上述のような従来技術において、ハードディスクにアクセス制限をかけるためのパスワードをナビゲーション装置に予め記憶させるには、ナビゲーション装置の製造過程等において、ハードディスクを接続する前にナビゲーション装置にパスワードを登録させる作業工程が必要である。しかしながら、従来技術で用いる固有のパスワードのように、装置毎に固有の情報を設定する作業は、装置間で共通した情報を登録する作業よりも手間がかかるという問題がある。
また、ハードディスクにはナビゲーション装置毎に固有のパスワードを設定しているので、そのハードディスクが接続されているナビゲーション装置が故障した場合、ハードディスクは交換せずに、ナビゲーション装置のみを交換しようとしても、新しいナビゲーション装置側のパスワードとハードディスク側のパスワードとが一致しない。そのため、新しいナビゲーション装置では、故障したナビゲーション装置に接続されていたハードディスクが使用できないという問題がある。故障したナビゲーション装置に接続されていたハードディスクを新しいナビゲーション装置で使用するためには、パスワードによるハードディスクへのアクセス制限を解除しなければならない。しかし、パスワードには秘匿性があるため、これを解除することは容易ではない。また、何らかの方法でパスワードを入手してハードディスクに設定されたパスワードを解除すると、パーソナルコンピュータ等の他の情報処理装置でこのハードディスクにアクセスすることが可能になり、ハードディスクに記憶されている情報を保護する機能が失われてしまう。よって、ハードディスクのパスワードを解除することは好ましくない。このような事情により、ハードディスクが接続されているナビゲーション装置が故障してナビゲーション装置自体を交換しなければなければならないような場合、ハードディスクも新しいものに交換しなければならい。その場合、故障したナビゲーション装置に接続されていたハードディスクに記憶されていた情報は失われることになり、このような事態はユーザにとっては大変不便であった。このような問題は、ナビゲーション装置毎に固有でかつ秘匿性のあるパスワードをハードディスクに設定するという構成によってもたらされる。
したがって、本発明はこのような問題を鑑みなされており、その目的は次の通りである。即ち、情報処理装置毎に固有のパスワードを設定するための工程にかかる手間を軽減し、かつ情報処理装置の交換時の利便性を向上させた上で、ハードディスク等の記憶装置への不正なアクセスを制限する情報処理装置を提供する。
上述のような課題を解決するためになされた請求項1に記載の情報処理装置は、情報記憶装置個々を識別可能に付与された固有情報を備える情報記憶装置が着脱可能に接続され、その接続される情報記憶装置が交換可能な情報処理装置である。そして、情報記憶装置は、パスワードを登録されることで情報処理装置からのアクセスを制限する機能を備える。情報処理装置は、予め登録された所定のパスワードを記憶しているパスワード記憶手段と、情報記憶装置にパスワードが登録されているか否かを判定するパスワード登録判定手段と、固有情報記憶手段と、パスワード登録判定手段によって、前記情報記憶装置が交換されることで情報記憶装置にパスワードが登録されていないと判定された場合に、固有情報を情報記憶装置から読取って固有情報記憶手段に登録する固有情報取得手段と、パスワード登録判定手段によって、前記情報記憶装置が交換されることで情報記憶装置にパスワードが登録されていないと判定された場合に、パスワード記憶手段に記憶されている所定のパスワードに基づき情報記憶装置にパスワードを自動的に登録するパスワード登録手段と、パスワード登録判定手段によって、情報記憶装置にパスワードが登録されていると判定された場合、パスワード記憶手段に記憶されている所定のパスワードを用いて情報記憶装置によるアクセスの制限の解除を情報記憶装置に要求するパスワード解除手段と、固有情報記憶手段に固有情報が記憶されている状況下で、情報記憶装置から固有情報を読取った場合、この読取った固有情報と固有情報記憶手段に記憶されている固有情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段によって一致しないと判定された場合、情報記憶装置へのアクセスを制限するアクセス制御手段とを備える。
請求項1に記載の情報処理装置は、情報記憶装置が備える固有情報を読取って固有情報記憶手段に記憶することで、情報処理装置と情報記憶装置とを対応付ける。そして、固有情報記憶手段に記憶されている固有情報と情報処理装置に接続された情報記憶装置から読取った固有情報とが一致するか否かの判定に基づいて情報処理装置から情報記憶装置へのアクセスを制限する。つまり、情報処理装置から読取った固有情報と情報記憶装置に記憶されている固有情報とが一致しない場合、この情報処理装置に接続されている情報記憶装置は正規の情報記憶装置ではないと判断できるので、情報記憶装置へのアクセスを情報処理装置が制限するのである。このようにして、情報記憶装置に記憶されている情報が不正に利用されることを防止できる。
なお、情報処理装置が行うアクセスの制限は、情報記憶装置内の全ての記憶領域およびデータへのアクセスを禁止してもよいし、不正に利用されてはならない特定の記憶領域またはデータへのアクセスのみ禁止してもよい。
また、情報記憶装置が備える固有情報を取得することで情報処理装置と情報記憶装置とを対応付けるので、情報処理装置個々に固有のパスワードを情報処理装置に予め設定する必要がない。よって、情報処理装置の製造過程等において、情報記憶装置を接続する前に情報処理装置個々に固有のパスワードを登録させるための作業にかかる手間を省くことができる。
なお、情報記憶装置が備える固有情報としては、例えば情報記憶装置の製造番号やユーザ管理のためにメーカが製品に付与するシリアルナンバー(製造番号と同じ場合もある)等を用いることが好ましいが、情報記憶装置個々を識別可能に付与された情報であれば、その他の情報であってもよい。これらの固有情報にはいわゆるパスワードのような秘匿性は必要なく、オープンな情報であることが好ましい。請求項1に記載の情報処理装置は、固有のパスワードを予め登録される代わりに、このような情報記憶装置側に固有な情報を取得して情報処理装置の固有情報記憶手段に記憶するように構成されている。したがって、情報処理装置が故障したために装置の交換が必要な場合、故障した情報処理装置に接続されていた情報記憶装置が備える固有情報をメーカ側で新しい情報処理装置に予め登録すれば、故障した情報処理装置に接続されていた情報記憶装置をそのまま新しい情報処理装置に接続して使用することができる。
また、パスワードを登録されることで情報処理装置からのアクセスを制限する機能を情報記憶装置が有することで、パスワードが一致しない情報処理装置、つまり正規の情報処理装置ではない他の情報処理装置による情報記憶装置への不正なアクセスを防止することができる。
ところで、パスワードによるアクセスの制限が設定されていない新規の情報記憶装置が情報処理装置に接続された場合、情報処理装置は情報記憶装置から固有情報を取得し、情報処理装置に記憶されているパスワードを情報記憶装置に登録することで、この情報処理装置と新規の情報記憶装置とを自動的に対応付けて、新規の情報記憶装置へのアクセスの制限を設定するように構成されることが好ましい。
そこで、請求項1に記載の情報処理装置においては、情報記憶装置にパスワードが登録されておらず情報記憶装置によるアクセスの制限がされていない場合、その情報記憶装置は他の情報処理装置で使用されていない新規の情報記憶装置であると判断される。したがって、パスワードによるアクセスの制限が設定されていない新規の情報記憶装置が情報処理装置に接続された場合であっても、自動的にパスワードと固有情報による情報記憶装置へのアクセス制限を設定することで、情報記憶装置に記憶される情報の不正な利用を防止することができる。このように構成される情報処理装置によれば、例えば、情報処理装置に接続されている情報記憶装置が故障したために新しい情報記憶装置へ交換する場合、新しい情報記憶装置を情報処理装置に接続することで自動的に情報記憶装置へのアクセスの制限が設定されるので便利である。
また、請求項2に記載のように、パスワード記憶手段に記憶されている所定のパスワードは、複数の所定の情報処理装置間で共通のパスワードであることが好ましい。なお、ここでいう複数の所定の情報処理装置間で共通のパスワードとは、例えば、メーカ毎、情報処理装置の機種毎、仕向け先毎のように、メーカの運用に応じてパスワードの秘匿性が守られる範囲で適宜共通化されたパスワードを設定することが好ましい。
本発明に係る情報処理装置では、情報記憶装置が備える固有情報を取得することで情報処理装置と情報記憶装置とを1対1に対応付けるので、たとえ情報処理装置と情報記憶装置とでパスワードが一致して情報記憶装置側のアクセス制限が解除されても、固有情報が一致するか否かによって情報記憶装置へのアクセスが情報処理装置によって制限される。つまり、例えば同じメーカが製造した情報処理装置で同じパスワードを付与された情報処理装置同士であっても、情報処理装置が記憶する固有情報がそれぞれ異なれば、一の情報処理装置に接続されている情報記憶装置を他の情報処理装置に接続した場合には情報記憶装置へのアクセスが情報処理装置によって制限される。よって、パスワードの秘匿性が守られる範囲であれば、メーカの運用に応じて複数の情報処理装置間でパスワードを共通化しても、情報記憶装置に記憶されている情報を不正に利用することを防ぐことができる。
パスワードを複数の情報処理装置間で共通化することで、情報処理装置個々に固有のパスワードを登録させるための作業にかかる手間を省くことができる。また、パスワードを例えばメーカ毎あるいは機種毎で共通化すれば、情報処理装置が故障して交換が必要になった場合、故障した情報処理装置と同じパスワードを持つ新しい情報処理装置を用意すれば、故障した情報処理装置に接続されていた情報記憶装置のパスワードと新しい情報処理装置のパスワードとが一致する。したがって、メーカ側で新しい情報処理装置に情報記憶装置の固有情報を登録するだけで、故障した情報処理装置に接続されていた情報記憶装置を新しい情報処理装置に接続して使用することができる。
また、請求項3に記載の情報処理装置は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、アクセス制御手段は、パスワード解除手段からの要求によって、情報記憶装置に登録されているパスワードによる情報記憶装置側のアクセスの制限が解除され、且つ、判定手段によって情報記憶装置から読取った固有情報と固有情報記憶手段に記憶されている固有情報とが一致すると判定された場合、情報記憶装置へのアクセスの制限を行わないことを特徴とする。
このように、パスワード記憶手段に記憶されているパスワードを用いることによって、情報記憶装置側のアクセスの制限が解除された上で、さらに、情報記憶装置から読取った固有情報と固有情報記憶手段に記憶されている固有情報とが一致すれば、情報処理装置に接続されている情報記憶装置が正規の情報記憶装置であると判断できる。この場合、情報記憶装置へのアクセスを制限する必要がないため、情報処理装置は情報記憶装置へのアクセスの制限を行わない。よって、著作権や個人のプライバシーに関わる情報やその他情報処理に用いられるための情報の全てが利用可能となる。
また、請求項4に記載の情報処理装置は、請求項2に記載の情報処理装置において、アクセス制御手段は、パスワード解除手段からの要求によって、情報記憶装置に登録されているパスワードによる情報記憶装置側のアクセスの制限が解除され、且つ、判定手段によって情報記憶装置から読取った固有情報と固有情報記憶手段に記憶されている固有情報とが一致しないと判定された場合、情報記憶装置へのアクセスを制限することを特徴とする。
このような、パスワード記憶手段に記憶されているパスワードを用いることによって、情報記憶装置側のアクセスの制限が解除された上で、情報記憶装置から読取った固有情報と固有情報記憶手段に記憶された固有情報とが一致しないという状況は、次のように説明できる。即ち、パスワード記憶手段に記憶されているパスワードは、複数の所定の情報処理装置間で共通であるため、情報記憶装置に登録されたパスワードと同じパスワードを記憶する情報処理装置が複数存在する可能性がある。しかし、パスワードが一致しても、情報記憶装置から読取った固有情報と固有情報記憶手段に記憶された固有情報とが一致していないため、この情報処理装置に接続されている情報記憶装置は正規の情報記憶装置ではないと判断できる。
よってこの場合、情報処理装置に接続されている情報記憶装置は正規の情報記憶装置ではないので、何らかの形で情報記憶装置へのアクセスを制限する必要があるが、ここで情報処理装置と情報記憶装置とでパスワードが一致しているという点に着目してみる。即ち、パスワードが例えば、メーカ毎、情報処理装置の機種毎、仕向け先毎のように、メーカの運用に応じてパスワードの秘匿性が守られる範囲で適宜共通化されて設定されていれば、情報処理装置と情報記憶装置とでパスワードが一致しているという点から、この情報記憶装置は、同じメーカの製品あるいは同じ機種といったメーカに関する何らかの関連性を持つ他の情報処理装置に接続されていた情報記憶装置であると判断できる。
そこで、情報処理装置と情報記憶装置との間で、パスワードが一致し固有情報が一致しない場合、情報記憶装置内の全ての記憶領域およびデータへのアクセスを禁止してもよいが、不正に利用されてはならない特定の記憶領域またはデータへのアクセスのみ禁止することも考えられる。例えば、音楽データ等の著作権に関わる情報や住所、電話番号といった個人情報等のプライバシーに関わる情報に対してはアクセスを禁止するが、メーカの運用によってパスワードが共通化されている装置間において情報を流用する分には問題がない情報に対してはアクセスを許可するといった対応をする。このような対応をすることで、メーカの運用によってパスワードが共通化されている情報処理装置間では、情報が不正に利用されない程度で情報記憶装置の互換性を与えることができる。
また、請求項5に記載の情報処理装置のように、固有情報記憶手段に記憶される固有情報は暗号化された状態で記憶されるように構成することで、固有情報記憶手段に記憶されている固有情報を他者によって容易に解読されることを防ぐことができる。よって、情報の機密性をより高めることができる。固有情報の暗号化は、例えば、固有情報取得手段が情報記憶装置から読取った固有情報を固有情報記憶手段に登録する際に暗号化してもよいし、メーカによって固有情報が固有情報記憶手段に予めに登録される場合には、予め暗号化された状態で登録されてもよい。
また、請求項6に記載のように、情報記憶装置の一例としてハードディスクが挙げられる。 なお、ここでいうハードディスクとは、情報を記憶する記憶媒体(ハードディスク)と記憶媒体への情報の読み書きを行う装置(ハードディスクドライブ)とが一体に構成されている記憶装置のことを指す。ハードディスクは、読書き可能な大容量の記憶装置であり情報への高速なアクセスが可能であり、パーソナルコンピュータをはじめ、車載用ナビゲーション装置等の様々な情報処理装置に接続される情報記憶装置として広く普及している。
また、請求項7に記載のように、本発明に係る情報処理装置がナビゲーション装置として構成されることで、車載用ナビゲーション装置に接続されている情報記憶装置に記憶されている、ナビゲーション処理やその他の処理に用いられる情報を不正に利用されるのを防ぐことができる。
また、請求項8に記載のように、前記固有情報は情報記憶装置のシリアルナンバーであるとよい。なお、ここでいうシリアルナンバーとは商用ソフトウェアやハードウェアに付属している、パッケージ毎に固有の番号のことであり、メーカ側でのユーザの管理等に用いられる。
情報処理装置が情報記憶装置のシリアルナンバーを取得して情報処理装置の固有情報記憶手段に記憶するように構成されることで、情報処理装置が故障したために装置の交換が必要な場合、故障した情報処理装置に接続されていた情報記憶装置が備えるシリアルナンバーをメーカ側で新しい情報処理装置に予め登録すれば、故障した情報処理装置に接続されていた情報記憶装置をそのまま新しい情報処理装置に接続して使用することができる。
ところで、請求項9に記載のような、コンピュータを、請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置における固有情報取得手段、判定手段、アクセス制御手段、パスワード登録判定手段、パスワード解除手段およびパスワード登録手段として機能させるためのプログラムを情報処理装置が内蔵するコンピュータで実行するようになっているとよい。このようなプログラムは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして実行したり、ネットワークを介してロードして実行したりすることにより、この上述の各手段としての機能を実現できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[車載用ナビゲーション装置1の構成]
図1は、本発明の一実施形態である車載用ナビゲーション装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1は、車両の現在位置を検出する位置検出器21と、ユーザからの各種指示を入力するための操作スイッチ群22と、操作スイッチ群22と同様に各種指示を入力可能なリモートコントロール端末(以下、リモコンと称す)23aと、リモコン23aからの信号を入力するリモコンセンサ23bと、地図データおよび各種の情報を記憶する記憶装置であるハードディスク24と、リムーバブルディスク装置25と、地図表示画面やTV画面等の各種表示を行うための表示装置26と、音声コントローラ27と、音声を出力するスピーカ28と、音声認識装置30と、音声認識装置30に音声を入力するためのマイク31と、不揮発メモリ32と、音楽再生装置33と、通信装置34と、制御回路29とを備えている。
位置検出器21は、GPS用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置等を検出するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ21bと、車両の走行した距離を検出するための距離センサ21cと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ21dとを備えている。そして、これら各センサ等21a〜21dは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては、上述したうちの一部のセンサで構成してもよく、またステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
操作スイッチ群22は、表示装置26と一体に構成され表示画面上に設置されるタッチパネルやメカニカルなキースイッチ等で構成される。なお、タッチパネルと表示装置26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、その何れを用いてもよい。
ハードディスク24は、記憶媒体であるディスクと読み書き装置であるドライブとが一体となった記憶装置であり、制御回路29と着脱可能に接続されている。ハードディスク24は、位置検出精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データや経路案内用データ等を含む各種のナビゲーション処理用のデータを記憶すると共に、音楽再生装置33を介して録音された音楽データ、リムーバブルディスク装置25を介して入力された画像データやユーザ登録した際に入力されたユーザの個人情報等も記憶している。ハードディスク24が記憶しているこれらの情報の中には、著作権のある情報やプライバシーに関わる情報等も含まれている。
なお、ハードディスク24は、ハードディスク24にパスワードを登録することで、外部装置からのアクセスを制限するいわゆる「HDDパスワード機能」を有する。この「HDDパスワード機能」は、公知であるハードディスクに装備されている一般的なパスワード機能を利用してもよいし、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1用に独自に設けたパスワード機能を利用してもよい。パスワードが登録されたハードディスク24においては、このパスワードを用いなければハードディスク24にアクセスすることができない様に構成されている。また、ハードディスク24は、メーカによって付与された固有の番号であるシリアルナンバーを読出し可能に記憶している。
リムーバブルディスク装置25は、持ち運び可能な外部記憶媒体に対して情報を読み書きするための装置である。持ち運び可能な外部記憶媒体としてはメモリカード、磁気ディスクや光ディスク等がある。これらの外部記憶媒体に記憶されている地図更新用のデータ、音楽データ、画像データやユーザの個人データ等をリムーバブルディスク装置25で読出すことができ、読出された情報はハードディスク24に記録される。また、リムーバブルディスク装置25は、ハードディスク24から読出された情報を外部記憶媒体に記録して外部に持ち出すことにも利用される。
表示装置26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ等の様々なディスプレイがあるが、そのいずれを用いてもよい。表示装置26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置とハードディスク24より入力された地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のシンボルマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、表示装置26は、ハードディスク24から読出された画像データ等を再生したものを表示することもできる。
そして、音声コントローラ27は、スピーカ28を介して各種案内用の音声や再生された音楽を出力すると共に、音声認識装置30を制御する。音声認識装置30は、操作スイッチ群22あるいはリモコン23aが手動操作により各種コマンド入力のために用いられるのに対して、ユーザがマイク31を介して音声で入力することによっても同様に各種コマンドを入力できるようにするための装置である。
不揮発メモリ32は、電源を切っても記憶内容を保持することができる半導体メモリであり、EEPROMやフラッシュメモリが用いられる。なお、不揮発メモリ32が記憶している情報には外部から参照できないように構成されている。
音楽再生装置33は、CDやMD、ラジオといった音源を再生する装置である。また、ハードディスク24やリムーバブルディスク装置25に接続された外部記憶媒体に記憶されている音楽データを制御回路29によって読出し、音楽再生装置33によって再生することもできる。さらに、音楽再生装置33によって再生された音楽データを、制御回路29でデータ圧縮等のデジタル処理を施し、ハードディスク24やリムーバブルディスク装置25に接続された外部記憶媒体に記憶させることができる。
また、通信装置34は、各種の外部装置・機器等と通信することによって各種情報を入出力するためのものであり、例えば図示しないラジオアンテナを介して受信したFM放送信号や、道路近傍に配置されたVICS(道路交通情報システム)サービス用の固定局から受信した電波ビーコン信号および光ビーコン信号等を入力する。また、携帯電話等を接続した場合には、電気通信回線を介して電子メール等の送受信やインターネットへの接続を行うこともできる。
制御回路29は、上述した位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコン23a,ハードディスク24,リムーバブルディスク装置25,音声コントローラ27,不揮発メモリ32,音楽再生装置33,通信装置34からの入力に応じて各種処理を実行し、位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコンセンサ23b,ハードディスク24,リムーバブルディスク装置25,表示装置26,音声コントローラ27,不揮発メモリ32,音楽再生装置33,通信装置34を制御する。この制御回路29は、CPU,ROM,RAM,I/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のコンピュータを中心に構成されており、ROM等に記憶されたプログラムに従って、位置検出器21からの各検出信号に基づいて座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、ハードディスク24を介して読込んだ現在位置付近の地図や、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作によって指示された範囲の地図等を表示装置26に表示する地図表示処理や、ハードディスク24に格納された地点データに基づき、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う経路案内処理を行う。
このように自動的に最適な経路を設定する手法として、ダイクストラ法によるコスト計算等の手法が知られている。このダイクストラ法を用いた経路計算は、ノード間のリンクに対するリンク情報を含むリンク間の接続情報を用いて現在位置から各ノードに至るまでの経路コスト(経路に対する評価値)を計算し、目的地までのすべてのコスト計算が終了した段階で、経路コストが最小となるリンクを接続して目的地までの経路を設定する周知の手法である。
なお、本実施形態のハードディスク24には、著作権およびプライバシーに関わる情報が記憶されている可能性があるため、ハードディスク24を車載用ナビゲーション装置1から取外してデータを複製したり他の情報処理装置に接続して使用されたりして、記憶されている情報を不正に利用することを防止する必要がある。また、車載用ナビゲーション装置1に接続されているハードディスク24が、当該車載用ナビゲーション装置1における正規の情報記憶装置ではない場合は、ハードディスク24に対するアクセスを制限することでハードディスク24に記憶されている情報の不正な利用を防止する必要がある。そこで、制御回路29では、ハードディスク24に記憶されている情報の不正な利用を防止するためのハードディスク認証に関する処理も行う。
以上、車載用ナビゲーション装置1の概略構成について説明したが、本実施形態における車載用ナビゲーション装置1の構成と特許請求の範囲に記載した構成との対応は次の通りである。即ち、本実施形態のハードディスク24が特許請求の範囲における情報記憶装置に相当し、制御回路29が固有情報取得手段、判定手段、アクセス制御手段、パスワード登録判定手段、パスワード解除手段、パスワード登録手段に相当し、不揮発メモリ32が固有情報記憶手段に相当し、不揮発メモリ32または制御回路29内のROMがパスワード記憶手段に相当し、ハードディスク24のシリアルナンバーが固有情報に相当する。
以下、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1がハードディスク24の認証を行う際に制御回路29が実行する各種処理および実施形態の車載用ナビゲーション装置1の運用について、図2から図4に示すフローチャート、テーブルおよび模式図に基づき説明する。
[ハードディスク認証処理]
図2は、制御回路29で実行されるハードディスク認証処理を示すフローチャートである。
まず、システムの起動後、制御回路29はハードディスク24が正常に接続されているか否かを確認する。(ステップ10、以下、単にS10と表す。以下同様)。そして、S10でハードディスク24が正常に接続されていることを確認した後、ハードディスク24にパスワードによるアクセス制限がかかっているか否かを判定する(S20)。
S20において、ハードディスク24にパスワードによるアクセス制限がかかっていないと判定した場合(S20:NO)、制御回路29はハードディスク24からシリアルナンバーを読込む(S30)。そして、読込んだシリアルナンバーを不揮発メモリ32に書込む(S40)。続いて、ハードディスク側のアクセス制限をするために不揮発メモリ32または制御回路29内のROMに予め記憶されているパスワードをハードディスク24に登録し(S50)、S120へ移行する。
このように、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1においては、ハードディスク24にパスワードが登録されていなければ、このハードディスク24は新規で未使用のハードディスクであると判断する。そして、新規で未使用のハードディスク24が接続されている場合は、上述のS30からS50の各処理によってハードディスク24からシリアルナンバーを取得し、ハードディスク24パスワードを登録することで、このハードディスク24を当該車載用ナビゲーション装置1における正規のハードディスクとして1対1に対応付ける。
なお、不揮発メモリ32または制御回路29内のROMに予め記憶されているパスワードは、車載用ナビゲーション装置1個々に固有のパスワードではなく、例えば、メーカ毎、ナビゲーション装置1の機種毎、仕向け先毎のように、メーカの運用に応じてパスワードの秘匿性が守られる範囲で適宜共通化されたパスワードである。
一方、S20において、ハードディスク24にパスワードによるアクセス制限がかかっていると判定した場合(S20:YES)、制御回路29は不揮発メモリ32または制御回路29内のROMに予め記憶されているパスワードを用いてハードディスク24にアクセスの制限の解除を要求し(S60)、続いて、このパスワードによってハードディスク24側のアクセスの制限の解除が成功したか否かを判定する(S70)。ここで、不揮発メモリ32または制御回路29内のROMに予め記憶されているパスワードによってハードディスク24側のアクセスの制限が解除できないと判定した場合(S70:NO)、即ちそれぞれのパスワードが一致しない場合、このハードディスク24は当該車載用ナビゲーション装置1における正規のハードディスクではないと判断できる。この場合、それぞれのパスワードが一致しないことでハードディスク24は制御回路29からのアクセスを制限するので、制御回路29は以降の各処理にハードディスク24を使用しない「動作制限モード1」の処理へと移行する(S80)。
S70において、不揮発メモリ32または制御回路29内のROMに予め記憶されているパスワードによってハードディスク24側のアクセスの制限の解除に成功したと判定した場合(S70:YES)、即ちそれぞれのパスワードが一致した場合、制御回路29はハードディスク24からシリアルナンバーを読込み(S90)、続いて、不揮発メモリ32に記憶されているシリアルナンバーを読込む(S100)。そして、ハードディスク24から読込んだシリアルナンバーと、不揮発メモリ32から読込んだシリアルナンバーとが一致するか否かを判定する(S110)。ここで、ハードディスク24から読込んだシリアルナンバーと、不揮発メモリ32から読込んだシリアルナンバーとが一致すると判定した場合(S110:YES)、このハードディスク24は当該車載用ナビゲーション装置1における正規のハードディスクである判断できる。この場合、制御回路29は以降の各処理において、ハードディスク24に対するアクセスの制限を行わない「通常動作モード」の処理へと移行する(S120)。
一方、S110において、ハードディスク24から読込んだシリアルナンバーと、不揮発メモリ32から読込んだシリアルナンバーとが一致しないと判定した場合(S110:NO)、このハードディスク24は当該車載用ナビゲーション装置1における正規のハードディスクではないと判断できる。ただし、それぞれのパスワードが一致しているので、このハードディスク24は、当該車載用ナビゲーション装置1とメーカに関する何らかの関連性がある他の車載用ナビゲーション装置等に接続されていたハードディスクであると判断できる。この場合、制御回路29は、以降の各処理においてハードディスク24の全ての記憶領域およびデータへのアクセスを禁止するまたは不正に利用されてはならない特定の記憶領域またはデータへのアクセスのみ禁止する「動作制限モード2」の処理へと移行する(S130)。
「動作制限モード2」では、ハードディスク24が当該車載用ナビゲーション装置1とメーカに関する何らかの関連性を持つ他の車載用ナビゲーション装置等に接続されていたハードディスクであることを考慮したアクセスの制限を行う。即ち、関連性を持つ装置間であれば流用しても問題がない情報に対してのアクセスを許可し、著作権やプライバシーに関する流用されるべきではない情報に対するアクセスを禁止するといった具合に、部分的なアクセスの制限を行う。
「動作制限モード2」において、アクセスが可能なデータとアクセスが不可能なデータとを区別するには、ハードディスク24内の記憶領域におけるパーティション毎、ディレクトリ毎、ファイル毎等の範囲でアクセスの可否を設定するとよい。具体的には、図3に示すようなテーブルを不揮発メモリ32またはROMに記憶してハードディスク24に対するアクセスの可否を判断すればよい。
図3のテーブルでは、d:\MUSICのディレクトリおよびd:\HOME\USERのディレクトリは読込み、書込みおよび実行の何れも禁止され、C:\のパーティションおよびd:\PROGRAM\test.exeのファイルは読込みおよび実行のみ許可されるといった具合に、パーティション、ディレクトリまたはファイルといった単位の領域あるいはデータ毎に、それぞれ読込み権、書込み権および実行権の可否が設定されている。したがって、CDから録音した音楽データ等の著作権に関わるデータやユーザの住所・電話番号、ディジタルカメラで撮影した画像データ等のプライバシーに関わるデータが記憶されるディレクトリは、読込み、書込みおよび実行の何れも禁止されるように設定することで、これらの情報が不正に利用されるのを防止できる。一方、メーカに関する関連性がある装置間であれば流用しても問題がないとされるデータやプログラムに関しては、読込みおよび実行のみ許可するように設定することで、メーカに関する関連性がある装置間において情報が不正に利用されない程度でハードディスク24に互換性を持たせることができる。
[故障時の運用]
本実施形態の車載用ナビゲーション装置1では図4に示すような故障時における修理に関する運用が実現できる。
図4(a)は、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1において、ハードディスクA(シリアルナンバー:A)が故障したために、新しいハードディスクF(シリアルナンバー:F)に交換する場合の運用を示している。
まず、故障したハードディスクAを車載用ナビゲーション装置1の本体から取外す。車載用ナビゲーション装置1の不揮発メモリ32には、ハードディスクAのシリアルナンバー:Aが記憶されている。次に、新品のハードディスクFを車載用ナビゲーション装置1の本体に取付ける。ハードディスクFは新品であるのでアクセスを制限するためのパスワードがまだ設定されていない。したがって、どの車載用ナビゲーション装置に接続してもアクセスが可能な状態である。ハードディスクFが車載用ナビゲーション装置1の本体に接続された後に電源が投入されると、車載用ナビゲーション装置1はハードディスクFを新規のハードディスクであると認識し、ハードディスクFからシリアルナンバー:Fを読取り、不揮発メモリ32で記憶していたシリアルナンバー:Aを新しいハードディスクFのシリアルナンバー:Fに更新する。そして、ハードディスクFにパスワードを登録することによってハードディスクFにアクセスの制限をかける。
このように、ハードディスク24の交換の際、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1は、接続されたハードディスク24が新品であることを自動的に認識し、新しいハードディスク24へのアクセスの制限を自動的に設定することができる。
図4(b)は、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1において、車載用ナビゲーション装置1の本体(ハードディスクA以外)が故障したために、新しい車載用ナビゲーション装置1の本体に交換する場合の運用を示している。
まず、ディーラにおいて故障した車載用ナビゲーション装置1からハードディスクAを取り外す。次に、取外したハードディスクAのシリアルナンバー:Aを読取る。シリアルナンバーは、ハードディスクの標準規格(ATA等)に定められたコマンドなどによって読出せるが、通常はハードディスクのケースの外側に文字およびバーコードなどで記載してあるので、目視あるいはバーコードリーダ等の専用機器で読取ることができる。ディーラでは、車載用ナビゲーション装置1の本体の代品送付の依頼と共にこの読取ったシリアルナンバー:Aをメーカに通知する。通知の方法はFAXでもよいし、専用機器によって自動的に通知するようにしてもよい。
メーカでは、ディーラからの通知を受けた後、故障した車載用ナビゲーション装置1と共通のパスワードを持つ新品の車載用ナビゲーション装置1の本体内の不揮発メモリ32にディーラから通知されたシリアルナンバー:Aを登録する。なお、メーカによって不揮発メモリ32に登録されるシリアルナンバーは暗号化された状態で登録されてもよい。次に、メーカはシリアルナンバー:Aが登録された新品の車載用ナビゲーション装置1をディーラに送付する。
ディーラでは、メーカから送付された新品の車載用ナビゲーション装置1の本体に故障した車載用ナビゲーション装置1の本体から取外したハードディスクAを取付ける。新品の車載用ナビゲーション装置1とハードディスクAとではパスワードおよびシリアルナンバーが一致するので、ハードディスクAは正規のハードディスクであると認識される。したがって、故障した車載用ナビゲーション装置1に接続されていたハードディスク24をそのまま新品の車載用ナビゲーション装置1で再度使用することができる。
[効果]
本実施形態のおける車載用ナビゲーション装置1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ハードディスク24が記憶しているシリアルナンバーを取得することで車載用ナビゲーション装置1と正規のハードディスク24とを1対1に対応付けるので、車載用ナビゲーション装置1個々に固有のパスワードを予め設定する必要がない。よって、車載用ナビゲーション装置1の製造過程等において、ハードディスク24を接続する前に車載用ナビゲーション装置1個々に固有のパスワードを登録させるための作業にかかる手間を省くことができる。
(2)ハードディスク24側のアクセス制限を解除するためのパスワードを複数の車載用ナビゲーション装置1間で共通のパスワードとすることで、車載用ナビゲーション装置1個々に固有のパスワードを登録させるための作業にかかる手間を省くことができる。さらに、パスワードを例えばメーカ毎あるいは機種毎で共通化すれば、車載用ナビゲーション装置1本体が故障して交換が必要になった場合、故障した車載用ナビゲーション装置1本体と同じパスワードを持つ新しい車載用ナビゲーション装置1本体を用意すれば、故障した車載用ナビゲーション装置1に接続されていたハードディスク24のパスワードと新しい車載用ナビゲーション装置1のパスワードとが一致する。したがって、メーカ側で新しい車載用ナビゲーション装置1本体にハードディスク24のシリアルナンバーを登録するだけで、故障した車載用ナビゲーション装置1本体に接続されていたハードディスク24を新しい車載用ナビゲーション装置1本体に接続して使用することができる。
(3)パスワードによるアクセスの制限が設定されていない新規のハードディスク24が車載用ナビゲーション装置1に接続された場合であっても、自動的にパスワードとシリアルナンバーとによるハードディスク24へのアクセス制限を設定することで、ハードディスク24に記憶される情報の不正な利用を防止することができる。
(4)ハードディスク24側のパスワードと車載用ナビゲーション装置1本体側のパスワードとが一致しシリアルナンバーが一致しない場合、一部の記憶領域または情報へのアクセスを制限し、他の記憶領域または情報へのアクセスは許可するといった部分的な制限を行うことができる。例えば、音楽データ等の著作権に関わる情報や住所、電話番号といった個人情報等のプライバシーに関わる情報に対してはアクセスを禁止するが、メーカの運用によってパスワードが共通化されている装置間において情報を流用する分には問題がない情報に対してはアクセスを許可するといった対応が可能である。このような対応をすることで、メーカの運用によってパスワードが共通化されている車載用ナビゲーション装置1間で、情報が不正に利用されない程度でハードディスク24の互換性を与えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り様々な態様にて実施することができる。
例えば、情報処理装置の実施形態としては、上述の車載用ナビゲーション装置の他に、パーソナルコンピュータ、HDDレコーダ、オーディオ装置や携帯用情報端末等の実施形態が挙げられる。また、情報記憶装置の実施形態としては、上述のハードディスクの他に、USBメモリ、メモリカードやその他記憶媒体と制御回路とを併せ持つ記憶装置等の実施形態が挙げられる。
1…車載用ナビゲーション装置、21…位置検出器、21a…GPS受信機、21b…ジャイロスコープ、21c…距離センサ、21d…地磁気センサ、22…操作スイッチ群、23a…リモコン、23b…リモコンセンサ、24…ハードディスク、25…リムーバブルディスク装置、26…表示装置、27…音声コントローラ、28…スピーカ、29…制御回路、30…音声認識装置、31…マイク、32…不揮発メモリ、33…音楽再生装置、34…通信装置