JP2011074640A - 水栓の操作装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドル78と、ハンドル78を水栓本体10に組み付けるための中間の部材であって、弾性爪部103を掛止凹部105に掛止させることで水栓本体10に取り付けられる中間組付部材98と、弾性爪部103の拡開を阻止するロック位置と拡開を許容する退避位置との間で移動可能な抜け防止リング124とを備えた水栓の操作装置68において、ハンドル78を、中間組付部材98に連結状態に組み付けられる際の動きで抜け防止リング124を退避位置からロック位置へと移動させるものとなしておく。
【選択図】 図2
Description
例えば下記特許文献1にこの種形式の水栓の操作装置が開示されている。
特にハンドルが表面にメッキ処理の施されたメッキ部品である場合、その内側に複雑な組付機構が一体に設けてあるとメッキ処理も大変となる。
図は水栓本体と周辺部を示した要部の図で、図中200は弁部を内蔵した水栓本体、202は水栓本体200のハウジングである。
また204は弁部を操作するための操作装置である。
これにより弁部が開度を変化させるように動作し、弁部における流量調節動作が行われる。
ここで第2の中間組付部材214は、底部においてねじ具により水栓本体200に締結固定されて組み付けられる。
而してその掛止が外れると外リング212がハンドル206ごと図中上方に外れて抜けてしまう。
従ってハンドルに不意の力が加わった場合であっても、ハンドルが中間組付部材とともに外れ、抜けてしまうといった問題を解消することができる。
このようにすれば、極めて簡単な構造でハンドルに組付けと同時に抜け防止リングをロック位置に移動させる機能を付与することができる。
図1において、10は水栓本体、12は水栓本体10のハウジングであり、このハウジング12には流入側の1次側水路14と、流出側の2次側水路16とが形成されている。
ハウジング12は円筒状の立上り部18を有しており、この立上り部18が、カウンタ20の取付穴22を挿通して上向きに突き出している。
水栓本体10は、この固定ナット26のねじ込みにより、かかる固定ナット26とカウンタ20下側の段付部28とで、カウンタ20を上下両側から挟持する状態に、カウンタ20に固定される。
30はその弁カートリッジのカートリッジケースで、このカートリッジケース30は上部30-1と、下部30-2と、中間部30-3とに分割されていて、それらが図中上下方向に組み付けられている。
カートリッジケース30はこの締付ナット35のねじ込みにより、ハウジング12に対して下向きに押し付けられ、固定されている。
主弁32は、円筒部の上端にて構成される主弁座34に着座して主水路を閉鎖し、また主弁座34から図中上向きに離間することによって主水路を開き、1次側水路14から2次側水路16に向けて水を流通させる。
また主弁座34からの離間量即ち弁開度に応じて、流れる水の流量を増減変化させる。
この背圧室40は、内部の水の圧力を主弁32に対して閉弁方向の押圧力として下向きに作用させる。
主弁32には、1次側水路14と背圧室40とを連通させる貫通の導入小孔(図示省略)が設けられており、この導入小孔を通じて1次側水路14の水が背圧室40に流入せしめられることで、背圧室40の圧力が増大する。
この貫通孔の内周面と後述の駆動軸47との間には微小な環状のパイロット水路44が形成され、背圧室40内の水が水抜路としてのパイロット水路44を通じ2次側水路16へと流出可能となっている。
47は弁部、詳しくはパイロット弁42を駆動する駆動軸で、この駆動軸47の下端側且つ細径部49の上側にパイロット弁42が一体に構成されている。
従って主弁32もまた主弁座34に着座し、閉弁した状態にある。
すると1次側水路14の圧力が背圧室40の圧力に打ち勝つに到り、主弁32をその圧力で上向きに押し上げる。ここにおいて主弁32が開弁する。
逆にパイロット弁42が図中下向きに前進移動すると、主弁32がこれに追従して同方向の図中下向きに前進移動し、主水路の開度を小として主水路を流れる水の流量を減少させる。
この雄ねじ部材50は、平面形状が図中左右方向に長い偏平な形状をなしていて、紙面と直角方向の前面と後面とが平坦な係合面とされている。
そしてそれら前,後の係合面が回止め部材52の一対の挟持片54にて前後に挟持されて、雄ねじ部材50が回止めされている。
この雄ねじ部材50には、図中左右の周面に雄ねじ部が設けられおり、この雄ねじ部が、その外側に配置された筒状の雌ねじ部材56の内周面の雌ねじ部に螺合されている。
一方押ボタン58の下側には回転子62が配置されており、この回転子62が、雌ねじ部材56の外向きのフランジ部64の上面に相対回転可能に載置されている。
即ちこの実施形態ではスリーブ60を回転動作させることで流量調節が行われる。
尚これら弁部及びその駆動部の構造は基本的に特許文献2に開示されたものと同様の公知のものであるので、ここでは更に詳しい説明は省略する。
この吐止水操作部70には、中心部に下向きに立ち下がる形状で押ボタン58を下向きに押す押圧部72が設けられている。
一方円筒状をなす中間リング82には、周壁部85の外周面且つ係合凸部84に対応した位置に、溝状の係合凹部86(図3参照)が設けられており、図5に示しているようにそこに流調ハンドル78側の係合凸部84が係入されている。
中間リング82は、これら係合凸部84と係合凹部86との係合に基づいて流調ハンドル78と一体に回転する。
この突出片88の内周端部には、図5に示しているように係合凹部90が設けられており、この係合凹部90が、スリーブ60から径方向外方に突出した係合凸部92に係合せしめられている。
従ってこの実施形態において、流調ハンドル78を回転操作すると、中間リング82を介してスリーブ60が一体回転し、弁部の開度を増減変化させる。即ち主水路を流れる流量を増減変化させる。
一方流調ハンドル78もまた樹脂製の部材であって、図3に示しているようにその内面に中間リング82の掛止突起94に対応した掛止突起96が一体に設けられている。
尚流調ハンドル78の中間リング82に対する押込端は、流調ハンドル78の上端部の内向きのフランジ部76が、中間リング82の周壁部85の上端に当接することで規定される。
この弾性爪部103は、図2に示しているように下端に掛止爪104を一体に有している。
この第2の中間組付部材98はまた、図4に示しているようにその内面に位置決突部107を一体に有している。
またその内面に設けられた図4の位置決突部107を、水栓本体10に設けた同図の位置決凹部108に係合させることで、水栓本体10に対し回転方向に位置決めされる。
一方中間組付部材98の上記の立上り部102には、図4に示すように回転方向の位置決用の溝状の凹部114が設けられている。
吐止水操作部70は、立下り部110を中間組付部材98の立上り部102に内嵌させるようにして組み付けられ、そしてその立下り部110の突部112を、中間組付部材98の立上り部102の凹部114に嵌め合せることで、中間組付部材98に対し回転方向に位置決めされ、固定される。
図3に示しているように、固定リング116は内周側に複数の突部118を有している。
一方中間組付部材98には、フランジ部100から段違い状に突出する環状部が設けられていて、その環状部に沿って係合溝120が設けられている。
この係合溝120には、固定リング116の突部118を上下方向に通過させる切欠部122が設けられている。
ここにおいて図2に示しているように固定リング116と中間組付部材98のフランジ部100とが、中間リング82の底部を挟み込む状態に中間リング82が中間組付部材98に組み付けられ、固定される。
この抜け防止リング124は、内周側の部分が外周側の部分に比べて厚肉に構成されている。図2中126はその厚肉部を示している。
また上記流調ハンドル78の周壁部83の内面には、図2に示すように退避位置にある抜け防止リング124を、その外周部において下向きに押し込むための段違い状の押込部130が設けられている。
ここで押込部130は、図3及び図7に示しているように流調ハンドル78の内面に縦向きに設けられたリブにて構成されている。
先ず図6に示しているように、抜け防止リング124を中間組付部材98の弾性爪部103の突起128上に、即ち退避位置に位置させた状態で保持し、その状態で中間組付部材98を水栓本体10(詳しくはハウジング12の上端部)に対して下向きに押し込んで、これを水栓本体10に組み付ける。
また中間組付部材98の位置決突部107が、水栓本体10の位置決凹部108に係合して、中間組付部材98が水栓本体10に対し回転方向に位置決めされ、固定される。
そして更に中間リング82の周壁部85内に吐止水操作部70を挿入した後、流調ハンドル78を中間リング82の周壁部85の外側からこれを下向きに押し込む。
このとき流調ハンドル78の係合凸部84を、中間リング82の係合凹部86に嵌め合せて係合させ、それらを回転方向に一体化しておく。
尚流調ハンドル78の押込端は、上端の内向きのフランジ部76が中間リング82の周壁部85の上端に当接することによって規定される点は上記した通りである。
ここにおいて弾性爪部103は拡開変形が不能の状態となり、中間組付部材98が水栓本体10の上端部に対して抜止状態に強固に固定された状態となる。
ここでロック位置に移動した抜け防止リング124は、その下側に位置する固定ナット26にて支持される。
従って流調ハンドル78に不意の力が加わった場合であっても、流調ハンドル78が中間組付部材98とともに外れ、抜けてしまうといった問題を解消することができる。
68 操作装置
78 流調ハンドル
98 中間組付部材
103 弾性爪部
105 掛止凹部(掛止部)
124 抜け防止リング
128 突起
130 押込部
Claims (3)
- (イ)ハンドルと、(ロ)該ハンドルと別体をなして該ハンドルと水栓本体との間に介在し、該ハンドルを該水栓本体に組み付けるための中間の部材であって拡開可能な弾性爪部を有し、該弾性爪部を水栓本体側の取付部の外周部に設けられた掛止部に掛止させることで該取付部に取り付けられ、該弾性爪部を弾性拡開させることで該取付部から抜出可能な中間組付部材と、(ハ)前記弾性爪部の外周側に配置され、該弾性爪部の拡開を阻止するロック位置と、該拡開を許容する退避位置との間で移動可能な、前記ハンドルとは別体の抜け防止リングと、を備えて成り、
前記ハンドルは、前記中間組付部材に連結状態に組み付けられる際の動きで前記抜け防止リングを前記退避位置から前記ロック位置へと移動させるものとなしてあることを特徴とする水栓の操作装置。 - 請求項1において、前記ハンドルは、内面に段付形状の押込部を有し、該ハンドルの組付時に該押込部によって前記抜け防止リングを前記ロック位置に移動させるものとなしてあることを特徴とする水栓の操作装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記弾性爪部には、前記抜け防止リングを前記退避位置に位置保持する突起が設けてあり、前記ハンドルは、該弾性爪部の縮径方向の弾性変形を伴って前記抜け防止リングを該突起を乗り越えて前記ロック位置に移動させるものとなしてあることを特徴とする水栓の操作装置。
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