JP2011232438A - 結像光学系組立体、カメラモジュール、およびカメラ - Google Patents

結像光学系組立体、カメラモジュール、およびカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】
低コストでレンズの位置決め精度の高い結像光学系組立体、カメラモジュール、およびカメラを提供する。
【解決手段】
結像光学系組立体において、内部空間を有する筐体と、光軸方向に移動されるレンズを含む、筐体に収容された結像光学系と、レンズを保持するレンズ枠と、光軸方向に延在しレンズ枠の光軸方向の動きをガイドするガイド軸とを有し、レンズ枠が、レンズを保持するとともにガイド軸を貫通させ、貫通方向一方の側でガイド軸を支持し他方の側がガイド軸よりも太径に形成された、ガイド穴を有する第1部材と、ガイド軸を貫通させる貫通孔を有し、ガイド穴の、他方の側の太径の部分に装入され第1部材に固定されてガイド軸を支持する第2部材とを有することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、結像光学系組立体、その結像光学系組立体を有するカメラモジュール、およびカメラに関する。
結像光学系が有するレンズを、変倍や焦点調節のため光軸方向に移動自在に保持する構造として、レンズを保持する保持部に対し光軸方向に延びる軸を貫通させ、レンズを保持部ごと軸に沿って移動させる構造が知られている。保持部は通常、樹脂形成品であり、貫通した軸に対する姿勢すなわち角度の精度を保つことは困難である。そこで、精度を向上するため、軸よりも大きな穴を保持部に形成して、この穴に円筒状の金属製ガイドブッシュを挿入し、ガイドブッシュに軸を貫通させる方法が知られている。この構造では、保持部がガイドブッシュを介して軸に支持される。また、保持部の穴の内周面とガイドブッシュ外周面には隙間を設けておき、隙間によるガタを利用して角度を調整し、調整が済んだ状態でガイドブッシュを保持部に接着することで、保持部の軸に対する角度が固定される。
上述した構造として、例えば、保持部のうち軸が貫通する穴の全長に渡ってガイドブッシュが配備された構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、保持部のうち軸が貫通する穴の全長のうち、軸が延びる方向の両端に一対のガイドブッシュを配置した構造が知られている(例えば、特許文献2参照。)。また、保持部に取り付けたねじによって保持部に対するガイドブッシュの位置を調整する構造も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開昭62−150211号公報 特開平6−94963号公報 特開2001−4892号公報
しかしながら、保持部の内周面とガイドブッシュの外周面との間に隙間を設けて角度を調整しようとした場合、保持部の穴の全長に渡ってガイドブッシュが配備された構造では、全長に渡って隙間を有する穴の中でガイドブッシュが自由な姿勢をとり得るため、軸からレンズの光軸までの距離が角度調整によって変動する。したがって、角度調整によって保持されたレンズの光軸の角度が他の光学系の光軸と一致しても、このレンズの光軸が他の光学系の光軸とずれて平行に延びた状態となるおそれがある。つまり、それぞれの光軸が一直線をなすように調整することが困難である。また、組立時にガイドブッシュに軸を貫通させるようにしつつ、ガイドブッシュの全長に亘って内径を軸との隙間が生じない寸法とすることは困難である。したがって、ガイドブッシュと軸の間の全長に亘る隙間を、組立時に確実に貫通させるよう確保する必要があり、調整後のガタつきが生じてしまう。
また、保持部の穴の、軸が延びるの方向の両端に一対のガイドブッシュを配置した構造では、ガイドブッシュを2つ使用するためコストアップとなり、また両方のガイドブッシュについて、角度の調整および固定を行う必要があり調整の労力も増大する。
また、ねじによってガイドブッシュの位置を調整する構造では、構造が複雑であり、また、ガイドブッシュの他にねじを用意する必要がありコストアップとなる。
本発明は上記問題点を解決し、低コストでレンズの位置決め精度の高い結像光学系組立体、カメラモジュール、およびカメラを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の結像光学系組立体は、
内部空間を有する筐体と、
光軸方向に移動されるレンズを含む、上記筐体に収容された結像光学系と、
上記レンズを保持するレンズ枠と、
光軸方向に延在し上記レンズ枠の光軸方向の動きをガイドするガイド軸とを有し、
上記レンズ枠が、
上記レンズを保持するとともに上記ガイド軸を貫通させ、貫通方向一方の側でこのガイド軸を支持し他方の側がこのガイド軸よりも太径に形成された、ガイド穴を有する第1部材と、
上記ガイド軸を貫通させる貫通孔を有し、上記ガイド穴の、上記他方の側の太径の部分に装入されこの第1部材に固定されてこのガイド軸を支持する第2部材とを有することを特徴とする。
本発明の結像光学系組立体によれば、ガイド軸が第1部材のガイド穴の貫通方向一方の側と他方の側に装入された第2部材の2箇所によって支持され、上記一方の側は第1部材自体で支持されているため、この支持する部分の内径をガイド軸に精度よく合わせて接するように形成することができ、レンズ枠の角度を補正した場合に、ガイド軸からレンズまでの距離の変動が抑えられる。したがって、角度の調整によってレンズの光軸が結像光学系の他の部品の光軸と一直線上に合わせられる。また、ガイド穴の全長に亘ってガイド軸を支持する場合と異なり、組立時には、ガイド軸を、2箇所の支持部分に挿入できればよいので、支持部分の寸法をガイド軸と接するように、ガイド軸に精度よく合わせて形成することできる。このため、取付け後のガタつきが抑えられる。したがって、レンズの位置決め精度が向上する。また、第2部材は、ガイド穴の全長よりも短い1個の部品であり、さらに樹脂成型品とすることもできるのでコストが低減される。
ここで、上記本発明の結像光学系組立体において、上記第1部材が、上記一方の側の一部のみ上記ガイド軸に接する小径に形成され、上記第2部材が上記他方の側の一部のみ上記ガイド軸に接する小径に形成されていることが好ましい。
貫通方向一方の側と他方の側のそれぞれ一部のみ小径に形成することで、さらに、ガイド軸に取付け容易としつつ、ガイド軸を支持する部分の寸法をガイド軸に精度よく合わせることできる。
また、上記本発明の結像光学系組立体において、上記第1部材の、上記ガイド軸に接する小径部分の方が、上記第2部材の、上記ガイド軸に接する小径部分よりも、光軸方向に関し上記レンズ枠に保持されたレンズに近い位置に形成されていることが好ましい。
第1部材小径部分の方がレンズに近い位置にあることで、レンズ枠の角度を補正した場合の、ガイド軸からレンズまでの距離の変動がさらに抑えられる。
また、上記本発明の結像光学系組立体において、上記レンズは、変倍用のレンズであってもよく、また、焦点調節用のレンズであってもよい。
また、上記目的を達成する本発明のカメラモジュールは、上記結像光学系組立体を有し
上記筐体が、光軸方向後方に光軸とは垂直に広がり内外に通じる開口が形成された壁部を有し、さらに
上記壁部の開口から上記内部空間を覗き上記結像光学系により結像された被写体像を受ける受光素子から構成され上記壁部の外壁に沿って広がる基板を有することを特徴とする。
本発明のカメラモジュールによれば、受光素子から、光軸が一直線上に合わせられた結像光学系を通って結像された高品質な被写体像が得られる。
また、上記本発明のカメラモジュールにおいて、上記結像光学系がプリズムを有し、被写体側からの入射光束をこのプリズムで反射して上記撮像素子に導く屈曲光学系であってもよい。
また、上記目的を達成する本発明のカメラは、上記カメラモジュールと、
上記カメラモジュールを内蔵するカメラボディとを備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、高精度な調整が簡単に行える結像光学系組立体、カメラモジュール、およびカメラが実現する。
本発明のカメラの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの内部構造を示す断面図である。 第2の変倍レンズ枠の保持枠にガイドブッシュが装入された状態を示す拡大断面図である。 第2の変倍レンズ枠および第2の変倍レンズを示す断面図である。 本実施形態に対する比較例のレンズ枠を示す断面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のカメラの一実施形態を示す斜視図である。
図1に示すカメラ1は、カメラボディ1a、シャッタボタン1b、およびカメラボディ1aに内蔵されたカメラモジュール10とを備えている。カメラボディ1aの正面には、カメラモジュール10の対物レンズ12が露出している。シャッタボタン1bが押下操作されることによりカメラモジュール10によって撮影動作が実行される。
このカメラモジュール10は、屈曲光学系が採用されており、対物レンズ12で取り込んだ光束をプリズム13によって反射し、さらに第1の変倍レンズ14、フォーカスレンズ15、および第2の変倍レンズ16を通し、撮像素子17に入射させる。
図2は、図1に示すカメラモジュールの内部構造を示す断面図である。
図2に示すカメラモジュール10は、上述した対物レンズ12、プリズム13、第1の変倍レンズ14、フォーカスレンズ15、第2の変倍レンズ16、撮像素子17の他に、筐体11、フォーカスレンズ枠22、第1の変倍レンズ枠21、第2の変倍レンズ枠23、ガイド軸24,25、および、カムロッド26を備えている。なお、図2の断面図に、対物レンズ12は表れないが、その位置がプリズム13とともに破線で示されている。また、筐体11は、構造の分かりやすさのため単純化して示している。
プリズム13、第1の変倍レンズ14、フォーカスレンズ15、および第2の変倍レンズ16は、筐体11の内部空間111に収容されており、カメラモジュール10における結像光学系を構成している。対物レンズ12で筐体11に取り込まれ、プリズム13によって反射された光束は、第1の変倍レンズ14、フォーカスレンズ15、および第2の変倍レンズ16をこの順で通過し、撮像素子17に入射する。筐体11の、光軸方向Yの光束が進む向きの先には、光軸とは垂直に広がり内外に通じる開口112aが形成された後壁部112が設けられており、撮像素子17は、基板18に搭載され、撮像素子17が内部空間111を覗く開口112aに配置され、基板18自体はその開口112aが形成された後壁部112の外壁に沿って広がるように固定されている。
フォーカスレンズ15は、フォーカスレンズ枠22に保持されている。このフォーカスレンズ枠22は、光軸方向Yに移動自在に支持されており、このフォーカスレンズ枠22は、図示しないフォーカス用モータが回転すると光軸方向Yに移動する。これにより被写体距離が異なっていても撮像素子上に合焦した被写体像が形成される。
また、第1および第2の変倍レンズ14,16は、それぞれ第1および第2の変倍レンズ枠21,23に保持されている。これら第1および第2の変倍レンズ枠21,23は、光軸方向Yに延びる2本のガイド軸24,25によって光軸方向Yに移動自在に支持されている。変倍用モータMが回転すると、その回転は図示しない減速ギアを介してカムロッド26に伝達され、そのカムロッド26が回転する。このカムロッド26には、第1の変倍レンズ枠21用の図示しないカム溝と第2の変倍レンズ枠23用の図示しないカム溝が形成されている。また、第1の変倍レンズ枠21には、カム溝に入り込むカムピン21aが形成され、第2の変倍レンズ枠23にはカム溝に入り込むカムピン23aが形成されている。したがって、変倍用モータMの回転によりカムロッド26が回転すると、そのカムロッド26に形成された2つのカム溝に従って第1および第2の変倍レンズ枠21,23が光軸方向Yに移動する。これにより結像光学系の焦点距離が変更される。
第1の変倍レンズ枠21は、保持枠221およびガイドブッシュ222を有する。
保持枠221は樹脂成型品であり、第1の変倍レンズ14を保持している。また、保持枠221には、ガイド軸24が貫通するガイド穴221aが設けられおり、第1の変倍レンズ14を挟んでガイド穴221aの反対側の端には、ガイド軸25を押えるガイド押え部221uが設けられている。ガイド押え部221uは、ガイド軸25を両側から挟むU字状に突出した形状である。ガイド押え部221uがガイド軸25を押えることよって、第1の変倍レンズ枠21の光軸直交方向の面内での回転が押えられる。
ガイドブッシュ222は、概略円筒状の樹脂成型品であり、ガイド穴221aの上側すなわちプリズム13側に装入されている。ガイドブッシュ222は、ガイド軸24を貫通させる貫通孔222aを有している。保持枠221とガイドブッシュ222とは、接着剤223によって固定されている。
第2の変倍レンズ枠23も、上述した第1の変倍レンズ枠21と同様の構造を有している。すなわち、第2の変倍レンズ枠23は、保持枠231およびガイドブッシュ232を有する。
保持枠231は樹脂成型品であり、第2の変倍レンズ16を保持している。また、保持枠231には、ガイド軸24が貫通するガイド穴231aが設けられおり、第2の変倍レンズ16を挟んでガイド穴231aの反対側の端には、ガイド軸25を押えるガイド押え部231uが設けられている。ガイド押え部231uは、ガイド軸25を両側から挟むU字状に突出した形状である。
ガイドブッシュ232は、概略円筒状の樹脂成型品であり、ガイド穴231aの上側すなわちプリズム13側に装入されている。ガイドブッシュ232は、ガイド軸24を貫通させる貫通孔232aを有している。保持枠231とガイドブッシュ232とは、接着剤233によって固定されている。
ここで、第1の変倍レンズ枠21および第2の変倍レンズ枠23のそれぞれが、本発明にいうレンズ枠の一例に相当し、保持枠221,231のそれぞれが、本発明にいう第1部材の一例に相当し、ガイドブッシュ222,232のそれぞれが、本発明にいう第2部材の一例に相当する。また、カメラモジュール10のうち、撮像素子17を除いた部分が、本発明の結像光学系組立体の一実施形態である。
続いて、第1の変倍レンズ枠21と第2の変倍レンズ枠23がガイド軸24を支持する構造を説明するが、ガイド軸24を支持する構造については、第1の変倍レンズ枠21と第2の変倍レンズ枠23とは同様の構造であり、ここでは、第2の変倍レンズ枠23について説明する。
図3は、第2の変倍レンズ枠の保持枠にガイドブッシュが装入された状態を示す拡大断面図である。
保持枠231には、ガイド軸24(図2参照)の貫通方向である光軸方向Yに延びたガイド穴231aが形成されており、ガイド穴231aのうち、光軸方向Y一方の側である下側すなわち撮像素子側の一部に、小径に形成されたガイド支持部231bが設けられている。ガイド支持部231bの内径は貫通するガイド軸24の径に合わせて形成されている。より詳細には、保持枠231がガイド軸24に対し光軸方向にスライドできる程度の余裕のみを有して形成されおり、実質的には隙間なく、接する大きさに形成されている。ガイド支持部231bは、ガイド穴231aのうち光軸方向Yの一部のみに形成されている。ガイド穴231aのうち、ガイド支持部231b以外の部分の内径は、ガイド支持部231bの内径よりも大きく、ガイド軸24が貫通した場合にガイド軸24との間に隙間ができる。
保持枠231のガイド穴231aのうち、ガイド支持部231bが設けられた撮像素子側に対する他方側である上側すなわちプリズム側にある装入部231cは、ガイドブッシュ232が装入される程度の太径に形成されている。より詳細には、装入部231cの内径は、ガイドブッシュ232の径に対し、このガイドブッシュ232が、装入部231c内で光軸方向Yと交差する交差方向Xに移動することができる程度の余裕を持った大きさで形成されている。つまり、装入部231cとガイドブッシュ232との間には、ガイドブッシュ232が交差方向Xにずれて移動できる隙間がある。
ガイドブッシュ232に設けられた貫通孔232aのうち、プリズム13側の一部に、小径に形成されたガイド支持部232bが設けられている。ガイド支持部232bの内径は貫通するガイド軸24(図2参照)の径に合わせて形成されている。より詳細には、保持枠231がガイド軸24に対し光軸方向にスライドできる程度の余裕のみを有して形成されており、実質的には隙間なく、接する大きさに形成されている。ガイド支持部232bは貫通孔232aのうち光軸方向Yの一部のみに形成されている。貫通孔232aのうち、ガイド支持部232b以外の部分の内径は、ガイド支持部232bの内径よりも大きく、ガイド軸24が貫通した場合にガイド軸24との間に隙間ができる。
図4は、第2の変倍レンズ枠および第2の変倍レンズを示す断面図である。
カメラモジュール10(図2参照)の組立時には、保持枠231のガイド穴231aの装入部231cにガイドブッシュ232が装入され、さらにガイド軸24が貫通する。
ガイド軸24は、光軸方向Yにおける撮像素子側に設けられたガイド支持部231bと、撮像素子側とは反対側のプリズム側に位置するガイドブッシュ232のガイド支持部232bとの2箇所で支持される。このことはガイド軸24から見れば、保持枠231が、上記2箇所でガイド軸24に支持されることを意味する。
この状態で、第2の変倍レンズ16の光軸の角度が調整され、光軸が撮像素子17や他のレンズの光軸に対して合わせられる。装入部231cとガイドブッシュ232との間には隙間があるため、ガイド軸24が貫通したガイドブッシュ232は、ガイド穴231a内でずれ動く。ただし、支持の他方であるガイド支持部231bは、保持枠231に形成されたものであり、ガイド支持部231bとガイド軸24の間には隙間がないため、この部分では保持枠231がガイド軸24に対し交差方向Xにずれない。したがって、保持枠231が、ガイド支持部231bを中心として所定の範囲で回転することによって、保持枠231に保持された第2の変倍レンズ16の光軸Aの角度が、例えば図4のA’に示すように調整される。このようにして、第2の変倍レンズ16の光軸の角度が撮像素子17や他のレンズに対して合わせられる。
第2の変倍レンズ16の光軸の角度が決定した状態で、保持枠231とガイドブッシュ232との間にある隙間233hに接着剤が注入され、この接着剤が固化することにより、ガイドブッシュ232が保持枠231に固定され、第2の変倍レンズ16の光軸の角度が固定する。
すでに説明したように、保持枠231のガイド支持部231bとガイド軸24の間には隙間がなく、ガイドブッシュ232のガイド支持部232bとガイド軸24の間には隙間がないため、ガイドブッシュ232が保持枠231に固定された状態では、ガイド軸24に対して保持枠231がガタつかない。したがって、第2の変倍レンズ16の光軸の角度が精密に維持され、撮像光学系全体の結像の精度が向上する。
また、図4に示す第2の変倍レンズ枠23では、保持枠231のガイド支持部231bが、ガイドブッシュ232のガイド支持部232bよりも、光軸方向Yに関し第2の変倍レンズ16に近い位置に形成されている。このため、光軸Aの角度を例えばA’に示すように調整するときに、第2の変倍レンズ16中央を通る光軸Aからガイド軸24までの距離Dの、保持枠231の回転による変動が抑制される。したがって、光軸A(A’)の角度が調整された状態で、この光軸A(A’)を撮像素子17や他のレンズの光軸に対して一直線上に並ばせることができるので、撮像光学系全体の結像の精度がさらに向上する。
図5は、本実施形態に対する比較例のレンズ枠を示す断面図である。
図5に示す比較例の変倍レンズ枠93は、保持枠931のガイド穴931aの全長に亘って、ガイドブッシュ932が設けられている。ガイドブッシュ932は、樹脂成型品の保持枠931の代わりにガイド軸24の保持性を高めるための部材であり、強度の高い金属製材料を削り出し加工することで形成される。ガイドブッシュ932は、少なくともガイド穴931aの全長より長く、このガイドブッシュ932には、組立時、ガイド軸24をスムーズに挿入できるようにする必要がある。したがって、ガイドブッシュ932の貫通孔932aの内径は、ガイド軸24(図2参照)がスムーズに貫通するよう、全長に亘る加工精度を考慮して、余裕を見込んだ大きさとする必要がある。このため、ガイド軸24に対するガイドブッシュ932のガタつきが生じる。したがって、光軸の角度を調整され、ガイドブッシュ932が保持枠931に固定された状態で、ガイド軸24に対する保持枠931のガタつきが生じる。また、ガイドブッシュ932と保持枠931のガイド穴931aとの間には、光軸の角度を調整するための隙間を、ガイド穴931aの全長に亘り設ける必要がある。このため、光軸の角度を調整しようとすると、変倍レンズ中央を通る光軸A(A’)からガイド軸までの距離Dが、図に示すように大きく変動し、光軸の角度が調整されても、光軸が、撮像素子17や他のレンズの光軸と一直線上に並ばない原因となる。
この一方、図4に示す本実施形態に係る第2の変倍レンズ枠23では、保持枠231のガイド支持部231bと、ガイドブッシュ232のガイド支持部232bが、ガイド穴231aにおける光軸方向Yにおける両端付近の2箇所でガイド軸24を支持するので、ガイド軸24との接触部分が少なく、2つのガイド支持部231b,232bの内径をガイド軸24に合わせて隙間なく形成することができる。また、ガイド軸24を支持する2箇所のうち、第2の変倍レンズ16に近いガイド支持部231bは保持枠231に形成されており、光軸の調整ではここを中心に保持枠231が回転するので、第2の変倍レンズ16の光軸Aからガイド軸24までの距離Dの変動が抑制される。またさらに、ガイド支持部231bは保持枠231自体に形成されているため、他方の支持手段であるガイドブッシュ232をガイド穴231aの全長よりも短くすることができる。また、2箇所のうちの一方を支持するためのガイドブッシュ232は樹脂成形品とすることができる。
このように、本実施形態のカメラモジュール10(図2参照)は、低コストで、しかもレンズの位置決め精度が高い。
なお、上述した実施形態では、本発明にいうレンズの例として、第1の変倍レンズ14および第2の変倍レンズ16が変倍機能を有するとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、第1の変倍レンズ14または第2の変倍レンズ16は、焦点調節用の機能を有するレンズであってもよい。
また、本実施形態は、プリズムを用いて光路を屈曲させる屈曲光学系であるが、本発明は、屈曲光学系でないカメラモジュールにも適用可能である。
1 カメラ
1a カメラボディ
10 カメラモジュール
11 筐体
13 プリズム
14,16 変倍レンズ
17 撮像素子
18 基板
21,23 変倍レンズ枠
24,25 ガイド軸
111 内部空間
112 後壁部
112a 開口
221a,231a ガイド穴
221,231 保持枠
222,232 ガイドブッシュ
222a,232a 貫通孔
231b,232b ガイド支持部
231c 装入部
A 光軸
Y 光軸方向

Claims (8)

  1. 内部空間を有する筐体と、
    光軸方向に移動されるレンズを含む、前記筐体に収容された結像光学系と、
    前記レンズを保持するレンズ枠と、
    光軸方向に延在し前記レンズ枠の光軸方向の動きをガイドするガイド軸とを有し、
    前記レンズ枠が、
    前記レンズを保持するとともに前記ガイド軸を貫通させ、貫通方向一方の側で該ガイド軸を支持し他方の側が該ガイド軸よりも太径に形成された、ガイド穴を有する第1部材と、
    前記ガイド軸を貫通させる貫通孔を有し、前記ガイド穴の、前記他方の側の太径の部分に装入され該第1部材に固定されて該ガイド軸を支持する第2部材とを有することを特徴とする結像光学系組立体。
  2. 前記第1部材が、前記一方の側の一部のみ前記ガイド軸に接する小径に形成され、前記第2部材が前記他方の側の一部のみ前記ガイド軸に接する小径に形成されていることを特徴とする請求項1記載の結像光学系組立体。
  3. 前記第1部材の、前記ガイド軸に接する小径部分の方が、前記第2部材の、前記ガイド軸に接する小径部分よりも、光軸方向に関し前記レンズ枠に保持されたレンズに近い位置に形成されていることを特徴とする請求項2記載の結像光学系組立体。
  4. 前記レンズが変倍用のレンズであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の結像光学系組立体。
  5. 前記レンズが焦点調節用のレンズであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の結像光学系組立体。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項記載の結像光学系組立体を有し、
    前記筐体が、光軸方向後方に光軸とは垂直に広がり内外に通じる開口が形成された壁部を有し、さらに
    前記壁部の開口から前記内部空間を覗き前記結像光学系により結像された被写体像を受ける受光素子から構成され前記壁部の外壁に沿って広がる基板を有することを特徴とするカメラモジュール。
  7. 前記結像光学系がプリズムを有し、被写体側からの入射光束を該プリズムで反射して前記撮像素子に導く屈曲光学系であることを特徴とする請求項6記載のカメラモジュール。
  8. 請求項6または7に記載のカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールを内蔵するカメラボディとを備えたことを特徴とするカメラ。
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