JP4605452B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はレンズ鏡筒および撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラなどの撮像装置のレンズ鏡筒はレンズが鏡筒に収容保持されて構成されているが、鏡筒におけるレンズの光軸と直交する方向の寸法を削減するために、レンズの有効径の外側部分を前記光軸と平行な平面で切り取った、いわゆるDカットを形成したレンズを用いたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−199019号公報
ところで、Dカットレンズでは、レンズ外周が、平面部と、平面部の両端を接続する円筒面部とで構成され、平面部と円筒面部の境に角部が形成されることになる。
そして、鏡筒の組み立て時、Dカットレンズの角部が鏡筒の壁面に当たって壁面を削り、削られた部分が、レンズの光軸方向の位置決めを行う当て付け部の上に載り、Dカットレンズの位置決めが正確に行いがたい不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、DカットレンズあるいはダブルDカットレンズを用いた場合でもレンズの位置決めを正確に行う上で有利なレンズ鏡筒および撮像装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明のレンズ鏡筒は、鏡筒に設けられ被写体像を撮像素子に導く光学系を有し、前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、互いに平行する平面が前記レンズの厚さ方向と直交する方向に延在する2つの第1側面部と、前記2つの第1側面部の延在方向の両端を接続する2つの第2側面部とを有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記孔部の軸心と直交する方向に平行して延在し前記2つの第1側面部に臨む2つの第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記2つの第2側面部に臨む2つの第2孔面とを備え、前記2つの第1孔面のうちの少なくとも一方の前記第1孔面の延在方向の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
また、本発明のレンズ鏡筒は、鏡筒に設けられ被写体像を撮像素子に導く光学系を有し、前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、平面からなる第1側面部と、湾曲面からなり前記第1側面部の両端を接続する第2側面部とを有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記第1側面部に臨む第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記第2側面部に臨む第2孔面とを備え、前記第1孔面の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
また、本発明のレンズ鏡筒は、鏡筒に設けられ被写体像を撮像素子に導く光学系を有し、前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズはその側面に角部を有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記レンズの側面に臨む孔面とを備え、前記角部に対応する前記孔面箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、前記他方の壁面寄りの前記孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、鏡筒に設けられた撮像素子と、前記鏡筒の内部で被写体像を前記撮像素子に導く光学系とを有するレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、互いに平行する平面が前記レンズの厚さ方向と直交する方向に延在する2つの第1側面部と、前記2つの第1側面部の延在方向の両端を接続する2つの第2側面部とを有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記孔部の軸心と直交する方向に平行して延在し前記2つの第1側面部に臨む2つの第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記2つの第2側面部に臨む2つの第2孔面とを備え、前記2つの第1孔面のうちの少なくとも一方の前記第1孔面の延在方向の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、鏡筒に設けられた撮像素子と、前記鏡筒の内部で被写体像を前記撮像素子に導く光学系とを有するレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、平面からなる第1側面部と、湾曲面からなり前記第1側面部の両端を接続する第2側面部とを有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記第1側面部に臨む第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記第2側面部に臨む第2孔面とを備え、前記第1孔面の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、鏡筒に設けられた撮像素子と、前記鏡筒の内部で被写体像を前記撮像素子に導く光学系とを有するレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズはその側面に角部を有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記レンズの側面に臨む孔面とを備え、前記角部に対応する前記孔面箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、前記他方の壁面寄りの前記孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、角部に対応する孔面の箇所に凹部が設けられているので、レンズの角部が孔部を構成する壁面に当接し壁面を欠くなどの不具合が防止される。
また、レンズの角部により孔部の壁面が欠けたとしても、その欠けた削りくずは凹部の近傍箇所であり凹部に収容されるため、当て付け部の上に削りくずが載ってしまうことが防止され、レンズの位置合わせを正確に行う上で有利となる。
角部に対応する孔面の箇所に、孔面の外側に広がり孔部に開放状の凹部を一方の壁面から他方の壁面に向かって延在形成することによって上記目的を実現した。
次に本発明の実施例1について図面を参照して説明する。
本実施例では、本発明のレンズ鏡筒が撮像装置に組み込まれている場合について説明する。
図6は撮像装置を前方から見た斜視図、図7は撮像装置の正面図、図8は撮像装置の背面図、図9は撮像装置の平面図、図10は撮像装置の制御系を示すブロック図である。
なお、本明細書において左右は、撮像装置を前方から見た状態でいうものとし、また、被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
図6〜図9に示すように、撮像装置100は、前後の厚さが約1cm、上下の高さが約5cm、左右の幅が約8cmの小型のデジタルスチルカメラであり、外装を構成するケース102を有している。
ケース102の右側部には、図中二点鎖線で示すように、本発明に係るレンズ鏡筒10が組み込まれている。
レンズ鏡筒10は、図10に示すように、鏡筒12と、鏡筒12に収容された撮像素子150と、鏡筒12に収容され被写体像を撮像素子150に導く光学系104などを備えている。
光学系104は対物レンズ14を備え、対物レンズ14はケース102前面に設けられたレンズ窓103を介してケース102前方に臨んで配置されている。
ケース102の前面上部中央箇所には、撮影補助光を出射するフラッシュ106、セルフタイマーランプ108などが設けられている。
ケース102の前面にはバリア110が上下にスライド可能に設けられ、このバリア110は、図6、図7に示すようにレンズ窓103、フラッシュ106、セルフタイマーランプ108を前方に露出させる下限位置と、これらレンズ窓103、フラッシュ106、セルフタイマーランプ108を覆う上限位置とにスライドされる。
ケース102の上端面には、撮像を行うためのシャッタボタン112、前記撮影光学系のズームを調整するためのズーム操作スイッチ114が設けられている。
ケース102の左側面の上部には、電源のオンオフを行う電源スイッチ(不図示)が設けられている。
ケース102の後面には、撮像した映像を表示するディスプレイ120が設けられ、ディスプレイ120の側方に、静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モードの切り換えを行なうためのモード切り換えスイッチ122や、ディスプレイ120上にメニューを表示させるためのメニュースイッチ124、ディスプレイ120上に表示されるメニューを選択するなどの操作を行うためのコントロールスイッチ126が設けられている。
また、ケース102の後面でディスプレイ120の下方に、ディスプレイ120上の表示のオンオフを行うための表示スイッチ128、画像サイズ切り換えスイッチ130などが設けられている。
図10に示すように、撮像素子150は、光学系104によって結像された被写体像を撮像するCCDやCMOSセンサなどで構成されている。
撮像素子150で撮像された像は撮像信号として画像処理部152に出力され、画像処理部152ではこの撮像信号に対して処理がなされることで静止画あるいは動画の画像データが生成され、メモリカード(記憶媒体)154に記録される。また、前記画像データは表示処理部156によりディスプレイ120に表示される。
さらに、撮像装置100は、シャッタボタン112、シャッタボタン112、ズーム操作スイッチ114、前記電源スイッチ、モード切り換えスイッチ122、メニュースイッチ124、コントロールスイッチ126、表示スイッチ128、画像サイズ切り換えスイッチ130などの操作スイッチの操作に応じて、画像処理部152、表示処理部156などを制御するCPUなどを含む制御部158を備えている。
図11はレンズ鏡筒10を前方から見た斜視図、図12はレンズ鏡筒10を後方の下方から見た斜視図である。
図13はレンズ鏡筒10の正面図、図14はレンズ鏡筒10の背面図、図15(A)は図13のA矢視図、(B)は図13のB矢視図、図16(C)は図13のC矢視図、(D)は図13のD矢視図である。
図17は図11のAA線断面図、図18は図11のBB線断面図である。
図19はレンズ鏡筒10の一部の構成を示す分解斜視図、図20はレンズ鏡筒10の残りの構成を示す分解斜視図である。
図21はズーム用可動レンズ群18、フォーカス用可動レンズ群20の斜視図である。
図11〜図20に示すように、光学系104は、上述の対物レンズ14の他に、反射部材としてのプリズム16と、ズーム用可動レンズ群18と、フォーカス用可動レンズ群20と、第1の固定レンズ群22と、第2の固定レンズ群24と、第3の固定レンズ群26と、ズーム用可動レンズ群18用の案内機構28と、フォーカス用可動レンズ群20用の案内機構30とを含んでいる。
さらに、光学系104には、ズーム用可動レンズ群18を移動させる駆動手段32と、フォーカス用可動レンズ群20を移動させる駆動手段34とが設けられている。
図11、図12に示すように、鏡筒12は、厚さと、厚さよりも大きな寸法の幅と、幅よりも大きな寸法の長さとを有する扁平な矩形板状を呈し、撮像素子150と光学系104とは鏡筒12の幅方向の中央からやや幅方向の一側寄りの部分で鏡筒12の長さ方向に沿って並べられて配置されている。
鏡筒12は、長さ方向において分割された第1鏡筒分割体1202および第2鏡筒分割体1204と、これら2つの鏡筒分割体1202,1204の間に挟まれる第3鏡筒分割体1206とで構成され、鏡筒12の長手方向の一方の半部に第1鏡筒分割体1202が位置し、鏡筒12の長手方向方の他方の半部に第2鏡筒分割体1204が位置し、これら第1鏡筒分割体1202および第2鏡筒分割体1204の間に第3鏡筒分割体1208が介在されている。
なお、本実施例では、図6、図7に示すように、レンズ鏡筒10(鏡筒12)の長さ方向が上下方向に向けて配置されることから、鏡筒12の上部に第1鏡筒分割体1202が位置し、鏡筒12の下部に第2鏡筒分割体1204が位置し、鏡筒12の上下方向の中央部に第3鏡筒分割体1208が位置している。そして、撮像装置100のケース102の前面に平行する鏡筒12の厚さ方向の一方の面が鏡筒12の前面となり、ケース102の後面に平行する他方の面が鏡筒12の後面となり、鏡筒12の幅方向の一方の面が左側面となり、他方の面が右側面となる。
したがって、鏡筒12は、その幅方向、長さ方向、厚さ方向を、撮像装置100のケース102の左右方向、上下方向、前後方向のそれぞれに合致させた状態でケース102内部に配置されることになる。
また、本実施例では、これら第1、第2、第3鏡筒分割体1202、1204、1206は合成樹脂材料によって形成されている。
図17、図18、図19に示すように、第1鏡筒分割体1202は前壁、後壁、左壁、右壁により扁平な直方体状に形成され、第1鏡筒分割体1202の内部には、断面が矩形で下面に開放状の部品収容空間1202Aが設けられており、対物レンズ14はその前面側にレンズ押え1402が位置し後面側に遮光枠1404が位置した状態で、第1鏡筒分割体1202の前面の上部に取着されている。
プリズム16は、対物レンズ14で捉えた像を下部に向けて(撮像素子150側に)反射させるものである。プリズム16は、部品収容空間1202Aで対物レンズ14の後方に臨む箇所に配置されている。
本実施例では、被写体像を撮像素子150に導く光学系104の光路が、対物レンズ14から後方に延在しプリズム16の反射面に至る第1の光路部分と、プリズム16の反射面から下方に延在し撮像素子150に至る第2の光路部分とで構成され、図17において符号O1は第1の光路部分の光軸を示し、符号O2は第2の光路部分の光軸を示している。
第1の固定レンズ群22とズーム用可動レンズ群18とは、部品収容空間1202A内でプリズム16の下方に配置されている。
第1の固定レンズ群22は、図19に示すように、第1鏡筒分割体1202の取付部に組み込まれる第1の固定レンズ2202を備え、この第1の固定レンズ2202に望ませて遮光枠2204が設けられている。
図17、図18、図19に示すように、ズーム用可動レンズ群18は、第1のズームレンズ1802と、互いに貼り合わされた第2、第3のズームレンズ1804、1805とで構成されている。
これら第1、第2、第3のズームレンズ1802、1804、1805はズーム用レンズ枠1806により支持されている。
ズーム用レンズ枠1806は、駆動手段32によりメインガイド軸38およびサブガイド軸40に案内されつつそれらの光軸方向に沿って往復移動され、ズーム動作がなされる。
図21に示すように、ズーム用レンズ枠1806は、第1、第2、第3のズームレンズ1802、1804、1805の周囲に位置しこれら第1、第2、第3のズームレンズ1802、1804、1805を保持する保持部1810と、この保持部1810から部品収容空間1202A内の幅方向に延在する延在部1812とを有している。
延在部1812には、図26、図19に示すように、鏡筒12の長手方向において互いに対向するフランジ1816、1816が設けられ、これらフランジ1816、1816には、同軸上にそれぞれ孔が設けられている。そして、それら孔に軸3602、3602が回転可能に挿入されることで、それらフランジ1816,1816の間に雌ねじ部材36が鏡筒12の長手方向に移動不能にかつ軸3602を支点に揺動可能に結合されている。この雌ねじ部材36はスプリング3601により互いに閉じる方向に付勢された一対のアームを有し、それらアームの向かい合う面にそれぞれ雌ねじ3604が設けられている。
また、図21に示すように、延在部1812には、ロッド挿通孔1814が設けられている。
ロッド挿通孔1814には、第1鏡筒分割体1202の長さ方向に延在する金属製のメインガイド軸38が滑動可能に挿通されている。このメインガイド軸38はその長さ方向の両端が第1鏡筒分割体1202の上面を構成する壁部と、第3鏡筒分割体1206の壁部とで支持されている。メインガイド軸38は第1、第2、第3のズームレンズ1802、1804、1805の光軸と平行に直線状に延在しており、本実施例では第1鏡筒分割体1202の長さ方向に延在している。したがって、メインガイド軸38はズーム用可動レンズ群18を該ズーム用可動レンズ群18の光軸方向に案内している。
また、図21に示すように、延在部1812とは反対側に位置する保持部1810の箇所で部品収容空間1202Aの隅部に位置する箇所に係合溝1818が形成されている。
係合溝1818には、第1鏡筒分割体1202の長さ方向に延在するサブガイド軸40(図19)が滑動可能に挿通されている。したがって、サブガイド軸40はズーム用レンズ18がメインガイド軸38の回りに回転することを阻止している。サブガイド軸40は第1、第2、第3のズームレンズ1802、1804、1805の光軸と平行に直線状に延在しており、本実施例では第1鏡筒分割体1202の長さ方向に延在している。
ズーム用可動レンズ群18用の案内機構28は、これらメインガイド軸38とサブガイド軸40によって構成されている。
図19、図21に示すように、ズーム用可動レンズ群18を移動させる駆動手段32は、鏡筒12の長さ方向に延在するホルダ3202と、ホルダ3202の上部に設けられたモータ3204と、ホルダ3202に沿って延在しモータ3204により回転駆動される雄ねじ部材3206とを有している。
ホルダ3202は第1鏡筒分割体1202の右側面の欠部に取着され、これにより雄ねじ部材3206が部品収容空間1202Aに位置し、モータ3204は第1鏡筒分割体1202の上面に位置する。
雄ねじ部材3206は雌ねじ部材36の雌ねじ3604に螺合され、したがってモータ3204の正逆転によりズーム用可動レンズ群18はメインガイド軸38およびサブガイド軸40に案内されつつそれらの光軸方向に沿って往復移動され、ズーム動作がなされる。
本実施例では、ズーム用可動レンズ群18とメインガイド軸38と雄ねじ部材3206とが第1鏡筒分割体1202の内部で第1鏡筒分割体1202の幅方向に並べられて配置され、サブガイド軸40はメインガイド軸38および雄ねじ部材3206とは反対側に位置するズーム用レンズ枠1806箇所に配置されることになる。
図17、図18、図19に示すように、第3鏡筒分割体1206は、部品収容空間1202A内に臨む内部部分1206Aと、部品収容空間1202Aの外側に臨む外部部分1206Bとを有している。
図19に示すように、第2の固定レンズ群24は、その光軸をズーム用可動レンズ群18の光軸と一致させて内部部分1206Aに取着され、第2固定レンズ24の後面にアイリス(絞り)42が配置されている。
このアイリス42は、光学系104の光軸を前記幅方向で挟んで配置された2枚の絞り羽根4202と、各絞り羽根4202を前記幅方向に移動可能に案内する案内部材4204とを備えている。
アイリス42は、第3鏡筒分割体1206の外部部分1206Bに取着された駆動部44により2枚の絞り羽根4202が接離する方向に移動されることで、2枚の絞り羽根4202が開閉されこれにより前記光軸に沿って進行する光束の光量を調節するように構成されている。
図20に示すように、第2鏡筒分割体1204は、前壁1205A、後壁1205B、左壁1205C、右壁1205Dにより直方体状に形成され、第2鏡筒分割体1204の内部には、断面が矩形で上下に開放された部品収容空間1204Aが形成されている。
第2鏡筒分割体1204の下部に撮像素子取付板46が取着され、撮像素子取付板46が取着されることで部品収容空間1204Aの下端は閉塞されている。したがって、本実施例では、第2鏡筒分割体1204は撮像素子取付板46を含んで構成されている。
フォーカス用可動レンズ群20と第3の固定レンズ群26は、部品収容空間1204A内に配置されている。
図20に示すように、フォーカス用可動レンズ群20は、互いに貼り合わされた第1、第2のフォーカスレンズ2002、2004で構成されている。
これら第1、第2のフォーカスレンズ2002、2004は、フォーカス用レンズ枠2006により支持されている。
フォーカス用レンズ枠2006は、駆動手段34によりメインガイド軸50およびサブガイド軸52に案内されつつそれらの光軸方向に沿って往復移動され、フォーカス動作がなされる。
図21に示すように、フォーカス用レンズ枠2006は、第1、第2のフォーカスレンズ2002、2004の周囲に位置しこれら第1、第2のフォーカスレンズ2002、2004を保持する保持部2010と、この保持部2010から部品収容空間1204A内の幅方向に延在する延在部2012とを有している。
延在部2012には、図20に示すように、鏡筒12の長手方向において互いに対向するフランジ2016、2016が設けられ、これらフランジ2016、2016には、同軸上にそれぞれ孔が設けられている。そして、それら孔に軸4802,4802が回転可能に挿入されることで、それらフランジ2016、2016の間に雌ねじ部材48が鏡筒12の長手方向に移動不能にかつ軸4802を支点に揺動可能に結合されている。この雌ねじ部材48はスプリング4801により互いに閉じる方向に付勢された一対のアームを有し、それらアームの向かい合う面にそれぞれ雌ねじ4804が設けられている。
また、図20に示すように、延在部2012には、ロッド挿通孔2014が設けられている。
図20、図21に示すように、ロッド挿通孔2014には、金属製のメインガイド軸50が滑動可能に挿通されている。このメインガイド軸50はその長さ方向の両端が第3鏡筒分割体1206の壁部と、第2鏡筒分割体1204の下部に設けられた壁部とで支持されている。メインガイド軸50は第1、第2のフォーカスレンズ2002、2004の光軸と平行して直線状に延在しており、本実施例では第2鏡筒分割体1204の長さ方向に延在している。したがって、メインガイド軸50はフォーカス用可動レンズ群20を該フォーカス用可動レンズ28の光軸方向に案内している。
また、図21に示すように、延在部2012とは反対側に位置する保持部2010に係合溝2018が形成されている。
係合溝2018には、サブガイド軸52(図20)が滑動可能に挿通されている。したがって、サブガイド軸52はフォーカス用レンズ20がメインガイド軸50の回りに回転することを阻止している。サブガイド軸52は第2鏡筒分割体1204と一体に形成されており、したがって、合成樹脂製である。サブガイド軸52は第1、第2のフォーカスレンズ2002、2004の光軸と平行に直線状に延在しており、本実施例では第2鏡筒分割体1204の長さ方向に延在している。
フォーカス用可動レンズ群20用の案内機構30は、これらメインガイド軸50とサブガイド軸40によって構成されている。
図20、図21に示すように、フォーカス用可動レンズ群20を移動させる駆動手段34は、鏡筒12の長さ方向に延在するホルダ3402と、ホルダ3402の下部に設けられたモータ3404と、ホルダ3402に沿って延在しモータ3404により回転駆動される雄ねじ部材3406とを有している。
ホルダ3402は第2鏡筒分割体1204の右側面の欠部に取着され、これにより雄ねじ部材3406が部品収容空間1204Aに位置し、モータ3404は第2鏡筒分割体1204の下部に位置する。
雄ねじ部材3406は雌ねじ部材48の雌ねじ4804に螺合され、したがってモータ3404の正逆転によりフォーカス用可動レンズ群20はメインガイド軸50およびサブガイド軸52に案内されつつそれらの光軸方向に沿って往復移動され、フォーカス動作がなされる。
したがって、本実施例では、フォーカス用可動レンズ群20とメインガイド軸50と雄ねじ部材3404とが第2鏡筒分割体1204の内部で第2鏡筒分割体1204の幅方向に並べられて配置され、サブガイド軸52はメインガイド軸50および雄ねじ部材306とは反対側に位置するフォーカス用レンズ枠2006箇所に配置されることになる。
図20に示すように、撮像素子取付板46は、部品収容空間1204Aの下端を閉塞するように第2鏡筒分割体1204の下部にねじ206、206によって取着されている。
撮像素子150は、撮像素子取付板46が部品収容空間1204Aに臨む内面に配置されている。
本実施例では撮像素子取付板46に矩形の窓4602が設けられ、この窓4602に撮像素子150が嵌め込まれて配置され、撮像素子取付板46の内面で撮像素子150の上面にシールガラス4604、シールゴム4606およびローパスフィルタ4608が配置され、押さえ板4610によって固定されている。
なお、図17に示すように、部品収容空間1204Aに臨む第2鏡筒分割体1204の前面箇所および後面箇所で第2鏡筒分割体1204Aの上端と第3の固定レンズ群26との間の箇所には凹凸部1204Cが設けられている。
また、部品収容空間1204Aに臨む第2鏡筒分割体1204の前面箇所および後面箇所で第3の固定レンズ群26と撮像素子150との間の箇所には凹凸部1204Dが設けられている。
これらの凹凸部1204C、1204Dは、対物レンズ14、プリズム16、第1の固定レンズ群22、ズーム用可動レンズ群18、第2固定レンズ24、フォーカス用可動レンズ群20を介して進入してきた光のうち、部品収容空間1204Aに臨む第2鏡筒分割体1204の前面箇所および後面箇所に到達した光が該後面箇所で反射されることで、いわゆるフレアあるいはゴーストと呼ばれる反射光が発生し、この反射光が撮像素子150の受光面に到達して撮像素子150の撮像信号に対して悪影響を及ぼすことを防止するために設けられている。
なお、撮像素子150から遠い箇所に設けられた凹凸部1204Cの凹凸の間隔に対して撮像素子150から近い箇所に設けられた凹凸部1204Dの凹凸の間隔が大きく形成されている。これは、凹凸部1204Cに当たる前記光の角度に対して凹凸部1204Dに当たる前記光の角度がより小さいためであり、このように凹凸部1204C、1204Dの凹凸の間隔を変えることで、第2鏡筒分割体1204の成形時に金型からの取り外し性が向上される利点がある。
図17に示すように、第3の固定レンズ群26は、撮像素子150の上方でフォーカス用可動レンズ群20の下方の部品収容空間1204A箇所に配置されている。
なお、図20に示すように、第1鏡筒分割体1202と第2鏡筒分割体1204と第3鏡筒分割体1206とは、前記駆動部44近傍の箇所でねじ202により互いに取着され、かつ、前記駆動部34近傍の箇所でねじ204により互いに取着されている。
次に、ズーム用可動レンズ群18の光軸を、プリズム16の反射面から撮像素子150に至る第2の光路部分の光軸O2に合致させる調整機構について説明する。
図22は軸受け部材を上方から見た斜視図、図23は軸受け部材を下方から見た斜視図である。
図24(A)は軸受け部材の平面図、(B)は(A)のBB線断面図、(C)は(B)のC矢視図である。
図25(A)〜(D)は軸受け部材の説明図で、上側の図が断面図を示し、下側の図が底面図である。
図26はレンズ鏡筒の一部を破断した斜視図である。
図27は孔部の斜視図、図28は軸受け部材が孔部に収容された状態を示す斜視図、図29は軸受け部材が孔部に収容された状態を示す断面図である。
図30、図31はメインガイド軸38の傾きの調整操作の説明図である。
上述のように、ズーム用可動レンズ群18はズーム用レンズ枠1806で保持され、ズーム用レンズ枠1806はメインガイド軸38に沿って直線移動可能に案内され、また、ズーム用レンズ枠1806はサブガイド軸40によってメインガイド軸38回りの回転が阻止されている。
また、メインガイド軸38はその長さ方向の両端が第1鏡筒分割体1202の上面を構成する壁部と、第3鏡筒分割体1206の壁部とで支持されている。
一方、ズーム用レンズ枠1806には許容範囲内での加工誤差があり、ズーム用レンズ枠1806とズーム用可動レンズ群18との組み立てにも許容範囲内での組み立て誤差がある。
そのため、ズーム用可動レンズ群18の光軸が第2の光路部分の光軸O2に対して許容値を越えて傾斜してしまう場合がある。
また、第1鏡筒分割体1202や第3鏡筒分割体1206にも許容範囲内での加工誤差があり、また、レンズ鏡筒10には許容範囲内での組み立て誤差がある。
そのため、メインガイド軸38が第2の光路部分の光軸O2に対して傾斜し、これによりズーム用可動レンズ群18の光軸が第2の光路部分の光軸O2に対して許容値を越えて傾斜してしまう場合もある。
このようにズーム用可動レンズ群18の光軸が第2の光路部分の光軸O2に対して許容値を越えて傾斜すると、撮像素子150の撮像面に結像される被写体像において部分的に生じる焦点ぼけ、いわゆる片ボケの原因となる。
したがって、ズーム用可動レンズ群18の光軸を第2の光路部分の光軸O2に合致させる調整作業が必要となる。
ズーム用可動レンズ群18の光軸を第2の光路部分の光軸O2に合致させる調整は、メインガイド軸38の長さ方向の一方の端部(上端)において上述のメインガイド軸38の傾きを調整することによってなされる。
すなわち、図18に示すように、メインガイド軸38の上端は、第1鏡筒分割体1202の壁部に取着された軸受け部材54により支持されている。
図22乃至図24に示すように、軸受け部材54は、第1鏡筒分割体1202の外側から第1鏡筒分割体1202の壁部の孔部1250(図27乃至図29、図18参照)に装脱可能に装着される軸部5402と、軸部5402に設けられメインガイド軸38の上端が挿入される軸受け孔5404と、孔部1250の断面よりも大きな輪郭を有し第1鏡筒分割体1202の壁部の外面に当接されるつば部5406と、つば部5406の上面につば部5406と同軸上に突設された断面が多角形の多角形部5408と、多角形部5408の上面に突設された上端部5410とを有している。
軸部5402は、円柱状に形成されその外周面の下部に下端に至るに従って半径が次第に小さくなるようにテーパー面5403が形成されている。
軸受け孔5404は軸部5402の中心軸に平行に形成されており、軸受け孔5404の中心軸線が軸部5402の中心軸線に対して偏心するように設けられている。
図23に示すように、本実施例では、軸受け孔5404は、互いに90度をなす平面視略正方形をなす4つの平坦面で構成されている。したがって、軸受け孔5404にメインガイド軸38の上端を挿入すると、メインガイド軸38の外周面に対して理論的には前記4つの平坦面が線接触することになり、軸受け孔5404とメインガイド軸38の上端が高い精度で同軸上に配設されることになる。
上端部5410は、平面視した場合に細長形状に形成されており、先端面にマイナスドライバなどの工具挿入用の溝5412(特許請求の範囲の工具の係合溝)が形成され、また、周面に軸受け部材54の回転角度を視認するための凹凸からなる指標部5414が形成されている。
さらに、溝5412の内側には、図24(A)、(B)に示すように、軸受け孔5404に貫通させてピン挿通孔5416が形成されている。
次に、軸受け部材54が配設される第1鏡筒分割体1202の壁部の孔部1250およびその周辺について説明する。
図27、図29に示すように、軸部5402が挿入される孔部1250は、軸部5402の外径よりも大きい寸法の内径で形成された内周面1252と、内周面1252の周方向に等間隔をおいて形成され軸部5402の外周面に係合可能な複数の平坦面1254で構成され、複数の平坦面1254が軸部5402の外周面に係合することで、孔部1250の中心軸と軸部5402の中心軸とが高い精度で合致するように図られている。
前記内周面1252の上端には、つば部5406が載置される環状の載置面1256が形成されている。
また、載置面1256の外周に沿って凹溝1257が形成され、この凹溝1257は後述するように接着剤充填用凹部1258に充填された接着剤の余剰分を切り欠き1280へ導いて逃がすためのものである。
載置面1256の半径方向外方箇所には、すなわち、凹溝1257の外周部には載置面1256の周方向に間隔をおいて接着剤充填用凹部1258が形成されている。
孔部1250および載置面1256並びに凹溝1257の上方には小径孔部1270が形成され、小径孔部1270の上部に傾斜孔部1272が形成されている。本実施例では、小径孔部1270と傾斜孔部1272により特許請求の範囲の凹部が構成されている。
小径孔部1270は、載置面1256の外周から起立する円筒面1274を有し、円筒面1274には周方向に間隔をおいて前記接着剤充填用凹部1258が設けられている。
傾斜孔部1272は、周方向に等間隔をおいて設けられ小径孔部1270に近づくにつれて小径孔部1270の軸心に近づく傾斜面1276と、それら傾斜面1276の間に設けられた湾曲面1278とで構成されている。
傾斜孔部1272には、切り欠き1280が設けられ、凹溝1257はこの切り欠き1280に接続されている。
なお、図29に示すように、メインガイド軸38の上端は、第1鏡筒分割体1202の大径孔1264を通って軸受け部材54の軸受け孔5404に挿入される。
また、メインガイド軸38の下端は、従来公知の構造により例えば第3鏡筒分割体1204の壁部の孔1290(図18)に挿入されることで取着されている。
ズーム用可動レンズ群18の光軸調整は、次のように行われる。
まず、図25(A)に示すように、軸受け部材54として、軸受け孔5404の中心軸線が軸部5402の中心軸線と合致した基準の軸受け部材54と、図25(B)乃至(D)に示すように、軸受け孔5404の中心軸線が軸部5402の中心軸線に対して偏心している軸受け部材54を用意する。この場合、軸受け孔5404の中心軸線と軸部5402の中心軸線との偏心量Eが互いに異なる複数種類の軸受け部材54を用意する。
次に、図30に示すように、基準の軸受け部材54を用いてレンズ鏡筒10を組み立てる。
この際、光学系104のうち、ズーム用可動レンズ群18を除く残りの対物レンズ14、フォーカス用可動レンズ群20、第1の固定レンズ群22、第2の固定レンズ群24、第3の固定レンズ群26については光軸調整が行われる。
そして、対物レンズ14の前方に従来公知の調整用のチャートを配置してこのチャートの画像を光学系14によって撮像素子150の撮像面上に結像させ、撮像素子150から出力される撮像信号に基づいて前記チャートの画像を解析し、撮像素子150に結像されたチャートの画像の片ボケを測定する。このような片ボケを測定する評価値としては、MTFデフォーカスカーブを用いる他、従来公知のさまざまな評価値を採用することができる。
このような評価値に基づいて、第2の光路部分の光軸O2に対するズーム可動レンズ群18の傾斜角度eを算出する。
第2の光路部分の光軸O2とズーム可動レンズ群18の光軸とを合致させるためには、傾斜角度eと反対の向きに同じ角度だけメインガイド軸38を傾斜させればよいことになる。
したがって、傾斜角度eを打ち消すために必要な軸受け部材54の偏心量も傾斜角度eに対応して決定される。
次に、上記の偏心量に対応した偏心量Eを有する軸受け部材54を選択する。
そして、ピン挿通孔5416からピンを挿入してメインガイド軸30の上端を基準の軸受け部材54の軸受け孔5404から外しつつ基準の軸受け部材54の軸部5402を第1鏡筒分割体1202の壁部の孔部1250から取り外し、図31示すように、偏心量Eを有する軸受け部材54の軸部5402を孔部1250に挿入する。
続いて、軸受け部材54の溝5412にマイナスドライバーなどの工具を挿入して軸受け部材54を回転させ、前述した評価値によって示される片ボケが解消されるように指標部5414を視認しつつメインガイド軸30の傾斜を調整する。これにより、第2の光路部分の光軸O2とズーム可動レンズ群18とが合致される。
なお、本実施例のように、光学系104がズーム可動レンズ群18を光軸方向に移動させることでズーム動作を行うものでは、ズーム可動レンズ群18がテレ端(望遠端)に位置した状態では、第2の光路部分の光軸O2に対するズーム可動レンズ群18の傾きが片ボケに与える影響が極めて大きい反面、ズーム可動レンズ群18がワイド端(広角端)に位置した状態では、第2の光路部分の光軸O2に対するズーム可動レンズ群18の傾きが片ボケに与える影響はほとんど無視できることになる。
したがって、本実施例では、この光学特性を利用して、ズーム可動レンズ群18がテレ端(望遠端)に位置した状態での光学性能を基準にして上述した調整作業を行う。
したがって、上述した調整作業は、ズーム可動レンズ群18がテレ端(望遠端)に位置した状態で行う。
また、図31に示すように、軸受け部材54によってメインガイド軸38の傾斜を調整することによって、テレ端において第2の光路部分の光軸O2とズーム可動レンズ群18とを一致させることができるが、ワイド端においては第2の光路部分の光軸O2に対してズーム可動レンズ群18の光軸がずれてしまう場合もある。しかしながら、ズーム可動レンズ群18がワイド端に位置した状態では、このような第2の光路部分の光軸O2に対するズーム可動レンズ群18の光軸のずれが片ボケに与える影響はほとんど無視できる。
なお、第2の光路部分の光軸O2に対するズーム可動レンズ群18の傾斜角度eが許容値以下の場合、偏心量Eを有する軸受け部材54を選択することなく、基準の軸受け部材54がそのまま紫外線硬化型接着剤により接着される。
上述のように調整作業が終了したならば、図28に示すように、つば部5406、多角形部5408、上端部5410の外側で小径孔部1270および傾斜孔部1272の内側に紫外線硬化型接着剤を充填し、紫外線を照射して硬化させ、これにより組み立てが完了する。
この場合、軸受け部材54は多角形部5408を有しているので、多角形部5408が紫外線硬化型接着剤中に埋設されることで、軸受け部材54の孔部1250の中心軸回りの回転が効果的に阻止される。
このような構成にすると、メインガイド軸38の上端を支持する軸受け部材54は、第1鏡筒分割体1202の外側から孔部1250に装脱可能に挿入される軸部5402と、軸部5402の中心軸線に対して偏心した中心軸線を有する軸受け孔5404とを有し、メインガイド軸38の上端は上記の軸受け孔5404で支持されるので、実施例のように軸受け孔5404の中心軸線と軸部5402の中心軸線との偏心量Eが異なる複数種類の軸受け部材54を用意することで、ズーム用可動レンズ群18の光軸調整を簡単にしかも確実に行うことが可能となる。
また、偏心量Eの異なる軸受け部材54を選択し第1鏡筒分割体1202の外側から組み付けることでズーム用可動レンズ群18の光軸調整がなされるので、従来のような複雑な機構を省略でき、また、大きなスペースを要せず、したがって、レンズ鏡筒の部品点数の削減、コストダウン、小型化を図る上で有利となる。
次にプリズムの取り付け構造の第1の例について説明する。
図32はプリズム収容室の斜視図である。
図33はプリズム収容室の説明図で、中央の図が断面図であり、左側の図が正面図を示し、右上側の図が斜め後方から見た図であり、下側の図が底面図である。
図34はプリズム収容室の断面図、図35は図34のA矢視図、図36は図34のBB線断面図である。
図17に示すように、プリズム16は、対物レンズ14で捉えた像を撮像素子150側に反射させるものであり、第1鏡筒分割体1202の部品収容空間1202Aで対物レンズ14の後方に臨む箇所に配置されている。
プリズム16は、空気との境界面において全反射を生じさせる所定の絶対屈折率を有するガラスあるいは合成樹脂などからなる光学材料で構成され、3つの側面と2つの端面1608、1608を有する三角柱状を呈している。
前記3つの側面のうちの1つの側面は、対物レンズ14に臨む入射面1602として用いられる。
前記3つの側面のうちの1つの側面は、対物レンズ14によって導かれた被写体像を撮像素子150に向けて全反射する反射面1604として用いられる。
前記3つの側面のうち、残りの1つの側面は、反射面1604で反射された被写体像を撮像素子150に向けて出射される出射面1606として用いられる。
ここで、図33に示すように、対物レンズ14から反射面1604に至る第1の光路の光軸O1と、反射面1604により被写体像が撮像素子150側に向けて反射される第2の光路の光軸O2との双方の光軸を含む面を第1の面P1とすると、反射面1604、出射面1606を構成するプリズム16外面は互いに対向する2組の辺を有する矩形を呈し、2組の辺のうちの一方の1組の辺が第1の面P1と平行する面上を延在するように配置されている。
図32、図17に示すように、部品収容空間1202Aにはプリズム16が取着されるプリズム収容室56が設けられている。
プリズム収容室56には、第1の壁面5602と、第2の壁面5604と、2つの第3の壁面5606と、反射面1604の外側のプリズム外面1604Aに当接可能な3つの第1位置決め用突起58と、出射面1606の外側のプリズム外面1606Aに当接可能な2つの第2突起60と、少なくとも一方の端面1608に当接可能な複数の第3突起62とが設けられている。
第1の壁面5602は、第1鏡筒分割体1202Aの壁部によって構成されており、反射面1604の外側のプリズム外面1604Aに臨むように設けられている。
第2の壁面5604は、第1鏡筒分割体1202Aの壁部によって構成され、プリズム外面1606Aに臨むように設けられ、第2の壁面5604には出射用開口5608が形成されている。
第3の壁面5606は、第1鏡筒分割体1202Aの壁部によって構成されており、2つの端面1608,1608に臨むように設けられている。
第3の壁面5606には、図32に示すように、該第3の壁面を構成する第1鏡筒分割体1202の壁部の外側から第3の壁面5606に対して接着剤を充填するための孔5607が設けられている。
図33に示すように、プリズム16は、対物レンズ14から反射面1604に至る第1の光路の光軸O1と、反射面1604により被写体像が撮像素子150側に向けて反射される第2の光路の光軸O2との双方の光軸を含む第1の面P1に対して直交する方向に偏位して配置されている。
より詳細には、プリズム16は、対物レンズ14から反射面1604に至る第1の光路の光軸O1と、反射面1604により被写体が撮像素子150側に向けて反射される第2の光路の光軸O2との双方の光軸を含む第1の面P1に対して直交する方向に延在する長さを有している。そして、プリズム16の長さ方向の中心が、対物レンズ14から反射面1604に至る第1の光路の光軸O1と、反射面1604により被写体が撮像素子150側に向けて反射される第2の光路の光軸O2との双方の光軸を含む第1の面P1に対して直交する方向に偏位して配置されている。
図33、図34、図35に示すように、3つの第1位置決め用突起58のうちの2つの突起58は、偏位された側のプリズム外面1604Aの外縁部で第1の光路の延在方向に沿った両端箇所に当接するように配置されている。
3つの第1位置決め用突起58のうちの残りの1つの突起58は、偏位された側とは反対の側のプリズム外面1604Aの外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に当接するように配置されており、本実施例では、前記残りの1つの突起58はプリズム外面1604Aの外縁部の延在方向の中心よりも出射面1606寄り(後方寄り)の箇所に当接するように配置されている。
図33、図34、図36に示すように、2つの第2位置決め用突起60は、第2の壁面5606に設けられている。
2つの第2位置決め用突起60のうちの一方の突起60Aは、偏位された側の出射面1606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った端部箇所に当接するように配置されている。
2つの第2位置決め用突起60のうちの他方の突起60Bは、偏位された側とは反対の側の出射面1606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に当接するように配置されている。
本例では、2つの第2位置決め用突起60のうちの一方の突起60Aは、プリズム16が偏位された側の第2の壁面5606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った外縁部の両端のうちの一方の端部から第1の光路の延在方向に沿って延在しその先部が、偏位された側の出射面1606の外縁部で一方の端部に対応する端部箇所に当接する突条として設けられている。
また、2つの第2位置決め用突起60のうちの他方の突起60Bは、プリズム16が偏位された側とは反対側の第2の壁面5606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った外縁部の両端のうちの一方の端部から第1の光路の延在方向に沿って延在しその先部が、偏位された側とは反対の側の出射面1606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に当接する突条として設けられている。
なお、一方の突起60Aよりも他方の突起60Bの方が大きい寸法の長さで延在形成されている。
また、図33、図35において、符号A1、A2,A3はプリズム16を通過する被写体像の有効画角の範囲を示し、第1、第2位置決め用突起58,60は、全反射を利用する関係上、従来と同様に有効画角の範囲A2、A3の外側に配置されることは無論である。
プリズム16のプリズム収容室56に対する取り付けは次のようになされる。
プリズム16の反射面1604をプリズム収容室56の第1の壁面5602に臨ませるとともに、出射面1606を第2の壁面5604に臨ませ、かつ、各端面1608を各第3の壁面5606に臨ませた状態で、プリズム16をプリズム収容室56内に挿入する。
そして、プリズム16の反射面1604を3つの第1位置決め用突起58に当て付けるとともに、出射面1606を2つの第2位置決め用突起60に当て付け、さらに、2つの端面1608のうちの一方あるいは双方の端面1608をそれに臨む第3の突起62に当て付けて位置決めを行う。
この位置決めがなされた状態で、各第3の壁面5606の孔5607から第3の壁面5606と各端面1608の間に紫外線硬化型接着剤を充填し、充填された紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射することで硬化させる。これにより2つの端面1608がそれぞれ第3の壁面5606に接着剤で接着され、プリズム16がプリズム収容室56に取着される。
このような構成では、プリズム16を第1の面P1に対して直交する方向に偏位して配置し、3つの第1位置決め用突起58のうちの2つの突起58を、偏位された側のプリズム外面1604Aの外縁部で第1の光路の延在方向に沿った両端箇所に配置し、3つの第1位置決め用突起58のうちの残りの1つの突起58を、偏位された側とは反対の側のプリズム外面1604Aの外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に配置したので、プリズム外面1604Aにおいてプリズム16を安定した状態で位置決めできることは無論のこと、図33に示すように、3つの第1位置決め用突起58を含むプリズム収容室56の前後方向の寸法を短縮でき、撮像装置の前後方向の厚さをコンパクト化することが可能となる。
次にプリズムの取り付け構造の第2の例について説明する。
第2の例が第1の例のプリズムの取り付け構造と異なるのは、第1位置決め用突起58と第2位置決め用突起60の配置位置である。
図37は第2の例におけるプリズム収容室の説明図で、中央の図が断面図であり、左側の図が正面図を示し、右上側の図が斜め後方から見た図であり、下側の図が底面図である。なお、以下では、第1の例と同様な箇所、部材に同一の符号を付して説明する。
図37に示すように、第1の例の場合と同様に、3つの第1位置決め用突起58のうちの残りの1つの突起58は、偏位された側とは反対の側のプリズム外面1604Aの外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に当接するように配置されているが、第2の例では、前記残りの1つの突起58はプリズム外面1604Aの外縁部の延在方向の中心箇所に当接するように配置されている。
また、2つの第2位置決め用突起60のうちの他方の突起60Bは、第1の例と同様に、プリズム16が偏位された側とは反対側の第2の壁面5606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った外縁部の両端のうちの一方の端部から第1の光路の延在方向に沿って延在しその先部が、偏位された側とは反対の側の出射面1606の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に当接する突条として設けられているが、第2の例では、他方の突起60Bの先部はプリズム16の入射面1602寄りの箇所まで延在されている。
このような構成では、第1の例と同様の効果を奏することは無論のこと、3つの第1位置決め用突起58のうちの残りの1つの突起58がプリズム外面1604Aの外縁部の延在方向の中心箇所に当接するように配置されるとともに、2つの第2位置決め用突起60のうち他方の突起60Bの先部がプリズム16の入射面1602寄りの箇所まで延在されているため、第1の例に比較してプリズム収容室56によるプリズム1604の保持をより一層安定させる上で有利となる。
次に第3の例について説明する。
第3の例が第1の例,第2の例と異なるのは、第2位置決め用突起60の形状である。
図38は第3の例におけるプリズム収容室の説明図で、中央の図が断面図であり、左側の図が正面図を示し、右上側の図が斜め後方から見た図であり、下側の図が底面図である。
図38に示すように、第2の例と同様に3つの第1位置決め用突起58が設けられているが、第1の例、第2の例と異なり、2つの第2位置決め用突起60は凸条ではなく突起として形成されている。
2つの第2位置決め用突起60のうちの一方の突起60Aは、偏位された側の出射面1604の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った端部箇所に当接するように配置されている。
2つの第2位置決め用突起60のうちの他方の突起60Bは、偏位された側とは反対の側の出射面1604の外縁部で第1の光路の延在方向に沿った中間箇所に当接するように配置されている。
このような構成では、第2の例と同様の効果を奏することは無論のこと、2つの第2位置決め用突起60を結ぶ直線にプリズム16の重心を通る垂線が交差するように配置することにより、第2の例に比較してプリズム収容室56によるプリズム1604の保持をさらに一層安定させる上で有利となる。
次に本発明の要部であるレンズの取り付け構造について説明する。
図1は第1の固定レンズ2202が取着される第1鏡筒分割体1202の部分を示す斜視図、図2は図1の要部を示す斜視図である。
図3(A)は第1の固定レンズ2202が装着される過程を説明する平面図、(B)は(A)のA矢視図である。
図4(A)は第1の固定レンズ2202が装着された状態を説明する平面図、(B)は(A)のA矢視図である。
図5は第1の固定レンズ2202の接着状態を説明する平面図である。
図17、図18に示すように、本発明が適用される第1の固定レンズ2202は、第1鏡筒分割体1202の部品収容空間1202A内でプリズム16の下方に配置されている。
図3、図4に示すように、第1の固定レンズ2202は、その側面が、互いに平行する平面が前記レンズの厚さ方向と直交する方向に延在する2つの第1側面部2222と、前記2つの第1側面部2222の延在方向の両端を接続する2つの第2側面部2224とを有し、第2側面部2224は、第2側面部2224の延在方向の両端よりも延在方向の中間箇所がレンズの光軸から最も離れる湾曲面で形成されている。
第1の固定レンズ2202は、第1側面部2222間の寸法が約8mm、第2側面部2224間の寸法が約10mmであり、極めて小さい。
第1の固定レンズ2202は、いわゆるダブルDカットレンズであり、それら第1側面部2222と第2側面部2224とが交わる箇所は角部2226となっている。
第1の固定レンズ2202は、第1鏡筒分割体1202のレンズ収容室66に収容されている。
本実施例では、第1の固定レンズ2202はガラス製である。
図1に示すように、レンズ収容室66は、第1の固定レンズ2202の光軸方向に間隔をおいた2つの壁面6602、6604で挟まれた第1鏡筒分割体1202の壁部に貫通された孔部68により構成されている。
本実施例では、第1鏡筒分割体1202乃至第3鏡筒分割体1206はグラスファイバーが入ったポリカーボネートやABSなどの合成樹脂製である。
図1に示すように、孔部68は、第1の固定レンズ2202の輪郭よりも大きな輪郭で一方の壁面6602に開口する第1開口部6802と、第1の固定レンズ2202の輪郭よりも小さな輪郭で他方の壁面6604に開口する第2開口部6804と、第1開口部6802に連なり孔部68の軸心と直交する方向に平行して延在し2つの第1側面部2222間の距離よりも大きな寸法の間隔をおいて対向する2つの第1孔面6806と、第1開口部6802に連なり2つの第2側面部2224が収容される寸法の間隔をおいて対向する2つの第2孔面6808とを備えている。
図3(A)に示すように、各第1孔面6806は平面で形成されている。
2つの第1孔面6806のうちの一方が、2つの第1側面部2222間を結ぶ方向におけるレンズの位置決め面として形成されている。
図1に示すように、前記位置決め面とされた第1孔面6806には、一方の壁面6602近傍において一方の壁面6602に近づくにつれ孔部68から次第に離れる傾斜面6810が第1孔面6806の延在方向の全長にわたって延在形成されている。
図4(A)に示すように、各第2孔面6808は、第2側面部2224に対応した湾曲面で形成されている。
本実施例では、位置決め面とされた第1孔面6806に第1側面部2222を係合しつつ孔部68に第1の固定レンズ2202を挿入すると、2つの第2側面部2224が各第2孔面6808に係合する(嵌め込まれる)ように構成されている。
図1、図3(A)に示すように、前記位置決め面とされた第1孔面6806の延在方向の両端と、第2孔面6808との境の箇所に、孔部68の軸心から離れる方向で第1孔面6806および第2孔面6808の外側に広がり孔部68に開放状の凹部70が一方の壁面6602から他方の壁面6604に向かって延在形成されている。
また、孔部68の第2開口部6804寄りの箇所に、第1の固定レンズ2202の厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部72が設けられ、実施例では図3(A)に示すように、当て付け部72が3つ設けられている。
他方の壁面6604寄りの第2孔面6808箇所に、孔部68の内側に突出する底壁74が設けられている。
凹部70の底部は底壁74で形成され、当て付け部72は底壁74上に設けられている。すなわち、凹部70は、一方の壁面6602からの深さが当て付け部72よりも大きい寸法で形成されている。
また、図1に示すように、第2孔面6808には、孔部68に開放状の接着剤注入用凹部80が一方の壁面6602から他方の壁面6604に向かって延在形成されている。接着剤注入用凹部80は、第2孔面6808の周方向に間隔をおいて2つ設けられている。
図1、図5に示すように、接着剤注入用凹部80は、互いに向かい合う面8002、8002により孔部68の半径方向外方に凸状に(孔部68の軸心から離れる方向に凸状に)形成され、かつ、それら向かい合う面8002、8002間の寸法が孔部68に開放される部分が最も大きく孔部68の半径方向外方に離れるにつれて(孔部68の軸心から離れるにつれて)次第に小さくなるように形成されている。本実施例では、接着剤注入用凹部80は、孔部68の半径方向外方に凸状の(孔部68の軸心から離れる方向に凸状の)湾曲面で形成され、この湾曲面により互いに向かい合う面8002、8002が構成されている。
接着剤注入用凹部80の底部は底壁74で形成され、したがって、接着剤注入用凹部80は、一方の壁面6602からの深さが当て付け部72よりも大きい寸法で形成されている。
接着剤注入用凹部80の延在方向の中間部には、該接着剤注入用凹部80の内側に突出する凸部82が設けられている。
凸部82は、孔部68から最も離れた接着剤注入用凹部80の箇所から、孔部68から最も離れた接着剤注入用凹部80の箇所と接着剤注入用凹部80が孔部68に開放される箇所との間の中間箇所まで突出している。
凸部82が一方の壁面6602に臨む箇所は平面で形成されている。
レンズ収容室66への第1の固定レンズ2202の取り付けは次のように行われる。
第1の固定レンズ2202の2つの第1側面部2222のうちの1つの第1側面部2222を、位置決め面とされた第1孔面6806に当て付けつつ、また、2つの第2側面部2224を孔部68の第2孔面6808に臨ませつつ、一方の壁面6602から孔部68に挿入する。
この場合、第1孔面6806の壁面6602箇所に傾斜面6810が形成されているので、第1の固定レンズ2202の孔部68への挿入が円滑になされる。
そして、位置決め面とされた第1孔面6806に第1側面部2222を当て付けつつ第1の固定レンズ2202を挿入していくと、2つの第2側面部2224が各第2孔面6808に係合し、当て付け部72に第1の固定レンズ2202の一方の面が当て付けられる。
本実施例では、位置決め面とされる第1孔面6806の両端に凹部70が設けられているので、第1の固定レンズ2202の角部2226が孔部68を構成する壁面に当接し壁面を欠くなどの不具合が防止される。
また、第1の固定レンズ2202の角部2226により孔部68の壁面が欠けたとしても、その欠けた削りくずは凹部70の近傍箇所であり凹部70に収容されるため、当て付け部72の上に削りくずが載ってしまうことが防止され、第1の固定レンズ2202の位置合わせを正確に行う上で有利となる。
本実施例では、凹部70の深さを当て付け部72よりも大きな寸法で形成したので、削りくずが当て付け部72の上に載ることをより効果的に防止でき、第1の固定レンズ2202の位置合わせを正確に行う上でより一層有利となる。
このように孔部68内に第1の固定レンズ2202が位置決めされたならば、紫外線硬化型接着剤により第1の固定レンズ2202を孔部68に固定する。
この固定は次のように行われる。
紫外線硬化型接着剤S(図5参照)を各接着剤注入用凹部80に注入し、紫外線硬化型接着剤Sに紫外線を照射し硬化させ、これにより第1の固定レンズ2202を孔部68に固定する。
この紫外線硬化型接着剤Sの注入作業は、ディスペンサー(注入器)を用いて行われ、より詳細には、ディスペンサーの先端の注入針を接着剤注入用凹部80に挿入し注入針から紫外線硬化型接着剤Sを接着剤注入用凹部80に注入することで行われる。
本実施例では、接着剤注入用凹部80が、互いに向かい合う面8002、8002により孔部68の半径方向外方に凸状に形成され、かつ、それら向かい合う面8002、8002間の寸法が孔部68に開放される部分が最も大きく孔部68の半径方向外方に離れるにつれて次第に小さくなるように形成されているので、注入針を接着剤注入用凹部80に挿入した後、孔部68の半径方向外方に移動させそれら面8002,8002に当接させることで、注入針の位置が各接着剤注入用凹部80において一定の位置となる。
したがって、注入針の挿入作業を簡単にしかも安定して行え、さらには、各接着剤注入用凹部80に均等量の紫外線硬化型接着剤Sを注入する上で有利となる。
また、注入された紫外線硬化型接着剤Sは向かい合う面8002,8002の少なくとも一方の面8002に沿って第1の固定レンズ2202の第2側面部2224に流れ込みやすく、したがって、接着面積を確保しつつ安定した接着強度を得る上で有利となる。
また、本実施例では、接着剤注入用凹部80の延在方向の中間部に該接着剤注入用凹部80の内側に突出する凸部82が設けられているので、注入針の先端を凸部82に当て付けることで、注入針の先端位置を各接着剤注入用凹部80において一定の位置とすることができる。
したがって、注入針の挿入作業を簡単にしかも安定して行え、さらには、各接着剤注入用凹部80に均等量の紫外線硬化型接着剤Sを注入する上で有利となる。
また、注射針の先端を接着剤注入用凹部80の底部まで至らないようにできるので、注射針の先端で第1の固定レンズ2202の第2側面部2224を突き、第1の固定レンズ2202を動かしてしまうといった不具合を防止する上で有利となる。
なお、本実施例においては、レンズがダブルDカットレンズである場合について説明したが、本発明は、Dカットレンズにも無論適用可能である。この場合には、レンズは、その側面が、平面からなる第1側面部と、湾曲面からなり前記第1側面部の両端を接続する第2側面部とを有し、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記第1側面部に臨む第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記第2側面部に臨む第2孔面とを備え、前記第1孔面の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成されることになる。
また、本発明は、1つの角部を有するレンズの場合にも無論適用可能である。角部は、レンズの側面において、例えば、平面と湾曲面とが交わる箇所、あるいは、平面同士が交わる箇所、あるいは、湾曲面同士が交わる箇所に生じる。そして、この場合、前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記レンズの側面に臨む孔面とを備え、前記角部に対応する前記孔面箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成されることになる。
また、本実施例では、撮像装置としてデジタルスチルカメラを例示したが、本発明はビデオカメラやテレビカメラなど撮像装置に無論適用可能である。
第1の固定レンズ2202が取着される第1鏡筒分割体1202の部分を示す斜視図である。 図1の要部を示す斜視図である。 (A)は第1の固定レンズ2202が装着される過程を説明する平面図、(B)は(A)のA矢視図である。 (A)は第1の固定レンズ2202が装着された状態を説明する平面図、(B)は(A)のA矢視図である。 第1の固定レンズ2202の接着状態を説明する平面図である。 撮像装置を前方から見た斜視図である。 撮像装置の正面図である。 撮像装置の背面図である。 撮像装置の平面図である。 撮像装置の制御系を示すブロック図である。 レンズ鏡筒10を前方から見た斜視図である。 レンズ鏡筒10を後方の下方から見た斜視図である。 レンズ鏡筒10の正面図である。 レンズ鏡筒10の背面図である。 (A)は図13のA矢視図、(B)は図13のB矢視図である。 (C)は図13のC矢視図、(D)は図13のD矢視図である。 図11のAA線断面図である。 図11のBB線断面図である。 レンズ鏡筒10の一部の構成を示す分解斜視図である。 レンズ鏡筒10の残りの構成を示す分解斜視図である。 ズーム用可動レンズ群18、フォーカス用可動レンズ群20の斜視図である。 軸受け部材を上方から見た斜視図である。 軸受け部材を下方から見た斜視図である。 (A)は軸受け部材の平面図、(B)は(A)のBB線断面図、(C)は(B)のC矢視図である。 (A)〜(D)は軸受け部材の説明図で、上側の図が断面図を示し、下側の図が底面図である。 レンズ鏡筒の一部を破断した斜視図である。 孔部の斜視図である。 軸受け部材が孔部に収容された状態を示す斜視図である。 軸受け部材が孔部に収容された状態を示す断面図である。 メインガイド軸38の傾きの調整操作の説明図である。 メインガイド軸38の傾きの調整操作の説明図である。 プリズム収容室の斜視図である。 プリズム収容室の説明図で、中央の図が断面図であり、左側の図が正面図を示し、右上側の図が斜め後方から見た図であり、下側の図が底面図である。 プリズム収容室の断面図である。 図34のA矢視図である。 図34のBB線断面図である。 第2の例におけるプリズム収容室の説明図で、中央の図が断面図であり、左側の図が正面図を示し、右上側の図が斜め後方から見た図であり、下側の図が底面図である。 第3の例におけるプリズム収容室の説明図で、中央の図が断面図であり、左側の図が正面図を示し、右上側の図が斜め後方から見た図であり、下側の図が底面図である。
符号の説明
100……撮像装置、104……光学系、10……レンズ鏡筒、12……鏡筒、2202……第1の固定レンズ、2222……第1側面部、2224……第2側面部、66……レンズ収容室、6602……一方の壁面、6604……他方の壁面、68……孔部、6802……第1開口部、6804……第2開口部、6806……第1孔面、6808……第2孔面。

Claims (21)

  1. 鏡筒に設けられ被写体像を撮像素子に導く光学系を有し、
    前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、互いに平行する平面が前記レンズの厚さ方向と直交する方向に延在する2つの第1側面部と、前記2つの第1側面部の延在方向の両端を接続する2つの第2側面部とを有し、
    前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、
    前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記孔部の軸心と直交する方向に平行して延在し前記2つの第1側面部に臨む2つの第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記2つの第2側面部に臨む2つの第2孔面とを備え、
    前記2つの第1孔面のうちの少なくとも一方の前記第1孔面の延在方向の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、
    前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されている
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記凹部が延在方向の両端に形成される前記第1孔面は、前記2つの第1側面部間を結ぶ方向におけるレンズの位置決め面であることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1孔面には、前記一方の壁面近傍において前記一方の壁面に近づくにつれ前記孔部から次第に離れる傾斜面が前記第1孔面の延在方向の全長にわたって延在形成されていることを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第2側面部は、前記第2側面部の延在方向の両端よりも延在方向の中間箇所が前記孔部の軸心から最も離れる湾曲面で形成され、前記第2孔面は、前記第2側面部に対応した湾曲面で形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記他方の壁面寄りの前記第2孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記他方の壁面寄りの前記第2孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成され、前記当て付け部は前記底壁上に設けられていることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記第2開口部は、前記レンズの輪郭よりも小さな輪郭で前記他方の壁面に開口していることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記孔部が貫通された前記鏡筒の壁部は合成樹脂製であり、前記レンズはガラス製であることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  9. 鏡筒に設けられ被写体像を撮像素子に導く光学系を有し、
    前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、平面からなる第1側面部と、湾曲面からなり前記第1側面部の両端を接続する第2側面部とを有し、
    前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、
    前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記第1側面部に臨む第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記第2側面部に臨む第2孔面とを備え、
    前記第1孔面の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、
    前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されている
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  10. 前記第1孔面が、前記第1側面部と直交する方向におけるレンズの位置決め面とされることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記第1孔面には、前記一方の壁面近傍において前記一方の壁面に近づくにつれ前記孔部から次第に離れる傾斜面が前記第1孔面の延在方向の全長にわたって延在形成されていることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記他方の壁面寄りの前記第2孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成されていることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記他方の壁面寄りの前記第2孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成され、前記当て付け部は前記底壁上に設けられていることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記第2開口部は、前記レンズの輪郭よりも小さな輪郭で前記他方の壁面に開口していることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  15. 前記孔部が貫通された前記鏡筒の壁部は合成樹脂製であり、前記レンズはガラス製であることを特徴とする請求項記載のレンズ鏡筒。
  16. 鏡筒に設けられ被写体像を撮像素子に導く光学系を有し、
    前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズはその側面に角部を有し、
    前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、
    前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記レンズの側面に臨む孔面とを備え、
    前記角部に対応する前記孔面箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、
    前記他方の壁面寄りの前記孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成されている
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  17. 前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする請求項16記載のレンズ鏡筒。
  18. 前記他方の壁面寄りの前記孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成され、前記当て付け部は前記底壁上に設けられていることを特徴とする請求項16記載のレンズ鏡筒。
  19. 鏡筒に設けられた撮像素子と、前記鏡筒の内部で被写体像を前記撮像素子に導く光学系とを有するレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、
    前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、互いに平行する平面が前記レンズの厚さ方向と直交する方向に延在する2つの第1側面部と、前記2つの第1側面部の延在方向の両端を接続する2つの第2側面部とを有し、
    前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、
    前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記孔部の軸心と直交する方向に平行して延在し前記2つの第1側面部に臨む2つの第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記2つの第2側面部に臨む2つの第2孔面とを備え、
    前記2つの第1孔面のうちの少なくとも一方の前記第1孔面の延在方向の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、
    前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されている
    ことを特徴とする撮像装置。
  20. 鏡筒に設けられた撮像素子と、前記鏡筒の内部で被写体像を前記撮像素子に導く光学系とを有するレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、
    前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズは、その側面が、平面からなる第1側面部と、湾曲面からなり前記第1側面部の両端を接続する第2側面部とを有し、
    前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、
    前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記第1側面部に臨む第1孔面と、前記第1開口部に連なり前記第2側面部に臨む第2孔面とを備え、
    前記第1孔面の両端と前記第2孔面との境の箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記第1孔面および前記第2孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、
    前記孔部は、前記2つの壁面のうちの他方の壁面に開口する第2開口部を備え、前記孔部の第2開口部寄りの箇所に、前記レンズの厚さ方向の一方の面に当て付けられる当て付け部が設けられ、前記凹部は、前記一方の壁面からの深さが前記当て付け部よりも大きい寸法で形成されている
    ことを特徴とする撮像装置。
  21. 鏡筒に設けられた撮像素子と、前記鏡筒の内部で被写体像を前記撮像素子に導く光学系とを有するレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、
    前記光学系を構成する少なくとも1つのレンズはその側面に角部を有し、
    前記1つのレンズを収容するレンズ収容室は、前記レンズの光軸方向に間隔をおいた2つの壁面で挟まれた前記鏡筒の壁部に貫通された孔部により構成され、
    前記孔部は、前記レンズの輪郭よりも大きな輪郭で前記2つの壁面のうちの一方の壁面に開口する第1開口部と、前記第1開口部に連なり前記レンズの側面に臨む孔面とを備え、
    前記角部に対応する前記孔面箇所に、前記孔部の軸心から離れる方向で前記孔面の外側に広がり前記孔部に開放状の凹部が前記一方の壁面から前記他方の壁面に向かって延在形成され、
    前記他方の壁面寄りの前記孔面箇所に、前記孔部の内側に突出する底壁が設けられ、前記凹部の底部は前記底壁で形成されている
    ことを特徴とする撮像装置。
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