JP2011075640A - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Yasudai Fujii
靖大 藤井
Bunichi Fujita
文一 藤田
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Abstract

【課題】電位が印加されることにより情報を表示し、その後、電位が印加されなくなってもその表示状態が維持される表示装置について、情報が変化しない領域においてもそのコントラストの低下を抑制することができるとともに、その後、その領域において情報が変化しにくくなることを回避する。
【解決手段】表示電極10a,10dと対向する領域における表示を維持するために、表示電極10a,10dと透明電極32とを同電位とする工程に、表示電極10aあるいは透明電極32に引き寄せられていた帯電性粒子43が表示電極10aあるいは透明電極32にさらに引き寄せられるような電位を表示電極10a,10d及び透明電極32に印加する工程を加える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電位が印加されることにより情報を表示し、その後、電位が印加されなくなってもその表示状態が維持される表示装置の駆動方法に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。これらの表示装置は、それぞれ一長一短を有しており、例えば、CRTディスプレイは、視野角が広いものの奥行きサイズが厚く、また、液晶ディスプレイは、奥行きサイズが薄いものの視野角が狭く、また、プラズマディスプレイは、視野角が広く奥行きサイズが薄いものの消費電力が多い。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する薄型の情報表示装置が普及しはじめている。このような薄型の情報表示装置としては、例えば、対向配置された2つの電極層間に、帯電性粒子が液体内に分散した情報表示層を挟み込み、2つの電極層に電位が印加された場合にその電位に応じて帯電性粒子が液体内を移動することにより、情報を表示する電気泳動ディスプレイがある(例えば、特許文献1参照。)。このような薄型の情報表示装置は、紙のように薄いために携帯がしやすいとともに、消費電力が少なく、また視野角が広く、さらには、電極に印加する電位によって表示される情報を書き換えることができるとともに、電源を切断した場合でも表示状態を維持できることから、今後のさらなる普及が予想される。
図6は、一般的な電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
一般的な電気泳動ディスプレイは図6に示すように、表示する情報に応じた複数の表示電極110がベース基板120上に形成されてなる表示装置用電極基板101に、表示装置用電極基板101の表示電極110に印加された電位に応じて情報を表示するディスプレイ部102が積層されて構成されている。表示電極110は、ベース基板120に形成された配線(不図示)を介して、表示する情報に応じた電位が印加される。ディスプレイ部102は、ガラス等からなる透明基板131の一方の面に透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)132が形成されてなる透明導電膜基板130の透明電極132側に、表示装置用電極基板101の表示電極110及び透明電極132に印加された電位に応じて情報を表示する情報表示層140が積層されて構成されている。情報表示層140は、隔壁141とシール層144とで囲まれた領域に、帯電性粒子143が分散した隔壁内液体142が収容されて構成されている。そして、これら表示装置用電極基板101、情報表示層140及び透明導電膜基板130は、透明電極132と表示電極110とが、隔壁141とシール層144とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体142を介して対向するように積層されている。なお、隔壁141は、底部と、情報表示層140の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が表示装置用電極基板110に対向するように積層されており、開口した側にシール層144が積層されている。
以下に、上記のように構成された電気泳動ディスプレイの駆動方法について説明する。
図7は、図6に示した電気泳動ディスプレイの動作を説明するための図であり、(a)は情報表示層130の状態を示す図であり、(b)は表示される情報を示す図である。
図6に示した電気泳動ディスプレイにて情報を表示する場合、例えば、透明電極132をLowレベル電位とするとともに、複数の表示電極110に対してHighレベル電位またはLowレベル電位を選択的に印加する。すると、隔壁141及びシール層144で囲まれた領域に収容された隔壁内液体142が誘電性物質からなり、帯電性粒子143がプラス電位に帯電しているものであることから、図7(a)に示すように、情報表示層140のうちHighレベル電位が印加された表示電極110に対向する領域においては、帯電性粒子143がクーロン力によって透明電極132側に引き寄せられ、また、情報表示層140のうちLowレベル電位が印加された表示電極110に対向する領域においては、帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動しない。また、透明電極132をHighレベル電位とした場合は、情報表示層140のうちHighレベル電位が印加された表示電極110に対向する領域においては帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動せず、また、情報表示層140のうちLowレベル電位が印加された表示電極110に対向する領域においては、帯電性粒子143がクーロン力によって表示電極110側に引き寄せられる。
そして、隔壁内液体142が染料または顔料で着色されており、帯電性粒子143が高屈折率の光散乱成分を含むため、図7(b)に示すように、表示電極110側に帯電性粒子142が引き寄せられた領域が着色された黒表示部150となり、また、透明電極132側に帯電性粒子142が引き寄せられた領域が白表示部160となり、それにより、透明導電膜基板130を表示装置用電極基板101とは反対側から見た場合、この黒表示部150と白表示部160とによる情報が見えるようになる。
ここで、上記のように表示された情報を変化させるための駆動方法について説明する。
図8は、図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおける表示の変化例を示す図であり、(a)は変化前の情報を示す図、(b)は変化後の情報を示す図である。
本例においては、図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおいて、図8(a)に示すような“6:22”という時刻が表示された状態から、図8(b)に示すような“6:23”という時刻が表示された状態に変化させる場合について説明する。
図8に示すように、“6:22”という時刻が表示された状態から、“6:23”という時刻が表示された状態に変化させる場合、表示部170aにおいては黒表示のままであり、表示部170bにおいては黒表示から白表示に変化する。また、表示部170cにおいては白表示から黒表示に変化し、表示部170dにおいては白表示のままである。
図9は、図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおいて図8に示したように情報を変化させる場合の駆動方法の一例を説明するための図である。なお、図9においては、図8に示した表示部170a〜170dに対応する表示電極をそれぞれ表示電極110a〜110dとして示している。
初期状態として、図9(a)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110a,110bと対向する領域においては、帯電性粒子143が表示電極110a,110b側に引き寄せられ、また、情報表示層140のうち表示電極110c,110dと対向する領域においては、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられ、それにより、図8(a)に示すように、表示部170a,170bが黒表示となり、また、表示部170c,170dが白表示となっている。
この状態から、図8(b)に示した表示状態とするために、まず、透明電極132及び表示電極110a,110c,110dにそれぞれLowレベル電位を印加するとともに、表示電極110bにHighレベル電位を印加する。すると、図9(b)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110aと対向する領域においては、表示電極110aが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が表示電極110a側に引き寄せられた状態のままとなり、また、情報表示層140のうち表示電極110c,110dと対向する領域においては、表示電極110c,110dが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層140のうち表示電極110bと対向する領域においては、透明電極132にLowレベル電位が印加され、表示電極110bにHighレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動し、透明電極132側に引き寄せられていく。
次に、透明電極132及び表示電極110a,110b,110dにそれぞれHighレベル電位を印加するとともに、表示電極110cにLowレベル電位を印加する。すると、図9(c)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110aと対向する領域においては、表示電極110aが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が表示電極110a側に引き寄せられた状態のままとなり、また、情報表示層140のうち表示電極110b,110dと対向する領域においては、表示電極110b,110dが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層140のうち表示電極110cと対向する領域においては、透明電極132にHighレベル電位が印加され、表示電極110cにLowレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動し、表示電極110c側に引き寄せられていく。
このようにして、図9(d)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110aと対向する領域においては、表示電極110a側に引き寄せられていた帯電性粒子143が表示電極110a側に引き寄せられた状態のままとなり、情報表示層140のうち表示電極110bと対向する領域においては、表示電極110b側に引き寄せられていた帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態となり、情報表示層140のうち表示電極110cと対向する領域においては、透明電極132側に引き寄せられていた帯電性粒子143が表示電極110c側に引き寄せられた状態となり、情報表示層140のうち表示電極110dと対向する領域においては、透明電極132側に引き寄せられていた帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなり、電気泳動ディスプレイに表示される情報が、図8(a)に示したような情報“6:22”から、図8(b)に示したような情報“6:23”に変化することになる。
ここで、上述したような電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極110a〜110dと透明電極132のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動して反対側に引き寄せられるまでにある程度の時間がかかる。そのため、上述したような処理をその時間内において1工程で行った場合、黒表示から白表示に変化する領域と、白表示から黒表示に変化する領域とで、表示の変化にずれが発生し、その変化のずれが肉眼で認識されてしまう。
そこで、上述したような処理が、表示電極110a〜110dと透明電極132のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動して反対側に引き寄せられるまでにかかる時間内で複数回繰り返し行われている。
図10は、図9に示した駆動方法において透明電極132及び表示電極110に印加される電位を示すタイミングチャートであり、(a)は透明電極132に印加される電位を示す図、(b)は表示部170aに対応する表示電極110aに印加される電位を示す図、(c)は表示部170bに対応する表示電極110bに印加される電位を示す図、(d)は表示部170cに対応する表示電極110cに印加される電位を示す図、(e)は表示部170dに対応する表示電極110dに印加される電位を示す図である。
図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイに対して図9に示したような駆動を行う場合、表示電極110b,110cには、Highレベル電位とLowレベル電位のいずれか一方が常に印加されるのに対して、透明電極132と表示電極110a,110dには、図9(b)に示した工程と図9(c)に示した工程とで、Highレベル電位とLowレベル電位とが交互に印加される。そのため、図10に示すように、透明電極132と表示電極110a,110dに対しては、表示電極110a〜110dと透明電極132のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動して反対側に引き寄せられるまでにかかる時間内において、Highレベル電位とLowレベル電位とを複数回交互に印加する。
それにより、情報表示層140のうち表示電極110bと対向する領域が黒表示から白表示に変化する時間と、情報表示層140のうち表示電極110cと対向する領域が白表示から黒表示に変化する時間とのずれを小さくすることができる。
図11は、図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおいて図8に示したように情報を変化させる場合の駆動方法の他の例を説明するための図である。なお、図11においても、図8に示した表示部170a〜170dに対応する表示電極をそれぞれ表示電極110a〜110dとして示している。
初期状態として、図11(a)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110a,110bと対向する領域においては、帯電性粒子143が表示電極110a,110b側に引き寄せられ、また、情報表示層140のうち表示電極110c,110dと対向する領域においては、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられ、それにより、図8(a)に示すように、表示部170a,170bが黒表示となり、また、表示部170c,170dが白表示となっている。
この状態から、図8(b)に示した表示状態となるために、まず、透明電極132及び表示電極110a,110cにそれぞれLowレベル電位を印加するとともに、表示電極110b,110dにHighレベル電位を印加する。すると、図11(b)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110aと対向する領域においては、表示電極110aが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が表示電極110a側に引き寄せられた状態のままとなり、また、情報表示層140のうち表示電極110cと対向する領域においては、表示電極110cが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層140のうち表示電極110bと対向する領域においては、透明電極132にLowレベル電位が印加され、表示電極110bにHighレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動し、透明電極132側に引き寄せられていく。また、情報表示層140のうち表示電極110dと対向する領域においては、透明電極132にLowレベル電位が印加され、表示電極110dにHighレベル電位が印加されていることにより、透明電極132側に引き寄せられている帯電性粒子143が透明電極132側にさらに引き寄せられる力が働き、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなる。
次に、透明電極132及び表示電極110b,110dにそれぞれHighレベル電位を印加するとともに、表示電極110a,110cにLowレベル電位を印加する。すると、図11(c)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110aと対向する領域においては、透明電極132にHighレベル電位が印加され、表示電極110aにLowレベル電位が印加されていることにより、表示電極110a側に引き寄せられていた帯電性粒子143が表示電極110a側にさらに引き寄せられる力が働き、帯電性粒子143表示電極110a側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層140のうち表示電極110b,110dと対向する領域においては、表示電極110b,110dが透明電極132と同電位であることにより、帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層140のうち表示電極110cと対向する領域においては、透明電極132にHighレベル電位が印加され、表示電極110cにLowレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動し、表示電極110c側に引き寄せられていく。
このようにして、図11(d)に示すように、情報表示層140のうち表示電極110aと対向する領域においては、表示電極110a側に引き寄せられていた帯電性粒子143が表示電極110a側に引き寄せられた状態のままとなり、情報表示層140のうち表示電極110bと対向する領域においては、表示電極110b側に引き寄せられていた帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態となり、情報表示層140のうち表示電極110cと対向する領域においては、透明電極132側に引き寄せられていた帯電性粒子143が表示電極110c側に引き寄せられた状態となり、情報表示層140のうち表示電極110dと対向する領域においては、透明電極132側に引き寄せられていた帯電性粒子143が透明電極132側に引き寄せられた状態のままとなり、電気泳動ディスプレイに表示される情報が、図8(a)に示したような情報“6:22”から、図8(b)に示したような情報“6:23”に変化することになる。
なお、本例においても、図9及び図10に示した例と同様に、上述したような処理が、表示電極110a〜110dと透明電極132のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動して反対側に引き寄せられるまでにかかる時間内で複数回繰り返し行われている。
図12は、図11に示した駆動方法において透明電極132及び表示電極110に印加される電位を示すタイミングチャートであり、(a)は透明電極132に印加される電位を示す図、(b)は表示部170aに対応する表示電極110aに印加される電位を示す図、(c)は表示部170bに対応する表示電極110bに印加される電位を示す図、(d)は表示部170cに対応する表示電極110cに印加される電位を示す図、(e)は表示部170dに対応する表示電極110dに印加される電位を示す図である。
図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイに対して図11に示したような駆動を行う場合、表示電極110a〜110dには、Highレベル電位とLowレベル電位のいずれか一方が常に印加されるのに対して、透明電極132には、図11(b)に示した工程と図11(c)に示した工程とで、Highレベル電位とLowレベル電位とが交互に印加される。そのため、図12に示すように、透明電極132に対しては、表示電極110a〜110dと透明電極132のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子143が隔壁内液体142内を移動して反対側に引き寄せられるまでにかかる時間内において、Highレベル電位の印加とLowレベル電位の印加とを複数回交互に印加する。
それにより、表示電極110bが形成された領域が黒表示から白表示に変化した時間と、表示電極110cが形成された領域が白表示から黒表示に変化した時間とのずれを小さくすることができる。
特開2007―114302号公報
しかしながら、上述したような表示装置の駆動方法においては、以下に記載するような問題点がある。
図9及び図10に示したものにおいては、表示が変化しない領域では、表示電極と透明電極とが同電位に保たれるため、表示電極と透明電極とにそれぞれ引き寄せられていた帯電性粒子が拡散し、それにより、コントラストが低下し、表示していた情報のメモリ性が低下してしまう。
図11及び図12に示したものにおいては、表示が変化しない領域では、帯電性粒子を移動させる必要がないにも関わらず、表示電極と透明電極とに互いに異なる電位が印加されることによってバイアスがかかっており、それにより、帯電性粒子の表示電極あるいは透明電極に対する焼き付けが生じ、その後、その領域の情報が変化しにくくなってしまう。
上述したような問題点は、表示が変化しない時間が長くなるほど生じる可能性が高くなる。例えば、上述した電気泳動ディスプレイのように時間を表示する場合に、時を表示する領域等においては、1時間もの間、上述したような現象が生じる状態が維持されるため、情報が正確にかつ明瞭に表示されなくなってしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、電位が印加されることにより情報を表示し、その後、電位が印加されなくなってもその表示状態が維持される表示装置について、情報が変化しない領域においてもそのコントラストの低下を抑制することができるとともに、その後、その領域において情報が変化しにくくなることを回避することができる、表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
表示する情報に応じて第1及び第2の電位のいずれか一方が選択的に印加される複数の表示電極と、前記複数の表示電極に対向配置され、表示する情報に応じて前記第1及び第2の電位のいずれか一方が印加される共通電極と、帯電性粒子を具備して前記複数の表示電極と前記共通電極との間に挟み込まれて配置され、前記複数の表示電極に対向する領域のそれぞれについて、前記表示電極と前記共通電極とが同電位の領域では前記帯電性粒子が前記表示電極と前記共通電極との間を移動せず、前記表示電極に前記第1の電位が印加され前記共通電極に前記第2の電位が印加された領域では前記帯電性粒子が前記表示電極に引き寄せられ、前記表示電極に前記第2の電位が印加され前記共通電極に前記第1の電位が印加された領域では前記帯電性粒子が前記共通電極に引き寄せられることにより情報を表示する情報表示層とを有する表示装置の駆動方法であって、
前記情報表示層のうち前記帯電性粒子が前記表示電極側に引き寄せられた第1及び第2の領域と、前記情報表示層のうち前記帯電性粒子が前記共通電極側に引き寄せられた第3及び第4の領域について、前記第1及び第4の領域の表示を維持し、前記第2及び第3の領域の表示を変化させる場合、
前記共通電極、並びに前記第1、第3及び第4の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加するとともに、前記第2の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加する第1の工程と、
前記共通電極、並びに前記第1、第2及び第4の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加するとともに、前記第3の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加する第2の工程と、
前記共通電極、並びに前記第1及び第3の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加するとともに、前記第2及び第4の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加する第3の工程と、
前記共通電極、並びに前記第2及び第4の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加するとともに、前記第1及び第3の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加する第4の工程とを有し、
前記第1の工程の時間と前記第3の工程の時間とを加算した時間、及び前記第2の工程の時間と前記第4の工程の時間とを加算した時間はそれぞれ、前記第2及び第3の領域において前記帯電性粒子が前記共通電極と前記表示電極との間を移動する時間以上である。
上記のように構成された本発明においては、表示電極と共通電極とが同電位の領域では情報表示層の帯電性粒子が表示電極と共通電極との間を移動せず、表示電極に第1の電位が印加され共通電極に第2の電位が印加された領域では帯電性粒子が表示電極に引き寄せられ、表示電極に第2の電位が印加され共通電極に第1の電位が印加された領域では帯電性粒子が共通電極に引き寄せられるものにおいて、情報表示層のうち第1及び第2の領域において帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられ、情報表示層のうち第3及び第4の領域において帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられた状態から、第1及び第4の領域の表示を維持し、第2及び第3の領域の表示を変化させる場合、第1の工程において、共通電極、並びに第1、第3及び第4の領域に対向する表示電極に第1の電位を印加するとともに、第2の領域に対向する表示電極に第2の電位を印加すると、第1、第3及び第4の領域においては表示電極と共通電極とが同電位であるため、第1の領域においては帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられたままの状態となり、また、第3及び第4の領域においては帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられたままの状態となる。また、第2の領域においては、共通電極に第1の電位が印加されるとともに表示電極に第2の電位が印加されることにより、表示電極側に引き寄せられていた帯電性粒子が共通電極に引き寄せられていく。第2の工程において、共通電極、並びに第1、第2及び第4の領域に対向する表示電極に第2の電位を印加するとともに、第3の領域に対向する表示電極に第1の電位を印加すると、第1、第2及び第4の領域においては表示電極と共通電極とが同電位であるため、第1の領域においては帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられたままの状態となり、また、第2の領域においては、帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられていく途中の状態のままとなり、また、第4の領域においては帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられたままの状態となる。また、第3の領域においては、共通電極に第2の電位が印加されるとともに表示電極に第1の電位が印加されることにより、共通電極側に引き寄せられていた帯電性粒子が表示電極に引き寄せられていく。第3の工程において、共通電極、並びに第1及び第3の領域に対向する表示電極に第1の電位を印加するとともに、第2及び第4の領域に対向する表示電極に第2の電位を印加すると、第1及び第3の領域においては表示電極と共通電極とが同電位であるため、第1の領域においては帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられたままの状態となり、また、第3の領域においては帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられていく途中の状態のままとなる。また、第2及び第4の領域においては、共通電極に第1の電位が印加されるとともに表示電極に第2の電位が印加されることにより、第2の領域においては帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられていき、また、第4の領域においては、共通電極側に引き寄せられていた帯電性粒子が共通電極側にさらに引き寄せられる力が働く。第4の工程において、共通電極、並びに第2及び第4の領域に対向する表示電極に第2の電位を印加するとともに、第1及び第3の領域に対向する表示電極に第1の電位を印加すると、第2及び第4の領域においては表示電極と共通電極とが同電位であるため帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられたままの状態となる。また、第1及び第3の領域においては、共通電極に第2の電位が印加されるとともに表示電極に第1の電位が印加されることにより、第1の領域においては、表示電極側に引き寄せられていた帯電性粒子が表示電極側にさらに引き寄せられる力が働き、また、第3の領域においては帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられていく。そして、第1の工程の時間と第3の工程の時間とを加算した時間、及び第2の工程の時間と第4の工程の時間とを加算した時間がそれぞれ、第2及び第3の領域において帯電性粒子が共通電極と表示電極との間を移動する時間以上であることにより、上記第1〜第4の工程を行うことによって、第2に領域おいて表示電極側に引き寄せられていた帯電性粒子が共通電極側に引き寄せられ、また、第3の領域において共通電極側に引き寄せられていた帯電性粒子が表示電極側に引き寄せられ、第2及び第3の領域の表示が変化することになる。
ここで、情報の表示が維持される第1及び第4の領域においては、第1及び第2の工程において表示電極と共通電極とが同電位となり、また、第3及び第4の工程において帯電性粒子が表示電極または共通電極に表示を維持したまま引き寄せられるような電位が表示電極及び共通電極に印加されている。それにより、情報の表示が維持される領域において、表示電極と共通電極とが同電位に保たれることによるコントラストの低下を抑制することができるとともに、表示電極と共通電極とに互いに異なる電位が印加され続けることによってその後に情報が変化しにくくなることを回避することができるようになる。
以上説明したように本発明においては、表示を変化させるために表示電極と共通電極とに電位を印加する工程において、表示を維持する領域について、表示電極と共通電極とを同電位とする工程と、帯電性粒子が表示電極または共通電極に表示を維持したまま引き寄せられるような電位を表示電極及び共通電極に印加する工程とを有する構成としたため、電位が印加されることにより情報を表示し、その後、電位が印加されなくなってもその表示状態が維持される表示装置について、情報が変化しない領域においてもそのコントラストの低下を抑制することができるとともに、その後、その領域において情報が変化しにくくなることを回避することができる。
本発明の表示装置の駆動方法によって駆動する表示装置の一形態となる電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。 図1に示した電気泳動ディスプレイの動作を説明するための図であり、(a)は情報表示層の状態を示す図であり、(b)は表示される情報を示す図である。 図1及び図2に示した電気泳動ディスプレイにおける表示の変化例を示す図であり、(a)は変化前の情報を示す図、(b)は変化後の情報を示す図である。 図1及び図2に示した電気泳動ディスプレイにおいて図3に示したように情報を変化させる場合の駆動方法の実施の一形態を説明するための図である。 図4に示した駆動方法において透明電極及び表示電極に印加される電位を示すタイミングチャートである。 一般的な電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。 図6に示した電気泳動ディスプレイの動作を説明するための図であり、(a)は情報表示層の状態を示す図であり、(b)は表示される情報を示す図である。 図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおける表示の変化例を示す図であり、(a)は変化前の情報を示す図、(b)は変化後の情報を示す図である。 図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおいて図8に示したように情報を変化させる場合の駆動方法の一例を説明するための図である。 図9に示した駆動方法において透明電極及び表示電極に印加される電位を示すタイミングチャートである。 図6及び図7に示した電気泳動ディスプレイにおいて図8に示したように情報を変化させる場合の駆動方法の他の例を説明するための図である。 図11に示した駆動方法において透明電極及び表示電極に印加される電位を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の表示装置の駆動方法によって駆動する表示装置の一形態となる電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
本形態における電気泳動ディスプレイは図1に示すように、表示する情報に応じた複数の表示電極10がベース基板20上に形成されてなる表示装置用電極基板1に、表示装置用電極基板1の表示電極10に印加された電位に応じて情報を表示するディスプレイ部2が積層されて構成されている。表示電極10は、ベース基板20に形成された配線(不図示)を介して、表示する情報に応じた電位が印加される。ディスプレイ部2は、ガラス等からなる透明基板31の一方の面に共通電極となる透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)32が形成されてなる透明導電膜基板30の透明電極32側に、表示装置用電極基板1の表示電極10及び透明電極32に印加された電位に応じて情報を表示する情報表示層40が積層されて構成されている。情報表示層40は、隔壁41とシール層44とで囲まれた領域に、帯電性粒子43が分散した隔壁内液体42が収容されて構成されている。そして、これら表示装置用電極基板1、情報表示層40及び透明導電膜基板30は、透明電極32と表示電極10とが、隔壁41とシール層44とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体42を介して対向するように積層されている。すなわち、複数の表示電極10と透明電極32とが対向配置され、この複数の表示電極10と透明電極32との間に情報表示層30が挟み込まれて構成されている。なお、隔壁41は、底部と、情報表示層40の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が表示装置用電極基板10に対向するように積層されており、開口した側にシール層44が積層されている。
以下に、上記のように構成された電気泳動ディスプレイの駆動方法について説明する。
図2は、図1に示した電気泳動ディスプレイの動作を説明するための図であり、(a)は情報表示層30の状態を示す図であり、(b)は表示される情報を示す図である。
図1に示した電気泳動ディスプレイにて情報を表示する場合、例えば、透明電極32を第1の電位であるLowレベル電位とするとともに、複数の表示電極10に対して第2の電位であるHighレベル電位またはLowレベル電位を選択的に印加する。すると、隔壁41及びシール層44で囲まれた領域に収容された隔壁内液体42が誘電性物質からなり、帯電性粒子43がプラス電位に帯電しているものであることから、図2(a)に示すように、情報表示層40のうちHighレベル電位が印加された表示電極10に対向する領域においては、帯電性粒子43がクーロン力によって透明電極32側に引き寄せられ、また、Lowレベル電位が印加された表示電極10に対向する領域においては、透明電極32と表示電極10とが同電位であることにより帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動しない。また、透明電極32をHighレベル電位とした場合は、情報表示層40のうちHighレベル電位が印加された表示電極10に対向する領域においては、透明電極32と表示電極10とが同電位であることにより帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動せず、また、Lowレベル電位が印加された表示電極10に対向する領域においては、帯電性粒子43がクーロン力によって表示電極10側に引き寄せられる。
そして、隔壁内液体42が染料または顔料で着色されており、帯電性粒子43が高屈折率の光散乱成分を含むため、図2(b)に示すように、表示電極10側に帯電性粒子42が引き寄せられた領域が着色された黒表示部50となり、また、透明電極32側に帯電性粒子42が引き寄せられた領域が白表示部60となり、それにより、透明導電膜基板30を表示装置用電極基板1とは反対側から見た場合、この黒表示部50と白表示部60とによる情報が見えるようになる。
このように、本形態における電気泳動ディスプレイにおいては、情報表示層40において、複数の表示電極10に対向する領域毎に、表示電極10及び透明電極32に印加される電位に応じて、帯電性粒子43が隔壁内液体42内を表示電極10または透明電極32に引き寄せられるように移動したり、帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動せずに留まったりすることにより、黒表示部50と白表示部60とによる情報が表現されることになる。
ここで、上記のように表示された情報を変化させるための駆動方法について説明する。
図3は、図1及び図2に示した電気泳動ディスプレイにおける表示の変化例を示す図であり、(a)は変化前の情報を示す図、(b)は変化後の情報を示す図である。
本例においては、図1及び図2に示した電気泳動ディスプレイにおいて、図3(a)に示すような“6:22”という時刻が表示された状態から、図3(b)に示すような“6:23”という時刻が表示された状態に変化させる場合について説明する。
図3に示すように、“6:22”という時刻が表示された状態から、“6:23”という時刻が表示された状態に変化させる場合、表示部70aにおいては黒表示のままであり、表示部70bにおいては黒表示から白表示に変化する。また、表示部70cにおいては白表示から黒表示に変化し、表示部70dにおいては白表示のままである。
図4は、図1及び図2に示した電気泳動ディスプレイにおいて図3に示したように情報を変化させる場合の駆動方法の実施の一形態を説明するための図である。なお、図4においては、図3に示した表示部70a〜70dに対応する表示電極をそれぞれ表示電極10a〜10dとして示している。
初期状態として、図4(a)に示すように、情報表示層40のうち表示電極10aに対向する第1の領域においては帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられ、情報表示層40のうち表示電極10bに対向する第2の領域においても帯電性粒子143が表示電極10b側に引き寄せられ、また、情報表示層40のうち表示電極10cに対向する第3の領域においては帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられ、情報表示層40のうち表示電極10dに対向する第4の領域においても帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられ、それにより、図3(a)に示したように、表示部70a,70bが黒表示となり、また、表示部70c,70dが白表示となっている。
この状態から、図3(b)に示した表示状態とするために、まず、第1の工程として、透明電極32、並びに情報表示層40の第1、第3及び第4の領域にそれぞれ対向する表示電極10a,10c,10dにそれぞれLowレベル電位を印加するとともに、情報表示層40の第2の領域に対向する表示電極10bにHighレベル電位を印加する。すると、図4(b)に示すように、情報表示層40のうち表示電極10aに対向する領域においては、表示電極10aが透明電極32と同電位であることにより、帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられた状態のままとなり、また、情報表示層40のうち表示電極10c,10dに対向する領域においては、表示電極10c,10dが透明電極32と同電位であることにより、帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層40のうち表示電極10bに対向する領域においては、透明電極32にLowレベル電位が印加され、表示電極10bにHighレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動し、透明電極32側に引き寄せられていく。
次に、第2の工程として、透明電極32及び表示電極10a,10b,10dにそれぞれHighレベル電位を印加するとともに、表示電極10cにLowレベル電位を印加する。すると、図4(c)に示すように、情報表示層40のうち表示電極10aに対向する領域においては、表示電極10aが透明電極32と同電位であることにより、帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられた状態のままとなり、また、情報表示層40のうち表示電極10dに対向する領域においては、表示電極10dが透明電極32と同電位であることにより、帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層40のうち表示電極10bに対向する領域においては、表示電極10bが透明電極32と同電位であることにより、第1の工程において帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられていく途中の状態のままとなる。また、情報表示層40のうち表示電極10cと対向する領域においては、透明電極32にHighレベル電位が印加され、表示電極10cにLowレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動し、表示電極10c側に引き寄せられていく。
次に、第3の工程として、透明電極32及び表示電極10a,10cにそれぞれLowレベル電位を印加するとともに、表示電極10b,10dにHighレベル電位を印加する。すると、図4(d)に示すように、情報表示層40のうち表示電極10aと対向する領域においては、表示電極10aが透明電極32と同電位であることにより、帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられた状態のままとなり、また、情報表示層40のうち表示電極10cと対向する領域においては、表示電極10cが透明電極32と同電位であることにより、第2の工程において帯電性粒子43が表示電極10c側に引き寄せられていく途中の状態のままとなる。また、情報表示層40のうち表示電極10bが形成された領域においては、透明電極32にLowレベル電位が印加され、表示電極10bにHighレベル電位が印加されていることにより、透明電極32側に引き寄せられていく途中の状態であった帯電性粒子43が透明電極32側にさらに引き寄せられていく。また、情報表示層40のうち表示電極10dが形成された領域においては、透明電極32にLowレベル電位が印加され、表示電極10dにHighレベル電位が印加されていることにより、帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられる力が働き、帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられた状態のままとなる。
次に、第4の工程において、透明電極32及び表示電極10b,10dにそれぞれHighレベル電位を印加するとともに、表示電極10a,10cにLowレベル電位を印加する。すると、図4(e)に示すように、情報表示層40のうち表示電極10b,10dと対向する領域においては、表示電極10b,10dが透明電極32と同電位であることにより、帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層40のうち表示電極10aと対向する領域においては、透明電極32にHighレベル電位が印加され、表示電極10aにLowレベル電位が印加されていることにより、表示電極10a側に引き寄せられている帯電性粒子43が表示電極10a側にさらに引き寄せられる力が働き、帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられた状態のままとなる。また、情報表示層40のうち表示電極10cが形成された領域においては、透明電極32にHighレベル電位が印加され、表示電極10cにLowレベル電位が印加されていることにより、表示電極10c側に引き寄せられていく途中の状態であった帯電性粒子43が表示電極10c側に引き寄せられていく。
このようにして、図4(f)に示すように、情報表示層40のうち表示電極10aと対向する領域においては、表示電極10a側に引き寄せられていた帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられた状態のままとなり、情報表示層40のうち表示電極10bと対向する領域においては、表示電極10b側に引き寄せられていた帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられた状態となり、情報表示層40のうち表示電極10cと対向する領域においては、透明電極32側に引き寄せられていた帯電性粒子43が表示電極10c側に引き寄せられた状態となり、情報表示層40のうち表示電極10dと対向する領域においては、透明電極32側に引き寄せられていた帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられた状態のままとなり、電気泳動ディスプレイに表示される情報が、図3(a)に示したような情報“6:22”から、図3(b)に示したような情報“6:23”に変化することになる。
ここで、上述したような電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極10a〜10dと透明電極32のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動して反対側に引き寄せられるまでにある程度の時間がかかる。そのため、上述したような処理をその時間内において1工程で行った場合、黒表示から白表示に変化する領域と、白表示から黒表示に変化する領域とで、表示の変化にずれが発生し、その変化のずれが肉眼で認識されてしまう。
そこで、上述したような処理が、表示電極10a〜10dと透明電極32のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動して反対側に引き寄せられるまでにかかる時間内で複数回繰り返し行われている。
図5は、図4に示した駆動方法において透明電極32及び表示電極10に印加される電位を示すタイミングチャートであり、(a)は透明電極32に印加される電位を示す図、(b)は表示部70aに対応する表示電極10aに印加される電位を示す図、(c)は表示部70bに対応する表示電極10bに印加される電位を示す図、(d)は表示部70cに対応する表示電極10cに印加される電位を示す図、(e)は表示部70dに対応する表示電極10dに印加される電位を示す図である。
図1及び図2に示した電気泳動ディスプレイに対して図4に示したような駆動を行う場合、図4(b)に示した第1の工程及び図4(d)に示した第3の工程において、情報表示層40のうち表示電極10bに対向する領域において表示電極10b側に引き寄せられていた帯電性粒子43を透明電極32側に引き寄せ、図4(c)に示した第2の工程及び図4(e)に示した第4の工程において、情報表示層40のうち表示電極10cに対向する領域において透明電極32側に引き寄せられていた帯電性粒子43を表示電極10c側に引き寄せることになる。そのため、帯電性粒子43が表示電極10b,10cと透明電極32との間を移動する時間によっては、上述したように、情報表示層40のうち表示電極10bに対向する領域における表示の変化と、情報表示層40のうち表示電極10cに対向する領域における表示の変化とにずれが生じてしまう。
そこで、図5に示すように、第1の工程及び第2の工程においては、表示電極10b,10cにHighレベル電位とLowレベル電位のいずれか一方を常に印加しておき、透明電極32に対して、表示電極10b,10cと透明電極32のいずれか一方の側に引き寄せられていた帯電性粒子43が隔壁内液体42内を移動して反対側に引き寄せられるまでにかかる時間内において、Highレベル電位とLowレベル電位とを複数回交互に印加する。これにより、情報表示層40のうち表示電極10bと対向する領域が黒表示から白表示に変化した時間と、情報表示層40のうち表示電極10cと対向する領域が白表示から黒表示に変化した時間とのずれを小さくすることができる。また、それに伴って、表示電極10a,10dについては、第1及び第2の工程において透明電極32と同電位とするために、Highレベル電位とLowレベル電位とを複数回交互に印加する。
以下に、本形態における作用について説明する。
本形態においては、情報表示層40のうち表示電極10a,10dに対向する領域の表示が維持されるが、そのために、第1の工程において表示電極10a,10dと透明電極32とにそれぞれLowレベル電位が印加され、また、第2の工程において表示電極10a,10dと透明電極32とにそれぞれHighレベル電位が印加され、表示電極10a,10dと透明電極32とが第1及び第2の工程において同電位とされることにより、表示電極10aに対向する領域においては表示電極10a側に引き寄せられた帯電性粒子43が表示電極10a側に引き寄せられたままの状態とし、また、表示電極10dに対向する領域においては透明電極32側に引き寄せられた帯電性粒子43が透明電極32側に引き寄せられたままの状態としている。ところが、このように表示電極10a,10dと透明電極32とが同電位に保たれた場合、上述したように、表示電極10a,10dと透明電極32とにそれぞれ引き寄せられていた帯電性粒子43が拡散し、それにより、コントラストが低下し、表示していた情報のメモリ性が低下してしまう。
そこで、本形態においては、第3の工程において、透明電極32にLowレベル電位を印加するとともに表示電極10dにHighレベル電位を印加し、情報表示層40のうち表示電極10dに対向する領域において、透明電極32側に引き寄せられている帯電性粒子43が透明電極32側にさらに引き寄せられる力を働かせ、透明電極32側に引き寄せられた帯電性粒子43が拡散することが回避されている。
また、第4の工程において、透明電極32にHighレベル電位を印加するとともに表示電極10aにLowレベル電位を印加し、情報表示層40のうち表示電極10aに対向する領域において、表示電極10a側に引き寄せられている帯電性粒子43が表示電極10a側にさらに引き寄せられる力を働かせ、表示電極10a側に引き寄せられた帯電性粒子43が拡散することが回避されている。
このように、表示電極10a,10dと対向する領域における表示を維持するために、表示電極10a,10dと透明電極32とを同電位とする工程に、表示電極10aあるいは透明電極32に引き寄せられていた帯電性粒子43がさらに表示電極10aあるいは透明電極32に引き寄せられるような電位を表示電極10a,10d及び透明電極32に印加する工程を加えることにより、表示電極10a,10dと対向する領域における表示を維持するために表示電極10a,10dと透明電極32とを同電位とすることによるコントラストの低下を抑制することができる。
また、第3の工程や第4の工程のように、表示電極10aあるいは透明電極32に引き寄せられていた帯電性粒子43がさらに表示電極10aあるいは透明電極32に引き寄せられるような電位を表示電極10a,10d及び透明電極32に印加する場合、それだけでは、上述したように、帯電性粒子43の表示電極10aあるいは透明電極32に対する焼き付けが生じ、その後、その領域の情報が変化しにくくなってしまう。
そこで、情報表示層40のうち表示電極10b,10cに対向する領域にて表示される情報を変化させる1工程の中で、上述した第1〜第4の工程を行うことになる。例えば、帯電性粒子43が表示電極10b,10cと透明電極32との間を移動するためにかかる時間が1秒である場合、図5に示すように、まず、第1の工程と第2の工程とを0.1秒毎に交互に9回ずつ行い、その後、第3の工程と第4の工程とを0.1秒ずつ交互に1回行う。このように、第1の工程の時間と第3の工程の時間とを加算した時間、及び第2の工程の時間と第4の工程の時間とを加算した時間がそれぞれ、帯電性粒子43が透明電極32と表示電極10b,10cとの間を移動する時間以上となるように、それぞれの工程の時間を設定する。これは、表示電極10b側に引き寄せられていた帯電性粒子43が第1及び第3の工程によって透明電極32側に完全に引き寄せられ、また、透明電極32側に引き寄せられていた帯電性粒子43が第2及び第4の工程によって表示電極10c側に完全に引き寄せられるためである。
なお、上述した第1〜第4の工程の順序や、それぞれの工程の1回の時間及び回数については、上述したものに限らず、第1の工程の時間と第3の工程の時間とを加算した時間、及び第2の工程の時間と第4の工程の時間とを加算した時間がそれぞれ、帯電性粒子43が透明電極32と表示電極10b,10cとの間を移動する時間以上となるように設定されていればよい。例えば、表示のメモリ性が低く、上述したようなコントラストが低下しやすいものにおいては、第3及び第4の工程の時間や回数の割合を多くし、また、帯電性粒子43が表示電極10や透明電極32に焼き付けしやすいものにおいては、第1及び第2の工程の時間や回数を多くすることが考えられる。
なお、本形態は、表示電極10及び透明電極32に選択的に印加された電位に応じて帯電性粒子43が表示電極10または透明電極32側に引き寄せられる電気泳動ディスプレイの駆動方法を例に挙げて説明したが、本発明の駆動方法によって駆動する表示装置はこれに限らず、エレクトロクロミック方式のもの等、電位が印加されることによって情報が表示され、電位が印加されなくなった後においてもその表示が維持されるメモリ性を有するものであれば適用することができる。
1 表示装置用電極基板
2 ディスプレイ部
10,10a〜10d 表示電極
20 ベース基板
30 透明導電膜基板
31 透明基板
32 透明電極
40 情報表示層
41 隔壁
42 隔壁内液体
43 帯電性粒子
44 シール層
50 黒表示部
60 白表示部
70a〜70d 表示部

Claims (1)

  1. 表示する情報に応じて第1及び第2の電位のいずれか一方が選択的に印加される複数の表示電極と、前記複数の表示電極に対向配置され、表示する情報に応じて前記第1及び第2の電位のいずれか一方が印加される共通電極と、帯電性粒子を具備して前記複数の表示電極と前記共通電極との間に挟み込まれて配置され、前記複数の表示電極に対向する領域のそれぞれについて、前記表示電極と前記共通電極とが同電位の領域では前記帯電性粒子が前記表示電極と前記共通電極との間を移動せず、前記表示電極に前記第1の電位が印加され前記共通電極に前記第2の電位が印加された領域では前記帯電性粒子が前記表示電極に引き寄せられ、前記表示電極に前記第2の電位が印加され前記共通電極に前記第1の電位が印加された領域では前記帯電性粒子が前記共通電極に引き寄せられることにより情報を表示する情報表示層とを有する表示装置の駆動方法であって、
    前記情報表示層のうち前記帯電性粒子が前記表示電極側に引き寄せられた第1及び第2の領域と、前記情報表示層のうち前記帯電性粒子が前記共通電極側に引き寄せられた第3及び第4の領域について、前記第1及び第4の領域の表示を維持し、前記第2及び第3の領域の表示を変化させる場合、
    前記共通電極、並びに前記第1、第3及び第4の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加するとともに、前記第2の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加する第1の工程と、
    前記共通電極、並びに前記第1、第2及び第4の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加するとともに、前記第3の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加する第2の工程と、
    前記共通電極、並びに前記第1及び第3の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加するとともに、前記第2及び第4の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加する第3の工程と、
    前記共通電極、並びに前記第2及び第4の領域に対向する表示電極に前記第2の電位を印加するとともに、前記第1及び第3の領域に対向する表示電極に前記第1の電位を印加する第4の工程とを有し、
    前記第1の工程の時間と前記第3の工程の時間とを加算した時間、及び前記第2の工程の時間と前記第4の工程の時間とを加算した時間はそれぞれ、前記第2及び第3の領域において前記帯電性粒子が前記共通電極と前記表示電極との間を移動する時間以上である、表示装置の駆動方法。
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