JP2016162958A - サセプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】サセプタの昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することを可能とするサセプタを提供する。
【解決手段】サセプタ100は、ウェハが載置されるウェハ配置面10aを有する板状の第1部材10と、ウェハ配置面10aに対して直交する方向において第1部材10と積層されており、第1部材10を支持する第2部材20とを備える。第2部材20には、第1部材10と対向する面20aと、第1部材10と対向する面20aと反対側の面20bとを貫く複数の貫通孔80が設けられている。第1部材10は、第2部材20の面20aの全面を覆うものである。
【選択図】図2
【解決手段】サセプタ100は、ウェハが載置されるウェハ配置面10aを有する板状の第1部材10と、ウェハ配置面10aに対して直交する方向において第1部材10と積層されており、第1部材10を支持する第2部材20とを備える。第2部材20には、第1部材10と対向する面20aと、第1部材10と対向する面20aと反対側の面20bとを貫く複数の貫通孔80が設けられている。第1部材10は、第2部材20の面20aの全面を覆うものである。
【選択図】図2
Description
本発明は、2層構造を有するサセプタに関する。
従来、ウェハの表面にGaN等の膜を生成する処理を行う際に、ウェハを保持するウェハホルダ(以下、サセプタ)が用いられる。サセプタには、高耐熱、高耐久、高強度等の特性が要求される。従って、サセプタとしては、高純度の炭化ケイ素(SiC)によって構成される炭化ケイ素部材、炭素素材の基材にSiC被膜等をコーティングしたものが用いられる(例えば、特許文献1,2)。
また、半導体を製造する際に用いられる半導体熱処理炉の半導体装置用治具(ウェハボート、サセプタ、ホルダ)等の各種部材には、高耐熱、高耐久、高強度等の特性が要求されることから、高純度の炭化ケイ素(SiC)を用いた炭化ケイ素基材やカーボン基材にSiC被膜等をコーティングしたものが広く使用されている。従来のサセプタでは、グラファイト基材の上にCVD−SiCコート(化学蒸着法によるSiCコーティング)を実施して、耐腐食性を高めたサセプタとしていることが多い。
ところで、近年では、ウェハの大口径化等に伴って、サセプタのウェハ載置面のサイズも拡大しており、サセプタには高均熱性が求められる。一方で、サセプタの昇温速度及び熱利用効率の観点では、熱伝導率が高い部材によってサセプタを構成することが好ましく、高純度の炭化ケイ素によって構成されるサセプタを用いることが好ましい。
ここで、CVD−SiCコートグラファイトサセプタは、ある程度の期間(数か月)使用していると、CVD−SiC膜が剥がれ基材のグラファイトから不純物が発生する場合もある。その為、サセプタの短期間での交換が必要となることがあった。このようにサセプタの寿命が短い場合には、交換コストが増大する。また、ウェハの大口径化等に伴ってサセプタのウェハ載置面のサイズも拡大しており、サセプタには高均熱性が益々求められている。
このため、全体が高純度のSiCで構成されるサセプタの要求が高まっているが、SiCは加工性が悪いためサセプタの製造に時間がかかる傾向にあり、また、SiCは素材価格が高いのでコスト高のサセプタとなっている。
そこで、本発明は、サセプタの昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することを可能とし、また、サセプタの全体が高純度のSiCで構成されていなくても、従来に比べて寿命を長くすることができるサセプタを提供することを目的とする。
本発明に係るサセプタは、ウェハが載置されるウェハ載置面を有する板状の第1部材と、前記ウェハ載置面に対して直交する方向において前記第1部材と積層されており、前記第1部材を支持する第2部材とを備える。前記第2部材は、前記第1部材と対向する面と、前記第1部材と対向する面と反対側の面とを貫く複数の貫通孔を形成する。前記第1部材は、前記第2部材の前記第1部材と対向する面の全面を覆うものである。(ここまでを第1の特徴とする)
第1の特徴において、前記第1部材の熱伝導率は、前記第2部材の熱伝導率よりも高い。
第1の特徴において、前記貫通孔を設けていないと仮定した場合の前記第2部材の前記第1部材と対向する面の面積に対して、前記貫通孔となった部分の面積の占める割合が30%〜70%である。
第1の特徴において、前記第2部材の平面視においては、前記貫通孔は径が5〜30mmの丸孔、または、幅及び長さが5〜30mmの長丸孔、または、幅及び長さが5〜30mmの角孔である。
第1の特徴において、隣接する前記貫通孔同士を隔てる壁の厚みは、1〜15mmである。
第1の特徴において、第1部材は、第2部材に対して着脱可能に構成される。
第1の特徴において、前記第1部材は、ウェハを載置するウェハポケットを備える前記ウェハ載置面を上面側に有するとともに、外周部よりも内周側の位置から下方に突出する嵌合凸部を下面側に有し、炭化ケイ素からなり、前記第2部材は、前記嵌合凸部の下面に面接触する嵌合凹部を上面側に有して前記第1部材を支えており、前記外周部が前記第2部材に非接触になっていることを特徴とする。
第1の特徴において、前記第1部材は、ウェハを載置するウェハポケットを備える前記ウェハ載置面を上面側に有するとともに、外周部よりも内周側の位置から上方に凹む嵌合凹部を下面側に有し、炭化ケイ素からなり、前記第2部材は、前記嵌合凹部の底面に面接触する嵌合凸部を上面側に有して前記第1部材を支えており、前記外周部が前記第2部材に非接触になっていることを特徴とする。
本発明によれば、サセプタの昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することを可能とするサセプタを提供することができる。
また、サセプタの全体が高純度のSiCで構成されていなくても、従来に比べて寿命を長くすることができるサセプタを提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係るサセプタについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
[実施形態]
本実施形態に係るサセプタは、ウェハが載置されるウェハ載置面を有する板状の第1部材と、ウェハ載置面に対して直交する方向において第1部材と積層されており、第1部材を支持する第2部材とを備える2層構造となっている。第2部材には、第1部材と対向する面と、第1部材と対向する面と反対側の面とを貫く複数の貫通孔が形成されている。第1部材は、第2部材の第1部材と対向する面の全面を覆うように積層されている。
本実施形態に係るサセプタは、ウェハが載置されるウェハ載置面を有する板状の第1部材と、ウェハ載置面に対して直交する方向において第1部材と積層されており、第1部材を支持する第2部材とを備える2層構造となっている。第2部材には、第1部材と対向する面と、第1部材と対向する面と反対側の面とを貫く複数の貫通孔が形成されている。第1部材は、第2部材の第1部材と対向する面の全面を覆うように積層されている。
ここで、SiCコートグラファイトサセプタ等の一体型サセプタでは、ヒータからの熱が固体中の熱伝導でサセプタ上面まで移動する。一方、2層構造のサセプタ(2分割サセプタ)では、下部サセプタと上部サセプタとの間で熱伝導より効率が低い熱放射により熱移動することから上部サセプタ上面までの熱量が少なくなる傾向にある。これに対して、本実施形態に係るサセプタは、第2部材に、第1部材と対向する面と、第1部材と対向する面と反対側の面(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔を設けたことにより、2層構造のサセプタとしての昇温速度及び熱利用効率の改善が図れ、一体型サセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより一層抑制できると共に、均熱性を向上することができる。
また、本実施形態では、第2部材の第1部材と対向する面の全面は、第1部材によって覆われる。即ち、平面視では第2部材は第1部材によって全面にわたって覆われる。従って、第2部材の熱が第2部材外周部から上方へ逃げて部分的に温度が下がることが防止される。これによっても、本実施形態に係るサセプタは、昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することができる。
さらに、本実施形態に係るサセプタは、昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することを可能としたことにより、ヒータによる加熱温度負荷の少ない、より良好な温度環境下での使用が可能となり、サセプタの全体が高純度のSiCで構成されていなくても、従来に比べて寿命を長くすることができる。
本実施形態では、ウェハ載置面を有する板状の第1部材の熱伝導率が、第2部材の熱伝導率よりも高くなるように構成している。このように、第1部材の熱伝導率を第2部材の熱伝導率よりも高くすると、サセプタの昇温速度及び熱利用効率の低下がより一層抑制される。一方で、第1部材よりもヒータ側に配置される第2部材の熱伝導率が第1部材の熱伝導率よりも低い。従って、ヒータのパターンが直接的にウェハに転写されることが抑制され、ウェハ載置面における均熱性をさらに向上することができる。
(サセプタの構成)
以下において、本実施形態に係るサセプタについて、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本実施形態に係るサセプタ100を示す図である。図1は、サセプタ100の主面(ウェハ載置面)を示す図である。図2は、サセプタ100の断面(図1に示すA−A断面)を模式的に示す図である。
以下において、本実施形態に係るサセプタについて、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本実施形態に係るサセプタ100を示す図である。図1は、サセプタ100の主面(ウェハ載置面)を示す図である。図2は、サセプタ100の断面(図1に示すA−A断面)を模式的に示す図である。
図1及び図2に示すように、サセプタ100は、第1部材10及び第2部材20を有する。
第1部材10は、ウェハが配置されるウェハ配置面10aを有する。第1部材10は、凹部11を有しており、凹部11においてウェハを保持する。
第1部材10は、板状形状を有する。第1部材10は、ウェハ配置面10aと平行な投影面にいて円形形状を有する。例えば、第1部材10は、6N以上の純度を有する炭化ケイ素によって構成される。詳細には、第1部材10は、2000〜2400℃の温度条件及び300〜700kg/cm2の圧力条件で炭化ケイ素を含む混合物をホットプレスによって加工することによって得られる。第1部材10を構成する炭化ケイ素の純度が6N以上であることによって、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。ここで、Nは純度を表す。3Nは、純度99.9%を意味しており、6Nは、純度99.9999%を意味している。純度は、主金属材料の純度を意味しており、金属不純物を100から差し引いた値であり、「100%−金属不純物(%)=純度(%)」で表される。第1部材10を構成する炭化ケイ素の純度が6N以上であることによって、より一層サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。
第2部材20は、ウェハ配置面10aに対して直交する方向において第1部材10と積層されており、第1部材10を支持する。すなわち、第2部材20は、第1部材10に対して加熱源(ヒータ)側に配置される。
第2部材20は、板状形状を有する。第2部材20は、ウェハ配置面10aと平行な投影面にいて円形形状を有する。例えば、第2部材20は、99〜99.9%の純度を有する炭化ケイ素によって構成される。詳細には、第2部材20は、イットリア(Y2O3)などの焼結助剤を用いて、2000〜2200℃の温度条件で炭化ケイ素を含む混合物を焼結することによって得られる。このように、第2部材20が炭化ケイ素によって構成される場合には、第2部材20を構成する炭化ケイ素の純度は、第1部材10を構成する炭化ケイ素の純度よりも低く、2N〜3Nの範囲である。第2部材20を構成する炭化ケイ素の純度が3N以下であることによって、ヒータのパターンが直接的にウェハに転写されることが抑制される。一方で、第2部材20を構成する炭化ケイ素の純度が2N以上であることによって、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下がより一層抑制される。
本実施形態において、第1部材10の熱伝導率は、第2部材20の熱伝導率よりも高い。第1部材10の熱伝導率は、200W/(m・K)以上であり(熱伝導率および熱抵抗値などの物性値の測定条件は、以後、室温条件下であるものとする。)、第2部材20の熱伝導率は、140〜170W/(m・K)の範囲である。第1部材10の熱伝導率が200W/(m・K)以上である理由は、第1部材10を構成する炭化ケイ素の純度が6N以上である理由と同様である。第2部材20の熱伝導率は、140〜170W/(m・K)の範囲である理由は、第2部材20を構成する炭化ケイ素の純度が2N〜3Nの範囲である理由と同様である。
第2部材20には、第1部材10と対向する面20aと、第1部材と対向する面と反対側の面20b(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔80が形成されている。図6に、貫通孔80のレイアウト例を示す。図6に示すように、第2部材20の面20aにおいて、貫通孔80を設ける範囲は、面20aにウェハ配置面10aと投影した場合に、ウェハ(半導体基板等)が配置される範囲と同じ範囲か、ウェハが配置される範囲よりも広い範囲とする。
貫通孔80を設ける密度としては、貫通孔80を設けていないと仮定した場合の第2部材20の第1部材10と対向する面20aの面積に対して、貫通孔80となっている部分の面積の占める割合が30%〜70%が好適である。30%より低いと、第2部材の貫通孔と非貫通部とにそれぞれ対向する第1部材の領域において、温度差が大きくなる場合もあり、均熱性に影響する場合もある。70%より高いと第2部材の強度が低下する場合もある。強度の点と、第1部材の均熱性とをより優先させる観点からは、35%〜65%の範囲がより好ましく、40〜60%の範囲がさらに好ましい。本実施形態においては、例えば約50%とする。
貫通孔80の形状は、第2部材20の面20a、20bにおいて(即ち、第2部材の平面視において)、真円等の丸孔、長丸孔や、正方形、長方形等の角孔が考えられる。1つの第2部材において、貫通孔80は全て同じ形状でもよいし、異なる形状のものが混在してもよい。また、貫通孔80のサイズも、全て同じ大きさでもよいし、異なる大きさのものが混在してもよい。
貫通孔80のサイズは、大きくするとウェハの温度が高くなる傾向にあり、小さくするとウェハの温度が上昇しずらい傾向にある。丸孔では径が5〜30mm程度、長丸孔では幅及び長さが5〜30mm程度、角孔では幅及び長さが5〜30mm程度が、ウェハをより良好な温度とするため(ウェハ配置面10aをより良好な温度とするため)に好適である。ウェハを良好な温度とするための、さらに好適なサイズは、丸孔では径が20mm程度、長丸孔及び角孔では幅及び長さが20mm程度である。
貫通孔80と、隣接する他の貫通孔80とを隔てる壁の厚みは(ウェハ配置面10aと平行な方向における寸法は)、ウェハ配置面10aにおけるより良好な均熱性を得るためには、1〜15mm程度が好適である。1mmより薄いと製造が非常に難しく、15mmより厚いと、壁に対向する部分と対向しない部分とでウェハ温度の温度ムラが大きくなる傾向にある。ウェハ配置面10aにおけるさらに良好な均熱性を得るためには、壁の厚みは、2mm程度が好適である。
貫通孔80のサイズと、隣接する貫通孔80同士を隔てる壁の厚みとの2つのパラメータの設定を、組み合わせて調整することにより、2層構造サセプタにおいて、一体型サセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより一層抑制しながら、ウェハ載置面の均熱性をより一層向上させることができる。この効果を実現するサセプタとしては、貫通孔80のサイズは、前述した、丸孔では径が5〜30mm程度、長丸孔及び角孔では幅及び長さが5〜30mm程度であり、かつ、貫通孔間の壁の厚みが前述した1〜15mm程度であるサセプタが好適である。
本実施形態において、ウェハ配置面に対して直交する方向において、サセプタ100の厚みTが一定であるケースを想定した場合に、第1部材10の厚みT1及び第2部材20の厚みT2は、以下の通りであることが好ましい。具体的には、第1部材10の厚みT1は、1mm以上であることが好ましい。厚みT1が1mm以上であることによって、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。一方で、第2部材20の厚みT2は、5〜15mmであることが好ましい。厚みT2が5mm以上であることによって、ヒータのパターンが直接的にウェハに転写されることが抑制される。一方で、厚みT2が15mm以下であることによって、サセプタ100の全体として熱伝導率が上昇するため、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。
本実施形態において、第1部材10の熱抵抗値は、第2部材20の熱抵抗値よりも低い。第1部材10の熱抵抗値は、5.0×10−3m・K/W以下であり、第2部材20の熱抵抗値は、5.8×10−3〜7.1×10−3m・K/Wの範囲である。第1部材10の熱抵抗値が5.0×10−3m・K/W以下であることによって、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。第2部材20の熱抵抗値が5.8×10−3m・K/W以上であることによって、ヒータのパターンが直接的にウェハに転写されることが抑制される。一方で、第2部材20の熱抵抗値が7.1×10−3m・K/W以下であることによって、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。
(作用及び効果)
本実施形態に係るサセプタ100は、第2部材20に、第1部材10と対向する面20aと、第1部材と対向する面と反対側の面20b(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔80を設けたことにより、2層構造のサセプタとしての昇温速度及び熱利用効率の改善が図れ、一体型サセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより一層抑制できる共に、均熱性を向上することができる。
本実施形態に係るサセプタ100は、第2部材20に、第1部材10と対向する面20aと、第1部材と対向する面と反対側の面20b(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔80を設けたことにより、2層構造のサセプタとしての昇温速度及び熱利用効率の改善が図れ、一体型サセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより一層抑制できる共に、均熱性を向上することができる。
また、本実施形態では、第2部材20の第1部材10と対向する面20aの全面は、第1部材10によって覆われる。即ち、平面視では第2部材20は第1部材10によって全面にわたって覆われる。従って、第2部材20の熱が第2部材外周部から上方へ逃げて部分的に温度が下がることが防止される。これによっても、本実施形態に係るサセプタ100は、昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することができる。
さらに、本実施形態に係るサセプタ100は、昇温速度及び熱利用効率の低下を抑制しながら、均熱性を向上することを可能としたことにより、ヒータによる加熱温度負荷の少ない、より良好な温度環境下での使用が可能となり、サセプタの全体が高純度のSiCで構成されていなくても、従来に比べて寿命を長くすることができる。
また、本実施形態に係るサセプタ100では、ウェハ配置面10aを有する板状の第1部材10の熱伝導率が第2部材20の熱伝導率よりも高い。従って、サセプタ100の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。一方で、第1部材10よりもヒータ側に配置される第2部材20の熱伝導率が第1部材10の熱伝導率よりも低い。従って、ヒータのパターンが直接的にウェハに転写されることが抑制され、ウェハ配置面における均熱性を向上することができる。
第1部材10よりもヒータ側に第2部材20を配置することによって、サセプタ100を支持する支持体を介して、サセプタ100の熱が逃げにくくなる。
[実験例1]
本発明者は、470φの径のサセプタ(すなわち、直径470mmのサセプタ)に関し、本実施形態のサセプタとして実施例21、22を、比較用のサセプタとして比較例21、22を、それぞれ用いて、ウェハ配置面10aに載置したウェハの温度分部を測定した。測定結果を図7に示す。図7(a)は、ウェハの径方向の温度分布を示すグラフであり、図7(b)はウェハ内での温度差を示す表である。実施例21は、貫通孔80として、径20mmの丸孔を貫通孔間の壁の厚み2mmとして設けたものである。実施例22は、貫通孔80として、径18mmの丸孔を貫通孔間の壁の厚み3mmとして設けたものである。比較例21は貫通孔80を有さない2層構造のサセプタであり、2つの層とも熱伝導率が同じものである。比較例22は2層構造ではない一体型のSiCコートグラファイトサセプタである。図7に示す測定結果からわかるように、実施例21、22は、比較例21に比べて、一体型のSiCコートグラファイトサセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより抑制しながら、比較例21よりもウェハ配置面の均熱性をより向上させている。また、実施例21の方が実施例22よりもさらに良好な結果が得られていることがわかる。
[実験例1]
本発明者は、470φの径のサセプタ(すなわち、直径470mmのサセプタ)に関し、本実施形態のサセプタとして実施例21、22を、比較用のサセプタとして比較例21、22を、それぞれ用いて、ウェハ配置面10aに載置したウェハの温度分部を測定した。測定結果を図7に示す。図7(a)は、ウェハの径方向の温度分布を示すグラフであり、図7(b)はウェハ内での温度差を示す表である。実施例21は、貫通孔80として、径20mmの丸孔を貫通孔間の壁の厚み2mmとして設けたものである。実施例22は、貫通孔80として、径18mmの丸孔を貫通孔間の壁の厚み3mmとして設けたものである。比較例21は貫通孔80を有さない2層構造のサセプタであり、2つの層とも熱伝導率が同じものである。比較例22は2層構造ではない一体型のSiCコートグラファイトサセプタである。図7に示す測定結果からわかるように、実施例21、22は、比較例21に比べて、一体型のSiCコートグラファイトサセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより抑制しながら、比較例21よりもウェハ配置面の均熱性をより向上させている。また、実施例21の方が実施例22よりもさらに良好な結果が得られていることがわかる。
[変更例1]
以下において、本実施形態の変更例1について説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。
以下において、本実施形態の変更例1について説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。
本実施形態では、第2部材20は、第1部材10を構成する炭化ケイ素の純度よりもが低い純度を有する炭化ケイ素によって構成される。これに対して、第2部材20は、グラファイトによって構成される。第2部材20がグラファイトによって構成される場合においても、第2部材20の熱伝導率、厚みT2又は熱抵抗値は、上述した範囲であることが好ましい。
[変更例2〜4]
以下において、本実施形態の変更例2〜5について説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。
以下において、本実施形態の変更例2〜5について説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。
本実施形態では、第1部材10及び第2部材20の積層形態について触れていないが、第1部材10及び第2部材20の積層形態としては、以下に示す形態が考えられる。
例えば、変更例2として図3に示すように、第1部材10は、第1部材10の外周に沿って連続しており、下側(ヒータ側)に突出する壁体を有していてもよい。第1部材10の壁体は、第2部材20の側面の少なくとも一部を覆うように設けられる。これによって、第1部材10を第2部材20の上に載置するだけでも、サセプタ100の回転によって、第1部材10と第2部材20との位置ずれが生じることが抑制される。
或いは、変更例3として図4に示すように、第1部材10は、第2部材20に対してねじ22によって固定されてもよい。これによって、サセプタ100の回転によって、第1部材10と第2部材20との位置ずれが生じることが抑制される。
或いは、変更例4として図5に示すように、第1部材10は、第2部材20に対して接着層24を介して固定されてもよい。これによって、サセプタ100の回転によって、第1部材10と第2部材20との位置ずれが生じることが抑制される。
以上説明したように、第1部材10は、第2部材20に対して着脱可能に構成されることが好ましい。第1部材10が第2部材20に対して着脱可能であることによって、第2部材20と比べて損耗が激しい第1部材10の交換が可能であり、第2部材20をリサイクルすることができる。
[変更例5]
次に、本実施形態の変更例5を説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。図8(a)は、変更例5に係るサセプタ110を示す平面図である。図8(b)は、図8(a)のM−M線での側面断面図である。図9は、図8(b)の部分拡大図である。図10は、図9の部分拡大図である。
次に、本実施形態の変更例5を説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。図8(a)は、変更例5に係るサセプタ110を示す平面図である。図8(b)は、図8(a)のM−M線での側面断面図である。図9は、図8(b)の部分拡大図である。図10は、図9の部分拡大図である。
図8(a)、図8(b)、図9、図10に示すように、ウェハが載置されるウェハ配置面112aを有する板状の上側部材(第1部材)112と、ウェハ配置面112aに対して直交する方向において上側部材112と積層されており、上側部材112を支持する下側部材(第2部材)114とを備える2層構造となっている。上側部材112の熱伝導率は、下側部材114の熱伝導率よりも高い。下側部材114には、上側部材112と対向する面114aと、上側部材112と対向する面114aと反対側の面114b(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔180が形成されている。下側部材114の面114aにおいて、貫通孔180を設ける範囲は、面114aにウェハ配置面112aと投影した場合に、ウェハ(半導体基板等)が配置される範囲と同じ範囲か、ウェハが配置される範囲よりも広い範囲とする。貫通孔の密度、形状、サイズ、貫通孔間の壁の厚さも、当然本実施形態で説明した構成を採用できる。
上側部材112および下側部材114は、何れも、ウェハ配置面112aと平行な投影面から見て(すなわち平面視で)円板状となっている。上側部材112は炭化ケイ素からなる。好ましくは、高純度の炭化ケイ素(例えば6N以上の純度を有する炭化ケイ素)からなる。下側部材114は、好ましくは、上側部材112よりも純度が低い炭化ケイ素(例えば、2N〜3Nの純度を有する炭化ケイ素)からなる。
上側部材112は、ウェハを載置するウェハポケット116を備えるウェハ配置面112aを上面側に有する。また、本実施形態では、上側部材112の外周部として上側鍔部120が形成されている。そして、上側部材112は、上側鍔部120よりも内周側の位置から下方に突出する嵌合凸部122を下面側に有する。下側部材114は、嵌合凸部122の下面22bに面接触する嵌合凹部132を上面側に有して上側部材112を支える構成になっている。
そして、嵌合凸部122が嵌合凹部132に入れられることで下側部材114に上側部材112がセットされると、平面視では下側部材114は上側部材112によって全面にわたって覆われ、かつ、上側部材112の外周部が下側部材114に非接触になっている。
また、下側部材114には、上側部材112が下側部材114にセットされたときに上側鍔部120に対向するように下側外周部130(下側鍔部)が形成されている。従って、下側部材114に上側部材112がセットされたとき、上側鍔部120と下側外周部130との間に隙間Gが形成されるようになっている。
また、変更例5では、上側部材112が下側部材114にセットされたときには、ウェハポケット116の水平方向位置が全てこの隙間Gを形成する空間の内周端Pよりも内周側の位置となるように、ウェハポケット116の形成位置が予め決められている。
また、変更例5では、下側外周部130は、下側部材114を構成する下側部材本体114mから外周側へ張り出している。そして、ウェハポケット116の外周側端116eの水平方向位置は、下側部材本体114mの外周壁114eよりも内周側に位置している。
(作用、効果)
以下、変更例5の作用、効果を説明する。
以下、変更例5の作用、効果を説明する。
変更例5では、嵌合凸部122が嵌合凹部132に入れられることで下側部材114に上側部材112がセットされると、平面視では下側部材114は上側部材112によって全面にわたって覆われる。従って、下側部材114の熱が下側外周部130から上方へ逃げて部分的に温度が下がることが防止される。
そして、嵌合凸部122が嵌合凹部132に入れられることで下側部材114に上側部材112がセットされると、上側部材112の外周部である上側鍔部120が、下側部材114の外周部である下側外周部130に非接触になっている。従って、上側鍔部120の下方への移動が下側外周部130によって妨げられることがないので、嵌合凸部122の底面を嵌合凹部132の底面132sに確実に面接触させることができる。よって、上側部材112の温度を均一にすることができるので、ウェハポケット116に載置されたウェハの温度を均一にすることができ、歩留まりが向上する。ウェハポケット116にウェハを入れた作業時では、サセプタ110を収容した空間を真空状態とするので、この効果は特に大きい。
また、下側外周部130に対して上側鍔部120は非接触となっているので、嵌合凹部132に面接触している嵌合凸部122に比べ、上側鍔部120の温度が異なり易いが、変更例5では、上側部材112では、ウェハポケット116は、全て、上側鍔部120よりも内周側に形成されている。従って、ウェハポケット116の温度を更に均一にすることができるので、載置されるウェハの温度を更に均一に維持しやすい。
また、ウェハ配置面112aを有する板状の上側部材112の熱伝導率が下側部材114の熱伝導率よりも高い。従って、サセプタ110の昇温速度及び熱利用効率の低下が抑制される。一方で、上側部材112よりもヒータ側に配置される下側部材114の熱伝導率が上側部材112の熱伝導率よりも低い。従って、ヒータのパターンが直接的にウェハに転写されることが抑制され、ウェハ配置面における均熱性を向上させることができる。さらに、変更例5に係るサセプタ110は、下側部材114に、上側部材112と対向する面114aと、上側部材112と対向する面114aと反対側の面114b(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔180を設けたことにより、2層構造のサセプタとしての昇温速度及び熱利用効率の改善が図れ、一体型サセプタに対する昇温速度及び熱利用効率の低下をより一層抑制できる。
また、上側部材112よりもヒータ側に下側部材114を配置することによって、サセプタ110を支持する支持体を介して、サセプタ110の熱が逃げにくくなる。
さらに、変更例5では、下側部材114に上側部材112がセットされたとき、上側鍔部120と下側外周部130との間に隙間Gが形成される。これにより、サセプタ110の使用中に上側部材112が下側部材114から外れて飛び出すことを十分に防止し易く、また、下側外周部130によって上側鍔部120が補強されることにもなる。よって、変更例5は、サセプタの全体が高純度のSiCで構成されていなくても、従来に比べて寿命を長くすることができるサセプタを提供することができる。この隙間Gは0.1mm以下であることが好ましく、隙間Gが0.1mm以下では、上記の効果がより一層発揮される。また、ガス抜きを確実に行う観点から隙間Gは1μm以上であることが好ましい。
また、隙間Gは、上側部材112の外周縁E、すなわち上側鍔部120の外周縁Eから内周側にW=1mm以上にわたって形成されていることが好ましい。これにより、嵌合凸部122と嵌合凹部132との間のガス抜きを確実に行い易い。またサセプタの均熱性の観点からWは50mm以下であることが好ましい。
また、上側鍔部120の厚みTが1mm以上であることが好ましい。これにより、上側鍔部120の強度補強の効果が得られる。またサセプタの均熱性の観点から厚みTは5mm以下であることが好ましい。
また、ウェハポケット116の外周側端116eと下側部材本体114mの外周壁114eとの水平方向距離Dが2mm以上であることが、ウェハポケット116の均熱性、すなわち、ウェハポケット116に載置されたウェハの均熱性の観点で好ましい。
また、下側部材114をカーボン(C)の基材にSiC被膜等をコーティングしたものによって構成することも可能である。これにより、サセプタ110を更に軽量化することができる。
変更例5は、上述した以外の点については、本実施形態で説明した構成とほぼ同様の構成を当然採用してよい。よって、変更例5は当然本実施形態と同様の理由により本実施形態と同様の効果も奏される。
[変更例6]
次に、本実施形態の変更例6を説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。図11は、変更例6に係るサセプタの要部を示す側面断面図である。
次に、本実施形態の変更例6を説明する。以下においては、本実施形態に対する相違点について主として説明する。図11は、変更例6に係るサセプタの要部を示す側面断面図である。
変更例6のサセプタ140は、変更例5に比べ、嵌合凸部と嵌合凹部とが上下逆に形成されている。すなわち、変更例6のサセプタ140は、上側部材(第1部材)142と下側部材(第2部材)144とを有する。上側部材142は、変更例5に比べ、上側鍔部120に代えて上側外周部150を有する。下側部材144を構成する下側外周部160は、上側外周部150との間に所定の隙間Gを形成するように寸法が決められている。
この構造により、上側部材142は、上側外周部150よりも内周側の位置から上方に凹む嵌合凹部154を下面側に有する。下側部材144は、嵌合凹部154の底面(上面)154bに面接触する嵌合凸部156を上面側に有して上側部材142を支える構成になっている。
そして、嵌合凸部156が嵌合凹部154に入れられることで下側部材144に上側部材142がセットされると、平面視では下側部材144は上側部材142によって全面にわたって覆われ、かつ、上側外周部150が下側外周部160に非接触になっている。すなわち、下側部材144に上側部材142がセットされたとき、上側外周部150と下側外周部160との間に隙間Gが形成されるようになっている。
また、変更例6では、ウェハを載置するウェハポケット116を備えるウェハ配置面142aを上面側に有する上側部材142が、下側部材144にセットされたときには、ウェハポケット116の水平方向位置が全て上側外周部150よりも内周側の位置となるように、ウェハポケット116の形成位置が予め決められている。(ウェハポケット116の水平方向位置が、全てこの隙間Gを形成する空間の内周端よりも内周側の位置となるように、ウェハポケット116の形成位置が予め決められている。)
上側部材142は炭化ケイ素からなる。好ましくは、高純度の炭化ケイ素(例えば6N以上の純度を有する炭化ケイ素)からなる。下側部材144は、好ましくは、上側部材112よりも純度が低い炭化ケイ素(例えば、2N〜3Nの純度を有する炭化ケイ素)からなる。
変更例6も、変更例5と同様に、ウェハが載置されるウェハ配置面142aを有する板状の上側部材142と、ウェハ配置面142aに対して直交する方向において上側部材142と積層されており、上側部材142を支持する下側部材144とを備える2層構造となっている。上側部材142の熱伝導率は、下側部材144の熱伝導率よりも高い。下側部材144には、上側部材142と対向する面144aと、上側部材142と対向する面144aと反対側の面144b(ヒータ側の面)とを貫く複数の貫通孔180が形成されている。下側部材144の面144aにおいて、貫通孔180を設ける範囲は、面144aにウェハ配置面142aと投影した場合に、ウェハ(半導体基板等)が配置される範囲と同じ範囲か、ウェハが配置される範囲よりも広い範囲とする。貫通孔の密度、形状、サイズ、貫通孔間の壁の厚さも、当然変更例5と同様に、本実施形態で説明した構成を採用できる。
変更例6は、上述した以外の点については、変更例5とほぼ同様の構成を備えている。変更例6により、変更例5と同様の効果が奏される。
変更例6は、上述した以外の点については、本実施形態で説明した構成とほぼ同様の構成を当然採用してよい。よって、変更例6は当然本実施形態と同様の理由により本実施形態と同様の効果も奏される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
10 第1部材
11 凹部
20 第2部材
80,180 貫通孔
100,110,140 サセプタ
112,142 上側部材(第1部材)
10a,112a,142a ウェハ配置面(ウェハ載置面)
114,144 下側部材(第2部材)
116 ウェハポケット
122,156 嵌合凸部
122b 下面
154b 底面
132,154 嵌合凹部
E 外周縁
G 隙間
P 内周端
T 厚み
11 凹部
20 第2部材
80,180 貫通孔
100,110,140 サセプタ
112,142 上側部材(第1部材)
10a,112a,142a ウェハ配置面(ウェハ載置面)
114,144 下側部材(第2部材)
116 ウェハポケット
122,156 嵌合凸部
122b 下面
154b 底面
132,154 嵌合凹部
E 外周縁
G 隙間
P 内周端
T 厚み
Claims (11)
- ウェハが載置されるウェハ載置面を有する板状の第1部材と、
前記ウェハ載置面に対して直交する方向において前記第1部材と積層されており、前記第1部材を支持する第2部材とを備え、
前記第2部材は、前記第1部材と対向する面と、前記第1部材と対向する面と反対側の面とを貫く複数の貫通孔を形成し、
前記第1部材は、前記第2部材の前記第1部材と対向する面の全面を覆うこと
を特徴とするサセプタ。 - 請求項1に記載のサセプタであって、
前記第1部材の熱伝導率は、前記第2部材の熱伝導率よりも高いこと
を特徴とするサセプタ。 - 請求項1に記載のサセプタであって、
前記貫通孔を設けていないと仮定した場合の前記第2部材の前記第1部材と対向する面の面積に対して、前記貫通孔となっている部分の面積の占める割合が30%〜70%であること
を特徴とするサセプタ。 - 請求項1に記載のサセプタであって、
前記第2部材の平面視において、前記貫通孔は径が5〜30mmの丸孔、または、幅及び長さが5〜30mmの長丸孔、または、幅及び長さが5〜30mmの角孔であること
を特徴とするサセプタ。 - 請求項1または請求項4に記載のサセプタであって、
隣接する前記貫通孔同士を隔てる壁の厚みは、1〜15mmであること
を特徴とするサセプタ。 - 請求項1に記載のサセプタであって、
前記第1部材は、前記第2部材に対して着脱可能に構成されること
を特徴とするサセプタ。 - 請求項1に記載のサセプタであって、
前記第1部材は、ウェハを載置するウェハポケットを備える前記ウェハ載置面を上面側に有するとともに、外周部よりも内周側の位置から下方に突出する嵌合凸部を下面側に有し、炭化ケイ素からなり、
前記第2部材は、前記嵌合凸部の下面に面接触する嵌合凹部を上面側に有して前記第1部材を支えており、
前記外周部が前記第2部材に非接触になっている
ことを特徴とするサセプタ。 - 請求項1に記載のサセプタであって、
前記第1部材は、ウェハを載置するウェハポケットを備える前記ウェハ載置面を上面側に有するとともに、外周部よりも内周側の位置から上方に凹む嵌合凹部を下面側に有し、炭化ケイ素からなり、
前記第2部材は、前記嵌合凹部の底面に面接触する嵌合凸部を上面側に有して前記第1部材を支えており、
前記外周部が前記第2部材に非接触になっている
ことを特徴とするサセプタ。 - 請求項7または請求項8記載のサセプタであって、
前記外周部と前記第2部材との間に形成される隙間が0.1mm以下であること
を特徴とするサセプタ。 - 請求項9に記載のサセプタであって、
前記隙間は、前記第1部材の外周縁から内周側に1mm以上にわたって形成されていること
を特徴とするサセプタ。 - 請求項10に記載のサセプタであって、
前記外周部の厚みが1mm以上であること
を特徴とするサセプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015042388A JP2016162958A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | サセプタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015042388A JP2016162958A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | サセプタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016162958A true JP2016162958A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56847327
Family Applications (1)
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JP2015042388A Pending JP2016162958A (ja) | 2015-03-04 | 2015-03-04 | サセプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016162958A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112017004228T5 (de) | 2016-08-23 | 2019-05-16 | Denso Corporation | Positionserfassungsvorrichtung |
JP2023543370A (ja) * | 2021-08-24 | 2023-10-16 | 南通三責精密陶瓷有限公司 | プラズマエッチング用炭化ケイ素トレーの製造方法及び炭化ケイ素トレー |
-
2015
- 2015-03-04 JP JP2015042388A patent/JP2016162958A/ja active Pending
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