JP2011074742A - 道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置 - Google Patents

道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置 Download PDF

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Abstract

【課題】道路橋継ぎ目部(床版遊間)からの漏水によるコンクリート床版や鋼製主桁の早期な劣化を予防する。
【解決手段】道路橋継ぎ目部(S)の伸縮継手(J1)〜(J7)からその継ぎ目部(S)に沿って落下する漏水(A)が、道路橋における少なくともコンクリート床版(1)の下面位置まで伝わることを防ぐバリアー(B)を、上記伸縮継手(J1)〜(J7)のそれ自体又はコンクリート床版(1)から吊り下げた。
【選択図】 図10

Description

本発明は道路橋継ぎ目部(床版遊間)からの漏水誘導装置に係り、その漏水が伝わることによるコンクリート床版や鋼製主桁などの早期な劣化を予防しようとするものである。
道路橋のコンクリート床版(橋桁)同士又はその床版と橋台に切り欠かれた箱抜き凹所へ、後打ちコンクリートの打設により埋設施工された荷重支持型伸縮継手の継手遊間には、ゴム製のシールやその他の伸縮可能な止水材が加硫接着や固定ボルトなどにより介挿設置されている通例であるが、その止水材は経年使用により劣化するため、必らずや漏水する。
そして、その継手遊間からの漏水は道路橋継ぎ目部(床版遊間)に臨むコンクリート床版や、コンクリート桁又は鋼製の主桁を伝わって、その主桁を支持しているシュー(支承)まで落下することになり、その漏水を繰り返し受けたコンクリート床版やコンクリート桁からは、アルカリ成分が溶け出し、遊離石灰となって所謂氷柱状に垂れ下がるほか、そのコンクリート床版やコンクリート桁の埋設鉄筋も漏水の浸透によって発錆する。
又、漏水の落下を長期間放置すると、鋼製主桁の塗装が剥がれてしまい、その主桁のウエブ並びに上下一対のフランジが発錆する。更には、その主桁を支持している鋼製のシュー(支承)までも発錆する至り、道路橋の耐久性が低下するのである。このような現象が、現地調査によって判明している。
この点、下記特許文献1〜3では継手遊間から落下する漏水を、樋状のゴムベルトにより受け止めて、道路横断勾配に従って路肩部へ排出するようになっている。
特許第3442362号公報 特許第3016558号公報 実公昭51−51794号公報
ところが、継手遊間に介在するゴム製シールなどの止水材は、路面から侵入する舗装アスファルトの剥離片や通行車両からの落下土砂、タイヤの摩耗片、その他の各種固形物を受け止めるため、特に降雪量の多い寒冷地や伸縮量の大きな道路橋の場合、伸縮継手から容易に剥がれ落ちてしまうのである。
そうすると、その止水材が伸縮継手のそれ自体又はコンクリート床版(道路橋本体)から吊り下がる樋状のゴムベルトに受け止められて、そのゴムベルトの道路横断方向に沿う排水機能を失わせてしまうことになり、その結果上記継手遊間からの漏水はゴムベルトにおける車線毎の継ぎ目部(突き合わせ部)から落下し、依然としてコンクリート床版や鋼製主桁などの早期な劣化を招来するのである。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では道路橋継ぎ目部の伸縮継手からその継ぎ目部に沿って落下する漏水が、道路橋における少なくともコンクリート床版の下面位置まで伝わることを防ぐバリアーを、上記伸縮継手のそれ自体又はコンクリート床版から吊り下げたことを特徴とする。
請求項2では漏水のバリアーを2枚1組の向かい合うゴム膜として、道路橋継ぎ目部に沿い点在分布する複数づつのネジ締結具とその座金になる間隔保持スペーサーにより、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結すると共に、
その両ゴム膜の一定幅だけ下向きに開口する導水路を、伸縮継手のニュートラル時における道路橋継ぎ目部のほぼ垂直二等分線上に沿って延在させたことを特徴とする。
請求項3では漏水のバリアーを2枚1組の向かい合うゴム膜として、道路橋継ぎ目部に沿い点在分布する複数のネジ締結具とその継ぎ目部に沿い延在する長いクッション材の間隔保持スペーサーにより、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結して、
その両ゴム膜の一定幅だけ下向きに開口する導水路を、伸縮継手のニュートラル時における道路橋継ぎ目部のほぼ垂直二等分線上に沿って延在させると共に、
同じく両ゴム膜の上記間隔保持スペーサーよりも上部のほぼV字形に拡開する空間へ、常温加硫型の液状ゴムや水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの止水材を充填したことを特徴とする。
又、請求項4では漏水のバリアーを連続1枚物のゴム膜から折り曲げた袋状として、道路橋継ぎ目部に沿い点在分布する複数づつのネジ締結具とその座金になる間隔保持スペーサーにより、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結すると共に、
そのゴム膜の下端部に多数の底穴が開口分布する導水路を、伸縮継手のニュートラル時における道路橋継ぎ目部のほぼ垂直二等分線上に沿って延在させたことを特徴とする。
請求項5では漏水のバリアーを連続1枚物のゴム膜から折り曲げた袋状として、道路橋継ぎ目部に沿い点在分布する複数のネジ締結具とその継ぎ目部に沿い延在する長いクッション材の間隔保持スペーサーにより、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結して、
そのゴム膜の下端部に多数の底穴が開口分布する導水路を、伸縮継手のニュートラル時における道路橋継ぎ目部のほぼ垂直二等分線上に沿って延在させると共に、
同じくゴム膜の上記間隔保持スペーサーよりも上部のほぼV字形に拡開する空間へ、常温加硫型の液状ゴムや水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの止水材を充填したことを特徴とする。
請求項6では漏水のバリアーを2枚1組の向かい合うゴム膜又は連続1枚物のゴム膜から折り曲げた袋状として、
そのゴム膜の基部上端を伸縮継手の埋設用箱抜き凹所が切り欠かれたコンクリート床版の上面、下面又は道路橋継ぎ目部に臨む内壁面へ取り付け固定して、そのコンクリート床版から道路橋継ぎ目部に沿って吊り下げたことを特徴とする。
更に、請求項7では伸縮継手のそれ自体又は道路橋のコンクリート床版から漏水のバリアーとして吊り下げるゴム膜の一定深さ位置を、上記コンクリート床版の下面から鋼製主桁のシューと対応する深さ位置までの間に選定したことを特徴とする。
請求項8では伸縮継手とほぼ同じ一定単位長さのゴム膜同士を直列状態に突き合わせやすくするための延長ゴムカバーを、上記ゴム膜の一端部へその一端部から予じめ一定長さだけ張り出す部分的なオーバーラップ状態に固着一体化したことを特徴とする。
請求項9では伸縮継手を道路橋の歩道用として、その向かい合う両起立壁プレートのうち、道路横断勾配の上流側起立壁プレートにのみ路盤工の浸透水を道路橋継ぎ目部へ抜く複数の水抜き孔を開口分布させるか、又はその上流側起立壁プレートと路盤工とを複数の水抜きパイプにより連通接続して、
両起立壁プレートから吊り下げたゴム膜の導水路に沿って、上記路盤工の浸透水を継手遊間からの漏水と一緒に落下させるように定めたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、伸縮継手の継手遊間に介在している止水材が経年使用中に劣化して、その継手遊間から万一漏水が落下するも、その漏水が道路橋のコンクリート床版や延いては鋼製主桁などへ伝わることを、バリアーによって遮断することができ、その道路橋のコンクリート床版や鋼製主桁などの早期な劣化を予防し得る効果がある。
その場合、請求項2や請求項4の構成を採用するならば、上記バリアーとなるゴム膜を伸縮継手のニュートラル時における道路橋継ぎ目部のほぼ垂直二等分線上に沿って延在させているため、継手遊間からの漏水はコンクリート床版や鋼製主桁などへますます伝わり難くなり、そのバリアー効果が向上するほか、上記漏水をゴム膜から成る導水路に沿って真下方向へ誘導し得るため、道路横断方向へ排水するゴムベルトのような車線毎の継ぎ目部(突き合わせ部)から落下する漏水が、コンクリート床版や鋼製主桁などに伝わるおそれもない。
又、請求項3や請求項5の構成を採用するならば、請求項2や請求項4の構成による上記効果を達成できることに加えて、ゴム膜の間隔保持スペーサーが道路橋継ぎ目部に沿い橋幅方向へ延在する長いクッション材であることに基き、その間隔保持スペーサーよりも上部に区成されたゴム膜のほぼV字形空間へ、常温加硫型の液状ゴムや注入式発泡スポンジなどの止水材を充填することができ、継手遊間に介在する止水材との二重止水効果も得られるのである。
特に、請求項2や請求項3の構成を採用するならば、漏水のバリアーが2枚1組のゴム膜から成るため、鋼製道路橋に適用した場合の補修時に、そのネジ締結具を分解してゴム膜から取りはずすことにより、継手遊間に介在する古い止水材や両ゴム膜の上部空間に充填されている古い止水材を、両ゴム膜に沿って下方へ抜き取ることができ、これらの新品を上方(路面)から差し込み充填し得る効果があり、補修作業性に優れる。
請求項6の構成を採用するならば、コンクリート床版や橋台に切り欠かれた伸縮継手埋設用の箱抜き凹所へ、如何なる形態の伸縮継手を埋設施工したとしても、請求項1の構成に対応する効果を常に期待できるのであり、汎用性に優れる。
請求項7の構成を採用するならば、道路橋における伸縮量の大小や降雨量・降雪量の多少、その他の適用条件に応じて、そのバリアーとなるゴム膜の吊り下げ深さ位置を最適に選定することができ、便利でもある。
請求項8の構成を採用するならば、一定単位長さのゴム膜同士を直列の継ぎ足し状態に突き合わせやすく、しかもその突き合わせ部は延長ゴムカバーにより被覆されるため、ここから漏水が橋軸方向へ流出・飛散するおそれはない。
更に、請求項9の構成を採用するならば、道路橋の歩道用伸縮継手に適用した場合、その継手遊間から落下する漏水のみならず、路盤工の浸透水も道路横断勾配に沿ってゴム膜の導水路から下方へ誘導できる効果がある。
本発明の第1実施形態を示す斜面図である。 同じく側断面図である。 図2の3−3線に沿う断面図である。 ゴム膜の継ぎ足し部分を抽出して示す斜面図である。 図4の変形実施形態を示す斜面図である。 図2に対応する部分変形実施形態を示す断面図である。 図2に対応する別な部分変形実施形態を示す断面図である。 図7の8−8線に沿う断面図である。 図7に対応する部分変形実施形態を示す断面図である。 図2に対応するゴム膜の変形実施形態を示す断面図である。 図10の11−11線に沿う断面図である。 図5に対応するゴム膜の継ぎ足し部分を抽出して示す斜面図である。 図10に対応する部分変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態を示す斜面図である。 図14の部分変形実施形態を示す断面図である。 図14の別な部分変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態を示す斜面図である。 同じく側断面図である。 図18の部分変形実施形態を示す断面図である。 図18の別な部分変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態を示す斜面図である。 同じく側断面図である。 図22の部分変形実施形態を示す断面図である。 図22の別な部分変形実施形態を示す断面図である。 図22の更に別な部分変形実施形態を示す断面図である。 図25と更に別な部分変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第5実施形態を示す斜面図である。 同じく側断面図である。 本発明の第6実施形態を示す斜面図である。 同じく側断面図である。 図30の部分変形実施形態を示す断面図である。 図30の別な部分変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第7実施形態を示す斜面図である。 図33の変形実施形態を示す断面図である。 図33の別な変形実施形態を示す断面図である。 道路橋の断面模式図である。 図36の側面図である。 本発明の第8実施形態を示す斜面図である。 図38の部分変形実施形態を示す断面図である。 図38の別な部分変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第9実施形態を示す斜面図である。 同じく側断面図である。 図42の変形実施形態を示す断面図である。 本発明の第10実施形態を示す断面図である。 図44の45−45線に沿う断面図である。 図44の変形実施形態を示す断面図である。 図46の47−47線に沿う断面図である。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、鋼製道路橋(鋼橋)に適用した本発明の第1実施形態を示す図1〜13において、(G)は道路橋継ぎ目部(床版遊間ということもある。)(S)に跨がる側面視の向かい合うほぼL字形として、その道路橋のコンクリート床版(橋桁)(1)同士又は床版(1)と橋台(2)に切り欠かれた伸縮継手埋設用の箱抜き凹所であり、舗装アスファルト(3)の路面から平均的に120〜230mmの深さを有する。
(F)は鋼製の主桁(鋼桁)であって、ウエブ(4)と上フランジ(5)並びに下フランジ(6)とから断面ほぼ工字形をなすが、その補強用の端横桁(7)やエンドスティフナー(8)も具備している。(9)は上記主桁(F)を下方から支持する鋼製のシュー(支承)であり、橋脚(10)のフラットな上面へ高さ調整モルタル(通称:タイコ)(11)を介して設置されている。
(J1)は本発明の第1実施形態に係る荷重支持型伸縮継手であり、道路橋継ぎ目部(S)に沿って一定の単位長さ(一車線分)(例えば約1500〜2000mm)だけ延在する一対の平行な鋼板製起立壁プレート(12a)(12b)と、その何れか一方の下端部から好ましくは連続一体物のアングル形鋼板(側面視のほぼL字形)として、背後方向へ張り出された水平なベースプレート(13)とから成る。
つまり、そのベースプレート(13)が図1〜3のように道路橋継ぎ目部(S)上へ張り出す前端部から、一方の起立壁プレート(12b)が連続一体に起立しているわけであり、その起立壁プレート(12a)(12b)同士の向かい合う相互間隙(継手遊間という。)(D)が道路橋継ぎ目部(S)に沿って、平面視の直線状に延在することとなる。
(14)は上記伸縮継手(J1)の継手遊間(D)に介在する弾性の1次止水材であって、両起立壁プレート(12a)(12b)へ加硫接着されたゴム製シール材から成り、その凹溝の内部にはブラックサンドや液状ゴムなどのバックアップ材(15)が充填されることもある。何れにしても、継手遊間(D)の1次止水材(14)は止水機能のほかに、防音機能や各種固形物の捕捉機能なども営なむ。
(16a)(16b)は上記伸縮継手(J1)の起立壁プレート(12a)(12b)から互いに離反する背後方向へ、所定の左右相互間隔を保つ配列分布状態として一体的に張り出し延長された複数づつの埋込み用スタッドアンカーであって、鉄筋(異形棒鋼)やネジ棒、鋼板(フラットバー)などから成り、その何れも水平に横架される通し筋(17a)(17b)の受け枕となる。
又、(18a)(18b)は上記伸縮継手(J1)を形作る一方の起立壁プレート(12a)と他方のベースプレート(13)とから、好ましくは上記主桁(F)のシュー(9)と対応する一定深さ位置(P)まで一体的に吊り下げられた2枚1組のゴム膜であり、道路橋の経年使用中にその伸縮継手(J1)の継手遊間(D)から、万一漏水(A)が道路橋継ぎ目部(S)を通じて落下するも、その漏水(A)を道路橋(鋼橋)のコンクリート床版(1)と鋼製主桁(F)に接触(伝播)させないバリアー(防護壁)(B)として機能し得るようになっている。
このような漏水(A)のバリアー(B)になる両ゴム膜(18a)(18b)は、伸縮継手(J1)から自然と垂れ下がる状態に放任してもさしつかえないが、その両ゴム膜(18a)(18b)の中途深さ位置を狭く絞ることにより、伸縮継手(J1)から道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿って、吊り下がる状態に保つことが望ましい。
この点、そのバリアー(B)となる両ゴム膜(18a)(18b)の中途深さ位置には、道路橋継ぎ目部(S)に沿い所定の左右相互間隔を保って点在分布する複数づつの水平な貫通ボルト(19)と固定ナット(20)とから成る着脱自在のネジ締結具(N)が、その言わば座金として同様に点在分布する複数の両ゴム膜用間隔保持スペーサー(21)を介して締結されており、その締結状態を解いて、両ゴム膜(18a)(18b)から取りはずすことも可能である。
そして、このようなネジ締結具(N)により中途深さ位置を狭く絞り締結された両ゴム膜(18a)(18b)の上部は、上記継手遊間(D)に向かってほぼV字形に拡開する一方、その中途深さ位置よりも下部が一定な開口幅(間隙)(W)の導水路(22)として、伸縮継手(J1)のニュートラル時における道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿い延在する側面視の全体的な下細り漏斗形に保たれている。
但し、上記主桁(F)同士の隣り合う相互間に限っては、その漏水(A)のバリアー(B)となる両ゴム膜(18a)(18b)の吊り下げ深さを図3に示す如く、コンクリート床版(1)の下面位置や主桁(F)の上フランジ(5)までとして浅く設定してもさしつかえない。
要するに、上記バリアー(B)となる両ゴム膜(18a)(18b)が側面視の全体的な下細り漏斗形として、道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿い主桁(F)のシュー(9)と対応する一定深さ位置(P)まで吊り下げられた状態にあるため、上記伸縮継手(J1)の継手遊間(D)から漏水(A)が万一道路橋継ぎ目部(S)を通じて落下するも、その漏水(A)は図2の矢印で示す如く、両ゴム膜(18a)(18b)の導水路(22)に沿って真下方向へ誘導され、道路橋(鋼橋)のコンクリート床版(1)と鋼製主桁(F)に伝わる(接触する)おそれがない。
その結果、道路橋の永年使用中に伸縮継手(J1)の上記1次止水材(14)が劣化して、その継手遊間(D)から落下した漏水(A)が、コンクリート床版(1)や鋼製主桁(F)へ繰り返し伝わり迂回することにより、そのコンクリート床版(1)から溶け出したアルカリ成分が遊離石灰となって、所謂氷柱状に垂れ下がったり、又床版(1)の埋設鉄筋を発錆させたりする問題や、更には鋼製主桁(F)も発錆させたりする問題を予防保全でき、道路橋の耐久性を向上し得るのである。
その場合、上記バリアー(B)の両ゴム膜(18a)(18b)としては合成ゴムのみならず、補強繊維入りゴムなども採用することができる。同じく両ゴム膜(18a)(18b)の中途深さ位置を狭く絞るためのネジ締結具(N)や、その座金となる剛性な間隔保持スペーサー(21)としては、ステンレス鋼やその他の発錆しない金属材を採用することが好ましい。上記導水路(22)に沿って落下した水が跳ね上がり飛散することを防ぐための人工芝(図示省略)を、橋脚(10)の上面へ敷設固定しておくことも考えられる。
又、道路橋継ぎ目部(S)に沿って延在する細長い一対の押え座板(フラットバー)(23a)(23b)を採用し、これによって両ゴム膜(18a)(18b)の中途深さ位置と下端部付近を図1〜3のような外側から挟み付けた状態に締結しても良い。そうすれば、その下端部付近の押え座板(23a)(23b)や上記ネジ締結具(N)を重錘(ウエイト)として、両ゴム膜(18a)(18b)が振れ動くおそれを防止でき、道路橋継ぎ目部(S)の垂直二等分線(Y−Y)上へ位置決め停止させやすい効果がある。
更に、図1〜3では上記バリアー(B)となる両ゴム膜(18a)(18b)の上部基端を、伸縮継手(J1)における一方の起立壁プレート(12a)と他方の水平なベースプレート(13)へ、各々接着一体化しているが、その伸縮継手(J1)に対する両ゴム膜(18a)(18b)の取付方法(吊り下げ方法)としては、接着に代る溶着やネジ止め、加硫接着、その他のあらゆる固着手段を採用することができる。
上記道路橋継ぎ目部(S)の伸縮継手(J1)を現場施工するに当っては、これを道路橋に切り欠かれた上記箱抜き凹所(G)の内部へ、これに渡架される水平なハンガーバー(図示省略)の使用により、その起立壁プレート(12a)(12b)同士の継手遊間(D)が道路橋継ぎ目部(床版遊間)(S)上へ臨む対応位置関係として、吊り降ろし挿入セットすると共に、その伸縮継手(J1)に予じめ取り付けられている両ゴム膜(18a)(18b)を、道路橋継ぎ目部(S)へ吊り下がるように降ろして、コンクリート床版(1)並びに鋼製主桁(F)を漏水(A)との接触から防護できるバリアー(B)となる状態に保つのである。
そして、一定な単位長さの上記伸縮継手(J1)を、その隣り合う接続アングル(図示省略)同士のネジ締結により、道路橋の横断方向(橋幅方向)に沿って延在する直列の継ぎ足し状態に接続一体化した後、その伸縮継手(J1)の埋込み用スタッドアンカー(16a)(16b)に受け止め支持された水平な通し筋(17a)(17b)と、コンクリート床版(1)や橋台(2)に既設の垂直な埋込み鉄筋又はこれに代えて打ち込まれた差し筋アンカー(ホールインアンカー)(24a)(24b)とを、縦横の立体交叉状態に組立溶接し、上記箱抜き凹所(G)の内部へ上方から後打ちコンクリート(C)を打設することにより、その道路橋のコンクリート床版(1)や橋台(2)へ埋設一体化すれば良い。
その場合、伸縮継手(J1)から吊り下がる両ゴム膜(18a)(18b)は、その伸縮継手(J1)の起立壁プレート(12a)(12b)やベースプレート(13)と同じ一定の単位長さを有するため、上記伸縮継手(J1)における長手方向(橋幅方向)の一端部(左端部又は右端部)から、予じめ図4、5のような一定長さ(L1)だけ張り出す延長ゴムカバー(25a)(25b)を、その両ゴム膜(18a)(18b)の一端部へ固着一体化しておくことが好ましい。
この点、図4は両ゴム膜(18a)(18b)の一端部へ外側から部分的なオーバーラップ状態に接着又は溶着された延長ゴムカバー(25a)(25b)を示しており、図5は同じく両ゴム膜(18a)(18b)の一端部へ内側から部分的なオーバーラップ状態に接着又は溶着された延長ゴムカバー(25a)(25b)を示している。
これによれば、一定単位長さの両ゴム膜(18a)(18b)同士を図4、5の鎖線で示す如く、直列の継ぎ足し状態に突き合わせやすく、その突き合わせ部を延長ゴムカバー(25a)(25b)により被覆して、両ゴム膜(18a)(18b)の導水路(22)に沿い落下する漏水(A)が、その両ゴム膜(18a)(18b)同士の突き合わせ部から前後方向(橋軸方向)へ流出・飛散するおそれを防止できるのである。
図6は図2と対応する部分変形実施形態を示しており、これでは継手遊間(D)の1次止水材(14)を常温加硫型の液状ゴムとして、その液状のもとで継手遊間(D)へ充填した後、常温で加硫硬化させることにより、両起立壁プレート(12a)(12b)へ固着一体化している。
そして、その伸縮継手(J1)の継手遊間(D)から万一落下する漏水(A)が、道路橋のコンクリート床版(1)と鋼製主桁(F)に伝わることを防ぐバリアー(B)となる一方のゴム膜(18a)を、橋台(2)側に配置される起立壁プレート(12a)の下端部へ、その垂下する延長壁プレート(26)と複数の点在分布する固定ボルト(27a)により取り付け、残る他方のゴム膜(18b)を床版(橋桁)(1)側に配置される起立壁プレート(12b)のベースプレート(13)へ、その下方から水平な押え座板(フラットバー)(28)と同じく複数の点在分布する固定ボルト(27b)により取り付けて、道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿い吊り下がる導水路(22)を形作っている。
又、橋台(2)側の箱抜き凹所(G)へ後打ちコンクリート(C)を打設した上、その表面へ舗装アスファルト(29)を覆工することにより、後打ちコンクリート(C)と舗装アスファルト(3)との境界部に凹みや段差が発生することを防ぎ、通行車両の操縦安定性や騒音防止などの効果を達成している。(30)は寒冷地に有効な除雪機の刃先逃し用誘導板(リブアンカー)であるが、上記舗装アスファルト(29)の流動防止用抵抗板としても役立つ。(31)は板厚の異なる鋼板(フラットバー)から埋込み用スタッドアンカー(16b)を組み立てるためのネジ締結具であり、その分解も行なえる。
更に、先の図1〜3に示した実施形態では、伸縮継手(J1)における一方の起立壁プレート(12a)と他方のベースプレート(13)とから吊り下がる両ゴム膜(18a)(18b)の向かい合う相互間へ、ネジ締結具(N)の座金となる剛性な間隔保持スペーサー(21)を、その複数が所定の左右相互間隔おきに点在分布する状態として介在させている。
そのため、継手遊間(D)からの漏水(A)は上記間隔保持スペーサー(21)同士の隣り合う間隙(開口部)を通じ、両ゴム膜(18a)(18b)の導水路(22)に沿う所謂ジャジャ洩れ状態として、一挙ストレートに流下することになるが、図2、3と対応する図7、8の別な変形実施形態に示す如く、上記バリアー(B)となる両ゴム膜(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)を図1〜3の押え座板(23a)(23b)と同様に、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ延在する長い透水性のウレタンフォームやその他のクッション材として、そのスペーサー(21)を上記貫通ボルト(19)と固定ナット(20)とから成るネジ締結具(N)により、挟み付けた圧縮状態に保っても良い。
しかも、この場合には両ゴム膜(18a)(18b)が継手遊間(D)に向かってほぼV字形に拡開する上部空間へ、ウレタンフォームやスタイロフォームなどの発泡樹脂、ブタジエン系シーリング材、常温加硫型の液状ゴム、水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの止水材(32)を充填することが好ましい。
そうすれば、その止水材(32)を受け止める上記間隔保持スペーサー(21)が透水性であるため、経年使用中に止水材(32)の止水機能が低下して、上記継手遊間(D)から万一漏水(A)が落下するも、その漏水(A)は上記スペーサー(21)を一旦透過して、両ゴム膜(18a)(18b)の導水路(22)に沿い言わばポタポタ途切れる状態として、少しづつ滴下することになり、やはり道路橋のコンクリート床版(1)と鋼製主桁(F)に伝わるおそれはない。
但し、図7、8の実施形態に示した長い間隔保持スペーサー(21)を採用する場合に、後述する図44、45とほぼ同じく、その鋼製主桁(F)の真上位置と対応する一定幅(図45の符号W3参照)だけは不透水のウレタンフォームやその他のクッション材として、上記透水性のそれと連結状態に介在させることにより、継手遊間(D)から両ゴム膜(18a)(18b)の導水路(22)を経て落下する漏水(A)が、上記鋼製主桁(F)へ降りかからないように保っても良い。
その結果、上記コンクリート床版(1)や鋼製主桁(F)の発錆に起因する耐久強度の低下を予防できるのであり、このような効果が得られるゴム膜(18a)(18b)を具備する限りでは、上記止水材(32)に代る伸縮自在の透水材(排水材)を充填してもさしつかえない。降雨量や降雪量の多少などに応じて、止水材(32)と透水材(排水材)とを使い分ければ良い。
又、上記透水性のウレタンフォームやその他のクッション材から成る間隔保持スペーサー(21)は、1次止水材(14)と同じく橋幅方向に沿って長く横架するため、上記継手遊間(D)から落下する通行車両の土砂やタイヤの摩耗片、舗装アスファルト(3)の剥離片、その他の各種固形物を、下方から受け止め捕捉するフィルター又はストッパーとしても機能し得るのである。
更に、両ゴム膜(18a)(18b)のほぼV字形に拡開する上部空間へ、上記止水材(32)と透水材(排水材)との何れが充填される場合でも、これらとこれらを受け止め捕捉する上記間隔保持スペーサー(21)とは、両ゴム膜(18a)(18b)のネジ締結具(N)を下方から取りはずすことにより、その両ゴム膜(18a)(18b)の導水路(22)を通じて下方へ抜き出し、上記止水材(32)やこれに代る透水材(排水材)と間隔保持スペーサー(21)との新品を、上方(路面)から差し込み充填することもできる。
尚、図7、8の実施形態でも両ゴム膜(18a)(18b)の下端部付近を、両図から明白な点在分布する複数づつの間隔保持スペーサー(座金)(21)とネジ締結具(N)により締結して、その両ゴム膜(18a)(18b)の振れ動くおそれを防止することができる。
図9は図7と対応する部分変形実施形態を示しており、これでは橋台(2)側の起立壁プレート(12a)と床版(1)側の起立壁プレート(12b)とを、図6に示した実施形態と同様な継手遊間(D)の1次止水材(14)によって連結一体化しているほか、そのコンクリート床版(1)と橋台(2)との箱抜き凹所(G)へ打設した後打ちコンクリート(C)の表面へ、その後舗装アスファルト(29a)(29b)を覆工することにより、後打ちコンクリート(C)と舗装アスファルト(3)との境界部に凹みや段差が発生することを防ぎ、操縦安定性や消音効果などを図っている。
又、橋台(2)側の起立壁プレート(12a)を下方へ深く延長させて、その起立壁プレート(12a)と床版(1)側の水平なベースプレート(13)とから吊り下がる両ゴム膜(18a)(18b)の中途深さ位置へ、やはり長い透水性ウレタンフォームなどのクッション材から成る間隔保持スペーサー(21)を介挿セットし、同じく長い押え座板(23a)(23b)と点在分布する複数のネジ締結具(N)によって取り付けている。
しかも、上記継手遊間(D)の1次止水材(14)と両ゴム膜(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)との上下相互間隙へ、図7の実施形態と同様な発泡樹脂や常温加硫型の液状ゴム、水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの2次止水材(32)を充填している。そのため、1次止水材(14)のはがれ落ちやすい寒冷地(降雪量の多い地域)用の仕様として、著しく有効になる。但し、その2次止水材(32)に代る透水材(排水材)を充填しても良いことは、図7、8の実施形態と同様である。
図9の符号(28a)(28b)は両ゴム膜(18a)(18b)の上部基端を上記橋台(2)側の起立壁プレート(12a)と床版(1)側のベースプレート(13)に押え付ける一対の長い押え座板(フラットバー)であり、その起立壁プレート(12a)とベースプレート(13)へ点在分布する複数の固定ボルト(27a)(27b)によって取り付けられている。
先の図1〜9に示した実施形態では、上記継手遊間(D)から落下する漏水(A)のバリアー(B)を、2枚1組のゴム膜(18a)(18b)から図2、3や図7、8のように、言わば底無しの導水路(22)が形作られる対面状態として、しかも伸縮継手(J1)のそれ自体から鋼製主桁(F)のシュー(9)と対応する一定深さ位置(P)まで深く吊り下げているが、図2、3、5と対応する図10〜12や図7と対応する図13の更に別な変形実施形態に示す如く、上記バリアー(B)を連続1枚物のゴム膜(18)から折り曲げた袋状として、その導水路(22)の下端部に多数の底穴(O)を開口分布させても良い。
そして、そのゴム膜(18)の上部基端(切り離し両端部)を伸縮継手(J1)の起立壁プレート(12a)やベースプレート(13)に固着一体化し、やはり道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿って、図10、11、13のようにコンクリート床版(1)の下面位置や鋼製主桁(F)の上フランジ(5)と対応する一定深さ位置(P)まで比較的浅く吊り下げるのである。
このようなゴム膜(18)の中途深さ位置を着脱自在のネジ締結具(N)により狭く絞って、そのゴム膜(18)を伸縮継手(J1)のニュートラル時における道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿い延在する側面視の下細り漏斗形に保つことや、上記ネジ締結具(N)とその座金になる間隔保持スペーサー(21)並びに押え座板(23a)(23b)の構成などは、図1〜9に記載のそれと実質的に同一であるが、ゴム膜(18)の中途深さ位置を狭く絞り形成せず、その連続1枚物の切り離し両端部を伸縮継手(J1)に取り付け固定して、その伸縮継手(J1)から言わば自然と垂れ下がる側面視のV字形やU字形などに放任してもさしつかえない。
つまり、本発明の上記バリアー(B)になる2枚1組のゴム膜(18a)(18b)や連続1枚物のゴム膜(18)は、これを伸縮継手(J1)から道路橋における鋼製主桁(F)のシュー(9)と対応する一定深さ位置(P)まで深く吊り下げることが最も好ましいが、降雨量や降雪量の多少、その他の諸条件次第では、これを伸縮継手(J1)からコンクリート床版(1)の下面位置や鋼製主桁(F)の上フランジ(5)と対応する一定深さ位置(P)までとして、比較的浅く吊り下げても良く、又その深さ位置(P)をコンクリート床版(1)の下面から上記シュー(9)までの間に選定することもできる。
上記連続1枚物の袋状ゴム膜(18)から成るバリアー(B)を、比較的浅く吊り下げる場合には、そのゴム膜(18)における導水路(22)の底穴(O)を図11に併記する如く、主桁(F)同士の隣り合う相互間に限って一定幅(X)だけ開口分布させるにとどめ、その余を有底状態に閉塞することが望ましい。但し、その開口形状は道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ点在分布する楕円形であっても、或いは円形であってもさしつかえない。
上記袋状の導水路(22)を形作る連続1枚物のゴム膜(18)は、経年的な使用後にその下端部付近を切断することにより、図1〜9のような2枚1組の向かい合うゴム膜(18a)(18b)として、引き続き支障なく使用することもできる利点がある。尚、図10〜13の実施形態におけるその他の構成は、図1〜9のそれと実質的に同一であるため、その図10〜13に図1〜9との対応符号を記入するにとどめる。
図14〜16は本発明の第2実施形態に係る荷重支持型伸縮継手(J2)を示しており、これはやはり道路橋継ぎ目部(S)に沿って一定の単位長さだけ、平面視の直線状に延在する向かい合う一対の鋼板製起立壁プレート(12a)(12b)と、その両起立壁プレート(12a)(12b)の下端部から互いに離反する背後方向へ連続的に張り出す一対の水平な鋼板製ベースプレート(13a)(13b)とから、全体的な前後対称又は非対称のほぼL字形を呈しており、その両起立壁プレート(12a)(12b)から図1〜13の第1実施形態と同様なバリアー(B)になるゴム膜(18)(18a)(18b)が、道路橋継ぎ目部(S)を通じて少なくともコンクリート床版(1)の下面や主桁(F)の上フランジ(5)と対応する一定深さ位置(P)まで一体的に吊り下げられている。
しかも、図14に示した伸縮継手(J2)では常温加硫型の液状ゴムから成る1次止水材(14)が、その継手遊間(D)の密封状態に固着一体化されており、又図15に示した伸縮継手(J2)の場合、ゴム製シール材から側面視のほぼV字形をなす1次止水材(14)が、その継手遊間(D)の密封状態に加硫接着されている。
そして、その図14、15の何れにあっても、伸縮継手(J2)の両起立壁プレート(12a)(12b)又は両ベースプレート(13a)(13b)へ上部基端を取り付けらたゴム膜(18)(18a)(18b)の中途深さ位置が、一定の左右相互間隔を保って点在分布する複数の剛性な間隔保持スペーサー(座金)(21)と、向かい合う一対の長い押え座板(フラットバー)(23a)(23b)とを介して、やはり点在分布する複数のネジ締結具(N)により狭く絞られ、側面視の下細り漏斗形に保形されている。
他方、図16に示した伸縮継手(J2)の場合、橋台(2)側の起立壁プレート(12a)が床版(1)側の起立壁プレート(12b)よりも下方へ深く延長されており、その高低差のある水平な両ベースプレート(13a)(13b)から一体的に吊り下がるゴム膜(18)(18a)(18b)の中途深さ位置は、道路橋継ぎ目部(S)に沿って延在する長い透水性ウレタンフォームやその他のクッション材から成る間隔保持スペーサー(21)を介して、複数の点在分布するネジ締結具(N)により狭く絞り締結されている。
しかも、そのゴム膜(18)(18a)(18b)のほぼV字形に拡開する上部空間と継手遊間(D)との全体には、ウレタンフォームやスタイロフォーム、ブタジエン系シーリング材、常温加硫型の液状ゴム、水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの止水材(32)が充填されている。この場合にも、止水材(32)に代る透水材(排水材)を充填して、ゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)により下方から受け止めてもさしつかえない。
尚、図14〜16の第2実施形態におけるその他の構成は、図1〜13の第1実施形態と実質的に同一であるため、その図14〜16に図1〜13との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
次に、図17〜20は本発明の第3実施形態に係る荷重支持型伸縮継手(J3)を示しており、これは向かい合う一対の鋼板製起立壁プレート(12a)(12b)と、その両起立壁プレート(12a)(12b)の上端部から互いに接近する前方へ連続的に張り出す一対の水平な鋼板製トッププレート(33a)(33b)とを備え、その両トッププレート(33a)(33b)における張り出し前端部同士の相互間が一定な開口幅(W1)の切り欠き溝(34)として、道路橋継ぎ目部(S)に沿って延在する平面視の波形や鋸歯形、その他の蛇行形態に切り欠かれている。
しかも、両起立壁プレート(12a)(12b)からは複数つづの埋込み用スタッドアンカー(16a)(16b)が所定の左右相互間隔を保つ配列分布状態として、互いに離反する背後方向へ一体的に張り出されていることは言うまでもない。両起立壁プレート(12a)(12b)同士の向かい合う相互間隙(継手遊間)(D)には、1次止水材(14)が充填されている。(35a)(35b)はその1次止水材(14)を受け止めるストッパー片であって、両起立壁プレート(12a)(12b)の中途深さ位置に内側から固着されており、補強リブとしても機能する。
そして、このような伸縮継手(J3)の両起立壁プレート(12a)(12b)から図1〜13の第1実施形態と同様なバリアー(B)になるゴム膜(18)(18a)(18b)が、やはり道路橋継ぎ目部(S)を通じて少なくともコンクリート床版(1)の下面位置や主桁(F)の上フランジ(5)と対応する一定深さ位置(P)まで一体的に吊り下げられている。
そのゴム膜(18)(18a)(18b)の上部基端は図17、18のように両起立壁プレート(12a)(12b)の下端部へ、内側から押え座板(28a)(28b)と固定ボルト(27a)(27b)によって取り付けられており、同じくゴム膜(18)(18a)(18b)の中途深さ位置が一定の左右相互間隔を保って点在分布する複数の剛性な間隔保持スペーサー(座金)(21)と、向かい合う一対の長い押え座板(23a)(23b)とを介して、複数の点在分布するネジ締結具(N)により狭く絞られ、側面視の下細り漏斗形に保形されていることは勿論である。
図17、18に示した実施形態では、橋台(2)側の起立壁プレート(12a)と床版(1)側の起立壁プレート(12b)とから吊り下がるゴム膜(18)(18a)(18b)の向かい合う相互間(内部)へ、ネジ締結具(N)の座金となる剛性な間隔保持スペーサー(21)を、その複数が所定の左右相互間隔おきに点在分布する状態として介在させており、継手遊間(D)からの漏水(A)が上記間隔保持スペーサー(21)同士の隣り合う間隙(開口部)を通じ、ゴム膜(18)(18a)(18b)の導水路(22)に沿って流下するようになっているが、図19、20の別な実施形態に示す如く、上記バリアー(B)となるゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)を図7、8、13と同様に、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ延在する長い透水性のウレタンフォームやその他のクッション材として、水平の貫通ボルト(19)と固定ナット(20)とから成るネジ締結具(N)により、圧縮状態に挟み付けても良い。
そうすれば、継手遊間(D)からの漏水(A)は上記間隔保持スペーサー(21)を透過して、ゴム膜(18)(18a)(18b)の導水路(22)に沿い滴下することになる。その場合、ゴム膜(18)(18a)(18b)が継手遊間(D)に向かってほぼV字形に拡開する上部空間へ2次止水材(32)を、そのストッパー片(35a)(35b)により受け止められる上記1次止水材(14)と別個に、又は連続一体物として充填することが好ましい。その2次止水材(32)に代る透水材(排水材)を充填し、これをゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)により受け止めても良い。
図20の符号(36a)(36b)は起立壁プレート(12a)(12b)から内向き一体的に張り出された複数の補強リブ片であり、所定の左右相互間隔を保って点在分布している。(37a)(37b)は両起立壁プレート(12a)(12b)へゴム膜(18)(18a)(18b)の上部基端を外側から押え付ける押え座板であるが、その起立壁プレート(12a)(12b)から外向きに張り出す延長水平片も備えたアングル形鋼板として、その押え座板(37a)(37b)の延長水平片により、平成14年3月以降の新設工事から広く設計されることになった道路橋継ぎ目部(床版遊間)(S)へ設置する伸縮継手(J3)として、その継手遊間(D)の拡大が不要な格下の安価なそれを使用できるようになっている。
尚、図17〜20の第3実施形態におけるその他の構成は、図1〜13の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図17〜20に図1〜13との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
次に、図21〜26は本発明の第4実施形態に係る荷重支持型伸縮継手(J4)を示しており、これは道路橋継ぎ目部(S)上への前向き張り出し凸部と非張り出し凹部とが交互する平面視の連続的な蛇行状に屈曲された向かい合う一対の鋼板製起立壁プレート(12a)(12b)と、その両起立壁プレート(12a)(12b)の下端部から互いに離反する背後方向へ一体的に張り出して、上記前向き張り出し凸部の開放下面を遮蔽する水平な鋼板製ベースプレート(13a)(13b)とから成り、その両起立壁プレート(12a)(12b)からは複数づつの埋込み用スタッドアンカー(16a)(16b)が所定の左右相互間隔を保つ配列分布状態として、やはり互いに離反する背後方向へ上記ベースプレート(13a)(13b)よりも長く一体的に張り出し延長されている。
つまり、両起立壁プレート(12a)(12b)同士の向かい合う相互間隙(継手遊間)(D)が、平面視の波形やジグザグ形、その他の蛇行形態に造形されているわけであり、その内部には図21、22のような1次止水材(14)が充填状態に固着一体化されている。後打ちコンクリート(C)は箱抜き凹所(G)のみならず、これと連通する起立壁プレート(12a)(12b)の前向き張り出し凸部にも上方から打設されることとなる。
そして、両起立壁プレート(12a)(12b)の下端部又はベースプレート(13a)(13b)から上記バリアー(B)となるゴム膜(18)(18a)(18b)を一体的に吊り下げている。この点、図22の符号(38a)(38b)は両起立壁プレート(12a)(12b)の非張り出し凹部へ背後から固着一体化された水平な一対の連結プレートであって、道路橋継ぎ目部(S)に沿って長く横断しており、これと外側からの押え座板(28a)(28b)とによって、ゴム膜(18)(18a)(18b)の基部上端を取り付け固定している。
図23は図22と対応する部分変形実施形態を示しており、これでは継手遊間(D)にゴム製シール材から成る1次止水材(14)を加硫接着しているほか、図22に示した連結プレート(38a)(38b)の何れか一方又は双方をアングル形鋼板として、その水平片を背後方向へ張り出し延長することにより、図20の上記実施形態と同じく、その伸縮継手(J4)の継手遊間(D)を一定不変の仕様として、言わば格下の伸縮継手(J4)を使用し乍らも、地震動を考慮した広い道路橋継ぎ目部(S)に対応した新設工事を行なえるようになっている。
又、図21〜23の実施形態ではゴム膜(18)(18a)(18b)の向かい合う相互間(内部)へ、ネジ締結具(N)の座金となる剛性な間隔保持スペーサー(21)を、その複数が所定の左右相互間隔おきに点在分布する状態として介挿設置しているが、これと対応する図24〜26の別な実施形態では同じくゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)を図7、8、13と同様に、道路橋継ぎ目部(S)に沿い橋幅方向へ延在する長い透水性のウレタンフォームやその他のクッション材として、複数の点在分布するネジ締結具(N)により挟み付けた圧縮状態に保っても良い。
図24〜26の符号(39a)(39b)は両起立壁プレート(12a)(12b)の上端部補強片(フラットバー)であって、その起立壁プレート(12a)(12b)へ内側から固定横架されており、寒冷地での降雪が継手遊間(D)へ圧入することによって、その起立壁プレート(12a)(12b)が不正変形することを防止する。尚、図21〜26の第4実施形態におけるその他の構成は、図1〜13の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図21〜26に図1〜13との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
次に、図27、28は本発明の第5実施形態に係る荷重支持型伸縮継手(J5)を示しており、これは道路橋継ぎ目部(S)に沿って一定の単位長さだけ延在する向かい合う一対の鋼板製起立壁プレート(12a)(12b)と、その起立壁プレート(12a)(12b)の背後位置へ一定の前後相互間隔を保って平行に延在された一対の鋼板製起立仕切りプレート(40a)(40b)と、上記起立壁プレート(12a)(12b)並びに起立仕切りプレート(40a)(40b)へ直交する貫通状態として組み付け一体化されることにより、二輪車が嵌まり込まない一定の左右相互間隙(W2)を保って、前後方向(橋軸方向)に沿い延在する多数の平行な鋼板製連立フィンガープレート(41a)(41b)と、上記起立壁プレート(12a)(12b)の下端部から互いに接近する前方へ一体的に張り出されて、連立フィンガープレート(41a)(41b)を下方から部分的に受け持つ一対の水平な鋼板製ベースプレート(13a)(13b)とから成り、その連立フィンガープレート(41a)(41b)における起立仕切りプレート(40a)(40b)から背後方向へ張り出す約後半部が、埋込み用プレートアンカー(42a)(42b)として機能するようになっている。
茲に、プレートアンカー(42a)(42b)は上記第1〜4実施形態に示したスタッドアンカー(16a)(16b)と同じく、後打ちコンクリート(C)の打設によって箱抜き凹所(G)の内部に埋設一体化されるが、第5実施形態の伸縮継手(J5)にあってはその起立壁プレート(12a)(12b)と起立仕切りプレート(40a)(40b)との前後相互間にも、後打ちコンクリート(C)が打設されることとなる。(43a)(43b)はその前後相互間に介在しつつ、上記連立フィンガープレート(41a)(41b)に貫通横架された複数づつの水平な補強棒である。
そして、このような伸縮継手(J5)の水平な両ベースプレート(13a)(13b)から図7、8、13の実施形態と同じバリアー(B)になるゴム膜(18)(18a)(18b)が、やはり道路橋継ぎ目部(S)を通じて少なくともコンクリート床版(1)の下面位置や主桁(F)の上フランジ(5)と対応する一定深さ位置(P)まで一体的に吊り下げられている。ゴム膜(18)(18a)(18b)の基部上端は上記ベースプレート(13a)(13b)と平行な押え座板(フラットバー)(28a)(28b)と、道路橋継ぎ目部(S)に沿って点在分布する複数づつの固定ボルト(27a)(27b)により、上記ベースプレート(13a)(13b)に取り付けられている。
図27、28に示した伸縮継手(J5)の場合には、上記バリアー(B)となるゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)を図7、8、13の実施形態と同様に、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ延在する長い透水性のウレタンフォームやその他のクッション材として、点在分布する複数の貫通ボルト(19)と固定ナット(20)とから成るネジ締結具(N)により、圧縮状態に挟み付けると同時に、ゴム膜(18)(18a)(18b)を側面視のほぼ下細り漏斗形に保つことが好ましい。
そうすれば、そのゴム膜(18)(18a)(18b)がほぼV字形に拡開する上部空間と、上記連立フィンガープレート(41a)(41b)における約前半部同士の隣り合う左右相互間隙(W2)へ、ウレタンフォームやスタイロフォームなどの発泡樹脂、常温加硫型の液状ゴム、水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの伸縮可能な止水材(32)を充填することができ、これを上記した長い間隔保持スペーサー(21)により、下方から安定良く受け止めることも可能となるからである。(44)はコンクリート床版(1)の収縮時に破裂又は弾性変形して、上記止水材(32)の逃げ込む空洞を生成する軟らかく薄肉なフレキシブルチューブである。
その止水材(32)に代る透水材(排水材)を充填しても良いことは、図7、8、13の実施形態と同様である。尚、図27、28の第5実施形態におけるその他の構成は、図1〜13の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図27、28に図1〜13との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
次に、図29〜32は本発明の第6実施形態として、鋼床版専用の荷重支持型伸縮継手(J6)を示しており、(45)は鋼床版となるフィラープレートであり、その上方から横断勾配調整用(振動吸収用)のゴムパッキング(46)を介して、水平なデッキプレート(47)が搭載され、且つ鋼製主桁(48)の上フランジ(49)から点在分布状態に起立する複数のスタッドボルト(50)と固定ナット(51)により取り付け一体化されている。
その場合、図29、30に示した実施形態ではコンクリート床版(1)側の伸縮継手を、上記第4実施形態に係る伸縮継手(J4)の前後何れか片側だけとして、その起立壁プレート(12b)と上記鋼床版(フィラープレート)(45)側の水平なデッキプレート(47)とが道路橋継ぎ目部(S)上へ張り出す前端部同士の向かい合う相互間隙(継手遊間)(D)を、平面視の波形に造形している。
しかも、図29の伸縮継手(J6)では上記バリアー(B)となるゴム膜(18)(18a)(18b)のうち、その一方の上部基端(切り離し一端部)を水平なデッキプレート(47)と鋼床版(フィラープレート)(45)との上下相互間で挟み付け、残る他方の上部基端(切り離し他端部)を水平なベースプレート(13b)と押え座板(28)との上下相互間で挟み付けて、道路橋継ぎ目部(S)の垂直二等分線(Y−Y)上に沿い吊り下げている。
そのゴム膜(18)(18a)(18b)を側面視の全体的な下細り漏斗形に絞り締結しているネジ締結具(N)の座金となる間隔保持スペーサー(21)は、図7、8、13の上記実施形態と同様な透水性のウレタンフォームやその他のクッション材として、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ長く延在しており、これによってほぼV字形に拡開する上部空間に充填された止水材(32)を受け止め支持している。
他方、図30の伸縮継手(J6)ではゴム膜(18)(18a)(18b)における一方の上部基端(切り離し一端部)を、水平なデッキプレート(47)の前端部から垂下する吊り板(52)と押え座板(28a)との前後相互間で挟み付け、残る他方の上部基端(切り離し他端部)を連結プレート(38b)と、延長水平片を備えたアングル形鋼の押え座板(28b)との前後相互間で挟み付けて、やはり伸縮継手(J6)から側面視の全体的な下細り漏斗形に吊り下げている。
又、図31に示した実施形態ではコンクリート床版(1)側の伸縮継手を、上記第3実施形態に係る伸縮継手(J3)の前後何れか片側だけとして、その水平なトッププレート(33b)と上記鋼床版(フィラープレート)(45)側の水平なデッキプレート(47)とが道路橋継ぎ目部(S)上へ張り出す前端部同士の向かい合う相互間を、一定な開口幅(W1)の切り欠き溝(34)として平面視の波形に切り欠いている。
更に、図32に示した実施形態の場合コンクリート床版(1)側の伸縮継手を、上記第1実施形態に係る伸縮継手(J1)のアングル形鋼板から成る起立壁プレート(12b)として、その起立壁プレート(12b)と上記鋼床版(フィラープレート)(45)側のデッキプレート(47)とが向かい合う相互間隙(継手遊間)(D)を、平面視の直線状に延在させており、道路橋の固定端側へ適用できるようになっている。
そして、図31、32の何れにあってもゴム膜(18)(18a)(18b)における鋼床版(フィラープレート)(45)側の上部基端は、図29と同じくデッキプレート(47)と鋼床版(フィラープレート)(45)との相互間に挟み付けられている一方、コンクリート床版(1)側の上部基端が図31の伸縮継手(J6)では、その起立壁プレート(12b)の下端部から後向き一体的に張り出す水平な延長板(フラットバー)(53)へ、その下方からの押え座板(28)を介して挟み付けられており、同じく図32の伸縮継手(J6)では水平なベースプレート(13)へ、やはり下方からの押え座板(28)を介して挟み付けられている。
尚、図31、32の実施形態におけるその他の構成は、図29、30の実施形態と実質的に同一であり、更にその図29〜32の第6実施形態におけるその他の構成は、図1〜26の上記第1〜4実施形態と実質的に同一であるため、その図29〜32に図1〜26との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
次に、図33〜35は本発明の第7実施形態として、道路橋の歩道(歩道橋)用伸縮継手(J7)を示しており、これでは歩道の路盤工(54)に滞溜する浸透水(伏流水)(A’)を道路橋継ぎ目部(S)へ、自づと誘導排出できるようになっている。
つまり、図36、37に示す如く、車道の舗装アスファルト(3)よりも背高い歩道の舗装アスファルト(55)は、その下方から砕石の路盤工(54)によって支持されており、上記舗装アスファルト(55)の路面から路盤工(54)の内部へ浸透した水が、道路橋の縦断勾配や壁高欄(56)により堰止められ、その滞溜水によりコンクリート床版(1)が中性化されて、これから溶け出したアルカリ成分が遊離石灰となって、所謂氷柱状に垂れ下がったり、そのコンクリート床版(1)の埋設鉄筋を発錆させたりする。(57)は縁石である。
このような問題点を予防するための図33に示した伸縮継手(J7)は、上記第3実施形態の伸縮継手(J3)に準じた構成の歩道用として、コンクリート床版(1)同士の箱抜き凹所(G)から上記舗装アスファルト(55)の路面まで起立する状態に埋設される一対の鋼板製起立壁プレート(12a)(12b)と、その上端部から互いに接近する前方へ連続的に張り出す一対の水平な鋼板製トッププレート(33a)(33b)とを備え、その両トップレート(33a)(33b)における前端部同士の相互間が切り欠き溝(34)として、平面視の波形や鋸歯形などに蛇行しており、その継手遊間(D)には1次止水材(14)が介在している。
(58)はこのような伸縮継手(J7)における両起立壁プレート(12a)(12b)のうち、その道路横断勾配の上流側をなす一方の中途深さ位置に開口形成された複数の水抜き孔であって、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ点在分布しており、上記路盤工(54)の浸透水(伏流水)(A’)を図33の矢印で示す如く、継手遊間(D)からの漏水(A)と一緒に、道路橋継ぎ目部(S)へ抜き出し落下させるようになっている。
そして、上記伸縮継手(J7)の両起立壁プレート(12a)(12b)からは先の第3実施形態と同様なバリアー(B)になるゴム膜(18)(18a)(18b)が、やはり道路橋継ぎ目部(S)を通じて側面視の下細り漏斗形に吊り下げられている。その場合に、ゴム膜(18)(18a)(18b)の中途深さ位置を狭く絞るネジ締結具(N)の間隔保持スペーサー(21)としては、先の図1〜3に説示した複数の点在分布する剛性な座金が用いられており、上記継手遊間(D)から落下する漏水(A)と路盤工(54)の浸透水(A’)とを、ゴム膜(18)(18a)(18b)の導水路(22)に沿い所謂ジャジャ洩れ状態として、自づと流下させ得るようになっている。
又、図34、35に示した伸縮継手(J7)も歩道用であるが、これらは路盤工(54)の内部へ言わば背中合わせの逆向き並列状態として、後打ちコンクリート(C)により埋設一体化される一対のアングル形鋼板から成り、その継手遊間(D)が上記第1、2実施形態の伸縮継手(J1)(J2)とほぼ同じく、道路橋継ぎ目部(S)に沿って平面視の直線状に延在する。
つまり、図34に示した伸縮継手(J7)は向かい合う一対の起立壁プレート(12a)(12b)と、その上端部から互いに離反する背後方向へ連続的に張り出す一対の水平なトッププレート(33a)(33b)と、その何れか一方のトッププレート(33a)へ複数の点在分布する皿ビス(59)を介して、上方(路面)から着脱・交換自在に取り付けられた水平のスライドトップカバー(60)とから成り、そのスライドトップカバー(60)が残る他方の水平なトッププレート(33b)の上面を前後方向へスライドして、道路橋の伸縮を吸収し得るようになっている。
図35に示した伸縮継手(J7)の場合、その他方の水平なトッププレート(33b)にも複数の点在分布する皿ビス(61)を介して、水平なトップカバー受けプレート(62)が上方から着脱・交換自在に取り付けられており、上記スライドトップカバー(60)がそのトップカバー受けプレート(62)の上面を前後方向へスライドし得るようになっている。
図34、35に示したスライドトップカバー(60)とそのトップカバー受けプレート(62)は縞鋼板から成るが、歩行者の滑り止め機能を果す限り、ゴム板などを採用しても良い。上記伸縮継手(J7)の埋込み用スタッドアンカー(16a)(16b)や通し筋(17a)(17b)と組立施工される差し筋アンカー(24a)(24b)は、コンクリート床版(1)に打ち込まれている。(63)は後打ちコンクリート(C)の堰止めブロック、(64a)(64b)は起立壁プレート(12a)(12b)とトッププレート(33a)(33b)とのコーナー補強ブレースである。
図34、35に示した何れの伸縮継手(J7)でも、その両起立壁プレート(12a)(12b)のうち、道路横断勾配の上流側をなす一方の中途深さ位置と、路盤工(54)の下面との前後相互間が、複数の水抜きパイプ(65)を介して連通されており、上記路盤工(54)の浸透水(伏流水)(A’)を両図の矢印で示す如く、継手遊間(D)からの漏水(A)と一緒に、道路橋継ぎ目部(S)へ自づと抜き出し落下させ得るようになっている。茲に、複数の水抜きパイプ(65)が図33に示した上記水抜き孔(58)と同じく、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ点在分布していることは言うまでもない。その水抜きパイプ(65)が路盤工(54)の内部へ臨む円周面には、上記浸透水(A’)の導入孔(66)を開口分布させることが望ましい。
そして、上記伸縮継手(J7)の両起立壁プレート(12a)(12b)からは先の第3実施形態とほぼ同様なバリアー(B)になるゴム膜(18)(18a)(18b)が、やはり道路橋継ぎ目部(S)を通じて側面視の下細り漏斗形に吊り下げられており、導水路(22)を形作っている。そのゴム膜(18)(18a)(18b)の中途深さ位置を狭く絞るネジ締結具(N)の間隔保持スペーサー(21)は、図33に説示したそれと同じ点在分布する複数の剛性な座金である。
その場合、図34、35から明白なように、上記導水路(22)を形作るゴム膜(18a)(18b)のうち、その一方の上部基端を上流側起立壁プレート(12a)の下端部へ、残る他方の上部基端を下流側起立壁プレート(12b)の上端部へ、各々押え座板(28a)(28b)と複数の固定ボルト(27a)(27b)によって取り付けることが好ましい。
そうすれば、下流側の起立壁プレート(12b)が継手遊間(D)に臨む板面を、上記した他方のゴム膜(18b)によって、可及的に発錆し難く被覆することができ、又上記水抜きパイプ(65)から落下する路盤工(54)の浸透水(A’)を、上流側起立壁プレート(12a)の下端部から吊り下がる一方のゴム膜(18a)により、その導水路(22)へ安定良く補集できる利点がある。
尚、図33〜35の第7実施形態におけるその他の構成は図1〜20の上記第1〜3実施形態と実質的に同一であるため、その図33〜35に図1〜20との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
図1〜35に示した本発明の上記第1〜7実施形態では、各種伸縮継手(J1)〜(J7)のそれ自体から2枚1組のゴム膜(18a)(18b)又は連続1枚物のゴム膜(18)を一体的に吊り下げ、そのゴム膜(18)(18a)(18b)を継手遊間(D)から落下する漏水(A)が道路橋のコンクリート床版(1)や鋼製主桁(F)に伝わらないバリアー(B)として機能させるようになっているが、このようなバリアー(B)となるゴム膜(18)(18a)(18b)を上記伸縮継手(J1)〜(J7)から吊り下げる構成に代えて、図38〜40の第8実施形態に示す如く、箱抜き凹所(G)が切り欠かれた橋台(2)やコンクリート床版(残床版)(1)から、やはり道路橋継ぎ目部(S)を通じて吊り下げることも可能であり、このような構成は上記箱抜き凹所(G)へ第1〜7実施形態の如何なる伸縮継手(J1)〜(J7)を埋設一体化した場合でも、本発明の目的を達成することに役立つ。
この点、図38ではゴム膜(18)(18a)(18b)の上部基端を伸縮継手埋設用箱抜き凹所(G)が切り欠かれたコンクリート床版(残床版)(1)の上面へ、その上方から道路橋継ぎ目部(S)に沿って点在分布する複数づつのドライブイットアンカー(コンクリート釘)(67a)(67b)と、同じく道路橋継ぎ目部(S)に沿って延在する長い一対の押え座板(68a)(68b)により取り付け固定しているが、コンクリート橋と異なって鋼製主桁(F)が背高く、そのエンドスティフナー(8)と道路橋継ぎ目部(S)との相互間隙が広大である鋼橋に限っては、その広大な間隙へ下方から作業者が入り込んで現場作業できるため、ゴム膜(18)(18a)(18b)の上部基端を図39のように、コンクリート床版(残床版)(1)の下面へやはり複数づつのドライブイットアンカー(67a)(67b)と、一対の長い押え座板(68a)(68b)によって下方から取り付け固定したり、又ゴム膜(18)(18a)(18b)の上部基端を図40に示す如く、コンクリート床版(残床版)(1)と橋台(2)が道路橋継ぎ目部(S)に臨む内壁面(起立面)へ、フラットバーやアングル形鋼板などから成る一対の長い取付ベース(69a)(69b)と押え座板(68a)(68b)並びに複数づつの点在分布する固定ビス(70a)(70b)を介して、言わば前後方向から取り付け固定したりしても良い。(71a)(71b)は両取付ベース(69a)(69b)のクッション座であり、不透水のウレタンフォームから成る。
その場合、図38、39に示した実施形態ではゴム膜(18)(18a)(18b)の中途深さ位置を、図1〜13の第1実施形態と同じく、複数の点在分布するネジ締結具(N)とその間隔保持スペーサー(座金)(21)並びに一対の長い押え座板(23a)(23b)により狭く絞って、側面視の下細り漏斗形に保っているが、図40に示すような橋幅方向へ延在する長い透水性のウレタンフォームやその他のクッション材を、上記ネジ締結具(N)の座金になる間隔保持スペーサー(21)として採用し、これを圧縮状態に挟み付けると共に、これによって受け止められる止水材(32)を、ゴム膜(18)(18a)(18b)の上向き拡開する上部空間へ充填しても良い。
何れにしても、図38〜40の第8実施形態によれば、鋼製主桁(F)のエンドスティフナー(8)と道路橋継ぎ目部(S)との相互間隙が広大な鋼橋に適用した場合、その広大な間隙へ下方から現場作業者が入り込んで、上記主桁(F)の塗装作業は勿論のこと、ゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)やネジ締結具(N)を新品と取り替える作業、その間隔保持スペーサー(21)である上記座金とクッション材との交換作業などを行なうことができる。
又、各種伸縮継手(J1)〜(J7)の新設工事や補修工事を行なう際の準備段階において、上記ネジ締結具(N)の座金となる間隔保持スペーサー(21)を使用せず、そのネジ締結具(N)だけの締め上げにより、ゴム膜(18)(18a)(18b)を一旦閉合状態に封止すれば、上記工事時にコンクリート床版(1)や橋台(2)から刳り取られるコンクリートの破片が、道路橋継ぎ目部(S)から下方へ抜け落ちる危険性を予防できる利点がある。
更に、各種伸縮継手(J1)〜(J7)の補修工事時にゴム膜(18)(18a)(18b)のネジ締結具(N)を一旦取りはずして、そのゴム膜(18)(18a)(18b)を開口幅(W)の拡大した垂れ下がり状態に保つことにより、上記継手遊間(D)に介在する1次止水材(14)又は/及びゴム膜(18)(18a)(18b)の上部空間に充填された(2次)止水材(32)を、一挙に下方へ抜き出し除去し、再度ゴム膜(18)(18a)(18b)をネジ締結具(N)の締結により絞り形成した後、上記止水材(14)(32)の新品を上方(路面)から差し込み充填することも可能である。
尚、図38〜40の第8実施形態におけるその他の構成は、図1〜13の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図38〜40に図1〜13との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
次に、図41〜43は本発明の第9実施形態を示しており、これから明白なように、上記の各種伸縮継手(J1)〜(J7)を新品と交換装着する補修工事時に、万一コンクリート床版(残床版)(1)の損傷が激しく、その残床版厚みが薄くなってしまっている場合、これを完全な打ち抜き状態に刳り取って、その鋼製主桁(F)の上フランジ(5)へ各種伸縮継手(J1)〜(J7)を取り付けることが好ましい。
(M)はそのために使用する取付マウントであって、水平な接地ベース片(72a)(72b)と垂直な昇降ガイド片(73a)(73b)とを備えた前後対称なアングル形鋼板から成り、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ長く延在している。この点、図例ではその取付マウント(M)を前後一対づつの2列として並設しているが、これらの広幅な連続一体物を採用してもさしつかえない。
そして、このような取付マウント(M)の水平な接地ベース片(72a)(72b)を複数のネジ締結具や溶接により、鋼製主桁(F)の上フランジ(5)へ各々取り付け固定すると共に、その取付マウント(M)を形作っている垂直な昇降ガイド片(73a)(73b)の下端部から、図1〜13の上記第1実施形態と同様なバリアー(B)になるゴム膜(18)(18a)(18b)を道路橋継ぎ目部(S)に沿って一体的に吊り下げている。
つまり、ゴム膜(18)(18a)(18b)の上部基端を上記第1〜7実施形態の各種伸縮継手(J1)〜(J7)自身や、上記第8実施形態のコンクリート床版(残床版)(1)へ取り付ける代わりに、鋼製主桁(F)との一体的な上記取付マウント(M)へ取り付け固定しているのである。
又、その取付マウント(M)の水平な接地ベース片(72a)(72b)から複数の垂直なスタッドアンカー(鉄筋又はネジ棒)(74a)(74b)を図42、43のように、上記各種伸縮継手(J1)〜(J7)が具備している埋込み用スタッドアンカー(16a)(16b)と立体交叉できる高さ位置まで、一体的に起立させておく一方、各種伸縮継手(J1)〜(J7)の起立壁プレート(12a)(12b)やベースプレート(13)(13a)(13b)から上記取付マウント(M)の昇降ガイド片(73a)(73b)に沿う昇降脚片(75a)(75b)を、一体的に垂下させておくのである。
そこで、初回の補修工事時に各種伸縮継手(J1)〜(J7)側の昇降脚片(75a)(75b)を、道路橋継ぎ目部(S)の上方から取付マウント(M)の昇降ガイド片(73a)(73b)へ、昇降自在に差し込んだ後、その設置高さが調整された状態の上記昇降脚片(75a)(75b)と、取付マウント(M)側の昇降ガイド片(73a)(73b)とを溶接する。
更に、その取付マウント(M)の接地ベース片(72a)(72b)から起立する垂直なスタッドアンカー(74a)(74b)を、道路橋継ぎ目部(S)に沿って横架する水平な通し筋(17a)(17b)と立体交叉状態に溶接する。しかも、特別なアングル形鋼板やチャンネル溝形鋼板などから成る複数の追加スタッドアンカー用植え付け台(76a)(76b)を、図41〜43のように上記垂直なスタッドアンカー(74a)(74b)の中途高さ位置へ予じめ組み付け溶接しておき、これに上記通し筋(17a)(17b)を貫通横架させて、その植え付け台(76a)(76b)を水平の安定な設置状態に保つのである。
そうすれば、上記取付マウント(M)の昇降ガイド片(73a)(73b)から古くなった各種伸縮継手(J1)〜(J7)を上方へ取りはずして、その取付マウント(M)の垂直なスタッドアンカー(74a)(74b)を図42、43の符号(H−H)で示す高さレベルから切断すると共に、コンクリート床版(1)や橋台(2)から後打ちコンクリート(C)も刳り取る次回以降の補修工事時に、上記植え付け台(76a)(76b)の水平面へ新らたな垂直のスタッドアンカー(図示省略)を追加する如く、植え付け溶接することによって、取り替えられる新品の伸縮継手(J1)〜(J7)を初回と同じく、道路橋のコンクリート床版(1)や橋台(2)へ正確・強固に埋設一体化することができ、その現場での作業性に著しく優れる。
先の図7、8、13に示した第1実施形態ではゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)として、道路橋継ぎ目部(S)に沿って橋幅方向へ延在する長い透水性のウレタンフォームやその他のクッション材を採用し、その透水性により継手遊間(D)からの漏水(A)を、ゴム膜(18)(18a)(18b)の導水路(22)に沿いボタボタと滴下させるようになっているが、図44〜47の第10実施形態に示す如く、前後方向(橋軸方向)に沿って延在するガス管や水道管などの各種添加占有物(Z)が設置された鋼橋(図44、45)又はコンクリート橋(図46、47)へ、本発明を適用する場合に限っては、そのゴム膜(18)(18a)(18b)の間隔保持スペーサー(21)を上記各種添加占有物(Z)の真上位置と対応する一定幅(W3)だけ、不透水のウレタンフォームやその他のクッション材として、上記透水性のそれと連結状態に介在させることにより、上記継手遊間(D)からの漏水(A)が各種添加占有物(Z)へ降りかからないように保って、その占有物(Z)の早期な劣化を予防することが好ましい。
尚、図14〜47の第2〜10実施形態では上記継手遊間(D)から落下する漏水(A)のバリアー(B)になる2枚1組のゴム膜(18a)(18b)を示しているに過ぎないが、その第2〜10実施形態でも図10〜13に示した連続1枚物のゴム膜(18)を採用することができる。
又、このようなゴム膜(18)(18a)(18b)を各種伸縮継手(J1)〜(J7)のそれ自体と、箱抜き凹所(G)が切り欠かれた橋台(2)やコンクリート床版(残床版)(1)との何れから吊り下げる場合でも、その導水路(22)の全体又は部分的に開口する下端部(底穴)を、最も浅いコンクリート床版(1)の下面位置から最も深い鋼製主桁(F)のシュー(9)と対応する深さ位置(P)までの間において、適当に選定することができる。
(1)・コンクリート床版
(2)・橋台
(3)・舗装アスファルト
(4)・ウエブ
(5)・上フランジ
(6)・下フランジ
(7)・端横桁
(8)・エンドスティフナー
(9)・シュー(支承)
(10)・橋脚
(11)・高さ調整モルタル
(12a)(12b)・起立壁プレート
(13)(13a)(13b)・ベースプレート
(14)・1次止水材
(15)・バックアップ材
(16a)(16b)・埋込み用スタッドアンカー
(17a)(17b)・通し筋
(18)(18a)(18b)・ゴム膜
(19)・貫通ボルト
(20)・固定ナット
(21)・間隔保持スペーサー
(22)・導水路
(23a)(23b)・押え座板
(24a)(24b)・差筋アンカー
(25a)(25b)・延長ゴムカバー
(26)・延長壁プレート
(27a)(27b)・固定ボルト
(28)(28a)(28b)・押え座板
(29)(29a)(29b)・舗装アスファルト
(30)・誘導板
(31)・ネジ締結具
(32)・(2次)止水材
(33a)(33b)・トップレート
(34)・切り欠き溝
(35a)(35b)・ストッパー片
(36a)(36b)・補強リブ片
(37a)(37b)・押え座板
(38a)(38b)・連結プレート
(39a)(39b)・上端部補強片
(40a)(40b)・起立仕切りプレート
(41a)(41b)・連立フィンガープレート
(42a)(42b)・プレートアンカー
(43a)(43b)・補強棒
(44)・フレキシブルチューブ
(45)・フィラープレート
(46)・ゴムパッキング
(47)・デッキプレート
(48)・鋼製主桁
(49)・上フランジ
(50)・スタッドボルト
(51)・固定ナット
(52)・吊り板
(53)・延長板
(54)・路盤工
(55)・舗装アスファルト
(56)・壁高欄
(57)・縁石
(58)・水抜き孔
(59)・皿ビス
(60)・スライドトップカバー
(61)・皿ビス
(62)・トップカバー受けプレート
(63)・堰止めブロック
(64)・コーナー補強ブレース
(65)・水抜きパイプ
(66)・導入孔
(67a)(67b)・ドライブイットアンカー
(68a)(68b)・押え座板
(69a)(69b)・取付ベース
(70a)(70b)・固定ビス
(71a)(71b)・クッション座
(72a)(72b)・接地ベース片
(73a)(73b)・昇降ガイド片
(74a)(74b)・スタッドアンカー
(75a)(75b)・昇降脚片
(76a)(76b)・植え付け台
(A)・漏水
(A’)・浸透水
(B)・バリアー
(C)・後打ちコンクリート
(D)・継手遊間
(F)・主桁
(G)・箱抜き凹所
(J1)〜(J7)・伸縮継手
(M)・取付マウント
(N)・ネジ締結具
(P)・一定深さ位置
(O)・底穴
(S)・道路橋継ぎ目部
(Z)・添加占有物
(H−H)・高さレベル
(Y−Y)・垂直二等分線
(X)・一定幅
(L1)・張り出し長さ
(W)(W1)・開口幅
(W2)・左右相互間隙
(W3)・一定幅

Claims (9)

  1. 道路橋継ぎ目部(S)の伸縮継手(J1)〜(J7)からその継ぎ目部(S)に沿って落下する漏水(A)が、道路橋における少なくともコンクリート床版(1)の下面位置まで伝わることを防ぐバリアー(B)を、上記伸縮継手(J1)〜(J7)のそれ自体又はコンクリート床版(1)から吊り下げたことを特徴とする道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  2. 漏水(A)のバリアー(B)を2枚1組の向かい合うゴム膜(18a)(18b)として、道路橋継ぎ目部(S)に沿い点在分布する複数づつのネジ締結具(N)とその座金になる間隔保持スペーサー(21)により、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結すると共に、
    その両ゴム膜(18a)(18b)の一定幅(W)だけ下向きに開口する導水路(22)を、伸縮継手(J1)〜(J7)のニュートラル時における道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿って延在させたことを特徴とする請求項1記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  3. 漏水(A)のバリアー(B)を2枚1組の向かい合うゴム膜(18a)(18b)として、道路橋継ぎ目部(S)に沿い点在分布する複数のネジ締結具(N)とその継ぎ目部(S)に沿い延在する長いクッション材の間隔保持スペーサー(21)により、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結して、
    その両ゴム膜(18a)(18b)の一定幅(W)だけ下向きに開口する導水路(22)を、伸縮継手(J1)〜(J7)のニュートラル時における道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿って延在させると共に、
    同じく両ゴム膜(18a)(18b)の上記間隔保持スペーサー(21)よりも上部のほぼV字形に拡開する空間へ、常温加硫型の液状ゴムや水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの止水材(32)を充填したことを特徴とする請求項1記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  4. 漏水(A)のバリアー(B)を連続1枚物のゴム膜(18)から折り曲げた袋状として、道路橋継ぎ目部(S)に沿い点在分布する複数づつのネジ締結具(N)とその座金になる間隔保持スペーサー(21)により、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結すると共に、
    そのゴム膜(18)の下端部に多数の底穴(O)が開口分布する導水路(22)を、伸縮継手(J1)〜(J7)のニュートラル時における道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿って延在させたことを特徴とする請求項1記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  5. 漏水(A)のバリアー(B)を連続1枚物のゴム膜(18)から折り曲げた袋状として、道路橋継ぎ目部(S)に沿い点在分布する複数のネジ締結具(N)とその継ぎ目部(S)に沿い延在する長いクッション材の間隔保持スペーサー(21)により、側面視のほぼ下細り漏斗形に締結して、
    そのゴム膜(18)の下端部に多数の底穴(O)が開口分布する導水路(22)を、伸縮継手(J1)〜(J7)のニュートラル時における道路橋継ぎ目部(S)のほぼ垂直二等分線(Y−Y)上に沿って延在させると共に、
    同じくゴム膜(18)の上記間隔保持スペーサー(21)よりも上部のほぼV字形に拡開する空間へ、常温加硫型の液状ゴムや水膨潤性ゴム、注入式発泡スポンジなどの止水材(32)を充填したことを特徴とする請求項1記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  6. 漏水(A)のバリアー(B)を2枚1組の向かい合うゴム膜(18a)(18b)又は連続1枚物のゴム膜(18)から折り曲げた袋状として、
    そのゴム膜(18)(18a)(18b)の基部上端を伸縮継手(J1)〜(J7)の埋設用箱抜き凹所(G)が切り欠かれたコンクリート床版(1)の上面、下面又は道路橋継ぎ目部(S)に臨む内壁面へ取り付け固定して、そのコンクリート床版(1)から道路橋継ぎ目部(S)に沿って吊り下げたことを特徴とする請求項1記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  7. 伸縮継手(J1)〜(J7)のそれ自体又は道路橋のコンクリート床版(1)から漏水(A)のバリアー(B)として吊り下げるゴム膜(18)(18a)(18b)の一定深さ位置(P)を、上記コンクリート床版(1)の下面から鋼製主桁(F)のシュー(9)と対応する深さ位置までの間に選定したことを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  8. 伸縮継手(J1)〜(J7)とほぼ同じ一定単位長さのゴム膜(18)(18a)(18b)同士を直列状態に突き合わせやすくするための延長ゴムカバー(25a)(25b)を、上記ゴム膜(18)(18a)(18b)の一端部へその一端部から予じめ一定長さ(L1)だけ張り出す部分的なオーバーラップ状態に固着一体化したことを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
  9. 伸縮継手(J7)を道路橋の歩道用として、その向かい合う両起立壁プレート(12a)(12b)のうち、道路横断勾配の上流側起立壁プレート(12a)にのみ路盤工(54)の浸透水(A’)を道路橋継ぎ目部(S)へ抜く複数の水抜き孔(58)を開口分布させるか、又はその上流側起立壁プレート(12a)と路盤工(54)とを複数の水抜きパイプ(65)により連通接続して、
    両起立壁プレート(12a)(12b)から吊り下げたゴム膜(18)(18a)(18b)の導水路(22)に沿って、上記路盤工(54)の浸透水(A’)を継手遊間(D)からの漏水(A)と一緒に落下させるように定めたことを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の道路橋継ぎ目部からの漏水誘導装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106869021A (zh) * 2017-04-08 2017-06-20 郑华 一种使用寿命长的桥梁伸缩缝过渡区混凝土结构
KR102088795B1 (ko) * 2019-08-08 2020-03-13 고훈종 투수기능을 갖는 교량의 신축이음구조 및 그의 시공방법
US11236473B2 (en) 2016-03-29 2022-02-01 Maurer Engineering Gmbh Transition construction for bridging a building joint
CN114382184A (zh) * 2021-12-31 2022-04-22 杭州西曙置业有限公司 用于检测坠物质量及排水量的电流式伸缩缝排水装置

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