JP2011076672A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ歪みの防止とレンズの倒れの防止とを両立させて、レンズをレンズホルダに片持ち支持状態で接着固定させるようにしたレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置では、レンズ本体から突出する突起部30を利用して、レンズ9をレンズホルダ8に対し片持ち支持状態で固定させている。さらに、この突起部30には、レンズ面9bの中心Bからの径方向において、中心Bに近い位置にアクリル樹脂系接着剤Aが塗布され、レンズ面9bの中心Bから遠い位置にエポキシ樹脂系接着剤Eが塗布されている。従って、突起部30を利用し、エポキシ樹脂系接着剤Eとアクリル樹脂系接着剤Aとの相互作用により、レンズ歪みの防止とレンズ9の倒れの防止とを両立させている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学部(例えば、携帯端末機のカメラ部や光ディスク装置の光ピックアップ機構)に実装されて、レンズの焦点合わせやレンズの球面収差補正に利用されるレンズ駆動装置に関するものである。
特開2006−114117号公報に記載された光ピックアップ装置には、レンズの球面収差の補正に利用されるレンズ駆動装置が具備され、レンズ駆動装置は、モータによって回転するウォームギアと、可動レンズホルダに設けられたラック部との噛合によって、レンズホルダを光軸方向に進退させている。このレンズホルダには、円形の開口部が設けられ、この開口部内にレンズが固定されている。
特開2006−114117号公報 特開2007−334950号公報
前述した光ピックアップ装置にあっては、レンズホルダの開口部にレンズが嵌め込まれた状態になっているので、レンズの周縁に塗布される接着剤としては、レンズに歪みを与えないものが採用される。しかしながら、接着剤を利用して、レンズがレンズホルダに片持ち支持状態で固着される場合、アクリル樹脂系の接着剤を利用すると、レンズ駆動装置の使用時にレンズの雰囲気温度が変化しても、レンズに歪みを与えることは無いが、レンズの倒れによる光軸のズレが起こり易くなってしまう。また、エポキシ樹脂系の接着剤を利用すると、使用時にレンズの雰囲気温度が変化しても、レンズの倒れは抑えることはできるが、レンズに残留歪みを発生させる虞が高くなってしまう。このように、樹脂系の接着剤を利用すると、レンズをレンズホルダに片持ち支持状態で固着させ難いといった問題点があった。
なお、特開2007−334950号公報には、二種類の接着剤でレンズを固定する発明が開示されている。先ず、第1の接着剤によりコリメートレンズ保持部にコリメートレンズを接着し、その後、第1の接着剤に比して硬度及び硬化収縮が大きい第2の接着剤を、コリメートレンズの側面と、コリメートレンズ保持部との間の所望の位置に塗布する。従って、第2の接着剤の作用により、光学系全体の非点収差を打ち消す方向の非点収差をコリメートレンズに発生させ、光学系全体の非点収差補正を行うことができる。このように、特開2007−334950号公報に開示された発明は、コリメートレンズをコリメートレンズ保持部に対して片持ち支持状態で保持させて、2種類の接着剤でレンズを固定しているが、第2の接着剤はコリメートレンズの位置調整に利用されているので、本願発明と技術的思想を異にしている。
本発明は、レンズ歪みの防止とレンズの倒れの防止とを両立させて、レンズをレンズホルダに片持ち支持状態で接着固定させるようにしたレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、光学部に実装されるレンズ駆動装置において、
駆動源と、
遊端にレンズが固定されると共に、駆動源によって往復動するレンズホルダと、を備え、
樹脂からなるレンズには、レンズ面を有するレンズ本体からレンズの光軸に対して直交する方向に突出する突起部が設けられ、レンズホルダには、レンズホルダの遊端に突起部が対面する突起収容凹部が設けられ、
突起部には、レンズ面の中心からの径方向において、中心に近い位置にアクリル樹脂系接着剤が塗布され、レンズ面の中心から遠い位置にエポキシ樹脂系接着剤が塗布され、レンズの突起部は、突起収容凹部内のアクリル樹脂系接着剤とエポキシ樹脂系接着剤とによりレンズホルダに固着されていることを特徴とする。
レンズホルダに対してレンズを片持ち支持状態で固定させるにあたって、樹脂系の接着剤を利用すると、発明が解決しようとする課題で説明したように、レンズ駆動装置の使用時に、レンズ歪みやレンズの倒れが起り易くなってしまう。そこで、本発明では、レンズ本体から突出する突起部を利用し、この突起部には、レンズ面の中心からの径方向において、中心に近い位置にアクリル樹脂系接着剤が塗布され、レンズ面の中心から遠い位置にエポキシ樹脂系接着剤が塗布されている。エポキシ樹脂系接着剤に比してアクリル樹脂系接着剤は、弾性率が低いので、レンズ面の中心から近い位置で、レンズホルダに対してレンズを強固に固定させることがなく、仮止めのような働きをする。すなわち、使用時のレンズの雰囲気温度の変化に伴ってレンズが温度変形しても、その変形をアクリル樹脂系接着剤は許容するので、レンズ面が歪み難くなる。しかし、アクリル樹脂系接着剤は、使用時にレンズの倒れを抑制し難い。これに対して、アクリル樹脂系接着剤に比してエポキシ樹脂系接着剤は、弾性率が高いので、レンズ面の中心から遠い位置で、レンズホルダに対してレンズを強固に固定させ、本止めのような働きをする。すなわち、使用時のレンズの雰囲気温度の変化に伴ってレンズが倒れようとしても、その倒れをエポキシ樹脂系接着剤が阻止しようとするので、レンズが倒れなくなる。そして、エポキシ樹脂系接着剤は、レンズ面の中心から遠い位置にあるので、使用時の温度変化によってレンズ面に歪みを与えることがない。なお、突起部に、エポキシ樹脂系接着剤のみをレンズ面の中心からできるだけ遠ざけて塗布すると、レンズ歪みの発生は防止できるが、レンズホルダに対してレンズは片持ち支持状態になっているので、接着強度不足を招来する虞が高く、耐衝撃性が低下して、レンズホルダからレンズが脱落し易くなってしまう。従って、本発明では、突起部を利用し、エポキシ樹脂系接着剤とアクリル樹脂系接着剤との相互作用により、レンズ歪みの防止とレンズの倒れの防止とを両立させている。また、レンズを小型化させていけばいく程、接着剤の影響が大きく、本発明は、耐衝撃性を高めてレンズを小型化させる場合に特に効果的である。
また、突起収容凹部は、レンズホルダの遊端から陥没するように、レンズの光軸に対して直交して延在する底面と、この底面から連続して形成された起立面とで形成され、突起部は、レンズ面の径方向に突出され、突起収容凹部の底面に対面して配置される突起部の背面と突起収容凹部の底面との間にアクリル樹脂系接着剤が配置され、突起部の遊端にエポキシ樹脂系接着剤が配置されていると好適である。
このような構成を採用すると、エポキシ樹脂系接着剤とアクリル樹脂系接着剤との相互作用により、レンズ歪みとレンズの倒れとを、突起部との関係で最も効率良く防止することができる。
また、突起部の遊端と突起収容凹部の起立面と底面とで接着剤受容凹部が形成され、この接着剤受容凹部にエポキシ樹脂系接着剤が充填されていると好適である。
接着剤受容凹部が設けられることで、エポキシ樹脂系接着剤を突起部の遊端に容易に塗布させることができる。
また、レンズ本体の側面には、突起部の基端側に位置する突き当て面が形成され、突起収容凹部の起立面には、突き当て面が当接する受け面が形成されていると好適である。
このような構成を採用すると、エポキシ樹脂系接着剤が硬化する際に、レンズは、突起部の遊端に向かって引っ張られるので、レンズの突き当て面がレンズホルダの受け面に圧着され、レンズホルダに対しレンズを確実に位置決めさせることができる。
本発明によれば、レンズ歪みの防止とレンズの倒れの防止とを両立させて、レンズをレンズホルダに片持ち支持状態で接着固定させることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す斜視図である。 (a)は、アクリル樹脂系接着剤を利用してレンズホルダにレンズが接着された状態を示す断面図、(b)は、アクリル樹脂系接着剤及びエポキシ樹脂系接着剤を利用してレンズホルダにレンズが接着された状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレンズ駆動装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
光ディスク装置内部の光ピックアップ機構(光学部)においては、光ディスクの情報層上に光ビームを正確に集光させる必要がある。このため、高精度な光ピックアップ機構にあっては、光ディスクのカバー層の厚さの誤差によって生じる球面収差を補正できるように、レンズを光軸方向に微動させることが必要である。
図1に示すように、光ピックアップ機構(光学部)に実装されているレンズ駆動装置1は、レンズの球面収差補正に利用され、コ字状のベース部材2を有している。ユニット化を図るために、このベース部材2には、後述する様々な部品が組み付けられている。
駆動源として、ベース部材2の後枠部2aには、ブラケット3aを介してステッピングモータ3が固定され、モータ3の回転軸3bにはリードスクリュー4が圧入により固定されている。このリードスクリュー4は、ベース部材2の後枠部2aに形成された開口部から差し込まれ、リードスクリュー4から突出する回転軸3bの先端は、ベース部材2の前枠部2bに固定された軸受6によって回転自在に支持されている。
このリードスクリュー4は、アーム状のレンズホルダ8を貫通すると共に、雌ネジ部7に螺着され、レンズホルダ8は、バネ力によって雌ネジ部7に常に圧着されている。レンズホルダ8は、ベース部材2から外方に向けて突出する部分8Aを有し、この突出部分8Aは、前枠部2b及び後枠部2aの延在方向と同一方向に「く」の字状に曲げられて延在している。そして、レンズホルダ8の遊端8e側には、接着剤によってピックアップレンズ9が固定され、このレンズ9は、凸状のレンズ面9b,9cで凸レンズを構成し、ベース部材2の外側に配置されることになる。
前枠部2bと後枠部2aとを架け渡すように、ベース部材2には、リードスクリュー4の回転軸線Lに対して平行に延在するガイドシャフト10が固定されている。このガイドシャフト10は、レンズホルダ8に形成されたガイド孔8b内に挿通されている。よって、リードスクリュー4を正逆転させることで、レンズホルダ8は、ガイドシャフト10の軸線Pに沿って正確に往復動し、これに伴って、ガイドシャフト10の軸線Pとレンズ9の光軸Rとが平行になるように、レンズ9も正確に直線運動する。
ベース部材2内には、レンズホルダ8を回転軸線Lの延在方向に付勢するための圧縮コイルバネ11が配置され、この圧縮コイルバネ11は、回り止めシャフト12の周囲で巻回されている。この圧縮コイルバネ11の一端は後枠部2aに固定され、この圧縮コイルバネ11の他端は、レンズホルダ8の端部に固定されている。
圧縮コイルバネ11の付勢力によって、レンズホルダ8を雌ネジ部7に常に圧着させておくことができ、更にその付勢力は、雌ネジ部7にも及ぶので、リードスクリュー4に雌ネジ部7を確実に螺合させることもでき、レンズホルダ8の送り精度の向上が図られている。
さらに、圧縮コイルバネ11を貫通して後枠部2aと前枠部2bとを架け渡すように、ベース部材2には、リードスクリュー4の回転軸線L及びガイドシャフト10の軸線Pに対して平行に延在する軸線Sをもった回り止めシャフト12が固定されている。この回り止めシャフト12は、レンズホルダ8の端部に形成された孔部内に挿入されて、レンズホルダ8がリードスクリュー4の回転軸線Lを中心に回動することを規制している。
レンズホルダ8の遊端8e側に固定されたレンズ9には、レンズ面9b,9cを有するレンズ本体9Aの側面(レンズ本体9Aの厚みとして延在する面)9a上において互いに光軸Rを挟むようにして平行に延在する第1及び第2のカット面21,22をもったIカットレンズが利用されている。このレンズ9は、レンズホルダ8に対して接着剤により片持ち支持状態で固定されるので、レンズホルダ8の一部をなす枠部をレンズの周囲に必要とせず、これによって、レンズ9のレンズ面9b,9cを可能な限り大きくすることができる。また、レンズホルダ8の遊端8eは、レンズ面9bの外形に沿って湾曲するようにカットされている。
球面収差補正に利用されるレンズ9は、カット面21,22間の幅4mm、カット面21,22の延在方向における全長5〜6mmであり、非常に小さい。従って、外形を小さくしつつもレンズ面9b,9cを大きくする工夫がミリ単位で必要になる。
更に、樹脂からなるレンズ9には、レンズ面9b,9cを有するレンズ本体9Aから光軸Rに対して直交する方向に突出してなる舌片状の突起部30が設けられ、レンズ9は、レンズ面9b,9cの中心と突起部30を通る平面で左右対称になっている。レンズホルダ8の遊端8e側には、この突起部30に対面して、突起部30を収容するように陥没した突起収容凹部31が設けられ、この突起収容凹部31は、遊端8eで開放されている。
突起部30は、レンズ面9b,9cの径方向に突出し、突起収容凹部31は、レンズ9の光軸Rに対して直交して延在する平坦な底面32と、この底面32から連続して周囲に形成された起立面33とで形成されている。そして、レンズ本体9Aの側面(レンズ本体9Aの厚みとして延在する面)9aには、突起部30の基端側に位置する湾曲状の突き当て面34a,34bが形成され、この突き当て面34a,34bは、左右で一対をなしている。これに対して、突起収容凹部31の起立面33には、左右一対の突き当て面34a,34bが当接する左右一対のハの字状の受け面36a,36bが形成されている。そして、レンズ9の突き当て面34a,34bがレンズホルダ8の受け面36a,36bに当接することで、レンズ9の位置決めが達成される。
図2に示すように、突起収容凹部31の底面32に対面して配置される突起部30の背面30aと突起収容凹部31の底面32との間にアクリル樹脂系接着剤Aが配置され、突起部30の遊端30bにエポキシ樹脂系接着剤Eが配置されている。このような位置にアクリル樹脂系接着剤A及びエポキシ樹脂系接着剤Eを塗布する結果、突起部30には、接着側に位置するレンズ面9bの中心Bからの径方向において、中心Bに近い位置にアクリル樹脂系接着剤Aが塗布され、レンズ面9bの中心Bから遠い位置にエポキシ樹脂系接着剤Eが塗布されことになる。そして、レンズ9の突起部30は、突起収容凹部31内のアクリル樹脂系接着剤Aとエポキシ樹脂系接着剤Eとによりレンズホルダ8に固着される。
さらに、突起部30の遊端30bと突起収容凹部31の起立面33のU字状膨出部33aと底面32とで接着剤受容凹部37が形成され、この接着剤受容凹部37にエポキシ樹脂系接着剤Eが充填されている。このような接着剤受容凹部37が設けられることで、図2(a)に示されるように、アクリル樹脂系接着剤Aで突起部30を突起収容凹部31の底面32に固定(アクリル樹脂系接着剤Aが硬化)した後、図2(b)に示されるように、接着剤受容凹部37内にエポキシ樹脂系接着剤Eを充填することで、エポキシ樹脂系接着剤Eを、突起部30の遊端30bに容易に塗布させることができる。従って、接着剤の塗布作業を簡単に行うことができる。なお、アクリル樹脂系接着剤A及びエポキシ樹脂系接着剤Eは、紫外線が照射されることで硬化するタイプである。
そして、エポキシ樹脂系接着剤Eが硬化収縮する際に、レンズ9には、突起部30の遊端30bに向かって引っ張られるので、レンズ9の突き当て面34a,34bがレンズホルダ8の受け面36a,36bに圧着され、レンズホルダ8に対しレンズ9を確実に位置決めさせることができる。
前述したように、本発明では、レンズ本体9Aから突出する突起部30を利用し、この突起部30には、レンズ面9bの中心Bからの径方向において、中心Bに近い位置にアクリル樹脂系接着剤Aが塗布され、レンズ面9bの中心Bから遠い位置にエポキシ樹脂系接着剤Eが塗布されている。エポキシ樹脂系接着剤Eに比してアクリル樹脂系接着剤Aは、弾性率が低いので、レンズ面9bの中心Bから近い位置で、レンズホルダ8に対してレンズ9を強固に固着させることがなく、仮止めのような働きをする。すなわち、使用時のレンズ9の雰囲気温度の変化に伴ってレンズ9が温度変形しても、その変形をアクリル樹脂系接着剤Aは許容するので、レンズ面9bが歪み難くなる。
しかし、アクリル樹脂系接着剤Aは、使用時にレンズ9の傾きすなわち倒れによる光軸Rのズレを抑制し難い。これに対して、アクリル樹脂系接着剤Aに比してエポキシ樹脂系接着剤Eは、弾性率が高いので、レンズ面9bの中心Bから遠い位置で、レンズホルダ8に対してレンズ9を強固に固定させ、本止めのような働きをする。すなわち、使用時のレンズ9の雰囲気温度の変化に伴ってレンズ9が倒れようとしても、その倒れをエポキシ樹脂系接着剤Eが阻止しようとするので、レンズ9が倒れなくなる。そして、エポキシ樹脂系接着剤Eは、レンズ面9bの中心Bから遠い位置にあるので、使用時の温度変化に伴ってレンズ面9bに歪みを与えることがない。
なお、突起部30に、エポキシ樹脂系接着剤Eのみをレンズ面9bの中心Bからできるだけ遠ざけて塗布すると、レンズ歪みの発生は防止できるが、レンズホルダ8に対してレンズ9は片持ち支持状態になっているので、接着強度不足を招来する虞が高く、耐衝撃性が低下して、レンズホルダ8からレンズ9が脱落し易くなってしまう。
従って、本発明では、突起部30を利用し、エポキシ樹脂系接着剤Eとアクリル樹脂系接着剤Aとの相互作用により、レンズ歪みの防止とレンズ9の倒れの防止とを両立させている。また、レンズ9を小型化させていけばいく程、接着剤の影響が大きく、本発明は、耐衝撃性を高めてレンズ9を小型化させる場合に特に効果的である。
R…光軸、L…リードスクリューの回転軸線、P…ガイドシャフトの軸線、A…アクリル樹脂系接着剤、B…レンズ面の中心、E…エポキシ樹脂系接着剤、1…レンズ駆動装置、2…ベース部材、3…ステッピングモータ、3b…回転軸、4…リードスクリュー、8…レンズホルダ、8e…レンズホルダの遊端、9…レンズ、9a…レンズの側面、9b…レンズ面、10…ガイドシャフト、11…コイルバネ、30…突起部、30a…突起部の背面、30b…突起部の遊端、31…突起収容凹部、32…突起収容凹部の底面、33…突起収容凹部の起立面、34a,34b…突き当て面、36a,36b…受け面、37…接着剤受容凹部。

Claims (4)

  1. 光学部に実装されるレンズ駆動装置において、
    駆動源と、
    遊端にレンズが固定されると共に、前記駆動源によって往復動するレンズホルダと、を備え、
    樹脂からなる前記レンズには、レンズ面を有するレンズ本体から前記レンズの光軸に対して直交する方向に突出する突起部が設けられ、前記レンズホルダには、前記レンズホルダの前記遊端に前記突起部が対面する突起収容凹部が設けられ、
    前記突起部には、前記レンズ面の中心からの径方向において、前記中心に近い位置にアクリル樹脂系接着剤が塗布され、前記レンズ面の前記中心から遠い位置にエポキシ樹脂系接着剤が塗布され、前記レンズの前記突起部は、前記突起収容凹部内の前記アクリル樹脂系接着剤と前記エポキシ樹脂系接着剤とにより前記レンズホルダに固着されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記突起収容凹部は、前記レンズホルダの前記遊端から陥没するように、前記レンズの光軸に対して直交して延在する底面と、この底面から連続して形成された起立面とで形成され、
    前記突起部は、前記レンズ面の径方向に突出され、
    前記突起収容凹部の前記底面に対面して配置される前記突起部の背面と前記突起収容凹部の前記底面との間に前記アクリル樹脂系接着剤が配置され、前記突起部の遊端に前記エポキシ樹脂系接着剤が配置されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記突起部の前記遊端と前記突起収容凹部の前記起立面と前記底面とで接着剤受容凹部が形成され、この接着剤受容凹部に前記エポキシ樹脂系接着剤が充填されていることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記レンズ本体の側面には、前記突起部の基端側に位置する突き当て面が形成され、前記突起収容凹部の前記起立面には、前記突き当て面が当接する受け面が形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のレンズ駆動装置。
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