JP6814954B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本開示は、光学系を備えるレンズ鏡筒に関する。
特許文献1には、レンズ鏡筒のカム機構におけるカムピンのガタ寄せ機構の改善を図れ、それにより光学機器の小型化を図れる光学機器が開示されている。
特開平11−109209号公報
本開示は、レンズの保持精度が高いレンズ鏡筒を提供する。
本開示におけるレンズ鏡筒は、略円筒形状に形成された第1の枠体と、少なくとも1枚のレンズを有し、光軸方向に移動可能な、第1レンズ群と、少なくとも1枚のレンズを有し、光軸方向に移動可能な、第2レンズ群と、第1レンズ群を保持し、略円筒形状である第2の枠体と、第2レンズ群を保持し、略円盤状の円盤部と、該円盤部の外周面から光軸方向後側に延出する延出部と、を有する第3の枠体と、を備える。第2の枠体は内周面に第1の回転規制溝を有し、延出部は第1の回転規制部を有する。被写体側から像面側へと順に、第1レンズ群、第2レンズ群は配置されている。第1の枠体は第2の枠体の内側に配置されている。第3の枠体は第2の枠体の内側に配置されている。延出部は第1の枠体の外周面側に配置されている。第2の枠体と前記第1の枠体の外周面は、第1カム機構によって係合し、第3の枠体の延出部と第1の枠体の外周面は、第2カム機構によって係合し、第1の回転規制部は第1の回転規制溝に係合する。そして、第1の枠体が光軸回りに回転すると、第2の枠体、及び第3の枠体は、第1の枠体に対して、光軸方向に移動する。
本開示によれば、レンズの保持精度が高いレンズ鏡筒を提供することができる。
実施の形態に係るデジタルカメラの斜視図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の斜視図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の3群ユニットの要部構成図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の4群ユニットの分解斜視図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の要部構成図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の3群ユニット、4群ユニットおよびカム枠の分解斜視図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の3群ユニット、4群ユニットおよびカム枠の要部構成図 実施の形態に係るFPCガイド枠の装着状態を示す分解斜視図 実施の形態に係るFPCガイド枠の3面図 実施の形態に係るカム枠の内周面展開図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の各状態における断面図 実施の形態に係るレンズ鏡筒の1群ユニット、2群ユニットおよびカム枠の分解斜視図 実施の形態に係るカム枠の1群主カム溝、1群補助カム溝、2群カム溝を説明するための図 実施の形態に係るマスターフランジユニットおよび撮像素子ユニットの分解斜視図 実施の形態に係るマスターフランジユニットおよび撮像素子ユニットの要部断面概略図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細な説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
図面を用いて、本開示の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
なお、以下の実施形態では、撮像装置としてデジタルカメラを例に挙げて説明する。以下の説明では、横位置のデジタルカメラを基準として、被写体側を「前側」、被写体の反対側(像面側)を「後側」、鉛直上側を「上側」、鉛直下側を「下側」、鏡筒を被写体側から見て右側を「右側」、被写体側から見て左側を「左側」と表現する。横位置とは、デジタルカメラの姿勢の一種であり、横位置で撮影する場合、横長矩形画像の長辺方向は画像内における水平方向に略一致する。
[1.デジタルカメラの全体構成]
デジタルカメラ3000の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、デジタルカメラ3000の斜視図である。図2は、レンズ鏡筒2000の斜視図である。なお、図2(a)では、沈胴状態のレンズ鏡筒2000、図2(b)では、撮影時(ワイド状態)のレンズ鏡筒2000、図2(c)では、撮影時(テレ状態)のレンズ鏡筒2000、が図示されている。本実施の形態に係るレンズ鏡筒2000では、テレ状態が最も繰り出した状態である。
デジタルカメラ3000は、図1に示すように、筐体3100と、レンズ鏡筒2000と、を備える。
レンズ鏡筒2000は、沈胴式のズーム機構を備える。レンズ鏡筒2000は、図2に示すように、沈胴状態が最も全長が短く、逆にテレ状態が最も全長が長い。
[2.レンズ鏡筒の構成]
次に、レンズ鏡筒2000の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、レンズ鏡筒2000の分解斜視図である。なお、1点鎖線は、光軸AXを示す。本章及び図3では、レンズ鏡筒の概略構成を説明しているため、文章中の符号及び図面中の符号を省略することがある。
光学系には、第1レンズ群G1〜第6レンズ群G6(図12(c)参照)が含まれる。なお、以下の説明では、光軸AXに平行な方向を「光軸方向」、光軸方向に垂直な方向を「径方向」、光軸AXを中心とする円に沿った方向を「周方向」と称する。光軸AXは、レンズ鏡筒2000を構成する各枠の軸心と略一致する。
レンズ鏡筒2000は、図3に示すように、固定枠ユニット2010、1群直進枠2020、1群ユニット2030、2群ユニット2040、3群ユニット2050(第1の枠体)、4群ユニット2060(第3の枠体)、カム枠2070(第2の枠体)、FPCガイド枠2080、5群ユニット2090、6群ユニット2100、6群移動ユニット2110、駆動ギア2120、ズームモータユニット2130、マスターフランジユニット2140、撮像素子ユニット2150を備える。
固定枠ユニット2010は、中空の円筒状に形成されている。固定枠ユニット2010は、内周面に回転規制溝及びカム溝を有する。固定枠ユニット2010の外周面には、ズームモータユニット2130が取り付けられる。ズームモータユニット2130は、レンズ鏡筒2000を繰り出すための駆動源である。
マスターフランジユニット2140は、固定枠ユニット2010の後方を覆う板状の樹脂部材である。マスターフランジユニット2140は、光軸AX付近に開口部が形成されている。マスターフランジユニット2140の開口部には、撮像素子ユニット2150の一部が嵌め込まれている。
1群直進枠2020は、中空の円筒状に形成されており、固定枠ユニット2010の内側に配置される。1群直進枠2020は、外周面に回転規制突起を有し、内周面に回転規制溝を有する。回転規制突起は、固定枠ユニット2010の回転規制溝に係合される。これにより、1群直進枠2020は、固定枠ユニット2010とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。また、回転規制溝は、1群直進枠2020の内周面において光軸方向に沿って形成されている。
1群ユニット2030は、レンズ鏡筒2000内に光を取り込むための第1レンズ群G1を保持している(図12(c)参照)。1群ユニット2030は、円筒状に形成されており、1群直進枠2020の内側に配置される。1群ユニット2030は、外周面に回転規制突起を有し、内周面に回転規制溝とカムフォロアとを有する。回転規制突起は、1群直進枠2020の回転規制溝に係合される。これにより、1群ユニット2030は、1群直進枠2020とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。1群ユニット2030の回転規制溝は、1群ユニット2030の内周面において光軸方向に沿って形成されている。
2群ユニット2040は、第2レンズ群G2を保持している(図12(c)参照)。第2レンズ群G2は、被写体像の画角を変更するズーミングの際に使用されるレンズ群である。2群ユニット2040は、円盤状に形成されており、1群ユニット2030の内側に配置される。2群ユニット2040は、外周面から光軸方向後側に延出した回転規制部2041、および回転規制部2041の後端付近には内周面内側に向けて突出したカムフォロア2042を有する(図13参照)。回転規制部2041は、1群ユニット2030の回転規制溝に係合される。これにより、2群ユニット2040は、1群ユニット2030とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。
3群ユニット2050は、第3レンズ群G3を保持している(図12(c)参照)。第3レンズ群G3は、被写体像の画角を変更するズーミングの際、及び使用者の手振れ等による像ぶれを補正する際に使用されるレンズ群である。3群ユニット2050は、円筒状に形成され、カム枠2070の内側に配置される。3群ユニット2050は、カムフォロアと、回転規制突起と、回転規制スリットと、を有する。3群ユニット2050の回転規制突起は、外周面における前端付近に立設される。回転規制突起は、1群ユニット2030の内周面の回転規制溝に係合される。これにより、3群ユニット2050は、1群ユニット2030とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。
4群ユニット2060は、第4レンズ群G4を保持している(図12(c)参照)。第4レンズ群G4は、被写体像の画角を変更するズーミングの際に使用されるレンズ群である。4群ユニット2060は、円盤状に形成されており、3群ユニット2050の内側に配置される。4群ユニット2060は、径方向外側に向けて突出した回転規制部、および回転規制部からさらに径方向外側に向けて突出したカムフォロアを有する。回転規制部は、3群ユニット2050の回転規制スリットに係合される。これにより、4群ユニット2060は、3群ユニット2050とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。また4群ユニット2060の光軸方向後側は、撮像素子に到達する光の量をコントロールする為のシャッターユニット2065で構成されている。
5群ユニット2090は、第5レンズ群G5を保持している(図12(c)参照)。第5レンズ群G5は、被写体像の画角を変更するズーミングの際に使用されるレンズ群である。5群ユニット2090は、円盤状に形成されており、3群ユニット2050の内側に配置される。5群ユニット2090は、径方向外側に向けて突出した回転規制部、および回転規制部からさらに径方向外側に向けて突出したカムフォロアを有する、回転規制部は、3群ユニットの回転規制スリットに係合される。これにより、4群ユニット2060は、3群ユニット2050とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。
6群ユニット2100は、第6レンズ群G6を保持している(図12(c)参照)。第6レンズ群G6は、被写体像の合焦状態を調整するフォーカシングの際に使用されるレンズ群である。
6群移動ユニット2110は、円筒状に形成されており、内側に6群ユニット2100を保持している。6群移動ユニット2110は、外周面における後端付近にフランジ部を有し、フランジ部からさらに径方向外側に向けて突出した回転規制突起を有する。回転規制突起は、固定枠ユニット2010の内周面の回転規制溝に係合される。6群移動ユニット2110は、固定枠ユニット2010とは相対回転不可能且つ光軸方向前後に移動可能に保持される。6群移動ユニット2110にはフォーカスモータが固定されており、モータを駆動することにより、6群移動ユニット2110と6群ユニット2100との光軸方向の相対位置が調整できる様になっている。6群移動ユニット2110は、外周面における前端付近に、径方向外側に向けて突出したカムフォロアを有する。
カム枠2070は、円筒状に形成されており、1群ユニット2030の内側に配置される。カム枠2070は、内周面及び外周面に複数のカム溝を有すると共に、外周面における後端付近にカムフォロア及び被駆動ギア部を有する。カムフォロアは、固定枠ユニット2010の内周面のカム溝に係合され、被駆動ギア部には駆動ギア2120を介してズームモータユニット2130の駆動力が伝えられる。ズームモータユニット2130に通電して駆動力を与えると、カム枠2070は、固定枠ユニット2010に対し光軸AXを中心として回転しながら、光軸方向前後に移動する。
カム枠2070の外周面のカム溝には、それぞれ1群ユニット2030および2群ユニット2040のカムフォロアが係合され、カム枠2070の内周面のカム溝には、それぞれ3群ユニット2050、4群ユニット2060、5群ユニット2090および6群移動ユニットのカムフォロアが係合される。ここで、ズームモータユニット2130に通電して駆動力を与えると、1群ユニット2030、2群ユニット2040、3群ユニット2050、4群ユニット2060、5群ユニット2090および6群移動ユニット2110は固定枠ユニット2010に対し相対回転せず、光軸方向前後に移動する。
上述した構成において、レンズ鏡筒2000は、ズームモータユニット2130およびフォーカスモータを駆動することにより、第1レンズ群G1〜第6レンズ群G6を適切な位置に配置し、ズーミング、及びフォーカシングを行うことが可能な構成となっている。
[3.レンズ鏡筒を構成する部材の詳細構成]
[2.レンズ鏡筒の構成]においては、レンズ鏡筒2000を構成する各部材の概要を説明した。以下では、レンズ鏡筒2000を構成する各部品の詳細について説明する。
[3−1.3群ユニット]
図4を用いて、3群ユニット2050の構成を、より詳細に説明する。
図4は、3群ユニット2050の要部構成図である。図4(a)は3群ユニット2050を光軸方向前側から見た図である。図4(b)は3群ユニット2050を径方向外側から見た図である。図4(c)は、図4(b)におけるA−A線での断面図である。図4(d)は、図4(b)におけるB−B線での断面図である。図4(e)は、図4(b)におけるC−C線での断面図である。
図4(a)に示すように、3群ユニット2050は、円筒状に形成されており、外周面から突出した3つのカムフォロア2051を有する。図4(b)に示すように、3つのカムフォロア2051のうちの1つのみが、カムフォロアベース部2053によって保持されている。カムフォロアベース部2053は、3群ユニット2050の本体部分2057から切り離されており、2つの薄肉部2052により、3群ユニット2050の本体部分2057と結合している。
図4(c)に示すように、薄肉部2052の径方向の厚さは、3群ユニット2050の本体部分2057における薄肉部周辺部分2057aの径方向の厚さに比べて薄く形成されている。また、図4(c)及び図4(d)に示すように、薄肉部2052の径方向の厚さは、カムフォロアベース部2053の径方向の厚さに比べて薄く形成されている。また、薄肉部2052は、カムフォロアベース部2053よりも光軸方向の長さが短く形成されている。このような形状とすることにより、カムフォロアベース部2053は、薄肉部2052付近を支点として揺動可能であり、径方向に変位し易い構成となっている。
また、薄肉部2052は、互いに離れた位置に配置されている。より具体的には、2つの薄肉部2052が、周方向に互いに離れた2箇所に配置されている。そのため、1箇所に配置された薄肉部2052によってカムフォロアベース部2053と本体部分2057とが結合されている場合と比較して、カムフォロアベース部2053が変位する際に薄肉部2052がねじれ難い。その結果、カムフォロアベース部2053に保持されているカムフォロア2051は、径方向に変位し易く、周方向や光軸方向に変位し難い。すなわち、薄肉部2052が互いに離れた位置に配置されている場合は(複数箇所に配置されている場合は)、カムフォロアベース部2053が揺動する際の支点が複数になる。そうすると、薄肉部2052が1箇所にしか配置されておらず、カムフォロアベース部2053が揺動する際の支点が1つだけだった場合と比較して、薄肉部2052がねじれ難い。これは、複数の支点が互いにねじれを規制し合うからである。さらに、薄肉部2052が互いに離れた位置に配置されている場合は、薄肉部2052を1箇所だけに配置した場合と比較して、薄肉部2052を周方向や光軸方向にねじるために、より大きな力が必要だからである。
また、図4(e)に示すように、カムフォロアベース部2053は、光軸方向における薄肉部2052と反対側の前端部分2053aが、本体部分2057の一部であるベース部対向部分2057bと対向している。ベース部対向部分2057bは、カムフォロアベース部2053よりも径方向内側に位置する。そして、カムフォロアベース部2053の前端部分2052aと、本体部分2057のベース部対向部分2057bとの間には、径方向において間隙が設けられている。更に本体部分2057のベース部対向部分2057bには、カムフォロアベース部2053の前端部分2053aと対向する位置であって、カムフォロアベース部2053を挟んでカムフォロア2051とは反対側に、規制突起2054が設けられている。このような構成により、カムフォロアベース部2053と、本体部分2057との間隙が部分的に小さくなる様にしている。
3群ユニット2050をこのように形成することにより、カムフォロアベース部2053が径方向内側に変位する際の変位量に規制がかかる。すなわち、カムフォロアベース部2053が径方向内側に変位する際、所定量以上変位すると、カムフォロアベース部2053の前端部分2053aが規制突起2054に当接し、それ以上は変位しない。カムフォロアベース部2053の変位量を規制することにより、鏡筒に落下衝撃等の外力が加わった場合におけるカムフォロア2051のカム溝からの脱落が抑制されるため、レンズ鏡筒2000の信頼性を向上させることが出来る。
[3−2.4群ユニット]
次に、4群ユニット2060の構成を、図5を用いて詳細に説明する。
図5は、4群ユニット2060の分解斜視図である。図5に示すように、4群ユニット2060は、遮光シート2061、ビス2062、板バネ2063(付勢部材)、4群枠2064、シャッターユニット2065を有し、第4レンズ群G4を保持する。
4群枠2064には、板バネ2063がビス2062で保持されている。板バネ2063はカムフォロアベース部2053と対向する位置に配置されている。
4群枠2064の光軸方向前側には、第4レンズ群G4への不要な光線の進入を防止する遮光シート2061が配置される。
シャッターユニット2065は、4群枠2064に第4レンズ群G4を接着固定した後、フック部20651を4群枠2064に形成されたフック保持部20641に挿入することで、4群枠2064と一体化する。
[3−3.3群ユニット+4群ユニット+カム枠]
次に、図6〜図8を用いて、3群ユニット2050、4群ユニット2060をカム枠2070と組み合わせた状態の構成を説明する。
図6は、レンズ鏡筒2000の要部構成図である。図6(a)は、3群ユニット2050、4群ユニット2060をカム枠2070と組み合わせた状態を光軸方向前側から見た図である。図6(b)は、図6(a)におけるD−D線での断面図である。
図6(b)に示すとおり、4群ユニット2060に固定された板バネ2063は、カムフォロアベース部2053を内側から径方向外側に付勢する。それによって、カムフォロア2051はカム溝2072に向かって付勢される。このように構成することにより。4群ユニット2060は、3群ユニット2050を介して、カム枠2070に対し径方向の1方向に付勢される。
また、3群ユニット2050は、カムフォロアベース部2053が径方向外側に変位することにより、カムフォロア2051が、カム枠2070のカム溝2072に押さえ付けられる状態となる。更に、カムフォロアベース部2053が径方向の1方向に付勢されるとともに、カムフォロア2051がカム溝2072のテーパー部にはまり込む状態となる。
従って、3群ユニット2050、4群ユニット2060及びカム枠2070の光軸方向のガタが規制される。この構成により、レンズ鏡筒2000は、1つの板バネ2063を用いて、3群ユニット2050と4群ユニット2060の2つを、カム枠2070に対し付勢した状態で、カム枠2070に保持させることが出来る。そのため、レンズ鏡筒2000は、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4の保持精度が高い。従って、レンズ鏡筒2000のこの構成によれば、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の相対位置精度を向上することが出来る。
図7は、レンズ鏡筒2000の3群ユニット2050、4群ユニット2060およびカム枠2070の分解斜視図である。図7(a)は、3群ユニット2050、4群枠2064、カム枠2070の分解斜視図である。図7(b)は、図7(a)の光軸方向後側からシャッターユニット2065を挿入する際の分解斜視図である。
図7(a)において、3群ユニット2050の外周面には調心用穴2055が3箇所設けられている(図7(a)では2箇所しか表れていない。)。カム枠2070には、光軸方向前側の周上に切り欠き部2071が設けられている。また、4群ユニット2060のシャッターユニット2065は、3群ユニット2050の後側から3群ユニット2050内に挿入され、前述したフック部20651とフック保持部20641との係合によって、4群枠2064と一体化される。3群ユニット2050はカム枠2070に対して光軸方向に移動可能に保持されている。3群ユニット2050をカム枠2070に対して最も繰り出した位置まで移動させると、図7(b)に示すように、調心用穴2055と切り欠き部2071とが対向し、一つの貫通孔が形成される。
図8は、レンズ鏡筒2000の3群ユニット2050、4群ユニット2060およびカム枠2070の要部構成図である。図8(a)は、3群ユニット2050、4群ユニット2060をカム枠2070と組み合わせた状態(シャッターユニット挿入前)を示す前面図である。図8(b)は、3群ユニット2050、4群ユニット2060をカム枠2070と組み合わせた状態(シャッターユニット挿入前)を示す、図8(a)におけるE−E線での断面図である。
図8に示すとおり、3群ユニット2050の調心用穴2055から治具を挿入し、第3レンズ群G3に対する第4レンズ群G4の位置を調整しながら、4群枠2064に第4レンズ群G4を接着固定することが可能である。これにより、レンズ鏡筒2000は、3群ユニット2050、4群ユニット2060及びカム枠2070が組み立てられた状態で、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の相対位置精度を向上させることが出来る。
本実施形態に係るレンズ鏡筒2000は、3群ユニット2050をカム枠2070に対して最も繰り出したときに、調心用穴2055と切り欠き部2071が対向する構成である。このように構成することで、第4レンズ群G4を調心する際には貫通孔を形成できるが、その他の撮影時に使用されるズームポジションでは貫通孔が形成されず、漏光が発生しないように構成されている。
以上により、レンズ鏡筒2000は、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の相対位置精度を高めることが可能であるため、レンズ鏡筒の解像性能を向上させることが出来る。あるいは、レンズ鏡筒2000は、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4の群間調整における精度に余裕が出来た分をレンズの小型化に割り振ることが可能であり、レンズ鏡筒2000の小型化、軽量化を達成することが出来る。
なお、本実施の形態では、付勢部材として4群ユニット2060に板バネ2063を固定した構成を示したが、3群ユニット2050に板バネを設ける、コイルバネ等の板バネ以外の付勢手段で付勢する等の構成が可能であることは言うまでもない。また3群ユニット2050の材料を金属等の材料で構成し、薄肉部2052のバネ性で直接付勢する構成も可能である。
[4.フレキシブル基板引き回し部の詳細構成]
[4−1.FPCガイド枠]
以下では、図9〜図12を用いて、レンズ鏡筒2000に内蔵されている、ぶれ補正ユニット、シャッターユニット2065を本体基板に接続するためのフレキシブル基板(OISフレキ2056、シャッターフレキ2066)の鏡筒内部での引き回しに関して説明する。
図9は、FPCガイド枠2080の装着状態を示す分解斜視図、図10は、FPCガイド枠2080の3面図、図11は、カム枠2070の内面展開図を示す。
図9において、FPCガイド枠2080は、カム枠2070の内側かつ6群移動ユニット2110の外側に配置される。FPCガイド枠2080は、カム枠2070及び6群移動ユニット2110とは独立して、光軸方向に移動することが可能である。6群移動ユニット2110には、FPCガイド枠2080の光軸方向の移動をガイドするガイド壁2111が設けられている。ガイド壁2111の内側を直進ガイド突起2083が摺動し、FPCガイド枠2080は光軸方向に移動する。
図10(a)は、FPCガイド枠2080を光軸方向前側から見た図、図10(b)は、FPCガイド枠2080を光軸AXに垂直な水平方向から見た図、図10(c)は、FPCガイド枠2080を光軸AXに垂直な鉛直方向から見た図である。図10に示すように、FPCガイド枠2080は、直進ガイド突起2083及びカムフォロアa2081、カムフォロアb2082を有する。図10(b)に示すように、FPCガイド枠2080は、光軸AXに垂直な水平方向から見るとL字形状に形成されている。
直進ガイド突起2083は、6群移動ユニット2110のガイド壁2111に摺動可能に配置され、6群移動ユニット2110に対し光軸方向に移動自在に保持される。また、カムフォロアa2081、カムフォロアb2082は、それぞれカム枠2070の内周面のカム溝81及びカム溝82に係合される。
図11において、カム溝81は区間Xが他のカム溝により分断されている。また、カム溝82は区間Yが他のカム溝により分断されているとともに、後端側がカム枠2070からはみ出している。
しかしながら、カムフォロアa2081及びカムフォロアb2082が、光軸方向の高さ及び周方向の位相が異なる位置に設けられていることにより、カムフォロアa2081及びカムフォロアb2082は、常に、少なくとも一方がカム溝81およびカム溝82に係合された状態となり、連続して駆動できるようになっている。
すなわち、カムフォロアa2081がカム溝81の区間Xに存在する時は、カムフォロアb2082はカム溝82内を摺動しているので、FPCガイド枠2080がカム枠2070から落下することが抑制される。また、カムフォロアb2082がカム溝82の区間Yに存在する時は、カムフォロアa2081はカム溝81内を摺動しているので、FPCガイド枠2080がカム枠2070から落下することが抑制される。
これにより、FPCガイド枠2080はカム枠2070の回転に伴って、他のユニットとは独立して光軸方向前後に移動することが可能となっている。
図12はレンズ鏡筒2000の各状態における断面図を示す。
図12(a)は、レンズ鏡筒2000の沈胴状態における断面図を示す。図12(b)は、レンズ鏡筒2000のワイド(最広角端)状態における断面図を示す。図12(c)は、レンズ鏡筒2000のテレ(最望遠端)状態における断面図を示す。
図12(a)〜図12(c)に示すように、OISフレキ2056及びシャッターフレキ2066は、レンズ鏡筒2000の各状態において、L字形状のFPCガイド枠2080に沿ってガイドされ、鏡筒端部の接点に接続される。図12(a)に示す沈胴状態において、FPCガイド枠2080の光軸AXに垂直に形成された片2084は、カム枠2070の後端に当接する。図12(b)に示すワイド状態、及び図12(c)に示すテレ状態では、FPCガイド枠2080の光軸AXに垂直に形成された片2084は、カム枠2070の後端から光軸方向後側に移動する。
図12(a)〜図12(c)において、FPCガイド枠2080が光軸方向前後に移動することにより、レンズ鏡筒2000の各状態においても、OISフレキ2056のたるみ量が殆ど変化しない。このような構成により、FPCガイド枠2080は、たるんだOISフレキ2056が他の部分に引っかかったり、他の枠間に挟まれたりすることを抑制する。
上記により、カム枠2070のカム溝81及びカム溝82を適切に設定することにより、OISフレキ2056のたるみ量をコントロールすることが可能となる。
一方、シャッターフレキ2066に関しては、上記OISフレキ2056とは状態が異なる。
図12(a)〜図12(c)においてシャッターフレキ2066は、OISフレキ2056と同じ場所に重ねられてレンズ鏡筒2000の外部に引き出される。
3群ユニット2050と、4群ユニット2060の隙間tが鏡筒を繰り出しても変化しない場合は、たるみ量は一定となるため問題ないが、本実施の形態の場合は、ズームに伴い3群ユニット2050と、4群ユニット2060の隙間tが変化する。
本実施の形態の場合は、沈胴状態と、ワイド状態で3群ユニット2050と、4群ユニット2060の隙間tに変化は無いものの、テレ状態で3群ユニット2050と、4群ユニット2060の隙間tが拡がる状態となっている。
そこで、本実施の形態では図5に示すように、シャッターフレキ2066の一部に補強板2067が設けられている。補強板2067は、シャッターフレキ2066に比べて硬い材料で構成されている。シャッターフレキ2066の補強板2067が設けられている部分は、補強板2067部分によって屈曲が制限されている。図12(c)において、シャッターフレキ2066は、補強板2067により屈曲が制限されているため、OISフレキ2056と比較して光軸方向後側で屈曲した状態となる。
これにより、シャッターフレキ2066のたるみ量についてもコントロールが可能となり、シャッターフレキ2066が他の部分に引っかかったり、他の枠間に挟まれたりすることを防止できる。
以上の構成により、レンズ鏡筒2000鏡筒内でのアクチュエータの光軸方向の移動量が大きい場合あるいは、2種類以上のアクチュエータが別々に繰り出す場合に関しても、OISフレキ2056及びシャッターフレキ2066が他の部分に引っかかったり、他の枠間に挟まれたりすることを防止できる。
なお、本実施の形態ではシャッターフレキ2066に補強板2067を設けて屈曲を制限したが、シャッターフレキ2066の幅を部分的に広げて屈曲し難い様に構成しても構わない。また、シャッターフレキ2066の幅を広げた部分を他の枠に引っ掛けることにより屈曲を制限するように構成しても構わない。
[5.1群ユニット、2群ユニット駆動部の詳細構成]
以下は1群ユニット2030、2群ユニット2040の駆動部の構成を説明する。
[5−1.1群ユニット、2群ユニットの駆動部構成]
図13は、1群ユニット2030、2群ユニット2040及びカム枠2070の駆動部の構成を示す分解斜視図である。
図13において1群ユニット2030は、内周面に主カムフォロア2031を3つ有する(図13では1つしか表れていない。)。1群ユニット2030は、内周面に主カムフォロア2031より断面積が小さく径方向の突出量も小さい補助カムフォロア2032を2つ有する(図13では1つしか表れていない。)。また、1群ユニット2030は、内周面に回転規制溝2033が光軸方向に沿って形成されている。
2群ユニット2040は外周縁から光軸方向後側に延出した回転規制部2041を有し、回転規制部2041の後端付近内側にはカムフォロア2042が設けられている。回転規制部2041は1群ユニット2030の回転規制溝2033に係合される。この様な構成によって、2群ユニット2040は1群ユニット2030とは相対回転せず、光軸方向前後に移動可能に保持される。
ここで2群ユニット2040の回転規制部2041の径方向の厚さは、1群ユニット2030の回転規制溝2033の深さとほぼ同じ厚さで形成される。この構成により、回転規制部2041は、1群ユニット2030の内面から径方向内側に突出することなく、1群ユニット2030の回転規制溝2033内に収まるように配置することが出来る。従って、レンズ鏡筒2000は、径方向の厚さを増やすことなくカム枠2070の外周面に、1群ユニット2030用の1群主カム溝31及び1群補助カム溝32と、2群ユニット2040用の2群カム溝42を同時に配置することが出来る。
図14は、カム枠2070の1群主カム溝31、1群補助カム溝32、2群カム溝42を説明するための図である。図14(a)はカム枠2070の外周面展開図、図14(b)は1群補助カム溝32の断面図、図14(c)は2群カム溝42の断面図である。
図14(a)において、カム枠2070の外周面には1群主カム溝31が3本、1群補助カム溝32が2本、2群カム溝42が3本で計8本のカム溝が形成されている。
1群主カム溝31は、1群ユニット2030の主カムフォロア2031を摺動可能に保持する。1群補助カム溝32は、1群ユニット2030の補助カムフォロア2032を摺動可能に保持する。2群カム溝42は、2群ユニット2040のカムフォロア2042を摺動可能に保持する。
図14(a)において、1群補助カム溝32と、2群カム溝42は部分的に交差している。
図14(b)及び図14(c)において、2群カム溝42は、1群補助カム溝32より深く形成されており、カムフォロア2042は、2群カム溝42の深い部分で摺動可能に保持されている状態となっている。
ここで、1群ユニット2030はデジタルカメラ3000の外部に露出しているため、デジタルカメラ3000が落下した場合等に非常に大きな外力が加わる。
一方、2群ユニット2040はレンズ鏡筒2000の内部に納まっているため、1群ユニット2030と比較して小さな力しか加わらない。
図14(a)に示すように、1群主カム溝31は他のカム溝と交差しないように(干渉しないように)形成されている。従って、主カムフォロア2031は常に1群主カム溝31に摺動可能に保持されている。一方、1群副カム溝32は、一部が2群カム溝42と交差するように形成されている。ここで、補助カムフォロア2032が当該交差位置にあるとき、補助カムフォロア2032は1群副カム溝32内を摺動していないこととなる。そこで、レンズ鏡筒2000は、1群副カム溝32と2群カム溝42とが交差する位置P,Q,Rが光軸AXに垂直な同一面内に存在しないように形成されている。このような構成により、1群ユニット2030は1群主カム溝31が3本と、少なくとも1群副カム溝32の2本のうち1本との計4本以上が係合されている状態となり、1群主カム溝31の3本のみで係合されている場合と比較して強い強度を得ることが出来る。例えば、補助カムフォロア2032の一方が位置Pにおいて1群副カム溝32内を摺動していないとき、補助カムフォロア2032の他方は位置Q又は位置Rにないので、補助カムフォロア2032のうち少なくとも一方は1群副カム溝32に摺動可能に保持されている。
また、2群カム溝42は1群補助カム溝32と交差する部分でカムフォロア2042の摺動する面の深さが浅くなるが、2群ユニット2040には、1群ユニット2030と比較して小さな力しか加わらないので、外れ難い。
以上のように、カム枠2070の外周面に1群ユニット2030用及び2群ユニット2040用のカム溝を形成することにより、レンズ鏡筒2000の径を大きくすること無く、1群ユニット2030及び2群ユニット2040を駆動させることができる。また、2群ユニット2040用のカム溝42をカム枠2070の内周面に形成する場合と比較して、カム枠2070の内周面により多くのカム溝を配置することが可能となるため、カム枠2070の内周面にカム溝を配置する自由度が増す。このような構成により、レンズ鏡筒2000は、より多くのユニットを独立して駆動させたり、限られた光軸方向の寸法内により多くのカム溝を形成したりすることが可能となり、レンズ鏡筒2000の光軸方向の寸法を小さくすることが可能となる。
また、1群副カム溝32を設け、補助カムフォロア2032を摺動させることにより、レンズ鏡筒2000は、1群ユニット2030の強度を向上することが出来る。
[6.撮像素子固定部の防塵構成]
以下では、図15及び図16を用いて撮像素子固定部の防塵構成について説明する。
図15はマスターフランジユニット2140、撮像素子ユニット2150の分解斜視図である。
図15においてマスターフランジユニット2140は、マスターフランジ2142と、防塵シート2141を有する。
マスターフランジ2142には撮像素子2151より大きな開口部2142aが形成されている。
マスターフランジ2142の内径部には、撮像素子2151とほぼ同じサイズの開口部2141aが形成された防塵シート2141が貼り付けられている。
防塵シート2141は遮光性のある樹脂製の薄板を打ち抜き加工して作成されており、開口部2141a周辺には複数のスリットが形成されている。
図16はマスターフランジユニット2140と、撮像素子ユニット2150を組み合わせた際の断面を示した模式図である。
防塵シート2141の開口部2141aは、撮像素子2151より僅かに小さく作成されているため、開口部2141aの縁部は撮像素子2151の外周部に当接される。この構成により、撮像素子2151の外周部が、防塵シート2141で押さえつけられた状態となっている。
この構成により、防塵シート2141が鏡筒内の空間と撮像素子2151より外の空間とを遮蔽し、鏡筒内部に塵や埃等の異物がし難くなる。また、撮像素子2151周辺から余分な光が侵入し画像に映りこむことを防止する。
[7.他の実施の形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態では、カムフォロアベース部2053と3群ユニット2050の本体部分2057とを接続する薄肉部2052は、光軸AXを中心とした周方向に互いに離れた位置に配置されるものとしたが、本開示はこれに限定されるものではない。光軸AXに沿った方向に互いに離れた位置に配置されるものとしてもよい。
また、実施の形態では、薄肉部2052は2箇所存在するものとしたが、本開示はこれに限定されるものではない。薄肉部の数は何カ所でも構わない。
また、実施の形態では、カムフォロアベース部2053の径方向外側にカムフォロア2051が配置されるものとしたが、本開示はこれに限定されるものではない。カムフォロアベース部の径方向内側にカムフォロアが存在し、そのさらに内側にカム溝が位置する構成としても構わない。
また、実施の形態では、カムフォロアベース部2053を板バネで付勢するものとしたが、本開示はこれに限定されるものではない。カムフォロアベース部自体が外側に付勢されるように構成しても構わないし、捩りコイルばね等の他の付勢部材を用いても構わない。
また、実施の形態では、3群ユニット2050に調心用穴2055を形成し、カム枠2070に切り欠き部2071を形成するものとしたが、本開示はこれに限定されるものではない。調心用穴や切り欠き部を適宜入れ替えることや、両方を調心用穴或いは切り欠き部で形成することも可能である。
また、実施の形態では、3群ユニット2050をカム枠2070に対して最も繰り出した位置まで移動さると、調心用穴2055と切り欠き部2071が対向し、一つの貫通孔が形成されるものとしたが、本開示はこれに限定されるものではない。ズーム区間の途中で調心用穴と切り欠き部が対向し、一つの貫通孔が形成されるものとしても構わない。
[付記1]
第1の移動群(例えば、第3レンズ群G3)と、
前記第1の移動群とは異なる、少なくとも1枚のレンズを含む第2の移動群(例えば、第4レンズ群G4)と、
前記第1の移動群を保持する第1の枠体(例えば、3群ユニット2050)と、
前記第1の枠体の内側に配置され、前記第2の移動群内のレンズを保持する第2の枠体(例えば、4群ユニット2060)と、
前記第1の枠体の外側に配置され、前記第1の枠体を光軸方向に移動可能に保持する第3の枠体(例えば、カム枠2070)と、を備え、
前記第1の枠体は、外周面に少なくとも1つの孔部(例えば、調心用穴2055)が形成されており、
前記第3の枠体は、外周面に少なくとも1つの穴部または切り欠き部(例えば、切り欠き部2071)が形成されており、
前記第1の枠体を、前記第3の枠体に対する駆動可能範囲の所定の位置まで駆動させると、前記第1の枠体の孔部と前記第3の枠体の穴部または切り欠き部が対向する、
レンズ鏡筒(例えば、レンズ鏡筒2000)。
[付記2]
少なくとも一つのレンズを保持するレンズ鏡筒(例えば、レンズ鏡筒2000)であって、
固定枠(例えば、固定枠ユニット2010)と、
前記固定枠に対して光軸方向に移動可能な駆動枠(例えば、3群ユニット2050、4群ユニット2060)と、
前記駆動枠の移動に伴って移動し、電気的な構成要素を備える移動部と、
一端が前記移動部に接続されたフレキシブル基板(例えば、OISフレキ2056、シャッターフレキ2066)と、
前記移動部とは独立して光軸方向に移動し、前記フレキシブル基板をガイドするFPCガイド枠(例えば、FPCガイド枠2080)と、
を備えるレンズ鏡筒。
[付記3]
少なくとも1つのレンズを保持するレンズ鏡筒(例えば、レンズ鏡筒2000)であって、
固定枠(例えば、固定枠ユニット2010)と、
前記固定枠に対して光軸方向に移動可能で、電気的な構成要素を備える第1の移動部及び第2の移動部と、
一端が前記第1の移動部に接続され、他端が前記固定枠に固定される第1のフレキシブル基板(例えば、OISフレキ2056)と、
一端が前記第2の移動部に接続され、他端が固定枠の前記第1のフレキシブル基板と同じ位置に固定される第2のフレキシブル基板(例えば、シャッターフレキ2066)とを有し、
前記第2のフレキシブル基板は、前記第2のフレキシブル基板の一部の領域の屈曲を制限する屈曲制限部(例えば、補強板2067)を備える、
レンズ鏡筒(例えば、レンズ鏡筒2000)。
[付記4]
略円筒形状に形成された第1の枠体(例えば、カム枠2070)と、
被写体側から像面側へと順に、光軸方向に移動可能な、少なくとも1枚のレンズを有する第1レンズ群(例えば、第1レンズ群G1)、第2レンズ群(例えば、第2レンズ群G2)と、
前記第1レンズ群、第2レンズ群をそれぞれ保持する第2の枠体(例えば、1群ユニット2030)、第3の枠体(例えば、2群ユニット2040)と、を備え、
前記第2の枠体は、前記第1の枠体に対して係合可能な第1カムフォロア(例えば、主カムフォロア2031)、第2カムフォロア(例えば、補助カムフォロア2032)を有し、前記第3の枠体は、前記第1の枠体に対して係合可能な第3カムフォロア(例えば、カムフォロア2042)を有し、
前記第1の枠体は、外周面に前記第1カムフォロア及び第3カムフォロアと係合可能な第1カム溝(例えば、1群主カム溝31)及び第3カム溝(例えば、2群カム溝42)が互いに干渉しないように形成され、同時に第2カムフォロアと係合可能な第2カム溝(例えば、1群補助カム溝32)が形成されており、前記第2カム溝と前記第3カム溝は部分的にクロスしている、
レンズ鏡筒。
[付記5]
光軸中心に第1の開口部を有するマスターフランジ(例えば、マスターフランジ2142)と、
前記マスターフランジに保持され、前記第1の開口部(例えば、開口部2142a)より小さな第2の開口部(例えば、開口部2141a)を有する防塵シート(例えば、防塵シート2141)と、
前記第2の開口部に配置される撮像素子(例えば、撮像素子2151)と、を備え、
前記防塵シートは、前記第2の開口部の縁部が前記撮像素子の外周部に当接されている、
撮像装置。
本開示は、光学系を備えるレンズ鏡筒、及びレンズ鏡筒を用いるデジタルカメラ、携帯電話、スマートフォン等に適用可能である。
2000 レンズ鏡筒
2010 固定枠ユニット
2020 1群直進枠
2030 1群ユニット
2031 主カムフォロア
2032 補助カムフォロア
2033 回転規制溝
2040 2群ユニット
2041 回転規制部
2042 カムフォロア
2050 3群ユニット(第1の枠体)
2051 カムフォロア
2052 薄肉部
2053 カムフォロアベース部
2054 規制突起
2055 調心用穴
2056 OISフレキ(フレキシブル基板)
2057 本体部分
2060 4群ユニット(第3の枠体)
2061 遮光シート
2062 ビス
2063 板バネ(付勢部材)
2064 4群枠
20641 フック保持部
2065 シャッターユニット
20651 フック部
2066 シャッターフレキ(フレキシブル基板)
2067 補強板
2070 カム枠(第2の枠体)
2071 切り欠き部
2072 カム溝
2080 FPCガイド枠
2081 カムフォロアa
2082 カムフォロアb
2083 直進ガイド突起
2090 5群ユニット
2100 6群ユニット
2110 6群移動ユニット
2111 ガイド壁
2120 駆動ギア
2130 ズームモータユニット
2140 マスターフランジユニット
2141 防塵シート
2142 マスターフランジ
2150 撮像素子ユニット
2151 撮像素子
3000 デジタルカメラ
3100 筐体
AX 光軸
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群

Claims (8)

  1. 略円筒形状に形成された第1の枠体と、
    少なくとも1枚のレンズを有する第1レンズ群と、
    少なくとも1枚のレンズを有する第2レンズ群と、
    前記第1レンズ群を保持し、略円筒形状である第2の枠体と、
    前記第2レンズ群を保持し、略円盤状の円盤部と、該円盤部の外周面から光軸方向後側に延出する延出部と、を有する第3の枠体と、
    を備え、
    前記第2の枠体は内周面に第1の回転規制溝を有し、
    前記延出部は第1の回転規制部を有し、
    被写体側から像面側へと順に、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群は配置され、
    前記第1の枠体は前記第2の枠体の内側に配置され、
    前記第3の枠体は前記第2の枠体の内側に配置され、
    前記延出部は前記第1の枠体の外周面側に配置され、
    前記第2の枠体と前記第1の枠体の外周面は、第1カム機構によって係合し、
    前記第3の枠体の前記延出部と前記第1の枠体の外周面は、第2カム機構によって係合し、
    前記第1の回転規制部は前記第1の回転規制溝に係合し、
    前記第1の枠体が光軸回りに回転すると、前記第2の枠体、及び前記第3の枠体は、前記第1の枠体に対して、光軸方向に移動する、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第3の枠体の前記第1の回転規制部の径方向の厚さは、前記第2の枠体の前記第1の回転規制溝の深さと略同じ厚さで形成される、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 略円筒形状に形成され、内周面に第2の回転規制溝を有する第4の枠体をさらに備え、
    前記第2の枠体は、前記第4の枠体の内側に配置され、更に外周面に第2の回転規制部を有し、
    前記第2の回転規制部は、前記第2の回転規制溝に係合される、
    請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 少なくとも1枚のレンズを有し、光軸方向に移動可能な、第3レンズ群と、
    被写体側から像面側へと順に、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群は配置され、
    前記第3レンズ群を保持する第5の枠体を備え、
    前記第5の枠体と前記第1の枠体の内周面は、第3カム機構によって係合されている、
    請求項1または3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第5の枠体は第3の回転規制部を有し、
    前記第2の枠体は内周面に第3の回転規制溝を有し、
    前記第3の回転規制部は、前記第3の回転規制溝に係合される、
    請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 略円筒形状に形成され、内周面に第4の回転規制溝を有する第6の枠体をさらに備え、
    前記第4の枠体は、前記第6の枠体の内側に配置され、更に外周面に第4の回転規制部を有し、
    前記第4の回転規制部は、前記第4の回転規制溝に係合される、
    請求項3、請求項3を引用する請求項4、または請求項3を引用する請求項5、に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第6の枠体の被写体と反対側を覆う板状の第7の枠体をさらに備え、
    前記第7の枠体には、光軸付近に開口部が形成され、撮像素子の一部が嵌め込まれている、
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記第2の枠体と前記第1の枠体の外周面は、第4カム機構によって係合されている、
    請求項1から7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
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