JP4714616B2 - 車載機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、車両内のユーザに対して音楽や位置情報等を提供するためにデータの処理を行う車載機に関する。
乗り物内の複数の電子機器に対して無線通信を利用して、お互いが有する情報を互いに伝送する技術が公開されている(例えば、特許文献1を参照。)。例えば、車両に設けられブルートゥース機能を有する車載機が、車内にあるブルートゥース機能を有する携帯電話や携帯オーディオプレーヤ、携帯パソコン等と相互通信を行い、データが転送されて情報の共有をはかることが可能となる。
更に、車両に設けられた車載機と携帯オーディオプレーヤとを連動させて、携帯オーディオプレーヤが有するデータを車載機側で再生する技術が公開されている(例えば、特許文献2を参照。)。この技術においては、車載機は、携帯オーディオプレーヤと無線通信が可能であって、携帯オーディオプレーヤ側での音声の再生が停止されると、この無線通信により音声データが携帯オーディオプレーヤから車載機に転送され、音声が車載機側で再生される。
特開2001−239897号公報 特開2004−22139号公報 特開2004−355444号公報 特開2004−112050号公報
車両に搭載される車載機は、その多くはハードディスクドライブ等の記憶装置を備え、そこに車両内に音楽や映像を提供するための音楽データや映像データ等のコンテンツデータ、地図情報を提供するための地図データ等が記憶されている。これらのデータに対しては、車載機外の外部装置にデータを転送したり、外部装置から車載機にデータを転送したりする希望がユーザにある。
しかし、車載機と外部装置との間のデータ転送には、データ容量にもよるが比較的長い時間を要する。そのため、この時間の間に何らかの理由で正常なデータ転送が妨害される虞もあり、そのような場合、ユーザの都合上、好ましくない転送結果となる虞がある。例えば、通常、データの転送にはその著作権を保護する必要があるため、正常なデータ転送が妨害されることで、偶発的にデータが使用できない状態となったり、または著作権の観点からデータが好ましくない状態となったりすることが考えられる。
本発明では、上記した問題に鑑み、車載機と外部装置との間でデータを転送する際に、正常なデータ転送の妨害が生じ難い車載機を提供することを目的とする。
本発明では、上記した課題を解決するために、車載機と外部装置との間でデータ転送が行われているときの、車両のナビゲーションシステムに着目した。通常、車載機にはハードディスクドライブ等の記憶装置が搭載されており、この記憶装置にデータ転送の対象となるデータとナビゲーションシステム用のデータ、例えば地図データ等が格納されている。従って、本発明では、データ転送とナビゲーションシステムの作動を同時に行うと、データ転送の転送時間が延びる可能性があることを考慮した。
詳細には、本発明は、車両に搭載される車載機であって、データ処理の対象となる所定データと、前記車両のナビゲーションを行うためのナビゲーションデータとを記憶する記憶装置と、前記記憶装置にアクセスし、前記記憶装置と外部装置との間で該記憶装置に記憶された前記所定データのデータ転送を行う転送手段と、前記記憶装置にアクセスし、前記ナビゲーションデータに基づいて前記車両のナビゲーションを行うナビゲーション手段と、前記転送手段によるデータ転送が行われている間、一時的又は断続的に前記ナビゲーション手段が前記記憶装置にアクセスして、前記車両のナビゲーション処理を行うことを禁止するナビ制御禁止手段と、を備える。
本発明に係る車載機は、音楽データや映像データ等の様々なデータの再生、加工等の処理を行うものであり、これらのデータが上記の所定データに相当する。この所定データは、記憶装置に記憶されており、その記憶された所定データに対してアクセスを行うことで、車載機において所定データの様々な処理が行われる。その一つが転送手段による記憶装置と外部装置との間のデータ転送である。更に、記憶装置には、車両のナビゲーション用のデータ(上記のナビゲーションデータに相当する)、例えば地図データ等も同時に記憶されており、ナビゲーション手段がその記憶されたナビゲーションデータに対してアクセスすることで、車両のユーザに対してナビゲーションのサービスを提供することが可能である。
ここで、ユーザは、バックアップ等の様々な目的で、記憶装置に記憶された所定データを車載機とは別体の外部装置に転送することを望む場合がある。また、これとは、逆に外部装置が有するデータを車載機に転送し、そのデータを車載機でデータ処理することを望む場合もある。そこで、上記のように転送手段によって記憶装置と外部装置との間でデータの転送処理が行われる。
しかし、転送の対象となる所定データの容量にもよるが、転送手段が所定データの転送を完了するまでにはある程度の時間が必要となる。そのため所定データの転送が行われている間に、データ転送が妨害され正常なデータ転送が完了できなくなることを可及的に回避するために、本発明に係る車載機においては、ナビ制御禁止手段による処理が実行される。即ち、ナビ制御禁止手段によって、所定データの転送中は、ナビゲーション手段による記憶装置へのアクセスが禁止されて、そこに記憶されているナビゲーションデータのデータ処理は、たとえ一時的や断続的なものであっても禁止される。
この結果、記憶装置へのアクセスは、転送手段による所定データの転送を目的とするものだけに限られるため、該所定データの転送に要する時間を可及的に短くすることが可能となり、以てデータ転送が妨害され正常なデータ転送が完了できなくなるという可能性を低く抑えることが可能となる。尚、転送手段による所定データの転送中に、ナビゲーション以外の目的で記憶装置にアクセスすることも、所定データの転送時間の短縮化の観点から、避けることが好ましい。
また、前記転送手段は、前記車両が停止している状態で前記データ転送を開始するようにしてもよい。車両が停止している状態で、転送手段による所定データの転送を行えば、ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータの処理禁止に起因するユーザへの影響をより小さく抑えることが可能である。また、車両の運転の安全性も、より確実に確保される。
ここで、前記転送手段によるデータ転送が開始された後に前記車両が走行した場合、該転送手段によるデータ転送は継続されるとともに、前記ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータ処理の禁止状態は維持されるようにしてもよい。即ち、一度転送手段による
所定データのデータ転送が開始されると、たとえ車両が走行を開始したとしても、ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータの処理禁止を継続することで、転送手段によるデータ転送を優先し、以て該データ転送に要する時間の短縮化を図ることが可能となる。
また、上述までの車載機において、前記ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータ処理の禁止状態が継続されている間における、前記車両の移動状態を検知する車両移動検知手段と、前記転送手段によるデータ転送が終了した後、前記ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータ処理の禁止状態を解除し、前記車両移動検知手段によって検知された前記車両の移動状態に基づいて、前記ナビゲーション手段によるナビゲーション処理を再開するナビ制御再開手段と、を更に備えるようにしてもよい。
前記車両移動検知手段は、ナビゲーション手段が記憶装置にアクセスしてナビゲーションデータを処理しない範囲において、車両の移動状態を検知する。例えば、記憶装置とは別に設けられる、車両の移動に関するパラメータを検出するセンサ等の出力信号から、所定データのデータ転送中に、車両がどの程度動いたか又はどの方向に向かって動いたか等の車両の移動状態が検知されることになる。この車両移動検知手段による車両の移動状態の検知は、ナビゲーション手段による記憶装置へのアクセスは行われないため、転送手段による所定データの転送を妨害することはない。
そして、転送手段による所定データの転送が終了すると、ナビ制御再開手段によって、車両移動検知手段によって検知された前記車両の移動状態に基づいて、例えば、データ転送中に車両がどの方向にどの程度進んだかという移動状態に基づいて、ナビゲーション手段が記憶装置に記憶されているナビゲーションデータにアクセスして、ユーザに通常提供している車両のナビゲーションの提供が再開される。これにより、データ転送中に中断されていた車両のナビゲーションが再開されたとき、ユーザに対して速やかに現時点での車両の現在位置等の、正確なナビゲーションを提供することが可能となる。
また、上述までの車載機において、前記転送手段によるデータ転送が行われている間に、前記車載機に供給される電源の切断を禁止する電源切断禁止手段を、更に備えるようにしてもよい。即ち、転送手段による所定データの正常なデータ転送を妨害するものとして、データ転送中の供給電源の切断が考えられる。そこで、少なくとも、電源切断禁止手段によって車載機側での電源の切断を禁止することで、正常なデータ転送を完遂することが可能となる。尚、これは安全上の理由等によって、車載機が搭載される車両のエンジンを直接オフにすることを妨げるものではない。
車載機と外部装置との間でデータを転送する際に、正常なデータ転送の妨害が生じ難い車載機を提供することが可能となる。
ここで本発明に係るデータ処理装置としての車載機の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る車載機1が搭載される車両40の概略構造および車載機1を含んで構成される車両40内でのサービスシステムの概略構成を示す図である。車載機1は、主に車両40内のユーザに対して音楽や地図情報(ナビゲーション情報)を提供するために、音楽データや地図情報データの処理を行う電子機器である。
車載機1を含んで構成されるサービスシステムについて、図1および図2に基づいて説
明する。先ず、車載機1は、中央処理装置(以下、「CPU」という。)3を有する。このCPU3は、その内部に、システム制御部4とナビ制御部7の二つの制御部を有しており、これらの制御部の詳細は後述する。ここで、各制御部が後述するハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)12内に記憶された様々なデータにアクセスして、それらのデータの処理を行う。そして、システム制御部4は本発明に係る転送手段に相当し、ナビ制御部7は本発明に係るナビゲーション手段に相当する。以下、それぞれの制御部の詳細を説明する。
システム制御部4は、主に、ユーザに対して音楽サービスを提供するために、車載機1を、音楽データを処理する装置として機能させるための制御を司る。その一例として、この車載機1は、いわゆる音楽データをコンテンツデータとして車両40内で再生する機能を有する。この音楽データの処理について、詳細に説明する。車載機1には、CD/DVDデッキ(以下、単に「CDデッキ」という。)13と、HDD12、MDデッキ16が備えられ、それぞれシステム制御部4に電気的に接続されている。また、システム制御部4には、車両40を操縦するユーザからの音楽データの処理に関する指令を受け付ける入力部8と、音楽データに関する情報をユーザに対して表示する表示部9が電気的に接続される。更に、システム制御部4にはDSP再生制御部19が電気的に接続され、DSP再生制御部19ではシステム制御部4から送られる音楽データに対して演算処理を施し、車載機1の外部(車両40内)に設けられたパワーアンプ20に音楽演奏のための電気信号を送る。
更に、車載機1における、音楽データの処理について詳細に説明する。車両40を操縦するユーザが、CDデッキ13に音楽データが記憶された音楽CDを装着すると、システム制御部4によって音楽CDからデータのサンプリングが行われ、その音楽データがDSP再生制御部19に送られて演算処理され、パワーアンプ20を介して車両40内に設けられたスピーカ21から音楽が演奏される。このとき、システム制御部4は、CDデッキ13に装着された音楽CDが車両40内で初めて演奏される場合には、その音楽データをATRAC3やMP3等の所定のデータ形式に変換してHDD12内に記憶していく。このようにすることで、システム制御部4が、HDD12内に音楽データを記憶していき、CDデッキ13に音楽CDが装着されていなくても、ユーザは任意にHDD12内に記憶された音楽データを再生し、車両内で聞くことが可能となる。
尚、以前にシステム制御部4によってHDD12内に記憶された履歴を有する音楽CDがCDデッキ13に再び装着されたときは、システム制御部4はHDD12への音楽データの記憶は行わない。また、上述したように、システム制御部4が自動的にHDD12への音楽データの記憶を行うのに加えて、ユーザからの入力部8を通した指令に従って、音楽CDの任意の音楽データのみをHDD12内に記憶するようにしてもよい。また、MDデッキ16に音楽データが記憶された音楽MDが装着されたときも同様である。
また、CPU3内において、システム制御部4はエンコード/デコード部5と暗号化/複合化部6と電気的に接続されている。エンコード/デコード部5では、HDD12内に音楽データを記憶する際の該音楽データの圧縮や、その圧縮された音楽データのDSP再生制御部19での演算処理のための解凍が行われる。また、暗号化/複合化部6では、HDD12内に記憶される音楽データの著作権を保護するための暗号化、およびその複合化を行う。この著作権保護のための処理については、後述する。
更に、車載機1には、TVチューナ14、AM/FMチューナ15、カセットデッキ17が備えられ、それぞれシステム制御部4に電気的に接続されている。これらの音声ソースに対しては、システム制御部4は、それぞれから出力された音声信号の信号処理は行わず、入力部8を通して得られるユーザからの選択指示に従い、何れかの音声ソースからの
音声信号をパワーアンプ20を介してスピーカ21に送る。
ナビ制御部7は、主に、ユーザに対してナビゲーションサービスを提供するために、車載機1を、地図データを処理する装置として機能させるための制御を司る。また、車両40には、ナビゲーション用のGPS受信機22と車両の速度を検出する車速センサ23が備えられ、それぞれシステム制御4に電気的に接続される。更に、上述した音楽データと同様に車両40のナビゲーションに必要な地図データ等がHDD12に記憶されている。そして、システム制御部4が受け取ったこれらからの信号はナビ制御部7に伝えられ、ナビ制御部7は、HDD12にアクセスして、GPS受信機22および車速センサ23からの信号と、HDD12内に記憶されている地図データ等に基づいて、車両40のナビゲーションを行う。尚、該ナビゲーションは、表示部9において、車両40の現在位置が表示されるとともに、スピーカ21を通して車両40内に音声でガイドがアナウンスされる。
また、CPU3は、RAM10、ROM11とも電気的に接続されており、必要に応じてこれらのメモリに記憶されている情報に、CPU3がアクセスする。尚、RAM10は、不揮発性のメモリとなっている。更に、システム制御部4はUSB制御部18と電気的に接続され、USBマスストレージクラスによって、車載機1が外部パソコン2と通信可能となっている。外部パソコン2は、車載機1に対して外部装置として存在し、その内部にデータを記憶可能な記憶装置を有している。
更に、車両40には、車両40の駆動制御やエンジンの機関制御を行うための制御ネットワークであるCAN(Controller Area Network)30が構築されている。このCAN30には、エンジンの燃焼等を主に制御するエンジンECU(電子制御ユニット)およびトランスミッションECU(以下、単に「エンジンECU」という)31、車両40の車輪駆動関連を主に制御するブレーキECUおよびステアリングECU(以下、単に「ブレーキECU」という)32、エンジン41に付随する電装系を制御する電装系ECU33、車両40のユーザの安全性のためにエアバッグを制御するエアバッグECU34等が接続されている。
また、車載機1には、このCAN30との通信を可能とするCAN制御部24が設けられている。このCAN制御部24は、システム制御部4と電気的に接続され、システム制御部4は、CAN制御部24を介して、車両40内に設けられCAN30に接続される各ECUと通信を行うことが可能となる。例えば、システム制御部4は、エンジンECU31が制御するエンジンの燃焼状態等を、ブレーキECU32がブレーキセンサ42を介して監視する車両40のパーキングブレーキの状態を、電装系ECU33が制御するスタータモータの状態を、CAN制御部24を介して検知したり、これらの制御対象を制御したりすることが可能となる。
ここで、車載機1における、HDD12内に記憶された音楽データの再生に関して詳細に説明する。システム制御部4がHDD12にアクセスをし、そこに記憶されている音楽データにアクセスをする場合、多量の音楽データを管理するための管理データに基づいてアクセスする。この管理データの詳細については、後述する。そして、管理データから得られる音楽データのパラメータを基に、システム制御部4は表示部9に音楽データ再生時の再生画面を形成する(図3を参照。)。本実施例においては、図3に示すように、音楽データにおけるアーチスト名、アルバム名、該楽曲のアルバムにおけるトラック番号、該楽曲名に加えて、該楽曲のアルバムのジャケット写真とアーチストに関する情報の動画を組合せた画面が表示部9に表示される。これにより、ユーザが楽曲を聞きながら、該楽曲に関する情報を視覚的に容易に把握することが可能となる。
このような音楽データの管理を行うためにHDD12には、図4に示すようなデータ構
造が構築されている。HDD12の記憶領域は、主にR1、R2、R3の三つの領域に区分される。領域R1は、上述した音楽データ等のコンテンツデータが記憶される領域である。具体的には、領域R1には、上述しようにシステム制御部4によって、ATRAC3やMP3等の所定のデータ形式に変換された音楽データや、上記のアルバムのジャケット写真に関する画像データ(図中、「ジャケ写データ」と称する。)や、上記のアーチストに関する情報の動画の映像データが記憶される。更に、これらのコンテンツデータを管理するための管理情報に関する管理データも記憶される。
領域R2には、「CDDB」(登録商標:登録4720675号)に代表される、CDデッキ12に装着された音楽CDのアルバム名や曲名をデータベース化したタイトルデータベースが記憶される。更に、領域R3には、ナビ制御部7による車両40のナビゲーションに使用されるデータ等が記憶される。例えば、地図データ、地図上の施設情報、ナビゲーションの履歴情報、ユーザに関する情報、住所情報、電話番号情報や、ナビゲーションそのものを行うアプリケーションソフト等、そしてこれらのデータを管理するための管理情報に関する管理データが記憶される。従って、ナビ制御部7が、HDD12内のこれらのナビゲーションに関連するデータにアクセスすることで、ユーザにナビゲーションサービスが提供される。
ここで、音楽CDからHDD12に記憶された音楽データは、デジタルデータでありその著作権は十分に保護されなければならない。HDD12から徒に別の記憶装置に複製または移動等のデータ転送が行われると、音楽データの著作権を侵害する蓋然性が高くなる。そこで、一例として、図5に示すような著作権保護技術が利用されている。
図5に基づいて、著作権保護技術について説明する。データ処理装置D1において、音楽CDからHDD12にデータが記憶されるとき、所定の規則に基づいて暗号化が行われる。そして、この暗号化された音楽データは、対応する複合化用の鍵K1が存在しなければ複合化することができない。ここで、データ処理装置D1には、予め識別番号ID1が付与されており、この識別番号ID1から鍵K1が生成されるようになっている。従って、データ処理装置D1においては、HDD12に暗号化されて記憶された音楽データは、複合化され再生することが可能である。
ここで、HDD12に記憶された暗号化された音楽データを、別のデータ処理装置D2のHDD12’に複製したと仮定する。しかし、このデータ処理装置D2には、データ処理装置D1とは異なる識別番号ID2が付与されているため、この識別番号に基づいて形成される複合化用の鍵はK1ではなくK2となる。そのためHDD12’に複製された音楽データ用の複合化用の鍵が正当な鍵でないため、暗号化された音楽データを複合化することが不可能となり、結果、データ処理装置D2では、音楽データの再生は不可能となる。このようにして、HDD12に記憶された音楽データの保護が図られる。
ここで、著作権を保護するデータの転送技術においては、該技術を広く普及させるためにその規格を統一、汎用化することが要請される。そのため、データ転送の際、該規格から外れた構成のデータは、著作権保護の下データ転送することが困難となる。特に、上述したように、車載機1では表示部9での音楽データのアルバムの画像表示や動画の映像表示等のオリジナル機能が実施されている。そのような場合、このオリジナル機能があるが故に著作権保護の下データ転送ができなくなるのは、ユーザに不都合である。このオリジナル機能を含めて、著作権保護の下音楽データをデータ転送する技術が、ユーザの利便性に合致する。
そこで、以下に上記オリジナル機能を含めた、著作権保護の下音楽データをデータ転送する技術について説明する。図6に、HDD12内のデータ構造の詳細を示す。尚、図6
に示されるHDD12は、領域R1のみである。また、車載機1のHDD12と外部パソコン2との接続については、図2に示すように本来はシステム制御部4やUSB制御部18等を介するが、図6においてはこれらの記載は省略する。
本発明に係るHDD12の領域R1は、更に二つの領域R4とR5に分けられる。この領域R4は外部パソコン2からのアクセスが不可能な領域であり、また領域R5は外部パソコン2からのアクセスが可能な領域である。先ず、領域R4には、車載機1で実行されるオリジナル機能を含む音楽データの管理データであるオリジナル管理データが記憶されている。
一方で、領域R5には、車載機1での再生や転送等の処理の対象となる音楽データ(本実施例では音楽データ1〜6)と、該オリジナル機能に関連する、各音楽データに対応するオリジナル機能データ(本実施例では、上述のジャケ写データとし、ジャケ写データ1〜6)が記憶されている。そして、車載機1のオリジナル機能を含めて、著作権保護の下音楽データをデータ転送するための管理データである著作権対応管理データが、この領域R5に形成される。この著作権対応管理データは、著作権保護の対象となる各音楽データに対応したデータ構成を有しており、図中音楽データ1〜6に対してID0〜ID5の構成部分が対応する。尚、著作権対応管理データの詳細については後述する。
更に、領域R5には、音楽データの転送時に著作権保護のために使用されるデータの改ざんをチェックするための改ざんチェックデータが記憶されている。この改ざんチェックデータも、著作権保護の対象となる各音楽データに対応したデータ構成を有しており、図中音楽データ1〜6に対してID0〜ID5の構成部分が対応する。更に、この改ざんチェックデータと同一の改ざんチェックデータが、RAM10内にも記憶されている。両改ざんチェックデータの相違点は、領域R5内の改ざんチェックデータにはユーザが直接アクセスするのは可能であるが、RAM10内の改ざんチェックデータにはユーザが直接アクセスするのは不可能である点である。
ここで、この著作権対応管理データは、CPU3が、オリジナル管理データから形成する。これらの管理データについて、図7に基づいて詳細に説明する。図7(a)にはオリジナル管理データの構造を、図7(b)には著作権対応管理データの構造をそれぞれ示す。オリジナル管理データは、領域R5に記憶された音楽データの識別番号(音楽データ1〜6がID0〜5にそれぞれ対応し、各IDは、著作権対応管理データ及び改ざんチェックデータで同一である。)と、該音楽データのデータ名、該音楽データが属するアルバム名、該アルバムにおける該音楽データのトラック番号、該音楽データの曲名、該音楽データを演奏するアーチスト名に加えて、一番目のオリジナル機能であるジャケ写データ名、二番目のオリジナル機能である上記の動画の映像データ名をフィールドとするデータベース構造を有する。
車載機1は、このオリジナル管理データに基づいて、領域R5に記憶された音楽データやジャケ写データの管理を行う。即ち、オリジナル管理データに格納されている各音楽データごとのパラメータを使用して、図3に示すような表示部9での画面を形成するとともに、その画面に対応する音楽データをDSP再生制御部19を通して再生する。また、ユーザからの入力部8を通した指令に従って、表示部9に形成する画面とDSP再生制御部19に送る音楽データを管理する。従って、オリジナル管理データは、「車載機1におけるオリジナル機能を発揮させる」という基準に従って、音楽データを再生、管理するための管理データである。尚、この基準を、以下では「第一基準」と称する。
次に、著作権対応管理データは、本体部と付属部とで構成される。本体部は実質的に音楽データの管理に使用される部分であり、付属部は音楽データの管理には使用されない部
分である。従って、付属部は、著作権対応管理データのいわゆるヘッダ等に相当する。この本体部の構造は、上述のオリジナル管理データの一部と同じである。即ち、音楽データの識別番号(ID)と、該音楽データのデータ名、該音楽データが属するアルバム名、該アルバムにおける該音楽データのトラック番号、該音楽データの曲名、該音楽データを演奏するアーチスト名のフィールドを有する。それに加えて、著作権対応管理データは、音楽データの著作権を保護するために各音楽データに著作権対応データ1と著作権対応データ2の二つのフィールドが付与される。これらの著作権対応のフィールドは、音楽データの移動や複製、更には複製後の再生等に対する汎用的な規格に対応するフィールドである。そして、この本体部全体のデータ構造は、著作権保護のための該汎用的な規格に対応可能な、汎用的なデータ構造となり、これにより図5に示す音楽データの著作権保護が可能となる。
また、著作権対応管理データの付属部は、オリジナル管理データに含まれていたが、上記の本体部には含まれない部分、即ち車載機1にけるオリジナル機能を発揮させるために必要な管理データによって構成される。この付属部は、音楽データの管理、特に著作権保護のための該汎用的な規格に対応した音楽データの管理には使用されない付随的な部分である。以上より、著作権対応管理データは、「音楽データの著作権保護のための汎用的な規格に準拠する」という基準に従って、音楽データを管理するための管理データである。尚、この基準を、以下では「第二基準」と称する。
そして、この著作権対応管理データは、車載機1においてCPU3によってオリジナル管理データから形成される。即ち、音楽データに関する管理データの一部は、オリジナル管理データと著作権対応管理データとで重複する。これは音楽データにおいて、実質的に「音楽」そのものに対応するフィールドのデータである。そこで、CPU3は、オリジナル管理データのうちその重複するフィールドにおけるデータに、図7に示す著作権保護のための該汎用的な規格に従って必要なフィールドのデータを付加し、且つオリジナル管理データのうち汎用的な著作権保護に関与しないデータについては付属部に格納することで、オリジナル管理データから著作権対応管理データを形成する。即ち、CPU3は、第一基準に基づいて形成され領域R4に記憶された管理データを、第二基準に基づいてデータ構造を変換し、新たな管理データを領域R5に形成することになる。
尚、著作権対応管理データの形成については、上記のようなオリジナル管理データからのデータ変換には限られない。例えば、著作権対応管理データは、オリジナル管理データとは完全に独立した状態で著作権対応基準に基づいて予め形成されてもよい。また、オリジナル管理データと著作権対応管理データは、ともに音楽データに関する管理データであるから、その内部構成において部分的に共通するデータが存在する場合がある。そこで、その共通データをベースとして、オリジナル基準および著作権対応基準に基づいてオリジナル管理データおよび著作権対応管理データを形成するようにしてもよい。
ここで、この著作権対応管理データは、車載機1において直接音楽データを管理(再生)するのには使用されず、車載機1から外部パソコン2に音楽データを移動または複製(データ転送)するとき、即ち音楽データの著作権の保護を考慮しなければならない状況での音楽データの管理のために使用される。
この音楽データのデータ転送は、外部パソコン2に搭載されているデータ転送用のアプリケーションソフトが、車載機1のUSB制御部18を介してHDD12の領域R5に記憶されている著作権対応管理データにアクセスし、その領域R5に記憶されている音楽データを、該音楽データに対応する、著作権対応管理データ内の著作権保護のための汎用的な規格(本実施例では、著作権対応データ1、2)に準じて、外部パソコン2内の記憶装置にデータ転送を行う。このとき、直接のデータ転送の対象である音楽データ(本実施例
では、音楽データ1〜3をデータ転送の対象とし、残りの音楽データ4〜6と図中の表記方法を異ならせている)の転送後、改ざんチェックデータ、著作権対応管理データの順にそれらも外部パソコン2内にデータ転送される。
この改ざんチェックデータおよび著作権対応管理データのデータ転送においては、その全部が外部パソコン2内に転送されるのではなく、転送の対象とされる音楽データ(本実施例では音楽データ1〜3)に対応する部分(各データにおけるID0〜ID2の部分であって、図中下線が付された部分)のみが外部パソコン2内に転送される。著作権管理データが外部パソコン2に転送されることで、転送された後の音楽データに対しても著作権が考慮された管理が行われる。
また、この改ざんチェックデータは、音楽データの著作権に関するデータであって、その転送が行われることで領域R5とRAM10においてそれぞれ更新される。ここで、ユーザの不正な操作によって、音楽データの著作権を侵害するように領域R5内の改ざんチェックデータが修正されると、転送の対象とされた音楽データに関して、外部パソコン2に転送された改ざんチェックデータとRAM10内の改ざんチェックデータとの間で齟齬が生じる。このような場合は、ユーザの不正操作を理由として、音楽データの転送を無効とする処理が行われる。
本発明に係る車載機1においては、音楽データの著作権が保護された状態で、外部パソコン2に音楽データがデータ転送されるとともに、車載機1におけるオリジナル機能に対応する管理データも外部パソコン2側にデータ転送されるようにしてもよい。そこで、外部パソコン2に搭載される音楽データの再生アプリケーションが、該オリジナル機能に対応しているアプリケーションであれば、著作権対応管理ソフトの付属部に記憶されているデータを基に、該オリジナル機能を発揮させながら、著作権保護の下でデータ転送された音楽データを再生することが可能である。また、外部パソコン2に搭載される音楽データの再生アプリケーションが、該オリジナル機能に対応していないアプリケーションであっても、著作権対応管理ソフトの本体部に記憶されているデータを基に音楽データの再生が可能である。
ここで、車載機1と外部パソコン2との間でデータ転送を行う場合、上述したようにデータの著作権が確実に保護される必要があるとともに、データ転送の間に何らかの理由で正常なデータ転送が妨害されるのを回避すべく、データ転送に要する時間を可及的に短くすることが好ましい。そこで、データ転送に要する時間の短縮化を図るデータ転送制御について、図8に基づいて詳細に説明する。図8に示すデータ転送制御を行うプログラムは、車載機1のROM11に格納されており、CPU3によって実行される。
先ず、S101では、外部パソコン2が、USBケーブル2aを介して車載機1に接続されたことをもって、車載機1に対して、外部パソコン2を制御対象として認証する処理が行われる。その結果、外部パソコン2と車載機1との間で、ユーザの要求が反映された処理等が実行可能となる。S101の処理が終了すると、S102へ進む。
S102では、上述したように、車載機1のHDD12の領域R4に記憶されているオリジナル管理データから、領域R5に著作権対応管理データを形成するのを開始する。S102の処理が終了すると、S103へ進む。S103では、第二基準に基づいてオリジナル管理データから、図7に示すように著作権対応管理データの上記本体部および上記付属部を、HDD12の領域R5に形成する。S103の処理が終了すると、S104へ進む。
S104では、車両40が停車中か否かが判定される。具体的には、ブレーキECU3
2がブレーキセンサ42を介して監視する車両40のパーキングブレーキの状態に基づいて、CAN制御部24を介して上記判定が行われる。車両40が停車中と判定されるとS105へ進み、車両40が停車中ではないと判定されるとS104の処理が再び行われる。
S105では、ナビ制御部7がHDD12にアクセスして、そこに記憶されている地図データ等に基づいた車両40のナビゲーションが禁止される。このS105による処理は、S104の判定後に車両40が再び動き出したとしても、後述するS111の処理が行われるまで継続される。S105の処理が終了すると、S106へ進む。
S106では、S105でのナビゲーション禁止の処理が行われている間での、車両40の移動状態の検知が行われる。この移動状態の検知は、ナビ制御部7がHDD12にアクセスしない範囲において行われる。具体的には、GPS受信機22や車速センサ23からの信号に基づいて、S105の処理が開始されてから車両40がどの方向にどの程度進んだかを検知する。また、図示されないジャイロを利用して、車両40の向き等も検知されるようにしてもよい。このS106での処理では、上述したようにナビゲーションのためのHDD12へのアクセスは行われないため、表示部9において通常行われる車両40の現在位置表示等も行われていない。S106の処理が終了すると、S107へ進む。
S107では、外部パソコン2に搭載されている音楽データの再生アプリケーションが、該オリジナル機能に対応しているアプリケーションか否かが判定される。即ち、著作権保護の下音楽データをデータ転送した後、その音楽データに対して車載機1のオリジナル機能を加味した状態で再生することが可能か否かが判定される。該オリジナル機能に対応していると判定されるとS108へ進み、対応していないと判定されるとS109へ進む。
S108では、S207で形成された著作権対応管理データに基づいて、転送の対象となる音楽データと、その音楽データに関連するオリジナル機能データ(ジャケ写データ等)とを、著作権保護の下、外部パソコン2へ転送開始する。その後、順次、上記の改ざんチェックデータ、著作権対応管理データの順で、それぞれの転送の対象となる音楽データに関連する部分が、外部パソコン2の記憶装置に転送開始される。S108の処理が終了すると、S110へ進む。
一方で、S109では、S207で形成された著作権対応管理データに基づいて、転送の対象となる音楽データを、著作権保護の下、外部パソコン2へ転送開始する。その後、順次、上記の改ざんチェックデータ、著作権対応管理データの順で、それぞれの転送の対象となる音楽データに関連する部分が、外部パソコン2の記憶装置に転送開始される。S109の処理が終了すると、S110へ進む。
S110では、S108又はS109で開始された各データの転送が完了したか否かが判定される。即ち、システム制御部4が、HDD12にアクセスして行われる、HDD12内の各データの転送処理が完了したか否かが判定される。データ転送が完了したと判定されるとS111へ進み、該データ転送が完了していないと判定されるとS110の処理が再び行われる。
S111では、S106での処理で継続して行われている車両40の移動状態の検知結果に基づいて現時点での車両40の現在位置を把握した上で、ナビ制御部7がHDD12にアクセスして、そこに記憶されている地図データ等と該車両40の現在位置とで、ユーザへのナビゲーションサービスの提供を再開する。この結果、ユーザは、表示部9やスピーカ21を介して、車両40の現在位置等を速やかに知ることが可能となる。S111の
処理が終了すると、S112へ進む。
S112では、音楽データの転送が完了した後にHDD12内に残された音楽データに対して、車載機1の有するオリジナル機能を発揮すべく、HDD12の領域R4に記憶されるオリジナル管理データの再形成が行われる。具体的には、図6に基づいて説明すると、転送の対象とならなかった音楽データ4〜6に対応する、領域R5に残された著作権対応管理データのID3〜ID5に対応する部分より、上述したオリジナル管理データから著作権対応管理データを形成する手順とは逆の手順で、新たなオリジナル管理データが領域R4に再形成される。S112の処理後、本制御を終了する。
ここで、図9に、図中上側から下側に向かって時間が経過し、その時間経過に伴う、上記データ転送制御によるシステム制御部4またはナビ制御部7によるHDD12へのアクセス状況が示されている。尚、図9の右側に記載されているのは、上記データ転送制御において行われる処理の一部である。
S102、S103の処理によってHDD12の領域R5に著作権対応管理データが形成される前は、システム制御部4とナビ制御部7が交互にHDD12にアクセスして、車載機1で音楽の再生を行ってユーザに音楽を提供するとともに、表示部9を通してユーザに車両40のナビゲーションを提供している。このように、ユーザに対しては、音楽再生とナビゲーションが同時に提供されているが、HDD12に対してはシステム制御部4とナビ制御部7とが交互にアクセスしている。
ここで、S108又はS109の処理により、音楽データ及びその関連データの転送が開始されると、たとえ車両40が走行しその現在位置が変化しても、ナビ制御7のHDD12へのアクセスは禁止され、システム制御部4のHDD12へのアクセスが最優先される。従って、音楽データ等の転送中は、図9に示すようにナビゲーションは一切行われない。その後、S111の処理でナビゲーションが再開され、S112の処理でオリジナル管理データの再形成が行われた後は、データ転送が行われる前と同様に、HDD12に対してシステム制御部4とナビ制御部7とが交互にアクセスする。
本制御によると、音楽データの著作権を確保した状態でその転送が行われる。更に、その音楽データの転送中にはナビ制御部7によるHDD12へのアクセスが禁止される。その結果、音楽データの転送に要する時間を可及的に短くすることが可能となる。また、本制御において、音楽データの転送開始を車両の停止中に限定するのは、ナビゲーションの禁止によるユーザへの影響、即ちナビゲーションが突然使用できなくなるユーザの不都合を回避するためである。しかし、一度音楽データの転送を開始すると、該転送を優先するために、ナビゲーションは禁止される。本実施例のデータ転送制御においては、このようにデータ転送の開始に対して一定の条件を加えたが、何ら条件を加えずにデータ転送を開始するようにしても、本発明に係る車載機の態様に含まれる。
また、本実施例においては、車載機1から外部パソコン2への音楽データの転送を対象としたが、逆に外部パソコン2から車載機1に対して音楽データを転送する場合にも、ナビ制御部7のHDD12へのアクセスを禁止するようにしてもよい。
更に、上記データ転送制御において、音楽データの転送が行われ、ナビ制御部7のHDD12へのアクセスが禁止されている間に、車載機1の電源が強制的に維持されるように、即ち車載機1の電源が切断されないようにしてもよい。このようにすることで、音楽データの正常な転送が完遂される。尚、これは、車両40の運転において、安全上の理由等で、そのエンジンを切ることを妨げるものではない。
本発明の実施例に係る車載機が搭載される車両の概略構成図である。 本発明の実施例に係る車載機の電気的な構成を示す図である。 本発明の実施例に係る車載機の表示部での表示画面を表す図である。 本発明の実施例に係る車載機の記憶装置であるハードディスクのデータ構成を示す図である。 音楽データの著作権を保護するための技術を簡便に表す図である。 本発明の実施例に係る車載機のハードディスクのデータ構成をより詳細に表す図である。 本発明の実施例に係る車載機において、車載機から外部パソコンに音楽データを転送するときの、車載機側で使用される音楽データの管理データと、外部パソコン側で使用される音楽データの管理データのデータ構造を表す図である。 本発明の実施例に係る車載機において音楽データを転送するデータ転送制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る車載機において、図8に示すデータ転送制御が実行されたときの、システム制御部とナビ制御部とがハードディスクドライブにアクセスする状況を示す図である。
符号の説明
1・・・・車載機
2・・・・外部パソコン
2a・・・・USBケーブル
3・・・・CPU
4・・・・システム制御部
7・・・・ナビ制御部
8・・・・入力部
9・・・・表示部
12・・・・ハードディスクドライブ(HDD)
13・・・・CD/DVDデッキ(CDデッキ)
18・・・・USB制御部
40・・・・車両

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車載機であって、
    データ処理の対象となる所定データと、前記車両のナビゲーションを行うためのナビゲーションデータとを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置にアクセスし、前記記憶装置と外部装置との間で該記憶装置に記憶された前記所定データのデータ転送を行う転送手段と、
    前記記憶装置にアクセスし、前記ナビゲーションデータに基づいて前記車両のナビゲーションを行うナビゲーション手段と、
    前記転送手段によるデータ転送が行われている間、一時的又は断続的に前記ナビゲーション手段が前記記憶装置にアクセスして、前記車両のナビゲーション処理を行うことを禁止するナビ制御禁止手段と、
    を備えることを特徴とする車載機。
  2. 前記転送手段は、前記車両が停止している状態で前記データ転送を開始することを特徴とする請求項1に記載の車載機。
  3. 前記転送手段によるデータ転送が開始された後に前記車両が走行した場合、該転送手段によるデータ転送は継続されるとともに、前記ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータ処理の禁止状態は維持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載機。
  4. 前記ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータ処理の禁止状態が継続されている間における、前記車両の移動状態を検知する車両移動検知手段と、
    前記転送手段によるデータ転送が終了した後、前記ナビ制御禁止手段によるナビゲーションデータ処理の禁止状態を解除し、前記車両移動検知手段によって検知された前記車両の移動状態に基づいて、前記ナビゲーション手段によるナビゲーション処理を再開するナビ制御再開手段と、
    を更に備える請求項1から請求項3の何れかに記載の車載機。
  5. 前記転送手段によるデータ転送が行われている間に、前記車載機に供給される電源の切断を禁止する電源切断禁止手段を、更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の車載機。
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