JP2011074640A - 水栓の操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性爪部を水栓本体側の掛止突部に掛止させることで中間組付部材を組み付け、これを介してハンドルを水栓本体に組付固定する構造のものにおいて、施工時ないしメンテナンス時等に抜け防止リングを確実にロック位置に位置させることのできる水栓の操作装置を提供する。
【解決手段】ハンドル78と、ハンドル78を水栓本体10に組み付けるための中間の部材であって、弾性爪部103を掛止凹部105に掛止させることで水栓本体10に取り付けられる中間組付部材98と、弾性爪部103の拡開を阻止するロック位置と拡開を許容する退避位置との間で移動可能な抜け防止リング124とを備えた水栓の操作装置68において、ハンドル78を、中間組付部材98に連結状態に組み付けられる際の動きで抜け防止リング124を退避位置からロック位置へと移動させるものとなしておく。
【選択図】 図2

Description

この発明は水栓の操作装置に関し、詳しくはハンドルと水栓本体との間に介在させた中間組付部材を介してハンドルを水栓本体に組み付ける形式の操作装置に関する。
従来、水栓の操作装置としてハンドルを水栓本体に内蔵された弁部の駆動部としてのスピンドルに直接組み付けるようになしたものが公知である。
例えば下記特許文献1にこの種形式の水栓の操作装置が開示されている。
これに対し、ハンドルを含む水栓の操作装置の構造が複雑化するような場合、ハンドルとは別体に中間組付部材を構成し、これをハンドルと水栓本体との間に介在させて、ハンドルをこの中間組付部材を介して水栓本体に組み付けるといったことが行われている。
またハンドルは意匠性が強く求められる部品であり、そこでハンドルについては専ら意匠性だけを求め、水栓本体への組付機構の主たる部分については別途の部品(中間組付部材)で構成するといったことも行われている。
特にハンドルが表面にメッキ処理の施されたメッキ部品である場合、その内側に複雑な組付機構が一体に設けてあるとメッキ処理も大変となる。
この種水栓の操作装置、即ちハンドルを別体の中間組付部材を介して水栓本体に組み付ける形式の操作装置については、例えば下記特許文献2にその一例が開示されている。
図10はその具体例を示している。
図は水栓本体と周辺部を示した要部の図で、図中200は弁部を内蔵した水栓本体、202は水栓本体200のハウジングである。
また204は弁部を操作するための操作装置である。
206は回転操作式のリング状をなす流調(流量調節)ハンドルで、208は回転動作によって弁部の開度を変化させる、弁部の駆動部の一部としてのスリーブで、これらスリーブ208と流調ハンドル(以下単にハンドルとする)206との間に、操作力伝達部材としての内リング210及び外リング212が介在せしめられている。
ハンドル206に加えられた回転の操作力は、外リング212及び内リング210を介してスリーブ208へと伝えられる。
これにより弁部が開度を変化させるように動作し、弁部における流量調節動作が行われる。
外リング212は、ハンドル206を水栓本体200に組み付けるための第1の中間組付部材も兼ねており、ハンドル206と水栓本体200との間には、この外リング212と、円筒状をなす第2の中間組付部材214とが介在せしめられている。
この操作装置では、円筒状をなす第2の中間組付部材214が水栓本体200に組み付けられ、そしてこの第2の中間組付部材214に対して、第1の中間組付部材としての外リング212が、また外リング212に対してハンドル206が連結状態に組み付けられることで、ハンドル206がそれらを介して水栓本体200に組み付けられる。
ここで第2の中間組付部材214は、底部においてねじ具により水栓本体200に締結固定されて組み付けられる。
一方外リング212は、先端に掛止爪216を備えた弾性爪部218を一体に有しており、この弾性爪部218を、第2の中間組付部材214の外周部に設けられた掛止突部(掛止部)220に掛止させることで、この第2中間組付部材214に組み付けられる。
この操作装置では、弾性爪部218が弾性的に拡開変形すると、掛止突部220に対する弾性爪部218の掛止が外れてしまう。
而してその掛止が外れると外リング212がハンドル206ごと図中上方に外れて抜けてしまう。
そのためこの操作装置では、弾性爪部218の外周側に抜け防止リング222を配置し、外リング212を第2の中間組付部材214に組み付けた後、図に示す退避位置にある抜け防止リング222を図中下側のロック位置、即ち弾性爪部218の拡開を阻止する位置へと移動させ、外リング212を組付位置にロックするといったことが行われている。
ところでこの操作装置の場合、抜け防止リング222をロック位置に位置させなくても、ハンドル206を組み付けると外観的には施工が完了したのと同じ状態となり、水栓の設置現場でメンテナンス作業等を行ったときに、抜け防止リング222を退避位置に残したままとしてしまうこと、即ち抜け防止リング222をロック位置に位置させる作業を忘れてしまうといったことが起り得る。
この場合、ハンドル206が水栓本体200に対して強固に組付固定されていないために、ハンドル206に力が加わったとき等にハンドル206が外リング212ごと外れ、抜けてしまう恐れがある。
特開平10−213261号公報 特開2007−46770号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、弾性爪部を水栓本体側の掛止部に掛止させることで中間組付部材を組み付け、そしてその中間組付部材を介してハンドルを水栓本体に組付固定する構造のものにおいて、施工時ないしメンテナンス時等に抜け防止リングを確実にロック位置に位置させることのできる水栓の操作装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)ハンドルと、(ロ)該ハンドルと別体をなして該ハンドルと水栓本体との間に介在し、該ハンドルを該水栓本体に組み付けるための中間の部材であって拡開可能な弾性爪部を有し、該弾性爪部を水栓本体側の取付部の外周部に設けられた掛止部に掛止させることで該取付部に取り付けられ、該弾性爪部を弾性拡開させることで該取付部から抜出可能な中間組付部材と、(ハ)前記弾性爪部の外周側に配置され、該弾性爪部の拡開を阻止するロック位置と、該拡開を許容する退避位置との間で移動可能な、前記ハンドルとは別体の抜け防止リングと、を備えて成り、前記ハンドルは、前記中間組付部材に連結状態に組み付けられる際の動きで前記抜け防止リングを前記退避位置から前記ロック位置へと移動させるものとなしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記ハンドルは、内面に段付形状の押込部を有し、該ハンドルの組付時に該押込部によって前記抜け防止リングを前記ロック位置に移動させるものとなしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性爪部には、前記抜け防止リングを前記退避位置に位置保持する突起が設けてあり、前記ハンドルは、該弾性爪部の縮径方向の弾性変形を伴って前記抜け防止リングを該突起を乗り越えて前記ロック位置に移動させるものとなしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、中間組付部材に連結状態に組み付けられる際の動きで抜け防止リングを退避位置からロック位置へと移動させる機能をハンドル自体に備えたもので、本発明によれば、ハンドルを組み付けることによって自動的に抜け防止リングをロック位置まで移動させ、中間組付部材の弾性爪部が拡開するのを抜け防止リングにて阻止することができる。
例えば操作装置や水栓本体の内部の機能部のメンテナンス等のために、水栓の設置現場で抜け防止リングを退避位置に移動させて、一旦中間組付部材を外した後にそれらを再組付けしたとき、従来にあっては抜け防止リングをロック位置に移動させる作業をし忘れてしまう恐れがあったのに対し、本発明ではハンドルの組付けと同時に抜け防止リングがロック位置まで自動的に移動せしめられるためそうした不都合を生じず、ハンドルの組付けを完了した時点で中間組付部材を強固に組付固定状態とすることができる。
従ってハンドルに不意の力が加わった場合であっても、ハンドルが中間組付部材とともに外れ、抜けてしまうといった問題を解消することができる。
この場合において、ハンドルには内面に段付形状の押込部を設けておき、ハンドルの組付時にその押込部によって抜け防止リングをロック位置に移動させるようになしておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、極めて簡単な構造でハンドルに組付けと同時に抜け防止リングをロック位置に移動させる機能を付与することができる。
上記弾性爪部には、抜け防止リングを退避位置に位置保持する突起を設けておき、ハンドル組付時にその弾性爪部の縮径方向の弾性変形を伴って抜け防止リングを突起を乗り越えてロック位置まで移動させるようになしておくことができる(請求項3)。
本発明の一実施形態の操作装置を含む水栓の要部を示した断面図である。 同実施形態の操作装置の断面図である。 同実施形態の操作装置を各部品に分解して示した斜視図である。 同実施形態における中間組付部材を組付け前の状態で周辺部とともに示した斜視図である。 同実施形態における流調ハンドル及び中間リングの横断面図である。 同実施形態の操作装置の組付手順の一工程の説明図である。 図6に続く組付工程の説明図である。 図7に続く組付工程の説明図である。 図8に続く組付工程の説明図である。 従来の水栓の操作装置の一例を示す図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は水栓本体、12は水栓本体10のハウジングであり、このハウジング12には流入側の1次側水路14と、流出側の2次側水路16とが形成されている。
ハウジング12は円筒状の立上り部18を有しており、この立上り部18が、カウンタ20の取付穴22を挿通して上向きに突き出している。
立上り部18は、カウンタ20から上向きに突き出した部分の外周に雄ねじ部23を有しており、そこに内周に雌ねじ部24を有する固定ナット26が螺合されている。
水栓本体10は、この固定ナット26のねじ込みにより、かかる固定ナット26とカウンタ20下側の段付部28とで、カウンタ20を上下両側から挟持する状態に、カウンタ20に固定される。
ハウジング12の内部には弁カートリッジが収容されている。
30はその弁カートリッジのカートリッジケースで、このカートリッジケース30は上部30-1と、下部30-2と、中間部30-3とに分割されていて、それらが図中上下方向に組み付けられている。
立上り部18はまた、上端部内周面に雌ねじ部31を有しており、そこに外周面に雄ねじ部33を有する締付ナット35がねじ込まれている。
カートリッジケース30はこの締付ナット35のねじ込みにより、ハウジング12に対して下向きに押し付けられ、固定されている。
上記1次側水路14と2次側水路16とから成る主水路上には主弁32が配設されている。
主弁32は、円筒部の上端にて構成される主弁座34に着座して主水路を閉鎖し、また主弁座34から図中上向きに離間することによって主水路を開き、1次側水路14から2次側水路16に向けて水を流通させる。
また主弁座34からの離間量即ち弁開度に応じて、流れる水の流量を増減変化させる。
主弁32はダイヤフラム弁であって、シール材を兼ねたゴム製のダイヤフラム膜36と、これを保持する硬質の主弁本体38とを有しており、ダイヤフラム膜36の外周部においてカートリッジケース30に固定されている。
主弁32の図中上側の背後には背圧室40が形成されている。
この背圧室40は、内部の水の圧力を主弁32に対して閉弁方向の押圧力として下向きに作用させる。
主弁32には、1次側水路14と背圧室40とを連通させる貫通の導入小孔(図示省略)が設けられており、この導入小孔を通じて1次側水路14の水が背圧室40に流入せしめられることで、背圧室40の圧力が増大する。
主弁32にはまた、その中間部にこれを上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、そこに後述のパイロット弁42が挿入可能となっている。
この貫通孔の内周面と後述の駆動軸47との間には微小な環状のパイロット水路44が形成され、背圧室40内の水が水抜路としてのパイロット水路44を通じ2次側水路16へと流出可能となっている。
主弁32の貫通孔周りには、シール材としてのOリング46を有するパイロット弁座48が設けられている。
47は弁部、詳しくはパイロット弁42を駆動する駆動軸で、この駆動軸47の下端側且つ細径部49の上側にパイロット弁42が一体に構成されている。
図1はパイロット弁42がパイロット弁座48のOリング46に嵌合してパイロット水路44を閉鎖した状態、即ち閉弁状態にあり、このとき背圧室40と2次側水路16とは遮断された状態にある。
従って主弁32もまた主弁座34に着座し、閉弁した状態にある。
この状態からパイロット弁42が上向きに後退移動して、パイロット弁42とパイロット弁座48、具体的にはOリング46との間に隙間が生じると(即ちパイロット弁42が開弁すると)、背圧室40の水がパイロット水路44を通じて2次側水路16へと流出し、背圧室40の圧力が減少する。
すると1次側水路14の圧力が背圧室40の圧力に打ち勝つに到り、主弁32をその圧力で上向きに押し上げる。ここにおいて主弁32が開弁する。
主弁32が開弁すると、即ち図中上向きに後退移動すると、パイロット弁42とOリング46との間の隙間即ちパイロット水路44の開度が小となり、ここにおいて背圧室40からパイロット水路44を通じて流出する水の流量が少なくなって、背圧室40の圧力が次第に上昇し、そして背圧室40の圧力と1次側水路14の圧力とが釣合う位置で主弁32の後退移動が停止する。
以後主弁32は背圧室40の圧力と1次側水路14の圧力とをバランスさせるようにしてパイロット弁42の後退移動に追従してパイロット弁42と同方向に移動し、主水路の開度を大きくする。
逆にパイロット弁42が図中下向きに前進移動すると、主弁32がこれに追従して同方向の図中下向きに前進移動し、主水路の開度を小として主水路を流れる水の流量を減少させる。
駆動軸47の上端部には、これとは別体をなす雄ねじ部材50がボールジョイントを介して駆動軸47に対し傾動可能に結合されている。
この雄ねじ部材50は、平面形状が図中左右方向に長い偏平な形状をなしていて、紙面と直角方向の前面と後面とが平坦な係合面とされている。
そしてそれら前,後の係合面が回止め部材52の一対の挟持片54にて前後に挟持されて、雄ねじ部材50が回止めされている。
この雄ねじ部材50には、図中左右の周面に雄ねじ部が設けられおり、この雄ねじ部が、その外側に配置された筒状の雌ねじ部材56の内周面の雌ねじ部に螺合されている。
この雌ねじ部材56には、その外側に配置された押ボタン58が一体回転状態に組み付けられ、更にこの押ボタン58に対して、その外側に配置されたスリーブ60が同じく一体回転状態に組み付けられている。
一方押ボタン58の下側には回転子62が配置されており、この回転子62が、雌ねじ部材56の外向きのフランジ部64の上面に相対回転可能に載置されている。
この雌ねじ部材56のフランジ部64の下面にはスプリング(ここではコイルスプリング)66の上端が上向きに当接しており、このスプリング66によって雌ねじ部材56,回転子62,押ボタン58,雌ねじ部材56にねじ結合された雄ねじ部材50及びパイロット弁42を一体に備えた駆動軸47が図中上向きに付勢されている。
この実施形態では、スリーブ60が回転動作すると、その回転の動きが押ボタン58から筒状の雌ねじ部材56へと伝えられて雌ねじ部材56が回転運動し、そしてその雌ねじ部材56の回転運動によって、パイロット弁42を一体に備えた駆動軸47が雄ねじ部材50を介してねじ送りで図中上下方向に進退移動する。
即ちパイロット弁42が進退移動し、またこれに伴って主弁32が追従して進退移動することで主弁32の弁開度が変化し、主水路の水の流量が変化する。
即ちこの実施形態ではスリーブ60を回転動作させることで流量調節が行われる。
一方、押ボタン58を下向きに押し込むごとに回転子62が回転して、径方向外方に突出した突部を、スリーブ60の内面に形成されたカム形状の係合歯に噛み合う位置と、縦に延びる溝に入り込む位置とに位置変化させ、そのことによってパイロット弁42が押込位置と上昇位置、詳しくは閉弁位置と開弁位置とに交互に位置変化してそれぞれの位置に位置保持される。
上記の回転子62,スリーブ60,スプリング66等はスラストロック機構をなしており、そのスラストロック機構により、押ボタン58を押し込むごとにパイロット弁42、つまり主弁32が閉弁位置と開弁位置とに交互に位置変化し且つそれぞれの位置に位置保持される。
この実施形態では駆動軸47,雄ねじ部材50,雌ねじ部材56,押ボタン58,スリーブ60,スプリング66等によって弁部の駆動機構(駆動部)が構成されている。
尚これら弁部及びその駆動部の構造は基本的に特許文献2に開示されたものと同様の公知のものであるので、ここでは更に詳しい説明は省略する。
図1において、68は操作装置で図2にも示しているように後述の流調ハンドル78の内側にプッシュ式の吐止水操作部70を有している。
この吐止水操作部70には、中心部に下向きに立ち下がる形状で押ボタン58を下向きに押す押圧部72が設けられている。
また外周部には径方向外方に環状に突出する抜止部74が設けられており、この抜止部74が、流調ハンドル78の上端部の内向きのフランジ部76に当接することによって、吐止水操作部70が抜け防止されている。
78は回転式の円筒状をなす流調ハンドルで、その外周面の周方向所定個所に、径方向外方に突出した摘み80が一体に設けられている。
この流調ハンドル78の内側且つ上記のスリーブ60との間には、図2にも示しているように流調ハンドル78の回転運動をスリーブ60に伝えてこれを回転させる、即ち流調ハンドル78からの操作力をスリーブ60に伝達する操作力伝達部材としての円筒状をなす中間リング82が設けられている。
この流調ハンドル78には、図3及び図5に示しているように周壁部83の内面に径方向内方に突出するリブ状の係合凸部84が、周方向に間隔を隔てて複数個所に設けられている。
一方円筒状をなす中間リング82には、周壁部85の外周面且つ係合凸部84に対応した位置に、溝状の係合凹部86(図3参照)が設けられており、図5に示しているようにそこに流調ハンドル78側の係合凸部84が係入されている。
中間リング82は、これら係合凸部84と係合凹部86との係合に基づいて流調ハンドル78と一体に回転する。
中間リング82にはまた、図1に示しているようにその底部から上向きに立ち上った後、径方向内方に突出する突出片88が設けられている。
この突出片88の内周端部には、図5に示しているように係合凹部90が設けられており、この係合凹部90が、スリーブ60から径方向外方に突出した係合凸部92に係合せしめられている。
スリーブ60は、それら係合凹部90と係合凸部92との係合によって中間リング82と一体に回転する。
従ってこの実施形態において、流調ハンドル78を回転操作すると、中間リング82を介してスリーブ60が一体回転し、弁部の開度を増減変化させる。即ち主水路を流れる流量を増減変化させる。
中間リング82は樹脂製の部材であって、図3に示しているようにその外周面には、上記係合凹部86を形成する溝の底面且つ図中下端部に掛止突起94が一体に設けられている。
一方流調ハンドル78もまた樹脂製の部材であって、図3に示しているようにその内面に中間リング82の掛止突起94に対応した掛止突起96が一体に設けられている。
この実施形態では、流調ハンドル78を中間リング82に対して下向きに押し込むと、あるところで流調ハンドル78の掛止突起96が中間リング82の掛止突起94に当り、更にこれを下向きに押すと掛止突起96が掛止突起94を乗り越えて下向きに通過し、そしてその通過したところで、それら掛止突起94と96とが図2に示しているように上下方向に係合した状態となって、流調ハンドル78が中間リング82に対して抜け防止状態に組み付けられる。
尚流調ハンドル78の中間リング82に対する押込端は、流調ハンドル78の上端部の内向きのフランジ部76が、中間リング82の周壁部85の上端に当接することで規定される。
本実施形態において、操作力伝達部材としての中間リング82はまた、流調ハンドル78を水栓本体10に組み付けるための第1の中間組付部材を兼ねており、流調ハンドル78は、この中間リング82及び図2の第2の中間組付部材98を介して水栓本体10に組み付けられる。
この第2の中間組付部材98は樹脂製の部材であって、図3に示しているようにフランジ部100と、これから起立する円弧状の立上り部102とを有しており、更にフランジ部100の下面側に下向きに延びる弾性爪部103を一体に有している。
この弾性爪部103は、図2に示しているように下端に掛止爪104を一体に有している。
この第2の中間組付部材98はまた、図4に示しているようにその内面に位置決突部107を一体に有している。
中間組付部材98は、弾性爪部103を弾性的に拡開させながら、掛止爪104を水栓本体10の上端部の掛止凹部(掛止部)105に掛止させることで、水栓本体10に対して上下方向に組み付けられる。
またその内面に設けられた図4の位置決突部107を、水栓本体10に設けた同図の位置決凹部108に係合させることで、水栓本体10に対し回転方向に位置決めされる。
尚、図3に示しているように上記プッシュ式の吐止水操作部70には円弧状の立下り部110が設けられ、更にこの立下り部110に回転方向の位置決めのための突部112が設けられている。
一方中間組付部材98の上記の立上り部102には、図4に示すように回転方向の位置決用の溝状の凹部114が設けられている。
吐止水操作部70は、立下り部110を中間組付部材98の立上り部102に内嵌させるようにして組み付けられ、そしてその立下り部110の突部112を、中間組付部材98の立上り部102の凹部114に嵌め合せることで、中間組付部材98に対し回転方向に位置決めされ、固定される。
この中間組付部材98に対する上記の中間リング82の組付けは、図3の固定リング116を用いて以下のようにして行われる。
図3に示しているように、固定リング116は内周側に複数の突部118を有している。
一方中間組付部材98には、フランジ部100から段違い状に突出する環状部が設けられていて、その環状部に沿って係合溝120が設けられている。
この係合溝120には、固定リング116の突部118を上下方向に通過させる切欠部122が設けられている。
中間リング82を中間組付部材98に組み付けるには、中間リング82を中間組付部材98のフランジ部100上に載せ、そして固定リング116の突部118を係合溝120に嵌め入れる。このとき突部118を係合溝の切欠部122を通過させるようにして固定リング116を下向きに押し、その後固定リング116を図3において時計方向に回転させることで、各突部118を係合溝120に嵌め入れる。
ここにおいて図2に示しているように固定リング116と中間組付部材98のフランジ部100とが、中間リング82の底部を挟み込む状態に中間リング82が中間組付部材98に組み付けられ、固定される。
この実施形態では、図2に示しているように中間組付部材98の弾性爪部103の拡開を阻止するための樹脂製の抜け防止リング124が備えられている。
この抜け防止リング124は、内周側の部分が外周側の部分に比べて厚肉に構成されている。図2中126はその厚肉部を示している。
中間組付部材98の弾性爪部103には、図6の部分拡大図に示すようにこの抜け防止リング124を退避位置に保持するための突起128が設けられている。
また上記流調ハンドル78の周壁部83の内面には、図2に示すように退避位置にある抜け防止リング124を、その外周部において下向きに押し込むための段違い状の押込部130が設けられている。
ここで押込部130は、図3及び図7に示しているように流調ハンドル78の内面に縦向きに設けられたリブにて構成されている。
次に本実施形態の操作装置の組付けの手順を図6〜図9に基づいて以下に説明する。
先ず図6に示しているように、抜け防止リング124を中間組付部材98の弾性爪部103の突起128上に、即ち退避位置に位置させた状態で保持し、その状態で中間組付部材98を水栓本体10(詳しくはハウジング12の上端部)に対して下向きに押し込んで、これを水栓本体10に組み付ける。
このとき、弾性爪部103が弾性的に拡開して、下端の掛止爪104が掛止凹部105の上側位置の上部106を乗り越えて掛止凹部105に掛止する。
また中間組付部材98の位置決突部107が、水栓本体10の位置決凹部108に係合して、中間組付部材98が水栓本体10に対し回転方向に位置決めされ、固定される。
次に、図7に示しているように中間組付部材98に対して、第1の中間組付部材を兼ねた中間リング82を固定リング116にて固定する。
そして更に中間リング82の周壁部85内に吐止水操作部70を挿入した後、流調ハンドル78を中間リング82の周壁部85の外側からこれを下向きに押し込む。
このとき流調ハンドル78の係合凸部84を、中間リング82の係合凹部86に嵌め合せて係合させ、それらを回転方向に一体化しておく。
この流調ハンドル78の押込みの過程で、図8の部分拡大図に示しているように流調ハンドル78の内面の掛止突起96が、中間リング82の外面の掛止突起94に当り、更に流調ハンドル78を下向きに押し込むと、図9に示しているように掛止突起96が掛止突起94を乗り越えてその下側位置まで移動し、それら掛止突起96と94とが互いに上下方向に係合した状態となる。
尚流調ハンドル78の押込端は、上端の内向きのフランジ部76が中間リング82の周壁部85の上端に当接することによって規定される点は上記した通りである。
流調ハンドル78を下向きに押し込んで行ったとき、図8の部分拡大図に示しているように、弾性爪部103の外側において突起128よりも上側の退避位置に保持されていた抜け防止リング124が、流調ハンドル78の押込部130にて下向きに押される。
抜け防止リング124は、その押込部130による押込みの作用で、弾性爪部103の突起128を乗り越えて下向きに移動し、図9の部分拡大図に示しているように弾性爪部103の下端部、つまり掛止爪104と掛止凹部105とが係合している位置の外側に位置して、弾性爪部103の拡開を阻止するロック位置に位置する。
ここにおいて弾性爪部103は拡開変形が不能の状態となり、中間組付部材98が水栓本体10の上端部に対して抜止状態に強固に固定された状態となる。
ここでロック位置に移動した抜け防止リング124は、その下側に位置する固定ナット26にて支持される。
尚、中間組付部材98の水栓本体10の上端部からの取外しは、先ず流調ハンドル78を取り外し、その上で吐止水操作部70及び固定リング116による固定を解除して中間リング82を取り外した後に、又は流調ハンドル78を取り外した後に直接抜け防止リング124をロック位置から退避位置まで上向きに押し上げてロック解除することで行うことができる。
以上のような本実施形態によれば、操作装置68や水栓本体10の内部の機能部のメンテナンス等のために、水栓の設置現場で抜け防止リング124を退避位置に移動させて、一旦流調ハンドル78,中間リング82,中間組付部材98を外した後にそれらを再組付けする際、流調ハンドル78の組付けと同時に抜け防止リング124をロック位置まで自動的に移動せしめさせることができ、流調ハンドル78の組付けを完了した時点で、中間組付部材98を強固に固定状態とすることができる。
従って流調ハンドル78に不意の力が加わった場合であっても、流調ハンドル78が中間組付部材98とともに外れ、抜けてしまうといった問題を解消することができる。
またこの実施形態では、流調ハンドル78の内面に段付形状の押込部130を設け、流調ハンドル78の組付時にその押込部130によって抜け防止リング124をロック位置に移動させるようになしてあるため、極めて簡単な構造で流調ハンドル78に、組付けと同時に抜け防止リング124をロック位置に移動させる機能を付与することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は操作装置の構造を、第1の中間組付部材を、第2の中間組付部材に対して弾性爪部の掛止によって組み付け、そして弾性爪部の拡開を抜け防止リングにて防止する構造とした場合においても適用可能であるし、また本発明においては水栓本体側の掛止部を径方向外方に突出した突部となすといったことも可能であり、更に流量調節のための操作装置のみならず、温度調節その他を行うための操作装置にも適用可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 水栓本体
68 操作装置
78 流調ハンドル
98 中間組付部材
103 弾性爪部
105 掛止凹部(掛止部)
124 抜け防止リング
128 突起
130 押込部

Claims (3)

  1. (イ)ハンドルと、(ロ)該ハンドルと別体をなして該ハンドルと水栓本体との間に介在し、該ハンドルを該水栓本体に組み付けるための中間の部材であって拡開可能な弾性爪部を有し、該弾性爪部を水栓本体側の取付部の外周部に設けられた掛止部に掛止させることで該取付部に取り付けられ、該弾性爪部を弾性拡開させることで該取付部から抜出可能な中間組付部材と、(ハ)前記弾性爪部の外周側に配置され、該弾性爪部の拡開を阻止するロック位置と、該拡開を許容する退避位置との間で移動可能な、前記ハンドルとは別体の抜け防止リングと、を備えて成り、
    前記ハンドルは、前記中間組付部材に連結状態に組み付けられる際の動きで前記抜け防止リングを前記退避位置から前記ロック位置へと移動させるものとなしてあることを特徴とする水栓の操作装置。
  2. 請求項1において、前記ハンドルは、内面に段付形状の押込部を有し、該ハンドルの組付時に該押込部によって前記抜け防止リングを前記ロック位置に移動させるものとなしてあることを特徴とする水栓の操作装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性爪部には、前記抜け防止リングを前記退避位置に位置保持する突起が設けてあり、前記ハンドルは、該弾性爪部の縮径方向の弾性変形を伴って前記抜け防止リングを該突起を乗り越えて前記ロック位置に移動させるものとなしてあることを特徴とする水栓の操作装置。
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