22はウェハポケット16の底面の全面に配置されている。その他の構成は実施の形態1の構成と同様である。
図7は、実施の形態3に係るトレイを示す断面図である。高熱伝導部材22はウェハポケット16の底面の全面に配置されている。その他の構成は実施の形態1の構成と同様である。
図8は、実施の形態3及び比較例の気相成長装置によりそれぞれ形成したInGaAsP薄膜のPL波長のウェハ面内分布を示す図である。比較例よりも実施の形態3の方がよりPL波長が均一であることが分かる。
図9は、InGaAsP薄膜のPL波長と成長温度の関係を示す図である。図8及び図9から、比較例の場合はウェハ周辺部が低温化しているのに対し、実施の形態3ではウェハ全面を均一な温度に加熱できることが分かる。その他、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4に係るトレイを示す断面図である。高熱伝導部材22はウェハポケット16の側面にも配置されている。ただし、ウェハポケット16の側面における高熱伝導部材22は、ウェハポケット16の底面における高熱伝導部材22よりも薄い。その他の構成は実施の形態1の構成と同様である。
図10は、実施の形態4に係るトレイを示す断面図である。高熱伝導部材22はウェハポケット16の側面にも配置されている。ただし、ウェハポケット16の側面における高熱伝導部材22は、ウェハポケット16の底面における高熱伝導部材22よりも薄い。その他の構成は実施の形態1の構成と同様である。
高熱伝導部材22が厚いほど熱供給量が大きくなるため、ウェハ12の下方からの熱供給量よりも側面からの熱供給量が小さくなる。従って、ウェハ全面を均一な温度に加熱できる。その他、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、トレイ14と高熱伝導部材22を一体化させる必要はない。それぞれを別部品としてもち合わせて組み立てて使用しても、同一の効果が期待できる。また、実施の形態1−3において、高熱伝導部材22として半導体ウェハを用いても良い。これにより、更に製造コストを低く抑えることができる。
10 反応炉
12 ウェハ
14 トレイ
16 ウェハポケット
20 ガス供給部
22 高熱伝導部材
24 被加熱体(熱源)
12 ウェハ
14 トレイ
16 ウェハポケット
20 ガス供給部
22 高熱伝導部材
24 被加熱体(熱源)
Claims (4)
- 反応炉と、
前記反応炉内に配置され、上面にウェハを保持するウェハポケットを有するトレイと、
前記トレイの下面側に配置され、前記トレイを介して前記ウェハを加熱する熱源と、
前記ウェハの表面に薄膜を形成するためのガスを前記反応炉内に供給するガス供給部と、
前記ウェハの下面と前記ウェハポケットの底面の間に配置され、前記トレイよりも熱伝導率が高い材料からなる高熱伝導部材とを備えることを特徴とする気相成長装置。 - 前記高熱伝導部材は、前記ウェハの下面の外周部分に接触せず、前記ウェハの下面の中央部分のみに接触することを特徴とする請求項1に記載の気相成長装置。
- 前記高熱伝導部材は、半導体ウェハであることを特徴とする請求項1又は2に記載の気相成長装置。
- 前記高熱伝導部材は前記ウェハポケットの側面にも配置され、
前記ウェハポケットの側面における前記高熱伝導部材は、前記ウェハポケットの底面における前記高熱伝導部材よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載の気相成長装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-09-29 JP JP2009225076A patent/JP2011077171A/ja active Pending
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