JP2007287205A - データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツデータの管理のための管理データの仕様が異なるデータ処理装置と外部装置との間のデータ転送において、データ処理装置の記憶装置に記憶容量の無駄な消費が生じないようにするデータ処理装置を提供する。
【解決手段】データ処理装置であって、コンテンツデータと、その管理するための第一管理データとを記憶する記憶装置と、第一管理データに基づいてコンテンツデータの処理を行い、且つ第二管理データに基づいてデータ転送を行うデータ処理手段と、を備え、第一管理データによって管理可能な最大コンテンツデータ数である第一最大管理数が、第二管理データによって管理可能な最大コンテンツデータ数より少ない場合であって、外部装置から記憶装置にコンテンツデータが転送されるとき、該転送直後の該記憶装置内に記憶されているコンテンツデータのうち、少なくとも該第一最大管理数を越える分のコンテンツデータを削除する。
【選択図】図9

Description

本発明は、データの処理を行うデータ処理装置に関する。
車両におけるデータ処理装置として、車両内の複数の電子機器に対して無線通信を利用して、お互いが有する情報を互いに伝送する技術が公開されている(例えば、特許文献1を参照。)。例えば、車両に設けられブルートゥース機能を有する車載機が、車内にあるブルートゥース機能を有する携帯電話や携帯オーディオプレーヤ、携帯パソコン等と相互通信を行い、データが転送されて情報の共有をはかることが可能となる。
更に、車両に設けられたデータ処理装置としての車載機と携帯オーディオプレーヤとを連動させて、携帯オーディオプレーヤが有するデータを車載機側で再生する技術が公開されている(例えば、特許文献2を参照。)。この技術においては、車載機は、携帯オーディオプレーヤと無線通信が可能であって、携帯オーディオプレーヤ側での音声の再生が停止されると、この無線通信により音声データが携帯オーディオプレーヤから車載機に転送され、音声が車載機側で再生される。
また、コンテンツデータの処理を行うデータ処理装置において、端末装置の接続を検知して、該端末装置からコンテンツデータを読み出すとともに、そのコンテンツデータに対応する表示を自動的に行うことで、コンテンツデータの転送を簡単に且つ迅速に行う技術が公開されている(例えば、特許文献3を参照。)。
特開2001−239897号公報 特開2004−22139号公報 特開2005−135138号公報 特開2001−175624号公報
コンテンツデータ等の再生や加工等のデータ処理を行うデータ処理装置は、ハードディスクドライブ等のコンテンツデータを記憶する記憶装置を備える。一方で、このデータ処理装置に対しては、外部装置からデータ処理装置に新たなコンテンツデータを転送し、データ処理装置側で再生等を行いたいという希望がユーザにある。
ここで、データ処理装置においては、記憶装置に記憶されているコンテンツデータを処理する場合に、所定の手順に従って該コンテンツデータを管理するために管理データを利用する場合がある。これは上記外部装置についても同様である。しかし、データ処理装置と外部装置との間で使用する管理データの仕様、特に管理が可能なコンテンツデータ数の上限値が異なると、データ転送後のデータ処理装置の記憶装置内に、管理データの管理が及ばない状態のコンテンツデータが存在することになり、記憶装置の記憶容量を無駄に費やしてしまう結果となる。
本発明では、上記した問題に鑑み、コンテンツデータの管理のための管理データの仕様が異なるデータ処理装置と外部装置との間のデータ転送において、データ処理装置の記憶装置に記憶容量の無駄な消費が生じないようにするデータ処理装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記した課題を解決するために、外部装置からデータ処理装置にコンテンツデータが転送された直後の、データ処理装置側で記憶されているコンテンツデータ数と、データ処理装置においてコンテンツデータを管理する管理データの管理可能なコンテンツデータ数との違いに着目した。これは、両者のコンテンツデータ数の違いが、記憶装置の容量の無駄な消費に帰結するからである。
詳細には、本発明は、コンテンツデータの処理を行うデータ処理装置であって、データ処理の対象となるコンテンツデータと、該コンテンツデータを第一基準に従って管理するための第一管理データとを記憶する記憶装置と、前記第一管理データに基づいて前記コンテンツデータの処理を行い、且つ前記第一基準とは異なる第二基準に従って、外部装置と前記記憶装置との間のコンテンツデータの転送を行うための前記第二管理データに基づいて、該転送を行うデータ処理手段と、前記第一管理データによって管理可能な最大コンテンツデータ数である第一最大管理数が、前記第二管理データによって管理可能な最大コンテンツデータ数である第二最大管理数より少ない場合であって、前記データ処理手段によって前記外部装置から前記記憶装置に該外部装置が有するコンテンツデータが転送されるとき、該転送直後の該記憶装置内に記憶されているコンテンツデータのうち、少なくとも該第一最大管理数を越える分のコンテンツデータを削除するコンテンツデータ削除手段と、を備える。
本発明に係るデータ処理装置は記憶装置を有しており、該記憶装置にはデータ処理の対象となるコンテンツデータと、そのデータ処理を管理するための第一管理データが記憶されている。この第一管理データおよび後述する第二管理データは、コンテンツデータを処理するための管理データであり、例えば、各コンテンツデータに付与された識別番号や、各コンテンツデータが有するファイル名、その内容に関するパラメータ等のコンテンツデータの属性等に関するデータであり、場合によっては一種のデータベースである。
この第一管理データには、第一基準に基づいたコンテンツデータに関する情報が含まれている。そして、データ処理手段が、この第一管理データに基づいてコンテンツデータに対して再生、加工等のデータ処理を行う。そこで、該第一基準とは、コンテンツデータをデータ処理装置で処理する際のユーザの利便性等のオプション機能を、第一管理データに加味させる基準である。従って、第一管理データには、該オプション機能に対応し、コンテンツデータの処理に使用されるデータが含まれる。この結果、データ処理手段によるコンテンツデータ処理時に、ユーザは該オプション機能の利益を享受することが可能となる。
ここで、データ処理装置とその外部の外部装置との間でコンテンツデータのデータ転送を行う場合、第一管理データに基づいてコンテンツデータの転送を行うと、必ずしもコンテンツデータの著作権等の保護を図れるとは限られない。それは、第一管理データは、あくまでもコンテンツデータのデータ処理装置でのデータ処理に対してオプション機能を付与する等、データ処理時に特定の目的を果たすための管理データであることによる。また、コンテンツデータの保護を図るためには、その保護のための方式が汎用的であることが求められるため、該オプション機能を含んだ管理データでは汎用的な方式によるコンテンツデータの保護を図ることが困難となる。
そこで、本発明に係るデータ処理装置では、コンテンツデータの転送時には、第一管理データとは異なる第二管理データに基づいたコンテンツデータの転送が行われる。即ち、一のコンテンツデータに対して、第一管理データと第二管理データによるデータの二重管理が行われ、且つ第二管理データは、外部装置とのデータ転送に使用されるのである。
ここで、この第二管理データは、第一管理データとは完全に独立して形成されてもよい
。第二管理データが第一管理データから独立して形成される場合には、コンテンツデータの著作権等の保護の観点からデータ管理に必要とされる管理データを形成するための第二基準(この第二基準は、第一基準と明確に異なる)に基づいて、コンテンツデータに関する何らかのデータから形成される。例えば、コンテンツデータの基本データに、第二基準特有の管理データを付加することで、第二管理データが形成される。このとき、第一管理データも、このコンテンツデータの基本データに、第一基準特有の管理データを付加することで形成されてもよい。
一方で、第二管理データは、第一管理データから形成されるようにしてもよい。即ち、第二基準に基づいて、第一管理データから第二管理データへの変換が行われる。例えば、第一管理データに含まれる再生時に特定の目的を果たすためのデータを管理データ本体から外すとともに、コンテンツデータの保護に必要なデータを組み入れる等の、第二基準に基づく変換行程によって、第一管理データから第二管理データが形成される。つまり、第一管理データと第二管理データとで共通して利用できる管理データは継続して利用するとともに、第二管理データ特有のデータを後発的に付加するのである。
なお、この第二管理データは、データ処理装置と外部装置との間でのデータ転送時に使用されることを鑑み、該転送時にデータ処理装置または外部装置の何れかに存在すればよく、両者に第二管理データが存在する場合は、データ転送の方向等を考慮して適宜何れかの第二管理データを使用すればよい。このデータ処理手段によって第二管理データに基づいてコンテンツデータを転送することで、コンテンツデータの著作権等の保護を確保することが可能となる。
ここで、第一管理データと第二管理データのそれぞれに管理可能なコンテンツデータ数(上記第一最大管理数と第二最大管理数)に差があると、データ処理装置側で、記憶装置に転送されたコンテンツデータの全てを第一管理データに基づいてデータ処理を行えない場合がある。即ち、上記データ処理手段によって外部装置からデータ処理装置にコンテンツデータが転送される場合であって、第二最大管理数が第一最大管理数より大きい場合には、記憶装置に第一最大管理数より多いコンテンツデータが結果的に存在する可能性が生じる。データ処理装置では、第一管理データに基づいてコンテンツデータの処理が行われるため、この第一最大管理数より多い分のコンテンツデータは、データ処理装置内には存在するものの、そこでは処理の対象となり得ず、記憶装置の容量の無駄な消費となる。
そこで、本発明に係るデータ処理装置では、コンテンツデータ削除手段による記憶装置内のコンテンツデータの削除が行われる。即ち、記憶装置の容量の無駄な消費につながる第一最大管理数を超える分のコンテンツデータを、データ処理手段による第二管理データに基づいたコンテンツデータの転送直後の該記憶装置から削除することで、記憶装置に記憶されるコンテンツデータ数が最大でも第一最大管理数に維持される。これにより、記憶装置内にデータ処理の対象とならないコンテンツデータが存在するのを抑制し、以て記憶装置の容量の無駄な消費を回避することが可能となる。尚、コンテンツデータ削除手段による削除の対象となるコンテンツデータは、予め決められたルーチンに従って決定される等、適宜決定され得る。
ここで、前記コンテンツデータ削除手段は、前記データ処理手段によって前記外部装置から前記記憶装置に該外部装置が有するコンテンツデータが転送されるとき、該転送前から該記憶装置に記憶されていたコンテンツデータを優先的に該記憶装置に残し、該外部装置から転送されたコンテンツデータの一部又は全部を優先的に削除するようにしてもよい。
即ち、コンテンツデータ削除手段による削除の対象となるコンテンツデータの優先度を
、転送前から既にデータ処理装置の記憶装置に記憶されていたコンテンツデータと、外部装置から新たに記憶装置に転送されたコンテンツデータとで差を設けたものである。新たなコンテンツデータが記憶装置に転送されてきたことで、従来から記憶装置に存在していたコンテンツデータが削除されるとなると、該コンテンツデータを再生等することができなくなり、ユーザのニーズに沿わない可能性が高い。一方で、外部装置から転送されてきたコンテンツデータは、転送後のものを削除したとしてもまだ外部装置にはそのコンテンツデータの元のデータが存在している場合もある。そこで、ユーザの利便性を考慮して、上述のようなデータ削除の優先度を設定するのも有用である。
また、上記のデータ処理装置において、前記データ処理手段による転送が行われる前の第一管理データである旧管理データと、該転送が行われた直後の前記記憶装置に記憶されたコンテンツデータの管理データに相当する仮管理データとの比較に基づいて、前記コンテンツデータ削除手段によって前記外部装置から転送されたコンテンツデータのうち削除されるコンテンツデータを決定する削除コンテンツデータ決定手段を、更に備えるようにしてもよい。
仮管理データとは、データ処理手段による外部装置から記憶装置への転送が行われた直後であってコンテンツデータ削除手段によるデータ削除が行われる前の、該記憶装置に記憶されたコンテンツデータの管理データに相当する仮の管理データであり、実際にデータ処理装置において記憶装置内のコンテンツデータをデータ処理するために使用されるものではない。即ち、第二管理データに基づいたデータ転送直後であって、第一管理データの第一最大管理数を超えた状態となっている記憶装置内のコンテンツデータに、形式的に対応した管理データである。この仮管理データは、データ転送時に使用された第二管理データから形成されるようにしてもよい。
そして、この仮管理データと旧管理データとを比較することで、データ転送直後のコンテンツデータのうちどれが該データ転送より前から記憶装置内に存在していたコンテンツデータなのか、またはどれが該データ転送によって外部装置から記憶装置に転送されて生きたコンテンツデータなのかが分かる。その結果に基づいて、削除コンテンツデータ決定手段が、コンテンツデータ削除手段による削除の対象となるコンテンツデータを決定し、上述した優先度をもってそのコンテンツデータの削除が行われる。
また、上記のデータ処理装置において、前記コンテンツデータ削除手段によって前記記憶装置に記憶されたコンテンツデータの一部が削除された後の、該記憶装置に記憶された第一管理データは、前記旧管理データと前記仮管理データとの一致点を含むように形成されるようにしてもよい。即ち、旧管理データと仮管理データの一致点は、少なくともデータ処理手段によるデータ転送の前に記憶装置に存在していたコンテンツデータを反映するものであることを考慮したものである。従って、この一致点を含むようにデータ転送後の第一管理データを形成することで、コンテンツデータ削除手段によるデータ削除後に記憶装置に残ったコンテンツデータのデータ処理が可能である。尚、この一致点以外には、コンテンツデータ削除手段による削除の対象とはならなかった、外部装置から記憶装置に転送されたコンテンツデータに対応する管理データが含まれるようにすればよい。
ここで、上述までのデータ処理装置において、前記記憶装置とは別に設けられたメモリであって、該記憶装置に記憶された前記第一管理データが一時的に記憶され、該第一管理データに対して所定のデータ処理が行われる付属メモリを、更に備える場合、前記第一最大管理数は、前記付属メモリの容量によって決定されるものであってもよい。
即ち、第一管理データに対する所定のデータ処理が付属メモリで行われることを要因として、第一管理データの第一最大管理数が決定されるのである。この所定のデータ処理は
、どのような処理であってもよいが、第一管理データを記憶装置から付属メモリに一時的に移す利点があるデータ処理であることが望ましい。例えば、第一管理データを利用した記憶装置内のコンテンツデータの検索等、コンテンツデータと第一管理データとの関連性を利用したデータ処理が、所定のデータ処理として挙げられる。
データ処理装置において、コンテンツデータの管理のための管理データの仕様が異なるデータ処理装置と外部装置との間のデータ転送において、データ処理装置の記憶装置に記憶容量の無駄な消費が生じないようにすることが可能となる。
ここで本発明に係るデータ処理装置としての車載機の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る車載機1が搭載される車両40の概略構造および車載機1を含んで構成される車両40内でのサービスシステムの概略構成を示す図である。車載機1は、主に車両40内のユーザに対して音楽や地図情報(ナビゲーション情報)を提供するために、音楽データや地図情報データの処理を行う電子機器である。
車載機1を含んで構成されるサービスシステムについて、図1および図2に基づいて説明する。先ず、車載機1は、中央処理装置(以下、「CPU」という。)3を有する。このCPU3は、その内部に、システム制御部4とナビ制御部7の二つの制御部を有しており、これらの制御部の詳細は後述する。ここで、各制御部が後述するハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)12内に記憶された様々なデータにアクセスして、それらのデータの処理を行う。
システム制御部4は、主に、ユーザに対して音楽サービスを提供するために、車載機1を、音楽データを処理する装置として機能させるための制御を司る。その一例として、この車載機1は、いわゆる音楽データをコンテンツデータとして車両40内で再生する機能を有する。この音楽データの処理について、詳細に説明する。車載機1には、CD/DVDデッキ(以下、単に「CDデッキ」という。)13と、HDD12、MDデッキ16が備えられ、それぞれシステム制御部4に電気的に接続されている。また、システム制御部4には、車両40内のユーザ(車両40の操縦者や同乗者等の車載機1の操作が可能である者であり、以下においても同様とする。)からの音楽データの処理に関する指令を受け付ける入力部8と、音楽データに関する情報をユーザに対して表示する表示部9が電気的に接続される。更に、システム制御部4にはDSP(Digital Signal Processor)再生制御部9が電気的に接続され、DSP再生制御部9ではシステム制御部4から送られる音楽データに対して演算処理を施し、車載機1の外部(車両40内)に設けられたパワーアンプ20に音楽演奏のための電気信号を送る。
更に、車載機1における、音楽データの処理について詳細に説明する。車両40内のユーザが、CDデッキ13に音楽データが記憶された音楽CDを装着すると、システム制御部4によって音楽CDからデータのサンプリングが行われ、その音楽データがDSP再生制御部19に送られて演算処理され、パワーアンプ20を介して車両40内に設けられたスピーカ21から音楽が演奏される。このとき、システム制御部4は、CDデッキ13に装着された音楽CDが車両40内で初めて演奏される場合には、その音楽データをATRAC3やMP3等の所定のデータ形式に変換してHDD12内に記憶していく。このようにすることで、システム制御部4が、HDD12内に音楽データを記憶していき、CDデッキ13に音楽CDが装着されていなくても、ユーザは任意にHDD12内に記憶された
音楽データを再生し、車両40内で聞くことが可能となる。
尚、以前にシステム制御部4によってHDD12内に記憶された履歴を有する音楽CDがCDデッキ13に再び装着されたときは、システム制御部4はHDD12への音楽データの記憶は行わない。また、上述したように、システム制御部4が自動的にHDD12への音楽データの記憶を行うのに加えて、ユーザからの入力部8を通した指令に従って、音楽CDの任意の音楽データのみをHDD12内に記憶するようにしてもよい。また、MDデッキ16に音楽データが記憶された音楽MDが装着されたときも同様である。
また、CPU3内において、システム制御部4はエンコード/デコード部5と暗号化/複合化部6と電気的に接続されている。エンコード/デコード部5では、HDD12内に音楽データを記憶する際の該音楽データの圧縮や、その圧縮された音楽データのDSP再生制御部19での演算処理のための解凍が行われる。また、暗号化/複合化部6では、HDD12内に記憶される音楽データの著作権を保護するための暗号化、およびその複合化を行う。この著作権保護のための処理については、後述する。
更に、車載機1には、TVチューナ14、AM/FMチューナ15、カセットデッキ17が備えられ、それぞれシステム制御部4に電気的に接続されている。これらの音声ソースに対しては、システム制御部4は、それぞれから出力された音声信号の信号処理は行わず、入力部8を通して得られるユーザからの選択指示に従い、何れかの音声ソースからの音声信号をパワーアンプ20を介してスピーカ21に送る。
ナビ制御部7は、主に、ユーザに対してナビゲーションサービスを提供するために、車載機1を、地図データを処理する装置として機能させるための制御を司る。また、車両40には、ナビゲーション用のGPS受信機22と車両の速度を検出する車速センサ23が備えられ、それぞれシステム制御4に電気的に接続される。更に、上述した音楽データと同様に車両40のナビゲーションに必要な地図データ等がHDD12に記憶されている。そして、システム制御部4が受け取ったこれらからの信号はナビ制御部7に伝えられ、ナビ制御部7は、HDD12にアクセスして、GPS受信機22および車速センサ23からの信号と、HDD12内に記憶されている地図データ等に基づいて、車両40のナビゲーションを行う。尚、該ナビゲーションは、表示部9において、車両40の現在位置が表示されるとともに、スピーカ21を通して車両40内に音声でガイドがアナウンスされる。
また、CPU3は、RAM10、ROM11とも電気的に接続されており、必要に応じてこれらのメモリに記憶されている情報に、CPU3がアクセスする。尚、RAM10は、不揮発性のメモリとなっている。更に、システム制御部4はUSB制御部18と電気的に接続され、USBマスストレージクラスによって、車載機1が外部パソコン2と通信可能となっている。外部パソコン2は、車載機1に対して外部装置として存在し、その内部にデータを記憶可能な記憶装置を有している。
ここで、車載機1における、HDD12内に記憶された音楽データの再生に関して詳細に説明する。システム制御部4がHDD12にアクセスをし、そこに記憶されている音楽データにアクセスをする場合、多量の音楽データを管理するための管理データに基づいてアクセスする。この管理データの詳細については、後述する。そして、管理データから得られる音楽データのパラメータを基に、システム制御部4は表示部9に音楽データ再生時の再生画面を形成する(図3を参照。)。本実施例においては、図3に示すように、音楽データにおけるアーチスト名、アルバム名、該楽曲のアルバムにおけるトラック番号、該楽曲名に加えて、該楽曲のアルバムのジャケット写真とアーチストに関する情報の動画を組合せた画面が表示部9に表示される。これにより、ユーザが楽曲を聞きながら、該楽曲に関する情報を視覚的に容易に把握することが可能となる。
このような音楽データの管理を行うためにHDD12には、図4に示すようなデータ構造が構築されている。HDD12の記憶領域は、主にR1、R2、R3の三つの領域に区分される。領域R1は、上述した音楽データ等のコンテンツデータが記憶される領域である。具体的には、領域R1には、上述しようにシステム制御部4によって、ATRAC3やMP3等の所定のデータ形式に変換された音楽データや、上記のアルバムのジャケット写真に関する画像データ(図中、「ジャケ写データ」と称する。)や、上記のアーチストに関する情報の動画の映像データが記憶される。更に、これらのコンテンツデータを管理するための管理情報に関する管理データも記憶される。
領域R2には、「CDDB」(登録商標:登録4720675号)に代表される、CDデッキ12に装着された音楽CDのアルバム名や曲名をデータベース化したタイトルデータベースが記憶される。更に、領域R3には、ナビ制御部7による車両40のナビゲーションに使用されるデータ等が記憶される。例えば、地図データ、地図上の施設情報、ナビゲーションの履歴情報、ユーザに関する情報、住所情報、電話番号情報や、ナビゲーションそのものを行うアプリケーションソフト等、そしてこれらのデータを管理するための管理情報に関する管理データが記憶される。従って、ナビ制御部7が、HDD12内のこれらのナビゲーションに関連するデータにアクセスすることで、ユーザにナビゲーションサービスが提供される。
ここで、音楽CDからHDD12に記憶された音楽データは、デジタルデータでありその著作権は十分に保護されなければならない。HDD12から徒に別の記憶装置に複製または移動等のデータ転送が行われると、音楽データの著作権を侵害する蓋然性が高くなる。そこで、一例として、図5に示すような著作権保護技術が利用されている。
図5に基づいて、著作権保護技術について説明する。データ処理装置D1において、音楽CDからHDD12にデータが記憶されるとき、所定の規則に基づいて暗号化が行われる。そして、この暗号化された音楽データは、対応する複合化用の鍵K1が存在しなければ複合化することができない。ここで、データ処理装置D1には、予め識別番号ID1が付与されており、この識別番号ID1から鍵K1が生成されるようになっている。従って、データ処理装置D1においては、HDD12に暗号化されて記憶された音楽データは、複合化され再生することが可能である。
ここで、HDD12に記憶された暗号化された音楽データを、別のデータ処理装置D2のHDD12’に複製したと仮定する。しかし、このデータ処理装置D2には、データ処理装置D1とは異なる識別番号ID2が付与されているため、この識別番号に基づいて形成される複合化用の鍵はK1ではなくK2となる。そのためHDD12’に複製された音楽データ用の複合化用の鍵が正当な鍵でないため、暗号化された音楽データを複合化することが不可能となり、結果、データ処理装置D2では、音楽データの再生は不可能となる。このようにして、HDD12に記憶された音楽データの保護が図られる。
ここで、著作権を保護するデータの転送技術においては、該技術を広く普及させるためにその規格を統一、汎用化することが要請される。そのため、データ転送の際、該規格から外れた構成のデータは、著作権保護の下データ転送することが困難となる。特に、上述したように、車載機1では表示部9での音楽データのアルバムの画像表示や動画の映像表示等のオリジナル機能が実施されている。そのような場合、このオリジナル機能があるが故に著作権保護の下データ転送ができなくなるのは、ユーザに不都合である。このオリジナル機能を含めて、著作権保護の下音楽データをデータ転送する技術が、ユーザの利便性に合致する。
そこで、以下に上記オリジナル機能を含めた、著作権保護の下音楽データをデータ転送する技術について説明する。図6に、HDD12内のデータ構造の詳細を示す。尚、図6に示されるHDD12は、領域R1のみである。また、車載機1のHDD12と外部パソコン2との接続については、図2に示すように本来はシステム制御部4やUSB制御部18等を介するが、図6においてはこれらの記載は省略する。
本発明に係るHDD12の領域R1は、更に二つの領域R4とR5に分けられる。この領域R4は外部パソコン2からのアクセスが不可能な領域であり、また領域R5は外部パソコン2からのアクセスが可能な領域である。先ず、領域R4には、車載機1で実行されるオリジナル機能を含む音楽データの管理データであるオリジナル管理データが記憶されている。
一方で、領域R5には、車載機1での再生や転送等の処理の対象となる音楽データ(本実施例では音楽データ1〜6)と、該オリジナル機能に関連する、各音楽データに対応するオリジナル機能データ(本実施例では、上述のジャケ写データとし、ジャケ写データ1〜6)が記憶されている。そして、車載機1のオリジナル機能を含めて、著作権保護の下音楽データをデータ転送するための管理データである著作権対応管理データが、この領域R5に形成される。この著作権対応管理データは、著作権保護の対象となる各音楽データに対応したデータ構成を有しており、図中音楽データ1〜6に対してID0〜ID5の構成部分が対応する。尚、著作権対応管理データの詳細については後述する。
更に、領域R5には、音楽データの転送時に著作権保護のために使用されるデータの改ざんをチェックするための改ざんチェックデータが記憶されている。この改ざんチェックデータも、著作権保護の対象となる各音楽データに対応したデータ構成を有しており、図中音楽データ1〜6に対してID0〜ID5の構成部分が対応する。更に、この改ざんチェックデータと同一の改ざんチェックデータが、RAM10内にも記憶されている。両改ざんチェックデータの相違点は、領域R5内の改ざんチェックデータにはユーザが直接アクセスするのは可能であるが、RAM10内の改ざんチェックデータにはユーザが直接アクセスするのは不可能である点である。
ここで、この著作権対応管理データは、CPU3が、オリジナル管理データから形成する。これらの管理データについて、図7に基づいて詳細に説明する。図7(a)にはオリジナル管理データの構造を、図7(b)には著作権対応管理データの構造をそれぞれ示す。オリジナル管理データは、領域R5に記憶された音楽データの識別番号(音楽データ1〜6がID0〜5にそれぞれ対応し、各IDは、著作権対応管理データ及び改ざんチェックデータで同一である。)と、該音楽データのデータ名、該音楽データが属するアルバム名、該アルバムにおける該音楽データのトラック番号、該音楽データの曲名、該音楽データを演奏するアーチスト名に加えて、一番目のオリジナル機能であるジャケ写データ名、二番目のオリジナル機能である上記の動画の映像データ名をフィールドとするデータベース構造を有する。
車載機1は、このオリジナル管理データに基づいて、領域R5に記憶された音楽データやジャケ写データの管理を行う。即ち、オリジナル管理データに格納されている各音楽データごとのパラメータを使用して、図3に示すような表示部9での画面を形成するとともに、その画面に対応する音楽データをDSP再生制御部19を通して再生する。また、ユーザからの入力部8を通した指令に従って、表示部9に形成する画面とDSP再生制御部19に送る音楽データを管理する。従って、オリジナル管理データは、「車載機1におけるオリジナル機能を発揮させる」という基準に従って、音楽データを再生、管理するための管理データである。尚、この基準を、以下では「第一基準」と称する。
次に、著作権対応管理データは、本体部と付属部とで構成される。本体部は実質的に音楽データの管理に使用される部分であり、付属部は音楽データの管理には使用されない部分である。従って、付属部は、著作権対応管理データのいわゆるヘッダ等に相当する。この本体部の構造は、上述のオリジナル管理データの一部と同じである。即ち、音楽データの識別番号(ID)と、該音楽データのデータ名、該音楽データが属するアルバム名、該アルバムにおける該音楽データのトラック番号、該音楽データの曲名、該音楽データを演奏するアーチスト名のフィールドを有する。それに加えて、著作権対応管理データは、音楽データの著作権を保護するために各音楽データに著作権対応データ1と著作権対応データ2の二つのフィールドが付与される。これらの著作権対応のフィールドは、音楽データの移動や複製、更には複製後の再生等に対する汎用的な規格に対応するフィールドである。そして、この本体部全体のデータ構造は、著作権保護のための該汎用的な規格に対応可能な、汎用的なデータ構造となり、これにより図5に示す音楽データの著作権保護が可能となる。
また、著作権対応管理データの付属部は、オリジナル管理データに含まれていたが、上記の本体部には含まれない部分、即ち車載機1にけるオリジナル機能を発揮させるために必要な管理データによって構成される。この付属部は、音楽データの管理、特に著作権保護のための該汎用的な規格に対応した音楽データの管理には使用されない付随的な部分である。以上より、著作権対応管理データは、「音楽データの著作権保護のための汎用的な規格に準拠する」という基準に従って、音楽データを管理するための管理データである。尚、この基準を、以下では「第二基準」と称する。
そして、この著作権対応管理データは、車載機1においてCPU3によってオリジナル管理データから形成される。即ち、音楽データに関する管理データの一部は、オリジナル管理データと著作権対応管理データとで重複する。これは音楽データにおいて、実質的に「音楽」そのものに対応するフィールドのデータである。そこで、CPU3は、オリジナル管理データのうちその重複するフィールドにおけるデータに、図7に示す著作権保護のための該汎用的な規格に従って必要なフィールドのデータを付加し、且つオリジナル管理データのうち汎用的な著作権保護に関与しないデータについては付属部に格納することで、オリジナル管理データから著作権対応管理データを形成する。即ち、CPU3は、第一基準に基づいて形成され領域R4に記憶された管理データを、第二基準に基づいてデータ構造を変換し、新たな管理データを領域R5に形成することになる。
尚、著作権対応管理データの形成については、上記のようなオリジナル管理データからのデータ変換には限られない。例えば、著作権対応管理データは、オリジナル管理データとは完全に独立した状態で著作権対応基準に基づいて予め形成されてもよい。また、オリジナル管理データと著作権対応管理データは、ともに音楽データに関する管理データであるから、その内部構成において部分的に共通するデータが存在する場合がある。そこで、その共通データをベースとして、オリジナル基準および著作権対応基準に基づいてオリジナル管理データおよび著作権対応管理データを形成するようにしてもよい。
ここで、この領域R5に形成された著作権対応管理データは、車載機1において直接音楽データを管理(再生)するのには使用されず、車載機1から外部パソコン2に音楽データを移動または複製(データ転送)するとき、即ち音楽データの著作権の保護を考慮しなければならない状況での音楽データの管理のために使用される。
この音楽データのデータ転送は、外部パソコン2に搭載されているデータ転送用のアプリケーションソフトが、車載機1のUSB制御部18を介してHDD12の領域R5に記憶されている著作権対応管理データにアクセスし、その領域R5に記憶されている音楽データを、該音楽データに対応する、著作権対応管理データ内の著作権保護のための汎用的
な規格(本実施例では、著作権対応データ1、2)に準じて、外部パソコン2内の記憶装置にデータ転送を行う。このとき、直接のデータ転送の対象である音楽データ(本実施例では、音楽データ1〜3をデータ転送の対象とし、残りの音楽データ4〜6と図中の表記方法を異ならせている)の転送後、改ざんチェックデータ、著作権対応管理データの順にそれらも外部パソコン2内にデータ転送される。
この改ざんチェックデータおよび著作権対応管理データのデータ転送においては、その全部が外部パソコン2内に転送されるのではなく、転送の対象とされる音楽データ(本実施例では音楽データ1〜3)に対応する部分(各データにおけるID0〜ID2の部分であって、図中下線が付された部分)のみが外部パソコン2内に転送される。著作権管理データが外部パソコン2に転送されることで、転送された後の音楽データに対しても著作権が考慮された管理が行われる。
また、この改ざんチェックデータは、音楽データの著作権に関するデータであって、その転送が行われることで領域R5とRAM10においてそれぞれ更新される。ここで、ユーザの不正な操作によって、音楽データの著作権を侵害するように領域R5内の改ざんチェックデータが修正されると、転送の対象とされた音楽データに関して、外部パソコン2に転送された改ざんチェックデータとRAM10内の改ざんチェックデータとの間で齟齬が生じる。このような場合は、ユーザの不正操作を理由として、音楽データの転送を無効とする処理が行われる。
本発明に係る車載機1においては、音楽データの著作権が保護された状態で、外部パソコン2に音楽データがデータ転送されるとともに、車載機1におけるオリジナル機能に対応する管理データも外部パソコン2側にデータ転送されるようにしてもよい。そこで、外部パソコン2に搭載される音楽データの再生アプリケーションが、該オリジナル機能に対応しているアプリケーションであれば、著作権対応管理ソフトの付属部に記憶されているデータを基に、該オリジナル機能を発揮させながら、著作権保護の下でデータ転送された音楽データを再生することが可能である。また、外部パソコン2に搭載される音楽データの再生アプリケーションが、該オリジナル機能に対応していないアプリケーションであっても、著作権対応管理ソフトの本体部に記憶されているデータを基に音楽データの再生が可能である。
ここで、外部パソコン2においても、上記の第二基準に従って形成される著作権対応管理データ(車載機側の著作権対応管理データと区別するために、これを「外部PC側著作権対応管理データ」という。)に基づいて、外部パソコン2が有する音楽データを処理している場合、その外部PC側著作権対応管理データに基づいて外部パソコン2からHDD12へ音楽データの転送をすることで、音楽データの著作権を保護することが可能となる。
このように、外部PC側著作権対応管理データに基づいて外部パソコン2からHDD12へ音楽データを転送する際の、外部PC側著作権対応管理データおよび車載機1側でのオリジナル管理データについて、図8に基づいて説明する。この場合のデータ転送においても、上述のように音楽データのデータ転送とともに、外部パソコン2が有する外部PC側著作権対応管理データおよび改ざんチェックデータもHDD12に転送される。そして、そのHDD12に転送された外部PC側著作権対応管理データに基づいて、車載機1のオリジナル管理データの再形成が行われる。
図8(a)は、外部パソコン2から車載機1に音楽データを転送する際に使用される外部PC側著作権対応管理データの構造を示し、図8(b)は、その外部PC側著作権対応管理データに基づいて再形成された、車載機1が持つオリジナル管理データの構造を示す
ここで、図8(a)に示すように、外部パソコン2からは、三曲分の音楽データ(ID10〜12に対応する音楽データ)が追加されたと想定する。尚、これらの転送された三曲に関しては、車載機1の有するオリジナル機能に対応するデータは、車載機1側に転送されていない。
そして、第一基準に基づいて、図8(a)に示す外部PC側著作権対応管理データから図8(b)に示すオリジナル管理データに変換される。即ち、外部PC側著作権対応管理データにおける著作権対応データ1、2に関するデータが削除され、オリジナル機能1、2に関するデータが付加されることで、車載機1用の新たなオリジナル管理データが形成される。
形成されたオリジナル管理データを見てみると、ID0〜5に対応する音楽データについては、オリジナル機能1、2に関するデータは存在しているが、ID10〜12に対応する音楽データについては、オリジナル機能1、2に関するデータは存在していない。これは、ID0〜5に対応する音楽データは、本実施例におけるデータ転送が行われる前から車載機1内に存在していたデータであるため(例えば、図7(a)に示す状態)、車載機1のオリジナル機能に対応するデータと関連付けられていたが、ID10〜12に対応する音楽データは、本実施例におけるデータ転送が行われる前には外部パソコン2内に存在していたデータであったため、車載機1のオリジナル機能に対応するデータとは関連付けられていなかったからである。尚、ID10〜12の音楽データのオリジナル機能に関するデータは、車載機1用のオリジナル管理データ形成直後は空白であるが、その後、車載機1においてその部分を追加してもよい。
このように、第二基準に従った著作権対応管理データおよび外部PC側著作権対応管理データを使用して、車載機1のHDD12と外部パソコン2との間でデータ転送を行うことで、その音楽データの著作権を保護することができる。
ここで、車載機1では、HDD12の領域R4に記憶されているオリジナル管理データを、RAM10に一時的に複製して、その複製されたオリジナル管理データに対して検索処理を行う場合がある。これは、検索処理をより短時間で行うために、HDD12内のオリジナル管理データに対して行うのではなく、RAM10内の複製されたオリジナル管理データに対して行うものである。従って、RAM10の記憶容量によって、オリジナル管理データのデータサイズの上限が決められている。一方で、外部パソコン2では、その記憶装置の記憶容量には余裕があるため、外部PC側著作権対応管理データのデータサイズに設けられる上限は、オリジナル管理データのデータサイズよりも十分に大きいものとなっている。これらのデータサイズの制限により、本実施例では、オリジナル管理データが管理可能な音楽データの最大数(以下、「車載機側最大管理数」という)は、3000曲分であり、外部PC側著作権対応管理データが管理可能な音楽データの最大数(以下、「外部PC側最大管理数」という)は、65536曲分である。
この結果、HDD12内に1000曲分の音楽データが記憶されていた状態で外部パソコン2からHDD12に音楽データをデータ転送する場合、例えば4000曲分の音楽データを外部PC側著作権対応管理データに基づいてHDD12側にデータ転送可能である。しかし、転送後の5000曲分の音楽データのうち3000曲を超える2000曲分の音楽データについては、オリジナル管理データが形成されないため、ただ単にHDD12内に存在する音楽データとなる。その結果、この超過分の音楽データについては車載機1でデータ処理を行うことが不可能となり、HDD12の記憶容量を無駄に消費し、他に必要なデータをHDD12に記憶する余地が無くなる結果となる。
そこで、音楽データを外部パソコン2からHDD12に転送するとき、車載機側最大管理数と外部PC側最大管理数との違いを考慮し、転送後のHDD12の記憶容量を無駄に消費することを回避するデータ転送制御について、図9に基づいて詳細に説明する。図9に示すデータ転送制御を行うプログラムは、車載機1のROM11に格納されており、CPU3によって実行される。
先ず、S101では、外部パソコン2が、USBケーブル2aを介して車載機1に接続されたことをもって、車載機1に対して、外部パソコン2を制御対象として認証する処理が行われる。その結果、外部パソコン2と車載機1との間で、ユーザの要求が反映された処理等が実行可能となる。S101の処理が終了すると、S102へ進む。
S102では、外部パソコン2から音楽データの転送要求があったとき、そのデータ転送の受付処理が開始される。具体的には、外部パソコン2でデータ転送用に使用されるアプリケーションソフトからのデータ転送要求を、USB制御部18を介してシステム制御部4が受け付けることで、当該処理が行われる。S102の処理が終了すると、S103へ進む。
S103では、外部パソコン2が、自身が有する音楽データを管理するための管理データであって、上述した第二基準に基づいて形成される外部PC側著作権対応管理データを有しているか否かが判定される。この判定は、外部パソコン2からのデータ転送において、そのデータの著作権を十分に保護する必要があることを考慮したものである。従って、本判定において、外部パソコン2が外部PC側著作権対応管理データを有していないと判定されると、本制御を終了し、音楽データのデータ転送は認められない。一方で、本判定において、外部パソコン2が外部PC側著作権対応管理データを有していると判定されると、S104へ進む。
S104では、外部パソコン2からのデータ転送が行われる前のHDD12の領域R4に記憶されているオリジナル管理データが、旧管理データとして領域R5に記憶される。即ち、上述したように、転送前からHDD12内に存在していた1000曲分の音楽データに対応するオリジナル管理データのコピーが、旧管理データとして領域R5に保存される。S104の処理が終了すると、S105へ進む。
S105では、CPU3と外部パソコン2の処理装置が協働することで、外部パソコン2が有している音楽データがHDD12に転送開始される。具体的には、外部パソコン2が有する外部PC側著作権対応管理データに基づいて、転送の対象となる音楽データを、著作権保護の下、HDD12へ転送開始する。その後、順次、外部パソコン2が有する改ざんチェックデータ、外部PC側著作権対応管理データの順で、それぞれの転送の対象となる音楽データに関連する部分が、HDD12に転送開始される。S105の処理が終了すると、S106へ進む。
S106では、S105で開始された各データのデータ転送が完了したか否かが判定される。データ転送が完了したと判定されるとS107へ進み、データ転送が完了指定していないと判定されるとS106の処理が再び行われる。
S107では、S105のデータ転送が行われた直後のHDD12内の音楽データに対応した仮の管理データである仮管理データの作成が行われる。この仮管理データは、実際にデータ転送直後の音楽データを管理するものではなく、形式的な管理データである。即ち、データ転送前にHDD12内に存在していた1000曲分と、外部パソコン2から転送されて生きた4000曲分の合計である5000曲分の音楽データを形式上管理するた
めの仮管理データの作成が行われる。具体的には、図7(a)に示すような1000曲分のオリジナル管理データに、図8(a)に示すような4000曲分の外部PC側著作権対応管理データが加えられて、図8(b)に示すような5000曲分のオリジナル管理データ(これは、実際に車載機1で使用されるオリジナル管理データではない)が仮管理データとして、領域R5に記憶される。S107の処理が終了すると、S108へ進む。
S108では、S107で作成された仮管理データに基づいて、データ転送直後のHDD12内に記憶されている音楽データ数が、車載機側最大管理数を超えているか否かが判定される。本実施例においては、仮管理データでの管理対象となる音楽データ数が5000曲であるのに対して車載機側最大管理数が3000曲であるので、本判定では「超えている」という判定が行われることになる。音楽データ数が車載機側最大管理数を超えているという判定がされるとS109へ進み、音楽データ数が車載機側最大管理数を超えていないという判定がされるとS112へ進む。
S109では、新たなオリジナル管理データが作成される。この新たなオリジナル管理データは、データ転送が行われた後のHDD12内に記憶されている音楽データを実際に処理するための管理データである。即ち、オリジナル管理データの管理対応可能な曲数の上限値である3000曲が考慮されたオリジナル管理データである。具体的には、S107で作成された仮管理データの一部を削除して、上限値である3000曲に対応する管理データが新たなオリジナル管理データとして作成される。
ここで、仮管理データの一部削除においては、仮管理データに対応する音楽データのうち、データ転送前の時点で既にHDD12内に存在していた音楽データの管理データを優先して残し、外部パソコン2から転送されてきた音楽データの管理データを優先して削除する。このようにすることで、転送前の時点までユーザが使用していた音楽データが不用意に削除され、ユーザが不便を感じることを回避することができる。具体的には、S104で作成された旧管理データとS107で作成された仮管理データとを比較し、一致するデータ部分をデータ転送前からHDD12内に記憶されていた音楽データに対応する管理データとして、優先的に新たなオリジナル管理データに組み入れる。このようにすることで、仮にデータ転送時に、同時にHDD12内の音楽データの一部が削除等の処理が行われていたとしても、確実にデータ転送前からHDD12内に記憶されていた音楽データに対応する管理データを見極めることが可能となる。
また、仮管理データから、データ転送前からHDD12内に記憶されていた音楽データに対応する管理データ部分を全て抜き出した時点で、まだ新たなオリジナル管理データの管理対応可能な曲数が車載機側最大管理数に達していないときは、外部パソコン2からHDD12に転送された音楽データのうち、転送の順番が早い順に新たなオリジナル管理データに組み入れて、車載機側最大管理数である3000曲に達した時点で、新たなオリジナル管理データの作成を中止する。S109の処理が終了すると、S110へ進む。
S110では、S107で作成された仮管理データとS109で作成された新たなオリジナル管理データとを比較して、転送直後のHDD12内に記憶された音楽データ5000曲分のうち、車載機側最大管理数を越えている分の2000曲が、HDD12からの削除対象の音楽データとして決定される。S110の処理が終了すると、S111へ進む。
S111では、S110で決定された削除対象の音楽データが、HDD12から削除される。S111の処理後、本制御を終了する。
また、S108の判定で、データ転送直後のHDD12内に記憶されている音楽データ数が車載機側最大管理数を超えていないという判定がされS112へ進むと、新たなオリ
ジナル管理データが作成される。この新たなオリジナル管理データは、S109の場合と同様に、データ転送が行われた後のHDD12内に記憶されている音楽データを実際に処理するための管理データであって、管理対応可能な曲数の上限値である3000曲が考慮されたオリジナル管理データである。S112では、データ転送直後のHDD12内に記憶されている音楽データ数が車載機側最大管理数を越えていないため、S107で作成された仮管理データが、新たなオリジナル管理データとされる。S112の処理後、本制御を終了する。
本制御によると、車載機側最大管理数と外部PC側最大管理数との間に差がある場合であっても、外部パソコン2からHDD12へデータ転送が行われるとき、HDD12内にオリジナル管理データの管理の対象とならない音楽データが、不必要にHDD12内に残り、その記憶容量を無駄に消費するのを回避することが可能となる。
本発明の実施例に係る車載機が搭載される車両の概略構成図である。 本発明の実施例に係る車載機の電気的な構成を示す図である。 本発明の実施例に係る車載機の表示部での表示画面を表す図である。 本発明の実施例に係る車載機の記憶装置であるハードディスクのデータ構成を示す図である。 音楽データの著作権を保護するための技術を簡便に表す図である。 本発明の実施例に係る車載機のハードディスクのデータ構成をより詳細に表す図である。 本発明の実施例に係る車載機において、車載機から外部パソコンに音楽データを転送するときの、車載機側で使用される音楽データの管理データと、外部パソコン側で使用される音楽データの管理データのデータ構造を表す図である。 本発明の実施例に係る車載機において、外部パソコンから車載機に音楽データを転送するときの、外部パソコン側で使用される音楽データの管理データと、車載機側で使用される音楽データの管理データのデータ構造を表す図である。 本発明の実施例に係る車載機において音楽データを転送するデータ転送制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・・車載機
2・・・・外部パソコン
2a・・・・USBケーブル
3・・・・CPU
4・・・・システム制御部
7・・・・ナビ制御部
8・・・・入力部
9・・・・表示部
12・・・・ハードディスクドライブ(HDD)
13・・・・CD/DVDデッキ(CDデッキ)
18・・・・USB制御部
40・・・・車両

Claims (5)

  1. データ処理の対象となるコンテンツデータと、該コンテンツデータを第一基準に従って管理するための第一管理データとを記憶する記憶装置と、
    前記第一管理データに基づいて前記コンテンツデータの処理を行い、且つ前記第一基準とは異なる第二基準に従って、外部装置と前記記憶装置との間のコンテンツデータの転送を行うための前記第二管理データに基づいて、該転送を行うデータ処理手段と、
    前記第一管理データによって管理可能な最大コンテンツデータ数である第一最大管理数が、前記第二管理データによって管理可能な最大コンテンツデータ数である第二最大管理数より少ない場合であって、前記データ処理手段によって前記外部装置から前記記憶装置に該外部装置が有するコンテンツデータが転送されるとき、該転送直後の該記憶装置内に記憶されているコンテンツデータのうち、少なくとも該第一最大管理数を越える分のコンテンツデータを削除するコンテンツデータ削除手段と、
    を備えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記コンテンツデータ削除手段は、前記データ処理手段によって前記外部装置から前記記憶装置に該外部装置が有するコンテンツデータが転送されるとき、該転送前から該記憶装置に記憶されていたコンテンツデータを優先的に該記憶装置に残し、該外部装置から転送されたコンテンツデータの一部又は全部を優先的に削除する請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記データ処理手段による転送が行われる前の第一管理データである旧管理データと、該転送が行われた直後の前記記憶装置に記憶されたコンテンツデータの管理データに相当する仮管理データとの比較に基づいて、前記コンテンツデータ削除手段によって前記外部装置から転送されたコンテンツデータのうち削除されるコンテンツデータを決定する削除コンテンツデータ決定手段を、更に備えることを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記コンテンツデータ削除手段によって前記記憶装置に記憶されたコンテンツデータの一部が削除された後の、該記憶装置に記憶された第一管理データは、前記旧管理データと前記仮管理データとの一致点を含むように形成されることを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記記憶装置とは別に設けられたメモリであって、該記憶装置に記憶された前記第一管理データが一時的に記憶され、該第一管理データに対して所定のデータ処理が行われる付属メモリを、更に備え、
    前記第一最大管理数は、前記付属メモリの容量によって決定されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のデータ処理装置。
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