JP2011076185A - 情報中継装置および情報中継プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のユーザのそれぞれが用いる端末装置の各種機能を管理者が遠隔設定することを可能とする。そのときに、管理者やユーザが変更を意図していない機能設定が変更されてしまうのを抑止する。
【解決手段】クライアントPC300Aは、管理用PC200から受信した機能設定情報中に第1の情報が含まれると判定すると、機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、端末装置400Aに送信する。そして、この機能設定変更情報が端末装置400Aに送信した後、クライアントPC300Aは、機能設定情報から第1の情報を削除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーバ装置等と端末装置との間の情報伝送を中継する情報中継装置に関するものである。
病院内で働くスタッフがそれぞれICレコーダを所持して患者との応対を録音し、生成された音声データを集約するシステムが知られている。集約された音声データはタイピストによって文字起こしされ、これによって電子化されたカルテ、処方箋、請求書等を作成することが可能となる。このシステムはセントラルディクテーションシステムなどと称される。
特許文献1には、ネットワークを介して管理サーバコンピュータ、複数のディクテーションサーバコンピュータ、トランスクライバステーションが接続されて構成されるセントラルディクテーションシステムが開示される。複数のディクテーションサーバコンピュータのそれぞれにはディクテーションジョブ、すなわち文字起こしをする対象の音声データが記録される。複数のトランスクライバステーションのそれぞれで、文字起こしが行われる。管理サーバコンピュータは、トランスクライバステーションからのログオン信号を受信して、予め記憶されている割当て規則をベースにして、トランスクライバステーションをデイクテーションサーバに選択的に割り当てる。
ところで、上述したように患者との対応を録音する場合、例えば問診、手術、あるいは病室での治療行為等、録音する際の状況や環境は様々である。また、患者とは直接接することなく、X線撮影画像の読影をする際に録音するようなこともある。これらの録音結果から正確な文字起こしをするためには、タイピストにとって聞き取りやすい音で再生できるように録音することが望まれる。例えば、音質は多少劣化しても、機械の騒音等によるバックグラウンドノイズが減じられるようにノイズキャンセル機能をオンにすることが望まれる状況がある。望ましい録音レベルも状況によって異なる。効率の良い文字起こしをするためには無音部分が少ない方が良いので、音声が途切れがちな状況では無音時に録音を一時的に停止させる機能をオンにした方が好ましい結果が得られる状況がある。
ICレコーダの保持者ごとに対応して、各ICレコーダの機能設定をどのようにすれば良いかについては、音声データを管理する側、あるいはタイピストの側で管理することが望ましい。このような管理を可能とするために、以下で説明する機能設定管理システムが知られている。
管理用のコンピュータ(以下、「管理用PC」と称する)と、複数のクライアント・コンピュータ(以下、「クライアントPC」と称する)とが、ネットワークを介して接続される。管理用PCでは、ICレコーダで設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報が個々のICレコーダに対応して記録される。管理者は、これらの機能設定情報を必要に応じてICレコーダごとに変更することができる。例えば、内科の医師Aが用いるICレコーダの録音レベルを上げた方がよい、と云った希望があれば、管理者は当該のICレコーダの機能設定情報を変更することができる。変更された機能設定情報は管理用PCに記憶される。
一方、上記医師AがクライアントPC内のICレコーダ管理用ソフト(以下、「クライアントアプリケーション」と称する)を立ち上げると、クライアントアプリケーションは上記管理用PCにネットワークを介してアクセスする。そして、医師Aが用いるICレコーダの機能設定情報を管理用PCから取得する。管理用PCから取得した機能設定情報には、ICレコーダで設定可能な機能のそれぞれに対する複数の選択可能な設定値の中から、それぞれの機能に対応してどれを選択するかを特定可能な情報が含まれる。
例えば、「録音モード」という機能に対しては、PCM、HQ(高音質)、SP(標準音質)、LP(長時間録音)などの設定値が選択可能であり、その中の1つの設定値、例えばSPが機能設定情報によって特定される。また、「録音レベル」という機能に対しては、口述、会議、高感度などの設定値が選択可能であり、その中の1つの設定値、例えば高感度が機能設定情報によって特定される。
ICレコーダで設定可能な機能中、一部の機能は管理者でなくてもその設定値を変更することが可能に構成されている。この変更をするには二つの方法がある。1つは、ICレコーダを使う側(以下、「ユーザ」と称する)で、ICレコーダを直接操作して変更する方法であり、もう1つは、ユーザがクライアントアプリケーションを操作して変更する方法である。
クライアントアプリケーションを操作して変更する方法について説明する。管理用PCから取得した機能設定情報に基づいて、ICレコーダが有する様々な機能ごとに現状で選択されている設定値がクライアントPC上に表示される。これらのうち、管理者でなくても設定値を変更することが可能なものが、他と異なる色の表示や反転表示等によって示される。ユーザは、設定値を変更可能な機能中、所望の機能に対する設定値を変更する操作を行う。その結果、クライアントPC内に保持される機能設定情報が書き換えられる。
その後、ユーザがクライアントPCにICレコーダを接続すると、接続の度にクライアントアプリケーションは、管理用PCから取得した機能設定情報、あるいは上記のように必要に応じてクライアントアプリケーションで書き換えられた機能設定情報に対応する情報をICレコーダに出力する。この情報に基づき、ICレコーダ中に記憶される機能設定パラメータが全て新たなものに書き換えられる。
特表2003−525491号公報
上述した構成では、ICレコーダをクライアントPCに接続する度、クライアントPCに保持されている機能設定情報に対応する全ての情報が毎回ICレコーダに出力される。ユーザは、自席に戻ったとき、休憩に入る前、あるいは仕事を終える前等、適宜の時期にICレコーダをクライアントPCに接続し、音声データをアップロードする操作を行う。このようなときにも、クライアントPCに保持されている機能設定情報に対応する全ての情報が上述したように毎回ICレコーダに出力されることにより、以下に説明するような問題を生じ得る。
1つは、ICレコーダをクライアントPCに接続するたびに上記機能設定情報に対応する全ての情報をクライアントPCからICレコーダに転送するので、ICレコーダをクライアントPCに接続してから、音声データの転送等に係る操作の受付が可能となるまでに待ち時間を要する問題である。また、ICレコーダをクライアントPCに接続する度に上記機能設定情報に対応する全ての情報をクライアントPCからICレコーダに転送すると、コネクタの接触不良やノイズ等が原因の通信エラーに遭遇する可能性が高まる。このような通信エラーによって、ICレコーダの機能設定がうまく行われなくなる可能性がある。
もう1つは、ユーザがICレコーダを直接操作して変更した機能設定が、ICレコーダをクライアントPCに接続するたびに書き換えられてしまう点である。その結果、ユーザは、ICレコーダをクライアントPCから取り外すたびに、ICレコーダを直接操作して機能設定の変更内容をチェックして、必要に応じて設定を再度変更しなければならない。
本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、ICレコーダ等の端末装置をクライアントPC等の情報処理装置に接続したときに無駄な待ち時間を生じるのを抑制し、ユーザの意図しない機能設定の変更が行われることを抑止することにある。
(1) 本発明の第1の態様によれば、
端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出する情報中継装置であって、
前記端末装置と通信する第1の通信部と、
前記サーバ装置と通信する第2の通信部と、
ユーザを識別する識別処理部と、
前記識別処理部で識別されたユーザに対応する前記端末装置の前記機能設定情報を、前記第2の通信部を介して前記サーバ装置から取得して機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得部と、
前記第1の通信部を介して前記端末装置が接続されたことを検出する接続検出部と、
前記機能設定情報取得部で取得された前記機能設定情報中に、所定形式の第1の情報が含まれるか否かを判定する第1の判定部と、
前記機能設定情報中に前記第1の情報が含まれると前記第1の判定部で判定された場合、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記端末装置が接続されたことが前記接続検出部によって検出されたときに、前記第1の通信部を介して前記機能設定変更情報を前記端末装置に送信する情報送信部と、
前記情報送信部が前記機能設定変更情報を前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報から前記第1の情報を削除する情報削除部と、
を有する。
(2) 本発明の第2の態様によれば、端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出する情報中継装置であって、
前記端末装置と通信する第1の通信部と、
前記サーバ装置と通信する第2の通信部と、
ユーザを識別する識別処理部と、
前記識別処理部で識別されたユーザに対応する前記端末装置の前記機能設定情報を、前記第2の通信部を介して前記サーバ装置から取得して機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得部と、
前記第1の通信部を介して前記端末装置が接続されたことを検出する接続検出部と、
前記機能設定情報取得部で取得された前記機能設定情報中に、所定形式の第1の情報が含まれるか否かを、前記端末装置が接続されたことが前記接続検出部によって検出されたときに判定する第2の判定部と、
前記機能設定情報中に前記第1の情報が含まれると前記第2の判定部で判定された場合、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記第1の通信部を介して前記端末装置に送信する情報送信部と、
前記情報送信部が前記機能設定変更情報を前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報から前記第1の情報を削除する情報削除部と、
を有する。
(3) 本発明の第3の態様によれば、
端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出するコンピュータで実行される情報中継プログラムであって、
前記コンピュータのユーザを認証する認証ステップと、
第2の通信部を介して前記サーバ装置と接続するサーバ接続ステップと、
前記第2の通信部を介して接続されたサーバ装置から、前記認証ステップで認証したユーザに対応する前記機能設定情報を取得して当該コンピュータの機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得ステップと、
前記機能設定情報取得ステップで前記サーバ装置から取得した前記機能設定情報中に所定形式の第1の情報が含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
第1の通信部を介して前記端末装置と接続されたことを検出する接続検出ステップと、
前記第1の判定ステップで前記第1の情報が含まれると判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記端末装置が接続されたことが前記接続検出ステップで検出されたときに前記第1の通信部を介して前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除する一方、前記判定ステップで前記第1の情報が含まれないと判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて前記機能設定変更情報を生成する処理、および当該の機能設定変更情報を前記端末装置に送信する処理の双方の処理をスキップする、機能設定情報送信ステップと
を有する。
(4) 本発明の第4の態様によれば、
端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出するコンピュータで実行される情報中継プログラムであって、
前記コンピュータのユーザを認証する認証ステップと、
第2の通信部を介して前記サーバ装置と接続するサーバ接続ステップと、
前記第2の通信部を介して接続されたサーバ装置から、前記認証ステップで認証したユーザに対応する前記機能設定情報を取得して当該コンピュータの機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得ステップと、
第1の通信部を介して前記端末装置と接続されたことを検出する接続検出ステップと、
前記機能設定情報取得ステップで前記サーバ装置から取得した前記機能設定情報中に所定形式の第1の情報が含まれるか否かを、前記接続検出ステップによって前記端末装置との接続が検出された場合に判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップで前記第1の情報が含まれると判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記第1の通信部を介して前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除する一方、前記第2の判定ステップで前記第1の情報が含まれないと判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて前記機能設定変更情報を生成する処理、および当該の機能設定変更情報を前記端末装置に送信する処理の双方の処理をスキップする、機能設定情報送信ステップと
を有する。
(5) 本発明の第5の態様によれば、
端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出するコンピュータで実行される情報中継プログラムであって、
通信部を介して前記サーバ装置と接続するサーバ接続ステップと、
前記端末装置が当該コンピュータに接続されたことを検出する検出ステップと、
前記端末装置が接続されたことを前記検出ステップで検出した時に、前記接続された端末装置から、ユーザを特定するID情報を取得するID情報取得ステップと、
前記ID情報取得ステップで取得したID情報に対応する機能設定情報を前記サーバ装置から取得して当該コンピュータの機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得ステップと、
前記機能設定情報取得ステップで前記サーバ装置から取得した前記機能設定情報中に所定形式の第1の情報が含まれるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記第1の情報が含まれると前記判定ステップで判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除する一方、前記判定ステップで前記第1の情報が含まれないと判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて前記機能設定変更情報を生成する処理、および当該の機能設定変更情報を前記端末装置に送信する処理の双方の処理をスキップする機能設定情報送信ステップと
を有する。
本発明によれば、機能設定情報中に第1の情報が含まれると判定された場合、機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報が生成されて端末装置に送信される。そして、この機能設定変更情報が端末装置に送信された後、機能設定情報から第1の情報が削除される。したがって、第1の情報が機能設定情報中に含まれる場合にのみ機能設定変更情報が端末装置に送信されるので、情報中継装置から端末装置に送出される情報の量を全体として減じることが可能となる。
本発明が適用されるディクテーションシステムの構成を概略的に説明するブロック図である。 情報中継装置としてのクライアントPCの構成を概略的に説明するブロック図である。 端末装置としてのICレコーダの構成を概略的に説明するブロック図である。 機能設定情報の表示例を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態において管理用PCで実行される機能設定変更操作受付処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態においてクライアントPCで実行される情報中継処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 図6Aのフローチャートに続く処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態においてクライアントPCで実行される情報中継処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 図6Cのフローチャートに続く処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態において管理用PCで実行される機能設定変更操作受付処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態においてクライアントPCで実行される情報中継処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 図8Aのフローチャートに続く処理を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態において管理用PCで実行される機能設定変更操作受付処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態においてクライアントPCで実行される情報中継処理の概略的手順を説明するフローチャートである。 図10Aのフローチャートに続く処理を説明するフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態に係るディクテーションシステムの構成を説明するブロック図である。ディクテーションシステムは、管理用コンピュータ(以下、「管理用PC」と称する)200と、個人設定データベースを有するサーバ(以下、「個人設定DBサーバ」と称する)100と、音声データ蓄積用サーバ(以下、「音声データ蓄積サーバ」と称する)600と、一または複数のクライアント・コンピュータ(以下、「クライアントPC」と称する)300A、300B、300C、…を有して構成される。これらの構成要素は、ネットワークを介して互いに接続されている。図1においては、クライアントPCとして3台のクライアントPC 300A、300B、300Cが接続される例が示されているが、クライアントPCの数はこれよりも少なくても多くてもよい。
クライアントPC300A、300B、300Bのそれぞれには、USB等のインターフェースを介してICレコーダ400A、400B、400Cを接続することができる。一台のクライアントPCに対しては、一台のICレコーダが接続されるものであっても、複数のICレコーダのうちのいずれかが接続されるものであってもよい。例えば、1つの部署に共用のコンピュータとして例えばクライアントPC300Aが1台設置される場合を想定することが可能である。その部署にICレコーダを所持するスタッフ(ユーザ)が複数存在する場合、上記一台のクライアントPCに、複数のスタッフは各自の所持するICレコーダを順次接続することができる。ICレコーダ400A、400B、400Cは、互いに同じ機種であっても異なる機種であってもよい。ディクテーションシステムに含まれるICレコーダの数は、図1に示される例よりも少なくても多くてもよい。
− 個人設定DBサーバ −
個人設定DBサーバ100には、ICレコーダ400A、400B、400Cのそれぞれで設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を含む情報が、各ユーザのICレコーダ400A、400B、400Cに対応して個人設定管理ファイル104として記録される。これらの個人設定管理ファイル104を管理するDB管理モジュール102がソフトウェアの形態で個人設定DBサーバ100に組み込まれている。DB管理モジュール102は、ネットワーク500を介してクライアントPC300A、300B、300Cのそれぞれから発せられる接続要求に応答して認証の処理を行う。そして接続が確立したクライアントPCとの間で、当該のクライアントPCに対応する個人設定管理ファイル104を授受する処理を行う。
個人設定管理ファイル104に含まれる機能設定情報は、本発明をこれに限定する訳ではないが、XMLで記述されるものとすることができる。機能設定情報をXMLで記述することにより、WINDOWS(登録商標)、LINUX(登録商標)、Mac OS(登録商標)、UNIX(登録商標)等の異なるプラットフォーム上で作動するソフトウェア間でのデータの互換性をとることが容易となる。また、機能設定情報が可読化され、障害発生時の原因追跡が容易になる。
− 管理用PC −
管理用PC200は、操作部206と、表示部208と、補助記憶装置210と、CPU212と、RAM214と、光ドライブ装置216とを有する。操作部206は、マウスやタッチパッド等のポインティングデバイスや、キーボード等を含むことができる。表示部208は、文字表示やグラフィック表示が可能な液晶表示装置で構成可能である。補助記憶装置210は、ハードディスク装置やフラッシュメモリ等で構成可能である。光ドライブ装置216は、光ディスクM1からプログラムや情報等を読み出し可能に構成される。
管理用PC200には、機能設定管理モジュール202、機能設定情報変換モジュール204がソフトウェアとして実装されている。このソフトウェアは、例えば光ディスクM1などの記憶媒体に記録されていて、ディクテーションシステムを運用する組織や個人等に提供される。そして、この光ディスクM1内のソフトウェアが光ドライブ装置216によって読み出されて補助記憶装置210に記録される。管理用PC200を操作する管理者がこのソフトウェアの実行を管理用PC200に指示すると、補助記憶装置210中に記録されるソフトウェアがRAM214上にロードされてCPU212により実行される。
このソフトウェアは、光ディスクM1だけではなく、磁気ディスクやフラッシュメモリ等の記憶媒体に収容されて、専用のドライブ装置やインターフェースを介してこれらの記憶媒体から読み出されて補助記憶装置210に記録されるものであってもよい。あるいは、ネットワークを介して上記ソフトウェアが提供されて補助記憶装置210に記録されるものであってもよい。
管理用PC200を操作する管理者は、上記ソフトウェアを立ち上げた後、ネットワーク500を介して個人設定DBサーバ100と接続して、特定のユーザのICレコーダに対応する個人設定管理ファイル104を個人設定DBサーバ100から管理用PC200にダウンロードすることができる。
ダウンロードした個人設定管理ファイル104は、機能設定情報変換モジュール204で開かれて機能設定情報が抽出される。機能設定情報は、例えば設定詳細情報と変更可否特定情報とを含み、さらに必要に応じて差分情報を含む。これらの設定詳細情報、変更可否特定情報、差分情報については後で詳細に説明する。機能設定管理モジュール202は、表示部208に機能設定情報に基づく表示を行う。このとき、表示部208には、管理者が把握しやすい形態で機能設定情報に基づく表示が行われる。図4に、機能設定情報に基づく表示の例を示す。図4に示される例では、録音モード、録音レベル、音声起動録音、ノイズフィルタ、マイク指向性などの機能652が表示される。ここで、音声起動録音とは、検出される音のレベル等に応じて録音動作を自動的に起動または停止する機能を意味する。
これらの機能652のそれぞれに対応して、複数の選択可能な設定値654が表示部208に表示され、各機能に対応して現状ではどの設定値が選択されているかも表示される。図4では、現状で選択されている設定値に対応する矩形の枠内にチェックマーク(「v」の文字に似たマーク)が付されている例が示されている。管理者はそれらの表示を見て操作部206を操作し、例えば録音レベルの機能に対応する設定値を現状の「会議」(やや高感度)から「口述」(低感度)に変更する。変更は、マウス等のポインティングデバイスを操作して、所望の設定値に対応する矩形の枠にカーソルを合わせ、クリック操作をすればよい。このようにして設定値が設定又は変更される。
機能設定管理モジュール202はまた、ユーザ、すなわち、クライアントPCを操作する人やICレコーダを使用する人の側でICレコーダの機能設定を変更することを可能(許可)または不能(禁止)とするように管理者の側で設定可能に構成される。図4に示す例では、各機能652に対応してユーザによる変更の許可をする/しないの設定状態を示す変更許可表示656が表示される。
図4では、ユーザによる設定の変更が現状で許可されている機能に対応する矩形の枠内にチェックマークが付されている例が示されている。管理者はそれらの表示を見て操作部206を操作し、例えば録音レベルの機能に対応する変更許可設定を現状の「禁止」から「許可」に変更することが可能である。
変更は、機能設定の変更と同様、マウス等のポインティングデバイスを操作して、所望の機能に対応する許可設定の枠にカーソルを合わせ、クリック操作をすればよい。図4において、チェックマークの付されていないものは、ユーザによる機能設定の変更が禁止されていることを意味し、チェックマークの付されているものがユーザによる機能設定の変更が許可されていることを意味する。
そして、チェックマークの無い状態でクリックするとチェックマークが表示されて、ユーザによる機能設定の変更が「禁止」から「許可」に切り替えられる。同様に、チェックマークのある状態でクリックするとチェックマークが消されて、ユーザによる機能設定の変更が「許可」から「禁止」に切り替えられる。
上述した機能設定変更の操作、機能設定の変更をユーザが行うことの許可/禁止を切り替える操作を管理者が行うと、機能設定情報変換モジュール204は、変更された機能設定に対応した最新の機能設定情報を生成する。この機能設定情報は、XMLで記述される。機能設定情報変換モジュール204はさらに、このようにして生成された機能設定情報が納められた個人設定管理ファイルを生成して上書き更新する。更新された個人設定管理ファイルは、ネットワーク500を介して個人設定DBサーバ100に送出される。
− 音声データ蓄積サーバ −
再び図1を参照して説明する。音声データ蓄積サーバ600は、DB管理モジュール602を有する。音声データ蓄積サーバ600には、ICレコーダ400A、400B、400Cで録音されて生成された音声データファイル604が蓄積される。DB管理モジュール602は、これらの音声データファイル604を、様々な属性情報に基づいてデータベース管理する。属性情報としては、音声データファイル中に付加されている、録音日時、エンコード方式、ビットレート等のタグ情報に加えて、ICレコーダ400A、400B、400Cを使用するユーザのユーザ名(ユーザID)、ユーザの所属部署名(所属部署ID)等を含めることが可能である。そして、文字起こしをするオペレータの要求に対応する音声データファイルを検索して、それをオペレータの使用するコンピュータに送出する処理を行う。
文字起こしの作業をしている途中、あるいは文字起こしが完了している等のステータス情報もDB管理モジュール602によって管理することが可能である。このようなステータス情報に基づいて音声ファイルを管理することにより、同じ音声ファイルに基づく文字起こし作業が複数のオペレータによって行われてしまう無駄を抑制可能となる。
− クライアントPC −
クライアントPC300A、300B、300Cは、それぞれICレコーダ400A、400B、400Cを使用する各ユーザが個別に使用権限を有するコンピュータであってもよいし、あるいは、先にも説明したように、1台のクライアントPCを複数のユーザが使用するものであってもよい。
図2は、クライアントPCの内部構成を説明する概略ブロック図である。図1に示されるクライアントPC300A、300B、300Cは、いずれも同様の内部構成を有する。また、このクライアントPCには、ICレコーダ400A、400B、400Cのうちの一台または複数台が接続される。以下の説明でクライアントPC300A、300B、300Cのいずれかを特定する必要がない場合には単にクライアントPC300と称する。同様に、ICレコーダ400A、400B、400Cのいずれかを特定する必要がない場合には単にICレコーダ400と称する。
クライアントPC300は、端末装置接続インターフェース302と、ネットワークインターフェース304と、操作部306と、表示部308と、CPU310と、RAM312と、補助記憶装置314と、光ドライブ装置316とを有する。クライアントPC300は、ネットワークインターフェース304を介してネットワーク500と接続される。端末装置接続インターフェース302は、USBインターフェース、あるいは光通信インターフェース等で構成することが可能である。この端末装置接続インターフェース302を介してクライアントPC300とICレコーダ400とが接続される。
クライアントPC300中に示されるクライアントアプリケーション320は、ソフトウェアによって実施されるものとすることができる。すなわち、光ディスク等の記憶媒体M2に記憶されたプログラムが光ドライブ装置316によって読み出され、補助記憶装置314にストアされる。このプログラムがRAM312にロードされてCPU310により解釈実行されることにより、クライアントアプリケーション320が実行される。上記プログラムは、光ディスクのみならず、磁気ディスクやUSBメモリ等の記憶媒体に記憶されたものであってもよい。あるいは、ネットワークを介して補助記憶装置314内にダウンロードされたものであってもよい。
クライアントアプリケーション320は、機能設定管理モジュール322と、機能設定情報変換モジュール324と、端末装置通信管理モジュール326と、ネットワーク通信モジュール328とを有する。
クライアントアプリケーション320の実行が開始されると、図示しないユーザ認証モジュールにより操作部306から入力されたユーザIDやパスワード等によるユーザ認証が最初に行われる。なお、ユーザ認証に必要な情報は予め補助記憶装置314に記憶されている。ユーザが認証されると、ネットワーク通信モジュール328は、個人設定DBサーバ100と通信する。そして、上記ユーザIDに対応する個人設定管理ファイル104をダウンロードしてRAM312または補助記憶装置314に記憶する。この個人設定管理ファイル104は、先にも説明したようにXMLで記述された機能設定情報を含む。機能設定情報変換モジュール324は、個人設定管理ファイル104を開き、機能設定情報を抽出する。
機能設定管理モジュール322は、機能設定情報変換モジュール324で抽出された機能設定情報に基づく表示を表示部308に行う。このとき、表示部308には、ユーザが把握しやすい形態で機能設定情報に基づく表示がなされる。表示部308に表示される内容は、図4を参照して説明した、管理用PC200の表示部208に表示されるものと似たものとすることができる。ここでは、表示部308にも図4に例示されるような表示がなされるものとして説明をする
クライアントPC300上では、表示部308になされる表示中、機能設定の変更が管理者によって許可された機能のみ、設定変更をすることが可能に構成されている。図4において、変更許可表示656中、チェックマークの入っている録音モードおよびマイク指向性の機能に対応する設定のユーザによる変更が可能となっているものとする。
ユーザは、表示部308に表示される内容を見て操作部306を操作する。そして、ユーザの側で設定変更可能な機能中、変更の必要がある機能があれば、その機能に対応する設定値を現状のものから別のものに変更する。例えば、診察や治療が長時間に及ぶことが予想される場合などに対応して、音質を重視したHQモードから、録音可能時間を重視したLPモードに、ユーザは録音モードの機能設定を変更することができる。
機能設定管理モジュール322は、ユーザが上述したように機能設定を変更した場合、変更された機能を特定する情報と、変更後の設定値の情報を機能設定情報変換モジュール324に出力する。機能設定管理モジュール322はまた、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときにICレコーダ400へ送信する機能設定変更情報を生成する。機能設定変更情報は、ICレコーダ400の機能を特定し、その特定された機能の設定値の変更を指示するための情報である。
ユーザが上述したように機能設定を変更した場合、機能設定情報変換モジュール324は、機能設定管理モジュールから入力したそれら設定変更された機能と変更後の設定値の情報により、機能設定情報に含まれる設定詳細情報及び差分情報を修正する。
差分情報には、ICレコーダ400中で設定変更をする必要のある機能とその変更内容、すなわちどの機能の設定を変更し、その際に設定値を何に変更するのかを特定可能な情報が含まれている。つまり、ネットワーク500を介して個人設定DBサーバ100から受信した個人設定機能ファイルから抽出され、必要に応じてクライアントアプリケーション320でユーザにより機能設定の変更が行われ、その変更結果を特定する情報が差分情報に含まれる。差分情報が機能設定情報に含まれる場合、ICレコーダ400の現状の設定内容の如何に係らず、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときには、以下に説明するようにクライアントPC300からICレコーダ400へ機能設定変更情報が送信される。
すなわち、端末装置通信管理モジュール326は、ICレコーダ400が端末装置接続インターフェース302を介してクライアントPC300に接続されたか否かを監視する。そして、端末装置通信管理モジュール326は、機能設定変更情報が機能設定管理モジュール322で生成されている場合には、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときに当該の機能設定変更情報をICレコーダ400に出力する。このとき、クライアントPC300からICレコーダ400へ機能設定変更情報を送出する際のフォーマットは、XML形式ではなく、ICレコーダ400の側で解釈可能な独自のフォーマットとする。
このような独自のフォーマットを用いることにより、クライアントPC300とICレコーダ400との間でやりとりする際の情報量を最小化することが可能となる。また、ICレコーダ400内にXML形式の情報を解釈するためのプログラムを搭載しなくて済む。無論、ICレコーダ400の側でXMLを解釈可能に構成されていれば、クライアントPC300からICレコーダ400に、XML形式の機能設定変更情報を送出することも可能である。
端末装置通信管理モジュール326がICレコーダ400へ、上記機能設定変更情報を送信すると、ICレコーダ400の機能設定が変更される。これにより、管理者が管理用PC200を操作し、ユーザがクライアントPC300を操作して変更した機能設定がすべてICレコーダ400の側に反映される。
機能設定情報変換モジュール324は、機能設定管理モジュール322から入力した変更された機能を特定する情報と、変更後の設定値をXML形式の機能設定情報に変換する。このXML形式の機能設定情報には、設定詳細情報、差分情報、変更可否特定情報が含まれる。これら3種類の情報の内、設定詳細情報は、管理用PC200及びクライアントPC300により、ICレコーダ400の設定可能な全ての機能の設定情報である。差分情報は、設定詳細情報のうち、管理用PC200およびクライアントPC300のうち、少なくともいずれかによって設定変更されたが、ICレコーダ400に送信されていない変更内容を特定可能な情報が含まれる。機能設定情報変換モジュール324は、上述のようにユーザによる機能設定変更の操作が行われたのに応じて生成された最新のXML形式の機能設定情報を含む個人設定管理ファイルを、ネットワーク500を介して個人設定DBサーバ100に送出する。
つまり、管理用PC200やクライアントPC300で機能設定変更の操作が行われると、機能設定情報中の設定詳細情報は随時更新される。そして、この機能設定情報に含まれる差分情報も更新されてゆく。その後、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されると上述のように端末装置通信管理モジュール326がICレコーダ400に機能設定変更情報を送出する。そして、ICレコーダ400の機能設定は最新のものとなる。
ICレコーダ400への機能設定変更情報の送出が完了すると、端末装置通信管理モジュール326は、機能設定情報変換モジュール324に対してその旨を通知する信号を発する。この信号を受け、機能設定情報変換モジュール324は、機能設定情報に付加されている差分情報を削除した最新のXML形式の機能設定情報を含む個人設定管理ファイル104を個人設定DBサーバ100に送出する。
以上のようにして、個人設定DBサーバ100に記録される個人設定管理ファイル104は常に最新のものに更新される。
なお、上記説明では、ユーザが操作部306を操作する度に、機能設定管理モジュール322が機能設定変更情報を作成し、端末装置通信管理モジュール326がクライアントPCとICレコーダ400との接続を検出したときに、その機能設定変更情報をICレコーダ400に送出するように構成されたアプリケーション320の例を示したが、端末装置通信管理モジュール326がICレコーダ400との接続を検出したときに、機能設定管理モジュール322が機能設定変更情報を作成して、ICレコーダ400に送出するように構成してもよい。この場合、機能設定管理モジュール322は、機能設定情報変換モジュール324から差分情報(又は差分情報と設定詳細情報)を取得し、その差分情報で特定される、ICレコーダ400の機能と設定値とから機能設定変更情報を生成する。
− ICレコーダ −
図3は、ICレコーダ400の内部構成を概略的に説明するブロック図である。ICレコーダ400は、表示部402と、ユーザ操作入力インターフェース404と、マイク406と、アンプ408と、A/Dコンバータ410と、スピーカ412と、アンプ414と、D/Aコンバータ416とを有する。ICレコーダ400はさらに、システムバス418と、フラッシュメモリ420と、CPU424と、音声データ記録部426と、DSP428と、RAM430と、PC接続部440とを有する。
表示部402は、液晶表示装置等で構成され、ICレコーダ400の動作状態や、設定されている機能、あるいは保存されている音声ファイルのファイル名や録音開始時刻、録音時間等を表示することが可能に構成される。ユーザ操作入力インターフェースは、プッシュスイッチやスライドスイッチ、あるいはタッチセンサ式のスイッチ等で構成され、ユーザによる録音/再生モードの切り替え、録音の開始/停止、再生の開始/停止等の操作、再生音量の調節等の操作を受付可能に構成される。
マイク406は、録音動作時に外部の音を拾うためのもので、2つ、またはそれ以上のマイクユニットを含むステレオマイクであっても、モノラルマイクであってもよい。アンプ408は、マイク406から出力されるアナログ音声信号を増幅してA/Dコンバータ410に入力する。A/Dコンバータ410は、アンプ408から出力されるアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。
このデジタル音声信号はRAM430に一時的に蓄積される。DSP428は、ASIC等で構成され、RAM430に一時的に蓄積されるデジタル音声信号に圧縮やエンコード等の処理を施し、フラッシュメモリ等で構成される音声データ記録部426に音声データファイルとして記録する。DSP428はまた、再生時に音声データ記録部426から読み出した音声データファイルにデコード等の処理を施して得たデジタル音声データをRAM430に出力する。
D/Aコンバータ416は、RAM430上のデジタル音声データをアナログ音声データに変換する。アンプ414は、D/Aコンバータ416から出力されるアナログ音声データを増幅してスピーカ412に出力する。なお、DSP428でデコードされたデータがD/Aコンバータ416に直接出力されてアナログ音声データが生成されてもよい。
CPU424は、表示部402への情報の表示やユーザ操作入力インターフェースを介してのユーザ操作受付、録音/再生動作時におけるDSP428の動作制御等を統括的に行う。CPU424がこのような動作を行うもととなるプログラムはフラッシュメモリ420に記憶される。
フラッシュメモリ420にはまた、機能情報422が記憶されている。この機能情報422に基づいてICレコーダ400の機能が設定される。ところで、音声データ記録部426はICレコーダ400に対して着脱自在に構成されるものであっても、ICレコーダ400に内蔵されるものであってもよい。音声データ記録部426がICレコーダ400に内蔵される場合、フラッシュメモリ420と音声データ記録部426とは同じフラッシュメモリユニット内に記憶領域が確保されて構成されたものとすることが可能である。
PC接続部440は、USBコネクタ等を含み、クライアントPC300との間で音声データファイルや機能設定変更情報等の授受が可能に構成される。システムバス418は、表示部402、ユーザ操作入力インターフェース404、A/Dコンバータ410、D/Aコンバータ416、PC接続部440、フラッシュメモリ420、CPU424、音声データ記録部426、DSP428、RAM430を電気的に接続して、相互に情報の伝達を行うことを可能とする。
ICレコーダ400がPC接続部440を介してクライアントPC300に接続されたことを検出すると、CPU424はICレコーダ400の動作モードを通信モードに切り替える。そしてクライアントPC300との間の接続を確立する処理を行う。そして、クライアントPC300は、機能設定管理モジュール322で、先に説明した機能設定変更情報が生成されている場合、端末装置接続インターフェース302からICレコーダ400に当該の機能設定変更情報を送出する。
CPU424は、クライアントPC300から送出された機能設定変更情報を受信すると、この機能設定変更情報で特定される設定変更対象機能の設定変更の処理を行う。具体的には、フラッシュメモリ420に記憶された機能情報422中の、機能設定変更情報で特定される設定変更対象機能の値を、機能設定変更情報で指示された設定値に変更する。そして、変更後の機能情報422に対応してICレコーダ400の機能設定を最新のものに変更する。
以上のように、管理用PC200、クライアントPC300で機能設定変更の操作が行われて、当該の機能設定変更がICレコーダ400に送信されていないときに、機能設定変更情報がクライアントPC300からICレコーダ400に送出される。また、クライアントPC300で設定変更の操作が行われた場合に、当該の設定変更操作後の機能設定情報を含む個人設定管理ファイル104が個人設定DBサーバ100に蓄積される。そのため、管理用PCで機能設定変更の操作をする際に、管理者は各ICレコーダ400A、400B、400Cの最新の機能設定状態を把握することが可能となる。
− 第1の実施の形態 −
図1に示されるディクテーションシステムで実行される処理の一例について、図5、図6A、および図6Bを参照して説明する。図5は、管理用PC200で実行される、機能設定変更操作受付処理の手順を説明する概略フローチャートである。
S500においてCPU212は、個人特定情報受付の処理を行う。この個人特定情報受付の処理とは、ICレコーダ400A、400B、400Cのうち、いずれかのICレコーダのユーザを特定する情報を管理者が入力するのを受け付ける処理である。例えば、ユーザの名前やユーザID等を個人特定情報として用いることが可能である。
S502においてCPU212は、個人設定DBサーバ100にアクセスする。そして、S500で受け付けた個人特定情報に対応する個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100から取得する。S502で取得した個人設定管理ファイル中に含まれる機能設定情報の一例が、図5にXML1−1として示される。この機能設定情報はXMLで記述されている。
この機能設定情報中には、ICレコーダ400で設定可能な全ての機能のそれぞれに対する選択可能な複数の設定値の中から、それぞれの機能に対してどの値が選択されたかを特定可能な情報が含まれる。本明細書では、この情報を設定詳細情報と称する。図5においてXML1−1として示される例では、

<xml>
<Device>
<RecMode/>HQ
<MicSens/>Conference
<VoiceOperation/>On
<NoiseFilter/>On
<MicDirectivity/>Omni
</Device>
</xml>

と記述される部分が設定詳細情報に相当する。例示される設定詳細情報によって、ICレコーダ400の録音モードはHQ、マイク感度は「会議」、音声起動録音はオン、ノイズフィルタはオン、マイク指向性は無指向性に設定されている。
機能設定情報はまた、変更可否特定情報を含む。XML1−1として示される例において、

<UserSetting>
<RecMode/>Enable
<MicDirectivity/>Enable
</UserSetting>

と記述される部分が変更可否特定情報に相当する。この変更可否特定情報に対応して、図4の変更許可表示656が表示される。上記例では、録音モードおよびマイク指向性について、クライアントPC300上でのユーザによる設定の変更が許可される。
S504においてCPU212は、管理者による機能設定の変更操作受付処理を行う。このとき、表示部208には、図4に例示されるような表示がなされる。管理者は、この表示を見て、必要に応じて機能設定の変更操作を行う。ここでは、管理者が録音モードをHQからSPに変更する操作をしたものとする。
S506においてCPU212は、管理者の変更操作に応じて、XML形式の設定詳細情報を修正(変更)する。修正後の機能設定情報が図5においてXML1−2として示される。XML1−1とXML1−2とを比較すると判るように、設定詳細情報中の録音モードの機能に対応する設定値がHQからSPに切り替えられている。
S508においてCPU212は、S506の処理で更新された設定詳細情報中の変更箇所、変更内容を特定可能な情報、すなわち差分情報を、更新後の機能設定情報に付加する。差分情報が付加された機能設定情報が図5においてXML1−3として示される。XML1−3中には、録音モードがSPに変更されたことを示す差分情報が付加されている。すなわち、XML1−3中において、機能設定情報は設定詳細情報と差分情報と変更可否特定情報とを含んで構成され、

<xml>
<Device>
<RecMode/>SP
<MicSens/>Conference
<VoiceOperation/>On
<NoiseFilter/>On
<MicDirectivity/>Omni
</Device>
</xml>

と記述される部分が設定詳細情報に相当する。また、

<Diff>
<RecMode/>SP
</Diff>

と記述される部分が差分情報に相当する。そして、

<UserSetting>
<RecMode/>Enable
<MicDirectivity/>Enable
</UserSetting>

と記述される部分が変更可否特定情報に相当する。
S510においてCPU212は、S508で差分情報が付加された機能設定情報を含む個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100に送出し、一連の機能設定変更操作受付処理を完了する。
なお、管理者が図4に例示される表示を見ながらユーザによる変更許可の設定を変えた場合には、その設定変更内容に応じて変更可否特定情報が変更される。この設定変更内容も、差分情報に反映される。
図6A、図6Bは、クライアントPC300で実行される情報中継処理の手順を概略的に説明するフローチャートである。図6A、図6Bに示される処理は、ユーザが情報中継処理のためのクライアントアプリケーションを立ち上げる操作をしたのに応じてCPU310により実行が開始される。
S600においてCPU310は、ユーザによるユーザIDおよびパスワードの入力を受け付ける処理を行う。ここで入力されるユーザIDとしては、ユーザ個人を特定可能な情報である。
S602においてCPU310は、S600で受け付けたユーザIDとパスワードとの組み合わせが有効であるか否かの判定を行う。S602での判定が否定されると情報中継処理は中止される。S602での判定が肯定されるとS604に進む。
S604においてCPU310は、個人設定DBサーバ100にIDおよびパスワードを送出する。ここで送出されるIDは、ユーザ個人を特定するユーザIDであっても、ICレコーダを特定する情報であってもよい。S606において、個人設定DBサーバ100による認証が行われたか否かをCPU310は判定し、否定されると情報中継処理を中断する。S606での判定が肯定されるとS608に進む。
S608においてCPU310は、S604で送出したユーザIDに対応する個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100から取得する。CPU310は、この個人設定管理ファイルをS610において開き、機能設定情報を抽出する。個人設定DBサーバ100から取得した個人設定管理ファイル中に含まれる機能設定情報の一例が図6AにおいてXML2−1として示される。XML2−1の例においては、機能設定情報には設定詳細情報、差分情報、変更可否特定情報が含まれている。
S612においてCPU310は、S610で抽出した機能設定情報に差分情報が付加されているか否かを判定する。この判定が肯定される場合にはS614に進み、否定される場合にはS616に進む。
S614においてCPU310は、機能設定情報中に含まれる差分情報に基づいて、機能設定変更情報を作成する。この機能設定変更情報は、最新の設定詳細情報に基づくICレコーダ400の機能設定内容と、ICレコーダ400で現状設定されている機能設定内容とで違いのある部分のみを特定可能な情報のみが含まれる。すなわち、図6Aに例示される機能設定情報XML2−1に対応して作成される機能設定変更情報には、録音モードの機能をSPモードに設定変更することを指定する情報を含むが、録音モード以外の機能の設定を指定する情報を含まない。この機能設定変更情報は、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときに、クライアントPC300からICレコーダ400に送出される。なお、現状設定されている機能設定内容とはICレコーダ400をクライアントPC300に接続して、最後にICレコーダ400の機能の設定を更新したときに設定された設定値のことである。
S616においてCPU310は、ユーザが設定変更操作を希望しているか否かを判定する。この判定が肯定されるとS618に進む一方、否定されるとS628に進む。S618においてCPU310は、機能設定情報変更操作受付処理を行う。すなわち、図4に例示されるような表示を表示部402上に表示してユーザによる機能設定情報変更操作を受け付ける。このとき、機能設定情報XML2−1中の変更可否特定情報に基づいて、録音モードおよびマイク指向性の機能についてはユーザによる設定変更が可能な旨、表示される。ユーザはこの表示を見て、マイク指向性を現状のOmni(無指向性)からZoom(指向性)に設定変更する操作をしたものとする。
S620においてCPU310は、ユーザによる変更操作に応じて、XML形式の設定詳細情報を修正する。CPU310はS622において、差分情報を付加または更新する。つまり、ユーザによる変更操作が行われる前の機能設定情報中に差分情報が含まれない場合にはS622で差分情報を付加し、ユーザによる変更操作が行われる前の機能設定情報中に差分情報が含まれている場合には差分情報を更新する。本実施例においては、図6Aに示されるように、ユーザによる変更操作が行われる前の機能設定情報XML2−1には差分情報が含まれているので、S622において差分情報は更新される。
その結果、機能設定情報3−1における設定詳細情報中、マイク指向性の機能に関する記述は、

<MicDirectivity/>Zoom

と書き換えられる。また、更新後の差分情報は、

<Diff>
<RecMode/>SP
<MicDirectivity/>Zoom
</Diff>

となる。
なお、ユーザによる変更操作が行われる前の機能設定情報中に差分情報が含まれていて、その差分情報で特定される設定変更内容をユーザがさらに変更することもあり得る。図6A、図6Bの例で説明すると、ユーザが機能設定の変更操作をする前の時点では、録音モードが管理者によってHQからSPに設定変更されている(XML2−1)。本実施例では、録音モードの機能についてはユーザによる設定変更が許されている。
上記の状況で、ユーザが機能設定の変更操作を行い、録音モードをSPからHQに設定変更したとする。その結果、最新の機能設定情報と、ICレコーダ400で現状設定されている機能設定内容とで、違いは無くなったとしても、本実施の形態では、機能設定変更情報はICレコーダ400に送信される。
一方、このような場合に、設定詳細情報を更新する処理を行い、差分情報については機能設定情報中から削除するようにしても良い。このようにすることにより、後でクライアントPC300にICレコーダ400が接続されたときに、両者の間で機能設定変更情報が無駄に授受されることを抑止可能となる。
S624においてCPU310は、上述のように変更された機能設定情報を含む個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100に送出する。S626においてCPU310は、最新の機能設定情報中に含まれる差分情報に基づいて、機能設定変更情報を作成する。
S628においてCPU310は、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたか否かを判定し、この判定が否定される場合にはS638に分岐する一方、肯定される場合にはS630に進む。S630では機能設定変更情報の有無が判定され、この機能設定変更情報が無いと判定される場合にはS638に分岐する一方、有ると判定される場合には処理はS632に進む。
CPU310は、S632において機能設定変更情報をICレコーダ400に送出し、続くS634において、クライアントPC300内に保持される機能設定変更情報および差分情報を削除する。S636においてCPU310は、図6B中でXML3−2として示される、差分情報が削除された最新の機能設定情報を含む個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100に送出する。
S638においてCPU310は、ユーザがアプリケーションプログラムを終了する操作をしたか否かを判定し、この判定が肯定されると情報中継処理を完了する。S638での判定が否定された場合、CPU310はS616に戻る。
なお、S628からS636までの処理手順については割り込み処理とすることも可能である。その場合、クライアントPC300にICレコーダ400が接続されたときに割り込み信号が発生し、この割り込み信号によってS628からS636までの処理が実行されるようにすることが可能である。
以上に説明したように、クライアントPC300からICレコーダ400へは、機能設定の変更があったときのみ、機能設定変更情報が送出される。このため、ICレコーダ400をクライアントPC300に接続してからクライアントアプリケーションプログラムの操作が可能となるまでの待ち時間を全体として短くすることができる。
以上では、ICレコーダ400の機能設定の変更は管理用PC200またはクライアントPC300を操作することによって可能となる例について説明したが、ICレコーダ400が有する機能の一部は、ICレコーダ400を直接操作することによって設定変更可能に構成されていてもよい。本実施の形態では、このようにICレコーダ400をユーザが直接操作して設定変更(以下、「ユーザによる直接変更操作」と称する)を行った場合、管理用PC200やクライアントPC300で管理される機能設定情報にそのICレコーダ400の操作結果を反映するように構成されていない。
従って、ICレコーダ400がどのような設定状態となっているのかを管理者が常に把握することを可能とするためには、管理者が常に把握すべき機能については、ICレコーダ400での設定の変更を許可しないようにする。
一方、ICレコーダ400での設定の変更を許可してユーザによる直接変更操作の対象となった機能に対しても、管理用PC200またはクライアントPC300で設定変更をする操作が行われた場合、その操作を反映した機能設定情報に基づいてICレコーダ400の機能設定を変更することが可能である。
図6A、図6Bを参照しての説明で、S614、S626で生成される機能設定変更情報は、最新の設定詳細情報に基づくICレコーダ400の機能設定内容と、ICレコーダ400で現状設定されている機能設定内容とで違いのある部分のみを特定可能な情報のみが含まれる例について説明した。つまり、設定詳細情報中、差分情報で特定される設定変更内容に相当する部分の情報のみに基づいて機能設定変更情報が生成され、その情報がS632で送出される例について説明した。このようにするのに代えて、機能設定情報中に差分情報が含まれる場合に、設定詳細情報の全部に対応する情報が機能設定変更情報中に含まれていても良い。
この場合、クライアントPC300とICレコーダ400との間で授受される情報量は、設定詳細情報中、差分情報で特定される設定変更内容に相当する部分の情報のみに基づいて生成される機能設定変更情報が授受される場合に比して増加する。しかし、機能設定変更情報の授受は、機能設定情報中に差分情報がある場合にのみ行われるので、総合的に見るとクライアントPC300とICレコーダ400との間で授受される情報量を減じることが可能となる。
− 第2の実施の形態 −
クライアントPC300で実行される情報中継処理の手順である図6Cおよび図6Dを参照し、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態と第2の実施の形態との違いは、クライアントPC300で実行される処理の違いにあるので、この違いを中心にして説明をする。図6C、図6Dに示されるフローチャートにおいて、図6A、図6Bに示されるフローチャート中の処理と同一の処理には同じステップ符号を付してその説明を省略する。
図6Cに示される処理においては、CPU310はS610で個人設定管理ファイルを開いた後、S616の処理を行う。つまり、第1の実施の形態で行われていた、S612の機能設定情報に差分情報が付加されているか否かを判定する処理と、この判定が肯定された場合にICレコーダ400に送信するための、S614における機能設定変更情報を作成する処理とが省かれる。
図6Dに示される処理においては、図6BにおけるS624、S626、およびS636の処理が省かれる。すなわち、S624、S636における、更新後の個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100に送出する処理と、S626における、ICレコーダが接続されたときに当該のICレコーダに送信するための機能設定変更情報を作成する処理とが省かれる。
一方、図6Dに示される処理においては、第1の実施の形態の図6BにおけるS630の処理に代えてS630Aの処理が行われ、S630Aの処理の後にS631の処理が追加される。つまり、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたことがS628で検出されたとき(S628の判定:はい)、S630Aにおいて、機能設定情報に差分情報が付加されているか否かの判定が行われる。S630Aでの判定が肯定された場合、S631の処理が行われる。S630Aでの判定が否定されたときには、第1の実施の形態と同様に、S638に分岐する。
S631においてCPU310は、機能設定変更情報を作成する。すなわち、クライアントPC300にICレコーダ400が接続されたことが検出されたときに初めて機能設定情報中に差分情報が付加されている否かの判定がなされる。そして、差分情報が付加されている場合に、機能設定変更情報が作成される。この機能設定変更情報は、S632の処理によってICレコーダ400に送出される。
第2の実施の形態では、図6BにおけるS636の処理が省かれているため、S632で上述のように機能設定変更情報がICレコーダ400に送出され、S634で機能設定変更情報および差分情報が削除された直後の時点で、最新の個人設定管理ファイルはまだ個人設定DBサーバ100に送出されない。そして、S638の処理で、ユーザがアプリケーションプログラムを終了する操作をしたと判定された(S638の判定:はい)場合、第2の実施の形態で追加されたS639の処理が行われる。
S639においてCPU310は、個人設定DBサーバ100に最新の個人設定管理ファイルを送出する処理を行い、クライアントアプリケーションを終了する。
以上に説明したように、第2の実施の形態では、機能設定情報中に差分情報が付加されている場合、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときに初めて機能設定変更情報が作成され、ICレコーダ400に送出される。また、個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバに送出する処理は、アプリケーションプログラムの終了時に一度だけ行われる。
第2の実施の形態で得られる、第1の実施の形態に対する新たな効果は、機能設定変更情報の作成及び個人設定情報の送出がそれぞれ1度で済むので、処理時間が短縮される点である。また、通信回数が少ないので、通信中に起こるトラブルを少なくすることができる。
− 第3の実施の形態 −
第1の実施の形態においては、機能設定情報中に含まれる差分情報が、以下のようになっている例について説明した。すなわち、例えば図6A内に示される機能設定情報XML2−1中で、

<Diff>
<RecMode/>SP
</Diff>

と示されるように、設定変更された機能に対応する、設定詳細情報中のXMLでの記述( <RecMode/>SP )がそのまま差分情報中に含まれている。
これに対して、第3の実施の形態においては、差分情報は簡略化されたものとなっている。以下、図7、図8A、図8Bを参照して、図1に示されるディクテーションシステムで実行される処理について説明する。
図7は、管理用PC200で実行される、機能設定変更操作受付処理の手順を説明する概略フローチャートである。図7に示されるフローチャートは、図5に示されるフローチャートと同じであり、管理用PC200内のCPU212によって実行される。図7のフローチャートの各処理手順中、図5に示されるフローチャートの処理手順と同じものには同じステップ符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態との差異を中心に説明をする。
第1の実施の形態と第3の実施の形態との相違点は、S508AでCPU212によって追記される差分情報の内容である。すなわち、図7内に示される機能設定情報XML1−3A中で、差分情報は、

<Diff1/>Device/RecMode

と示されるように、設定変更された機能を特定可能な情報のみを含み、どのような設定値に設定変更がなされたかを特定可能な情報を含まない。
図8A、図8Bは、クライアントPC300で実行される情報中継処理の手順を概略的に説明するフローチャートである。図8に示される処理は、ユーザが情報中継処理のためのクライアントアプリケーションを立ち上げる操作をしたのに応じて実行が開始される。
図8A、図8Bに示されるフローチャートは、図6A、図6Bに示されるフローチャートと同じであり、クライアントPC300内のCPU310によって実行される。図8のフローチャートの各処理手順中、図6A、図6Bのフローチャート中に示されるものと同じ処理が行われるステップには同じステップ符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態との差異を中心に説明をする。
S608においてCPU310は、S604で送出したユーザIDに対応する個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバ100から取得することは第1の実施の形態でも説明したとおりである。個人設定DBサーバ100から取得した個人設定管理ファイル中に含まれる機能設定情報の一例が図8AにおいてXML2−1Aとして示される。機能設定情報XML2−1Aには、設定詳細情報、差分情報、変更可否特定情報が含まれている。そのうち、差分情報については図7に示される機能設定情報XML1−3Aに含まれる差分情報と同様に、設定変更された機能を特定可能な情報のみを含み、どのような設定値に設定変更がなされたかを特定可能な情報は含まれていない。
S618においてCPU310が機能設定情報変更操作受付処理を行った場合、S622で差分情報が付加、または更新される。図8Bに示される機能設定情報XML3−1Aは、差分情報が更新された例を示している。
機能設定情報XML3−1Aに含まれる差分情報は、

<Diff1/>Device/RecMode
<Diff2/>Device/MicDirectivity

と示されるように、設定変更された機能を特定可能な情報のみを含み、どのような設定値に設定変更がなされたかを特定可能な情報は含まれていない。
クライアントPC300からICレコーダ400に送出するための機能設定変更情報をS614、S626で作成する際、CPU310は差分情報で特定される機能、本例では録音モードおよびマイク指向性に対応する設定内容を、設定詳細情報中から抽出する。
以上のように、第3の実施の形態によっても、差分情報を調べるだけで、管理者またはユーザによって変更された機能設定情報で定義される機能設定内容とICレコーダ400で現状設定されている機能設定内容とで違いのある部分を把握することが可能となる。また、クライアントPC300からICレコーダ400へは、機能設定の変更があったときのみ、機能設定変更情報が送出される。このため、ICレコーダ400をクライアントPC300に接続してからクライアントアプリケーションプログラムの操作が可能となるまでの待ち時間を短くすることができる。加えて、以上のように差分情報を簡略化することにより、機能設定情報の情報量を減じることが可能となる。特に、設定変更された機能が少ない場合に、その効果は顕著となる。
第3の実施の形態においても、ICレコーダ400が有する機能の一部は、ユーザによる直接変更操作が可能に構成されていてもよい。そして、ユーザによる直接変更操作が行われた場合、管理用PC200やクライアントPC300で管理される機能設定情報に反映するように構成されていても反映しないように構成されていてもよい。
また、第3の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様、S614、S626で生成される機能設定変更情報については、設定詳細情報中の、差分情報で特定される機能とその設定値に基づいて機能設定変更情報が生成され、その情報がS632で送出される。あるいは、このようにするのに代えて、第1の実施の形態でも説明したように、機能設定情報中に差分情報が含まれる場合に、設定詳細情報の全部に対応する情報が機能設定変更情報中に含まれていても良い。
さらに、第3の実施の形態の変形例として、以下のようにしてもよい。すなわち、第2の実施の形態で説明したのと同様に、機能設定情報中に差分情報が付加されている場合、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときに初めて機能設定変更情報が作成され、ICレコーダ400に送出されるようにしてもよい。また、個人設定管理ファイルを個人設定DBサーバに送出する処理を、アプリケーションプログラムの終了時に一度だけ行われるようにしてもよい。
− 第4の実施の形態 −
第4の実施の形態における第1、第3の実施の形態との違いは、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたことを検出してクライアントアプリケーションプログラムの実行が開始される点である。以下、図9、図10A、図10Bを参照して、図1に示されるディクテーションシステムで実行される処理について説明する。
図9は、管理用PC200で実行される、機能設定変更操作受付処理の手順を説明する概略フローチャートである。図9に示されるフローチャートは、図7に示されるフローチャートと同じであり、管理用PC200内のCPU212によって実行される。図9のフローチャートの各処理手順は、図5に示されるフローチャートの処理手順と同じなのでその説明を省略する。
第4の実施の形態でも、第3の実施の形態と同様、S508AでCPU212によって追記される差分情報の内容が簡略化されたものとなっている。つまり、図9内に示される機能設定情報XML1−3B中で、差分情報は、

<Diff1/>Device/RecMode

と示されるように、設定変更された機能を特定可能な情報のみを含み、どのような値に設定変更がなされたかを特定可能な情報を含まない。この差分情報については、第1の実施の形態で図5等を参照して説明したような、設定変更された機能およびその機能で設定された値を特定可能なものであってもよい。
図10A、図10Bは、クライアントPC300で実行される情報中継処理の手順を概略的に説明するフローチャートである。図10に示される処理は、CPU310によって実行され、大きく分けて二つの部分からなる。1つはS1000からS1004までの、ICレコーダ接続検出処理部分であり、もう一つはS604からS638までの、情報中継処理部分である。
これら二つの処理部分は、1つのプログラムにまとめられていても良いし、二つのプログラムに分けられていて、ICレコーダ接続検出処理部分を含むプログラムが実行された結果、情報中継処理部分を含むプログラムの実行が自動的に開始されるように構成されていてもよい。
以下では、これら二つの処理部分が2つのプログラムに分けられているものとして説明する。S1000からS1004までの、ICレコーダ接続検出処理部分を含むプログラムは、クライアントPC300を立ち上げたときに自動実行される常駐プログラムとすることが可能である。
S1000においてCPU310は、端末装置接続インターフェース302(図2)にICレコーダ400が接続されたか否かを判定する。この判定が否定される間、CPU310はS1000の処理を適宜の時間間隔で繰り返し行う。S1000での判定が肯定されるとCPU310はS1002においてICレコーダ400からユーザIDとパスワードを取得する。このユーザIDとパスワードは、ユーザ、あるいは管理者によって予めICレコーダ400のフラッシュメモリ420に記憶されているものとする。
S1004においてCPU310は、補助記憶装置314に記憶されたクライアントアプリケーションプログラム、すなわちS604からS638までの、情報中継処理部分を含むプログラムをRAM312にロードし、S604から実行を開始する。
以上では、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたことを検出するS1000の処理がソフトウェアによるポーリング処理の形態で行われる例について説明した。これに代えて、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたときに割り込み信号が発生して、この割り込み信号によってS1002、S1004の処理が行われるようにしてもよい。
図10Aにおいて、S600、S602の処理ブロックを囲う枠が破線で示されている。これは、第1、第2、第3の実施の形態では存在していたこれらS600、S602の処理ブロックが第4の実施の形態では不要となることを意味している。
S604においてCPU310は、S1002においてICレコーダ400から取得したユーザIDとパスワードとを個人設定DBサーバ100に送出する。CPU310はS606において、個人設定DBサーバ100による認証が行われたか否かを判定し、否定されると情報中継処理を中断する。S606での判定が肯定されるとS608に進む。以降は第1、第3の実施の形態で図6A、図6B、図8A、図8Bを参照して説明したS608からS638までの処理と同様の処理が行われる。
ただし、S614A、S626A、S628Aについては第1、第3の実施の形態での処理内容と以下の点で異なっている。すなわち、S604以降の処理は、ICレコーダ400がクライアントPC300に接続されたことが検出されたときに実行される。したがって、S614A、S626Aでは、現在接続されているICレコーダ400に送信するための機能設定変更情報が作成される。
また、S628Aでは、ICレコーダ400がクライアントPC300に依然として接続されているか否かが判定される。その理由は以下のとおりである。すなわち、ユーザが設定変更操作を希望しているとS616で判定された場合、S618ではユーザが機能設定情報編集操作をするのを受け付ける処理が行われる。この処理が行われると、ある程度の時間が経過することが予想される。その間に、ユーザが何らかの理由により操作途中で離席した後にまた戻り、操作途中であることを忘れてしまうことも考えられる。そのような場合に、S632の処理が行われる前にユーザが誤ってICレコーダ400を取り外してしまうと、機能設定変更情報をICレコーダ400へ送出することができない。それ故、S628Aでは上記の判定がなされる。
第4の実施の形態においても、ICレコーダ400が有する機能の一部は、ユーザによる直接変更操作が可能に構成されていてもよい。そして、ユーザによる直接変更操作が行われた場合、管理用PC200やクライアントPC300で管理される機能設定情報に反映するように構成されていても反映しないように構成されていてもよい。
また、第4の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様、S614、S626で生成される機能設定変更情報については、設定詳細情報中の、差分情報で特定される機能とその設定値に基づいて機能設定変更情報が生成され、その情報がS632で送出される。あるいは、このようにするのに代えて、第1の実施の形態でも説明したように、機能設定情報中に差分情報が含まれる場合に、設定詳細情報の全部に対応する情報が機能設定変更情報中に含まれていても良い。
第4の実施の形態によれば、ICレコーダ400をクライアントPCに接続するだけで自動的にユーザ認証が行われるので、ユーザはユーザIDやパスワードをクライアントPCに入力する煩わしさから解放される。また、個人設定DBサーバ100、音声データ蓄積サーバ600などに予め登録されたユーザIDとパスワードが記憶されているICレコーダ400を有するユーザのみがこれらのサーバにアクセスすることができるので、システムの安全性を保つことが可能となる。なお、ユーザ認証に替えてICレコーダ400を認証するようにしても良い。その場合、ICレコーダ400のシリアル番号がユーザIDに替えて認証される。
以上に説明した第1、第2、第3および第4の実施の形態では、情報中継装置としてのクライアントPC300にICレコーダ400が端末装置として接続される例について説明した。しかし、クライアントPC300に接続される端末装置としては、ICレコーダ以外の他の装置であってもよい。例えば、デジタルカメラやビデオカメラ、或いはユーザが携行して何らかの測定を行うようなデータロガーなどを用いたシステムにも本発明を適用可能である。
このようなデータロガーについて、管理者は計測する際の時間間隔、測定レンジ、ファンクション(交流/直流の計測、電流/電圧の計測等の測定種別、温度/湿度の計測)等を個々の端末装置に対応して設定することが可能となる。その他、製造ラインでの工程管理、物流管理、売り上げ管理等を行う際に用いられるような計測装置や読み取り装置等を用いたシステムにも本発明を適用可能である。例えば、上記の計測装置や読み取り装置としての機能を有するハンディターミナルが配置される場所等に応じて、管理者がそれぞれのハンディターミナルに対応して機能設定の管理をすることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
本発明は、複数のユーザのそれぞれが専用の録音機やデジタルカメラ、ビデオカメラ、データロガー、計測装置、読み取り装置等の端末装置を用いる状況で、管理者がユーザごとに端末装置の設定を変更するシステムに適用可能である。
100 個人設定DBサーバ
102 DB管理モジュール
104 個人設定管理ファイル
200 管理用PC
202 機能設定管理モジュール
204 機能設定情報変換モジュール
206、306 操作部
208、308、402 表示部
212、310、424 CPU
216、316 光ドライブ装置
300、300A、300B、300C クライアントPC
302 端末装置接続インターフェース
304 ネットワークインターフェース
322 機能設定管理モジュール
324 機能設定情報変換モジュール
326 端末装置通信管理モジュール
328 ネットワーク通信モジュール
400、400A、400B、400C ICレコーダ
406 マイク
420 フラッシュメモリ
422 機能情報
428 DSP
440 PC接続部
600 音声データ蓄積サーバ
602 データベース管理モジュール
604 音声データファイル
652 機能
654 設定値
656 変更許可表示

Claims (21)

  1. 端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出する情報中継装置であって、
    前記端末装置と通信する第1の通信部と、
    前記サーバ装置と通信する第2の通信部と、
    ユーザを識別する識別処理部と、
    前記識別処理部で識別されたユーザに対応する前記端末装置の前記機能設定情報を、前記第2の通信部を介して前記サーバ装置から取得して機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得部と、
    前記第1の通信部を介して前記端末装置が接続されたことを検出する接続検出部と、
    前記機能設定情報取得部で取得された前記機能設定情報中に、所定形式の第1の情報が含まれるか否かを判定する第1の判定部と、
    前記機能設定情報中に前記第1の情報が含まれると前記第1の判定部で判定された場合、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記端末装置が接続されたことが前記接続検出部によって検出されたときに、前記第1の通信部を介して前記機能設定変更情報を前記端末装置に送信する情報送信部と、
    前記情報送信部が前記機能設定変更情報を前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報から前記第1の情報を削除する情報削除部と、
    を有することを特徴とする情報中継装置。
  2. 端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出する情報中継装置であって、
    前記端末装置と通信する第1の通信部と、
    前記サーバ装置と通信する第2の通信部と、
    ユーザを識別する識別処理部と、
    前記識別処理部で識別されたユーザに対応する前記端末装置の前記機能設定情報を、前記第2の通信部を介して前記サーバ装置から取得して機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得部と、
    前記第1の通信部を介して前記端末装置が接続されたことを検出する接続検出部と、
    前記機能設定情報取得部で取得された前記機能設定情報中に、所定形式の第1の情報が含まれるか否かを、前記端末装置が接続されたことが前記接続検出部によって検出されたときに判定する第2の判定部と、
    前記機能設定情報中に前記第1の情報が含まれると前記第2の判定部で判定された場合、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記第1の通信部を介して前記端末装置に送信する情報送信部と、
    前記情報送信部が前記機能設定変更情報を前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報から前記第1の情報を削除する情報削除部と、
    を有することを特徴とする情報中継装置。
  3. 前記機能設定情報は、前記端末装置で設定可能な機能のそれぞれに対する設定情報の全てである第2の情報を含んで構成され、前記第1の情報は、前記サーバ装置または当該情報中継装置で設定が変更されたことが特定可能な形式の情報であることを特徴とする請求項1または2の情報中継装置。
  4. 前記機能設定情報中に含まれる前記第2の情報に対して前記ユーザが変更操作をすることを受付可能に構成される機能設定変更部と、
    前記第2の情報を、前記第2の通信部を介して前記サーバに送信する変更情報送信部とをさらに有し、
    前記機能設定変更部は、
    前記機能設定情報中に前記第1の情報が含まれない場合には、前記変更操作によって前記第2の情報中で変更された部分を特定する情報を前記第1の情報として生成し、前記変更操作後の第2の情報と組み合わせて新たな機能設定情報として前記機能設定情報記憶部に記憶し、
    前記機能設定情報中に前記第1の情報が既に含まれる場合には、前記変更操作によって前記第2の情報中で変更された部分を特定する情報を前記第1の情報に追加し、前記変更操作後の第2の情報と組み合わせて新たな機能設定情報として前記機能設定情報記憶部に記憶し、
    前記変更情報送信部は、
    前記機能設定変更部で前記ユーザにより変更操作された第2の情報を前記サーバに送信する
    ように構成されることを特徴とする請求項3の情報中継装置。
  5. 前記第2の情報は、前記端末装置の機能を特定する情報とその機能の設定状況を表す情報の組で構成され、前記第1の情報は、前記情報の組のコピーであることを特徴とする請求項3または4の情報中継装置。
  6. 前記第2の情報は、前記端末装置の機能を特定する情報とその機能の設定状況を表す情報の組で構成され、前記第1の情報は、前記端末装置の機能を特定する情報であることを特徴とする請求項3または4の情報中継装置。
  7. 前記機能設定情報はさらに、前記端末装置で設定可能な機能中、前記ユーザによる設定の変更が許可または禁止されているものを特定可能な第3の情報を含み、
    前記機能設定変更部はさらに、前記第2の情報中、前記第3の情報に基づいて変更が禁止されている機能については前記ユーザによる前記変更操作を受け付けないように構成されることを特徴とする請求項4から6のいずれか1つに記載の情報中継装置。
  8. 前記機能設定情報はXML形式で記載されており、
    前記第1の判定部または前記第2の判定部は、当該のXML形式の機能設定情報を解釈して前記判定を行うように構成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の情報中継装置。
  9. 前記識別処理部はさらに、当該の情報中継装置のユーザを認証する処理を行うように構成されることを特徴とする請求項8の情報中継装置。
  10. 前記識別処理部は、前記端末装置から送信されたユーザ特定情報により前記端末装置のユーザを識別可能に構成されることを特徴とする請求項8の情報中継装置。
  11. 前記端末装置として録音機を接続可能に構成されることを特徴とする請求項9または10の情報中継装置。
  12. 端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出するコンピュータで実行される情報中継プログラムであって、
    前記コンピュータのユーザを認証する認証ステップと、
    第2の通信部を介して前記サーバ装置と接続するサーバ接続ステップと、
    前記第2の通信部を介して接続されたサーバ装置から、前記認証ステップで認証したユーザに対応する前記機能設定情報を取得して当該コンピュータの機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得ステップと、
    前記機能設定情報取得ステップで前記サーバ装置から取得した前記機能設定情報中に所定形式の第1の情報が含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    第1の通信部を介して前記端末装置と接続されたことを検出する接続検出ステップと、
    前記第1の判定ステップで前記第1の情報が含まれると判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記端末装置が接続されたことが前記接続検出ステップで検出されたときに前記第1の通信部を介して前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除する一方、前記判定ステップで前記第1の情報が含まれないと判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて前記機能設定変更情報を生成する処理、および当該の機能設定変更情報を前記端末装置に送信する処理の双方の処理をスキップする、機能設定情報送信ステップと
    を有することを特徴とする情報中継プログラム。
  13. 端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出するコンピュータで実行される情報中継プログラムであって、
    前記コンピュータのユーザを認証する認証ステップと、
    第2の通信部を介して前記サーバ装置と接続するサーバ接続ステップと、
    前記第2の通信部を介して接続されたサーバ装置から、前記認証ステップで認証したユーザに対応する前記機能設定情報を取得して当該コンピュータの機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得ステップと、
    第1の通信部を介して前記端末装置と接続されたことを検出する接続検出ステップと、
    前記機能設定情報取得ステップで前記サーバ装置から取得した前記機能設定情報中に所定形式の第1の情報が含まれるか否かを、前記接続検出ステップによって前記端末装置との接続が検出された場合に判定する第2の判定ステップと、
    前記第2の判定ステップで前記第1の情報が含まれると判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記第1の通信部を介して前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除する一方、前記第2の判定ステップで前記第1の情報が含まれないと判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて前記機能設定変更情報を生成する処理、および当該の機能設定変更情報を前記端末装置に送信する処理の双方の処理をスキップする、機能設定情報送信ステップと
    を有することを特徴とする情報中継プログラム。
  14. 前記機能設定情報は、前記端末装置で設定可能な機能のそれぞれに対する設定の情報の全てである第2の情報を含んで構成され、前記第1の情報は、前記サーバ装置または当該情報中継装置で設定が変更されたことが特定可能な形式の情報であり、
    前記機能設定情報送信ステップは、前記機能設定情報中、前記第1の情報で特定される機能設定に基づいて前記機能設定変更情報を生成し、前記端末装置に送信する処理を含むことを特徴とする請求項12または13の情報中継プログラム。
  15. 前記機能設定情報中に含まれる前記第2の情報に対して前記ユーザが変更操作するのを受け付ける機能設定変更ステップをさらに有し、
    前記機能設定変更ステップは、
    前記機能設定情報中に前記第1の情報が含まれない場合には、前記ユーザによる前記変更操作によって前記第2の情報中で変更された部分を特定する情報を前記第1の情報として生成し、前記変更操作後の第2の情報と組み合わせて新たな機能設定情報として前記機能設定情報記憶部に記憶し、
    前記機能設定情報中に前記第1の情報が既に含まれる場合には、前記変更操作によって前記第2の情報中で変更された部分を特定する情報を前記第1の情報に追加し、前記変更操作後の第2の情報と組み合わせて新たな機能設定情報として前記機能設定情報記憶部に記憶する処理を含み、 前記機能設定情報送信ステップはさらに、前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除すると共に、前記機能設定変更ステップで変更された第2の情報を前記サーバ装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項14の情報中継プログラム。
  16. 前記第2の情報は、前記端末装置の機能を特定する情報とその機能の設定状況を表す情報の組で構成され、前記第1の情報は、前記情報の組のコピーであることを特徴とする請求項14または15の情報中継プログラム。
  17. 前記第2の情報は、前記端末装置の機能を特定する情報とその機能の設定状況を表す情報の組で構成され、前記第1の情報は、前記端末装置の機能を特定する情報であることを特徴とする前記請求項14または15の情報中継プログラム。
  18. 前記機能設定情報はさらに、前記端末装置で設定可能な機能中、前記ユーザによる設定の変更が許可または禁止されているものを特定可能な第3の情報を含み、
    前記機能設定変更ステップはさらに、前記第2の情報中、前記第3の情報に基づいて変更が禁止されている機能については前記ユーザによる変更操作を受け付けない処理を含む
    ことを特徴とする請求項15から17のいずれか1つに記載の情報中継プログラム。
  19. 前記機能設定情報はXML形式で記載されており、
    前記第1の判定ステップまたは前記第2の判定ステップでは、当該のXML形式の機能設定情報が解釈されて前記判定が行われることを特徴とする請求項12から18のいずれか1つに記載の情報中継プログラム。
  20. 端末装置で設定される機能の設定内容を特定可能な情報である機能設定情報を記憶しているサーバ装置から受信し、当該の機能設定情報に基づく情報を前記端末装置へ送出するコンピュータで実行される情報中継プログラムであって、
    通信部を介して前記サーバ装置と接続するサーバ接続ステップと、
    前記端末装置が当該コンピュータに接続されたことを検出する検出ステップと、
    前記端末装置が接続されたことを前記検出ステップで検出した時に、前記接続された端末装置から、ユーザを特定するID情報を取得するID情報取得ステップと、
    前記ID情報取得ステップで取得したID情報に対応する機能設定情報を前記サーバ装置から取得して当該コンピュータの機能設定情報記憶部に記憶する機能設定情報取得ステップと、
    前記機能設定情報取得ステップで前記サーバ装置から取得した前記機能設定情報中に所定形式の第1の情報が含まれるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記第1の情報が含まれると前記判定ステップで判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて機能設定変更情報を生成し、前記端末装置に送信した後、前記機能設定情報記憶部に記憶された前記機能設定情報中から前記第1の情報を削除する一方、前記判定ステップで前記第1の情報が含まれないと判定された場合には、前記機能設定情報の全部または一部に対応する情報に基づいて前記機能設定変更情報を生成する処理、および当該の機能設定変更情報を前記端末装置に送信する処理の双方の処理をスキップする機能設定情報送信ステップと
    を有することを特徴とする情報中継プログラム。
  21. 前記機能設定情報は、前記端末装置で設定可能な機能のそれぞれに対する設定の情報の全てである第2の情報を含んで構成され、前記第1の情報は、前記サーバ装置または当該情報中継装置で設定が変更されたことが特定可能な形式の情報であり、
    前記機能設定情報送信ステップは、前記機能設定情報中、前記第1の情報で特定される機能設定に基づいて前記機能設定変更情報を生成し、前記端末装置に送信する処理を含むことを特徴とする請求項20の情報中継プログラム。
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